JP2011000204A - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】発熱に伴う故障や不具合を未然に防止することが可能でありながら、遊技者の遊技意欲を低下させたり遊技者に違和感や不信感を与えたりするおそれが少ない遊技台を提供する。
【解決手段】遊技台は、遊技に関連して可動する可動部材と、前記可動部材を駆動するための駆動手段と、前記可動部材を動作させる演出を実行する演出制御手段を備える。そして、前記演出制御手段は、前記駆動手段の温度上昇の要因となる所定条件が成立した場合に、当該所定条件が成立する前よりも前記可動部材の単位時間当たりの動作回数を減らした演出を実行する。
【選択図】図12

Description

本発明は、スロットマシンやパチンコ機などに代表される遊技台に関する。
近年の遊技台は、可動物を動作させるためのモータ等の駆動源を備え、可動物を比較的高い頻度で動作させている。例えば、リール(可動物)の回転や停止などは毎遊技行われ、ストップボタンの操作から所定の引き込み範囲内で急制動をかけて停止させている。このような負荷の高い可動物の駆動源の耐久性は非常に重要であり、遊技機製造業者は耐久試験をクリアした駆動源を採用するようにしている。
ところで、近年、画像表示装置の手前、近傍に大型の可動物を備えた演出装置を搭載した遊技台が主流になってきており、演出装置の動作を目立たせるために大きく揺動させて動作させる場合がある。このような演出は遊技者の注意を引き付け、遊技台の興趣を高める重要な役割を担っているが、長時間、可動物の動作を継続すると駆動源の発熱によって耐久性が低下するおそれがある。例えば、遊技者の操作部の操作があるまで可動物を小刻みに振動させるような演出を実行する場合、演出実行後の操作前に遊技者が携帯電話等の着信に気づき、遊技の途中で席を立つなどして、長時間このような演出が継続されたときに想定以上の温度上昇を伴う場合があった。このような問題を解決する遊技機として、駆動源の温度を測定し、温度が上昇したときに可動物の動作を停止させ、警報を鳴らす遊技機が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−137474号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の遊技機は、測定温度が規定値に達した場合に可動物の動作を完全に停止させるものであるため、可動物の動作停止によって遊技の進行が妨げられ、遊技者の遊技意欲を著しく低下させてしまうことがある上に、遊技者に対して遊技台に対する違和感や不信感を与え、遊技台の稼働率を低下させてしまうおそれがあった。
本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであって、発熱に伴う故障や不具合を未然に防止することが可能でありながら、遊技者の遊技意欲を低下させたり遊技者に違和感や不信感を与えたりするおそれが少ない遊技台を提供することを目的とする。
本発明は、遊技に関連して可動する可動部材と、前記可動部材を駆動するための駆動手段と、前記可動部材を動作させる演出を実行する演出制御手段と、を備えた遊技台であって、前記演出制御手段は、前記駆動手段の温度上昇の要因となる所定条件が成立した場合に、当該所定条件が成立する前よりも前記可動部材の単位時間当たりの動作回数を減らした演出を実行することを特徴とする、遊技台である。
本発明に係る遊技台は、発熱に伴う故障や不具合を未然に防止することが可能でありながら、遊技者の遊技意欲を低下させたり遊技者に違和感や不信感を与えたりするおそれが少ない。
スロットマシンの外観斜視図である。 (a)演出装置のカバー部材の斜視図である。(b)演出ユニットの斜視図である。 演出ユニットの分解斜視図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 リール回転開始処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 デバイス監視処理の流れを示すフローチャートである。 (a)第1副制御部のCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第1副制御部のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第1副制御部のタイマ割込処理のフローチャートである。 コマンド処理のフローチャートである。 (a)演出抽選テーブルの一例を示した図である。(b)演出抽選テーブルA〜Dにおける役物動作あり演出と役物動作なし演出の比率を示した図である。 演出抽選テーブル設定処理のフローチャートである。 (a)役物Aを駆動するモータの温度が所定温度以上になった場合に選択される演出抽選テーブルの一例である。(b)役物Bを駆動するモータの温度が所定温度以上になった場合に選択される演出抽選テーブルの一例である。 (a)第2副制御部のCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第2副制御部のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第2副制御部のタイマ割込処理のフローチャートである。(d)第2副制御部の画像制御処理のフローチャートである。 インターバルタイマ処理のフローチャートである。 発熱状況監視処理のフローチャートである。 演出例を示した図である。 演出装置が備えるモータの温度変化の一例を示した図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施例1に係るスロットマシン(遊技台)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本実施例に係るスロットマシン100の全体構成について説明する。なお、同図はスロットマシン100の外観斜視図である。
スロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図1において図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110〜112はステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。
本実施例において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110〜112が構成されている。リール110〜112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110〜112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110〜112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施例では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110〜112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110〜112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110〜112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ラインを示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ラインは5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ラインの数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
メダル投入ボタン130〜132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという。)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施例においては、メダル投入ボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン131が押下されると2枚投入され、メダル投入ボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、メダル投入ボタン132はMAXメダル投入ボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン130〜132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。
スタートレバー135は、リール110〜112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。すなわち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、メダル投入ボタン130〜132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110〜112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137〜139が設けられている。ストップボタン137〜139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110〜112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110〜112に対応づけられている。以下、ストップボタン137〜139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン137〜139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137〜139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。
音孔160a〜cはスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。全面扉102の下部に設けられたタイトルパネル162は、遊技台を装飾するためのものであり、前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置200が配設されている。
この演出装置200は、垂直方向に移動可能な垂直可動部材202と、水平方向に移動自在な水平可動部材204と、これらの可動部材202、204の奥側に配設された液晶表示装置157を備えており、液晶表示装置157が演出表示を行うと共に、垂直可動部材202および水平可動部材204が液晶表示装置157の手前で演出動作を行う構造となっている。
<演出装置>
次に、図2および図3を用いて、演出装置200について詳細に説明する。
図2(a)は、演出装置200のカバー部材210の斜視図であり、同図(b)は、演出ユニット220の斜視図である。これらの図に示されるように、演出装置200は、液晶表示装置157、垂直可動部材202および水平可動部材204を備える演出ユニット220と、この演出ユニット220を前方(手前側)から覆うカバー部材210から構成されている。カバー部材210は、正面が大きく開口した枠状の枠部材212と、透明な素材から構成された略平板状の化粧パネル214から構成されている。
枠部材212は、不透明な樹脂等から構成されており、正面の開口部を通して後方(奥側)の液晶表示装置157および各可動部材202、204を視認可能にすると共に、その他の遊技者には視認させたくない部分を隠蔽するためのものである。枠部材212は、背面の左右両端2箇所に係止舌片212aが形成されており、この係止舌片212aを介して前面扉102の上部に固定される。また、枠部材212の正面上部の左右両側2箇所には音孔160aが形成されており、この音孔160aの背後には、スピーカ(図示省略)がそれぞれ配設される。
化粧パネル214は、枠部材212の正面外側に配設され、後方(奥側)の液晶表示装置157および各可動部材202、204に遊技者が直接触れないように保護するためのものである。化粧パネル214は、四隅のネジ216によって枠部材212に固定される。また、化粧パネル214の上部の左右両側2箇所には、枠部材212の音孔160aと対応する位置に音孔160aが形成されている。また、化粧パネル214の枠部材212の開口部212aに対応する部分の上部および下部には、半透明に着色された上部遮蔽領域214aおよび下部遮蔽領域214bがそれぞれ設けられており、液晶表示装置157、垂直可動部材202および水平可動部材204の一部を遮蔽するようになっている。
図3は、演出ユニット220の分解斜視図である。同図に示されるように、演出ユニット220は、枠状のフレーム221と、このフレーム221に固定される液晶表示装置157、垂直可動部材202および水平可動部材204を有して構成されている。
フレーム221は、左右両端に設けられたブラケット221aを介して前面扉102に固定される。そして、液晶表示装置157は、ブラケット221bを介してフレーム221の前方に固定され、各可動部材202、204は、液晶表示装置157の前方に位置することとなる。
フレーム221の左端部および右端部には、上下方向に直線移動可能に構成された左スライダ230、右スライダ232がそれぞれ配設されている。この左右スライダ230、232には、垂直可動部材202の左右両端が揺動自在にそれぞれ接続されており、垂直可動部材202は、左右スライダ230、232の移動に伴って動作するようになっている。さらに、フレーム221の上端部には、左右方向に直線移動可能に構成されると共に水平可動部材204が固定された上スライダ234が配設されている。従って、水平可動部材は、上スライダ234の移動に伴って動作するようになっている。なお、フレーム221の下端部には、左右方向に直線移動可能に構成された下スライダ236がオプションとして配設されているが、本実施例ではこの下スライダ236を使用していない。
フレーム221の内部には、左スライダを駆動する左モータ240が内側面左下部に、右スライダ232を駆動する右モータ242が内側面右上部に、上スライダ234を駆動する上モータ244が内側面左上部に、下スライダ236を駆動する下モータ246が内側面右下部にそれぞれ配設されている。なお、本実施例では、下モータ246は、下スライダ236と共にオプションとなっている。
図示は省略するが、各モータ240〜246の駆動軸は、フレーム221の内部から外側に向けてそれぞれ突出されており、各スライダ230〜236が固定された無端ベルトをプーリを介して駆動し、走行させるようになっている。すなわち、各スライダ230〜236は、無端ベルトの走行に伴って移動するように構成されている。また、各モータ240〜246は、本実施例ではステッピングモータであり、各スライダ230〜236を任意の位置まで移動させて停止させることが可能である。なお、無端ベルトの代わりに、ラックアンドピニオン機構やネジ伝動機構を採用してもよい。
垂直可動部材202は、宇宙船のコックピットにおける計器盤の模型であり、液晶表示装置157と略同じ幅に構成されている。垂直可動部材202は、左方に向けて突出した左ブラケット202aを介して左スライダ230に接続されると共に、右方に向けて突出した右ブラケット202bを介して右スライダ232に接続されている。また、垂直可動部材202の中央部には、略四角形状の開口部202cが形成されており、前方の遊技者がこの開口部202cを通して奥側の液晶表示装置157の表示を視認することができるようになっている。演出では、液晶表示装置157によって開口部202cの後方に遊技者に対するメッセージが表示される。
水平可動部材204は、宇宙船のコックピットにおける照準器の模型であり、液晶表示装置157の上部に配設されている。水平可動部材204は、上方に向けて突出した上ブラケット204aを介して上スライダ234に接続されている。水平可動部材204の中央部には、内部に2つの同心円および十字線が形成された円形状の開口部204bが形成されており、遊技者はこの開口部204bを通して奥側の液晶表示装置157の表示を視認することが可能となっている。
フレーム221の背面には、演出装置200を制御する回路基板が配設される基板固定部材250、および基板固定部材250に固定された回路基板を覆う基板カバー部材260が配設される。基板固定部材250には、液晶表示装置157を制御する第1副制御部500、および各可動部材202、204を制御する第2副制御部500(共に詳細は後述する)を構成する回路基板がそれぞれ配設される。
<制御部>
図4は、スロットマシン100の制御部の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器314が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器314が出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
基本回路302は、0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数発生回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、基本回路302には、センサ回路320を設けており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、等)の状態を監視している。なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのハイレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数発生回路316に出力する。この信号を受信した乱数発生回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口134の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139は、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、および、ベットボタン132センサは、メダル投入ボタン130乃至132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、および、リール112のインデックスセンサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにローレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
主制御部300は、リール装置110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322を設けており、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324を設けており、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326を設けており、各種ランプ338(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129は、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を設けている。
また、基本回路302には、演出装置200の左モータ240、右モータ242、上モータ244、および下モータ246の近傍にそれぞれ配置されたサーミスタ350からの信号を入力しており、基本回路302は、左モータ240、右モータ242、上モータ244、および下モータ246における温度を個別に検出可能な構成としている。
また、基本回路302には、情報出力回路334(外部集中端子板)を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等が記憶されたROM406が設けている。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418を設けており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277を設けている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、等)を設けている。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号(後述するコマンドなど)の送受信を行う。スロットマシン100の第2副制御部500では、演出画像表示装置157や各種演出用駆動装置160の制御を行う。第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置160の制御を行う制御部とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
次に、スロットマシン100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けている。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、演出装置200(の垂直可動部材202や水平可動部材204)を駆動する駆動回路(モータドライバ)530を設けている。この駆動回路530は、CPU504からの命令(動作情報)に応じて演出装置200の左モータ240、右モータ242、上モータ244、および下モータ246に駆動信号を出力する。
また、第2副制御部500には、センサ回路532を設けており、センサ回路532には入力インタフェースを介して可動部材センサ538を設けている。CPU504は、割り込み時間ごとに可動部材センサ538状態を監視している。
また、第2副制御部500には、VDP534(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)を設けており、このVDP534には、バスを介してROM506、VRAM536が接続されている。VDP534は、CPU504からの信号に基づいてROM306に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM536のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
また、基本回路502には、駆動回路550を介して警報ランプ552を接続している。図示は省略するが、警報ランプ552は、赤色のLED、オレンジ色のLED、および緑色のLEDを含む、複数種類の色のLEDで構成されている。
<主制御部メイン処理>
図5を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って同図に示す主制御部メイン処理を実行する。
電源投入が行われると、まず、ステップS101で各種の初期設定を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT313への動作許可及び初期値の設定等を行う。ステップS103ではメダル投入・スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、メダルの投入に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタートレバー135の操作があればステップS105へ進む。
ステップS105では投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する。ステップS107では乱数発生回路316で発生させた乱数を取得する。ステップS109では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップS107で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがONになる。
また、この入賞役内部抽選では、乱数値を用いて、後述するフリーズ演出を行うか否かの抽選を行い、抽選に当選した場合に、RAM308に記憶しているフリーズ演出フラグをセットする(オンに設定する)。さらに、この入賞役内部抽選では、内部当選した入賞役を知らせるための内部当選情報コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行うとともに、上述のフリーズ演出フラグがセットされている場合、または後述する第2発熱フラグがセットされている場合に、第1副制御部400にフリーズ演出の実行を要求するフリーズ演出要求コマンドの送信準備を行う。
ステップS111では内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択する。ステップS113では、リール回転開始処理(詳細は後述)によって全リール110乃至112の回転を開始させる。ステップS115では、ストップボタン137乃至139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリール110乃至112の何れかをステップS111で選択したリール停止制御データに基づいて停止させる。全リール110乃至112が停止するとステップS117へ進む。
ステップS117では、入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する絵柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」が揃っていたならばベル入賞と判定する。ステップS119では払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す。ステップS121では遊技状態制御処理を行う。以上により1ゲームが終了する。以降ステップS103へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
<リール回転開始処理>
図6を用いて、上記主制御部メイン処理におけるリール回転開始処理について説明する。なお、同図はリール回転開始処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS201では、遊技時間監視タイマ値取得処理を行う。この遊技時間監視タイマ値取得処理では、RAM308に記憶している遊技時間監視タイマ値を取得する。ステップS202では、ステップS201で取得した遊技時間監視タイマ値が示す遊技時間が、所定時間(後述するステップS204またはS205で設定される時間)を超えているか否かを判定し、超えていない場合にはステップS202の処理を繰り返し実行し、超えている場合にはステップS203に進む。
ステップS203では、RAM308に記憶している第1発熱フラグがオンであるか否かを判定し、第1発熱フラグがオンの場合にはステップS205に進み、オフの場合にはステップS204に進む。ステップS204では遊技時間監視タイマ値に4.1秒に相当する数値を設定し、ステップS205では遊技時間監視タイマ値に6.0秒に相当する数値を設定する。すなわち、第1発熱フラグがオンの場合には、次回の遊技が開始されるまでの時間を通常よりも延長し(この例では、4.1秒から6.0秒に変更)、可動物(例えば、演出装置200やリール110〜112)を駆動するモータを作動させる間隔を延ばしてモータの温度を低下させる。
ステップS206ではRAM308に記憶しているフリーズ演出フラグがオンであるか否かを判定し、オンの場合にはステップS208に進み、オフの場合にはステップS207に進む。ステップS207ではRAM308に記憶している第2発熱フラグがオンであるか否かを判定し、オンの場合にはステップS208に進み、オフの場合にはステップS210に進む。
ステップS208ではRAM308に記憶しているフリーズ演出タイマに所定時間(例えば、10秒)に相当する数値を設定する。ステップS209では、ステップS208で設定したフリーズ演出タイマが示す遊技時間が、所定時間(10秒)を超えているか否かを判定し、超えていない場合にはステップS209の処理を繰り返し実行し、超えている場合にはステップS210に進む。すなわち、フリーズ演出フラグがオンの場合、または第2発熱フラグがオンの場合には、第1副制御部400に、可動物(例えば、演出装置200)の動作を伴わないフリーズ演出を行わせるとともに、所定時間(この例では、10秒)だけ遊技を中断し、可動物(例えば、演出装置200やリール110〜112)を駆動するモータを休止させてモータの温度を低下させる。
ステップS210では第1副制御部400にリール回転開始コマンドを送信する準備を行い、ステップS211では駆動回路322を介してリール110〜112の回転を開始する設定を行う。
ステップS212ではRAM308に記憶しているリール停止要求タイマーに所定時間(例えば、40秒)に相当する数値を設定し、ステップS213ではRAM308に記憶しているリール制御状態に加速状態を示す数値を設定して処理を終了する。
<主制御部300タイマ割込処理>
図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS301では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS303では、WDTのカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS305では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS307では、各種遊技処理を行う。具体的には、割込みステータスを取得し(各種センサ318からの信号に基づいて各種割込みステータスを取得する)、このステータスに従った処理を行う(例えば、取得した各ストップボタン137乃至139の割込みステータスに基づいて、停止ボタン受付処理を行う)。
ステップS309では、タイマ更新処理を行う。各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップS310では、デバイス監視処理を行う。詳細は後述するが、このデバイス監視処理では、サーミスタ350を介して演出装置200のモータの温度を監視し、温度の状況に応じた処理を行う。
ステップS311では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施例では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施例では、基本コマンド、スタートレバー受付コマンド、演出抽選処理に伴う演出コマンド、リール110乃至112の回転を開始に伴う回転開始コマンド、ストップボタン137乃至139の操作の受け付けに伴う停止ボタン受付コマンド、リール110乃至112の停止処理に伴う停止位置情報コマンド、メダル払出処理に伴う払出枚数コマンド及び払出終了コマンド等)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS313では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS317では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS321に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS319に進む。
ステップS319では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS301で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定する処理などを行う。その後、上記主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS321では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上記主制御部メイン処理に復帰する。
<デバイス監視処理>
図8を用いて、上記主制御部タイマ割込処理におけるデバイス監視処理について説明する。なお、同図はデバイス監視処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS401では、サーミスタ350から取得したモータ温度(左モータ240、右モータ242、上モータ244、または下モータ246の温度)が第1閾値(例えば、95度)よりも高いか否かを判定し、高い場合にはステップS405に進み、低い場合にはステップS402に進む。
ステップS402では、RAM308に記憶している第3発熱フラグがオンであるか否かを判定し、オンである場合にはステップS403に進み、オフである場合にはステップS414に進む。ステップS403では、第3発熱フラグをリセットし(オフに設定し)、ステップS404では、第1副制御部400に演出規制解除コマンドを送信する準備を行う。
ステップS405では、上述の第1発熱フラグをセットする(オンに設定する)。これにより、上記リール回転開始処理においてステップS205の処理が実行され、遊技時間監視タイマ値に設定する時間が延長される。
ステップS406では、サーミスタ350から取得したモータ温度が第2閾値(例えば、100度)よりも高いか否かを判定し、高い場合にはステップS407に進み、低い場合にはステップS408に進む。ステップS407では、第1発熱フラグをリセットし(オフに設定し)、上述の第2発熱フラグをセットする(オンに設定する)。これにより、上記リール回転開始処理においてステップS208の処理が実行され、フリーズ演出タイマが設定される。
ステップS408では、サーミスタ350から取得したモータ温度が第3閾値(例えば、105度)よりも高いか否かを判定し、高い場合にはステップS409に進み、低い場合にはステップS411に進む。ステップS409では、第2発熱フラグをリセットし(オフに設定し)、上述の第3発熱フラグをセットする(オンに設定する)。また、ステップS410では、第1副制御部400に演出規制コマンドを送信する準備を行う。これにより、第1副制御部400において演出の規制が行われる。
ステップS411では、いずれかの発熱フラグ(第1、第2、第3発熱フラグ)のセットがあるか無いかを判定し、該当する場合にはステップS412に進み、該当しない場合にはステップS414に進む。
ステップS412では、RAM308に記憶しているリール停止要求タイマ値が所定時間(例えば、40秒)に相当する数値を超えているか否かを判定し、該当する場合にはステップS413に進む。ステップS413では、第1副制御部400にリール停止報知要求コマンドを送信する準備を行う。ステップS414では、デバイスに対する、その他の割り込み処理を行った後に処理を終了する。
<第1副制御部の処理>
図9を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS501では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS501で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS503では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS505の処理に移行する。ステップS505では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS507では、コマンド処理(詳細は後述)を行う。ステップS509では、演出更新処理を行う。この演出更新処理では、例えば、ステップS507で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS511では、ステップS509で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。
ステップS513では、ステップS509で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS515では、ステップS509で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS503へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300または第2副制御部500が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS601では、主制御部300または第2副制御部500が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部400のタイマ割込処理のステップS701では、上述のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS503において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS703では、ステップS515で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<コマンド処理>
図10を用いて、第1副制御部メイン処理におけるコマンド処理について説明する。なお、同図はコマンド処理のフローチャートである。
ステップS801では、上述のコマンド記憶領域に未処理コマンドがあるか無いかを判定し、未処理コマンドがある場合にはコマンド判定処理に進み、未処理コマンドが無い場合には処理を終了する。
ステップS802では、コマンド判定処理を行う。このコマンド判定処理では、コマンド記憶領域に格納されたコマンドの種別の判定や、コマンドに付随するパラメータの取得などを行う。ステップS803では、演出抽選テーブル設定処理(詳細は後述)を行う。
ステップS804では、主制御部300からリール停止報知要求コマンドを受信したか否かを判定し、受信している場合にはステップS805に進んでリール停止演出の演出予約情報を登録する。これにより、上記第1副制御部メイン処理のステップS509(演出更新処理)において、リール停止演出の演出予約情報に基づいた演出データが設定され、リール停止演出(リール110〜112の停止操作を促す演出)が実行される。
ステップS806では、主制御部300からフリーズ演出要求コマンドを受信したか否かを判定し、受信している場合にはステップS806に進んでフリーズ演出の演出予約情報を登録する。これにより、上記第1副制御部メイン処理のステップS509(演出更新処理)において、フリーズ演出の演出予約情報に基づいた演出データが設定され、フリーズ演出(可動物の動作が伴わない演出)が実行される。
ステップS808では、主制御部300から内部当選情報コマンドを受信したか否かを判定し、受信している場合にはステップS809に進んで演出抽選処理を行い、受信していない場合にはステップS810に進んで、その他のコマンドに応じた処理(例えば、遊技状態の更新処理)を実行する。
ステップS809の演出抽選処理では、ステップS803で設定される演出抽選テーブルを参照し、内部当選情報コマンドが示す内部当選役と、取得した乱数値に基づいて、複数の演出の中から1つの演出を選択する。
図11(a)は演出抽選テーブルの一例を示した図であり、同図(b)は演出抽選テーブルA〜Dにおける役物動作あり演出と役物動作なし演出の比率を示した図である。
同図(a)に示す演出抽選テーブルAには、役物(例えば、演出装置200)の動作が伴わない演出(役物動作なし演出)である演出1〜10と、役物の動作が伴う演出(役物動作あり演出)である演出11〜20の2種類の演出を規定しており、役物動作なし演出と役物動作あり演出の比率は5:5としている。なお、図示は省略するが、演出抽選テーブルBでは、役物動作なし演出と役物動作あり演出の比率は7:3とし、演出抽選テーブルCでは、役物動作なし演出と役物動作あり演出の比率は9:1とし、演出抽選テーブルDでは、役物動作なし演出と役物動作あり演出の比率は10:0(役物有り演出なし)としている。換言すれば、演出抽選テーブルA→B→C→Dの順番で役物動作なし演出の比率を50%→70%→90%→100%の順番で高めている。
例えば、第1副制御部400は、ステップS803において演出抽選テーブルAが設定され、かつ主制御部300から、内部当選役がBBであることを示す内部当選情報コマンドを受信した場合には、内部当選役BBに対応する演出抽選データ(5、10、・・・、10000、10000、5、10、・・・、10000、10000)を参照し、取得した乱数値が0〜4であれば演出1を選択し、取得した乱数値が5〜10であれば演出2を選択する。
<演出抽選テーブル設定処理>
図12を用いて、上記コマンド処理における演出抽選テーブル設定処理について説明する。なお、同図は演出抽選テーブル設定処理のフローチャートである。
ステップS901では、RAM408に記憶している演出規制フラグがセットされているか否かを判定し、セットされている場合にはステップS902に進み、セットされていない場合にはステップS905に進む。
ステップS902では、主制御部300から演出規制コマンドを受信したか否かを判定し、受信している場合にはステップS903に進み、受信していない場合にはステップS906に進む。ステップS903では、複数の演出抽選テーブルの中から演出抽選テーブルD(役物動作なし演出と役物動作あり演出の比率が10:0の演出抽選テーブル)を選択・設定し、ステップS904では、上述の演出規制フラグをセットする(1に設定する)。これにより、第1副制御部400から第2副制御部500に演出装置200の動作を伴う演出の指示が出されることがなくなるため、演出装置200のモータを完全に休止させることができる。
ステップS905では、主制御部300から演出規制解除コマンドを受信したか否かを判定し、受信している場合にはステップS907に進み、受信していない場合には処理を終了する。ステップS907では、複数の演出抽選テーブルの中から演出抽選テーブルC(役物動作なし演出と役物動作あり演出の比率が9:1の演出抽選テーブル)を選択・設定し、ステップS908では、上述の演出規制フラグをリセットする(0に設定する)。これにより、役物動作あり演出の割合が10%に制約されるため、役物動作あり演出の割合が10%よりも大きな割合に設定されている場合に比べて演出装置200のモータの休止時間を長くすることができる。
ステップS909では、第2副制御部500から第2変更要求コマンドを受信したか否かを判定し、受信している場合にはS910に進み、受信していない場合にはステップS911に進む。ステップS910では、複数の演出抽選テーブルの中から演出抽選テーブルB(役物動作なし演出と役物動作あり演出の比率が7:3の演出抽選テーブル)を選択・設定する。これにより、役物動作あり演出の割合が30%に制約されるため、役物動作あり演出の割合が30%よりも大きな割合に設定されている場合に比べて演出装置200のモータの休止時間を長くすることができる。
ステップS911では、第2副制御部500から第1変更要求コマンドを受信したか否かを判定し、受信している場合にはS912に進み、受信していない場合には処理を終了する。ステップS912では、複数の演出抽選テーブルの中から演出抽選テーブルA(役物動作なし演出と役物動作あり演出の比率が5:5の演出抽選テーブル)を選択・設定する。これにより、役物動作あり演出の割合が50%に制約されるため、役物動作あり演出の割合が50%よりも大きな割合に設定されている場合に比べて演出装置200のモータの休止時間を長くすることができる。
なお、演出抽選テーブルは上記図11に示した例に限定されるものではなく、例えば、図13に示す演出抽選テーブルを適用してもよい。同図(a)に示す演出抽選テーブルA−1(役物A用モータ発熱時)は、役物Aを駆動するモータ(駆動源)の温度が所定温度以上になった場合に選択される演出抽選テーブルの一例であり、演出1〜20のいずれの演出も、役物Aの動作を伴わない演出としている(役物Aを使用する演出11や演出19は抽選データが0に設定されており、抽選で当選することがない)
また、同図(b)に示す演出抽選テーブルA−2(役物B用モータ発熱時)は、役物Bを駆動するモータの温度が所定温度以上になった場合に選択される演出抽選テーブルの一例であり、演出1〜20のいずれの演出も、役物Bの動作を伴わない演出としている(役物Bを使用する演出12や演出20は抽選データが0に設定されており、抽選で当選することがない)。
この例では、第1副制御部400は、第2副制御部500が役物Aを駆動するモータの温度が所定温度以上になったことを検知し、第2副制御部500から役物A動作なし演出の実行を指示するコマンドを受信した場合に、上記演出抽選テーブル設定処理において演出抽選テーブルA−1(役物A用モータ発熱時)を選択する。また、第1副制御部400は、第2副制御部500が役物Bを駆動するモータの温度が所定温度以上になったことを検知し、第2副制御部500から役物B動作なし演出の実行を指示するコマンドを受信した場合に、上記演出抽選テーブル設定処理において演出抽選テーブルA−2(役物B用モータ発熱時)を選択する。このように、役物A(または役物B)の発熱時に役物A(または役物B)の動作を伴わない演出(モータの温度が所定温度以上になった一方の役物以外の他方の役物の動作を伴う演出)だけを実行させることによって、役物を駆動するモータを休止させてモータの温度を下げるように構成している。
<第2副制御部500の処理>
図14を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS1001では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS1001で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS1003では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS1005の処理に移行する。ステップS1005では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS1007では、コマンド処理を行う。このコマンド処理では、第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS1009では、演出制御処理を行う。この演出制御処理では、例えば、ステップS1007で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。ステップS1011では、ステップS1009で読み出した演出データの中に演出装置制御の命令がある場合には、この命令に対応する演出装置制御を行う。ステップS1013では、ステップS1009で読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行う(詳細は後述する)。
ステップS1015では、後述する発熱状況監視処理において更新されるモータ温度のステータスを参照し、ステータスに応じた警告ランプ552のLEDを点灯させた後にステップS1003に戻る。例えば、ステータスが低温状態の場合には緑色のLEDを点灯させ、ステータスが中温状態の場合にはオレンジ色のLEDを点灯させ、ステータスが高温状態の場合には赤色のLEDを点灯させる。なお、この例では、警告ランプ552を用いてモータの温度の状態を報知したが、例えば、モータの状態を示す信号を外部(例えば、ホールコンピュータ)に出力するように構成してもよい。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1101では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
次に、同図(d)を用いて、第2副制御部500のメイン処理におけるステップS1013の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS1301では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM536の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。次に、CPU504は、VDP534のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM536の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM536への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP534は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM536に転送する。その後、VDP534は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS1303では、VDP534からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS1305に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS1305では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS1301でVRAM536に転送した画像データに基づいてVRAM536の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM536の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP534に指示する。VDP534はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS1307では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP534に画像の描画開始を指示する。VDP534は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS1309では、画像の描画終了に基づくVDP534からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS1311に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS1311では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<インターバルタイマ割込処理>
図15を用いて、第2副制御部500が実行するインターバルタイマ処理について説明する。なお、同図は、インターバルタイマ処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では、0.3msに1回)でインターバルタイマ割込処理を実行する。
ステップS1401では、動作パターンデータの更新処理を行う。ここでは、設定された動作パターンデータを参照し、左モータ240、右モータ242、および上モータ244のそれぞれの動作(加速動作、一定速動作、減速動作、停止動作など)を切り替えるタイミングとなったときに、それぞれの駆動情報の設定や出力タイミングの設定などを行う。ステップS1402では、RAM508に記憶している監視カウンタの値に1を加算する。
ステップS1403では、駆動情報の出力タイミングであるか否かを判定し、該当する場合にはステップS1404に進み、該当しない場合にはステップS1407に進む。ステップS1404では、左モータ240、右モータ242、および上モータ244の駆動情報(回転方向情報(正回転または逆回転)、トルク情報(強励磁または中励磁)、励磁方法(2相または1−2相)など)を含む動作情報を駆動回路(モータドライバ)530に出力する。
ステップS1405では、トルク情報が100%であるか否か(強励磁であるか否か)を判定し、該当する場合(強励磁の場合)にはステップS1406に進んで、RAM508に各モータごとに個別に記憶している強励磁実行カウンタの値に1を加算し、該当しない場合(中励磁の場合)にはステップS1407に進む。
ステップS1407では、発熱状況監視処理(詳細は後述)を行い、ステップS1408では、その他の更新処理(例えば、モータのステップ数の更新、出力タイミングを把握するための出力回数カウンタの更新)を実行する。
<発熱状況監視処理>
図16を用いて、上記インターバルタイマ割込処理における発熱状況監視処理について説明する。なお、同図は、発熱状況監視処理のフローチャートである。
ステップS1501では、上述の監視カウンタの値が所定の閾値以上であるか否かを判定し、該当する場合はステップS1502に進み、該当しない場合には処理を終了する。ステップS1502では、左モータ240、右モータ242、および上モータ244のそれぞれについて、「各モータに対応する強励磁実行カウンタの値/監視カウンタの値×100」を算出し、これを算出値として記憶する。
ステップS1503では、ステップS1502で算出した各モータ240、242、244の算出値のすべてが5%未満であるか否かを判定し、該当する場合(強励磁の割合が低い場合)にはステップS1504〜S1507の処理を行い、該当しない場合にはステップS1508に進む。
ステップS1504では、第1副制御部400に第1変更要求コマンドを送信する準備を行い、ステップS1505では、モータ温度のステータスを低温状態に設定する。また、ステップS1506では、監視カウンタに第1初期値(例えば、0)をセットし、ステップS1507では、強励磁実行カウンタに第1初期値をセットした後に処理を終了する。
ステップS1508では、ステップS1502で算出した各モータ240、242、244の算出値のすべてが20%未満で、かつ各モータの算出値のいずれか1つが5%より大きいか否かを判定し、該当する場合(強励磁の割合が中程度の場合)にはステップS1509〜S1512の処理を行い、該当しない場合(強励磁の割合が高い場合)にはステップS1513に進む。なお、この例では、各モータ240、242、244における測定温度が概ね60度〜90度の範囲になったことを検出するためにモータの強励時の割合を判定基準にしているが、この判定基準は、モータの性能や設置場所などによって変化することは言うまでもない。すなわち、ここでは各モータ240、242、244における測定温度が所定の温度範囲内であるか否かが判定できればよく、例えば、サーミスタなどの温度センサを用いて判定してもよい。ただし、本実施例によれば、温度センサが不要で、制御データの数値を基準に温度変化を推測することができるため、制御を簡素化することができるとともに、コストの低減を実現できる場合がある。
ステップS1509では、第1副制御部400に第2変更要求コマンドを送信する準備を行い、ステップS1510では、モータ温度のステータスを中温状態に設定する。また、ステップS1511では、監視カウンタに第2初期値(例えば、3000)をセットし、ステップS1512では、強励磁実行カウンタに第2初期値(例えば、現在の強励磁カウンタの値/10)をセットした後に処理を終了する。
ステップS1513では、第1副制御部400に第3変更要求コマンドを送信する準備を行い、ステップS1514では、モータ温度のステータスを高温状態に設定した後にステップS1511に進む。
なお、図示は省略するが、第1副制御部400が上記図13の演出抽選テーブルを用いて演出抽選を行う場合、第2副制御部500は、役物Aを駆動するモータの温度が所定温度以上になったことを検知した場合に、役物A動作なし演出の実行を指示するコマンドを第1副制御部400に送信し、役物Bを駆動するモータの温度が所定温度以上になったことを検知した場合に、役物B動作なし演出の実行を指示するコマンドを第1副制御部400に送信するように構成する。
<演出例>
次に、図17を用いて演出例を具体的に説明する。なお、図17は演出装置200を用いた演出を示した図である。
主制御部300は、所定の条件を満たした場合(例えば、上記ステップS109の入賞役内部抽選によってBB(ビッグボーナス)に内部当選した場合)に、第1副制御部400に内部当選役がBBであることを知らせるための内部当選情報コマンドを送信する。
この内部当選情報コマンドを受信した第1副制御部400は、上記ステップS803の演出抽選テーブル設定処理において、例えば上記図11の演出抽選テーブルAを選択・設定した後、上記ステップS809において、内部当選役であるBBに対応する抽選データと、取得した乱数値を用いて演出抽選を実行し、例えば、役物A(ここでは、演出装置200)を使用する演出11を行うための演出予約情報を設定する。
続いて、第1副制御部400は、上記ステップS509の演出更新処理において演出11を実行するための演出データを設定するとともに、上記ステップS515において第2副制御部500に演出11を実行させるための演出実行コマンドを送信する。
この演出実行コマンドを受信した第2副制御部500は、上記ステップS1009において演出11を実行するための演出データを設定し、上記ステップS1011において演出装置200に対する制御を開始する。例えば、図17に示す例では、第2副制御部500は、演出装置200の各モータ240、242、244を駆動し、水平可動部材204を左右に複数回に亘って移動させるとともに、垂直可動部材202を上下に小刻みに連続移動(振動)させることによって演出11を実行する。また、演出画像表示装置157に「ストップボタンを押してください」といった文字を表示させ、遊技者がストップボタン137〜139の押下操作を行うように誘導する。
次に、主制御部300は、ストップボタン137〜139の押下操作を検出した場合に、第1副制御部400を介して第2副制御部500に演出11の終了の指示を行う。演出11の終了の指示を受けた第2副制御部500は、演出装置200の各モータ240、242、244の駆動を停止し、水平可動部材204と垂直可動部材202を停止させることによって演出11を終了する。
一方、このような演出11を開始した後に、遊技者が携帯電話等の着信に気づき、遊技の途中で席を立つなどして、水平可動部材204を左右に複数回に亘って移動させる制御と、垂直可動部材202を上下に小刻みに連続移動させる制御が長時間に亘って継続された場合、各モータ240、242、244の負荷が高まり、各モータ240、242、244が想定以上の温度上昇をおこすことがある。
図18は、演出装置200が備えるモータの温度変化の一例を示した図である。本実施例に係るスロットマシン100では、主制御部300が、上記ステップS401において、モータ温度(左モータ240、右モータ242、上モータ244、または下モータ246の温度)が第1閾値(95度)よりも高いと判定した場合(同図のT1参照。上記ステップS402において第1発熱フラグがセットされた場合)に、上記ステップS205において、次回の遊技が開始されるまでの時間を通常よりも延長し(この例では、4.1秒から6.0秒に変更し)、リール110〜112や演出装置200を駆動するモータを作動させる間隔を延ばしてモータの温度を低下させる。
また、主制御部300は、上記ステップS406において、モータ温度が第2閾値(100度)よりも高いと判定した場合(同図のT2参照。上記ステップS407において第2発熱フラグがセットされた場合)に、上記ステップS109において、第1副制御部400に対して水平可動部材204と垂直可動部材202の動作を伴わないフリーズ演出を実行させることによってモータを休止させてモータの温度を低下させる。
さらに、主制御部300は、上記ステップS408において、モータ温度が第3閾値(105度)よりも高いと判定した場合(同図のT3参照)に、第1副制御部400に対して演出規制コマンドを送信し、演出抽選テーブルD(役物動作なし演出と役物動作あり演出の比率が10:0の演出抽選テーブル)を用いた演出抽選を実行させ、役物動作なし演出(演出装置200を用いない演出)を100%の割合で実行させることによってモータを休止させてモータの温度を低下させる。
また、第2副制御部500は、上記ステップS1503において、各モータ240、242、244の算出値のすべてが5%未満であると判定した場合に、第1副制御部400に対して第1変更要求コマンドを送信し、演出抽選テーブルA(役物動作なし演出と役物動作あり演出の比率が5:5の演出抽選テーブル)を用いた演出抽選を実行させ、役物動作なし演出(演出装置200を用いない演出)を50%の割合で実行させてモータの温度を低下させる。
さらに、第2副制御部500は、上記ステップS1508において、各モータ240、242、244の算出値のすべてが20%未満で、かつ各モータの算出値のいずれか1つが5%より大きいと判定した場合に、第1副制御部400に対して第2変更要求コマンドを送信し、演出抽選テーブルB(役物動作なし演出と役物動作あり演出の比率が7:3の演出抽選テーブル)を用いた演出抽選を実行させ、役物動作なし演出(演出装置200を用いない演出)を70%の割合で実行させてモータの温度を低下させる。
さらに、第2副制御部500は、上記ステップS1508において、各モータ240、242、244の算出値のすべてが20%未満で、かつ各モータの算出値のいずれか1つが5%より大きいと判定しなかった場合に、第1副制御部400に対して第3変更要求コマンドを送信し、演出抽選テーブルC(役物動作なし演出と役物動作あり演出の比率が9:1の演出抽選テーブル)を用いた演出抽選を実行させ、役物動作なし演出(演出装置200を用いない演出)を90%の割合で実行させてモータの温度を低下させる。
以上説明したように、本実施例に係るスロットマシン100は、遊技に関連して可動する可動部材(例えば、演出装置200の垂直可動部材202や水平可動部材204)と、前記可動部材を駆動するための駆動手段(例えば、第2副制御部500のインターバルタイマ割込処理、駆動回路530、モータ240、242、244、246)と、前記可動部材を動作させる演出を実行する演出制御手段(例えば、第1副制御部400のメイン処理)と、を備えた遊技台であって、前記演出制御手段は、前記駆動手段の温度上昇の要因となる所定条件が成立した場合(例えば、サーミスタから取得したモータ温度が所定の閾値よりも大きくなった場合や、モータの強励磁の割合が所定範囲になった場合)に、当該所定条件が成立する前よりも前記可動部材の単位時間当たりの動作回数を減らした演出(例えば、演出抽選テーブルCを用いた演出)を実行することを特徴とする、遊技台である。
本実施例に係るスロットマシン100によれば、駆動手段の状態に応じて駆動手段の負荷を減らすことができるため、駆動手段の発熱に伴う故障や不具合を未然に防止することができる場合がある。また、従来の遊技台のように駆動手段を完全に停止させることがないため、遊技者の遊技意欲を低下させたり遊技者に違和感や不信感を与えたりするおそれが少ない。
また、前記演出制御手段は、前記可動部材を可動させる演出を実行するか否かを所定の演出実行情報(例えば、演出抽選テーブル)に基づいて決定し、当該決定した演出を実行するように構成されるとともに、前記所定条件が成立していない通常時においては、前記可動部材の単位時間当たりの動作回数が所定割合に設定された通常時演出実行情報(例えば、役物動作なし演出と役物動作あり演出の比率が5:5に設定された演出抽選テーブルA)に基づいて前記演出を実行するか否かを決定し、前記所定条件が成立している発熱時においては、前記可動部材の単位時間当たりの動作回数が前記所定割合よりも低い割合に設定された発熱時演出実行情報(例えば、役物動作なし演出と役物動作あり演出の比率が9:1に設定された演出抽選テーブルC)に基づいて前記演出を実行するか否かを決定してもよい。
このような構成とすれば、発熱時において駆動手段の負荷を減らすことができるため、駆動手段の発熱に伴う故障や不具合を未然に防止することができる上に、通常時演出実行情報と発熱時演出実行情報の内容を変更すれば通常時と発熱時における駆動手段の負荷の程度を容易に調整することができ、駆動手段の仕様に柔軟に対応することができる場合がある。
また、前記可動部材は、第1の可動部材(例えば、垂直可動部材202や水平可動部材204)、および第2の可動部材(例えば、リール110〜112)を少なくとも含み、前記駆動手段は、前記第1の可動部材を駆動するための第1の駆動手段(例えば、モータ240、242、244、246)、および前記第2の可動部材を駆動するための第2の駆動手段(例えば、リール110〜112の駆動モータ)を少なくとも含み、前記演出制御手段は、前記第1の駆動手段の温度上昇の要因となる所定条件、および前記第2の駆動手段の温度上昇の要因となる所定条件のいずれか一方の所定条件が成立した場合に、当該所定条件が成立した駆動手段(例えば、第1の駆動手段)によって駆動される可動部材(例えば、第1の可動部材)の単位時間当たりの動作回数を前記所定条件が成立する前よりも減らした演出を実行し、かつ前記所定条件が成立していない駆動手段(例えば、第2の駆動手段)によって駆動される可動部材(例えば、第2の可動部材)の単位時間当たりの動作回数を前記所定条件が成立する前後で変えない演出を実行してもよい。
このような構成とすれば、可動部材と駆動手段を複数備えている場合でも、一部の駆動手段の負荷を減らしながら、同時に、他の駆動手段を継続して動作させることができる。このため、遊技者に違和感や不信感を感じさせることなく(遊技者に気づかれずに)、発熱時において駆動手段の負荷を減らし、駆動手段の発熱に伴う故障や不具合を未然に防止することができる場合がある。
また、前記駆動手段は、前記可動部材の駆動源(例えば、モータ)を制御する駆動回路(例えば、駆動回路530)、および前記駆動回路に前記駆動源の駆動情報を設定する駆動情報設定手段(例えば、第2副制御部500のインターバルタイマ処理)を少なくとも含み、前記演出制御手段は、前記駆動情報設定手段が設定する駆動情報に基づいて(例えば、強励磁の割合に応じて)前記所定条件が成立したか否かを判定してもよい。
このような構成とすれば、駆動手段の温度を検知する温度センサなどが不要で、制御を簡素化し、コストを低減できる場合がある。
また、前記演出に関連する表示を行う表示手段(例えば、液晶表示装置157)をさらに備え、前記演出制御手段は、前記表示手段によって前記演出に関連する表示を行っている際に前記所定条件が成立した場合に、当該所定条件の成立の前後で前記演出における表示態様を変化させなくてもよい。
このような構成とすれば、発熱時においても遊技者に違和感や不信感を感じさせることなく(遊技者に気づかれずに)駆動手段の負荷を減らし、駆動手段の発熱に伴う故障や不具合を未然に防止することができる場合がある。
また、前記演出制御手段は、前記所定条件が成立した場合に、さらに、当該所定条件が成立する前における遊技の開始間隔時間(例えば、4.1秒)よりも当該所定条件が成立した後における遊技の開始間隔時間を延長(例えば、6.0秒に延長)してもよい。
このような構成とすれば、遊技に使用させる可動部材を動作させる時間間隔を延ばすことができ、駆動手段の負荷を一層減らし、駆動手段の発熱に伴う故障や不具合を未然に防止することができる場合がある。
また、前記演出制御手段は、前記所定条件が成立した場合に、前記可動部材の動作を伴わない演出を実行してもよい。
このような構成とすれば、駆動手段の負荷を一層減らし、駆動手段の発熱に伴う故障や不具合を未然に防止することができる場合がある。
また、複数種類の図柄が施され、回転可能な複数のリール(例えば、リール110〜112)と、前記複数のリールの回転開始を指示する回転指示操作部(例えば、スタートレバー135)と、予め定められた複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(例えば、入賞役内部抽選)と、前記複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させる停止操作部(例えば、ストップボタン137〜139)と、前記抽選手段の抽選結果および前記停止操作部の停止操作に基づいて、予め定められた引込み範囲内で前記リールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(例えば、リール停止制御)と、をさらに備え、前記演出制御手段は、前記回転指示操作部の操作を受け付けた場合に前記可動部材(例えば、リール110〜112)の動作を開始し、かつ前記停止操作部の操作を受け付けた場合に前記可動部材の動作を停止させる演出の実行が可能であり、前記可動部材の動作を開始した後であって前記停止操作部の操作を受け付ける前に前記所定の条件が成立した場合に、前記停止操作部の操作を促す情報を報知してもよい(例えば、液晶表示装置157に「ストップボタンを押して下さい」という表示を行う)。
このような構成とすれば、遊技者に注意喚起を行う事ができ、駆動手段の負荷を確実に減らし、駆動手段の発熱に伴う故障や不具合を未然に防止することができる場合がある。
また、遊技者による操作を受け付ける操作手段(例えば、ストップボタン137〜139のいずれか)をさらに備え、前記演出制御手段は、前記演出の開始後に前記可動部材(例えば、水平可動部材204)の動作を開始し、かつ前記操作手段の操作を受け付けた場合に前記可動部材の動作を停止させる演出の実行が可能であり、前記可動部材の動作を開始した後であって前記操作手段の操作を受け付ける前に前記所定の条件が成立した場合に、前記操作手段の操作を促す情報を報知してもよい。
このような構成とすれば、遊技者に注意喚起を行う事ができ、駆動手段の負荷を確実に減らし、駆動手段の発熱に伴う故障や不具合を未然に防止することができる場合がある。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、上記実施例1に係るスロットマシン100の構成に限定されるものではなく、例えば、演出装置200の垂直可動部材202や水平可動部材204を駆動するモータの温度や励磁状態に基づいてモータの温度をさげるための各種制御を行う例を示したが、他の可動部材(例えば、リール110〜112)を駆動するモータの温度や励磁状態に基づいて当該モータの温度をさげるための各種制御を行ってもよい。
また、「駆動手段の温度上昇の要因となる所定条件」としては、他に、例えば、駆動手段がステッピングモータの場合には、モータの回転数が所定回転数以上であるか否か、ステップ数が所定数以上であるか否か、などの条件が挙げられる。
また、電流負荷の高い第1の可動部材を用いた第1の演出と、電流負荷の低い第2の可動部材を用いた第2の演出を実行可能な場合には、第1の演出の実行頻度を第2の演出の実行頻度よりも下げるように構成してもよい。このような構成とすれば、電流負荷の高い第1の可動部材をより多く休止させることができ、遊技台全体の消費電流を効率的に下げることができる場合がある。
また、モータの強励磁の割合をモータの温度上昇の判定基準とする例を示したが、所定期間(例えば、インターバルタイマ30000回分の期間)中の強励時の出力回数を加算し、この加算値が所定値(例えば、6000回)を超えるか否か、すなわち、所定期間における全励磁回数に占める強励磁の出力回数の割合が所定回数を超えたか否かをモータの温度上昇の判定基準としてもよい。
なお、上記実施例においては、メダル(コイン)を遊技媒体としたスロットマシンの例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、遊技球(例えば、パチンコ玉)を遊技媒体としたスロットマシンやパチンコ機などにも適用可能である。また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。
なお、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
本発明に係る遊技台は、スロットマシンやパチンコ等に代表される遊技台に適用することができる。
100 スロットマシン
101 本体
102 前面扉
110、111、112 リール
113 図柄表示窓
114 入賞ライン
120 入賞ライン表示ランプ
130、131 メダル投入ボタン
135 スタートレバー
137、138、139 ストップボタン
157 液晶表示装置
200 演出装置
300 主制御部
400、500 第1、第2副制御部

Claims (9)

  1. 遊技に関連して可動する可動部材と、
    前記可動部材を駆動するための駆動手段と、
    前記可動部材を動作させる演出を実行する演出制御手段と、を備えた遊技台であって、
    前記演出制御手段は、
    前記駆動手段の温度上昇の要因となる所定条件が成立した場合に、当該所定条件が成立する前よりも前記可動部材の単位時間当たりの動作回数を減らした演出を実行することを特徴とする、
    遊技台。
  2. 前記演出制御手段は、
    前記可動部材を可動させる演出を実行するか否かを所定の演出実行情報に基づいて決定し、当該決定した演出を実行するように構成されるとともに、
    前記所定条件が成立していない通常時においては、前記可動部材の単位時間当たりの動作回数が所定割合に設定された通常時演出実行情報に基づいて前記演出を実行するか否かを決定し、
    前記所定条件が成立している発熱時においては、前記可動部材の単位時間当たりの動作回数が前記所定割合よりも低い割合に設定された発熱時演出実行情報に基づいて前記演出を実行するか否かを決定することを特徴とする、
    請求項1に記載の遊技台。
  3. 前記可動部材は、
    第1の可動部材、および第2の可動部材を少なくとも含み、
    前記駆動手段は、
    前記第1の可動部材を駆動するための第1の駆動手段、および前記第2の可動部材を駆動するための第2の駆動手段を少なくとも含み、
    前記演出制御手段は、
    前記第1の駆動手段の温度上昇の要因となる所定条件、および前記第2の駆動手段の温度上昇の要因となる所定条件のいずれか一方の所定条件が成立した場合に、当該所定条件が成立した駆動手段によって駆動される可動部材の単位時間当たりの動作回数を前記所定条件が成立する前よりも減らした演出を実行し、かつ前記所定条件が成立していない駆動手段によって駆動される可動部材の単位時間当たりの動作回数を前記所定条件が成立する前後で変えない演出を実行することを特徴とする、
    請求項1または2に記載の遊技台。
  4. 前記駆動手段は、
    前記可動部材の駆動源を制御する駆動回路、および前記駆動回路に前記駆動源の駆動情報を設定する駆動情報設定手段を少なくとも含み、
    前記演出制御手段は、
    前記駆動情報設定手段が設定する駆動情報に基づいて前記所定条件が成立したか否かを判定することを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれかに記載の遊技台。
  5. 前記演出に関連する表示を行う表示手段をさらに備え、
    前記演出制御手段は、
    前記表示手段によって前記演出に関連する表示を行っている際に前記所定条件が成立した場合に、当該所定条件の成立の前後で前記演出における表示態様を変化させないことを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれかに記載の遊技台。
  6. 前記演出制御手段は、
    前記所定条件が成立した場合に、さらに、当該所定条件が成立する前における遊技の開始間隔時間よりも当該所定条件が成立した後における遊技の開始間隔時間を延長することを特徴とする、
    請求項1〜5のいずれかに記載の遊技台。
  7. 前記演出制御手段は、
    前記所定条件が成立した場合に、前記可動部材の動作を伴わない演出を実行することを特徴とする、
    請求項1〜6のいずれかに記載の遊技台。
  8. 複数種類の図柄が施され、回転可能な複数のリールと、
    前記複数のリールの回転開始を指示する回転指示操作部と、
    予め定められた複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、
    前記複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させる停止操作部と、
    前記抽選手段の抽選結果および前記停止操作部の停止操作に基づいて、予め定められた引込み範囲内で前記リールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、をさらに備え、
    前記演出制御手段は、
    前記回転指示操作部の操作を受け付けた場合に前記可動部材の動作を開始し、かつ前記停止操作部の操作を受け付けた場合に前記可動部材の動作を停止させる演出の実行が可能であり、
    前記可動部材の動作を開始した後であって前記停止操作部の操作を受け付ける前に前記所定の条件が成立した場合に、前記停止操作部の操作を促す情報を報知することを特徴とする、
    請求項1〜7のいずれかに記載の遊技台。
  9. 遊技者による操作を受け付ける操作手段をさらに備え、
    前記演出制御手段は、
    前記演出の開始後に前記可動部材の動作を開始し、かつ前記操作手段の操作を受け付けた場合に前記可動部材の動作を停止させる演出の実行が可能であり、
    前記可動部材の動作を開始した後であって前記操作手段の操作を受け付ける前に前記所定の条件が成立した場合に、前記操作手段の操作を促す情報を報知することを特徴とする、
    請求項1〜7のいずれかに記載の遊技台。
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