JP2015530077A - 作物に園芸光を与える方法及び園芸照明用の照明デバイス - Google Patents

作物に園芸光を与える方法及び園芸照明用の照明デバイス Download PDF

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Abstract

本発明は、作物に園芸光を与える方法であって、複数の発光ダイオード(LED)及びグリッドの前面側から裏面側への複数の貫通孔を有するグリッドを有する照明デバイスの園芸光により作物を横向きに照射するステップを有し、複数のLEDの1つ以上が園芸光を与えるように構成される当該方法を提供する。

Description

本発明は、作物に園芸光を与える方法及び園芸照明用の照明デバイス関する。本発明は、更に、それらの幾つかの特定のアプリケーションに関する。
園芸照明は、当該技術分野において既知である。例えば、米国特許出願公開US2010031562号公報には、温室内において作物に光を当てる温室農業に用いる照明装置であって、光が当てられる作物の上方に設けられた幾つかのランプのような光源と、光源のための幾つかの調光デバイスとを有しており、調光デバイスが、所定のパターンに従って調光デバイスと協働する光源の光強度を周期的、自動的に変更する制御手段を備えることを特徴とする照明装置が説明されている。米国特許出願公開US2010031562号公報は、温室農業のための方法及び照明装置それぞれを提供することを目的としている。特に、光源は幾つかのグループに分割されており、照明装置は、使用時に、各グループの電力が所定のパターンに従って変化する一方で、異なるグループのパターンが、結合されたグループにより消費される電力が別個のグループの電力の変化の合計よりも少なく変化するように、より具体的には、結合されたグループにより消費される電力が単一のグループの電力の変化よりも少なく変化するように、更により具体的には、結合されたグループにより消費される電力が最小限の起こり得る程度に変化する又は少なくとも事実上変化しないように、互いに対して位相シフトされるように設計されている。特に、全てのパターンは同じであるが、互いに対して位相シフトのみされる。
植物は、光、CO及びHOを炭水化物(糖類)に変換する光合成のプロセスを使用する。これらの糖類は、代謝プロセスを促進する(fuel)ために用いられる。過剰の糖類がバイオマス形成に用いられる。このバイオマス形成は、茎伸長、葉面積の増大、開花、実の形成等を含んでいる。光合成を担う光受容体は、クロロフィルである。光合成の他に、光周性、屈光性及び光形態形成も、放射と植物との相互作用に関連する代表的プロセスであって、
・光周性は、(例えば開花を誘導するために)植物が放射の周期性を感知及び測定しなければならない能力のことを指し、
・屈光性は、放射物に向かう及び放射物から離れる植物の成長運動のことを指し、
・光形態形成は、放射の質及び量に応じた形態の変化のことを指す。
クロロフィルa及びbの2つの重要な吸収ピークは、赤及び青色領域の、特に、625から675nmまで及び425から475nmまでの領域にそれぞれ存在する。更に、近紫外線(300ないし400nm)及び遠赤色領域(700ないし800nm)に他の局所的ピークも存在する。主な光合成作用は、400ないし700nmの波長範囲内において起こるようである。この範囲内の放射は、光合成有効放射(PAR)と呼ばれる。
植物内の他の感光性プロセスは、フィトクロムを含んでいる。フィトクロムの活動は、葉の拡大、近隣の認識、日陰回避、茎伸長、種子発芽及び開花誘導のような種々の応答を導く。フィトクロムの光反応系は、660nmの赤色及び730nmの遠赤色にそれぞれ感度ピークを持つフィトクロムの2つの形態Pr及びPfrを含んでいる。
園芸学では、光合成光量子束密度(PPFD)は、単位面積当たりの1秒当たりの光量子数(μmol/sec/m、1molは6×1023個の光量子に対応する。)で測定される。実際には、例えば、特にトマトに対してインターライティング(以下参照)を適用する際、用いられる赤色PPFDは、典型的には200μmol/sec/mであり、青色:赤色(赤色及び青色は、それぞれ、625から675nm及び400から475nmに及ぶ。)の比は、典型的には1:7である。特に、この光合成光量子束密度は約10%の青と約90%の赤とを有している。PPFDは、フォトダイオードから決定されるか、又は、光電子倍増管を用いて直接的に測定される。
植物の成長は、光の量だけではなく、植物に対する光のスペクトル組成、持続時間及びタイミングにも依存する。これらの観点に関するパラメータ値の組み合わせは、植物を成長させる「光のレシピ」と呼ばれる。
LEDは、補足照明、光周性照明のような園芸照明において種々の役割を果たすことができる。補足照明に関しては、自然昼光を補う照明が、(例えばトマトの)生産量を増やすため又は作物の価格がより高い、例えば、秋、冬及び春の間の作物の生産量を拡大するために用いられる。光周性照明に関しては、毎日の光の持続時間が多くの植物にとって重要である。24時間サイクルにおける明暗期の比は、多くの植物の開花応答に影響を及ぼす。補足照明によるこの比の操作は、開花時期の調節、植物工場における日光なしでの栽培、組織培養を可能にする。
温室において秋、冬及び春の間に(又は多層栽培においては一年中)補足照明を与えるために、一般的に、植物全体にわたる十分に均一な光の分布を確実にするために植物の上方のかなり高い場所に取り付けられる必要がある高出力ガス放電ランプが用いられる。現在、温室では、600から1000Wまでに及ぶ種々のタイプの高出力ランプ(例えば、高出力HID)が、植物に補足光を与えるために用いられている。1つの欠点は、植物の上方の場所から植物のより低い部分に達する光の量がかなり制限されることである。同時に、植物のより低い部分は、ほとんどの場合、補足光を必要とする。植物の上方に取り付けられた固体照明を用いると、同じジレンマが続く。それでも、LED照明、特に、固体照明は、放電ベースの照明よりも幾つかの利点を有している。
従って、本発明の一観点は、好ましくは、上述した欠点の1つ以上を少なくとも部分的に取り除く園芸に適用するための代替の照明デバイス及び/又は園芸に適用するための代替の照明方法を提供することにある。
例えば、植物の間にランプを配置することが提案される。特に、LEDを使用する場合、LEDは、LEDと接する植物の葉の燃焼を引き起こすことなく植物間にかなり均一な照明を与えるように分配され得るので、これが可能である。補足照明のこの方法は、インターライティングと呼ばれる(図1も参照されたい。)。しかしながら、以下に説明されるように、LED照明は、特定の実施形態では、園芸又は作物部分を不均一に照明するためにも用いられ、例えば、(実のような)園芸の種々の要素を扱うために、光のさまざまなスペクトル分布が望まれる。
実の重量、見た目及び物理的強度を発展させるために、作物は、種々のプロセスにスペクトルのさまざまな部分を使用する。特に、440〜470nm及び約660nmの波長を有するスペクトルの青及び赤色領域の光量子は、それぞれ、吸収され、光合成のために植物により効率的に使用されるが、他の発育過程のためにも使用される。その結果、放出される光量子の量当たりの収率を最大にするために、光源のスペクトル組成は、好ましくは、最良の結果を導く特定のスペクトル領域に限定されるべきである。従って、狭いスペクトル放出範囲のために、LEDは、園芸用途に非常に好適であり、非常に有効である。
種々の植物の具体的な要求をクローズアップすると、種々の植物は固有のスペクトル光組成から利益を得ることが明らかになる。一例を挙げれば、最高の成長及び発育のためには、幾つかの成長段階の幾つかの植物は、約5%の量の青色光及び約95%の量の赤色光を必要とし、一方で、他の植物及び/又は植物の他の成長段階は、約10%の青色光及び約90%の赤色光を必要とする(以下も参照されたい。)。更に、幾つかの植物は、遠赤色に、すなわち、約750nm等の675ないし800nmの範囲内のような675nmを超えてスペクトルを広げた場合に、より効率的に発育する。その結果、あらゆるタイプの作物が特定のスペクトル及び従って特定のLEDの選択/組み合わせを必要とし、これは、膨大な量のさまざまなLEDのタイプ及び数という結果になる。従って、園芸照明に関して、作物の特定のニーズを扱うために広い製品範囲が必要とされ、同時に、エネルギーの使用において効率的であり、低い製品コストを有することが必要とされるか、又は、LEDモジュールの製造コスト及び植物の生産者の所有コストの面でフレキシブルであり、依然として入手可能な値段である製品が要求される。
本明細書では、植物(「作物」又は「園芸作物」)の間に位置し、一実施形態では、接続ワイヤを伴うLEDのオープングリッド又はメッシュに基づく(補足的)照明器具(本明細書では、更に「照明デバイス」としても示される。)を提供することが提案され、この照明器具では、上記LEDのグリッド又はメッシュはグリッド面を規定し、特に、LEDはグリッド面に対して垂直な光軸を持つ光ビームの園芸光を与えるように構成される(以下も更に参照されたい。)。LEDの方向付けは、一実施形態では、グリッドの前面部(F)又は第1の側からの光の伝送と裏面部(B)又は第2の側からの光の伝送とを交互に行う。従って、LEDの総数のサブセット(又はLEDの配列)は、互いに対して逆並列に構成され得る(以下も更に参照されたい。)。前面及び裏面は、構成に依存して置き換えられ得ることに注意されたい。
更に、一実施形態では、LEDは、駆動電圧がLEDグリッドのサイズに関わらず一定に保たれるようにグループ化される。特に、一実施形態では、グリッド内のLEDは、種々の色の光を発する。或る色を発する全てのLEDが1つのサブグリッド(サブセット)内に配され、照明の均一性を最大にするためにサブグリッドが織りまぜられてもよい。一実施形態では、LED及び電流ワイヤは、透明なプラスチック又はフォイルで覆われており、例えば、グリッド内の開口部に対応する適切な場所に孔部を有するプラスチックの2枚のシートの間に挟まれている。
照明器具が(将来の)作物の間に位置するように構成され得るという事実とは別に、上記照明デバイスは多層栽培のための上部照明器具(top luminaire)としても適用され得る。従って、この概念はインターライティングに適用され得るが、多層照明を含むトップライティングのような他のタイプの照明にも適用され得る(以下を参照されたい。)。よって、本発明はインターライティングのアプリケーションに限定されない。
第1の観点では、本発明は、作物に(補足的な)園芸光を与える方法であって、複数の発光ダイオード(LED)と複数の貫通孔とを有するグリッドを有する照明デバイスの園芸光により作物を照射するステップを有し、LEDが(使用中)上記(補足的な)園芸光を与える当該方法を提供する。一実施形態では、上記方法は、作物の横向きの照射を与える。
特に、上記グリッドはグリッド面を有し、上記LEDは、光軸を有する光のビームの(使用中)上記園芸光を与え、上記グリッド面に垂直に構成される上記光軸を有する上記光のビームの(使用中)上記園芸光を与える。
更に他の観点では、本発明は、複数の発光ダイオード(LED)を有するとともに、貫通孔を有するグリッドを有し、LEDが、特に、光軸を有する光のビームの(使用中 )上記(補足的な)園芸光を与え、上記グリッド面に垂直に構成される上記光軸を有する上記光のビームの(使用中)上記園芸光を与えるような方法に用いられ得る照明デバイス(「デバイス」)を提供する。一実施形態では、上記照明デバイスは、作物を横向きに照射するように設けられる。
この(オプションで色調整可能な)デバイス及びこの(オプションで色調整可能な)照明方法の利点は、種々のタイプの園芸作物が、比較的簡単なやり方で、作物、作物の段階及び/又は各作物の部分のタイプの光の要求に最もよく当てはまる光により照明され得ることである。更に、貫通孔の存在のために、受粉及び/又は気体の輸送が妨げられない。上記貫通孔の存在は、温室のような園芸環境において気候を制御及び維持する際(二酸化炭素の制御、湿度の制御等)に有益である。これは、上記園芸照明デバイスがこれらの制御プロセスに対してあまり妨げにならないからである。上記貫通孔の存在は、また、園芸植物における周囲及び/又は屋外光の有効性を改善する。
特に、上記デバイスは、(a)作物の扱われる部分、(b)1日のうちの時間、(c)園芸光以外の他の光の光強度及び光の分布、(d)作物の種類、(e)作物の成長段階、(f)(作物の)実の段階、(g)収穫時期、(h)収穫からの時間及び(i)(複数の作物を有する)園芸装置における場所のうちの1つ以上の関数として園芸光のスペクトル強度の分布を変化させることを可能にし、上記方法はこれらの1つ以上の関数として園芸光のスペクトル強度分布を変化させることを含んでいる。従って、一実施形態では、実際には、(補足的な)園芸照明に適した、適切な時間に適切な作物の部分において適切な光受容体を扱う色調整可能なデバイス及び方法が与えられる。
上記照明デバイスは、特に、園芸光を生成するように構成されている。「園芸光」という用語は、特に、少なくとも400ないし475nmの範囲から選択される第1の波長及び625ないし800nm、とりわけ、少なくとも625ないし675nmの範囲から選択される第2の波長における光強度を持つスペクトル分布を有する光に関連している。これは、スイッチがオンにされている時に、照明デバイスからの光が両方の領域の強度を常に含んでいることを意味してはいない。一時、照明デバイスは、青色光又は(遠)赤色光のような上記スペクトル範囲の一方のみの強度を持つ光を与え得る。更に、上記デバイスは複数のLEDを有するという事実のために、1つ以上のLEDが主に青色光を与え、1つ以上の他のLEDが主に(遠)赤色光を与えることがよくあり得る(以下も参照されたい)。上記「園芸光」という用語は、更に又は代替として、少なくともPAR範囲から選択される(及びオプションでPARを超える、すなわち、700nmを超える)第1の波長において光強度を持つスペクトル分布を有する光も含んでいる(以下も更に参照されたい。)。「範囲から選択される波長」という表現は、バンドエミッタ、更には上記範囲外でも発光するが、少なくとも上記範囲内の波長において発光するバンドエミッタの使用も含んでいる。この表現は、特に、この範囲における主発光波長を有するエミッタを含むが、それに限定されない。
本明細書において示される波長をそれ自体で生成するLED、及び/又は、有機又は無機染料のような変換材料と組み合わせて示されている波長を有する光を与えるLEDが適用され得る。例えば、LEDは、青色エミッタとして400ないし475nmの範囲から選択される発光波長を有する光を生成するように構成され、そのようなLEDは、(本明細書に示されている625ないし800nmの範囲内のような)他の若しくは重複する波長又は波長範囲への有機又は無機染料によるLED光の部分的又は完全な変換に基づいてLED光を生成するためにも適用され得る。「染料」という用語は、複数の染料にも関連している。
「園芸」という用語は、人間が使用する(集約的な)植物栽培と関連があり、その使用(activity)が非常に多様であり、食用作物(果物、野菜、キノコ、料理用ハーブ)及び非食用作物(花、木及び低木、芝草、ホップ、ブドウ、薬草)を包含している。「作物」という用語は、本明細書では、栽培される又は栽培された園芸植物を示すために用いられる。食用、衣類用等に大規模に栽培される同種の植物が作物と呼ばれる。作物は、非動物種であるか、又は、例えば、食料、家畜飼料、燃料として収穫されるように若しくは任意の他の経済的目的のために栽培される品種である。「作物」という用語は、複数の作物にも関連がある。園芸作物は、特に、食用作物(トマト、コショウ、キュウリ及びレタス)及びトマトという植物、コショウという植物、キュウリという植物等のようなそのような作物を産出する(可能性のある)植物のことを指す。園芸は、本明細書では、概して、例えば作物及び非作物植物と関連がある。作物植物の例は、米、コムギ、オオムギ、エンバク、ヒヨコマメ、エンドウ、ササゲ、レンズマメ、リョクトウ、ブラックグラム、ダイズ、インゲンマメ、モスビーン、亜麻仁、ゴマ、ガラスマメ、サンヘンプ、チリ、ナス(Brinjal)、トマト、キュウリ、オクラ、ピーナッツ、ジャガイモ、トウモロコシ、トウジンビエ、ライムギ、アルファルファ、ハツカダイコン(Radish)、キャベツ、レタス、コショウ、ヒマワリ、テンサイ、トウゴマ(Castor)、アカツメクサ、ホワイトクローバ、ベニバナ、ホウレンソウ、タマネギ、 ニンニク、チューリップ、カボチャ(Squash)、マスクメロン、スイカ、キュウリ、カボチャ(Pumpkin)、ケナフ、アブラヤシ、ニンジン、ココナツ、パパイヤ、サトウキビ、コーヒー、ココア、チャ(Tea)、リンゴ、セイヨウナシ、モモ、サクランボ、ブドウ、アーモンド、イチゴ、パイナップル、バナナ、カシュー、アイリッシュ(Irish)、キャッサバ、タロイモ、ゴム、ソルガム、ワタ、ライコムギ、キマメ及びタバコである。特に興味深いのは、トマト、キュウリ、コショウ、レタス、スイカ、パパイヤ、リンゴ、セイヨウナシ、モモ、サクランボ、ブドウ及びイチゴである。
園芸作物は、特に、温室で栽培され得る。従って、本発明は、特に、温室におけるデバイス及び/又は方法の適用と関連がある。上記デバイスは、植物の間又は間もなく植物になる場所の間に配され、これは「インターライティング」と呼ばれる。トマトという植物のようなワイヤ上での園芸栽培は、本発明のデバイス及び方法により取り扱われるインターライティングの適用の特定の分野である。上記デバイスは、植物又は間もなく植物になる場所の上にも配され得る。特に、園芸作物が互いの上部で層状に栽培される時は人工照明が必要である。層状に園芸作物を栽培することは、「多層栽培」として示され、植物工場において行われる。多層栽培においても、上記デバイス及び/又は方法は適用され得る。
従って、他の観点では、本発明は、特に、温室及び植物工場を有する群から選択される園芸サイトとも呼ばれる園芸装置であって、本明細書において説明されるような照明デバイスを更に有する当該園芸装置も提供する。一実施形態では、そのような園芸装置は、複数の上記照明デバイスを有し、上記照明デバイスは、上記園芸装置内でオプションで作物を横向きに照明する。他の実施形態では、上記園芸装置は、多層作物栽培のための複数の層を有しており、上記複数の層で作物を照明するように構成された複数の上記照明デバイスを更に有している。インターライティングが使用される実施形態では、LEDグリッドは、一般に、鉛直に配されるのに対して、多層作物栽培を伴う実施形態では、(より小さいサイズの)インターライティングは多層作物栽培にも適用され得るが、LEDグリッドは、一般に、水平に配される。
特に、(園芸装置として示され得る)園芸作物が行を成して栽培される温室では、本発明の方法は、サイドライティングとも呼ばれる作物の横向きの照明を実現するために適用される。「作物の横向きの照明」という表現は、特に、作物の成長プロセスの少なくとも一部の間に作物が横(side)から照明されるような照明デバイスの構成を示している。これは、(追加の)トップライティングを排除するものではなく、少なくとも本発明の方法の照明デバイスは、作物の成長プロセスの少なくとも一部の間、作物が作物の横から照らされるように構成される。行を成す作物の栽培を仮定すると、照明デバイスの少なくとも一部、特に、光放出面の少なくとも一部が、作物の行の間に配される。従って、本発明の一実施形態に係る方法に用いられる照明デバイスの園芸光の少なくとも一部は、水平方向の伝播成分を有し、1つ以上の作物を照明する。現在の温室に既知のトップライティング装置を用いる場合、これは可能ではない。サイドライティングの利点は、作物がより良好に(より一体的に)照明されることであり、エネルギーの使用がより効率的であり、従って、エネルギー消費の総量が低減され、特に本発明のデバイスを用いると、(例えば、作物の高さ及び/又は照明される作物の部分に依存して)作物の全体又は一部を照明するためにデバイスの一部を選択的に駆動すること及び/又は特定の期(stadium)における作物の要求を満たすために特定の色を選択することが可能である。
「グリッド」という用語は、特に、ネットワークと関連がある。LEDのグリッドでは、LEDはこのネットワーク内若しくはネットワーク上に配されるか、又は、LEDの総数の一部がネットワーク内若しくはネットワーク上に配される。従って、「グリッド」という用語は、回路又はLED回路にも関連がある。上記グリッドは、特に、LEDの2次元の配列、アレイ又はマトリクスを含んでいる。従って、上記グリッドは、2次元グリッド又はマトリクスとしても示される。特定の実施形態では、上記グリッドは金網(wire mesh)を有しているか又は金網である。上記「グリッド」は、本明細書では、「LEDグリッド」としても示される。
上記「グリッド」という用語は、幅の10倍を超えるようなかなり長い長さ及び高さを有する系も示している。以下に示されるように、グリッドは、0.5mの又はそれよりも非常に大きい面積を有する(すなわち、グリッドによりカバーされる面積又はグリッドの表面積)が、厚さはわずか数mm又は数cmまでである。上記グリッドは、フレキシブルであってもよい(以下も参照されたい。)。上記グリッドは互いに対向して配される第1の側(前面)及び第2の側(裏面)を有しており、(照明デバイスの使用中、)一方の側又は両側から園芸光が発散する。上記前面及び裏面側の表面積と(グリッドの面の)グリッドの被覆領域とは、一般的には同じである。上記グリッドは、一般に、本明細書では前面(側)及び裏面(側)としても示される第1の側及び第2の側と平行である(事実上の)グリッド面も規定する。従って、上記グリッドは、「平面グリッド」とも呼ばれ、平坦又は剛性であることに限定されない。上記貫通孔は、第1の側から第2の側へのものである。
特に、上記LEDは、好ましくは上記グリッド面に対して垂直に構成される光軸を持つ光のビームの上記園芸光を与えるように構成され得る。特に、これは、複数のLEDの少なくとも90%のようなデバイスのLEDの総数の少なくとも75%に当てはまる。
従って、上記LEDは、(使用中)上記グリッド面に対して垂直な光軸を持つ光のビームの上記園芸光を与えるように構成され得る。よって、鉛直方向に配されたグリッドは、水平方向に伝播する光のビームを与える。上記「垂直な」という用語は、「実質的に垂直な」ということにも関連している。従って、垂直は、例えば、90°±1%等の特に90°±5%のような90°±10%に関連している。同様に、「水平な」という用語は、地球の表面から10°以内、特に1°以内等の5°以内のようなわずかなずれを伴う「実質的に水平な」ということに関連している。
上記のように、一実施形態では、LEDの総数の一部がグリッドの裏面から伝播する光を与え、LEDの総数の一部がグリッドの前面から伝播する光を与える。従って、特に、上記複数の発光ダイオードは、2つ以上のLEDのサブセットを有し、これらのサブセットの1つ以上のサブセットのLEDが、1つ以上の他のサブセットのLEDと反対方向の光のビームを与えるように構成される。これらの2つ以上のサブセットは、独立して制御可能である。
従って、上記デバイスは、種々のスペクトル光の分布を持つ光を与えるように構成された、デバイスの第1の側から光を与える複数のサブセットと、種々のスペクトル光分布を持つ光を与えるように構成された、デバイスの第2の側から光を与える複数のサブセットとを有していてもよく、これらの全て(裏面及び前面)のサブセットが独立して制御可能である。更なるパラメータは、スペクトル光の空間分布が制御され得るLED又はLEDのサブセットの場所であり、以下を更に参照されたい。
上記照明デバイス、特にグリッドは、例えば、2ないし400mのような0.5ないし400mの領域に及んでいる。m当たりのLEDの数(LEDの密度)は、例えば、4ないし100のような1ないし400のオーダーであるが、(平方メートル当たり)より多くの又は更にはより少ないLEDを有するグリッドが存在し得る。グリッド上のLEDの分布は、規則的であってもよいし、グリッドの面積によって異なっていてもよいことに注意されたい。一般に、上記LEDは規則的なパターンで配されるが、他のパターンが排除されるわけではない。上記デバイスは、例えば、少なくとも16個のLEDを有している。一実施形態では、上記デバイスは、n×m個のLEDを有しており、nは少なくとも4であり、mは少なくとも10のような少なくとも4である。
上記LEDは、特に、固体LEDであるが、オプションで有機LEDでもあり得る。固体LEDと有機LEDとの組み合わせも適用され得る。「LED」という用語は、複数のLEDダイにも関連している。従って、一実施形態では、1つのLEDの場所に、2以上のLEDダイのLEDパッケージのような複数のLEDダイが配され得る。「LED」という用語は、LEDパッケージにも関連している。
LEDに基づく固体照明の出現は、園芸における適用への機会を与える。LEDを用いることによる主な利点は、植物の光受容体の感度にしっかりと一致するように光のスペクトル組成を制御する可能性から生じる。熱的制御及びLEDの分配の自由度の改善のような追加の利点とともに、これは、より最適な製品を与え、植物の形態及び組成に影響を及ぼすことを可能にする。それは、また、エネルギー消費(及び関連コスト)の低減も約束する。
固体LEDは、デジタル制御システムに容易に組み入れられ、「日積算光量(daily light integral)」照明並びに日の出及び日没のシミュレーションのような照明のプログラムを容易にする。LEDは、ガラスの包体(envelope)を有しておらず、水銀を含んでいないので、現在のランプよりも安全に作動する。
LEDは、目標のより近くに光を分配することを可能し、これは、温室の屋根を介する及び床部へのより少ない損失をもたらす。更に、作物におけるより良好な光の分散が達成される。これは、確かに、トマトのような背の高い張り網の作物のケースである。
前述のように、1つ以上のLEDは、LED光を他の波長を有する光に少なくとも部分的に変換する無機染料及び有機染料の1つ以上のような変換材料を有していてもよい。
上記照明デバイスは、フレキシブル照明デバイスであり得る。例えば、上記照明デバイスは、フレキシブル(2次元)ワイヤグリッド又はフレキシブルメッシュである。上記照明デバイスは、屋根又は天井からぶらさがっていてもよいし、(導電体としても用いられる又は導電体を含むレール間のような)フレーム内等に与えられてもよい。
一実施形態では、複数の発光ダイオードは、発光ダイオードの2つ以上の独立して制御可能なサブセットを有しており、オプションで、上記サブセットの2つ以上が異なる高さに配され、上記方法は、作物の高さ又は光を当てられる作物の(高さ)領域の関数として上記サブセットの1つ以上によって園芸光を与えることを更に含んでいる。上記2つ以上のサブセットは、制御ユニットによってのように独立して制御可能である。このやり方では、2つ以上のサブセットのオン−オフ状態及びオプションで強度及び/又はオプションで色が、独立して制御され得る。上記LEDは、(導電性の)ワイヤグリッド内及び/又はワイヤグリッド上に配され得る。
一実施形態では、上記第1のサブセットは複数の発光ダイオードを有している。他の実施形態では、上記第2のサブセットは複数の発光ダイオードを有している。更に他の形態では、上記第1のサブセットは複数の発光ダイオードを有し、上記第2のサブセットは複数の発光ダイオードを有している。
本発明は、また、幾つかの実施形態では、上記複数の発光ダイオードが発光ダイオードの2つ以上の独立して制御可能なサブセットを有し、上記サブセットの少なくとも2つが異なるスペクトル分布を有する光を生成する方法及びデバイスにも関連している。特に、上記方法は、(a)作物の扱われる部分、(b)1日のうちの時間、(c)園芸光以外の他の光の光強度及び光の分布、(d)作物の種類、(e)作物の成長段階、(f)(作物の)実の段階、(g)収穫時期、(h)収穫からの時間及び(i)複数の作物を有する園芸装置における場所のうちの1つ以上の関数として上記園芸光のスペクトル分布を変化させることを更に含んでいる。上述したように、上記方法及び照明デバイスは、補足的な園芸照明のために用いられ得る。
一実施形態におけるように、複数のLEDの異なるサブセットは、スペクトル分布が園芸プロセスの要求に合わせられるように異なるタイプの光を与える。スペクトル分布は、一実施形態では経時変化し、他の実施形態では、例えばデバイスの高さ方向に空間的に変化する。このやり方では、例えば、実の部分が葉の部分とは異なる他のタイプの光を受け取ることができる。一実施形態では、上記サブセットの1つ以上が400ないし475nmの範囲から選択される第1の波長を有する光を与え、上記サブセットの1つ以上が625ないし800nmの範囲から選択される第2の波長を有する光を与える。特定の実施形態では、第1のサブセットは、少なくとも上記第1の波長において光強度を有する第1のスペクトル分布を有する第1の光を生成するように構成される。第2のサブセットは、一実施の形態では、625ないし675nmの範囲から選択される赤色波長において及び/又は675ないし760nmの範囲から選択される赤色波長よりも長い遠赤色波長において少なくとも光強度を有する第2のスペクトル分布を有する第2の光を生成するように構成される。特に、両方の波長範囲が表され、園芸光の一部であり得る(特に、上記第2の光)。
とりわけ、複数の発光ダイオードの第1のサブセットは、(使用中)実質的に400ないし475nmの範囲にスペクトル光の分布を有する光を発するように構成され、複数の発光ダイオードの第2のサブセットは、(使用中)実質的に625ないし800nmの範囲にスペクトル光の分布を有する光を発するように構成される。
上述したように、上記照明デバイスは、LEDの2つ以上のサブセットを有していてもよい。上記第1のサブセット及び第2のサブセットは細長い形状で配されたLEDを有し、サブセットは並列に配されている。例えば、LEDの2つ以上のサブセットが、LEDの行の形態のような細長いサブセットとして与えられる。このやり方では、ストライプが異なるスペクトル分布を持つ光を与える照明デバイスが与えられる。これらの2つ以上のサブセットは、独立して制御可能である。
上記照明デバイスは、複数の第1のサブセットと1つの第2のサブセットを有していてもよい。更に他の実施形態では、上記照明デバイスは、1つの第1のサブセットと複数の第2のサブセットとを有している。更に他の実施形態では、上記照明デバイスは、複数の第1のサブセットと複数の第2のサブセットとを有している。
これらの複数の第1のサブセット及び第2のサブセットは、LEDの平行な行として配され得るが、チェス(チェッカー)盤のようにも配され得る。従って、一実施形態では、上記第1のサブセット及び第2のサブセットは、(細長い平行な配列又はチェス盤の配列のような)第1のサブセットと第2のサブセットとを交互に繰り返すグリッドで構成される。特に後者の利点は、園芸作物又は園芸装置(以下を参照されたい。)の専用部分が「高い」分解能で照明されることである。ほぼ同じ分解能の場合、園芸光の色は選択され、正しい位置で与えられる。従って、一実施形態の照明デバイスは、オン及びオフにされ得る「色ピクセル」を有し、それにより、園芸光のスペクトル強度の分布が、例えば、(a)作物の扱われる部分、(b)1日のうちの時間、(c)園芸光以外の他の光の光強度及び光の分布、(d)作物の種類、(e)作物の成長段階、(f)(作物の)実の段階、(g)収穫時期、(h)収穫からの時間及び(i)園芸装置における場所のうちの1つ以上の関数として変化する。チェス盤の構成の代わりに、六角形の配列が適用され得る。原理的には、デバイスにおける単数又は複数のサブセット内のLEDの非対称の配列も可能である。
同じタイプの光を与えるグリッド内のLEDは、或るピッチ、例えば、同じタイプの2つの最も近い隣り合うLEDの間の(特に、規則的な配列を仮定した)相互距離で配される。特定の実施形態では、上記複数のLEDは或るピッチで配され、LEDは、更に、作物からの平均距離で配され、上記ピッチ分のこの距離の比は、少なくとも0.3のような少なくとも0.2、特に、少なくとも0.25である。LEDのピッチ及び/又はLEDから作物までの距離を調整することにより、最適で均一な照明が与えられる。この比を下回ると、照明は要求するよりも均一ではなく、この比を上回ると、照明は十分に均一であることが明らかである。上記照明デバイス及び/又は作物は、作物の一生のかなりの部分の間、上記ピッチ分の距離の比の要求が満たされるように配される。特定の実施形態では、複数の光生成部品は、20cmのような5ないし30cm、更に特には、5ないし25cmの範囲内のピッチを有している。このやり方では、作物により受け取られる光は、ほぼ均一に分散される。一実施形態では、(例えば、2つの直交方向に)多数のピッチが存在すると、特に、ピッチの1つが本明細書において示されている基準を満たし、更に特には、両方のピッチが本明細書において示されている基準を満たす。当業者であれば、作物において均一な光の分布を得るために作物に対して照明デバイスの好適な場所を決定するために、ピッチ分の距離の比の次に、例えばLEDの光放出角度又はグリッドの光拡散/散乱特性のようなLED及び/又はグリッド構造の光学的な光分布特性又はグリッドもまた考慮に入れられる必要があることを理解するであろう。
上述したように、上記照明デバイスは貫通孔を有している。成長している作物の行を有する園芸装置を仮定すると、照明デバイスが行の間に配される場合、ほぼ妨害なく又は少なくとも照明デバイスの全領域にわたって完全にはブロックされずに、作物の周り及び行の間を空気が流れる。上記貫通孔は、空気の流れを可能にするが、影領域も低減する。特定の実施形態では、上記グリッドは被覆又は表面領域を有し、上記貫通孔は断面領域を有しており、上記貫通孔の上記断面領域の総領域は、上記グリッドの被覆領域の50ないし90%の範囲内にあり、これは上述した有益な効果を特に与える。
特定の実施形態では、上記照明デバイスはLEDグリッドを有し、LEDグリッドは、マトリクス状に配されたLEDであって、各LEDは接続ワイヤにより上記マトリクス内に接続され、上記マトリクスは電圧レールに接続され、上記電圧レールは上記マトリクスの上記領域にわたって分布する少なくとも3つの電力レールライン(power rail line)に接続された当該LEDを有し、上記LEDは、第1の電力レールラインと第2の隣り合う電力レールラインとの間に配されたLEDの第1のサブセット、第2の電力レールラインと上記第1の電力レールラインと同じ電圧の第3の電力レールラインとの間に配されたLEDの第2のサブセットとして形成される。
オプションで、上記第3の電力レールラインは、第1の電力レールラインと比較して第2の電力レールラインの反対側で第2の電力レールラインと隣り合っている。
この設計では、上記LEDは、断面で見て、電圧レールの単一のペアの間全てではなく、連続する電力レールラインのペアの間に配されている。このやり方では、駆動電圧が低く維持され、(例えば、エネルギー消費、コスト、安全性の観点から最適な)最適値に調整され得る。
サブセット内のLEDは、より高い電圧の電力レールラインに接続されるアノード及びより低い電圧の電力レールラインに接続されるカソードを有しており、種々の断面が反対の極性で配される。断面で見て異なる極性方向と持つLEDを置くことにより、低い(すなわち、安全な)電圧でLEDを駆動することが可能であるだけではなく、電源に対してモジュラ手法も可能である。LEDマトリクス及びサブセットの配列は、任意の寸法を有する。それは、マトリクスのLEDの多数のサブセットが必要に応じて個々に取り扱われることも可能にする。LEDのサブセットは、行又は列方向に配され、1行ずつ又は1列ずつアドレス指定することが可能にされる。
電力レールラインの数N及びそれぞれが電力ラインの隣り合うペアの間のLEDのサブセットの数N−1が存在し、電力ラインの隣り合うペアは1つの高電力レールライン及び1つの低電極レールラインを有している。このやり方では、設計が2次元で拡大縮小可能である。電力レールラインは、第1の方向(例えば、行方向)で交替であり、電力レールラインの数に基づいて、電力レールラインの電圧を変更することなく設計が拡大縮小され得る。
上記設計は、各装置にLEDが幾つ存在するかを変更することにより、垂直方向にも拡大縮小することができる。
例えば、LEDの第1のサブセットは、第1の電力レールラインと第2の電力レールラインとの間にLEDバンクを有し、第1のLEDバンクは、並列に1つ以上のLEDを有しており、LEDの第2のサブセットは、第2の電力レールラインと第3の電力レールラインとの間に第2のLEDバンクを有しており、第2のLEDバンクは、並列に1つ以上のLEDを有している。
各バンクの並列なLEDの数は、電力レールラインの定数についてのスケーリングを決定するために用いられ得る。
LEDの第1のサブセットは、第1の電力レールラインと第2の電力レールラインとの間に直列の第1の複数のLEDバンクを有し、各バンクは、ここでも、並列の1つ以上のLEDを有し、LEDの第2のサブセットは、第2の電力レールラインと第3の電力レールラインとの間に直列の第2の複数のLEDバンクを有し、各バンクは並列の1つ以上のLEDを有している。
電力レールラインのペアの間の直列なバンクの数は、必要とされる電圧を決定する。従って、必要な電圧と範囲と電力レールラインの数との間に妥協が見出される。
電力レールラインのそれぞれは、高電圧レール及び低電圧レールの1つに接続され得る。更に、全ての高電圧電力レールラインが一緒に接続され、全ての低電圧電力レールラインが一緒に接続され得る。これは、1つの外部高電圧ラインの接続のみが必要とされ、1つの外部低電圧ラインの接続のみが必要とされることを意味する。
電力レールラインの各接り合うペアの間にスイッチング装置が与えられる。これは、電力レールラインの特定のペアの間に結合されたLEDが調光される又はオフにされるように、短絡機能が実現されることを可能にする。種々のLEDが種々の色出力を有する場合、これは、全体の出力の明るさ又は更には出力色を制御するために用いられる。例えば、LEDの第1のサブセットのLEDは、LEDの第2のサブセットのLEDとは異なる出力色を有する。
上記照明デバイスは、更に、LEDマトリクスに接続される第1及び第2の電源ラインを備えた電源を有しており、第1及び第2の電圧ラインの1つは、電力レールラインのそれぞれに接続されている。従って、電力レールラインは、マトリクスにわたって2つの電源ラインを分散させ、マトリクスは電圧ラインの電圧を変化させることなくスケーリングされ得る。
別個の電源がより高い電圧の電力レールラインのそれぞれに接続され得る及び/又は別個の電源がより低い電圧の電力レールラインのそれぞれに接続され得る。上記グリッドがスケーリングされる際、電源は、残りの電源を再設計することなく必要に応じて加えられる/取り除かれる。別々の電源のそれぞれは、個々に制御可能な出力電流を有し、これは、局所的な調光又は局所的なLEDのオフを実現するために用いられ得る。
他の観点では、本発明は、
・各LEDが接続ワイヤによりマトリクス内に接続されるマトリクス状に配されたLEDのアレイと、マトリクスの領域にわたって分布する少なくとも3つの電力レールラインに接続される電圧レールに接続されたマトリクスとを接続するステップと、
・第1の電力レールラインと第2の隣り合う電力レールラインとの間のLEDの第1のサブセットを駆動するため及び第2の電力レールラインと第1の電力レールラインと同じ電圧の第3の電力レールラインとの間のLEDの第2のサブセットを駆動するために少なくとも3つの電力レールラインを制御するステップであって、一実施形態の第3の電力レールラインは、第1の電力レールラインと比較して第2の電力レールラインの反対側で第2の電力レールラインと隣り合っている当該制御ステップと
を有するLEDグリッドを駆動する方法を提供する。
上記複数のLEDは、透明なフォイル内に埋め込まれ得る。特に、透明なフォイルは、第1の側から第2の側への貫通孔を有している。これらの貫通孔は、上述したグリッドの貫通孔とほぼ一致しているか、又はまさにこれらの貫通孔でさえある。特に、上記フォイルはフォイル領域を有し、上記貫通孔は断面領域を有し、貫通孔の断面領域の総領域が上記フォイル領域の50ないし90%の範囲内にある。ここでもまた、これは、例えば空気の流れが閉鎖系の照明デバイスの場合よりもかなり少ししか妨げられないので、気候の制御に有益である。
本発明は、植物の成長及び発育、園芸照明として知られる技術を刺激する人工照明の新規のやり方を提供する。特に、人工照明が用いられる2つの主要な園芸環境が存在する。第1に、日光に加えてトップライティング及び樹冠内(intra canopy)照明を用いて作物の収率が大きくされる温室である。第2に、作物が主に日光なしで栽培され、及び従って人工照明に大きく依存する多層システムである。この発明の開示において、我々は、温室内でのトマト、キュウリ及びアマトウガラシ(パプリカ)のような背の高い張り網の作物のため及び植物工場における多層作物栽培のための最適化されたLEDを使用した補足照明器具を考えている。
「実質的に全ての放射」又は「実質的に構成される」のような本明細書における「実質的に」という用語は、当業者には理解されるであろう。「実質的に」という用語は、「全部」、「完全に」、「全て」等を伴う具体例も含んでいる。従って、実施形態では、形容詞的な実質的には取り除かれ得る。適用可能である場合、「実質的に」という用語は、95%以上のような90%以上、特に99%以上、更に特には100%を含む99.5%以上にも関係がある。「有する」という用語は、「有する」という用語が「から成る」を意味する形態も含んでいる。
更に、詳細な説明及び特許請求の範囲における第1、第2、第3等は、類似の構成要素を区別するために用いられており、必ずしも連続する順序又は発生順を説明するために用いられるものではない。そのように用いられている用語は適切な状況下において置き換え可能であり、本明細書で説明される本発明の実施形態は、本明細書中に説明されている又は示されている順序ではない他の順序で動作可能であることを理解されたい。
本明細書におけるデバイスは、とりわけ動作中について説明されている。当業者には明らかであるように、本発明は、動作の方法又は動作中のデバイスに限定されるものではない。
上述した実施形態は本発明を限定するものではではなく説明しており、当業者であれば添付の特許請求の範囲から逸脱することなく多数の代替の実施形態を考案することができることに注意されたい。特許請求の範囲では、括弧内に配されたいかなる参照符号もが特許請求の範囲を限定するように解釈されるべきではない。動詞「有する」及びその活用の使用は、特許請求の範囲において述べられている構成要素又はステップ以外の構成要素又はステップの存在を排除するものではない。構成要素の前に付された冠詞「a」又は「an」は、複数のそのような構成要素の存在を排除するものではない。本発明は、幾つかの別個の構成要素を有するハードウェア及び好適にプログラムされたコンピュータにより実現され得る。幾つかの手段を列挙しているデバイスの請求項では、これらの手段の幾つかがハードウェアの1つの同じアイテムにより具現化され得る。或る方策が互いに異なる従属請求項に列挙されているという単なる事実は、これらの方策の組み合わせが有利に用いられないことを示してはいない。
本発明は、更に、詳細な説明において説明される及び/又は添付の図面に示される特徴的なフィーチャの1つ以上を有するデバイスに当てはまる。本発明は、更に、詳細な説明において説明される及び/又は添付の図面に示される特徴的なフィーチャの1つ以上を有する方法又はプロセスに関連している。
本発明において論じされる種々の観点は、更なる利点を与えるために組み合わせられ得る。更に、上記特徴の幾つかは、1つ以上の分割出願の基礎を形成し得る。
本発明の実施形態が、添付の模式図を参照して単に例としてこれから説明される。各図において、対応する参照符号は対応する部分を示している。
幾つかのアプリケーションを模式的に示している。 幾つかのアプリケーションを模式的に示している。 本発明に係るLEDグリッドの第1の例を示している。 図3のLEDの配列についての等価回路を示している。 本発明に係るLEDグリッドの第2の例を示している。 図5のLEDの配列についての等価回路を示している。 例を模式的に示している。 例を模式的に示している。 例を模式的に示している。 例を模式的に示している。 例を模式的に示している。 例を模式的に示している。 例を模式的に示している。 例を模式的に示している。 例を模式的に示している。 本発明の観点を模式的に示している。 本発明の観点を模式的に示している。 本発明の観点を模式的に示している。 他の例を模式的に示している。 他の例を模式的に示している。 他の例を模式的に示している。 他の例を模式的に示している。 幾つかのLEDの電力(P)に関して、LEDピッチの関数としてLEDグリッドにより発せられる光量子束(F)を示している。ここでは、LEDが正方形のグリッドに配され、一方の側のみに発光すると仮定されている。LEDの効率は、2μmol/sec/WelecのPAR放射(青、赤及び遠赤色LEDについての幾らか高いが適正な値)であるとみなされている。 緑色植物内の幾つかの共通の光受容体の相対吸収スペクトルを示している。
図1は、例えばトマトの栽培のための園芸用アプリケーションを模式的に示している。園芸作物は、参照符号1で示されている。参照符号2は、あり得る実、このケースではトマトを示している。トマトという作物のみが、幾つかの観点を説明するために例として用いられる。
作物又はトマトという植物が、何行にも配されている。各行の間及び従って植物間の離間距離は、参照符号L1で示されており、例えば、1.5mのような1ないし2mの範囲内にある。地面からの総高は、参照符号Hで示されており、例えば、約3mのような2ないし4mの範囲内にある。特に園芸照明に関連するこの総高の一部は、高さH1に及んでおり、0.5ないし1mの範囲内にあって、地面よりも約高さH2上の高さであり、高さH2は、0.5ないし1.5mの範囲内、特に約1mである。参照符号500で示されている照明デバイスは、特に、上記高さH1の間の園芸作物を取り扱うが、左側には、相対的に高い照明デバイス500が単に例として示されている。参照符号dは、照明デバイス500(の発光面)と作物1との距離を示している。参照符号511は、照明デバイス500により生成される園芸光を示している。上記のように、照明デバイス500の高さ及び/又は長さにわたって、園芸光511は強度及びスペクトル分布が異なる。
参照符号1000は、園芸用アプリケーション、ここでは、例として温室を示している。作物1の複数の行が、園芸装置として示されている。
デバイス500は、複数の発光ダイオードを有している。この複数の発光ダイオードは、一実施形態では、2つ以上の独立して制御可能な発光ダイオードのサブセットを有している(以下を参照されたい。)。上記サブセットの2つ以上は、異なる高さに配され得る。このやり方では、園芸光511が、例えば、作物1の高さの関数として上記サブセットの1つ以上により作物1に与えられる。
上記照明デバイスは、LEDのグリッド又は2次元の配列を有しており、これは以下に更に明らかにされる。グリッドは、参照符号530で示されている。グリッドは、この図では紙面に対して垂直であるグリッド面580を有している。図9Aないし図9Dに示されているように、グリッド530の第1の側531及び第2の側はグリッド面580と平行である。グリッドは、例えば、その上にLEDが配されたワイヤメッシュを有しているので、上記第1及び/又は第2の側は、必ずしも平坦ではないことに注意されたい。
図9Aないし図9Dから分かるように、園芸光511はグリッド530の第1及び/又は第2の側から発散する。上記デバイスのLEDは、更なる図においてより詳細に示されており、参照符号511aで示されている光のビームを発する。これらのビームは、光軸581を有している。図から分かるように、光軸はグリッド面に対して垂直である。
次に、図2を参照して他の実施形態が説明される。この実施形態では、本明細書において説明された照明デバイス500が、多層栽培のために用いられる。多数の層は、参照符号1010で示されている。このケースでは、全てのLEDが植物に向かって同じ方向に放射することが有益である。このケースでは、2つのフォイルの間にLEDグリッドを挟むことが有利である。これは、機械的により頑強で、植物工場に存在する多湿環境からより良好に保護されるLEDグリッドを可能にする。好ましくは、LEDの裏面のフォイルは、TiOのような粒子に基づく白色塗料を含む層を組み込むことにより拡散反射するようにされている。利点は、植物により反射して光源に戻る光が再利用されることである。フォイルは、参照符号360で示されている。フォイル360は、一実施形態では、貫通孔を有している(以下も参照されたい。)。
本発明は、LEDがマトリクス状に配されたLED装置も提供する。マトリクスは、少なくとも3つの電力レールラインに接続されている。LEDは、第1の電力レールラインと第2の電力レールラインとの間に配されたLEDの第1のサブセット及び第2の電力レールラインと第1の電力レールラインと同じ電圧の第3の電力レールラインとの間に配されたLEDの第2のサブセットとして形成されている。これは、LEDのマトリクスが組み入れられた交互の電力レールラインが存在することを意味している。これは、駆動電圧が低く保たれることを可能にし、設計のスケーラビィティを改善する。本発明に係る第1の例が、図3に示されている。
LED装置は、ここでも、マトリクス状に配されたLED510(又はLEDパッケージ)のグリッド530及び電圧レール10、12に接続されるマトリクスを有しており、各LED(又はLEDパッケージ)は接続ワイヤによりマトリクス内で接続される。
上記電圧レールは、電力を供給するLED510のための電力レールラインに接続する。「電力」レールラインという用語は、単に、全ての電力レールラインが接続する(専ら)2つの「電圧」レール10、12と区別するために用いられる。「電力レールライン」は、単に電圧が印加されるラインであり、電力(すなわち、電流)を接続されたLEDに送るために用いられる。
これらの電力レールラインは、2本の電圧レール10、12に接続する少なくとも3本の電力レールラインが存在するようにマトリクス中にわたって分布している。LEDのマトリクスが組み入れられた交互の電力レールラインが存在する。図示されている例では、高電圧レール10に接続される3本の(より高い電圧の)電力レールライン30及び低電圧レール12に接続される3本の(より低い電圧の)電力レールライン32が存在する。LEDは、隣り合う電力レールラインの間に配された別個のLEDのサブセットとして形成されており、隣り合う電力レールラインは、1本のより高い電圧の電力レールライン及び1本のより低い電圧の電力レールラインである。
本発明は、3本の電力レールライン、例えば、図3の左側の最初の2本の高電力レールライン30及び最初の低電力レールライン32により実現され得る。この場合、第1の電力レールライン30と第2の電力レールライン32との間に配されたLEDの第1のサブセット510a及び第2の電力レールライン32と第1の電力レールラインと同じ電圧の第3の電力レールライン30との間に配されたLEDの第2のサブセット510bのみが存在する。
LEDの各サブセットは、究極的には、単一のLEDであり得る。LEDの各サブセットは、代わりに、多数のLEDを含むLEDパッケージであってもよい。LEDの各サブセットは、また、(図3のように)LEDの直接接続、LEDの並列バンク又は並列バンクの直接接続であってもよい。
図3は、LEDの各サブセットが並列する2個のLEDの3つのバンクの直列接続を有する一例を示している。従って、LEDの各サブセットのLEDは、3×2のマトリクスで、すなわち、「並列」方向に2及び「直列方向」に3で配されている。
3VのLEDの電圧降下の場合、この手法を用いると、駆動電圧10は3×3V=9Vに決定される。
この配列は、LEDマトリクスが両方の直交方向に寸法的に拡大縮小されることを可能にする。図3に示されている例では、電力レールラインは列方向に走り、行方向では極性が交互になっている。
このケースでは、LEDマトリクスは、電力レールラインの数を増減することにより行方向に拡大縮小され得る。LEDマトリクスは、LEDのサブセット510a、510bの各バンクにおいて並列するLEDの数の増減により列方向に拡大縮小され得る。
このスケーリングは、LEDマトリクスが要求通りに大きくされることを可能にし、一方で、同じ駆動電圧を依然として維持する。
勿論、LEDマトリクスが大きいほど、駆動電流は大きい。しかしながら、これは、単に一定の駆動電圧範囲及び一定の駆動電流範囲を持つ駆動供給部から始め、全アレイに電力を供給するために必要に応じて多くのこれらの供給部を用いることにより実現され得る。従って、駆動供給部の数は、単純に電力レールライン30、32の数と相関がある。
これは、別々のマトリクスを合わせる(stitch)必要がないモジュラ手法(modular approach)を与える。これは、アレイの製造を容易にし、例えば、より高価なバッチプロセスに代えて連続的なロールツーロール製造プロセスを可能にする。
図5には、図6の等価回路を備えた第2の例が示されている。
LEDマトリクスのレイアウトは、概念的には同じである。しかしながら、電力レールライン30、32が行方向に走っており、LEDの各サブセット510a、510bは、3個の並列なLEDのバンクを有している。
LEDマトリクスは、この場合も同様に、2方向に拡大縮小可能である。行方向のスケーリングは、各並列なバンクにおけるLEDの数の変更を含んでいるのに対して、列方向のスケーリングは、電力レールラインの数の変更を含んでいる。
図5及び図6は、行方向に電力レールラインを走らせることにより、1行ずつの行のスイッチング又は調光を認めることが可能であることを示すために用いられる。勿論、90度回転させて、1列ずつの制御が可能である。
図5及び図6に示されているレイアウトでは、LEDの各行は、個々に取り扱われ得る。これは、電力レールラインの各隣り合うペアの間のトランジスタのようなスイッチ50を用いることにより可能になる。これは、特定の行を担当する電力供給部を完全に又は部分的にショートさせるために用いられる。その場合、定電流供給部は短絡トランジスタを介して電流を駆動する。代替として、スイッチが、各電力供給部と直列に配され得る。このオプションの場合、図5を参照すると、幾つかのサブオプションが存在する。すなわち、
(i)(+と表示された)高電力レールについての各電力レールライン30は、0と+状態(及び調光のために中間状態)との間で切り換えられる。これは、2つの行が調光状態又はオフ状態に1回で切り換えられ得ることを意味する。
(ii)全ての電力レールライン30及び32は、0と+状態(及び調光のために中間状態)との間で切り換えられる。これは、上記(i)の2行制御に加えて、個々の行がオンに切り換えられ得る又は調光される得ることを意味する。
各行(又は行のグループ)に種々の色の光を発せさせることも可能である。
図5は、(図中、斜線で示されている)1つ光の色のLEDの奇数行及び(図中、斜線なしで示されている)他の光の色の偶数行を示している。
例えば、偶数行は、第1の園芸関連色(例えば、青)を発し、奇数行は第2の園芸関連色(例えば、赤)を発する。1行ずつのアドレス指定を用いると、LEDマトリクス全体が、任意の園芸スペクトル分布(例えば、青と赤との組み合わせ)を有する光の状態で発光するように制御され得る。動的パターンも(電力レールラインの構成に依存して)行又は列方向に沿って作り出される。
本発明は、大面積のLEDマトリクスで、例えば十分な高さの背の高い張り網の園芸栽培のような多数のアプリケーションに適用され得る。
上記LEDは、既知の設計のものであり、この理由のために詳細には説明されていない。上記LEDは、ワイヤ接続がなされ得る個々にパッケージされた部品を有している。ワイヤのマトリクス及びLEDは、透明な膜に封入され得る。
ワイヤのマトリクス及びLEDは、キャンバス又はカーペットのようなフレキシブル基板にラミネートされていてもよい。ワイヤは、繊維に織り込まれる導電性のワイヤである。
図示されている例では、2つの電圧レールが「+」及び「−」又は「+」及び「0」として示されている。LEDに適切なバイアスをかけるために、電圧差のみが必要とされる。従って、実際の電圧は、関連性はなく、両方正又は両方負であってもよい。
上述したように、電力レールラインは、マトリクスの領域にわたって分布されている。
図3の例では、電力レールラインは、行方向では2つの電圧の間を行ったり来たりし、本質的には列方向に走っている。従って、左から右に向かって(すなわち、行方向に)極性が交互になる等間隔の電力レールラインが存在する。クロスオーバーを避けるために、一方の極性の電力レールラインが電圧レールラインの1つに接続されるように上方に伸び、他方の極性の電力レールラインが電圧レールラインの他のものに接続されるように下方に伸びている。
図5の例では、電力レールラインは、列方向では2つの電圧の間を行ったり来たりし、本質的には行方向に走っている。従って、上から下まで(すなわち、列方向に)極性が交互になる等間隔の電力レールラインが存在する。
一般に、電力レールラインは、グリッド領域にわたって実質的に均一に分布されている。「実質的に均一に」によって、「縁部の影響が無視されれば均一に」が意図されている。これは、或るサイズにするためにグリッドがカットされ得ることを意味している。図3及び図5の設計は、それぞれ、或るサイズにするために行及び列方向にカットされ得る。
図に示されている各LED510は、1つ以上のLEDのLEDパッケージであってもよい。
上述したように、本発明は、(制限して)3本の電力レールラインのみを用いることが可能である。しかしながら、好ましくは、少なくとも4本、より好ましくは10本以上、例えば20本よりも多くの電力レールラインが存在する。電力レールラインが多いほど、LEDグリッドのサイズを調整する能力が大きい。
図7A及び図7Bは、図3ないし図6の実施形態に類似する幾つかの他の実施形態を模式的に示している。種々のサブセットが、参照符号510a、510b等で示されている。図7Bに示されているように、反対の極性を持つ部分にLEDを配することによって駆動電圧が低く維持され、(例えば、エネルギー消費、コスト、安全性の観点から最適な)最適値に調整され得る。この方法を用いると、LEDグリッドは、好ましい寸法まで(両方向に)拡大縮小される一方で、同じ駆動電圧を維持する。勿論、LEDグリッドが大きいほど、駆動電流は大きい。依然として、これは、単に一定の駆動電圧範囲及び一定の駆動電流範囲を持つ駆動供給部から始め、全グリッドに電力を供給するために必要に応じて多くのこれらの供給部を用いることにより実現され得る。このやり方では、モジュラ手法が可能にされる。更に、グリッド全体が連続的なプロセスで作製され得るので、別個のLEDグリッドを合わせる必要がない。参照符号Px及びPyは、それぞれ、x及びy方向のピッチを示している。
提案されたLEDを接続する方法を用いると、行(又は列)若しくは行(又は列)の組み合わせの切り換え又は調光を可能にすることは、比較的容易である。図7Cに示されているレイアウトでは、LEDの3つの行の各組み合わせが個々に取り扱われる。これは、当該行の組み合わせを担当する定電流供給部をショートさせるスイッチ(例えば、FET)を用いることにより行われる。代替として、スイッチは各電力供給部と直列に置かれる。行の各組み合わせの調光は、FETのゲートにおける信号のパルス幅変調により達成され得る。
図7Cでは、行は文字Rで示され、別々に光を発するLEDがC1及びC3により示されており、例として、C1は赤と関連があり、C3は青と関連がある。上から下まで、7行は、個々に制御され得る赤、青、赤、赤、青、赤及び赤色の光を発する行である。同じ色を有する行は、制御される単一のサブセットであってもよいし、各サブセットが個々に取り扱われる複数の同じサブセットを含んでいてもよい。従って、前者の実施形態では、全ての「赤色の行」が全て一緒にオン及びオフを切り換えられ、後者の実施形態では、1つ以上の「赤色の行」が選択される。
図7Dには、他のレイアウトが示されている。特に、このレイアウトは、実際に構築され、うまくいくことが証明された。図中の個々のLEDは、実際には並列するLEDのグループであることに注意されたい。図7Cのケースとは異なり、ここでは、(図中、GNDと表示されている)全てのグランドに接続され得る。同じことが、正の電圧(図中、VCC)に当てはまる。FETPWM_CH2は、グループ2(D7ないしD12のLED)を切り替えることに注意されたい。図中、FETに関する全ての表示は同じである。
図7Eには、我々が単一のグリッドのレイアウトにスペクトルの異なる部分で発する種々のタイプのLEDをどのように組み合わせることができるかが示されている。レイアウトは、同じタイプのLEDにより確立されるサブグリッドが、ここでもまた規則的なグリッド(正方形又は六角形)であるようなレイアウトであり、これは作製される照明パターンの最適な均一性をもたらす。例えば、図7の(Fで表示された)順方向に発光する赤色LEDを考えてみる。それらのLEDは、x方向及びy方向に関して等しいLEDの間隔を有する(図7におけるPx及びPyが等しい)サブグリッドを確立している。これは、均一な照明の分布を得るための必要条件である(一般的には望ましいが、照明デバイスはサブセットの層を有していてもよい(以下も参照されたい))。図7Eでは、青色(C3)及び赤色(C1)LEDの行Rが交互に起こっており、一方の側に発する他のLED510及び他方の側に発する他のLED510が交互に起こっている。参照符号「F」は順方向の放射のことを指し、参照符号「B」は逆方向の放射のことを指している。
図7Fには、LEDグリッドが3つのタイプのLEDに基づいて示されている。LEDは、ここでも、それらの放射方向が順方向と逆方向との間を行ったり来たりするようにされている。このケースでは、正方形又は六角形の形状を有する個々のタイプのLEDについてのサブグリッドに達することは可能ではない。
構造に依存して、C1、C2及びC3全てが、異なるサブセットに属する。しかしながら、追加又は代替として、LEDは、裏面(B)から照らす又は前面(F)から照らすLEDが2つ(以上)の異なるサブセットにより構成され得る。
図7Gに示されているように、これは、グリッドを変形(shear)し、種々の長さを有する個々のLEDの間の相互接続を可能にすることにより改善される(Px及びPyは、ここでも等しくされ得る。)。参照符号C1は赤色のことを指し、参照符号C3は青色のことを指している。参照符号C2は、例えば、PARスペクトルに含まれる黄色のことを指している。
一般に、LEDグリッドでは、例えば同じ順方向の動作電圧を有することにより特徴付けられる同じタイプのLEDが並列に配されるのに対して、異なるタイプのLEDは直列に配される。しかしながら、並列に配された異なるタイプのLEDを有することが便利である場合もある。LEDが異なる順方向電圧を必要とされる場合、異なるタイプのLEDが、異なる電流を伝導し、従って異なる光出力をもたらす。これは、最も低い順方向電圧を必要とするタイプのLEDと直列に抵抗器を配することによりある程度改善される。図7hに、2個の赤色発光LEDが、直列に配され、青色LEDと並列に配された一実施形態が模式的に示されている。LEDのそれぞれを通る同じ電流(約0.2A)に対して、上記直列する2個の赤色LEDは、典型的には、2×2.9=5.8Vを必要とするのに対して、青色LEDは3.1Vを必要とする。これを達成するために、抵抗器が青色LEDと直列に置かれている。この特定の例の場合、抵抗器はR=(5.8−3.1)/0.2=13.5Ωであるべきである。従って、参照符号517で示されている好適な抵抗器が含まれると、異なる動作電圧を有するLED510は、それにもかかわらず並列に配され得る。LEDグリッドのLEDの幾つか又は全ては、図7Iの例に示されているように逆並列にも配され得る。この例では、赤及び青色LEDが逆並列で配されている。LEDを通る電圧の極性の変化により、発せられる色は赤から青に及び青から赤に変化する。
図8Aは、2次元のアレイとして示されているLEDグリッド530を備えた照明デバイス500の一実施形態を非常に模式的に示している。アレイは、長さLA及び幅WAを有している。LED510の間に、LEDグリッドの第1の側からLEDグリッドの裏面側に伸びる貫通孔570が存在する。貫通孔は断面を有している。貫通孔570の断面積の合計は、一実施形態では、アレイの表面積(すなわち、LA×WA;これはグリッド面積としても示される。)の少なくとも50%である。
他の実施形態が図8Bに模式的に示されている。温室及び植物工場は、高い湿度及び温度並びに植物への栄養分として用いられる腐食性塩の存在のために電子機器に対して好ましくない環境を呈する。従って、照明器具はIPコード規則(例えば、IP66)に従う必要がある。透明なプラスチックフォイルの間にLEDグリッドを挟むことにより、そのような規則が満たされる。局所的に、上記フォイルは空気の流れを妨げないように及び従って(局所的な)微気候の形成を与えないように開放されている。フォイルは参照符号360で示されており、貫通孔は参照符号363で示されている。上記フォイルの貫通孔は、フォイル360の前面側361からフォイル360の裏面側362へのものである。フォイル360の貫通孔363は、LEDグリッド530における貫通孔570とほぼ一致している。図8Cは、グリッドの前面側が左側に示され、背面側が右に示された側面図を模式的に示している。あり得る気体流貫通孔363が両方向の矢印で示されている。
上記LEDグリッドは、(例えば、UV放射によって(後に)硬化されるプラスチックの前駆体又は樹脂に浸漬することによって)薄い透明なプラスチック層により覆われていてもよい。代替として、LEDグリッド構造体の上に透明材料(例えば、シリコーン)を成型することにより透明な層が形成され得る。
図9A及び図9Bは、フォイル360に埋め込まれたそのようなLEDグリッド530を模式的に示しており、図9Aでは、全てのLED510が(駆動時に)第1の側361から離れる一方向に光を与え、 図9Bでは、LED510は(駆動時に)両方向に、すなわち、第1の側及び第2の側362から離れる方向に光を与えるように構成されている。従って、LEDも、文字F及びBそれぞれで示されている。2つの別個のLEDグリッドを1つに組み合わせる二重サンドイッチ構造が、図9Cに示されている。温室におけるLEDグリッドのための取り付け装置が図9Dに示されている。参照符号526は取り付けブラケットを示し、参照符号527は釣り合い重り(counter weight)を示している。勿論、フレームのような他の構成も可能である。
図9Aないし図9D全てにおいて、LED510の1つ以上のサブセットは、上記グリッド面580と垂直に設定された光軸581を有する光のビームの園芸光511を与えるように構成されている。しかしながら、図9B及び図9Cでは、LED510の1つ以上のサブセットが、1つ以上の他のサブセットのLED510と反対方向に光のビームを与えるように構成されている。これは、B及びFで示されているLED510をもたらす。
光合成に関して、植物は400nmから700nmまでの波長範囲で高感度である。この波長窓内の全ての放射は、光合成有効放射(PAR)と呼ばれる。また、近似により、この窓内の波長を有する全ての光量子が光合成に等しく寄与する。これが、PAR放射の量がμmol/sec(1モルは物質量についてのSI単位であり、その値は6.02×1023である。)の単位により示される1秒当たりの光量子の量で伝統的に表される理由である。
園芸におけるLED照明の場合、主に青色LED(450nm)及び赤色LED(625ないし675nm)が用いられる。青色LEDの代わりに、白色LEDも用いられ得る。代替として、青及び赤色LEDの1つ以上に加えて、白色発光LEDが適用され得る。スペクトルの緑色部分で発光するLEDは、効率がはるかに低い。また、光合成は緑に関して幾分効率が低い。植物は光の色によって異なる応答をすることに更に注意されたい。園芸では、光合成光量子束密度(PPFD)が、単位面積当たりの1秒当たりの光量子数(μmol/sec/m、1molは6×1023個の光量子に対応する。)で測定される。実際には、トマトに対してインターライティングを適用する際、用いられる赤色PPFDは、例えば、200μmol/sec/mであり、(625から675nm及び400から475nmの赤色及び青色領域の場合、)青色:赤色=1:7の比が典型的には用いられる。
図10には、最適なLEDピッチがLEDの出力(ワット)及び作物において必要とされる照明フラックスにどのように依存するかが示されている。y軸はμmol/sec/mの単位でフラックスを示し、x軸はmmの単位でピッチPを示している。
図11は、緑色植物内の幾つかの共通の光受容体の相対吸収スペクトルを示しており、1はクロロフィルaを表し、2はベータカロチンを表し、3はフィトクロム(Pr)を表し、4はクロロフィルbを表し、5はフィトクロム(Pfr)を表している。x軸に波長が表されており、y軸にそれらの光受容体の吸収(任意単位)が表されている。本発明は、トマトのような背の高い張り網の作物への補足照明及び植物工場における多層照明を与えるために園芸において適用され得る(言い換えれば、本発明は園芸市場の主要部に適用され得る。)。
本明細書において、我々は、例えば、温室における背の高い張り網の作物用及び植物工場における多層栽培用のLEDを使用した補足照明器具を提供する。上記照明器具は、園芸市場の大部分に適用可能である。背の高い張り網の作物の場合、上記照明器具は、植物の行の間に、すなわち、植物がかなり低い量の自然光を受け取る場所に照明を与える。
上記照明器具は、光に対して透明であり、空気に対して妨げにならないLEDのグリッドに基づいており、両側に向けて発光し、種々の高さでLEDの種々の色を組み合わせて選択することを可能にする接続ワイヤのトポロジを有する一方で、依然として均一な照明をもたらす。開示された方法は、園芸についての低コストの解決策を示している。

Claims (15)

  1. 作物に園芸光を与える方法であって、複数の発光ダイオード(LED)と複数の貫通孔とを有するグリッドを有する照明デバイスの園芸光により作物を横向きに照射するステップを有し、前記複数のLEDの1つ以上が前記園芸光を与える、当該方法。
  2. 前記グリッドがグリッド面を規定し、前記LEDが光軸を有する光のビームの前記園芸光を与え、前記光軸が前記グリッド面に垂直であるように前記LEDが配される、請求項1記載の方法。
  3. 前記複数の発光ダイオードがLEDの2つ以上のサブセットを有し、前記サブセットの1つ以上のサブセットのLEDが第1の方向に園芸光を与え、1つ以上の他のサブセットのLEDが前記第1の方向と反対の第2の方向に園芸光を与える、請求項1又は2記載の方法。
  4. 前記複数の発光ダイオードが発光ダイオードの2つ以上の独立して制御可能なサブセットを有し、前記サブセットの2つ以上が前記グリッドの鉛直方向の配列に対して異なる高さに設けられ、当該方法が、前記作物の高さの関数として前記サブセットの1つ以上により園芸光を与えるステップを更に含む、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記複数の発光ダイオードが、発光ダイオードの2つ以上の独立して制御可能なサブセットを有し、前記サブセットの少なくとも2つが異なるスペクトル分布を有する光を生成し、当該方法は、(a)作物の扱われる部分、(b)1日のうちの時間、(c)前記園芸光以外の他の光の光強度及び光の分布、(d)作物の種類、(e)作物の成長段階、(f)実の段階、(g)収穫時期、(h)収穫からの時間、及び(i)複数の作物を有する園芸装置における場所のうちの1つ以上の関数として前記園芸光のスペクトル分布を変化させるステップを更に含む、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記サブセットの1つ以上が400ないし475nmの範囲から選択される第1の波長を有する光を与え、前記サブセットの1つ以上が625ないし800nmの範囲から選択される第2の波長を有する光を与える、請求項3ないし5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記複数のLEDがピッチを有し、前記LEDが前記作物の平均距離を隔てて配され、前記ピッチ分の前記平均距離の比が少なくとも0.25である、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の方法。
  8. グリッドを有し、前記グリッドがグリッド面を規定する照明デバイスであって、前記グリッドは、複数の発光ダイオード(LED)と複数の貫通孔とを有し、前記LEDは、更に、光軸を有する光のビームの園芸光を与え、前記光軸が前記グリッド面に垂直であるように前記LEDが配された、当該照明デバイス。
  9. 前記複数の発光ダイオードがLEDの2つ以上のサブセットを有し、前記サブセットの1つ以上のサブセットのLEDが第1の方向に光のビームを与え、1つ以上の他のサブセットのLEDが前記第1の方向と反対の第2の方向に光のビームを与える、請求項8記載の照明デバイス。
  10. 前記グリッドが被覆領域を有し、前記貫通孔が断面領域を有し、前記貫通孔の前記断面領域の総領域が前記グリッドの被覆領域の50ないし90%の範囲内にある、請求項8又は9記載の照明デバイス。
  11. マトリクス状に配されたLEDであって、各LEDは接続ワイヤにより前記マトリクス内に接続され、前記マトリクスは電圧レールに接続され、前記電圧レールは前記マトリクスの領域にわたって分布する少なくとも3つの電力レールラインに接続された当該LEDを有し、
    前記LEDは、
    第1の電力レールラインと第2の隣り合う電力レールラインとの間に配されたLEDの第1のサブセット、
    第2の電力レールラインと前記第1の電力レールラインと同じ電圧の第3の電力レールラインとの間に配されたLEDの第2のサブセット
    として形成された、請求項8ないし10のいずれか一項に記載の照明デバイス。
  12. 前記複数の発光ダイオードが発光ダイオードの2つ以上の独立して制御可能なサブセットを有し、前記サブセットの少なくとも2つが互いに異なるスペクトル分布を有する光を生成する、請求項8ないし11のいずれか一項に記載の照明デバイス。
  13. 前記サブセットの1つ以上が400ないし475nmの範囲から選択される第1の波長を有する光を与え、前記サブセットの1つ以上が625ないし800nmの範囲から選択される第2の波長を有する光を与える、請求項11又は12に記載の照明デバイス。
  14. 前記複数のLEDが透明フォイルに埋め込まれ、前記透明フォイルは、前記フォイルの第1の側から前記フォイルの第2の側への貫通孔を有し、前記フォイルがフォイル面領域を有し、前記貫通孔は断面領域を有し、前記貫通孔の前記断面領域の総領域が前記フォイル面領域の50ないし90%の範囲内にある、請求項8ないし13のいずれか一項に記載の照明デバイス。
  15. 温室及び植物工場を有する群から選択される園芸装置であって、請求項8ないし14のいずれか一項に記載の照明デバイスを更に有する、当該園芸装置。
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