JP2016000879A - 水噴射式織機の緯入れ装置 - Google Patents

水噴射式織機の緯入れ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016000879A
JP2016000879A JP2014121549A JP2014121549A JP2016000879A JP 2016000879 A JP2016000879 A JP 2016000879A JP 2014121549 A JP2014121549 A JP 2014121549A JP 2014121549 A JP2014121549 A JP 2014121549A JP 2016000879 A JP2016000879 A JP 2016000879A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
stand
weft insertion
fixing
mounting surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014121549A
Other languages
English (en)
Inventor
公一 田村
Koichi Tamura
公一 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsudakoma Corp, Tsudakoma Industrial Co Ltd filed Critical Tsudakoma Corp
Priority to JP2014121549A priority Critical patent/JP2016000879A/ja
Priority to CN201520356075.3U priority patent/CN204690237U/zh
Priority to CN201510282500.3A priority patent/CN105274713B/zh
Publication of JP2016000879A publication Critical patent/JP2016000879A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Looms (AREA)

Abstract

【課題】緯入れノズルの経糸方向への位置調整に伴う鉛直方向に見た緯入れノズルの噴射角度の変化を可及的に無くし、安定した緯入れが実現できる緯入れ装置を提供する。
【解決手段】支持機構3は、織機のフレームに対し固定されるベース部材であってフレームに固定された状態において鉛直方向及び経糸方向に延在する取付面を有するベース部材と、一端側で前記緯入れノズルを支持すると共に他端側に取付面と当接可能な被取付面を有する支持部材と、被取付面を取付面に対し当接させた状態で支持部材をベース部材に対し固定するための固定機構6とを備え、取付面、被取付面及び固定機構によって位置調整部8が構成され、固定機構は、被取付面を取付面に当接させた状態で、支持部材に対し被取付面と直交する方向の押圧力であって被取付面を取付面に対し押圧する押圧力を作用させることで支持部材を前記ベース部材に対し固定された状態とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、緯入れノズルを支持する支持機構であって前記緯入れノズルの位置を経糸方向に関し位置調整するための位置調整部を有する支持機構を備えた水噴射式織機の緯入れ装置に関する。
前記のような水噴射式織機の緯入れ装置として、発明の名称を「水噴射式織機の緯入れ装置」と称する従来技術文献に開示されたものがある(特許文献1)。
前記従来技術文献には、織機のフレームに取り付けられたスタンドブラケット(ベース部材)と、一端側で角度調整部を介して緯入れノズルを支持すると共に他端側でボルト等(固定機構)によりスタンドブラケットに取り付けられたノズルスタンド(支持部材)とを含む支持機構を備えた緯入れ装置が開示されている。
そして、前記従来技術文献に開示された前記緯入れ装置においては、前記ボルトを挿通させるためにノズルスタンドに形成された貫通孔が、ノズルスタンドをスタンドブラケットに取り付けられた状態において経糸方向となる方向に長い長孔として形成されており、それにより、ノズルスタンドは、スタンドブラケットに対し経糸方向に位置調整可能に取り付けられる構成となっている。すなわち、その支持機構は、ノズルスタンド及びノズルスタンドに支持される緯入れノズルの位置を経糸方向に位置調整するための位置調整部を備えており、その位置調整部は、スタンドブラケット及びノズルスタンドが互いに当接する面(以下、順に「取付面」、「被取付面」と言う。)、ノズルスタンドに形成された長孔、及びボルト等の固定機構で構成されるものとなっている。
また、前記のように、前記従来技術文献における緯入れ装置では、緯入れノズルが角度調整部を介してノズルスタンドに支持されており、その角度調整部は、緯入れノズルからの水の噴射角度(以下、単に「緯入れノズルの噴射角度」と言う。)を変更可能な構成となっている。
特開2005−163235号公報
前述のように、前記従来技術文献の緯入れ装置(以下、「従来装置」と言う。)は、前記位置調整部において緯入れノズルの位置を経糸方向に位置調整(以下、単に「位置調整」とも言う。)可能となっている。それにより、例えば織機において製織される織物の変更に伴って製織条件(織幅、経糸の開口量等)が変更された場合に、緯入れされる緯糸の先端の到達位置(以下、「緯糸到達位置」と言う。)を変更して適正な緯入れが行われるように、緯入れノズルの位置を経糸方向に関し調整することが行われる。
また、従来装置において、前記位置調整部の構成は、スタンドブラケットにおける前記取付面が水平面(フレームに取り付けられた状態で経糸方向及び織幅方向に延在する面)となっており、その取付面上に対しノズルスタンドが載置された状態で配置されると共に、スタンドブラケットに対しノズルスタンドを固定するための前記ボルトが上下方向(鉛直方向)に挿通されて両者が締結固定されるものとなっている。そして、前記位置調整は、前記ボルトによる締結を緩めると共に、ノズルスタンドに形成された長孔の範囲内で前記ボルトによる締結位置に対するノズルスタンドの位置が変更されるようにノズルスタンドをスタンドブラケットの前記取付面上で経糸方向へ水平移動させることによって行われるものとなっている。
ところで、前記のように、スタンドブラケットにおける水平な取付面上において鉛直方向に挿通される前記ボルトでノズルスタンドを締結固定する従来装置の構成では、その締結固定時において前記ボルトを締め付ける際に、ノズルスタンドに対し前記ボルトの軸線周りの回転力が作用し、ノズルスタンドが前記軸線周りに回転するおそれがある。そして、ノズルスタンドがスタンドブラケット上で回転してしまうと、鉛直方向に見た緯入れノズルの噴射角度が変わってしまい、緯入れ時における緯糸到達位置が、前記した製織条件に応じた適正な到達位置(目標到達位置)からズレてしまう。
なお、前記従来技術文献における図面の記載によれば、スタンドブラケットがノズルスタンドの緯入れノズル側の面に当接する部分(当接部)を有しており、この当接部により、ノズルスタンドの前記軸線周りの回転が規制される構成となっているように見て取れる。
しかし、従来装置の構成は、ノズルスタンドに形成された長孔に前記ボルトを挿通させ、その前記ボルトに対し長孔に沿ってノズルスタンドを移動させるものであるため、機械設計上において当然ながら、長孔の幅方向(長孔の長手方向と直交する方向)の寸法は、前記ボルトの軸部の径よりも若干大きく形成され、前記ボルトと長孔との間には前記幅方向に関し若干の隙間(遊び)が存在するものとなっているはずである。従って、ノズルスタンドは前記遊びの分だけスタンドブラケットにおける前記当接部から離間し得るものとなっており、そのため、前記締結固定時において前記のような回転力がノズルスタンドに作用すると、前記遊びに応じた量だけノズルスタンドがスタンドブラケットの前記取付面上で前記軸線周りに回転し、その状態でノズルスタンドが締結固定されてしまう。
ちなみに、一般的な織機においては、製織される織物の織幅は狭くとも150cm程あり、1回の緯入れにおいて緯入れされる緯糸の長さ(緯入れノズルの先端から緯糸到達位置までの距離)はそれよりも長いものとなっている。そのため、鉛直方向に見た緯入れノズルの噴射角度が緯入れノズルの軸線の向きを前記目標到達位置へ指向させた状態から僅かでも傾いてしまうと、その傾いた状態の緯入れノズルによる緯入れ時の緯糸到達位置は、前記目標到達位置から大きくズレることとなる。
その結果、製織条件に合わせ、緯入れされる緯糸の先端が前記目標到達位置に到達するように経糸方向における緯入れノズルの位置を調整したとしても、前記回転に伴う鉛直方向に見た緯入れノズルの噴射角度の変化により、緯入れされた緯糸到達位置が前記目標到達位置から大きくズレることとなり、安定した緯入れが行われないものとなる。
なお、前述のように従来装置の構成では、緯入れノズルが角度調整部を介してノズルスタンドに支持される構成となっている。そこで、前記のような鉛直方向に見た緯入れノズルの噴射角度の変化が発生した場合には、この角度調整部によって緯入れノズルの噴射角度(軸線の向き)を再調整することが考えられる。但し、緯入れノズルの噴射角度に対しその基準となる指標等が設けられている訳では無いため、その調整は、例えば、緯入れノズルから圧力水の噴射を行ってみて、その噴射水の到達位置を見た上で、作業者が感覚で行うものとなっている。
しかしながら、前述のように、鉛直方向に見た緯入れノズルの噴射角度の変化に対する緯糸到達位置の変化度合いが大きいため、調整量が僅かでも大きいと再び緯糸到達位置が前記目標到達位置からズレてしまう。そのため、作業者は、その調整のために試行錯誤を繰り返さなければならなくなる。
このように、前記のような緯入れノズルの傾きが発生してしまうと、再調整が必要となるが、その調整作業は非常に難しいものであり、作業に時間を要すると共に作業者にとって大きな負担となる。
本発明は上記実情を考慮して創作されたもので、その目的は、前記した緯入れ装置を備えた水噴射式織機において、緯入れノズルの経糸方向への位置調整に伴う鉛直方向に見た緯入れノズルの噴射角度の変化を可及的に無くし、作業者に負担を掛けることなく安定した緯入れが実現できる緯入れ装置を提供することである。
本発明は、緯入れノズルを支持する支持機構であって前記緯入れノズルの位置を経糸方向に関し位置調整するための位置調整部を有する支持機構を備えた水噴射式織機の緯入れ装置を前提とする。
そして本発明は、支持機構が、織機のフレームに対し固定されるベース部材であって前記フレームに固定された状態において鉛直方向及び経糸方向に延在する取付面を有するベース部材と、一端側で前記緯入れノズルを支持すると共に他端側に前記取付面と当接可能な被取付面を有する支持部材と、前記被取付面を前記取付面に対し当接させた状態で前記支持部材を前記ベース部材に対し固定するための固定機構とを備え、前記取付面、前記被取付面及び前記固定機構によって前記位置調整部が構成され、前記固定機構は、前記被取付面を前記取付面に当接させた状態で、前記支持部材に対し前記被取付面と直交する方向の押圧力であって前記被取付面を前記取付面に対し押圧する押圧力を作用させることで前記支持部材を前記ベース部材に対し固定された状態とすることを特徴とする。
本発明によれば、位置調整部の構成は、ベース部材における鉛直方向及び経糸方向に延在する取付面に対し、緯入れノズルを支持する支持部材がその被取付面を当接させた状態で配置されると共に、ベース部材に対し支持部材を固定するための固定機構が支持部材に対し被取付面と直交する方向の押圧力であって被取付面を取付面に対し押圧する押圧力を作用させるものとなっている。これにより、ベース部材に対する支持部材の固定が、支持部材における被取付面を前記した鉛直方向及び経糸方向に延在するベース部材における取付面に完全に当接された状態で行われるものとなるため、緯入れノズルの位置を経糸方向に調整すべく、ベース部材に対し支持部材の位置を経糸方向に位置調整したとしても、その調整前後において、鉛直方向に見た緯入れノズルの噴射角度については常に同じ状態となる。従って、緯入れノズルの経糸方向における位置調整に伴う鉛直方向に見た緯入れノズルの噴射角度の変化が防止され、作業者に負担を掛けることなく安定した緯入れを実現することができる。
なお、本発明による緯入れ装置では、ベース部材に対する支持部材の固定構造は、前述のように鉛直方向に見た緯入れノズルの噴射角度については変化しないものとなっているが、ベース部材の取付面上において支持部材が織幅方向に見て回転し得るものとなっている。そのため、緯入れノズルの前記位置調整に伴い、支持部材の移動時や固定時において、支持部材がベース部材に対しその取付面上で回転し、その状態で固定されてしまう可能性もある。そして、そのような回転が生じると、緯入れノズルの位置が、緯糸の前記目標到達位置に対応する位置(目標位置)に対し経糸方向及び鉛直方向にズレてしまう。
しかし、そのような回転が生じても、前記のように鉛直方向に見た緯入れノズルの噴射角度は変化しないため、緯糸到達位置の前記目標到達位置に対するズレは、緯入れノズルの位置の前記目標位置に対するズレ(位置ズレ)とほぼ同じものにしかならない。また、前記回転に伴う緯入れノズルの前記位置ズレが一見して分かるほどの大きなものであれば作業者によって修正されるはずであり、前記位置ズレが大きい状態のまま緯入れ(製織)が行われる可能性はほとんど無いと言える。その上で、緯入れノズルの前記位置ズレが僅かなものであれば、緯糸到達位置の前記目標到達位置に対するズレも僅かなものにしかならないため、緯入れに対する影響は非常に小さく、緯入れの安定性に問題が生じることは無いと言える。さらには、前記回転に伴う緯入れノズルの前記位置ズレが生じた場合における緯入れノズルの位置の修正については、前記目標到達位置に対する緯糸到達位置のズレ分だけ緯入れノズルの位置を変更すればよいため、その修正も容易に行うことができる。
本発明の緯入れ装置の一例を示す側面図である。 図1の平面図である。 図1の正面図である。 本発明の緯入れ装置の別の例を示す側面図である。 本発明の緯入れ装置の別の例を示す正面図である。
図1〜3は、本発明による支持機構を有する水噴射式織機用の緯入れ装置の一例を示している。この緯入れ装置は、単一の緯入れノズル2のみを備えて1種類の緯糸のみを緯入れ可能な、所謂一色の緯入れ装置1である。そして、この緯入れ装置1は、緯入れノズル2、及び緯入れノズル2と織機フレームFとの間に介在されて織機フレームFに対し緯入れノズル2を支持する支持機構3を有する。以下では、前記各構成について、より詳しく説明する。
緯入れノズル2は、筒状のノズル本体部21と、ノズル本体部21を支持するノズルホルダ22とで構成されている。また、ノズルホルダ22は、板状に形成されており、板厚方向をノズル本体部21の長手方向と一致させると共に、ノズル本体部21の長手方向における略中央部から、ノズル本体部21の長手方向と直交する方向に延びるようなかたちでノズル本体部21と一体的に形成されている。
図示の例では、ノズルホルダ22は、延在方向におけるノズル本体部側の部分である支持部23と反ノズル本体部側の部分である基部24とで、幅方向(板厚方向、及び延在方向と直交する方向)の寸法が異なるように形成されており、その幅寸法は基部24の方が支持部23よりも大きく形成されている。さらに、そのノズルホルダ22の基部24には、延在方向における同じ位置で幅方向に位置を異ならせて、板厚方向(ノズル本体部21の長手方向)に貫通する2つの貫通孔25、25が形成されている。なお、この貫通孔25は、緯入れノズル2を後述の角度調整部7に取り付けるためのボルト26が挿通される孔である。
支持機構3は、本発明で言うベース部材としてのスタンドブラケット4、支持部材としてのノズルスタンド5であってスタンドブラケット4に取り付けられるノズルスタンド5、及び支持部材(ノズルスタンド)をベース部材(スタンドブラケット)に対し固定するための固定機構6を含んでいる。また、本実施例では、支持機構3が角度調整部7を含んでいるものとする。そして、この支持機構3においては、角度調整部7を構成するノズルアジャスタ71及びノズルジョイント75のうちノズルアジャスタ71がノズルスタンド5に取り付けられ、ノズルジョイント75に緯入れノズル2のノズルホルダ22が取り付けられることによって、緯入れノズル2が角度調整部7を介してノズルスタンド5に支持される構成となっている。その上で、ノズルスタンド5は、固定機構6によってスタンドブラケット4に取り付けられる。
スタンドブラケット4は、板状の部材で形成されており、板厚方向に見て長辺の寸法が短辺の寸法よりも十分に長い長方形状を有している。また、スタンドブラケット4は、その長手方向における両端部のそれぞれにおいて板厚方向に貫通するように形成された2つの貫通孔であってスタンドブラケット4を織機フレームFに固定するためのボルト48が挿通される2つの貫通孔41、41と、長手方向における中央部において長手方向に延在すると共に板厚方向に貫通する長孔42とを有している。そして、スタンドブラケット4は、長手方向を経糸方向と一致させると共に、板厚方向における2つの側面4a、4bのうちの一方4aを給糸側の織機フレームFにおける内側側面(経糸列側の側面)に当接させた状態で、両端部の貫通孔42、42に挿通されたボルト48、48により、給糸側の織機フレームFに対し取り付けられる。
なお、スタンドブラケット4は、前記のように板状の部材であり、板厚方向における2つの側面4a、4bが平行に形成されたものとなっている。そして、この2つの側面4a、4bのうちの一方の側面4aが織機フレームFに取り付けられると共に、他方の側面4bにノズルスタンド5が取り付けられる。従って、この他方の側面4bが、本発明で言うベース部材の取付面となる。さらに、このスタンドブラケット4が取り付けられる織機フレームFの面は、鉛直方向及び経糸方向と平行に延在するものとなっている。従って、スタンドブラケット4が織機フレームFに取り付けられた状態において、前記の取付面4bは、鉛直方向及び経糸方向と平行に延在する面となる。
ノズルスタンド5は、スタンドブラケット4に取り付けられる板状の取付部51、角度調整部7が取り付けられる板状の支持部55、及び取付部51と支持部55とを連結する連結部58を有し、それらが一体的に形成された構成となっている。より詳しくは、ノズルスタンド5は、以下のような構成を有している。
前記のように板状に形成された取付部51と支持部55とは、板厚方向における2つの側面51a、51b、55a、55bのうちの一方の側面51a、55bが平面に形成されており、その一方の側面51a、55bが互いに平行であると共に互いに反対方向を向くように配置され、前記2つの側面のうちの他方の側面51b、55aにおいて互いに連結部58を介して連結されている。
但し、本実施例では、連結部58は、図2に示すように、取付部51における前記他方の側面51bの幅方向における両端部から支持部55の方へ向けて延びるように形成されている。言い換えれば、本実施例での連結部58は、取付部51及び支持部55の幅方向に離間する一対の連結アーム59、59を有し、その一対の連結アーム59、59により、取付部51と支持部55とを幅方向における両端部で連結する構成となっている。従って、本実施例のノズルスタンド5では、取付部51と支持部55との間における一対の連結アーム59、59の間の部分は、前記一方の側面51a、55bと平行な方向であって前記幅方向と直交する方向(以下、「高さ方向」と言う。)において開放された空間となっている。
また、本実施例では、連結部58は、図1に示すように、前記幅方向に見て取付部51及び支持部55の前記他方の側面51b、55aに対し角度を成すように形成されている。従って、取付部51と支持部55とは、前記幅方向に見て、前記高さ方向において互いに位置が異なるように設けられるものとなっている。
さらに、取付部51における前記一方の側面51aの前記高さ方向における両端縁は、前記幅方向と平行に延在するものとなっている。その上で、取付部51には、その中央部(前記幅方向及び前記高さ方向おける中間位置)に、板厚方向に貫通する貫通孔51hであって後述の固定機構6におけるボルト61が挿通される貫通孔51hが形成されている。また、支持部55には、その中央部に、前記高さ方向に延在すると共に板厚方向に貫通する長孔55hであって、角度調整部7を固定するボルト56を挿通するための長孔55hが形成されている。
そして、ノズルスタンド5は、取付部51の前記一方の側面51aをスタンドブラケット4の前記取付面4bに当接させた状態で、固定機構6によってスタンドブラケット4に対し取り付けられる。従って、その取付部51における前記一方の側面51aが、本発明で言う支持部材の被取付面となる。
なお、前記取り付けにおいて、ノズルスタンド5は、連結部58が前記幅方向に見て上方に向けて延びると共に、取付部51(被取付面51a)の前記幅方向(前記高さ方向における両端縁)がスタンドブラケット4の長手方向と平行となる向きで、スタンドブラケット4に対し取り付けられる。
また、前記のように、ノズルスタンド5においては、取付部51の前記一方の側面51aと支持部55の前記一方の側面55bとは互いに平行となっている。従って、取付部51における前記一方の側面(被取付面)51aをスタンドブラケット4の前記取付面4bに当接させてノズルスタンド5をスタンドブラケット4に取り付けた状態では、支持部55における前記一方の側面55bは、スタンドブラケット4の前記取付面4bに対し平行となる。その上で、その支持部55における前記一方の側面55bには、角度調整部7が取り付けられる。
角度調整部7は、前記した従来技術文献に開示された緯入れ装置における角度調整部と同様の構成を有するものである。すなわち、角度調整部7は、ノズルスタンド5に取り付けられるノズルアジャスタ71であって板状の部材で形成されているノズルアジャスタ71と、緯入れノズル2を支持するノズルジョイント75であって板状の部材で形成されているノズルジョイント75と、ノズルアジャスタ71とノズルジョイント75の間に介在される球体77と、ノズルアジャスタ71とノズルジョイント75を連結するための4本のボルト78、78、…とで構成されている。なお、各部の構成について、より詳しくは以下の通りである。
ノズルアジャスタ71は、板厚方向に見て略長方形状の基部72と、該基部72の長手方向の一端側に連続すると共に板厚方向に見て略正方形状の調整部73とを有し、その基部72と調整部73とが一体的に形成された構成となっている。
但し、図示のように、調整部73は、その2つの対角線のうちの一方が前記基部72の長手方向に対し直交する向きで、且つ2つの対角線のうちの他方が基部72の幅方向(長手方向と直交する方向)の中央に位置するように設けられるものとなっている。
また、基部72には、板厚方向に見て略中央部(幅方向及び長手方向における略中間位置)に、板厚方向に貫通する雌ネジ孔72aが形成されている。なお、この雌ネジ孔72aは、ノズルアジャスタ71(角度調整部7)をノズルスタンド5に取り付けるためのボルト56が螺合されるものである。
また、調整部73には、中央(前記一方の対角線と前記他方の対角線とが交差する位置)の周りに、板厚方向に貫通する4つの貫通孔73h、73h、…が形成されている。より詳しくは、前記調整部73には、前記一方の対角線上で前記中央を挟んで対称的な位置に設けられる2つの貫通孔73h、73hと、前記他方の対角線上で前記中央を挟んで対称的な位置に設けられる2つの貫通孔73h、73hとが形成されている。但し、この4つの貫通孔73h、73h、…について、前記一方の対角線上に位置する2つの貫通孔73h、73hの間隔と前記他方の対角線上に位置する2つの貫通孔73h、73hの間隔とは、同じ間隔となっている。従って、各貫通孔73hは、前記中央から同じ距離の位置に形成されるものとなっている。なお、この4つの貫通孔73h、73h、…は、ノズルアジャスタ71とノズルジョイント75とを連結するためのボルト78が挿通される孔である。
ノズルジョイント75は、前記したように板状の部材であり、このノズルジョイント75には、板厚方向に見て、ノズルアジャスタ71に形成された前記4つの貫通孔73h、73h、…の配置に対応した位置となるように、4つの第1の雌ネジ孔75s、75s、…が形成されている。なお、この第1の雌ネジ孔75sは、ノズルアジャスタ71とノズルジョイント75を連結するためのボルト78が螺合されるものである。
さらに、ノズルアジャスタ71の板厚方向における2つの側面73a、73bのうちの一方73b、及びノズルジョイント75の板厚方向における2つの側面75a、75bのうちの一方75aには、球体77を受け入れるための凹部73z、75zが形成されている。より詳しくは、ノズルアジャスタ71の前記一方の側面73bにおける前記調整部73の前記中央を中心とする中央部には、円錐形状の凹部73zが形成されている。また、同様に、ノズルジョイント75の前記一方の側面75aにおける前記した4つの第1の雌ネジ孔75s、75s、…の中央を中心とする中央部には、円錐形状の凹部75zが形成されている。
そして、ノズルアジャスタ71及びノズルジョイント75に形成されたこれらの凹部73z、75zは、ノズルアジャスタ71とノズルジョイント75との間に介装される球体77を受け入れるためのものである。したがって、ノズルアジャスタ71とノズルジョイント75とは、凹部73z、75zが形成された側の側面(前記一方の側面73b、75a)を対向させた状態で組み合わされる。
その上で、角度調整部7は、ノズルアジャスタ71とノズルジョイント75とを、それぞれに形成された凹部73z、75zを対向させると共にその凹部73z、75z間に球体77を介在させた状態で、ノズルアジャスタ71における前記各貫通孔73hに挿通されたボルト78をノズルジョイント75における対応する前記第1の雌ネジ孔75sに対し螺合させて組み合わせることにより構成される。そして、角度調整部7は、ノズルアジャスタ71における基部72の長手方向をノズルスタンド5における支持部55の幅方向と直交する方向に一致させると共に、調整部73が基部72の上方に位置する向きで、ノズルアジャスタ71の基部72における反ノズルジョイント側の側面72cをノズルスタンド5の支持部55に対し当接させ、その支持部55の長孔55hに挿通されたボルト56を基部72の雌ネジ孔72aに螺合させることにより、ノズルスタンド5に対し取り付けられる。
なお、角度調整部7は、前記取り付け状態において、ノズルアジャスタ71の調整部73がノズルスタンド5の支持部55よりも上方に位置する配置となっている。さらに、角度調整部7は、ノズルスタンド5の支持部55に形成された前記長孔55hの範囲内で高さ方向(鉛直方向)に位置調整可能となっている。
さらに、ノズルジョイント75には、緯入れノズル2を取り付けるための2つの第2の雌ネジ孔75t、75tが形成されている。なお、この2つの第2の雌ネジ孔75t、75tは、ノズルジョイント75(角度調整部7)が前記のようにノズルスタンド5に取り付けられた状態、すなわち、ノズルアジャスタ71における基部72の長手方向が鉛直方向に延在する状態において、該ノズルジョイント75を板厚方向に見て、鉛直方向において同じ位置であって前記4つの第1の雌ネジ孔75s、75s、…における最も上方に位置する第1の雌ネジ孔75sの中心よりも上方に中心が位置すると共に、ノズルアジャスタ71における基部72の幅方向と平行な方向において前記最も上方に位置する第1の雌ネジ孔75sを挟んで対称的な位置に位置するようにノズルジョイント75に形成されている。
また、この2つの第2の雌ネジ孔75t、75tは、その間隔が、緯入れノズル2におけるノズルホルダ22に形成された前記2つの貫通孔と同じとなるように形成されている。その上で、このノズルジョイント75における2つの第2の雌ネジ孔75t、75tに対し、緯入れノズル2におけるノズルホルダ22に形成された前記2つの貫通孔25、25に挿通されたボルト26が螺合されることで、緯入れノズル2が角度調整部7(支持機構3)に対し取り付けられて支持された状態となる。
従って、緯入れノズル2は、ノズルジョイント75の板厚方向とノズル本体部21の長手方向を一致させると共に、ノズルホルダ22の延在方向を、ノズルアジャスタ71における基部72の長手方向に一致させる向きで、ノズルジョイント75(角度調整部7)に対し取り付けられた状態となる。但し、緯入れノズル2は、ノズルジョイント75の反ノズルアジャスタ側の側面に対しノズルホルダ22の前記基部24を当接させた状態でノズルジョイント75(角度調整部7)に取り付けられる。また、その取り付け状態においては、緯入れノズル2は、ノズル本体部21がノズルジョイント75よりも上方に位置する配置となっている。
前記のように角度調整部7を介して緯入れノズル2を支持するノズルスタンド5をスタンドブラケット4に固定するための固定機構6は、ボルト61及びナット62により構成されている。そして、この固定機構6は、ボルト61の頭部とナット62とにより、当接するスタンドブラケット4とノズルスタンド5の取付部51とを挟持した状態とすることで、織機フレームFに取り付けられたスタンドブラケット4に対しノズルスタンド5を固定するものである。
具体的には、ボルト61は、スタンドブラケット4の長孔42に対し織機フレーム側から挿通されるかたちで配置され、その状態のボルト61に対し、ノズルスタンド5が取付部51の貫通孔51hにボルト61を挿通されるかたちで嵌装される。また、ノズルスタンド5は、そのボルトに嵌装された状態で、取付部51における前記被取付面51aをスタンドブラケット4における前記取付面4bに当接させた状態とされる。
そして、その状態において、ボルト61に対しナット62が螺合されて締め付けられることにより、ボルト61の頭部とナット62とで当接状態にあるスタンドブラケット4とノズルスタンド5の取付部51とが挟持された状態となり、スタンドブラケット4の前記取付面4bとノズルスタンド5(取付部51)の前記被取付面51aとが圧接された状態となってスタンドブラケット4とノズルスタンド5とが互いに固定された状態となる。これにより、織機フレームFに取り付けられて位置が固定されたスタンドブラケット4に対し、ノズルスタンド5が位置を固定されて取り付けられた状態となる。
なお、前記のようにスタンドブラケット4は織機フレームFに対し位置が固定されており、固定機構6におけるボルト61は、その頭部を位置固定されたスタンドブラケット4に当接させた状態で配置されるため、ボルト61は、その軸線方向の位置が規制された状態で配置されるかたちとなる。従って、この固定機構6においては、ナット62が締め付けられることにより、ナット62がノズルスタンド5に対し押圧力を作用させ、位置固定されたスタンドブラケット4に対しその作用させた押圧力によりノズルスタンド5を押圧して、スタンドブラケット4に対しノズルスタンド5の位置を固定するものであるとも言える。
また、本実施例では、固定機構6のボルト61を挿通させるために、スタンドブラケット4に長孔42が形成されると共に、ノズルスタンド5の取付部51に貫通孔51hが形成されている。従って、このスタンドブラケット4における長孔42及びノズルスタンド5における貫通孔51hも、固定機構6の一部であると言える。
以上のような構成による本実施例の緯入れ装置1では、製織される織物の変更に伴って製織条件(織幅、経糸の開口量等)が変更された場合等において、緯入れノズル2の位置を経糸方向に調整する位置調整作業の必要が生じた場合には、先ず固定機構6のボルト61を操作して固定機構6による挟持を緩め、ノズルスタンド5をスタンドブラケット4に対し移動可能な状態とする。その上で、ノズルスタンド5を、スタンドブラケット4に形成された前記長孔42の範囲内で、前記被取付面51aをスタンドブラケット4の前記取付面4b上で摺動させるかたちで前記取付面4bに沿って経糸方向に移動させ、その位置を変更する。そして、その変更後の位置において、固定機構6により再びスタンドブラケット4とノズルスタンド5とを挟持状態とする(ノズルスタンド5がスタンドブラケット4に対し押圧された状態とする)ことにより、前記位置調整作業が完了する。
従って、本実施例の緯入れ装置1においては、スタンドブラケット4の取付面4b、ノズルスタンド5の被取付面51a、及びノズルスタンド5をスタンドブラケット4に対し固定する固定機構6(ボルト、ナット)の組み合わせが位置調整部8に相当し、位置調整部8が緯入れノズル2の位置を経糸方向に関し位置調整するために用いられる。
そして、本実施例の緯入れ装置1によれば、前記位置調整部8におけるスタンドブラケット4の取付面4bが鉛直方向及び経糸方向に延在する面となっており、その上で、緯入れノズル2を支持するノズルスタンド5がその被取付面51aを前記取付面4bに当接させた状態でスタンドブラケット4に取り付け固定されると共に、その固定状態が、ノズルスタンド5に対し前記被取付面51aと直交する方向の押圧力であって前記被取付面51aを前記取付面4bに対し押圧する押圧力が作用することによって維持されるものとなっている。
従って、本実施例の緯入れ装置1によれば、スタンドブラケット4に対するノズルスタンド5の位置固定が、ノズルスタンド5の被取付面51aを前記した鉛直方向及び経糸方向に延在するスタンドブラケット4の取付面4bに完全に当接された状態で行われるものとなるため、緯入れノズル2の位置を経糸方向に調整すべく、スタンドブラケット4に対しノズルスタンド5の位置を経糸方向に位置調整したとしても、その調整前後において、鉛直方向に視た緯入れノズル2の噴射角度については常に同じ状態となる。それにより、緯入れノズル2の経糸方向における位置調整に伴う鉛直方向に視た緯入れノズル2の噴射角度の変化を抑えることが可能となるため、作業者に掛かる負担を低減できる。
なお、本実施例の緯入れ装置1においては、前記位置調整部8におけるスタンドブラケット4には、前記位置調整作業におけるノズルスタンド5の移動を案内するガイド43が形成されている。
より詳しくは、スタンドブラケット4は、その前記取付面4bから板厚方向に起立する一対のガイド43、43であって、スタンドブラケット4の長手方向と平行に延在すると共に両ガイド43、43間の中間の位置に前記長孔が位置するように形成された一対のガイド43、43を有している。また、この一対のガイド43、43は、その間隔が、ノズルスタンド5における取付部51の前記高さ方向(鉛直方向)の寸法と略同じとなるように形成されている。そして、ノズルスタンド5は、その取付部51が前記一対のガイド43、43間に配置された状態でスタンドブラケット4に対し固定される。この構成によれば、前記位置調整作業において、ノズルスタンド5は前記一対のガイド43、43に沿って移動されることとなるため、前記した緯入れノズル2の噴射角度の変化を抑えるだけでなく、ノズルスタンド5が前記取付面4b上で回転することも抑えることができる。
但し、本実施例の緯入れ装置1においては、このスタンドブラケット4における一対のガイド43、43は必ずしも必要ではなく、省略することができる。詳しくは以下の通り。
スタンドブラケット4が前記のような一対のガイド43、43を備えない場合、固定機構6による前記挟持を緩めると、ノズルスタンド5は、経糸方向に移動可能となるだけでなく、スタンドブラケット4に対し前記取付面4b上で回転可能となる。そのため、前記位置調整作業に伴い、ノズルスタンド5の移動時や固定時において、ノズルスタンド5がスタンドブラケット4の取付面4b上で回転してしまう可能性がある。そして、そのような回転(ノズルスタンド5の傾き)が生じると、緯入れノズル2の位置を、緯糸の前記目標到達位置に対応する位置(目標位置)に合わせるような移動量でノズルスタンド5を経糸方向に移動させたにも関わらず、緯入れノズル2の位置が経糸方向において前記目標位置からズレた状態となってしまう。また、前記回転が生じると、鉛直方向においても緯入れノズル2の位置が変化してしまう。
但し、前記位置調整作業は作業者によって行われるものであり、目に見えてノズルスタンド5の傾きが分かるような状態でその作業が完了することは極めて少ないと言えるため、前記のような緯入れノズル2の位置のズレ(位置ズレ)が生じたままで製織が開始される可能性は低いと言える。
また、前記のような一対のガイド43、43を備えていなくても、例えば、スタンドブラケット4の取付面4bに対し、ノズルスタンド5の取付部51の固定状態に合わせた指標(スタンドブラケット4の長手方向に平行な直線等)を設けておき、その指標に合わせた状態で固定機構6によるノズルスタンド5の固定作業が行われるようにすることでも、ノズルスタンド5の傾き(緯入れノズル2の前記位置ズレ)を可及的に防止することができる。
また、仮に、僅かに前記位置ズレが生じたとしても、それによる緯入れへの影響は小さいため、問題は無いと言える。何故なら、緯入れノズル2の角度(噴射角度)が変化してしまった場合には、その角度変化が僅かであっても、前述のように緯糸到達位置が大きく変化してしまうが、前記位置ズレの場合には、緯糸到達位置の変化は、緯入れノズル2の位置の前記目標位置に対するズレとほぼ同じであるため、前記位置ズレが僅かなものであれば、緯糸到達位置の前記目標位置に対するズレも僅かなものにしかならないため、緯入れに対する影響が小さいと言える。
さらには、前記位置ズレが生じた場合における緯入れノズル2の位置の修正については、前記目標位置に対する緯糸到達位置のズレ分だけ緯入れノズル2の位置を変更すればよいため、その修正も容易に行うことができる。
また、本実施例の緯入れ装置1においては、前記位置調整部8(固定機構6)におけるナットは、ノズルスタンド5における取付部51の支持部側(取付部51と支持部55との間)に位置している。一方、ノズルスタンド5は、取付部51と支持部55とを連結する連結部58が前記幅方向に離間して取付部51と支持部55とを前記幅方向における両端部で連結する一対の連結アーム59、59として構成されており、取付部51と支持部55との間の空間が前記高さ方向(鉛直方向)に開放された構成となっている。従って、本実施例の緯入れ装置1においては、前記位置調整部8(固定機構6)におけるナット62は、上方が開放された空間内に位置しており、工具等により上方から操作可能となっている。これにより、緯入れノズル2の前記位置調整を行うための固定機構6(ナット62)の操作が容易に行え、作業の効率化が図れるものとなっている。
なお、本発明については、以上で説明した実施例(前記実施例)に限定されるものではなく、以下(1)〜(3)のような変形した実施形態でも実施が可能である。
(1)前記第1実施例では、支持機構3が角度調整部7を備えると共に、角度調整部7が鉛直方向に位置調整可能にノズルスタンド5に組み付けられる、すなわち、緯入れノズル2が、角度調整可能であって鉛直方向に位置調整可能にノズルスタンド5に支持されるものとなっているが、本発明の緯入れ装置における支持機構は、そのように緯入れノズル2を角度調整可能に、及び/又は鉛直方向に位置調整可能に支持するような構成のものには限らない。すなわち、本発明の緯入れ装置における支持機構は、図4に示す緯入れ装置1Aにおける支持機構3Aのように、ノズルスタンド5Aが緯入れノズル2を直接的に支持するものであっても良い。なお、図4に示すようにノズルスタンド5Aが緯入れノズル2を直接的に支持する支持機構3Aにおいては、緯入れノズル2が鉛直方向に位置調整可能にノズルスタンド5Aに取り付けられる構成であっても良い。また、図示は省略するが、支持機構は、前記第1実施例の構成のような角度調整部を備え、その角度調整部が鉛直方向に位置調整不能にノズルスタンドに取り付けられるものであっても良い。
(2)前記第1実施例においては、スタンドブラケット4に対しノズルスタンド5を固定するにあたり、ボルト61及びナット62から成る固定機構6の締め付け力により、ノズルスタンド5に対し前記被取付面51aと直交する方向の押圧力であって前記被取付面51aをスタンドブラケット4の前記取付面4bに対し押圧させる押圧力を作用させ、スタンドブラケット4に対しノズルスタンド5を位置固定するものとなっている。但し、ノズルスタンド5Aに対し前記のような押圧力を作用させる固定機構6Aとしては、前記したボルト61及びナット62で構成されるものに限らず、図4に示すようなくさび部材65を用いた構成であっても良い。この図4の構成について、詳しくは以下の通り。
この例では、スタンドブラケット4Aは、前記第1実施例の板状の部材とは異なり、長手方向と直交する方向の断面が矩形状のブロック状の部材に対しノズルスタンド5Aの取付部51Aを受け入れ可能な収容溝45が形成されたものとなっている。
より詳しくは、スタンドブラケット4Aには、スタンドブラケット4Aの長手方向に延在する4つの外側面40a、40b、40c、40dのうちの一面40cに開口すると共に、その長手方向の全体に亘って延在して両端において開放された収容溝45が形成されている。また、この収容溝45は、その長手方向と直交する方向の溝幅(対向する2つの内側面間の距離)が、ノズルスタンド5Aの取付部51Aの厚さ寸法よりも大きく形成され、ノズルスタンド5Aの取付部51Aに加え、後述する固定機構6Aにおけるブロック状のくさび部材65を受け入れ可能となっている。
さらに、収容溝45は、その2つの内側面45a、45bのうちの一方45bが、平面で形成されると共に、スタンドブラケット4の4つの外側面40a、40b、40c、40dのうちの織機フレームFに取り付けられる外側面40a(収容溝45が開口する外側面40cと直交する長手方向の2つの外側面40a、40bの一方40a)と平行に形成されている。従って、スタンドブラケット4Aが織機フレームFに取り付けられた状態では、前記一方の内側面45bが鉛直方向及び経糸方向に延在するかたちとなる。なお、収容溝45における前記一方の内側面45bとは対向する他方の内側面45aは、収容溝45の長手方向に見て、収容溝45の底面45cから開口側へ向かって前記溝幅が広がるように前記一方の内側面45bに対し傾斜して形成されたものとなっている。
また、この例では、ノズルスタンド5Aは、その取付部51Aが板状に形成されると共にその板厚が幅方向及び高さ方向(鉛直方向)において一定に形成されて板厚方向における2つの側面51V、51Wが平行に延在するものとなっており、その取付部51Aがスタンドブラケット4Aの収容溝45に受け入れられた状態で、固定機構6Aによりスタンドブラケット4Aに対し固定されるものである。
より詳しくは、ノズルスタンド5Aは、取付部51Aがスタンドブラケット4Aにおける収容溝45に受け入れられると共に、取付部51Aにおける前記2つの側面51V、51Wのうちの一方の側面51W(支持部側の側面)を、スタンドブラケット4における収容溝45の前記一方の内側面45bに当接させた状態で配置され、固定機構6Aにより、取付部51Aが前記一方の内側面側への押圧力を受けることでスタンドブラケット4に対し固定された状態となる。従って、この例では、スタンドブラケット4Aにおける収容溝45の前記一方の内側面45bが本発明で言うベース部材の取付面となり、ノズルスタンド5Aにおける取付部51Aの前記一方の側面51W(支持部側の側面)が、本発明で言う支持部材の被取付面となる。
その上で、この例では、固定機構6Aは、収容溝45に受け入れられたノズルスタンド5Aをスタンドブラケット4Aに対し押圧して固定するためにくさび部材65を用いた構成となっている。より詳しくは、固定機構6Aは、長手方向の寸法がスタンドブラケット4Aにおける収容溝45の長手方向の寸法と略一致するブロック状の部材であって長手方向と直交する方向の断面の形状が略台形のくさび部材65と、該くさび部材65がノズルスタンド5をスタンドブラケット4に対し押圧する押圧力を発生させるためにくさび部材65に対し押圧力を作用させるボルト66とで構成されている。
なお、くさび部材65は、前記略台形状(より詳しくは等脚台形)の断面における斜辺(脚)にあたる2つのテーパー面65A、65Bのテーパー角が、収容溝45におけるくさび部材65を受け入れる空間を形成する収容溝45の前記他方の内側面45aとノズルスタンド5の取付部51における前記一方の側面51Wとは反対側の他方の側面51Vとが成す角度と略等しくなるように形成されている。
すなわち、前記のように、収容溝45は、前記一方の内側面45bに対し前記他方の内側面45aが傾斜するように形成されており、また、ノズルスタンド5Aの取付部51Aは、板厚方向における2つの側面51V、51Wが平行に延在するものとなっているため、ノズルスタンド5A(取付部51A)が収容溝45に受け入れられると共に収容溝45の前記一方の内側面45b(取付面)と取付部51の前記一方の側面51W(被取付面)とを当接させた状態では、収容溝45における前記他方の内側面45aは、取付部51における前記他方の側面51Vに対しても傾斜したものとなる。言い換えれば、収容溝45における前記他方の内側面45aと取付部51Aにおける前記他方の側面51Vとは互いに角度を成すものとなっており、従って、この2つの面45a、51V及び収容溝45の底面45cにより、くさび部材65を受け入れる空間であって収容溝45の長手方向に見て、逆ハの字状のテーパー状の空間が形成されるものとなる。
そして、くさび部材65は、前記テーパー状の空間に受け入れられる際に、その2つの前記テーパー面65A、65Bが同時に収容溝45における前記他方の内側面45b及び取付部51Aにおける前記他方の側面51Vと当接するように、そのテーパー角が収容溝45における前記他方の内側面45aと取付部51における前記他方の側面51Vとが互いに成す角度と略等しくなるように形成されている。
その上で、くさび部材65は、前記テーパー状の空間に受け入れられ、その受け入れられた状態において、前記2つのテーパー面65A、65Bが収容溝45における前記他方の内側面45a及び取付部51における前記他方の側面51Vに当接すると共に、その底面65Cが収容溝45の底面45cから離間するものとなっている。
また、くさび部材65には、くさび収斂方向と平行な方向に貫通する貫通孔65hであってくさび部材65を押圧するためのボルト66が挿通される貫通孔65hが形成されており、一方で、スタンドブラケット4Aには、収容溝45の底面45cに開口すると共に、くさび部材65の貫通孔65hに挿通されたボルト66が螺合する雌ネジ孔40hが形成されている。ちなみに図示の例では、くさび部材65の断面の形状は等脚台形のブロック状であり、この場合、くさび収斂方向とは、等脚台形の平行な二辺の中点を通過する直線方向のことである。
そして、以上の構成から成る固定機構6Aは、ノズルスタンド5(取付部51)が前記のようなかたちで収容溝45に受け入れられた状態において、ボルト66がくさび部材65の貫通孔65hに挿通されると共にスタンドブラケット4Aの前記雌ネジ孔40hに対し螺挿され、ボルト66の頭部がくさび部材65に当接した状態となるまでボルト66を前記雌ネジ孔40hにねじ込んだ状態で設けられる。そして、そのようにボルト66の頭部がくさび部材65に当接した状態から更にボルト66を前記雌ネジ孔40hにねじ込むことにより、ボルト66がその頭部によってくさび部材65に対しボルト66の挿通方向に押圧力を作用させた状態となり、それにより、くさび部材65の前記2つのテーパー面65A、65Bが、収容溝45における前記他方の内側面45a及び取付部51Aにおける前記他方の側面51Vに押圧された状態となる。その結果、くさび効果により、くさび部材65によってノズルスタンド5Aの取付部51Aを収容溝45の前記一方の内側面側へ押圧する押圧力が発生し、ノズルスタンド5Aにおける取付部51Aの前記一方の側面51W(被取付面)が収容溝45の前記一方の内側面45b(取付面)に対し押圧された状態となる。そして、これにより、ノズルスタンド5Aがスタンドブラケット4Aに対し固定された状態となる。
なお、本発明における固定機構は、前記実施例やこの例のように、支持部材(ノズルスタンド5、5A)の被取付面(取付部51、51Aの前記一方の側面51a、51W)をベース部材(スタンドブラケット4、4A)の取付面側に対し押圧するような押圧力を支持部材(ノズルスタンド5、5A(取付部51、51A))に対し作用させるものであるが、そのような押圧力を発生するための機構については、前記実施例やこの例のものに限らず、前記のような押圧力を発生できるものであればどのような構成(機構)であってもよい。
(3)前記実施例においては、水噴射式織機が、単一の緯入れノズル2のみを備えて1種類の緯糸のみを緯入れ可能な一色の緯入れ装置1を備えるものとしたが、本発明は、図5に示すように、複数の緯入れノズル2、2を備えて複数の緯糸を緯入れ可能な多色の緯入れ装置1B(図5の例では二色の緯入れ装置)にも適用可能である。なお、図5に示す例は、支持機構3Bが2つの緯入れノズル2、2を支持し、各緯入れノズル2がそれぞれに対応して設けられた角度調整部7を介してノズルスタンド5に支持されている点を除いては、基本的には前記実施例と同様の構成であり、本発明の特徴部分であるベース部材(スタンドブラケット4)における取付面と支持部材(ノズルスタンド5)における被取付面との関係、及び固定機構6については、前記実施例と同じものとなっている。
また、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
1、1A、1B 緯入れ装置
2 緯入れノズル
21 ノズル本体部
22 ノズルホルダ
23 支持部
24 基部
25 貫通孔
26 ボルト
3、3A、3B 支持機構
4、4A スタンドブラケット(ベース部材)
4a 一方の側面
4b 他方の側面(ベース部材の取付面)
40a、40b、40c、40d 外側面
40h 雌ネジ孔
41 貫通孔
42 長孔
43 ガイド
45 収容溝
45a、45b 内側面
45c 底面
48 ボルト
5、5A ノズルスタンド(支持部材)
51、51A 取付部
51h 貫通孔
51a、51b 側面
51V、51W 側面
55 支持部
55a、55b 側面
55h 長孔
56 ボルト
58 連結部
59 連結アーム
6、6A 固定機構
61 ボルト
62 ナット
65 くさび部材
65A、65B テーパー面
65C 底面
65h 貫通孔
66 ボルト
7 角度調整部
71 ノズルアジャスタ
72 基部
72a 雌ネジ孔
72c 側面
73 調整部
73a、73b 側面
73h 貫通孔
73z 凹部
75 ノズルジョイント
75a、75b 側面
75s 第1の雌ネジ孔
75t 第2の雌ネジ孔
75z 凹部
77 球体
78 ボルト
8 位置調整部
F 織機フレーム

Claims (1)

  1. 緯入れノズルを支持する支持機構であって前記緯入れノズルの位置を経糸方向に関し位置調整するための位置調整部を有する支持機構を備えた水噴射式織機の緯入れ装置において、
    前記支持機構は、織機のフレームに対し固定されるベース部材であって前記フレームに固定された状態において鉛直方向及び経糸方向に延在する取付面を有するベース部材と、
    一端側で前記緯入れノズルを支持すると共に他端側に前記取付面と当接可能な被取付面を有する支持部材と、
    前記被取付面を前記取付面に対し当接させた状態で前記支持部材を前記ベース部材に対し固定するための固定機構とを備え、
    前記取付面、前記被取付面及び前記固定機構によって前記位置調整部が構成され、
    前記固定機構は、前記被取付面を前記取付面に当接させた状態で、前記支持部材に対し前記被取付面と直交する方向の押圧力であって前記被取付面を前記取付面に対し押圧する押圧力を作用させることで前記支持部材を前記ベース部材に対し固定された状態とする
    ことを特徴とする水噴射式織機の緯入れ装置。
JP2014121549A 2014-06-12 2014-06-12 水噴射式織機の緯入れ装置 Pending JP2016000879A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014121549A JP2016000879A (ja) 2014-06-12 2014-06-12 水噴射式織機の緯入れ装置
CN201520356075.3U CN204690237U (zh) 2014-06-12 2015-05-28 喷水式织机的引纬装置
CN201510282500.3A CN105274713B (zh) 2014-06-12 2015-05-28 喷水式织机的引纬装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014121549A JP2016000879A (ja) 2014-06-12 2014-06-12 水噴射式織機の緯入れ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016000879A true JP2016000879A (ja) 2016-01-07

Family

ID=54230547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014121549A Pending JP2016000879A (ja) 2014-06-12 2014-06-12 水噴射式織機の緯入れ装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2016000879A (ja)
CN (2) CN105274713B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016000879A (ja) * 2014-06-12 2016-01-07 津田駒工業株式会社 水噴射式織機の緯入れ装置
JP7303059B2 (ja) * 2019-07-30 2023-07-04 津田駒工業株式会社 水噴射式織機における緯入れ装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007100258A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Tsudakoma Corp 水噴射式織機

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20120005591A (ko) * 2010-07-09 2012-01-17 전두환 제트직기의 위사 위입장치
CN103215733B (zh) * 2013-04-17 2014-06-25 浙江三志纺织有限公司 双送经式复合开口喷水织机
CN203420056U (zh) * 2013-08-22 2014-02-05 青岛合佳纺织科技有限公司 一种喷水织机
JP2016000879A (ja) * 2014-06-12 2016-01-07 津田駒工業株式会社 水噴射式織機の緯入れ装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007100258A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Tsudakoma Corp 水噴射式織機

Also Published As

Publication number Publication date
CN204690237U (zh) 2015-10-07
CN105274713B (zh) 2018-02-23
CN105274713A (zh) 2016-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016000879A (ja) 水噴射式織機の緯入れ装置
CN107106394A (zh) 用于医疗吊架装置的载体臂的支撑接头
JPH0610240A (ja) 機械フレーム、特に織機のボデーに支持アーム又はその類似物を調整自在に取り付ける装置
EP3112512A1 (en) Loom heald-frame height adjusting apparatus
US8171649B2 (en) Laser device
JP2007138322A (ja) 織機の経糸開口装置における綜絖枠ガイド装置
JP5790695B2 (ja) 織機における支持体の固定装置
JP2014101730A (ja) ソーラーパネル用架台
JP6168959B2 (ja) 水噴射式織機用の緯糸保持装置
JP7303059B2 (ja) 水噴射式織機における緯入れ装置
JP4601035B2 (ja) 水噴射式織機の緯入れ装置
JP2011127233A (ja) 空気噴射式織機の緯入れ装置
JP2012001321A (ja) 伸縮ブーム
JP2022124030A (ja) 水噴射式織機における緯入れ装置
CN204505853U (zh) 一步式工作平台限向调节装置
US504288A (en) Loom-temple
JP5304511B2 (ja) ジェットルームにおける緯入れ装置
KR20090107905A (ko) 액추에이터 체결력 조정용 볼트 풀림 방지 기능이 구비된 스크라이브 헤드
JP2013221226A (ja) 空気噴射式織機における織布支持装置
US464214A (en) Loom-temple
US911537A (en) Tool-holder.
US621691A (en) Timothy mooney and clement renaud
JPH0435428Y2 (ja)
JP2019516871A (ja) 繊維工具モジュール及び繊維工具モジュールを有する繊維加工機
US1083364A (en) Harrow attachment.

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180123

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180717