JP2016000068A - 細胞組織離断方法 - Google Patents

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Hideki Kojima
英揮 小島
俊毅 遠藤
Toshiki Endo
俊毅 遠藤
敦寛 中川
Atsuhiro Nakagawa
敦寛 中川
悌二 冨永
Teiji Tominaga
悌二 冨永
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Abstract

【課題】細胞組織を容易に離断することができる細胞組織離断方法を提供する。
【解決手段】細胞組織16に液体12を噴射し、液体12を噴射した場所の細胞組織16
を刃部67にて離断する。液体12はパルス流にして噴射される。液体12は液体噴射装
置66のノズル4から噴射され、ノズル4と並んで刃部67が設置される。刃部67にて
液体12を噴射した場所を離断する。
【選択図】図9

Description

本発明は、細胞組織離断方法に関するものである。
筋肉、臓器、被膜、血管、腫瘍等において細胞組織を分離、切断、して細胞組織を切除
や剥離する離断処理が広く行われている。このとき、金属製のメス、電気メス、レーザー
メス、ウォータージェットメス等が用いられる。
ウォータージェットメスはジェット水流の衝撃エネルギーで細胞組織を離断する。そし
て、ウォータージェットメスは神経や血管等を傷付けずに組織のみを離断することができ
るという特徴がある。特許文献1にウォータージェットメスとしての液体噴射装置が開示
されている。これによると、液体噴射装置は流体に脈動を加える脈動発生部を備えている
。そして、脈動する流体を細胞組織に噴射して細胞組織を離断する。
特開2008−82202号公報
細胞組織の細胞同士の結合力が強いときには高い圧力のパルス流を噴射しないと細胞組
織が分離しない。そして高すぎる圧力のパルス流を噴射したときには予定以外の細胞組織
に損傷を与える可能性がある。また、圧力を調整したときに細胞組織同士の結合が強いと
きには長時間噴射を当てないと離断ができない。そこで、細胞組織を容易に離断すること
ができる細胞組織離断方法が望まれていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例
として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例にかかる細胞組織離断方法であって、細胞組織に液体を噴射し、前記液体を噴
射した場所の前記細胞組織を離断具にて離断することを特徴とする。
本適用例によれば、細胞組織に液体を噴射している。液体が噴射された場所では細胞組
織の一部が破壊されながら液体が内部に打ち込まれ細胞間の距離が拡幅され柔らかくなる
。そして、液体を噴射した場所の細胞組織を刃具などの離断具にて離断している。柔らか
くなった場所では離断具にて切れやすくなっているので細胞組織を容易に離断することが
できる。
[適用例2]
上記適用例にかかる細胞組織離断方法において、前記液体はパルス流にして噴射される
ことを特徴とする。
本適用例によれば、液体はパルス流にして噴射される。パルス流にすることにより細胞
組織に加わる圧力変動を大きくすることができる。圧力変動が大きい程細胞同士をつなげ
る部分が疲労破壊しやすくなる為、容易に細胞組織を柔らかくすることができる。
[適用例3]
上記適用例にかかる細胞組織離断方法において、前記液体は液体噴射装置のノズルから
噴射され、前記ノズルと並んで前記離断具が設置され、前記離断具にて前記液体を噴射し
た場所を離断することを特徴とする。
本適用例によれば、液体噴射装置は液体を噴射するノズルと刃具などの離断具とを備え
ている。術者は液体噴射装置のノズルから細胞組織に液体を噴射する。次に、離断具にて
液体を噴射した場所の細胞組織を離断する。ノズルと並んで離断具が設置されている。従
って、離断具と液体噴射装置とを持ち換える必要がないので操作性良く細胞組織を離断す
ることができる。
第1の実施形態にかかわり、(a)は、液体噴射装置の構成を示すブロック図、(b)は、液体噴射装置のノズルの構造を示す部分模式側面図、(c)はノズルにおける液体の挙動を説明するための模式図。 (a)は、脈動付与部の内部構成を示す模式断面図、(b)は、液体室の容積の推移を示すグラフ。 液体噴射装置の電気制御ブロック図。 細胞組織を離断する離断方法を説明するための模式図。 細胞組織を離断する離断方法を説明するための模式図。 細胞組織を離断する離断方法を説明するための模式図。 第2の実施形態にかかわる液体噴射装置の構成を示すブロック図。 第3の実施形態にかかわる液体噴射装置の構成を示すブロック図。 細胞組織を離断する離断方法を説明するための模式図。
本実施形態では、特徴的な液体噴射装置と、この液体噴射装置を用いて細胞組織を離断
する方法の特徴的な例について、図に従って説明する。以下、実施形態について図面に従
って説明する。尚、各図面における各部材は、各図面上で認識可能な程度の大きさとする
ため、各部材毎に縮尺を異ならせて図示している。
(第1の実施形態)
本実施形態では手術機器である液体噴射装置及び液体噴射装置を用いて細胞組織を離断
する方法について図1〜図6に従って説明する。図1(a)は、液体噴射装置の構成を示
すブロック図である。図1(b)は、液体噴射装置のノズルの構造を示す部分模式側面図
である。本実施形態の液体噴射装置1は、医療機関において利用される医療機器であり、
患部に対して流体を噴射することによって患部の切開または切除を行なうメスとしての機
能を有している。他にも人以外の動物の治療の他遺体の解剖に用いることも可能である。
図1(a)に示すように、液体噴射装置1はハンドピース2を備えている。ハンドピー
ス2は手術をするときに術者が手に持って操作する器具である。手術以外の場面では術者
は操作者とも称す。ハンドピース2には流体の流路である噴射管3が設置されている。噴
射管3の一端には流体を噴射させる液体噴射開口部としてのノズル4が設置されている。
噴射管3の他端には脈動付与部5が設置されている。脈動付与部5にはチューブ6を介し
てフィルター7、流量計8、電磁弁9、ポンプ10がこの順に接続されている。脈動付与
部5は通過する流体をパルス流にする部位である。
フィルター7は流体内の異物、細菌、気泡等を除去する機能を有している。流量計8は
チューブ6を流動する流体の流量を測定する。流量計8には熱線式流量計や羽根車式流量
計等を用いることができる。電磁弁9は電気信号で開閉を制御される弁である。電磁弁9
にはモーターや電磁石で弁を開閉する方式の弁を用いることができる。
ポンプ10にはシリンジ式のポンプやチューブポンプを用いることができる。シリンジ
式の場合にはシリンジ内に流体を供給する装置を設置するのが好ましい。これにより、連
続して液体噴射装置1を駆動することができる。
ポンプ10には入水管10aが設置され、入水管10aの一端は貯水槽11に接続され
ている。貯水槽11には液体12が入っている。液体12には例えば生理食塩水が用いら
れる。生理食塩水は生体に対して害が無いので、外科手術に用いることができる。
液体噴射装置1は制御手段としての制御装置13を備え、制御装置13は液体噴射装置
1の動作を制御する。脈動付与部5、流量計8、電磁弁9及びポンプ10はケーブル13
aにより制御装置13と接続されている。
制御装置13にはメインスイッチ14やスイッチとしての噴射スイッチ15等が設置さ
れている。メインスイッチ14は液体噴射装置1を起動させるスイッチである。メインス
イッチ14をONにすると制御装置13に電力が供給される。噴射スイッチ15はノズル
4から流体の噴射と非噴射とを切り換えるスイッチである。噴射スイッチ15は術者が足
で踏んで操作するスイッチになっている。
術者がメインスイッチ14を入れると制御装置13は初期設定される。そして、術者が
噴射スイッチ15をONにする。ポンプ10が起動し、ポンプ10は液体12を電磁弁9
に流動させる。そして、制御装置13が電磁弁9を開くとき圧力の高い液体12が流体と
なってチューブ6を進行する。そして、流量計8がチューブ6を進行する流体の流量を検
出して制御装置13に出力する。
チューブ6を進行する流体はフィルター7を通過する。フィルター7では液体12から
塵、気泡、塩分の結晶等が除去される。脈動付与部5に到達した液体12は脈動付与部5
によりパルス状の脈動が加えられる。パルス状の脈流をパルス流と称す。脈動付与部5を
通過した液体12は噴射管3を通過しノズル4から噴射される。ノズル4を通過する液体
12はパルス流の噴射となっている。図1(b)に示すように、噴射管3はノズル4を中
心とする管状になっている。ノズル4からパルス流の液体12が噴射される。
図1(c)はノズルにおける液体の挙動を説明するための模式図である。図1(c)に
示すように、術者はハンドピース2を操作してノズル4を細胞組織16に接近させる。術
者が噴射スイッチ15をONにするときノズル4から液体12が噴射され、液体12は細
胞組織16の衝突点16aに衝突する。衝突点16aの周囲には液体12が溜まった液だ
まり17が形成される。そして、衝突点16aの周囲では細胞組織16が衝撃をうけて柔
らかい状態となる。衝突点16aでは細胞組織16の一部が破砕して細胞同士の結合力が
弱くなる。そして、液体が内部に打ち込まれ組織間の距離が広がって柔らかくなった組織
を柔組織18と称す。柔組織18ははさみ等の離断具により容易に切断可能になる。
図2(a)は、脈動付与部の内部構成を示す模式断面図である。脈動付与部5には、チ
ューブ6から供給された液体12が通過する入口流路21、液体室22、出口流路23が
設置されている。入口流路21及び出口流路23は第1ケース24に形成されている。液
体室22を第1ケース24とダイアフラム25で挟むようにダイアフラム25が設置され
ている。入口流路21には、チューブ6が接続されており、出口流路23には、噴射管3
が接続されている。
第1ケース24の図中右側には第1ケース24と接して筒状の第2ケース26が設置さ
れている。ダイアフラム25は円盤状の金属薄板であり、ダイアフラム25の外周部分が
第1ケース24と第2ケース26との間に挟まれて固定されている。第2ケース26の図
中右側には第2ケース26と接して第3ケース27が設置されている。ダイアフラム25
と第3ケース27との間には積層型圧電素子である容積変更手段としての圧電素子28が
配置されている。圧電素子28の一端はダイアフラム25に固定され、他端は第3ケース
27に固定されている。圧電素子28はケーブル13aにより制御装置13に接続されて
いる。
制御装置13から駆動電圧が印加されると、ダイアフラム25と第1ケース24との間
に形成された液体室22の容積を圧電素子28が変化させる。圧電素子28に印加される
駆動電圧が大きくなると圧電素子28が伸長し、ダイアフラム25が圧電素子28に押さ
れて図中第1方向29である液体室22側に撓む。ダイアフラム25が第1方向29に撓
むと、液体室22の容積が小さくなる。そして、液体室22内の流体は液体室22から押
し出される。出口流路23の内径は、入口流路21の内径よりも大きい。すなわち、出口
流路23の流体抵抗は、入口流路21の流体抵抗よりも小さい。そして、入口流路21は
出口流路23よりポンプ10に近いので入口流路21における水圧は出口流路23におけ
る水圧より高い水圧になっている。従って、液体室22内の流体の大部分は、出口流路2
3を通って液体室22から押し出される。
一方、圧電素子28に印加される駆動電圧が小さくなると、圧電素子28が収縮し、ダ
イアフラム25が圧電素子28に引かれて図中第2方向30である第3ケース27側に撓
む。圧電素子28が縮小して液体室22の容積が大きくなり、入口流路21から液体室2
2内に流体が供給される。
圧電素子28に印加される駆動電圧は、高い周波数(例えば300Hz)でオン(最大
電圧)とオフ(0V)とを繰り返すので、液体室22の容積の拡大と縮小が繰り返され、
流体に脈動が与えられる。液体室22から押し出された流体は、噴射管3の先端のノズル
4からパルス流となって噴射される。なお、パルス流の噴射とは、流量または流速が変動
を伴った状態で噴射されることを意味し、流体の噴射と停止とを繰り返すことに限られな
い。つまり、噴射と噴射の間に噴射が完全に途切れる形態や、噴射間にも圧力の低い流れ
が存在する形態など、多様な噴射形態を含む。
図2(b)は、液体室の容積の推移を示すグラフである。図2(b)において縦軸は液
体室22の容積を示し図中上側が下側より小さな容積となっている。横軸は時間の推移を
示し時間は図中左側から右側へ推移する。容積推移線31は液体室22の容積を変化させ
るときの容積の推移を示す。
容積推移線31は周期32で繰り返される。1つの周期32は立上り区間33、立下り
区間34、休止区間35に区分される。立上り区間33では容積推移線31はサイン波形
に類似した形状となっている。このとき、圧電素子28に電圧が印加されて圧電素子28
が伸長する。これにより、ダイアフラム25が第1方向29に移動して液体室22の容積
が減少する。そして、液体室22の液体12が出口流路23に移動する。
立下り区間34では容積推移線31はサイン波形に類似した形状となっている。このと
き、圧電素子28に印加された電圧が減少して圧電素子28が収縮する。これにより、ダ
イアフラム25が第2方向30に移動して液体室22の容積が増加する。そして、液体1
2が入口流路21から液体室22に流入する。立下り区間34は立上り区間33より長い
時間となっている。これにより、液体12は勢いよく出口流路23に流出し、低速で入口
流路21から流入する。休止区間35は圧電素子28が収縮した状態を維持する区間であ
る。休止区間35の長さを変更することにより周期32を調整することができる。
容積推移線31における容積の変化量を容積変化量31aとする。制御装置13が圧電
素子28を制御することにより、容積変化量31aを調整することが可能になっている。
以上のように脈動付与部5でパルス流が形成される。
図3は液体噴射装置1の電気制御ブロック図である。図3において、液体噴射装置1は
液体噴射装置1の動作を制御する制御装置13を備えている。そして、制御装置13はプ
ロセッサーとして各種の演算処理を行うCPU36(中央演算処理装置)と、各種情報を
記憶するメモリー37とを備えている。ポンプ駆動装置38、流量計8及び脈動付与部5
は入出力インターフェイス41及びデータバス42を介してCPU36に接続されている
。さらに、メインスイッチ14、噴射スイッチ15、脈動量入力装置43、出力装置44
及び入力装置45も入出力インターフェイス41及びデータバス42を介してCPU36
に接続されている。
ポンプ駆動装置38はポンプ10及び電磁弁9を駆動する装置である。ポンプ駆動装置
38はCPU36から指示信号を入力する。そして、指示信号に示す圧力や流量の条件で
ポンプ駆動装置38はポンプ10を駆動する。さらに、ポンプ駆動装置38は電磁弁9を
駆動して弁を開閉する。
メインスイッチ14は液体噴射装置1を起動するスイッチである。メインスイッチ14
をONにすると制御装置13が起動される。そして、術者が噴射スイッチ15をONにす
るとポンプ10及び脈動付与部5が駆動される。そして、液体12の水圧が高くなった後
で電磁弁9が開いてノズル4から液体12が噴射される。
脈動量入力装置43は術者が液体12の脈動の変動量を入力する装置である。脈動量入
力装置43は、例えば、液体室22の容積変化量31aを設定するための装置である。脈
動量入力装置43は例えば、可変抵抗器と可変抵抗器の抵抗値を電圧に変換する回路やス
イッチ等により構成することができる。
出力装置44は液晶式の表示装置の他、異常を知らせるライトやスピーカー、外部コン
ピューターと有線及び無線の通信を行う装置等が含まれる。これにより、制御装置13は
液体噴射装置1の状態や術者が設定した設定状態を表示し出力することが可能になってい
る。
入力装置45にはキーボードやマウス型入力装置、ペン型入力装置の他、外部コンピュ
ーターと有線及び無線の通信を行う装置が含まれる。これらの入力装置45によりメモリ
ー37には各種のデータが入力される。
メモリー37は、RAM、ROM等といった半導体メモリーや、ハードディスク、DV
D−ROMといった外部記憶装置を含む概念である。機能的には、液体噴射装置1の動作
の制御手順が記述されたプログラムソフト46を記憶する記憶領域や、液体12の供給量
を演算するときに用いるデータである供給量データ47を記憶するための記憶領域が設定
される。他にも、液体12の脈動に関するデータである脈動データ48を記憶するための
記憶領域が設定される。他にも、CPU36のためのワークエリアやテンポラリーファイ
ル等として機能する記憶領域やその他各種の記憶領域が設定される。
CPU36は、メモリー37内に記憶されたプログラムソフト46に従って、ハンドピ
ース2のノズル4から液体12を噴射する制御を行うものである。具体的な機能実現部と
してポンプ制御部49を有する。ポンプ制御部49はポンプ駆動装置38に指示信号を出
力し、ポンプ10を駆動させて液体12を流動させる制御を行う。ポンプ制御部49は流
量計8が検出する液体12の流量を入力して噴出する液体12の流量を制御する。さらに
、ポンプ制御部49は電磁弁9を開閉させて液体12の流動と流動停止とを制御する。
他にも、CPU36は脈動制御部50を有する。脈動制御部50は脈動量入力装置43
により設定された脈動データ48をメモリー37から入力する。そして、脈動制御部50
は脈動付与部5の圧電素子28を制御することにより、液体室22の容積変化量31aを
制御する。液体室22が変動することにより液体12はパルス流にして噴射される。
尚、本実施形態では、上記の各機能がCPU36を用いてプログラムソフトで実現する
こととしたが、上記の各機能がCPU36を用いない単独の電子回路(ハードウェア)に
よって実現できる場合には、そのような電子回路を用いることも可能である。
次に上述した液体噴射装置1を用いて細胞組織16を離断する離断方法について図4〜
図6にて説明する。図4〜図6は、細胞組織を離断する離断方法を説明するための模式図
である。細胞組織16の場所や種類は特に限定されないが、本説明では例えば脳表の腫瘍
と正常組織とを離断する例を示す。脳表は大脳における頭蓋骨側の面を示す。脳表におけ
る離断処置では重要な血管や神経等の正常な組織を必要以上に損傷を与えないようにする
必要がある。組織の境界において組織同士が強く貼りついているときには正常な組織に損
傷を与える危険性が高くなる。
図4(a)及び図4(b)は、離断場所を露出させるステップを示す図である。図4(
a)に示すように、術者は頭部軟部組織51を切開する。頭部軟部組織51は表皮(頭皮
)、皮下組織、帽状腱膜、帽状腱膜下組織、骨膜、の5層構造になっている。次に、頭蓋
骨52の一部を外し、髄膜53、軟膜54を切開する。髄膜53は硬膜とクモ膜とで構成
されている。
これにより大脳55の脳表55aを露出させることができる。大脳55が離断対象の細
胞組織16である。図4(b)に示すように、大脳55には血管56が張り巡っている。
本実施例では大脳55の正常組織57の中の一部分が腫瘍58になっている。また、腫瘍
58に血管56が近接している。本ステップでは腫瘍58が露出される。
図4(c)及び図4(d)は、離断する細胞組織16の位置にノズル4を設置するステ
ップを示す図である。図4(c)及び図4(d)に示すように、腫瘍58を囲んで離断予
定線61を設定する。つまり、離断予定線61は正常組織57と腫瘍58との境界になっ
ている。そして、離断予定線61と対向する場所にノズル4が位置するように術者はハン
ドピース2を設置する。ハンドピース2は噴射管3の延在方向が脳表55aの法線方向に
なるように設置するのが好ましい。噴射される液体12の勢いを効率良く大脳55に当て
ることができる。
図5(a)〜図5(c)は、ノズル4から細胞組織16に液体12を噴出させるステッ
プを示す図である。図5(a)及び図5(b)に示すように、術者はノズル4から細胞組
織16に向けて液体12を噴出させる。そして、術者はハンドピース2を操作してノズル
4を離断予定線61に沿って移動させる。ノズル4の移動は1周でも良く複数周移動させ
ても良く特に限定されない。移動方向も特に限定されず時計回り、反時計回りの一方でも
良く組み合わせても良い。
離断予定線61は組織同士を分けようとする位置を示す線である。パルス流の液体12
をノズル4から噴射して、組織同士を分けようとする位置に液体12を打ち込む。液体1
2の打ち込みにより細胞組織16の一部が破砕して細胞組織16の組織間の距離が広がる
。これにより、図5(b)及び図5(c)に示すように細胞組織16は柔らかい柔組織1
8となる。よって、腫瘍58と血管56が近接していたが距離が広がる。
噴射する液体12は例えば生理食塩水を用いる。これにより細胞組織16が化学的に損
傷を受けることを抑制することができる。液体12の噴射は細胞組織16が離断しない程
度の勢いとなっている。離断予定線61の近くに血管56があっても、必要以上に強い噴
射ではないので血管56を損傷しない。
液体12はパルス流にして噴射される。パルス流にすることにより細胞組織16に加わ
る圧力変動を大きくすることができる。圧力変動が大きい程細胞同士をつなげる部分が疲
労破壊しやすくなる為、細胞組織16が柔組織18になる。
図6(a)〜図6(c)は、柔組織18を離断するステップを示す図である。図6(a
)に示すように、離断具としてのはさみ62で柔組織18を切除したり、離断具としての
攝子63で切除した場所を広げたりしながら離断する。その結果、図6(b)及び図6(
c)に示すように、柔組織18には溝64が形成される。尚、離断具は熱などで焼き切る
電気メスのような電気手術機器であっても構わない。
さらに、液体噴射装置1にて細胞組織16を柔組織18にするステップと柔組織18を
離断するステップとを繰り返して正常組織57から腫瘍58を摘出する。次に、軟膜54
、髄膜53、頭蓋骨52及び頭部軟部組織51を戻して縫合して手術を終了する。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、正常組織57と腫瘍58との境界に離断予定線61を設定
し、離断予定線61を設定した場所に液体12を噴射している。液体12が噴射された場
所では細胞組織16の一部が破壊されながら液体が内部に打ち込まれ細胞間の距離が拡幅
され柔らかい柔組織18となる。そして、液体12を噴射した場所をはさみ62及び攝子
63等の離断具にて離断している。拡幅され柔らかくなった場所では離断具にて切れやす
くなっているので細胞組織16を容易に離断することができる。
(2)本実施形態によれば、液体12はパルス流にして噴射される。パルス流にするこ
とにより細胞組織16に加わる圧力変動を大きくすることができる。圧力変動が大きい程
細胞同士をつなげる部分が疲労破壊しやすくなる為、容易に細胞組織16を柔らかくする
ことができる。
(3)本実施形態によれば、ノズル4から噴射された液体12はパルス状に噴射するの
で、連続的に液体12をあてるよりも水量が少なくなり組織同士を分けようとする位置に
液体12を打ち込み易い。また、液体12のみでは離断しない程度の勢いで噴射する。こ
のため、離断するために強いパルス流を当てることもなく必要以上の組織を切除や切開を
してしまうことを防止できる。また、柔組織18では組織間隔が拡幅されているので、剪
刃や攝子等の離断具が離断面に入り易くなる。また、液体12が打ち込まれて組織同士を
分けようとする位置が柔らかくなっているので、容易に離断処置を行うことができる。よ
って、腫瘍58を無理に離断しようとすると、血管56や周りの正常な組織に損傷を与え
る危険性が高くなるが、血管56や周りの正常な組織に損傷を与えることなく離断するこ
とができる。
(第2の実施形態)
次に、液体噴射装置の一実施形態について図7の液体噴射装置の構成を示すブロック図
を用いて説明する。
本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、図1(a)の脈動付与部5が除去され
た点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、図7に示すように液体噴射装置65ではチューブ6が噴射
管3に接続されている。術者が噴射スイッチ15をONにするときノズル4からは連続的
に液体12が噴射される。このときにも細胞組織16を柔組織18にできるときには脈動
付与部5がない構成にしても良い。脈動付与部5及び脈動制御部50を省略できるので製
造し易い液体噴射装置65にすることができる。
(第3の実施形態)
次に、液体噴射装置の一実施形態について図8及び図9を用いて説明する。図8は、液
体噴射装置の構成を示すブロック図である。図9は、細胞組織を離断する離断方法を説明
するための模式図である。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、ノズル4付近
に離断具としての刃部67が設置された点にある。尚、第1の実施形態と同じ点について
は説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、図8に示すように液体噴射装置66は噴射管3に刃部67
が設置されている。これにより、術者は細胞組織16の表面に向けてノズル4から液体1
2を噴射することができる。液体噴射装置66は刃部67を備えている為、術者は柔組織
18の形成と柔組織18の離断処置とを液体噴射装置66で行うことができる。従って、
複数の治具を持ち換える必要がないので操作性良く細胞組織16を離断することができる
刃部67はノズル4と並んで設置され、刃部67の先端はノズル4の先端より液体12
が噴射される方向に突出して設置されている。これにより、術者は液体噴射装置66の持
ち方を変えずに柔組織18の形成と柔組織18の離断処置とを行うことができる。
図9(a)は、ノズル4から細胞組織16に液体12を噴出させるステップを示す図で
ある。図9(a)に示すように、術者はノズル4から細胞組織16に向けて液体12を噴
出させる。そして、術者はハンドピース2を操作してノズル4を離断予定線61に沿って
移動させる。噴射管3の先端には刃部67が設置されている。刃部67はノズル4から突
出する長さが短いので刃部67が細胞組織16に触れないようにして細胞組織16に液体
12を噴射することが可能になっている。
図9(b)及び図9(c)は、柔組織18を離断するステップを示す図である。図9(
b)及び図9(c)に示すように、刃部67で柔組織18を切除して離断する。柔組織1
8の切除は離断予定線61に沿って行われる。その結果、柔組織18には溝64が形成さ
れる。
尚、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内
で当分野において通常の知識を有する者により種々の変更や改良を加えることも可能であ
る。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
前記第1の実施形態では大脳55の細胞組織16を離断する例を示したが、大脳55に
限らず他の部位の細胞組織16を離断するときに本実施形態と同様の方法を用いても良い
。治療対象は人を除く動物に限っても良い。また、細胞組織16は生体に限らず、遺体の
一部でも良い。これらの場合においても柔組織18の場所では離断具にて切れやすくなっ
ているので細胞組織16を容易に離断することができる。
(変形例2)
前記第3の実施形態では、刃部67が噴射管3に固定されていた。噴射管3に直動機構
を設置し直動機構が刃部67を噴射管3の長手方向に移動する構造にしても良い。そして
、ノズル4から液体12を噴射するときには刃部67がノズル4より突出しない場所に退
避されても良い。液体12を噴射するときに刃部67が細胞組織16に当たってハンドピ
ース2を操作し難くなることを防止することができる。
また、柔組織18を離断処置するときには直動機構が刃部67をノズル4より突出させ
る。これにより、刃部67を柔組織18に容易に挿入することができる為、柔組織18を
離断しやすくすることができる。
1,65,66…液体噴射装置、4…ノズル、12…液体、16…細胞組織、62…離
断具としてのはさみ、63…離断具としての攝子、67…離断具としての刃部。

Claims (3)

  1. 細胞組織に液体を噴射し、
    前記液体を噴射した場所の前記細胞組織を離断具にて離断することを特徴とする細胞組
    織離断方法。
  2. 請求項1に記載の細胞組織離断方法であって、
    前記液体はパルス流にして噴射されることを特徴とする細胞組織離断方法。
  3. 請求項1または2に記載の細胞組織離断方法であって、
    前記液体は液体噴射装置のノズルから噴射され、
    前記ノズルと並んで前記離断具が設置され、前記離断具にて前記液体を噴射した場所を
    離断することを特徴とする細胞組織離断方法。
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