JP2015525318A - 低残留ポンプ、ディスペンサー及び詰め替えユニット - Google Patents

Abstract

ハウジング（２５０）とハウジング内で往復移動するピストン（２２０）を有する泡ポンプ（１２０）が本明細書に開示されている。ピストンは、中空部（２３２）と、ピストンの部位に貫通されたオリフィス（２３０）を有する。ピストンの上部端に近接して設けられた第１シール部（２２８）は、ピストンとハウジングの間をシールする。液体流入口（２８０）は、ピストンの上部よりも下側のハウジングの側壁に設けられている。流入用逆止弁（２８２）は、液体流入口に近接して設けられ、流出用逆止弁（２３４）は、液体流出口（２４２）の上流に設けられている。チャージ室（２７０）は、少なくとも流入用逆止弁、流出用逆止弁、ピストンの外周壁及びハウジングの内周壁によって規定されている。

Description

本出願は、２０１３年３月８日に出願された米国特許出願第１３／７８９，９２０号「低残留ポンプ、ディスペンサー及び詰め替えユニット」の優先権とその利益を主張し、２０１２年３月９日に仮出願された米国特許出願第６１／６４４，７２７号「低残留ポンプ」の優先権とその利益を主張する。これらの出願は、全てが参照され本出願に組み込まれる。

本発明は、ポンプと、ディスペンサーの詰め替えユニットと、ディスペンサーシステムに関し、より具体的には、液体から泡に変換する容器内に少量の液体しか残さないポンプと、このようなポンプを有する使い捨て詰め替え／交換ユニットに関する。

液体石鹸、液体消毒剤等の液体ディスペンサーシステムは、ディスペンサーの作動時に所定量の液体をユーザに分配する。また、液体と空気バブルの泡状の混合物を生成するために空気を液体に注入した泡状の液体を分配することが望ましい場合がある。一般的な問題として、ディスペンサーシステムの発泡ポンプ装置の占有スペースを低減するのが好適である。これにより、液体を貯留する有効スペースが最大化し、また、他の利点をもたらす。

簡易で経済的な泡ポンプ、泡詰め替えユニットと泡ディスペンサーシステムが提供される。ハウジングとハウジング内で往復移動するピストンを有するポンプの実施形態が開示されている。一実施形態において、ピストンは、外周壁を有している。少なくともピストンの中心部は、中空である。また、ピストンは、ピストンの外周壁には、ピストン壁の外側と内側を連通するオリフィスを有している。第１シール部は、ピストンの上部に設けられ、ピストンとハウジングの間をシールする。第１シール部は、ピストンの外周壁に形成されたオリフィスよりも上側に設けられている。ハウジングは、液体流入口を有している。液体流入口は、ピストンの上端部よりも低いハウジングの側壁に設けられている。また、ポンプは、液体流入口に設けられた流入用逆止弁と、流出用逆止弁が設けられた液体流出口を有している。チャージ室は、少なくとも流入用逆止弁と、流出用逆止弁と、ハウジングの側壁と、ピストンの外周壁によって規定された部分である。混合室は、流出用逆止弁の下流側に設けられている。混合室は、液体流入口と、空気流入口を有する。これらのポンプは、詰め替えユニット、泡ディスペンサーシステムで使用することができる。

また、詰め替えユニットと、詰め替えユニット用のディスペンサーの実施形態が開示されている。一実施形態において、詰め替えユニット用のディスペンサーは、液体を保持する容器と、容器に形成された首部と、少なくとも首部に設けられたポンプハウジングと、ポンプハウジングの側壁に当接するシール手段を有するピストンを有する。詰め替えユニットは、容器の首部とポンプハウジングの間に液体通路を有する。ポンプハウジングに形成された液体流入口は、容器の首部内に設けられ、液体通路から液体を流入する。流入用逆止弁は、液体流入口に設けられている。流出用逆止弁は、液体流出口に設けられている。チャージ室は、少なくとも流入用逆止弁と、流出用逆止弁と、ハウジングの側部位と、ピストンの外周部位によって規定された部分である。チャージ室は、少なくとも流入用逆止弁と、流出用逆止弁と、ポンプハウジングと、ピストンによって規定された部分である。また、詰め替えユニットは、空気流入口、吸気用逆止弁と、混合室を有する。混合室は、チャージ室と、吸気用逆止弁の下流側に設けられている。

詰め替えユニットの他の実施形態は、内径を有する首部が形成された容器を有する。首部の内径は、容器の断面部位の内径よりも断面部位が小さく形成されている。ポンプハウジングは、液体通路を形成するために、首部の内径よりもその外径が小さく形成されている。ポンプハウジングの内周壁に当接するシール部を有するピストンが設けられている。ポンプハウジングは、液体通路から液体を流入する液体流入口を有している。流入用逆止弁と、流出用逆止弁が設けられている。チャージ室は、少なくとも流入用逆止弁と、流出用逆止弁と、ポンプハウジングと、ピストンの外周壁によって規定された部分である。ピストンの壁の開口は、ピストンの外側から内側に液体を流入させる。開口の下流側には、液体流入口と空気流入口を有する混合室が設けられている。上側に向かってピストンが移動すると、チャージ室に液体が流入し、下側に向かってピストンが移動すると、チャージ室から液体が流出して混合室に流入する。空気流入口からの加圧空気は、液体と混合され、混合物は、混合触媒を流出して、泡として分配される。

本発明の特徴、他の特徴と利点は、以下の説明と添付の図面を参照することにより良く理解されるであろう。

図１は、空気圧縮機と、容器、液体ポンプ、空気圧縮機に取り外し可能に接続される空気流入口を含む詰め替えユニットを有するディスペンサー１００である。

図２は、液体を保持する容器２０２と注入状態にあるポンプ２１０を示した詰め替えユニット２００である。

図３は、液体を保持する容器２０２と分配状態にあるポンプ２１０を示した詰め替えユニット２００である。

図４は、液体を保持する容器４０２と注入状態にあるポンプ４１０を示した詰め替えユニット４００である。

図５は、液体を保持する容器４０２と分配状態にあるポンプ４１０を示した詰め替えユニット４００である。

図６は、液体を保持する容器６０２と注入状態にあるポンプ６１０を示した詰め替えユニット４００である。

図７は、液体を保持する容器６０２と分配状態にあるポンプ６１０を示した詰め替えユニット６００である。

図８は、液体を保持する容器８１２と液体ポンプ８３０を示した詰め替えユニット８００である。

図９は、液体を保持する容器９１２と泡ポンプ９３０を示した詰め替えユニット９００である。

図１は、泡ディスペンサーシステム１００の例示的な実施形態を示している。泡ディスペンサーシステム１００は、泡ディスペンサー１０５で使用するための使い捨て詰め替えユニット１１０を有している。使い捨て詰め替えユニット１１０は、ポンプ１２０に接続された容器１１２を有している。ポンプ１２０には空気流入口（air inlet）１５６が形成されている。使い捨て詰め替えユニット１１０は、ディスペンサー１０５のハウジング内に配置され、空気圧縮機１５０と着脱可能に連通して配置されている。泡ディスペンサーシステム１００は、壁掛け式のシステム、カウンタ搭載のシステム、移動可能かポータブルシステム、または、他の泡ディスペンサーシステムとすることができる。泡ディスペンサー１０５は、空気圧縮機１５０を有している。空気圧縮機１５０は、泡ディスペンサー１０５に固定されている。空気圧縮機１５０は、ポンプ１２０の空気流入口１５６に着脱可能に接続されるコネクタ１５４を備えた導管又は空気流路１５２を有する。なお、コネクタ１５４は、ポンプ１２０側に備えることもできる。一実施形態においては、コネクタ１５４は、２つの部分から形成されており、１つの部分はポンプ１２０側に接続されており、他の部分は空気流路１５２側に接続されている。これにより、空気圧縮機１５０を取り外すことなく詰め替えユニット１１０とポンプ１２０をディスペンサー１０５から取り外すことができる。コネクタ１５４は、クイックリリースコネクタ、リリース可能なスナップフィットコネクタ、リリース可能な圧入コネクタ、または、空気流路１５２とポンプ１２０の間のシールを形成する圧縮発泡部材等からなるシール部材を使用することができる。

容器１１２は、液体リザーバ１１４から形成されている。液体リザーバ１１４は、発泡可能な液体を収容し、使い捨て詰め替えユニット１１０と使い捨て詰め替えユニット１１０とを支持する泡ディスペンサー１０５に内装されている。多様な実施形態では、収容された液体は、例えば、石鹸、消毒剤、洗浄剤、消毒剤、または、他の発泡可能な液体にすることができる。典型的な使い捨て詰め替えユニット１１０においては、液体リザーバ１１４は、柔軟な袋状容器、薄い成形プラスチック容器等の折り畳み可能な容器１１２によって形成されている。他の実施形態では、液体リザーバ１１４は、剛性ハウジング部材や、漏洩を起こさない発泡可能な液体を収容するための任意の他の適切な部材で形成されている。容器１１２は、再充填可能、交換可能、または再充填及び交換可能であるものが好適である。他の実施形態においては、再充填及び交換可能でないものにすることもできる。

内装された使い捨て詰め替えユニット１１０の液体リザーバ１１４内の液体が無くなった場合、または、内装された使い捨て詰め替えユニット１１０が故障した場合には、内装された使い捨て詰め替えユニット１１０は、泡ディスペンサーシステム１００から取り外される。空になった、または、故障した使い捨て詰め替えユニット１１０は、液体リザーバ１１４を有する新しい使い捨て詰め替えユニット１１０に交換される。空気圧縮機１５０は、使い捨て詰め替えユニット１１０が交換されても交換されることなく泡ディスペンサーシステム１００に引き続き配置されている。一実施形態では、空気圧縮機１５０もディスペンサーシステムのハウジングから取り外され、使い捨て詰め替えユニット１１０から分離される、これにより、ディスペンサー１０５を取り外すことなく空気圧縮機１５０を取り外すことができ、また、これにより、使い捨て詰め替えユニット１１０の取り外しと使い捨て詰め替えユニット１１０との接続を容易に行なうことができる。衛生シールは、液体と接触する泡ポンプ１２０から離間した空気圧縮機１５０とは非接触である、これにより、泡ポンプ１２０の稼働中に空気圧縮機の部材が液体と非接触となる。衛生シールについては以下に詳述する。

泡ディスペンサーシステム１００のハウジングは、泡ポンプ１２０を駆動する一つ以上の作動部材（図示省略）を有している。当業者によって理解されるように、泡ディスペンサーシステム１００で使用することができる多くの異なる種類のポンプアクチュエータが存在する。泡ディスペンサーシステムのポンプアクチュエータは、任意のアクチュエータ、例えば、手動レバー、手動プルバー、手動プッシュバー、手動回転可能なクランク、電気駆動アクチュエータ、または、泡ディスペンサーシステム１００に内装された泡ポンプ１２０を駆動させる他の手段を使用することができる。電子ポンプアクチュエータは、さらに、非接触操作されるハンズフリーディスペンサーシステムを提供する動作検出器を有する。様々な中間接合体は、泡ディスペンサーシステム１００に内装された泡ポンプ１２０の外部アクチュエータ部材に接続することができる。典型的な泡ポンプ１２０は、「プル駆動」ポンプである。それは、泡ポンプ１２０が、バルブの柄を下側に引くことにより駆動されるものである。外部アクチュエータは、中間接合体がバルブの柄を下側に引く動作により変形等のいかなる方法によって駆動させることができる。

一実施形態においては、空気圧縮機１５０は、吸気用逆止弁１６０が設けられた空気流入口を有する。吸気用逆止弁１６０は、空気圧縮機１６０を充填するために空気を空気圧縮機１５０に供給する。一実施形態においては、空気流入口は、ハウジング１０５の内側に形成されている、これにより、ディスペンサーの内側からの空気を空気圧縮機１５０の空気として使用することができる。ハウジング１０５の内側からの空気を使用することは、空気流入口と吸気用逆止弁１６０を通って空気圧縮機１５０への水分の侵入の防止を抑制することもできる。他の実施形態においては、バリア１６１が設けられている。いくつかの実施形態においては、バリア１６１は、空気流入口から空気圧縮機１５０への空気の供給は制限せず、空気圧縮機１５０への水分の侵入を制限する蒸気バリアである。好適な蒸気バリアは、布製の一方向蒸気バリアであり、例えば、Gortex（登録商標）であり、それは、蒸気が空気圧縮機１５０に侵入しないように設けられている。

いくつかの実施形態においては、フィルタ、例えば、空気圧縮機１５０内の細菌(bacteria)またはカビの発生を防ぐために使用されているフィルタ９８０（図９に図示）を使用して、泡を形成する空気と混同する空気を通過させている。そのようなフィルタは、図９を参照しながら詳述されているが、本明細書に開示された実施形態のいずれかにおいても使用することができる。

一実施形態においては、空気圧縮機１５０は、空気ポンプハウジング内に抗菌物質を有している。一つの好適な抗菌物質は、銀イオン及び／または銅イオンを有することである。抗菌性銀としては、例えば、ガラス酸化リン酸銀を使用することができる。好適な市販品としては、Thomson Research Associates, Inc.のUltra-Fresh, SA-18がある。抗菌物質は、空気ポンプ１５０内のカビや細菌の成長を防止する。

図２と図３は、ポンプ２１０と容器２０２を有する詰め替えユニット２００の例示的な実施形態を示している。容器２０２は、雄ネジ２０５が形成された首部(neck)２０３を有している。ポンプ２１０は、雄ネジ２０５と締結される雌ネジ２０６が形成されたキャップ２０４によって容器２０２に接続されている。なお、キャップ２０４は、他の手段、例えば、圧縮ばめ、溶接、接着剤、摩擦嵌め等、によって容器２０２に接続することができる。ポンプ２０２は、ピストン２２０を有している。ピストン２２０は、第１ピストン部２２２と第２ピストン部２２４から形成されている。第２ピストン部２２４は、スナップ嵌め接続(snap-fit connection)、圧力嵌め接続(pressure-fit connection)、結合接続(bonded connection)、接着接続(an adhesive connection)、または、他の任意の方法によって第１ピストン部２２２に接続されている。ピストン２２０は、２つのピストン部から形成されているが、単一部材、または、複数の部材から形成することもできる。ピストンヘッド２２６は、第２ピストン部２２４の上部に設けられている。ピストンヘッド２２６は、ワイパーシール(wiper seal)２２８を有している。

ピストン２２０は、ポンプハウジング２５０に内装されている。ピストンヘッド２２６に設けられたワイパーシール２２８は、ポンプハウジング２５０の内面に当接している。ポンプハウジング２５０は、第１ポンプハウジング部２５２と第２ポンプハウジング部２６０から形成されている。第２ポンプハウジング部２６０は、スナップ嵌め接続、圧力嵌め接続、結合接続、接着接続、または、他の任意の方法によって第１ポンプハウジング部２５２に接続されている。ポンプハウジング２５０は、２つのハウジング部から形成されているが、単一部材、または、複数の部材から形成することもできる。第２ポンプハウジング部２６０は、環状突起部２６２を有している。環状突起部２６２は、容器２０２の首部２０３よりも大径に形成されている。環状突起部２６２は、容器２０２の首部２０３の対向する表面に嵌合する表面２６４を有している。第２ポンプハウジング部２６０は、シール手段、例えば、Ｏリング２６８を支持する環状溝２６７を有している。Ｏリング２６８は、ポンプ２１０と容器２０２の間の液密シールを形成するために、首部２０３の内周面と第２ポンプハウジング部２６０の間で圧縮されている。

キャプ２０４は、ポンプハウジング２５０内をピストン２２０が上下方向に移動できるように開口部（aperture）を有している。同様に、第２ポンプハウジング部２６０は、内周面にＯリング２７３を支持する一対の環状溝２７１を有している。Ｏリング２７３は、ピストン２２０とポンプハウジング２５０の間から液体が漏れるのを防止するために、ピストン２２０とポンプハウジング２５０の間のシールを形成している。一実施形態において、Ｏリング２７３は、他のシール手段、例えば、一つ以上のワイパーシール（図示省略）に置き換えられる。一実施形態において、一つ以上のワイパーシール（図示省略）は、第２ポンプハウジング部２６０に一体的に形成されている。

ピストン２２０は、中空内部２３２を有し、逆止弁、例えば、ボールバルブ２３４を有している。逆止弁は、任意のチェックバルブとすることもでき、例えば、フラッパーバルブ（a flapper valve）、円錐形バルブ（a conical valve）、プラグバルブ（a plug valve）、傘バルブ（an umbrella valve）、ダックビルバルブ（a duck-bill valve）、スリットバルブ（a slit valve）、または、きのこバルブ（a mushroom valve）であってもよい。ボールバルブ２３４は、混合室(mixing chamber)２７４から中空内部に逆流する液体を遮断するために座板２３３との間をシールしている。ピストン２２０は、空気流入口２３６を有している。空気流入口２３６は、吸気用逆止弁（one-way check valve）２３８を有している。吸気用逆止弁２３８は、空気流入口２３６を通って流れ出す液体を防止し、詰め替えユニット２００が取り外された場合に、ディスペンサー内（図示省略）に残る通気通路（図示省略）、または、空気圧縮機（図示省略）の汚染を防止するために、衛生シールを有している。一実施形態において、衛生シールによる効果をより高めるために、第２吸気用逆止弁（図示省略）を吸気用逆止弁２３８に並設されている。第２吸気用逆止弁は、液体ポンプ、または、空気ポンプと共に設けても良い。

また、第２ポンプハウジング部２６０は、一つ以上の液体流入口（fluid inlet）２８０を有している。この液体流入口２８０は、一つ以上の流入用逆止弁（one-way check valves）２８２を有している。流入用逆止弁２８２は、任意のチェックバルブとすることもでき、例えば、フラッパーバルブ、円錐形バルブ、プラグバルブ、傘バルブ、ダックビルバルブ、スリットバルブ、または、きのこバルブ、スプリングとボールバルブであってもよい。液体流入口２８０と流入用逆止弁２８２は、容器２０２の首部２０３の下部近傍に設けるのが好適である。これにより、詰め替えユニット２００を取り外した場合に、容器２０２内に残留する液体を極めて少量にすることができる。

一実施形態において、ポンプハウジング２５０は、第１ポンプハウジング部２５２の上部に開口２５４を有する。開口（opening）２５４は、ポンプハウジング２５０内でピストン２２０を上下方向に移動することによってピストンヘッド２２６と第１ポンプハウジング部２５２の間に生じる真空を防止する。

ポンプハウジング２５０の少なくとも外周径は、首部２０３の内周径よりも小さいことが好適である。これにより、液体通路２７０は、ポンプハウジング２５０と首部２０３の間に形成される。液体流入口２８０は、液体通路２７０の下部近傍に設けられている。

液体チャージ室(fluid charge chamber)２８５は、流入用逆止弁２８２とボールバルブ２３４の間に形成されている。一実施形態において、液体チャージ室２８５は、ピストン２２０と首部２０３の間のピストン２２０の外周部の第１液体チャージチェンバ部２７２とピストン２２０の内周部の第２液体チャージチェンバ部２３２を有する。第１、２液体チャージチェンバ部２７２、２３２は、ピストン２２０に形成された開口部２３０によって連通している。

ピストン２２０は、混合物を形成するために、液体チャージ室２８５からの液体と空気流入口２３６からの空気を混合する混合室２７４を有する。混合室２７４の下流側には、一つ以上の混合触媒２４４が設けられている。混合触媒２４４は、例えば、一つ以上の単層または複層のスクリーン、単層または複層のメッシュ、単層または複層のスポンジ、発泡カートリッジ、または、これらを組み合わせて形成される。混合触媒２４４の下流側には、流出口が設けられている。ピストン２２０には、環状フランジ２４３が固定されている。環状フランジ２４３は、ピストン２２０を上下方向に移動させるディスペンサー（図示省略）からの操作を伝動するために使用される。ピストン２２０は、ディスペンサーや、他の手段によって操作される。他の手段とは、例えば、ピストン２２０を支持する着脱自在なクランプ（図示省略）、例えば、これは、ピストン２２０の空気流入口２３６の周辺に設けられた管を支持している。

図から理解されるように、ポンプ２１０はコンパクトであり、一実施形態において、液体ポンプ部は、容器２０２の首部に実質的に設けられている。容器２０２の首部の外側に設けられたポンプ２１０の部位（壁）は、空気流入口２３６、出口ノズル２４０とディスペンサーに接続された環状フランジ２４３である。コンパクト化により輸送コストを低減することができる。さらに、空気圧縮機（図示省略）を再利用することは持続性があり、埋め立てによって破棄されるプラスチックの量を低減する意味で環境に優しい（Ｇｒｅｅｎ）である。

図２は、ピストン２２０が上側に位置した状態のポンプ２１０を示し、これは、充填後または注入後の状態である。図３は、ピストン２２０が下側に位置した状態のポンプ２１０を示し、これは、分配(dispensed)時または分配後の状態である。ピストン２２０が、図３の分配状態から図２の充填状態に移動することにより、液体チャージ室２８５の充填容量が増加する。ワイパーシール２２８は、ポンプハウジング２５０の内周部に当接してシールを形成する。ボールバルブ２３４は、閉鎖位置に移動する。ワイパーシール２２８は、十分に剛性を有する。これにより、ワイパーシール２２８がポンプハウジング２５０内を上側に移動することにより、ピストンヘッド２２６の上部の液体は、開口２５４を介してポンプハウジング２５０の上部から押し出される。このように、ピストンヘッド２２６の上部の液体は、液体チャージ室２８５に流入することはない。むしろ、図２に示すピストン２２０が上側に位置するまでは、容器２０２の液体は、ポンプハウジング２５０の容量増加によって生じる真空により液体通路２７０を介して液体流入口２８０に流入し、流入用逆止弁２８２を介して液体チャージ室２８５に流入する。

ピストン２２０が、充填後または注入後の状態から図３に示す下側の位置に移動することにより、第１液体チャージチェンバ部２７２の容量は減少する。ワイパーシール２２８は、ポンプハウジング２５０と密封し、ピストンヘッド２２６からポンプハウジング２５０の上部への液体の流出を防止する。流入用逆止弁２８２は、閉じられ、液体は、オリフィス２３０とピストン２２０の中心部のボールバルブ２３４を介してピストン２２０の外周部から混合室２７４に流入する。

加圧空気は、空気圧縮機（図示省略）から、空気流入口２３６、吸気用逆止弁２３８を介して泡混合物を形成するために、空気と液体を混合する混合室２７４に流入する。泡混合物は、混合触媒２４４を介してノズル２４２から分配される。加圧空気は、液体と同時に混合室に供給することもでき、液体よりも前に混合室に供給することもでき、液体を混合室に流入した後に混合室に供給することもでき、または、これらを組合せることもできる。

空気圧縮機は、任意の空気圧縮機、例えば、ベローズ(a bellows)、回転式空気ポンプ(a rotary air pump)、ピストン式空気ポンプ(a piston air pump)、ファン、コンプレッサー等を使用することができる。

空気圧縮機をディスペンサーに固定した図示された実施形態にかかわらず、他の実施形態においては、空気圧縮機をポンプ及び／または容器に固定することもできる。このような実施形態においては、空気圧縮機は、詰め替えユニットと共に使い捨てされる。

図４と図５は、ポンプ４１０と容器４０２を有する詰め替えユニット４００の実施形態を示している。容器４０２は、雄ネジ４０５が形成された首部４０３を有している。ポンプ４１０は、雄ネジ４０５と締結される雌ネジ４０６が形成されたキャップ４０４によって容器４０２に接続されている。なお、キャップ４０４は、他の手段、例えば、圧縮ばめ、溶接、接着剤、摩擦嵌め等、によって容器２０２に接続することができる。ポンプ４１０は、ピストン２２０を有している。ピストン４２０は、第１ピストン部４２２と第２ピストン部４２４から形成されている。第２ピストン部４２４は、スナップ嵌め接続、圧力嵌め接続、結合接続、接着接続、または、他の任意の方法によって第１ピストン部４２２に接続されている。ピストン４２０は、２つのピストン部から形成されているが、単一部材、または、複数の部材から形成することもできる。ピストンヘッド４２６は、第２ピストン部４２４の上部に設けられている。ピストンヘッド４２６は、ワイパーシール４２８を有している。また、ピストン４２０は、第２ワイパーシール４３４を有している。第２ワイパーシール４３４は、ピストン部４２２，４２４のいずれか一方に一体的に設けても良く、または、ピストン部４２２，４２４のいずれか一方に接続する別部材とすることもできる。一実施形態において、第２ワイパーシール４３４は、貫通穴が形成された基部４２５を有している。第２ワイパーシール４３４は、基部４２５に形成された貫通穴を介してピストン４２０に固定されている。以下に詳述するように、第２ワイパーシール４３４は、液体チャージ室４７７の出口バルブとして形成されている。

ピストン４２０は、ポンプハウジング４５０に内装されている。ポンプハウジング４５０は、第１ポンプハウジング部４５２と第２ポンプハウジング部４６１から形成されている。第２ポンプハウジング部４６１は、スナップ嵌め接続、圧力嵌め接続、結合接続、接着接続、または、他の任意の方法によって第１ポンプハウジング部４５２に接続されている。第２ポンプハウジング部４６１は、環状突起部４６２を有している。環状突起部４６２は、容器４０２の首部４０３よりも大径に形成されている。環状突起部４６２は、容器４０２の首部４０３の対向する表面４６６に嵌合する表面４６４を有している。第２ポンプハウジング部４６１は、シール手段、例えば、Ｏリング４６８を支持する環状溝４６７を有している。Ｏリング４６８は、ポンプ４１０と容器４０２の間の液密シールを形成するために、首部４０３の内周面と第２ポンプハウジング部４６１の間で圧縮されている。キャプ４０４は、ポンプハウジング４５０内をピストン４２０が上下方向に移動できるように開口部を有している。第２ポンプハウジング部４６１は、基部の内周面にシール部材４７０を有している。シール部材４７０は、ワイパーシールである。シール部材４７０は、ピストン４２０とポンプハウジング４５０の間から液体が漏れるのを防止するために、ピストン４２０とポンプハウジング４５０の間のシールを形成している。一実施形態において、シール部材４７０は、他のシール手段、例えば、一つ以上のＯリング（図示省略）に置き換えられる。一実施形態において、シール部材４７０は、第２ポンプハウジング部４６１に一体的に形成されている。

ピストン４２０には、中空内部４３２が形成されている。また、ピストン４２０は、空気流入口４３６を有している。空気流入口４３６には、吸気用逆止弁４３８が設けられている。吸気用逆止弁４３８は、空気流入口４３６から流出する液体を防止し、詰め替えユニット４００が取り外された場合に、ディスペンサーに残る通気通路（図示省略）、または、空気圧縮機（図示省略）の汚染を防止するために、衛生シールを有している。一実施形態において、衛生シールによる効果をより高めるために、第２吸気用逆止弁（図示省略）が吸気用逆止弁４３８に並設されている。第２吸気用逆止弁は、液体ポンプ、または、空気ポンプと共に設けても良い。

ポンプハウジング４５０は、一つ以上の液体流入口４８０を有している。この液体流入口４８０は、一つ以上の流入用逆止弁４８２を有している。流入用逆止弁４８２は、任意のチェックバルブとすることもでき、例えば、フラッパーバルブ、円錐形バルブ、プラグバルブ、傘バルブ、ダックビルバルブ、スリットバルブ、または、きのこバルブ、スプリングとボールバルブであってもよい。液体流入口４８０と流入用逆止弁４８２は、容器４０２の首部４０３の下部近傍に設けるのが好適である。これにより、詰め替えユニット４００を取り外した場合に、容器４０２内に残留する液体を極めて少量にすることができる。一実施形態において、ポンプハウジング４５０は、第１ポンプハウジング部４５２の上部に開口４５４を有する。開口４５４は、ポンプハウジング４５０内でピストン４２０を上下方向に移動することによってピストンヘッド４２６と第１ポンプハウジング部２５２の間に生じる真空を防止する。

一実施形態において、ポンプハウジング４５０の外周径は、首部２０３の内周径よりも小さく形成されている。これにより、液体通路４６９は、ポンプハウジング４５０と首部４０３の間に形成される。液体流入口４８０は、液体通路４６９の下部近傍に設けられている。一実施形態において、液体チャージ室４７７は、流入用逆止弁４８２と第２ワイパーシール４３４の間の領域に形成されている。液体チャージ室４７７は、ピストン４２０とポンプハウジング４５０の間のピストン４２０の外側に設けられている。

ピストン４２０は、開口部４３０と中空内部４３２を介して液体チャージ室４７７から流出する液体と液体流入口４３６を介して流入する空気を混合する混合室４７４を有する。混合室４７４内において、空気と液体が混合され混合物が形成される。混合室４７４の下流側には、一つ以上の混合触媒４４４が設けられている。混合触媒４４４は、例えば、一つ以上の単層または複層のスクリーン、単層または複層のメッシュ、単層または複層のスポンジ、発泡カートリッジ、または、これらを組み合わせて形成される。混合触媒４４４の下流側には、出口ノズル４４２が設けられている。なお、ピストン４２０には、係合機構部４９０が固定されている。係合機構部４９０は、ピストン２２０を上下方向に移動させるディスペンサー（図示省略）からの操作を伝動するために使用される。

図から理解されるように、ポンプ４１０はコンパクトであり、一実施形態において、液体ポンプ部は、容器４０２の首部に実質的に設けられている。容器４０２の首部の外側に設けられたポンプ４１０の部位は、空気流入口４３６、出口ノズル４４２とディスペンサーに接続された係合機構部４９０である。コンパクト化により輸送コストを低減することができる。また、空気圧縮機を再利用して廃棄することなく、都度に詰め替えユニットを交換することは、廃棄物を低減し、埋め立てによって破棄されるプラスチックの量を低減することができる。

図４は、ピストン４２０が上側に位置した状態のポンプ４１０を示し、これは、充填後または注入後の状態である。図５は、ピストン４２０が下側に位置した状態のポンプ４１０を示し、これは、分配時または分配後の状態である。ピストン４２０が、図５の分配状態から図４の充填状態に移動することにより、液体チャージ室４７７の充填容量が増加する。ワイパーシール４２８は、液体チャージ室４７７内を真空にするポンプハウジング２５０の内周部に当接している。出口バルブまたは第２ワイパーシール４３４は、閉鎖位置に移動する。ワイパーシール４２８は、十分に剛性を有する。これにより、ワイパーシール４２８がポンプハウジング４５０内を上側に移動することにより、ピストンヘッド４２６の上部の液体は、開口４５４を介してポンプハウジング４５０の上部から押し出される。このように、ピストンヘッド４２６の上部の液体は、液体チャージ室４７７に流入することはない。むしろ、図４に示すピストン４２０が上側に位置するまでは、容器４０２の液体は、液体チャージ室４７７の容量増加によって生じる真空により液体通路４６９を介して液体流入口４８０に流入し、流入用逆止弁４８２を介して液体チャージ室４７７に流入する。

ピストン４２０が、充填後または注入後の状態から図５に示す下側の位置に移動することにより、液体チャージ室４７７の容量は減少する。ワイパーシール４２８は、ポンプハウジング４５０と密封し、ピストンヘッド４２６からポンプハウジング２５０の上部への液体の流出を防止する。液体は、ピストン４２０の外側から、液体チャージ室４７７の出口バルブとして機能する第２ワイパーシール４３４、オリフィス４３０、ピストン４２０の中心部を介して混合室４７４に流入する。加圧空気は、空気圧縮機（図示省略）から、空気流入口４３６、吸気用逆止弁４３８を介して泡混合物を形成するために、空気と液体を混合する混合室４７４に流入する。泡混合物は、混合触媒４４４を介してノズル４４２から分配される。加圧空気は、液体と同時に混合室に供給することもでき、液体よりも前に混合室に供給することもでき、液体を混合室に流入した後に混合室に供給することもでき、または、これらを組合せることもできる。

図６と図７は、ポンプ６１０と容器６０２を有する詰め替えユニット６００の実施形態を示している。容器６０２は、首部６０３を有している。ポンプ６１０は、キャップ６０４によって容器４０２に接続されている。接続手段は、水密手段、例えば、接着剤、糸、圧縮嵌め、溶接、摩擦嵌め等が用いられる。ポンプ６１０は、ピストン６２０を有している。ピストン６２０の一側には、突起部材６２１が形成されている。ワイパーシール６２８が、ピストン６２０に固定されている。ワイパーシール６２８は、ネジ６２２によってピストン６２０に固定されている、しかし、ワイパーシール６２８を他の固定手段、例えば、接着剤で固定することもできる。なお、ワイパーシール６２８は、ピストン６２０と一体的に形成することもできる。

また、ピストン６２０には、一つ以上の第２突起部材６２９を形成することもできる。第 ２突起部材６２９は、ハウジング６５０に対してシールを形成しておらず、液体は、自由に流れる。一実施形態において、第２突起部材６２９を形成することにより、ピストン６２０は安定し、ピストン６２０の移動時の前後方向の蛇行を防止することができる。

ピストン６２０は、スナップフィット接合（a snap fit connection）により下側部分６５１に接続されている。しかし、ピストン６２０は、他の接合手段、例えば、接着剤、糸、摩擦嵌めにより下側部分６５１に接続することもできる。一実施形態において、下側部分６５１は、ピストン６２０と一体的に形成されている。一実施形態において、ピストン６２０は、流出用逆止弁（one-way outlet valve）６７４の表面と当接するバルブシート６７５を有している。流出用逆止弁６７４は、任意の逆止弁とすることもでき、例えば、スリットバルブ、ポペットバルブ、傘バルブ、チェックバルブであってもよい。ピストン６２０には、液体チャージ室６３２の一部を構成する中空内部が形成されている。液体チャージ室６３２は、ピストン６２０を取囲む容器６０２によって形成することもでき、少なくともポンプハウジング６５０によって部分的に取囲まれていればよい。

下側部分６５１には、空気流入口６３６を有する中空内部が形成されている。空気流入口６３６は、吸気用逆止弁６３８を有している。吸気用逆止弁６３８は、空気流入口６３６から流出する液体を防止し、詰め替えユニット６００が取り外された場合に、ディスペンサーに残る空気通路６９８や空気圧縮機（図示省略）の汚染を防止するために、衛生シールを有している。下側部分６５１は、混合室６７４を有している。混合室６７４は、液体チャージ室６３２から流出する液体と液体流入口６３６を介して流入する空気を混合して混合物を形成する部位に設けられている。一実施形態において、衛生シールによる効果をより高めるために、第２吸気用逆止弁（図示省略）を吸気用逆止弁６３８に並設されている。第２吸気用逆止弁は、液体ポンプ、または、空気ポンプと共に設けても良い。

混合室６７４の下流側には、一つ以上の混合触媒６４４が設けられている。混合触媒６４４は、例えば、一つ以上の単層または複層のスクリーン、単層または複層のメッシュ、単層または複層のスポンジ、発泡カートリッジ、隔壁、または、これらを組み合わせて形成される。混合触媒６４４の下流側には、出口ノズル６４２が設けられている。なお、ピストン６２０には、係合機構部６９０が固定されている。係合機構部６９０は、ピストン６２０（下側部分６５１を含む）を上下方向に移動させるディスペンサー（図示省略）からの操作を伝動するために使用される。

一実施形態において、下側部分６５１は、凹凸が形成された端部６９４を有している。端部６９４は、詰め替えユニット６００を空気圧縮機（図示省略）に着脱自在に接続するのに使用される。端部６９４は、コネクタ６９６に内嵌されている。コネクタ６９６は、ディスペンサー（図示省略）に接続されている。一実施形態において、コネクタ６９６は、空気配管６９７に接続される凹凸が形成された部位を有する。他の着脱自在なコネクタとしては、例えば、圧縮嵌め、スナップ嵌めがある。

ピストン６２０は、ポンプハウジング６５０内に固定されている。ポンプハウジング６５０は、第１ポンプハウジング６５２と第２ポンプハウジング６５１から形成されている。第２ポンプハウジング６６１は、第１ポンプハウジング６５２にスナップ嵌め接続、圧力嵌め接続、結合接続、接着接続、または、他の任意の方法によって接続されている。ポンプハウジング６５０は、２つのポンプハウジング部から形成されているが、プハウジング６５０は、単一部材、または、２つ以上の複数の部材から形成することもできる。

第２ポンプハウジング６６１は、環状突起部６６２を有している。環状突起部６６２は、容器６０２の首部６０３よりも大径に形成されている。環状突起部６６２は、容器６０２の首部６０３の対向する表面６６６に嵌合する表面６６４を有している。第２ポンプハウジング部６６１は、シール手段、例えば、Ｏリング６６８を支持する環状溝６６７を有している。Ｏリング６６８は、ポンプ６１０と容器６０２の間の液密シールを形成するために、首部６０３の内周面と第２ポンプハウジング部６６１の間で圧縮されている。キャプ６０４は、ポンプハウジング６５０内をピストン６２０が上下方向に移動できるように開口部を有している。第２ポンプハウジング部６５１は、基部の内周面にシール部材６８３を有している。シール部材６８３は、ワイパーシールである。シール部材６８３は、ピストン６２０とポンプハウジング６５０の間から液体が漏れるのを防止するために、ピストン６２０とポンプハウジング６５０の間のシールを形成している。一実施形態において、シール部材６８３は、他のシール手段、例えば、一つ以上のＯリング（図示省略）に置き換えられる。一実施形態において、シール部材６８３は、第２ポンプハウジング部６６１に一体的に形成されている。

ポンプハウジング６５０は、一つ以上の液体流入口６８０を有している。この液体流入口６８０は、一つ以上の流入用逆止弁６８２を有している。流入用逆止弁４８２は、任意のチェックバルブとすることもでき、例えば、フラッパーバルブ、円錐形バルブ、プラグバルブ、傘バルブ、ダックビルバルブ、スリットバルブ、きのこバルブ、または、スプリングとボールバルブであってもよい。液体流入口６８０と流入用逆止弁６８２は、容器６０２の首部６０３の下部近傍に設けるのが好適である。これにより、詰め替えユニット６００を取り外した場合に、容器６０２内に残留する液体を極めて少量にすることができる。一実施形態において、ポンプハウジング６５０は、第１ポンプハウジング部６５２の上部に開口６５４を有する。開口６５４は、ポンプハウジング６５０内でピストン６２０を上下方向に移動することによってピストンヘッド６２６と第１ポンプハウジング部６５２の間に生じる真空を防止する。

一実施形態において、ポンプハウジング６５０の外周径は、首部６０３の内周径よりも小さく形成されている。これにより、液体通路６６９は、ポンプハウジング６５０と首部６０３の間に形成される。液体流入口６８０は、液体通路６６９の下部近傍に設けられている。液体チャージ室６３２は、流入用逆止弁６８２と流出用逆止弁６７４の間の領域から形成されている。

図から理解されるように、ポンプ６１０はコンパクトに形成されている。容器６０２の首部の外側に設けられたポンプ６１０の部位は、空気流入口６３６、出口ノズル６４２とディスペンサーに接続された係合機構部６９０である。コンパクト化により輸送コストを低減することができる。また、空気圧縮機を再利用して廃棄することなく、都度に詰め替えユニットを交換することは、廃棄物を低減し、埋め立てによって破棄されるプラスチックの量を低減することができる。

図６は、ピストン６２０が上側に位置した状態のポンプ６１０を示し、これは、充填後または注入後の状態である。図７は、ピストン６２０が下側に位置した状態のポンプ６１０を示し、これは、分配時または分配後の状態である。ピストン６２０が、図７の分配状態から図６の充填状態に移動することにより、液体チャージ室６３２の充填容量が増加する。ワイパーシール６２８は、液体チャージ室６３２内を真空にするポンプハウジング６５０の内周部に当接している。出口バルブまたはワイパーシール６３４は、閉鎖位置に移動する。ワイパーシール６２８は、十分に剛性を有する。これにより、ワイパーシール６２８がポンプハウジング６５０内を上側に移動することにより、ピストンヘッド６２６の上部の液体は、開口６５４を介してポンプハウジング６５０の上部から押し出される。このように、ピストンヘッド６２６の上部の液体は、液体チャージ室６３２に流入することはない。むしろ、図６に示すピストン６２０が上側に位置するまでは、容器６０２の液体は、液体チャージ室６３２の容量増加によって生じる真空により液体通路６６９を介して液体流入口６８０に流入し、流入用逆止弁６８２を介して液体チャージ室６３２に流入する。

ピストン６２０が、充填後または注入後の状態から図７に示す下側の位置に移動することにより、液体チャージ室６３２の容量は減少する。ワイパーシール６２８は、ポンプハウジング６５０と密封し、ピストンヘッド６２６からポンプハウジング６５０の上部への液体の流出を防止する。液体は、ピストン６２０の外側から、液体チャージ室６３２の出口バルブとして機能するワイパーシール６３４、オリフィス６３０、ピストン６２０の中心部を介して混合室６７４に流入する。加圧空気は、空気圧縮機（図示省略）から、空気流入口６３６、吸気用逆止弁６３８を介して泡混合物を形成するために、空気と液体を混合する混合室６７４に流入する。泡混合物は、混合触媒６４４を介してノズル６４２から分配される。加圧空気は、液体と同時に混合室６７４に供給することもでき、液体よりも前に混合室６７４に供給することもでき、液体を混合室６７４に流入した後に混合室６７４に供給することもでき、または、これらを組合せることもできる。

図８は、容器８１２に液体排出ポンプ８３０が固定されている詰め替えユニット８００の断面図を示している。いくつかの実施形態において、容器８１２は、テーパ部８１４と首部８１６を有する。テーパ部８１４は、首部８１６の一部である。液体排出ポンプ８３０は、キャップ８３３を有する。キャップ８３３は、スナップ嵌め接続によって容器８１２の首部８１６に固定されている。必要に応じて、接続は、接着接続、嵌合接続、ネジ接続等により行うことができる。いくつかの実施形態において、容器の首部８１６とキャップ８３３は、オーバーラップを有して接続されるために長く形成されている。ポンプハウジング８３２は、円筒形に形成され、開口部８４４を有している。ポンプハウジング８３２の基部の近傍には、一つ以上の液体流入口８３４が形成されている。キャップ８３３とポンプハウジング８３２は、単一部材である、しかし、これらを複数部材及び／または異なる材料から形成することもできる。ポンプハウジング８３２は、ピストン８４０を上下に往復移動させるために、キャップ８３３に開口部８３７が形成されている。ピストン８４０は、中空内部８４８を有している。ピストン８４０の上部には、第１ワイパーシール８４２と第２ワイパーシール８４５が設けられている。第１ワイパーシール８４２と第２ワイパーシール８４５の間には、中空内部８４８に連通する開口部８４６が形成されている。

コネクタ８５２は、ピストン８４０の第２端部に固定されている。コネクタ８５２は、ピストン８４０を上下に往復移動させるために、ピストン８４０と係合するディスペンサー（図示省略）のアクチュエータ手段を有する。

シール部材８５２は、チャージ室８４７からピストン８４０の周辺に液体が漏れるのを防止するために、ピストン８４０に対してシールされている。また、シール部材８５２は、ポンプハウジング８３２の側部に対してシールするワイパーシール８５０を有している。シール部材８５２は、固定されており、ピストン８４０と共に上下に移動することはない。ワイパーシール８５０は、チャージ室８４７に液体を流入する液体流入口バルブとして機能する。

操作中、すなわち、液体排出ポンプ８３０が、図８に示す位置に有る場合には、チャージ室８４７は、液体で充填されている。ピストン８４０が下側に移動すると、チャージ室８４７の容量は減少する。チャージ室８４７から液体流入口８３４を通って流出する液体は、ワイパーシール８５０で防止されている。これにより、液体は、第１ワイパーシール８４２を介して第１ワイパーシール８４２と第２ワイパーシール８４５の間の領域に流入する。第２ワイパーシール８４５は、第２ワイパーシール８４５から容器８１２に流出する液体を防止する。これにより、液体は、開口部８４６を通ってピストン８４０の中空内部８４８に流出し、そして、出口８５４から流下する。

下端、すなわちストロークエンドまで移動したピストン８４０は、図８に示す位置に向かって移動する。ピストン８４０がストロークエンドまで移動した場合は、多量の液体が得られ、ピストン８４０がストロークの中程まで移動した場合には、少量の液体が得られる。これにより、液体排出ポンプ８３０は、可変容量型ポンプとなる。ピストン８４０が上側に向かって移動すると、ワイパーシール８４２がポンプハウジング８３２の壁に対してシールし、チャージ室８４７内が真空となる。真空は、液体を容器８１２から液体流入口８３４、ワイパーシール８５０を介してチャージ室８４７に流出する。これにより、チャージ室８４７は、液体で充填されて、液体排出ポンプ８３０の次の分配の準備が整う。

図９は、容器９１２に泡排出ポンプ９３０が固定されている詰め替えユニット９００の断面図を示している。いくつかの実施形態において、容器９１２は、テーパ部９１４と首部９１６を有する。泡排出ポンプ９３０は、キャップ９３３を有する。キャップ９３３は、スナップ嵌め接続によって容器９１２の首部９１６に固定されている。必要に応じて、接続は、接着接続、嵌合接続、ネジ接続等により行うことができる。

いくつかの実施形態において、容器の首部９１６とキャップ９３３は、オーバーラップを有して接続されるために長く形成されている。ポンプハウジング９３２は、円筒形に形成され、開口部９４４を有している。ポンプハウジング９３２の基部の近傍には、一つ以上の液体流入口９３４が形成されている。キャップ９３３とポンプハウジング９３２は、単一部材である、しかし、これらを複数部材及び／または異なる材料から形成することもできる。ポンプハウジング９３２は、ピストン９４０を上下に往復移動させるために、キャップ９３３に開口部９３７が形成されている。ピストン９４０は、中空内部９４８を有している。ピストン９４０の上部には、第１ワイパーシール９４２と第２ワイパーシール９４５が設けられている。第１ワイパーシール９４２と第２ワイパーシール９４５の間には、中空内部９４８に連通する開口部９４６が形成されている。

ピストン９４０は、外周方向に延出する円筒突起部９７６を有している。円筒突起部９７６は、空気流入口である。円筒突起部９７６は、上述した接続手段によって、空気源（図示省略）に接続されている。空気源は、詰め替えユニット９００の部位やデスペンサー（図示省略）の部位でも良く、空気と液体ポンプから流出される液体を混合するために、円筒突起部９７６に接続できれば良い。

コネクタ９５２は、ピストン９４０の第２端部に固定されている。コネクタ９５２は、ピストン９４０を上下に往復移動させるために、ピストン９４０と係合するディスペンサー（図示省略）のアクチュエータ手段を有する。

一実施形態において、空気源（図示省略）は、ディスペンサ（図示省略）に設けられ、ポンプ９３０は、吸気用逆止弁９０１を有する。吸気用逆止弁９０１は、衛生バルブである。これにより、空気源内にカビを発生させる空気源（図示省略）から排出する液体を防止することができる。

ポンプ９３０には、発泡体を形成する液体と空気の混合を助成する発泡カートリッジ９５３を設けることもできる。発泡カートリッジ９５３は、１つ以上のスクリーン、バッフル、スポンジ、多孔質部材から形成されている。

シール部材９５２は、チャージ室９４７からピストン９４０の周辺に液体が漏れるのを防止するために、ピストン９４０に対してシールされている。また、シール部材９５２は、ポンプハウジング９３２の側部に対してシールするワイパーシール９５０を有している。シール部材９５２は、固定されており、ピストン９４０と共に上下に移動することはない。ワイパーシール９５０は、チャージ室８４７に液体を流入する液体流入口バルブとして機能する。

操作中、すなわち、液体排出ポンプ９３０が、図９に示す位置に有る場合には、チャージ室９４７は、液体で充填されている。ピストン９４０が下側に移動すると、チャージ室９４７の容量は減少する。チャージ室９４７から液体流入口９３４を通って流出する液体は、ワイパーシール９５０で防止されている。これにより、液体は、第１ワイパーシール９４２を介して第１ワイパーシール９４２と第２ワイパーシール９４５の間の領域に流入する。第２ワイパーシール９４５は、第２ワイパーシール９４５から容器９１２に流出する液体を防止する。これにより、液体は、開口部９４６を通ってピストン９４０の中空内部９４８に流出し、そして、出口８５４から流下する。

同時に、空気は、空気流入口９０２を通って流入し、中空内部９４８から流出する液体と混合される。液体／空気の混合物は、発泡カートリッジ９５３を通り、多くの泡を含む混合物になる。

下端、すなわちストロークエンドまで移動したピストン９４０は、図９に示す位置に向かって移動する。ピストン９４０がストロークエンドまで移動した場合は、多量の液体が得られ、ピストン９４０がストロークの中程まで移動した場合には、少量の液体が得られる。これにより、泡排出ポンプ９３０は、可変容量型ポンプとなる。ピストン９４０が上側に向かって移動すると、ワイパーシール９４２がポンプハウジング９３２に対してシールし、チャージ室９４７内が真空となる。真空は、液体を容器９１２から液体流入口９３４、ワイパーシール９５０を介してチャージ室９４７に流出する。これにより、チャージ室９４７は、液体で充填されて、泡排出ポンプ９３０の次の分配の準備が整う。同時に、空気源（図示省略）にも空気が充填される。

また、フィルタ９８０が、空気流入口通路９５３に設けられている。フィルタ９８０は、ディスペンサー（図示省略）の固定された空気源（図示省略）から侵入するカビ及び／または細菌を防止することができる型、サイズから選択される。いくつかの実施形態において、フィルタ９８０は、約０．２μｍの孔径を有する多数の微細孔が形成されている。これにより、無菌、且つ、ウイルスを含まない空気を流入させることができる。いくつかの実施形態において、孔径は約０．４５μｍに形成されている。これにより、バクテリアを含まない空気を流入させることができる。いくつかの実施形態において、フィルタは、可視可能な粒子やｍｍ単位の粒子を除去できるものを選択することができる。

また、いくつかの実施形態において、ＭＥＲＶ５よりも小さい範囲を有するフィルタが使用されている。いくつかの実施形態において、ＭＥＲＶ５からＭＥＲＶ８の範囲を有するフィルタが使用されている。いくつかの実施形態において、ＭＥＲＶ５よりも大きい範囲を有するフィルタが使用されている。また、いくつかの実施形態において、ＭＥＲＶ９からＭＥＲＶ１２の範囲を有するフィルタが使用されている。いくつかの実施形態において、ＭＥＲＶ１３よりも大きい範囲を有するフィルタが使用されている。

いくつかの実施形態において、フィルタ９８０は空気を濾過するために選択される。しかし、これは、濡れてもなお使用できる材料から選択する必要がある。そのようなフィルタは、水がはねかかるディスペンサーや、シャワー室に設置されたディスペンサーや、高湿度環境に設置されたディスペンサーに好適に使用することができる。

本発明は、実施形態の説明によって示され、実施形態は細部にわたって説明されている。しかし、それらは出願人の意図を制限するものではなく、そのような実施形態はクレームの技術的範囲を制限するものでもない。また、追加的な利点と変更は当業者に明らかである。また、一つの実施形態で説明された要素は、他の実施形態にも適用することができる。よって、本発明は、より広義に解釈され、詳細な説明、代表的な装置及び実施形態に限定されるものではない。本発明は、出願人の一般的な発明概念の精神または範囲から逸脱することなく詳細な説明に基づいて生産することができる。

Claims (23)

1. ハウジングと、
   前記ハウジング内を往復移動する、外周壁及び少なくとも中央部分に中空部を有し、前記外周壁から前記中央部へのオリフィスを含む、ピストンと、
   前記ピストンとハウジングの間をシールする前記ピストンの上部端に近接して設けられ、前記ピストン壁の前記オリフィスよりも上側に設けられた、第１シール部と、
   前記ピストンの上端部よりも下側においてハウジングの側壁に設けられた液体流入口と、
   流入用逆止弁と、
   流出用逆止弁が設けられた液体流出口と、
   少なくとも前記流入用逆止弁、流出用逆止弁、ハウジングの側壁及びピストンの側壁によって規定されたチャージ室と、並びに、
   前記流出用逆止弁の下流側に設けられた混合室と、を備え、
   前記混合室は、前記排出ポンプを下方に移動することによりディスペンスし、且つ、前記ピストンを上方に移動することにより再充填されるようにした
   ことを特徴とする排出ポンプ。
2. 前記液体流出口に連通する空気流入口と、前記空気流入口と液体流出口の下流側に発泡要素を備える請求項１記載の排出ポンプ。
3. 前記流入用逆止弁を前記流出用逆止弁よりも下側に設けた請求項１記載の排出ポンプ。
4. 液体を保持する容器と、前記容器に形成された首部と、前記首部とハウジングの間に形成された液体通路を備える請求項１記載の排出ポンプ。
5. 前記ハウジングの外周径を前記容器の首部の内周径よりも小径に形成した請求項４記載の排出ポンプ。
6. 少なくとも前記流出用逆止弁における部位を前記ピストンの外側に設けた請求項１記載の排出ポンプ。
7. 少なくとも前記流出用逆止弁における部位を前記ピストンの内側に設けた請求項１記載の排出ポンプ。
8. 前記ハウジングは、開口を有し、前記開口は、前記ピストンの上端部の上側に設けられ、前記開口を介して液体を流出及び流入させてピストンの上端部に発生する真空を防止する請求項１記載の排出ポンプ。
9. 空気流入口と、吸気用逆止弁とを備え、前記吸気用逆止弁を前記混合室の上流側に設け、前記吸気用逆止弁を超えて流出する液体を防止する請求項１記載の排出ポンプ。
10. コネクタを有する空気流入口を備え、前記コネクタにより空気流入口と空気源は着脱自在に接続される請求項４記載の排出ポンプ。
11. 前記空気流入口にフィルタを備える請求項１０記載の排出ポンプ。
12. 前記フィルタを濡れても使用可能な材料から選択した請求項１１記載の排出ポンプ。
13. ディスペンサーを備え、前記ディスペンサーは、空気圧縮機を有し、前記空気圧縮機の空気流入口と空気源は着脱自在に接続される請求項１０記載の排出ポンプ。
14. 前記ディスペンサーの空気圧縮機は、空気供給口を有し、前記空気供給口に空気圧縮機に浸入する水分または細菌を防止するバリアを設けている請求項１３記載の排出ポンプ。
15. 前記ディスペンサーの空気圧縮機は、少なくとも細菌の成長とカビの成長を抑制する添加剤を有する請求項１３記載の排出ポンプ。
16. 液体を保持する容器と、
    前記容器に形成された首部と、
    少なくとも前記首部の内側に設けられたポンプハウジング部と、
    シール手段を有するピストンと、
    前記容器の首部とポンプハウジング部の間の液体通路と、
    前記容器の首部の上端部よりも下側に設けられた前記ポンプハウジング部の液体流入口と、
    前記液体流入口に近接して設けられた流入用逆止弁と、
    流出用逆止弁を有する液体流出口と、
    少なくとも前記流入用逆止弁、流出用逆止弁、ポンプハウジング及びピストンによって規定された部位に形成されたチャージ室と、
    空気流入口と、
    吸気用逆止弁と、
    前記チャージ室と吸気用逆止弁の下流側に設けられた混合室と、並びに
    前記混合室に空気と液体を供給する空気流入口と液体流入口と、を備え、
    前記シール手段は、ポンプの外周壁に当接する
    ことを特徴とする詰め替えユニット。
17. 前記空気流入口に着脱自在に接続されるコネクタを備え、前記コネクタは、前記詰め替えユニットがディスペンサー内に置かれた場合は、空気源に接続され、前記詰め替えユニットがディスペンサーから取除かれた場合には、前記空気源との接続が解除される請求項１６記載の詰め替えユニット。
18. 前記空気流入口にフィルタを備える請求項１６記載の詰め替えユニット。
19. 少なくとも前記流出用逆止弁における部位を前記ピストンの外側に設けた請求項１６記載のポンプ。
20. 少なくとも前記流出用逆止弁における部位を前記ピストンの内側に設けた請求項１６記載のポンプ。
21. 首部を有する容器と、
    前記首部は、内周径を有し、前記内周径を記容器の断面領域の断面部よりも小径に形成し、
    外周径を有するポンプハウジング部と、
    前記ポンプハウジング部の外周径を液体通路を形成する前記首部の内周径よりも小径に形成し、
    前記ポンプハウジング部の内周壁に当接するシールを有するピストンと、
    液体通路から液体を流入する前記ポンプハウジングに設けられた液体流入口と、
    流入用逆止弁と、
    流出用逆止弁と、
    少なくとも前記流入用逆止弁、流出用逆止弁、ポンプハウジング及びピストンの壁によって規定された部位に形成されたチャージ室と、
    前記ピストンの外側から内側に液体を流入する前記ピストンの壁の開口と、
    混合室と、
    空気流入口と、
    前記空気流入口に近接して設けられた吸気用逆止弁と、を備え、
    前記混合室を前記空気流入口と前記混合室を連結する部位の下流側に設け、
    前記ピストンが上側に向かって移動した場合は、前記チャージ室に液体が流入し、前記ピストンが下側に向かって移動した場合には、前記チャージ室から液体が流出する
    ことを特徴とする泡ポンプ詰め替えユニット。
22. 前記空気流入口に着脱自在に接続されるコネクタを備え、前記コネクタは、前記泡ポンプ詰め替えユニットがディスペンサー内に置かれた場合は、空気源に接続され、前記泡ポンプ詰め替えユニットがディスペンサーから取除かれた場合には、空気源との接続が解除される請求項２１記載の泡ポンプ詰め替えユニット。
23. 前記空気流入口にフィルタを備える請求項２１記載のポンプハウジング。

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