JP2016002131A - シート用マッサージ器及びシート用マッサージ器のカバー - Google Patents

シート用マッサージ器及びシート用マッサージ器のカバー Download PDF

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Masami Sugizaki
真美 杉崎
青木 新治
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青木  新治
昌明 神尾
Masaaki Kamio
昌明 神尾
真也 栗本
Shinya Kurimoto
真也 栗本
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Abstract

【課題】マッサージ器本体5をシートの背もたれ部1上の任意の位置に調整して設置でき、マッサージ器本体5がずり落ちてしまうことがないシート用マッサージ器を提供する。
【解決手段】シート用マッサージ器は、着座者の背面を支持する背もたれ部1と、頭部を支持する前面2aを持つヘッドレスト2と、取り付けステー3とを有するシートに装着される。ヘッドレストカバー4は、ヘッドレスト2の周囲に巻き付けられ、ヘッドレスト2の表面に延在する第1係合部4a、4bが設けられている。マッサージ器本体5は、背もたれ部1に設けられ着座者の背中をマッサージする。このマッサージ器本体5にカバー状連結部6の一端側が結合され、カバー状連結部6の他端側に、ヘッドレストカバー4の第1係合部4a、4bに位置を変えて着脱自在に結合される第2係合部6a、6bを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、シート上に設置して使用されるシート用マッサージ器及びシート用マッサージ器のカバーに関するものである。
従来、特許文献1に記載のマッサージ器がある。このマッサージ器は、車両のシートの背もたれ部、いすの背もたれなどに取付けて、背中をマッサージすることができるエアーマッサージ器に関する。この装置は、背もたれ部に設置可能な本体と、この本体に保持されたエアーバッグと、このエアーバッグに空気を給排気する給排気機構とを有している。給排気機構は、圧縮空気を生成する空気源装置と、この空気源装置を駆動するモータと、空気源装置からの空気をエアーバッグに供給する管部材と、少なくとも排気を制御する弁部材とを備えている。
また、特許文献2のクッション型のマッサージ器がある。この装置は、モータを内蔵したハウジングと、ハウジングの上面にモータによって回転可能に設けた回転台と、回転台の上面に複数のローラから成る揉み玉を取り付けた装置である。
特開2001−252316号公報 特開2013−128566号公報
上記特許文献1の技術によると、本体に上下の2箇所で移動可能に支持されたベルトを設け、このベルトにマッサージ器本体を取付ける。本体がエアーバッグの前面を覆うカバー部材を備えている場合は、このカバー部材を上下の2箇所で貫通するベルト部材を設け、これによりエアーバッグを保持する。このような構造であれば、ユーザはベルト部材をもって、エアーバッグの位置(高さ)を調整することができる。
しかし、マッサージする部分の高さを調整しても、その後にマッサージする部分がずり落ちてしまうことが懸念される。
上記特許文献2のマッサージ器を使用すれば、図13のようにシガーライタからの車両電源で駆動できるクッション型のマッサージ器を構成できる。そして、図14のようにシートと背中の間に挟んで使用することができ、家庭用シートでも使用できる。しかし、シートに対して固定されないので位置がずれてしまう。
本発明は、上記問題点に鑑み、マッサージ器本体をシートの背もたれ部の任意の位置に高さを調整して設置でき、マッサージ器本体がずり落ちてしまうことがないシート用マッサージ器及びシート用マッサージ器のカバーを提供することを目的とする。
従来技術として列挙された特許文献の記載内容は、この明細書に記載された技術的要素の説明として、参照によって導入ないし援用することができる。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、本発明では、シートに取り付けられるシート用マッサージ器を提供する。シートは、着座者の背面を支持する背もたれ部(1)と、背もたれ部(1)の上部に取り付けられ着座者の頭部を支持する前面(2a)を持つヘッドレスト(2)と、背もたれ部(1)とヘッドレスト(2)とを連結する取り付けステー(3)とを備える。
シート用マッサージ器は、ヘッドレストカバー(4)と、マッサージ器本体(5)と、カバー状連結部(6)とを備える。ヘッドレストカバー(4)は、ヘッドレスト(2)の周囲に巻き付けられてヘッドレスト(2)に取り付けられる。ヘッドレストカバー(4)は、ヘッドレスト(2)の前面を含む表面を覆う第1係合部(4a、4b)を有する。
マッサージ器本体(5)は、背もたれ部(1)に設けられ着座者の背中をマッサージする。
カバー状連結部(6)は、マッサージ器本体(5)に一端側が結合され、他端側がヘッドレストカバー(4)の第1係合部(4a、4b)に位置を変えて着脱自在に結合される第2係合部(6a、6b)を持ち、背もたれ部(1)の表面の一部を覆う。
この発明によれば、ヘッドレストに取り付けられたヘッドレストカバーの第1係合部に、着脱自在に結合されるカバー状連結部を備える。カバー状連結部は、マッサージ器本体に一端側が結合され、他端側がヘッドレストカバーの第1係合部に着脱自在に結合される第2係合部を持つ。従って、カバー状連結部の他端側と第1係合部との結合位置を変えることにより、マッサージ器本体の背もたれ部上の高さ位置を調整でき、かつ調整した後の位置を係合力で保持することができる。
なお、特許請求の範囲及び上記各手段に記載の括弧内の符号ないし説明は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を分かり易く示す一例であり、発明の内容を限定するものではない。
本発明の第1実施形態におけるシート用マッサージ器をシートに取り付けた状態をシートの側面から見た一部断面図である。 第1実施形態におけるヘッドレストにヘッドレストカバーを装着した状態を説明する斜視図である。 第1実施形態におけるマッサージ器本体とカバー状連結部とを示す斜視図である。 第1実施形態におけるヘッドレストにヘッドレストカバーを装着する状態を説明する斜視図である。 第1実施形態の変形例におけるヘッドレストカバーの斜視図である。 第1比較例を示す斜視図である。 第2比較例を示す斜視図である。 第2実施形態におけるヘッドレストカバーの斜視図である。 第2実施形態におけるマッサージ器本体とカバー状連結部とを示す斜視図である。 第3実施形態におけるマッサージ器本体とカバー状連結部とを示す側面図である。 第4実施形態におけるマッサージ器本体とカバー状連結部とを示す斜視図である。 第4実施形態におけるローラ部の係止機構を示す説明図である。 従来のマッサージ器の正面図である。 従来のマッサージ器の使用状態を示す斜視図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部を説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。
各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1ないし図4を用いて詳細に説明する。まず、図1を用いて第1実施形態におけるシート用マッサージ器を説明する。車両内の車両用シートは、着座する着座者の背面を支持するシートの背もたれ部1と、背もたれ部1の上部に取り付けられ着座者の頭部を支持する前面2aを持つヘッドレスト2とを備える。
更にシートは、背もたれ部1とヘッドレスト2とを連結する取り付けステー3を備える。取り付けステー3は、背もたれ部1にヘッドレスト2を取り付ける金属製の2本の棒を有する。シート用マッサージ器は、ヘッドレスト2の周囲に巻き付けられてヘッドレスト2に取り付けられる布製のヘッドレストカバー4を有する。
ヘッドレストカバー4に連結されたカバー状連結部6の図1下方の一端側には、マッサージ器本体5が結合されている。カバー状連結部6の図1上方の他端側には第2係合部6a、6bが設けられ、第2係合部6a、6bはヘッドレストカバー4の第1係合部4a、4bに位置を変えて着脱自在に結合される。
このヘッドレストカバー4には、図2のように、ヘッドレスト2の表面に沿って延在する線状の第1係合部4a、4bが設けられている。この線状の第1係合部4a、4bは、表面に無数の鉤状またはループ状の係合用突起を有するテープであるマジックテープ(登録商標)から構成されている。
図1のように、シート用マッサージ器は、背もたれ部1に設けられ着座者の背中をマッサージするマッサージ器本体5を備える。図3のように、このマッサージ器本体5の上部に一端側が結合され、他端側がヘッドレストカバー4の第1係合部4a、4bに位置を変えて着脱自在に結合されるマジックテープからなる第2係合部6a、6bを備える。シートの背もたれ部1の表面の一部を覆い第2係合部6a、6bを備えるカバー状連結部6をシート用マッサージ器が備える。マジックテープのヘッドレスト2の表面に沿う長さを設定することにより、第1係合部4a、4bに位置を変えて第2係合部6a、6bを容易に着脱自在に結合させることができる。
ヘッドレストカバー4をヘッドレスト2にとりつけるには、ヘッドレスト2と取り付けステー3とを背もたれ部1から抜いた状態から、図4のように、ヘッドレストカバー4の2つの貫通孔4c、4d内にそれぞれ取り付けステー3を通す。この状態で、ヘッドレスト2を矢印Y4のようにヘッドレストカバー4で包み込む。ヘッドレストカバー4の表裏両面にはマジックテープ(登録商標)から構成された線状の第1係合部4a、4bが設けられている。よって図2のように、ヘッドレスト2の上方2bにおいてヘッドレストカバー4の端面同士が重ねあわされ、表面側の第1係合部4a、4bと裏面側に位置する第1係合部4a、4b同士が接合される。図2のように、できるだけヘッドレスト2の周りにヘッドレストカバー4をきつく巻き付け、ヘッドレスト2の周りにヘッドレストカバー4が密着することが望ましい。
線状の第1係合部4a、4bは、ヘッドレストの前面2a側と上面2b側と後面2c側との三面にわたって延在している。前面2aの後方に後面2cが対向している。図1のカバー状連結部6の上方他端側がヘッドレストカバー4の第1係合部4a、4bに着脱自在に結合される位置が、少なくとも前面2aから始まるようにカバー状連結部6とヘッドレストカバー4とが結合される。線状の第1係合部4a、4bは、互いに平行に延在して設けられている。第1実施形態では、線状の第1係合部4a、4bを構成する2本のマジックテープが平行に延在している。
なお、着脱自在に結合される位置が、ヘッドレストの前面2a側からヘッドレストの上面2bを経由してヘッドレストの後面2c側まで線状に複数存在しているから、いずれかの部分において確実に結合することができる。
図1のように、マッサージ器本体5は、本体生地5aで覆われており、マッサージ器本体5内部のモータで揉み玉5bが取り付けられた円盤が内部のモータ駆動部により減速されて回転する。本体生地5aは、カバー状連結部6に結合部7で縫い合わされて結合されている。このような揉み玉5bとモータ駆動部とを使用した機構は、モータを内蔵したハウジングと、ハウジングの上面にモータによって回転可能に設けた回転台と、回転台の上面に複数のローラから成る揉み玉を取り付けた上記特許文献2に開示された構成を採用できる。
また、揉み玉5bとモータ駆動部とは硬質の樹脂部材の容器5c中に設けられているが、揉み玉5bを除いて、発泡ウレタン樹脂から構成された皮状の弾性部材5dで包囲されている。その皮状の弾性部材5dの周囲を本体生地5aがとり囲んでいる。なお、結合部7は、縫合により結合したが、マジックテープによって脱着自在としてもよい。
カバー状連結部6の裏面には、図3のように平行に延在する第2係合部6a、6bを形成するマジックテープが設けられており、この第2係合部6a、6bをヘッドレストカバー4の第1係合部4a、4bに結合することができる。そして、着脱自在に結合される位置が、ヘッドレスト2の前面2aからヘッドレスト2の上面2bを経由して後面2cまで線状に複数延在している。
(第1実施形態の変形例)
第1実施形態では、図4のように、ヘッドレストカバー4は、取り付けステー3が通される複数の貫通孔4c、4dを有し、取り付けステー3に係合している。この変形例として、図5のように、貫通孔4c、4d相当部をU字状の複数の溝4c1、4d1から構成してもよい。そして溝4c1、4d1に取り付けステー3が嵌ってヘッドレストカバー4がヘッドレスト2に取り付けられる。
(比較例)
図6は第1実施形態に対する第1比較例を示している。この第1比較例は、マッサージ器本体5を金属製の取り付け用金具10でシートにとりつけるものである。パイプ状の取り付け用金具10はパイプを二重にした部分を有することで伸縮でき、シートの背もたれ部に対するマッサージ器本体の高さ調整が可能である。しかし、金属部を使用することで、車両の衝撃を受けたときに外れると安全性を欠く場合が考えられる。この点、第1実施形態は取り付け用のヘッドレストカバー4とカバー状連結部6とを、布地で形成でき、不要なときは取り外して元のヘッドレスト2及びシートの背もたれ部1の形態を復元することができる。
図7は第1実施形態に対する第2比較例を示す。この第2比較例は、マッサージ器本体5を布地の表裏にマジックテープをとりつけた抱え込み部11a、11bでシートの背もたれ部1全体を抱え込んでいる。更に、マッサージ器本体5の上部から延び裏面にマジックテープを設けたカバー状連結部6でヘッドレスト2を覆い、かつ抱え込み部11a、11bのマジックテープにカバー状連結部6の裏面側のマジックテープを結合させるものである。この第2比較例ではマジックテープや布地の長さがかなり長くなってしまう。
(第1実施形態の作用効果)
第1実施形態によれば、ヘッドレスト2に取り付けられ、表面に第1係合部4a、4bが設けられたヘッドレストカバー4の第1係合部4a、4bに、着脱自在に結合されるカバー状連結部6を備える。カバー状連結部6は、マッサージ器本体5に一端側が結合され、他端側がヘッドレストカバー4の第1係合部4a、4bに着脱自在に結合される第2係合部6a、6bを持つ。従って、カバー状連結部6の他端と第1係合部4a、4bとの結合位置を変えることにより、マッサージ器本体5の背もたれ部1上の高さ位置を調整でき、かつ調整した後の位置を係合力で保持することができる。なお、従来の図13のようなマッサージ器では図14のように背面に装着しても、支持がなされていないため、ずり落ちてしまう。
また、第1実施形態によれば、カバー状連結部6の他端側がヘッドレストカバー4の第1係合部4a、4bに着脱自在に結合される位置が、少なくともヘッドレスト2の前面2aである。よって、車両からの衝撃をマッサージ器本体5が受けても、ヘッドレスト2の前面2aを支点としてマッサージ器本体5が跳ね上げられるため、マッサージ器本体5や乗員が受ける衝撃を少なくできる。カバー状連結部6の他端側がヘッドレストカバー4の第1係合部4a、4bに着脱自在に結合される位置が、ヘッドレスト2の上面2bや後面2cであってもよい。
更に第1実施形態によれば、着脱自在に結合される位置が、ヘッドレスト2の前面2aから上面2bを経由して後面2c側まで線状に複数存在しているから、確実にヘッドレストカバー4とカバー状連結部6とを結合することができる。また、万一、結合部が一部外れたとしても、マッサージ器本体5が跳ね上げられるエネルギーを減少させることができる。
次に、この実施形態によれば、取り付けステーが複数の貫通孔4d、4cを貫通して係合しているので、ヘッドレストカバー4の位置ずれを取り付けステー3により防止することができる。
また、この実施形態によれば、マジックテープを使用することにより着脱が容易である。
更に、本体生地5aは、マッサージ器本体5を包み込むから、マッサージ器本体5が直接使用者の背中に当接することによる違和感を軽減できる。
次に、この実施形態によれば、複数の平行に延在する線状の第1係合部4a、4bによってヘッドレストカバー4とカバー状連結部6とを結合してマッサージ器本体5の高さ調節をすることができる。また、平行に延在する線状の第1係合部4a、4bにおけるヘッドレストカバー4とカバー状連結部6との結合部を互いにずらせてマッサージ器本体5を意図的にシートの背もたれ部1に対して傾けて取り付けることもできる。
また、上記第1実施形態は、シートの背もたれ部1に備えて着座者の背中をマッサージするマッサージ器本体5に用いられるシート用マッサージ器のカバーを備える。このカバーは、シートにおける着座者の頭部に設けられた第1係合部4a、4bを備える。また、マッサージ器本体5に一端側が結合され、他端側が第1係合部4a、4bと位置を変えて着脱自在に連結される第2係合部6a、6bを持つカバー状連結部6を備える。
これによればカバー状連結部6は、シートにおける着座者の頭部に設けられた第1係合部4a、4bに対し、位置を変えて着脱自在に連結されるから、シートの任意の高さにマッサージ器本体5を位置させることができる。
また、シートには、背もたれ部1の上部に取り付けられ着座者の頭部を支持する前面2aを持つヘッドレストを有する。そしてシート用マッサージ器のカバーは、カバー状連結部6に加えて、更に、ヘッドレスト2の周囲に巻き付けられて取り付けられるヘッドレストカバー4を備える。また第1係合部4a、4bは、ヘッドレスト2の前面2aを含む表面を覆うようにヘッドレストカバー4に設けられている。
これによればヘッドレスト2を含むシートを、マッサージ器本体を取り付けない元の状態に復旧したいときは、ヘッドレスト2に巻き付けられたヘッドレストカバー4を簡単に取り外すことができ容易に元の状態に復旧できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以降の各実施形態においては、上記した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成について説明する。なお、第2実施形態以下については、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明が援用される。図8はシート用マッサージ器の第2実施形態におけるヘッドレストカバーの斜視図である。
第1実施形態では線状の第1係合部4a、4bが、マッジクテープで結合されたが、この図8に示す第2実施形態における線状の第1係合部4a、4bは、ボタンとボタン孔の結合で構成されている。図8のように、ヘッドレストカバー4には固定用ボタン12とこの固定用ボタン12が嵌められるボタン用切込みからなるボタン孔13が設けられている。なお、ボタンとして金属製の凹凸部がスナップアクションで結合されるスナップボタンを使用すればボタン孔は不要である。
更に、図9のようにカバー状連結部6には、ヘッドレストカバー4の固定用ボタンが嵌められる第2係合部6a、6bを成すボタン孔が2列平行に延在して設置されている。
これによれば、ボタンによる複数個所の結合を可能とすることにより位置を変えての着脱が容易で、安価である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。上記した実施形態と異なる部分を説明する。図10は、本発明の第3実施形態を示す側面図である。図10において、カバー状連結部6は、下部が袋状に構成され、マッサージ器本体5を包み込むように構成されている。袋状に構成されたカバー状連結部6の側部には開口部14が設けてあり、ファスナーで開閉可能である。この開口部14からクッション状のマッサージ器本体5を挿入して使用することができる。なおマッサージ器本体5から導出されたコードは車両のシガーライタに専用コネクタを介して接続される。
この構成では、カバー状連結部6は、マッサージ器本体5を包み込むから、マッサージ器本体5が直接使用者の背中に当接することによる違和感を軽減できる。
また、袋状のカバー状連結部6の開口部14からマッサージ器本体5を収納および取り外しすることができる。よって、マッサージ器本体5が故障した場合の交換またはカバー状連結部の洗濯等が容易である。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。上記した実施形態と異なる部分を説明する。図11は、本発明の第4実施形態にかかわるシート用マッサージ器の斜視図である。図11において、カバー状連結部6は、ヘッドレスト側の上側カバー状連結部62と、マッサージ器本体側の下側カバー状連結部61とを有している。
下側カバー状連結部61を巻き取るローラ部20が設けられている。ローラ部20は、上側カバー状連結部62に結合されたリング状金具からなる連結具21に回転可能に連結されている。
ローラ部20から引き出された下側カバー状連結部61のそれ以上の引出しを拘束する係止機構がローラ部20と連結具21側との間に設けられている。ローラ部20の貫通孔に、連結具21を図12のように貫通させることができる。ヘッドレストカバー4にマッジクテープで結合される上側カバー状連結部62は、連結具21に巻き付けられて固定されている。
図12のように、連結具21とローラ部20の間にくさび状のレバーから成る係止機構22を挿入して連結具21に対するローラ部20の回転を阻止することで係止機構が構成されている。なお、この係止機構は、ラチェット機構または歯車と回転止めピン等の任意の機構を使用してもよい。また係止機構22は、楔として打ち込まれないときに脱落しないように連結具21に紐やリング部材で支持されるようにしてもよい。
この構成によれば、ローラ部20から引き出された下側カバー状連結部61の長さが調度良い長さに調整できる。そして、調度良い長さになったのちに、ローラ部20が連結具21に対して回転しないようにして、マッサージ器本体5の位置を最適な位置に調整後、その位置を維持することができる。
図12は、U字状金具とローラ部の間にくさび状のレバーから成る係止機構22を挿入して連結具21に対するローラ部20の回転を阻止した状態を説明している。一端がL字状に折れ曲がった楔状の係止機構22がローラ部20の貫通孔内に挿入され、連結具21に対するローラ部20の回転が阻止される。なお、ローラ部20の孔の内周に係止機構22が係合する凹凸部を形成してもよい。
また、最適な位置に調整後、楔状の係止機構22を引き抜く図12の右方向にスライドして、ローラ部20を少し回転させてカバー状連結部6のローラ部20からの引出し又はローラ部20への巻き取りを行ってもよい。こうすれば、マッサージ器本体5の位置を最適な位置に再調整することができる。楔状の係止機構22はローラ部20から引き出された下側カバー状連結部61のそれ以上の引出を拘束する。この係止機構22は、ローラ部20と矩形リング状の連結具21との間に設けられている。
この実施形態によれば、ローラ部20から引き出されたカバー状連結部6の長さが調度良い長さになった後にローラ部20が回転しないようにして、マッサージ器本体5の位置を最適な位置に固定できる。また、その位置を保持することができる。更に、最適な位置に調整後においても、ローラ部20を回転させることができる。よって、カバー状連結部6の引出し、又は、ローラ部20への巻き取りを行って、マッサージ器本体5の位置を最適な位置に再調整することが容易にできる。
なお、図11においては下側カバー状連結部61をローラ部20に巻き取り、上側カバー状連結部62に連結具21をとりつけたが、反対に、上側カバー状連結部62をローラ部20に巻き取り、下側カバー状連結部61に連結具21をとりつけても良い。
(他の実施形態)
上記の実施形態では、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、更に、特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
上記実施形態においては、モータで揉み玉を回転させる機構をマッサージ器本体に採用した。しかし、これに限らず、特許文献1のように、空気で背中の後ろの袋が膨らむエアーバッグ内の空気を出し入れさせてエアーバッグを膨張又は収縮させて、使用者の背中をマッサージする機構をマッサージ器本体に採用してもよい。また線状の第1係合部4a、4bと第2係合部6a、6bを使用したが、線状でなくともよく、短冊状であってもよい。要は、これらの係合部の係合位置が前面2aにおいて図1の上下方向に調整可能であったり、上面2b(図2)の前後方向に調整可能であったり、後面2cの上下方向に調整可能であったりすればよい。
またこれらの係合部の係合位置は、前面2a、上面2b、後面のいずれか、前面2aと上面2b、前面2aと上面2bと後面2cでもよいが、確実に固定するために前面2aから上面2bを経由して後面2cまで線状に複数延在している方がよいのは勿論である。
更にヘッドレストカバー4は、ヘッドレスト2に巻き付けて取り付けたが、頭部に被るヘルメットのようにヘッドレスト2の上に被せて専用の紐でくくりつけてもよい。更に、第1係合部4a、4bをマジックテープだけで構成してヘッドレストにくくりつけてもよい。
1 シートの背もたれ部
2 ヘッドレスト
3 取り付けステー
4 ヘッドレストカバー
4a、4b 第1係合部
5 マッサージ器本体
6 カバー状連結部
6a、6b 第2係合部
2a ヘッドレストの前面
2b 上面

Claims (14)

  1. 着座者の背面を支持するシートの背もたれ部(1)と、前記背もたれ部(1)の上部に取り付けられ前記着座者の頭部を支持する前面(2a)を持つヘッドレスト(2)と、前記背もたれ部(1)と前記ヘッドレスト(2)とを連結する取り付けステー(3)と、を備えるシートに取り付けられるシート用マッサージ器であって、
    前記ヘッドレスト(2)の周囲に巻き付けられて前記ヘッドレスト(2)に取り付けられ、前記ヘッドレスト(2)の前記前面を含む表面を覆う第1係合部(4a、4b)が設けられたヘッドレストカバー(4)と、
    前記背もたれ部(1)に設けられ前記着座者の背中をマッサージするマッサージ器本体(5)と、
    前記マッサージ器本体(5)に一端側が結合され、他端側が前記ヘッドレストカバー(4)の前記第1係合部(4a、4b)に着脱自在に結合される第2係合部(6a、6b)を持ち、前記背もたれ部(1)の表面の一部を覆うカバー状連結部(6)と、
    を備えることを特徴とするシート用マッサージ器。
  2. 前記シートは車両用シートであり、
    前記ヘッドレストカバー(4)は、前記ヘッドレスト(2)の前記前面(2a)と、前記前面(2a)の上部に位置する上面(2b)と、前記前面(2a)に対向する後面(2c)とにわたって延在しており、前記カバー状連結部(6)の前記他端側が前記ヘッドレストカバー(4)の前記第1係合部(4a、4b)に着脱自在に結合される位置が、少なくとも前記前面(2a)であることを特徴とする請求項1に記載のシート用マッサージ器。
  3. 前記シートは車両用シートであり、
    前記ヘッドレストカバー(4)は、前記ヘッドレスト(2)の前記前面(2a)と、前記前面(2a)の上部に位置する上面(2b)と、前記前面(2a)に対向する後面(2c)とにわたって延在しており、前記カバー状連結部(6)の前記他端側が前記ヘッドレストカバー(4)の前記第1係合部(4a、4b)に着脱自在に結合される位置が、少なくとも前記前面(2a)と前記上面(2b)であることを特徴とする請求項1または2に記載のシート用マッサージ器。
  4. 前記シートは車両用シートであり、
    前記ヘッドレストカバー(4)は、前記ヘッドレスト(2)の前記前面(2a)と、前記前面(2a)の上部に位置する上面(2b)と、前記前面(2a)に対向する後面(2c)とにわたって延在しており、前記カバー状連結部(6)の前記他端側が前記ヘッドレストカバー(4)の前記第1係合部(4a、4b)に着脱自在に結合される位置が、少なくとも前記前面(2a)と前記上面(2b)と前記後面(2c)とであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のシート用マッサージ器。
  5. 前記着脱自在に結合される位置が、前記ヘッドレスト(2)の前記前面(2a)から前記ヘッドレスト(2)の上面(2b)を経由して後面(2c)まで線状に複数延在していることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のシート用マッサージ器。
  6. 前記ヘッドレストカバー(4)は、前記取り付けステー(3)が収納される孔(4c、4d)又は溝(4c1、4d1)を有し、前記孔(4c、4d)に通すか、または、前記溝(4c1、4d1)に嵌って前記取り付けステー(3)が設置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のシート用マッサージ器。
  7. 前記ヘッドレスト(2)の前記第1係合部(4a、4b)及び、前記カバー状連結部(6)の前記第2係合部(6a、6b)は、表面に無数の鉤状またはループ状の係合用突起を有するテープであることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のシート用マッサージ器。
  8. 前記第1係合部(4a、4b)及び前記第2係合部(6a、6b)は、前記第1係合部(4a、4b)及び前記第2係合部(6a、6b)の少なくともいずれか一方にボタンを有することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のシート用マッサージ器。
  9. 前記カバー状連結部(6)は、前記マッサージ器本体(5)を収納する袋状であることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のシート用マッサージ器。
  10. 前記カバー状連結部(6)は、前記マッサージ器本体(5)を収納及び取り出す開口部(14)を有することを特徴とする請求項9に記載のシート用マッサージ器。
  11. 前記第1係合部(4a、4b)は、線状に形成され複数が平行に延在して設けられていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のシート用マッサージ器。
  12. 更に前記カバー状連結部(6)は、前記ヘッドレスト(2)側の上側カバー状連結部(62)と、前記マッサージ器本体(5)側の下側カバー状連結部(61)とを有し、
    前記上側カバー状連結部(62)又は前記下側カバー状連結部(61)を巻き取るローラ部(20)と、このローラ部が回転可能に支持された連結具とを前記上側カバー状連結部(62)と前記下側カバー状連結部(61)との間に備え、
    前記ローラ部(20)から引き出された前記下側カバー状連結部(61)又は前記上側カバー状連結部(62)のそれ以上の引出しを拘束する係止機構(22)が、前記ローラ部(20)と前記連結具との間に設けられていることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載のシート用マッサージ器。
  13. シートの背もたれ部(1)に備えて着座者の背中をマッサージするマッサージ器本体(5)に用いられるシート用マッサージ器のカバーであって、
    前記シートにおける前記着座者の頭部に設けられた第1係合部(4a、4b)を備え、かつ、前記マッサージ器本体(5)に一端側が結合され、他端側が前記第1係合部(4a、4b)と位置を変えて着脱自在に連結される第2係合部(6a、6b)を持つカバー状連結部(6)を備えることを特徴とするシート用マッサージ器のカバー。
  14. 前記シートには、前記背もたれ部(1)の上部に取り付けられ前記着座者の頭部を支持する前面(2a)を持つヘッドレスト(2)を有し、
    前記カバー状連結部(6)に加えて、更に、前記ヘッドレスト(2)に巻き付けて取り付けられるヘッドレストカバー(4)を備え、
    前記第1係合部(4a、4b)は、前記ヘッドレスト(2)の前記前面(2a)を含む表面を覆うように前記ヘッドレストカバー(4)に設けられていることを特徴とする請求項13に記載のシート用マッサージ器のカバー。
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KR102353923B1 (ko) * 2021-09-04 2022-01-20 윤재호 차량용 등받이 쿠션 및 이를 포함하는 조립체

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