JP2015534134A - 標識を伴わない高コントラスト細胞撮像のための定量位相顕微鏡検査 - Google Patents

標識を伴わない高コントラスト細胞撮像のための定量位相顕微鏡検査 Download PDF

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Abstract

本明細書に記述されるシステム及び方法は、試料により回折される光と、試料により回折されない光との間の各種の相対位相シフトによる複数の位相コントラスト画像を利用して定量位相画像を生成する。生成された定量位相画像は、細胞体及び核の、標識を伴わない自動セグメンテーションのための十分なコントラストを有し得る。【選択図】図24

Description

実施形態は、概して位相コントラスト顕微鏡検査に関する。より具体的に、一部の実施形態は、高コントラスト細胞撮像のための定量位相顕微鏡検査に関する。本発明の他の態様は、定量位相顕微鏡検査における空間変化のリアルタイム画像取得を可能にするための新規の時分割多重化法を含む。
試料の顕微鏡検査画像中の細胞体及び/又は細胞核の境界の識別は、画像中の細胞体及び/又は核のセグメンテーションと称され得る。試料中の細胞の構造を撮像する(例えばセグメンテーションのために)ために、様々な種類の細胞構造間のコントラストを強調するための染色又は標識技術がしばしば使用される。例えば、試験片は、DNAもしくはRNAと反応する染料(例えば臭化エチジウム)、又は細胞の細胞核及び細胞質と異なるように相互作用する染料(例えばヘマトキシリンエオシン)により染色され得る。別の例として、1つ以上の着色剤(発色体)及び/又は1つ以上の蛍光剤(蛍光体)であり得る標識は、固有タグの存在に基づいて細胞構造内の所望の物質を識別するのに有用である。そのような染色及び標識技術は、細胞構造の識別を助けるが、外部造影剤を用いる染色又は標識は、撮像される試料の構造又は他の関心のある特性に影響を及ぼし得る。さらに、一般に、そのような染色又は標識を生細胞に関して実施することができない。
従来の位相コントラスト撮像技術(例えば、Zernike、微分干渉(DIC))は、明視野撮像と比べてコントラストが改良された細胞単層の撮像を可能にする。染色又は標識を必要としないこれらの位相コントラスト技術は、一般に、追加の光部品、光源及び位置決め手法の出費を伴ってではあるが、十分な画像コントラストを提供することができる。
国際公開第2013/187833号パンフレット
従来の位相撮像を従前の一連の透過光画像の処理により(例えば、焦点画像の出し入れの控除により)近似することができる。エッジ特徴が強調された画像を提供する一方で、コントラストは、細胞及び/又は核の自動セグメンテーションの信頼性を確保するにはしばしば不十分である。
さらに、標識及び染色を伴う従来の光学撮像も従来の位相コントラスト撮像も、細胞単層に関する定量的な厚さ情報を提供しない。
例示的な実施形態は、試料の定量位相画像を生成するための方法及びシステムに関する。一部の実施形態は、生体試料の高コントラスト定量位相画像を生成するために利用され得る。生体試料の生成された高コントラスト定量位相画像は、画像中の細胞体及び/又は核の、標識を伴わない自動セグメンテンーションのための十分なコントラストを有し得る。定量位相画像は、各種の位置での試料厚さに関する情報も提供し得る。空間分解された厚さ情報は、画像セグメンテーションを不要にするのに十分である細胞状態に関する情報を提供し得る。
例示的な実施形態は、調整可能なコントラスト撮像システムである。システムは、主光ビームにより試料を照明するための光源を含む。一部の実施形態において、光源は、低コヒーレンスの光ビームを生成する。光は、10μm未満のコヒーレンス長を有し得る。
システムは、試料により回折される光を集光し、試料により回折されない光を集光するように構成される少なくとも1つの主ビーム光素子を、主ビームの経路において試料の後方にさらに含む。一部の実施形態において、少なくとも1つの主ビーム光素子は、顕微鏡の対物レンズ及び/又はチューブレンズを含む。
システムは、少なくとも1つの主ビーム光素子により集光された光を第1のビームと第2のビームに分割するように構成されたビームスプリッタも含む。第1のビームは、第1の回折ビーム及び第1の非回折ビームを含み、第2のビームは、第2の回折ビーム及び第2の非回折ビームを含む。
第1のビームの経路に沿って、システムは、第1の非回折光を焦点面で合焦させるように構成された第1の光素子(例えばレンズ)を含む。システムは、第1の回折ビームの少なくとも一部を遮断し、合焦された第1の非回折ビームの少なくとも一部を透過させるように構成されたマスクも、焦点面又はその付近に含む。一部の実施形態において、マスクは、合焦された第1の非回折ビームの少なくとも一部を透過させるように構成された開口を画定する。マスクは、第1の回折ビームの大半を遮断し、合焦された第1の非回折ビームの大半を透過させるように構成され得る。一般に、マスクは、変調成分を非回折ビームからフィルタリングし、クリーンな位相基準を提供する。
第2の光素子(例えばレンズ)も、第1のビームの経路においてマスクの後方にある。一部の実施形態において、第2の光素子は、第1の非回折ビームをコリメートするように構成される。第2の光素子は、第1の光素子の焦点距離と同じ焦点距離を有し得る。システムは、第1のレンズ、マスク及び第2のレンズを含む空間フィルタを含み得る。
システムは、第1のビームの経路において第2の光素子の後方に可動ミラーを含む。一部の実施形態において、システムは、可動ミラーを配置するための圧電素子も含む。可動ミラーは、選択された複数の位相シフトのそれぞれを第2のビームに対して第1のビームに生成すべく位置決めされるように構成される。一部の実施形態において、選択された複数の相対位相シフトは、0、π、π/2及びπを含む。選択された複数の相対位相シフトは、3π/2をさらに含み得る。
システムは、第1のビームの経路及び第2のビームの経路に第2のビームスプリッタも含む。第2のビームスプリッタは、2次元(2−D)撮像システムによる撮像のために、可動ミラーからの第1のビームを第2のビームと合成するように構成される。一部の実施形態において、第2のビームスプリッタは、可動ミラーからの第1の非回折ビームの透過部分と第2の回折ビームとを合成するように構成される。
一部の実施形態において、第1のビームスプリッタから2−D撮像システムまでの第1の非回折ビームの光路長は、第1のビームスプリッタから2−D撮像システムまでの第2の回折ビームの光路長に略等しい。
一部の実施形態において、システムは、第2のビームの経路に第3の光素子(例えばレンズ)及び第4の光素子(例えばレンズ)を含む。第3の光素子は、第4の光素子の焦点距離に略等しい焦点距離を有し得る。第4の光素子は、第2の回折ビームを2−D撮像システムで合焦させるように構成され得る。
一部の実施形態において、システムは、定量位相画像を決定するようにプログラミングされた計算装置をさらに含む。定量位相画像の決定は、少なくとも部分的に、0の相対位相シフトに位置決めされ、π/2の相対位相シフトに位置決めされ、πの相対位相シフトに位置決めされた可動ミラーにより得られて測定された2−D位相コントラスト画像に基づき得る。一部の実施形態において、定量位相画像は、少なくとも部分的に、3π/2の相対位相シフトに位置決めされた可動ミラーにより得られて測定された2−D位相コントラスト画像にさらに基づく。定量位相画像は、定量位相画像中の各位置での相対位相遅れに関する定量情報を含み得る。
一部の実施形態において、システムは、1つ以上の細胞を含む試料の、標識を伴わない高コントラスト撮像のために構成される。計算装置は、定量位相画像に基づいて、細胞及び/又は核を含む試料の、標識を伴わないセグメンテーションを実施するようにさらにプログラミングされ得る。計算装置は、定量位相画像の少なくとも一部に基づいて細胞単層試料の定量的な厚さ情報を生成するようにさらにプログラミングされ得る。
別の実施形態は、定量位相撮像のための方法である。方法は、試料を通る主光ビームを導き、試料により回折される光及び試料により回折されない光を集光することを含む。
方法は、集光された回折光及び非回折光を、第1の回折ビーム及び第1の非回折ビームを含む第1のビームと、第2の回折ビーム及び第2の非回折ビームを含む第2のビームとに分割することも含む。一部の実施形態において、ビームスプリッタは、集光された回折光及び非回折光を分割するために使用され得る。
方法は、第1の非回折ビームを焦点面で合焦させることも含む。第1の回折ビームの少なくとも一部は、焦点面又はその付近で遮断され、合焦された第1の非回折ビームの少なくとも一部は、焦点面又はその付近で透過される。一部の実施形態において、第1の回折ビームの少なくとも一部を遮断し、合焦された第1の非回折ビームの少なくとも一部を透過させることは、第1の回折ビームの大部分を遮断することを含む。一部の実施形態において、焦点面又はその付近に配置された空間フィルタは、合焦された第1の非回折ビームの少なくとも一部を透過させ、第1の回折ビームの少なくとも一部を遮断する。
方法は、第1の非回折ビームの透過部分を相対位相シフト素子に導くことをさらに含む。一部の実施形態において、相対位相シフト素子は、可動ミラーである。相対位相は、可動ミラーに結合された圧電素子を用いて調節され得る。
方法は、相対位相シフト素子からの第1のビームを第2のビームと合成して合成ビームを得て、合成ビームを2次元撮像装置に導いて位相コントラスト画像を生成することも含む。
方法は、相対位相シフト素子を調節して、第1のビームと第2のビームの間の相対位相シフト約0に対応する位相コントラスト画像を得ることをさらに含む。方法は、相対位相シフト素子を調節して、位相シフトされた第1のビームと第2のビームの間の約π/2の相対位相シフトに対応する位相コントラスト画像を得ることもさらに含む。方法は、相対位相シフト素子を調節して、位相シフトされた第1のビームと第2のビームの間の約πの相対位相シフトに対応する位相コントラスト画像を得ることを含む。
方法は、少なくとも部分的に、相対シフト約0に対応する少なくとも1つの位相コントラスト画像、相対シフト約π/2に対応する少なくとも1つの位相コントラスト画像、相対シフト約πに対応する少なくとも1つの位相コントラスト画像に基づいて、計算装置を用いて定量位相画像を生成することを含む。定量位相画像は、定量位相画像中の各位置の相対位相遅れに関する定量情報を含み得る。一部の実施形態において、方法は、定量位相画像を表示することをさらに含む。
一部の実施形態において、方法は、相対位相シフト素子を調節して、位相シフトされた第1のビームと第2のビームの間の約3π/2の相対位相シフトに対応する位相コントラスト画像を得ることをさらに含む。定量位相コントラスト画像は、少なくとも部分的に、約3π/2の相対シフトに対応する少なくとも1つの位相コントラスト画像にも基づき得る。
一部の実施形態において、方法は、定量位相画像を表示することをさらに含む。方法は、定量位相画像の少なくとも一部に基づいて、定量位相画像の少なくとも一部における各位置の定量的な厚さ情報を生成することも含み得る。
一部の実施形態において、試料は、1つ以上の細胞を含み、定量位相画像は、標識を伴わない試料の高コントラスト画像である。一部の実施形態において、試料は、細胞単層を含み、方法は、試料の定量位相画像の少なくとも一部に基づいて、細胞単層に関する定量的な厚さ情報を生成することをさらに含む。一部の実施形態において、方法は、定量位相画像に基づいて、標識を伴わずに細胞及び/又は核の自動セグメンテーションを実施することも含む。
本明細書の以下でより詳しく記述される幾つかの実施形態において、新規の時分割多重化法の使用を通して複数(例えば4つ)の位相遅れで画像を連続的に取り込むように構成される定量位相顕微鏡検査システムが提供される。そのようなシステムは、定量位相顕微鏡検査システムにおける空間変化のリアルタイム画像取得を可能にする。
以下で概説されるような一部に実施形態において、時分割多重化法は、定量位相顕微鏡検査システムにおける空間変化のリアルタイム画像取得を可能にする定量位相顕微鏡検査システムに使用される。
時分割多重化法を介したQPMのリアルタイム取得は、心臓細胞収縮及び神経系モデル伸張等の動的な生体プロセスの監視を可能にする。
本発明のさらなる実施形態において、位相コントラスト撮像システムが提供され、システムは、新規アルゴリズムを画像データに適用し、それにより背景「ノイズ」を抑制し、したがって、「スペックルを伴わない」背景を実現することにより画像品質を改良するように構成される。アルゴリズム及び得られた改良画像の具体的な詳細は、以下に記述され、図25及び図26にも提示される。
実施形態の特徴及び態様は、要素が必ずしも縮尺通りに描写されていない添付図面を参照して、以下に記述される。
位相コントラスト撮像のための、一部の実施形態による例示的なシステムを概略的に描写している。 相対位相シフト0、π/2及びπの位相コントラスト画像を得ることを含む定量位相撮像のための、一部の実施形態による例示的な方法を描写するフローチャートである。 図2に描写される方法の「位相コントラスト画像を得る」部分を描写するフローチャートである。 相対位相シフト0、π/2、π及び3π/2の位相コントラスト画像を得ることを含む定量撮像のための、一部の実施形態による別の例示的な方法を描写するフローチャートである。 本明細書に教示される例示的な実施形態を実践するのに適した例示的な計算環境を図示している。 システム及び方法の例を用いて得られた、エッチングされた段を有するガラスの定量位相顕微鏡検査データの2次元画像である。 図5の破線内に属するデータの平均位相プロファイルのプロットである。 システム及び方法の例を用いて得られた、ヒト上皮頬細胞の定量位相顕微鏡検査データの第1の組の2次元画像である。 z方向に表示された相対位相を有する、ヒト上皮頬細胞の定量位相顕微鏡検査データの第1の組の3次元画像の斜視図である。 システム及び方法の例を用いて得られた、ヒト上皮頬細胞の定量位相顕微鏡検査データの第2の組の2次元画像である。 z方向に表示された相対位相を有する、ヒト上皮頬細胞の定量位相顕微鏡検査データの第2の組の3次元画像の斜視図である。 システム及び方法の例を用いて得られた、撮像チャンバ内のB35生細胞の定量位相顕微鏡検査データの第1の組の2次元画像である。 z方向に表示された相対位相を有する、撮像チャンバ内のB35生細胞の定量位相顕微鏡検査データの第1の組の3次元画像の斜視図である。 システム及び方法の例を用いて得られた、撮像チャンバ内のB35生細胞の定量位相顕微鏡検査データの第2の組の2次元画像である。 z方向に表示された相対位相を有する、撮像チャンバ内のB35生細胞の定量位相顕微鏡検査データの第2の組の3次元画像の斜視図である。 腸薄組織切片試料の2次元光強度画像である。 システム及び方法の例を用いて得られた位相コントラスト画像から生成された、腸薄組織切片試料の定量位相顕微鏡検査データの第1の組の2次元画像である。 倍率4xに構成された顕微鏡を有するシステム及び方法の例を用いて得られた、腸薄組織切片試料の定量位相顕微鏡検査データの第2の組の2次元画像である。 倍率20xに構成された顕微鏡により得られた位相コントラスト画像から生成された、腸薄組織切片試料の定量位相顕微鏡検査データの第3の組の2次元画像である。 倍率40xに構成された顕微鏡対物レンズにより得られた、腸薄組織切片試料の定量位相顕微鏡検査データの第4の組の2次元画像である。 倍率4xに構成された顕微鏡を有するシステム及び方法の例を用いて得られた、ラット間葉系幹細胞試料の定量位相顕微鏡検査データの第1の組の2次元画像である。 倍率20xに構成された顕微鏡により得られた、ラット間葉系幹細胞試料の定量位相顕微鏡検査データの第2の組の2次元画像である。 倍率40xに構成された顕微鏡により得られた、ラット間葉系幹細胞試料の定量位相顕微鏡検査データの第3の組のグレースケール2次元画像である。 時分割多重化のために構成された位相コントラスト撮像のための、本発明の幾つかの態様による例示的な定量位相顕微鏡検査システムを概略的に描写している。 位相回復のための従来アルゴリズム及び得られた取得画像、並びに、本明細書に開示される位相回復のための新規アルゴリズム及び本明細書に記述される新規アルゴリズムの適用により実現された、抑制された背景ノイズ及び「スペックルを伴わない」背景を表示する得られた画像を提供する。 元の画像、図25に論述される従来アルゴリズムを利用して得られた画像、及び、本明細書に記述される新規アルゴリズムを用いて得られた画像を提供する。新規アルゴリズムが画像データに適用されると、より良好な画像品質及び細胞コントラストが得られる。
定量位相撮像システム及び方法に関する一部の実施形態が本明細書に記述される。実施形態の例は、アーチファクトが少ない定量位相画像を得るために、試料により回折される光と、試料により回折されない光との間の各種の相対位相シフトを有する複数の位相コントラスト画像を生成する。一部の実施形態は、生体薄試料(例えば細胞単層)に関する定量的な光学的厚さ情報を提供する位相コントラスト顕微鏡検査システム及び方法を提供する。一部の実施形態は、標識を伴わずに細胞体及び/又は核の自動セグメンテーションを実施するのに十分な画像コントラストを提供し得る。
図1は、定量位相コントラスト(PC)撮像を実施するための、一部の実施形態による例示的なシステム10を概略的に描写している。システム10は、主光ビーム16により試料14を照明するための光源12を含む。一部の実施形態において、レンズ及びフィルタ等の各種の光素子が、光源12に含まれ得又は光源12と試料14の間に配置され得る。光源12は、時間的コヒーレンスが低い光源であり得る。例えば、一部の実施形態において、光源は、約2.5μm未満のコヒーレンス長を有する主ビームを生成し得る。
試料14は、半透明又は透明の試料であり得る。一部の実施形態において、試料は、乾いた試料(例えばカバーガラス上の)又は湿った試料(例えば、チャンバ内の生細胞)であり得る。一部の実施形態において、試料は、マイクロタイタープレート内又はt225フラスコ内にあり得る。一部の実施形態において、試料は、使用される光の波長に応じて2μm〜10μmの厚さであり得る。
主光ビーム16は、試料14と相互作用し、試料により回折される光(回折光)18と、試料により回折されない光(非回折光)17とをもたらす。回折光18及び非回折光17は、主ビーム16の経路において試料14の後方にある少なくとも1つの主ビーム光素子20により集光される。凡例11で表示されるように、本ブロック図において、試料により回折される光は、実線で表示され、試料により回折されない光は、破線で表示されている。一部の実施形態において、少なくとも1つの主ビーム光素子20は、示されるように、対物レンズ22、チューブレンズ24又は両方を含み得る。図示されるように、1つ以上の透明又は半透明の光素子15(例えば、ガラススライド、カバーガラス、チャンバ窓等)は、少なくとも1つの主ビーム光素子20を試料14から離し得る。
一部の実施形態において、光を集光するための少なくとも1つの主ビーム光素子20は、顕微鏡28の一部(例えば、顕微鏡の対物レンズ22及びチューブレンズ24)であり得る。一部の実施形態において、光源12は、顕微鏡28の部分であってもよく、顕微鏡28とは別個であってもよく、顕微鏡28内に部分的に組み込まれてもよい。顕微鏡28は、回折光18及び非回折光17を導くための1つ以上のミラー(例えばミラー26)をさらに含み得る。顕微鏡は、計算装置100に接続され得及び/又は計算装置100と通信状態にあり得る。計算装置100は、図5に関して以下でより詳しく記述される。
システム10において、集光された光(回折光18及び非回折光17)は、2つの別経路に分割され、第1の光ビーム32が第1の経路に沿って導かれ、第2の光ビーム38が第2の経路に沿って導かれる。光ビーム32、38は、合成されて撮像装置62に導かれる前に経路の一方又は両方に沿って光学的に操作され、撮像装置62では、合成ビーム39の第1のビーム部分と合成ビーム39の第2のビーム部分との間の干渉が位相コントラスト画像を生成する。
回折光18及び非回折光17を含む集光された光25は、第1のビームスプリッタ30によって、第1の回折ビーム34及び第1の非回折ビーム36を含む第1のビーム32と、第2の回折ビーム40及び第2の非回折ビーム42を含む第2のビーム38とに分割される。示されるように、集光された光25は、キューブ状ビームスプリッタ30により分割され得る。他の実施形態において、光を分割するための他の光素子(例えばプレート状ビームスプリッタ)が使用され得る。
第1の経路に沿って、第1の回折ビーム34の少なくとも一部が遮断され、第1の非回折ビーム36の少なくとも一部が透過される。システム10は、第1のビーム32を焦点面46で合焦させる第1の光素子(例えばレンズ44)を第1のビーム32の経路に含む。システム10は、焦点面46又はその付近に配置されたマスク48も含む。マスク48は、第1の回折ビーム34の少なくとも一部を遮断し、第1の非回折ビーム36の少なくとも一部を透過させるように構成される。例えば、マスク48は、光を遮断する材料を含み得、マスク48は、合焦された第1の非回折ビーム36の位置又はその付近に配置された開口49を画定し得る。第1の回折ビーム34が焦点面46で合焦されないため、第1の回折ビーム34の大半は、開口49を通過せず、マスクにより遮断される。第1の非回折ビーム36が焦点面46で合焦されるため、第1の非回折ビームの大半又は全ては、開口49を通過する。一部の実施形態において、マスク48は、空間フィルタとして記述され得る。
マスク48の後方で、第1の非回折ビームの透過部分37は、可動ミラー54に遭遇し、第2のビーム38に対してシフトされ得る。システムは、マスク48の後方かつ可動ミラー54の前方に第2の光素子(例えばレンズ50)を含み得る。一部の実施形態において、第2の光素子(例えばレンズ50)は、非回折ビームの透過部分37をコリメートするように構成され得る。一部の実施形態において、第2の光素子(例えばレンズ50)は、第1の光素子(例えばレンズ44)の焦点距離と略等しい焦点距離を有し得る。
上記されたように、システム10は、非回折ビームの透過部分37を含む第1のビーム32の経路において第2の光素子(例えばレンズ50)の後方に可動ミラー54をさらに含む。可動ミラー54は、選択された複数の位相シフトのそれぞれを第2のビーム38に対して第1のビーム32に生成すべく位置決めされるように構成される。選択された相対位相シフトは、0、π/2、π及び3π/2のいずれかを含み得る。要求される位相シフトを生成するために可動ミラー54が移動されるべき量は、試料を照明する光の主波長に依存する。例えば、初期位置の可動ミラー54に相対位相シフトが無く、照明光16の主ビームの主波長がλである場合、初期位置からのミラーの変位(ΔP)と相対位相シフト(Δθ)の間の関係は、以下に与えられる。
840nmの波長を有する光の場合、相対位相シフトπ/2は、可動ミラー54の変位105nmに相当する。可動ミラー54は、可動ミラー54を正確に変位させるための追加部分又は部品を含む可動ミラーユニット52の部分であり得る。例えば、システム10において、可動ミラーユニット52は、矢印58で表されるようにビーム経路に沿ってミラーを並進させる圧電変換器56も含む。圧電変換器56への入力電圧は、可動ミラー54が、相対位相シフトに比例して、どの程度遠くに変位されるかを決定する。一部の実施形態において、圧電変換器56は、計算装置100を用いて制御され得る(以下の図5の記述を参照)。
他の実施形態において、可動ミラー54を変位させるために他の装置、システム又は機構が使用され得る。例えば、可動ミラーは、以下の任意の1つ又は任意の組合せにより並進される:圧電アクチュエータ、線形可変差動変圧器(LVDT)駆動ステージ、精密スクリュー駆動ステージ、ボイスコイルアクチュエータ等。
潜在的に位相シフトされた第1の非回折ビームの透過部分37を含む第1のビーム32が可動ミラーから反射した後、それは、第2のビームスプリッタ60により2次元撮像装置(例えばカメラ62)内に導かれる。
第2のビーム38の経路に移ると、第2のビーム38は、第2の回折ビーム40及び第2の非回折ビーム42を含む。第1のビームスプリッタ30からカメラ62までで測定される第1の非回折ビーム36の経路長は、第1のビームスプリッタ30からカメラ62までで測定される第2の回折ビーム40の経路長と略等しくあり得る。第2のビーム38は、第2の非回折ビーム42を合焦させる第3の光素子(例えばレンズ64)に遭遇し得る。一部の実施形態において、第3の光素子(例えばレンズ64)の焦点距離は、第1の光素子(例えばレンズ44)の焦点距離と略等しくあり得る。第2のビーム38は、その経路に沿って1つ以上のミラー(例えばミラー66、68)により導かれ得る。第2のビーム38は、第2のビームスプリッタ60で第1のビーム32と合成される前に第4の光素子(例えばレンズ69)にも遭遇し得る。一部の実施形態において、第4の光素子(例えばレンズ69)は、第3の光素子(例えばレンズ50)の焦点距離と略等しい焦点距離を有し得る。一部の実施形態において、第4の光素子(例えばレンズ69)は、第2の回折ビームを2−D撮像装置(例えばカメラ62)で合焦させ得る。
一部の実施形態において、第2のビームの経路は、第2の非回折ビーム42の少なくとも一部を遮断するように構成され、第2の回折ビーム40の少なくとも一部を透過させるように構成される、第2のマスク(不図示)を含み得る。そのような実施形態において、第2のマスクは、大半の入射光を透過させるが、第2の非回折ビーム42の焦点である領域で大半の光を遮断する素子の形態をとり得る。第2の非回折ビーム42の少なくとも一部を遮断することにより位相コントラスト画像のコントラストが高まるが、第2の非回折ビーム42の焦点で第2のマスクに入射する回折ビーム40の部分を遮断することにより位相画像の中央の画像品質が低下し得る。
第2のビームスプリッタ60は、潜在的に位相シフトされた第1の非回折ビームの透過部分37を含む第1のビーム32を、第2の回折ビーム40を含み、第2の非回折ビーム42を含み得る第2のビーム38と合成する。第1の非回折ビームの透過部分37と第2の回折ビーム40との間の干渉は、位相コントラスト(PC)画像を2−D撮像装置(例えばカメラ62)に生成する。
2−D撮像装置は、適した分解能を有する任意の2−D撮像装置(例えば、電荷結合素子(CCD)カメラ、光電子増倍管(PMT)カメラ、高分解能ビデオカメラ、又は適当な分解能を有する他の撮像装置)であり得る。一部の実施形態において、2−D撮像装置(例えばカメラ62)は、画像又は画像データを解析のための計算装置100に提供するように構成され得る。本明細書において、用語「画像」は、表示画像及び画像に対応するデータもしくは情報の一方又は両方を意味し得る。よって、画像の獲得は、アナログ画像の獲得又はデジタル画像に対応するデータの獲得を意味し得る。さらに、画像に対応するデータは、生の画像データ、処理された画像データ(例えば、フィルタリングされた、スムージングされた、クロッピングされた)、圧縮された画像データ等であり得る。さらに、画像データは、当業者により理解されるであろう各種のフォーマット(例えば、JPG、ビットマップ、ポストスクリプト等)で記憶又は送信され得る。
図2〜図4は、試料の定量位相画像を生成するための例示的な方法を概略的に図示するフローチャートである。図示のために、方法70、80及び90は、図1に描写されるシステム10に関して記述される。しかし、当業者により理解されるであろうように、方法70、80及び90を実施するために、他の構成を有する他のシステムが使用され得る。
図2は、第1のビームと第2のビームの間の3つの異なる相対位相シフトに基づいて定量位相画像を生成するための例示的な方法70を図示している。一部の実施形態において、定量位相撮像のための方法は、図2のフローチャートに概略的に描写されるように、0、π/2及びπの位相シフトで位置決めされる位相シフト素子により位相コントラスト画像を得ることを含み得る。方法70の第1のステップであるステップ72は、第1のビーム32と第2のビーム38の間の相対位相シフト0の位置に位相シフト素子を調節することである。一般に、ステップ72は、試料の位相コントラストビューを得るための方法80を実施し、第1のビーム32と第2のビーム38の間の相対位相シフト0の位置を表示するビューに到達するまで、位相シフト素子を調節しながら、得られる試料ビューを観察することにより実現され得る。
図3は、試料の位相コントラストビューを得るための方法80をフローダイヤグラムで概略的に描写している。主光ビーム16は、試料14を通じて導かれる(ステップ81)。主光ビーム16は、光源12からであり得る。主光ビームは、低い時間的コヒーレンスを有し得る。例えば、一部の実施形態において、主光ビームは、約10μm未満のコヒーレンス長を有し得る。
試料による回折光18及び非回折光17は、集光される(ステップ82)。図1に図示されるように、回折光18及び非回折光17は、顕微鏡28の部品であり得る1つ以上の主ビーム光素子(例えば、対物レンズ22及びチューブレンズ24)を用いて集光され得る。
集光された光25は、第1の回折ビーム34及び第1の非回折ビーム36を含む第1のビーム32と、第2の回折ビーム40及び第2の非回折ビーム42を含む第2のビームとに分割される(ステップ84)。示されるように、集光された光25は、キューブ状ビームスプリッタ30により分割され得る。
第1の非回折ビーム36は、焦点面46に合焦される(ステップ84)。示されるように、第1の非回折ビーム36は、第1の光素子(例えば第1のレンズ44)により合焦され得る。他の実施形態において、第1の非回折ビーム36を合焦させるために、複数のレンズ又は1つ以上の他の種類の光素子(例えば湾曲ミラー)が使用され得る。
焦点面46又はその付近で、第1の回折ビーム34の少なくとも一部が遮断され、第1の非回折ビーム36の少なくとも一部が透過される(ステップ85)。第1の回折ビーム34の少なくとも一部を遮断し、第1の非回折ビーム36の少なくとも一部を透過させるために、焦点面46又はその付近でマスク48又は空間フィルタが使用され得る。例えば、マスクは、合焦された第1の非回折ビーム36の少なくとも一部、大半又は実質的に全てがマスクを通過できるように配置された透過部分又は開口49を含み得る。透過部分又は開口49から離れて、マスク48は、焦点面46で合焦されない第1の回折ビーム34の少なくとも一部、大半又は実質的に全てを遮断するように構成される。
一部の実施形態において、第1の非回折ビームの透過部分37は、第2の光素子(例えばレンズ50)を通過し得る。第2の光素子は、第1の非回折ビームの透過部分37をコリメートするように構成され得る。第1の非回折ビームの透過部分37は、相対位相シフト素子に導かれる(ステップ86)。相対位相シフト素子は、第2のビーム38に対して第1のビーム32の経路を延ばす素子であり得る。示されるように、相対位相シフト素子は、可動ミラーを並進させるための機構(例えば圧電変換器56)を含む可動ミラーユニット52の部分であり得る可動ミラー54であり得る。他の実施形態において、相対位相シフト素子は、物理的な経路長を変化させずに第2のビームに対して第1のビームの光路長を変化させ得る。例えば、一部の実施形態において、位相シフトを得るために、空気の屈折率とは異なる屈折率及び各種の長さを有する各種の光素子が第1のビームの経路内に挿入され得る。別の例として、一部の実施形態において、位相シフトを得るために、異なる屈折率を有する同じ長さの各種の光素子が第1のビームの経路内に挿入され得る。第1のビーム32が相対位相シフト素子に遭遇した後、第1の非回折ビームの透過部分37を含む第1のビーム32は、第2の回折ビーム40の部分を含む第2のビーム38と合成される(ステップ87)。図1に図示されるように、第1のビーム32及び第2のビーム38は、第2のビームスプリッタ60により合成され得る。一部の実施形態において、第2のビーム38は、第1のビーム32と合成される前に1つ以上の追加の光素子(例えばレンズ64及びレンズ69)に遭遇し得る。
合成ビーム39は、2−D撮像装置(例えばカメラ62)に導かれる(ステップ88)。例えば、システム10において、第2のビームスプリッタ60は、合成ビーム39の第1のビーム部分をカメラ62に導くために使用され、ミラー68は、合成ビーム39の第2のビーム部分をカメラ62に導くために使用される。図1に示されるように、合成ビーム39の第2の回折ビーム部分をカメラ62上に合焦させるために、レンズ69等の光素子が使用され得る。
図2のステップ72により、位相シフト素子を相対位相シフト0の位置に調節することは、位相シフト素子(例えば可動ミラー54)の位置が調節されるときに、現在の位相コントラストビューをカメラ62から能動的に観察することを伴い得る。位相シフト素子が第1のビーム32と第2のビーム38の間の相対位相シフト0の位置にあるとき、位相コントラストビューは、位相シフト素子が相対位相シフト0の位置から離れるときと比べて、比較的高いコントラスト(例えば最大コントラスト)を有する。
位相シフト素子が相対位相シフト0に位置決めされた(ステップ72)後、位相シフト0の位相コントラスト画像が得られる(ステップ73)。図3のステップ89で、ビューを観察するために使用されるのと同じ2−D撮像装置を用いて位相コントラスト画像が取り込まれ得る。カメラ62は、位相コントラスト画像を取り込み、それを内部メモリもしくはカメラ62のストレージに保存し得、及び/又は、画像を解析及び/又は記憶のための計算装置100に送信し得る。よって、位相シフト0での位相コントラスト画像は、撮像装置、又は撮像装置から画像を受信した装置のメモリから得られ得る。
ステップ73で第1の画像が得られた後、位相シフト素子は、π/2の位相シフトに対応する位置に調節される(ステップ74)。上で説明されたように、ビームが主波長λを有するとすれば、上記数式1は、所望の相対位相シフト(Δθ)を得るべく、可動ミラーが相対位相シフト0の位置からどの程度遠くに変位(ΔP)されるべきかを決定するために使用され得る。例えば、上記されたように、840nmの波長を有する光の場合、相対位相シフトπ/2は、可動ミラー54の変位(ΔP)105nmに相当する。よって、可動ミラー54は、π/2の位相シフトに位置決めするために105nmだけ変位され得る。位相コントラスト画像は、相対位相シフトπ/2に位置決めされた位相シフト素子により得られ得る(ステップ75)。位相コントラスト画像は、図2に図示される方法80を用いて得られ得る(ステップ75)。
位相シフト素子は、次いで、第1のビーム32と第2のビーム38の間のπ/2の位相シフトを達成するための位置に調節される(ステップ76)。例えば、840nmの波長を有する光の場合、相対位相シフトπは、相対位相シフト0の位置からの可動ミラー54の変位210nmに相当する。位相コントラスト画像は、相対位相シフトπに位置決めされた位相シフト素子により得られる(ステップ77)。ジョウキされたように、位相コントラストビューは、図2に図示される方法80を用いて獲得され取り込まれ得る(ステップ77)。相対位相シフト0、π/2及びπに位置決めされた位相シフト素子に対応する位相コントラスト画像が得られた後、位相コントラスト画像から定量位相画像が生成される(ステップ78)。方法80は、相対位相シフト0、相対位相シフトπ/2及び相対位相シフトπの順序で位相コントラストビューを得るように記述されているが、実際には、相対位相シフト0の位置が決定された後、位相コントラスト画像が任意の順序で得られ得る。さらに、方法70は、相対位相シフト0、π/2及びπのそれぞれで位相コントラスト画像を得るように記述されているが、所定の位置での位相シフト素子、及び定量位相画像を生成するために使用される前の複数の合成画像(例えば平均された)により、複数の位相コントラスト画像を得ることができる。
位相コントラスト画像は、試料からの回折光と非回折光の間の干渉として、以下の数式により表現され得る。
ここで、I0(x,y)は、各位置での位相コントラスト画像強度であり、IUは、非回折光による画像強度であり、IDは、回折光による画像強度であり、Δφ(x,y)は、2次元位相シフトである。IU(x,y)及びID(x,y)の両方は、位置(x,y)の関数であるが、数式では単純化のために、それらが単にIU及びIDにより表現されている。
システムにおける第1のビームと第2のビームの間の相対位相シフトが、制御された方法で変化し、位相コントラスト画像が0、π/2、π及び3π/2の相対位相シフトで得られる場合、以下の数式が当てはまる。
相対位相シフト0での位相コントラストの数式I0(2)、相対位相シフトπ/2での位相コントラストの数式I1(3)、及び相対位相シフトπでの位相コントラストの数式I2(4)は、I0、I1及びI2に依存する、画像全体の定量位相の数式を生じさせるように以下の通り組み合わされ得る。
数式6は、相対位相シフト0、π/2及びπをそれぞれに有する位相コントラスト画像I0、I1及びI2から各位置の定量位相情報を含む定量位相画像を作成するべく、各位置(x,y)での相対位相Δφ(x,y)を決定するために使用され得る。得られた定量位相画像は、3ステップ画像と称され得る。
図4は、4つの位相シフトに基づいて定量位相画像を生成するための例示的な方法90を図示している。一部の実施形態において、定量位相撮像のための方法は、図4のフローチャートに概略的に描写されるように、0、π/2、π及び3π/2の位相シフトに位置決めされた位相シフト素子により位相コントラスト画像を得ることを含み得る。方法90は、相対位相シフト0、π/2及びπに位相シフト素子を調節し、各相対位相シフトでの位相コントラストビューを得るための、方法70の対応するステップ72〜77と並行するステップ91〜96を含む。方法90において、位相シフト素子は、相対位相シフト3π/2の位置にも調節され(ステップ97)、その位相シフトでの位相コントラスト画像が得られる(ステップ98)。上記されたように、図3の方法80は、画像として取り込まれ得る所望の位相コントラストビューを得るために使用され得る。相対位相シフト0、π/2、π及び3π/2での位相コントラスト画像から定量位相画像が生成される。
0(x,y)が相対位相シフト0での位相コントラスト画像強度であり、I1(x,y)が相対位相シフトπ/2での位相コントラスト画像強度であり、I2(x,y)が相対位相シフトπでの位相コントラスト画像強度であり、I3(x,y)が相対位相シフト3π/2での位相コントラスト画像強度である場合、上記数式2〜5から導かれる以下の数式7を用いて、画像Δφ(x,y)中の各位置での定量位相Δφ(x,y)を得ることができる。
得られる定量位相画像は、4ステップ画像と称され得る。4ステップ定量位相画像の例は、図6、図8〜図15、図17及び図18〜図23に表れている。
方法70のための定量位相画像値Δφ(x,y)は、数式6又は等価式もしくは近似式を評価するために、計算装置(以下の図5に関する議論を参照)を用いて位相コントラスト画像I0、I1及びI2から計算され得る。I2がI1に等しい位置の場合、差(I2−I1)は、数式6の分母0に関する問題を避けるために、0以外の小さな値として定義され得る。同様に、方法90のための定量位相データ値Δφ(x,y)は、数式7又は等価式もしくは近似式を評価するために、計算装置を用いて位相コントラスト画像I0、I1、I2及びI3から計算され得る。I2がI0に等しい位置の場合、差(I2−I0)は、数式7の分母0に関する問題を避けるために、0以外の小さな値として定義され得る。
一部の実施形態において、定量位相値の計算は、各位置について(例えば、各画素について、又は各データ点(x0,y0)について)実施される。他の実施形態において、位相コントラスト画像データは、定量位相データが計算される前に処理され得る(例えば、ノイズの効果を低減させるために多くの画素にわたって平均化される)。当業者は、位相コントラスト画像データから定量位相データを生成するために多くの様々なコンピュータプログラム及びアルゴリズムが使用され得ることを理解するであろう。
一部の実施形態において、方法(例えば、方法70、方法90)は、定量位相画像を視覚表示装置122(以下の図5の記述を参照)に表示することをさらに含み得る。4ステップ定量位相画像の例は、図6、図8〜図15、図17及び図18〜図23に表れている。
一部の実施形態において、方法(例えば、方法70、方法90)は、定量位相画像データの少なくとも一部に基づいて、試料の少なくとも一部の厚さを計算することをさらに含み得る。計算値は、定量位相画像中の各位置での厚さ、定量位相画像中の位置の少なくとも一部の各位置での厚さであり得、又は、プロファイルを得るために複数の画素ラインを平均化し得る、定量位相画像に沿うプロファイルであり得る。以下の図7に関する記述を参照されたい。
図5は、本明細書に教示される例示的な方法及びシステムを含む実施形態を実践するのに適した例示的な計算環境を図示している。環境は、関連周辺装置を有する計算装置100を含む。計算装置100は、本明細書に教示される各種の方法又は方法の部分を実施するための実行可能コード150を実装するようにプログラミング可能である。計算装置100は、ハードドライブ、CD−ROM又は他の非一時的なコンピュータ読取可能媒体等の記憶装置116を含む。記憶装置116は、オペレーティングシステム118及び他の関連ソフトウェアを記憶し得る。計算装置100は、メモリ106をさらに含み得る。メモリ106は、コンピュータのシステムメモリ、又は、DRAM、SRAM、EDO RAM等のランダムアクセスメモリを含み得る。メモリ106は、他の種類のメモリ又はそれらの組合せも含み得る。計算装置100は、実行可能コード150の各部分を実装及び処理するための命令を記憶装置116及び/又はメモリ106に記憶し得る。
実行可能コード150は、位相コントラスト画像を解析して、3ステップ及び/又は4ステップ定量位相画像を生成するためのコードを含み得る。一部の実施形態において、実行可能コード150は、位相コントラスト画像及び/又は定量位相画像を処理するための画像処理機能(例えば、関心領域のクロッピング、スムージング、定義付け)を含み得る。実行可能コード150は、位相コントラストの位相画像及び/又は定量位相画像を表示するためのコードを含み得る。一部の実施形態において、実行可能コード150は、定量位相画像中の1つ以上の位置に対応する厚さ情報を決定するためのコードを含み得る。
一部の実施形態において、実行可能コード150は、定量位相画像に基づいて細胞体及び/又は細胞核の自動セグメンテーションを実施するためのコードをさらに含み得る。当業者は、watershed特徴検出、統計的閾値処理(例えば、Otsu、平均、最小誤差、Huang、三角、及び最小最大閾値処理)及び/又はエッジ強調フィルタ(例えば、アンシャープマスキング、Sobelフィルタリング、Gaussianフィルタ、Kalmanフィルタ)を含み得る多くの既知の自動セグメンテーション法及び技術を自動セグメンテーションに利用できることを理解するであろう。一部の実施形態において、実行可能コード150は、細胞及び/又は核のユーザ支援型セグメンテーションのための機能(例えば、定量位相画像中の細胞境界又は核境界を表示することをユーザに可能にさせるツール)を含み得る。他の実施形態において、セグメンテーションは、ユーザにより完全に手動で実施され得る。
計算装置100は、システムハードウェア、周辺装置及び/又は周辺ハードウェアを制御するために、メモリ106に記憶されたソフトウェア及び他のプログラムを実行するように、プロセッサ102も含み、1つ以上の追加のプロセッサ102’を含み得る。プロセッサ102及びプロセッサ102’をそれぞれ単一コアプロセッサ又は複数コア(104及び104’)プロセッサとすることができる。計算装置のインフラストラクチャ及びリソースを動的に共有できるように、計算装置100内で仮想化が利用され得る。仮想化プロセッサは、実行可能コード150及び記憶装置116内の他のソフトウェアによっても使用され得る。プロセスが複数よりもむしろ1つの計算リソースのみを使用していると見えるように、複数のプロセッサ上で実行するプロセスを取り扱うために、仮想マシン114が提供され得る。1つのプロセッサにより複数の仮想マシンを使用することもできる。
ユーザは、ユーザインタフェース124又は任意の他のインタフェースを表示し得る、コンピュータモニタ等の視覚表示装置122を通して、計算装置100と相互作用し得る。表示装置122のユーザインタフェース124は、位相コントラスト画像、定量位相画像、及び/又は各種の周辺装置を制御するためのユーザコントローラを表示するために使用され得る。視覚表示装置122は、例示的な実施形態の他の態様又は要素(例えば、記憶装置116のためのアイコン)も表示し得る。計算装置100は、ユーザからの入力を受けるための、キーボード又はマルチポイントタッチインタフェース(例えばタッチスクリーン)108及びポインティング装置110(例えば、マウス、トラックボール及び/又はトラックパッド)のような他のI/O装置を含み得る。キーボード108及びポインティング装置110は、有線及び/又は無線接続を介して、視覚表示装置122に接続され得及び/又は計算装置100に接続され得る。計算装置100は、他の適した従来のI/O周辺機器を含み得る。
一部の実施形態において、計算装置100は、有線接続を介して、無線接続を介して、及び/又は記憶装置(例えばフラッシュドライブ)の物理的移送を介して、撮像装置170(例えば、図1のカメラ62)から情報(例えば、データ又は画像)を受信し、及び/又は当該装置に情報を送信する。一部の実施形態において、計算装置100は、撮像装置170の1つ以上の態様(例えば、取得レート、画像分解能等)を制御するための実行可能コードを含む。一部の実施形態において、撮像装置170自体は、撮像パラメータ(例えば、取得レート、画像分解能等)を制御するためのユーザインタフェースを含み得る。
一部の実施形態において、計算装置100は、ミラー位置コントローラ180から情報を受信し得及び/又は当該コントローラに情報を送信し得る。例えば、計算装置100は、可動ミラー54の位置に関する情報を受信し得及び/又は可動ミラー54の位置の変化をミラー位置コントローラ180に指示し得る。一部の実施形態において、ミラー位置コントローラ180は、計算装置100内に組み込まれ得る。
一部の実施形態において、計算装置100は、顕微鏡/光源160から情報を受信し得及び/又は当該装置に情報を送信し得る。例えば、輝度等の光源のパラメータは、計算装置100を用いて観察及び/又は制御され得る。別の例として、デジタル制御される顕微鏡の場合、顕微鏡のパラメータ(例えば、フォーカス又はフィルタリング)は、計算装置100を用いて観察又は制御され得る。
計算装置100は、非限定的に、標準電話線、LANもしくはWANリンク(例えば、802.11、T1、T3、56kb、X.25)、ブロードバンド接続(例えば、ISDN、フレームリレー、ATM)、無線接続、コントローラエリアネットワーク(CAN)、又は上記のいずれかの組合せもしくは上記の全ての組合せを含む各種の接続を通して、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)又はインターネットを介してネットワーク装置126とインタフェースするためのネットワークインタフェース112を含み得る。ネットワークインタフェース112は、内蔵型ネットワークアダプタ、ネットワークインタフェースカード、PCMCIAネットワークカード、カードバスネットワークアダプタ、無線ネットワークアダプタ、USBネットワークアダプタ、モデム、本明細書に記述される動作を実施可能であり通信可能な任意の種類のネットワークとのインタフェースを計算装置100に可能にするのに適した他の任意の装置を備え得る。
また、計算装置100は、ワークステーション、デスクトップコンピュータ、サーバ、ラップトップ、ハンドヘルドコンピュータ等の任意のコンピュータシステム、又は、通信可能であり、本明細書に記述される動作を実施するのに十分なプロセッサ能力及びメモリ容量を有する他の形態の計算もしくは電気通信装置であり得る。
計算装置100は、MICROSOFT WINDOWS(登録商標)オペレーティングシステムの任意のバージョン、Unix(登録商標)及びLinux(登録商標)オペレーティングシステムの様々なリリース、Macintoshコンピュータ用のMACOSの任意のバージョン、任意の組み込み型オペレーティングシステム、任意のリアルタイムオペレーティングシステム、任意のオープンソースオペレーティングシステム、著作権のある任意のオペレーティングシステム、モバイル計算装置用の任意のオペレーティングシステム、又は、計算装置上で実行可能であり、本明細書に記述される動作を実施可能な他の任意のオペレーティングシステム等の、任意のオペレーティングシステム118を実行することができる。オペレーティングシステムは、ネイティブモード又はエミュレートモードで実行し得る。
この開示の幾つかの態様において、非限定的に4位相表示(例えば、0、π/2、π及び3π/2)を含む複数の位相遅れで画像を連続的に取り込むように構成される定量顕微鏡検査システムが提供され、システムは、複数(例えば4つ)の位相表示からの高速で同時又は略同時の画像表示のために新規の時分割多重化法を利用する。例示的な定量顕微鏡検査システムは、図24に提示されており、時分割多重化法を実現できる1つのシステムを提供する。そのような構成及び方法は、ヒトの目による知覚に適した定量位相顕微鏡検査画像の表示を可能にし、それにより、数十ミリ秒内の露出時間等の短時間の動的な細胞プロセスを当業者が監視することを可能にする。当業者は、時分割多重化法が多数の定量位相顕微鏡検査システムで使用され得るが、図24が新規の時分割多重化法が利用され得る1つの定量顕微鏡検査システムを単に提供していることを認識するであろう。
定量位相顕微鏡検査システムの特定の作用機構又は具体的な設計に限定されることを意図せずに、一実施形態において、定量位相顕微鏡検査システムは、特に0、π/2、π及び3π/2の、4つの位相遅れで画像を連続的に取り込むように構成される。画像取得は、例えば、適当な横分解能での画像取得を可能にするDalsa CMOSのようなモノクロCCDカメラにより実現され得る。システムは、連続位相表示を生成するように設計された複数の装置を備える。この実施形態の一態様において、所望の連続位相遅れを生成するために、合計ウィンドウ時間1.5ミリ秒を有する複数の超高速シャッタが使用される。連続位相表示を生成するための装置として、電気光学変調器が代替的に機能し得る。超高速シャッタ及び電気光学変調器(EOM)は、連続位相表示を生成するための単なる例示的な装置であり、本発明を限定することは意図されていない。当業者は、所望の連続位相表示を生成することが可能である任意の装置が本発明の実践に使用され得ることを理解するであろう。
定量位相顕微鏡検査を用いる空間変化のリアルタイム画像取得は、ヒトの目がフリッカーを知覚しないことを確実にし、例えば細胞の位置を連続的に監視するために、少なくとも15フレーム/秒のスピードで基準ビームの複数(例えば4つ)の光路長から略同時に画像を取得することを要求する。所望のリアルタイム取得を実現するために、連続位相遅れを生成するために使用される複数の装置は、非限定的にカメラ又はセンサを含む検出器と電子的に同期されるように構成され、前者は、画像を生成し、後者は、強度信号を提供する。特定の態様において、この同期は、非限定的に、カメラ又はセンサの同期出力パルスによりデジタルパルス発生器をトリガすることを含めて、同期装置を利用することにより実現される。
センサ取得は、PCにより停止及び開始され、よって、シャッタ/EOMと自動的に同期される。各シャッタの停止及び開始時間は、反対のフレームへの裏抜けが無いことを確実にするために正確に揃えられる。シャッタ/EOMは、TTL入力に適応し、オープン/クローズ制御を提供する。専用の画像取得ソフトウェアを有するPCを用いて生のカメラ画像が取得される。
定量位相顕微鏡検査により得られた画像の品質は、背景ノイズ又は「スペックル」の低減に導く新規の伸張アルゴリズムの適用によっても改良され得る。位相回復用の従来アルゴリズム及びこのアルゴリズムの適用により得られた画像は、図25に提示されている。本明細書において開発された位相回復用の新規アルゴリズムを用いて得られた改良画像は、両方とも図26に明らかにされている。定量位相顕微鏡と蛍光顕微鏡の両方で取得された画像に対して、開発されたアルゴリズムをQPMと組み合わせて適用することができる。
数式(6及び/又は7)の数学的な形(すなわち、複素平面内に各種の極を有する周期関数)は、位相計算の発散に寄与し得、事実上、「スペックル」を画像に形成する(例えば、数式(6及び/又は7)の分母が0に近付くとき)。それ自体、スペックルを伴わない画像を実現するために、分数の分子及び分母の特別な数値的評価が必要である。位相画像の均一な背景を保証するアルゴリズムは、以下のステップを伴う。1)画像をフロートフォーマットに変換すること。2)補助複素変数Z=Re+i*Imを計算することであり、ここで、Reが分数の分子であり、Imがその分母である。「スペックルを伴う」位相は、単純にArg(Z)(補助変数の引数)に等しい。3)「スペックルを伴う」位相2D画素アレイ内の最小画素値に基づいて分母シフトΔを計算すること。4)「伸張された」補助変数Zsを、
Zs=[Re+Δ・tgΔφ]+i・[Im+Δ] (8)
として導くこと。
このように実施された伸張は、初期画像の位相が伸張画像の位相と等しい(Arg(Z)=Arg(Zs)であるので、)ことを確実にするが、0に近い分母の値を有する任意の画素は、Δだけシフトされ、事実上、スペックルを排除する。5)伸張変数Zsの引数として最終位相画像を計算すること。6)フロート画像を元のフォーマット(jpg、tiff、RGB等)に変換し、ユーザに表示すること。全体アルゴリズムは、ほぼ瞬間的であり(コンピュータの計算スペックのみにより限定される)、スペックルを伴う位相背景のリアルタイム排除を可能にする。
図26は、センサからの生のRGB画像(a)、数式(6)による位相アルゴリズム(b)、及び数式8による新規アルゴリズム(c)を表示するための自動リアルタイム取得を提供する。
システム及び方法の例
発明者等は、図1に描写されたシステム10に類似するシステム例を設計及び製作した。システム例は、試料を照明するために、6μmのコヒーレンス長を有する、波長840nmの超ルミネサンスレーザダイオードを使用する。試料により回折される光及び試料により回折されない光を集光するために、対物レンズ及びチューブレンズを含む透過型顕微鏡が使用された。システムは、2つのキューブ状ビームスプリッタを使用した。第1の経路に沿って、システムは、60mmの焦点距離を有する第1のレンズと、60mmの焦点距離を有する第2のレンズとを含んでいた。第1のレンズの焦点面に、システムは、合焦された第1の非回折ビームの大半を透過させる一方、第1の回折ビームの大半を遮断する、15μmの直径を有する開口を有するマスクを含んでいた。第2の経路に沿って、システムは、150μmの焦点距離を有する第3のレンズと、150μmの焦点距離を有する第4のレンズとを含んでいた。可動ミラーは、0.64ラジアンに相当する位置分解能及び0から2πに相当する全体レンジを有する圧電変換器の上に配置された。システムは、2−D画像を得るための高分解能CCDカメラを含んでいた。以下の記述において、定量位相画像は、回折光及び非回折光の集光、及び撮像領域のスケールのために顕微鏡が使用されるため、定量位相顕微鏡検査(QPM)画像と呼ばれる。以下の記述において、図6、図8〜図15、図17及び図18〜図23に対応して、全てのQPM画像は、相対位相シフト0、π/2、π及び3π/2での位相コントラスト画像の測定を伴う4ステップ技術を用いて生成される。
ガラス試料にエッチングされた段の結果例
エッチングされた段を有するガラス試料がシステム例により測定された。段は、約218nmの高さとなるように、Dektek Surface Profilometerを用いて個々に測定された。図6のQPM画像200は、ガラス試料の4つの測定された位相コントラスト画像から生成された。矩形により表示される領域202において、強度値は、グラフ204の軌跡206として表示される平均位相(ラジアン単位)をx(μm単位)の関数として提供するために、各行について平均化された。段の位相差Δφstepは、0.76ラジアンに略等しい。Δh(x,y)が或る位置での相対高さであり、λ0が光源の中心波長であり、n(x,y)が当該位置での試料材料の屈折率である、以下の公式を用いて、位相差を高さ差に関連付けることができる。
ガラス試料の場合、nは、0.52の一定値であり、Dektak Surface Profilometerにより測定される値の7%以内である、段の203nmの厚さ値を生じさせる。この調和は、試料に関する定量的な厚さ情報をナノメートルスケールで得るために、システム及び方法の例を使用できることを証明している。
生体試料の場合、屈折率は、様々な位置にわたって略一定であり得、又は、様々な種類の細胞又は細胞構造(例えば、核、細胞小器官、細胞壁)によって各位置で変化し得る。例えば、様々な生体試料の屈折率は、少なくとも1.33〜1.47の範囲にわたって変化し得る。屈折率が大きく変化する試料において、厚さの決定は、位置(x,y)により変化する屈折率の使用を要求し得る。当業者は、定量位相値から厚さ値を計算するために、様々な細胞及び細胞構造の屈折率の既知の値が使用され得ることを理解するであろう。
ヒト上皮頬細胞の結果例
図8〜図11は、上述されたシステム例を用いて得られたヒト上皮頬細胞のQPM画像を示している。ヒト上皮頬細胞は、カバーガラス上で撮像された。定量位相情報が各位置での画像強度により表示される図8により図示されるように、QPM画像は、上皮頬細胞210、212、214及び216をセグメンテーションのために区別するのに十分なコントラストを提供する。さらに、QPM画像は、核211、213、215及び217等の細胞内構造を識別するのに十分なコントラストを提供する。図9は、強度とz方向高さの両方により位相が識別される、図8に表れる定量位相情報の3次元表現の斜視図を含む。図10は、ヒト上皮頬細胞の別の2次元QPM画像を含む。図11は、図10に示されるQPM情報の3次元表現の斜視図である。図8〜図11はグレースケールであるが、一部の実施形態において、異なる位相値を表示するために、異なる色が使用され得る。
B35細胞の結果例
図12〜図15は、上述されたシステム例を用いて得られたB35生細胞のQPM画像を示している。B35細胞株は、新生仔ラットの中枢神経系の腫瘍に由来する神経細胞株である。B35生細胞は、撮像チャンバ内で撮像された。定量位相情報が各位置での画像強度により表示される図12の2次元画像により示されるように、QPM画像は、B35細胞230〜239をセグメンテーションのために区別するのに十分なコントラストを提供する。図13は、強度とz方向高さの両方により位相が識別される、図12に表れる定量位相情報の3次元表現の斜視図を含む。図14は、B35生細胞の別の2次元QPM画像を含み、図15は、QPM画像の3次元表現の対応する斜視図である。
腸組織切片の結果例
図16〜図20は、腸薄組織切片試料の画像である。図17は、組織切片試料の2次元QPM画像である。図16は、比較目的での組織切片試料の同じスポットの光強度画像である。図16及び図17に図示されるように、図17の腸組織切片のQPM画像は、図16の光学画像と比べて優れた画像分解能及び優れた画像コントラストを提供する。さらに、QPM画像は、定量位相情報も提供する。
図18〜図20は、様々な倍率に構成されたシステム例により取られた位相コントラスト画像から生成された、腸組織切片試料のQPM画像を含む。図18は、Olympus YPlanFL 4x/0.13対物レンズ(平面、フルオライト、倍率4x、開口数0.13)を有する顕微鏡を用いて得られた位相コントラスト画像から生成された、腸薄組織切片のQPM画像を含む。図19は、Olympus YPlanFL 20x/0.5対物レンズ(平面、フルオライト、倍率20x、開口数0.5)を有する顕微鏡を用いて得られた位相コントラスト画像から生成された、腸薄組織切片のQPM画像を含む。図20は、Olympus UPlanSApo 40x/0.95対物レンズ(平面、アクロマート、倍率40x、開口数0.95)を有する顕微鏡を用いて得られた位相コントラスト画像から生成された、腸薄組織切片のQPM画像を含む。図19及び図20により示されるように、それぞれに比較的高い倍率20x及び40xの下でも、QPM画像は、良好な分解能及び良好な画像コントラストを示している。
ラット間葉系幹細胞の結果例
図21〜図23は、様々な倍率に構成されたシステム例により取られた位相コントラスト画像から生成された、ラット間葉系幹細胞(MSC)の試料のQPM画像を含む。ラットMSCは、カバーガラス上で撮像された。MSCは、ラットの骨髄に由来する多能幹細胞であり、各種の細胞種類に区別することができる。図21は、顕微鏡内にOlympus YPlanFL 4x/0.13対物レンズ(平面、フルオライト、倍率4x、開口数0.13)を有するシステム例を用いて得られた位相コントラスト画像から生成された、MSCのQPM画像を含む。図22は、Olympus YPlanFL 20x/0.5対物レンズ(平面、フルオライト、倍率20x、開口数0.5)により得られた位相コントラスト画像から生成された、MSCのQPM画像を含む。図23は、Olympus UPlanSApo 40x/0.95対物レンズ(平面、アクロマート、倍率40x、開口数0.95)により得られた位相コントラスト画像から生成された、MSCのQPM画像を含む。図22及び図23により示されるように、それぞれに比較的高い倍率20x及び40xの下でも、MSCのQPM画像は、良好な分解能及び高い画像コントラストを示している。
本発明の実施形態の一部の特徴が本明細書に図示及び記述されているが、この出願に基づく多くの修正及び変更が当業者にとって明らかであろう。したがって、添付の請求項は、本発明の本来の主旨に属するような修正及び変更の全てをカバーすることが意図されていることを理解されたい。
請求項は、限定事項の具体的な組合せを記載しているが、本発明は、それ自体及び関連する従属請求項に表現される限定事項の任意の可能な組合せであり、明らかに相容れないものを除く組合せと併せて、各独立請求項を明示的に包含している。

Claims (20)

  1. 試料の位相コントラスト撮像システムであって、
    a)試料を照明するための光源であって、第1のビームスプリッタが光源から少なくとも第1の光ビーム及び第2の光ビームを生成し、第1の光素子が、試料により回折されない第1の光ビームからの光を集光するように構成され、第2の光素子が、試料により回折される第2の光ビームからの光と、試料により回折されない第2の光ビームからの光とを集光するように構成される、光源と、
    b)連続位相遅れを生成するために使用される少なくとも4つの装置であって、第1の光ビームが、連続位相遅れを生成するために使用される少なくとも4つの装置を通過することにより少なくとも4つの位相遅れに分割され、連続位相遅れを生成するための少なくとも4つの装置が、検出器と電子的に同期される、少なくとも4つの装置と、
    c)連続位相表示を生成するために使用される少なくとも4つの装置を通過した後の第1の光ビームからの光を集光し、試料を通過した後の第2の光ビームからの光を後からさらに集光する検出器と、
    d)同期装置であって、パルス発生器である同期装置と、
    e)試料からの光及び非回折基準ビームを集光する第2のビームスプリッタと、
    を備える、システム。
  2. 少なくとも4つの位相遅れが0、π/2、π及び3π/2である、請求項1記載のシステム。
  3. システムが、1つ以上の細胞を含む試料の、標識を伴わない高コントラスト撮像のために構成される、請求項1又は請求項2記載のシステム。
  4. システムが、数十ミリ秒の動的な生体プロセスの、標識を伴わない高コントラスト撮像のために構成される、請求項1又は請求項2記載のシステム。
  5. 動的な生体プロセスが、心臓細胞収縮又は神経系モデル伸張である、請求項4記載のシステム。
  6. 試料を照明するための光源が、低コヒーレンスの光ビームを生成し、コヒーレンス長が10μm未満である、請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載のシステム。
  7. 少なくとも1つの主ビーム光素子が顕微鏡の対物レンズを備える、請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載のシステム。
  8. 少なくとも1つの主ビーム光素子がチューブレンズを備える、請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載のシステム。
  9. 連続位相遅れを生成するために使用される少なくとも4つの装置が、超高速シャッタ又は電気光学変調器である、請求項1乃至請求項8のいずれか1項記載のシステム。
  10. 検出器がカメラ又はセンサである、請求項1乃至請求項9のいずれか1項記載のシステム。
  11. 定量位相撮像のための方法であって、
    a)試料を照明するための光源であって、第1のビームスプリッタが光源から少なくとも第1の光ビーム及び第2の光ビームを生成し、第1の光素子が、試料により回折されない第1の光ビームからの光を集光するように構成され、第2の光素子が、試料により回折される第2の光ビームからの光と、試料により回折されない第2の光ビームからの光とを集光するように構成される、光源を用意するステップと、
    b)第1の光ビームを、連続位相遅れを生成するために使用される少なくとも4つの装置に通過させることにより少なくとも4つの位相遅れに分割するステップであって、連続位相遅れを生成するための少なくとも4つの装置が、検出器と電子的に同期される、ステップと、
    c)連続位相表示を生成するために使用される少なくとも4つの装置を通過した後の第1の光ビームからの光と、試料を通過した後の第2の光ビームからの後からの光とを検出器により集光するステップであって、第1及び第2の光ビーム(32、38)からの光が、検出器により電気的に同期される、ステップと、
    d)超高速シャッタ又はEOMを利用することにより、4つの経路長からの交互位相画像を取り込むセンサを電子的に同期するステップと、
    を含む、方法。
  12. 少なくとも4つの位相遅れが0、π/2、π及び3π/2である、請求項11記載の方法。
  13. 試料が1つ以上の細胞を含み、定量位相画像が、標識を伴わない、試料の高コントラスト画像である、請求項11又は請求項12記載の方法。
  14. 連続位相遅れを生成するために使用される少なくとも4つの装置が、超高速シャッタ又は電気光学変調器である、請求項11乃至請求項13のいずれか1項記載の方法。
  15. 検出器がカメラ又はセンサである、請求項11乃至請求項14のいずれか1項記載の方法。
  16. 方法が、定量位相画像に基づいて、標識を伴わずに細胞及び/又は核の自動セグメンテーションを実施することをさらに含む、請求項11乃至請求項15のいずれか1項記載の方法。
  17. 方法が、ヒトの目によるフリッカーの知覚を伴わないQPM画像の略同時表示を可能にすることをさらに含む、請求項11乃至請求項16のいずれか1項記載の方法。
  18. 方法が、心臓細胞収縮又は神経系モデル伸張等、数十ミリ秒の動的な生体プロセスの、標識を伴わない高コントラスト撮像をさらに含む、請求項11乃至請求項17のいずれか1項記載の方法。
  19. 試料が細胞単層を含み、方法が、試料の定量位相画像の少なくとも一部に基づいて、試料に関する定量的な厚さ情報を生成することをさらに含む、請求項18記載の方法。
  20. 定量位相画像の少なくとも一部に基づいて、定量位相画像の少なくとも一部における各位置の定量的な厚さ情報を生成することをさらに含む、請求項11乃至請求項19のいずれか1項記載の方法。
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