JP2015519926A - 取り外し可能な磁気閉鎖システム - Google Patents

Abstract

取り外し可能な磁気閉鎖システムは、衣服、下着、皮革製品、靴、任意の装身具およびその他の任意分野の適用物に使用するように特に設計され意図されている多用途の閉鎖システムに関するものである。本閉鎖システムにより、磁石の引力を介して様々な構成要素を確実に合わせることができる。本閉鎖システムは、以下の３つの別々の構成要素からなる：（１つまたは複数の）物品に組み込まれるか、衣類の表面に固定された少なくとも１つのポケット（１）で構成された固定部分；２つ以上の柔軟で取り外し可能な磁気ストリップ（１０）で構成された可動部分；磁気ストリップ（１０）をポケット（１）の中に挿入またはスライドさせるのを補助する、磁石または磁力により引きつけ可能な部材（２５）。【選択図】図３（ｂ）

Description

本発明は、取り外し可能な磁気閉鎖システムに関し、特に、衣服、下着、皮革製品、靴、鞄、任意の付属品などのあらゆる種類の衣料品、およびその他の任意の分野の適用物に対する開閉システム（これを上記のように呼ぶ）に関する。このシステムは、複数の構成要素からなり、この構成要素が共に新たな多目的の方法および改良した手法を作り出して、衣服、下着、皮革製品、靴、鞄、任意の装身具およびその他の分野の適用物の一部を閉鎖し、配置し、固定し、調整した状態に保つ。

衣服、下着、皮革製品、鞄、靴、装身具、生地素材の分野、および２つ以上の構成要素を一緒に保持できるその他の分野の適用物には、よく知られた閉鎖システムの方法が複数ある。最もよく知られ広く使用されているのは、ボタン（伝統的なボタン、自動式のボタンまたは磁気ボタン）、スナップ、フックアンドアイ型ファスナー、留め具、ジッパー、フックアンドループ（ベルクロ）、バックル、紐、磁気バンドなどである。

衣類に恒久的に装着されているこれらの閉鎖装置はすべて、開閉する高さで機械的に操作しなければならいもので、多様な人々（恒久的かつ／または一時的な身体障害者や視覚障害者など）には受け入れられないことがある。また、これらの装置のいずれも、適用時および使用時に他のいくつかの不都合が生じ（これについては以下に記載）、この欠点によって装置は非実用的で快適ではなく高価なものになる。

現在の技術水準では、新規で革新的な開閉システムの必要性および需要が生じている。新規で革新的な開閉システムは、身体障害者、視覚障害者、およびその他の類の人々、例えば高齢者、妊婦、子どもなどに対する不都合および難点を解決し、重さ、柔軟性、信頼性、コスト、洗濯しやすさ、閉鎖システムの出し入れを最適にする一方で、流行に沿っていて実用的であり、普段着、ビジネス用衣服、イブニング用正装服のほか、専門服など、その他のあらゆる分野の適用物での使用が快適なものである。

本発明である以下に詳述するシステムは、これらの要件をすべて満たしている開閉システムである。

伝統的なボタン、スナップ、フックアンドアイ、ファスナー、留め具は、従来の閉鎖方法を行うものだが、嵌まり具合を変更するため、あるいは商標のついた部分を紛失した場合に、構成要素を再び縫い付けたり除去したりしなければならないという使用者にとっての不都合が生じる。使用者が太りすぎているか小さいサイズである場合には部分どうしの間に間隙または隙間が残り、不快な効果をもたらすおそれがあるという欠点もある。衣料分野およびその他の任意の分野における生産者にとっては、これらの閉鎖装置の調整および適用には新たな作業および費用が必要になる。しかし、これらの装置の最も明らかな欠点の１つは、その使い方が不便であり、障害者、高齢者、妊婦、子どもには困難であるとともに、開閉に機械的な操作が必要な点である。

ジッパーおよびフックアンドループ型の閉鎖（ベルクロとしても知られる）は、これらの問題のいくつかを回避するようになっているが、新たな不都合が生じている。そのため、ジッパーは、生地および皮革の一部を中に噛むことがよくあり、これが閉鎖工程をひどく複雑にしている。軽い生地に適用することはできず、横方向の調整ができず、費用がかさみ、他の不都合が加わる。フックアンドループ型の閉鎖は、いくつかの不都合を回避するために使用されるが、容易に洗濯できない上に、他の生地がひっかかり、糸くず、毛糸、毛髪、ほこりなどが絡む。完全にぴったりと合わさっていない場合は、肌および生地を損傷することもある。さらに、これらの閉鎖システムはすべて外から見えるもので、このシステムを隠す衣料品をデザインするのが困難になり、生産段階で新たな工程を必要とする（例えばボタンが隠れているシャツ、ジッパーが隠れているジャケット）。

これまでに、衣服、靴およびその他の任意の装身具を閉鎖する過程の不都合を解消しようとする、商業的に成功する磁気閉鎖装置を開発するためのいくつかの試みがあった。さらに詳細には、磁気結合装置は、基本的によく見かける予想通りの明瞭な構造形態（磁石、ポリマーなど）からなる公知のものであり、同装置は、衣服、下着およびその他の分野の適用物の品目に組み込まれ装着されている。そのうちのいくつかは操作上の問題を解決しているが、前述したその他の問題は解決していない。

公知の先行技術による装置が以下の文献に記載されている：米国特許第６３０１７５４号明細書；欧州特許第０９５８７５０号明細書；米国特許第７６０７２０５号明細書；米国特許第６９５４９６８号明細書；国際特許第２０００／３３３２８号明細書；国際特許第２００３／０５６９５６号明細書；国際特許第２００８／０２５９０５号明細書；米国特許第７９９２２６４号明細書。

米国特許第６３０１７５４号明細書 欧州特許第０９５８７５０号明細書 米国特許第７６０７２０５号明細書 米国特許第６９５４９６８号明細書 国際特許第２０００／３３３２８号明細書 国際特許第２００３／０５６９５６号明細書 国際特許第２００８／０２５９０５号明細書 米国特許第７９９２２６４号明細書

記載したように、磁気閉鎖装置は多くの形態で紹介されている。そのほとんどすべては、ポリマー材料製の構造物からなり、このポリマー材料が磁石の重さに加わって装置が重くなる。装置が軽量な衣料品に使用されれば、衣服の構造および耐久性が変化し、衣類にたるみが形成される。これは審美的に感じが悪くなると同時に、着用者にとっても不快になるおそれがある。しかし、最大の欠点は、これらのシステムがすべて、取り付け対象または閉鎖対象の衣料品に恒久的に装着されるという点である。これには、（１つまたは複数の）磁気構成要素を収容するために品目を物理的（構造的）に変化させる必要がある。その結果、品目のコストおよび製造の複雑さが増すとともに、磁気装置自体が増す。衣料品１つ１つにそれ自体の閉鎖装置が必要になる。また、極めて重要なことだが、このような磁気装置を備えた衣服を洗濯／乾燥したりアイロンがけしたりすると、磁気装置が磁力により洗濯機／乾燥機のドラムまたはアイロンに付着する。これによって多くの不都合が生じ、洗濯機／乾燥機から衣服を取り除くことが一層困難になるほか、自由な攪拌および／または回転がなくなるために洗濯または乾燥の効率が制限され、磁石自体の効果が制限されるおそれがある。また、恒久的に装着された磁気閉鎖装置のなかには、周囲環境に曝露したままのものがあり、その結果、この手法は、湿気などの周囲の作用に対して本質的に抵抗力がないという不利益にさらされる。

衣服、下着、皮革製品、靴、任意の装身具の２つの部分を合わせて保持することを目的とするあらゆる公知の閉鎖システムによってもたらされる（前述した）これらの不都合および難点をすべて解決するため、本発明である新規な閉鎖システムを開発した。２つ以上の構成要素（衣類）を確実に合わせて保持する本システムは、（障害者を介助し、実用的な使用および開閉の速度を有利にするための）物理的な操作を必要とせず、柔軟で軽量であり（生地またはその他の素材の変更が生じず、多様な衣服およびファッション小物に挿入できる）、衣料品に恒久的に装着されず（磁力を蓄えるのに有利であり、かつ、磁力によって表面に装着していない状態で（１つまたは複数の）品目を洗濯機で洗浄し、乾燥機で乾燥し、アイロンがけすることができる）、外から見えず、望まない変形が生じず（スタイルおよび審美的な探求が無限になって、衣服、下着、皮革製品、靴、鞄および任意の装身具の形状および種類が最大限に自由になる）、生産コストおよび販売コストが低く（生産者および消費者に有利になる）、（標準化すれば）同じ閉鎖システムを様々な品目に適用でき、余計な費用がかからなくなる。

本閉鎖システムは、衣服、下着、皮革製品、靴、鞄、任意の装身具およびその他の任意分野の適用物に使用するように特に設計され意図されている多用途の閉鎖システムに関する。本閉鎖システムは、磁石の引きつけ作用によって様々な構成要素を確実に接合する。

万能で外から見えない取り外し可能な磁気閉鎖システムの主要かつ不可欠な相違点の１つは、磁性のある構成要素が絶対的に柔軟で、軽量な生地でできたものであっても何度も自然に湾曲するという点である。磁性のある構成要素の挿入および取り外しが容易なため、衣服、下着、皮革製品、靴、任意の装身具およびその他の任意分野の適用物である物品を、容易に洗濯機で洗濯でき、乾燥機で乾燥でき、アイロンがけができるようになり、磁気によって金属表面に引きつけられることがない。本発明は、本発明の主要な特徴を実現してその他の任意の公知の閉鎖システムと区別される以下の３つの構成要素からなる。
１．（１つまたは複数の）物品に組み込まれるか、衣類の表面に固定された少なくとも１つのポケットで構成される固定部分（以下、「ポケット」または「アイレットポケット」と呼ぶ）。（本明細書で使用するように、「物品」または「衣類」という用語は、本発明の閉鎖システムを使用できる任意の衣料品、下着、皮革製品、靴、鞄、任意の装身具およびその他の任意の分野の適用物を指すものとする。）
２．２つ以上の柔軟で取り外し可能な磁気ストリップで構成される可動部分（以下、「磁気ストリップ」と呼ぶ）。
３．磁気部分または磁気ストリップを「ポケット」または「アイレットポケット」の中に挿入し、入れこみ、スライドさせるのを補助する、磁石または磁気により引きつけ可能な部材（例えば鋼鉄、鉄などだが、好ましくは磁石）（以下、「磁気スライダ」と呼ぶ）。

磁気ストリップは、製造工程で、物品に固定された前記ポケットの中、または物品に組み込まれたポケットの中に前記磁気スライダを介して挿入され、前記磁気ストリップどうしの間の磁気引力が物品の閉鎖を確実に行う。

（１つまたは複数の）ポケットは、袋状または封筒状の入れ物であり、衣服、下着、皮革製品、靴、任意の装身具およびその他の任意分野の適用物である物品に取り付けられるかその中に作られて、柔軟で取り外し可能な磁気ストリップを保持するものである。（１つまたは複数の）ポケットを、接合、仮縫い、接着、シーリングだが好ましくは縫い合わせ、縫い付け、継ぎ合わせによって、その品目の対面する表面のそれぞれに固定できる。このようにする代わりに、（１つまたは複数の）ポケットは、製造工程で、（別の生地のポケットではなく）生地の層を適切に縫い合わせて接合する物品の内側部分に開口、孔、アイレットを設けることによって、物品の内部構造（例えば生地、皮革やその他の任意のものなど）から形成されてもよい。

時宜を得たときにポケットまたはアイレットの中に挿入された（１つまたは複数の）磁気ストリップが、磁石の引力によって、衣服、下着、皮革製品、靴、任意の装身具およびその他の任意分野の適用物である物品の構成要素の迅速な閉鎖または取り付けを確実に行う。

ストリップをポケットの中へ挿入してスライドさせるのは、磁気スライダを用いて行う。ストリップをポケットの端部／始まりに配置して徐々にアイレット（孔）の中に入れることによって、ポケットの素材を流れる磁気引力が磁気ストリップを迅速にスライドさせ、しかるべき位置まで磁気スライダの誘導を続ける。磁気ストリップ挿入の時間は、着用者の体長および経験に応じて０．５秒以上の範囲であってよい。物品を開くのは、ポケットを固定する衣類の縁部であって、磁気ストリップを内部に有する縁部どうしを引き離し、はずすことによって行う。

磁気部分（前記磁気ストリップ）は、衣服、下着、皮革製品、靴、任意の装身具およびその他の任意分野の適用物である物品のポケットから容易に取り外され、品目の閉鎖装置／システムに恒久的に装着されたその他のものによって生じる洗濯、乾燥、アイロンがけの不都合を回避できる。

このシステムは、障害者およびその他の任意の部類に入る人々が使用する際に極めて実用的なものである。このシステムは、磁気部分を容易に挿入でき、衣類から容易に取り外せるという利点を有する。このシステムは、極めて柔軟であり、どのような素材でも自然に何度も湾曲し、審美的な問題を一切もたらさない。このシステムは、その生産および販売コストの面で商業的に効果的である。

２つ以上の構成要素（衣類）を確実に合わせて保持する本システムは、（障害者を介助し、実用的な使用および開閉の速度を有利にするための）物理的な操作を必要とせず、柔軟で軽量であり（生地またはその他の素材の変更が生じず、多様な衣服およびファッション小物に挿入できる）、衣料品に恒久的に装着されず（磁力を蓄えるのに有利であり、かつ、磁力によって表面に装着していない状態で（１つまたは複数の）品目を洗濯機で洗浄し、乾燥機で乾燥し、アイロンがけすることができる）、外から見えず、望まない変形が生じず（スタイルおよび審美的な探求が無限になって、衣服、下着、皮革製品、靴、任意の装身具の形状および種類が最大限に自由になる）、生産コストおよび販売コストが低く（生産者および消費者に有利になる）、（標準化すれば）同じ閉鎖システムを様々な品目に適用でき、余計な費用がかからなくなる。

本発明の特徴および利点は、添付の図面に非限定的な例のみを目的として示した本発明の実施形態についての説明文からさらに明らかになるであろう。

本発明の（１つまたは複数の）固定された構成要素：（１つまたは複数の）ポケットを示す概略図である。 （１つまたは複数の）ポケットを物品または衣類の重なり合う内側のエッジに固定し、取り付け、調整した様子を示す概略図である（この例およびその他の例ではシャツを示しているが、本発明は、その他の任意の衣料品、下着、皮革製品、靴、任意の装身具およびその他の任意の分野の適用物またはその様々な部分に適用されてよい）。 衣類の中に組み込まれたいわゆる「アイレットポケット」という（１つまたは複数の）ポケットを示す概略図である。このポケットは、製造工程で品目（例えば生地、皮革やその他の任意のものなど）の内部構造の外部に形成されてよい。 衣料品の縁部を示す概略図である。 本発明の可動構成要素：衣服、下着、皮革製品、靴、任意の装身具およびその他の任意分野の適用物である物品の構成要素を、磁石の引力によって迅速に閉鎖するまたは取り付ける磁気ストリップの概略図である。 磁気ストリップに「（１つまたは複数の）アイレットポケット」内部の的確な位置を見つけさせる、ラベルと呼ぶ留め具またはフックの概略図である。 前記ポケットの中に挿入された前記磁気ストリップ、および商標名が刻まれていてよく、磁気により引きつける素材で作製されてよい前記ラベルの透視図である 前記磁気ストリップどうしの間の磁気引力の断面図である。 （１つまたは複数の）磁気ストリップを（１つまたは複数の）ポケットの内部に挿入するのを補助する物体：磁気スライダの概略図である。 前記磁気スライダの断面図である。 前記磁気ストリップを衣類の前記「アイレットポケット」の内部に挿入している前記磁気スライダの概略斜視図である。 前記磁気スライダを用いて（１つまたは複数の）前記磁気ストリップを前記ポケットの中に挿入する方法を示す概略図である。 前記磁気ストリップがしかるべき位置に到達している点の概略図であり、前記磁気スライダが、前記ラベルまたは留め具によってポケット内に閉じ込められ、前記ラベルまたは留め具が閉じていて磁気スライダに他の動きをさせていない図である。 本開閉システムをシャツに使用した詳細な適用例を（添付の図面に非限定的な例のみを目的として）示す概略図である。 本開閉システムをシャツに使用した詳細な適用例を（添付の図面に非限定的な例のみを目的として）示す概略図であり、閉段階にある図である。 本開閉システムをシャツに使用した詳細な適用例を（添付の図面に非限定的な例のみを目的として）示す概略図であり、開段階にある図である。 本開閉システムをパンツに使用した詳細な適用例を（添付の図面に非限定的な例のみを目的として）示す概略図である。 本開閉システムをパンツに使用した詳細な適用例を（添付の図面に非限定的な例のみを目的として）示す概略図であり、閉段階にある図である。 本開閉システムをパンツに使用した詳細な適用例を（添付の図面に非限定的な例のみを目的として）示す概略図であり、開段階にある図である。 本開閉システムを医療用上着に使用した詳細な適用例を（添付の図面に非限定的な例のみを目的として）示す概略図である。 本開閉システムを医療用上着に使用した詳細な適用例を（添付の図面に非限定的な例のみを目的として）示す概略図であり、閉段階にある図である。 本開閉システムを医療用上着に使用した詳細な適用例を（添付の図面に非限定的な例のみを目的として）示す概略図であり、開段階にある図である。

本明細書は、取り外し可能な磁気閉鎖システムと呼ぶ本発明の可能な実施方法の１つであり、本発明の範囲を侵害することなく本システムを改良するための変更を加える権利をすべて保護するものである。

本発明は、本発明の主な特徴を実現し、その他の任意の公知の閉鎖システムと区別される３つの構成要素からなる。このシステムは、障害者およびその他の任意の部類に入る人々が使用する際に極めて実用的なものである。このシステムは、磁気部分を容易に挿入でき、衣類から容易に取り外せるという利点を有する。このシステムは、極めて柔軟であり、どのような素材でも自然に何度も湾曲し、審美的な問題を一切もたらさない。本システムは、その生産および販売コストの面で商業的に効果的である。

図１はポケット１の概略図であり、このポケットは、任意の軽量で柔軟な素材、天然素材（例えばコットン、ウール、シルク、ゴム）；または合成素材（ポリエステル、レーヨン、その他のプラスチックまたはポリマー）から作製されてよく、好ましくは生地素材２（以下、このように呼ぶ）である。生地素材の２つの部分を任意の方法で合わせ、２つの素材を合わせた状態に保持する（素材全長のエッジに沿って接合、仮縫い、接着、シーリングだが、好ましくは、縫い合わせ、継ぎ合わせ、縫い付け３（以下、このように呼ぶ）によって行う。ポケットの生地は、異なる素材で作製されてよく、１枚の生地のバンドの片側を全長に沿って縫い付けて作製されてもよいし、同一サイズの２枚のバンドの両側を縫い付けて作製されてもよい。生地は、磁気スライダを用いて磁気ストリップをポケットの内部により迅速に挿入できるように、低めの摩擦力を基準に選択されてよい。前記ポケットの一方の端部または先端（下部と呼ぶ）４は閉鎖している必要があり、もう一方の端部または先端（上方部と呼ぶ）５は開口したままである必要がある。前記ポケットは、上面図５ａからわかるように、空である。

図１（ａ） 前記ポケットは、物品または衣類８の重なり合う内側エッジ７に縫い付けによって取り付けられるか調整されてよい６。本明細書で使用するように、「物品」または「衣類」という用語は、本発明の閉鎖システムを使用できる任意の衣料品、下着、皮革製品、靴、鞄、任意の装身具およびその他の任意の分野の適用物を指すものとする。

図１（ｂ） いわゆる「アイレットポケット」を衣類に組み入れてよい。アイレットは、衣料品の縁部７ａのエッジ側に作製されてよく、それぞれが折り畳まれ６ａ、衣料品の内側部分に固定され、このようにして入口があって中が空の新たな縁部ができる。この工程は、衣料品を構造的に修正し、その他の任意の公知の衣料品とは異なる新規なものにする。

図１（ｃ） アイレットポケットが縁部（エッジ）９の内側部分にある衣料品、および衣料品の内側部分にある小さなアイレットの拡大図９ａである（このアイレットは、外側部分（または外から見える部分）と接触しないままにできる）。

図２ （アイレットポケットとしての）（１つまたは複数の）磁気ストリップ１０は、任意の柔軟な素材から作製されてよく、好ましくは生地素材１１である。生地素材の２つの部分を任意の方法で合わせ、２つの素材を合わせた状態に保持する（素材全長のエッジに沿って接合、仮縫い、接着、シーリングだが、好ましくは、縫い合わせ、継ぎ合わせ、縫い付け１２（以下、このように呼ぶ）によって行う。どのストリップの生地も任意の素材で作製されてよく、片側を全長に沿って縫い付けた１枚の生地のストリップからなるものであってもよいし、両側を全長に沿って縫い付けて作製した同一サイズの２枚のストリップで作製されてもよい。強磁性物体、好ましくは永久磁性材料１３を、接合、仮縫い、接着、シーリングだが、好ましくは縫い合わせ、縫い付け、継ぎ合わせによって、合わせた層の内部に配置して固定する。磁石は、どのような形状であってもよいが、好ましくは筒状である。磁石は、好ましくは永久磁石で、硬い／堅い材料（例えばアルミニウム−ニッケル−コバルト、ストロンチウム、ハードフェライト、サマリウムコバルトおよび／またはネオジム−鉄−ホウ素）で製造される。永久磁石は、印加された磁場がなくなった後に磁気を保持する類の材料である。永久磁石の材料は多数あり、アルミニウム−ニッケル−コバルト（Ａｌｎｉｃｏ）、ストロンチウム、ハードフェライト、サマリウムコバルト（Ｓｍ−Ｃｏ）およびネオジム−鉄−ホウ素（Ｎｄ−Ｆｅ−Ｂまたはネオジム）などがある。永久サマリウムコバルト磁石（Ｓｍ−Ｃｏ）は、サマリウム、コバルトおよび鉄で構成される。これらの希土類磁石は、小寸法のわりには極めて強く、外観は金属質で、環状、ブロック状および円盤状などの単純な形状で鋳造される；プラスチック：磁気ポリマー、または（Ｖ（ＣＯ）６ＴＣＮＥ）バナジウムテトラシアノエチレンからなる新規なもの、またはその他の任意の天然または人口の磁石。磁石は、焼結またはポリマー結合されてよい。閉鎖システムに使用するために、ネオジム磁石は、小寸法のわりには極めて強く、単純な形状で鋳造されるため、現在の好適な実施形態である。長さ（平行六面体）または直径（筒状体）は磁石１つあたり５ｍｍから３０ｍｍまでの範囲であってよく、厚みは磁石１つあたり０．５ｍｍから４ｍｍまでの範囲であってよく、重さは磁石１つあたり０．２グラムから８グラムまでの範囲であってよく、引力は磁石１つあたり４Ｎから３０Ｎまでの範囲であってよい；同じ磁気ストリップの磁石どうしが間で引きつけ合うのを回避するため、磁石はおよそ２ｃｍから１０ｃｍまでの距離を置いて固定されてよい。同じストリップの磁石は、同じ磁場配向に配置され、体液および／または水と接触した場合に磁石が酸化するのを回避するために、ポリマー材料で被覆されてよい。磁気ストリップの各対は、同じ形状で磁場がほぼ同じ強さの磁石で構成され（こうすると磁石をきれいに並べやすくなる）、磁石どうしが間に同じ距離を置いて配置され、閉鎖される物品の両側のエッジがきれいに並ぶ。同じストリップ内にある磁石は、磁石の極性が柔軟な素材に対して実質的に均一になるように向けられる。前記磁気ストリップの各対では、一方の磁気ストリップは負極の磁石を有し、もう一方の磁気ストリップは正極の磁石を有して、両者の間に相互作用を生じる。図２に示したように配置した磁気ストリップは、両磁石の間に磁気引力を生じ１４、これが閉鎖システムの閉鎖を行う。

前記（１つまたは複数の）磁気ストリップの一方の端部または先端（上先端と呼ぶ）に、ラベル１５を好ましくは縫い合わせによって取り付ける。ラベルは、任意の軽量で柔軟な素材から作製されてよい。ラベルは、最終的なファスナーまたは留め具の役割を果たす。このラベルによって、前記（１つまたは複数の）磁気ストリップ１８に対し、前記ポケットの内部に的確な位置を見つけることができる（これについては図２（ａ）にさらに説明している）。

前記磁気ストリップの下部は、好ましくは三角形または円形に作製され、細く剛性のプラスチック部材を含んで、前記磁気ストリップを前記ポケットの中にスライドさせやすくなっている。この革新的な閉鎖システムの方法により、前記磁気ストリップを生産するのに軽量で柔軟な生地素材を使用できるが、閉鎖システム、すなわち同システムの前記磁気ストリップは、極めて軽量で（例えばシャツ用の閉鎖システムの重さは約６グラム）感知できず、そのため衣類の形状は変化せず、閉鎖システムは、たるみも一切起こさない。また、生地素材を使用すると、一層スライドするようになり、磁気スライダを用いて衣類の前記ポケットの中へ挿入するのが容易になる。この点が以前の閉鎖システムとは大きく異なり、以前の閉鎖システムは、恒久的に衣類に装着され、ほとんどの場合ポリマー材料が適用され、システムが重くなりすぎて不快であるとともに、物品の形状を変形させている。衣料品の望ましくないゆがみを回避するため、ストリップの厚みとポケット／アイレットポケットの厚みとの差は、０．５ｍｍから２０ｍｍまでの範囲であってよく、ポケットの長さは、閉鎖される衣料品の縁部の寸法に応じて調整されてよい。ストリップの長さは、ストリップの内部に縫い付けられた磁石の寸法によって異なるが、５ｍｍから４５ｍｍまでの測定範囲であり、特定の衣料品を閉鎖するのに必要な引力に応じて標準化してよい。

前記磁気ストリップは、適用分野に応じて標準サイズで作製されてよく、例えば、ズボン、パンツ、ジーンズ図５に対しては１ｃｍから１０ｃｍの長さにし（各々の前記磁気ストリップの内部には１から７個の磁石があってよい）；シャツ、ジャケットなどに対しては２０ｃｍから４０ｃｍにする図４（各々の前記磁気ストリップの内部には１から１３個の磁石があってよい）。；専門服（ガウン、白衣など）を閉鎖するには４０ｃｍから１５０ｃｍまでにする図６（各々の前記磁気ストリップの内部には１から２３個の磁石があってよい）。衣服、下着、皮革製品、靴、任意の装身具などの分野で同種類の異なる物品に対して、同じ対の前記標準化した磁気ストリップを使用することができる。この利点により、生産コストおよび消費者価格を確実に下げることができる。

図２（ａ） ラベル１５は、磁気により上方部１６に引きつけられる可能性があり、中央部１７で屈曲する可能性があり、下方部２０で磁気ストリップに縫い付けられる。この屈曲は、回転運動１８の過程で支点の機能を果たし、この機能によって、前記ラベルを前記磁気ストリップに対して前後に動かすことができるほか、前記磁気ストリップに挿入された（１つまたは複数の）磁石１９（見えていないものとして図示）の引きつけ作用によっても動かすことができる。ラベル１５ａは、ポケット１から磁気ストリップ１０を取り出すために開いていてもよいし、磁気ストリップの動きをポケット内で止めるために、（重力によって）垂直な位置で、または（閉鎖システムが垂直な位置に配置されていなければ）長手方向の位置で、（最終的には磁石１９の上で）閉じていてもよい１５ａ。ラベルは、任意の素材で作製されてよい（合成素材：磁気ポリマー、プラスチックなど、天然素材：生地素材など、混合素材：磁石を縫い付けた生地、磁気ポリマーで覆われた生地。ラベルは、磁気を帯びたものであれば、磁石上で閉じたままになり、ストリップを閉じる。ラベルには、人名や何らかの特定のものなどを含むブランドが刻まれていてよい２４。

図２（ｂ） ラベルは、前記磁気ストリップ１０ａ（見えていないものとして図示）をしかるべき位置に閉じ込めておく最終的なファスナー２１としての役割を果たし、必要であればいくらかの空きスペース２２をポケット１内に残すことができる。このことによって、物品または衣類の重なり合う内側エッジに作製される（１つまたは複数の）ポケットまたは（１つまたは複数の）アイレットポケットの中に挿入できる、標準サイズで長さの異なる磁気ストリップを作ることも可能になる。この標準化は、挿入した磁石２３を同じように配置して挿入側の識別を簡易化する（磁極（例えば：負）をストリップの同じ側（例えばラベル側）にする）ことによって容易になる。望ましくない物品のねじれをなくすため、前記（１つまたは複数の）磁気ストリップと前記ポケット／アイレットポケットとの幅の差は、０．５から２００ｍｍまでの範囲であってよく、前記ポケットまたは前記アイレットポケットの長さは、物品のサイズに応じて変化してよい。

図２（ｃ）は、前記磁気ストリップの断面図であり、２層の生地１１ａが合わさって、好ましくは一緒に縫い付けられ１２、磁石１３が内部に固定されている。ストリップどうしの間の磁気引力１４は、ストリップが正しく配置された場合にのみ可能である（正が負を引きつける）。そのため、各ストリップの磁石の向きが同じである必要がある。

図３ 前記磁気ストリップを前記ポケットの中に簡易かつ迅速に挿入するのを可能にする物体を磁気スライダ２５と呼ぶ。磁気スライダは、磁石２６（好ましくは筒状の永久磁石）または磁気により引きつけ可能な部材からなり、この磁石は、磁気により磁石に引きつけられる任意の金属材料（例えば鋼鉄、鉄）を含んでいてよく、かつ／または（好ましくは）前記磁気ストリップに挿入された磁石の磁気引力がより強い第２の磁石（見えていないものとして図示）も備えていてよい。磁気スライダは、ケース２８（好ましくはポリマー材料製）に覆われていてよく、簡易で実用的な使用ができるハンドル２７を有していてよい。磁石２６は、生産工程でハンドルが常に同じ方向を向いている状態でケース２８の中に挿入されてよい（下部の極性（＋）は、前記ラベルが閉じられている前記磁気ストリップの表面の極性（−）と逆であってよい。磁気スライダによって、前記磁気ストリップを標準化しやすくなり、閉鎖システムのコストを下げやすくなる。磁気スライダは、１０Ｎから６０Ｎまでの磁力を有することができる磁石であって、ストリップに挿入された単一の磁石よりも強い磁石からなるものであってよい。磁気スライダは、上方部に、挿入を容易にするハンドルを有し、下方部に、磁石とポケットの外側部分（衣料品の縁部、アイレット）との摩擦を回避するための生地を有していてよい。

図３（ａ）は、磁気スライダの断面図であり、磁気スライダの内部にある磁石２６の位置を示し、磁気スライダが、下部を円形の構成要素で閉鎖され、好ましくは（衣類の素材の表面上をスライドしやすくするために生地またはその他の何らかの素材で閉鎖され、これによって磁石がケース２８から出ないようにし、ハンドル２７を備えている図である。磁石は、厚み３０内に閉じ込められ、それによって磁石は横にも縦にも動くことができない。（この図は、前記磁気スライダを生産できる可能性のある形態および可能性のある素材の組み合わせの１つを示している。）

図３（ｂ） 前記磁気ストリップ１０ａ（見えていないものとして図示）は、衣類の前記アイレットポケット９ａの中に挿入される図１（ａ）。前記ラベル１５は開いていて、回転する動き１８はまだ完了していない。前記磁気スライダ２５は、前記磁気ストリップの中に挿入された最初の磁石に近づけられ、これによって磁気引力３２が発生し、磁気引力は衣類の素材を貫通して、前記磁気ストリップと前記磁気スライダとの間を最適な位置に安定させて接触させる。前記磁気スライダを下にスライドさせると３１、前記磁気ストリップがスライドし、磁気ストリップを前記アイレットポケットの中に通しやすくなる。生地どうしのスライド（前記磁気ストリップと前記アイレットポケットの内側部分との間、および磁気スライダとアイレットポケットの外側部分との間）が良好であることが、衣類の品質および着用期間を維持するために不可欠である。）。

図３（ｃ）は、図３（ｂ）と同様の工程を示しているが、ポケットの種類が異なる。前記磁気ストリップ１０ａ（挿入部分は見えていないものとして図示）は、衣類の前記ポケットの中に挿入され図１（ａ）、前記ラベルは開いていて、回転する動き１８はまだ完了していない。前記磁気スライダ２５は、前記磁気ストリップの中に挿入された最初の磁石に近づけられ、これによって磁気引力３２が発生し、磁気引力は衣類の素材を貫通して、前記磁気ストリップと前記磁気スライダとの間を最適な位置に安定させて接触させる。前記磁気スライダを下にスライドさせると、前記磁気ストリップが（この場合は）水平方向にスライドし３１、磁気ストリップを前記アイレットポケットの中３１ａに通しやすくなる。

図３（ｄ） 前記磁気スライダ２５がしかるべき位置に到達すると（前記磁気ストリップ１０ａが前記ポケット１の中で最大限に挿入されると）、（屈曲させて動かされた図２（ａ）１７）前記ラベル１５は、磁力があれば、前記磁気ストリップ）の中に挿入された磁石の上で留まって閉じ（留め具またはファスナー２１として働き）、（図２（ｂ）の２２のように）前記ポケット内にいくらかの空きスペースがあったとしても、前記磁気ストリップがそれ以上スライドするのを阻止する。

衣服、下着、皮革製品、靴、任意の装身具およびその他の任意分野の適用物に対する取り外し可能な磁気閉鎖システム（衣料品に取り付けた２つの磁気ストリップおよび／または２つのポケット）は、極めて軽量で、重さは０．８グラムから２００グラムまでの範囲である。

図４（ａ〜ｂ）、５（ａ〜ｂ）、６（ａ〜ｂ）。非限定的な例のみを目的として、添付の図面には、本開閉システムをシャツ、パンツ、および医療用上着に使用した詳細な適用例、ならびにその開閉段階をそれぞれ示している。アイレットポケット９が示され、このアイレットポケットにはラベル１５（本システムの見える部分）が閉じられ、磁気ストリップ１０は、内部に磁石１３がある衣料品の内側部分（本システムの見えない部分）に挿入されている。本システムは、衣類を閉じたときは見えず３３、衣類を開けたときは３５、システム３４の一部分（システムを取り付ける衣料品の生地に覆われた部分）のみが見える状態になる。

本発明には、多くの修正および変形を加えることができ、そのすべては本発明の概念の範囲内である。さらに、詳細部はすべて、技術上同等の他の要素と入れ替えられてよい。素材も寸法も、必要に応じて調整してよい。

本閉鎖システムは、着用しやすく快適で、洗濯、乾燥およびアイロンがけをするために挿入し、引き出すのが簡易であるという最適な特徴を有する。本閉鎖システムは、異なる構造の衣料品を生み出すが、衣類の元の形態をまったく変化させずに維持し、これによって本発明の閉鎖システムは、どのような種類のスタイルにも適応可能で、かつ市場に要求されるどのような審美レベルおよび経済レベルにも適用可能なものになる。本閉鎖システムは、靴およびその他の任意分野の適用物にも使用できるものである。本閉鎖システムは、衣服、下着、皮革製品、靴、鞄、任意の付属品およびその他の任意分野の適用物の一部を、先行技術で公知の閉鎖システムよりも簡易な方法で確実に閉鎖する（１つの磁石の磁力は８０Ｎまでであってよい）。さらに、この閉鎖システムは、商業的に有効であるとともに、生産者は、ボタン穴もしくは縫い付けボタンまたはその他の閉鎖装置を（１つまたは複数の）品目に設ける必要がなく、製造コストがかからなくなり、着用者は、（標準化されていれば）同じ磁気ストリップおよび磁気スライダを様々な品目に対して使用でき、余計な費用がかからなくなる。

さらに、本発明は、本発明を適用する衣料品を構造面で修正し、特に磁気部品を挿入するためのポケットを有する新規な衣料品を生み出すものである。このことによって、先行技術で公知の製品数が増加する。

Claims (8)

1. 衣服、下着、皮革製品、靴、任意の装身具およびその他の任意分野の適用物に対する取り外し可能な磁気閉鎖システムであって、柔軟かつ軽量で（重さは、必要な引力に応じて０．８グラムから２００グラムまでの範囲であり、以下の３つの異なる部分（すべて不可欠のもの）：
   − 接合、仮縫い、接着、シーリングだが、好ましくは縫い合わせ、縫い付け、継ぎ合わせによって、開閉する物品の両縁部それぞれに固定される柔軟な素材（好ましくは生地）で作製された少なくとも１つのポケットからなる固定部分、または製造工程で、開閉する物品の内側両縁部に組み込まれた少なくとも１つのポケットからなる固定部分（図１（ａ〜ｃ））；
   − 柔軟な素材（好ましくは生地）で作製された少なくとも１つの取り外し可能な磁気ストリップからなる可動部分であって、前記磁気ストリップの内部に強磁性物体（好ましくは筒状の永久磁石）が配置され、前記磁気ストリップの一方の端部は自己封鎖ラベルで閉じられ、該ラベルは、磁気を帯びたものであってよく、柔軟な素材（好ましくはポリマー結合した生地）で作製され、前記磁気ストリップが前記ポケットの内部にスライドする（挿入される）のを的確な位置で止め、物品の洗濯、乾燥およびアイロンがけをしやすくするために前記磁気ストリップを前記ポケットから取り出すのを促進する、可動部分（図２（ａ〜ｃ））；
   − 前記磁気ストリップを前記ポケットの中により迅速にスライドさせ（挿入し）、少なくとも１つの強磁性物体（好ましくは筒状の永久磁石）からなり、前記磁気ストリップに挿入された磁石よりも強い磁気引力を有する、磁気スライダ
   からなる、閉鎖システム。
2. 縁部の様々な製造工程を介して物品の内側両縁部（エッジ、側）に組み込まれた少なくとも１つのポケットからなり：生地の一方の端部で、前記ポケットが折り曲げられ、物品の内側部分に固定されて空の縁部を作り、前記磁気ストリップを挿入することを目的とする開口、孔、アイレットが設けられる、請求項１に記載の閉鎖システム。
3. 接合、仮縫い、接着、シーリングだが、好ましくは縫い合わせ、縫い付け、継ぎ合わせによって合わせた任意の柔軟な素材、天然素材（好ましくは生地）でできた２つの部分で作製された磁気ストリップからなり、該磁気ストリップの内部に、磁場配向が同じである強磁性物体（好ましくは筒状の永久磁石）が配置される、請求項１に記載の閉鎖システム。
4. 少なくとも１つの磁気ストリップからなり、該磁気ストリップの一方の端部に、柔軟な素材（好ましくはポリマー結合した生地）で作製されたラベルが固定され（好ましくは縫い合わされ）、以下の３つの機能：
   − 前記磁気ストリップが前記ポケットの中に挿入されるのを止め、前記磁気ストリップを必要な位置で停止させる、最終的なファスナーまたは留め具としての機能；
   − 前記磁気ストリップを前記ポケットから取り出すためのフラップとしての機能；
   − 商標、名前などを表記できるラベル
   を有する、請求項１に記載の閉鎖システム。
5. 磁気スライダからなり、該磁気スライダは、前記磁気ストリップに挿入された磁石よりも強い磁気引力を有する少なくとも１つの強磁性物体（好ましくは筒状の永久磁石）からなり、前記磁気ストリップを前記ポケットの中にスライドさせる（挿入する）のを促進し、前記磁気スライダは、ハンドルを有し、物品の上をスライドする側が滑りやすい素材（好ましくは生地）で覆われている、請求項１に記載の閉鎖システム。
6. 洗濯、乾燥、アイロンがけを容易にするために、衣服、下着、皮革製品、靴、鞄、任意の付属品およびその他の任意分野の適用物である物品から取り外され、前記閉鎖システムの構成要素によって（洗浄工程の後）再び挿入される、請求項１〜５のうちいずれか一項に記載の閉鎖システム。
7. 請求項１、３、４、６のうちいずれか一項に記載の磁気ストリップであって、以下の標準の長さのサイズ：
   − リストバンド、袖口、ポケット、ポロシャツ、ネクタイ、ズボン、下着、鞄、靴（図５）などに対する閉鎖には１ｃｍから１５ｃｍまで（各磁気ストリップには１から７個の磁石がある）；
   − ジャケット、ベスト、最新デザインの袖、鞄、スカート、シャツ（図４）などに対する閉鎖には１５ｃｍから４０ｃｍまで（各磁気ストリップには２から１３個の磁石がある）；
   − コート、オーバーコート、ドレス、スーツ、パンツ、ガウン（図６）などに対する閉鎖には４０ｃｍから１５０ｃｍまで（各磁気ストリップには３から２９個の磁石がある）；
   で生産するのに適している、磁気ストリップ。
8. 請求項１または２に記載の衣服（図４、５、６）の物品であって、前記磁気ストリップを挿入する目的で製造工程（図１（ｂ））で前記物品に組み込まれる前記ポケットを有する、下着、皮革製品、靴、鞄、任意の付属品およびその他の任意分野の適用物の物品。

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