JP2015524017A - 高い耐引っかき性を有するコーティング剤 - Google Patents

高い耐引っかき性を有するコーティング剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2015524017A
JP2015524017A JP2015517710A JP2015517710A JP2015524017A JP 2015524017 A JP2015524017 A JP 2015524017A JP 2015517710 A JP2015517710 A JP 2015517710A JP 2015517710 A JP2015517710 A JP 2015517710A JP 2015524017 A JP2015524017 A JP 2015524017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating agent
group
coating
diisocyanate
adduct
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015517710A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6297031B2 (ja
Inventor
ローメルダー ライナー
ローメルダー ライナー
ゲアリッツァー ハンス
ゲアリッツァー ハンス
ハラック マークス
ハラック マークス
ウンケルホイサー トビアス
ウンケルホイサー トビアス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Evonik Industries AG
Original Assignee
Evonik Industries AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from EP12172681.4A external-priority patent/EP2676982A1/de
Priority claimed from EP12194204.9A external-priority patent/EP2735578A1/de
Application filed by Evonik Industries AG filed Critical Evonik Industries AG
Publication of JP2015524017A publication Critical patent/JP2015524017A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6297031B2 publication Critical patent/JP6297031B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D175/00Coating compositions based on polyureas or polyurethanes; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D175/04Polyurethanes
    • C09D175/06Polyurethanes from polyesters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/70Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the isocyanates or isothiocyanates used
    • C08G18/71Monoisocyanates or monoisothiocyanates
    • C08G18/718Monoisocyanates or monoisothiocyanates containing silicon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/70Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the isocyanates or isothiocyanates used
    • C08G18/72Polyisocyanates or polyisothiocyanates
    • C08G18/77Polyisocyanates or polyisothiocyanates having heteroatoms in addition to the isocyanate or isothiocyanate nitrogen and oxygen or sulfur
    • C08G18/778Polyisocyanates or polyisothiocyanates having heteroatoms in addition to the isocyanate or isothiocyanate nitrogen and oxygen or sulfur silicon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • C08K5/34Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring
    • C08K5/3412Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring having one nitrogen atom in the ring
    • C08K5/3432Six-membered rings
    • C08K5/3435Piperidines
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • C08K5/34Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring
    • C08K5/3467Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring having more than two nitrogen atoms in the ring
    • C08K5/3472Five-membered rings
    • C08K5/3475Five-membered rings condensed with carbocyclic rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D175/00Coating compositions based on polyureas or polyurethanes; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D175/04Polyurethanes

Abstract

本発明は、コーティング剤であって、少なくとも2、好ましくは2.8〜6のNCO官能価を有する、少なくとも1種の脂肪族または脂環式ポリイソシアネート、任意に少なくとも1種の結合剤、好ましくはヒドロキシル基含有結合剤、イソシアナトトリアルコキシシランと多価アルコールとの少なくとも1種の付加物において、前記多価アルコールのヒドロキシ基の90%超、より好ましくは95%超、最も好ましくは99%超が、前記イソシアナトトリアルコキシシランとの反応により変換され、前記付加物中のイソシアナトトリアルコキシシランのイソシアネート基の0.1質量未満が反応性である前記付加物、ルイス酸、リン酸または亜リン酸ならびにそのエステル、ブロックされているスルホン酸またはブロックされていないスルホン酸、硫酸、60℃超の融点を有するカルボン酸およびカルボン酸テトラアルキルアンモニウムを含む群から選択される少なくとも1種の触媒、任意に少なくとも1種の助剤、好ましくは、少なくとも1種のさらなる架橋剤、および/または添加物、ならびに任意に有機溶媒を含む前記コーティング剤、ならびに該コーティング剤の準備、表面への塗布および硬化を含む方法、該コーティング剤の硬化により得られるコーティング、および該コーティング剤の、金属表面、ガラス表面、プラスチック表面または木材表面をコーティングするための使用に関する。

Description

本発明は、コーティング剤であって、少なくとも2、好ましくは2.8〜6のNCO官能価を有する少なくとも1種の脂肪族または脂環式ポリイソシアネート、任意に少なくとも1種の結合剤、好ましくは、ヒドロキシル基含有結合剤、イソシアナトリアルコキシシランと多価アルコールとの少なくとも1種の付加物において、この多価アルコールのヒドロキシ基の90%超、好ましくは95%超、最も好ましくは99%超が、前記イソシアナトトリアルコキシシランとの反応により変換され、前記付加物中のイソシアナトトリアルコキシシランのイソシアネート基の0.1質量%未満が反応性である前記付加物、ルイス酸、リン酸または亜リン酸ならびにそのエステル、ブロックされたスルホン酸またはブロックされていないスルホン酸、硫酸、60℃超の融点を有するカルボン酸、およびカルボン酸テトラルキルアンモニウムを含む群から選択される少なくとも1種の触媒、任意に少なくとも1種の助剤、好ましくは、少なくとも1種のさらなる架橋剤、および/または添加物、および任意に有機溶媒を含む前記コーティング剤、ならびにこのコーティング剤の準備、表面への塗布および硬化を含む方法、前記コーティング剤の硬化により得られるコーティング、および前記コーティング剤の、金属表面、ガラス表面、プラスチック表面または木材表面をコーティングするための使用に関する。
2成分系を基とする脂肪族ポリウレタンコーティングは、その際立った特性プロファイルの点で公知である。前記コーティングは、その耐候性および耐化学薬品性が高いため、例えば、自動車下地塗装(Automobilerstlackierung)および自動車補修塗装、航空機塗装、および大型車両のコーティングの分野におけるクリア塗料として幅広く適用されている。
脂肪族ポリウレタン塗料の欠点は、その耐引っかき性が不十分であることである。これは、特に、US−P5137972によれば、酸性環境の影響に対して特に高い耐性に適応されていなければならない自動車クリア塗装で適用されるものである。標準2成分PUR(標準2成分ポリウレタン)塗料が有する耐引っかき性は、多くの場合、自動車産業の要求をもはや満たさないため、前記塗料を、例えば、US−P6387519に記載のナノ粒子によって改質する必要がある。
二成分PUR塗料の耐引っかき性を改善する前記文献に記載の1つの方策は、部分的に第二級アミノシランにより誘導体化されているポリイソシアネート架橋剤を使用することである。前記コーティングは、熱硬化の場合にきわめて有効であることが明らかであるため、すでに自動車下地塗装において使用することができる。
耐引っかき性のクリア塗料のための部分シラン化ポリイソシアネートは、EP−A1273640からも公知である。充分に迅速な硬化が行われうるために、前記ポリイソシアネートは、遊離NCO基を有していなければならない。さらに、そこに記載される架橋剤は、自動車塗装のための熱硬化性コーティング中で使用される、つまり、120℃超の温度で硬化させる。
ポリイソシアネートと第二級アミノシランとの反応生成物を基とする耐引っかき性の高いクリア塗料の重要な欠点は、2成分PUR塗料のポリイソシアネート架橋剤と比べて前期架橋剤成分の分子量が比較的高いことであり、これによって、前記成分の粘度が比較的明らかに高くなり、それによって、固体含有量が明らかに比較的低くなり、同一の適用粘度での塗料配合物の揮発性溶媒の割合が比較的高くなる。
本発明の基礎をなす課題は、表面上のコーティングの組成成分として、または塗料配合物の組成成分として硬化した後に、硬化したコーティング剤を含むコーティングまたは硬化した塗料の高い耐引っかき性および耐化学薬品性をもたらすコーティング剤を準備することにある。
本発明の基礎をなすさらなる課題は、固体含有量が可能な限り高いコーティング剤を準備することにある。
前記課題およびさらなる課題は、本願の対象によって、および特に添付の独立請求項の対象によっても解決され、ここで、実施態様は、下位請求項から明らかである。
本発明の基礎をなす問題は、第一の観点において、
A)少なくとも2、好ましくは2.8〜6のNCO官能価を有する、少なくとも1種の脂肪族または脂環式ポリイソシアネート、
B)任意に少なくとも1種の結合剤、好ましくは、ヒドロキシル基含有結合剤、
C)イソシアナトトリアルコキシシランと多価アルコールとの少なくとも1種の付加物において、前記多価アルコールのヒドロキシ基の好ましくは90%超、より好ましくは95%超、最も好ましくは99%超が、前記イソシアナトトリアルコキシシランとの反応により変換されている、および/または前記付加物中のイソシアナトトリアルコキシシランのイソシアネート基の0.1質量%未満が、反応性である前記付加物、
D)ルイス酸、リン酸または亜リン酸ならびにそのエステル、ブロックされたスルホン酸またはブロックされていないスルホン酸、硫酸、60℃超の融点を有するカルボン酸、およびカルボン酸テトラアルキルアンモニウムを含む群から選択される少なくとも1種の触媒、
E)任意に、イソシアネートを含まない架橋剤、添加剤、安定剤および添加物を含む群から選択される少なくとも1種の助剤、ならびに
F)任意に、有機溶媒
を含むコーティング剤により解決される。
第一の観点の第一の実施態様では、前記問題は、A)の割合が、成分A)、B)およびC)の合計に対して15〜40質量%であるコーティング剤により解決される。
第一の観点の1つの実施態様でもある、第一の観点の第二の実施態様では、前記問題は、B)の割合が、成分A)、B)およびC)の合計に対して20〜60質量%であるコーティング剤により解決される。
第一ないし第二の観点の1つの実施態様でもある、第一の観点の第三の実施態様では、前記問題は、C)の割合が、成分A)、B)およびC)の合計に対して10〜70質量%であるコーティング剤により解決される。
第一ないし第三の観点の1つの実施態様でもある、第一の観点の第四の実施態様では、前記問題は、前記少なくとも1種の脂肪族または脂環式ポリイソシアネートが、ジイソシアネートのオリゴマー化により製造され、このジイソシアネートが、好ましくは、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4’−ジイソシアナトジシクロヘキシルメタンおよび/または2,4’−ジイソシアナトジシクロヘキシルメタン、2−メチルペンタンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートおよび2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートを含む群から選択されるコーティング剤により解決される。
第一ないし第四の観点の1つの実施態様でもある、第一の観点の第五の実施態様では、前記問題は、前記少なくとも1種の結合剤が、ヒドロキシル基を含むポリエステル、ポリエーテル、ポリアクリレート、ポリカーボネートおよびポリウレタンを含む群から選択され、前記結合剤が、20〜500mgKOH/gのOH価、および250〜6000g/molの平均分子量を有するコーティング剤により解決される。
第一ないし第五の観点の1つの実施態様でもある、第一の観点の第六の実施態様では、前記問題は、前記イソシアナトトリアルコキシシランと多価アルコールとの付加物が、少なくとも1つの−Si(OR1)(OR2)(OR3)−基と1つのイソシアネート基とで置換されたアルキル基である、イソシアナトトリアルコキシシランと多価アルコールとの反応の付加物であり、
前記少なくとも1つの−Si(OR1)(OR2)(OR3)−基と1つのイソシアネート基とで置換されたアルキル基が、1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルカンであり、
かつ、R1、R2およびR3が、それぞれおよび互いに独立して、メチル、エチル、プロピルおよびブチルを含む群から選択される、
コーティング剤により解決される。
第一ないし第六の観点の1つの実施態様でもある、第一の観点の第七の実施態様では、前記問題は、前記イソシアナトトリアルコキシシランが、一般式(I)
Figure 2015524017
[式中、nは、1、2、3、4、5または6、好ましくは3であり、
1、R2およびR3は、それぞれおよび互いに独立して、メチル、エチルおよびプロピルを含む群から選択され、好ましくはそれぞれメチルである]
の化合物であるコーティング剤により解決される。
第一ないし第七の観点の1つの実施態様でもある、第一の観点の第八の実施態様では、前記問題は、10〜200℃、好ましくは20〜160℃で硬化可能なコーティング剤により解決される。
第一ないし第八の観点の1つの実施態様でもある、第一の観点の第九の実施態様では、前記問題は、非水性コーティング剤であるコーティング剤により解決される。
第一ないし第九の観点の1つの実施態様でもある、第一の観点の第十の実施態様では、前記問題は、付加物C)中の多価アルコールの少なくとも75%、好ましくは少なくとも90%、さらに好ましくは少なくとも95%が、非環式多価アルコールであるコーティング剤により解決される。
第二の観点では、本発明の基礎をなす問題は、以下の工程
a)請求項1から10までのいずれか1項に記載のコーティング剤を準備する工程、
b)このコーティング剤を、コーティングする表面に塗布する工程、および
c)このコーティング剤を硬化させる工程
を含む方法により解決される。
第二の観点の第一の実体様では、前記問題は、工程c)の温度が、10〜200℃、好ましくは20〜160℃である方法により解決される。
第三の観点では、本発明の基礎をなす問題は、第一の観点もしくはその1つの実施態様によるコーティング剤の硬化により得られるコーティングにより解決されるか、または第二の観点もしくはその1つの実施態様による方法により解決される。
第四の観点では、本発明の基礎をなす問題は、第三の観点によるコーティングを含む金属表面、ガラス表面、プラスチック表面または木材表面により解決される。
第五の観点では、本発明の基礎をなす問題は、第一の観点またはその1つの実施態様によるコーティング剤を含む、車両塗装での多層塗装におけるプライマー、中間層、上塗り塗料またはクリア塗料、好ましくは上塗り塗料またはクリア塗料の組成成分により解決される。
第六の観点では、本発明の基礎をなす問題は、第一の観点またはその1つの実施態様によるコーティング剤の、金属表面、ガラス表面、プラスチック表面または木材表面をコーティングするための使用により解決される。
本発明は、イソシアナトトリアルコキシシランと多価アルコールとの付加物をコーティング剤の成分として使用することによって、ポリイソシアネートによる架橋後に、慣用のコーティングと比べて有利な材料特性、特に、特に高い耐引っかき性および耐化学薬品性、および過焼黄変(Ueberbrennvergilbung)に対する高い耐性を示すコーティングが形成されるという、本発明者の驚くべき知見に基づいている。さらに、このコーティング剤は、驚くべきことに特に高い固体含有量を有するものである。
本発明によるコーティング剤は、好ましくは実質的に成分A)、B)、C)、D)およびE)からなるものである。これは、好ましい実施態様では、成分A)、B)、C)、D)およびE)の合計が、優位性が高くなる順序で、前記コーティング剤の少なくとも45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、92、94、96、98または99質量%を占めることを意味する。
好ましい実施態様では、本発明によるコーティング剤は、非水性コーティング剤である。特に好ましい実施態様では、本願で使用される「非水性」という概念は、本発明によるコーティング剤が、成分A)、B)、C)、D)およびE)の合計に対して3質量%以下、好ましくは1質量%以下の含水率を有することを意味する。好ましい実施態様では、本発明によるコーティング剤は水を含まない。
架橋剤成分として使用される脂肪族または脂環式ポリイソシアネートA)は、少なくとも2、好ましくは2〜6、より好ましくは2.8〜6、最も好ましくは2〜4のNCO官能価を有する、少なくとも1種の脂肪族および/または脂環式ポリイソシアネートを含んでいる。好ましい実施態様では、本願で使用される「NCO官能価」という概念とは、相応の分子、好ましくは架橋剤成分A)を平均的に有する反応性のNCO置換基の数であると理解される。
本発明により使用されるポリイソシアネートは、任意の脂肪族ジイソシアネート、脂環式および/または(環式)脂肪族ジイソシアネートであってよい。好ましい実施態様では、本願で使用される「(環式)脂肪族ジイソシアネート」という概念とは、1つの分子中に、1つの環に結合したNCO基と、脂肪族基に結合したNCO基が同時に存在していることと理解され、例えば、イソホロンジイソシアネートの場合である。好ましい実施態様では、本願で使用される「脂環式ジイソシアネート」という概念とは、脂環式環に直接結合したNCO基のみを有するジイソシアネートであると理解され、例えば、ジイソシアナトジシクロヘキシルメタン(H12MDI)である。
ポリイソシアネートA)として使用するために好適な脂肪族ジイソシアネートには、好ましくは3〜16個の炭素原子、より好ましくは4〜12個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖のアルキレン基が含まれる。好適な脂環式ジイソシアネートまたは(環式)脂肪族ジイソシアネートは、好ましくは4〜18個の炭素原子、より好ましくは6〜15個の炭素原子を有するシクロアルキレン基が含まれる。好適なジイソシアネートまたはポリイソシアネートの例には、シクロヘキサンジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、エチルシクロヘキサンジイソシアネート、プロピルシクロヘキサンジイソシアネート、メチルジエチルシクロヘキサンジイソシアネート、プロパンジイソシアネート、ブタンジイソシアネート、ペンタンジイソシアネート、ヘキサンジイソシアネート、ヘプタンジイソシアネート、オクタンジイソシアネート、ノナンジイソシアネート、ノナントリイソシアネート、例えば、4−イソシアネートメチル−1,8−オクタンジイソシアネート(TIN)、デカンジイソシアネートおよびトリイソシアネート、ウンデカンジイソシアネートおよびウンデカントリイソシアネート、ドデカンジイソシアネートおよびドデカントリイソシアネートが含まれる。同じく、4−メチルシクロヘキサン−1,3−ジイソシアネート、2−ブチル−2−エチルペンタメチレンジイソシアネート、3(4)−イソシアネートメチル−1−メチルシクロヘキシルイソシアネート、2−イソシアネートプロピルシクロヘキシルイソシアネート、2,4’−メチレンビス(シクロヘキシル)ジイソシアネートおよび/または1,4−ジイソシアナト−4−メチルペンタンが好適である。
ポリイソシアネートとして使用されるジイソシアネートは、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ヘキサンメチレンジイソシアネート(HDI)、ジイソシアナトジシクロヘキシルメタン(H12MDI)、2−メチルペンタンジイソシアネート(MPDI)、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート/2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMDI)、ノルボルナンジイソシアネート(NBDI)を含む群から選択されるのが好ましい。IPDI、HDI、TMDIおよび/またはH12MDIが使用されるのが特に好ましく、ここで、IPDI、H12MDIおよび/またはHDIは、最も好ましいポリイソシアネートである。
前記ジイソシアネートまたはその混合物から、ウレタン構造、アロファネート構造、尿素構造、ビウレット構造、ウレトジオン構造、アミド構造、イソシアヌレート構造、カルボジイミド構造、ウレトンイミン構造、オキサジアジントリオン構造またはイミノオキサジアジンジオン構造を用いる結合により製造することができるポリイソシアネートが使用されるのが特に好ましい。このようなポリイソシアネートは市販されており、例えば、VESTANAT HT 2500Lである。イソシアヌレート、特に、IPDIおよび/またはHDIのイソシアヌレートが特に好適である。このようなポリイソシアネートは、場合により二官能性または多官能性のH酸性成分、例えば、ジオールもしくはポリオールおよび/またはジアミンもしくはポリアミンにより追加的に鎖が延長されていてよいか、または分岐されていてよい。本発明により好ましく使用されるものから、蒸留分離により残留モノマーが除去され、ジイソシアネート残留モノマーの含有量は、0.5質量%未満である。
本発明の範囲において、前記ジイソシアネートおよび/またはポリイソシアネートの任意の混合物が使用されてよい。
成分A)は、成分A)、B)およびC)の合計に対して5〜50質量%、好ましくは15〜40質量%で本発明によるコーティング組成物中に含まれている。例えば、A)が、成分A)、B)およびC)の合計に対して50質量%で本発明によるコーティング剤中に含まれていることは、A)25g、B)12.5g、およびC)12.5gが含まれている場合である。成分A)のイソシアネート基対成分B)のOH基のモル比は、好ましい実施態様では0.3:1〜2:1、より好ましくは0.5:1〜1.5:1であり、最も好ましくは、0.7:1〜1.3:1である。
本発明によるコーティング剤は、成分B)として少なくとも1種の結合剤を含んでいる。基本的に、結合剤として当業者に公知のあらゆる種類の結合剤、例えば、通常、10000g/mol超の平均分子量を有する熱可塑性、つまり、架橋不可能な結合剤も好適である。しかし、少なくとも1つの酸性水素原子、例えば、ヒドロキシル基または第一級アミン基または第二級アミン基を有する少なくとも1つ、しかし、好ましくは1つ超の反応性官能基を有する結合剤が好ましい。前記種類の好適な結合剤は、例えば、少なくとも1つ、しかし、好ましくは2つまたは複数のヒドロキシル基を有する。前記結合剤のさらなる好適な官能基は、例えば、トリアルコキシシラン官能基である。
官能基を有する結合剤として、20〜500mgKOH/gのOH価および250〜6000g/molの平均モル量を有する、ヒドロキシル基を含むポリエステル、ポリエーテル、ポリアクリレート、ポリカーボネートおよびポリウレタンが使用されるのが好ましい。本発明の範囲では、50〜250mgKOH/gのOH価および500〜6000g/molの平均分子量を有する、ヒドロキシル基を含むポリエステルまたはポリアクリレートが、結合剤成分として使用されるのが特に好ましい。水酸基価(OH価、OHV)は、DIN53240−2に準拠して測定される。この方法では、試料を、触媒として4−ジメチルアミノピリジンの存在下に無水酢酸と反応させ、ここで、ヒドロキシル基がアセチル化される。ここで、ヒドロキシル基1つあたり1分子の酢酸が生じる一方、引き続く過剰の無水酢酸の加水分解によって、2分子の酢酸が提供される。酢酸の消費量は、主値と、同時並行に実施される空試験値との差から滴定で求められる。前記分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)を用いて測定される。前記試料の特性化は、DIN55672−1に準拠して溶離液としてテトラヒドロフラン中で行われる。
結合剤として使用されるヒドロキシル基を含む(メタ)アクリル共重合体として、モノマー組成物を有する樹脂、例えば、WO93/15849(8ページ25行〜10ページ5行)に記載される樹脂が使用されてよい。ここで、モノマーの(メタ)アクリル酸の割合に応じた使用により調整される、(メタ)アクリル共重合体の酸価は、0〜30mgKOH/g、好ましくは0〜15mgKOH/gであるのが望ましい。前記(メタ)アクリル共重合体の数平均分子量(ポリスチレン標準に対するゲル浸透クロマトグラフィーにより求められる)は、好ましくは2000〜20000g/molであり、ガラス遷移温度は、好ましくは−40℃〜+60℃である。本発明により使用される(メタ)アクリル共重合体の、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの割合に応じた使用により調整されるヒドロキシル含有量は、好ましくは20〜500mgKOH/g、特に好ましくは50〜250mgKOH/gである。
本発明によれば、結合剤として好適なポリエステルポリオールは、WO93/15849に記載の通り、ジカルボン酸およびポリカルボン酸ならびにジオールおよびポリオールのモノマー組成物を有する樹脂である。ポリエステルポリオールとして、カプロラクトンと低分子ジオールおよび低分子トリオールとの重付加生成物(例えば、CAPA(登録商標)(Perstorp)の名称で市販されているもの)が使用されてもよい。計算上測定される数平均分子量は、好ましくは500〜5000g/mol、特に好ましくは800〜3000g/molであり、平均官能価は、好ましくは、2.0〜4.0、好ましくは2.0〜3.5である。
本発明により結合剤として使用されるウレタン基およびエステル基を含むポリオールとして、根本的に、EP140186に記載されるポリオールも使用される。ウレタン基およびエステル基を含むポリオールであって、その製造にHDI、IPDI、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMDI)またはジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)が使用される前記ポリオールが使用されるのが好ましい。数平均分子量が、500〜5000g/molであり、平均官能価が、特に2.0〜3.5の範囲であるのが好ましい。
トリアルコキシシラン官能性結合剤も、成分B)としての使用に好適である。このような樹脂は、アクリレートモノマーまたはメタクリレートモノマーと、アクリル官能性またはメタクリル官能性アルキルトリアルコキシシラン誘導体(例えば、Evonik Industries AGのDynasylan MEMO)との共重合により、例えば、WO92/11328に記載の通り、得ることができる。代替的な合成経路は、例えば、WO2008/131715の例3および例4に記載の通り、ヒドロキシル基を含むポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネートジオールまたはポリアクリレートとイソシアナトプロピルトリアルコキシシランとの誘導体化である。
当然、前記結合剤の混合物が使用されてもよい。好ましい結合剤は、単独または混合物としての、ヒドロキシル基を含むポリエステルおよびポリアクリレートである。
本発明によるコーティング剤中のB)の割合は、成分A)、B)およびC)の合計に対して、好ましくは10〜80質量%、さらに好ましくは20〜60質量%である。
成分A)対B)の混合比は、OH官能価およびNCO官能価に関する当量により決まる。ここで、OH:NCOの化学量論比は、好ましくは、0.5:1〜1.5:1、さらに好ましくは0.7:1〜1.3:1である。
本発明によるコーティング剤の少なくとも1種の必須の成分C)は、イソシアナトトリアルコキシシランと多価アルコールとの付加物であり、ここで、この多価アルコールのヒドロキシ基の90%超、好ましくは95%超、最も好ましくは99%超は、イソシアナトトリアルコキシシランと反応して変換され、前記付加物中のイソシアナトトリアルコキシシランのイソシアネート基の0.1質量%未満は反応性である。好ましい実施態様では、本願で使用される「多価アルコール」という概念とは、好ましくは炭素原子1個とそれぞれ共有結合されている少なくとも2つのヒドロキシル基を有する有機化合物であると理解される。特に、分岐鎖脂肪族ジオールまたは分岐鎖脂肪族ポリオールが好適である。前記多価アルコールは、62〜314g/mol、特に好ましくは90〜206g/molの分子量を有するのが好ましい。種々の多価アルコールの混合物が、前記付加物の製造のために使用されてもよい。好ましい実施態様では、前記多価アルコールは、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,10−デカンジオール、1,12−ドデカンジオール、グリセリン、イソソルビトール、イソマンニトール、イソイジトール(Isoidit)、2,2,4−トリメチルヘキサンジオール−1,6および2,4,4−トリメチルヘキサンジオール−1,6(単独でまたはこれらの異性体の任意の混合物として)、2,2−ジメチルブタンジオール−1,3、2−メチルペンタンジオール−2,4、3−メチルペンタンジオール−2,4、2,2,4−トリメチル−1−ペンタンジオール−1,3、2−エチルヘキサンジオール−1,3、2,2−ジメチルヘキサンジオール−1,3、3ーメチルペンタンジオール−1,5、2−メチルペンタンジオール−1,5、2,2−ジメチルプロパンジオール−1,3(ネオペンチルグリコール)、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールエステル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ソルビトール、ペンタエリトリトール、1,1,1−トリメチロールプロパン、3(4),8(9)−ビス(ヒドロキシメチル)−トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン(ジシドール)および/または2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパンを含む群から選択される。1,1,1−トリメチロールプロパン、3−メチルペンタンジオール−1,5,ネオペンチルグリコール、2,2,4−トリメチルヘキサンジオール−1,6および2,4,4−トリメチルヘキサンジオール−1,6が、単独でまたはこれらの異性体の任意の混合物として、および/またはヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールエステルとして使用されるのが特に好ましい。ここで、前記化合物は、それぞれ単独か、またはその混合物の形態で使用されてよい。好ましい実施態様では、2,2,4−トリメチルヘキサンジオール−1,6および2,4,4−トリメチルヘキサンジオール−1,6が、単独でまたはこれらの異性体の混合物として、任意の比率で使用される。
さらに、多価アルコールとして、さらなるジオールおよび/またはポリオールが、40質量%の割合まで本発明によるコーティング剤中に含まれていてもよく、これらは、低分子化合物であってよい、および/またはヒドロキシル基含有ポリマーからであってよい。
本発明によれば、付加物C)中の多価アルコールは、優位性が高くなる順序で、少なくとも75%、80%、85%、90%、95%または99%が、非環式多価アルコールであることが好ましい。これは、前記多価アルコールの前記付加物中に含まれている分子の相応のパーセンテージ数が、非環式であることを意味している。本願で使用される「非環式」という概念には、好ましい実施態様では、ヘテロ原子を有するか、またはヘテロ原子を有していない環状炭化水素を構造成分として有していないいずれの構造成分が含まれる。
低分子化合物には、成分C)を製造するための多価アルコールとして、さらにオリゴマージオール、例えば、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコールが好適である。多官能性ジオール(nは2より大である)として、グリセリン、ヘキサンジオール、ヘキサントリオール−1,2,6、ブタントリオール−1,2,4、トリス−(β−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、マンニトールまたはソルビトールが好適である。前記成分は、単独でまたは混合物として使用されてよい。
さらに、成分C)を製造するための多価アルコールとして、20〜500mgKOH/グラムのOH価および250〜6000g/molの平均分子量を有するヒドロキシル基含有ポリマー、例えば、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアクリレート、ポリカーボネートおよびポリウレタンが、さらなる多価アルコールに好適である。20〜150mgKOH/グラムのOH価、および500〜6000g/molの平均分子量を有するヒドロキシル基を含むポリエステルおよび/またはポリアクリレートが特に好ましい。水酸基価(OHV)は、DIN53240−2に準拠して測定される。
さらに、上述のポリマーの混合物、またはモノマーもしくはオリゴマーのジオールもしくはポリオールを有する混合物も、さらなるポリオールとして使用されてよい。
好ましい実施態様では、成分C)の製造のために使用されるイソシアネートトリアルコキシシランは、少なくとも1つの−Si(OR1)(OR2)(OR3)−基とイソシアネート基とで置換されたアルキル基を有する化合物であり、このアルキル基は、1〜4個の炭素原子を有する、少なくとも2回置換された直鎖または分岐鎖のアルカンである。ここで、特に好ましい実施態様では、R1、R2およびR3は、同一で、メチルか、またはエチルである。イソシアナトトリアルコキシシランとして、例えば、3−イソシアナトプロピルトリメトキシシラン、3−イソシアナトプロピルトリエトキシシラン、3−イソシアナトプロピルトリイソプロポキシシラン、2−イソシアナトエチルトリメトキシシラン、2−イソシアナトエチルトリエトキシシラン、2−イソシアナトエチルトリイソプロポキシシラン、4−イソシアナトブチルトリメトキシシラン、4−イソシアナトブチルトリエトキシシラン、4−イソシアナトブチルトリイソプロポキシシラン、イソシアナトメチルトリメトキシシラン、イソシアナトメチルトリエトキシシランおよび/またはイソシアナトメチルトリイソプロポキシシランが好適である。
本発明によれば、成分C)に関して、前記多価アルコールのヒドロキシ基の90%超、好ましくは95%超、最も好ましくは99%超が、イソシアナトトリアルコキシシランとの反応により変換される、および/または前記付加物中のイソシアナトトリアルキコキシシランのイソシアネート基の0.1質量%未満が反応性であることが特に好ましい。前記付加物中のイソシアナトトリアルコキシシランのイソシアネート基の0.1質量%未満が反応性であることは、好ましい実施態様では、前記付加物中で、イソシアナトトリアルコキシシランに由来するイソシアネート基の99.9質量%超が、遊離した、反応性の形態で存在しているのではなく、反応性基、例えば、ヒドロキシ基と反応しており、反応性基、好ましくはヒドロキシ基とのさらなる反応の場合にもはや使用できないことを意味する。好ましい実施態様では、前記付加物中のイソシアナトトリアルコキシシランのイソシアネート基の0.05質量%未満が反応性であり、最も好ましい実施態様では、0.01質量%未満が反応性である。当業者は、ルーティン実験の範囲において、前記付加物の製造での反応条件を、前記特性が達成されるように構成することが容易にできる。多価アルコールとイソシアナトトリアルコキシシランとからの本発明による付加物の製造で特に重要であるのは、反応相手のOH基とNCO基の化学量論比である。前記付加物を製造する場合の出発成分のOH対NCOの比が、1.1:1〜1:1であるのが好ましい。同じく、当業者には、先行技術から、およびその専門知識の一部として、反応性のNCO基の数を測定することができる方法が公知である。
成分C)である本発明による付加物の製造は、一般に、溶媒なしで行われるか、または非プロトン性溶媒の使用下に行われ、反応は、不連続的または連続的に行われてよい。前記反応は、室温、つまり、20〜25℃の範囲の温度で実施されてよいが、30〜150℃の範囲の比較的高い温度、特に40〜100℃の範囲の温度が使用されるのが好ましい。前記反応を促進するために、有利には、ウレタン化学で公知の触媒、例えば、カルボン酸Sn、カルボン酸Bi、カルボン酸Znおよび別のカルボン酸金属塩、tertアミン、例えば、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、トリエチルアミンなどが使用されてよい。前記反応は、水を排除して実施されるのが好ましい。
本発明によるコーティング剤は、二成分系である。ここで、成分C)は、塗料成分A)である前記ポリイソシアネート架橋剤にも、塗料成分B)である前記結合剤にも添加されてよい。しかし、成分C)は、前記ポリイソシアネート架橋剤(成分A)に加えて混合されるのが好ましい。
成分C)は、成分A)、B)およびC)の合計に対して10〜90%、好ましくは10〜70%で、本発明によるコーティング中に含まれている。
触媒D)として、好ましい実施態様では、成分A)、B)およびC)の合計に対して0.1〜5質量%、好ましくは0.2〜3質量%の量で、本発明によるコーティング剤中に含まれている。例えば、D)が3質量%の量で含まれていることは、成分A)、B)およびC)が合計して前記コーティング剤100gで、このコーティング剤がさらにD)を3g含む場合である。
触媒D)として、60℃超の融点を有する有機カルボン酸が使用されてよい。好適なカルボン酸の例は、特に、サリチル酸、安息香酸、クエン酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ドデカンサン、1,12−ドデカン二酸および/またはアスコルビン酸である。サリチル酸、クエン酸または安息香酸が使用されるのが好ましく、前記カルボン酸の混合物が使用されてもよい。
触媒D)として、カルボン酸テトラアルキルアンモニウムが使用されてもよい。その例は、ギ酸テトラメチルアンモニウム、酢酸テトラメチルアンモニウム、プロピオン酸テトラメチルアンモニウム、酪酸テトラメチルアンモニウム、安息香酸テトラメチルアンモニウム、ギ酸テトラエチルアンモニウム、酢酸テトラエチルアンモニウム、プロピオン酸テトラエチルアンモニウム、酪酸テトラエチルアンモニウム、安息香酸テトラエチルアンモニウム、ギ酸テトラプロピルアンモニウム、酢酸テトラプロピルアンモニウム、プロピオン酸テトラプロピルアンモニウム、酪酸テトラプロピルアンモニウム、安息香酸テトラプロピルアンモニウム、ギ酸テトラブチルアンモニウム、酢酸テトラブチルアンモニウム、プロピオン酸テトラブチルアンモニウム、酪酸テトラブチルアンモニウムおよび/または安息香酸テトラブチルアンモニウムである。前記カルボン酸テトラアルキルアンモニウムは、単独か、または混合物として添加されてよい。
触媒D)として、キレート配位子を有する金属錯体が使用されてもよい。このキレート配位子とは、金属原子または金属イオンに配位することができる少なくとも2つの官能基を有する有機化合物である。例えば、US−P4,772,672Aに記載されている、例えば、アルミニウムキレート錯体およびジルコニウムキレート錯体が、触媒として使用されてよい。好ましい金属キレートは、アルミニウム、ジルコニウム、チタンおよび/またはホウ素を基とするキレート、例えば、アルミニウムエチルアセトアセテートおよび/またはジルコニウムエチルアセトアセテートである。
触媒D)として、さらにアルミニウムアルコキシド、ジルコニウムアルコキシド、チタンアルコキシドおよび/またはホウ素アルコキシドおよび/またはそのエステルが好適である。
触媒D)として、ウレタン反応の触媒作用のために、PUR技術の分野で適することが実証された触媒、例えば、有機Sn(IV)化合物、Sn(II)化合物、Zn化合物、Bi化合物または第三級アミンが使用されてもよい。しかし、このようなウレタン反応のための触媒は、本発明によれば、別の本発明による触媒との混合物としてのみ使用される。
触媒D)として、リン含有の、好ましくはリンおよび窒素含有触媒が使用されてもよい。ここで、2種または複数の種々の触媒の混合物が使用されてもよい。好適なリン含有触媒の例は、置換されたリン酸ジエステルおよび二リン酸ジエステル、好ましくは非環式リン酸ジエステル、環式リン酸ジエステル、非環式二リン酸ジエステルおよび環式二リン酸ジエステルからなる群からのものである。前記触媒は、例えば、DE−A102005045228に記載されている。
触媒D)として、好ましくはアミンブロックされたリン酸エステル、および特に好ましくはアミンブロックされたリン酸エチルヘキシルエステルおよびアミンブロックされたリン酸フェニルエステルが使用されてもよい。リン酸エステルがブロックされるアミンの例として、特に第三級アミン、例えば、トリエチルアミンが挙げられる。リン酸エステルをブロックするために、100〜160℃の硬化温度にて、前記触媒の優れた有効性を有する第三級アミンが使用されるのが特に好ましい。特定のアミンブロックされたリン酸触媒は、市販もされている(例えば、King Industries社Nacure型)。 例えば、King Industires社のNacure4167の名称の触媒は、アミンブロックされたリン酸部分エステルを基とする特に好適な触媒として挙げられる。
触媒D)として、ブロックされていない形態、またはブロックされた形態の有機スルホン酸が使用されてもよい。スルホン酸として、原則的にいずれの有機スルホン酸も好適であり、好ましくはp−トルエンスルホン酸およびドデシルベンゼンスルホン酸が好適である。熱による、すなわち、100℃超で架橋されたコーティング系の場合、前記スルホン酸は、本発明によれば、アミン中和された形態で好ましくは使用されてもよい。本発明によれば、100℃超になってようやくスルホン酸を遊離する、潜在性の、非イオノゲン性のスルホン酸誘導体、例えば、DE−OS2356768に記載のスルホン酸とエポキシド含有成分との付加物が使用されてもよい。
トリフルオロメタンスルホン酸(トリフラート)の塩も好適なスルホン酸系触媒である。
本発明によるコーティング剤中の触媒D)は、単独で上述の代替物からなっていてよいが、前記触媒の任意の混合物が使用されてもよい。
本発明によるコーティング剤は、さらに塗装技術において公知の助剤および/または添加剤E)、例えば、安定剤、光保護剤、触媒、さらなる架橋剤、充填剤、顔料、レベリング剤またはレオロジー助剤、例えば、いわゆる「sag control agents」、ミクロゲルまたは熱分解法シリカ、または例えば、EP1204701B1に記載のナノ粒子も、一般的な濃度で含んでいてよい。さらに、成分E)さらなる架橋剤は、塗料化学で公知の通り、例えば、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、カルバメート官能性成分またはブロックされたポリイソシアネートの形態で使用されてよい。必要な場合、本発明によるコーティング剤の成分E)中には、塗料技術において通常、無機または有機の着色顔料および/またはエフェクト顔料が混入されてもよい。
好ましい実施態様では、本発明によるコーティング剤は、顔料を含まない系、つまり、クリア塗料系である。成分E)は、この場合、成分A)、B)およびC)の合計に対して好ましくは0.5〜8質量%、さらに好ましくは1〜6質量%の量で、本発明によるコーティング剤中に含まれていてよい。例えば、成分E)が、成分A)、B)およびC)の合計に対して6質量%の量であることは、前記コーティング剤、つまり、成分A)、B)、C)、D)、E)およびF)の合計が110gの総量を有し、ここで、成分A)、B)およびC)の合計が100gであり、E)の量が6gであり、D)およびF)の量がそれぞれ2gである場合である。
さらなる好ましい実施態様では、本発明によるコーティング剤は有色のコーティング系である。成分E)である顔料および充填剤は、この場合、成分A)、B)およびC)の合計に対して10〜200質量%の量で、本発明によるコーティング剤中に含まれていてよい。例えば、成分E)が、成分A)、B)およびC)の合計に対して200質量%の量で存在していることは、前記コーティング剤、つまり、成分A)、B)、C)、D)、E)およびF)の合計が110gの総量を有し、ここで、成分A)、B)およびC)の合計が30gであり、E)の量が60gであり、D)およびF)の量がそれぞれ10gである場合である。
さらに、本発明によるコーティング剤は、有機溶媒を成分F)として含んでいてよい。好適な溶媒は、例えば、ケトン、アルコール、エステルまたは芳香族化合物である。
成分F)は、成分A)、B)およびC)の合計に対して好ましくは20〜150質量%、さらに好ましくは30〜60質量%の量で、本発明によるコーティング剤中に含まれている。
成分A)、B)、C)、D)、E)およびF)のそれぞれの割合の合計は、質量割合が加算されて100質量%になるように選択される。
本発明によるコーティング剤の製造は、前記成分の混合により行われる。混合は、当業者に公知のミキサーを用いて行われ、例えば、撹拌タンク、溶解機、ビーズミル、ロールミルなどで不連続的に、または静的ミキサーなどを使用して連続的にも行われてよい。
本発明によるコーティング剤の製造は、前記成分の混合により行われる。混合は、当業者に公知のミキサーにより行われ、例えば、撹拌タンク、溶解機、ビーズミル、ロールミルなどで不連続的に、または、例えば静的ミキサーを使用して連続的にも行われてよい。
本発明を、さらに、以下の図および制限されない例によって具体的に説明するが、そのさらなる特徴、実施態様、観点および利点は、本発明から引用されてよい。
例:
特に記載がない限り、以下の例におけるパーセント表示は質量に対している。
例1:イソシアナトシランとトリメチルヘキサンジオールとの付加物の製造(本発明によるコーティング組成物の成分C)
2,2,4−トリメチルヘキサンジオールと2,4,4−トリメチルヘキサンジオールとの異性体混合物(約50/50)27.4gを、三口フラスコ250mlに装入して、撹拌しながらジラウリン酸ジブチルスズ(DBTDL)0.2gを加える。連続窒素流下に、前記混合物を水浴で60℃に加温する。次に、撹拌しながら3−イソシアナトプロピルトリメトキシシラン72.4gを滴加して、温度が70℃を超えないようにする。添加終了後、前記反応混合物を60℃で6時間撹拌する。その場合、遊離NCO含有量は、0.1%未満である。前記生成物は、澄明で、中粘度の液体である。
例2(本発明によらない):シラン改質ポリイソシアネートの製造
ヘキサメチレンジイソシアネートを基とする、溶媒を含まない、イソシアヌレート系ポリイソシアネート(VESTANAT HT 2500/100、Evonik Industries)49.58質量%、およびジラウリン酸ジブチルスズ0.03%を、Solvesso 100(芳香族溶媒、ExxonMobil)15質量%中に溶解して、N2下に55〜60℃に加温する。加熱浴を取り除いて、撹拌しながらビス(3−トリメトキシシリルプロピル)アミン(Dynasylan1124、Evonik Industries)30.39質量%を滴加して、約55〜60℃の温度を保つ。添加終了後、Solvesso100 5質量%を前記混合物に供給し、次に、60℃で1時間、さらに撹拌して、NCO含有量を測定する。NCO含有量は、6.59%である。23℃にて測定した粘度は、620mPasである。計算上の固体含有量は、80%である。
例3:慣用のコーティング剤との比較における、種々の本発明によるコーティング剤の材料特性の試験
本発明によるクリア塗料、ならびに例2によるシラン改質ポリイソシアネート(組成物番号III)を基とする比較例、および2成分PURクリア塗料(組成物番号VIII)を、第1表に記載の質量部にしたがって配合した。
Figure 2015524017
すべてのクリア塗料を2成分系として配合した、つまり、硬化剤成分とポリオール成分とを加工前に直接混合した。ここで、本発明による配合物(組成物番号IV〜VII)の場合、シラン付加物(項目2)に、あらかじめポリイソシアネート(項目1)を混合した。
23℃にてDIN4の皿(DIN−4−Becher)における流出時間として測定される前記配合物の粘度は、約20秒であった。
機械的特性データを求めるために、すべての塗料を、圧縮空気サポート式スプレー吹付法で、HPLVノズルを用いてリン酸塩化された薄鋼板(Chemtall Gardobond26S/60/OC)に塗布して、140℃にて22分の時間にわたって硬化させた。
耐酸性および耐引っかき性の試験を、黒色ベース塗料の上に前記クリア塗料という2層構造で行った。そのために、水性黒色ベース塗料(Autowave MM245、深黒色;活性化剤WBと100:5で混合、硬化:15’ 50℃)を、吹付塗布で、耐酸性の場合は、DIN1624に準拠するRP表面を有する特殊深絞り材の試験板(570×98×0.8mm)に塗布し、耐引っかき性の場合は、車体パネル(鋼、190×105×0.8mm、DIN1624)に塗布して、10分のフラッシュオフタイムの後に、室温にて循環炉で10分間、80℃にて乾燥させた。ドライフィルムの層厚みは、それぞれ約10μmである。
耐引っかき性を試験するために、45mm×20mmのナイロン織布(メッシュ幅25μm)に、2kgの重りをつけ、前記試験板側でスライダーに固定された前記試験板上に置いて固定する。試験面の外側に直接、撹拌した0.25%洗浄溶液(Persil)1mlを塗布した後、前記試験板をそれぞれ約3.5cmの最大振幅で振動させる。80ダブルストローク(1s-1)後に、残っている洗浄液を水道水で洗い落として、圧縮空気で乾燥させる。試験の前後それぞれに光沢測定(20°角度)を行う。
温度影響下の回復(リフロー):前記傷がついた試験板を、40℃にて2時間、循環炉内で貯蔵して、次に、改めてコーティングの光沢を測定する。
耐酸性を試験するために、前記試験板上に、ピペットを用いて20%硫酸溶液の液滴(約0.05ml)を、2cmの間隔で塗布する。温度勾配炉(BYK−Gardner)中で、30分間、前記液滴を35〜80℃の前記板の縦方向の温度勾配にかける。次に、前記酸の残りを水で洗い落として、24時間後に視覚試験に供する。耐性を判断するために、前記クリア塗料の最初に目に見える腐食の範囲(温度)、ならびに前記ベースコートの破壊の範囲(温度)を「℃」で示す。それぞれの温度が高ければ高いほど、前記クリア塗料の耐性が高いと判断できる。
Figure 2015524017
第2表の結果は、本発明によるコーティング剤が、特に成分C)の含有量が比較的高い場合(組成物番号VI、VII)、際立った耐引っかき性を有しており、この耐引っかき性は、架橋剤としてトリアルコキシシラン改質ポリイソシアネートを基とする関連のある比較(組成物番号III)に相当するものであり、前記2成分PUR塗料よりもこれに関してはるかに優れていることを証明している。ここで、本発明によるコーティングの耐化学薬品性は、比較例(組成物番号III)の耐引っかき性クリア塗料の耐化学薬品性(耐酸性と示され、ここで、特に、最初に認識される硫酸の腐食の温度に関するもの)よりも明らかに優れている。さらに、本発明によるコーティング組成物(例IV〜VII)、特に、際立った耐引っかき性を有するコーティング組成物(例VIおよびVII)の固体含有量が、耐引っかき性の比較系(例III)と比べて著しく上昇していることを第1表から読み取ることができる。

Claims (17)

  1. コーティング剤であって、
    A)少なくとも2、好ましくは2.8〜6のNCO官能価を有する、少なくとも1種の脂肪族または脂環式ポリイソシアネート、
    B)任意に少なくとも1種の結合剤、好ましくは、ヒドロキシル基含有結合剤、
    C)イソシアナトトリアルコキシシランと多価アルコールとの少なくとも1種の付加物において、前記多価アルコールのヒドロキシ基の90%超、より好ましくは95%超、最も好ましくは99%超が、前記イソシアナトトリアルコキシシランとの反応により変換され、前記付加物中のイソシアナトトリアルコキシシランのイソシアネート基の0.1質量%未満が、反応性である前記付加物、
    D)ルイス酸、リン酸または亜リン酸ならびにそのエステル、ブロックされているスルホン酸またはブロックされていないスルホン酸、硫酸、60℃超の融点を有するカルボン酸、およびカルボン酸テトラルキルアンモニウムを含む群から選択される少なくとも1種の触媒、
    E)任意に、イソシアネートを含まない架橋剤、添加剤、安定剤および添加物を含む群から選択される、少なくとも1種の助剤、ならびに
    F)任意に、有機溶媒
    を含む前記コーティング剤。
  2. A)の割合が、成分A)、B)およびC)の合計に対して15〜40質量%である、請求項1に記載のコーティング剤。
  3. B)の割合が、成分A)、B)およびC)の合計に対して20〜60質量%である、請求項1または2に記載のコーティング剤。
  4. C)の割合が、成分A)、B)およびC)の合計に対して10〜70質量%である、請求項1から3までのいずれか1項に記載のコーティング剤。
  5. 前記少なくとも1種の脂肪族または脂環式ポリイソシアネートが、ジイソシアネートのオリゴマー化により製造され、
    該ジイソシアネートが、好ましくは、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4’−ジイソシアナトジシクロヘキシルメタンおよび/または2,4’−ジイソシアナトジシクロヘキシルメタン、2−メチルペンタンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートおよび2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートを含む群から選択される、
    請求項1から4までのいずれか1項に記載のコーティング剤。
  6. 前記少なくとも1種の結合剤が、ヒドロキシル基を含むポリエステル、ポリエーテル、ポリアクリレート、ポリカーボネートおよびポリウレタンを含む群から選択されて、前記結合剤が、20〜500mgKOH/gのOH価、および250〜6000g/molの平均分子量を有する、請求項1から5までのいずれか1項に記載のコーティング剤。
  7. 前記イソシアナトトリアルコキシシランと多価アルコールとの付加物が、少なくとも1つの−Si(OR1)(OR2)(OR3)−基と1つのイソシアネート基とで置換されたアルキル基である、イソシアナトトリアルコキシシランと多価アルコールとの反応からの付加物であり、
    前記少なくとも1つの−Si(OR1)(OR2)(OR3)−基と1つのイソシアネート基とで置換されたアルキル基が、1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルカンであり、
    かつ、R1、R2およびR3が、それぞれおよび互いに独立して、メチル、エチル、プロピルおよびブチルを含む群から選択される、
    請求項1から6までのいずれか1項に記載のコーティング剤。
  8. 前記イソシアナトトリアルコキシシランが、一般式(I)
    Figure 2015524017
    [式中、nは、1、2、3、4、5または6、好ましくは3であり、
    1、R2およびR3は、それぞれおよび互いに独立して、メチル、エチルおよびプロピルを含む群から選択され、好ましくはそれぞれメチルである]
    の化合物である、請求項7に記載のコーティング剤。
  9. 前記付加物C)中の多価アルコールの少なくとも75%、好ましくは少なくとも90%、さらに好ましくは少なくとも95%が、非環式多価アルコールである、請求項1から7までのいずれか1項に記載のコーティング剤。
  10. 10〜200℃、好ましくは20〜160℃で硬化可能である、請求項1から9までのいずれか1項に記載のコーティング剤。
  11. 非水性コーティング剤である、請求項1から10までのいずれか1項に記載のコーティング剤。
  12. a)請求項1から11までのいずれか1項に記載のコーティング剤を準備する工程、
    b)該コーティング剤を、コーティングする表面に塗布する工程、および
    c)該コーティング剤を硬化させる工程
    を含む方法。
  13. 工程c)の温度が、10〜200℃、好ましくは20〜160℃である、請求項12に記載の方法。
  14. 請求項1から10までのいずれか1項に記載のコーティング剤の硬化によるか、または請求項12もしくは13に記載の方法により得られるコーティング。
  15. 請求項14に記載のコーティングを含む、コーティングされた金属表面、ガラス表面、プラスチック表面または木材表面。
  16. 請求項1から11までのいずれか1項に記載のコーティング剤を含む、車両塗装での多層塗装におけるプライマー、中間層、上塗り塗料またはクリア塗料、好ましくは上塗り塗料またはクリア塗料の組成成分。
  17. 請求項1から11までのいずれか1項に記載のコーティング剤の、金属表面、ガラス表面、プラスチック表面または木材表面をコーティングするための使用。
JP2015517710A 2012-06-20 2013-06-17 高い耐引っかき性を有するコーティング剤 Expired - Fee Related JP6297031B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP12172681.4A EP2676982A1 (de) 2012-06-20 2012-06-20 Beschichtungsmittel mit hoher Kratzbeständigkeit
EP12172681.4 2012-06-20
EP12194204.9 2012-11-26
EP12194204.9A EP2735578A1 (de) 2012-11-26 2012-11-26 Beschichtungsmittel mit hoher Kratzbeständigkeit
PCT/EP2013/062506 WO2013189882A2 (de) 2012-06-20 2013-06-17 Beschichtungsmittel mit hoher kratzbeständigkeit

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015524017A true JP2015524017A (ja) 2015-08-20
JP6297031B2 JP6297031B2 (ja) 2018-03-20

Family

ID=48628678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015517710A Expired - Fee Related JP6297031B2 (ja) 2012-06-20 2013-06-17 高い耐引っかき性を有するコーティング剤

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9796876B2 (ja)
EP (1) EP2864383B1 (ja)
JP (1) JP6297031B2 (ja)
CN (1) CN104395368B (ja)
PL (1) PL2864383T3 (ja)
WO (1) WO2013189882A2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017071744A (ja) * 2015-10-05 2017-04-13 現代自動車株式会社Hyundai Motor Company ホットスタンピングフィルム用クリア塗料組成物及びこれを用いた塗装方法
JP2020041125A (ja) * 2018-09-10 2020-03-19 エボニック オペレーションズ ゲーエムベーハー シラン官能性ポリウレタン架橋剤のスズフリー触媒反応

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015086042A1 (de) * 2013-12-10 2015-06-18 Basf Coatings Gmbh Wässrige beschichtungszusammensetzung zur tauchlack-beschichtung elektrisch leitfähiger substrate enthaltend bismut und eine phosphorhaltige amin-blockierte verbindung
EP2905296B1 (de) * 2014-02-10 2015-12-23 Evonik Degussa GmbH Copolymere aus Isocyanatoalkyltrialkoxysilanen und Urethandiolen
DK3078723T3 (en) 2015-04-09 2019-02-25 Evonik Degussa Gmbh ADDUCTORS OF ISOCYANATOALKYL TRIMETHOXYSILANES AND WITH THEIR REACTIVE FLAMMIT PROTECTORS
EP3085719A1 (de) 2015-04-21 2016-10-26 Covestro Deutschland AG Hydrophob modifizierter polyisocyanuratkunststoff und verfahren zu dessen herstellung
EP3263618A1 (de) 2016-06-27 2018-01-03 Evonik Degussa GmbH Alkoxysilan-funktionalisierte allophanate
EP3263616B8 (de) 2016-06-27 2020-01-15 Evonik Operations GmbH Alkoxysilan-funktionalisierte allophanat-haltige beschichtungsmittel
EP3263619A1 (de) * 2016-06-27 2018-01-03 Evonik Degussa GmbH Alkoxysilan- und allophanat-funktionalisierte beschichtungsmittel
EP3263617B1 (de) 2016-06-27 2019-12-25 Evonik Operations GmbH Alkoxysilan-funktionalisierte und allophanat-funktionalisierte urethane
WO2018029197A1 (de) 2016-08-09 2018-02-15 Covestro Deutschland Ag Silanfunktionelle polymere polyurethane
ES2808800T3 (es) 2016-12-22 2021-03-01 Evonik Operations Gmbh Compuestos a base de aductos con isocianatos para composiciones de revestimiento
WO2019004922A1 (en) * 2017-06-30 2019-01-03 Bona AB COATING SYSTEM, APPLICATION METHOD, AND KIT FOR USE
WO2019124511A1 (ja) * 2017-12-22 2019-06-27 三井化学株式会社 ブロックイソシアネート
EP3524651A1 (de) 2018-02-08 2019-08-14 Evonik Degussa GmbH Wässrige polyorganosiloxanhybridharz-dispersion
WO2020040738A1 (en) 2018-08-21 2020-02-27 Evonik Degussa Gmbh Heat-curable coating compositions containing silane-functional polyurethane resins catalyzed by amidine salts
WO2020089019A1 (de) 2018-10-30 2020-05-07 Covestro Deutschland Ag Verfahren zur herstellung eines mehrschicht-lackaufbaus mit einer deckschicht aus silangruppen-enthaltenden prepolymeren
CN113056497A (zh) * 2018-10-30 2021-06-29 科思创知识产权两合公司 具有改善的层粘附的多层漆构造
EP3816247B1 (de) 2019-10-28 2022-12-07 Evonik Operations GmbH Härtermischung
JP2021165368A (ja) 2020-02-18 2021-10-14 エボニック オペレーションズ ゲーエムベーハー 抗菌性を有するコーティングを作製するための組成物

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002502902A (ja) * 1998-02-06 2002-01-29 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー ケイ素反応性オリゴマーおよびそれから作成した被覆組成物
JP2004002863A (ja) * 1997-02-27 2004-01-08 Sekisui Chem Co Ltd アクリル系ブロック共重合体の製造方法及び粘着剤組成物
US20060014891A1 (en) * 2004-07-16 2006-01-19 Reichhold, Inc. Low volatile organic compound stable solvent-based polyurethane compositions for coatings
JP2009508981A (ja) * 2005-09-15 2009-03-05 ビー・エイ・エス・エフ、コーポレーション シリル化されたジオールを有するコーティング組成物
JP2010503519A (ja) * 2006-09-18 2010-02-04 ナノ−エックス ゲーエムベーハー シラン被覆材料及びシラン被覆を生成するための方法
WO2010047195A1 (ja) * 2008-10-24 2010-04-29 関西ペイント株式会社 塗料組成物及び塗膜形成方法
JP2010524670A (ja) * 2007-04-27 2010-07-22 ナノ−エックス ゲーエムベーハー コーティング材料の製造方法
JP2010529239A (ja) * 2007-06-06 2010-08-26 Basfコーティングスジャパン株式会社 高いoh価を有する結合剤および該結合剤を含有する良好な光学的特性および良好な耐引掻性および耐化学薬品性を有するクリアコート組成物
JP2011508799A (ja) * 2007-12-19 2011-03-17 ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 高い引掻耐性及び耐候性を有する被覆剤

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4540766A (en) 1983-10-03 1985-09-10 Ppg Industries, Inc. Thermosetting high solids solvent-based polyester-urethane one-component coating compositions
US4772672A (en) 1986-05-15 1988-09-20 Kansai Paint Company, Limited Curable compositions and method of curing same
JPH06503851A (ja) 1990-12-17 1994-04-28 イー・アイ・デュポン・ドゥ・ヌムール・アンド・カンパニー 有機シランポリマーよりなる自動車コーティング組成物
US5137972A (en) 1991-08-29 1992-08-11 Basf Corporation Environmental etch resistant, two-component, coating composition, method of coating therewith, and coating obtained therefrom
DE4204518A1 (de) 1992-02-15 1993-08-19 Basf Lacke & Farben Verfahren zur herstellung einer zweischichtigen lackierung und fuer dieses verfahren geeignete nicht-waessrige lacke
DE19736920A1 (de) * 1997-08-25 1999-03-04 Bayer Ag Wäßriges Beschichtungsmittel für Einbrennlackierung und Verfahren zu seiner Herstellung
WO2001009231A1 (en) 1999-07-30 2001-02-08 Ppg Industries Ohio, Inc. Cured coatings having improved scratch resistance, coated substrates and methods related thereto
DE10065176A1 (de) 2000-12-23 2002-06-27 Degussa Katalysator und Verfahren zur Herstellung von niedrigviskosen und farbreduzierten isocyanuratgruppenhaltigen Polyisocyanaten
DE10131525A1 (de) 2001-07-02 2003-01-16 Degussa Verfahren zur Herstellung von geruchsarmen und lagerstabilen monomerhaltigen Polyisocyanuraten aus Isophorondiisocyanat
DE10132938A1 (de) 2001-07-06 2003-01-16 Degussa Nichtwässriges, wärmehärtendes Zweikomponenten-Beschichtungsmittel
CN1297573C (zh) * 2002-04-10 2007-01-31 三洋化成工业株式会社 高分子多元醇的制备方法和高分子多元醇
DE10253803A1 (de) 2002-11-18 2004-05-27 Degussa Ag Verfahren zur Herstellung von aliphatischen Isocyanaten aus aromatischen Isocyanaten
DE102004048773A1 (de) 2004-10-07 2006-04-13 Degussa Ag Hydroxylterminierte uretdiongruppenhaltige Polyurethanverbindungen
DE102004048775A1 (de) 2004-10-07 2006-04-13 Degussa Ag Hoch reaktive uretdiongruppenhaltige Polyurethanzusammensetzungen
DE102004058173A1 (de) 2004-12-02 2006-06-08 Degussa Ag Lagerstabile aliphatische, cycloaliphatische oder (cyclo)aliphatische Diisocyanate
DE102005045228A1 (de) 2005-09-22 2007-04-05 Basf Coatings Ag Verwendung von Phosphonsäurediestern und Diphosphonsäurediestern sowie silangruppenhaltige, härtbare Gemische, enthaltend Phosphonsäurediester und Diphosphonsäurediester
DE102006061475A1 (de) 2006-12-23 2008-06-26 Evonik Degussa Gmbh Verfahren zur kontinuierlichen Herstellung von (cyclo)aliphatischen Diisocyanaten
US20080265201A1 (en) 2007-04-26 2008-10-30 Degussa Gmbh Low-temperature-curable polyurethane compositions with uretdione groups, containing polymers based on polyols that carry secondary oh groups
DE102007053687A1 (de) 2007-11-10 2009-05-14 Evonik Degussa Gmbh NCO-funktionelles Prepolymer aus Dicyclohexylmethandiisocyanat und Polyetherpolyolen mit verminderter Neigung zur Kristallisation
DE102010041247A1 (de) 2010-09-23 2012-03-29 Evonik Degussa Gmbh Verfahren zur Herstellung von lagerstabilen Polyurethan-Prepregs und daraus hergestellte Formkörper aus Polyurethanzusammensetzung in Lösung
DE102012204298A1 (de) 2012-03-19 2013-09-19 Evonik Degussa Gmbh Nicht wässriges, bei Umgebungstemperatur härtendes Beschichtungsmittel
DE102012204290A1 (de) 2012-03-19 2013-09-19 Evonik Degussa Gmbh Addukte aus Isocyanatoalkyl-trialkoxysilanen und aliphatischen, alkyl-verzweigten Diolen oder Polyolen

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004002863A (ja) * 1997-02-27 2004-01-08 Sekisui Chem Co Ltd アクリル系ブロック共重合体の製造方法及び粘着剤組成物
JP2002502902A (ja) * 1998-02-06 2002-01-29 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー ケイ素反応性オリゴマーおよびそれから作成した被覆組成物
US20060014891A1 (en) * 2004-07-16 2006-01-19 Reichhold, Inc. Low volatile organic compound stable solvent-based polyurethane compositions for coatings
JP2009508981A (ja) * 2005-09-15 2009-03-05 ビー・エイ・エス・エフ、コーポレーション シリル化されたジオールを有するコーティング組成物
JP2010503519A (ja) * 2006-09-18 2010-02-04 ナノ−エックス ゲーエムベーハー シラン被覆材料及びシラン被覆を生成するための方法
JP2010524670A (ja) * 2007-04-27 2010-07-22 ナノ−エックス ゲーエムベーハー コーティング材料の製造方法
JP2010529239A (ja) * 2007-06-06 2010-08-26 Basfコーティングスジャパン株式会社 高いoh価を有する結合剤および該結合剤を含有する良好な光学的特性および良好な耐引掻性および耐化学薬品性を有するクリアコート組成物
JP2011508799A (ja) * 2007-12-19 2011-03-17 ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 高い引掻耐性及び耐候性を有する被覆剤
WO2010047195A1 (ja) * 2008-10-24 2010-04-29 関西ペイント株式会社 塗料組成物及び塗膜形成方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017071744A (ja) * 2015-10-05 2017-04-13 現代自動車株式会社Hyundai Motor Company ホットスタンピングフィルム用クリア塗料組成物及びこれを用いた塗装方法
JP2020041125A (ja) * 2018-09-10 2020-03-19 エボニック オペレーションズ ゲーエムベーハー シラン官能性ポリウレタン架橋剤のスズフリー触媒反応

Also Published As

Publication number Publication date
US20150191625A1 (en) 2015-07-09
PL2864383T3 (pl) 2020-04-30
EP2864383B1 (de) 2019-10-02
JP6297031B2 (ja) 2018-03-20
CN104395368B (zh) 2019-08-06
CN104395368A (zh) 2015-03-04
WO2013189882A2 (de) 2013-12-27
US9796876B2 (en) 2017-10-24
WO2013189882A3 (de) 2014-03-20
EP2864383A2 (de) 2015-04-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6297031B2 (ja) 高い耐引っかき性を有するコーティング剤
JP6840088B2 (ja) 二成分系コーティング材料
US10093826B2 (en) Alkoxysilane-functionalized allophanate-containing coating compositions
US9206330B2 (en) Zinc-imidazole-carboxylate-complex-catalysed coating agent composition
US10336856B2 (en) Alkoxysilane- and allophanate-functionalized coating materials
JP2013194055A (ja) イソシアナトアルキル−トリアルコキシシラン及び脂肪族のアルキルで分岐したジオール又はポリオールからの付加物
US9340638B2 (en) Polyurethane coating material composition, multistage coating methods using these coating material compositions, and also the use of the coating material composition as clearcoat material and pigmented coating material, and application of the coating method for automotive refinish and/or for the coating of plastics substrates and/or of utility vehicles
US10538684B2 (en) Coating compositions comprising monoallophanates based on alkoxysilane alkyl isocyanates
US10023764B2 (en) Zinc (1-methylimidazole)bis(2-ethylhexanoate) complex catalyzed coating material composition
JP2018003015A (ja) アルコキシシラン官能化及びアロファネート官能化ウレタン
AU2012228605A1 (en) Polyurethane coating agent composition, multistage coating method using said coating agent compositions, and use of the coating agent compositions as clear coating or pigmented coating material and use of the coating method for automotive repair painting and/or for coating plastic substrates and/or commercial vehicles
US9139751B2 (en) Polyurethane coating material composition, multistage coating methods using these coating material compositions, and also the use of the coating material composition as clearcoat material and pigmented coating material, and application of the coating method for automotive refinish and/or for the coating of plastics substrates and/or of utility vehicles
CN103140530A (zh) 包含氨基甲酸酯基的高官能度多异氰酸酯
CA2875922A1 (en) Polyurethane coating material composition, multistage coating methods, and also the use of the coating material composition
EP2676982A1 (de) Beschichtungsmittel mit hoher Kratzbeständigkeit
EP2735578A1 (de) Beschichtungsmittel mit hoher Kratzbeständigkeit
CN105814107A (zh) 溶剂型透明涂料用附着增进剂
JP6000289B6 (ja) ポリウレタン被覆剤組成物、該被覆剤組成物を使用する多工程の被覆法ならびにクリヤーラッカーおよび顔料が配合された塗料としての該被覆剤組成物の使用、または自動車補修用塗装のための、および/またはプラスチック基体および/または輸送用車両の被覆のための前記被覆法の使用
US9777169B2 (en) Alpha,Omega-hydroxy-functionalized oligoester as adhesion promoter in solventborne fillers

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20151222

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170718

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171010

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6297031

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees