第1の発明は、データを受信して記録媒体に記録する装置であって、該装置は、タイムシフト・バッファ・メモリと呼ばれる記録媒体の一部においてタイムシフト機能を実施するプロセッサを備え、プロセッサが、
タイムシフト・バッファ・メモリの容量限度を規定する第1の閾値を規定する手段と、
上記タイムシフト・バッファ・メモリへの記録の時間限度を規定する第2の閾値を規定する手段と、
を備え、
プロセッサは、第2の閾値に到達されていない限り、データをタイムシフト・バッファ・メモリに記録し、第1の閾値に到達される前に第2の閾値に到達されたときに、プロセッサは、読み出されるデータがバッファ・メモリのスタート部に位置していない場合はタイムシフト・バッファ・メモリのスタート部を部分的に切り捨て、あるいは、読み出されるデータがタイムシフト・バッファ・メモリのスタート部に位置している場合はタイムシフト・バッファ・メモリのデータの読み出しに移行する、上記装置を提案する。
利点として、プロセッサは、
データ・チャネルの各々の受信期間中に、各々のチャンネルの少なくとも平均ビットレートを分析する手段と、
少なくとも平均ビットレートに従って第2の閾値を調節する手段と、
を備えている。
利点として、平均ビットレートを分析する手段は、各々のチャンネルの最大ビットレートも分析し、記録の時間限度を調節する手段は、各々のチャンネルの平均ビットレートと最大ビットレートとに従って該限度を調節する。
利点として、記録についての時間限度は、各々のチャンネルごとに、その平均ビットレートに従って調節される。
利点として、容量は、各々のチャンネルごとに、その平均ビットレートとその最大ビットレートとに従って調節される。
好ましくは、プロセッサは、
受信データのタイプを分析する手段と、
受信データのタイプに従って、第2の閾値を調節する手段と、
を備えている。
優先的には、上記のタイプには、
オーディオ・データと、
標準精細度ビデオ・データと、
高精細度ビデオ・データと、
が含まれている。
利点として、プロセッサは、バッファ・メモリの充填閾値を検知する手段を備えている。
利点として、プロセッサは充填閾値が超過されたときに受信データをトランスコードする手段を備えている。
利点として、プロセッサは受信データのタイプを検知する手段を備えている。
利点として、プロセッサはデータのタイプが高ビットレート・タイプのデータに対応する場合に受信データをトランスコードする手段を備えている。
利点として、プロセッサは、
充填閾値が超過されたときに、ユーザが視聴する言語に関する、又は、ユーザが見る字幕に関するデータを検知する手段と、
検知されたデータのみをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する手段と、
を備えている。
利点として、プロセッサは、ユーザが視聴する言語に関する、又は、ユーザが見る字幕に関するデータを検知する手段と、データのタイプが高ビットレート・タイプのデータに対応する場合に、検知されたデータのみをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する手段と、を備えている。
利点として、プロセッサには、受信されたデータがデータのグループに符号化されている場合、充填閾値が超過されたときに、受信データの全グループよりも少ない割合のみをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する手段が備えられている。
利点として、プロセッサは、受信されたデータがデータのグループに符号化されている場合であり、データのタイプが高ビットレート・タイプのデータに対応する場合に、受信データの全グループよりも少ない割合のみをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する手段を備えている。
この第1の発明は、タイムシフト・バッファ・メモリと呼ばれる記録媒体の一部においてタイムシフト機能を実施するプロセッサを備えた装置において、データを受信して記録媒体に記録する方法にも関する。本発明によれば、この方法は、
タイムシフト・バッファ・メモリの容量限度を規定する第1の閾値を決定することと、
タイムシフト・バッファ・メモリにおける記録についての時間限度を規定する第2の閾値を決定することと、
第2の閾値が到達されていない限り、データをタイムシフト・バッファ・メモリに記録することと、を有し、
第1の閾値に到達される前に第2の閾値に到達されたときに、読み出されるデータがバッファ・メモリのスタート部に位置していない場合は、タイムシフト・バッファ・メモリのスタート部を部分的に切り捨てること、あるいは、読み出されるデータがタイムシフト・バッファ・メモリのスタート部に位置している場合は、タイムシフト・バッファ・メモリのデータを読み出すモードに移行することを有する。
第2の発明は、データを受信して記録媒体に記録する装置に関し、該装置は、記録容量について規定されたサイズを有するタイムシフト・バッファ・メモリと呼ばれる記録媒体の一部においてタイムシフト機能を実施するプロセッサを備えている。本発明によれば、このプロセッサは、
タイムシフト・バッファ・メモリの容量限度を規定する第1の閾値を規定する手段と、
タイムシフト・バッファ・メモリへの記録の時間限度を規定する第2の閾値を規定する手段と、
タイムシフト・バッファ・メモリにおける記録についての最小限の時間限度を規定する第3の閾値を規定する手段と、
を備え、
第1の閾値及び第2の閾値の少なくとも一方が到達されていない限り、プロセッサがデータをタイムシフト・バッファ・メモリに記録し、この2つの閾値の少なくとも一方が到達された場合に、
・更に第3の閾値も到達された場合に、
○プロセッサの読み出しポインタが、プロセッサがデータを部分的に切り捨てなければならないタイムシフト・バッファ・メモリのゾーン内に存在する場合、かつ、ポーズ・モードが起動されていた、又は、読み出し速度が通常の読み出し速度未満であった場合、プロセッサは、タイムシフト・バッファ・メモリの通常の読み出し用モードに移行し、
○プロセッサの読み出しポインタが、プロセッサがデータを部分的に切り捨てなければならないタイムシフト・バッファ・メモリのゾーン内に存在しない場合、プロセッサは、タイムシフト・バッファ・メモリ内のデータを部分的に切り捨てる。
一つの好ましい態様として、プロセッサが通常速度の読み出しモードに戻ると、充填閾値が記録容量に関して規定されたサイズに到達した場合、プロセッサは、読み出しポインタについてのジャンプを行う。
一つの好ましい態様として、プロセッサは、受信データのタイプを特定する手段と、この受信データのタイプに従って3つの閾値を規定する手段とを備えている。
一つの好ましい態様として、このデータのタイプは、オーディオ、高精細度ビデオ及び標準精細度ビデオのタイプの中から選択される。
一つの好ましい態様として、このデータのタイプは、データが符号化されている符号化タイプの中から、望ましくは、データがビデオ・データである場合、MPEG2及びH264のタイプの中から選択される。
一つの好ましい態様として、プロセッサは、
・データ・チャネルの各々の受信期間中に各々のチャンネルの少なくとも平均ビットレートを分析する手段と、
・各々の受信チャンネル毎に、その各々のチャンネルの平均ビットレートに従って、3つの閾値の値を規定する手段と、
を備えている。
一つの好ましい態様として、平均ビットレートを分析する手段が、各々のチャンネルの最大ビットレートも分析し、3つの閾値の値を規定する手段が、各々のチャンネルの平均ビットレートと最大ビットレートとに従って各々の閾値の値を規定する。
一つの好ましい態様として、本装置は、
・タイムシフト・バッファ・メモリが、限界閾値と呼ばれる充填閾値に到達したことを特定する手段を備えている。
本発明の一態様によれば、本装置は、受信データをトランスコードする手段を備えている。
本発明の一態様によれば、受信データをトランスコードする手段は、限界閾値に到達されたときのみ、受信データをトランスコードする。
この第2の発明の一態様によれば、本装置には、受信データがデータのグループに符号化されている場合、この受信データのグループのあるパーセンテージ(割合)のみをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する手段が備えられている。
本発明の一態様によれば、受信データのグループのあるパーセンテージ(割合)のみをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する手段は、限界閾値に到達されたときにのみ、それを行う。
本発明の一態様によれば、データが音声言語又は字幕に関する複数のモードに符号化されており、
・データが復号されるモードを検知する手段と、
・復号されたモードのみにおけるデータをバッファ・メモリに記録する手段と、
を備えている。
本発明の一態様によれば、復号されたモードのみにおけるデータをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する手段は、限界閾値に到達されたときにのみ、それを行う。
第2の発明は、更に、記録容量について規定されたサイズを有するタイムシフト・バッファ・メモリと呼ばれる記録媒体の一部においてタイムシフト機能を実施するプロセッサを備えた装置において、データを受信して記録媒体に記録する方法にも関し、この方法は、
タイムシフト・バッファ・メモリの容量限度を規定する第1の閾値を決定することと、
タイムシフト・バッファ・メモリへの記録の時間限度を規定する第2の閾値を決定することと、
タイムシフト・バッファ・メモリにおける記録についての最小限の時間限度を規定する第3の閾値を決定することと、
第1の閾値及び第2の閾値の少なくとも一方が到達されていない限り、データをタイムシフト・バッファ・メモリに記録することと、
この2つの閾値の少なくとも一方が到達された場合に、
・更に第3の閾値も到達された場合に、
○プロセッサの読み出しポインタが、プロセッサがデータを部分的に切り捨てなければならないタイムシフト・バッファ・メモリのゾーン内に存在する場合、かつ、ポーズ・モードが起動されていた、又は、読み出し速度が通常の読み出し速度未満であった場合、タイムシフト・バッファ・メモリの通常の読み出し用モードに移行し、
○プロセッサの読み出しポインタが、プロセッサがデータを部分的に切り捨てなければならないタイムシフト・バッファ・メモリのゾーン内に存在しない場合、タイムシフト・バッファ・メモリ内のデータを部分的に切り捨てることと、
を有している。
第3の発明は、データを受信して記録媒体に記録する方法に関し、その装置は、タイムシフト・バッファ・メモリと呼ばれる記録媒体の一部においてタイムシフト機能を実施するプロセッサを備えている。本発明によれば、この装置は、受信データのタイプを検知する手段と、この受信データのタイプに従って、タイムシフト・バッファ・メモリにおける記録についての時間限度を調節する手段と、を備えている。
一つの好ましい態様として、このデータのタイプは、オーディオ・データのタイプ、高精細度ビデオ・データのタイプ及び標準精細度データのタイプの中から選択できる。
一つの好ましい態様として、データはこのデータのタイプを示す識別子を含み、この場合、検知手段が、受信データにおいてそのタイプを読み出す。
一つの好ましい態様として、データはMPEG2TSフォーマットに符号化されており、識別子は、この場合、PMTフィールドである。
一つの好ましい態様として、本装置は、受信データの少なくともタイプに従って、タイムシフト・バッファ・メモリの容量を規定するサイズ限度を調節する手段を備えている。
一つの好ましい態様として、時間限度を調節する手段が、受信データの少なくともタイプに従って、受信データの最大ビットレートに関係なく、タイムシフト・バッファ・メモリにおける記録についての時間を保証する最小時間限度も調節する。
利点として、この第3の発明による装置は、受信データをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する前に受信データをトランスコードする手段を備えている。
利点として、データは、音声言語又は字幕に関する複数のモードに符号化されており、プロセッサには、データが復号されるモードを検知する手段と、1つの復号されたモードのみにおけるデータをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する手段と、が備えられている。
一つの好ましい態様として、データは、ビデオ・データのグループとデータのグループとに符号化されたオーディオビジュアル・データであり、本装置は、受信ビデオ・データの全グループよりも少ないあるパーセンテージ(割合)のみとオーディオ・データの全グループとをバッファ・メモリに記録する手段を備えている。
一つの好ましい態様として、上記の、受信データをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する前に受信データをトランスコードする手段は、タイムシフト・バッファ・メモリの充填が第1の閾値より大きいとき、あるいは、受信データのビットレートが第1の閾値より大きいときのみ、データをトランスコードする。
この第3の発明の一つの好ましい態様によれば、上記の、1つの復号されたモードのみにおけるデータをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する手段がそれを行うのは、タイムシフト・バッファ・メモリの充填が第1の閾値より大きいとき、あるいは、受信データのビットレートが第1の閾値より大きいときのみである。
この第3の発明は、タイムシフト・バッファ・メモリと呼ばれる記録媒体の一部においてタイムシフト機能を実施するプロセッサを備えた装置において、データを受信して記録媒体に記録する方法であって、
・受信データのタイプを検知することと、
・この受信データのタイプに従って、タイムシフト・バッファ・メモリにおける記録についての時間限度を調節することと、
を有することを特徴とする方法にも関する。
第4の発明は、データを受信して記録媒体に記録する装置に関し、この装置は、タイムシフト・バッファ・メモリと呼ばれる記録媒体の一部においてタイムシフト機能を実施するプロセッサを備え、このプロセッサは、
・バッファ・メモリを初期化することによって、その記録時間容量を固定閾値に等しくする手段と、
・データ・チャンネルの各々の受信期間中に、少なくとも、各々のチャンネルの平均ビットレートを分析する手段と、
・少なくとも平均ビットレートに従って、バッファ・メモリの記録時間容量を、閾値より大きい値に調節する手段と、
を備えている。
第4の発明の一態様によれば、平均ビットレートを分析する手段は、各々のチャンネルの最大ビットレートも分析し、記録時間容量を調節する手段は、各々のチャンネルの平均ビットレートと最大ビットレートとに従って、該容量を調節する。
第4の発明の一態様によれば、この容量は、各々のチャンネルごとに、その平均ビットレートに従って、調節される。
第4の発明の一態様によれば、この容量は、各々のチャンネルごとに、その平均ビットレートと最大ビットレートとに従って、調節される。
第4の発明の一態様によれば、本装置は、少なくとも平均ビットレートに従って、タイムシフト・バッファ・メモリの容量を規定するサイズ限度(BSB)を調節する手段を備えている。
第4の発明の一態様によれば、上記の、少なくとも平均ビットレートに従ってタイムシフト・バッファ・メモリの容量を規定するサイズ限度を調節する手段は、そのサイズを最大ビットレートに従っても調節する。
第4の発明の一態様によれば、時間限度を調節する手段が、少なくとも平均ビットレートに従って、受信データの最大ビットレートに関係なく、タイムシフト・バッファ・メモリにおける記録についての時間を保証する最小時間限度(MBSS)も調節する。
第4の発明の一態様によれば、最小時間限度は、平均ビットレートと最大ビットレートとに従って、調節される。
第4の発明の一態様によれば、本装置は、受信データをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する前に受信データをトランスコードする手段を備えている。
第4の発明の一態様によれば、データは、音声言語又は字幕に関する複数のモードに符号化されており、プロセッサには、
・データが復号されるモードを検知する手段と、
・1つの復号されたモードのみにおけるデータをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する手段と、
が備えられている。
第4の発明の一態様によれば、データは、ビデオ・データのグループとオーディオ・データのグループとに符号化されたオーディオビジュアル・データであり、受信ビデオ・データの全グループよりも少ないあるパーセンテージ(割合)のみとオーディオ・データの全グループとをバッファ・メモリに記録する手段が備えられている。
第4の発明の一態様によれば、上記の、受信データをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する前に受信データをトランスコードする手段は、タイムシフト・バッファ・メモリの充填が第1の閾値より大きいとき、あるいは、受信データのビットレートが第1の閾値より大きいときのみ、データをトランスコードする。
第4の発明の一態様によれば、上記の、1つの復号されたモードのみにおけるデータをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する手段がそれを行うのは、タイムシフト・バッファ・メモリの充填が第1の閾値より大きいとき、あるいは、受信データのビットレートが第1の閾値より大きいときのみである。
第4の発明は、更に、タイムシフト・バッファ・メモリと呼ばれる記録媒体の一部においてタイムシフト機能を実施するプロセッサを備えた装置において、データを受信して記録媒体に記録する方法にも関し、この方法は、
・バッファ・メモリを初期化することによって、その記録時間容量を固定閾値に等しくすることと、
・データ・チャンネルの各々の受信期間中に、少なくとも、各々のチャンネルの平均ビットレートを分析することと、
・少なくとも平均ビットレートに従って、バッファ・メモリの記録時間容量を、閾値より大きい値に調節することと、
を有している。
第5の発明は、データを受信して記録媒体に記録する装置に関し、この装置は、タイムシフト・バッファ・メモリと呼ばれる記録媒体の一部においてタイムシフト機能を実施するプロセッサを備え、データは、種々のモードに符号化されている。この発明によれば、このプロセッサは、受信データをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する前に記録すべきデータの量を低減するために、受信データをトランスコードする手段を備えている。
利点として、この直前の装置は、バッファ・メモリが、第1の所定の閾値より大きい充填率に到達したことを検知する手段を備えている。
利点として、受信データをトランスコードする手段は、第1の閾値が超過された時のみ、受信データをトランスコードする。
利点として、この直前の装置は、受信データのビットレートを検知する手段を備えている。
利点として、受信データをトランスコードする手段は、ビットレートが所定のビットレートより大きい時のみ、受信データをトランスコードする。
利点として、この直前の装置には、選択された音声言語と字幕とを検知して、この選択された音声言語と選択された字幕とにおいてのみデータをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する手段が備えられている。
利点として、選択された音声言語と字幕とを検知する手段は、タイムシフト・バッファ・メモリが第1の閾値に少なくとも等しい第2の閾値に到達した時のみ、選択された音声言語と選択された字幕とにおいてのみデータをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する。
利点として、選択された音声言語と字幕とを検知する手段は、ビットレートが第2の所定のビットレートより大きい時のみ、選択された音声言語と選択された字幕とにおいてのみデータをタイムシフト・バッファ・メモリに記録し、この第2のビットレートは、第1のビットレートより大きい。
利点として、受信データはデータのグループに符号化されており、本装置は、更に、これらのデータのグループの一部のみをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する手段を備えている。
一つの好ましい態様として、データのグループの一部のみをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する手段は、タイムシフト・バッファ・メモリの充填が、第2の閾値に少なくとも等しい第3の閾値に到達したときのみ、データのグループの一部のみを記録する。
本発明の一態様によれば、データのグループの一部のみをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する手段は、ビットレートが第2の所定のビットレートより大きいときのみ、データのグループの一部のみを記録し、この第2のビットレートは、第1のビットレートより大きい。
この直前の発明の一態様によれば、データはオーディオビジュアル・データであり、少なくとも符号化ビットレートに関するデータ内のあるフィールドを検出する手段と、トランスコードに従ってこのフィールドを修正する手段と、修正されたフィールドの値をデータ内のある時間位置に関連付ける手段と、が備えられており、時間位置は、データがトランスコードされ始めた時点に関する。
第5の発明は、更に、タイムシフト・バッファ・メモリと呼ばれる記録媒体の一部においてタイムシフト機能を実施するプロセッサを備えた装置において、オーディオビジュアル・データを受信して記録媒体に記録する方法にも関し、そのデータは、種々のモードに符号化されており、この方法は、受信データをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する前に記録すべきデータの量を低減するために、受信データをトランスコードすることを有している。
第6の発明は、オーディオビジュアル・データを受信して記録媒体に記録する装置に関し、この装置は、タイムシフト・バッファ・メモリと呼ばれる記録媒体の一部においてタイムシフト機能を実施するプロセッサを備え、データは、音声言語又は字幕に関する複数のモードに符号化されている。本発明によれば、このプロセッサは、
・データが復号されるモードを検知する手段と、
・1つの復号されたモードのみにおけるデータをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する手段と、
を備えている。
この第6の発明の一実施形態によれば、1つの復号されたモードにおけるデータのみをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する手段は、バッファ・メモリの充填閾値が第1の所定の値より大きいときに記録をトリガするように構成されている。
この第6の発明の一態様によれば、1つの復号されたモードにおけるデータのみをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する手段は、受信データのビットレートが所定の値より大きい時に記録をトリガするように構成されている。
この第6の発明の一態様によれば、データがMPEG2又はMPEG4の規格に従って符号化されている場合、データに関連付けられたPMTテーブルが、記録される前に、修正される。
この第6の発明の一態様によれば、プロセッサは、更に、
・1つの復号されたモードにおけるデータの記録の後にタイムシフト・メモリの充填率を検知する手段と、
・データがデータのグループに符号化されている場合に、充填率が、第1の閾値より大きい第2の閾値より大きいときに、受信データのグループの一部のみを記録する手段と、
を備えている。
この第6の発明の一態様によれば、プロセッサは、更に、
・1つの復号されたモードにおけるデータの記録の後にタイムシフト・バッファ・メモリの充填率を検知する手段と、
・充填率が、第1の閾値より大きい第3の閾値より大きい場合に、1つの復号されたモードにおけるデータを、タイムシフト・バッファ・メモリに記録する前に、トランスコードする手段と、
を備えている。
この第6の発明の一態様によれば、プロセッサは、更に、
・充填率が、第2の閾値より大きい第4の閾値より大きい場合に、1つの復号されたモードにおけるデータのグループの一部を、タイムシフト・バッファ・メモリに記録する前に、トランスコードする手段を備えている。
第6の発明は、更に、タイムシフト・バッファ・メモリと呼ばれる記録媒体の一部においてタイムシフト機能を実施するプロセッサを備えた装置において、オーディオビジュアル・データを受信して記録媒体に記録する方法にも関し、データは、音声言語又は字幕に関する複数のモードに符号化されており、この方法は、
・データが復号されるモードを検知することと、
・1つの復号されたモードにおけるデータのみをタイムシフト・バッファ・メモリに記録することと、
を有することを特徴としている。
第7の発明は、データを受信して記録媒体に記録する装置に関し、この装置は、タイムシフト・バッファ・メモリと呼ばれる記録媒体の一部においてタイムシフト機能を実施するプロセッサを備え、データは、ビデオ・データのグループとオーディオ・データのグループとに符号化されたオーディオビジュアル・データである。この発明によれば、この装置は、受信ビデオ・データの全グループよりも少ないあるパーセンテージ(割合)のみとオーディオ・データの全グループとをメモリに記録する手段を備えている。
この第7の発明の一態様によれば、受信ビデオ・データの全グループよりも少ないあるパーセンテージ(割合)のみとオーディオ・データの全グループとをメモリに記録する手段は、受信データのX個のグループのうちの1個のグループのデータを選択し、ここで、Xは受信データのビットレートによって決まる。
この第7の発明の一態様によれば、本装置は、更に、バッファ・メモリが、第1の所定の閾値より大きい充填率に到達したことを検知する手段を備えている。
この第7の発明の一態様によれば、上記の、ビデオ・データのグループのあるパーセンテージ(割合)のみをバッファ・メモリに記録する手段は、バッファ・メモリの充填が閾値に到達した場合のみ、そのパーセンテージ(割合)を記録する。
この第7の発明の一態様によれば、ビデオ・データのグループのあるパーセンテージ(割合)が記録され、そのパーセンテージ(割合)は、バッファ・メモリにデータを書き込むビットレートに対するバッファ・メモリからデータを読み出すビットレートの比率に比例する。
この第7の発明の一態様によれば、データは、音声言語又は字幕に関する複数のモードに符号化されており、プロセッサには、
・データが復号されるモードを検知する手段と、
・1つの復号されたモードのみにおけるデータをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する手段と、
が備えられている。
この第7の発明の一態様によれば、1つの復号されたモードにおけるデータのみをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する手段は、バッファ・メモリの充填閾値が第2の閾値より大きいときに記録をトリガするように構成されている。
この第7の発明の一態様によれば、1つの復号されたモードにおけるデータのみをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する手段は、受信データのビットレートが所定の値より大きいときに記録をトリガするように構成されている。
この第7の発明の一態様によれば、プロセッサは、更に、
・ビデオ・データのグループのあるパーセンテージ(割合)の記録の後にタイムシフト・バッファ・メモリの充填率を検知する手段と、
・充填率が、第1の閾値より大きい第3の閾値より大きい場合に、記録すべきデータのグループのパーセンテージ(割合)を、タイムシフト・バッファ・メモリに記録する前に、トランスコードする手段と、を備えている。
この第7の発明の一態様によれば、プロセッサは、更に、
・充填率が、第2の閾値より大きい第4の閾値より大きい場合に、1つの復号されたモードにおけるデータのグループの一部を、タイムシフト・バッファ・メモリに記録する前に、トランスコードする手段を備えている。
第7の発明は、更に、タイムシフト・バッファ・メモリと呼ばれる記録媒体の一部においてタイムシフト機能を実施するプロセッサを備えた装置において、データを受信して記録媒体に記録する方法にも関し、データは、ビデオ・データのグループとオーディオ・データのグループとに符号化されたオーディオビジュアル・データである。この発明によれば、この方法は、受信ビデオ・データの全グループよりも少ないあるパーセンテージ(割合)のみとオーディオ・データの全グループとをメモリに記録することを有している。
図1には、本発明を実施するデジタル・デコーダとも呼ばれる受信装置1、2、3を備えたシステムが示されている。このような装置は、例えばイーサネット(登録商標)・タイプのローカル・ネットワーク5を介して、ゲートウェイとも呼ばれるインタフェース4に接続され得る。ゲートウェイの主な役割は、装置1、2、3を1つ又は複数の外部ネットワークに接続することである。図1において、ゲートウェイ4は、ADSL(asynchronous digital subscriber line(非同期デジタル加入者線)タイプのネットワーク13を介してインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)6に接続されている。ゲートウェイ1は、その他のタイプのネットワークにも接続され得る。
デジタル・デコーダ1、2、3は、更に、ゲートウェイを使用せずにプログラム(番組)プロバイダに直接接続され得る。これらは、ケーブル、衛星、IPマルチキャスト又はその他のタイプであってもよく、ケーブル又は衛星チャンネルによる受信信号を受信して復調する自己の手段を有する。
したがって、本発明は、デコーダ1、2、3が、プログラム・プロバイダに直接接続されておらず、ゲートウェイ4を介して接続されている図1に示された例に限定されるものではない。
各デコーダ1、2、3は、それぞれ、テレビジョン・セット7、8、9に接続され得る。また、これらは、例えばスクリーンを備えたコンピュータ、タブレット又はその他のモバイル装置にも接続され得る。サーバ・クライアント構成の場合、タイムシフト機能は、サーバ・デコーダにおいて実施され、クライアント・デコーダにおいて(そして、可能性としてサーバ・デコーダにおいても)又はコンパニオン装置、例えばタブレット、あるいは、その他の装置において表示される。
赤外線リモコン10、11、12のような遠隔制御装置が、それぞれ、各デコーダ1、2、3を制御する。これらのリモコンは、テレビジョン・セット7、8、9も制御できる。
図2には、本発明によるデコーダの好ましい実施形態が示されており、ここでは、本発明の理解に役立つデコーダの機能だけが示されている。
デコーダ3は、デコーダ3の主な機能の制御を担うプロセッサ33を備えている。デコーダ3は、RAMタイプのメモリ31も備えているが、これは、フラッシュ・タイプ、例えばハード・ディスクのような磁気ディスク・タイプ、光学ディスク・タイプ、あるいは、その他の任意のタイプであってもよい。このメモリには、ファイル32がタイムシフト機能の管理用に割り当てられている。ここで、ファイルは、その他の複数のファイルの管理を可能にするシステム・ファイルを保持するファイル、ゾーン、あるいは、パーティション(区画)を意味すると理解する。本発明の好ましい実施形態によれば、このファイルのサイズは、1ギガバイトである。
バス35が、デコーダの相異なる構成要素相互間におけるデータの交換及びチェック(検査)を可能にする。
通常動作において、デコーダ1は、ゲートウェイ4からデータを受信する。受信データは、タイムシフト・バッファ・メモリに連続的に記録される。これによって、もしユーザが、現在受信しているチャンネルの視聴を中断するために、リモコンのポーズ・ボタンを押したならば、自分がポーズ期間中に視聴していないデータを、その後で、したがって非リアル・タイムで、再生できるようにすることが可能になる。代表的なケースは、例えば、彼が電話の呼び出しを受けることである。彼は、ポーズを押して、現在受信しているプログラム(番組)の視聴を中断する。5分後に、彼は、受話器を置いて、その5分間に起きたものを視聴したいと思う。したがって、彼は、再生を中断したところから再開して、タイムシフト・バッファ・メモリに収容されたデータを視聴する。もし彼が望むならば、早送り再生を用いてタイムシフト・バッファ・メモリのコンテンツを視聴することによって、ライブの放送に追いつくこともできる。そうでなければ、彼は、タイムシフト・バッファ・メモリのコンテンツを続けて視聴できるが、ライブの放送に対して常に5分遅れで視聴することになる。一般的に、ユーザがチャンネルを変更した時のところまで、逆戻し機能を用いて、戻ることができる。
しかしながら、タイムシフト・バッファ・メモリのサイズは、最大サイズ(UBSB)に固定され、この好ましい実施形態では、1ギガバイトに固定される。
1ギガバイトに収容されるプログラム(番組)の時間は、受信されているチャンネルのビットレートに従って、変わる。
毎秒12メガビットのチャンネルのビットレートでは、タイムシフト・バッファ・メモリは、約11分間分のプログラムを収容できる。
8メガビットのチャンネルのビットレートでは、タイムシフト・バッファ・メモリは、約16分間分のプログラムを収容できる。
4メガビットのチャンネルのビットレートでは、タイムシフト・バッファ・メモリは、約32分間分のプログラムを収容できる。
2メガビットのチャンネルのビットレートでは、タイムシフト・バッファ・メモリは、約64分間分のプログラムを収容できる。
従来技術によれば、タイムシフト・バッファ・メモリが満杯になると、あるいは、充填率に関してある特定の閾値に到達すると、スタート部が部分的に切り捨てられて(すなわち、消去されて)、新たな受信データが書き込まれる。タイムシフト・バッファ・メモリは、この好ましい実施形態において、固定サイズのファイルによって表され、サーキュラー・バッファではない。したがって、必ずしも消去されたセル上に再書き込みを行う必要はなく、ファイルのサイズはバイト単位で一定に保たれる。
別の実施形態において、タイムシフト・バッファ・メモリは、サーキュラー・バッファ・タイプであり得る。いずれにせよ、このタイムシフト・メモリは、論理的な見地から、サーキュラー・タイプと見なすことができる。
上記の種々のビットレートに関連するデータについて、固定されたタイムシフト・バッファ・メモリ・サイズに基づけば、記録時間は、チャンネルのビットレートに応じて全く異なる。これにより、自分のデコーダのパフォーマンスが受信チャンネルのビットレートに応じて異なることに気付いたユーザを困惑させてしまうこともあり得る。
タイムシフト・バッファ・メモリについてのバイト単位の充填閾値は、BSBと呼ぶ。
したがって、本発明の第1の実施形態においては、BSSと呼ぶタイム・リミット(時間限度)を規定する別の閾値を定める。このリミットは、タイムシフト・バッファ・メモリの充填についての分単位のキャパシティ(容量)を規定し、例えば15分である。
図3には、第1の発明のこの第1の実施形態が示されている。
本発明のこの第1の実施形態によれば、第1のステップE1において、ユーザが、リモコンを用いて、デコーダの電源投入を行い、受信チャンネルを選択する。したがって、受信データが、デコーダに接続されたテレビジョン・スクリーン上で、ユーザによって視聴される(なお、デコーダは、テレビジョン・セットに内蔵されて単一の装置を構成できる)。ステップE2において、このデータは、受信されながら、タイムシフト・バッファ・メモリ32にも記録される。有利なことに、プロセッサ33は、以下に述べるように、タイムシフト・バッファ・メモリ32の充填率を管理する。
ステップE3において閾値BSSが到達されておらず、かつ、ステップE4においても閾値BSBが到達されていない限り、データは、タイム・ストレージ・バッファ・メモリに記録され続ける。閾値BSSが到達されていない一方で閾値BSBが到達されている場合、ステップE5に進み、ここでは、タイムシフト・バッファ・メモリの読み出しポインタについてのジャンプが行われる。(サイズ又は時間の)ジャンプは、いくつかのパラメータによって、すなわち、ユーザが容認可能と見なせることによって、決まる。わずかな一定秒、例えば20秒から30秒に対応するジャンプが、ユーザにとって容認可能と見なされるリミットであり得ると想定できる。ステップE5に続くステップE6において、その他の受信データを書き込めるようにするために、タイムシフト・バッファ・メモリのスタート部が消去され、サイズUBSBは一定のままである。消去されるデータは、新たなデータが書き込まれるアドレス以外のアドレスにおいて、消去できる。
ステップE6の後、ステップE2に戻る。ステップE3からE6までの間、データが継続的に受信されてタイムシフト・バッファ・メモリに書き込まれ、閾値BSBは、閾値UBSBより小さい。
ステップE3において閾値BSSに到達した場合、ステップE7において読み出しポインタがタイムシフト・バッファ・メモリのスタート部にあるならば、ステップE8において、プロセッサがポーズ・モードを強制的に解除して、デコーダは通常速度の読み出しモード(速度1)に移行する。デコーダがポーズ・モード(又は、早戻し、又は、スロー再生のような低速)ではなく、1より大きい速度であったならば、デコーダは、当然、その速度(例えば2倍速又は4倍速の早送り再生)のままである。次に、ステップE10において充填率がタイムシフト・バッファ・メモリの記録リミット(記録限度)容量に近いならば、ステップE11において読み出しポインタが、ステップE5で説明したように、わずかな一定秒の順方向のジャンプを行なう。ステップE7において、読み出しポインタがタイムシフト・バッファ・メモリのスタート部に存在しないならば、ステップE9においてタイムシフト・バッファ・メモリのスタート部が部分的に切り捨てられる。ここで、スタート部は、入力ビットレートによって決まる、あるいは、メモリのサイズに比例して固定(確定)される、ある一定数のアドレスを意味すると理解される。
したがって、データは、周期的に部分的に切り捨てられる。プロセッサは、時間の経過と共に記録されるデータの量を周期的に検査することによって、充填率を閾値BSSよりも低く保つ。
メモリのスタート部について、種々の値を定めることができる。例えば、メモリのスタート部は、閾値BSSのあるパーセンテージ(割合)から成る。仮にBSSを15分に設定すると、スタート部は、例えば、タイムシフト・バッファ・メモリの最初の5分間を表す。
閾値BSSに到達する前に閾値BSBに到達すると、タイムシフト・バッファ・メモリにおいて、受信データのスタート部が部分的に切り捨てられ、部分的に切り捨てられるゾーンに読み出し位置が含まれていれば再生の時間ジャンプが行われる。
この第1の実施形態によれば、プロセッサ33が、所定の方法で2つの識閾BSB及びBSSを規定する。
所定の方法において、閾値BSBは、タイムシフト・バッファ・メモリの全体の記憶容量(UBSB)の90%、換言すると900MB(メガバイト)に設定できる。また、閾値BSBは、最大記憶値、換言すると1GB(ギガバイト)にも設定できるが、この場合、タイムシフト・バッファ・メモリのオーバフローが生じるかもしれない。
所定の方法において、閾値BSSは、15分に設定できる。
本発明の別の様態によれば、閾値BSSを規定する代わりに、第2のサイズの閾値BSB2を規定することができる。図3は、閾値BSSを閾値BSB2で置き換えることによって、同様に適用できる。時間に関してではなく、サイズに関してこの第2の閾値を規定する利点は、ビットレートの変動を、常時、吸収できることである。
第2の実施形態によれば、これらの閾値、又は、一方の閾値は、動的に、かつ、例えば、相異なるチャンネルに関連付けられたデータに基づいて決定でき、その種々の例を以下に説明する。
図4には、この第2の実施形態による、タイムシフト・バッファ・メモリのパラメータの動的な設定が示されている。
ステップS1において、ユーザが、リモコンを用いて、デコーダの電源投入を行い、受信チャンネルを選択する。デコーダの電源投入が行われると、タイムシフト・バッファ・メモリのパラメータであるBSB及びBSSは、最小限として規定されるサイズに設定される。このサイズは、例えば、BSBについては1GBであり、BSSについては15分である。これらのいわゆる最小限のサイズは、各々のデコーダごとに、又は、工場において、又は、ユーザによって、又は、デコーダが使用される国に従って、又は、デコーダが接続されるブロードキャスト・ネットワークに従っても、設定できる。したがって、受信データが、デコーダに接続されたテレビジョン・スクリーン上で、ユーザによって視聴される(なお、デコーダは、テレビジョン・セットに内蔵されて単一の装置を構成できる)。ステップS2において、このデータは、受信されながら、タイムシフト・バッファ・メモリ32にも記録される。このステップS2は、図3におけるステップE1及びE2に対応する。
ステップS3において、プロセッサ33が、タイムシフト・バッファ・メモリが充填される速度を分析し、それによって、受信チャンネルのビットレートを分析する。平均ビットレートと補助的な最大ビットレートとは、タイムシフト・バッファ・メモリのパラメータのより良い設定を可能にするデータである。これは各々のチャンネルの受信中に行える。
プロセッサ33は、チャンネル毎のビットレートを測定するが、その代わりに、いくつかのチャンネルのビットレートを測定して、それらの相異なるチャンネルについての平均値を取ることもできるが、後者の場合、測定の信頼性が、チャンネル毎の測定ほどは高くない。一組のチャンネルについての測定は、それらのチャンネルがビットレートに関して全く同程度であると認められる場合に、行う価値があり得る。ビットレートは、IPチャンネルの場合に、デコーダによって内部で計算されるのではなく、例えばインターネットを介して得られるデータの項目ともなり得る。ケーブル又は衛星放送については、ビットレートは、デコーダによって、例えば、インターネットのサイトからも得ることができ(デコーダがそれらを得ることができる場合)、あるいは、オペレータによって設けられたサイトからも得ることができ、あるいは、シグナリングのプライベート・フィールド、すなわち例えばPMT、SDT又はNITサービスに示されたサイトからも得ることができる。
プロセッサ33は、チャンネル毎のビットレートを分析して、チャンネル毎にタイムシフト・バッファ・メモリ32のパラメータを設定することが好ましい。パラメータの設定は、あるチャンネルが視聴される時に動的に調節でき、あるいは、次にこのチャンネルに接続した時に使用して、初期閾値を、最小値にではなく、設定できる。
したがって、閾値BSSは、平均ビットレートに応じて調節される。しかしながら、チャンネルのビットレート変動が大きい場合は、そのチャンネルの最大ビットレートに応じて、閾値BSSを調節することも有効である。
仮に所与のネットワークにおけるビットレート変動が50%であると考えられる場合には、閾値BSSは、以下のように計算できる。
BSS=(UBSB−((AvBitRate×1.5) ×durationMaxBitRate))/AvBitRate
閾値が平均ビットレートと最大ビットレートの両方によって決まる場合、閾値BSSは、以下のように計算できる。
BSS=(UBSB−(MaxBitRate×durationMaxBitRate))/AvBitRate
別の変形例によれば、タイムシフト・バッファ・メモリの容量リミット(容量限度)を表す閾値BSBも平均ビットレートに応じて設定される。
更に別の変形例によれば、閾値BSBも平均ビットレートと最大ビットレートとに応じて設定される。
したがって、図3を参照して説明したステップE3では、上述のように定められた閾値が使用される。
利点として、更に、ビットレートの低減をこの実施形態及びその変形例と組み合わせることができる。実際、ビットレートの低減が実現される場合、ユーザにとって、記録タイム・リミットが大きくなるメリットがあり、あるいは、少なくとも同一時間でより多くの受信データを加えることができる。
ビットレートの低減に関連付けられた第1の変形例によれば、データのトランスコードがデータの受信中に行われる。
図6aには、この変形例が示されている。ステップG1において、ユーザが、リモコンを用いて、デコーダの電源投入を行い、受信チャンネルを選択する。受信データは、デコーダに接続されたテレビジョン・スクリーン上で、ユーザによって視聴される。このデータは、受信されながら、タイムシフト・バッファ・メモリ32にも記録される。このステップG1は、図3におけるステップE1及びE2に対応する。
ステップG2において、デコーダは、データと共にPMTテーブルを受信してメモリ31に記録する。PMTテーブルは、メタデータの形態でメモリ31のデータベースに記録されて、再生時に、周期的に繰り返し導入される。また、PMTテーブルは、データと共にタイムシフト・バッファ・メモリに記録できるが、これには、PMTテーブルの修正が、再生時に繰り返しの都度、必要になる。ステップG3においてタイムシフト・バッファ・メモリが所定の充填閾値に到達すると、プロセッサ33が、受信データをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する前に受信データのビットレートを低減するために、受信データをトランスコードすることを決定する。ステップG4において、第1の変形例によれば、プロセッサ33は、受信PMTテーブルを記録する前に、これらの受信PMTテーブルを修正する。PMTテーブルは、記録されるデータの新たなフォーマットを反映するように修正されて、データ・ストリーム内のある位置に関連付けられたメタデータとして記録される。プロセッサは、正当開始位置に関連付けられた初期PMTと、トランスコードされたデータの開始位置に関連付けられた修正済みPMTとをメタデータとして記録する。更に、プロセッサは、PMTテーブルのバージョンを管理することによって、再生時に、トランスコードに起因するPMT変化と、ストリーム内での実際のPMT変化とを正確に検知する。
例えば、仮にプロセッサが時点T0+Xと時点T1−Yとの間でデータをトランスコードし、初期ストリームに次のPMT
T0 PMT V2....T1 PMT V3
が含まれているとすれば、記録され復号されたストリームには、次のPMT
T0 PMT V2....T0+X PMT V3....T1−Y PMT V4....T1 PMY V5
が含まれる。
再生時に、PMTテーブルは、ストリームに、周期的に、例えば、位置に従って100ms(ミリ秒)毎に導入される。プロセッサがストリーム内のジャンプを行う場合、プロセッサは、到達位置よりも前のPMTを導入する。いかなるPMTの遷移も、ストリーム内での新たなPMTバージョンとして管理される。
再生期間中に、この遷移のために、スクリーンが黒くなるか、あるいは、映像がフリーズする。このようにスクリーンが黒くなるか、あるいは、映像がフリーズするこの遷移を制限するために、再生時に、2つのビデオ・デコーダを一時的に使用できるようにして、初期の(トランスコードされていない)データと低ビットレート・トランスコードされたデータとの両方を、短期間、記録して、一方のデコーダから他方に切り換えることも可能である。
このステップG4の第2の変形例によれば、PMTテーブルは修正されない。この目的のため、プロセッサは、ストリーム内のある位置に関連付けられたメタデータを使用し、このメタデータには、初期のデータを低ビットレートのデータに変換することを可能にするのに必要な全ての情報が含まれている。同じ方法で、トランスコードされたデータとトランスコードされていないデータとを、わずかな一定秒間、記録することによって、更に、これらの遷移を反映するメタデータを生成することによって、スクリーンが黒くなること又は映像がフリーズすることを制限できる。
ステップG5において、データがトランスコードされる。タイムシフト・バッファ・メモリに収容されているデータが所定の閾値より大きい限り、受信データはトランスコードされる。この最終的な閾値は、トランスコードを開始させる閾値より更に小さくできる。
図6bに示された変形例によれば、ステップG3がステップG3’に取って代わられる。図6bに示された方法のその他のステップG1、G2、G4、G5は、図6aの方法のステップG1、G2、G4、G5と同じである。
ステップG3’において、プロセッサは、バッファ・メモリの充填閾値に従ってではなく、受信データのビットレートを特定することによって、トランスコードすることを決定する。このビットレートが所定の閾値ビットレートより大きいとき、プロセッサ33は、受信データをトランスコードすることを決定する。ここで、ビットレートは、受信データの平均ビットレート、あるいは、前述のように受信データに従って推定されたビットレートを意味すると理解される。データがオーディオ・データである場合、そのビットレートは、SDビデオ・データのビットレート及びHDビデオ・データのビットレートよりも小さい。
図6a及び図6bは、データのトランスコードに関する。このようなトランスコードが前述のように利用される場合、ステップG5の後に、図3を参照して説明したステップE3が続く。トランスコードの主な利点は、データがトランスコードされない場合に比べて、閾値BSSへの到達が遅くなることである。欠点は、当然、解像度の低下、あるいは、タイムシフト・バッファ・メモリに記録されるデータの品質の低下である。
ビットレートの低減に関連付けられた第2の変形例によれば、ビットレートの低減は、データのある特定の部分のみを記録することによって、適用できる。図7a及び図7bには、そのような変形例が示されている。
実際、受信データがオーディオビジュアル・データと字幕である場合、そのデータがいくつかの字幕選択肢をも伴う種々の音声言語で受信されることが往々にしてある。しかしながら、ユーザが、番組の最中に聴いている言語を変えたり、字幕を変えたりすることは、稀である。したがって、選択された音声言語と選択された字幕とにおけるデータのみを記録することによって、タイムシフト・バッファ・メモリに記録されるデータを低減できる。これは、マルチプル・ビデオ(複数のビデオ)の場合にも有効である。
ステップA1において、データが、デコーダ3によって受信され、タイムシフト・バッファ・メモリに記録される。ステップA2においてタイムシフト・バッファ・メモリ32が時間の所定充填閾値に到達すると、ステップA3においてプロセッサが、復号される言語と視られる字幕とを検知する。次に、プロセッサは、ステップA4において、視聴される音声データ(オーディオ・データ)及び字幕のみを記録する。
記録された、換言すれば修正されたデータを反映するために、PMTテーブルは、そのPMTテーブルが参照する修正データの記録期間中に、修正される。
図7bに示された変形例によれば、ステップA2がステップA’2に取って代わられる。図7bに示された方法のその他のステップA1、A3、A4は、図7aの方法のステップA1、A3、A4と同じである。
ステップA’2において、プロセッサが、バッファ・メモリの充填閾値に従ってではなく、受信データのビットレートを特定することによって、種々の言語に対応するオーディオビジュアル・データ及び字幕データのストリームを全ては記録しないことを決定する。ビットレートが所定の閾値ビットレートより大きいとき、プロセッサ33は、選択された音声言語と選択された字幕とにおけるデータのみを記録することを決定する。ここで、ビットレートは、受信データの平均ビットレート、あるいは、前述のように受信データに従って推定されたビットレートを意味すると理解される。データがオーディオ・データである場合、そのビットレートは、SDビデオ・データのビットレート及びHDビデオ・データのビットレートよりも小さい。
これらの図7a及び図7bのある1つの変形例によれば、正にステップA2の検査を行わずに、視聴されるデータのみを記録することを決定することも可能である。データが、(視聴したい言語と字幕とを選択したユーザによって)視聴されるために、プロセッサ33によって復号されると直ぐに、プロセッサは、ユーザの選択に対応するデータのみを記録することを決定できる。
図7a及び図7bは、データの部分的な記録に関する。前述のようにトランスコードが利用される場合、ステップA4の後に、図3を参照して説明したステップE3が続く。主な利点は、データがトランスコードされない場合に比べて、閾値BSSへの到達が遅くなることである。
ビットレートの低減に関連付けられた第3の変形例によれば、プロセッサ33は、受信データのグループの一部のみを記録する。データがMPEG符号化規格、例えば、MPEG2又はMPEG4符号化規格に準拠している場合、そのデータは、group of picturesの頭字語(acronym)であるGOPによって知られている画像のグループの形態で符号化されている。
図8a及び図8bには、この実施形態が示されている。
ステップH1において、データが、デコーダ3によって受信されて、タイムシフト・バッファ・メモリに記録される。ステップH1は、図3におけるステップE1及びE2に対応する。ステップH2においてタイムシフト・バッファ・メモリ32が時間の所定充填閾値に到達すると、ステップH3においてプロセッサが、受信データのグループ(GOP)のあるパーセンテージ(割合)のみを記録することを決定する。
記録されるGOPのパーセンテージ(割合)は、受信データのビットレートに従って変わる。仮にビットレートが高ビットレートであるとすれば、例えばHDデータが受信される場合、GOPの高いパーセンテージ(割合)が記録されない。例えば、4つの受信GOPのうちの3つが記録される。GOPは、イントラ(I)タイプの画像、又は、MPEG4符号化規格に準拠するデータについてはIDRタイプの画像をインデックス(索引付け)することによって区切られている。しかしながら、正しい音を得るために、全ての音声データが記録される。したがって、タイム・ストレージ・バッファ・メモリの読み出しの際に、ビデオ・データがゆっくりと変化する(失われたGOPについて画像のフリーズがある)が、音と字幕は、完全に元の状態に戻される。
図8bに示された変形例によれば、ステップH2がステップH2’に置き換えられる。図8bに示された方法のその他のステップH1、H3は、図8aの方法のステップH1、H3と同じである。
ステップH’2において、プロセッサが、バッファ・メモリの充填閾値に従ってではなく、受信データのビットレートを特定することによって、GOPを全ては記録しないことを決定する。ビットレートが所定の閾値ビットレートより大きいとき、プロセッサ33は、GOPのある一定のパーセンテージ(割合)のみを記録することを決定する。ここで、ビットレートは、受信データの平均ビットレート、あるいは、前述のように受信データに従って推定されたビットレートを意味すると理解される。データがオーディオ・データである場合、そのビットレートは、SDビデオ・データのビットレート及びHDビデオ・データのビットレートよりも小さい。この変形例は、データの著しい劣化を引き起こし、図8aを参照して説明した変形例ほどの実際的な重要性を持たない。
これらの図8a及び図8bのある1つの変形例によれば、正にステップH2の検査を行わずに、GOPのある一定のパーセンテージ(割合)のみを記録することを決定することも可能である。データが、視聴されるために、プロセッサ33によって復号されると直ぐに、プロセッサは、受信データのビットレートに従って、GOPのある一定のパーセンテージ(割合)のみを記録することを決定できる。しかしながら、この変形例は、全データの著しい劣化を引き起こす。
図8a及び図8bは、データの部分的な記録に関する。このようなビットレートの低減が利用される場合、ステップH4の後に、図3を参照して説明したステップE3が続く。主な利点は、データが全部記録される場合に比べて、閾値BSSへの到達が遅くなることである。
ビットレートの低減に関連付けられた第4の変形例によれば、プロセッサ33は、トランスコードに関連付けられたビットレートの低減と、ユーザによって選択されたデータ(言語と字幕)の記録に関連付けられたビットレートの低減とを組み合わせる。したがって、プロセッサ33は、先ず、図6a又は図6bにおいて説明されたステップに従って、受信データをトランスコードすることによって、ビットレートの低減を適用する。
図6a又は図6bのステップG5の後に、図7a又は図7bのステップA3及びA4が行われ、したがって、ストリームがトランスコードされ、選択された音声言語と選択された字幕とに対応するデータのみがタイムシフト・バッファ・メモリに記録される。
このように組み合わせられたビットレートの低減が利用される場合、ステップA4の後に、図3を参照して説明したステップE3が続く。主な利点は、データが全部記録される場合に比べて、閾値BSSへの到達が遅くなることである。
ビットレートの低減に関連付けられた第5の変形例によれば、プロセッサ33は、トランスコードに関連付けられたビットレートの低減と、GOPの部分的な記録に関連付けられたビットレートの低減とを組み合わせる。したがって、プロセッサ33は、先ず、図6a又は図6bにおいて説明されたステップに従って、受信データをトランスコードすることによって、ビットレートの低減を適用する。
図6a又は図6bのステップG5の後に、図8a又は図8bのステップH3が行われ、したがって、ストリームがトランスコードされ、ある特定のGOPのみがタイムシフト・バッファ・メモリに記録される。
このように組み合わせられたビットレートの低減が利用される場合、ステップH3の後に、図3を参照して説明したステップE3が続く。主な利点は、データが全部記録される場合に比べて、閾値BSSへの到達が遅くなることである。
ビットレートの低減に関連付けられた第6の変形例によれば、プロセッサ33は、ユーザによって選択されたデータ(言語と字幕)の記録に関連付けられたビットレートの低減と、GOPの部分的な記録に関連付けられたビットレートの低減とを組み合わせる。したがって、プロセッサ33は、先ず、図7a又は図7bにおいて説明されたステップに従って、実際にはユーザによって選択されるデータの選択を行うことによって、更に、使用されない音声データ及び字幕をタイムシフト・バッファ・メモリに記録しないことによって、ビットレートの低減を適用する。
図7a又は図7bのステップA3の後に、図8a又は図8bのステップH3が行われ、したがって、ストリームのビットレートが二重に低減される。
このように組み合わせられたビットレートの低減が利用される場合、ステップH3の後に、図3を参照して説明したステップE3が続く。主な利点は、データが全部記録される場合に比べて、閾値BSSへの到達が遅くなることである。
ビットレートの低減に関連付けられた第7の変形例によれば、プロセッサ33は、トランスコードに関連付けられたビットレートの低減と、実際に使用されるストリームを記録することに関連付けられたビットレートの低減と、GOPの一定のパーセンテージ(割合)を記録することと、を組み合わせる。したがって、プロセッサ33は、先ず、図6a又は図6bにおいて説明されたステップに従って、受信データをトランスコードすることによって、ビットレートの低減を適用する。
次に、プロセッサ33は、図7a又は図7bにおいて説明されたステップに従って、言語に関して、及び、字幕に関して実際に使用されるデータのみを記録することによって、ビットレートの低減を適用する。次に、プロセッサ33は、図8a及び図8bにおいて説明されたステップに従って、GOPの一定のパーセンテージ(割合)のみを記録することによって第3のビットレートの低減を行なう。
このように組み合わせられたビットレートの低減が利用される場合、ステップH3の後に、図3を参照して説明したステップE3が続く。主な利点は、データが全部記録される場合に比べて、閾値BSSへの到達が遅くなることである。
第3の実施形態によれば、閾値BSS及びBSB又は両者の一方が、チャンネルによって送信されるデータのタイプに従って、動的に規定される。
この第3の実施形態を、図5を参照して説明する。
ステップF1において、ユーザがリモコンを用いて、デコーダの電源投入を行い、受信チャンネルを選択する。デコーダの電源投入が行われると、タイムシフト・バッファ・メモリのパラメータであるBSB及びBSSが、最小限として規定されたサイズに設定される。このサイズは、例えば、BSBについては1GBであり、BSSについては15分である。これらのいわゆる最小限のサイズは、各々のデコーダごとに、又は、工場において、又は、ユーザによって、又は、デコーダが使用される国に従っても、設定できる。したがって、受信データが、デコーダに接続されたテレビジョン・スクリーン上で、ユーザによって視聴される(なお、デコーダは、テレビジョン・セットに内蔵されて単一の装置を構成できる)。このデータは、受信されながら、タイムシフト・バッファ・メモリ32にも記録される。
ステップF2において、プロセッサ33が受信ストリームのタイプを特定する。ストリームは、データ内にあるフィールドを分析することによって特定できる。受信ストリームがMPEG(Motion Picture Expert Group)タイプである場合、ストリーム内にあるPMTテーブルによって、ストリームに含まれているデータのタイプの特定が可能になる。
ここで、ストリームのタイプは、例えば、非限定的に、音声ストリーム、HD(ハイ・デフィニション)(高精細度)ビデオ・ストリーム、及び、SD(スタンダード・デフィニション)(標準精細度)ビデオ・ストリームを意味すると理解される。データの各々のタイプについて、最大ビットレートは周知である。
ステップF3において、ユーザがチャンネルを変更したところであれば、前に受信されたストリームとの比較が行われる。ストリームが前のものと同じタイプでないならば、プロセッサは、ステップF4において、タイムシフト・バッファ・メモリ32のパラメータを調節する。ステップF3はオプション(任意)であり、すなわち、前のストリームとの比較を行わずに、ユーザがチャンネルを変更する度に、閾値を調節することが可能である。
容量リミット(容量限度)が固定されている場合、調節すべきパラメータの中に、記録タイム・リミット(記録時間限度)BSSが含まれる。
データのタイプ(又はチャンネルのタイプ)が、
・音声(例えばラジオ・サービス)、
・HDビデオ(例えばHDTVサービス)、
・SDビデオ(例えばSDTVサービス)
の中から選択される場合、HD音声サービスとSD音声サービスも想定できる。
データが音声データである場合、両閾値は、次の閾値で設定される。
BSS=BSS_aud
BSB=BSB_aud
データがHDビデオ・データである場合、両閾値は、次の閾値で設定される。
BSS=BSS_HD
BSB=BSB_HD
データがSDビデオ・データである場合、両閾値は、次の閾値で設定される。
BSS=BSS_SD
BSB=BSB_SD
タイム・リミット(時間限度)が固定される場合、パラメータの中で、記録容量リミット(記録容量限度)UBSBも調節できる。
このように規定された閾値が、図3を参照して説明したステップE3において、使用される。
この第3の実施形態を改良するために、第1の変形例によれば、記録データのビットレートを低減できる。
この目的のために、受信データを、これを記録する前に、トランスコードできる。この目的のために、図6a及び図6bにおいて特徴となる前述のステップG1〜G5が、図3を参照して説明したステップE3の前に実行される。
この第3の実施形態を改良するために、ビットレートの低減に関連付けられた第2の変形例によれば、データのある特定の部分のみを記録することによって、ビットレートの低減が適用できる。
視聴される音声データのみを記録することによって、タイムシフト・バッファ・メモリに記録されるデータを低減できる。
この目的のために、図7a及び図7bにおいて特徴となる前述のステップA1〜A4が、図3を参照して説明したステップE3の前に実行される。
ビットレートの低減に関連付けられた第3の変形例によれば、プロセッサ33が、受信データのグループの一部のみを記録する。データがMPEG符号化規格、例えば、MPEG2又はMPEG4符号化規格に準拠している場合、そのデータは、group of picturesの頭字語(acronym)であるGOPによって知られている画像のグループの形態で符号化されている。
この目的のために、図8a及び図8bにおいて特徴となる前述のステップH1〜H3が、図3を参照して説明したステップE3の前に実行される。
ビットレートの低減に関連付けられた第4の変形例によれば、プロセッサ33は、トランスコードに関連付けられたビットレートの低減と、ユーザによって選択されたデータ(言語と字幕)の記録に関連付けられたビットレートの低減とを組み合わせる。したがって、プロセッサ33は、先ず、図6a又は図6bにおいて説明されたステップに従って、受信データをトランスコードすることによって、ビットレートの低減を適用する。
図6a又は図6bのステップG5の後に、図7a又は図7bのステップA3及びA4が行われ、したがって、ストリームがトランスコードされ、聴かれる言語と視られる字幕とに対応するデータのみがタイムシフト・バッファ・メモリに記録される。
このように組み合わせられたビットレートの低減が利用される場合、ステップA4の後に、図3を参照して説明したステップE3が続く。主な利点は、データが全部記録される場合に比べて、閾値BSSへの到達が遅くなることである。
ビットレートの低減に関連付けられた第5の変形例によれば、プロセッサ33は、トランスコードに関連付けられたビットレートの低減と、GOPの部分的な記録に関連付けられたビットレートの低減とを組み合わせる。したがって、プロセッサ33は、先ず、図6a又は図6bにおいて説明されたステップに従って、受信データをトランスコードすることによって、ビットレートの低減を適用する。
図6a又は図6bのステップG5の後に、図8a又は図8bのステップH3が行われ、したがって、ストリームがトランスコードされ、ある特定のGOPがタイムシフト・バッファ・メモリに記録される。
このように組み合わせられたビットレートの低減が利用される場合、ステップH3の後に、図3を参照して説明したステップE3が続く。主な利点は、データが全部記録される場合に比べて、閾値BSSへの到達が遅くなることである。
ビットレートの低減に関連付けられた第6の変形例によれば、プロセッサ33は、ユーザによって選択されたデータ(言語と字幕)の記録に関連付けられたビットレートの低減と、GOPの部分的な記録に関連付けられたビットレートの低減とを組み合わせる。したがって、プロセッサ33は、先ず、図7a又は図7bにおいて説明されたステップに従って、実際にはユーザによって選択されるデータの選択を行うことによって、更に、使用されない音声データ及び字幕をタイムシフト・バッファ・メモリに記録しないことによって、ビットレートの低減を適用する。
図7a又は図7bのステップA3の後に、図8a又は図8bのステップH3が行われ、したがって、ストリームのビットレートが二重に低減される。
このように組み合わせられたビットレートの低減が利用される場合、ステップH3の後に、図3を参照して説明したステップE3が続く。主な利点は、データが全部記録される場合に比べて、閾値BSSへの到達が遅くなることである。
ビットレートの低減に関連付けられた第7の変形例によれば、プロセッサ33は、トランスコードに関連付けられたビットレートの低減と、実際に使用されるストリームを記録することに関連付けられたビットレートの低減と、GOPの一定のパーセンテージ(割合)を記録することと、を組み合わせる。したがって、プロセッサ33は、先ず、図6a又は図6bにおいて説明されたステップに従って、受信データをトランスコードすることによって、ビットレートの低減を適用する。
次に、プロセッサ33は、図7a又は図7bにおいて説明されたステップに従って、言語に関して、及び、字幕に関して実際に使用されるデータのみを記録することによって、ビットレートの低減を適用する。次に、プロセッサ33は、図8a及び図8bにおいて説明されたステップに従って、GOPの一定のパーセンテージ(割合)のみを記録することによって第3のビットレートの低減を行なう。
このように組み合わせられたビットレートの低減が利用される場合、ステップH3の後に、図3を参照して説明したステップE3が続く。主な利点は、データが全部記録される場合に比べて、閾値BSSへの到達が遅くなることである。
次に、第2の発明の具体的な特徴を説明する。
この発明によれば、プロセッサは、
タイムシフト・バッファ・メモリの容量限度を規定する第1の閾値を規定する手段と、
タイムシフト・バッファ・メモリにおける記録についての時間限度を規定する第2の閾値を規定する手段と、
タイムシフト・バッファ・メモリにおける記録についての最小限の時間限度を規定する第3の閾値を規定する手段と、
を備え、
第1の閾値及び第2の閾値の少なくとも一方が到達されていない限り、プロセッサがデータをタイムシフト・バッファ・メモリに記録し、この2つの閾値の少なくとも一方が到達された場合に、
・更に第3の閾値も到達された場合に、
○プロセッサの読み出しポインタが、該プロセッサがデータを部分的に切り捨てなければならないタイムシフト・バッファ・メモリのゾーン内に存在する場合、かつ、ポーズ・モードが起動されていた、又は、読み出し速度が通常の読み出し速度未満であった場合、プロセッサは、タイムシフト・バッファ・メモリの通常の読み出し用モードに移行し、
○プロセッサの読み出しポインタが、該プロセッサがデータを部分的に切り捨てなければならないタイムシフト・バッファ・メモリのゾーン内に存在しない場合、プロセッサは、タイムシフト・バッファ・メモリ内のデータを部分的に切り捨てる。
図9には、この第2の発明の好ましい実施形態が示されている。
この第1の実施形態によれば、ステップT1において、デコーダによってデータの受信が開始される。ステップT1は、ある1つのチャンネル上のデータの受信の開始、したがって、例えばチャンネル変更を表しているが、このデータの受信は、後続のステップ全部を通じて、継続される。
ステップT2において、データは、その受信期間中にタイムシフト・バッファ・メモリに記録される。次に、ステップT3において、バッファ・メモリの充填率についての検査が行われる。2つの閾値BSBとBSSの一方が到達されており、次に、ステップT4においてMBSSも到達されており、かつ、ステップT5において読み出しポインタが、部分的に切り捨てられるべきゾーン内にある場合、デコーダは、ステップT7において、ポーズ・モードを止めて、速度1でのデータの読み出しに移行する。デコーダがポーズ・モード(又は、早戻し、又は、スロー再生のような低速)ではなく、1より大きい速度であるならば、デコーダは、当然、その速度(例えば2倍速又は4倍速の早送り再生)のままである。
次に、ステップT8において、バッファ・メモリの充填率が最大容量UBSBに近いか否かを調べる検査が行われる。近い場合は、次に、ステップT9において、読み出しポインタが順方向にジャンプし、したがって、読み出しポインタの現在の値と読み出しポインタの新たな値との間のデータは、読み出されない。ユーザは、画像におけるジャンプを認識するので、このジャンプは、ユーザにとっての視覚的な混乱を回避するために、最小限にする必要がある。本発明により、このようなジャンプは、めったに起きない。ジャンプの長さは、データのビットレート、容量UBSB、及び、読み出しポインタの位置によって決まり得る。ジャンプの長さは、サイズに関して、又は、利点として時間に関して、例えば10秒から20秒に調節できる。
デコーダが、ステップT8において、到達最大容量に近くない場合は、ステップT2に戻って、すなわち、データの受信を継続する一方で、閾値BSB及びBSSの検査を定期的に行い、もし必要ならば、これを、オプションであるステップT10において遅延させることによって行う。
ステップT5において、読み出しポインタが、部分的に切り捨てられるべきゾーンに存在しない場合、ステップT6に移行して、タイムシフト・バッファ・メモリのスタート部が部分的に切り捨てられる。部分的な切り捨てのサイズは、ビットレート、読み出しポインタの位置、容量UBSB等によっても左右される。ステップT6の後、ステップT2に戻るが、もし必要ならば、これを、閾値BSS又はBSBの検査を再び行う前にステップT10において遅延させることによって行う。
図10及び図11には、図9で説明した実施形態の第1の変形例が示されている。
これらの2つの変形例においては、図9のステップT1とT2との間の中間ステップによって、3つの閾値BSS、BSB及びMBSSを、受信データのタイプに従って設定することが可能になる。
図10に示されているこの変形例においては、データのタイプ(又はチャンネルのタイプ)が、
・音声(例えばラジオ・サービス)、
・HDビデオ(例えばHDTVサービス)、
・SDビデオ(例えばSDTVサービス)
の中から選択されるが、HD音声サービスとSD音声サービスも想定できる。
チャンネル変更後の、ステップT1とT2との間に設けられた検査V1において、すなわちデータ受信期間中に、プロセッサ33が、受信データのタイプを特定する。このタイプは、例えば、ヘッダ又はメタデータのフィールドを読み取ることによって、特定できる。MPEG2又はMPEG4のフォーマットに符号化されているデータの場合は、PMTテーブルによって、そのようなデータのタイプを検知することが可能になる。データが音声データである場合、ステップV4において、3つの閾値は、次の閾値で設定される。
BSS=BSS_aud
BSB=BSB_aud
MBSS=MBSS_aud
音声データのビットレートは、SDかHDかに関わらず、ビデオ・データのビットレートに比べて低い。
データが音声データではない場合、次に、ステップV2において、プロセッサは、データがSDビデオ・データであるか否かを検査する。データがSDビデオ・データである場合、次に、ステップV5において、3つの閾値は、次の閾値で設定される。
BSS=BSS_SD
BSB=BSB_SD
MBSS=MBSS_SD
データがSDビデオ・データではない場合、次にステップV3において、プロセッサは、データがHDビデオ・データであるか否かを検査する。データがHDビデオ・データである場合、次に、ステップV6において、3つの閾値は、次の閾値で設定される。
BSS=BSS_HD
BSB=BSB_HD
MBSS=MBSS_HD
これらの閾値の設定の後、次にステップT2に移行する。
図11には、再びデータのタイプに関するこの変形例が示されているが、このデータのタイプの特定は、音声、SDビデオ、HDビデオのタイプに基づくのではなく、データを符号化するのに使用された符号化のタイプに基づく。
チャンネル変更後の、ステップT1とT2との間に設けられた検査W1において、すなわちデータ受信期間中に、プロセッサ33が、受信データのタイプを特定する。このタイプは、例えば、ヘッダ又はメタデータのフィールドを読み取ることによって、特定できる。MPEG2又はMPEG4(H264)のフォーマットに符号化されているデータの場合は、PMTテーブルによって、そのようなデータのタイプを検知することが可能になる。データがH264データである場合、ステップW4において、3つの閾値は、次の閾値で設定される。
BSS=BSS_HD
BSB=BSB_HD
MBSS=MBSS_HD
データがH264データではない場合、次に、検査W2において、プロセッサは、データがMPEG2データであるか否かを検査する。データがMPEG2データである場合、次に、ステップW5において、3つの閾値は、次の値で設定される。
BSS=BSS_SD
BSB=BSB_SD
MBSS=MBSS_SD
データがMPEG2データではない場合、ステップW2の検査の後、そのデータは、例えば音声データであるか、あるいは、その他のタイプのデータもあり得る。ステップW6において、3つの閾値は、次の値で設定される。
BSS=BSS_X
BSB=BSB_X
MBSS=MBSS_X
ステップW4、W5又はW6の後、プロセッサはステップT2に移行する。
当然、符号化のタイプは、MPEG2又はH264のタイプには限定されず、データの符号化のその他の任意のタイプ、あるいは、ビデオ符号化以外の符号化のその他の任意のタイプであってもよい。
図12には、この好ましい実施形態の第2の変形例が示されている。この第2の変形例においては、図9のステップT1とT2との間の中間ステップによって、3つの閾値BSS、BSB及びMBSSを、受信データのビットレートに従って設定することが可能になる。
ステップT1の後、ステップZ1において、プロセッサが、受信データの平均ビットレートを特定する。プロセッサは、受信チャンネルのビットレートを分析するために、タイムシフト・バッファ・メモリが充填される速度を分析する。平均ビットレートと補助的な最大ビットレートとは、タイムシフト・バッファ・メモリのパラメータのより良い設定を可能にするデータである。これは、各々のチャンネルの受信期間中に行える。最大ビットレートは、現在のザッピング(視聴チャンネルの切り替え)の際のみならず、その同一サービスでの過去のチャンネル変更期間において計算されたビットレートの蓄積によっても検知される。
プロセッサ33は、チャンネル毎のビットレートを測定するが、その代わりに、いくつかのチャンネルのビットレートを測定して、それらの相異なるチャンネルについての平均値を取ることもできるが、後者の場合、測定の信頼性が、チャンネル毎の測定ほどは高くない。一組のチャンネルについての測定は、それらのチャンネルがビットレートに関して全く同程度であると認められる場合に、行う価値があり得る。ビットレートは、IPチャンネルの場合に、デコーダによって内部で計算されるのではなく、例えばインターネットを介して得られるデータの項目ともなり得る。ケーブル又は衛星放送については、ビットレートは、デコーダによって、例えば、インターネットのサイトからも得ることができ(デコーダがそれらを得ることができる場合)、あるいは、オペレータによって設けられたサイトからも得ることができ、あるいは、シグナリングのプライベート・フィールド、すなわち例えばPMT、SDT又はNITサービスに示されたサイトからも検索できる。
ステップZ2において、相異なる閾値BSS、BSB、MBSSが、閾値に従って計算される。
プロセッサ33は、チャンネル毎のビットレートを分析して、チャンネル毎にタイムシフト・バッファ・メモリ32のパラメータを設定することが望ましい。パラメータの設定は、あるチャンネルが視聴される時に動的に調節でき、あるいは、次にこのチャンネルに接続した時に使用できる。
仮に所与のネットワークにおけるビットレートの変動量が50%であると考えられる場合、閾値BSSは、以下のように算出できる。
BSS=(UBSB−((AvBitRate×1.5)×durationMaxBitRate))/AvBitRate
ここで、AvBitRateは平均ビットレートであり、MaxBitRateは最大ビットレートであり、durationMaxBitRateは、平均ビットレートから始まり、最大ビットレート状態が生じた場合に、最大ビットレートが、飽和(バッファのオーバーフロー)なしで耐えられ得る時間である。
閾値BSSは、平均ビットレートと最大ビットレートとの両方によって決まる場合、以下のように算出できる。
BSS=(UBSB−(MaxBitRate×durationMaxBitRate))/AvBitRate
図13aと図13bには、ビットレートの低減がデコーダによって受信されるデータに適用される本発明の第4の変形例が示されている。
図13aのステップと図13bのステップとは同一である。
図13aは、データのトランスコードによるビットレートの低減に関して、図3に示された方法の上流で行われるビットレートの低減を示している。
図9のステップT1におけるデータ受信開始の後、ステップL1において、データのビットレートが、例えば、前述の図4、図5又は図6を参照して、あるいは、ネットワークから得られたたデータ(メタデータ又はその他のデータ)の使用によって、評価される。ここで、高いビットレートは、例えば、HDで符号化されたデータのビットレートを意味すると理解してよい。また、低いビットレートは、音声データのビットレートを意味すると理解してよい。SDデータについては、閾値を設定でき、それ未満であれば、ビットレートは低いと見なされる。
ビットレートが高いと見なされる場合、ストリームに含まれたPMTテーブルが修正されて記録される。
PMTテーブルは、メモリ31のデータベースにメタデータの形態で記録されて、周期的に再生時に再導入される。PMTテーブルは、データと共にタイムシフト・バッファ・メモリに記録することもできるが、これは、再生時に、反復の都度、PMTテーブルの修正を必要とする。したがって、プロセッサ33は、受信PMTテーブルを記録する前に、これらの受信PMTテーブルを修正する。PMTテーブルは、記録されるデータの新たなフォーマットを反映するように修正されて、データ・ストリーム内のある位置に関連付けられたメタデータとして記録される。プロセッサ33は、正当開始位置に関連付けられた初期PMTと、トランスコードされたデータの開始位置に関連付けられた修正済みPMTとをメタデータとして記録する。更に、プロセッサ33は、PMTテーブルのバージョンを管理することによって、再生時に、トランスコードに起因するPMT変化と、ストリーム内での実際のPMT変化とを正確に検知する。
例えば、仮に、プロセッサ33が時点T0+Xと時点T1−Yとの間でデータをトランスコードし、初期ストリームに次のPMT
T0 PMT V2....T1 PMT V3
が含まれているとすれば、記録され復号されたストリームには、次のPMT
T0 PMT V2....T0+X PMT V3....T1−Y PMT V4....T1 PMY V5
が含まれる。
再生時に、PMTテーブルは、ストリームに、周期的に、例えば、位置に従って100ms(ミリ秒)毎に、導入される。プロセッサがストリーム内のジャンプを行う場合、プロセッサは、到達位置よりも前のPMTを導入する。いかなるPMTの遷移も、ストリーム内での新たなPMTバージョンとして管理される。
再生期間中に、この遷移のために、スクリーンが黒くなるか、あるいは、映像がフリーズする。このようにスクリーンが黒くなるか、あるいは、映像がフリーズするこの遷移を制限するために、再生時に、2つのビデオ・デコーダを一時的に使用できるようにして、初期の(トランスコードされていない)データと低ビットレート・トランスコードされたデータとの両方を、短期間、記録して、一方のデコーダから他方に切り換えることも可能である。
このステップの変形例によれば、PMTテーブルは、修正されない。この目的のため、プロセッサ33は、ストリーム内のある位置に関連付けられたメタデータを使用し、このメタデータには、初期のデータを低ビットレートのデータに変換することを可能にするのに必要な全ての情報が含まれている。同じ方法で、トランスコードされたデータとトランスコードされていないデータとを、わずかな一定秒間、記録することによって、更に、これらの遷移を反映するメタデータを生成することによって、スクリーンが黒くなること又は映像がフリーズすることを制限できる。
データは、前述のステップT2においてタイムシフト・バッファ・メモリに記録される前に、ステップL3においてトランスコードされる。
図13bには、図13aに示されたようなトランスコードが示されているが、このトランスコードが、チャンネル変更直後ではなく、ステップT4とT5との間に配置される場合が示されている。ステップは図13aのものと同じであるので、ここで、それらの再説明は行わない。
図13a及び図13bの変形例によれば、ステップL1はオプションであり、トランスコードは、ビットレートの条件なしで、常時、行え得る。
図14a及び図14bには本発明の第5の変形例が示されており、ここでは、ビットレートの低減が受信データにも適用されるが、このビットレートの低減によれば、データの部分的な記録が行われる。
受信データがオーディオビジュアル・データと字幕である場合、そのデータがいくつかの字幕選択肢をも伴う種々の音声言語で受信されることが往々にしてある。しかしながら、ユーザが、番組の最中に聴いている言語を変えたり、字幕を変えたりすることは、稀である。したがって、視聴される音声データのみを記録することによって、タイムシフト・バッファ・メモリに記録されるデータを低減できる。これは、マルチプル・ビデオ(複数のビデオ)の場合にも有効である。
上記ステップL1(ステップK1はステップL1と同じである)を参照して説明したようにデータが高いビットレートであると見なされる場合、ステップK2において、プロセッサ33は、ユーザが選択した音声言語と視る字幕とを検知する。ステップK3において、プロセッサ33は、言語が、ユーザによって選択された言語と字幕とに対応する受信データのみをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する。
記録された、換言すれば修正されたデータを反映するために、PMTテーブルは、そのPMTテーブルが参照している修正データの記録期間中に修正される。
図14bには、図8aで行われるようなビットレートの低減が示されているが、このビットレートの低減は、チャンネル変更直後ではなく、ステップT4とT5との間に配置される。ステップは図14aのものと同じであるので、ここで、それらの再説明は行わない。
図14a及び図14bの変形例によれば、ステップK1はオプションであり、ビットレートの低減は、ビットレートの条件なしで、常時、行え得る。
図15a及び図15bには本発明の第6の変形例が示されており、ここでは、ビットレートの低減が受信データにも適用されるが、このビットレートの低減によれば、GOPのあるパーセンテージ(割合)のみが記録される。
上記ステップL1(ステップM1はステップL1と同じである)を参照して説明したようにデータが高いビットレートであると見なされる場合、ステップM2において、プロセッサ33は、受信ビデオGOPのあるパーセンテージ(割合)のみを記録することを決定する。
記録されるGOPのパーセンテージ(割合)は、受信データのビットレートに従って変わる。例えば、4つの受信GOPのうちの3つが記録される。GOPは、イントラ(I)タイプの画像、又は、MPEG4符号化規格に準拠するデータについてはIDRタイプの画像をインデックス(索引付け)することによって区切られる。しかしながら、正しい音を得るために、全ての音声データが記録される。したがって、タイム・ストレージ・バッファ・メモリの読み出しの際に、ビデオ・データがゆっくりと変化する(失われたGOPについて画像のフリーズがある)が、音と字幕は、完全に元の状態に戻される。
図15bには、図15aに示されたようなGOPの部分記録よるビットレートの低減が示されているが、このビットレートの低減が、チャンネル変更直後ではなく、ステップT4とT5との間に配置される場合が示されている。ステップは図15aのものと同じであるので、ここで、それらの再説明は行わない。
図15a及び図15bの変形例によれば、ステップM1はオプションであり、GOPのあるパーセンテージ(割合)の記録は、ビットレートの条件なしで、常時、行え得る。
測定ビットレートに応じて、前述のように、1つ、2つ又は3つのビットレートの低減を同時に組み合わせることによって、ビットレートの低減を互いに組み合わせることも可能である。
以下、第3の発明の具体的な特徴を説明する。
第3の発明による方法の本質は、前述の図5のステップF1からF4の実施にある。
一つの好ましい実施形態によれば、この第3の発明は、データを受信して記録媒体に記録する方法に関し、その装置は、タイムシフト・バッファ・メモリと呼ばれる上記記録媒体の一部においてタイムシフト機能を実施するプロセッサを備えている。本発明によれば、この装置は、受信データのタイプを検知する手段と、この受信データのタイプに従って、タイムシフト・バッファ・メモリにおける記録についての時間限度を調節する手段と、を備えている。
利点として、ビットレートの低減に関連付けられた第1の変形例によれば、データのトランスコードが、データ受信期間中に行われる。
前述の図6a及び図6bには、この変形例が示されている。ステップG4とG5は、ステップF2の前又は後で行える。
利点として、ビットレートの低減に関連付けられた第2の変形例によれば、ビットレートの低減は、データのある特定の部分のみを記録することによって、適用できる。前述の図7a及び図7bには、このような変形例が示されている。ステップA3とA4は、ステップF2の前又は後で行える。
利点として、ビットレートの低減に関連付けられた第3の変形例によれば、プロセッサ33は、受信データのグループの一部のみを記録する。データがMPEG符号化規格、例えば、MPEG2又はMPEG4符号化規格に準拠している場合、そのデータは、group of picturesの頭字語(acronym)であるGOPによって知られている画像のグループの形態で符号化されている。
前述の図8a及び図8bには、この実施形態が示されている。ステップH3は、ステップF2の前又は後で行える。
前述の図3にも、この発明の詳しい実施形態が示されている。
前述の図9にも、この発明の詳しい実施形態が示されている。
これ以下、第4の発明の具体的な特徴を説明する。
第4の発明による方法の本質は、図16のステップの実施にある。
一つの好ましい実施形態によれば、この第4の発明は、データを受信して記録媒体に記録する装置に関し、この装置は、タイムシフト・バッファ・メモリと呼ばれる上記記録媒体の一部においてタイムシフト機能を実施するプロセッサを備え、このプロセッサは、
・バッファ・メモリを初期化することによって、その記録時間容量を固定閾値に等しくする手段と、
・データ・チャンネルの各々の受信期間中に、少なくとも、各々のチャンネルの平均ビットレートを分析する手段と、
・少なくとも上記平均ビットレートに従って、バッファ・メモリの記録時間容量を、閾値より大きい値に調節する手段と、
を備えている。
ステップS1において、ユーザが、リモコンを用いて、デコーダの電源投入を行い、受信チャンネルを選択する。デコーダの電源投入が行われると、タイムシフト・バッファ・メモリのパラメータであるBSB及びBSSは、最小限として規定されるサイズに設定される。このサイズは、例えば、BSBについては1GBであり、BSSについては15分である。これらのいわゆる最小限のサイズは、各々のデコーダごとに、又は、工場において、又は、ユーザによって、又は、デコーダが使用される国に従って、又は、デコーダが接続されるブロードキャスト・ネットワークに従っても、設定できる。したがって、受信データが、デコーダに接続されたテレビジョン・スクリーン上で、ユーザによって視聴される(なお、デコーダは、テレビジョン・セットに内蔵されて単一の装置を構成できる)。ステップS2において、このデータは、受信されながら、タイムシフト・バッファ・メモリ32にも記録される。
ステップS3において、プロセッサ33が、タイムシフト・バッファ・メモリが充填される速度を分析し、それによって、受信チャンネルのビットレートを分析する。平均ビットレートと補助的に最大ビットレートとは、タイムシフト・バッファ・メモリのパラメータのより良い設定を可能にするデータである。これは各々のチャンネルの受信中に行える。
プロセッサ33は、チャンネル毎のビットレートを測定するが、その代わりに、いくつかのチャンネルのビットレートを測定して、それらの相異なるチャンネルについての平均値を取ることもできるが、後者の場合、測定の信頼性が、チャンネル毎の測定ほどは高くない。一組のチャンネルについての測定は、それらのチャンネルがビットレートに関して全く同程度であると認められる場合に、行う価値があり得る。
プロセッサ33は、チャンネル毎のビットレートを分析して、チャンネル毎にタイムシフト・バッファ・メモリ32のパラメータを設定することが好ましい。パラメータの設定は、あるチャンネルが視聴される時に動的に調節でき、あるいは、次にこのチャンネルに接続した時に使用して、初期閾値を、最小値にではなく、設定できる。
したがって、閾値BSSは、平均ビットレートに応じて調節される。しかしながら、チャンネルのビットレート変動が大きい場合は、そのチャンネルの最大ビットレートに応じて、閾値BSSを調節することも有効である。
仮に所与のネットワークにおけるビットレート変動が50%であると考えられる場合には、閾値BSSは、以下のように計算できる。
BSS=(UBSB−((AvBitRate×1.5) ×durationMaxBitRate))/AvBitRate
閾値が平均ビットレートと最大ビットレートの両方によって決まる場合、閾値BSSは、以下のように計算できる。
BSS=(UBSB−(MaxBitRate×durationMaxBitRate))/AvBitRate
別の変形例によれば、タイムシフト・バッファ・メモリの容量リミット(容量限度)を表す閾値BSBも平均ビットレートに応じて設定される。
更に別の変形例によれば、閾値BSBも平均ビットレートと最大ビットレートとに応じて設定される。
利点として、更に、ビットレートの低減をこの実施形態及びその変形例と組み合わせることができる。実際、ビットレートの低減が実現される場合、ユーザにとって、記録タイム・リミットが大きくなるメリットがあり、あるいは、少なくとも同一時間でより多くの受信データを加えることができる。
ビットレートの低減に関連付けられた第1の変形例によれば、データのトランスコードがデータの受信中に行われる。
前述の図6a及び図6bには、この変形例が示されている。それぞれステップG3及びG’3〜G5が、ステップS3及びS4の前又は後に挿入される。
ビットレートの低減に関連付けられた第2の変形例によれば、ビットレートの低減は、データのある特定の部分のみを記録することによって適用できる。図7a及び図7bには、そのような変形例が示されている。それぞれステップA2及びA’2からA4が、ステップS3及びS4の前又は後に挿入される。
ビットレートの低減に関連付けられた第3の変形例によれば、マイクロプロセッサ33は、受信データのグループの一部のみを記録する。データがMPEG符号化規格、例えば、MPEG2又はMPEG4符号化規格に準拠している場合、そのデータは、group of picturesの頭字語(acronym)であるGOPによって知られている画像のグループの形態で符号化されている。
図8a及び図8bには、この実施形態が示されている。それぞれステップH2及びH’2とH3とが、ステップS3及びS4の前又は後に挿入される。
前述の図3には、この発明の特定の実施形態も示されている。
また、前述の図9にも、この発明の特定の実施形態も示されている。
これ以下、第5の発明の具体的な特徴を説明する。
第5の発明による方法の本質は、図6a又は図6bのステップの実施にある。
一つの好ましい実施形態によれば、この第5の発明は、オーディオビジュアル・データを受信して記録媒体に記録する方法に関し、その装置は、タイムシフト・バッファ・メモリと呼ばれる上記記録媒体の一部においてタイムシフト機能を実施するプロセッサを備えている。この発明によれば、このプロセッサは、受信データをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する前に記録すべきデータの量を低減するために、受信データをトランスコードする手段を備えている。
利点として、更なるビットレートの低減が、データのある特定の部分のみを記録することによって、適用できる。前述の図7a及び図7bには、このような変形例が示されている。この更なるビットレートの低減は、トランスコードによるビットレートの低減の前又は後に行える。
利点として、更なるビットレートの低減が、データのある特定のグループのみを記録することによって、適用できる。前述の図8a及び図8bには、このような変形例が示されている。この更なるビットレートの低減は、トランスコードによるビットレートの低減の前又は後に行える。
前述の図3には、図6a又は図6bによる、及び、前述の変形例によるデータのトランスコードの後に適用可能なタイムシフト・バッファ・メモリの2つの閾値を用いた管理が示されている。
また、図9には、図6a又は図6bによる、及び、前述の変形例によるデータのトランスコードの後に適用可能なタイムシフト・バッファ・メモリの4つの閾値を用いた管理が示されている。
図10及び図11には、図3及び図9に示された実施形態についての2つの第1の変形例が示されている。
これらの2つの変形例においては、図9のステップT1とT2との間の、あるいは、図3のステップE1とE2との間の中間ステップによって、3つの閾値BSS、BSB及びMBSSを、受信データのタイプに従って、設定することが可能になる。
図10に示されているこの変形例においては、データのタイプ(又はチャンネルのタイプ)が、
・音声(例えばラジオ・サービス)、
・HDビデオ(例えばHDTVサービス)、
・SDビデオ(例えばSDTVサービス)
の中から選択されるが、HD音声サービスとSD音声サービスも想定できる。
チャンネル変更後の、ステップT1とT2との間に設けられた検査V1において、すなわち、データ受信期間中に、プロセッサ33が、受信データのタイプを特定する。このタイプは、例えば、ヘッダ又はメタデータのフィールドを読み取ることによって、特定できる。MPEG2又はMPEG4のフォーマットに符号化されているデータの場合は、PMTテーブルによって、そのようなデータのタイプを検知することが可能になる。データが音声データである場合、ステップV4において、3つの閾値は、次の閾値で設定される。
BSS=BSS_aud
BSB=BSB_aud
MBSS=MBSS_aud
音声データのビットレートは、SDかHDかに関わらず、ビデオ・データのビットレートに比べて低い。
データが音声データではない場合、次に、ステップV2において、プロセッサは、データがSDビデオ・データであるか否かを検査する。データがSDビデオ・データである場合、次に、ステップV5において、3つの閾値は、次の閾値で設定される。
BSS=BSS_SD
BSB=BSB_SD
MBSS=MBSS_SD
データがSDビデオ・データではない場合、次にステップV3において、プロセッサは、データがHDビデオ・データであるか否かを検査する。データがHDビデオ・データである場合、次に、ステップV6において、3つの閾値は、次の閾値で設定される。
BSS=BSS_HD
BSB=BSB_HD
MBSS=MBSS_HD
これらの閾値の設定の後、次にステップT2に移行する。
図11には、再びデータのタイプに関するこの変形例が示されているが、このデータのタイプの特定は、音声、SDビデオ、HDビデオのタイプに基づくのではなく、データを符号化するのに使用された符号化のタイプに基づく。
チャンネル変更後の、ステップT1とT2との間に設けられた検査W1において、すなわち、データ受信期間中に、プロセッサ33が、受信データのタイプを特定する。このタイプは、例えば、ヘッダ又はメタデータのフィールドを読み取ることによって、特定できる。MPEG2又はMPEG4(H264)のフォーマットに符号化されているデータの場合は、PMTテーブルによって、そのようなデータのタイプを検知することが可能になる。データがH264データである場合、ステップV4において、3つの閾値は、次の閾値で設定される。
BSS=BSS_HD
BSB=BSB_HD
MBSS=MBSS_HD
データがH264データではない場合、次に、検査W2において、プロセッサは、データがMPEG2データであるか否かを検査する。データがMPEG2データである場合、次に、ステップW5において、3つの閾値は、次の値で設定される。
BSS=BSS_SD
BSB=BSB_SD
MBSS=MBSS_SD
データがMPEG2データではない場合、ステップW2の検査の後、そのデータは、例えば音声データであるか、あるいは、その他のタイプのデータもあり得る。ステップW6において、3つの閾値は、次の値で設定される。
BSS=BSS_X
BSB=BSB_X
MBSS=MBSS_X
ステップW4、W5又はW6の後、プロセッサは、ステップT1から来た場合はステップT2に、あるいは、ステップE1から来た場合はステップE2に、移行する。
前述の図12には、本発明の変形例が示されている。この第2の変形例においては、図7のステップT1とT2との間の、あるいは、図6のステップE1とE2との間の中間ステップによって、3つの閾値BSS、BSB及びMBSSを、受信データのビットレートに従って、設定することが可能になる。
これ以下、第6の発明の具体的な特徴を説明する。
第6の発明による方法の本質は、図7a又は図7bのステップの実施にある。
一つの好ましい実施形態によれば、この第6の発明は、オーディオビジュアル・データを受信して記録媒体に記録する装置に関し、この装置は、タイムシフト・バッファ・メモリと呼ばれる上記記録媒体の一部においてタイムシフト機能を実施するプロセッサを備え、データは、音声言語又は字幕に関する複数のモードで符号化されている。この第6の発明によれば、プロセッサは、
・データが復号されるモードを検知する手段と、
・1つの復号されたモードのみにおけるデータをタイムシフト・バッファ・メモリに記録する手段と、
を備えている。
ビットレートの低減に関連付けられた変形例によれば、マイクロプロセッサ33は、受信データのグループの一部のみを記録する。データがMPEG符号化規格、例えば、MPEG2又はMPEG4符号化規格に準拠している場合、そのデータは、group of picturesの頭字語(acronym)であるGOPによって知られている画像のグループの形態で符号化されている。
図8a及び図8bには、この実施形態が示されている。この更なるビットレートの低減は、復号されたモードに関連付けられたビットレートの低減の前又は後に行える。
別の更なるビットレートの低減が、受信データをトランスコードすることによって、適用できる。前述の図6a及び図6bには、この実施形態が示されている。この更なるビットレートの低減は、復号されたモードに関連付けられたビットレートの低減の前又は後に行える。
前述の図3には、図7a又は図7bに従って、及び、前述の変形例に従ってデータに適用されたビットレートの低減の後に適用可能なタイムシフト・バッファ・メモリの2つの閾値を用いた管理が示されている。
図9には、図7a又は図7bに従って、及び、前述の変形例に従ってデータに適用されたビットレートの低減の後に適用可能なタイムシフト・バッファ・メモリの4つの閾値を用いた管理が示されている。
図10及び図11には、図3及び図9に示された実施形態についての2つの第1の変形例が示されている。
これらの2つの変形例においては、図9のステップT1とT2との間の、あるいは、図3のステップE1とE2との間の中間ステップによって、3つの閾値BSS、BSB及びMBSSを、受信データのタイプに従って、設定することが可能になる。
前述の図12には、本発明の変形例が示されている。この第2の変形例においては、図7のステップT1とT2との間の、あるいは、図6のステップE1とE2との間の中間ステップによって、3つの閾値BSS、BSB及びMBSSを、受信データのビットレートに従って、設定することが可能になる。
これ以下、第7の発明の具体的な特徴を説明する。
第7の発明による方法の本質は、図8a又は図8bのステップの実施にある。
一つの好ましい実施形態によれば、この第7の発明は、データを受信して記録媒体に記録する装置に関し、この装置は、タイムシフト・バッファ・メモリと呼ばれる上記記録媒体の一部においてタイムシフト機能を実施するプロセッサを備え、上記データは、ビデオ・データのグループとオーディオ・データのグループとに符号化されたオーディオビジュアル・データである。この発明によれば、この装置は、受信ビデオ・データの全グループよりも少ないあるパーセンテージ(割合)のみとオーディオ・データの全グループとをメモリに記録する手段を備えている。
利点として、更なるビットレートの低減が、データのある特定の部分のみを記録することによって、適用できる。前述の図7a及び図7bには、このような変形例が示されている。この更なるビットレートの低減は、復号されたモードに関連付けられたビットレートの低減の前又は後に行える。
利点として、別の更なるビットレートの低減が、受信データをトランスコードすることによって、適用できる。前述の図6a及び図6bには、この実施形態が示されている。この更なるビットレートの低減は、復号されたモードに関連付けられたビットレートの低減の前又は後に行える。
前述の図3には、図7a又は図7bに従って、及び、前述の変形例に従ってデータに適用されたビットレートの低減の後に適用可能なタイムシフト・バッファ・メモリの2つの閾値を用いた管理が示されている。
図9には、図7a又は図7bに従って、及び、前述の変形例に従ってデータに適用されたビットレートの低減の後に適用可能なタイムシフト・バッファ・メモリの4つの閾値を用いた管理が示されている。
図10及び図11には、図3及び図9に示された実施形態についての2つの第1の変形例が示されている。
これらの2つの変形例においては、図9のステップT1とT2との間の、あるいは、図9のステップE1とE2との間の中間ステップによって、3つの閾値BSS、BSB及びMBSSを、受信データのタイプに従って、設定することが可能になる。
前述の図12には、本発明の変形例が示されている。この第2の変形例においては、図7のステップT1とT2との間の、あるいは、図6のステップE1とE2との間の中間ステップによって、3つの閾値BSS、BSB及びMBSSを、受信データのビットレートに従って、設定することが可能になる。