JP2016000166A - X線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スキャン計画を適切に支援すること。
【解決手段】実施形態のX線CT装置は、記憶部と、判定部と、表示制御部とを備える。記憶部は、所定の撮影部位に関して準備された複数の撮影シーケンスそれぞれに対応付けた予測線量と、撮影において被検体に許容された許容線量とを記憶する。判定部は、撮影対象として選択された撮影部位に対応する撮影シーケンスそれぞれの予測線量と、許容線量との比較に基づいて、撮影シーケンスの予測線量が許容線量を超えるか否かを判定する。表示制御部は、判定部によって許容線量を超えると判定された撮影シーケンスと許容線量を超えないと判定された撮影シーケンスとを区別して表示部に表示させる。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、X線CT(Computed Tomography)装置に関する。
従来、X線CT装置は、1人の患者に対する1回の検査にてX線の被ばく量を部位ごとに積算する。そして、X線CT装置は、許容線量以上での撮影を受付けた場合には、警告画面を表示して撮影を継続するか否かを操作者に判断させる。また、X線CT装置は、警告画面を表示した後、操作者が有する権限の種別に応じて撮影の継続を許可しない場合がある。
特表2003−510772号公報
本発明が解決しようとする課題は、スキャン計画を適切に支援することができるX線CT装置を提供することである。
実施形態のX線CT装置は、記憶部と、判定部と、表示制御部とを備える。記憶部は、所定の撮影部位に関して準備された複数の撮影シーケンスそれぞれに対応付けた予測線量と、撮影において被検体に許容された許容線量とを記憶する。判定部は、撮影対象として選択された撮影部位に対応する撮影シーケンスそれぞれの予測線量と、許容線量との比較に基づいて、撮影シーケンスの予測線量が許容線量を超えるか否かを判定する。表示制御部は、判定部によって許容線量を超えると判定された撮影シーケンスと許容線量を超えないと判定された撮影シーケンスとを区別して表示部に表示させる。
図1は、第1の実施形態に係るX線CT装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係るX線CT装置の処理手順を示すフローチャートである。 図3は、撮影部位受付画面の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係るスキャン条件判別処理の処理手順を示すフローチャートである。 図5は、許容線量テーブルが記憶するデータ構造の一例を示す図である。 図6は、予測線量テーブルが記憶するデータ構造の一例を示す図である。 図7Aは、撮影部位受付画面の一例を示す図である。 図7Bは、スキャン計画受付画面の一例を示す図である。 図8は、警告画面の一例を示す図である。 図9は、継続検査の確認画面の一例を示す図である。 図10は、体型別に細分化された許容線量テーブルが記憶するデータ構造の変形例を示す図である。 図11は、第1の実施形態に係るスキャン条件判別処理の処理手順の変形例を示すフローチャートである。 図12は、第2の実施形態に係るX線CT装置の処理手順を示すフローチャートである。 図13は、第2の実施形態に係るスキャン条件判別処理の処理手順を示すフローチャートである。 図14は、第2の実施形態に係る全身用の許容線量テーブルが記憶するデータ構造の一例を示す図である。 図15は、撮影部位受付画面の一例を示す図である。 図16は、第3の実施形態に係るX線CT装置の処理手順を示すフローチャートである。 図17は、第3の実施形態に係るスキャン条件判別処理の処理手順を示すフローチャートである。 図18は、管電流に関する情報の一例を示す図である。 図19は、その他の実施形態を説明するための図である。 図20は、その他の実施形態を説明するための図である。 図21は、その他の実施形態を説明するための図である。 図22は、その他の実施形態を説明するための図である。
以下、図面を参照して、実施形態に係るX線CT(Computed Tomography)装置の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係るX線CT装置の構成について説明する。図1は、第1の実施形態に係るX線CT装置の構成例を示す図である。図1に示すように、第1の実施形態に係るX線CT装置は、架台装置10と、寝台装置20と、コンソール装置30とを有する。
架台装置10は、被検体PにX線を照射し、被検体Pを透過したX線の検出データから投影データを収集する装置であり、X線照射制御部11と、X線発生装置12と、X線検出器13と、収集部14と、回転フレーム15と、架台駆動部16とを有する。
回転フレーム15は、後述するX線管球12aを有するX線発生装置12とX線検出器13とを被検体Pの周囲で回転可能に支持する。回転フレーム15は、X線発生装置12とX線検出器13とを被検体Pを挟んで対向支持し、後述する架台駆動部16によって被検体Pを中心とした円軌道にて高速に回転する円環状のフレームである。
X線発生装置12は、X線を発生し、発生したX線を被検体Pへ照射する装置であり、X線管球12aと、ウェッジ12bと、コリメータ12cとを有する。
X線管球12aは、X線を曝射する。具体的には、X線管球12aは、後述するX線照射制御部11により供給される高電圧により被検体PにX線ビームを発生する真空管である。X線管球12aは、回転フレーム15の回転にともない、X線ビームを被検体Pに対して曝射する。X線管球12aは、ファン角及びコーン角を持って広がるX線ビームを発生する。
ウェッジ12bは、X線管球12aから曝射されたX線のX線量を調節するためのX線フィルタである。コリメータ12cは、後述するX線照射制御部11の制御により、ウェッジ12bによってX線量が調節されたX線の照射範囲を絞り込むためのスリットである。
X線照射制御部11は、高電圧発生部として、X線管球12aに高電圧を供給する装置であり、X線管球12aは、X線照射制御部11から供給される高電圧を用いてX線を発生する。X線照射制御部11は、X線管球12aに供給する管電圧や管電流を調整することで、被検体Pに対して照射されるX線量を調整する。また、X線照射制御部11は、コリメータ12cの開口度を調整することにより、X線の照射範囲(ファン角やコーン角)を調整する。
X線照射制御部11の制御により、X線管球12aは、フル再構成用に被検体Pの全周囲でX線を連続曝射したり、ハーフ再構成用にハーフ再構成可能な曝射範囲(180度+ファン角)でX線を連続曝射したりすることが可能である。また、X線照射制御部11の制御により、X線管球12aは、予め設定された位置(管球位置)でX線(パルスX線)を間欠曝射したりすることが可能である。また、X線照射制御部11は、X線管球12aから曝射されるX線の強度を変調させることも可能である。例えば、X線照射制御部11は、特定の管球位置では、X線管球12aから曝射されるX線の強度を強くし、特定の管球位置以外の範囲では、X線管球12aから曝射されるX線の強度を弱くする。ここで、管球位置とは、被検体Pを中心した円軌道におけるX線管球12aの位置を示す。以下では、図1に示すX線管球12aの位置(管球位置、管球角度)を「0度(360度)」と定義する。また、以下では、管球位置(管球角度)を、図1に示す回転フレーム15の周方向に沿って時計周りに「0度、・・・、90度、・・・、180度、・・・、270度、・・・、360度」と定義する。
架台駆動部16は、回転フレーム15を回転駆動させることによって、被検体Pを中心とした円軌道上でX線発生装置12とX線検出器13とを旋回させる。
X線検出器13は、X線管球12aから曝射され被検体Pを透過したX線を検出する。具体的には、X線検出器13は、2次元状に配列されたX線検出素子により、X線管球12aから曝射されて被検体Pを透過したX線を検出する。図1に示すX線検出器13は、被検体Pを透過したX線の強度分布を示すX線強度分布データを出力する2次元アレイ型検出器(面検出器)である。X線検出器13には、チャンネル方向(図1に示すX軸方向)に配列された複数のX線検出素子(検出素子列)が、被検体Pの体軸方向(図1に示すZ軸方向)に沿って複数列配列される。例えば、X線検出器13は、被検体Pの体軸方向に沿って320列に配列された検出素子列を有し、被検体Pを透過したX線強度分布データを広範囲に検出する。
収集部14は、DAS(data acquisition system)であり、X線検出器13が検出したX線の検出データから、投影データを収集する。例えば、収集部14は、X線検出器13により検出されたX線強度分布データに対して、増幅処理やA/D変換処理、チャンネル間の感度補正処理等を行なって投影データを生成し、生成した投影データを後述するコンソール装置30に送信する。例えば、回転フレームの回転中に、X線管球12aからX線が連続曝射されている場合、収集部14は、全周囲分(360度分)の投影データ群を収集する。また、収集部14は、収集した各投影データに管球位置を対応付けて、後述するコンソール装置30に送信する。管球位置は、投影データの投影方向を示す情報となる。なお、チャンネル間の感度補正処理は、後述する前処理部34が行なってもよい。
寝台装置20は、被検体Pを載せる装置であり、天板22と、寝台駆動装置21とを有する。天板22は、被検体Pが載置される板である。寝台駆動装置21は、後述するスキャン制御部33の制御のもと、天板22をZ軸方向へ移動することにより、被検体Pを回転フレーム15内(撮影空間内)に移動させる。
架台装置10は、例えば、天板22を移動させながら回転フレーム15を回転させて被検体Pをらせん状にスキャンするヘリカルスキャンを実行する。又は、架台装置10は、天板22を移動させた後に被検体Pの位置を固定したままで回転フレーム15を回転させて被検体Pを円軌道にてスキャンするコンベンショナルスキャンを実行する。又は、架台装置10は、天板22の位置を一定間隔で移動させてコンベンショナルスキャンを複数のスキャンエリアで行なうステップアンドシュート方式を実行する。
コンソール装置30は、操作者によるX線CT装置の操作を受け付けるとともに、架台装置10によって収集された投影データからX線CT画像データを再構成する装置であり、入力装置31と、表示装置32と、スキャン制御部33と、前処理部34と、投影データ記憶部35と、画像生成部36と、画像記憶部37と、線量情報記憶部38と、制御部39とを有する。
入力装置31は、X線CT装置の操作者が各種指示や各種設定の入力に用いるマウスやキーボードなどを有し、操作者から受け付けた指示や設定の情報を、制御部39に転送する。
表示装置32は、操作者が参照するモニタであり、制御部39による制御のもと、X線CT画像データを操作者に表示したり、入力装置31を介して操作者から各種指示や各種設定等を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示したりする。例えば、操作者は、撮影部位受付用のGUI(撮影部位受付画面)に、天板22に載置された被検体Pの撮影時における撮影部位、撮影シーケンス及びスキャン条件の変更を、入力装置31を用いて設定する。
スキャン制御部33は、後述する制御部39の制御のもと、X線照射制御部11、架台駆動部16、収集部14及び寝台駆動装置21の動作を制御することで、架台装置10における投影データの収集処理を制御する。
前処理部34は、収集部14によって生成された投影データに対して、対数変換処理と、オフセット補正、感度補正及びビームハードニング補正等の補正処理とを行なって、補正済みの投影データを生成する。以下では、前処理部34が生成する補正済みの投影データを再構成用投影データと記載する。
投影データ記憶部35は、前処理部34により生成された再構成用投影データを記憶する。また、投影データ記憶部35は、収集部14により収集された投影データも記憶する。ここで、投影データ記憶部35は、前処理部34により生成された再構成用投影データや、収集部14により生成された投影データに対応付けて、管球位置を記憶する。
画像生成部36は、投影データ記憶部35が記憶する投影データを用いて各種画像データを生成する。画像記憶部37は、画像生成部36が生成した各種画像データを記憶する。例えば、画像生成部36は、投影データ記憶部35が記憶する再構成用投影データを用いてX線CT画像データを再構成する。再構成方法としては、種々の方法があり、例えば、逆投影処理が挙げられる。また、逆投影処理としては、例えば、FBP(Filtered Back Projection)法による逆投影処理が挙げられる。或いは、画像生成部36は、逐次近似法を用いて、X線CT画像データを再構成しても良い。
線量情報記憶部38は、許容線量テーブル101と、予測線量テーブル102とを有する。許容線量テーブル101は、撮影において被検体に許容された許容線量を記憶する。この許容線量は、被検体の属性情報に対応付けて記憶される。予測線量テーブル102は、所定の撮影部位に関して準備された複数の撮影シーケンスそれぞれに対応付けた予測線量を記憶する。
制御部39は、架台装置10、寝台装置20及びコンソール装置30の動作を制御することによって、X線CT装置の全体制御を行う。具体的には、制御部39は、スキャン制御部33を制御することで、架台装置10で行なわれるスキャンを制御する。また、制御部39は、前処理部34や、画像生成部36を制御することで、コンソール装置30における画像再構成処理や画像生成処理を制御する。ここで、画像再構成処理とは、例えば、複数のアキシャル面の断層像データとして3次元X線CT画像データを再構成する処理を示す。この断層像データは、表示用の2次元X線CT画像データとして用いることができる。また、画像生成処理とは、3次元X線CT画像データから、各種レンダリング処理を行なって、表示用の2次元画像データを生成する処理を示す。レンダリング処理としては、断面再構成法(MPR:Multi Planer Reconstruction)により、3次元X線CT画像データから任意の断面のMPR画像データを再構成する処理がある。また、レンダリング処理としては、ボリュームレンダリング(Volume Rendering)処理や、最大値投影法(MIP:Maximum Intensity Projection)により、3次元X線CT画像データから3次元の情報を反映したVR画像データやMIP画像データを生成する処理がある。また、制御部39は、画像記憶部37が記憶する各種画像データを、表示装置32に表示するように制御する。
また、制御部39は、判定部111と、表示制御部112とを有する。判定部111は、撮影対象として選択された撮影部位に対応する撮影シーケンスそれぞれの予測線量と、許容線量との比較に基づいて、撮影シーケンスの予測線量が許容線量を超えるか否かを判定する。例えば、判定部111は、選択された撮影部位に応じた撮影シーケンスの予測線量と、被検体の属性情報に応じた許容線量とを比較し、撮影シーケンスの予測線量が許容線量を超えるか否かを判定する。そして、判定部111は、許容線量を超えた撮影シーケンスを特定する。
表示制御部112は、判定部111によって許容線量を超えると判定された撮影シーケンスと許容線量を超えないと判定された撮影シーケンスとを区別して表示装置32に表示させる。例えば、表示制御部112は、撮影シーケンスの選択を受付ける画面を表示する際に、判定部111によって許容線量を超えると判定された撮影シーケンスと許容線量を超えないと判定された撮影シーケンスとを区別して表示装置32に表示させる。より具体的には、表示制御部112は、許容線量を超えた撮影シーケンスを網掛け表示する。
次に、図2を用いて、第1の実施形態に係るX線CT装置の処理手順を説明する。図2は、第1の実施形態に係るX線CT装置の処理手順を示すフローチャートである。なお、以下では、X線CT装置が以下の処理を開始する前に、操作者は、スキャン条件の編集権限や許容線量以上での継続検査の実行権限を有するか否かをX線CT装置に登録するものとして説明する。
図2に示すように、制御部39は、撮影対象である被検体の年齢、被検体の性別などの被検体の属性情報の登録を受付ける(ステップS101)。例えば、制御部39は、RIS(Radiology Information System)やHIS(Hospital Information System)から取得した被検体の属性情報を操作者による手入力によって受付ける。或いは、制御部39は、手入力のみならずRISやHISから被検体の属性情報を自動入力されてもよい。
そして、制御部39は、撮影部位の設定を操作者から受付ける(ステップS102)。例えば、制御部39は、被検体の属性情報の登録を受付けた後、図3に示すGUIを表示装置32に表示している。図3は、撮影部位受付画面の一例を示す図である。図3に示す撮影部位受付画面は、撮影部位設定領域3aと、プリセット情報表示領域3bとに分割される。ステップS102において制御部39は、撮影部位設定領域3aに、被検体を模式的に示した人体モデルを表示し、人体モデル上において例えば頭部、胸部、腹部などからいずれかの撮影部位の設定を操作者から受付ける。なお、図3に示す例では、撮影部位設定領域3aにおいて、いずれの撮影部位の設定も受付けていないことを示す。
また、制御部39は、プリセット情報表示領域3bにはプリセット情報を表示する。このプリセット情報については、図6を用いて後述する。なお、制御部39は、ステップS102において、プリセット情報表示領域3bに表示したプリセット情報を選択する操作を受付けも応答せず、選択されたプリセット情報を設定しない。また、図3に示す例では、胸部用のプリセット情報を表示する場合について説明するが、ステップS102で表示されるプリセット情報は、胸部用に限定されるものではない。
続いて、制御部39は、人体モデル上で撮影部位が設定された場合、スキャン条件判別処理を実行する(ステップS103)。
ここでは、制御部39の判定部111によって実行されるスキャン条件判別処理について説明する。図4は、第1の実施形態に係るスキャン条件判別処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、図4に示す例では、撮影部位として胸部が設定された場合を示す。図4に示すように、判定部111は、ステップS101で受付けた被検体の属性情報から被検体の年齢及び性別を取得する(ステップS201)。そして、判定部111は、取得した被検体の年齢及び性別に対応する許容線量を許容線量テーブル101から取得する(ステップS202)。
図5は、許容線量テーブル101が記憶するデータ構造の一例を示す図である。なお、図5では、胸部についての許容線量テーブルを例示する。図5に示すように、許容線量テーブル101は、性別「男性(胸部)」及び「女性(胸部)」それぞれに対して、年齢「〜12歳未満」、「12歳以上〜20歳未満」、「20歳以上〜65歳未満」及び「65歳以上」に対応した許容線量を記憶する。一例をあげると、許容線量テーブル101は、1度の検査において「12歳以上〜20歳未満」の「女性」の胸部に対する許容線量が、「αmGy」であることを示し、1度の検査において「20歳以上〜65歳未満」の「男性」の胸部に対する許容線量が、「αmGy」であることを示す。判定部111は、例えば、被検体が30歳の男性であり胸部をスキャンする場合、この被検体の胸部に対する許容線量として「αmGy」を取得する。なお、ここで言う「1度の検査」とは、被検体が検査室に入室してから退室するまでの間にX線CT装置によって行われる撮影を示す。この1度の検査では、複数の部位での撮影や同じ部位について異なる撮影シーケンスでの撮影が行われる場合がある。
図4に戻り、判定部111は、設定された撮影部位のプリセット情報を予測線量テーブル102から取得する(ステップS203)。図6は、予測線量テーブル102が記憶するデータ構造の一例を示す図である。図6に示すように、予測線量テーブル102は、「部位」と、「撮影シーケンスの種別」と、「予測線量」とを対応付けたプリセット情報を記憶する。ここで、予測線量テーブル102が記憶する「部位」は、撮影部位を示す。例えば、「撮影部位」には、「胸部」や「腹部」が格納される。また、予測線量テーブル102が記憶する「撮影シーケンスの種別」には、「胸部単純」、「胸部精細」などが格納される。なお、撮影シーケンスの各種別には、管電流、管電圧、回転フレーム15の回転スピード及びスキャン種別(コンベンショナルスキャンやヘリカルスキャン)などを含んだスキャン条件の初期値が対応付けられる。さらに、撮影シーケンスの種別には、線量に応じた再構成パラメータの初期設定が対応付けられる。また、予測線量テーブル102が記憶する「予測線量」は、撮影シーケンスにより撮影によって被検体に照射される線量の予測値を示す。
判定部111は、例えば、撮影部位が胸部である場合、胸部用の撮影シーケンスの種別として「胸部単純」、「胸部精細」、「胸部精細2」、「胸部造影」及び「胸部3相」を取得する。ここで、「胸部単純」は、造影剤を使わずにスキャンする撮影シーケンスである。また、「胸部精細」は、「胸部単純」でのスキャンよりも高線量でスキャンすることで精細な画像を取得する場合に利用される撮影シーケンスである。また、「胸部精細2」は、「胸部精細」でのスキャンよりも高線量でスキャンすることでより精細な画像を取得する場合に利用される撮影シーケンスである。また、「胸部造影」は、造影剤を静脈に注入し、例えば、動脈内の造影剤濃度が最も高くなるようなタイミング(「動脈相」と言う)でスキャンする撮影シーケンスである。また、「胸部3相」は、造影剤を静脈に注入し、各時間ごと(例えば「動脈相」、「動脈後期相」及び「平衡相」)のタイミングで同じ部位をスキャンする撮影シーケンスであり、一般的に「胸部造影」よりも高線量なスキャンである。
図4に戻る。続いて、判定部111は、許容線量を超える撮影シーケンスの種別を特定する(ステップS204)。例えば、判定部111は、取得したプリセット情報に対応付けて記憶される予測線量と、ステップS202で取得した許容線量とを比較し、予測線量が許容線量を超えた撮影シーケンスの種別を特定する。具体的には、判定部111は、ステップS202で取得した許容線量が「αmGy」であり、撮影部位が胸部である場合、予測線量が「βmGy」である「胸部造影」及び予測線量が「βmGy」である「胸部3相」を、許容線量を超える撮影シーケンスの種別に特定する。なお、ここでは、α≧β、α≧β、α≧β、α<β、α<βであると仮定する。判定部111は、ステップS204の終了後、スキャン条件判別処理を終了し、ステップS104に移行する。
図2に戻り、表示制御部112は、スキャン条件判別処理の結果、許容線量を超える撮影シーケンスの種別に網掛け表示する(ステップS104)。図7Aは、撮影部位受付画面の一例を示す図である。図7Aでは、判定部111が撮影シーケンスの種別「胸部造影」及び「胸部3相」が許容線量を超えると判定した場合を例示する。図7Aに示すように、表示制御部112は、例えば、許容線量を超えると判定された撮影シーケンスの種別「胸部造影」及び「胸部3相」を撮影部位受付画面上のプリセット情報表示領域7bに網掛けして表示する。なお、制御部39は、胸部を示す領域が撮影部位として設定されたことを示すように、撮影部位設定領域7aにおいて、例えば他の部位の選択領域とは色を変えて胸部用の選択領域を人体モデルに表示する。
そして、制御部39は、撮影部位の変更か否かを判定する(ステップS105)。ここで、制御部39は、撮影部の変更であると判定した場合(ステップS105、Yes)、ステップS102に移行する。かかる場合、制御部39は、図7Aに示す撮影部位設定領域7aにおいて、撮影部位の設定を受付ける。一方、制御部39は、撮影部の変更であると判定しなかった場合(ステップS105、No)、ステップS106に移行する。
続いて、制御部39は、撮影シーケンスの種別の選択を受付ける(ステップS106)。ここで、制御部39は、網掛け表示された撮影シーケンスの種別については選択を受付けない。そして、制御部39は、選択された撮影シーケンスの種別でのスキャンを実行する場合のスキャン計画作成用にスキャノグラム撮影を実行する(ステップS107)。
また、制御部39は、スキャノグラム撮影が実行されると、表示装置32に表示しているGUIを、図7Aに示すGUIから図7Bに示すGUIに切り替える。そして、制御部39は、スキャン計画の設定を受付ける(ステップS108)。図7Bは、スキャン計画受付画面の一例を示す図である。図7Bに示すスキャン計画受付画面は、スキャン計画表示領域7cと、スキャノグラム表示領域7dと、スキャン条件表示領域7eとに分割される。例えば、制御部39は、スキャン計画表示領域7cに表示された情報やスキャノグラム表示領域7dに表示されたスキャノグラムなどにおいて位置決めや、FOV(Field Of View)の設定を受付け、スキャン条件表示領域7eに表示されたスキャン条件の変更を受付ける。より具体的には、制御部39は、スキャノグラムにおいてFOVを拡大又は縮小させる操作や、選択された撮影シーケンスの種別に事前に設定されている管電圧の値及び管電流などの値を変更する操作を受付ける。このように制御部39は、ステップS108において、管電圧や管電流などのスキャン条件の変更やFOVの変更を受付ける場合があるので、スキャン計画の設定を受付けた後、予測線量を再計算する。
そして、制御部39は、予測線量が許容線量以内であるか否かを判定する(ステップS109)。例えば、制御部39は、設定されたスキャン計画における予測線量を算出する。そして、制御部39は、算出した線量と、ステップS202で取得した許容線量とを比較し、算出した線量が許容線量以内であるか否かを判定する。
制御部39は、予測線量が許容線量以内であると判定した場合(ステップS109、Yes)、ステップS114に移行する。一方、制御部39は、予測線量が許容線量以内でないと判定した場合(ステップS109、No)、図8に例示する警告画面を表示する(ステップS110)。図8は、警告画面の一例を示す図である。図8では、警告文と、スキャン条件における予測線量とを含んだ警告画面を示す。例えば、図8に示すように、制御部39は、線量が許容線量を超えていることを示す警告文「予測線量が警告基準値を超えています。」と、「胸部トータルDLP(Dose Length Product)」に対する予測線量が「1792.6mGy」であり、警告基準値「1000.0mGy」を超えていることを示す情報とを表示装置32に表示する。なお、「警告基準値」のことを「許容線量」とも言う。
そして、制御部39は、スキャン条件の編集権限や許容線量以上での継続検査の実行権限を有する操作者であるか否かを判定する(ステップS111)。ここで、制御部39は、スキャン条件の編集権限や許容線量以上での継続検査の実行権限を有さない操作者であると判定した場合(ステップS111、No)、撮影に進まず処理を終了する。一方、制御部39は、スキャン条件の編集権限や許容線量以上での継続検査の実行権限を有する操作者であると判定した場合(ステップS111、Yes)、スキャン条件の変更を受付けたか否かを判定する(ステップS112)。
ここで、制御部39は、例えば、警告画面において表示した「編集」を選択する操作を受付けた場合、スキャン条件の変更を受付けたと判定する。一方、制御部39は、警告画面において表示した「OK」を選択する操作を受付けた場合、スキャン条件の変更を受付けなかったと判定する。制御部39は、スキャン条件の変更を受付けたと判定した場合(ステップS112、Yes)、ステップS108に移行して、スキャン計画の変更を受付ける。
一方、制御部39は、スキャン条件の変更を受付けなかったと判定した場合(ステップS112、No)、図9に例示する継続検査の確認画面を表示する(ステップS113)。図9は、継続検査の確認画面の一例を示す図である。図9では、予測線量が許容線量を超えた場合に、撮影に進む理由の入力を受付ける画面の一例を示す。図9に示すように、制御部39は、操作者から撮影に進む理由として、例えば、「患者が大きいため」の選択を受付ける。そして、制御部39は、撮影を実行する(ステップS114)。
上述したように、第1の実施形態によれば、設定された撮影部位におけるプリセット情報の予測線量が被検体の許容線量を超えるか否かを判定して、許容線量を超える撮影シーケンスの種別を特定する。そして、特定した撮影シーケンスの種別を網掛け表示し、操作者による選択を受付けないようにする。このように、許容線量を超えた撮影シーケンスが選択されることによる検査の中断を回避することで、スキャン計画を適切に支援することができる。また、第1の実施形態によれば、被検体に対して許容線量以上の被曝を回避できるので、被検体への被曝を低減することが可能となる。
また、第1の実施形態によれば、撮影シーケンスの種別に対応付けられたスキャン条件を使用し、線量に応じた再構成パラメータを用いてX線CT画像データを再構成することで、被検体に対して所望する品質の画像を得る事ができる。
また、第1の実施形態においては、許容線量テーブル101のデータ構造が、部位別ごとに許容線量を記憶する例について説明したが、許容線量テーブル101が記憶するデータ構造は、これに限定されるものではない。例えば、許容線量テーブル101は、体厚や体格などの被検体の体型に応じて細分化された許容線量を記憶してもよい。図10は、体型別に細分化された許容線量テーブル101が記憶するデータ構造の変形例を示す図である。
図10に示すように、許容線量テーブル101は、「胸部Sサイズ」、「胸部Mサイズ」、「胸部Lサイズ」及び「腹部Sサイズ」などのように体型別に細分化される。図10に示す例では、胸部Lサイズの許容線量テーブル101のデータ構造を示す。図10に示すように、体型別に細分化された許容線量テーブル101は、性別「男性(胸部)」及び「女性(胸部)」それぞれに対して、年齢「〜12歳未満」、「12歳以上〜20歳未満」、「20歳以上〜65歳未満」及び「65歳以上」に対応した許容線量を記憶する。なお、体型別に細分化された個々の許容線量テーブル101が記憶するデータ構造は、図5に示す許容線量テーブル101が記憶するデータ構造と同様である。
また、このような体型別に細分化された許容線量テーブル101を用いる場合の、判定部111によるスキャン条件判別処理の処理手順を説明する。図11は、第1の実施形態に係るスキャン条件判別処理の処理手順の変形例を示すフローチャートである。図11に示すように、判定部111は、ステップS101で受付けた被検体の属性情報から被検体の年齢及び性別を取得する(ステップS301)。また、判定部111は、受付けた被検体の属性情報から被検体の体型に関する情報を取得する(ステップS302)。例えば、判定部111は、被検体の属性情報として取得した被検体の身長及び被検体の体重などに基づいて被検体の体型を例えば「S」、「M」及び「L」のいずれかに分類する。なお、判定部111は、RISやHISに被検体の体型が記憶される場合には、RISやHISに記憶される被検体の体型を取得するようにしてもよい。そして、判定部111は、取得した被検体の体型と、被検体の年齢及び性別とに対応する許容線量を許容線量テーブル101から取得する(ステップS303)。
判定部111は、設定された撮影部位のプリセット情報を予測線量テーブル102から取得する(ステップS304)。続いて、判定部111は、許容線量を超える撮影シーケンスの種別を特定する(ステップS305)。例えば、判定部111は、選択された撮影部位に応じた撮影シーケンスの予測線量と、被検体の年齢、性別及び体型に応じた許容線量とを比較し、許容線量を超えた撮影シーケンスの種別を特定する。より具体的には、判定部111は、ステップS304で取得したプリセット情報に対応付けて記憶される予測線量と、ステップS303で取得した許容線量とを比較し、予測線量が許容線量を超えた撮影シーケンスの種別を特定する。
なお、第1の実施形態では、許容線量テーブル101が、体厚や体格などの被検体の体型に応じて細分化された許容線量を記憶する場合について説明したが、予測線量テーブル102が、撮影シーケンスの種別ごとに被検体の体型に応じて細分化された予測線量を記憶するようにしてもよい。かかる場合、判定部111は、被検体の体型に応じた予測線量を予測線量テーブル102から取得し、被検体の属性情報に応じた許容線量を許容線量テーブル101から取得する。そして、判定部111は、予測線量と許容線量との比較に基づいて、撮影シーケンスの予測線量が許容線量を超えるか否かを判定する。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、一つの部位、例えば胸部においてスキャンを行う場合について説明した。ところで、臨床現場において、1度の検査で複数の部位を連続してスキャンする場合がある。このようなことから、第2の実施形態では、複数の撮影部位に応じて選択可能な撮影シーケンスの種別を表示する場合について説明する。
第2の実施形態に係るX線CT装置の構成は、線量情報記憶部38において、全身用の許容線量テーブル101を更に有する点と、制御部39において、判定部111の処理動作が異なる点とを除いて、第1の実施形態に係るX線CT装置の構成と同様である。
全身用の許容線量テーブル101は、検査毎において被検体の全身での許容線量を、性別と年齢とに対応付けて記憶する。すなわち、線量情報記憶部38には、撮影部位ごとの許容線量を示す部位別許容線量と、検査毎において被検体全身での許容線量を示す全身許容線量とが記憶される。
判定部111は、複数の撮影部位ごとに撮影シーケンスが選択される場合に、選択された撮影シーケンスの予測線量の合計値と、部位別許容線量及び全身許容線量とに基づいて、未選択の撮影シーケンスの予測線量が許容線量を超えるか否かを判定する。例えば、判定部111は、撮影シーケンスが選択されるごとに、未選択の撮影シーケンスの予測線量に、選択された撮影シーケンスの予測線量を加算した加算後の予測線量と、撮影部位ごとの許容線量及び被検体全身での許容線量とを比較して、いずれかの許容線量を超えた撮影シーケンスの種別を特定する。
図12を用いて、第2の実施形態に係るX線CT装置による処理手順を説明する。図12は、第2の実施形態に係るX線CT装置の処理手順を示すフローチャートである。なお、図2に示した第1の実施形態に係るX線CT装置による処理手順と同様の処理については詳細な説明を省略する。
図12に示すように、制御部39は、撮影対象である被検体の年齢、被検体の性別などの被検体の属性情報の登録を受付ける(ステップS1101)。そして、制御部39は、撮影部位の設定を操作者から受付ける(ステップS1102)。制御部39は、人体モデル上で撮影部位が設定された場合、スキャン条件判別処理を実行する(ステップS103)。
ここでは、制御部39の判定部111によって実行されるスキャン条件判別処理について説明する。図13は、第2の実施形態に係るスキャン条件判別処理の処理手順を示すフローチャートである。図13に示すように、判定部111は、受付けた被検体の属性情報から被検体の年齢及び性別を取得する(ステップS1201)。そして、判定部111は、取得した被検体の年齢及び性別に対応する撮影部位の許容線量と全身の許容線量とを許容線量テーブル101から取得する(ステップS1202)。
図14は、第2の実施形態に係る全身用の許容線量テーブル101が記憶するデータ構造の一例を示す図である。図14に示すように、全身用の許容線量テーブル101は、性別「男性(全身)」及び「女性(全身)」それぞれに対して、年齢「〜12歳未満」、「12歳以上〜20歳未満」、「20歳以上〜65歳未満」及び「65歳以上」に対応した許容線量を記憶する。
ここで、全身用の許容線量テーブル101が記憶する「男性(全身)」は、1度の検査において男性の全身トータルで許容される線量を示し、「女性(全身)」は、1度の検査において女性の全身トータルで許容される線量を示す。一例をあげると、全身用の許容線量テーブル101は、1度の検査において「12歳以上〜20歳未満」の「女性」の全身に対する許容線量が、「α16mGy」であることを示し、1度の検査において「20歳以上〜65歳未満」の「男性」の全身に対する許容線量が、「α13mGy」であることを示す。判定部111は、例えば、被検体が30歳の男性である場合、この被検体の全身に対する許容線量として「α13mGy」を取得する。
図13に戻り、判定部111は、設定された撮影部位のプリセット情報を予測線量テーブル102から取得する(ステップS1203)。続いて、判定部111は、撮影部位の許容線量又は全身の許容線量を超える撮影シーケンスの種別を特定する(ステップS1204)。判定部111は、ステップS1204の終了後、スキャン条件判別処理を終了し、ステップS1104に移行する。
図12に戻り、表示制御部112は、スキャン条件判別処理の結果、許容線量を超える撮影シーケンスの種別に網掛け表示する(ステップS1104)。そして、制御部39は、撮影部位の変更か否かを判定する(ステップS1105)。ここで、制御部39は、撮影部の変更であると判定した場合(ステップS1105、Yes)、ステップS1102に移行する。一方、制御部39は、撮影部の変更であると判定しなかった場合(ステップS1105、No)、ステップS1106に移行する。続いて、制御部39は、撮影シーケンスの種別の選択を受付ける(ステップS1106)。ここで、制御部39は、網掛け表示された撮影シーケンスの種別については選択を受付けない。
そして、制御部39は、他の部位のスキャンを受付けたか否かを判定する(ステップS1107)。ここで、制御部39は、他の部位のスキャンを受付けなかったと判定した場合(ステップS1107、No)、ステップS1112に移行する。なお、ステップS1112〜ステップS1119の処理手順は、図2に示すステップS107〜ステップS114の処理手順と同様である。
一方、判定部111は、他の部位のスキャンを受付けたと判定した場合(ステップS1107、Yes)、撮影部位の設定を受付け(ステップS1108)、設定された撮影部位のプリセット情報を取得する(ステップS1109)。そして、判定部111は、ステップS1106で選択された撮影シーケンスの種別の予測線量をステップS1109で取得したプリセット情報の予測線量に加算する(ステップS1110)。そして、判定部111は、加算後の予測線量が撮影部位の許容線量又は全身の許容線量を超える撮影シーケンスの種別を特定し(ステップS1111)、ステップS1104に移行する。
図15は、撮影部位受付画面の一例を示す図である。図15に示す撮影部位受付画面は、撮影部位設定領域15aと、プリセット情報表示領域15bとに分割される。また、プリセット情報表示領域15bは、更に、第1に選択された部位用のプリセット情報表示領域15dと、第2に選択された部位用のプリセット情報表示領域15eとに分割される。なお、図15では、胸部のスキャンとして「胸部単純」が選択された後に、腹部のスキャンが選択された場合の撮影部位受付画面の一例を示す。なお、撮影部位として他の部位が選択されずに腹部のみが選択された場合には、撮影シーケンスの種別「腹部造影」及び「腹部3相」が網掛け表示されると仮定する。
図15に示すように、胸部用のプリセット情報表示領域15dにおいて、許容線量を超えた「胸部造影」及び「胸部3相」が網掛け表示されており、「胸部単純」が選択されている。続いて、撮影部位設定領域15aにおいて、腹部の選択を受付けた場合、腹部用のプリセット情報表示領域15eがハイライトされる。ここで、判定部111は、腹部用のプリセット情報表示領域15eにおいて、「胸部単純」の予測線量を加算後の腹部の各プリセットの情報の予測線量のうち腹部の許容線量又は全身の許容線量を超えた撮影シーケンスの種別を特定する。そして、表示制御部112は、特定された撮影シーケンスの種別を網掛け表示する。図15に示す例では、表示制御部112は、「胸部単純」が選択された後に腹部が選択された場合には、撮影シーケンスの種別「腹部精細2」、「腹部造影」及び「腹部3相」を網掛け表示する。すなわち、表示制御部112は、「胸部単純」が選択された後に、撮影部位として腹部が選択された場合、撮影シーケンスの種別「腹部精細2」も網掛け表示する。
なお、図15に示す例において、操作者が「腹部精細2」の選択を所望する場合、例えば、「胸部単純」の選択を取り消すことによって、予測線量が再計算されることで「腹部精細2」が選択可能となる。
上述したように、第2の実施形態によれば、複数の部位で撮影を行う場合に、予測線量が被検体の全身での許容線量又は部位ごとの許容線量を超えるか否かを判定して、許容線量を超える撮影シーケンスの種別を特定する。そして、特定した撮影シーケンスの種別を網掛け表示し、操作者による選択を受付けないようにする。このように、複数の部位で撮影を行う場合にも、許容線量を超えた撮影シーケンスが選択されることによる検査の中断を回避することで、スキャン計画を適切に支援することができる。
また、第2の実施形態によれば、撮影部位での許容線量を超えない場合であっても、全身での許容線量を超える撮影シーケンスの種別を特定することが可能となる。これにより、複数の撮影部位を撮影する場合に、被検体の全身での被曝量を低減することができる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態及び第2の実施形態では、スキャン条件判別処理を実行後に、スキャノグラムを撮影する場合について説明した。ところで、スキャン条件判別処理は、スキャノグラムの撮影後に実行されてもよいものである。また、X線CT装置が、撮影部位によって管電流を変調させることで照射するX線の線量を適切に変化させる機能を有する場合、スキャノグラムの撮影後に被検体の体型に応じてより適切な予測線量を算出することも可能である。そこで、第3の実施形態では、スキャノグラムの撮影後に、スキャン条件判別処理を実施し、被検体の体型に応じたより適切な予測線量を算出して選択可能な撮影シーケンスの種別を表示する場合について説明する。
第3の実施形態に係るX線CT装置の構成は、線量情報記憶部38において、予測線量テーブル102に「管電流に関する情報」が更に関連付けられる点と、制御部39において、判定部111の処理動作が異なる点とを除いて、第1の実施形態に係るX線CT装置の構成と同様である。
第3の実施形態に係る予測線量テーブル102では、「撮影シーケンスの種別」に対して「管電流に関する情報」が更に関連付けられる。なお、ここで言う「管電流に関する情報」とは、撮影部位と、撮影部位に対応付けて変調させた管電流の値とを示す情報である。言い換えると、「管電流に関する情報」とは、被検体の撮影部位に対応付けた管電流の変化を示す情報である。なお、予測線量テーブル102が記憶する「予測線量」は、この「管電流に関する情報」に基づいて算出される。
判定部111は、被検体のスキャノグラムに基づいて、管電流に関する情報を補正して予測線量を算出し、算出した予測線量と許容線量との比較に基づいて、撮影シーケンスの予測線量が許容線量を超えるか否かを判定する。
図16を用いて、第3の実施形態に係るX線CT装置による処理手順を説明する。図16は、第3の実施形態に係るX線CT装置の処理手順を示すフローチャートである。なお、図2に示した第1の実施形態に係るX線CT装置による処理手順と同様の処理については詳細な説明を省略する。
図16に示すように、制御部39は、撮影対象である被検体の年齢、被検体の性別などの被検体の属性情報の登録を受付ける(ステップS401)。また、制御部39は、スキャン位置の計画作成用にスキャノグラム撮影(例えば、「正面画像」「側面画像」)を実行する(ステップS402)。制御部39は、このスキャノグラム撮影によって被検体の体型に関する情報を収集可能となる。例えば、X線CT装置は、スキャノグラム撮影では、本スキャンの管電流より低いスキャン条件でスキャンが行われる。ここで、X線CT装置は、X線管球12aの管球位置を固定した状態で天板22を体軸方向に移動して被検体を撮影する。例えば、X線CT装置は、X線管球12aの管球位置が0°のときの正面画像としてのスキャノグラムと、X線管球12aの管球位置が90°のときの側面画像としてのスキャノグラムとを生成する。そして、制御部39は、撮影部位の設定を操作者から受付ける(ステップS403)。
続いて、制御部39の判定部111は、スキャン条件判別処理を実行する(ステップS404)。ここでは、判定部111によって実行されるスキャン条件判別処理について説明する。図17は、第3の実施形態に係るスキャン条件判別処理の処理手順を示すフローチャートである。図17に示すように、判定部111は、受付けた被検体の属性情報から被検体の年齢及び性別を取得する(ステップS501)。そして、判定部111は、ステップS402のスキャノグラム撮影結果から被検体の体型に関する情報を取得する(ステップS502)。
また、判定部111は、取得した被検体の年齢及び性別に対応する許容線量を許容線量テーブル101から取得する(ステップS503)。更に、判定部111は、設定された部位のプリセット情報を取得する(ステップS504)。そして、判定部111は、各撮影シーケンスの種別に関連付けられた撮影位置ごとの管電流に関する情報を取得し(ステップS505)、ステップS502で取得した被検体の体型に関する情報を用いて、ステップS505で取得した管電流に関する情報を補正する(ステップS506)。
ここで、図18を用いて、管電流に関する情報について説明する。ここでは被検体の体軸方向に管電流を変調させるZ方向変調と、被検体の横断面内で管電流を変調させるXY方向変調とを組み合わせたXYZ方向変調を例に説明する。図18は、管電流に関する情報の一例を示す図である。図18の左図は、Z方向変調を示し、被検体の体軸方向ごとにおける管電流の値を示す。また、図18の右図は、XY方向変調を示し、被検体の体軸方向に直交する断面(X−Y断面)において、X線管球12aの回転位置に対する管電流の値を示す。また、図18では、補正前の管電流を破線で示し、補正後の管電流を実線で示す。図18に示すように、判定部111は、取得した被検体の体型に関する情報を用いて、変調させた管電流の値を補正する。
図17に戻る。判定部111は、ステップS506で補正した管電流に関する情報を用いて、予測線量を補正する(ステップS507)。そして、判定部111は、許容線量を超える撮影シーケンスの種別を特定する(ステップS508)。ステップS508の終了後、スキャン条件判別処理を終了し、ステップS405に移行する。
図16に戻り、表示制御部112は、スキャン条件判別処理の結果、許容線量を超える撮影シーケンスの種別に網掛け表示する(ステップS405)。そして、制御部39は、撮影部位の変更か否かを判定する(ステップS406)。ここで、制御部39は、撮影部の変更であると判定した場合(ステップS406、Yes)、ステップS403に移行する。一方、制御部39は、撮影部の変更であると判定しなかった場合(ステップS406、No)、ステップS407に移行する。続いて、制御部39は、撮影シーケンスの種別の選択を受付ける(ステップS407)。ここで、制御部39は、網掛け表示された撮影シーケンスの種別については選択を受付けない。なお、ステップS408〜ステップS414の処理手順は、図2に示すステップS108〜ステップS114の処理手順と同様である。
上述したように、第3の実施形態によれば、撮影位置ごとの管電流変更にも対応した、より正確な線量を算出し、許容線量を超える撮影シーケンスの種別を特定することができる。なお、第3の実施形態では、XYZ方向変調で管電流を変調させる場合について説明したが、Z方向変調単独やXY方向変調単独で管電流を変調させる場合にも適用可能である。
(その他の実施形態)
上述した実施形態では、表示制御部112は、許容線量を超えた撮影シーケンスの種別を網掛け表示するものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、予測線量が許容線量を超えた撮影シーケンスの種別について色を変えて表示するようにしてもよい。図19は、その他の実施形態を説明するための図である。図19では、撮影部位が胸部であり、撮影シーケンスの種別のうち「胸部造影」及び「胸部3相」が許容線量を超えた場合を示す。図19に示すように、表示制御部112は、撮影シーケンスの種別のうち、許容線量を超えた「胸部造影」及び「胸部3相」について色を変えて表示装置32に表示させる。
また、表示制御部112は、許容線量以内である撮影シーケンスの種別について色を変えて表示するようにしてもよい。図20は、その他の実施形態を説明するための図である。図20では、撮影部位が胸部であり、撮影シーケンスの種別のうち「胸部造影」及び「胸部3相」が許容線量を超えた場合を示す。図20に示すように、表示制御部112は、撮影シーケンスの種別のうち、許容線量を超えていない「胸部単純」、「胸部精細」及び「胸部精細2」について色を変えて表示装置32に表示させる。
また、上述した実施形態では、一つの撮影部位につき一つの撮影シーケンスを選択する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、同一の撮影部位において複数の撮影シーケンスの選択を受付けるようにしてもよい。以下では、図21及び図22を用いて、同一の撮影部位において複数の撮影シーケンスの選択を受付ける場合について説明する。
図21は、その他の実施形態を説明するための図である。図21では、判定部111が、複数の撮影シーケンスが選択される場合に、選択された撮影シーケンスの種別の予測線量の合計値と許容線量とに基づいて、未選択の撮影シーケンスの予測線量が許容線量を超えるか否かを判定し、表示制御部112が、判定部111によって許容線量を超えると判定された撮影シーケンスと許容線量を超えないと判定された撮影シーケンスとを区別して表示装置32に表示させる場合について説明する。図21の左図では、撮影部位として胸部が選択された場合の撮影部位受付画面の一例を示す。図21の左図では、胸部3相が許容線量を超えており、網掛け表示される。ここで、撮影シーケンスとして「胸部単純」が選択された場合を図21の右側上図に示す。この場合、判定部111は、「胸部単純」の予測線量を、未選択の撮影シーケンスの種別「胸部精細」、「胸部精細2」及び「胸部造影」の予測線量に加算する。そして、判定部111は、加算後の予測線量のうち、許容線量を超えた撮影シーケンスの種別を特定する。図21の右側上図では、「胸部精細2」及び「胸部造影」が許容線量を超えており網掛け表示される場合を例示する。この場合、操作者は、「胸部精細」について更に選択可能である。
また、撮影シーケンスとして「胸部精細2」が選択された場合を図21の右側下図に示す。この場合、判定部111は、「胸部精細2」の予測線量を、未選択の撮影シーケンスの種別「胸部単純」、「胸部精細」及び「胸部造影」の予測線量に加算する。そして、判定部111は、加算後の予測線量のうち、許容線量を超えた撮影シーケンスの種別を特定する。図21の右側下図では、「胸部単純」、「胸部精細」及び「胸部造影」が許容線量を超えており網掛け表示される場合を例示する。この場合、操作者は、いかなる撮影シーケンスの種別も選択できない。
図22は、その他の実施形態を説明するための図である。図22では、判定部111が、複数の撮影シーケンスが選択される場合に、撮影シーケンスが選択されるごとに、選択された撮影シーケンスの予測線量を積算し、予測線量の積算値が許容線量を超えたか否かを判定し、表示制御部112が、判定部111によって積算された予測線量の積算値が許容線量を超えたと判定された場合に、積算値が許容線量を超えた旨を表示装置32に表示させる場合について説明する。図22の左図は、図21の左図と同様に、撮影部位として胸部が選択された場合の撮影部位受付画面の一例を示す。図22の中図は、この後に撮影シーケンスの種別「胸部単純」が選択された場合を示す。なおこの場合、「胸部単純」の予測線量は、許容線量を超えない。そして、この図22の中図の状態から更に追加で撮影シーケンスの種別が選択される場合を説明する。図22の右側上図では、「胸部単純」に次いで「胸部精細」が選択された場合を例示する。この場合、判定部111は、「胸部単純」の予測線量に「胸部精細」の予測線量を積算する。そして、積算後の予測線量が許容線量を超えたか否かを判定する。ここで、判定部111は、加算後の予測線量が許容線量を超えていないと判定した場合、表示画面を変更しない。そして、判定部111は、更に撮影シーケンスの種別の選択を受付けるか、スキャノグラム撮影を行う操作を操作者から受付ける。
また、図22の右側下図では、「胸部単純」に次いで「胸部精細2」が選択された場合を例示する。この場合、判定部111は、「胸部単純」の予測線量に「胸部精細2」の予測線量を積算する。そして、積算後の予測線量が許容線量を超えたか否かを判定する。ここで、判定部111が、加算後の予測線量が許容線量を超えていると判定した場合、表示制御部112は、「胸部単純」及び「胸部精細2」について色を変えて表示装置32に表示させる。なお、判定部111は、撮影シーケンスの種別の選択を解除する操作を受付けた場合、解除された撮影シーケンスの種別の予測線量を積算値から減算して許容線量を超えたか否かを判定する。
また、制御部39は、警告表示の処理を実行しなくてもよい。例えば、制御部39は、図2に示すステップS108において、スキャン計画の設定を変更する操作を受付けなかった場合や線量を低減させるようにスキャン条件が変更された場合には、ステップS109〜ステップS113の処理を実行しなくてもよい。
また、表示制御部112は、許容線量を超えた撮影シーケンスの種別を表示せずに、許容線量を超えていない撮影シーケンスの種別のみを表示するようにしてもよい。
また、判定部111は、複数の撮影シーケンスが選択される場合に、予測線量について積算処理を行うものとして説明したが、計算方法は任意でありこれに限定されるものではない。例えば、判定部111は、複数の撮影シーケンスが選択される場合に、選択された撮影シーケンスの予測線量を許容線量から減算するようにしてもよい。かかる場合、判定部111は、減算後の許容線量と、予測線量とを比較し、許容線量を超えた撮影シーケンスを特定する。
また、許容線量は、被検体の年齢及び性別、或いは、被検体の体型で細分化され且つ年齢及び性別に対応付けて記憶されるものとして説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、許容線量は、被検体の年齢、被検体の性別、或いは被検体の体型に対応付けて記憶されてもよい。かかる場合、判定部111は、許容線量に対応付けられた被検体の属性情報を用いて許容線量を取得する。
また、判定部111は、撮影シーケンスの予測線量が許容線量を超えるか否かを判定し、予測線量が許容線量を超える撮影シーケンスを特定するものとして説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、判定部111は、予測線量が許容線量を超えない撮影シーケンスを特定してもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、スキャン計画を適切に支援することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
38 線量情報記憶部
39 制御部
101 許容線量テーブル
102 予測線量テーブル
111 判定部
112 表示制御部

Claims (8)

  1. 所定の撮影部位に関して準備された複数の撮影シーケンスそれぞれに対応付けた予測線量と、撮影において被検体に許容された許容線量とを記憶する記憶部と、
    撮影対象として選択された撮影部位に対応する前記撮影シーケンスそれぞれの予測線量と、前記許容線量との比較に基づいて、撮影シーケンスの予測線量が許容線量を超えるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって許容線量を超えると判定された撮影シーケンスと許容線量を超えないと判定された撮影シーケンスとを区別して表示部に表示させる表示制御部と、
    を備えたことを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記表示制御部は、撮影シーケンスの選択を受付ける画面を表示する際に、前記判定部によって許容線量を超えると判定された撮影シーケンスと許容線量を超えないと判定された撮影シーケンスとを区別して表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記許容線量は、被検体の属性情報に対応付けて記憶され、
    前記判定部は、選択された撮影部位に応じた前記撮影シーケンスの予測線量と、前記被検体の属性情報に応じた許容線量とを比較し、撮影シーケンスの予測線量が前記許容線量を超えるか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のX線CT装置。
  4. 前記被検体の属性情報には、被検体の年齢、性別及び体型のうち少なくともいずれか一つが含まれることを特徴とする請求項3に記載のX線CT装置。
  5. 前記記憶部は、撮影シーケンスに対応付けて管電流の変化を示す管電流情報を更に記憶し、
    前記判定部は、被検体のスキャノグラムに基づいて、前記管電流情報を補正して予測線量を算出し、算出した予測線量と前記許容線量との比較に基づいて、撮影シーケンスの予測線量が前記許容線量を超えるか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のX線CT装置。
  6. 前記判定部は、複数の撮影シーケンスが選択される場合に、選択された撮影シーケンスの予測線量の合計値と許容線量とに基づいて、未選択の撮影シーケンスの予測線量が前記許容線量を超えるか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のX線CT装置。
  7. 前記許容線量は、撮影部位ごとの許容線量を示す部位別許容線量と、検査毎において前記被検体全身での許容線量を示す全身許容線量とが更に記憶され、
    前記判定部は、複数の撮影部位ごとに撮影シーケンスが選択される場合に、選択された撮影シーケンスの予測線量の合計値と、部位別許容線量及び全身許容線量とに基づいて、未選択の撮影シーケンスの予測線量が前記許容線量を超えるか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のX線CT装置。
  8. 前記判定部は、複数の撮影シーケンスが選択される場合に、撮影シーケンスが選択されるごとに、選択された撮影シーケンスの予測線量を積算し、予測線量の積算値が前記許容線量を超えたか否かを判定し、
    前記表示制御部は、前記判定部によって積算された予測線量の積算値が前記許容線量を超えたと判定された場合に、前記許容線量を超えた旨を表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のX線CT装置。
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