JP2016000067A - 細胞組織離断方法および液体噴射装置 - Google Patents

細胞組織離断方法および液体噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016000067A
JP2016000067A JP2014120268A JP2014120268A JP2016000067A JP 2016000067 A JP2016000067 A JP 2016000067A JP 2014120268 A JP2014120268 A JP 2014120268A JP 2014120268 A JP2014120268 A JP 2014120268A JP 2016000067 A JP2016000067 A JP 2016000067A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
cell tissue
cut
nozzle
ejecting apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014120268A
Other languages
English (en)
Inventor
小島 英揮
Hideki Kojima
英揮 小島
俊毅 遠藤
Toshiki Endo
俊毅 遠藤
敦寛 中川
Atsuhiro Nakagawa
敦寛 中川
悌二 冨永
Teiji Tominaga
悌二 冨永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2014120268A priority Critical patent/JP2016000067A/ja
Priority to US14/736,198 priority patent/US9662136B2/en
Publication of JP2016000067A publication Critical patent/JP2016000067A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/32Surgical cutting instruments
    • A61B17/3203Fluid jet cutting instruments
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B2017/00017Electrical control of surgical instruments
    • A61B2017/00137Details of operation mode
    • A61B2017/00154Details of operation mode pulsed

Abstract

【課題】細胞組織を離断させる深さや方向を容易に制御することができる細胞組織離断方
法を提供する。
【解決手段】細胞組織16を離断する場所に切込56を入れ、切込56に液体12を噴射
して切込56を広げて細胞組織16を離断する。液体12はパルス流にして噴射される。
細胞組織16の表面の接線方向に対して斜めに液体12が進行するように噴射され、表面
と液体12が進行する方向とがなす角度が大きい方の方向に向けて液体12が表面に当た
る場所を移動させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、細胞組織離断方法および液体噴射装置に関するものである。
筋肉、臓器、被膜、血管、腫瘍等において細胞組織を分離、切断、して細胞組織を切除
や剥離する離断処理が広く行われている。このとき、金属製のメス、電気メス、レーザー
メス、ウォータージェットメス等が用いられる。
ウォータージェットメスはジェット水流の衝撃エネルギーで細胞組織を離断する。そし
て、ウォータージェットメスは神経や血管等を傷付けずに組織のみを離断することができ
るという特徴がある。特許文献1にウォータージェットメスとしての液体噴射装置が開示
されている。これによると、液体噴射装置は流体に脈動を加える脈動発生部を備えている
。そして、脈動する流体を細胞組織に噴射して細胞組織を離断する。
特開2008−82202号公報
細胞組織の細胞同士の結合力が強いときには高い圧力のパルス流を噴射しないと細胞組
織が分離しない。そこで、高い圧力で噴射すると組織の表面が分離した後、細胞組織の内
部に高圧のパルス流が噴射されて予定していた深さ以上に深く分離されることがある。そ
こで、細胞組織を離断させる深さや方向を容易に制御することができる細胞組織離断方法
が望まれていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例
として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例にかかる細胞組織離断方法であって、細胞組織を離断する場所に切込を入れ、
前記切込に液体を噴射し前記切込を広げて前記細胞組織を離断することを特徴とする。
本適用例によれば、細胞組織を離断する場所に切込を入れている。そして、切込に液体
を噴射して切込を広げている。噴射された液体の水圧により細胞組織を離断している。切
込に液体を噴射するとき切込の先端に応力が集中する。従って、水圧が小さいときにも細
胞組織を容易に離断することができる。
切込がないときには過大な水圧を必要とする。細胞組織の表面が離断したとき水圧が細
胞組織の内部に達する。そして細胞組織内部に過大な水圧が加わるので細胞組織を離断さ
せる深さを制御することが難しい。一方、切込に液体を噴射するときには小さい水圧で離
断できる為、水圧が細胞組織の深い場所まで到達することを抑制できる。また、切込を入
れているので意図しない方向に離断することを避けることができる。従って、細胞組織を
離断させる深さを容易に制御することができる。
[適用例2]
上記適用例にかかる細胞組織離断方法において、前記液体はパルス流にして噴射される
ことを特徴とする。
本適用例によれば、液体はパルス流にして噴射される。連続流に比べてパルス流にする
ことにより細胞組織に加わる圧力変動を大きくすることができる。圧力変動が大きい程細
胞同士をつなげる部分が疲労破壊しやすくなる為、容易に細胞組織を離断することができ
る。
[適用例3]
上記適用例にかかる細胞組織離断方法において、前記細胞組織の表面の接線方向に対し
て斜めに前記液体が進行するように噴射され、前記表面の接線方向と前記液体が進行する
方向とがなす角度が大きい方に向けて前記液体が前記表面に当たる場所を移動させること
を特徴とする。
本適用例によれば、細胞組織の表面の接線方向に対して斜めに液体が進行するように噴
射される。噴射された場所の切込には液体が溜まる。そして、表面と液体が進行する方向
とがなす角度が大きい方の方向に向けて液体が表面に当たる場所を移動させる。従って、
切込にたまっている液体を押すように、液体の噴射を移動させている。その結果、水圧に
より押された液体が切込を押し広げる方向に向かっていく為、容易に切込を広げることが
できる。
[適用例4]
本適用例にかかる液体噴射装置であって、液体を噴射するノズルと、刃部と、を備える
ことを特徴とする。
本適用例によれば、液体噴射装置は液体を噴射するノズルと刃部とを備えている。術者
は刃部を用いて細胞組織の表面に切込を入れ、切込に向けてノズルから液体を噴射するこ
とができる。従って、切込をいれるときには切込に沿って低い水圧で離断できる為、細胞
組織を離断させる深さや方向を容易に制御することができる。そして、液体噴射装置は刃
部を備えている為、術者は切込の形成と液体の噴射とを液体噴射装置で行うことができる
。従って、刃具と液体噴射装置とを持ち換える必要がないので操作性良く細胞組織を離断
することができる。
[適用例5]
上記適用例にかかる液体噴射装置において、前記刃部は前記ノズルと並んで設置され、
前記刃部の先端は前記ノズルの先端より前記液体が噴射される方向に突出して設置されて
いることを特徴とする。
本適用例によれば、刃部はノズルと並んで設置されている。そして、刃部の先端はノズ
ルの先端より液体が噴射される方向に突出して設置されている。従って、術者は液体噴射
装置の持ち方を変えずに切込の形成と切込への液体の噴射を行うことができる。
第1の実施形態にかかわり、(a)は、液体噴射装置の構成を示すブロック図、(b)は、液体噴射装置のノズルの構造を示す部分模式側面図、(c)はノズルにおける液体の挙動を説明するための模式図。 (a)は、脈動付与部の内部構成を示す模式断面図、(b)は、液体室の容積の推移を示すグラフ。 液体噴射装置の電気制御ブロック図。 細胞組織を離断する離断方法を説明するための模式図。 細胞組織を離断する離断方法を説明するための模式図。 第2の実施形態にかかわる液体噴射装置の構成を示すブロック図。 第3の実施形態にかかわる液体噴射装置の構成を示すブロック図。
本実施形態では、特徴的な液体噴射装置と、この液体噴射装置を用いて細胞組織を離断
する方法の特徴的な例について、図に従って説明する。以下、実施形態について図面に従
って説明する。尚、各図面における各部材は、各図面上で認識可能な程度の大きさとする
ため、各部材毎に縮尺を異ならせて図示している。
(第1の実施形態)
本実施形態では手術機器である液体噴射装置について図1〜図5に従って説明する。図
1(a)は、液体噴射装置の構成を示すブロック図である。図1(b)は、液体噴射装置
のノズルの構造を示す部分模式側面図である。本実施形態の液体噴射装置1は、医療機関
において利用される医療機器であり、患部に対して流体を噴射することによって患部の切
開または切除を行なうメスとしての機能を有している。他にも人以外の動物の治療の他遺
体の解剖に用いることも可能である。
図1(a)に示すように、液体噴射装置1はハンドピース2を備えている。ハンドピー
ス2は手術をするときに術者が手に持って操作する器具である。手術以外の場面では術者
は操作者とも称す。ハンドピース2には流体の流路である噴射管3が設置されている。噴
射管3の一端には流体を噴射させる液体噴射開口部としてのノズル4が設置されている。
噴射管3の他端には脈動付与部5が設置されている。脈動付与部5にはチューブ6を介し
てフィルター7、流量計8、電磁弁9、ポンプ10がこの順に接続されている。脈動付与
部5は通過する流体をパルス流にする部位である。
フィルター7は流体内の異物、細菌、気泡等を除去する機能を有している。流量計8は
チューブ6を流動する流体の流量を測定する。流量計8には熱線式流量計や羽根車式流量
計等を用いることができる。電磁弁9は電気信号で開閉を制御される弁である。電磁弁9
にはモーターや電磁石で弁を開閉する方式の弁を用いることができる。
ポンプ10にはシリンジ式のポンプやチューブポンプを用いることができる。シリンジ
式の場合にはシリンジ内に流体を供給する装置を設置するのが好ましい。これにより、連
続して液体噴射装置1を駆動することができる。
ポンプ10には入水管10aが設置され、入水管10aの一端は貯水槽11に接続され
ている。貯水槽11には液体12が入っている。液体12には例えば生理食塩水が用いら
れる。生理食塩水は生体に対して害が無いので、外科手術に用いることができる。
液体噴射装置1は制御手段としての制御装置13を備え、制御装置13は液体噴射装置
1の動作を制御する。脈動付与部5、流量計8、電磁弁9及びポンプ10はケーブル13
aにより制御装置13と接続されている。
制御装置13にはメインスイッチ14やスイッチとしての噴射スイッチ15等が設置さ
れている。メインスイッチ14は液体噴射装置1を起動させるスイッチである。メインス
イッチ14をONにすると制御装置13に電力が供給される。噴射スイッチ15はノズル
4から流体の噴射と非噴射とを切り換えるスイッチである。噴射スイッチ15は術者が足
で踏んで操作するスイッチになっている。
術者がメインスイッチ14を入れると制御装置13は初期設定される。そして、術者が
噴射スイッチ15をONにする。ポンプ10が起動し、ポンプ10は液体12を電磁弁9
に流動させる。そして、制御装置13が電磁弁9を開くとき圧力の高い液体12が流体と
なってチューブ6を進行する。そして、流量計8がチューブ6を進行する流体の流量を検
出して制御装置13に出力する。
チューブ6を進行する流体はフィルター7を通過する。フィルター7では液体12から
塵、気泡、塩分の結晶等が除去される。脈動付与部5に到達した液体12は脈動付与部5
によりパルス状の脈動が加えられる。パルス状の脈流をパルス流と称す。脈動付与部5を
通過した液体12は噴射管3を通過しノズル4から噴射される。ノズル4を通過する液体
12はパルス流となっているのでパルス流の噴射となっている。図1(b)に示すように
、噴射管3はノズル4を中心とする管状になっている。ノズル4からパルス流の液体12
が噴射される。
図1(c)はノズルにおける液体の挙動を説明するための模式図である。図1(c)に
示すように、術者はハンドピース2を操作してノズル4を細胞組織16に接近させる。術
者が噴射スイッチ15をONにするときノズル4から液体12が噴射され、液体12は細
胞組織16の衝突点16aに衝突する。衝突点16aの周囲には液体12が溜まった液だ
まり17が形成される。そして、細胞組織16の一部の細胞群18が細胞組織16から分
離する。
図2(a)は、脈動付与部の内部構成を示す模式断面図である。脈動付与部5には、チ
ューブ6から供給された液体12が通過する入口流路21、液体室22、出口流路23が
設置されている。入口流路21及び出口流路23は第1ケース24に形成されている。液
体室22を第1ケース24とダイアフラム25で挟むようにダイアフラム25が設置され
ている。入口流路21には、チューブ6が接続されており、出口流路23には、噴射管3
が接続されている。
第1ケース24の図中右側には第1ケース24と接して筒状の第2ケース26が設置さ
れている。ダイアフラム25は円盤状の金属薄板であり、ダイアフラム25の外周部分が
第1ケース24と第2ケース26との間に挟まれて固定されている。第2ケース26の図
中右側には第2ケース26と接して第3ケース27が設置されている。ダイアフラム25
と第3ケース27との間には積層型圧電素子である容積変更手段としての圧電素子28が
配置されている。圧電素子28の一端はダイアフラム25に固定され、他端は第3ケース
27に固定されている。圧電素子28はケーブル13aにより制御装置13に接続されて
いる。
制御装置13から駆動電圧が印加されると、ダイアフラム25と第1ケース24との間
に形成された液体室22の容積を圧電素子28が変化させる。圧電素子28に印加される
駆動電圧が大きくなると圧電素子28が伸長し、ダイアフラム25が圧電素子28に押さ
れて図中第1方向29である液体室22側に撓む。ダイアフラム25が第1方向29に撓
むと、液体室22の容積が小さくなる。そして、液体室22内の流体は液体室22から押
し出される。出口流路23の内径は、入口流路21の内径よりも大きい。すなわち、出口
流路23の流体抵抗は、入口流路21の流体抵抗よりも小さい。そして、入口流路21は
出口流路23よりポンプ10に近いので入口流路21における水圧は出口流路23におけ
る水圧より高い水圧になっている。従って、液体室22内の流体の大部分は、出口流路2
3を通って液体室22から押し出される。
一方、圧電素子28に印加される駆動電圧が小さくなると、圧電素子28が収縮し、ダ
イアフラム25が圧電素子28に引かれて図中第2方向30である第3ケース27側に撓
む。圧電素子28が縮小して液体室22の容積が大きくなり、入口流路21から液体室2
2内に流体が供給される。
圧電素子28に印加される駆動電圧は、高い周波数(例えば300Hz)でオン(最大
電圧)とオフ(0V)とを繰り返すので、液体室22の容積の拡大と縮小が繰り返され、
流体に脈動が与えられる。液体室22から押し出された流体は、噴射管3の先端のノズル
4からパルス流となって噴射される。なお、パルス流の噴射とは、流量または流速が変動
を伴った状態で噴射されることを意味し、流体の噴射と停止とを繰り返すことに限られな
い。つまり、噴射と噴射の間に噴射が完全に途切れる形態や、噴射間にも圧力の低い流れ
が存在する形態など、多様な噴射形態を含む。
図2(b)は、液体室の容積の推移を示すグラフである。図2(b)において縦軸は液
体室22の容積を示し図中上側が下側より小さな容積となっている。横軸は時間の推移を
示し時間は図中左側から右側へ推移する。容積推移線31は液体室22の容積を変化させ
るときの容積の推移を示す。
容積推移線31は周期32で繰り返される。1つの周期32は立上り区間33、立下り
区間34、休止区間35に区分される。立上り区間33では容積推移線31はサイン波形
に類似した形状となっている。このとき、圧電素子28に電圧が印加されて圧電素子28
が伸長する。これにより、ダイアフラム25が第1方向29に移動して液体室22の容積
が減少する。そして、液体室22の液体12が出口流路23に移動する。
立下り区間34では容積推移線31はサイン波形に類似した形状となっている。このと
き、圧電素子28に印加された電圧が減少して圧電素子28が収縮する。これにより、ダ
イアフラム25が第2方向30に移動して液体室22の容積が増加する。そして、液体1
2が入口流路21から液体室22に流入する。立下り区間34は立上り区間33より長い
時間となっている。これにより、液体12は勢いよく出口流路23に流出し、低速で入口
流路21から流入する。休止区間35は圧電素子28が収縮した状態を維持する区間であ
る。休止区間35の長さを変更することにより周期32を調整することができる。
容積推移線31における容積の変化量を容積変化量31aとする。容積変化量31aは
制御装置13が圧電素子28を制御することにより調整することが可能になっている。以
上のように脈動付与部5でパルス流が形成される。
図3は液体噴射装置1の電気制御ブロック図である。図3において、液体噴射装置1は
液体噴射装置1の動作を制御する制御装置13を備えている。そして、制御装置13はプ
ロセッサーとして各種の演算処理を行うCPU36(中央演算処理装置)と、各種情報を
記憶するメモリー37とを備えている。ポンプ駆動装置38、流量計8及び脈動付与部5
は入出力インターフェイス41及びデータバス42を介してCPU36に接続されている
。さらに、メインスイッチ14、噴射スイッチ15、脈動量入力装置43、出力装置44
及び入力装置45も入出力インターフェイス41及びデータバス42を介してCPU36
に接続されている。
ポンプ駆動装置38はポンプ10及び電磁弁9を駆動する装置である。ポンプ駆動装置
38はCPU36から指示信号を入力する。そして、指示信号に示す圧力または流量でポ
ンプ駆動装置38はポンプ10を駆動する。さらに、ポンプ駆動装置38は電磁弁9を駆
動して弁を開閉する。
メインスイッチ14は液体噴射装置1を起動するスイッチである。メインスイッチ14
をONにするとポンプ10が起動される。そして、術者が噴射スイッチ15をONにする
とき電磁弁9が開いてノズル4から液体12が噴射される。
脈動量入力装置43は術者が液体12の脈動の変動量を入力する装置である。脈動量入
力装置43は、例えば、液体室22の容積変化量31aを設定するための装置である。脈
動量入力装置43は例えば、可変抵抗器と可変抵抗器の抵抗値を電圧に変換する回路等や
複数のスイッチ等により構成することができる。
出力装置44は液晶式の表示装置の他、異常を知らせるライトやスピーカー、外部コン
ピューターと有線及び無線の通信を行う装置等が含まれる。これにより、制御装置13は
液体噴射装置1の状態や術者が設定した設定状態を表示し出力することが可能になってい
る。
入力装置45にはキーボードやマウス型入力装置、ペン型入力装置の他、外部コンピュ
ーターと有線及び無線の通信を行う装置が含まれる。これらの入力装置45によりメモリ
ー37には各種のデータが入力される。
メモリー37は、RAM、ROM等といった半導体メモリーや、ハードディスク、DV
D−ROMといった外部記憶装置を含む概念である。機能的には、液体噴射装置1の動作
の制御手順が記述されたプログラムソフト46を記憶する記憶領域や、液体12の供給量
を演算するときに用いるデータである供給量データ47を記憶するための記憶領域が設定
される。他にも、液体12の脈動に関するデータである脈動データ48を記憶するための
記憶領域が設定される。他にも、CPU36のためのワークエリアやテンポラリーファイ
ル等として機能する記憶領域やその他各種の記憶領域が設定される。
CPU36は、メモリー37内に記憶されたプログラムソフト46に従って、ハンドピ
ース2のノズル4から液体12を噴射する制御を行うものである。具体的な機能実現部と
してポンプ制御部49を有する。ポンプ制御部49はポンプ駆動装置38に指示信号を出
力し、ポンプ10を駆動させて液体12を流動させる制御を行う。ポンプ制御部49は流
量計8が検出する液体12の流量を入力して噴出する液体12の流量を制御する。さらに
、ポンプ制御部49は電磁弁9を開閉させて液体12の流動と流動停止とを制御する。
他にも、CPU36は脈動制御部50を有する。脈動制御部50は脈動量入力装置43
により設定された脈動データ48をメモリー37から入力する。そして、脈動制御部50
は脈動付与部5の圧電素子28を制御することにより、液体室22の容積変化量31aを
制御する。液体室22が変動することにより液体12はパルス流にして噴射される。
尚、本実施形態では、上記の各機能がCPU36を用いてプログラムソフトで実現する
こととしたが、上記の各機能がCPU36を用いない単独の電子回路(ハードウェア)に
よって実現できる場合には、そのような電子回路を用いることも可能である。
次に上述した液体噴射装置1を用いて細胞組織16を離断する離断方法について図4及
び図5にて説明する。図4及び図5は、細胞組織を離断する離断方法を説明するための模
式図である。細胞組織16の場所や種類は特に限定されないが、本説明では例えば脊髄内
の腫瘍を摘出するために正中溝を分ける例を示す。脊髄等にある正中溝の離断においては
、重要な血管や神経等の正常な組織を必要以上に損傷を与えないようにする必要がある。
組織の境界において組織同士が強く貼りついているときには正常な組織に損傷を与える危
険性が高くなる。
図4(a)及び図4(b)は、離断場所を露出させるステップを示す図である。図4(
a)に示すように、術者は皮膚組織51の一部及び脊椎52の一部を外す。さらに硬膜5
3の一部を剥いで脊髄54の表面を露出させる。脊髄54が離断させる対象の細胞組織1
6である。図4(b)に示すように、脊髄54には血管55が張り巡っている。
図4(c)及び図4(d)は、離断場所に切込を入れるステップを示す図である。図4
(c)に示すように、脊髄54の細胞組織16を離断する場所に切込56を入れる。組織
同士を分けようとする場所に沿って、浅く金属メス57で切込56を入れる。その結果、
図4(d)に示すように脊髄54の表面に切込56が設置される。
図5(a)は、ノズル4を切込56の位置に設置するステップを示す図である。図5(
a)に示すように、切込56は第1端56aから第2端56bまで続いている。そして、
術者はノズル4が第1端56aを向くように配置する。細胞組織16の塊の表面の接線方
向に対して噴射管3が斜めになるようにハンドピース2が設置される。液体12は噴射管
3が延在する方向に沿って噴射される。従って、液体12は細胞組織16の表面の接線方
向に対して斜めに噴射される。噴射管3はノズル4が第2端56b側を向くように設置さ
れる。
図5(b)〜図5(d)は、ノズル4から切込56に液体12を噴出させるステップを
示す図である。図5(b)及び図5(c)に示すように、術者はノズル4から切込56に
向けて液体12を噴出させる。そして、術者はハンドピース2を第1端56aから第2端
56bに向けて移動させる。切込56に液体12を噴射して切込56を広げて細胞組織1
6を離断する。噴射された液体12の水圧により細胞組織16を離断している。切込56
に液体12を噴射するとき切込56の先端には応力が集中する。従って、水圧が小さいと
きにも細胞組織16を離断することができる。
切込56がないときには過大な水圧を必要とする。このときには、細胞組織16の表面
が離断したとき水圧が細胞組織16の内部に達する。そして細胞組織16の内部に過大な
水圧が加わるので細胞組織16を離断させる深さを制御することが難しい。一方、切込5
6をいれたときには切込に沿って小さい水圧で離断できるので、細胞組織16を離断させ
る深さや方向を容易に制御することができる。
液体12はパルス流にして噴射される。パルス流にすることにより細胞組織16に加わ
る圧力変動を大きくすることができる。圧力変動が大きい程細胞同士をつなげる部分が疲
労破壊しやすくなる為、容易に切断することができる。
細胞組織16の表面の接線方向に対して斜めに液体12が進行するように噴射される。
そして、細胞組織16の表面と液体12が進行する方向とがなす角度が大きい方に向けて
液体12が当たる場所を移動させる。噴射された場所の切込56には液体12が溜まる。
そして、進行方向58に向けて液体12が細胞組織16に当たる場所を移動させる。従っ
て、切込56に溜まっている液体12を押すように、液体12を噴射させながらノズル4
を移動させている。その結果、水圧により押された液体が切込56を押し広げる方向に向
かっていく為、容易に切込56を広げることができる。
液体12が噴射された場所では切込56が押し広げられて離断部61となる。ハンドピ
ース2を進行方向58に術者が移動することにより切込56が離断部61になる。その結
果、図5(d)に示すように、総ての切込56が離断部61になる。さらに、離断部61
に液体12を噴射して離断部61を深くしたり、長くしたりしても良い。切込56の形成
と離断部61の形成とを繰り返して行い脊髄54の正中溝を開いて内の腫瘍を摘出して手
術を終了する。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、細胞組織16を離断する場所に切込56を入れている。そ
して、切込56に液体12を噴射して切込56を広げている。切込56に液体12を噴射
するとき切込56の先端に応力が集中する。従って、水圧が小さいときにも切込に沿って
細胞組織16を離断することができる。水圧が小さいので、細胞組織16を離断させる深
さや方向を容易に制御することができる。
(2)本実施形態によれば、液体12はパルス流にして噴射される。パルス流にするこ
とにより細胞組織16に加わる圧力変動を大きくすることができる。圧力変動が大きい程
細胞同士をつなげる部分が疲労破壊しやすくなる為、容易に細胞組織16を離断すること
ができる。
(3)本実施形態によれば、細胞組織16の表面の接線方向に対して斜めに液体12が
進行するように噴射される。噴射された場所の切込56には液体12が溜まる。そして、
表面と液体12が進行する方向とがなす角度が大きい方の方向に向けてノズル4を移動さ
せている。従って、切込56にたまっている液体12を押すように、液体12を噴射させ
ながらノズル4を移動させている。その結果、水圧により押された液体12が切込56を
押し広げる方向に向かっていく為、容易に切込56を広げることができる。
(第2の実施形態)
次に、液体噴射装置の一実施形態について図6の液体噴射装置の構成を示すブロック図
を用いて説明する。
本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、図1(a)の脈動付与部5が除去され
た点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、図6に示すように液体噴射装置62ではチューブ6が噴射
管3に接続されている。術者が噴射スイッチ15をONにするときノズル4からは連続的
に液体12が噴射される。このときにも細胞組織16を離断できるときには脈動付与部5
がない構成にしても良い。脈動付与部5及び脈動制御部50を省略できるので製造し易い
液体噴射装置62にすることができる。
(第3の実施形態)
次に、液体噴射装置の一実施形態について図7の液体噴射装置の構成を示すブロック図
を用いて説明する。
本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、ノズル4付近に刃部64が設置された
点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、図7に示すように液体噴射装置63は噴射管3に刃部64
が設置されている。これにより、術者は細胞組織16の表面に切込56を入れ切込56に
向けてノズル4から液体12を噴射することができる。液体噴射装置63は刃部64を備
えている為、術者は切込56の形成と液体12の噴射とを液体噴射装置63で行うことが
できる。従って、複数の治具を持ち換える必要がないので操作性良く細胞組織16を離断
することができる。
刃部64はノズル4と並んで設置され、刃部64の先端はノズル4の先端より液体12
が噴射される方向に突出して設置されている。これにより、術者は液体噴射装置63の持
ち方を変えずに切込56の形成と切込への液体12の噴射を行うことができる。
尚、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内
で当分野において通常の知識を有する者により種々の変更や改良を加えることも可能であ
る。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
前記第1の実施形態では脊髄54の細胞組織16を離断する例を示したが、脊髄54に
限らず他の部位の細胞組織16を離断するときに本実施形態と同様の方法を用いても良い
。治療対象は人を除く動物に限っても良い。また、細胞組織16は生体に限らず、遺体の
一部でも良い。これらの場合においても切込に沿って低い水圧で細胞組織16を離断する
ことができる為、細胞組織を離断させる深さや方向を容易に制御することができる。
(変形例2)
前記第1の実施形態では、脊髄54の正中溝を分ける例を示したが、他にも大脳半球間
裂での術式に本実施形態と同様の方法を用いても良い。他にも、腫瘍と正常組織の分離、
血管と組織の分離等各種の術式に本実施形態と同様の方法を用いても良い。これらの場合
においても切込に沿って低い水圧で細胞組織16を離断することができる為、細胞組織を
離断させる深さや方向を容易に制御することができる。
4…ノズル、12…液体、16…細胞組織、56…切込、63…液体噴射装置、64…
刃部。

Claims (5)

  1. 細胞組織を離断する場所に切込を入れ、
    前記切込に液体を噴射し前記切込を広げて前記細胞組織を離断することを特徴とする細
    胞組織離断方法。
  2. 請求項1に記載の細胞組織離断方法であって、
    前記液体はパルス流にして噴射されることを特徴とする細胞組織離断方法。
  3. 請求項1または2に記載の細胞組織離断方法であって、
    前記細胞組織の表面の接線方向に対して斜めに前記液体が進行するように噴射され、
    前記表面の接線方向と前記液体が進行する方向とがなす角度が大きい方に向けて前記液
    体が前記表面に当たる場所を移動させることを特徴とする細胞組織離断方法。
  4. 液体を噴射するノズルと、
    刃部と、を備えることを特徴とする液体噴射装置。
  5. 請求項4に記載の液体噴射装置であって、
    前記刃部は前記ノズルと並んで設置され、前記刃部の先端は前記ノズルの先端より前記
    液体が噴射される方向に突出して設置されていることを特徴とする液体噴射装置。
JP2014120268A 2014-06-11 2014-06-11 細胞組織離断方法および液体噴射装置 Pending JP2016000067A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014120268A JP2016000067A (ja) 2014-06-11 2014-06-11 細胞組織離断方法および液体噴射装置
US14/736,198 US9662136B2 (en) 2014-06-11 2015-06-10 Cellular tissue dissection method and liquid ejection device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014120268A JP2016000067A (ja) 2014-06-11 2014-06-11 細胞組織離断方法および液体噴射装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016000067A true JP2016000067A (ja) 2016-01-07

Family

ID=54835183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014120268A Pending JP2016000067A (ja) 2014-06-11 2014-06-11 細胞組織離断方法および液体噴射装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9662136B2 (ja)
JP (1) JP2016000067A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017122488A1 (ja) * 2016-01-12 2017-07-20 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置、液体噴射方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6837778B2 (en) 2000-11-24 2005-01-04 Neomax Co., Ltd Method for cutting rare earth alloy, method for manufacturing rare earth magnet, and wire-saw machine

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006066160A1 (en) * 2004-12-14 2006-06-22 Hydrocision, Inc. Liquid jet surgical instrument
JP5082049B2 (ja) 2006-09-26 2012-11-28 セイコーエプソン株式会社 流体噴射装置および手術具
JP4752892B2 (ja) * 2008-09-30 2011-08-17 セイコーエプソン株式会社 流体噴射装置および手術器具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017122488A1 (ja) * 2016-01-12 2017-07-20 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置、液体噴射方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20150359555A1 (en) 2015-12-17
US9662136B2 (en) 2017-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2821018B1 (en) Fluid injection device
JP4655163B1 (ja) 流体噴射装置、流体噴射装置の制御方法
JP2009045167A (ja) 流体噴射装置
JP5655316B2 (ja) 流体噴射装置及び手術機器
EP2783644A1 (en) Fluid ejection device and medical apparatus
US20170014149A1 (en) Liquid Ejection Device and Surgical Apparatus
JP2016120024A (ja) 液体噴射制御装置、液体噴射システム及び制御方法
JP2016120067A (ja) 液体噴射制御装置、液体噴射システム及び制御方法
JP2016000067A (ja) 細胞組織離断方法および液体噴射装置
JP2016032523A (ja) 細胞組織離断方法
JP2016030119A (ja) 血腫除去方法
JP2010059939A (ja) 流体噴射装置、流体噴射装置の制御方法および手術装置
JP2016000068A (ja) 細胞組織離断方法
JP5987277B2 (ja) 液体噴射装置用制御装置及び液体噴射装置
JP2018033664A (ja) 液体噴射装置および液体噴射方法
JP5838635B2 (ja) 液体噴射装置用制御装置
JP2016005500A (ja) 液体噴射装置
JP2016049323A (ja) 液体噴射装置
JP5212440B2 (ja) レーザーパルスメスおよび医療機器
JP5858126B2 (ja) 液体噴射装置
JP5585713B2 (ja) 流体噴射装置
JP5773039B2 (ja) 制御装置、流体噴射装置及び流体噴射方法
JP2018086041A (ja) 液体噴射装置
JP2013047519A (ja) 流体噴射装置および医療機器
JP2011156314A (ja) 流体噴射装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160617

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160628