本発明の一実施形態について説明する。
(スロットマシンの全体構成)
図1は、本実施形態に係る遊技機としてのスロットマシン(遊技機)11の構成を示す斜視図である。なお、本実施形態では、本発明に係る遊技機の一例であるスロットマシンについて説明するが、本発明の適用対象は、これに限るものではなく、例えばパチンコ機や各種ゲーム機等の他の形態の遊技機に適応することもできる。
図1に示したように、スロットマシン(遊技機)11は、リール表示領域12、液晶表示装置13、紙幣投入口14、チケット払出口15、および操作ユニット17などを備えている。
リール表示領域12は、複数のリールを表示する領域である。これらリールは、遊技者の操作によって回転することができ、停止したときのリールに示されているシンボルにより役が決定し、役に応じて賞が付与されるようになっている。なお、図1に示されるように、リールに相当する画像を画面に表示するものであってよく、または、複数のリールそのものがリール表示領域12に配置されているものであってもよい。液晶表示装置13は、遊技機の遊技状態に応じて、各種情報が表示される。
紙幣投入口14は、遊技者が遊技を行うために投入する紙幣を受け付ける。チケット払出口15は、遊技終了時に精算チケットを出力する。
なお、スロットマシン11の各部の動作は、スロットマシン11に備えられる制御部(図示せず)によって制御される。上記制御部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等からなり、スロットマシン11に備えられる各種センサの検出結果、操作ユニット17に対する遊技者からの操作指示、およびROM等の記憶手段(図示せず)に格納されたプログラムや各種データなどに基づいて当該スロットマシン11の各部の動作を制御する。
(操作ユニットの構成概略)
図2は操作ユニット17の外観斜視図である。操作ユニット17は、遊技者の押し込み操作と回転操作(本実施形態では、主に液晶表示装置13等のカーソルをスクロールさせる操作であるため、以下、スクロール操作という)とを受け付けることができる。以降説明の便宜上、遊技者が、操作ユニット17を操作する際に、押し込み操作を行う方向を軸Zの負の方向(後方)とし、軸Zの正の方向を前方とする。また、軸Zに対して垂直なXY平面上において、遊技者から見て右方向を軸Xの正の方向とし、軸Xの負の方向を左側とする。同様に、軸Xおよび軸Zに対して垂直な軸Y軸において、軸Xと軸Zと共に右手系を構成するように定めた軸Yの正の方向を上方、軸Yの負の方向を下方とする。また、以降に示す軸X,Y,Zはすべて図2と同じ方向を示すものである。
図3は、操作ユニット17の分解斜視図であり、(a)は右斜め前方から見た図であり、(b)は右斜め後方から見た図であり、(c)は、左斜め後方から見た図である。図2および図3に示すように、操作ユニット17は、縦横切替部(支持部)20、操作部21、および、フレーム部22を備えている。
操作部21は、遊技者のスクロール操作と押し込み操作とを受け付ける部材であって、略円柱形状を有している。
縦横切替部20は、操作部21が有する略円柱形状の軸を回転軸(第1回転軸)として、操作部21を回転可能に支持するとともに、軸Zの負の方向(後方)に移動可能に、操作部21を支持している。そして、操作部21が回転されることで、スクロール操作が受け付けられ、操作部21が軸Zの負の方向に移動されることで、押し込み操作が受け付けられる。また、縦横切替部20は、フレーム部22によって、操作部21の回転軸がXY平面上で、操作部21の回転軸に対して垂直な軸(第2回転軸)を中心として回転(切替)可能となっている。言い換えれば、縦横切替部20は、操作部21の回転軸を、XY平面上の所定の複数の方向のうち、何れかの方向へと切り替えることができるように、操作部21を支持している。また、本実施形態においては、操作部21の回転軸が軸Xに平行な場合(以下、縦位置)と軸Yに平行な場合(以下、横位置)とを切り替える場合についてのみ説明するが、これに限られるものではなく、操作部21の回転軸は、XY平面内における所定の方向に切り替える構成であればよい。以下では特筆しない限り、操作部21の回転軸が軸Xに平行である場合(縦位置)について説明する。なお、縦横切替部20は、スロットマシン11に備えられる制御部により、操作部21の回転軸を縦位置および横位置の何れかに切り替える。
フレーム部22は、上部メインフレーム67および下部メインフレーム18を備えている。フレーム部22は、上部メインフレーム67と下部メインフレーム18とで縦横切替部20を挟み込み、複数のビスにより上部メインフレーム67と下部メインフレーム18とが固定されることにより、縦横切替部20を保持している。
以下、操作部21、縦横切替部20およびフレーム部22の詳細な構成について説明する。
(操作部21の構成)
図4は、操作部21の分解斜視図である。図4に示すように、操作部21は、右側ケース23、右側拡散ケース24、ベアリング26a、ベアリング26b、プレート(第1磁性部材)27、右側シャフト28、ホルダ31、2つの電飾回路基板32、左側拡散ケース34、左側ケース35、スクロール検知用フラグ36、および、左側シャフト38を備えており、すべての部材が操作部21の回転軸と同軸上に配置されている。
ホルダ31は、左側軸部31aと右側軸部31bと円盤部31cとからなる。左側軸部31aと右側軸部31bとは、それぞれ円盤部31cの中心から操作部21の回転軸方向左右に伸び、円筒形状を有している。左側軸部31aおよび右側軸部31bの外径は、円盤部31cの外周よりも小さくなっており、円盤部31cの中心に同軸上に形成されている。ホルダ31はまた、外周近傍に軸方向左右に突出した複数のネジ穴を有している。
2つの電飾回路基板32は、略円環状の板部材であり、ホルダ31の左右それぞれにホルダ31を挟み込むように配置される。電飾回路基板32の中空部分は、ホルダ31の左側軸部31aあるいは右側軸部31bと対応する大きさを有しており、中空部分に左側軸部31aあるいは右側軸部31bが差し込まれる形で、ホルダ31によって支持されている。また、電飾回路基板32は、ホルダ31のネジ穴と対応する位置に穴部を有している。当該穴部を通してホルダ31のネジ穴にビスが挿入されることにより、電飾回路基板32はホルダ31に固定されている。電飾回路基板32のそれぞれは、電飾回路基板32上のホルダ31の円盤部31c側に複数のLED32aを備えている。複数のLED32aは、電飾回路基板32の外周近傍に、周方向に沿って一定間隔で配置されている。また、複数のLED32aは、電飾回路基板32からの通電により、電飾回路基板32の半径方向外側に向かって発光する。
右側拡散ケース24は、略円筒形の中空の部材であって、左側端部が開放されている。右側拡散ケース24の右側端部には、半径方向内側に迫り出した円環部24aが形成されている。また、右側拡散ケース24の左側端部周方向には係合穴が形成されている。右側拡散ケース24は、電飾回路基板32上に設けられたLED32aから発せられる光を拡散する為に、外周に軸方向に多数の溝が設けられている。
左側拡散ケース34は、右側拡散ケース24の左側端部の内径と略等しい外径を有する円環状の板部材であって、右側拡散ケース24の係合穴と対応する位置に係合爪を備えている。そのため、左側拡散ケース34と右側拡散ケース24とが係合することで、ホルダ31の円盤部31cおよび電飾回路基板32が内部に収容される。また、左側拡散ケース34の左側にホルダ31の左側軸部31aが、右側拡散ケース24の円環部24aにホルダ31の右側軸部31bが、それぞれ突出している。
右側ケース23は、略円筒形の中空の部材であり、右側拡散ケース24の外径よりも大きい内径を有している。右側ケース23は、右側拡散ケース24と同様に、右側端部に半径方向内側に迫り出した円環部23aを備えている。右側ケース23はまた、円環部23aの内周に沿って形成され、ホルダ31の右側軸部31bと同軸上右側に伸びた円筒形の突出部23bを備えている。突出部23bは、外周に複数の係止爪を有している。右側ケース23と右側拡散ケース24とはビスにより固定されている。
左側ケース35は、右側ケース23の外径と略等しい外径を有する円環状の板部材である。左側ケース35は、右側ケース23と同様に、ホルダ31の左側軸部31aと同軸上左側に伸び、内径に沿って形成された円筒形の突出部35bを備えている。突出部35bは、外周に複数の係止爪を有している。また、左側ケース35と左側拡散ケース34とはビスにより固定されている。そのため、右側拡散ケース24、左側拡散ケース34、右側ケース23、および、左側ケース35は、一体となって動作する。
右側シャフト28は、ベアリング保持部28aと軸支部28bとを備えている。ベアリング保持部28aは、略円筒形の中空部材であり、ホルダ31の右側軸部31bの外径よりもわずかに大きい内径を有している。ベアリング保持部28aの内部に右側軸部31bが挿入されることでホルダ31と右側シャフト28とが互いに回転しないように固定されている。軸支部28bは、ベアリング保持部28aから右方向に伸び、XZ平面に平行な上面と下面とを有している。上面と下面とは、操作部21の押し込み方向の移動を案内するための面であって、押し込み方向(軸Z方向)に対して平行であれば特に限定されるものではないが、ここでは、XZ平面に平行な面を示す。また、軸支部28bは、後方端部近傍に、押し込み方向に対して垂直で、前述の上面と下面との間に形成された押し込み方向に垂直な面を成す押し込みバネ支持部28b−1(図5参照)を備えている。
左側シャフト38は、右側シャフト28と操作部21の回転軸と垂直な面で略面対称な形状を有している。また、左側シャフト38は、右側シャフト28と同様に、押し込みバネ支持部38b−1(図5参照)を備え、左側軸部31aが挿入されることで、ホルダ31と互いに回転しないように固定されている。
ベアリング26aおよびベアリング26bは、リング状のベアリングである。ベアリング26bは、右側ケース23の突出部23bと右側シャフト28のベアリング保持部28aとの間に形成される空間に配置される。ベアリング26aもベアリング26bと同様に、左側ケース35の突出部35bと左側シャフト38のベアリング保持部38aとの間に形成される空間に配置される。右側ケース23および左側ケース35は、ベアリング26aおよびベアリング26bを介してホルダ31に回転可能に支持されている。また、ベアリング26aが左側ケース35と左側シャフト38とに、ベアリング26bが右側ケース23と右側シャフト28とに当接しているため、押し込み操作時には、遊技者によって左側ケース35および右側ケース23が押し込まれることで、左側シャフト38および右側シャフト28も移動し、操作部21全体が一体となって動作する。
プレート27は、磁性材料である円環状の部材(磁性部材)である。例えば、プレート27は、磁石に引き寄せられる力が加わる磁性体(例えば、鉄などの強磁性体)で構成されている。プレート27は、内歯車のように、内周に沿って半径方向に突出した複数の突起部27aを備えている。プレート27は、右側ケース23の突出部23bに形成された係止爪と対応する位置に係止穴が形成されている。プレート27は、当該係止爪とプレート27の係止穴とが係止することで、右側ケース23の突出部23bの右側端部と当接するように、右側ケース23に固定されている。
スクロール検知用フラグ36は、操作部21に対するスクロール操作を検知するために用いられる部材であり、リング状である。スクロール検知用フラグ36は、リング部36aおよび複数の突出部36bからなる。リング部36aには、左側ケース35の係合爪と対応する位置に係合穴が設けられており、左側ケース35の係合爪を係合穴に嵌め込む。これにより、スクロール検知用フラグ36は、左側ケース35によって支持され、一体となって運動する。複数の突出部36bは、リング部36aの左側端面から左側に伸び、外周に沿って一定間隔で形成されている。
(縦横切替部20の構成)
次に、縦横切替部20について説明する。図5は、共に後方(−Z方向)から見た場合の縦横切替部20の分解斜視図である。また、縦横切替部20と操作部21との位置関係が明確となるように、図5には操作部21も合わせて示している。
図5に示すように、縦横切替部20は、マグネットホルダ29、マグネット(第2磁性部材)30、右側フレーム39、左側フレーム40、押し込みバネ42、スクロール検知用回路基板43、押し込み検知用回路基板45、スライダ47、ガイドレール49、操作感切替部50、パネル58、および、連結シャフト60を備えている。操作部21は、図5に示すように、パネル58と、右側フレーム39と、左側フレーム40とで囲まれる領域の内側に配置される。
マグネットホルダ29は、マグネット保持部29aおよび連結部29bを備えている。マグネットホルダ29は、プレート27の半径方向内側に、回転軸方向に移動可能に配置される。マグネット保持部29aは、略円環形状を有し、左側端面に周方向一定間隔に形成された穴を有している。当該穴は、プレート27の突起部27aと対応する位置に形成されている。連結部29bは、マグネット保持部29aの右側端部に回転軸を挟んで上下に2箇所形成され、軸方向右側に伸びている。
マグネット30は、マグネット保持部29aの穴の内部に配置され、マグネット保持部29aにより支持されている。
右側フレーム39は、操作部保持部39aと右側円筒部39bからなる。操作部保持部39aは、後方に向かって弧を描く略半円筒形を有しており、前方および左側端部が開放されている。操作部保持部39aは、操作部21の右側後方に対応する形状を有しており、内部に、操作部21の右側後方を収容する。操作部保持部39aの左側端部には、フランジが形成されており、フランジの後方端部に凹部が形成されている。右側円筒部39bは、操作部保持部39aと連接し、操作部保持部39aよりも小さい径を有する中空の部材である。右側円筒部39bは、右側ケース23の突出部23bおよび右側シャフト28を内部に収容し、右側ケース23の突出部23bおよび右側シャフト28と対応する形状を有している。右側円筒部39bは、操作部保持部39aの右側端部から右方向に突出しており、左側端部が開放されている。
右側円筒部39bの右側端面には、中心部に穴部39cが形成されている。右側フレーム39は、穴部39cに右側シャフト28の軸支部28bが位置するように配置される。そのため、穴部39cは、XZ平面に平行な上面と下面とを備えており、上下方向の幅(上面と下面との距離)が右側シャフト28の軸支部28bの上下方向の幅と略等しい幅となっている。また、穴部39cの前方は、軸支部28bの前方と対応する形状を有している。穴部39cの軸Z方向の幅は、軸支部28bの軸Z方向の幅よりも大きい幅を有して。これにより、右側円筒部39bは、内側で右側シャフト28を前後に移動可能に支持している。
また、右側円筒部39bには、穴部39cの上下にそれぞれ小穴部39dが形成されている。当該小穴部39dは、押し込み方向(軸Z方向)が長手方向となる長穴であって、マグネット保持部29aの連結部29bと対応する位置に形成されている。小穴部39dには、連結部29bが挿通される。
左側フレーム40は、操作部21を挟んで右側フレーム39と反対側に配置され、右側フレーム39と略面対称の部材である。そのため、右側フレーム39と同様に、操作部保持部40aおよび左側円筒部40bを有している。ただし、左側フレーム40の左側円筒部40bには、窓が形成されている。左側フレーム40は、左側シャフト38の軸支部38bが、左側円筒部40bの中心に形成された穴部40cの内側に配置され、支持している。また、左側フレーム40と右側フレーム39とは、フランジがビスにより固定されている。
スクロール検知用回路基板43は、左側フレーム40の左端面に当接するように配置される。また、スクロール検知用回路基板43は、第1センサ43a、第2センサ43bおよびコネクタ43cを備えており、左側フレーム40の左側円筒部40bに形成された窓から第1センサ43aおよび第2センサ43bが操作部21に向かって突出するように配置されている。第1センサ43aおよび第2センサ43bは、発光部と受光部とを備え、発光部と受光部との間に形成された空間(物体検出空間)への物体の出入りを検知するフォトインタラプタである。物体検出空間に物体が存在しないときはOFFの信号を、存在するときはONの信号を、コネクタ43cを通して発信する。第1センサ43aおよび第2センサ43bは、それぞれの物体検出空間にスクロール検知用フラグ36の突出部36bが出入りするように配置されている。
連結シャフト60は、縦横切替部20とフレーム部22とを接続する軸継手である。連結シャフト60は、略直方体の回転部60aと、回転部60aから後方へと伸びる略円柱状の接続部60bとを備えている。連結シャフト60は、左側フレーム40および右側フレーム39のそれぞれの凹部で形成される領域に配置され、固定されている。
押し込みバネ42は、遊技者による操作部21の押し込み操作に応じて圧縮されるバネであって、押し込み操作終了後に、操作部21を未操作時の位置へと復帰させるために左右にそれぞれ設けられている。押し込みバネ42は、右側フレーム39の穴部39cと左側フレーム40の穴部40cとに圧縮した状態で配置される。押し込みバネ42は、前方を軸支部28bまたは軸支部38bの押し込みバネ支持部28b−1または押し込みバネ支持部38b−1に支持され、後方を穴部39cまたは穴部40cの後方によって支持されている。
パネル58は、遊技者に対向するように設けられた部材であって、円盤部58aと、2つの半球部58bと、溝58cとからなる。溝58cは、円盤部58aの中心に上下方向に形成され、溝58cから操作部21が突出するように操作部21を配置することで、遊技者が操作部21を操作することができるようになっている。2つの半球部58bは、溝58cを挟んで左右に配置される中空の部材である。半球状の中空部分には、右側フレーム39の右側円筒部39bおよび左側フレーム40の左側円筒部40bが配置される。また、右側フレーム39および左側フレーム40とパネル58とはビスにより固定されている。
ガイドレール49は、左方向に張り出し、連結シャフト60を中心とする円弧状の部材である。また、ガイドレール49は、前方と後方とにそれぞれ円弧に沿った平行な壁面を有し、壁面同士の距離がレール幅となる溝型のレール部材である。ガイドレール49は、左側フレーム40にビスにより固定されており、操作部21の回転軸よりも上方に、壁面と壁面との間に形成されたストッパ49aを有している。ストッパ49aは、縦横切替部20が、過剰に回転するのを防止するために設けられている。また、左側フレーム40には、ガイドレール49の下側と対応する位置に、レール部40eが形成されており、右側フレーム39にも、左側フレーム40のレール部40eと対応する位置にレール部39eが形成されており、ガイドレール49、レール部40eおよびレール部39eは等しいレール幅を有し、連接している。
図6は、操作感切替部50の構成を示す部分構成概略図である。操作感切替部50は、操作部21に対するスクロール操作の操作感を切り替えるための部材である。図6に示すように、操作感切替部50は、ソレノイドホルダ51、ソレノイド53、ソレノイド用バネ55、バネピン56、リンク57、スライダ47、および、第3センサ45aを備えている。
ソレノイド53は、右方向に突出した略円柱状のソレノイド可動部53aとソレノイド固定部53bとを備えており、ソレノイドホルダ51を介して右側フレーム39に支持されている。ソレノイド53は、通電により励磁され、ソレノイド可動部53aを右側フレーム39側へと引き込む。また、ソレノイド可動部53aは、右側端部近傍に上下方向の貫通孔を備え、右側端部から左方向に伸び、貫通孔に対して垂直な平面を形成する切れ込みが形成されている。ソレノイド可動部53aに形成された切れ込みの深さは、貫通孔が設けられている位置よりも深くまで形成されている。
ソレノイドホルダ51は、ソレノイド53を支持しており、右側フレーム39の右側円筒部39bとビスにより固定されている。ソレノイドホルダ51は、リンク支持部51aを備えている。リンク支持部51aは、リンク57を上下から挟み込む形でリンク57を支持している。
スライダ47は、マグネットホルダ保持部47aと、押し込み検知用フラグ47bと、挟持部47cとを有する。マグネットホルダ保持部47aは、右側フレーム39から突出した、マグネットホルダ29の連結部29bとビスにより固定されている。そのため、スライダ47とマグネットホルダ29とが一体となって運動する。押し込み検知用フラグ47bは、スライダ47の下部に位置しており、左方向に伸びる板状の部材である。挟持部47cは、上方挟持部と下方挟持部からなる2つの板状の部材であって、リンク57を上下から挟み込むように、リンク57の上下に対向するように形成されている。リンク57との接続を確実なものとするために、上方挟持部には下方向の突起が、下方挟持部には上方向の突起が形成されている。
リンク57は、ソレノイド53の運動をスライダ47へと伝達する略板状の部材である。そのため、リンク57は、スライダ47、ソレノイドホルダ51およびソレノイド53の3つの部材と接続している。リンク57は、軸Z方向が長手方向となるように水平に配置され、前方から後方に向かって、3つの上下方向の穴部、すなわち、第1穴部57a、第2穴部57b、第3穴部57c(図5の(a)参照)が形成されている。第1穴部57aおよび第2穴部57bは、穴部の周囲に、上下方向に突出して形成された壁面を備えている。第1穴部57aには、前述のスライダ47の挟持部47cに形成された突起がはめ込まれる。また、第1穴部57aは、遊技者の操作部21に対する押し込み操作が行われた際に、操作部21と一体となって運動するスライダ47が摺動可能なように、押し込み方向(軸Z方向)が長手方向である長穴であって、スライダ47が摺動可能なようにスライダ47と接続している。また、スライダ47は、リンク57が左右方向(軸X方向)(なお、操作部21が横位置の場合には上下方向(軸Y方向)となる)に対して運動するときは、リンク57と一体となって運動するように接続している。リンク57の第2穴部57bは、ソレノイドホルダ51のリンク支持部51aに挟み込まれ、回転可能に軸支されている。ソレノイド動作時には、当該第2穴部57bが支点となって運動する。リンク57の後方は、ソレノイド可動部53aに形成された切れ込みの中に配置され、第3穴部57cがソレノイド可動部53aに形成された貫通孔と対応する位置に配置される。
バネピン56は、ソレノイド可動部53aに形成された貫通孔とリンク57の第3穴部57cとを突き抜けるように配置される。これにより、ソレノイド可動部53aとリンク57とが一体となって運動する。
ソレノイド用バネ55は、コイルバネであって、ソレノイド可動部53aの同軸上外側に配置される。ソレノイド用バネ55の一端は、ソレノイド可動部53aと、もう一端は、バネピン56によって支持され、ソレノイド53の通電時には、圧縮されるとともに、通電終了後には、バネピン56に対して付勢力が作用するため、バネピン56、ソレノイド可動部53a、および、リンク57を基準位置へと復帰させる役割を担っている。
押し込み検知用回路基板45は、右側フレーム39の右側円筒部39bと当接するように配置され、基板上に、第3センサ45aとコネクタ45bとを備える。第3センサ45aは、発光部と受光部とを備え、発光部と受光部との間に形成された空間(物体検出空間)への物体の出入りを検知するフォトインタラプタである。物体検出空間に物体が存在しないときはONの信号を、存在するときはOFFの信号を、コネクタ45bを通して発信する。押し込み検知用回路基板45は、操作部21に対する押し込み操作が行われていないときに、第3センサ45aの物体検出空間に、スライダ47の押し込み検知用フラグ47bが位置するように配置される。
(フレーム部22の構成)
次にフレーム部22の構成について説明する。図7は、フレーム部22の分解斜視図である。縦横切替部20および操作部21とフレーム部22との位置関係が明確となるように、縦横切替部20および操作部21も合わせて示している。
図7に示すように、フレーム部22は、下部メインフレーム18、ローラ19、モータベアリング62、モータ(切替部)63、縦横切替検知用フラグ64、カップリング65、メイン回路基板66、上部メインフレーム67、および、縦横切替検知用回路基板69を備えている。図7に示すように、上部メインフレーム67と下部メインフレーム18との間に、縦横切替部20および操作部21の、パネル58より後方の部分が配置され、保持されている。
下部メインフレーム18は、溝部18a、ローラ支持部18b、ベアリング支持部18c、メイン回路基板保持部18dおよびモータ支持部18eを有する。溝部18aは、下部メインフレーム18の前方端部に形成され、パネル58の下部と対応する形状を有している。ローラ支持部18bは、ガイドレール49、レール部39eおよびレール部40eと対応する位置に形成され、ローラ19が押し込み方向に対して垂直な面内で回転可能となるように、ローラ19を支持している。また、ローラ19は、縦横切替部20の回転運動を案内するための部材であって、ガイドレール49のレール幅に等しい幅を有している。
また、ベアリング支持部18cは、モータベアリング62を押し込み方向に対して垂直な面内(XY平面)で回転可能に支持している。メイン回路基板保持部18dは、左側壁面に形成され、メイン回路基板66を支持する支持爪18d−1と露出窓18d−2とを備えている。
上部メインフレーム67は、前方端部に、パネル58の上方と対応する形状の溝部67aが形成されており、当該溝部67aは、下部メインフレーム18に形成された溝部18aと連接し、パネル58を回転可能に保持している。また、上部メインフレーム67は、後方にセンサ窓67bを有する。
モータ63は、ステッピングモータであって、押し込み方向に対して垂直な面内で回転可能、かつ、所定の角度で停止可能な主軸63aを備えている。モータ63は、下部メインフレーム18のモータ支持部18eに支持されており、ビスにより下部メインフレーム18に固定されている。
縦横切替検知用フラグ64は、第1フラグ64aおよび第2フラグ64bが形成された略円盤状の部材である。第1フラグ64aおよび第2フラグ64bは、外周から半径方向外側に向かって突出するように形成されており、中心から互いに約120度の角度を成すように形成されている。また、中心には、モータ63の主軸63aと同じ径の穴を有し、縦横切替検知用フラグ64は、主軸63aにより支持されている。そのため、縦横切替検知用フラグ64は、主軸63aと一体となって回転運動する。
カップリング65は、筒状を有する部材であって、モータ63の回転運動を連結シャフト60へと伝達する役割を担っている。そのため、前方は、連結シャフト60の接続部60bと、後方は、モータ63の主軸63aと接続している。そのため、モータ63の回転に応じて縦横切替部20および操作部21が一体となって回転運動する。
モータベアリング62は、カップリング65の同軸上外側に配置され、下部メインフレーム18のベアリング支持部18cに支持されている。
縦横切替検知用回路基板69は、上部メインフレーム67にビスで固定され、センサ窓67bから下方に伸びた第4センサ(第1検出センサ)69aおよび第5センサ(第2検出センサ)69bを備えている(図15参照)。第4センサ69aおよび第5センサ69bは、発光部と受光部とを備え、発光部と受光部との間に形成された空間(物体検出空間、検出領域)への物体の出入りを検知するフォトインタラプタである。縦横切替検知用回路基板69は、モータ63の回転時に、縦横切替検知用フラグ64が第4センサ69aおよび第5センサ69bの物体検出空間を出入りするように配置されている。
メイン回路基板66は、複数のコネクタ66aを備え、下部メインフレーム18に保持されている。また、一部のコネクタ66aは、下部メインフレーム18の露出窓18d−2から外部に対して露出している。当該コネクタ66aを通じて、スロットマシン11の制御部と操作ユニット17とが接続している。
(スクロール操作時における操作ユニット17の動作)
次に、遊技者が操作ユニット17をスクロール操作した場合の動作について説明する。図8は、本発明に係る操作ユニット17の操作部21が縦位置の場合を示した構成概略図である。図8の(a)は、図8の(d)におけるA−A線矢視断面図であり、図8の(b)は、図8の(c)におけるB−B線矢視断面図である。図8の(c)は、図8の(d)におけるC−C線矢視断面図であり、図8の(d)は、操作ユニット17を右側から見た正面図である。
図8の(d)に示すように、遊技者は、右側ケース23および左側ケース35の円周方向に沿って、操作部21を上下に回転することができる。操作部21が回転されることで、操作ユニット17は、スクロール操作を受け付けることができる。操作部21が回転されると、右側ケース23、左側ケース35、左側拡散ケース34および右側拡散ケース24は、ベアリング26aとベアリング26bとを介して、左側軸部31aと右側軸部31bとを軸とした回転運動を行う。ここで、スクロール検知用フラグ36は左側ケース35と一体となって運動するため、スクロール検知用フラグ36もまた、回転運動を行う。そのため、スクロール検知用フラグ36の突出部36bは、スクロール検知用回路基板43に備えられた第1センサ43a、第2センサ43bの物体検出空間を出入りする。
図9は、第1センサ43a、第2センサ43b、スクロール検知用フラグ36、ベアリング26aおよび左側ケース35を示す操作部21の部分構成概略図である。図9に示すように、第1センサ43aと第2センサ43bとの間隔よりも、スクロール検知用フラグ36の複数の突出部36bの間隔の方が短くなっている。そのため、スクロール検知用フラグ36の回転位置によって、第1センサ43aおよび第2センサ43bの出力信号が異なることとなる。
例えば、操作部21を下方向(図9においては、時計回り)にスクロールさせると、以下の順番で、第1センサ43aおよび第2センサ43bの出力信号が変化する。
(1)第1センサ43aの出力信号がオフからオンに変化
→(2)第2センサ43bの出力信号がオフからオンに変化
→(3)第1センサ43aの出力信号がオンからオフに変化
→(4)第2センサ43bの出力信号がオンからオフに変化
→(1)第1センサ43aの出力信号がオフからオンに変化
→(2)・・・・。
一方、操作部21を上方向(図9においては、反時計回り)に回転させると、以下の順番で、第1センサ43aおよび第2センサ43bの出力信号が変化する。
(1’)第2センサ43bの出力信号がオフからオンに変化
→(2’)第1センサ43aの出力信号がオフからオンに変化
→(3’)第2センサ43bの出力信号がオンからオフに変化
→(4’)第1センサ43aの出力信号がオンからオフに変化
→(1’)第2センサ43bの出力信号がオフからオンに変化
→(2’)・・・・。
このように、回転方向(スクロール方向)によって第1センサ43aおよび第2センサ43bの出力信号のオン/オフの切り替わりの順番が異なる。そのため、第1センサ43aおよび第2センサ43bの出力信号を監視することで、スクロール操作の有無とともにスクロール方向を検出することができる。
また、第1センサ43aおよび第2センサ43bの出力信号の切り替わりのタイミングの時間を計測することで、回転速度を算出することができる。例えば、下方向の回転の場合、第1センサ43aの出力信号がオフからオンに変化した時点から、第2センサ43bの出力信号がオンからオフに変化した時点までの時間を計測することで回転速度(スクロール速度)を算出することができる。
図10は、図8の(c)におけるD−D線矢視断面図である。プレート27は、右側ケース23と一体となって運動するため、遊技者のスクロール操作に応じてプレート27も回転運動を行う。また、プレート27の突起部27aと対向するように、プレート27の内側にマグネット30が配置されている。プレート27は磁性部材であり、突起部27aとマグネット30との間に磁力が作用する。スクロール操作開始時には、マグネット30と突起部27aが対向しているため、突起部27aとマグネット30とに働く磁力に逆らってスクロール操作を行う必要がある。回転が開始するとマグネット30と突起部27aの位置が相対的に変化し、突起部27aとマグネット30との距離が遠くなることで、磁力の影響を感じなくなる。さらに、回転を行うと突起部27aとマグネット30の距離が近づくことで、引き寄せる磁力が作用する。
このように、突起部27aとマグネット30との間に働く磁力が連続的に変化するので、遊技者は、スクロール操作を行う際に、連続的に変化する操作感を得ることができる。そして、操作部21の回転に対する抵抗力が強くなる回転位置、すなわち、マグネット30が突起部27aと対向する回転位置が存在するため、遊技者は、スクロール操作を行う際に、当該回転位置を認識することができ、ラッチ感(カチカチ感)を得ることができる。
また、電飾回路基板32に備えられる複数のLED32aをスクロール操作に応じて点灯させることで、演出効果を高めることができる。また、スクロール操作時と非操作時とで点灯色を変化させたり、スクロール方向に応じて点灯色を変化させたりしてもよい。さらに、回転速度(スクロール速度)に応じて、点滅速度を変化させたりしてもよい。
次に、ソレノイド53作動時における操作部21のスクロール操作について説明する。図11は、ソレノイド53非作動時の操作ユニット17の部分構成概略図であり、図12は、ソレノイド53作動時の操作ユニット17の部分構成概略図である。
図12に示すように、ソレノイド53は、通電により励磁されると、ソレノイド可動部53aをソレノイド固定部53b側(左側)へと引き込む。ソレノイド可動部53aが引き込まれると、ソレノイド可動部53aに固定されたバネピン56は、ソレノイド用バネ55を圧縮しながら引き込まれるとともに、リンク57の後方部分も同時に引き込まれる。リンク57は、後方部分が引き込まれると、第2穴部57bを支点として、前方部分が右方向に移動する回転運動を行う。スライダ47は、リンク57と左右方向には一体となって運動するため、スライダ47も右方向へ移動する。また、スライダ47は、マグネットホルダ29と一体となって運動するため、マグネットホルダ29も右方向へ移動する。
つまり、ソレノイド53が励磁されると、マグネットホルダ29が右側へと移動する。そのため、マグネットホルダ29は、プレート27の内側から移動し、マグネット30とプレート27との間に作用する磁力が無視できるぐらい小さなものとなる。
そのため、遊技者がソレノイド53作動時に操作部21に対してスクロール操作を行うと、上述のソレノイド非操作時とは異なった操作感を感じることができる。具体的には、ソレノイド非動作時とは異なり、滑らかな操作感を得ることができる。
ソレノイド53への通電が終了すると、ソレノイド用バネ55の付勢力により、マグネットホルダ29、スライダ47、リンク57、ソレノイド可動部53a、および、バネピン56はソレノイド53非動作時の位置へと復帰する。
このように、本発明に係る操作ユニット17は、ソレノイド53の非作動時と作動時とで遊技者は異なった操作感を得ることができるため、高い演出効果を得ることができる。
(押し込み操作時における操作ユニット17の動作)
次に押し込み操作時における操作ユニット17の動作について説明する。
図13は、未操作時における、操作ユニット17の部分構成概略図であり、図14は、押し込み操作時における、操作ユニット17の部分構成概略図である。
図14に示すように、遊技者が操作部21に対して押し込み操作を行った場合、操作部21と、スライダ47とは一体となって、押し込みバネ42を圧縮しながら後方へと移動する。押し込み操作に伴いスライダ47が後方へと移動すると、スライダ47の押し込み検知用フラグ47bは、押し込み検知用回路基板45に備えられた第3センサ45aの物体検出空間から脱出する。そのため、押し込み検知用回路基板45は、コネクタ45bを介してONの信号を発信する。
押し込み操作が終了すると、押し込みバネ42が復帰し、操作部21とスライダ47とは、未操作時の位置へと戻る。それに伴い、押し込み検知用フラグ47bも第3センサ45aの物体検出空間へと戻り、押し込み検知用回路基板45からOFFの信号が発信される。
また、電飾回路基板32に備えられる複数のLED32aを押し込み操作に応じて点灯させてもよい。
(モータ63作動時における操作ユニット17の動作)
次に、モータ63作動時における操作ユニット17の動作について説明する。図15は、モータ63非作動時における、縦横切替検知用回路基板69、カップリング65、モータ63、縦横切替検知用フラグ64を示す正面図である。図15に示すように、モータ63の非作動時には、縦横切替検知用フラグ64の第1フラグ64aが縦横切替検知用回路基板69の第4センサ69aを遮光している(第1状態)。そのため、第4センサ69aは、ONの信号を、第5センサ69bは、OFFの信号を発信している。
モータ63が作動すると、主軸63aおよび縦横切替検知用フラグ64は、前方(+Z方向)から見て反時計回りに回転を開始する。すなわち、主軸63aおよび縦横切替検知用フラグ64は、軸Zに平行な回転軸(第2回転軸)を中心として回転する。また、カップリング65および連結シャフト60を介して、縦横切替部20および操作部21も主軸63aと一体となって回転する。縦横切替部20は、回転時、パネル58が、溝部18aおよび溝部67aに案内され、また、ガイドレール49がローラ19に案内され回転する。
縦横切替検知用フラグ64が回転することで、第1フラグ64aは、第4センサ69aから脱出し、第4センサ69aと第5センサ69bとは、共にOFFの信号を発信する。さらに回転が進むと、第5センサ69bを第2フラグ64bが遮光し(第2状態)、第4センサ69aはOFFの信号を、第5センサ69bはONの信号を発信する。第4センサ69aが、OFF、第5センサ69bはONの状態となると、モータ63の回転が停止する。
このとき、縦横切替部20および操作部21は、図16に示すように、モータ63作動前と比較して、反時計回りに約90度回転した状態となる(横位置)。このようにして、操作部21の回転軸(第1回転軸)が切り替わる。そのため、遊技者は、操作部21をモータ63の作動前とは異なり、左右方向にスクロール操作することができ、モータ63の作動前とは異なった操作感を得ることができる。これにより、高い演出効果を得ることができる。
また、スクロール操作の方向を上下方向(縦位置)から左右方向(横位置)に切り替える場合について説明したが、これとは逆に、スクロール操作の方向を左右方向から上下方向に切り替えることも可能である。さらに、モータ63の回転方向や回転速度を制御することで、演出効果をより一層高めることもできる。また、LED32aの点灯色等を縦位置と横位置とで変化させてもよい。
また、上記の説明では、操作部21の回転軸がXY平面上、すなわち、縦横切替部20の回転軸である軸Zに垂直な平面上とした。しかしながら、操作部21の回転軸は、これに限定されるものではなく、XY平面に対して傾斜していてもよい。すなわち、軸Zと異なる方向であればよい。
また、上記の説明では、プレート27が磁性体で構成され、マグネットホルダ29がマグネット30を保持するものとした。しかしながら、非磁性体で構成されたプレート27の突起部27aに磁石が配置され、マグネットホルダ29が、マグネット30の代わりに磁性体(例えば、鉄などの強磁性体)を保持していてもよい。
また、上記の説明では、プレート27は、内側に突起部27aを備え、ソレノイド53非作動時には、マグネット30がプレート27の半径方向内側に位置する構成を示した。しかしながら、プレート27は、半径方向外側に突起部27aを備え、ソレノイド53非作動時に、マグネット30がプレート27の外側に位置する構成であってもよい。つまり、プレート27は、操作部21の回転軸と同軸上に配置され、半径方向外側に突出した突起部27aを備え、マグネット30は、プレート27の外径よりも大きい径の円周上に配置され、ソレノイド53非作動時には、プレート27の半径方向外側に位置し、ソレノイド53作動時には、プレート27の半径方向外側に位置しない構成であってもよい。
また、上記の説明では、磁性材料で構成された円環状のプレート27が、突起部を有している構成とした。しかしながら、プレート27を非磁性材料で構成し、その突起部の各々に磁性部材を配置してもよい。この場合、磁性部材は、操作部21の回転軸を中心とした円周上に所定間隔に複数配置されることになる。そして、ソレノイド53非作動時には、マグネット30が、磁性部材の半径方向内側または外側に位置し、ソレノイド53作動時は、マグネット30が、磁性部材の半径方向外側または内側に位置しないような構成とすればよい。
さらに、上記の説明では、プレート27が操作部21と一体となって動作し、マグネット30がソレノイド53の作動に応じて移動する構成を示したが、それとは逆に、マグネット30が、操作部21と一体となって動作し、プレート27がソレノイド53の作動に応じて移動する構成であってもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。