JP2014042182A - 遡り再生受信機、そのプログラム及び遡り再生システム - Google Patents

遡り再生受信機、そのプログラム及び遡り再生システム Download PDF

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吉則 和泉
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Hiroyuki Hamada
浩行 浜田
Akitsugu Baba
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Abstract

【課題】本発明は、遡り再生の際、通信サービスへ移行する必要がなく、通信負荷を低減し、記憶装置の容量及び消費電力を抑えた受信機を提供する。
【解決手段】受信機5は、遡り再生を開始するか否かを判定する遡り再生開始判定部571と、コンテンツが記憶制御部53に記憶されているか否かを判定するコンテンツ記憶判定部572と、コンテンツが記憶されていない場合、遡り再生不足コンテンツをコンテンツサーバ3に要求するコンテンツ要求部と、コンテンツサーバ3から遡り再生不足コンテンツを受信する通信部54と、コンテンツが記憶されている場合、記憶制御部53に記憶されたコンテンツを遡り再生させ、コンテンツが記憶されていない場合、通信部54で受信した遡り再生不足コンテンツを遡り再生させる切替制御部574とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンテンツを遡って再生する遡り再生を行う遡り再生受信機、そのプログラム及び遡り再生システムに関する。
従来から、放送だけでなく通信を介して、コンテンツを受信、自動記録する技術が知られている(非特許文献1,2参照)。この非特許文献1,2に記載の技術を用いて、記録済みのコンテンツを一定時間遡って再生することができる。
以後、コンテンツを一定時間遡って再生することを「遡り再生」と呼ぶ。
従来から、視聴中のチャンネルの放送番組(コンテンツ)を常に記憶していることで、コンテンツの視聴済み部分の遡り再生(以後、「従来の遡り再生手法」と呼ぶ)を実現した受信機が知られている。さらに、従来から、視聴していないチャンネルも含め、複数チャンネルの放送番組を常に記憶する受信機も知られている(非特許文献3参照)。
「サーバー型放送における符号化、伝送及び蓄積制御方式」、ARIB STD−B38、社団法人電波産業会 「IPTV規格 概説 IPTVFJ STD−0001」、有限責任中間法人 IPTVフォーラム 「ブルーレイディスクレコーダ総合カタログ」、パナソニック株式会社、"http://panasonic.jp/catalog/ctlg/bd/"
しかし、非特許文献1に記載の技術では、遡り再生が可能なのは、蓄積済みの番組だけである。つまり、非特許文献1に記載の技術では、蓄積を手動設定しなかった番組や自動蓄積しなかった番組を、遡り再生することはできない。
また、非特許文献2に記載の技術では、番組を視聴中、その番組を遡り再生する場合には、2つのケースがある。1つはストリーミング系の通信サービスで、放送系サービスと同様である。
もう1つは、VOD(ビデオオンデマンド)系の通信サービスで、サーバの機能で遡り再生が可能である。しかし、この手法では、通信伝送路のみを利用するため、通信伝送路の料金、通信伝送路の負荷、通信伝送路の輻輳等のコストが高くなってしまう。つまり、この手法では、多数の視聴者に少ないコストで放送番組を提供するという、放送の利点は全く利用できていない。
そこで、放送の技術と、非特許文献2のような通信の技術を利用して、遡り再生を行うことが考えられる。しかし、単純にこの手法を取ったのでは、放送サービスから通信サービスへ移行する操作を明示的に行う必要があり、視聴者が遡り再生という感覚で視聴することができず、視聴者が煩わしく感じることになる。また、現状では、放送及び通信の両方で同一コンテンツが同時に提供されていないため、放送番組の遡り再生を行うことは制限がある。
さらに、チャネルザッピング中、視聴者が視聴したいコンテンツを見つける場合がある。この場合、従来の遡り再生手法では、遡り再生を行うコンテンツが受信機に記憶されておらず、遡り再生を行うことができない。一方、非特許文献3に記載の技術では、チャネルザッピング中でも遡り再生を行えるが、複数のチャンネルを常時記録する必要があるため、記憶装置の大容量化が必要になり、受信機の消費電力が増加するという問題がある。
そこで、本発明は、前記した問題を解決し、遡り再生に際し、通信サービスへ移行する操作を明示的に行う必要がなく、通信負荷を低減し、記憶装置の容量及び消費電力を抑えることができる遡り再生受信機、そのプログラム及び遡り再生システムを提供することを課題とする。
前記した課題に鑑みて、本願第1発明に係る遡り再生受信機は、コンテンツを遡って再生する遡り再生を行う遡り再生受信機であって、放送受信部と、記憶部と、再生開始判定部と、コンテンツ記憶判定部と、コンテンツ要求部と、通信部と、切替制御部と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、遡り再生受信機は、放送受信部によって、放送波を介して、コンテンツを受信し、記憶部に記憶する。ここで、遡り再生受信機は、視聴者が視聴中の放送番組(コンテンツ)を記憶することが好ましい。
ただし、遡り再生受信機における、コンテンツの記憶手法は特に制限されず、視聴者の嗜好やジャンルに基づいて放送番組を自動録画するものであってもよい。
また、遡り再生受信機は、遡り再生開始判定部によって、外部から、遡り再生の開始を示す遡り再生開始信号が入力されたか否かにより、遡り再生を開始するか否かを判定する。そして、遡り再生受信機は、コンテンツ記憶判定部によって、遡り再生開始判定部で遡り再生を開始すると判定された場合、遡り再生開始信号の入力時刻から所定の遡り時間だけ遡った遡り再生区間の各時刻において、コンテンツが記憶部に記憶されているか否かを判定する。
また、遡り再生受信機は、コンテンツ要求部は、コンテンツ記憶判定部でコンテンツが記憶されていないと判定された場合、遡り再生区間に含まれ、かつ、記憶部に記憶されていないコンテンツである遡り再生不足コンテンツを、コンテンツを記憶し、かつ、遡り再生受信機の要求に応じて配信するコンテンツサーバに要求する。そして、遡り再生受信機は、通信部によって、ネットワークを介して、コンテンツ要求部の要求に応じて、コンテンツサーバから遡り再生不足コンテンツを受信する。
このように、遡り再生受信機は、コンテンツサーバから、コンテンツの遡り再生区間全体のうち、記憶部に記憶されておらず、遡り再生に不足する区間のみを受信する。
また、遡り再生受信機は、切替制御部によって、コンテンツ記憶判定部でコンテンツが記憶されていると判定された場合、記憶部に記憶されたコンテンツが遡り再生され、コンテンツが記憶されていないと判定された場合、通信部で受信した遡り再生不足コンテンツが遡り再生される切替制御を行う。
このように、遡り再生受信機は、記憶部に記憶されたコンテンツと、通信部で受信した遡り再生不足コンテンツとを自動的に切り替えて、遡り再生を行うことができる。
また、本願第2発明に係る遡り再生受信機は、記憶部に記憶されたコンテンツをデコードする放送用デコーダと、通信部が受信した遡り再生不足コンテンツをデコードする通信用デコーダと、放送用デコーダでデコードされたコンテンツ、又は、通信用デコーダでデコードされた遡り再生不足コンテンツの何れか一方を出力する切替部と、をさらに備え、切替制御部が、切替制御として、コンテンツ記憶判定部でコンテンツが記憶されていると判定された場合、切替部の出力を放送用デコーダの側に切り替え、コンテンツが記憶されていないと判定された場合、切替部の出力を通信用デコーダの側に切り替えることを特徴とする。
かかる構成によれば、遡り再生受信機は、放送用符号化方式及び通信用符号化方式が別々の場合でも、遡り再生を行うことができる。
また、本願第3発明に係る遡り再生受信機は、放送用デコーダ及び通信用デコーダが、符号化方式が異なることを(許容することを)特徴とする。
かかる構成によれば、遡り再生受信機は、例えば、コンテンツサーバの性能、規模や利用者数、通信伝送路のスピードや容量、遡り再生受信機の符号化方式の対応状況に応じて、通信用符号化方式として適切なものを採用することができる。
また、本願第4発明に係る遡り再生受信機は、放送用デコーダ及び通信用デコーダが、デコードのタイミングが同期していることを特徴とする。
かかる構成によれば、遡り再生受信機は、記憶部に記憶されたコンテンツと、通信部で受信した遡り再生不足コンテンツとをスムーズに切り替えることができる。
また、本願第5発明に係る遡り再生受信機は、記憶部に記憶されたコンテンツ、又は、通信部が受信した遡り再生不足コンテンツの何れか一方を出力する切替部と、切替部が出力したコンテンツ又は遡り再生不足コンテンツをデコードするデコーダと、をさらに備え、切替制御部が、切替制御として、コンテンツ記憶判定部でコンテンツが記憶されていると判定された場合、切替部の出力を記憶部の側に切り替え、コンテンツが記憶されていないと判定された場合、切替部の出力を通信部の側に切り替えることを特徴とする。
かかる構成によれば、遡り再生受信機は、放送用符号化方式及び通信用符号化方式が同一のときなど、放送用及び通信用のデコーダを共通にできる場合、遡り再生受信機を簡易に構成することができる。
また、前記した課題に鑑みて、本願第6発明に係る遡り再生システムは、本願第1発明に係る遡り再生受信機と、放送波を介して、コンテンツを遡り再生受信機に送信する放送装置と、ネットワークを介して、遡り再生不足コンテンツを遡り再生受信機に送信するコンテンツサーバと、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、遡り再生システムは、コンテンツと遡り再生不足コンテンツとの送信経路を振り分けて、放送側と通信側との間で負荷を分散でき、通信負荷を低減することができる。
なお、本願第1発明に係る遡り再生受信機は、CPU、メモリ、ハードディスク等のハードウェア資源を備える一般的なコンピュータを、前記した各手段として協調動作させる遡り再生プログラムによって実現することもできる。この遡り再生プログラムは、通信回線を介して配布しても良く、CD−ROMやフラッシュメモリ等の記録媒体に書き込んで配布してもよい。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
本願第1,6発明によれば、放送波を介して、コンテンツを遡り再生受信機に送信すると共に、ネットワークを介して、コンテンツの遡り再生区間全体のうち、記憶部に記憶されておらず、遡り再生に不足する区間のみを遡り再生受信機に送信する。従って、本願第1,6発明によれば、放送側と通信側との間で負荷を分散でき、通信負荷を低減することができる。
また、本願第1,6発明によれば、記憶部に記憶されたコンテンツと、通信部で受信した遡り再生不足コンテンツとを自動的に切り替えるため、通信サービスへ移行する操作を明示的に行う必要がない。
さらに、本願第1,6発明によれば、遡り再生を行うために、複数チャンネルの放送番組を常に記憶する必要がなく、記憶装置の容量及び消費電力を抑えることができる。
本願第2発明によれば、放送用符号化方式及び通信用符号化方式が別々の場合でも、遡り再生を行うことができる。
本願第3発明によれば、放送側及び通信側のそれぞれで適切な符号化方式を採用できるため、符号化方式の制限が少なく、柔軟な遡り再生システムを構築することが可能となる。
本願第4発明によれば、記憶部に記憶されたコンテンツと、通信部で受信した遡り再生不足コンテンツとをスムーズに切り替えるため、切り替えタイミングを視聴者に意識させず、自然な遡り再生を行うことができる。
本願第5発明によれば、放送用及び通信用のデコーダを共通化でき、遡り再生受信機の構成を簡易にすることができる。
本発明の第1実施形態に係る遡り再生システムの構成を示すブロック図である。 (a)は図1の受信機が送信するストリーム要求信号のデータ構造を示し、(b)及び(c)は図1の受信機が受信するストリーム信号のデータ構造を示し、(d)は図1の受信機が送信するストリーム停止信号のデータ構造を示す図である。 図1の受信機における遡り再生を説明する図である。 図1の受信機の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る遡り再生システムの構成を示すブロック図である。
以下、本発明の各実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各実施形態において、同一の機能を有する手段には同一の符号を付し、説明を省略した。
(第1実施形態)
[遡り再生システムの概略]
図1を参照し、本発明の第1実施形態に係る遡り再生システム100の概略について、説明する。
図1に示すように、遡り再生システム100は、受信機(遡り再生受信機)5で遡り再生を行うものであり、放送装置1と、コンテンツサーバ3と、受信機5とを備える。
また、遡り再生システム100では、コンテンツサーバ3及び受信機5が、インターネット等のネットワークを介して、接続されている。
放送装置1は、外部(例えば、図示を省略したコンテンツ管理装置)から、コンテンツが入力される。そして、放送装置1は、入力されたコンテンツを、放送波を介して受信機5に送信するものである。
ここで、コンテンツは、例えば、ニュース番組、音楽番組、バラエティー番組等の各種番組である。
コンテンツサーバ3は、外部から、放送装置1と同一のコンテンツが入力され、入力されたコンテンツを記憶する。そして、コンテンツサーバ3は、後記する遡り再生に不足するコンテンツの一部(遡り再生不足コンテンツ)を、受信機5に送信する。
本実施形態では、コンテンツサーバ3は、ストリーム形式でコンテンツを受信機5に送信するとする。
受信機5は、予め設定された遡り時間(例えば、15秒、60秒)だけ、又は、コンテンツの先頭まで遡って、コンテンツの遡り再生を行うものである。
具体的には、受信機5は、従来のHDD(Hard Disk Drive)レコーダと同様、放送装置1から送信されたコンテンツをリアルタイムで再生する(リアルタイム再生)。このとき、受信機5は、リアルタイム再生中のコンテンツ、つまり、視聴者が視聴しているコンテンツを記憶する。
ここで、図示を省略したリモコンの遡り再生ボタンが視聴者によって押されると、遡り再生の開始を示す遡り再生開始信号が、受信機5に入力される。この遡り再生開始信号が入力されると、受信機5は、要求されたコンテンツの部分が記憶されているかを判断し、記憶されている場合にはそれを再生し、記憶されていない場合には、後記する遡り再生不足コンテンツをコンテンツサーバ3に要求する。そして、受信機5は、コンテンツサーバ3から遡り再生不足コンテンツを受信し、受信した遡り再生不足コンテンツと、記憶されているコンテンツとを用いて、遡り再生を行う。
なお、受信機5は、前記したリアルタイム再生及び遡り再生以外、トリックプレイを行うこともできる。このトリッププレイの詳細は、後記する変形例で説明する。
[放送装置の構成]
放送装置1の構成について、説明する。
図1に示すように、放送装置1は、放送用エンコーダ11と、放送送信部13とを備える。
放送用エンコーダ11は、外部から入力されたコンテンツをエンコードするものである。放送用エンコーダ11で用いる符号化方式に特に制限はないが、例えば、MPEG(Moving Picture Expert Group)−2 Video、MPEG−2 AAC(Advanced Audio Coding)、MPEG−4 AVC(Advanced Video Coding)/H.264等の符号化方式を用いる。そして、放送用エンコーダ11は、エンコードしたコンテンツを放送送信部13に出力する。
放送送信部13は、放送波を介して、放送用エンコーダ11から入力されたコンテンツを受信機5に送信するものである。放送送信部13は、例えば、MPEG2−TS(Transport Stream)、TLV(Type Length Value))等の信号形式を用いて、コンテンツを送信する。
[コンテンツサーバの構成]
コンテンツサーバ3の構成について、説明する。
図1に示すように、コンテンツサーバ3は、通信用エンコーダ31と、記憶制御部33と、通信部35とを備える。
通信用エンコーダ31は、外部から入力されたコンテンツをエンコードするものである。通信用エンコーダ31で用いる符号化方式にも特に制限はないが、例えば、MPEG−2 Video、MPEG−2 AAC、MPEG−4 AVC/H.264、Windows(登録商標) Media、Real Media、Quick Time等の符号化方式を用いる。そして、通信用エンコーダ31は、後記する信号識別に対応付けて(図2参照)、エンコードしたコンテンツを記憶する。
記憶制御部33は、コンテンツの記憶と、記憶したコンテンツの読み出しとを制御するものであり、記憶装置33aと、TR再生部33bとを備える。
記憶装置33aは、通信用エンコーダ31がエンコードしたコンテンツを記憶するものであり、例えば、コンテンツを記憶するメモリ又はHDDである。
TR再生部33bは、トリッププレイに必要な処理を行うもので、必要に応じて付加されるオプション的な手段である。このTR再生部33bは、後記する変形例で詳細に説明する。
通信部35は、ネットワークを介して、受信機5から、遡り再生不足コンテンツの要求を示すストリーム要求信号を受信するものである。そして、通信部35は、このストリーム要求信号に応じて、遡り再生不足コンテンツ(ストリーム信号)を受信機5に送信する。
また、通信部35は、ネットワークを介して、受信機5から、遡り再生不足コンテンツの送信停止を示すストリーム停止信号を受信する。そして、通信部35は、このストリーム停止信号に応じて、遡り再生不足コンテンツの送信を停止する。
例えば、通信部35は、MPEG−2 TS(Transport Stream)、MPEG−2 TTS(Time-stamped Transport Stream)、TLV(Type Length Value)等の信号形式を用いて、RTP(Real-time Transport Protocol)、RTCP(Real-time Transport Control Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)、IP(Internet Protocol)等の伝送プロトコルで伝送する。
<ストリーム要求信号>
図2を参照し、ストリーム要求信号90について、説明する(適宜図1参照)。
ストリーム要求信号90は、図2(a)に示すように、ヘッダ901と、信号識別902と、遡り再生要求時刻903とを有する。
ヘッダ901は、ストリーム要求信号であることを示す識別子が含まれる。また、ヘッダ901は、この識別子に加えて、ストリーム要求信号のデータ長が含まれてもよい。
信号識別902は、グローバルにコンテンツを一意に識別する識別子である。例えば、信号識別902は、ARIB(電波産業会:Association of Radio Industries and Businesses) STD−B10に規定されたネットワーク識別(network_id)と、サービス識別(service_id)と、イベント識別(event_id)との組である。
また、信号識別902は、記憶制御部33に記憶されたコンテンツを示すURL(Uniform Resource Locator)であってもよい。
遡り再生要求時刻903は、受信機5が要求する遡り再生不足コンテンツの開始時刻、すなわち、コンテンツの再生開始時刻である。この遡り再生要求時刻は、コンテンツ内での絶対時刻(タイムコード)、又は、コンテンツの開始時刻を基準とした相対時刻で記述するのが便利である。
一方で、受信機5のヒューマンインタフェースとしては、「15秒前ボタン」、「1分前ボタン」のように遡る時間で表現するのが便利である。
また、遡り再生要求時刻903は、現在の再生時刻から遡る時間で記述してもよい。ただし、遡り再生要求時刻903を遡る時間で記述した場合には、受信機5からコンテンツサーバ3まで、ストリーム要求信号の送信に時間を要するため、遡り再生を開始する時刻に若干の誤差が生じる可能性がある。
<ストリーム信号:第1例>
ストリーム信号91について、2つの具体例を説明する(適宜図1参照)。
第1例のストリーム信号91は、図2(b)に示すように、ヘッダ911と、タイムスタンプ912と、映像信号913と、音声信号914とが含まれる。
ヘッダ911は、ストリーム信号であることを示す識別子が含まれる。また、ヘッダ911には、この識別子に加えて、ストリーム信号のデータ長が含まれてもよい。
タイムスタンプ912は、ストリーム信号91に含まれる映像信号913及び音声信号914の時刻を示す情報である。このタイムスタンプ912は、ストリーム信号を連続して受信機5に送信する場合、全てのストリーム信号91に付加する必要がなく、ストリーム信号91に一定間隔で付加すればよい。
映像信号913は、遡り再生不足コンテンツの映像信号であり、例えば、アクセスユニット単位で記述される。
映像信号914は、遡り再生不足コンテンツの音声信号であり、例えば、アクセスユニット単位で記述される。
つまり、第1例のストリーム信号91では、コンテンツの映像信号913と音声信号914とが、1つのパケット内に多重化されている。
<ストリーム信号:第2例>
第2例では、図2(c)に示すように、映像のストリーム信号91V及び音声のストリーム信号91Aが別々になっている。つまり、第2例のストリーム信号91V,91Aでは、コンテンツの映像信号913と音声信号914とが、1つのパケット内には多重化されていない。
<ストリーム停止信号>
ストリーム停止信号92について、説明する(適宜図1参照)。
ストリーム停止信号92は、遡り再生不足コンテンツが記憶済み区間のコンテンツに達した場合などに、遡り再生不足コンテンツの送信終了を指示する信号である。すなわち、ストリーム停止信号92は、コンテンツサーバ3が遡り再生不足コンテンツの送信を停止してよいことを示す信号である。
ストリーム停止信号92は、図2(d)に示すように、ヘッダ921と、信号識別922とが含まれる。
ヘッダ921は、ストリーム停止信号であることを示す識別子が含まれる。また、ヘッダ921は、この識別子に加えて、ストリーム停止信号のデータ長が含まれてもよい。
信号識別922は、図2(a)の信号識別902と同様のものである。
以上より、通信部35は、信号識別902を参照すれば、放送中の多数のコンテンツのうち、受信機5から要求された再生不足コンテンツを特定できる。また、通信部35は、遡り再生要求時刻903及びストリーム停止信号92の受信により、再生不足コンテンツのうち、受信機5から要求された区間を推定できる。
[受信機の構成]
図1に戻り、受信機5の構成について、説明する。
図1に示すように、受信機5は、放送受信部51と、放送用デコーダ52と、記憶制御部53と、通信部54と、通信用デコーダ55と、切替部56と、操作制御部57とを備える。
放送受信部51は、放送波を介して、放送装置1から、コンテンツを受信するものである。この放送受信部51は、放送送信部13と同一の伝送プロトコルを用いて、コンテンツを受信する。そして、放送受信部51は、受信したコンテンツを放送用デコーダ52に出力する。さらに、放送受信部51は、放送信号に記述された信号識別(図2(a)の信号識別902と同一の識別信号)に対応付けて、このコンテンツを記憶制御部53に書き込む。
なお、放送用デコーダ52に出力されたコンテンツが、リアルタイム再生に利用される。また、記憶制御部33に出力されたコンテンツが、遡り再生を含めたタイムシフト再生に利用されることになる。
放送用デコーダ52は、放送受信部51から入力されたコンテンツ(リアルタイム再生時)、又は、放送受信部51から入力され、かつ、記憶制御部53に記憶されたコンテンツ(遡り再生を含めたタイムシフト再生時)をデコードするものである。例えば、放送用デコーダ52は、放送用エンコーダ11に対応する符号化方式を用いる。そして、放送用デコーダ52は、デコードしたコンテンツを、切替部56に出力する。
記憶制御部53は、コンテンツの記憶と、記憶したコンテンツの読み出しとを制御するものであり、記憶装置53aと、TR再生部53bとを備える。
記憶装置53aは、放送受信部51が受信したコンテンツを記憶するものであり、例えば、コンテンツを記憶するメモリ又はHDDである。
TR再生部53bは、トリッププレイに必要な処理を行うもので、必要に応じて付加されるオプション的な手段である。このTR再生部53bは、後記する変形例で説明する。
通信部54は、ネットワークを介して、後記するコンテンツ要求部573が生成したストリーム要求信号を、コンテンツサーバ3に送信するものである。この通信部54は、通信部35と対応する通信プロトコルを用いる。
また、通信部54は、このストリーム要求信号に応じて、コンテンツサーバ3から、遡り再生不足コンテンツ(ストリーム信号)を受信する。そして、通信部54は、受信した遡り再生不足コンテンツを通信用デコーダ55に出力する。
通信用デコーダ55は、通信部54から入力された遡り再生不足コンテンツをデコードするものである。この通信用デコーダ55は、通信用エンコーダ31に対応する符号化方式を用いる。そして、通信用デコーダ55は、デコードした遡り再生不足コンテンツを、切替部56に出力する。
切替部56は、後記する切替制御部574から入力された指令信号に基づいて、放送用デコーダ52から入力されたコンテンツ、又は、通信用デコーダ55から入力された遡り再生不足コンテンツの何れか一方を、外部(例えば、ディスプレイ)に出力するものである。この指令信号は、切替部56の出力を放送用デコーダ52又は通信用デコーダ55に切り替える旨の指令である。
操作制御部57は、視聴者の操作(例えば、リモコン操作)に応じて、遡り再生に必要な制御を行うものである。このため、操作制御部57は、遡り再生開始判定部571と、コンテンツ記憶判定部572と、コンテンツ要求部573と、切替制御部574とを備える。
遡り再生開始判定部571は、外部(例えば、リモコン)から遡り再生開始信号が入力されたか否かにより、遡り再生を開始するか否かを判定するものである。
ここで、遡り再生開始信号が入力された場合、遡り再生開始判定部571は、遡り再生を開始すると判定する。
一方、遡り再生開始信号が入力されない場合、遡り再生開始判定部571は、遡り再生を開始せずに、現在の状態(例えば、リアルタイム再生)を継続すると判定する。
コンテンツ記憶判定部572は、遡り再生開始判定部571で遡り再生を開始すると判定された場合、遡り再生区間の各時刻において、コンテンツが記憶制御部53に記憶されているか否かを判定するものである。言い換えるなら、コンテンツ記憶判定部572は、コンテンツの遡り再生区間のうち、記憶制御部53に記憶されている記憶済み区間と、記憶制御部53に記憶されていない遡り再生不足区間とを判定する(図3参照)。
コンテンツ要求部573は、コンテンツ記憶判定部572でコンテンツが記憶されていないと判定された場合、遡り再生不足コンテンツをコンテンツサーバ3に要求するものである。具体的には、コンテンツ要求部573は、図2(a)のストリーム要求信号を生成し、通信部54に出力する。
また、コンテンツ要求部573は、図3の遡り再生不足区間を受信し終わって、記憶済み区間に達したら、遡り再生不足コンテンツの停止をコンテンツサーバ3に要求する。具体的には、コンテンツ要求部573は、図2(d)のストリーム停止信号を生成し、通信部54に出力する。
なお、コンテンツ要求部573は、コンテンツ記憶判定部572でコンテンツが記憶されていると判定された場合、遡り再生不足コンテンツを要求しない。
切替制御部574は、コンテンツ記憶判定部572の判定結果に基づいて、切替制御を行うものである。
ここで、コンテンツ記憶判定部572でコンテンツが記憶されていると判定された場合を考える。この場合、切替制御部574は、切替制御として、記憶制御部53に記憶されたコンテンツが遡り再生されるように、放送用デコーダ52に切り替える指令信号を、切替部56に出力する。
一方、コンテンツ記憶判定部572でコンテンツが記憶されていないと判定された場合を考える。この場合、切替制御部574は、切替制御として、通信部54で受信した遡り再生不足コンテンツが遡り再生されるように、通信用デコーダ55に切り替える指令信号を、切替部56に出力する。
さらに、切替制御部574は、遡り再生開始判定部571でリアルタイム再生を行うと判定された場合、放送用デコーダ52に切り替える指令信号を、切替部56に出力する。この場合、放送受信部51が受信したコンテンツは、放送用デコーダ52によってリアルタイムにデコードされ、切替部56から外部に出力されることになる。
なお、コンテンツ記憶判定部572でコンテンツが記憶されていないと判断された後、コンテンツの遡り再生に伴って時間が経過すると共に、コンテンツが記憶されていると再び判定される場合がある。この場合、切替制御部574は、切替制御として、記憶制御部53に記憶されたコンテンツが再生されるように、放送用デコーダ52に切り替える指令信号を、切替部56に出力する。このとき、画面遷移をスムーズに行うため、放送用デコーダ52及び通信用デコーダ55は、デコードのタイミングを同期させることが好ましい。例えば、放送用デコーダ52及び通信用デコーダ55は、共有の基準時計STC(System Time Clock)又はNPT(Normal Play Time)を基準にして、PES(Packetized Elementary Stream)のPTS(Presentation Time Stamp)又はDTS(Decoding Time Stamp)を同期させて再生する。
<遡り再生の具体例>
図3を参照し、遡り再生の具体例について、説明する(適宜図1参照)。
この図3では、視聴者が、時刻Tの直前で受信機5の電源を投入したり、チャネルザッピングを行っていて現在のチャンネルに合わせたりして、時刻Tから遡り再生の対象となるコンテンツ93が記憶されているとする。つまり、受信機5は、放送波を介して、時刻Tの直前にコンテンツ93を受信及びリアルタイム再生を開始し、時刻Tからコンテンツ93が記憶されているとする。従って、受信機5は、コンテンツ93のうち、記憶済み区間のコンテンツ930−Aが記憶制御部53に記憶されている。
ここで、時刻Tにおいて、視聴者がリモコンの遡りボタンを押して、遡り再生開始信号が受信機5に入力されたとする。従って、遡り再生開始判定部571は、時刻Tに遡り再生を開始すると判定する。この場合、コンテンツ記憶判定部572は、時刻Tから遡り時間rだけ遡った時刻Tまでを、遡り再生区間として求める(但し、T>T>Tを満たす場合)。また、コンテンツ記憶判定部572は、コンテンツ93の遡り再生区間のうち、記憶制御部53に記憶されている記憶済み区間のコンテンツ930−Aと、記憶制御部53に記憶されていない遡り再生不足コンテンツ93A−Bとを判定する。
また、コンテンツ要求部573は、ネットワークを介して、時刻Tより、遡り再生不足コンテンツ93A−Bの要求を示すストリーム要求信号を、コンテンツサーバ3に送信する。そして、コンテンツ要求部573は、ネットワークを介して、遡り再生不足コンテンツ93A−Bを、コンテンツサーバ3から受信する。さらに、切替制御部574は、遡り再生不足コンテンツ93A−Bが遡り再生されるように、通信用デコーダ55に切り替える。
その後、コンテンツ要求部573は、遡り再生不足コンテンツ93A−Bを時刻Tまで受信したら、ネットワークを介して、遡り再生不足コンテンツ93A−Bの送信停止を示すストリーム停止信号を、コンテンツサーバ3に送信する。また、切替制御部574は、記憶済み区間を遡り再生するとき、コンテンツ930−Aが遡り再生されるように、放送用デコーダ52に切り替える。このようにして、受信機5は、遡り再生不足コンテンツ93A−Bとコンテンツ930−Aとをスムーズに切り替えて、遡り再生を行う。
[受信機の動作]
図4を参照し、遡りボタンが押されたときの受信機5の動作について、説明する(適宜図1参照)。
従って、図4は、遡り再生開始判定部571で遡り再生を行うと判定された後の、受信機5の動作を示すフローチャートである。
受信機5は、遡り再生を行う新しい再生時刻を設定する。つまり、受信機5は、現在の再生時刻をt、遡る時間をrとして、新しい再生時刻をt−rに設定する(ステップS1)。ここで、tは現在再生しているコンテンツの時刻(変数)であり、rは遡り時間を表わす定数(例えば、15秒遡りならr=15、1分遡りならr=60)である。
受信機5は、コンテンツ記憶判定部572によって、新しい再生時刻tのコンテンツが記憶制御部53に記憶されているか否かを判定する(ステップS2)。
受信機5は、新しい再生時刻tのコンテンツが記憶制御部53に記憶されていない場合(ステップS2でNo)、ステップS3の処理に進む。
受信機5は、切替制御部574によって、通信用デコーダ55に切り替える指令信号を、切替部56に出力する(ステップS3)。
受信機5は、コンテンツ要求部573によって、新しい再生時刻tからの遡り再生不足コンテンツのストリーム要求信号を生成し、通信部54に出力する(ステップS4)。
受信機5は、通信部54によって、ネットワークを介して、コンテンツ要求部573が生成したストリーム要求信号をコンテンツサーバ3に送信する(ステップS5)。
受信機5は、通信部54によって、ネットワークを介して、ストリーム要求信号に応じて、コンテンツサーバ3から、遡り再生不足コンテンツを受信する(ステップS6)。
受信機5は、通信用デコーダ55によって、遡り再生不足コンテンツをデコードし、切替部56から外部に出力する(ステップS7)。このとき、デコードに伴って、時刻tも進む。
受信機5は、コンテンツ記憶判定部572によって、次にデコードすべき時刻tのコンテンツが記憶制御部53に記憶されているか否かを判定する(ステップS8)。
受信機5は、時刻tのコンテンツが記憶制御部53に記憶されていない場合(ステップS8でNo)、ステップS6の処理に戻る。すなわち、受信機5は、遡り再生不足コンテンツを全て受信するまで、ステップS6,S7の処理を繰り返す。また、これと共に、時刻tも進んでいく。
図4では、時刻tのコンテンツをコンテンツtと図示した。
受信機5は、時刻tのコンテンツが記憶制御部53に記憶されている場合(ステップS8でYes)、ステップS9の処理に進む。
受信機5は、コンテンツ要求部573によって、ストリーム停止信号を生成し、通信部54に出力する(ステップS9)。
受信機5は、通信部54によって、ネットワークを介して、コンテンツ要求部573が生成したストリーム停止信号をコンテンツサーバ3に送信する(ステップS10)。
受信機5は、新しい再生時刻tのコンテンツが記憶制御部53に記憶されている場合(ステップS2でYes)、ステップS11の処理に進む。また、受信機5は、ステップS10の処理に続いて、ステップS11の処理に進む。
受信機5は、切替制御部574によって、放送用デコーダ52に切り替える指令信号を、切替部56に出力する(ステップS11)。
受信機5は、放送用デコーダ52によって、記憶制御部53に記憶されたコンテンツを読み出す(ステップS12)。
受信機5は、放送用デコーダ52によって、読み出したコンテンツをデコードし、切替部56から外部に出力する。このとき、放送用デコーダ52は、デコードに伴って、時刻tを進める(ステップS13)。このとき、デコードに伴って、時刻tも進む。
以上のように、本発明の第1実施形態に係る遡り再生システム100は、放送波を介して、コンテンツを受信機5に送信すると共に、ネットワークを介して、コンテンツの遡り再生区間全体のうち、遡り再生不足区間のみを、受信機5の要求に応じて受信機5に送信する。従って、遡り再生システム100は、放送側と通信側との間で負荷を分散でき、通信負荷を低減することができる。
さらに、遡り再生システム100は、受信機5において、遡り再生を行うために、複数チャンネルのコンテンツ(放送番組)を常に記憶する必要がなく、記憶装置53aの容量及び受信機5の消費電力を抑えることができる。
さらに、遡り再生システム100は、受信機5において、記憶制御部53に記憶されたコンテンツと、通信部54で受信した遡り再生不足コンテンツとを自動的に切り替えるため、通信サービスへ移行する操作を明示的に行う必要がない。
さらに、遡り再生システム100は、放送側及び通信側のそれぞれで適切な符号化方式を採用できるため、符号化方式の制限が少なく、柔軟なシステム構築が可能となる。
さらに、遡り再生システム100は、受信機5において、放送側及び通信側でデコードのタイミングを同期させるため、スムーズな切り替えが可能となり、切り替えタイミングを視聴者に意識させず、自然な遡り再生を行うことができる。
(第2実施形態)
図5を参照し、本発明の第2実施形態に係る遡り再生システム100Aについて、第1実施形態と異なる点を説明する。
図5に示すように、再生システム100Aは、放送側及び通信側で、符号化方式が同一である点が、第1実施形態と異なる。
放送装置1Aは、放送用エンコーダ11Aと、放送送信部13とを備える。
放送用エンコーダ11Aは、後記する通信用エンコーダ31Aと同一の符号化方式を用いる以外、図1の放送用エンコーダ11と同様である。
コンテンツサーバ3Aは、通信用エンコーダ31Aと、記憶制御部33と、通信部35とを備える。
通信用エンコーダ31Aは、放送用エンコーダ11Aと同一の符号化方式を用いる以外、図1の通信用エンコーダ31と同様である。
なお、放送用エンコーダ11A及び通信用エンコーダ31Aは、放送側及び通信側で符号化方式が同一であっても、符号化パラメータは必ずしも同一でなくともよい。
受信機5Aは、放送受信部51と、記憶制御部53と、通信部54と、切替部56Aと、操作制御部57Aと、デコーダ58とを備える。
切替部56Aは、後記する切替制御部574Aから入力された切替指令に基づいて、記憶制御部53に記憶されたコンテンツ、又は、通信部54から入力された遡り再生不足コンテンツの何れか一方をデコーダ58に出力する。
操作制御部57Aは、遡り再生開始判定部571と、コンテンツ記憶判定部572と、コンテンツ要求部573と、切替制御部574Aとを備える。
切替制御部574Aは、コンテンツ記憶判定部572の判定結果に基づいて、切替制御を行うものである。
ここで、コンテンツ記憶判定部572でコンテンツが記憶されていると判定された場合を考える。この場合、切替制御部574は、切替制御として、記憶制御部53に記憶されたコンテンツが遡り再生されるように、記憶制御部53に切り替える指令信号を、切替部56Aに出力する。
一方、コンテンツ記憶判定部572でコンテンツが記憶されていないと判定された場合を考える。この場合、切替制御部574は、切替制御として、通信部54で受信した遡り再生不足コンテンツが遡り再生されるように、通信部54に切り替える指令信号を、切替部56Aに出力する。
デコーダ58は、切替部56Aから入力されたコンテンツ又は遡り再生不足コンテンツをデコードするものである。言い換えるなら、デコーダ58は、図1の放送用デコーダ52及び通信用デコーダ55を共通化したものである。そして、デコーダ58は、デコードしたコンテンツ又は遡り再生不足コンテンツを外部に出力する。
以上のように、本発明の第2実施形態に係る遡り再生システム100Aは、第1実施形態と同様、通信サービスへ移行する操作を明示的に行う必要がなく、通信負荷を低減し、記憶装置53aの容量及び受信機5Aの消費電力を抑えることができる。
さらに、遡り再生システム100Aは、放送用デコーダ52及び通信用デコーダ55を共通化し、受信機5Aの構成を簡易にすることができる。
なお、本発明の第1,2実施形態に係る遡り再生受信機は、CPU、メモリ、ハードディスク等のハードウェア資源を備える一般的なコンピュータを、前記した各手段として協調動作させる遡り再生プログラムによって実現することもできる。
(変形例)
図1に戻り、本発明の変形例として、遡り再生システム100でのトリックプレイについて、説明する。
トリックプレイは、例えば、変速再生(早送り再生、スロー再生)、逆再生(巻き戻し再生)、逆変速再生などのことである。遡り再生システム100では、コンテンツサーバ3と受信機5との両方でトリックプレイを行うことができる。
<コンテンツサーバでのトリックプレイ>
まず、コンテンツサーバ3がトリックプレイを行う場合について、説明する。
例えば、リモコンのトリックプレイボタンが押されると、操作制御部57は、通信部54を介して、トリックプレイ要求信号をコンテンツサーバ3に送信する。
このトリックプレイ要求信号は、トリックプレイの要求を示す信号であり、例えば、トリックプレイの種類と、トリックプレイの対象となるコンテンツの信号識別とが含まれる。さらに、遡り後変速再生の場合など、トリックプレイ要求信号には、トリックプレイの開始時刻を含めてもよい。
通信部35は、トリックプレイ要求信号を受信すると、受信したトリックプレイ要求信号をTR再生部33bに出力する。ここで、トリックプレイを行うためには、記憶装置33aに記憶されたコンテンツを変速再生する必要がある。このため、TR再生部33bは、記憶装置33aに記憶されたコンテンツから、トリックプレイ要求信号に従ってコンテンツを読み出し、必要に応じて信号を変換する(不図示)。そして、通信部35は、TR再生部33bが読み出したコンテンツを、受信機5に送信する。
通信部54は、コンテンツサーバ3から、トリックプレイに必要なコンテンツのストリーム信号を受信する。このとき、操作制御部57は、切替部56の出力を通信用デコーダ55の側に切り替えさせる。そして、通信部54は、受信したコンテンツをトリックプレイするため、このストリーム信号を通信用デコーダ55に出力する。その後、通信用デコーダ55は、通信部54から入力されたコンテンツをデコードし、トリックプレイを行う。
<受信機でのトリックプレイ>
次に、受信機5が、一旦遡り再生を行なった区間を含んで、トリックプレイを行おうとする場合について、説明する。
遡り再生を行なった時点で、通信部54は、受信した遡り再生不足コンテンツを記憶制御部53に書き込む。従って、記憶制御部53には、遡り再生不足区間(図3)を含め、コンテンツが記憶されることになる。このため、受信機5は、遡り再生不足区間も含め、様々なトリックプレイを行うことができる。
例えば、リモコンのトリックプレイボタンが押されると、操作制御部57は、トリックプレイ要求信号をTR再生部53bに出力する。このとき、操作制御部57は、切替部56の出力を通信用デコーダ55の側に切り替えさせる。そして、TR再生部53bは、記憶装置53aに記憶されたコンテンツから、トリックプレイ要求信号に従ってコンテンツを検索し、読み出す。さらに、通信用デコーダ55は、TR再生部53bが読み出したコンテンツをデコードし、トリックプレイを行う。
なお、トリックプレイの詳細は、例えば、参考文献「東芝レビューVol.60 No.9(2005)」に記載されているため、説明を省略する。
1,1A 放送装置
11,11A 放送用エンコーダ
13 放送送信部
3,3A コンテンツサーバ
31,31A 通信用エンコーダ
33 記憶制御部
33a 記憶装置(記憶部)
33b TR再生部
35 通信部
5,5A 受信機(遡り再生受信機)
51 放送受信部
52 放送用デコーダ
53 記憶制御部
53a 記憶装置(記憶部)
53b TR再生部
54 通信部
55 通信用デコーダ
56 切替部
57,57A 操作制御部
571 遡り再生開始判定部
572 コンテンツ記憶判定部
573 コンテンツ要求部
574,574A 切替制御部
58 デコーダ
100,100A 遡り再生システム

Claims (7)

  1. コンテンツを遡って再生する機能を有する遡り再生受信機であって、
    放送波を介して、前記コンテンツを受信する放送受信部と、
    前記放送受信部が受信したコンテンツを記憶する記憶部と、
    外部から、遡り再生の開始を示す遡り再生開始信号が入力されたか否かにより、遡り再生を開始するか否かを判定する遡り再生開始判定部と、
    前記遡り再生開始判定部で遡り再生を開始すると判定された場合、前記遡り再生開始信号の入力時刻から所定の遡り時間だけ遡った遡り再生区間の各時刻において、前記コンテンツが前記記憶部に記憶されているか否かを判定するコンテンツ記憶判定部と、
    前記コンテンツ記憶判定部でコンテンツが記憶されていないと判定された場合、前記遡り再生区間に含まれ、かつ、前記記憶部に記憶されていないコンテンツである遡り再生不足コンテンツを、前記コンテンツを記憶するコンテンツサーバに要求するコンテンツ要求部と、
    ネットワークを介して、前記コンテンツ要求部の要求に応じて、前記コンテンツサーバから前記遡り再生不足コンテンツを受信する通信部と、
    前記コンテンツ記憶判定部でコンテンツが記憶されていると判定された場合、前記記憶部に記憶されたコンテンツが遡り再生され、当該コンテンツが記憶されていないと判定された場合、前記通信部で受信した遡り再生不足コンテンツが遡り再生される切替制御を行う切替制御部と、
    を備えることを特徴とする遡り再生受信機。
  2. 前記記憶部に記憶されたコンテンツをデコードする放送用デコーダと、
    前記通信部が受信した遡り再生不足コンテンツをデコードする通信用デコーダと、
    前記放送用デコーダでデコードされたコンテンツ、又は、前記通信用デコーダでデコードされた遡り再生不足コンテンツの何れか一方を出力する切替部と、をさらに備え、
    前記切替制御部は、前記切替制御として、
    前記コンテンツ記憶判定部でコンテンツが記憶されていると判定された場合、前記切替部の出力を前記放送用デコーダの側に切り替え、
    当該コンテンツが記憶されていないと判定された場合、前記切替部の出力を前記通信用デコーダの側に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の遡り再生受信機。
  3. 前記放送用デコーダ及び前記通信用デコーダは、符号化方式が異なることを特徴とする請求項2に記載の遡り再生受信機。
  4. 前記放送用デコーダ及び前記通信用デコーダは、デコードのタイミングが同期していることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の遡り再生受信機。
  5. 前記記憶部に記憶されたコンテンツ、又は、前記通信部が受信した遡り再生不足コンテンツの何れか一方を出力する切替部と、
    前記切替部が出力したコンテンツ又は遡り再生不足コンテンツをデコードするデコーダと、をさらに備え、
    前記切替制御部は、前記切替制御として、
    前記コンテンツ記憶判定部でコンテンツが記憶されていると判定された場合、前記切替部の出力を前記記憶部の側に切り替え、
    当該コンテンツが記憶されていないと判定された場合、前記切替部の出力を前記通信部の側に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の遡り再生受信機。
  6. コンテンツを遡って再生する遡り再生を行うために、放送波により受信した前記コンテンツを記憶する記憶部を備えるコンピュータを、
    外部から、遡り再生の開始を示す遡り再生開始信号が入力されたか否かにより、前記遡り再生を開始するか否かを判定する遡り再生開始判定部、
    前記遡り再生開始判定部で遡り再生を開始すると判定された場合、前記遡り再生開始信号の入力時刻から所定の遡り時間だけ遡った遡り再生区間の各時刻において、前記コンテンツが前記記憶部に記憶されているか否かを判定するコンテンツ記憶判定部、
    前記コンテンツ記憶判定部でコンテンツが記憶されていないと判定された場合、前記遡り再生区間に含まれ、かつ、前記記憶部に記憶されていないコンテンツである遡り再生不足コンテンツを、前記コンテンツを記憶するコンテンツサーバに要求するコンテンツ要求部、
    ネットワークを介して、前記コンテンツ要求部の要求に応じて、前記コンテンツサーバから前記遡り再生不足コンテンツを受信する通信部、
    前記コンテンツ記憶判定部でコンテンツが記憶されていると判定された場合、前記記憶部に記憶されたコンテンツが遡り再生され、当該コンテンツが記憶されていないと判定された場合、前記通信部で受信した遡り再生不足コンテンツが遡り再生される切替制御を行う切替制御部、
    として機能させるための遡り再生プログラム。
  7. 請求項1に記載の遡り再生受信機と、
    放送波を介して、前記コンテンツを前記遡り再生受信機に送信する放送装置と、
    ネットワークを介して、前記遡り再生不足コンテンツを前記遡り再生受信機に送信するコンテンツサーバと、
    を備えることを特徴とする遡り再生システム。
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