JP2015526648A - ローラポンプのチューブマウント - Google Patents

Abstract

本願は、チューブマウントケースが形成されたポンプハウジングであって、固定ポンプヘッドが回転可能に支持されるところのポンプハウジングと、フレキシブルなチューブおよび、好適にループ形状のチューブから長手方向に離隔した２つの位置においてチューブを保持するためのビーム型チューブ固定部からなる分離した置換部品として好適に設けられたチューブユニットとを有する。チューブユニットは、チューブマウントケースに挿入可能であるか、または挿入されており、チューブ固定部またはポンプヘッドを変位させることによって、チューブが少なくともポンプヘッドを部分的に包囲しつつ、ポンプヘッドとテンション係合するようになる。本願発明に従うポンプハウジングまたはチューブマウントケースに配置されたテンションデバイスは、テンションデバイスが、チューブ固定部またはポンプヘッドを少なくともひとつのレバーエレメントによってテンションを与えて変位させるためのレバー機構を有し、レバーエレメント上に設けられアンダーカットを好適に形成するクランプまたはロック手段が、チューブテンション位置に達すると、チューブ固定部およびテンションデバイスをロックするために、チューブ固定部に配置されたカウンタ−クランプまたはロック手段と係合する。

Description

本願発明は、蠕動ポンプに関し、蠕動またはローラポンプ（圧送ポンプ）のチューブマウントケースに配置される、トレイ内に挿入可能なチューブ、好適に使い捨てチューブにテンションを与えるためのテンションデバイスに関する。

ローラまたは蠕動（圧送）ポンプは、運ばれる流体が外部弾性体の機械的変形によってチューブを介して圧縮されるところの容積型ポンプである。流体のスムースな（せん断または旋回がない）運搬のために、蠕動ポンプは医療目的に対して特に使用される。

フレキシブル／弾性的に変形可能なチューブは一般的な蠕動ポンプのハウジング内に基本的に挿入され、その結果、所定の周辺部にわたって回転可能なポンプヘッドの周りにガイドされ、その上に多くの角度方向に離隔されたローラが回転可能に支持され、ポンプヘッドの適当な回転が連続的にチューブと回転係合されると、流体が圧縮／圧送される。チューブは、ポンプハウジングの外側で支持されるか、所定の張力によってポンプヘッドおよびその周囲に対してテンションがかけられる。

それぞれの設計において、ポンプヘッドの移動は、係合中のローラのそれぞれの圧送位置がチューブに沿って前方に移動することを生じさせ、それによって、それぞれのローラのすぐ上流のチューブ部分の内部でポンピングされるべき流体が前進する。それぞれのローラのすぐ下流のチューブ部分でチューブ材料の固有の弾性率によって真空吸引が生成され、それにより、チューブは元の構造形状に回復しようとする。

増加する厳しい衛生基準および多くのユーザリクエストのため、医療分野において使用される場合特に、ポンピングされるべき流体と直接接触する蠕動ポンプの少なくともこれらのコンポーネントを使い捨て品として設計することが共通のプラクティスになっている。これらは、最も容易に除去可能でかつ挿入可能でなければならないチューブを主に有する。この目的のために、複数のチューブユニットおよびテンションデバイスが周知であり、そのいくつかは以下で説明される。

基本的に、チューブおよびポンプヘッドの両方を分離したチューブユニットとしてカートリッジタイプで予めマウントすることが可能である。それは、ポンプベッドが電気モータの駆動シャフトまたはそれに結合されたギアユニットと協働するように係合されるように、交換作業中に、蠕動ポンプのハウジング内に挿入／ロックされなければならない。この解決方法は交換作業を容易にし、同時に、高い動作信頼性を保証するが、カートリッジが閉止ハウジングユニットとして設計される。回転エレメントは外部からアクセスすることができないようにケースに閉じこめられ、これが設計変更を比較的高価にしている。

ポンプヘッドは、ポンピングされるべき流体によって直接汚染されないため、実際には交換する必要がない、互いに対して移動可能／回転可能な複数の部品からなる、かなり複雑なコンポーネントである（上記したように）。したがって、使い捨てのようなチューブのみを与えるにはそれほど高価ではない。しかし、それを交換するためには、チューブはポンプヘッドから除去されなければならず、そこに再び取り付けられなければならない。チューブはポンプヘッドの周りでテンションがかけられるプレテンション力を克服しなければならない。チューブのみを交換するのを容易にするために（ポンプヘッドを保持した状態で）、特定のテンション機構が開発され、それによってチューブがリラックスでき、かつ、交換作業中にテンションがかけられる。

独国特許第９４１１１８３号には、このテンションデバイスの単純なデザインが開示されている。したがって、チューブは２つの軸方向に離隔されたビーズ状のストップ／ホールド固定具を具備する。一方、ポンプハウジングは形成されまたは挿入されたチューブマウントケース内部で、２つのノッチが形成されたチューブマウントとしての横方向ストリップまたはビームとともに設けられる。チューブをチューブマウント内に挿入するために、ひとつのビーズストップがひとつのノッチ内でロック／フックされ、続いて、チューブはポンプヘッドの周りで引かれる。最後に、残りのビーズストップが残りのノッチ内でロック／フックされる。ストップがチューブの張力ストレスの元でノッチ内にフックされなければならないため、この挿入動作は非常に時間がかかり、かつ、複雑であり、作業者の熟練を要する。

これに替わるものとして、チューブマウントとして駆動ビームを与えることも可能である。それは、その２つの軸線方向端部において、２つの軸線方向に離隔されたチューブ部分においてチューブにきつく結合される。チューブ（中央チューブ部分）はビーム端部の間でループを形成する。ビームおよびチューブはしたがって、別個の交換可能なチューブユニットを構成する。

こうして形成されたチューブは、そのループエリアによってポンプヘッドにわたって配置／ガイドされる。駆動ビームはテンションデバイスにロックされる。好適には、テンションデバイスは、駆動ビームに対してガイドレール／溝を与える。駆動ビームが、チューブマウントケース内部の着脱可能なマウント／ロックに係合するまで、ループエリアがテンションをかけられたまま、それに沿って、駆動ビームが移動する。この設計は、チューブの挿入を容易にするが、チューブは、ループ領域の２つの端部で、つまり、ポンプヘッドに対して形成された２つのフランクにおいて、同時にループの領域内でテンションをかけられなければならない。それは、どのオペレータよりも作業の大きな努力を必要とする。

最後に、チューブのみ（つまり、ポンプヘッド）の交換は、回転コンポーネントに対してさえも外側からの自由なアクセスを要求する。それはコストの理由から動作中でも開いたままであるか、付加的なサービス／保護ドアによって少なくとも部分的に閉止可能である。後者はより高価が蠕動ポンプを与えるのみではなく、ドアが付加的なステップにおいて閉止されなければならない限りにおいて、忘れられるかもしれないので危険の元となる。

これらの問題に鑑みて、本願発明の目的は、機能性が向上した蠕動ポンプを与えることである。特に、使い捨てタイプのチューブまたはチューブユニットに対する挿入動作を容易にすることを目的とする。また、本願発明の他の目的は、蠕動ポンプの安全性を改善することである。最後に、本願発明の他の目的は、蠕動ポンプおよび特に交換チューブユニットを低コストとすることである。

上記した目的および他の目的は、請求項１の特徴を有する蠕動ポンプによって達成される。本願発明の有利な構成は少なくともひとつの従属項の主題である。

結果として、本願発明の基本的考察は蠕動ポンプにチューブマウントケースを取り付けることである。その中に、チューブがほとんどルースな状態で挿入される。また、蠕動ポンプはレバー機構を有するチューブテンションデバイスを含む。レバー機構は、好適には、手動またはモータ駆動であり、蠕動ポンプの回転（固定）ポンプヘッドの周りの所定の周辺部にたいしてチューブにテンションをかける。必要なテンション力、すなわち、ポンプヘッドに対する圧縮力に達するのに必要な作動力は、レバー機構によって低減され、その結果、付加的な別個のツールを必要とすることなく、単純に手動で取り付けることができる。レバー機構がモータ駆動である場合、駆動部の大きさは小さくなり、したがって、低コストとなる。

基本的に、レバー機構として、複数の構成的デザインが考えられる。その補助により、動作は適当なステップダウンによってチューブ／チューブユニット、例えば、ワームギア、プーリーブロック、ギアドライブまたはより小さい補助ギアに変換される。具体的には、従来、蠕動ポンプにヒンジ係合され、かつ、可動コンポーネントに結合されている従来の動作エレメント（ハンドル）の形式において、特に、手動の場合に、レバー機構を設計すること、または、せん断力を伝達するロッド部材をプッシュすることが有利である。そのせん断力は、ハンドルの回転によって生成される作動力を結合の種類／場所に応じて減少された後に、チューブに伝達する。レバー機構に対するこのコンセプトは製造が容易であり、機能的に信頼性が高く、したがって、経済的である。

本願発明の態様に従い、チューブマウントケースが形成または収容されたポンプハウジングであって、ポンプヘッド／ポンプローターが回転可能に（好適には固定して）支持されるところのポンプハウジングと、チューブマウントケース内に挿入されたチューブユニットであって、チューブユニットのチューブはポンプヘッドと係合し、少なくとも部分的にポンプヘッドを包囲するところのチューブユニットとを有する（チューブは弾性線形伸長力を受ける）。

それによってチューブが、ポンプヘッドと接触する張力（および伸長力）が、ポンプハウジング上に配置された引っ張り／テンションデバイスによって印加される（すなわち、蠕動ポンプの固定部分として与えられる）。それは、チューブユニットまたはポンプヘッドと相互作用し、その結果、動作時において（手動／モータ駆動）チューブはポンプヘッドの周りでテンションをかけられる。本願発明にしたがい、テンションデバイスは、ツール無しでポンプハウジングにインストールされ、固定レバー機構を有する。

この構成により、チューブまたはチューブユニットは誰でも容易に挿入可能であり、テンションを印加できる。チューブまたはチューブユニットの除去が単純な方法によって実行される。ポンプヘッドの周りのチューブのテンションはレバー機構を介して解放され、チューブ／チューブユニットがチューブマウントケースから力無しで除去される。レバー機構は蠕動ポンプの一部であるため、毎回交換されず、その結果、蠕動ポンプの動作は低コストとなる。

本願発明にしたがい、チューブユニットは好適にはフレキシブルなチューブおよびビーム型チューブ固定部の交換可能な部品として形成される。それは、チューブから長手方向に離隔された２つの位置でチューブを保持する（チューブループを形成しながら）。また、ポンプハウジングまたはチューブマウントケース上に配置されたテンションデバイスは、少なくともひとつのレバーエレメント（上述した定義に従う動作エレメントまたはプッシュロッドコンポーネント）によって、チューブ固定部（またはポンプヘッド）を好適に変位させる（チューブにテンションを印加する）ためのレバー機構の形式で与えられる。アンダーカットを形成する係合手段またはクランプ手段がそこに設けられ、チューブテンション位置に達すると、それらは、チューブ固定部およびテンションデバイスをチューブテンション位置でロックするために、（交換可能な）チューブユニットのチューブ固定部に配置されたカウンタ−クランプ／ロック手段と係合する。

言い換えれば、レバーエレメント（レバー機構の動作エレメント）はポンプヘッドの周りでチューブにテンションを印加するために回転される（好適には、チューブマウントケースの方向に移動される）。同時に、ひとつのレバーエレメントのこの回転動作は、レバー機構全体により、チューブテンション方向へのチューブ固定部（またはポンプヘッド）の平行移動に変換される。レバーエレメントが完全に移動されるとすぐに、チューブ固定部（またはポンプヘッド）は最大変位し、チューブはポンプヘッドの周りで最大のテンションが印加される。この位置において、レバーエレメントの側のクランプ／ロック手段はチューブ固定部の側のカウント−クランプ／ロック手段と係合する。こうして、レバー機構がひとつの位置において不能になった場合でも、レバーエレメントの不注意な回転および／またはチューブ固定部（固定ポンプヘッドの場合）の変位が防止される。

好適には、レバー機構のレバーエレメントは同時に、チューブマウントケースを少なくとも部分的にカバーするための保護キャップを有する（正面側において）。こうして、テンションデバイスの動作中に、チューブマウントケースは同時に（自動的に）開閉され、したがって、ポンプヘッドまたはチューブなどの可動部品は外部から保護される。これは蠕動ポンプの安全性を向上させる。

本願発明の他の態様に従い、保護キャップはレバーエレメントを構成するか、またはそれに固定される。レバーエレメントはレバー機構のハンドル（動作エレメント）として与えられるか、あるは、レバーエレメント（プッシュロッドエレメント）を構成するかそれに固定される。レバーエレメントは、レバー力をチューブ固定部に伝達するためのハンドルを通じて動作可能である。最初に説明したように、本願発明に従うレバー機構は、ポンプハウジングに直接または関節的に枢着される動作エレメントまたはハンドルを有する。それは、力を伝達するためにレバーに動作的に結合されている。保護キャップはハンドルまたはプッシュロッドエレメントと係合可能である。

ハンドルが同時に保護キャップを含む場合、保護キャップはカバー形状を有してよい。力伝達レバーエレメント（プッシュロッドエレメント）が保護キャップを含む場合、ハンドルは弓形ハンドル、バックル／動作キー、膝レバーまたは類似の人間工学デザイン形状を有してよい。保護機能および動作機能は、レバー機構の異なるエレメントと関連しているので、それらは妥協することなくデザインに応じて最適に取り付けることができる。

本願発明の他の態様に従い、チューブマウント（フックイン部品）は、好適に、レバー機構の部品として与えられる。それは、チューブマウントケース内に配置可能である。チューブはその内部に挿入可能であり、チューブ固定部を介して挿入／フックされる。

可動チューブマウントの好適な場合において、有利なことに、レバー機構が好適にはレバー機構の付加的エレメントとしてチューブマウントと作用し、固定（移動可能でない）ポンプヘッドに対してそれを移動させ、その結果、チューブの自由中央（ループ形状）部分は包囲するようにしてポンプヘッドと接触する。中央チューブ部分はほぼ直線であるか、または、挿入されたルース状態においてプレループ形状を有する。

また、レバー機構が、ロック／カウンタ−ロック手段に加えて自己ロックするように構成されるとき、すなわち、チューブにテンションを印加するように動作され、ハンドルが死点を過ぎて回転し、その後、最終的なテンション位置に押し出され／スナップされるときに、有利である。

また、ストップまたはストップ突起が与えられる。それはチューブマウントケース内に形成され、チューブテンション位置に達すると、チューブ固定部（またはチューブマウント）を押圧する。その結果、チューブテンション方向へのさらなる移動がブロックされる。

最後に、本願発明の他の態様に従って、本願発明に従う蠕動ポンプ用のチューブユニットが与えられる（好適には、本願発明に従う蠕動ポンプから分離された使い捨てコンポーネント形式で）。当該チューブユニットは、フレキシブル、好適には弾性のチューブを軸線方向に離隔された２つの位置において保持するか、または、その位置でチューブにきつく結合されるビーム型のチューブ固定部（係合デバイス）を有する。それは蠕動ポンプおよび／または蠕動ポンプのテンションデバイスのチューブマウントとの係合を維持するように取り付けられた少なくともひとつのアンダーカットを形成する。こうして、チューブユニットは、部品点数が少ないため非常に低コストで製造可能であり、特に、使い捨て品に適している。

さらに、チューブ固定部において横に突起したタブが形成される。それは、取付／除去動作中にチューブユニットを手で取り扱うために取り付けられている。またそれは、チューブテンション位置においてテンションデバイス／レバー機構をロックするのに好適である。これによって、チューブユニットの取り扱いが容易となる。同時に、チューブユニットの側でテンションデバイスをロックするために設けられたカウンタ−ロックエレメント（タブ）は、他の部品と交換可能である。したがって、カウント−ロックエレメントは、耐久性は考慮されないため、使い捨て品として廉価な材料から製造することができる（チューブ固定部と一緒に）。

以下、本願発明を、図面を参照して、好適実施形態により詳細に説明する。

図１は、テンションデバイスとして開（ルース）および閉（テンション）状態の固定チューブマウントおよび弓形ハンドルを含む手動レバー機構を有する本願発明の第１の好適実施形態を示す。 図２は、テンションデバイスとして開（ルース）および閉（テンション）状態の固定チューブマウントおよびバックル形ハンドルを含む手動レバー機構を有する本願発明の第２の好適実施形態を示す。 図３は、テンションデバイスとして開（ルース）および閉（テンション）状態の固定チューブマウントおよびプレート状ハンドルを含む手動レバー機構を有する本願発明の第３の好適実施形態を示す。 図４は、テンションデバイスとして開（ルース）および閉（テンション）状態の固定チューブマウントおよび膝レバー型ハンドルを含む手動レバー機構を有する本願発明の第４の好適実施形態を示す。 図５は、テンションデバイスとして開（ルース）および閉（テンション）状態の変位／移動可能チューブマウントおよびボタン型ハンドルを含む手動レバー機構を有する本願発明の第５の好適実施形態を示す。 図６は、テンションデバイスとして開（ルース）および閉（テンション）状態の変位／移動可能チューブマウントおよびプレート状ハンドルを含む手動レバー機構を有する本願発明の第６の好適実施形態を示す。 図７は、開（ルース）および閉（テンション）状態のチューブマウントと駆動モータとの間のレバー機構として、変位／移動可能チューブマウントおよびギアユニットを含むモータ駆動レバー機構を有する本願発明の第７の好適実施形態を示す。 図８は、図１に記載の弓形ハンドルおよび、特に、開（ルース）状態のチューブマウントケースを有する本願発明に従う蠕動ポンプのハウジングの例を示す。 図９は、ハンドル（動作エレメント）としてドア状レバーエレメントを有し、レバー機構の一部として固定ポンプローターおよび変位可能なチューブカウントを有し、すでに挿入されたチューブユニットの斜視図を含む、本願発明に従うレバー機構の具体的構成を示す。 図１０は、チューブのテンション位置での（フロントドアが閉められた状態で）図９に従う挿入されたチューブユニットを有するレバー機構の側面図を示す。 図１１は、本願発明に従う別々に製造されたチューブユニットの平面図を示す。 図１２は、図１１に従うチューブユニットの側面図を示す。

図１において、図８に示す蠕動ポンプのチューブマウントケース１が詳細に示されている。それは、レバー機構２を有するテンションデバイスを具備している。図８に示すように、本発明の蠕動ポンプは基本的にポンプハウジング４を有する。その正面側においてポンプハウジング４の正面方向に開くようにチューブマウントケース１が配置されている。チューブマウントケース１内において、ポンプヘッド６はモータ駆動回転可能ドライブホイールを有し、その半径方向外周において多くの圧力ホイール／ローラ（詳細は図示せず）が互いに関して回転可能に支持され、それらは外周にわたって等間隔で離隔配置されている。ポンプハウジング４の正面側に等間隔で配置された制御パネル８は、ポンプヘッドの少なくとも電気的駆動の制御を、例えば、蠕動ポンプの速度、オンおよびオフ時間を調節するようにプログラムするように機能する。また、オンオフボタンはポンプハウジングの正面側に配置されている。

図１に従う実施形態において、チューブマウントケース１は実質的に矩形のボウルまたはリセス形状を有し、それは、ポンプハウジング４と一体的に製造されるか、または、ポンプハウジング４を適当に切断して、分離したコンポーネントとして挿入される。チューブマウントケース１の２つの対向する壁の各々に、ノッチ１２が形成されており、それはチューブマウントとして機能し、かつ、その中にチューブまたはチューブユニット１４が挿入される。ノッチ１２はこの目的のために互いに関してアライメントされており、そのアライメントはポンプヘッド６に関して半径方向にオフセットされて配置されている。

アライメントと平行に伸長しているチューブマウントケース１の側には、レバー機構２を含むテンションデバイスがポンプハウジング４上に支持されている。この場合のレバー機構は、ポンプハウジング４と枢着する弓形ハンドルの形式のハンドル１６からなる。それは、ジョイント（図示せず）、バネ手段またはギアユニットによってプッシュエレメント（プッシュロッド部材）１８に動作的に結合されている。図１に示す平面図において、プッシュエレメント１８は、実質的に矩形のプレート形状を有する。そのサイズはチューブマウントケース１を完全に覆うのに十分に大きい。プッシュエレメント１８はさらにポンプヘッド６の回転軸線と結合され、この場合、回転軸線に対してベアリングを構成する。

例えば、プッシュエレメント１８は、平行に配置された２つのプレートからなり、それらは、互いに固定されており、その間にポンプヘッドが回転可能に保持されている。この場合、ポンプヘッド６用の駆動モータ（詳細は図示せず）がプッシュエレメント１８に等しく固定されているとき、それもまた有利である。プッシュエレメント１８はポンプハウジング４から離昇しないように、ポンプハウジング１８に移動可能にガイドされている。ポンプヘッド６のベアリングは、アライメントに対向して、ポンプヘッド６がプッシュエレメントのプレートエッジにおいてプッシュエレメント１８から突出するようにさらに選択される。

図１から明確であるように、本発明に従い、チューブユニット１４は、蠕動ポンプから分離したコンポーネントとして、付加的にチューブマウントケース１内に挿入される。

したがって、チューブユニット１４はフレキシブルな好適に弾性の変形可能なチューブ２０から成る（チューブの長手方向に伸縮する）。その上で、チューブユニットのチューブ固定を一緒に構成する２つの保持固定部または係合エレメント２２が、互いから軸線方向に離隔固定されまたは形成されている。これらの保持固定部２２は、チューブマウントケース１上のノッチ１２とアンダーカット係合するように取り付けられた半径方向外周突起部またはカラーを形成する。保持固定具２２の軸線方向の距離は、チューブ２０が２つのノッチに挿入され、保持固定具２２がノッチ１２の背後でチューブカウントケース１と接触するとき、それらの間に伸長する中央チューブ部分２０ａがテンションをうけないか、わずかにテンションをうけ、それにより実質的にアライメントに従うように、選択される。

プッシュエレメント１８に対して反対にアライメントする側において、チューブマウントケース１は固定プレート２４によって部分的に覆われている。内側バルジ２４ａを有する固定プレート２４は、チューブマウントケース１が閉止されたとき、アライメント方向にプレート形状のプッシュエレメント１８から突出するポンプヘッド６の一部が、その中に進入する。

本願発明の第１の好適実施形態に従う蠕動ポンプの機能は、図１および８を参照して以下で説明する。

図１の右側図に示すように、チューブマウントケース１が左側に手で押されて、弓形ハンドル１６によって開口される。それによって、プレート形状のプッシュエレメント１８がレバー機構を通じて左手へ、すなわち、アライメントから離れる方向に、ポンプヘッド６とともに移動する。この位置（開ルース）において、チューブユニット１４は、上述したように、苦労なく容易にノッチ１２内に挿入可能である。

続いて、弓形ハンドル１６はアライメントの方向に手で押される。押し込みおよび回転の動きは適切に減少したレバー機構を通じてプレート形状のプッシュエレメント１８に伝達され、それを移動させる。アライメントの方向のハンドル１６を回転させることにより、プレート形状プッシュエレメント１８は固定プレート２４の方向に向かって押される。同時に、そこに枢着されたポンプヘッド６が、中央チューブ部分２０ａに対して押圧され、前進される。プッシュエレメント１８の固定プレート２４と当接するまでのプッシュ経路は、完全に開放状態におけるポンプヘッド６と挿入されたチューブ２０との間の距離よりも長いので、ポンプヘッド６は結果的にチューブ２０を通じて押圧され、中央チューブ部分２０ａは、その周辺の一部にわたってポンプヘッド６のまわりで、保持固定部２２／ノッチ１２の間でテンションがかけられている。図１の左側図に示すように、チューブマウントケース１の完全に閉止状態において、中央チューブ部分２０ａは弾性的にＵ字形に変形し、それによってポンプヘッド６とチューブ２０との間に所定の接触力が生じる。

閉止またはテンション方向にハンドル１６が回転移動することにより、ハンドルはレバー機構の死点を越える。そのとき、ハンドル１６はハンドルのテンションがかかったハンドルの端部（図１の左側図）の方向に強制される。同時に、ポンプヘッド６の中央チューブ部分２０ａのすでに生成されたテンションが利用される。すなわち、本願発明の第１の実施形態にかかるレバー機構は、テンションエンド位置において、付加的なロックエレメントなしで自動的にハンドル１６を維持するための自己ロックを具備する。

図２および３は、図１に従うテンションデバイス２の代替的な構成を示す。ここでは、第１実施形態と異なる技術のみを説明する。他のすべての技術的特徴は第１の実施形態と実質的に対応している。

図２および３に従う実施形態は、図１に従う実施形態と、手動ハンドル１６の構成が異なる。図２に従い、ハンドル１６はストリップ型のバックル形状を有する。一方、図２の右側図に示すプレート形状のプッシュエレメント１８は、その上側において、プッシュエレメント１８のプッシュ方向にバックル１６に対向する長手溝２６を有して構成されている。この場合、固定プレート２４もプッシュエレメント１８内の長手溝２６とアライメントされた適当な長手溝を有するように形成される。

長手溝２４、２６は、図２の左側図に示すようにテンションエンド位置でそれを押し込むとき、バックル１６は溝２４、２６内で回転し、ほぼ完全に収容されるような寸法を有する。したがって、プレート形状のプッシュエレメント１８の実質的に平坦かつスムースな上面が生成される。その結果、巻き込みの原因となるバックルの不注意な開口が安全に防止される。これは、本願発明に従う蠕動ポンプの安全性をさらに向上させるのに寄与する。

最後に、図３の右側図に記載のハンドル１６は、プレート形状のドアからなる。それは、テンションがかかった端部位置に押し込まれた後（図３の左側）、好適には固定プレート２４を含むチューブマウントケース１を完全に覆う。

図４に従う実施形態は、上述した実施形態と基本的には対応するが、ハンドル１６が膝レバー形状である。具体的には、膝レバー１６は、チューブマウントケースまたはポンプハウジング４に枢着される。その回転軸線はポンプハウジング４の正面と垂直方向に、したがって、プレート形状のプッシュエレメント１８の上面と垂直に伸長する。膝レバー１６は偏心器またはカム１６ａを含むように形成される。それは、レバー１６の回転と同時にプッシュエレメント１８を押圧し、かつ、挿入されたチューブ２０に対して閉止方向に移動される。膝レバー１６はプッシュエレメント１８に対するカップリングを含まず、ひとつのリアエッジと接触するのみであるので、この場合、図示しないバネ手段がプッシュエレメントを開口方向（図４の右側図に示すようなルース端部位置）にプレテンションをかけるために設けられる。また、膝レバー１６は、そのテンションエンド位置に達すると、それがカム１６ａの（上側）死点を越えて、自動的にこの位置に保持されるように、配置される。

図１から４に従うすべての実施形態は、チューブマウントが２つのアライメントされたノッチ１２の形式で、チューブマウントケース／トレイ１内で固定されるように構成されるという点で共通している。それにより、チューブ２０にテンションをかけるには、チューブユニット４の方向でポンプヘッド６を移動可能に支持することが必要である。しかし、チューブマウントケース１内でチューブマウント１２を移動可能に支持／ガイドする代わりに、ポンプヘッド６をチューブマウントケース１内に固定して保持することも基本的に可能である。この場合、テンションデバイス２は、ポンプヘッド６ではなく、チューブマウント１２に作用しなければならない。以下、この機能的原理を図５から７を例に説明する。

したがって、図５は、上述した代替テンション原理を実現させるための単純なデザインとして本願発明の第５実施形態を示す。

この場合、図５の左側図に記載のポンプヘッド６は、チューブマウントケース１内で回転可能（固定すべき）に支持され、ポンプハウジング４内の図示しないモータによって駆動される。チューブカウントケース１は、ポンプヘッド６の周りで半円形状にガイドされている。それによって、Ｕ字形状マウントトレイまたは溝１ａがチューブマウントケース１とポンプヘッド６との間に形成される。

マウントトレイ１ａと半径方向で反対側のポンプヘッド６側で、ビーム型マウント３０がチューブマウントケース１内に支持されている。その結果、ポンプヘッド６に対して実質的に接線方向に方向づけられたビーム３０はその横方向に移動可能である。ビーム３０（ビームタイプマウント）の中央部分において、ビーム３０のプッシュ方向に伸長する長手方向スリット３２は、チューブマウントケース１内に形成され、当該スリットを通じて、レバー型のバンドルがその突出した自由端におけるボタン形式で伸長する。ハンドル１６は見えない他端においてポンプハウジング４内で枢着されている。レバー型ハンドル１６の軸線中央部において、それは図示しない駆動エレメントを有する。ここで生成されたレバー機構が適切に減少したとき、それはハンドル１６の回転動作をビーム３０のプッシュ動作に変換するように、ビーム型のマウント３０に動作的に結合されている。

図５の右側図からわかるように、チューブユニット１４は２つの軸線方向に離隔されたカラー型保持固定部２２を含む。それらは、可動ビーム型マウント３０内のノッチ１２とアンダーカット係合するように取り付けられている。しかし、この場合、２つの保持固定部２２のチューブ２０に沿った軸線方向の間隔は非常に長く、保持固定部２２またはチューブ２０がノッチ１２においてビーム型のチューブカウント３０に置かれる／挿入されるとき、保持固定部２２の間の中央チューブ部分２０ａはＵ字形状ループ内で膨らむ。ループは、ポンプヘッド６の周囲のＵ字形状マウントトレイ１ａにほぼ対応する平均半径を有する。その結果、中央チューブ部分２０ａは苦労せずにルース状態でポンプヘッド６の周りに配置される。

チューブ１４がチューブマウントトレイ１ａ内に挿入されるとすぐに、ハンドル１６は動作し、この場合、ポンプヘッド６から離れて回転される。したがって、ビーム型マウント３０はポンプヘッド６から離れるようにプッシュされる。こうして、図５の右側図に示すように、中央チューブ部分２０ａは所定のテンション力でポンプヘッド６の外周の一部と接触する。

上述した実施形態において、本願発明の第５実施形態にしたがうハンドル１６は、それが、テンションエンド位置に達する直前（図５の右側図）に死点をすぐに越えるような寸法を有する。その結果、チューブ２０のテンション力がこのテンションエンド位置で保持される。

図５に示す本願発明の第５実施形態は、ポンプヘッド６が固定を維持するか、ビーム型マウント３０がポンプヘッド６に対して動作可能でなければならない場合には、比較的単純な機械的構造を示す。したがって、このデザインは低コストで製造可能である。しかしながら、本例において、回転部品は、ハンドル１６のテンションエンド位置でさえ露出している。

この問題を解決するべく、図６の左側に示す本願発明の第６実施形態は、第５実施形態と対照的な修正ハンドル１６を与える。この場合、上述したボタンはプレートドアに置換されている。それは、図示しないヒンジを介してポンプハウジング４に枢着され、プッシュロッド部材３４を介してビーム型マウント３０に動作的に結合される。この場合のプッシュロッド部材は、枢動ドア１６およびマウント３０においてレバー動作を得るために特定の中央位置で枢着されたバーフレームから形成されてもよい。他に、プッシュロッド部材３４は、チューブマウントケース１上で横方向に移動可能に支持されている２つのプッシュロッドを有し、当該ロッドは、ハンドル１６の回転動作をプッシュロッドのプッシュ動作に変換するようにレバーまたはギア機構を介してハンドル１６に結合されている。

チューブマウントケース１、特に、本願発明の第６実施形態にかかるレバー機構２を含むテンションデバイスの機能は、実質的に第５実施形態と類似している。すなわち、プレート形状のドア１６の回転動作がプッシュロッド部材３４を介してビーム型マウント３０の変位動作に変換される。しかしながら、チューブユニット１４にテンションをかけると同時に（図６の中央図）、図６の右側図に示すテンションエンド位置に達したとき、ドア型ハンドル１６はチューブマウントケース１を実質的に完全に覆う。この場合、テンションデバイス２は第５実施形態で上述したように自己ロックを具備する。

最終的に、ハンドル／動作エレメントは完全に手で動かす必要がなく、モータ駆動も使用可能である。このモータ駆動は基本的に、ギアユニットまたはピストンなどを介してハンドル／動作エレメントに対して動作力を付与するように、上述したすべての実施形態において使用可能である。しかし、モータ駆動の使用は、図７の中央図に示す第７の好適実施形態によって説明されるテンションデバイスの修正を許す。

基本的に、この場合は、固定保持されたポンプヘッド６および、ポンプハウジング４またはチューブマウントケース１上に移動可能にガイドされるプレート形状カバーキャップ１６を有するチューブマウントケース１に関連する。カバープレート１６は２つの離隔されたノッチ１２からなるチューブユニット１４用のマウントを含む。ノッチは、互いに対して相対的にアライメントされており、それに固定された保持固定／係合エレメント２２によってその中にチューブユニット１４がアンダーカットで挿入される（図７の右側図）。２つの保持固定部２２の間の距離は、挿入されているがルースな状態において、チューブ２０がノッチ１２間のアライメントに実質的に従うように選択される。

この場合、駆動部は図示しない電気モータによって形成され、それは偏心器／カムおよびプッシュロッド部材を有するレバー機構を介してカバープレート１６に動作的に結合されている。代替的に、例えば、ギアユニットのようなレバー機構の他のデザインも考えられる。

モータを動作させることにより、プッシュ力がレバー機構を介してカバープレート１６に印加される。それによって、カバープレートは図７の中央図に記載のオープンエンド位置からポンプヘッド６の方向へ変位する。このプッシュ動作にしたがい、チューブ２０はポンプヘッド６と接触し、カバープレート１６がテンションエンド位置までさらに変位されたとき、ポンプヘッド６の周りでテンションがかけられる。この場合、モータまたは下流側のレバー機構によって自己ロック効果が得られる。

図９において斜視図で示すように、本願発明に従うテンションデバイス２は、チューブ固定部１４およびチューブマウント３０を変位させるためのレバー機構の形式を有する。テンションデバイスを最大チューブテンション位置でロックするための本願発明に従う係合機構をより良く表すために、テンションデバイスは開放位置で描かれている。この文脈において、チューブ固定部の代わりにレバー機構がポンプヘッドを変位させるために適宜与えられてもよい。

したがって、レバー機構の動作エレメントは、チューブマウントケース／ポンプハウジング上で枢動する保護キャップまたは保護ドア１６である（枢動ブラケットであってもよい）。それにより、同時にチューブマウントケース１は正面側のチューブテンション位置において（少なくとも部分的に）カバーされる。チューブマウントケース１に対向する動作エレメント（保護ドア）１６の内部で、クランプまたはロックデバイス４０がバネクランプ／スナップ手段の形式で好適に配置される。それは、より好適には、動作エレメント１６の開放動作方向でアンダーカット動作を形成してもよい。

具体的には、レバー機構の保護ドア１６の一方側のクランプ／ロックデバイス４０は、平行にアライメントされた２つのストリップ状突起４２を有する。それは、保護ドア１６の背面からチューブマウントケース１の方向へ突出し、かつ、それらの間にクランプまたはロッククリアランス（溝）４４を形成する。突起４２は表面構造を実質的に有しないように形成されている（クランプ効果を独占的に得るために）。あるいは、それは、自由端（前縁）において、ビーズ形式の少なくともひとつのアンダーカットを有する。もちろん、クランプ／ロックデバイス４０は、マッシュルーム形状のベースまたは類似のプッシュ／係合ボタン形式の異なるデザインであってもよい。

図９に従い、保護ドア１６の両側で、２つの圧力プッシュロッド３４が枢着されている。その自由端は回転可能なポンプヘッド６に対してチューブマウントケース１内で移動可能に支持されたチューブマウント３０にリンクされている。こうして、保護ドア１６の回転動作は、特定のレバー比率でポンプローター／ポンプヘッド６に対してそれを変位させるための２つのプッシュロッド３４を介して、チューブマウント１（レバー機構の一部）に転送される。

チューブマウント３０は、フレーム３０の中央部分から横に変位方向に突出するドライブ／ロックフック４６を有するロックビームまたはフレームとして構成される。チューブテンション方向でのフレーム３０の変位経路（すなわち、ポンプローター６から離れる方向）は、ストップまたはストップ突起４８によって制限される。それは、チューブマウントケース１内で、背面壁からマウント空間へタブまたは舌形状で突出する。図９にしたがい、それは、チューブテンション方向で見たフレーム３０（チューブマウント）の下に配置される。

図１１および図１２に従う、（分離）チューブユニット１４は、フレキシブル／弾性チューブ２０およびビーム形状で各々の自由端において結合ニップル５０を有するチューブ固定部２２を含む。２つのチューブ端部はチューブループを形成しながらそれに結合される。また、２つの結合ニップル５０は２つの外部結合チューブ（図示せず）に対して結合オプションを構成する。ビームタイプのチューブ固定部２２の中央部において、横に突出するタブ５２が形成される。それは最初に、チューブユニット１４をチューブマウントケース１に単純にマウントするためのハンドル（ハンドルピース）として機能する。しかし、このタブ５２はチューブユニット１４をチューブマウントケース１に挿入した後（ポンプローター６を部分的に包囲しながら）に、それがマウントケース開口の方向、すなわち、保護またはカバードア１６の方向に突出するように配置される。

タブ５２は表面構造を有しないか（クランプ効果を独占的に達成するために）、以下説明するようにアンダーカットを（ロック効果を達成するために）備えてもよい。

また、ビームタイプのチューブ固定部２２の中央部分において、ビーム型チューブ固定部２２がロックビームまたはフレーム状チューブマウント３０内に挿入され／クリップされるとき、ロックエッジ５４はフレーム３０のドライブ／ロックフック４６とフック／ロック（クリップ）される。

この挿入／クリップ位置は、図１０において、閉止したレバー機構のカバードア１６とともに示されている。

したがって、最初にカバードア１６が開放され（レバー機構の動作エレメントに対応して）チューブユニット１４は、ループ形状のチューブ２２をポンプローターの周囲に置き、ポンプローター６に関してフレーム３０またはチューブマウントの下側にビーム型チューブ固定部２２を挿入することにより、マウントケースの開放正面側を通じてチューブマウントケース１内に挿入される。アンダーカット５４は、ドライビング／ロッキングフック４６によって、フレーム３０の側でチューブ固定部２２の側と弾性的にロック／クリップされる。その結果、チューブ固定部２２は弾性ロッキングが克服されるときの困難性のみでフレーム３９０から除去可能となる。同時に、ドライブ／ロックフック４６はチューブテンション方向にチューブ固定部２２を押圧する。すなわち、フレーム３０がレバー機構を介してチューブテンション方向に変位するとき、ドライブ／ロックフック４６は一緒に運ばれるようにチューブ固定部２２へ押圧される。図９に示すように、ループ形状チューブ２０は、ポンプローター６の方向でそれによってドライブフック４６の両側に押圧される。また、チューブユニット１４のこの挿入位置において、チューブ固定部２２のタブ５２は、チューブカウントケース１の開口部（正面側）の方向へ突出し、したがって、チューブテンションから見ると、フレーム３０のドライブ／ロックフック４６の下および前方に配置される。

カバードア１６が、チューブ２０にテンションをかけるため、および、マウントケース１を閉止するための作用エレメントに替わるとき（図１０）、フレーム３０はビーム型のチューブ固定部２２を駆動しながらチューブテンション方向に同時に変位し、チューブ２０はポンプローター６の周りで弾性的にテンションをかけられる（長手方向に伸縮される）。

カバードア１６の最大チューブテンション位置に達すると、チューブ固定部２２におけるタブ５２は、カバードア１６の側面でクランプ／ロックストリップ４２の間のクリアランス４４内に挿入され、かつ、そこでクランプおよび／またはロックされる。同時に、チューブ固定部２２は、チューブ固定部がチューブテンション方向に（実質的に）さらに押されることが防止されるように、マウントケース１のストップ突起４８と当接するか、または、ストップ突起４８のすぐ近くに配置される。

図１０から明らかなように、レバー機構／テンションデバイスの作用エレメントとしてのカバードア１６はチューブ固定部２２のタブ５２によって最大チューブテンション位置（押し下げられた位置）に保持される（スイング開放を防止するため）。この目的のために、それはカバードア１６の背面にクランプ／ロック手段４０に係合される。チューブ固定部２２はチューブマウント／フレーム３０（レバー機構の一部）においてドライブ／ロックフック４６によってロックされるように保持される。フレーム３０とチューブ固定部２２との間のこのロックを不注意な開放から妨げるために、ストップ突起４８が設けられている。それは、最大チューブテンション位置において、チューブ固定部２２がさらに変位すること（ドライブ／ロックフック４８から離れて）またはドライブ／ロックフック４８に対してチューブ固定部２２を押圧することを妨げる。

したがって、サブアセンブリの全体は、
−ドライブ／ロックフック４６を含むチューブマウント３０と、
−アンダーカット５４（ドライブ／ロックフック４６とロック係合する）を含むチューブ固定部２２と、
−クランプ／ロック手段４０（タブ５２と係合している）を含むカバードア１６と、
からなり、ストップ突起４８によってロック状態にあり、タブ５２とクランプ／ロック手段４０との間のクランプ／ロック力を克服することによってのみ再度開放可能である。それはまた、摩擦係合を増加させるためにチューブ固定部２２／タブ５２を介してカバードア１６のクランプ／ロック手段４０に作用するチューブ２０のテンション力に依存する。

以上、本願発明は医療目的用の蠕動ポンプに関し、チューブマウントケース１が形成され／挿入されるところのポンプハウジングであって、ポンプヘッド６が回転可能に支持されるところのポンプハウジングと、チューブカウントケース１内に挿入可能／挿入されている（分離）チューブユニットであって、チューブユニット１４のチューブ２２がポンプヘッド６において少なくとも部分的にそれを包囲して係合するところのチューブユニット１４を有する。この目的のために、ポンプハウジングまたはチューブマウントケース１上にテンションデバイスが配置されている。それは、動作と同時にポンプヘッド６の周りでチューブ２０にテンションをかけるように、チューブユニット１４またはポンプヘッド６と相互作用する。本願発明にしたがい、テンションデバイスは、レバー機構を有する。レバー機構のレバーエレメント１６は好適に同時にチューブマウント３０／チューブマウントケース１を少なくとも部分的にカバーするための保護キャップを形成または含む。レバーエレメントは（好適には、保護／カバードア）はさらにクランプ／ロック手段４０を有する。それは、チューブ２０の不注意なリラクゼーションを妨げるか防止するように、最大チューブテンション位置においてチューブユニット１４上でカウンタ−クランク／ロック手段５２と相互作用する。

独国特許第９４１１１８３号明細書

Claims (10)

1. チューブマウントケース（１）が形成／挿入されたポンプハウジング（４）であって、ポンプヘッド（６）が回転可能に支持されるところのポンプハウジングと、フレキシブルなチューブ（２０）および、好適にループ形状のチューブから長手方向に離隔した２つの位置において前記チューブ（２０）を保持するためのビーム型チューブ固定部（２２）からなる分離した置換部品として好適に設けられたチューブユニットとを備え、前記チューブユニット（１４）は、前記チューブマウントケース（１）に挿入可能であるか、または挿入されており、前記チューブ固定部（２２）または前記ポンプヘッド（６）を変位させることによって、前記チューブ（２０）が少なくとも前記ポンプヘッドを部分的に包囲しつつ、前記ポンプヘッド（６）とテンション係合するようになる、医療用の蠕動ポンプであって、
   前記ポンプハウジング（４）または前記チューブマウントケース（１）に配置されたテンションデバイス（２）を備え、前記テンションデバイスが、前記チューブ固定部（２２）または前記ポンプヘッド（６）を少なくともひとつのレバーエレメント（１６）によってテンションを与えて変位させるためのレバー機構を有し、前記レバーエレメント上に設けられたクランプまたはロック手段（４０）が、チューブテンション位置に達すると、前記チューブ固定部（２２）および前記テンションデバイス（２）をロックするために、前記チューブ固定部（２２）に配置されたカウンタ−クランプまたはロック手段（５２）と係合する、ことを特徴とする蠕動ポンプ。
2. 前記レバー機構の前記レバーエレメント（１６）は、正面側で前記チューブマウントケース（１）を少なくとも部分的にカバーするための保護キャップまたはプレートを同時に構成するかまたは含むことを特徴とする請求項１に記載の蠕動ポンプ。
3. 前記保護キャップはレバーエレメントを形成するか、レバーエレメントであり、前記レバーエレメントは、前記レバー機構のハンドル（１６）または手動エレメントとして与えられるか、あるいは、前記レバーエレメントを形成するか、前記レバーエレメントであり、前記レバーエレメントは前記チューブ固定部（２２）または前記ポンプヘッド（６）に力を伝達するために前記ハンドル（１６）を介して動作可能である、ことを特徴とする請求項２に記載の蠕動ポンプ。
4. チューブマウント（３０）をさらに備え、前記チューブマウントは、前記ポンプヘッド（６）が静止しているとき、前記チューブマウントケース（１）に移動可能に配置されており、前記チューブマウント内に前記チューブ（２０）が前記チューブ固定部（２０）によって挿入される、ことを特徴とする請求項１から３のいずれか一項に記載の蠕動ポンプ。
5. 前記レバー機構は、前記ポンプヘッド（６）に対して前記チューブマウントを移動させるように、好適にはレバー機構の追加エレメントとして前記チューブマウント（３０）に作用し、前記チューブマウント（３０）に配置されたループ型の中央チューブ部分（２０ａ）が前記ポンプヘッドを包囲するように前記ポンプヘッド（６）に近接する、ことを特徴とする請求項４に記載の蠕動ポンプ。
6. 前記レバー機構は、付加的に、自己ロックするように構成されている、ことを特徴とする請求項１から５のいずれか一項に記載の蠕動ポンプ。
7. 前記チューブマウントケース（１）内に形成されたストップ突起（４８）をさらに備え、前記チューブテンション位置に達してとき、前記可動チューブ固定部（２２）を押圧するか、そのすぐ近くに配置され、前記チューブテンション方向へのさらなる変位をブロックする、ことを特徴とする請求項１から６のいずれか一項に記載の蠕動ポンプ。
8. 前記チューブ固定部（２２）の側の前記カウンタ−クランプまたはロック手段（５２）は、その上に形成された少なくともひとつのスナップストリップを好適に有するタブであり、前記クランプまたはロック手段（４０）は前記ドア型レバーエレメント（１６）の背面に配置され、前記タブ（５２）とクランプ／ロック係合可能なバネ／フックエレメント（４２）である、ことを特徴とする請求項１から７のいずれか一項に記載の蠕動ポンプ。
9. 前記タブ（５２）は、前記チューブユニット（１４）を前記チューブマウントケース（１）内に手で挿入するためのハンドルエレメントを同時に形成する、ことを特徴とする請求項８に記載の蠕動ポンプ。
10. 請求項１から９のいずれか一項に記載の蠕動ポンプで使用するチューブユニットであって、フレキシブルな弾性チューブ（２０）を、軸線方向に離隔された２つの位置においてループ形状で保持するビーム型チューブ固定部（２２）を備え、ポンプヘッド（６）の周りで前記チューブ（２０）にテンションをかけるための前記蠕動ポンプのレバー機構のチューブマウント（３０）とアンダーカット係合され、前記チューブ固定部（２２）において、横に突起するタブ（２０）が形成され、前記タブは挿入／除去動作中に前記チューブユニット（１４）を手で扱うように、かつ、前記チューブテンション位置において前記レバー機構をラッチするように取り付けられている、ことを特徴とするチューブユニット。

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