JP2016003052A - 振動装置 - Google Patents
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Description
当該振動装置100は、振動するベースユニット101内の汎用モータを交換したり、当該モータの回動を上下動に変換するカムを交換することによって、タッピングプレート106のストローク量を調整し、当該モータの出力軸の回転速度を変更することによって、振動周期を調整している。また、タッピングプレート106の高さは、包装袋の大きさに合わせてプレートホルダ105をスライド穴104に沿って上下させて調整している。プレートホルダ105は、クランプレバー107によってスライド穴104へ固定されている。当該クランプレバー107を緩めることで、プレートホルダ105はスライド穴104に沿って上下可能となる。
また、特開2001−315705号公報に開示されている粉粒体充填装置が有するタッピング手段は、タッピング用モータによって上下動するように形成されており、予め定めた一定の周期で充填袋に対してタッピングを行うように形成されている。
さらに、特開昭51−19690号公報に開示されているお茶の自動計量包装機が有するタッピング装置は、包装袋に接するタッピング板へ一定の周期で回動するモータの回動を偏心カムとロッドを介して振動を伝えるように形成されている。
前記被包装物を充填した前記包装袋に振動を与える振動装置であって、
当該振動装置は、
前記包装袋の下方に配置される略平板状のタッピング板と、
正逆方向に回動可能な出力軸を有するサーボモータと、
当該サーボモータと前記タッピング板を連結して、前記出力軸の回動を前記タッピング板の上下動に変換するリンク機構と、
前記包装袋の大きさ又は前記被包装物の種類に合わせて予め設定したタッピング板の上下動に係る複数の振動パターンのうち、一の振動パターンを選択する選択手段と、
選択された当該振動パターンと対応する予め設定した前記出力軸の回動パターンに係る回動データを出力する出力手段と、
出力された当該回動データに基づく前記回動パターンにしたがって、前記出力軸の回動を制御する制御手段とを有し、
前記包装袋の大きさ又は前記被包装物の種類に合わせて、所定の前記振動パターンが選択されたとき、
前記制御手段が、当該振動パターンに対応する所定の前記回動パターンにしたがって、前記出力軸の回動を制御し、
当該出力軸に前記リンク機構を介して連結された前記タッピング板が、所定の振動パターンで上下に振動して前記包装袋に振動を与えるようにしたことを特徴とする。
前記サーボモータの前記出力軸に基端部が固定された駆動レバー、
前記タッピング板を保持するスライドホルダ、
及び、当該スライドホルダと前記駆動レバーを連結する連結ロッド、
並びに、前記スライドホルダと係合し、前記タッピング板近傍に立設されたスライドシャフトを有し、
前記出力軸を回動したとき、
当該出力軸の回動にしたがって回動する前記駆動レバーが、前記連結ロッドを介して、前記スライドホルダを前記スライドシャフトに沿って上下動させるようにしたことを特徴とする。
これにより、本発明に係る振動装置は、包装袋の大きさや被包装物の種類に合わせて、タッピング板を振動開始位置に配することができる。そして、本発明に係る振動装置は、包装袋の大きさや被充填物の種類に合わせて、タッピング板を所定の振動パターンで振動させることができる。
また、本発明に係る振動装置は、タッピング板とサーボモータをリンク機構で連結するというようにシンプルに構成されている。そのため、従来の振動装置と比べて部品点数や製造工数を減らすことができるので、導入コストを抑えることができる。
そして、本発明に係る振動装置は、上記のようにシンプルな構成であって、かつ、出力軸を制御することでタッピング板の振動を制御可能なシンプルな構造である。そのため、従来の振動装置と比べて包装袋に合わせた調整やメンテナンスを容易にすることができるので、作業時間を減らすことができ、ランニングコストを抑えることができる。
第1工程:包装袋がグリップに掴持される給袋工程
第2工程:包装袋のチャック部を開くチャック開き工程、及び好ましくは包装袋に製造年月日、製造工場を示す記号、或いはバーコード又はこれらに類する識別記号を印字する印字工程
第3工程:印字された識別記号を検査し、認証する検査認証工程
第4工程:包装袋を開口する開口工程
第5工程:包装袋に被包装物を充填する充填工程
第5工程〜第7工程:包装袋の底部に振動を与える振動工程
第8工程:被包装物を押し込む押込工程と、包装袋の開口部に付着した被包装物を吹き飛ばす吹飛工程
第9工程:包装袋から空気を抜きつつ、開口部をシールするトップシール工程とエアー抜き工程
第10工程:シールされた開口部近傍を冷却する冷却工程と、包装袋をグリップから外して排出する製品排出工程
の各工程が順に行われるように形成されている。
これにより、ロータリー型包装機1は、省スペースで包装袋に被包装物を充填することができる。また、ロータリー型包装機1は、第1工程の給袋工程と第10工程の製品排出工程が隣接していることから、作業員の動線を短くすることができるので、作業効率を上げることができる。
ロータリー型包装機1の上記各工程には、当該各工程をそれぞれ担当する装置が組み込まれており、本実施例に係る振動装置10は、第5工程〜第7工程の振動工程を担当する装置である。
タッピング部は、第5工程で包装袋の底面を叩く第1タッピング部11a、第6工程で包装袋の底面を叩く第2タッピング部11b、及び第7工程で包装袋の底面を叩く第3タッピング部11cからなる。
なお、本実施例において、第1乃至第3タッピング部11a,13b,13cの上面は面一になるように調整されているがこれに限定されるものでは無く、第1タッピング部11aから第3タッピング部11cに向って上面の高さが漸次低くなるように、又は高くなるように調整して階段状に形成しても良い。タッピング部11a,13b,13cの高さを面一にした場合は、包装袋に対して均一な力で振動を与えることができ、また階段状にした場合には、包装袋に与える振動の強さを調整することができる。
スライド部21aは、中空部分にスライドシャフト23が挿嵌されている。これにより、スライドホルダ21はスライドシャフト23に沿って上下に移動することができる。
ホルダ部21bは、タッピング部11a,11b,11cにそれぞれ連設形成されたタッピング板11の取付部をボルトで固定した取付プレートと、当該取り付けプレートを支持するブラケットからなる。これにより、スライドホルダ21は、複数枚のタッピング板11をブラケットの形状に合わせて保持することができる。
そして、スライドホルダ21をスムーズに上下させるためのガイド部24がスライドシャフト23に並設されている。ガイド部24は、スライドホルダ21のスライド部21aに取り付けられた廻り止めプレート24aと、スライドシャフト23に並設されたガイドプレート24bとからなる。廻り止めプレート24aの側面は、ガイドプレート24bに当接されている。これにより、スライドホルダ21がスライドシャフト23の周方向に沿って回転してしまうことを防止することができ、スライドホルダ21をスライドシャフト23に沿ってスムーズに上下させることができる。
上記の構成を有するリンク機構13は、駆動レバー20が正方向へ回動したとき、当該駆動レバー20の動作に追従する連結ロッド22がスライドホルダ21をスライドシャフト23に沿って上方向へ引き上げるように形成されている。一方、駆動レバー20が逆方向へ回動したとき、当該駆動レバー20の動作に追従する連結ロッド22がスライドホルダ21をスライドシャフト23に沿って下方向へ押し下げるように形成されている。すなわち、リンク機構13は、サーボモータ12の出力軸12aの回動と同期する駆動レバー20の回動をスライドホルダ21の上下動へ変換するように形成されている。そして、当該スライドホルダ21がタッピング板11を上下に振動することによって、振動装置10は、サーボモータ12の出力軸12aの回動をタッピング板11の上下動に変換することができる。
制御盤4は、選択手段、出力手段、制御手段を有する制御部を有している。
操作部5は、タッチパネルを有するモニタ画面(図示略)を備えた入力手段を有している。なお、タッチパネルに替えて、キーボードや押釦、ダイヤル又はこれらに類する入力装置を操作部5に配しても良い。
選択手段で一の振動パターンが選択されたとき、当該振動パターンに係る振動データが、選択手段から出力手段に出力される。
なお、本実施例において、包装袋の大きさや被包装物の種類に合わせて、作業員Pが入力手段を介して振動パターンを選択するようにしたが、これに限定されず、たとえば、ロータリー型包装機1において包装袋が給袋される第1工程や、被包装物が充填される第5工程で、包装袋の大きさや被包装物の種類をセンサで検知することで包装機1で使用される包装袋や被包装物を判別して、振動パターンを自動的に選択するようにしても良い。
当該回動パターンは、振動データに対応する回動データを有し、所定の振動パターンと対になるよう複数形成されている。
当該回動データは、タッピング板11の振動開始位置に対応する出力軸12aの回動開始角度、タッピング板11の振幅に対応する出力軸の回動角度範囲、及びタッピング板の振動数に対応する出力軸12aの回動速度の各パラメータを、振動データの各パラメータと夫々対応するように設定して形成されている。
出力手段は、外部記憶媒体から読み出した回動パターンに係る回動データを制御手段に出力するように形成されている。
また、同様に、二点鎖線で円弧cd間の駆動レバー20の回動角度範囲を示し、駆動レバー20と連結ロッド22の連結部をA2を例示している。
一方、連結部A2が円弧cd間を動くように、制御手段がサーボモータ12の出力軸12aを制御したとき、係合部B2は、振動下死点gと振動上死点hの間を振幅する上下動を行う。ここで点gを振動開始位置とする。当該上下動もまた、係合部B2が点jを中心とするクランク長l2の仮想クランクC2上を周回しているように想定することができる。また、仮想クランクC2の下死点は振動下死点gに対応し、上死点は振動上死点hに対応している。
係合部B1,B2が振動開始位置にあるとき、連結ロッド22を介して連結部A1,A2の位置が決まり、駆動レバー20は、出力軸12aを所定の角度回動することになる。このとき、駆動レバー20と補助線L0とが成す角度θ0を回動開始角度とする。つまり、予め包装袋の大きさに合わせて複数の回動開始角度を設定しておくことによって、当該複数の回動開始角度のうち、一の回動開始角度を選択することで包装袋の大きさに合わせた最適なタッピング板11の振動開始位置を素早く設定することができる。
制御部が有する外部記録媒体には、包装機1で使用する包装袋の大きさに合わせた最適なタッピング板11の振動開始位置が複数記録され、当該振動開始位置に対応する回動開始角度θ0もまた複数記録されている。振動開始位置はタッピング板11の振動パターンを成すデータのうちの一つであり、振動開始角度は出力軸12aの回動パターンを成すデータのうちの一つである。選択手段で振動パターンに含まれる振動開始位置に係るデータが選択されたとき、対応する回動開始角度θ0に係るデータが出力手段から制御手段に出力される。
仮想クランクC1,C2のクランク動作は、タッピング板11の単位時間当たりの振動数に含まれる波長と周期に応じて回転速度が可変可能に形成されている。当該振動数は、タッピング板11の振動パターンを形成するデータのうちの一つであり、上記と同様に選択手段が有する外部記録媒体に複数記録されている。また、振動数データに対応するように、出力軸12aを回動させる回動速度も外部記録媒体に記録されている。選択手段で、包装袋に大きさや被包装物の種類に合わせて、所定の振動数に係るデータが選択されたとき、対応する回動速度に係るデータが出力手段から制御手段へ出力される。
ここで、所定の振動数でタッピング板11を振動させたとき、たとえば仮想クランクC1,C2は等速円運動で回転し、タッピング板11の振動は正弦波の波形として描くことができる。また、仮想クランクC1,C2が半円上を正逆方向に往復して回動する場合は、タッピング板11の振動はのこぎり波や方形波として描くことができる。さらに、そのクランク速度を速めることで、略パルス形状の波形を描くようにタッピング板11を脈動させることができる。
選択手段で、包装袋の大きさや被包装物の種類に合わせて、複数の振動パターンのうち、最適な一の振動パターンが選択されたとき、当該振動パターンに対応する回動パターンが出力手段から制御手段へ出力される。制御手段は、当該回動パターンが有する回動開始角度、回動角度範囲、及び回動速度に係る各データに基づいて、出力軸12aの回動を制御する。
これにより、駆動レバー20は所定の回動パターンで回動し、連結ロッド22を介して、係合部B1,B2、すなわちタッピング板11を所定の振動パターンにしたがって上下に振動させることができる。
また、本実施例に係る振動装置10は、タッピング板11の高さを包装袋に合わせて容易に変更することができ、タッピング板11が振動する振動パターンや当該振動のストローク量を容易に変更することができるようにした。これにより、包装袋に大きさや被包装物の種類に合わせて、振動装置10が包装袋に与える最適な振動を柔軟に設定することができる。そして、振動パターンや振動のストローク量を予め設定しておくことによって、包装機の設置作業やメンテナンス作業のときに作業者のコツによってばらつきが生じることを抑えることができ、タッチパネルを操作して振動パターンを構成する振動データの各パラメータの設定値を変更することによって包装機の使用者が、独自に振動パターンやストローク量を設定することも容易に行うことができる。
11…タッピング板、11a…第1タッピング部、11b…第2タッピング部、11c…第3タッピング部、
12…サーボモータ、12a…出力軸、12b…減速機、12c…回動軸、
13…リンク機構、
20…駆動レバー、
21…スライドホルダ、21a…スライド部、21b…ホルダ部、
22…連結ロッド、
23…スライドシャフト、
24…ガイド部、24a…廻り止めプレート、24b…ガイドプレート。
1…ロータリー型包装機、2…ロータリー、3…グリップ、4…制御盤、5…操作部。
100…従来型振動装置、101…ベースユニット、102…支柱、103…ホルダパネル、104…スライド穴、105…プレートホルダ、106…タッピングプレート、107…クランプレバー。
Claims (3)
- 包装袋に被包装物を充填する包装機において、
前記被包装物を充填した前記包装袋に振動を与える振動装置であって、
当該振動装置は、
前記包装袋の下方に配置される略平板状のタッピング板と、
正逆方向に回動可能な出力軸を有するサーボモータと、
当該サーボモータと前記タッピング板を連結して、前記出力軸の回動を前記タッピング板の上下動に変換するリンク機構と、
前記包装袋の大きさ又は前記被包装物の種類に合わせて予め設定したタッピング板の上下動に係る複数の振動パターンのうち、一の振動パターンを選択する選択手段と、
選択された当該振動パターンと対応する予め設定した前記出力軸の回動パターンに係る回動データを出力する出力手段と、
出力された当該回動データに基づく前記回動パターンにしたがって、前記出力軸の回動を制御する制御手段とを有し、
前記包装袋の大きさ又は前記被包装物の種類に合わせて、所定の前記振動パターンが選択されたとき、
前記制御手段が、当該振動パターンに対応する所定の前記回動パターンにしたがって、前記出力軸の回動を制御し、
当該出力軸に前記リンク機構を介して連結された前記タッピング板が、所定の振動パターンで上下に振動して前記包装袋に振動を与えるようにしたことを特徴とする振動装置。 - 前記リンク機構は、
前記サーボモータの前記出力軸に基端部が固定された駆動レバー、
前記タッピング板を保持するスライドホルダ、
及び、当該スライドホルダと前記駆動レバーを連結する連結ロッド、
並びに、前記スライドホルダと係合し、前記タッピング板近傍に立設されたスライドシャフトを有し、
前記出力軸を回動したとき、
当該出力軸の回動にしたがって回動する前記駆動レバーが、前記連結ロッドを介して、前記スライドホルダを前記スライドシャフトに沿って上下動させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の振動装置。 - 前記サーボモータは減速機を有していることを特徴とする請求項1に記載の振動装置。
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