JP2015518776A5 - - Google Patents

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膨張可能な医療デバイス
[0001]本出願は、2012年6月6日出願の米国仮特許出願第61/656,404号の優先権を主張するものであり、上記特許文献は、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる。
[0002]本明細書で述べられる全ての公報および特許出願は、個々の公報または特許出願の各々が参照によって組み込まれるために具体的に個々に示されているのと同程度に参照によって本明細書に組み込まれる。
[0003]膨張可能な構造、例えば、バルーンは、医療処置に広く使用されている。バルーンは、典型的にはカテーテルの端部において、バルーンが関心領域に到達するまで挿入される。バルーンに圧力を加えることによってバルーンが膨張する。1つの使用バリエーションでは、バルーンが膨張する場合に、バルーンは体内の空間を作り出す。
[0004]バルーンは、心臓弁で使用されることができ、それには、大動脈弁バルーン形成術(BAV)の間や経カテーテル大動脈弁植込術(TAVI)の間が含まれる。バルーンは、狭窄大動脈弁を開けるのに使用され得る。狭窄弁は、バルーンを引き裂きまたは穿刺しがちな硬い動脈石灰化病変を有することがある。さらに、安全性および制御性を高めるために、膨張バルーンの正確な直径が望まれる。
[0005]バルーンは、例えば、血管形成術の間、または、末梢血管系処置の間、血管腔の中央から血管系壁に向けて血小板を離れさせるために使用され得る。この処置中において、バルーンが先端に装着されたカテーテルが血管閉塞内に配置される。バルーンが膨張されると、血管収縮が広げられ、その結果として、血流が改善される。
[0006]2つの基本的なタイプのバルーンが使用される。1つは、高圧・低コンプライアンスバルーンである。他の1つは、低圧・高コンプライアンスバルーンである。
[0007]高コンプライアンス医療バルーンは、多くの場合、ウレタン、ラテックス、シリコーン、PVC、Pebax、および他のエラストマーから構成される。高コンプライアンスバルーンにおける圧力が増大されると、バルーン寸法は拡張する。圧力が低減されると、高コンプライアンス医療バルーンは、その元の形状、または、そのほぼ元の形状に戻ることができる。高コンプライアンス医療バルーンは、ゼロ膨張圧力と破裂との間の容積で何度も容易に拡張することができる。
[0008]従来の高コンプライアンス医療バルーンは、多くの理由から不適切になり得る。高コンプライアンスまたは弾性の大きい医療バルーンは、典型的には、高圧に到達できない。それは、それらの壁の引張強度が小さく、また、バルーンが拡張した際にそれらの壁が薄くなるからである。いくつかの場合では、高コンプライアンス医療バルーンは、処理を完了するには不十分な力を提供する。高コンプライアンス医療バルーン定格圧力を超過すると、患者の深刻な合併症につながり得るバルーンの破損が生じる大きなリスクを生み出す。
[0009]また、高コンプライアンス医療バルーンは、形状制御性に乏しい。高コンプライアンス医療バルーンが拡張すると、臨床治療の目的ではなく、患者内の環境の詳細によって主に影響される形状になり得る。いくつかの場合では、このことは、医師が望むことと反対のことになり得る。多くの医療処置は、特定のバルーン形状を信頼性高く形成することに基礎が置かれる。
[0010]高コンプライアンス医療バルーンは、多くの場合、穿刺および引裂に対する体制に乏しい。
[0011]低コンプライアンス・高圧医療バルーンは、比較的高圧の下でそれらの形状を実質的に保持する。高圧低コンプライアンスバルーンで使用するものとして、PET(ポリエチレンテレフタレート)が最も一般的な材料である。PETは、一般的に、高性能血管形成バルーンに使用される。PETは、他のポリマーよりも強度が高く、様々な形状にモールドされることができ、非常に薄く(例えば、5μmから50μm(0.0002インチ0.002インチ)製造することができ、このため、これらのバルーンを薄型にすることができる。
[0012]PET壁から製造されるバルーンは、もろく、引き裂けが生じがちである。体内の硬いまたは鋭利な表面、例えば狭窄に対して押される場合、PET製バルーンは、穿刺耐性に乏しい。PETは非常に硬いので、PETから製造されるバルーンは、小さな直径に包んだり折り畳んだりすることが難しい場合があり、また、取扱い性(すなわち、曲がりくねった血管を通って配置されるガイドワイヤにわたって摺動し曲がる能力)が乏しくなる場合がある。
[0013]PETから製造されるバルーンは、均質なポリマーから製造される他のほとんどのバルーンよりも強いものの、それでも、所定の医療処置を完了するために十分な圧力を保持できる程には強くない場合がある。さらに、大きなバルーン直径(例えば、20mm以上)では、PET製バルーンは、依然として、BAVおよびTAVIなどの処置に関して過剰なコンプライアンス(順応性)を有している。
[0014]最も低コンプライアンスのバルーンのようなPETは、通常、ブロー成形される。ブロー成形プロセスは、所定の形状を作り出すことを難しくするか、不可能にする。ブロー成形によれば、材料の厚みが期待される負荷に一致しないバルーンの壁厚になり得る。
[0015]ナイロン製バルーンは、低コンプライアンス・高圧バルーン用の代替材料である。これらのバルーンは、通常、PET製バルーンよりも弱く、このため、封じ込めることができる圧力がより小さい。ナイロンは、水を吸収しやすく、このことは、場合によっては、ナイロンの材料特性に対して不利な効果を与え得る。ナイロンは、PETよりも改善された穿刺耐性を有し、PETよりも柔軟である。
[0016]高圧に耐えることができ、正確な形状制御を行うことができ、引き裂きおよび穿刺に対して高い耐性を有するバルーンが望まれる。
[0017]膨張可能なバルーンが本明細書で説明される。
[0018]概して、一実施形態では、膨張可能なバルーンは、円筒状部位と円錐状部位とを有するベースバルーンと、円錐状部位の周りを周方向に延在する少なくとも1つの周方向繊維と、を備えている。膨張可能なバルーンは、少なくとも1つの周方向繊維にわたって、円錐状部位に複数の強化ストリップを備えている。強化ストリップの各々は、少なくとも1つの繊維に対して所定の角度で延在する複数の繊維を備えている。強化ストリップの各々は、隣接する強化ストリップから設定された周方向距離だけ離れて位置決めされる。
[0019]本実施形態および他の実施形態は、1つ以上の次の特徴を備えていてもよい。強化ストリップの複数の繊維と、少なくとも1つの周方向繊維と、の角度は、約90度であってもよい。強化ストリップの複数の繊維は、バルーンの長手方向軸線に実質的に平行に延在していてもよい。膨張可能なバルーンは、少なくとも1つの繊維に対して所定の角度で延在する複数の長手方向繊維を備えていてもよく、当該少なくとも1つの繊維は、複数の長手方向繊維にわたって延在していてもよい。複数の長手方向繊維と、少なくとも1つの周方向繊維と、の角度は、約90度であってもよい。複数の長手方向繊維は、バルーンの長手方向軸線に実質的に平行に延在していてもよい。強化ストリップの各々は、繊維テープを備えていてもよい。強化ストリップは、バルーンの端部から中央部分に向けて放射状に配置されてもよい。バルーンは、ちょうど3〜32の強化ストリップを備えていてもよい。強化ストリップの各々は、径方向に単一層のみの繊維モノフィラメントを備えていてもよい。強化ストリップの各々は、テーパ状の領域を備えていてもよい。バルーンは、円筒状端部位を備えていてもよく、円錐状部位は、円筒状端部位と円筒状部位との間に配置されてもよい。強化ストリップ同士は、円筒状端部位内で重複していてもよい。複数の強化ストリップは、円筒状端部位内で一緒に接続されていてもよい。強化ストリップは、分かれて円筒状部位へ延在し、円筒状部位内で終端していてもよい。
[0020]概して、一態様では、緯度方向強化繊維が波状パターンで膨張可能なバルーンに適用されてもよい。膨張されたときに、緯度方向繊維は、直線状になってもよい。
[0021]概して、一態様では、膨張可能なバルーンのまわりの繊維のピッチは、バルーンの反転を防止する助けとなるために、テーパ部の長さに沿って変わっていてもよい。
[0022]概して、一態様では、膨張可能なバルーンの層は、堆積によって形成される。パリレンが堆積されて、その接着性を高めるために処理されてもよい。
[0023] 概して、一態様では、膨張可能な医療バルーンは、その遠位端に球状強化キャップを備えている。球状強化キャップは、複数の層を備えていてもよい。これらの層の各々は、その中に延在する繊維を有している。この繊維は、隣接する層に対して所定角度で方向付けられる。
[0024]概して、一態様では、膨張可能なバルーンの1つ以上の層は、バルーン状に置かれたときに実質的に表面全体を覆う繊維のストリップから形成されてもよい。
[0025]概して、一態様では、バルーンカテーテルの遠位端は、それを貫通する2つの中空シャフトを備えていてもよい。1つの中空シャフトは、かん流のために血液が他の内腔を流れることができる間に、膨張内腔として使用されてもよい。
[0026]概して、一態様では、パネルがマンドレルにわたって適用されてもよい。その結果、パネルの少なくとも一分部は、凹むか、伸張するか、変形して、マンドレルの表面を覆う。マンドレルは、例えば、複合曲面および/または複曲面であってもよい。
[0027]本発明の新規の特徴が次の特許請求の範囲に詳細に説明される。例示的な実施形態を説明する次の詳細な説明(本発明の原理が使用される)および添付図面を参照することによって、本発明の特徴および利点をより良く理解されるであろう。
[0028]デバイスの一バリエーションを示す。 [0029]図1Aの断面A−Aの一バリエーションを示す。 [0030]デバイスの一バリエーションを示す。 [0031]図2Aの断面QQ−QQの一バリエーションを示す。 [0032]デバイスの様々なバリエーションの断面図である。 デバイスの様々なバリエーションの断面図である。 デバイスの様々なバリエーションの断面図である。 デバイスの様々なバリエーションの断面図である。 [0033]デバイスの一バリエーションを示す。 [0034]図4Aの断面H−Hのバリエーションである。 図4Aの断面H−Hのバリエーションである。 [0035]デバイスの一バリエーションを示す。 [0036]デバイスの一バリエーションを示す。 [0037]図5Aの断面D−Dのバリエーションである。 図5Aの断面D−Dのバリエーションである。 [0038]継ぎ目のバリエーションの拡大断面図を示す。 継ぎ目のバリエーションの拡大断面図を示す。 継ぎ目のバリエーションの拡大断面図を示す。 [0039]デバイスの一バリエーションを示す。 [0040]図8Aのデバイスの断面E−Eのバリエーションである。 [0041]図8Aのデバイスの断面F−Fのバリエーションである。 [0042]図8Aのデバイスの断面G−Gのバリエーションである。 [0043]デバイスの一バリエーションを示す。 デバイスの一バリエーションを示す。 [0044]収縮状態にあるデバイスの一バリエーションを示す。 [0045]膨張状態にあるデバイスの一バリエーションを示す。 [0046]デバイスの一バリエーションを示す。 デバイスの一バリエーションを示す。 デバイスの一バリエーションを示す。 デバイスの一バリエーションを示す。 デバイスの一バリエーションを示す。 デバイスの一バリエーションを示す。 [0047]デバイスの一バリエーションの壁の一部分の断面図である。 デバイスの一バリエーションの壁の一部分の断面図である。 [0048]デバイスの一バリエーションを示す。 デバイスの一バリエーションを示す。 [0049]図9Cの繊維の拡大図を示す。 [0050]収縮状態にあるデバイスの一バリエーションを示す。 [0051]膨張状態にあるデバイスの一バリエーションを示す。 [0052]デバイスの一バリエーションを示す。 [0053]図11Aのデバイスの断面R−Rの一バリエーションである。 [0054]デバイスの一バリエーションを示す。 [0055]図12Aのデバイスの断面S−Sの一バリエーションである。 [0056]デバイスの一バリエーションを示す。 [0057]図13Aのデバイスの断面T−Tの一バリエーションである。 図13Aのデバイスの断面T−Tの一バリエーションである。 [0058]デバイスの一バリエーションを示す。 [0059]図14Aのデバイスの断面i−iの一バリエーションである。 [0060]デバイスの一バリエーションである。 デバイスの一バリエーションである。 [0061]デバイスの一バリエーションを示す。 [0062]図16Aのデバイスの断面V−Vの一バリエーションである。 図16Aのデバイスの断面V−Vの一バリエーションである。 [0063]デバイスの一バリエーションを示す。 [0064]図17Aのデバイスの切り取り面の一バリエーションである。 [0065]デバイスの一バリエーションを示す。 [0066]図18Aのデバイスの断面X−Xの一バリエーションである。 図18Aのデバイスの断面Y−Yの一バリエーションである。 図18Aのデバイスの断面X−Xの一バリエーションである。 [0067]デバイスの一バリエーションを示す。 [0068]図19Aのデバイスの断面Z−Zの一バリエーションである。 図19Aのデバイスの断面AA−AAの一バリエーションである。 [0069]デバイスの一バリエーションを示す。 [0070]収縮構成にあるデバイスの一バリエーションを示す。 膨張構成にあるデバイスの一バリエーションを示す。 [0071]収縮構成にあるデバイスの一バリエーションを示す。 膨張構成にあるデバイスの一バリエーションを示す。 [0072]デバイスの一バリエーションの部分透視図である。 デバイスの一バリエーションの部分透視図である。 デバイスの一バリエーションの部分透視図である。 デバイスの一バリエーションの部分透視図である。 デバイスの一バリエーションの部分透視図である。 [0073]デバイスの一バリエーションを示す。 デバイスの一バリエーションを示す。 デバイスの一バリエーションを示す。 デバイスの一バリエーションを示す。 デバイスの一バリエーションを示す。 [0074]デバイスの一バリエーションを示す。 [0075]図1Aの断面BB−BBの一バリエーションを通る断面図である。 図1Aの断面BB−BBの一バリエーションを通る断面図である。 図1Aの断面BB−BBの一バリエーションを通る断面図である。 図1Aの断面BB−BBの一バリエーションを通る断面図である。 図1Aの断面BB−BBの一バリエーションを通る断面図である。 図1Aの断面BB−BBの一バリエーションを通る断面図である。 図1Aの断面BB−BBの一バリエーションを通る断面図である。 図1Aの断面BB−BBの一バリエーションを通る断面図である。 図1Aの断面BB−BBの一バリエーションを通る断面図である。 図1Aの断面BB−BBの一バリエーションを通る断面図である。 図1Aの断面BB−BBの一バリエーションを通る断面図である。 図1Aの断面BB−BBの一バリエーションを通る断面図である。 図1Aの断面BB−BBの一バリエーションを通る断面図である。 図1Aの断面BB−BBの一バリエーションを通る断面図である。 図1Aの断面BB−BBの一バリエーションを通る断面図である。 [0076]フィルム材料、強化材料および接着剤および母材のそれぞれを列挙した表である。 フィルム材料、強化材料および接着剤および母材のそれぞれを列挙した表である。 フィルム材料、強化材料および接着剤および母材のそれぞれを列挙した表である。 [0077]膨張可能なデバイスの一バリエーションを製造するための器具の一バリエーション示す。 [0078]図30AのCC−CC断面の一バリエーションである。 [0079]マンドレル材料のバリエーションについての材料特性の図である。 [0080]デバイスを製造するための方法の一バリエーションを示す。 デバイスを製造するための方法の一バリエーションを示す。 デバイスを製造するための方法の一バリエーションを示す。 デバイスを製造するための方法の一バリエーションを示す。 デバイスを製造するための方法の一バリエーションを示す。 [0081]ブラダーのバリエーションの断面図である。 ブラダーのバリエーションの断面図である。 [0082]図32Bの切り取り図を示す。 [0083]デバイスを製造するための方法を示す。 デバイスを製造するための方法を示す。 デバイスを製造するための方法を示す。 デバイスを製造するための方法を示す。 [0084]デバイスを製造するための方法を示す。 デバイスを製造するための方法を示す。 デバイスを製造するための方法を示す。 デバイスを製造するための方法を示す。 デバイスを製造するための方法を示す。 デバイスを製造するための方法を示す。 デバイスを製造するための方法を示す。 デバイスを製造するための方法を示す。 デバイスを製造するための方法を示す。 [0085]パネルの一バリエーションを示す。 [0086]デバイスを製造するための方法の一バリエーションを示す。 [0087]デバイスを製造するための方法の一バリエーションを示す。 [0088]製造方法の間での様々な構成における繊維牽引部のバリエーションの横断面図である。 製造方法の間での様々な構成における繊維牽引部のバリエーションの横断面図である。 製造方法の間での様々な構成における繊維牽引部のバリエーションの横断面図である。 製造方法の間での様々な構成における繊維牽引部のバリエーションの横断面図である。 製造方法の間での様々な構成における繊維牽引部のバリエーションの横断面図である。 [0089]パネルの製造方法を示す。 パネルの製造方法を示す。 パネルの製造方法を示す。 パネルの製造方法を示す。 パネルの製造方法を示す。 パネルの製造方法を示す。 パネルの製造方法を示す。 パネルの製造方法を示す。 [0090]パネルのバリエーションを示す。 パネルのバリエーションを示す。 パネルのバリエーションを示す。 パネルのバリエーションを示す。 パネルのバリエーションを示す。 [0091]デバイスを製造するための方法を示す。 デバイスを製造するための方法を示す。 デバイスを製造するための方法を示す。 デバイスを製造するための方法を示す。 [0092]デバイスを製造するための方法を示す。 [0093]デバイスを製造するための方法を示す。 [0094]層のバリエーションの断面図である。 層のバリエーションの断面図である。 層のバリエーションの断面図である。 層のバリエーションの断面図である。 層のバリエーションの断面図である。 層のバリエーションの断面図である。 [0095]複数層のバリエーションの断面図である。 [0096]図47Aの製造プロセスの詳細を示す。 図47Aの製造プロセスの詳細を示す。 図47Aの製造プロセスの詳細を示す。 図47Aの製造プロセスの詳細を示す。 [0097]デバイスを製造するための方法を示す。 デバイスを製造するための方法を示す。 [0098]強化ストリップを有するバルーンを示す。 [0099]強化ストリップを形成するために使用することができる例示的なシートを示す。 [0100]長手方向軸線に対して所定の角度で巻き付けられた繊維を有するバルーンを示す。 [00101]パネルの一バリエーションを示す。 パネルの一バリエーションを示す。 [00102]デバイスを製造するための方法を示す。 デバイスを製造するための方法を示す。 デバイスを製造するための方法を示す。 デバイスを製造するための方法を示す。 デバイスを製造するための方法を示す。 デバイスを製造するための方法を示す。 [00103]デバイスを製造するための方法を示す。 [00104]デバイスを製造するための方法を示す。 デバイスを製造するための方法を示す。 [00105]マンドレルを取り外すための方法の一バリエーションを示す。 [00106]デバイスを製造するための方法を示す。 デバイスを製造するための方法を示す。 デバイスを製造するための方法を示す。 [00107]ひだ状にされる前の膨張状態にあるデバイスの一バリエーションを示す。 [00108]デバイスの一バリエーションにひだ、または、しわを加える方法を示す。 [00109]膨張され、ひだ状にされた状態にあるデバイスの一バリエーションを示す。 [00110]バルーン壁の一バリエーションの断面を示す。 [00111]移送チューブの内部で収縮されたバルーンの一バリエーションの断面を示す。 [00112]典型的なコンプライアントバルーンと比較した、バルーンのバリエーションのコンプライアンスのグラフである。 [00113]デバイスを有する配置器具のバリエーションを示す。 デバイスを有する配置器具のバリエーションを示す。 [00114]バルーンカテーテルの遠位端の代替実施形態の断面を示す。 [00115]図60Bのバルーンカテーテルの遠位端の拡大図を示す。 [00116]人間の心臓の断面を示す。 [00117]収縮構成にあるデバイスの一バリエーションを示す。 膨張構成にあるデバイスの一バリエーションを示す。 [00118]デバイスを使用するための方法の一バリエーションを示す。 デバイスを使用するための方法の一バリエーションを示す。 デバイスを使用するための方法の一バリエーションを示す。 デバイスを使用するための方法の一バリエーションを示す。 デバイスを使用するための方法の一バリエーションを示す。 デバイスを使用するための方法の一バリエーションを示す。 [00119]デバイスを使用するための方法の一バリエーションを示す。 デバイスを使用するための方法の一バリエーションを示す。 デバイスを使用するための方法の一バリエーションを示す。 デバイスを使用するための方法の一バリエーションを示す。 デバイスを使用するための方法の一バリエーションを示す。 デバイスを使用するための方法の一バリエーションを示す。 [00120]デバイスを使用するための方法の一バリエーションを示す。 デバイスを使用するための方法の一バリエーションを示す。 デバイスを使用するための方法の一バリエーションを示す。 [00121]膨張可能な医療デバイスの製造方法を示す。 膨張可能な医療デバイスの製造方法を示す。 膨張可能な医療デバイスの製造方法を示す。 膨張可能な医療デバイスの製造方法を示す。 膨張可能な医療デバイスの製造方法を示す。 膨張可能な医療デバイスの製造方法を示す。 膨張可能な医療デバイスの製造方法を示す。 膨張可能な医療デバイスの製造方法を示す。 膨張可能な医療デバイスの製造方法を示す。 膨張可能な医療デバイスの製造方法を示す。 膨張可能な医療デバイスの製造方法を示す。 膨張可能な医療デバイスの製造方法を示す。 膨張可能な医療デバイスの製造方法を示す。 膨張可能な医療デバイスの製造方法を示す。 [00122]バルーンの層を形成するために使用することができるストリップ様々な実施形態を示す。 バルーンの層を形成するために使用することができるストリップ様々な実施形態を示す。 バルーンの層を形成するために使用することができるストリップ様々な実施形態を示す。 バルーンの層を形成するために使用することができるストリップ様々な実施形態を示す。 [00123]患者および脊柱の矢状図を示す。 [00124]椎骨を示す。 [00125]バルーンを左右対称に配置するための例示的な方法を示す。 バルーンを左右対称に配置するための例示的な方法を示す。 バルーンを左右対称に配置するための例示的な方法を示す。 バルーンを左右対称に配置するための例示的な方法を示す。 バルーンを左右対称に配置するための例示的な方法を示す。 バルーンを左右対称に配置するための例示的な方法を示す。 バルーンを左右対称に配置するための例示的な方法を示す。 バルーンを左右対称に配置するための例示的な方法を示す。 バルーンを左右対称に配置するための例示的な方法を示す。
[00126]図1Aおよび図1Bは、バルーン20と中空シャフト2000とを有し得る膨張可能医療デバイス2を示す。膨張システム(本明細書に示される)は、中空シャフト2000を通ってバルーン20へ流体圧を移送するために、中空シャフトに取り付けられることができる。バルーン20は、弾性を有する(すなわち、伸び縮みする)ことができるか、あるいは、ノン・コンプライアント(すなわち、伸び縮みしない)である。バルーン20は、バルーン長手方向軸線26を有し得る。バルーン20は、バルーン壁22を有し得る。バルーン壁22は、バルーン容積24を有するキャビティを形成し得る。バルーン20は、チューブまたはシースであってもよい。チューブまたはシースは、内視鏡、血管鏡、結腸鏡、関節鏡、または、それらの組み合わせなどの医療デバイスにわたって位置決めされ得るチューブ状構造であってもよい。チューブは、略等しい内径および外径を有する円筒体であってもよい。バルーン20は、(図2に示されるように)閉口端を有していてもよい。バルーン20は、(図1に示されているように)一方の端部に開口を有していてもよい。
[00127]図1Bは、バルーン20がバルーン長28を有し得ることを示している。バルーン長28は、約1.0m(39インチ)から約5mm(0.2インチ)まで、より限定的には、約200mm(7.87インチ)から約10mm(0.4インチ)まで、さらに限定的には、約120mm(4.72インチ)から約50mm(1.97インチ)までであってもよい。バルーン20は、バルーン近位ステム長32を有するバルーン近位ステム(幹部)30を有していてもよい。近位ステム長32は、約3.0mm(0.12インチ)から約15mm(0.60インチ)まで、例えば約10mm(0.40インチ)であってもよい。バルーン20は、バルーン近位テーパ部長36を有するバルーン近位テーパ部34を有していてもよい。バルーン近位テーパ部長36は、約0mm(0インチ)から約25mm(0.98インチ)まで、より限定的には、約10mm(0.40インチ)から約22mm(0.87インチ)まで、さらに限定的には、約16mm(0.63インチ)から約20mm(0.79インチ)までであってもよい。
[00128]バルーン20は、直径一定部位長40を有する直径一定部位38を有していてもよい。直径一定部位38は、バルーン近位テーパ部34とバルーン遠位テーパ部42との間の長さを有していてもよい。直径一定部位長40は、約0mm(0インチ)から約55mm(2.17インチ)まで、より限定的には、約30mm(1.18インチ)から約50mm(1.97インチ)までであってもよい。直径一定部位38を、本明細書では、説明目的で「一定直径」と呼ぶ。直径一定部位38は、直径一定部位38の長さに沿って、一定の直径または可変の直径を有していてもよい。直径一定部位に沿って実質的に可変の直径の場合、直径一定部位38は、バルーン最大直径の断面同士の間のバルーンの部分として定義される。
[00129]バルーン20は、バルーン遠位テーパ部長44を有するバルーン遠位テーパ部42を有していてもよい。バルーン遠位テーパ部長44は、約0mm(0インチ)から約25mm(0.98インチ)まで、より限定的には、約10mm(0.40インチ)から約22mm(0.87インチ)まで、さらに限定的には、約16mm(0.63インチ)から約20mm(0.79インチ)までであってもよい。バルーン20は、バルーン遠位ステム長45を有するバルーン遠位ステム43を有していてもよい。バルーン遠位ステム長45は、約3mm(0.12インチ)から約15mm(0.6インチ)まで、より狭くは、約10mm(0.4インチ)であってもよい。
[00130]バルーン20は、内側管腔154aと外側管腔154bとを有していてもよい。内側管腔154aは、第2の中空シャフト2000bによって形成されてもよい。内側管腔154aは、バルーン20の全体にわたって設けられてもよい。内側管腔154aによって、ガイドワイヤがバルーンの内部を通ることができてもよい。外側管腔154bは、バルーン容積24に接続されてもよく。流体をバルーン容積24に流入することを可能にしてもよい。流体をバルーン容積24に配置することによって、バルーンを膨張させることができる。外側管腔154bは、第1の中空シャフト2000aの内壁と第2の中空シャフト2000bの外壁との間に形成されてもよい。
[00131]近位テーパ角度90bおよび遠位テーパ角度90aは、約0度から約90度まで、より限定的には、約50度から約20度まで、さらに限定的には、約45度から約30度までであってもよく、例えば、約40度、約35度、約30度、約25度、または約20度であってもよい。近位テーパ角度90bおよび遠位テーパ角度90aは、実質的に同一である必要はない。
[00132]バルーン20は、1つ以上のバルーン流体ポート56を有していてもよい。第1の中空シャフト2000aは、中空シャフト遠位ポート54を有していてもよい。バルーン流体ポート56の1つは、中空シャフト遠位ポート54に取り付けられてもよい。
[00133]バルーン20は、壁厚46を有していてもよい。壁厚46は、約25μm(1ミル)であってもよい。壁厚46は、約25μm(0.98ミル)から約250μm(9.8ミル)まで、より限定的には、約50μm(2ミル)から約150μm(5.9ミル)まで、さらに限定的には、約35μm(1.4ミル)から約75μm(3ミル)までであってもよく、例えば、約50μm(2ミル)、約65μm(2.6ミル)、約75μm(3ミル)または約100μm(4ミル)であってもよい。
[00134]バルーン20は、バルーン内径48とバルーン外径50とを有し得る。バルーン外径50は、バルーン20の長さに沿った最も幅広の点において、バルーン長手方向軸線26に垂直に計測されてもよい。バルーン外径50は、約2mm(0.08インチ)から約50mm(2インチ)までであってもよく、例えば、約3mm(0.12インチ)、約6mm(0.24インチ)、約10mm(0.4インチ)、約17mm(0.67インチ)、約20mm(0.79インチ)、約22mm(0.87インチ)、約26mm(1.02インチ)または約30mm(1.18インチ)であってもよい。
[00135]バルーン近位ステム30の直径は、2mm(0.08インチ)から約50mm(2インチ)まで、より限定的には、2mm(0.08インチ)から約5mm(0.20インチ)までであってもよく、例えば、約2mm(0.08インチ)、約3mm(0.12インチ)または約4mm(0.16インチ)であってもよい。
[00136]バルーン20は、非支持破裂圧力を有し得る。非支持破裂圧力は、約1atmの外圧および約20℃で、いかなる外的制約も壁になく、膨張されるときにバルーンが破裂する圧力である。非支持破裂圧力は、約150psi(1,034kPa)よりも大きくてもよい。例えば、非支持破裂圧力は、約200psi(1,379kPa)から約1,500psi(10,343kPa)までであってもよい。より限定的には、非支持破裂圧力は、約200psi(1,379kPa)から約500psi(3,448kPa)までであってもよい。例えば、非支持破裂圧力は、約200psi(1,379kPa)、約250psi(1,724kPa)、約300psi(2,069kPa)、約350psi(2,413kPa)、約400psi(2,758kPa)または約500psi(3,448kPa)であってもよい。
[00137]図2Aおよび図2Bは、バルーン20がバルーン長28を有し得ることを示している。バルーン20は、バルーン近位ステム長32を有するバルーン近位ステム30を有していてもよい。バルーン近位ステム長32は、約5mm(0.20インチ)から約15mm(0.59インチ)までであってもよい。バルーンは、バルーン近位テーパ部長36を有するバルーン近位テーパ部34を有していてもよい。バルーン近位テーパ部長36は、約0mm(0インチ)から約20mm(0.79インチ)まで、より限定的には、約0mm(0インチ)から約15mm(0.59インチ)まで、さらに限定的には、約5mm(0.20インチ)から約10mm(0.39インチ)までであってもよい。バルーン20は、直径一定部位長40を有する直径一定部位38を有していてもよい。直径一定部位長40は、約0mm(0インチ)から約15mm(0.59インチ)まで、より限定的には、約0mm(0インチ)から約10mm(0.39インチ)までであってもよい。バルーン20は、バルーン20の遠位終端68すなわち先端のところに、バルーン遠位テーパ部42を有していてもよい。遠位テーパ部42は、遠位テーパ部長44を有していてもよい。遠位テーパ部長44は、約0mm(0インチ)から約14mm(0.55インチ)まで、より限定的には、約2mm(0.08インチ)から約9mm(0.35インチ)までであってもよい。
[00138]近位テーパ部34および/または遠位テーパ部42は、凹状、凸状および/または曲線状であってもよい。例えば、近位テーパ部34および/または遠位テーパ部42は、バルーン長手方向軸線26に対して連続的に変化する角度を有していてもよい。
[00139]バルーン20は、1つ、2つ、3つ、または、それ以上の数のバルーン流体ポート56を有していてもよい。バルーン20は、貫通内腔を有していなくてもよい。例えば、バルーン20は、近位終端70または遠位終端68を貫通して延在する長手方向貫通内腔を有していなくてもよい。
[00140]バルーン20は、バルーン内径48とバルーン外径50とを有し得る。バルーン外径50は、バルーン20の長さに沿った最も幅広の点において、バルーン長手方向軸線26に対して垂直に計測されてもよい
[00141]バルーン20は、例えば約8.5mm(0.33インチ)の半径(すなわち、直径の半分)と、例えば約8.5mm(0.33インチ)の遠位テーパ部長と、を有していてもよい。半径に対する遠位テーパ部長の比は、約2:1から約0:1まで、より限定的には、約1:1から約0.25:1までであってもよい。
[00142]バルーン20は、非支持破裂圧力を有し得る。非支持破裂圧力は、約1atmの外圧および約20℃で、いかなる外的制約も壁になく、膨張されるときにバルーンが破裂する圧力である。非支持破裂圧力は、約150psiよりも大きくてもよい。例えば、非支持破裂圧力は、約1,400kPa(200psi)から約10,000MPa(1,500psi)までであってもよい。より限定的には、非支持破裂圧力は、約3,500kPa(500psi)から約6,000kPa(900psi)までであってもよい。例えば、非支持破裂圧力は、約3,500kPa(500psi)、約5,200kPa(750psi)、約7,000Pa(1,000psi)、約10,000kPa(1,500psi)、または、約10,000kPa(1,500psi)よりも高い圧力であってもよい。
[00143]バルーン20は、ノン・コンプライアント、すなわち、伸び縮みしないものでもよい。バルーン20は、約0.30よりも小さい、より限定的には、約0.20よりも小さい、さらに限定的には、約0.10よりも小さい、さらに限定的には、約0.05よりも小さい破壊歪みを有していてもよい。ノン・コンプライアントバルーンは、約0.30よりも小さい破壊歪み有していてもよい。
[00144]バルーン20の破壊歪みは、バルーン20が破裂圧力の100%まで膨張される場合のバルーン外径50と、バルーン20が破裂圧力の5%まで膨張される(すなわち、壁材料を伸張させることなく収縮状態から拡張する)場合のバルーン外径50と、の差を100%圧力での直径で除算したものである。
[00145]例えば、バルーン20の破裂圧力は、3,500kPa(500psi)よりも大きくてもよく、約0.10未満(例えば、0.05未満)の破壊歪みとともに、約17mmの外径、および、約100μm未満の壁厚を有していてもよい。
[00146]あた、例えば、バルーン20の破裂圧力は、約200psi(1,379kPa)よりも大きくてもよく、約0.10未満、例えば約0.05未満の破壊歪みとともに、約24mmの外径50と約75μm未満の壁厚とを有していてもよい。
[00147]バルーン強化壁22は従来のポリマーよりも大きい引裂強度を有していてもよい。引裂強度は、穿刺強度および硬度と相関がある。例えば、Mood Mil-C-21189 10.2.4引裂試験において、試料が作製される。この試料は、幅、高さ、および、厚みを有している。この幅と並行して、その高さに沿った途中にサンプル内にスリットが作られる。Mood Mil-C-21189 10.2.4引裂試験によって、引張強度(lbf)での結果のデータが提供される。2つの材料サンプル間の比較として試験を意味のあるものにするために、引裂試験は、厚みを比較可能に行われるべきである。厚みが0.0055インチ(140μm)のナイロン12のバルーン材料は、25lbf(111ニュートン)の平均引張負荷での引裂試験では良い結果を得られなかった。約0.005インチ(127μm)の壁厚46のバルーン壁22のバリエーションは、134lbf(596ニュートン)の平均引張値でナイロン12のバルーンに対して実施される同一の引裂試験で良い結果が得られないことが生じ得る。
[00148]ASTM D-3039引裂試験では、厚みが0.0055インチ(140μm)のナイロン12の材料は、22lbf(98ニュートン)の平均引張負荷で良い結果を得られなかった。約0.005インチ(127μm)の壁厚46のバルーン壁22は、222lbf(5988ニュートン)の平均引張値でナイロン12の材料に対して実施される同一の引裂試験で良い結果が得られないことが生じ得る。
[00149]バルーン壁22は、大きな穿刺強度を有していてもよい。例えば、バルーン20が約60psi(414kPa)で膨張されるとともに1mm(0.040インチ)のゲージピンが約1mm/秒(0.04インチ/秒)でバルーンにねじ込まれる場合、このピンは、バルーン壁22を穿刺するためには、6lbf(27ニュートン)よりも大きい負荷を受ける必要がある場合がある。典型的なノン・コンプライアント・ポリマー医療バルーンは、約3lbf(13ニュートン)で良い結果が得られない場合がある。
[00150]図3Aは、バルーン20がバルーン20の長さに沿って一定の壁厚46を有し得ることを示している。壁近位ステム宇厚46aは、壁一定直径部位厚46cおよび壁近位テーパ厚46bと実質的に等しくてもよい。
[00151]図3Bは、バルーン20がバルーン20の長さに沿って変化する(例えば、増加および/または減少)壁厚46を有し得ることを示している。図3Bは、壁一定直径部位厚46cが壁近位ステム厚46aよりも実質的に大きくてもよいことを示している。壁近位テーパ厚46bは、壁一定直径部位厚46c未満であってもよく、壁近位ステム厚46aよりも大きくてもよい。
[00152]図3Cは、壁近位ステム厚46aが壁一定直径部位厚46cよりも実質的に大きくてもよいことを示している。壁近位テーパ厚46bは、壁近位ステム厚46a未満であってもよく、壁一定直径部位厚46cよりも大きくてもよい。
[00153]図3Dは、バルーン20が、近位テーパ部34の近位端のところで終端していてもよいことを示している。バルーン20は、近位ステム30を有していなくてもよい。第1の中空シャフト2000aは、近位テーパ部34の内壁に取り付けるフレア2004を有していてもよい。
[00154]図4Aは、第1のバルーン外部継ぎ目67aと第2のバルーン外部継ぎ目67bとを有し得ることを示している。任意または全ての継ぎ目67は、壁厚46の深さに亘って、部分的に、あるいは、完全に延在していてもよく、全く延在していなくてもよく、それらの組み合わせであってもよい。バルーン外部継ぎ目67a,67bは、長手方向シーム(すなわち、バルーン20の長手方向軸線26に対して平行または所定角度で、バルーン20に対して長手方向に向けられる)であってもよい。バルーン外部継ぎ目67a,67bは、バルーン20の近位終端70のところでバルーン20の第1の横方向側から、バルーンの第1の横方向側に沿って、バルーン遠位ステム43まで延在していてもよい。バルーン継ぎ目の長さは、バルーン長28の75%と150%との間であってもよく、より限定的には、バルーン長28の85%と125%との間であってもよい。バルーン継ぎ目の長さは、バルーン長28の180%と300%との間であってもよく、より限定的には、190%と260%との間であってもよい。
[00155]図4Bおよび図4Cは、バルーン壁22が1つ以上の層72を有し得ることを示している。層72の各々は、同質または異質の、バルーン壁22の厚みに沿った径方向距離によって他の層から区別される離散的要素であってもよい。層72は、フィルム、強化材料もしくは接着剤、または、それらの組み合わせ(例えば、図27,28,29に列挙された材料)を備えていてもよい。バルーン20は、漏洩防止ブラダー52を有していてもよい。ブラダー52は、バルーン壁22内の1つ以上の漏洩防止層によって形成されてもよい。ブラダー52は、流体密(例えば、気密または生理食塩水密)であってもよく、あるいは、流体浸透性であってもよい。ブラダー52は、ウレタン、ナイロン、列挙された任意の材料(例えば、図29に列挙された材料)、または、それらの組み合わせであってもよい。ブラダー52は、バルーン壁22の径方向最内側層72b(図4Bおよび図4Cに示される)から作られてもよい。ブラダー52は、フィルム、強化材料もしくは接着剤、または、それらの組み合わせ(例えば、図27,28,29に列挙された材料)を備えていてもよい。
[00156]ブラダー52は、中空シャフト2000(例えば、中空シャフト2000の内径および/または外径)に固定的または取り外し可能に取り付けられてもよい。中空シャフト2000は、可撓性または剛性を有するカテーテルであってもよい。中空シャフト2000は、加圧流体をバルーン容積24に移送してもよい。
[00157]バルーン壁22は、パネル76から作られてもよい。パネル76は、例えば、繊維などの他の材料を有しているか、あるいは、有していないフィルムおよび/または樹脂のカットまたは形成された小片であってもよい。層72は、それぞれ、1つ以上のパネル76から作られてもよい。パネル76は、それぞれ、1つ以上のパネル72を備えていてもよく、あるいは、複数のパネル76(例えば、同一の材料からなる)が、例えば、デバイスの製造方法の間に同一の材料のパネル76を溶融して分かれていない一体の同質の層にすることによって、単一の層72に形成されてもよい。パネル76またはパネル74またはパネル196は、フィルム、強化材料もしくは接着剤、または、それらの組み合わせ(例えば、図27,28,29に列挙された材料)を備えていてもよい。
[00158]バルーン壁22の外側層72aは、外側層第1パネル76aと外側層第2パネル76bとを有していてもよい。外側層第1パネル76aは、バルーン長手方向軸線26から直交面において計測する場合に、バルーンの約90度から約270度(例えば、バルーン20の約185度)を覆っていてもよい。外側層第2パネル76bは、バルーン長手方向軸線26に沿って計測する場合に、約90度から約270度(例えば、約185度)を覆っていてもよい。
[00159]バルーン壁22は、パネル76を、同一の層の他のパネル76またはそれ自身に取り付ける1つ以上の継ぎ目66および/または67および/または69を有していてもよい。継ぎ目66および/または67および/または69は、1つ以上のパネル76および/またはパネル196および/またはパネル74の当接部または重複部であってもよい。継ぎ目66および/または67および/または69は、直線状、曲線状、円形、等位型、または、それらの組み合わせであってもよい。
[00160]図4Bは、バルーン外部継ぎ目67a,67bがオーバーレイ継ぎ目、重ね継ぎ、または、それらの組み合わせであってもよい。バルーン外部継ぎ目67a,67bは、外側層第1パネル76aおよび外側層第2パネル76bの側とぴったりと接触していてもよい(すなわち、バルーン長手方向軸線26に対して実質的に一定の半径を有する)。外側層第1パネル76aは、外側層第1パネル76aが外側層第2パネル76bと重なる、外側層第2パネル76bの径方向外側であってもよい。外側パネル76は、重なり長59を有していてもよい。重なり長59は、約0mm(0インチ)(例えば、当接継ぎ目)から約3mm(0.12インチ)まで、より限定的には、約1mm(0.04インチ)から約2mm(0.08インチ)までであってもよい。外側層第1パネル76aは、外側層第2パネル76bに固着または接着(例えば、接着剤を使用する)されてもよい。接着剤は、エポキシ、または、熱用着可能な材料、例えば、熱可塑性ウレタンであってもよい。
[00161]内側層72bは、バルーン内側継ぎ目69a,69bを有していてもよい。バルーン内側継ぎ目69a,69bは、内側層第1パネル74aと内側層第2パネル74bとを接合してもよい。内側継ぎ目69a,69bは、バルーン外側継ぎ目67a,67bに関して本明細書で説明される構造と同様の構造を有していてもよい。
[00162]図4Cは、外側層第1パネル76aが外側継ぎ目67A,67Bのところで外側層第2パネル76bに、溶着、溶媒和、糊付け、接着剤付け、溶接、または、それらの組み合わせで接合されてもよい。接着剤208は、第1パネル76aと第2パネル76bとの間に、内側継ぎ目69a,69bおよび外側継ぎ目67a,67bのところに配置されてもよい。
[00163]図5は、バルーン20が単一のバルーン外部継ぎ目66aを有し得ることを示している。継ぎ目66aは、壁厚46の深さに亘って、部分的に、あるいは、完全に延在していてもよく、全く延在していなくてもよい。バルーン外部継ぎ目66aは、長手方向シームであってもよい。バルーン外部継ぎ目66aは、バルーン20の近位終端70のところでバルーン20の第1の横方向側から、バルーンの第1の横方向側に沿って、バルーン遠位終端68まで延在していてもよい。バルーン外側継ぎ目66aは、バルーン遠位終端68aの周囲に配置され、バルーン20の遠位端の周りを延在し、バルーン20の第2の横方向側で折り返していてもよい。
[00164]内側層72bは、バルーン内側継ぎ目66bを有していてもよい。バルーン内側継ぎ目66bは、内側層第1パネル74aと内側層第2パネル74bとを接合してもよい。内側継ぎ目66bは、バルーン外側継ぎ目66aに関して本明細書で説明される構造と同様の構造を有していてもよい。
[00165]断面C−Cは、外側継ぎ目67が単一のバルーン外部継ぎ目66aであり、内側継ぎ目669が内側継ぎ目66bであることを除いて、断面H−Hのバリエーションと同一であってもよい。
[00166]図6Aは、バルーン外部継ぎ目66aがフランジ状接合部であってもよいことを示している。外側層第1パネル76aは、外側層第1パネル76aの周囲に、継ぎ目第1フランジ80aを有していてもよい。外側層第2パネル76bは、外側層第2パネル76bの周囲に、継ぎ目第2フランジ80bを有していてもよい。継ぎ目第1フランジ80aは、バルーン外部継ぎ目66aのところで継ぎ目第2フランジ80bに取り付けることができる。フランジ80は、バルーン長手方向軸線26から離れる方向に径方向に延在していてもよい。バルーン外部継ぎ目66aは、例えば、金属箔、ワイヤ、ポリマー、または、それらの組み合わせを使用して強化されてもよい。バルーン外部継ぎ目66aは、
生物学的標的部位において使用する間の組織を切断するために、または、標的組織に移動する間の組織を通って、使用することができる。
[00167]図6Bは、継ぎ目第1フランジ80aがフランジ状接合部において継ぎ目第2フランジ80bに固着または接着され得ることを示している。図6Cは、外側層第1パネル76aがフランジ状接合部において外側層第2パネル76bに、溶着、溶媒和、糊付け、接着剤付け、溶接、または、それらの組み合わせで接合されてもよいことを示している。接着剤208は、第1パネル76aと第2パネル76bとの間に、内側継ぎ目66bおよび外側継ぎ目66aのところに配置されてもよい。
[00168]図7Aは、バルーン壁22がフランジ継ぎ目66を有していてもよいことを示している。パネル76a,76bは、継ぎ目領域780を有していてもよい。継ぎ目領域780は、パネル76a,76bがある平面上において、パネル76a,76bの終端および/またはその近くに配置されてもよい。継ぎ目66および/または67および/または69は、第1パネル76aと同一の層、または、第1パネル76a隣接する層において、第1パネル76の継ぎ目領域780を、隣接する第2パネル76の継ぎ目領域に接合してもよい。
[00169]図7Bは、バルーン壁が当接継ぎ目66を有していてもよいことを示している。継ぎ目領域780は、パネル76a,76bの平面に対して垂直であってもよい。
[00170]図7Cは、バルーン壁が、重ね継ぎ、すなわち、重複継ぎ目66を有していてもよいことを示している。継ぎ目領域780は、パネル76a,76bの平面に対して平行であってもよい。
[00171]図8Aは、バルーン外部継ぎ目66aが横方向すなわち緯度方向継ぎ目であってもよいことを示している。バルーン外部継ぎ目66aは、バルーン長手方向軸線26に対して垂直または実質的に垂直な平面にあってもよい。バルーン20は、1つ以上のバルーン外部継ぎ目66aおよび/または67を有していてもよい。
[00172]外側層第1パネル76aは、バルーン20の遠位端のところにあってもよい。外側層第2パネル76bは、バルーン20の近位端のところにあってもよい。外側層第2パネル76bは、バルーン外部継ぎ目66aのところで外側層第1パネル76aの上に重なっていてもよい。
[00173]図8Bは、外側層第1パネル76aがバルーン外部継ぎ目66aのところで外側層第2パネル76bの上に重なっていてもよいことを示している。
[00174]図8Cは、バルーン20に沿った第1の長さのところでのバルーン壁22が第1の層および第2の層を有していてもよいことを示している。第1の層は、バルーン長手方向軸線26から計測する場合に、径方向内側層72bであってもよい。第2の層は、径方向外側層72aであってもよい。任意の層72は、繊維および樹脂の積層品を有していてもよい(例えば、それぞれの層72における1つ以上のパネル76の要素であってもよい)。樹脂は、接着剤であってもよい。繊維と樹脂との積層品は、樹脂内における繊維のマトリクスであってもよい。
[00175]図8Dは、バルーン20に沿った第2の長さのところでのバルーン壁22が第1、第2および第3の層を有していてもよいことを示している。第2の層は、内側層72bと外側層72aとの間の第1の中間層72cであってもよい。任意の組み合わせの層は、漏洩防止仕様であってもよく、1つ以上の繊維で強化されていてもよく、MMA耐性を有し、MMA解放可能であってもよく、それらの組み合わせであってもよい。第1の中間層72cは、繊維で強化されていてもよい。外側層72aは、MMA耐性および/またはMMA解放可能であってもよい。
[00176]MMA耐性材料は、混合から養生までのMMA骨セメントの任意の段階において、MMAコネセメントに曝された場合に、材料の強度および厚みを実質的に維持することができる。MMA解放可能材料は、MMAを使用した頑丈な接合を形成しないことができる。
[00177]図8は、バルーン外部継ぎ目66Aがバルーン20の近位テーパ部34のところに位置決めされてもよいことを示している。バルーン外部継ぎ目66aおよび/または66bは、一定直径部位38、遠位テーパ部42、近位テーパ部34、または、近位ステム30にあってもよく、または、それらの組み合わせであってもよい。
[00178]図8Fは、バルーン外部継ぎ目66aがバルーン長手方向軸線26に対して直交しない角度の平面にあってもよいことを示している。バルーン外部継ぎ目66aがある平面は、バルーン長手方向軸線26に対して継ぎ目角度82を形成し得る。継ぎ目角度82は、約0度(すなわち、長手方向継ぎ目)から約90度(すなわち、緯度方向継ぎ目)までであってもよい。より限定的には、継ぎ目角度82は、約30度から約60度までであってもよい。例えば、継ぎ目角度82は、約0度、約30度、約45度、約60度または約90度であってもよい。
[00179]図9Aは、バルーン20がひだ状にされて、第1のひだ84aおよび第2のひだ84bなどのひだ84(例えば、4つ、5つ、または、6つのひだ84)が形成されてもよいことを示している。ひだ84は、アコーディオン状ひだ、ボックスひだ、カートリッジひだ、フルートひだ、ハニカムひだ、ナイフひだ、ロールひだ、または、それらの組み合わせから作られてもよい。ひだ化処理は、熱成形および/または圧力成形であってもよく、および/または、強化繊維および/またはパネルは、ひだ84を形成するように配向されてもよい。バルーン20は、ひだ84が見られる場合、収縮構成にあることができる。
[00180]図9Bは、膨張構成にあるバルーン20がひだ状にされたひだ84を径方向外側に向けて押して、バルーン壁22の実質的に滑らかな外面を形成することができることを示している。バルーン20は、強化繊維86を有していてもよい。長手方向強化繊維86bは、バルーン長手方向軸線26に対して実質的に平行であってもよい。緯度方向強化繊維86aは、バルーン長手方向軸線26に対して実質的に垂直であってもよい。緯度方向強化繊維86aは、複数の繊維、または、連続的に織られた単一の繊維であってもよい。バルーン20は、負荷経路(load path)750を有していてもよい。
[00181]繊維86a,86b間の角度は、およそ垂直であってもよく、膨張と収縮との間で変化しなくてもよい。
[00182]図9Cは、緯度方向強化繊維86aが波状または曲線状のパターンに(例えば、正弦波構成)適用され得ることを示している。図9Mは、波状または曲線状のパターンに適用された図9Cの緯度方向強化繊維86aの拡大図を示している。波状パターンは、約10mm(0.39インチ)未満、より限定的には、約5mm(0.20インチ)未満、さらに限定的には、約2mm(0.08インチ)未満の第1波振幅754を有していてもよい。波状パターンは、約10mm(0.39インチ)未満、より限定的には、約5mm(0.20インチ)未満、さらに限定的には、約2mm(0.08インチ)未満の波周期幅754を有していてもよい。図9Cのバルーン20に圧力が加えられる場合、繊維86aは、図9Bの繊維86aの構成に似せるために、直線状にしてもよい。
[00183]製造中におけるバルーン20の熱処理および安定化(例えば、図55A,5b,55Cに示されるプロセス)の間、繊維86aは、より直線的な構成(例えば、波周期幅758が増加し、第1波振幅754が減少してもよい)に変形してもよい。バルーン20は、繊維86aを大きな応力(例えば、降伏応力の10%を越える応力)下に置くことなく、フープ(輪)方向に拡張することができる。
[00184]図9Dは、長手方向強化繊維86bが図9Cおよび図9Mに示される繊維86Aのパターンと類似の波状または曲線状のパターンでバルーン20に適用され得ることを示している。同様に、上述したように、製造中におけるバルーン20の熱処理および安定化の間、繊維86bは、より直線的な構成に変形してもよい。
[00185]単一のバルーン20の緯度方向強化繊維86aおよび長手方向強化繊維86bは、両方とも、波状構成を有していてもよい。
[00186]膨張されたとき、バルーン20は、2相コンプライアンス、すなわち、第1のコンプライアンスカーブおよび第2のコンプライアンスカーブを有していてもよい。第1のコンプライアンスカーブは、バルーン20がまず加圧され、バルーン壁22の繊維86aおよび/または86bの直線化されたときに生成されてもよい。第2のコンプライアンスカーブは、次いで実質的に直線状(例えば、非曲線状)構成になる繊維86aおよび/または86bの張力を受けて引っ張ることによって生成されてもよい。
[00187]例えば、バルーン容積24が最初に例えば約90psi(610kPa)の転移圧力まで膨張される場合、バルーンの直径のコンプライアンスは、平均すると約0.1%/psi(0.1%/6.9kPa)の引っ張りの第1のコンプライアンスになり得る。したがって、バルーン容積24が90psi(610kPa)の転移圧力まで膨張される場合、バルーン外径50は、大きくなった9%を有し得る。90psi(610kPa)の転移圧力を越える圧力では、バルーンのコンプライアンスは、平均すると約0.015%/psi(0.015%/6.9kPa)の第2のコンプライアンスになり得る。したがって、バルーン容積24が例えば約180psi(1220kPa)まで膨張される場合、バルーン外径50は、約90psi(610kPa)と約180psi(1220kPa)との間で、大きくなった1.35%を有し得る。
[00188]転移圧力は、約15psi(101kPa)から約1000psi(6890kPa)まで、より限定的には、約15psi(101kPa)から約250psi(1723kPa)まで、さらに限定的には、約15psi(101kPa)から約90psi(610kPa)までであってもよい。第1のコンプライアンスは、約0.025%/psi(0.025%/6.9kPa)から約1%/psi(1%/6.9kPa)まで、より限定的には、約0.05%/psi(0.05%/6.9kPa)から約0.3%/psi(0.3%/6.9kPa)までであってもよい。第2のコンプライアンスは、約0.005%/psi(0.005%/6.9kPa)から約0.05%/psi(0.05%/6.9kPa)まで、より限定的には、0.01%/psi(0.01%/6.9kPa)から約0.025%/psi(0.025%/6.9kPa)までであってもよい。
[00189]バルーン20は、2相コンプライアンスを有していてもよい。例えば、バルーン20は、第1のコンプライアンスを有していなくてもよい。バルーン20は、第2のコンプライアンスを有していなくてもよい。バルーン20は、転移圧力を有していなくてもよい。
[00190]図9Eは、第1の長手方向強化繊維86bおよび第2の長手方向強化繊維87bが、それぞれ、バルーン長手方向軸線26に対して実質的に平行であってもよいことを示している。長手方向強化繊維86b,87bは、強化繊維重複領域612において長手方向に重なっていてもよい(すなわち、バルーン20に沿った一致した長手方向一を有している)。強化繊維重複領域612は、一定直径部位38を部分的または完全に取り囲むフープ状の領域を形成してもよい。長手方向強化繊維86b,87bは、バルーン長28の約80%未満、より限定的には約75%未満、さらに限定的には約70%未満、さらに限定的には約65%未満、さらに限定的には約60%未満の繊維長を有していてもよい。第2すなわち緯度方向強化繊維86aは、バルーン長手方向軸線26に対して実質的に垂直であってもよい。
[00191]図9Fは、強化繊維重複領域612が一定直径部位38を部分的または完全に取り囲む渦巻き形状すなわち螺旋形状を形成してもよいことを示している。
[00192]図9Gは、繊維86b,87bが繊維離間領域614によって離間されていてもよいことを示している。繊維離間領域614は、実質的に矩形であってもよく、繊維離間幅613と繊維離間長611とを有していてもよい。繊維離間領域614は、約2mm(0.079インチ)、より限定的には約1mm(0.039インチ)、さらに限定的には約0.25mm(0.01インチ)未満の繊維離間長611によって、繊維86b,87bを離間してもよい。繊維離間領域614は、領域614がバルーン上の他の領域と長手方向に実質的に重ならないように、バルーン表面に分散配置されていてもよい。繊維離間領域614は、緯度方向に隣接する維離間領域614同士が長手方向に重ならないように分散配置されていてもよい。繊維離間領域614は、バルーン20の第1の長手方向終端からバルーン20の第2の長手方向終端まで到達することを阻止するのに十分なパターンで、繊維がバルーン20の長さに沿って位置決めされていてもよい。図9Gに示すように、バルーン20は、図40B,40Cまたは41Bに示すパネル196を有していてもよい。繊維86b,87bは、バルーン長28の約80%未満、より限定的には約75%未満、さらに限定的には約70%未満、さらに限定的には約65%未満、さらに限定的には約60%未満の繊維長88を有していてもよい。
[00193]図9Hは、バルーン20が角度付けられた強化繊維85a,85bを有していてもよいことを示している。第1の角度付けられた強化繊維85aおよび/または第2の角度付けられた強化繊維85bは、バルーン長手方向軸線26に対して所定角度であってもよい。例えば、第1の角度付けられた強化繊維85aおよび/または第2の角度付けられた強化繊維85bは、約10度から約60度であってもよい。例えば、繊維85aおよび/または85bは、バルーン長手方向軸線26に対して約10度、約15度、約20度または約25度であってもよい。繊維85aは、バルーン長手方向軸線26に対して約50度、約55度または約60度であってもよい。繊維85bは、繊維85aと等しい反対の角度を有していてもよい。例えば、バルーン長手方向軸線26に対して、繊維85aはプラス20度であってもよく、繊維85bはマイナス20度であってもよい。バルーン20は、1つ以上の角度付けられた強化繊維85とともに、1つ以上の緯度方向強化繊維85cおよび/または長手方向強化繊維(たとえば、86bおよび/または87b、図9Hには図示されていない)を有していてもよい。
[00194]膨張されたとき、図9Hに示すバルーン20は、2相直径コンプライアンス、すなわち、第1のコンプライアンスカーブおよび第2のコンプライアンスカーブ有していてもよい。例えば、バルーン20は、バルーン長手方向軸線26に対して約20度をなす第1の角度付けられた強化繊維85aと、バルーン長手方向軸線26に対してマイナス約20度をなす第2の角度付けられた強化繊維85bと、を有していてもよい。第1の直径コンプライアンスカーブは、バルーン20がまず加圧され、繊維85がバルーン長手方向軸線26に対してなす角度の絶対値の結果が増加したときに生成されてもよい。例えば、この角度は、約20度から約39度まで、または、マイナス約20度からマイナス約39度まで変わってもよい。バルーン容積24の圧力に比例して、バルーン長26は減少してもよく、バルーン外径50は増加してもよい。第2の直径コンプライアンスカーブは、バルーン容積24の圧力がさらに昇圧されたときに、繊維86aおよび/または86bの張力を受けて引っ張ることによって生成されてもよい。第1の直径コンプライアンスカーブは、第2の直径コンプライアンスカーブよりもコンプライアントであってもよい。
[00195]図9Iおよび図9Jは、バルーン壁22が第1の負荷経路750a、第2の負荷経路750b、第3の負荷経路750c、または、それらの組み合わせを有していてもよいことを示している。負荷経路750は、バルーン壁22の一部分であってもよい。
負荷経路750は、負荷経路幅762と負荷経路長766とを有し得る。例えば、負荷経路750は、長手方向繊維86bの層の厚みによって境界付けられてもよく、一定直径長40と略等しい負荷経路長766を有していてもよく、1つ以上のフィラメント274もしくは強化繊維86、または、それらの組み合わせを取り囲む負荷経路幅762を有していてもよい。負荷経路長766は、1つ以上の連続的な繊維、1つ以上の切断繊維もしくは個別の繊維、または、それらの組み合わせを有していてもよい。負荷経路幅762は、繊維離間幅613と略等しくてもよい。
[00196]図9Iは、負荷経路750a,750b,750cがそれぞれ、連続的な繊維86bを備えていてもよいことを示している。バルーン20が膨張されたとき、負荷経路750の繊維86bは、長手方向軸線26に沿った引張負荷を運んでもよい。
[00197]図9Jは、負荷経路750a,750b,750cがそれぞれ、第1の長手方向強化繊維86bおよび第2の長手方向強化繊維87bを備えていてもよいことを示している。第1の長手方向強化繊維86bは、繊維離間領域614によって、同一の負荷経路750の第2の長手方向強化繊維87bから離間されてもよい。それぞれの負荷経路750の引張負荷は、矢印770によって図示するように、1つの負荷経路から1つ以上の隣接する負荷経路まで、例えば、第2の負荷経路750bから隣接する第1の負荷経路750aおよび/または第3の負荷経路750cまで、また、例えば、第1の負荷経路750aおよび/または第3の負荷経路750cから第2の負荷経路750bまで、せん断負荷によって伝達される。
[00198]バルーン20が膨張されたとき、負荷経路の強化繊維86b,87bは、2つの繊維86b,87bの間に引張負荷を運ばない場合がある。それは、例えば、繊維離間領域614がそれぞれの負荷経路750内にあるからである。強化繊維86bまたは87bは、それぞれの繊維の引張負荷を、1つ以上のせん断負荷770を介して、隣接する負荷経路750の隣接する「受取」強化繊維86b,87bまで伝達する。引張負荷のせん断伝達は、隣接する受取強化繊維86b,87bを引っ張ることができる。例えば、第1のせん断負荷770Aは、強化繊維87b’’から強化繊維86b’までせん断負荷長772aにわたって引張力を伝達することができる。同様に、第2のせん断負荷770bは、強化繊維87b’’から強化繊維86b’までせん断負荷長772bにわたって引張力を伝達することができる。
[00199]約20%以上、より限定的には約40%以上、さらに限定的には約60%以上、さらに限定的には約80%以上の長手方向強化繊維86bが、それらの引張負荷をせん断負荷770として伝達してもよい。
[00200]図9Kは、強化繊維86がバルーン20の周りに巻かれた(例えば、フープ巻き)単一の連続的な繊維であってもよいことを示している。強化繊維86は、インチ当たり約100巻きの繊維密度(すなわち、巻きのピッチ)を有していてもよい。このピッチは、バルーンの長さにわたって変わり得る。バルーン20は、近位ピッチ領域618a、中間ピッチ領域618b、遠位ピッチ領域618c、または、それらの組み合わせを有していてもよい。繊維ピッチは、角ピッチ領域618で一定であってもよい。ピッチ領域618a,618b,618cの強化繊維86(単数または複数)は、同一または異なるピッチを有していてもよい。例えば、領域618bの繊維86のピッチは、領域618a,618cのピッチよりも小さくてもよい。領域618a,618cのピッチは、実質的に同じであってもよい。例えば、領域618a,618cのピッチは、約128巻き/インチであってもよい。一方、領域618bのピッチは、約100巻き/インチであってもよい。1つの領域(例えば、他の領域(例えば、近位領域618aおよび遠位領域618b)に対する中間領域618b)における相対的に小さいピッチは、バルーン壁22の破損が他の領域618a,618cにおいて生じる前に、それぞれの領域618bで破損を生じさせる(仮に、バルーン壁22の破損が生じる場合)。上述の例では、領域618bは、領域618a,618bcが破裂する前に、バルーン20の破損中に破裂し得る。相対的に小さいピッチを有するピッチ領域(例えば、中間領域618b)は、相対的に大きなピッチを有する領域(例えば、近位ピッチ領域618aおよび遠位ピッチ領域618b)よりもよりコンプライアントである。バルーン20は、相対的にピッチが小さい領域(例えば、中間ピッチ領域618b)において、相対的にピッチが大きい領域(例えば、近位ピッチ領域618aおよび遠位ピッチ領域618b)よりもより大きく膨張することができる。1つのピッチ領域(例えば、ピッチ領域618b)は、バルーン壁22の残りの部分(例えば、ピッチ領域618a,618c)よりも10%小さいピッチを有していてもよく、より限定的には20%小さいピッチを有していてもよい。
[00201]ピッチ領域は、バルーン近位ステム30の一部分と、バルーン近位テーパ部34の隣接部分と、に及んでいてもよい。例えば、図9Kに示すように、ピッチ領域618dは、バルーンの長手方向軸線に沿ったすぐ隣接するピッチ領域よりも大きなピッチを有していてもよい。本明細書で説明されるピッチ領域は、バルーン壁の一部分に対して、バルーン壁の他の部分よりも非常に大きな曲げ剛性を提供する。相対的に大きな曲げ剛性を有するバルーン壁部分(例えば、ピッチ領域618d)は、バルーンの折り畳み、すなわち、「反転」を防止できる。
[00202]図9Lは、バルーン20が近位緯度方向強化バンド616aと、遠位緯度方向強化バンド616bと、を有していてもよいことを示している。緯度方向強化バンド616のピッチは、バルーンの残りの部分の緯度方向強化繊維86aのピッチよりも大きくても、小さくてもよい。例えば、バンド616のピッチは、バルーンの残りの部分のピッチよりも少なくとも10%、より限定的には20%大きくてもよい。近位緯度方向強化バンド616aは、一定直径部位38の近位端のところで始まり、バルーン近位テーパ部34のところで終端していてもよい。例えば、バンド616aは、テーパ部34の50%、25%または10%に及んでいてもよい。同様に、遠位緯度方向強化バンド616bは、一定直径部位38の遠位端のところで始まり、バルーン遠位テーパ部42のところで終端していてもよい。例えば、バンド616bは、テーパ部42の50%、25%または10%に及んでいてもよい。バンド616におけるバルーン壁22のフープ強度は、バルーン壁22の残りの部分のフープ強度よりも増大されてもよい。追加的な強度は、バルーンの破裂が広がることを止めるか最小化できる。例えば、バルーン20が膨張されて、次いで、緯度方向強化繊維86aにおける一定直径部位38にちぎれが生じた場合、長手方向軸線に対して実質的に平行な破裂が形成される。結果として生じる破裂は、バルーン近位テーパ部34またはバルーン遠位テーパ部42に広がり得る。しかしながら、バンド616は、フープ方向または緯度方向における強度が増大されているので、破裂の広がりを止めるように機能することができる。
[00203]バルーン20は、所定の状態で破裂するように構成されてもよい。例えば、フープ繊維ピッチは、バルーン容積24の圧力が上昇した際に、バルーン20が、繊維86bを破壊する前に繊維86aを破壊するように、選択されてもよい。
[00204]図10Aは、バルーン10がひだ状にされて、ひだ84(例えば、第1のひだ84a、第2のひだ84bといった、4つ、5つ、または6つのひだ84)を形成してもよい。ひだ84は、アコーディオン状ひだ、ボックスひだ、カートリッジひだ、フルートひだ、ハニカムひだ、ナイフひだ、ロールひだ、または、それらの組み合わせから作られてもよい。ひだ化処理は、熱成形および/または圧力成形であってもよく、および/または、強化繊維および/またはパネルは、ひだ84を形成するように配向されてもよい。バルーン20は、ひだ84が見られる場合、収縮構成にあることができる。
[00205]図10Bは、膨張構成にあるバルーン20がひだ状にされたひだを押して、バルーン壁22の実質的に滑らかな外面を形成することができることを示している。バルーン20は、強化繊維86を有していてもよい。長手方向強化繊維86bは、バルーン長手方向軸線26に対して実質的に平行であってもよい。緯度方向強化繊維86aは、バルーン長手方向軸線26に対して実質的に垂直であってもよい。図10Aおよび図10Bは、球状の強化キャップ1060または長手方向強化ストリップ1056を示していないが、以下でさらに説明するように、その一方または両方が備えられていてもよい。
[00206]図11Aおよび図11Bは、バルーン外壁22bの遠位端が、第2の中空シャフト2000bの外側の周りで折り畳まれ(「反転され」)、それに取り付けられ得ることを示している。バルーン外壁22bの近位端は、第1の中空シャフト2000aの外側の周りで折り畳まれ(「反転され」)、それに取り付けられ得る。
[00207]図12Aおよび図12Bは、近位端から遠位端までに、バルーン20が近位テーパ部34、第1段134a、第2段134b、第3段134cおよび遠位テーパ部42、または、それらの組み合わせを有していてもよいことを示している。第1段134aは、第1段外側半径136aを有し得る。第2段134bは、第2段外側半径136bを有し得る。第3段134cは、第3段外側半径136cを有し得る。第1段外側半径136aは、第2段外側半径136bよりも大きくてもよいし、(図示されるように)小さくてもよい。第2段外側半径136bは、第3段外側半径136cよりも大きくてもよいし、(図示されるように)小さくてもよい。第1段外側半径136aは、第3段外側半径136cよりも大きくてもよいし、(図示されるように)小さくてもよい。
[00208]使用中において、半径が増大していく段134を使用して標的部位を測定することができる。段136は、患者の標的部位を拡張するのに使用するコトもできる。この拡張は、連続して、まず、段134(例えば134a)を使用し、次いで、より大きな半径を有する段134(例えば134b)を使用して実施され得る。例えば、バルーンは、既知の半径(例えば、完全に感覚による代わりに)が増大していく拡張によって、狭窄血管または狭窄弁を順次拡張させることができる。
[00209]図13Aおよび図13Bは、第1段半径136aおよび第3段半径136cが実質的に等しくてもよいことを示している。第2段半径136bは、第1段半径136aおよび第3段半径136cよりも小さくてもよい。
[00210]図13Cは、径方向に拡張可能なインプラント156がバルーン壁22に取り外し可能に取り付けられてもよいことを示している。例えば、ステント、経皮的大動脈心臓弁、心臓弁輪置換、または、それらの組み合わせは、バルーンを膨張させることができ、バルーンを標的部位に挿入する前に、第2段に変形させることができる。
[00211]図14aおよび図14bは、バルーン20が、相対的に直径が大きな2つの段134a,134bの間に相対的に直径が小さい段134bを有するピーナッツ形構成を有し得ることを示している。
[00212]図15Aは、バルーン近位ステム30、近位テーパ部34、一定直径部位38、遠位テーパ部42、または、それらの組み合わせが曲線状であってもよいことを示している。バルーン長手方向軸線は、直線状であってもよく、あるいは、湾曲102のバルーン半径を有していてもよい。湾曲102のバルーン半径は、約2mm(0.08インチ)から約50mm(1.97インチ)まで、例えば、約5mm(0.20インチ)、約8mm(0.31インチ)、約15mm(0.59インチ)または約30mm(1.18インチ)であってもよい。
[00213]図15Bは、バルーンがC字状構成を有し得ることを示している。バルーン20は、弧(例えば、円の一分部)を描いてもよい。弧は、180度以下の角度、より限定的には30〜120度の角度を形成してもよい。弧は、30度、45度、60度、90度または120度の角度を形成してもよい。
[00214]図16Aおよび図16Bは、バルーン20がドーナツ状または環状の形状を有していてもよいことを示している。流体導管176は、中空シャフト2000からバルーン20まで延在していてもよい。流体導管176は、流体圧力を移送して、バルーンを膨張または伸縮させる。バルーン20は、内壁22aと外壁22bとを有し得る。内壁22aは、外壁22bの径方向内側にあり得る。内壁22aおよび/または外壁22bは、繊維86および/またはパネル196を備えていてもよい。バルーン20は、バルーン20の径方向の中心を通る環状内腔160を有していてもよい。環状内腔160は、環状内腔遠位ポート162aおよび環状内腔近位ポート162bに開口していてもよい。
[00215]環状内腔160の遠位端は、1つ以上の遠位テンショナー164aに取り付けられてもよい。遠位テンショナー164aは、弾性を有するか、あるいは、有していないワイヤ、繊維または糸であってもよい。遠位テンショナー164aは、バルーン20の遠位端の周りに均等な角度で、または、非均等な角度で分散配置される遠位テンショナー第1端のところで固定されてもよい。遠位テンショナー164aは、遠位テンショナー第2端のところで遠位テンション固着ラップ166aに取り付けられてもよい。遠位テンション固着ラップ166aは、中空シャフト2000に固定されてもよい。
[00216]環状内腔160の近位端は、1つ以上の近位テンショナー164bに取り付けられてもよい。近位テンショナー164bは、弾性を有するか、あるいは、有していないワイヤ、繊維または糸であってもよい。近位テンショナー164bは、バルーンの近位端の周りに均等な角度で、または、非均等な角度で分散配置される近位テンショナー第1端のところで固定されてもよい。近位テンショナー164bは、近位テンショナー第2端のところで近位テンション固着ラップ166bに取り付けられてもよい。近位テンション固着ラップ166bは、引張カラー168に固定されてもよい。
[00217]第2段は、胴部を形成し得る。胴部は、追加的なフープ巻き回し繊維を有していてもよい。胴部は、実質的にノン・コンプライアントであってもよい。胴部は、
バルーン長手方向において、約0mm(0インチ)から約12mmまで、より限定的には約3mmから約9mmまでであってもよい。胴部直径は、約2mm(0.08インチ)から約35mmまで、例えば、約3mm、約6mm、約20mmまたは約23mmであってもよい。
[00218]引張カラー168は、中空シャフト2000に摺動可能に取り付けられてもよい。引張カラー168は、図16Bに矢印で示すように、シャフトに沿って長手方向に並進可能である。引張カラーは、制御ライン170またはロッドによって引っ張られることができ、および/または、押されることができる。膨張可能なデバイスを配置する前、および、配置の後、かつ、膨張可能なデバイスを取り外す前に、バルーンは、収縮され、中空シャフトに対して小さくなることができる。例えば、制御ラインが引っ張られて、バルーンの近位端を後退させてもよい。例えば、バルーンは、折り畳まれて、中空シャフトに対して小さくなることができる。バルーンは、引張カラーが引っ張られた場合、または、真空が膨張可能なデバイスに適用された場合に、バルーンが小さな塊の形態(図示せず)に収縮するように、ひだ状にされてもよい。
[00219]バルーンは、遠位部分172aと近位部分172bとを有していてもよい。遠位部分172aおよび近位部分172bは、環状またはドーナツ状であってもよい。環状またはドーナツ状の平面は、バルーン長手方向軸線26に対して垂直であってもよい。遠位部分172aは、近位部分172bと長手方向に隣接していてもよい。遠位部分172aは、近位部分172bに直接的に接合されてもよいし、部分ジョイント174によって近位部分172bに連結されていてもよい。部分ジョイント174は、開口しており、近位部分172bと遠位部分172aとの間を流体連通可能にしてもよく(図示せず)、あるいは、閉塞しており、近位部分172bの流体容積を遠位部分172aの流体容積から隔離してもよい。
[00220]遠位部分および/または近位部分は、チューブによって膨張されてもよい。このチューブは、中空シャフトに取り付けられてもよい。
[00221]外壁、内壁、または、その両方は、本明細書で説明されるようなX線不透過性材料を含有していてもよい。
[00222]遠位部分の外壁は、第1段を形成してもよい。部分ジョイントは、第2段を形成してもよい。近位部分の外壁は、第3段を形成してもよい。第2段は、第1段および第3段よりも径方向に小さくてもよい。デバイス(例えば、低侵襲置換心臓弁)は、バルーンの外側に取り付けられてもよい。
[00223]図16Cは、バルーン20が弁178を有していてもよいことを示している。弁178は、第1のリーフレット(小葉状部分)180a、第のリーフレット180b、第3のリーフレット180c(図示せず)、または、それ以上のリーフレットを有していてもよい。リーフレット180は、薄くてもよく、可撓性を有していてもよい。リーフレット180は、バルーンが収縮構成にある場合に、環状内腔160の内部でつぶれることができる。弁は、環状内腔160を通って遠位方向に流れることを許容してもよく、環状内腔160を通って近位方向に流れることを阻止してもよい。弁178は、バルーンの遠位部分の遠位端に固定されてもよい。リーフレット180は、環状内腔を通って遠位方向に流れることを許容するとともに、環状内腔を通って近位方向に流れることを妨げるか阻止するように方向付けられてもよい。リーフレット180は、環状内腔を通って近位方向に流れることを許容するとともに、環状内腔を通って遠位方向に流れることを妨げるか阻止するように方向付けられてもよい。
[00224]図17Aは、シェル678が孔部714を有していてもよいことを示している。この孔部は、近位テーパ部34および/または遠位テーパ部42に配置されてもよい。各テーパ部には、等しい数の孔部があってもよい。バルーンは、各テーパ部に、1,2,3,4,5,6,7,8,9,10またはそれ以上の孔部を有していてもよい。孔部は、整合されて、ひだ同士の間に位置していてもよい。孔部714は、流体(例えば、血液)がシェルの内部を通って流れることを可能にしてもよい。孔部714は、シェルが静圧を持続することができないようにしてもよい。シェル孔部フラップ(蓋)718は、バルーンを通る流れがない場合に孔部714を閉じるように形成されていてもよい。流れが、図17Aの左から右へ大きな圧力で開始されると、フラップ718は、開いて、孔部714を通る流れを許容してもよい。圧力が低下すると、フラップ718は、閉じて、図17Aの左から右への流れを制限してもよい。このようにして、フラップ718は、一方弁として作用することができる。フラップ718は、シェル孔部714がカットされた状態でシェル壁22からそのまま製造することができる。例えば、フラップ718は、シェル壁22において、フラップ718とシェル壁22との間にヒンジ点を作るスロットをカットすることによって製造されてもよい。フラップ718は、シェル孔部714がカットされた後に、シェルに取り付けられてもよい。
[00225]図17Bは、膨張された環状バルーン構造682の切り取り図である。バルーン部分656は、セル678によって圧縮されている。環状バルーン構造は、中央流体通路692と孔部714と有している。全体として、これらの構成は、バルーン部分656が完全に膨張されているときでも、流体(例えば、血液)が環状バルーン構造を通過することを可能にしてもよい。第2の中空シャフト2000bは、バルーンの中央を通る内腔を提供してもよい。この内腔は、医療処置中にバルーンを所定場所に配置するために、ガイドワイヤと共に使用されてもよい。第2の中空シャフト2000bは、軸線方向にいくらかの弾性または圧縮性を有していてもよい。第1の中空シャフト2000aによって、加圧流体を、中空シャフト遠位ポート54およびバルーン膨張/収縮ポート654に供給することが可能になってもよい。加圧流体を供給することによって、バルーン部分656が膨張することができる。流体を取り除くことによって、バルーン部分656はつぶれることができ、シェルのために、しわ状の状態に戻ることができる。
[00226]図18Aは、バルーンが、角度付けられて互いに隣接することができる複数のセグメントを有し得ることを示している。例えば、セグメントおよびセグメント接合部は、長手方向軸線に対して平行であってもよい。第2段は、第1段または第3段よりも大きな半径を有していてもよい。近位テンショナーおよび遠位テンショナーは、セグメントおよび/またはセグメント接合部に取り付けられてもよい。
[00227]セグメントは、チューブによって膨張されてもよい。チューブは、中空シャフト2000に取り付けられてもよい。遠位および/または近位テンショナーは、セグメント接合部および/またはセグメントのところでバルーンに取り付けられてもよい。
[00228]セグメント壁は、X線不透過性のホイルおよび/またはワイヤ、例えば、X線不透過性マーカーワイヤを有していてもよい。
[00229]図18Bは、セグメントが断面X−Xのところで互いから流体隔離されていてもよいことを示している。セグメントは、扁平円長手方向断面構成を有していてもよい。例えば、セグメントは、アーモンド形状または目形状であってもよい。
[00230]図18Cは、セグメントが図M1に示されるバルーンに沿った長さのところで互いに流体連通していてもよいことを示している。
[00231]図18Dは、円長手方向断面構成を有していてもよいことを示している。例えば、セグメントは、円筒状であってもよい。
[00232]図19Aおよび図19Bは、バルーンが長手方向軸線に沿って計測される場合に一定の外径を有していてもよいことを示している。例えば、バルーンは、単一の段を有していてもよい。バルーンは、内壁22aと外壁22bとセグメント接合部174とを有していてもよい。セグメント接合部174は、内壁を外壁に連結することができる。セグメント接合部174は、膨張中に内壁の径方向内向きのつぶれを最低限に抑えることができる。
[00233]図19Cは、中空シャフトが内側内腔154aと外側内腔154bとを有していてもよいことを示している。流体導管は、外側内腔およびバルーンと流体連通していてもよい。外側内腔は、流体導管を通ってバルーンに圧力を移送することができる。内側内腔は、貫通内腔であってもよい。外側内腔は、遠位近位先端を取って延在してもよい。
[00234]図20は、バルーンが渦巻き構成または螺旋構成を有していてもよいことを示している。渦巻きは、第1の巻き182aと第2の巻き182bと、それ以上(例えば、図示されるように5つ)の巻きを有していてもよい。第1の巻き182aは、巻き接合部184のところで第2の巻き182bに接合されてもよい。巻き接合部184は、接着剤接合部または溶接接合部を有していてもよい。巻き接合部184は、隣接する巻きに取り付けられる細長い弾性または非弾性の材料を有していてもよい。バルーン20は、単一の連続的な内腔から形成されてもよい。
[00235]本明細書におけるX線不透過性ホイル、ワイヤ、および、他のX線不透過性要素、または、金属要素は、金、白金、白金・イリジウム合金、タンタル、パラジウム、ビスマス、バリウム、タングステン、または、これらの組み合わせから製造されてもよい。X線不透過性要素は、層、パネル、強化要素、フィルム、または、これらの組み合わせであってもよい。
[00236]X線不透過性要素は、低力価であってもよい。低力価材料は、約100ksi(690MPa)未満、より限定的には約35ksi(241MPa)未満、さらに限定的には約25ksi(172MPa)未満の引張降伏強度を有し得る。X線不透過性要素を添加することによって、バルーンの破裂強度をごく僅かな量よりも少ない量だけ(例えば、約15未満、より限定的には約10%未満、さらに限定的には約5%未満だけ)増大させることができる。
[00237]X線不透過性要素は、延性を有していてもよい。延性は、サンプルが折れるまで引っ張られたときに試験サンプルの面積の減少を測定することによって測定できる。延性材料は、約30%以上、より限定的には約40%以上、さらに限定的には約50%以上、さらに限定的には70%以上、さらに限定的には80%以上の面積の減少を有し得る。延性材料は、脆性材料と比べて、通常、曲げ部で折れる可能性が小さく、曲げられ、または、折り返されることができる。
[00238]任意のバルーン層は、合成溶剤中にX線不透過性の染料または顔料を有していてもよい。
[00239]図21Aおよび図21Bは、第1のひだ84Aが第1のベーン186aを有していてもよいことを示している。第2のひだは、第2のベーン186bを有していてもよい。ベーン186は、X線不透過性要素であってもよい。ベーン186は、パネルであってもよい。ベーン186は、バルーン壁22の内部に埋め込まれていてもよく、バルーン壁22の外部に取り付けられていてもよい。ひだの全て、いくつか、1つはベーンを有していてもよく、いずれのひだおベーンを有していなくてもよい。ベーン186は、強化部であってもよい。例えば、ベーン186は、積層品、ふぉいる、または、ウェハであってもよい。ホイルまたはウェハは、本明細書で列挙されるプラスチックまたは金属、例えば、タンタルであってもよい。ベーン186は、ひだに隣接する柔らかい、または、硬い阻止区を切断できる程度の強度を有していてもよい。ベーン186は、剛性を有していてもよく、柔軟であってもよい。図21Bおよび図22Bは、膨張構成すなわち拡張構成において、ベーン186が壁に沿って平坦であってもよいことを示している。
[00240]単一のX線不透過性層が、バルーンの領域全体を実質的に取り囲んでいてもよい(図1に示されるが、バルーン20と一致するX線不透過性層を有する)。X線不透過性層は、例えば、本明細書で列挙されるような金属の堆積またはホイルによる、例えば、堆積物または(例えば、X線不透過性)ホイルライニングのような単一の連続する層であってもよい。
[00241]ホイルの厚みは、約30μm(0.0012インチ)未満(例えば、約20μm(0.0008インチ)未満)、例えば、約15μm(0.0006インチ)、約12μm(0.0005インチ)、約10μm(0.0004インチ)または約8μm(0.0003インチ)であってもよい。X線不透過性ホイルは、レーザー切断、ワイヤEDM、打抜プレスまたは堆積によって切断され、または、パターンが形成されてもよい。ホイルは、バルーン構築プロセス中にホイルのパターンが容易に適用され得るように切断される前に、取り外し可能なバッキング(基材)に取り付けられてもよい。
[00242]ベーン186は、バルーンの遠位側半分をカバーしてもよい。ベーン186は、バルーンの近位側半分をカバーしてもよい。ベーン186は、バルーンの長手方向中央で重なってもよい。X線不透過性ホイルは、バルーン壁22を強化してもよい。
[00243]バルーン20は、ベーンまたはパネル同士の間にひだを有していてもよい。ベーンまたはパネルは、ひだを形成してもよい。パネルまたはベーン(例えば、X線不透過性ホイル)は、使用中にバルーンの繊維同士の間で漏洩が消磁することを最小限に抑えることができる。
[00244]図23Aは、ベーン186がバルーン長手方向軸線の周りに均等に間隔が隔てられてもよいことを示している。ベーンは、X線不透過性であってもよく、および/または、音波を発生するものであってもよい。ベーンは、矩形、三角形、円形、長円形、または、それらの組み合わせであってもよい。ベーンは、金属ホイルから形成されてもよい。ベーンは、長軸と短軸とを有する楕円形であってもよい。長軸は、バルーン長手方向軸線と平行であってもよい。
[00245]図23Bは、バルーンが、バルーン長手方向軸線の周りに均等に間隔が隔てられた第1のベーン186aを有していてもよいことを示している。バルーンは、バルーン遠位終端のところに、1つ以上の第2のベーン186bを有していてもよい。
[00246]図23Cは、バルーンが近位テーパ部のところに第3のベーン186cを有していてもよいことを示している。第2および/または第3のベーンは、バルーン長手方向軸線に周りで周方向にバルーンを部分的または完全に包囲してもよい。
[00247]図23Dは、バルーンがバルーンの周りに均等または不均等に分散配置されたマーカー点188を有していてもよいことを示している。マーカー点188は、X線不透過性であってもよく、および/または、音波を発生するものであってもよい。マーカー点188は、円形、長円系、正方形、三角形、矩形、五角形、六角形、または、それらの組み合わせであってもよい。マーカー点188は、バルーン壁の層内にあってもよいし、あるいは、バルーン壁の内面または外面に取り付けられてもよい。
[00248]図23Eは、バルーンが、バルーン長手方向軸線のまわりに螺旋構成にあるマーカーワイヤ190を有していてもよいことを示している。マーカーワイヤ190は、X線不透過性であってもよく、および/または、音波を発生するものであってもよい。ワイヤ190は、電気伝導性を有していてもよい。ワイヤ190は、例えば、RF伝送、抵抗括、または、それらの組み合わせのために、電流を運んでもよい。マーカーワイヤ190は、バルーン壁の層内にあってもよいし、あるいは、バルーン壁22の内面または外面に取り付けられてもよい。
[00249]図24Aは、マーカーワイヤ190のためのパターンを示している。マーカーワイヤ190は、バルーン20の一定直径部位38の遠位端および近位端を部分的に覆うように、バルーンの周りに巻かれてもよい。一定直径部位38は、患者内のバルーン20によってなされる拡張のほとんどまたはすべてを担う、バルーンの領域であってもよい。
[00250]図24Bは、マーカーワイヤ190のためのパターンを示している。マーカーワイヤ190は、バルーンの遠位テーパ部42および近位テーパ部34の両方においてバルーンの周りに巻かれてもよい。マーカーワイヤは、ワイヤの実質的な量が一定直径部位38に配置されていない状態で、一定直径部位38の遠位と近位との境界まで巻かれてもよい。マーカーワイヤは、両方向での螺旋パターンでバルーン上に巻かれてもよく、あるいは、単一の方向に巻かれてもよい。マーカーワイヤの2つの層の間の角度191は、20度未満、より限定的には10度未満、さらに限定的には6度未満であってもよい。
[00251]図24Cは、バルーン20が、一定直径部位38の長さの略全体にわたって巻かれたマーカーワイヤ190を有していてもよいことを示している。マーカーワイヤ190は、一定直径部位38の中心に集約されてもよい。マーカーワイヤ190は、一定直径部位38の一分部のみをカバーしてもよい。例えば、マーカーワイヤ190は、一定直径部位38の70%以上、より限定的には80%以上、さらに限定的には90%以上をカバーしてもよい。マーカーワイヤ190は、遠位テーパ部42および近位テーパ部34の一部分をカバーしてもよい。例えば、マーカーワイヤ190は、遠位テーパ部42および近位テーパ部34の100%、より限定的には50%以上、さらに限定的には25%以上をカバーしてもよい。マーカーワイヤ190は、緯度方向強化繊維86aであってもよい。
[00252]図24Dは、バルーンが、バルーン20の長さの実質的に全体にわたって巻かれたマーカーワイヤ190を有していてもよいことを示している。
[00253]図24Eは、第1のマーカーワイヤ190aがバルーン中央部分38のおよそ近位端のところに配置され、第2のマーカーワイヤ190bがバルーン中央部分38のおよそ中間のところに配置され、第3のマーカーワイヤ190cがバルーン中央部分38のおよそ遠位端のところに配置されてもよいことを示している。マーカーワイヤ190a,190b,190cは、およそ単一のループ(輪)のX線不透過性ワイヤを有していてもよい。
[00254]マーカーワイヤ190のピッチは、約150巻き/インチ(25.4mm)未満、より限定的には約75巻き/インチ(25.4mm)未満、さらに限定的には約25巻き/インチ(25.4mm)未満、さらに限定的には約10巻き/インチ(25.4mm)未満であってもよい。マーカーワイヤ190のピッチは、約6,約5,約4,約3または約2巻き/インチ(25.4mm)であってもよい。
[00255]マーカーワイヤ190は、上記の列挙した任意のX線不透過性材料から製造さえ得る。材料は、バルーンが折り畳まれたときに折れることなく形成できるように大きな延性を有するように選択され得る。マーカーワイヤ190は、丸みのあるワイヤ、または、平坦なワイヤであってもよい。例えば、マーカーワイヤ190は、円形であってもよく、約6μm(0.0002インチ)から約25μm(0.001インチ)までの直径を有していてもよい。マーカーワイヤ190は、約6μm(0.0002インチ)から約18μm(0.0007インチ)までの厚みと、約12μm(0.0005インチ)から125μm(0.005インチ)までの幅と、を有する平坦(または矩形)ワイヤであってもよい。例えば、約12μm(0.005インチ)の厚みと75μm(0.0015インチ)の幅とであってもよい。
[00256]マーカーワイヤ190は、引張負荷を伝達する。例えば、ワイヤ190は、0.001インチの直径を有し、折れや破損を生じることなく0.3Nの引張負荷を維持してもよい。マーカーワイヤ190は、本明細書で定義されるように、低力価および/または延性を有していてもよい。
[00257]ベーン186、マーカー点188およびマーカーワイヤ190は、バルーン壁22の内側、バルーン壁22の外側、または、バルーン壁22内にあってもよい。
[00258]図25は、バルーンがバルーン壁の層内、または、バルーン壁の径方向外側もしくは径方向内側に、抵抗加熱要素204を有していてもよいことを示している。加熱要素204は、パネル上の抵抗素子を有していてもよい。パネルは、銅または他の金属から製造されてもよい。加熱要素204(例えば、抵抗素子またはパネル)は、加熱リード線206に接続されてもよい。加熱リード線206は、中空シャフト2000に沿って近位側に延在していてもよい。加熱リード線206は、コントローラおよび電力源に近位方向に接続されてもよい。システムは、抵抗加熱要素204へのエネルギー供給のレベルを制御するための熱制御ユニットを有していてもよい。加熱要素204は、バルーン壁外面上の分離された陽極および陰極であってもよく、バルーン内で、バルーンの内面の径方向内側で、または、それらの組み合わせで、標的部位組織に直接的に接触してもよい。加熱要素204は、誘電材料を有していてもよい。無線周波数エネルギーが、加熱要素204の誘電材料を横切って供給され、組織内にオーム熱を生成してもよい。バルーン20は、加熱、冷却(例えば、パネルがペルチェ接合である場合)、RF電力の放出、または、それらの組み合わせのために使用されてもよい。
[00259]加熱要素204は、UV放出要素、可視光放出要素、マイクロ波放出要素、超音波放出要素、無線周波数放出要素、または、それらの組み合わせで代用されてもよく、あるいは、それと組み合わされて構成されてもよい。加熱要素204は、歪みゲージ、ペルチェ接合、温度測定デバイス、または、それらの組み合わせに置き換えられてもよく、あるいは、それを有して構成されてもよい。
[00260]バルーンは、例えば、加熱要素を異常粘膜の近くに、または、異常粘膜に接触させて位置決めし、熱を移送することによって、食道の異常粘膜を治療するのに使用され得る。食道壁の粘膜層(例えば、円柱上皮)は、損傷または切除されることができ、食道の粘膜を正常化させるために、バルーンで壊死されることができる。
[00261]図26Aは、バルーンの単一壁を通って切断された断面BB−BBまたは他の断面でのバルーン壁22が、繊維マトリクスを有し得る層72を有していてもよいことを示している。繊維マトリクスは、1つ以上のモノフィラメント274と、1つ以上の樹脂と、を有していてもよい。この樹脂は、柔軟性接着剤208であってもよい。柔軟性接着剤は、硬化または溶融されて膨張可能な医療デバイス2を形成するときに、柔軟性を維持することができる。
[00262]モノフィラメント274は、強化繊維85、強化繊維86または強化繊維87であってもよい。強化繊維は、牽引部であってもよい。牽引部は、1つ以上のモノフィラメントを備えていてもよい。繊維は、1つ以上のモノフィラメントを備えていてもよい。繊維マトリクスは、お互いに実質的に平行に延在するとともに柔軟性接着剤208内に埋め込まれる1つ、2つ、または、それ以上のモノフィラメント86を有していてもよい。実質的に平行なモノフィラメントは、それらがそれらの長さに沿って互いに接触するように、柔軟性接着剤内に位置決めされてもよい。実質的に平行なモノフィラメントは、各繊維をその長さに沿って分離する柔軟性接着剤が存在するように位置決めされてもよい。
[00263]図26Aは、層幅210を有する繊維配列層72を断面で示している。層幅210は、多数のモノフィラメント274を備えていてもよい。層72は、線形量繊維密度(例えば、層幅210のユニット当たりのモノフィラメント274の数として測定される)を有していてもよい。線形量繊維密度は、1インチ当たり約500のモノフィラメント274以上、より限定的には1インチ当たり約1000のモノフィラメント274以上、さらに限定的には1インチ当たり約2000のモノフィラメント274以上、さらに限定的には1インチ当たり約4000のモノフィラメント274以上であってもよい。例えば、モノフィラメント274の線形量密度は、1インチ当たり約1000のモノフィラメント274から、1インチ当たり約2000のモノフィラメント274までであってもよい。
[00264]繊維86またはモノフィラメント274は、高力価であってもよく、非弾性であってもよい。繊維は、10%未満、より限定的には5%未満の破壊歪みを有していてもよい。繊維は、1.8GPa(260ksi)よりも大きい、より限定的には2.4GPa(350ksi)よりも大きい、さらに限定的には2.9GPa(420ksi)よりも大きい最大抗張力を有していてもよい。繊維は、例えば、約1μm(0.00004インチ)から約50μm(0.002インチ)まで、例えば、約25μm(0.001インチ)未満、より限定的には約20μm(0.0008インチ)未満の繊維またはモノフィラメント直径212を有していてもよい。高力価繊維は、X線透過性またはX線不透過性であってもよい。単一方向の繊維強化マトリクスは、同一の単一方向の繊維強化マトリクス内の繊維と同一または異なるサイズおよび材料を有していてもよい。
[00265]繊維マトリクス層72は、約1μm(0.00004インチ)から約50μm(0.002インチ)まで、より限定的には約8μm(0.0003インチ)から約25μm(0.001インチ)まで、さらに限定的には約10μm(0.0004インチ)から約20μm(0.0008インチ)までの層厚216を有していてもよい。
[00266]図26Bは、繊維密度が図26Aに示される繊維密度よりも小さくてもよいことを示している。例えば、繊維密度は約500繊維/インチであってもよい。
[00267]図26Cおよび図26Dは、モノフィラメント274または複数の繊維が非円形断面を有していてもよいことを示している。例えば、それらは、矩形または長円形の断面を有していてもよい。モノフィラメント274の断面は、例えば約5μmから約20μmまでの繊維最大高さ1068と、例えば約20μmから約500μmまでの繊維最大幅1072と、を有していてもよい。例えば、繊維またはモノフィラメント274は、約8μmの高さおよび約25μmの幅を有していてもよい。例えば、繊維またはモノフィラメント274は、約12μmの高さおよび約50μmの幅を有していてもよい。
[00268]図26Eは、内側層72bが、接着剤208内にモノフィラメント274を有する繊維マトリクスを有していてもよいことを示している。外側層72aは、例えば図27に示すように、ポリマーフィルムを有していてもよい。図示される積層品は、バルーン壁22の一部または前部であってもよい。
[00269]図26Fは、外側層72aおよび内側層72bが、例えば図27に示すように、ポリマーフィルムであってもよいことを示している。任意のバリエーションにおいて、ポリマーフィルムは、同一または異なるポリマーフィルムであってもよく、あるいは、それらの組み合わせであってもよい。第1の中間層72cは、繊維マトリクスであってもよい。
[00270]図26Gは、外側層72a、内側層72b、第1の中間層72cおよび第3の中間層72eが例えば図27に示すように、ポリマーフィルムであってもよいことを示している。第2の中間層72dは、繊維マトリクスであってもよい。
[00271]バルーン壁22の一部または全部は、例えば、単位面積当たりのモノフィラメント274の数として測定されるモノフィラメント274の容積定量密度を有し得る。面積量モノフィラメント274密度は、約100,000モノフィラメント274/平方インチ以上、より限定的には約250,000モノフィラメント274/平方インチ以上、より限定的には約1,000,000モノフィラメント274/平方インチ以上、さらに限定的には約4,000,000モノフィラメント274/平方インチ以上であってもよい。繊維の面積量は、壁断面積の約25%、より限定的には約50%、より限定的には約75%であってもよい。
[00272]モノフィラメント274の容積に対する繊維マトリクスに容積の比率は、約15%以上、より限定的には約30%以上、さらに限定的には約75%以上であってもよい。
[00273]図26Hは、外側層72aおよび内側層72bがポリマーフィルムであってもよいことを示している。第1の中間層72cおよび第2の中間層72dは、繊維マトリクスであってもよい。第1の中間層72cおよび第2の中間層72dは、互いに実質的に平行である(図示されている)か、互いに実質的に垂直であるか、あるいは、互いに所定角度をなしているモノフィラメント274とともに位置決めされてもよい。
[00274]図26Iは、第1の中間層72cのモノフィラメント274に対して実質的に垂直な第2の中間層72dのモノフィラメント274を有する図26Hを示している。
[00275]図26Jは、外側層72a、内側層72b、第2の中間層72dおよび第3の中間層72eがポリマーフィルムであってもよいことを示している。第1の中間層72cおよび第4の中間層72fは、繊維マトリクスであってもよい。
[00276]図26Kは、外側層72a、内側層72b、第2の中間層72d、第3の中間層72e、第5の中間層72gおよび第6の中間層72hが、例えば図27に示すようにポリマーフィルムであってもよいことを示している。第1の中間層72c、第4の中間層72fおよび第7の中間層72iは、繊維マトリクスであってもよい。
[00277]図26Lは、外側層72aがMMA耐性およびMMA解放ポリマーフィルムであってもよいことを示している。内側層72bは、例えば図27に示すように、ポリマーフィルムから形成された漏洩防止ブラダーであってもよい。第1の中間層72cは、例えば、長手方向繊維として配向された繊維を有する繊維マトリクスであってもよい。第2の中間層72dは、例えば、緯度方向繊維またはフープ繊維として配向された繊維を有する繊維マトリクスであってもよい。第3の中間層72eは、樹脂または接着剤であってもよい。第4の中間層72fは、X線不透過層、例えば、金属ホイルであってもよい。
[00278]図26Mは、外側層72aが、例えば図27に示すようにポリマーフィルムであってもよいことを示している。内側層72bは、例えば図27に示すように、ポリマーフィルムから形成された漏洩防止ブラダーであってもよい。第1の中間層72cは、例えば、緯度方向繊維またはフープ繊維として配向されたモノフィラメント274を有する繊維マトリクスであってもよい。第2の中間層72dは、例えば、長手方向繊維として配向されたモノフィラメント274を有する繊維マトリクスであってもよい。第3の中間層72eは、樹脂または接着剤であってもよい。外側層72aは、フィラメント274を隔離し保護するように機能してもよい。例えば、フィラメントは、外側層72aの外面に対して12μm、10μm、8μm、6μm、4μmまたは2μmよりも近くにならないようにされてもよい。外側層72aおよび/または内側層72bは、本明細書で説明される処理方法を使用して接着剤208に接着されるときに溶融されなくてもよい。
[00279]図26Nは、外側層72aが、例えば図27に示すようにポリマーフィルムであってもよいことを示している。外側層72aは、以下に説明するように、穿孔782を有していてもよい。内側層72bは、例えば図27に示すように、ポリマーフィルムから形成された漏洩防止ブラダーであってもよい。第1の中間層72cは、接着剤208であってもよい。第2の中間層72dは、ポリマーフィルムであってもよい。第3の中間層72eは、例えば、緯度方向繊維またはフープ繊維として配向されたモノフィラメント274を有する繊維マトリクスであってもよい。第4の中間層72fは、例えば、長手方向繊維として配向されたモノフィラメント274と、マーカーワイヤ190と、を有する繊維マトリクスであってもよい。第5の中間層72gは、接着剤208であってもよい。
[00280]バルーンの層72は、パリレンであってもよい。例えば、パリレンの1つ、2つ、3つ、4つ、または、それ以上の層が堆積されてもよい。
[00281]図26Oは、第5の中間層72gの接着剤208が、外側層72aの穿孔782に充填されていてもよいことを示している。第4の中間層72fは、矩形のマーカーワイヤ190を備えていてもよい。
[00282]任意のポリマーまたは繊維マトリクス層は、漏洩防止、水密、気密、MMA耐性、MMA解放、または、それらの組み合わせであってもよい。
[00283]磁気共鳴可視化向上材料、例えば、磁気コントラスト剤が、接着剤、フィルムまたは繊維に添加されてもよい。磁気共鳴可視化向上材料は、磁気共鳴映像法(MRI)手順中に、バルーンの可視化を向上させることができる。例えば、磁気共鳴可視化向上材料は、ガドリニウム、Omniscan、Optimark、ProHance、Magnevist、Multihance、または、それらの組み合わせであってもよい。
[00284]任意の層、例えば、外側層は、色が付いた、または、染められた可視スペクトル色であってもよい。例えば、顔料、着色添加物、分散、または、他の着色剤(例えば、Plasticolor(オハイオ州アシュタビューラ)から入手できる着色添加物)を、接着剤、積層品または繊維に安定化前に添加することができる。塗料またはコーティングがバルーン壁の層の表面または外面に付与されてもよい。
[00285]色は、デバイスのタイプ、デバイスの表示、または、これらの組み合わせの表示として、ブランド戦略、市場分化のために選択されてもよい。例えば、選択された直径、長さ、圧力定格、臨床的適応、効能、他の共通性能測定、または、それらの組み合わせが特定色(例えば、第1のタイプのデバイスに対して緑、第2のタイプのデバイスに対して赤)に染められてもよい。
[00286]層は、1つ以上の光ファイバーを有していてもよい。この光ファイバーは、歪みセンサであってもよい。歪みセンサは、積層対の機械的状態をリアルタイムで監視してもよい。光ファイバーは、身体への光の移送を案内してもよい。光ファイバーは、標的部位を可視化(例えば、身体からの光を集めて可視像を生成する)してもよい。
[00287]図27は、パネル196および/またはパネル74および/またはパネル76および/または層72を形成することができるポリマーフィルムを示している。ポリマーフィルムの厚みは、約2μm(0.00007インチ)から約50μm(0.002インチ)まで、より限定的には約2μm(0.00007インチ)から約18μm(0.0007インチ)まで、さらに限定的には約4μm(0.00016インチ)から約12μm(0.0005インチ)までであってもよい。フィルムは、金属化されるかコーティングされて、それらの表面特性が変えられてもよい。金属化またはコーティングは、フィルムが形成される前または後に生じてもよい。フィルムは、それらの接合特性を変更するために、例えば、それらをより接合しやすくするために、化学的に、または、プラズマによって、または、コロナ処理によって、または、それらの組み合わせによって処理されてもよい。
[00288]図28は、強化繊維86またはモノフィラメント274を形成することができる材料を示している。強化繊維は、上述したように高力価であってもよい。強化繊維86は、単数または複数のワイヤであってもよい。ワイヤは、非常に小さい破損歪み(例えば、約2%)、または、非常に大きい破損歪み(例えば、10%以上)を有するように選択されてもよい。ワイヤは、アニール処理または焼き戻し処理されて、その機械特性が調節されてもよい。ワイヤは、約150ksiよりも大きい、より限定的には150ksiよりも大きい、さらに限定的には400ksiよりも大きい破壊応力を有していてもよい。ワイヤは、直径が25μm未満であってもよい。ワイヤは、膨張されてバルーンの壁になるときに、実質的に矩形であってもよく、厚み1068が約25μm未満、より限定的には約15μm未満であってもよい。ワイヤの厚み1069に対するワイヤの幅1072の比率は、約3以上、より限定的には5以上、さらに限定的には10以上であってもよい。ワイヤの密度は、約2.4g/cmよりも大きく、より限定的には約6.9g/cmよりも大きく、さらに限定的には約15g/cmよりも大きくてもよい。
[00289]強化繊維またはワイヤ86は、人体における医療処理の一部としてフルオロスコープのもとで使用されるときに、実質的にX線不透過性であってもよい。医師は、バルーン20を膨張させるときにX線不透過性ではない膨張媒体(例えば、生理食塩水)を使用してもよい。
[00290]強化繊維またはワイヤ86は、コーティングされてもよい。コーティングは、接着剤であってもよく、あるいは別の方法で、強化繊維またはワイヤ86の接着力を増大させてもよい。コーティングは、図29に列挙される材料の1つ(または、その組み合わせ)から選択される熱可塑性物質であってもよい。熱可塑性物質は、強化繊維86をバルーン20に適用するプロセスの一部分として溶融されてもよい。
[00291]図29は、接着剤208がエラストマーの熱硬化性材料、エラストマーの熱可塑性材料、エポキシ、コーティング、または、それらの組み合わせであってもよいことを示している。接着剤は、図29に列挙された材料のうちの任意の材料、または、それらの組み合わせから選択されてもよい。マトリクスは、樹脂および繊維を有していてもよい。樹脂は、接着剤であってもよい。
<製造方法>
[00292]図30Aおよび図30Bは、デバイスが圧力チャンバ219内で部分的にまたは完全に製造されてもよいことを示している。圧力チャンバ219は、圧力チャンバ容器218内にあってもよい。圧力チャンバ容器218は、容器底部220bから分離可能な容器頂部220aを有していてもよい。容器頂部220aは、容器頂部ポート222を有していてもよい。容器底部220bは、容器底部ポート224を有していてもよい。容器頂部ポート222は、圧力チャンバ219の頂部と流体連通していてもよい。容器底部ポート224は、圧力チャンバ219の底部と流体連通していてもよい。
[00293]容器頂部は、容器底部にネジ接合または密封接合されてもよい。圧力チャンバ容器は、Oリング座部226に1つ以上のOリング(図示せず)を有していてもよい。
[00294]圧力チャンバは、マンドレル座部228を有していてもよい。マンドレル座部228は、マンドレル230を受け入れるように構成されてもよい。マンドレル座部228は、複数の穴または細孔を有していてもよい。マンドレル座部228の穴または細孔によって、容器底部ポートおよび圧力チャンバの底部から、マンドレルのまわりおよび/またはマンドレルの直下で、マンドレル座部の頂面に圧力が到達できてもよい。
[00295]マンドレル230は、バルーン20の内寸を有していてもよい。
[00296]マンドレル230は、水溶性マンドレルであってもよい。マンドレル230は、提喩点ワックスまたは金属、発泡体、何らかのつぶれ構造、または、それらの組み合わせから製造されてもよい。マンドレル230は、膨張可能なブラダーであってもよい。膨張可能なブラダーは、本願で説明される製造プロセスの一部または全ての間に膨張されてもよい。マンドレル230は、共晶または非共晶のビスマス合金から製造されてもよく、その金属の融点まで昇温されることによって取り除かれてもよい。マンドレル230は、アルミニウム、ガラス、糖類、塩、コーンシロップ、ヒドロキシプロピルセルロース、ambergum、ポリビニルアルコール、(PVA,PVALまたはPVOH)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリグリコール酸、セラミック粉末、ワックス、弾道ゼラチン、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、または、それらの組み合わせから製造されてもよい。
[00297]図31は、マンドレル230を製造することができるビスマス合金の特性を示している。この特性は、ビスマス合金の融点(図31の第3列に示される)に特徴がある。
[00298]マンドレル230は、光および/または電子線に対して透明または半透明であってもよい。マンドレル230は、中空であってもよい。マンドレル230の外面は、離型剤でコーティングされてもよい。マンドレル230は、モールド、機械加工、鋳造、射出成形、または、それらの組み合わせで処理されてもよい。マンドレル230は、吹き込み成形、機械加工、鋳造、射出成形、成形、または、それらの組み合わせによって製造されてもよい。
[00299]マンドレル230は、マンドレル座部228内にあってもよく、バルーン壁22の内側層の約半分に形成される第1のパネル196aは、容器頂部220aと容器底部220bとの間に配置されてもよい。次いで、容器頂部は、容器底部に固定されてもよい。
[00300]図32Aは、マンドレル230の外面が糊または第1の接着剤208aを有していてもよいことを示している。第1の接着剤208aは、第1のパネル196aのマンドレルとの接触領域の表面の周りに配置されてもよい。第1の接着剤208aは、水溶性であってもよい。第1の接着剤208aは、シュガーシロップであってもよい。パネル196aは、マンドレルにわたって位置決めされてもよい。パネル196aは、単一の層または複数の層であってもよい。例えば、パネルは、フィルムの層(例えば、図27から得られる)および溶解性接着剤(例えば、図29から得られる)であってもよい。パネル196aは、パネル厚203を有し得る。パネル厚203は、パネルの表面にわたって略等しくてもよい。パネル196aは、マンドレルおよび接着剤と径方向外側で接触する側でフィルムとともに位置決めされてもよい。パネル196Aは、以下に説明されるように、穿孔されてもよい。パネル196aは、パネルの頂部と底部との間の圧力を持続させることができなくてもよい。マンドレル230の外面の一部または全ては、複合曲線面および/または二重曲線面であってもよい。複合曲線面および/または二重曲線面は、曲線を
仮想直線(曲線は直線と交差しない)を中心として回転させる(表面生成器)ことによぅて生じる面であってもよい。
[00301]図32Bは、正圧が圧力チャンバの頂部220aに加えられる(例えば、容器頂部ポート222を通って)ことができ、負圧、差圧、吸引または真空が圧力チャンバの底部220bに加えられる(例えば、容器底部ポート224を通って)ことができることを示している。パネル196Aは、マンドレル230上に吸引および/または押下および/または成形されることができる。パネル196aの成形によって、パネル196aの一部分が凹むか、伸びるか、変形するか、薄くなるか、または、それらの組み合わせとなることができる。例えば、中央部分38をカバーするパネル196aの25%以上が、成形工程中に、大きく凹むか、および/または、伸ばされ得る。第1のパネルは、マンドレル230に円滑に嵌合され、第1の接着剤208Aのところでマンドレルに接着され得る。マンドレル230に成形される前に、パネル196aが加熱されてもよい。1つのパネル196aの成形は、パネル196aが図23Bに示される形態に到達する前に、異なるサイズのマンドレル上で1回以上行われてもよい。
[00302]また、パネル196aの成形は、機械型を使用して達成されてもよい。機械型は、加熱されてもよく、マンドレル230の形状にぴったりと一致してもよい。機械型は、マンドレル座部228と同様に形状を有していてもよい。パネル196aの成形は、マンドレル230とパネル196aとを互いに対して移動させることによって、液圧または型を使用することなく達成されてもよい。これは、例えばフレーム内でパネル196aをつるすことによって達成される。
[00303]マンドレル230およびパネル196aは、切り取り治具内に取り付けられてもよい。マンドレル230から延在する第1のパネル196aの余剰部分は、ブレード、レーザー、ウォータージェットカッター、ダイカット器具、または、それらの組み合わせを使用して切り取られてもよい。切り取り治具は、マンドレル230と、マンドレルに取り付けられた第1のパネル196aと、をカバーしてもよい。いくつかのパネル196aおよび/または層72は、マンドレル230にわたって形成され、切断されてもよい。パネル196aおよび/または層72は、同時すなわち一度で切り取られてもよい。
[00304]図32Hは、中央部分38を通って着られた図32Bの断面図を示している。パネル196aは、パネル成形角度201を形成する。角度201は、約0度から約360度までであってもよい。角度201は、少なくとも90度、少なくとも120度、または、少なくとも180度であってもよい。角度201が約180度の場合、パネル196aは、中央部分38にあるマンドレル230の外面の約半分をカバーする。第1のパネル厚203aは、第2のパネル厚203bよりも大きくてもよい。例えば、厚203aに対する厚203bの比率は、約0.90未満、より限定的には0.80未満、さらに限定的には約0.70未満、さらに限定的には0.60未満であってもよい。
[00305]図32Cは、マンドレルが第2のパネル196bの取り付けに備えて取り除かれる第1のパネル196Aの過剰領域を有していてもよいことを示している。
[00306]図32Dは、第2の接着剤208bが、第2のパネル196bの第1のパネル196aとの接触領域の表面の周りで第1のパネル196aに適用されてもよいことを示している。第2の接着剤208bは、エポキシ、ウレタン、熱可塑性物質、シアノアクリレート、UV硬化接着剤、または、それらの組み合わせであってもよい。マンドレル230は、マンドレル座部にある第1のパネル196aとともに、マンドレル座部228に着座されてもよい。第2のパネル196bは、図示されるように、マンドレル230に(図示目的では、図30Aおよび図30Bに対して上下に)配置されてもよい。
[00307]図32Eは、容器頂部220aが容器底部220bに固定された後に、正圧および/または負圧が以下に説明されるように圧力チャンバに加えられてもよいことを示している。第2のパネル196bは、マンドレル230に円滑に嵌合されるか、マンドレル230に対して圧力成形され、第2の接着剤208bのところで第1のパネル196aに接着されてもよい。接着は、加熱によって達成されてもよい。第1および第2のパネル(196A,196B)は、バルーン壁の内側層72またはブラダー52を形成してもよい。内側層は漏れ止めされていてもよい。内側層は、圧力を持続させることができてもよい。複数の層は、以下で説明される方法を繰り返すことによって製造され得る。圧力チャンバは、加熱されて、例えば、パネルの粘度および係数が低下されてもよい。
[00308]図32Fは、マンドレル230が省略された図32Eの断面を示している。図32A〜32Eのプロセスが図32Eに示される部分で繰り返されて、図32に示されるブラダー52の断面を作り出してもよい。パネル196c,196dは、成形されてもよい。各パネルは、径方向内向きに対向する接着剤208c,208dを有していてもよい。バルーン第3および第4内側継ぎ目69c,69dは、バルーン第1内側継ぎ目69aとバルーン第2内側継ぎ目69bとの間の略中間で方向付けられていてもよい。ブラダー52は、漏れ止めされていてもよい。
[00309]図33Aは、第1のパネル196aが雌型半分378aの頂部にあってもよいことを示している。(第1のパネル196aは、図示目的で、透明プリマーとすることができる。例えば、型の輪郭を見ることができる。)第1のパネル196aは、ポリマー、例えば、ナイロン、PET、ポリカーボネート、ウレタン、もしくは、図27に示される材料、もしくは、容易に成形することができる他の任意のポリマー、または、それらの組み合わせであってもよい。第1のパネルの厚みは、約0.002インチ(50μm)、より限定的には約0.001インチ(25μm)、さらに限定的には約0.0005インチ(12μm)であってもよい。
[00310]図33Bは、第1のパネル196aが型の輪郭を形成し得ることを示している。モールドは、熱、真空、圧力、または、それらの組み合わせを介してもよい。
[00311]図33Cは、第1のパネル196aが持ち上げられて型の半分378aから離されてもよいことを示している。第1のパネル196aは、成形中に雌型の形態にならないパネル平面390を有していてもよい。パネル196aは、例えば、切り取り治具内で切り取られてもよい。
[00312]図33Dは、第1および第2のパネル(196a,196b)がそれらの切り取られる平面390を有していてもよいことを示している。2つのパネルは、マンドレル230およびマンドレルシャフト392の周りでぴったりと閉められてもよい。次いで、パネルは、重なる継ぎ目66bのところで互いに接合されてもよい。継ぎ目は、重なる材料の全てまたは一部を連結してもよい。継ぎ目66bは、通路に対して、または、空気および水に対して漏れ止めされていてもよい。継ぎ目66および/または67および/または69の接合は、接着剤の添加によって、加熱によって、超音波エネルギーを適用することによって、レーザーを使用することによって、無線周波数エネルギーを適用することによって、圧力を加えることによって、または、それらの組み合わせによって、引き起こされてもよい。例えば継ぎ目を接合するために、物質が継ぎ目に追加されてもよい。この物質は、レーザー光を吸収して継ぎ目内に熱を生成してもよい。
[00313]図34Aは、ブラダー52を示している。ブラダー52は、壁が薄い、吹き込み成形されたバルーンであってもよい。ブラダー52の壁厚は、約0.001インチ(0.025mm)未満、より限定的には約0.0005インチ(0.0125mm)未満であってもよい。ブラダー52は、
ブラダー52の長さに沿って、および/または、ブラダー52の周囲の周りに一定の可変壁厚を有していてもよい。ブラダー52は、バルーン20の内壁を形成してもよく、漏れ止めされていてもよい。
[00314]ブラダー52の内部容積は、マンドレル材料(マンドレル材料の種類は本命書で説明される)で充填されてもよい。この充填は、射出によって、鋳込みによって、または、それらの組み合わせによってもよい。充填は、ブラダー52が成形された後に生じてもよい。マンドレル材料は、繊維86の熱膨張特性に一致するように選択されてもよい。
[00315]図34Bは、ブラダー52の壁を通って行うことができる切断350を示している。切断350は、ブラダー52の全長に延在する長手方向の切断である。切断350は、機械的に(すなわち、ナイフを使用して)、レーザー、ウォータージェットカッター、超音波ブレード、加熱ブレード、または、それらの組み合わせによって行われてもよい。切断350によって、ブラダー52の一方側が開口できてもよい。図34Fの切断350は、ブラダー52を一片残してもよい。切断350は、ブラダー52の長さの一部(例えば、1つの終端から中間点まで、あるいは、第1の中間点から第2の中間点まで)または全体に沿って延在してもよい。
[00316]図34Cは、切断角度351でのブラダー52を通る切断350を示している。切断角度351は、約0度から約70度まで、より限定的には約0度から約50度まで、さらに限定的には約25度から約45度までであってもよい。図34Dは、ブラダー52を通る切断350を示している。切断角度350は、切断長さにわたって90度(図34Dの頂部)から約0度(図34Dの中間)を経て、約90度に戻る(図34Dの底部)まで連続的に変化してもよい。切断角度350は、螺旋であってもよい。図34Eは、0度の切断角度351でのブラダー52を通る切断350を示している。切断350は、ブラダー52を第1の切り取りブラダー部分52aと第2の切り取りブラダー部分52bとに分離することができる。第1および第2の切り取りブラダー部分52a,52bは、それぞれ、ブラダー52の半分であってもよいし、逆に、一緒になって完全なブラダー52を備えてもよい。第1の切り取りブラダー部分52aは、第2の切り取りブラダー部分52bと対称であってもよいし、非対称であってもよい。
[00317]また、ブラダー部分52は、個別に成形されて、次いで、以下で説明されるように接合されてもよい。例えば、ブラダー部分52は、熱成形、射出成形、モールド、物理蒸着、ディップ成形、または、それらの組み合わせによって成形されてもよい。
[00318]図34Fは、マンドレル230(マンドレル230は、ブラダー52の内部にあり、図34Fでは直接的には図示されていない)にぴったりと適合した後の図34Bのブラダー52を示している。ブラダー52は、ブラダー52が適合されるマンドレル230と比べて、直径が僅かに大きく、および/または、長さが長く形成されていてもよい。これによって、ブラダー52は、シールされてもよい内側継ぎ目66を使用して、マンドレル230上で際組み立てされることができる。図34Fは、ブラダー52の長さに延在する長手方向継ぎ目66を示している。継ぎ目66は、接着剤を使用して、溶融によって、加熱によって、溶剤を使用して、または、それらの組み合わせによって、シールシールされてもよい。シールされたブラダー52は、バルーン壁22の内側層72bを形成してもよく、漏れ止めされていてもよい。継ぎ目66は、外部継ぎ目66aまたは内部継ぎ目66bであってもよい。
[00319]図34G〜34Iは、マンドレル230(マンドレルは図示されていない)に適合された後の図34C,34D,34Eのそれぞれのブラダー52を示している。
第1のブラダー部分52aは、第2のブラダー部分52bと、重ね継ぎすなわち重複部(図示されている)のところで重なり、当接部のところで当接し、あるいは、継ぎ目66のところでフランジ接合されてもよい。継ぎ目は、継ぎ面面積780と、継ぎ目幅781とを有し得る。
[00320]図34Gは、ブラダー52がマンドレル230上で再組み立てされるときに、角度付けられた継ぎ目66が形成されてもよいことを示している。図34Hは、ブラダーがマンドレル230上で再組み立てされるときに、渦巻き継ぎ面66が形成されてもよいことを示している。図34Iは、ブラダーがマンドレル230上で再組み立てされるときに、90度継ぎ目66が形成されてもよいことを示している。継ぎ目66は、上述したようにシールされてもよい。
[00321]図35は、パネル196を示している。パネル196は、図27にシメされるもののように、薄いフィルムから構成されてもよい。薄いフィルムは、約20μ未満、より限定的には約15μm未満、さらに限定的には約10μm未満、さらに限定的には約6μm未満の厚みを有する熱可塑性物質であってもよい。パネル196は、図40で後述されるパネルと同様の外径を有していてもよい。
[00322]図36は、マンドレル230(図示せず)に適用されるパネル196を示している。遠位コール(caul)260aおよび近位コール260bがパネル196にわたって適用されてもよい。図53に例示されるように、組み立てられた部品は、パネル196が溶融して漏れ止めされたブラダー52になるまで、真空バッグ内に配置されて加熱される。コール260は、取り外されてもよく、バルーンの残りの部分は、形成されたブラダー52およびマンドレル230の頂部に構築される。図34A〜34Iに示すように、ブラダー52は、ブラダー52が1つのマンドレル230から取り外され、他のマンドレル230上に配置されるように、切断されてもよい。継ぎ面66が形成されてもよい。ブラダー52は、より容易に取扱い、その後、ブラダー52を配置することができるように、コール260に優先的に接着されてもよい。
[00323]図37は、マンドレル230上に巻かれているパネル196を示している。パネル196は、連続的な覆いの各々が以前の覆いと僅かに重なるように、マンドレル230上に巻かれてもよい。コール260(図示せず)は、パネル196にわたって配置されてもよい。組み立てられた部品は、真空バッグ内に配置され、加熱され、本明細書で説明されるようにブラダー52になるように処理されてもよい。
[00324]ブラダー52は、堆積によって形成されてもよい。例えば、金(または、本明細書で列挙される他の材料)などの金属が堆積されて、ブラダー52を形成してもよい。堆積は、浸し塗り、コーティング、スプレー、または、それらの組み合わせなどの様々な技術によって行われてもよい。
[00325]ブラダー52は、蒸着によって、例えば、物蒸着または化学蒸着によって形成されてもよい。蒸着によってパリレンが堆積され、ブラダー52、または、バルーンの他の層72が形成されてもよい。他の物質、例えば接着剤208への接合能力を高めるために、パリレンが処理されてもよい。例えば、接合能力および/または表面エネルギーを増大させるために、パリレンがプラズマまたは化学薬品に曝露されてもよい。例えば、接合能力を高めるための処理の前に、パリレンは、約35dyne/cm未満の表面エネルギーを有していてもよい。接合能力を高めるための処理の後に、パリレンは、約40dyne/cmよりも大きな表面エネルギーを有していてもよい。
[00326]ブラダー52は、熱収縮チューブから形成されてもよい。このチューブは、製造において、マンドレル230に適合させ、吹き込んでサイジングし、次いで、マンドレル230にわたって配置し、マンドレルにフィットするように収縮させて形成されてもよい。収縮処理は、加熱することによって達成されてもよい。
[00327]図38Aは、2つの牽引部270の断面を示している。牽引部270は、1つ以上の強化繊維86であってもよく、あるいは、これを有していてもよい。牽引部270は、は、1つ以上のモノフィラメント274を有していてもよい。例えば、牽引部270は、およそ6、25、500または1500のモノフィラメントを備えていてもよい。牽引部270は、牽引部高さ271と牽引部幅272とを有し得る。牽引部270は、略円形であってもよい。例えば、牽引部高さ271および牽引部幅272は、
約0.025mm(0.001インチ)から約0.150mm(0.006インチ)まで、より限定的には約0.050mm(0.020インチ)から約0.100mm(0.040インチ)まで、より限定的には約0.075mm(0.003インチ)であってもよい。牽引部270は、ポリマー仕上げ(図示せず)によって緩くまとめられてもよい。
[00328]図38Bは、牽引部270がマーカーワイヤ190を備えていてもよいことを示している。マーカーワイヤ190は、図示されるように円形であってもよく、X線不透過性であってもよい。図38Cは、牽引部270のマーカーワイヤ190が上述したような寸法を有する矩形であってもよいことを示している。
[00329]図38Dは、牽引部270が広げられた後の牽引部270を示している。牽引部270は、狭いピンチギャップを形成する、近接して間隔が隔てられた1組のローラを通過することによって、平坦にされるか広げられてもよい。牽引部270は、1罪のローラまたはピンにわたってテンションを掛けられた状態で牽引部270を引っ張ることによって広げられてもよい。広げる処理の後、牽引部270は、繊維高さ1068の約2倍未満(例えば、繊維高さ1068とほぼ同じ)の牽引部高さ271を有していてもよい。繊維高さ1068および繊維幅1072は、広げる処理の後、実質的に不変であってもよい。例えば、繊維幅1072および繊維高さ1068は、約15μm(0.0006インチ)であってもよく、牽引部幅272は、約210μm(0.008インチ)であってもよく、牽引部高さ271は、約15μm(0.0006インチ)であってもよい。マーカーワイヤ190は、図38Dには示されていないが、牽引部270が広げられた後には存在していてもよい。
[00330]図38Eは、モノフィラメント274を平坦化するための追加的な処理を牽引部270が受けた後の図38Dからの牽引部270を示している。モノフィラメント274は、例えば、図38Dに示されるように平坦化された牽引部270を精密な圧延装置に通すことによって平坦化されてもよい。繊維幅1072は、約25μm(0.001インチ)であってもよい。繊維高さ1068は、約9μm(0.0004インチ)であってもよい。牽引部高さ271は、約9μm(0.0004インチ)であってもよい。牽引部幅272は、約350μm(0.0014インチ)であってもよい。マーカーワイヤ190は、図38Eには示されていないが、牽引部270が広げられて繊維が平坦化された後には存在していてもよい。
[00331]図39Aは、繊維マトリクスの層がローラ232上で製造されてもよいことを示している。ローラ232は、ローラ軸線234を中心として回転するように構成されていてもよい。ローラ232は、約100mm(3.9インチ)から約1,000mm(39.4インチ)までの直径を有していてもよい。ローラ232は、フルオロポリマーなどの付着防止材料で製造されてもよく、コーティングされてもよい。
[00332]図39Bは、解放部236(例えば、解放層)がローラ232の外周の周りに配置されてもよいことを示している。この解放層は、低摩擦のフィルムまたはコーティングであってもよい。解放層は、薄くてもよく、および/または、柔軟なフルオロポリマーシートであってもよい。
[00333]図39Cは、接着剤208が、解放部上に配置されてもよく、あるいは、ローラ232上に直接的に配置)されてもよい(例えば、解放部236が使用されない場合)ことを示している。接着剤208は、熱可塑性フィルムであってもよい。接着剤208は、熱硬化性接着剤であってもよい。接着剤208は、溶媒和熱可塑性または溶媒和熱硬化性であってもよい。接着剤208は、裏打ちフィルム(例えば、紙)であってもよい。
[00334]図39Dは、強化繊維86をローラ232に適用することを示している。繊維86は、スプール(図示せず)からほどかれて、接着剤208の頂面にロールされてもよい。繊維86は、1つ以上のモノフィラメント274を備えていてもよい。巻きの前に、繊維86は、接着剤208、溶剤、または、その両方を使用して、で溶融またはコーティングされてもよい。コーティングは、熱可塑性物質であってもよい。繊維86は、上記で詳述したように事前に平坦化されていてもよい。繊維86は、非円形(例えば、矩形または楕円)断面を有していてもよい。
繊維への任意のコーティングまたはサイジングは、溶剤を使用して除去されていてもよい。繊維86は、連続的な繊維の巻きの各々の間に隙間を有して配置される。この隙間は、
200μm(0.008インチ)未満、より限定的には5μm(0.0002インチ)未満であってもよい。繊維86を接着剤208に固定する(すなわち、繊維86を接着剤208上の所定場所に連結する)ために、解放層236上に材料を溶融または溶媒和するために、繊維86上に材料を溶融または溶媒和するために、または、それらの組み合わせのために、熱源または溶剤が使用されてもよい。例えば、分離型抵抗加熱器、レーザー、高温空気源、または、RF溶接機が使用されてもよい。メチルエチルケトン、テトラヒドロフランなどの溶剤が使用されてもよい。繊維86は、1インチ(25.4mm)当たり3000から30までのピッチで巻かれてもよい。このピッチは、適用されている繊維86または牽引部270の総サイズに基づいて、または、ローラ232上の後続の繊維86または牽引部270の各々の間の隙間に基づいて選択されてもよい。単一のモノフィラメント274の用途(ワイヤであってもよい)では、ピッチは、1インチ(25.4mm)当たり約2000から約100巻きであってもよい。
[00335]図39Eは、解放層236の頂部の接着剤208の頂部の強化繊維86を示している。図39Eは、図39Dに示される工程が実施された後の断面も示し得る。
[00336]強化繊維86がローラ232上に配置された後、繊維86は、コーティング、吹き付け、浸漬、または、これらの組み合わせで処理されてもよい。例えば、繊維86は、例えば物理蒸着プロセスを使用して、パリレンでコーティングされてもよい。接着剤208は、図39Eでは省略されている。
[00337]図39Fは、ローラが、例えば真空バッグ内で、真空頂部シート238aと真空底部シート238bとの間に配置されてもよいことを示している。真空シールテープ240が、真空底部シート238bと真空頂部シート238aとの間でローラ232をそれぞれ取り囲んでいてもよい。例えば吸引チューブ242から吸引することによって、真空頂部シート238aと真空底部シート238bとの間から、および、真空シールテープ内から、空気が除去されてもよい。例えば接着剤208を溶融または硬化させるために、真空バッグの内部および/または外部においてローラ232が加熱されてもよい。高さ271、接着剤の溶融または硬化が完了した後に、真空バッグからローラ234が取り除かれてもよい。
[00338]図39は、パネル196の取り除きを示している。単一のモノフィラメント274の用途、繊維に対して実質的に垂直に切断されてもよい。パネル196は、解放層から剥がされてもよい。パネル196は、実質的に折り畳み可能および/または柔軟であってもよい。
[00339]図39Hは、繊維マトリクスのパネル196がローラ232から取り除かれてもよいことを示している。例えば、パネル196は、解放部236から剥がされてもよい。パネル196は、層の以前の角度に対して約90度でローラ232上に再位置決めされてもよく、追加的な強化繊維86が図39Dに示されるように適用されてもよい。これによって、互いに垂直な繊維86を有するパネル196が得られる(例えば、繊維の2つの層が互いに対してなす角度に関する、いわゆる「0〜90」パネル)。パネル196は、より小さなパネルに切断されてもよい。例えば、パネル196は、切り取り治具、レーザー、ウォータージェットカッター、ダイカット器具、または、これらの組み合わせを使用して切断されてもよい。
[00340]図40Aは、パネル196がパネル長手方向縁部332に対して実質的に平行に配向された強化繊維86bを有していてもよいことを示している。パネル196は、パネル幅334を有し得る。パネル幅334は、一定直径部位38におけるバルーン20の外周に略等しくてもよい。パネル196は、パネル長335を有し得る。パネル長335は、バルーン長28よりも大きくてもよい。パネル196は、パネル矩形部位336と、1つ以上のパネル鋸歯338a,338b,338cと、を有していてもよい。パネル鋸歯338a,338b,338cの各々は、ステム30または43およびテーパ部34または44の一部分を形成するパネル186の一部分を有していてもよい。鋸歯338a,338b,338cの各々は、鋸歯縁部339a,339b,339cをそれぞれ有していてもよい。鋸歯縁部339と、強化繊維86bに平行なラインと、の角度は、パネル鋸歯角度340とすることができる。パネル鋸歯角度340は、約30度、約20度、約10度または約0度であってもよい。第1のパネル鋸歯338aは、第2のパネル鋸歯338bと実質的に直線状に揃っていてもよい。1つ以上の繊維86bは、第1のパネル鋸歯338aの終端から第2のパネル鋸歯338bの終端まで延在していてもよい。
[00341]図40Bは、長手方向強化繊維86bが長手方向縁部332と平行であってもよいことを示している。第2の長手方向強化繊維87bは、繊維86bと平行であってもよい。繊維86b,87bは、繊維離間領域614によって離間されていてもよい。繊維離間領域614は、繊維86b,87bを、約2mm(0.079インチ)、より限定的には約1mm(0.039インチ)未満、さらに限定的には約0.25mm(0.01インチ)未満だけ離間させてもよい。繊維離間領域614は、領域614がXおよび/またはY方向において他の任意の領域と実質的に重ならないように、パネルに分散配置されていてもよい。繊維離間領域614は、繊維がX方向においてパネル矩形部位を横切って到達することが阻止されるのに十分なパターンで、パネル196上でXおよびY方向に位置決めされてもよい。図9Gのバルーン20は、図40Bまたは図41Bに示されるパネル196と切り離して構築され得る。繊維86b,87bは、バルーン長28の約80%未満、より限定的には約75%未満、より限定的には約70%未満、さらに限定的には約65%未満、さらに限定的には約60%未満の繊維長88を有していてもよい。
[00342]図40Cは、パネル離隔領域818の拡大図を示している。繊維離間領域614は、繊維離間バンド617上に配置されている。繊維離間バンドは、Y軸線に対して平行に配置されており、繊維離間スペース615によって離間されている。繊維離間領域614の各々は、矩形形状であり、Y方向に向けられた繊維離間幅613と、X方向に向けられた繊維離間長611と、を有し得る。
[00343]負荷経路750は、負荷経路幅762を有し得る。負荷経路750は、X軸線に沿って繊維離間幅613と実質的に整合されていてもよい。負荷経路幅762は、繊維離間幅613と略等しくてもよい。離間領域614aの上方縁部は、離間領域614bの下方縁部と実質的に直線状に並んでいてもよい。離間領域614aの下方縁部は、離間領域614cの上方縁部と実質的に直線状に並んでいてもよい実質的な直線配置は、0mm(0インチ)から約0.2mm(0.008インチ)までの領域614の間で重なりが存在することを意味する。
[00344]2〜25、より限定的には4〜12、さらに限定的には6〜10の離間バンド617があってもよい。7つの離間バンド617があってもよい。繊維離間幅613は、約0.10mm(0.004インチ)から約2mm(0.08インチ)まで、より限定的には、約0.2mm(0.008インチ)から約1.0mm(0.04インチ)まで、さらに限定的には約0.3mm(0.012インチ)から約0.75mm(0.03インチ)までであってもよい。繊維離間スペース615は、約0.50mm(0.020インチ)から約12.5mm(0.5インチ)まで、より限定的には、約1.0mm(0.04インチ)から約6mm(0.24インチ)まで、さらに限定的には約2mm(0.08インチ)から約4mm(0.16インチ)までであってもよい。
[00345]負荷経路750同士間のせん断荷重長772は、通常、繊維離間スペース615の少なくとも約2倍であろう。製造中におけるバルーン20の加熱および安定化の間に(例えば、図55A,55B,55Cに示すプロセス)、離間領域614によって、バルーン20は、繊維86bに大きな応力(例えば、降伏応力の10%を上回る応力)下に置くことなく、長手方向に拡張することができる。
[00346]図41Aは、パネル196が、パネル矩形部位336と、1つ以上のパネル鋸歯338a,338b,338cと、を有していてもよいことを示している。パネル鋸歯338bは、パネル鋸歯338a,338c間の実質的に中間でY方向に向けられていてもよい。パネル鋸歯338bは、パネル鋸歯338a,338cのいずれかの実質的に近傍でY方向に向けられていてもよい。パネル196の最長強化繊維長88は、バルーンの長さの75%未満、より限定的には70%未満であってもよい。
[00347]図41Bは、第1の長手方向強化繊維86bが長手方向縁部332と平行であってもよいことを示している。第2の長手方向強化繊維87bは、第1の長手方向繊維86bと平行であってもよい。第1および第2の長手方向強化繊維86b,87bは、繊維離間領域614によって離間されていてもよい。繊維離間領域614は、長手方向強化繊維86bおよび/または87bがバルーン長28の約80%未満、より限定的には75%未満、より限定的には70%未満、さらに限定的には65%未満、さらに限定的には60%未満の繊維長88を有するようなパターンで、パネル196上でXおよびY方向に位置決めされてもよい。連続的な繊維86が、パネル196の第1の終端からパネル196の第2の終端までつながっていてもよい。パネル196の第1の終端は、パネル196の第2の終端のX方向の反対にある。
[00348]図42Aは、パネル196が、パネル長手方向縁部332に対して反対の同一角度341に配向された強化繊維85a,85bを有していてもよいことを示している。角度341は、例えば、パネル長手方向縁部332に対して約10度、約15度、約20度または約25度であってもよい。繊維85a,85bは、バルーン長手方向軸線に対して約50度、約55度または約60度であってもよい。
[00349]図42Bは、パネル鋸歯角度340が約10度であってもよいことを示している。
[00350]図43Aおよび図43Bは、パネル196が2つのパネル196a,196bから形成されてもよいことを示している。パネル196a,196bは、強化繊維重複領域612において重なっていてもよい。重複領域612の長軸は、強化繊維86b,87bに対して実質的に垂直であってもよい。これらのパネルは、接着剤を使用して、または、繊維マトリクスの接着剤を溶融することによって、接合されてもよい。図43Aのパネル196は、図9Eのバルーン20を製造するのに使用されてもよい。
[00351]図43Cおよび図43Dは、強化繊維重複領域612の長軸がY軸線に対して角度341であってもよいことを示している。例えば、重複領域612は、Y軸線に対して、約0度から約50度まで、より限定的には約5度から約45度まで、さらに限定的には約15度から約40度までの角度341であってもよい。図44Aのパネル196は、図9Fのバルーン20を製造するのに使用されてもよい。
[00352]図44Aは、図40Aに示されるパネルと類似のパネル196を示している。ただし、強化繊維86bは、強化繊維ループバック774を形成している。強化繊維86bは、ループバック774のところで約180度折り返してもよい。強化繊維86bは、ループバック774を介して連続的であってもよい。強化繊維86bは、パネル長335よりも長い連続長を有していてもよい。
[00353]図44Bは、パネル196がバルーン20の外周の約1/4から約1/10まで、より限定的には約1/6から約1/8までのパネル幅を有していてもよいことを示している。バルーン20の外周は、円周率を乗じたバルーン外径50であってもよい。パネル196は、第1のパネル鋸歯338aと第2のパネル鋸歯338bとを有していてもよい。
[00354]図44Cは、図44Bのパネル196のバリエーションを示している。パネル196は、パネル鋸歯縁部339に対して平行な繊維86bをパネル鋸歯338内に有していてもよい。繊維86bは、パネル196の長軸の中心線上で終端していてもよい。
[00355]図44Dは、パネル196が織物パターンに配置された強化繊維85a,85bを備えていてもよいことを示している。織物パターンは、互いに交互に上下を通過する強化繊維85a,85を有していてもよい。
[00356]図44Eは、パネル196が編み構成の強化繊維85を備えていてもよいことを示している。
[00357]図44Fは、パネル196が、場合によってはチョッパー繊維と称される、ランダムに配向された様々な長さの強化繊維85を備えていてもよいことを示している。
[00358]図44Gは、パネル196がパネル弧部位810とパネル脚部800とを備えていてもよいことを示している。パネル弧部位810では、繊維86bは、弧部位810の半径上を延在してもよい。パネル脚部800では、繊維86bは、パネル脚部の縁部に対して平行なライン上を延在してもよい。第1のパネル800aは、一定直径部位長40の約50%から約100%まで、より限定的には約60%から約80%までのパネル長802aを有していてもよい。第2のパネル800bは、一定直径部位長40の約10%から約50%まで、より限定的には約20%から約40%までのパネル長802bを有していてもよい。パネル脚部幅は、円周率を乗じたバルーン外径の約1/3から約1/6まで、より限定的には約1/4であってもよい。図44Gに示されるパネル196は、バルーン20に適用されてもよい。パネル弧部位810は、バルーンのテーパ部を実質的にカバーしてもよい。パネル脚部800は、一定直径部位38の一部分をカバーしてもよい。図44Gに示されるような第2のパネル196は、反対側のテーパ部にも同様に適用され得る。2つのパネルは、交互配置されて、バルーン外壁22bを実質的にカバーしてもよい。
[00359]図44Hは、パネル長802が一定直径部位長40の約100%であってもよいことを示している。パネル鋸歯338が付加されてもよい。パネル鋸歯は、本明細書で説明されるように、バルーンテーパ部に適用されてもよい。図44Hのパネルは、バルーン20に適用される場合、バルーン外壁22bを実質的にカバーしてもよい。
[00360]パネル196は、平坦であってもよい。例えば、パネル196は、工業的なプレスにおいて圧力を加える(オプション的に加熱する)ことによって平坦化されてもよい。パネルは、正確なピンチギャップローラに通されて平坦化されてもよい。平坦化工程は、(図38Eに示されるように)モノフィラメント274の形状を変える工程および/またはパネルを接着剤208の一部または前部に再分散配置する工程を備えていてもよい。
[00361]図45A,5B,45C,45Dは、パネル196がマンドレル230上にゼロ、1つ、またはそれ以上の層72を有するマンドレルに適用されてもよいことを示している。パネル196は、接着剤を適用することによって、または、加熱することによって、または、それらの組み合わせによって、層72に接合されてもよい。パネル196は、マンドレル230の形状に折り畳まれた場合、パネル196との重複が最小限または無い状態でマンドレル230を実質的に完全にカバーすることができる。パネル矩形部位336は、バルーン一定直径部位38をカバーしてもよい。パネル鋸歯338は、近位テーパ部34、遠位テーパ部42、近位ステム30および遠位ステム43をカバーしてもよい。
[00362]図45Bおよび図45Cは、パネル196をバルーン20上にプレスするために型778が使用されてもよいことを示している。型778は、加熱されてもよく、パネル196は、熱可塑性物質を含有していてもよい。型778は、熱可塑性物質を溶融しいぇパネル196をバルーン20に接着してもよい。型は、マンドレル230の形状と一致する形状を有していてもよい。2つの鋸歯338(マンドレル230の端部ごとに1つの鋸歯、図45C参照)を取り付けた後に、マンドレル230は、長手方向軸線を中心に回転されて、次の一組の鋸歯が型778の下の場所に前進されてもよい。型778は、2つの鋸歯338をバルーン上の所定位置に再度プレスしてもよい。このようにして型を使用した後に、パネル196の実質的に全体がバルーン20に取り付けられてもよい。
[00363]図46は、長手方向強化繊維86bをバルーン20に取り付ける方法を示している。器具アーム246に取り付けられた器具車輪248は、バルーン20上の長手方向経路を進む。車輪248が回転すると、車輪248は牽引部270を所定位置に押圧する。適用前に牽引部がバルーン20に粘着するように、接着剤(図示せず)が牽引部270に加えられてもよい。牽引部は、器具車輪248がマンドレル230の端部に到達するときに、切断されてもよく、マンドレル230は、その長手方向軸線を中心として回転されてもよく、強化繊維86Bの第2トラックが図46に示されるように適用されてもよい。
[00364]図47Aは、繊維86がマンドレル230またはバルーン20にわたって巻かれてもよいことを示している。繊維86は、連続的であってもよいし、非連続的であってもよい。マンドレルは、矢印252で示されるようにマンドレル長手方向軸線250またはバルーン長手方向軸線を中心として回転されることができる。第1のスプール244aは、矢印254で示されるように、能動的に(例えば、自由に)またはアクティブに回転されることができ、繊維86(図示あり)または牽引部270が配置される。巻きの前または間に、繊維は、接着剤、溶剤、または、その両方を使用して浸漬またはコーティングされてもよい。コーティングは、熱可塑性物質であってもよい。繊維遠位端は、バルーン20に固定されることができ、あるいは、マンドレル230に直接的に固定されることができる。
[00365]繊維86aは、連続的な繊維の巻きの各々の間に隙間を有して巻かれてもよい。この隙間は、約200μm(0.008インチ)未満、より限定的には約5μm未満(0.0002インチ)未満であってもよい。
[00366]繊維86は、1インチ(25.4mm)当たり約3000から約20までのピッチで巻かれてもよい。このピッチは、第1のスプール244aから一部に適用されている繊維86または牽引部270の総サイズに基づいて、および、この部分のローラ232上の後続の繊維86または牽引部270の各々の間の選択された隙間に基づいて、選択されてもよい。単一のモノフィラメント274の用途(ワイヤであってもよい)では、ピッチは、1インチ当たり約2000から約100巻きであってもよい。
[00367]器具アーム246は、回転器具車輪248に取り付けられてもよい。器具アーム246は、器具車輪248をバルーン20に垂直に、バルーン20と接触して位置決めするために、矢印256,258によって示されるように、回転し、並進することができる。第2の器具車輪248’(器具アーム246’に取り付けられる)は、バルーンテーパ部位の表面に垂直に圧力を加えるのに十分な動作範囲を有していてもよい。
[00368]器具車輪248は、バルーン20に対して繊維86または牽引部270を押圧して、図47Bに示されるようにモノフィラメント274を広げてもよい。器具車輪248は、例えば、バルーンの表面に圧力を加えて、そこを密接に進むことによって、牽引部270をバルーンに接着させる助けとなることができる。器具車輪248は、バルーン20の表面の材料を柔軟化または溶融するために加熱されてもよい。繊維を所定位置に連結するために、バルーン上の材料を溶融または溶媒和するために、繊維上の材料を溶融または溶媒和するために、または、それらの組み合わせのために、他の熱源または溶剤が使用されてもよい。繊維を取り付けるために、器具車輪248とともに、または、器具車輪248を使用せずに、分離抵抗加熱器、レーザー、UV光源、赤外光源、加熱空気源、RF容積器が使用されてもよい。溶剤、例えば、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、アルコール、または、それらの組み合わせは、繊維86の接着を促進することができ、これらは、器具車輪248とともに、または、器具車輪248を使用せずに使用されてもよい。器具車輪248は、非粘着材料から製造されてもよく、または、非粘着材料でコーティングされてもよい。器具車輪248は、回転しなくてもよい。器具車輪248は、硬いひょうめん、例えば、炭化物を備えていてもよい。
[00369]巻き工程中において、第2のスプール244bがマーカーワイヤ190を配置してもよい。また、第2のスプール244bは、強化繊維85(図示せず)を配置してもよい。マーカーワイヤ190(または、強化繊維85)は、繊維86および/または牽引部270と同時にバルーンに適用されてもよい。マーカーワイヤ190は、例えば、図47Cに示されるように、強化繊維856と交互配置されて、バルーン20上に単一の繊維層を形成してもよい。マーカーワイヤ190は、他の既存の繊維層の上(例えば、図47E,47Hに示される)または下に堆積されてもよい。
[00370]図47で堆積される、結果として得られる層は、約1μm(0.00004インチ)から約50μm(0.002インチ)まで、より限定的には約8μm(0.0003インチ)から約25μm(0.001インチ)までの層厚216を有していてもよい。
[00371]図47Bは、フープ巻きがモノフィラメント274の層72をバルーン20上に並んで堆積できることを示している。
[00372]図47Cおよび図47Fは、フープ巻きがモノフィラメント274の層72をバルーン20上に並んで堆積でき、これらのモノフィラメントの1つがマーカーワイヤ190であってもよいことを示している。
[00373]図47Cは、X線不透過性マーカーワイヤ190またはX線不透過性フィラメントが第1のモノフィラメント274aと第2のモノフィラメント274bとの間に配置されてもよいことを示している。モノフィラメント274a,274bは、1つの牽引部の後続の巻きの際に堆積されてもよい。つまり、マーカーワイヤ190は、1つの牽引部の連続的な巻き同士の間にあってもよく、モノフィラメント274a,274bとして、同一の層72を占有してもよい。
[00374]図47Dおよび図47Gは、フープ巻きがモノフィラメント274の層72をバルーン20上に並んで堆積でき、これらのモノフィラメントの1つがマーカーワイヤ190であってもよく、接着剤208が層72のこれらのモノフィラメントを取り囲んでもよいことを示している。
[00375]図47Eおよび図47Hは、フープ巻きがモノフィラメント274の層72cをバルーン20上に並んで堆積でき、マーカーワイヤ190を備える第2のフープ巻き層72dを堆積できることを示している。層72c,72dは、接着剤208を備えていてもよい。
[00376]また、パネル196は、図47B〜47Hに示される断面構成で形成されてもよい。
[00377]図48Aは、図47の繊維適用工程の拡大断面図を示している。牽引部270は、ここでは、平坦に広がり、バルーンテーパ部に90度で巻かれる6つのモノフィラメント274を備えるように示している。牽引部は、最下部モノフィラメント608と最上部モノフィラメント610とを備えている。モノフィラメント608,610は、モノフィラメント274であってもよい。
[00378]図48Bは、図48Aに巻き断面のさらなる拡大図を示している。モノフィラメント608,610は、バルーンテーパ部の周りに渦巻いている。単一巻き距離は、
断面における繊維の各間の距離として与えられる。最下部モノフィラメント608は、バルーン長手方向軸線に対して、第1の位置のところの最下部モノフィラメント巻き半径604aと、第2の位置のところの最下部モノフィラメント巻き半径604bと、を有している。断面に示される第1および第2のグループの繊維は、バルーンの周りの単一の巻きに対応している。同様に、最上モノフィラメント610は、第1の位置のところの最上部モノフィラメント巻き半径606aと、第2の位置のところの最上部モノフィラメント巻き半径606bと、を有している。
[00379]幾何学的形状に基づけば、半径604bは、半径604ba+sin(角度90)*(距離602)に等しい。記号「*」は、乗算を表し、記号「/」は、除算を表し、記号「sin」はサイン演算を表している。したがって、第1の位置と第2の位置との間の平均半径は、604a+sin(角度90)*(距離602/2)となる。最終的に、平均半径に基づいて、最下部モノフィラメント608の第1の位置から第2の位置までのおおよそのモノフィラメント長は、2*π*(半径604a+sin(角度90)*(距離602/2)で計算される。例えば、半径604aが約2.000mm、距離602が約0.250mm、角度90が約35.000度の最下部モノフィラメント608についてのモノフィラメント長は、約13.017mmとなる。
[00380]モノフィラメントが単一の層で平坦に下がる(図48に示される)と仮定すると、半径606aは、半径604a+sin(角度90)*(繊維直径212*(繊維数−1))に等しいものとして表すことができる。同様に、したがって、半径606aと半径606bとの間の平均半径は、半径604a+sin(角度90)*(繊維直径212*(繊維数−1))+sin(角度90)*(距離602/2)と略等しくなる。この平均半径によって、モノフィラメント長を計算できる。例えば、半径604aが約2.000mm、
繊維直径212が25μm、6つの繊維、距離602が約0.250mm、角度90が約35.00度の最上部モノフィラメント608についてのモノフィラメント長は、約13.47mmとなる。
[00381]上述の2つの例において、モノフィラメント長は、所与の牽引部における最下部および最上部モノフィラメントに関して、それぞれ、13.017mm、13.47mmとして計算される。最上部モノフィラメントは、最下部モノフィラメントよりも約3.5%長い必要があるであろう。長い距離に亘って、モノフィラメントは、互いに対して長手方向に大いに摺動することができず、上り勾配のモノフィラメントは、約3.5%歪む(その長さを変える)必要がある。高力価繊維は、通常、約5%未満の破損歪みを有する。最下部の繊維は、歪みを受けない。最上部の繊維は、最上部繊維の破損点の近傍で歪みを受け得る。あるいは、最上部繊維は、曲面を摺動して下がることによって歪みを緩和できる。繊維牽引部は、図48に示されるような繊維の平坦な1x6層から、単一のモノフィラメント直径と比べて、牽引部270が著しく厚くなる(例えば、図38Aに示される牽引部270)より多くの束に変形することができる。歪みの違いによって、牽引部270(あるいは、牽引部のフィラメント)がバルーンから離れる方向に引っ張られ、このため、接着が弱くなる。
[00382]牽引部が単一のモノフィラメント厚に広がるテーパ部分の巻きにおける瞬間地点において、最上部モノフィラメントと最下部モノフィラメントとの歪みの差は、およそ
歪み=(C/R)*100%
となる。ここで、
C=sin(角度90)*(繊維直径212*(繊維数−1))
R=最下部モノフィラメントの半径604a
である。歪みは、角度のサイン関数であり、繊維の数の線形関数であり、Rが大きくなるほど、小さなRよりも歪みが小さくなることに留意されたい。
[00383]バルーンステム30は、小さな半径を有していてもよい。フープ巻きは、ステム30のところで始まり、近位テーパ部34を上方に進み、一定直径部位38において続いていてもよい。牽引部270の歪みを最小化しつつ、バルーン近位テーバ部長36を最小化することが望ましい。
[00384]図48Cは、例えば近位テーパ部34のところで巻きが開始されたときに、第1の角度600aが使用されてもよいことを示している。第2の角度600bは、バルーンの直径がバルーンステム30の直径よりも大きくなった後に使用されてもよい。牽引部270の適用点におけるバルーン直径が増大したときに、追懐的な角度が使用されてもよい。これらの角度は、最上部および最下部モノフィラメントの間の歪みの差を所定値以下(例えば、4%未満、3%未満、2%未満または1%未満)に維持するように選択されてもよい。
[00385]平坦繊維牽引部幅は、繊維の数が乗算された繊維直径212であってもよい。例えば、繊維直径が約17μm、8つの繊維では、繊維牽引部幅は約136μmとすることができる。例えば、繊維直径が約17μm、12つの繊維では、繊維牽引部幅は約204μmとすることができる。例えば、繊維直径が約23μm、5つの繊維では、繊維牽引部幅は約115μmとすることができる。繊維牽引部幅は、300μm未満、より限定的には250μm未満、さらに限定的には200μm未満、さらに限定的には160μm未満であってもよい。
[00386]図49Aは、繊維86aがバルーン20の周りに螺旋状に巻かれてもよいことを示している。
[00387]図49Cは、バルーン20が、緯度方向繊維86aにわたってバルーン20の近位端および/または遠位端に沿って強化ストリップ1056を有していてもよいことを示している。図49Cに示すように、強化ストリップ1056は、強化ストリップが配置されるテーパ部42,43の実質的に全ての長さに延在してもよい。強化ストリップ1056は、バルーンステム30,43の長さに沿って部分的または完全に延在していてもよい。図49Cに示すように、各強化ストリップ1056は、円筒状部位38内で終端してもよい。それによって、一定直径部位が部分的にカバーされる。いくつかの実施形態では、強化ストリップ1056は、テーパ部42,43内で終端しつつ、テーパ部42,43の実質的に全てをカバーする。
[00388]各強化ストリップ1056は、図49Dに示すように、その中に繊維1086を含有していてもよい。繊維1086は、樹脂内に繊維を含有する繊維テープから形成されるような、マトリクスに配列されてもよい。繊維1086は、各ストリップ1056の長手方向軸線と実質的に平行に延在してもよく、および/または、緯度方向繊維86aに実質的に垂直に延在してもよい。ストリップ1056は、繊維モノフィラメントの単一層を径方向に含んでいてもよい。
[00389]テーパ部42,43内に繊維86aにわたって強化ストリップ1056を有することによって、有利なことに、緯度方向繊維86aを正しい位置に維持する助けとなる。緯度方向繊維86aは、テーパ部42,43に配置されたときに、テーパ部を沈み込ませることができる(特に、急なテーパ角度を有し、バルーンが高圧に膨張されたとき)。強化ストリップ1056は、この沈み込み硬化を最小限にすることができる。つまり、強化ストリップ1056は、緯度方向繊維86aが、バルーン20が膨張されたときにストリップ192と緯度方向繊維86aとの境界で発展する長手方向引き裂き負荷に耐えるのを助けることができる。強化ストリップ1056は、長手方向に延在する繊維1086を備えているので、強化ストリップ1056は、引っ張りに対して耐性がある。この引っ張りへの耐性によって、繊維1086(繊維86aに対して90度配向)がテーパ部42,43を沈み込ませることが防止される。
[00390]さらに、強化ストリップ1056が長手方向繊維86bと組み合わせて使用される場合、強化ストリップ1056における下部パネルおよび繊維1086からの繊維86bの組み合わせは、二重の引き裂き条件をフープ背に86aに作り出すことができる。この二重の引き裂き条件は、バルーンが高圧に膨張されたときのフープ繊維86aの沈み込み耐性を提供する(すなわち、緯度方向繊維86aを沈み込ませるために、保競争の戦記1056と内側の長手方向繊維86bとの両方の接合を破壊する必要がある)。
[00391]各ストリップ1056は、実質的に細長い形状、例えば、細長い矩形形状を有していてもよい。いくつかの実施形態では、ストリップ1056は、テーパ部分1087を端部に(すなわち、一定直径部位38内または、その近くに配置されるように構成された端部に)有していてもよい。テーパ部分は、有利なことに、負荷が繊維86a,b1056にわたって広がる助けとなり、徳前の負荷低下を回避する助けとなる。
[00392]1から20、3〜32、4〜16,8および16のストリップ1056があってもよい。各ストリップ1056は、例えば、0.50〜0.10インチの幅、例えば、訳0.08インチの幅を有していてもよい。
[00393]図49Cに示すように、ストリップ1056は、外側に向けて放射するように配置されてもよい(すなわち、バルーンの端部に向けて一緒に近づき、バルーン20の長兄がテーパ部42,43に沿って増加するほど広がる)。隣接する強化ストリップ1056同士の距離は、所与の長手方向位置において一定であってもよい。例えば、バルーンの主要な直径(すなわち、一定直径部位)では、1つのストリップ1056はから、隣接ストリップまでの中心間距離は、0.1インチから0.3インチ、例えば、0.2インチであってもよい。強化ストリップ1056の放射配置は、有利なことに、バルーンの主要な直径での、直径の増大またはバルーンの壁厚を最小限にすることができる。このため、強化ストリップ1056は、シースまたはフレンチサイズに実質的に影響を与えることなく、性能を追加できる。
[00394]いくつかの実施形態では、図49Dに示すように、強化ストリップ1056は、シート1059から形成されてもよい。シート1059は、部分的にシート内に延在するとともに繊維106と平行に延在するスリット1089を備えていてもよい。スリット1089は、強化ストリップ1056を形成してもよい。バルーン20での使用において、シート1059は、スリット1089同士間の強化ストリップ1056がテーパ部42,43に沿って延在しつつ、非スリット部分1090がステム30の周りを包むように巻かれてもよい。他の実施形態では、図49Cに示すように、各強化ストリップ1056は、バルーンの全長に沿って取り外されてもよい。強化ストリップ1056は(単一のシート1059の一部でなければ)、テーパ部42,43の所望量をカバーするために、いくつかの領域、例えばステム30,42内と重なることができる。
[00395]図49Eは、繊維85aが長手方向軸線に対して角度132で巻かれてもよいことを示している。長手方向軸線に実質的に平行な繊維は省略されてもよい。角度132は、約75度未満、より限定的には約60度未満、例えば、約55度であってもよい。角度132は、約40度、約35度、約30度、約25度、約20度、または約15度であってもよい。
[00396]図49Bは、第2の繊維85bが繊維85aの角度と等しい反対の角度で巻かれてもよいことを示している。繊維85a,85bは、分離した層にあってもよい。繊維85bは、繊維85aの径方向外側にある。繊維85aは、繊維85bの頂部で交差しなくてもよい。繊維85aは、繊維85bの頂部で1回以上交差してもよい。繊維85a,85bは、接着剤208とともにバルーン20に適用されてもよい。
[00397]図50A,50Bは、パネル196が穿孔782を有していてもよいことを示している。穿孔782は、穴、または、パネル196での不存在、または、パネル196同士の隙間として定義されてもよい。穿孔782は、円形、楕円形、実質的に線形、または、それらの組み合わせであってもよい。穿孔782は、レーザー、ウォータージェットカッターフォトリソグラフィー、または、それらの組み合わせを使用して、機械加工(例えば、鋭利な器具または径方向外側に延在するスパイク内にカバーされるローラ)で形成されてもよい。穿孔782は、2つ以上のパネルに隙間を与えることによって形成されてもよい。
[00398]図50Aは、実質的に円形の穿孔782を有するパネル196を示している。穿孔782の直径は、約0.0025mm(0.001インチ)から約3.0mm(0.12インチ)まで、より限定的には、約0.10mm(0.004インチ)から約0.50mm(0.02インチ)まで、さらに限定的には約0.10mm(0.004インチ)から約0.25mm(0.004インチ)までであってもよい。穿孔は、所定のパターンでパネル196に配置されてもよい。穿孔は、X軸穿孔隙間783およびY軸穿孔隙間784だけ、互いにX方向に分離されていてもよい。隙間783,784は、約0.10mm(0.004インチ)から約12mm(0.47インチ)まで、より限定的には約0.5mm(0.02インチ)から約6.0mm(0.24インチ)まで、さらに限定的には約1.0mm(0.039インチ)から約4.0mm(0.16インチ)までであってもよい。隙間783,784は、縦列(縦列は、Y方向における穴のライン)と横列(横列は、Y方向における穴のライン)との間にあってもよい。
[00399]図50Bha,穿孔幅786と穿孔長790とを有する矩形の穿孔782を備えるパネル196を示している。幅786および長さ790は、約0.025mm(0.001インチ)から約12mm(0.47インチ)まで、より限定的には約0.025mm(0.001インチ)から約6.0mm(0.24インチ)までであってもよい。
[00400]パネル196は、約10から約1000、より限定的には約25から約500、さらに限定的には約50〜約250穿孔782/平方インチ(/645平方ミリメータ)の穿孔密度を有していてもよい。
[00401]穿孔782は、1つ以上のパネル196、1つ以上の層72,または、バルーン壁22の全体を通ってもよい。
[00402]図51Aは、バルーン20の外面が糊または第1の接着剤208を有していてもよいことを示している。パネル196cは、マンドレルにわたって位置決めされてもよい。パネル196cは、パネル長197とパネル幅199とを有し得る。パネル長197は、バルーン長28の2倍以下であってもよい。パネル幅199は、バルーン直径50の4倍以下であってもよい。パネル196cは、単一の層、または、複数の層であってもよい。例えば、パネルは、フィルムの像層、および溶解性接着剤208であってもよい。パネル196cは、接着剤を使用して、径方向外側に対面するフィルムを有する強化繊維と接触する側に位置決めされてもよい。パネル196cは、上述したように穿孔されてもよい。パネル196cは、パネル196cの頂部と底部との間の圧力を持続できなくてもよい。
[00403]図51Bは、正圧が圧力チャンバの頂部220aに加えられてもよく(例えば、容器頂部ポート222を通って)、および/または、負圧、吸引または真空が圧力チャンバの底部220bに適用されてもよい(例えば、容器底部ポートを通って)ことを示している。パネル196cは、バルーン20上に吸引および/または押し下げされてもよい。第1のパネルは、部分的に構築されたバルーンに円滑に嵌合され第1の接着剤208Aのところで接着される。
[00404]パネル196cおよび/または196dは、パネル196cおよび/または196d内または上で接着剤を溶融させることによってバルーン20に接着されてもよい。この溶油は、光(例えば、赤外線)高温空気、レーザーUV高RF溶接プロセスによって、あるいは、ホットメタル部分を使用して適所にパネル196cおよび/または196dをアイロンすることによって、達成されてもよい。パネル196cおよび/または196dは、上述したように、切り取り治具に取り付けられて切り取られてもよい。
[00405]図51Cは、バルーンが余剰領域、または、第2のパネル196dに取り付ける準部のために取り除かれる第1のパネル196cを有していてもよいことを示している。
[00406]図51Dは、第2の接着剤208bが第2のパネルの第1のパネルとの接触領域の表面のまわりで第1のパネルに適用されてもよいことを示している。第2の接着剤は、エポキシ、ウレタン、熱可塑性物質、シアノアクリレート、US硬化、または、それらの組み合わせであってもよい。マンドレルは、マンドレル座部にある第1のパネルとともにマンドレル座部に着座してもよい。第2のパネル196dは、図示されるように(例示目的で、図30A,30Bに対して上下に)、マンドレル上に配置されてもよい。
[00407]図51Eは、容器頂部220aが容器底部200bに固定された後に、正圧および/または負圧が以下で説明されるように圧力チャンバに加えられてもよいことを示している(例えば、図32A,32Bの記載)。第2のパネル196dは、バルーン20に円滑に嵌合されるかバルーン20に対して圧力成形され、第2の接着剤208bのところで第1のパネル196cに接着される。第1および第2のパネル(196c,196d)は、バルーン壁の外側層72aを形成してもよい。外側層は、漏れ止めされていてもよい。外側層は、圧力を持続可能であってもよい。
[00408]図51Fは、穿孔されたパネル196がバルーン20に適用されてもよいことを示している。穿孔782は、それがバルーン20に成形される前または後にパネル196に形成されてもよい。穿孔782は、成形工程中にサイズが変えられてもよい。穿孔されたパネルは、第2の漏れ止めされたパネル196eとともに形成されて、成形中に差圧または吸引または真空を維持してもよい。パネル196eは、バルーン壁22の一部にならなくてもよい。
[00409]パネル196は、透過性が高いフィルムから製造されてもよい。「高透過性」であることは、パネルが60よりも大きな窒素移送速度および1000よりも大きなCO2移送速度を有することを意味する。より限定的には、パネル196は、200よりも大きな窒素移送速度および2000よりも大きなCO2移送速度を有していてもよい。さらに限定的には、パネル196は、500よりも大きな窒素移送速度および5000よりも大きなCO2移送速度を有していてもよい。移送速度の単位は、cc(at STP)/平方m atm-day(例えば、立方cm at STP/平方メータ大気圧−日)である。STPは、0℃、1atmである。標準化された厚みは0.5mm(0.02インチ)である。
[00410]外側層72aは、実質的に円滑であり、同種である。外側層は、完全にカプセル化された強化繊維85aおよび/または86および/または87bであってもよく、体内にあるときに、これらの繊維の捕捉、引っ張り、摩耗またはダメージから保護することができる。
[00411]外側層72aは、蒸着、例えば、本明細書で説明されるパリレンの蒸着によって形成されてもよい。
[00412]任意の層(例えば、層72a)は、化学薬品、例えば、薬剤に浸漬されてもよい。薬剤は、バルーン20が拡張するか、および/または身体によって加熱されるまで、層内に捕捉されてもよい。
[00413]バルーン20は、長手方向繊維86bを使用せずに形成されてもよい。その結果、膨張されたときに、バルーン20は、径方向コンプライアンスと比べて、非常に大きな長手方向コンプライアンスを有する
[00414]層にマンドレルまたは以前の層を追加する方法は、追加的な層、例えば、MMA耐性フィルムの外側層を追加するために、繰り返されてもよい。
[00415]例えば、分子結合を生成し、層の粘度および係数を低減させることによって、例えば、溶剤を溶融するため、層を接合するため、マンドレルおよび層(オアネル、ストリップ、ワイヤ、または、繊維、ロゼット、または、それらの組み合わせを含む)は、接着、加熱、および/または加圧されてもよい。
[00416]図66A〜66Eは、膨張可能な医療デバイス2、例えば、図2A,2Bに示されるバルーン20を示している。医療デバイス2は、上記または下記で説明する方法(例えば、32Aおよび/または32Bおよび/または32Cおよび/または32Dおよび/または32Eおよび/または32Eおよび/または32Fおよび/または32Gおよび/または32H)を使用して形成されてもよい。
[00417]さらに、図66F,66Gは、パネル196、例えば、上述の「0−90」パネルが加熱され球形強化キャップ1060に成形されてもよいことを示している。球形強化キャップ1060は、パネル196a196bにわたってマンドレル230の遠位端233に接合されてもよい。キャップ1060は、マンドレル230の遠位端の周りにしっかりと、または、ぴったりと装着できるサイズおよび形状を有していてもよい。キャップ1060は、マンドレル230の遠位端233の曲線の半径にぴったりと一致してもよい。補強キャップ1060は、球状の補強キャップ縁部1061を有していてもよい。図261に示されるように、縁部1061は、球状キャップカバー角度1065を部分的に形成してもよい。カバー角度1065は、20度から90度まで、より限定的には、30度から65度までであってもよい。縁部1061は、円形の縁部であってもよい。補強キャップ1060は、1つ、2つ、3つ、またはそれ以上の、繊維86の層72(例えば、図28に列挙された材料)を備えていてもよい。キャップ1060を備える繊維86の層72は、一方向性を有していてもよく、前のおよび/または後続の層72の各々と、約30度、45度、60度、90度、120度または150度の角度を形成してもよい。例えば、キャップ1060は、繊維を有する第1の層72cと、繊維を有する第2の層72dと、繊維を有する第3の層72eと、を備えていてもよい。これらの層72c〜72は、それぞれ、0度、60度および120度の角度をなしている。例えば、キャップ1060は、それぞれ0度および90度の角度をなした、繊維を有する第1の層72cと、繊維を有する第2の層72dと、を備えていてもよい。層72は、繊維テープであってもよい。
[00418]図66Fおよび図66Gは、さらに、X線不透過性マーカー1064がパネル196a,196bの上でマンドレル230の遠位端に接合されてもよいことを示している。X線不透過性マーカーは、本明細書に列挙されたようなX線不透過性材料から形成されていてもよい。
[00419]図67A〜67Dを参照すると、ストリップ192は、本明細書に記載されたいずれかのバルーンの層を形成するために使用されてもよい。ストリップ192は、医療用膨張可能デバイス2を更生するのに有用となり得る形状に切断された、ポリマーフィルム、金属ホイル、繊維テープ、または、これらの組み合わせの細長い要素であってもよい。ストリップ192は、手で切断されてもよく、高圧ウォータージェットまたはレーザーで切断されてもよく、これらの組み合わせで切断されてもよい。
[00420]図167Aは、ストリップ192が、ストリップ第1幅狭部396a、ストリップ第1テーパ部397a、ストリップ第1幅広部398a、ストリップ第1中央絞り部399a、ストリップ中央部400,ストリップ第2中央絞り部399b、ストリップ第2幅広部398b、ストリップ第2テーパ部397b、ストリップ第2幅狭部396bおよびストリップ長手方向軸線194を有していてもよい。ストリップ中央部400は、略円形であってもよい。ストリップ192は、1つ以上の補強繊維86を有していてもよい。補強繊維は、ストリップ長手方向軸線194と実質的に整合していてもよい。例えば、ストリップ192は、ユニテープを有していてもよい。ストリップ192は、1つ以上の層72を有していてもよい。補強繊維86は、ストリップ192の全長に延在していてもよい。ポリマーフィルム(図示せず)ストリップ192の片側または両側にあってもよい。ストリップ192は、固化前および固化後に可撓性を有していてもよい。
[00421]図67Bは、ストリップ192が実質的に矩形であってもよいことを示している。
[00422]図67Cは、ストリップ192が、ストリップ第1幅広部398aよりも実質的に狭い中央部400を有していてもよいことを示している。例えば、中央部400は、幅広部398aの幅の約10〜90%、より限定的には10〜50%、さらに限定的には10〜30%であってもよい。
[00423]図67Dは、第1,第2,第3ストリップ192a,192b,192cが均等なストリップ角度404で互いに整合し、ロゼットを形成してもよいことを示している。ストリップ角度404は、第1ストリップ長手方向軸線194aから隣接するストリップ長手方向軸線194bまでの角度とすることができる。各ストリップ192についての円形部400は、互いに実質的に同心に整合し、ロゼット402を形成してもよい。ロゼット402は、医療用膨張可能デバイス2を形成するように適用されてもよい。ストリップ192は、補強繊維を有していなくてもよい。ストリップ192は、X線不透過性材料、例えば、金属ホイルから形成されていてもよい。
[00424]図66Hは、ストリップ192aが内層72bまたはマンドレル230に適用されてもよいことを示している。ストリップ192aは、マンドレル230の遠位端233のまわりに配置されてもよい。ストリップ中央部400は、マンドレル230の遠位端233の中央にあってもよい。ストリップ192aは、接着剤208を使用して、または、内側層72bに接合するように接着剤を溶融することによって、マンドレル230に接着されてもよい。
[00425]図66Iは、第1ストリップ192a、第2ストリップ192bおよび第3ストリップ192cがマンドレル230上に配置されてもよいことを示している。例えば、ストリップ192は、本明細書で開示される、層72bまたは任意の層72またはパネル196またはストリップ192上に配置されてもよい。ストリップ192の長手方向両端は、近位テーパ部34または近位ステム30上にあってもよい。ストリップ192は、球状の補強ダップ(dap)1060を部分的または完全に覆ってもよい。
[00426]ストリップ中央部400は、マンドレル遠位端233を覆う円形キャップを形成するように重なってもよい。マーカーワイヤ190または繊維86は、例えば図47Aに示し上述したように、マンドレル230のまわりを螺旋状に巻き付けられてもよい。マーカーワイヤ190または繊維86は、ストリップ192に接合されてもよい。
[00427]図66Jおよび図66Kは、螺旋状に巻かれた繊維86が、球状の補強キャップ1060との螺旋巻き重複距離1062を有し得ることを示している。距離1062は、約0〜約4mm、より限定的には約0.5〜約2mmであってもよい。繊維86とキャップ1060との重なりは、図362bに示すように螺旋巻き重複角度1066を形成し得る。角度1066は、約0度〜約25度、より限定的には約5度〜約15度であってもよい。繊維86は、球状の補強キャップ端部1061を覆ってもよい。
[00428]図66Lは、長手方向補強ストリップ1056が、図49Cおよび図49Dに関して上述したように、バルーン近位テーパ部34およびバルーン近位ステム30を部分的または完全に覆ってもよいことを示している。長手方向補強ストリップ1056は、緯度方向繊維86aを覆って配置され、例えば接着剤および/または熱溶接材料によって、緯度方向繊維86aに接合されていてもよい。
[00429]図66Mは、球状のキャップ補強1057がバルーン遠位テーパ部42にわたって接着されていてもよいことを示している。補強1057は、例えば、連続的な繊維86またはいくつかの繊維86片であってもよい。補強1057は、遠位テーパ部42上で自身を横切ってもよい。補強1057は、球状キャップ補強ループ1058を有していてもよい。バルーン20は、0〜50個、より限定的には4〜10個のループ1058を備えていてもよい。
[00430]図66Nは、(図で124に示されるような)ロゼットおよび/またはストリップ192および/またはパネル196がバルーン20上に配置されてもよいことを示している。ストリップ192および/またはパネル196は、金属ホイルから形成されていてもよい。ストリップ192および/またはパネル196は、バルーン20にX線不透過性を提供してもよい。ストリップ192および/またはパネル196は、バルーンを強化してもよい。ストリップ192および/またはパネル196は、バルーンを非常に大きな耐穿刺性を提供してもよい。
[00431]マンドレルまたは以前からある層に層を追加する任意の方法が繰り返されて、追加的な複数の層(例えば、MMA耐性フィルムの外側層)を追加してもよい。図66A〜66Eに示される方法は、単数または複数のパネル(例えば、フィルム)をバルーン20に取り付けて外側層72aを形成するに使用されてもよい。
[00432]マンドレルおよび複数の層(オアネル、ストリップ、ワイヤまたはロゼット、もしくは、それらの組み合わせが含まれる)は、例えば分子結合を生成し、層の粘度および弾性率を低減することによって、例えば溶媒和物を溶融するため、または、層を接合するために、接着、加熱および/または加圧されてもよい。
[00433]図52は、外側層72aを形成するためにパネル196がバルーン20に適用されてもよいことを示している。パネル196は、図27に列挙されたようなフィルムであってもよい。パネル196は、図45A〜45Dに示されるのと同様の態様で適用されてもよい。
[00434]ブラダー52を形成するための上述の方法は、外側層72aを形成するためにも使用することができる。例えば、図33A〜33D、図34A〜34I、図35、図36および図37は、ブラダー52をマンドレル230に適用する方法を開示している。外側層72aをバルーン20に適用するために、これらの同じ方法が使用されてもよい。
[00435]外側層72aは、被覆によって形成されてもよい。例えば、金(または、本明細書で列挙される他の材料)を被覆して外側層72aを形成してもよい。例えば、パリレンを被覆して外側層72aを形成してもよい。
[00436]外側層72aは、熱収縮チューブから形成されてもよい。このチューブは、製造において膨張された大きさのバルーン20に適合するように形成され、次いで、バルーン20にわたって配置され、収縮させてバルーンに装着されてもよい。収縮は、熱を加えることによって達成されてもよい。
[00437]図53Aは、バルーンの層72がマンドレルに組み付けられた後に、遠位コール260aがバルーンの遠位端にわたって配置されてもよいことを示している。近位コール260bがマンドレルおよびバルーンの近位端の表面を摺動されてもよい。近位コール260bは、遠位コール260aに着座されてもよい。これらのコール260は、フルオロポリマーから形成されてもよい。コール260は、初期厚みが0.005インチ(127μm)の熱成形されたFEPを有していてもよい。
[00438]図53Bは、図53Aのアセンブリを上部シンクシート238aと下部真空シート238bとの間に配置してもよいことを示している。これらのシート238は、真空バッグを形成するために、真空シールテープ240によって互いにシールされてもよい。真空バッグの内部は、加熱され得る。真空バッグは、オーブンまたはオートクレーブの内部に挿入され得る。マンドレル上のバルーンの層は、例えば約15psi(103kPa)から約450psi(3100kPa)までの圧力下で熱硬化または熱溶融されてもよい。吸引チューブ242は、真空バッグの内部を吸引し得る。例えば、真空バッグ内の圧力は、約1.5psi(10kPa)未満であってもよい。
[00439]図54は、洗浄チューブ264がマンドレル洗浄ポート262に挿入されてもよいことを示している。溶解流体または溶媒和流体が洗浄チューブを通って洗浄ポート262に供給されてもよい。マンドレルは、図、アルコールケトンなどの流体溶媒を供給することによって取り除かれてもよい。溶媒は、溶媒がマンドレルを溶融するか部分的に柔軟化させると同時にブラダーを加圧するように、安定化プロセス中に適用されてもよい。マンドレル230は、マンドレル用の溶融温度までマンドレルを昇温させることによって取り除かれてもよい。マンドレル230は、マンドレルを収縮させることによって、あるいは、内部構造を倒壊させることによって取り除かれてもよい。
[00440]図55Aは、バルーン20が、バルーンポケット624を備えるバルーン金型622内に配置されてもよいことを示している。バルーン金型622は、実質的な量のガスがバルーンポケット624からバルーン金型622の壁を通って周囲の外気に出るように引かれるように、多孔質であってもよい。バルーン20は、その内部容積内に配置されるチューブ(図示せず)を有していてもよい。このチューブは、バルーン20の一端を延出してもよい。チューブは、薄く非常に柔軟であってもよい。チューブは、シリコーンゴムであってもよい。
[00441]硬化中にバルーンに接合するとともにバルーン20上に外側層72aを形成するコーティングが金型622内に吹き付けられてもよい。
[00442]図55Bは、バルーン金型がバルーン20のまわりで閉じられてもよいことを示している。バルーンが膨張してバルーンポケット624の内部に接触するように、バルーン第2流体ポート56bを通じて圧力が加えられてもよい。あるいは、バルーンの一端を延出するチューブ(図示せず)が加圧されて、バルーンをポケット624に接触させてもよい。
[00443]図55Cは、バルーン容積24内の圧力Pがバルーン壁22を外側に向けて押圧している様子を示している。金型622は、オーブン内に配置されて加熱されてもよい。金型622は、ヒータ内に構築されていてもよい。バルーン金型は、加熱中において、真空下(図53Bのように)におかれてもよく、あるいは、真空チャンバ内に配置されてもよい。
[00444]加圧下でバルーンを加熱することによって、1つ以上の層72を溶融させて隣接する層と結合させることができる。加圧下で溶融することによって、バルーン壁22内のボイドを取り除くことができる。内側層72bおよび外側層72aは、溶融しなくてもよい。加圧下でバルーン20を加熱することによって、バルーン壁22を1つの連続的な構造に結合または積層することができる。バルーン壁22bおよび/または外側層72aは、バルーン容積24内において加圧下で加熱されることによって、実質的に平滑にされてもよい。バルーン壁22bおよび/または外側層72aは、製造中にバルーン壁22内に捕捉されるガスまたは他の物質が、バルーンが加熱下で加熱されるときに出ることができるように、透過性を有しているか、または、孔を有していてもよい。
[00445]最終的なバルーン外径50は、非常に正確で再現可能にすることができる。例えば、所与の圧力において、一群のパーツの外径は、全て互いの約2%(±1%)以内に収めることができる。例えば、バルーンの外径50の公称寸法が約60psi(414kPa)で約24mm(0.945インチ)である場合、全てのパーツは、約23.76mm(0.935インチ)から約24.24mm(0.954インチ)までの外径を有することができる。
[00446]図56Aは、拡張すなわち膨張構成にあるひだ付きバルーン20が実質的に円形の断面を有し得ることを示している。
[00447]図56Bは、バルーンが2つ、3つ、4つ、5つまたはそれ以上の取り外し可能なひだ付与ブロック268を有するひだ付与器具266内にクランプされ得ることを示している。ひだ付与ブロック268を約80度まで加熱し、次いで、約1分間バルーンに対して押圧することによって、バルーンにひだすなわちフルートが形成される。商業的なひだ付与機械(例えば、Interface Associates(Laguna Niguel, CA)から入手できるバルーン折畳機)も使用可能である。ひだが付与され折り畳まれたバルーンをその所望の形状に保持するために、少量のワックスが使用されてもよい。
[00448]図56Cは、収縮すなわち縮小構成にあるひだ付きバルーンが1つ以上のひだすなわちフルート84を有し得ることを示している。バルーン20は、真空がバルーン容積24に適用された際に、膨張後のこれらのひだの形状を改めてもよい。
[00449]追加的な積層が、所定の処置または使用のために余計に強度が求められる可能性のあるバルーン領域に追加されてもよい。バルーンは、様々な量の繊維、接着剤またはポリマーフィルムをバルーン壁の様々な部分に有していてもよい。バルーンは、様々な数の繊維層をバルーン壁の様々な部分に有していてもよい。
<使用方法>
[00450]デバイス2(例えば、バルーン20が含まれる)は、椎骨形成術、血管形成術(CTO拡張を含む)、ステント移送、シニュプラスティ(sinuplasty)、弁形成術、バルーンを通じての薬剤または他の流体の移送、X線不透過性マーキング、血管内部の切開(例えば、血管を介抱または拡張させる)、小線源療法、血管の意図的な閉塞、または、これらの組み合わせに使用することができる。デバイス2は、1つ以上のステントおよび弁および/または塞栓フィルタを冠状動脈の血管(例えば、動脈または静脈)、頸動脈、末梢血管、胃腸管、胆管、婦人科管、および、それらの組み合わせに移送するために使用することができる。デバイス2は、オープンまたは経皮的(低侵襲性)弁置換のために生体の心臓弁の心臓弁輪および/または弁尖を準備するのに使用することができる。デバイス2は、経皮的に移送された心臓弁を拡張および展開させることができる。
[00451]図57Aは、バルーン中央部38を通る、バルーン壁22の断面を示している。バルーン20は、実質的に膨張状態にあってもよく、バルーン中央部外径50を有している。バルーン壁22は、図57Aにクロスハッチング領域として示されるように、バルーン壁領域432を有し得る。
[00452]図57Bは、バルーン中央部38に沿って切ったバルーン壁22の断面を示している。このバルーン20は、実質的に収縮し折り畳まれた形態にある。バルーン20は、移送チューブ内径436と移送チューブ内径断面積434とを有する移送チューブ428またはカニューレ内に示されている。移送チューブ内径断面積434は、直径436の半分と略等しく、その積の計算は、二乗され、3.1415が乗じられる。移送チューブ内径断面積434は、次のように定義される。
面積434=(移送チューブ内径436/2)2
[00453]バルーンの圧縮比は、約3:1から約10:1までであってもよく、より限定的には、約5:1から約8:1であってもよく、さらに限定的には、約6:1から約7:1であってもよい。圧縮比は、実質的に膨張されたバルーンの外径50(例えば、図57aに示される)とチューブ内径436(例えば、図57Bに示されるチューブ)との比であってもよい。例えば、24mm(0.945インチ)に等しいバルーン外径50を有するバルーン20が折り畳まれて、約3.6mm(0.142インチ)の移送チューブ内径436内に装着されてもよい。
[00454]バルーンは、約40%以上、より限定的には約55%以上、さらに限定的には約70%以上の梱包密度を有し得る。梱包密度は、バルーンの壁の断面積432と移送チューブ内径断面積434との比率であってもよい。
[00455]バルーンについての梱包密度および圧縮比は、実質的に一定に維持されてもよく、バルーンの壁強度は、梱包および梱包解除および/または圧縮および非圧縮が繰り返される場合に実質的に一定に維持されてもよい。
[00456]バルーンは、カニューレ内に折り畳まれ、バルーン壁の強度を著しく低下させずに約8回以上拡張され得る。
[00457]図58は、既存の医療用膨張可能デバイスの直径方向の弾性力が約0.06インチ/ATMであってもよく、典型的な破裂圧力が約3atmであることを示している。医療用膨張可能デバイス2は、例示的な0.0004インチ/ATMの直径方向の弾性力と約20atmの破裂圧力とを有することができる。医療用膨張可能デバイス2およびバルーン20は、実質的に比弾性であってもよい。
[00458]図59は、膨張システム470が注射器472または他の流れ・圧力源に取り付け可能であってもよいことを示している。膨張システム470は、中空シャフト2000、内側シャフト477a、補強シャフト476、中空シャフト内腔154、補強シャフト内腔478膨張ポート482、および、補強ロッド制御部480のうちの一部または全部を備えていてもよい。補強シャフト476の遠位端は、補強ロッド先端484を有していてもよい。
[00459]注射器472は、膨張システム470の残りの部分から取り外し可能であってもようし、取り外しできなくてもよい。バルーン20は、注射器472から膨張ポート482に入り中空シャフト内腔154を通ってバルーン20に入るように膨張流体(例えば、水、染料)を押すことによって膨張されてもよい。取り外し可能な補強シャフト476は、バルーン20を体内に位置決めした状態で膨張システム470を補強するために所定の位置に残されてもよい。バルーンが所定位置に配置されると、取り外し可能な補強シャフト476は、中空シャフト2000を体外において追加的に自由に移動させることができるように取り外されてもよい。
[00460]補強シャフト476は、補強ロッド474と一体であってもよいし、取り外し可能に取り付けられてもよい。補強ロッド先端484は、傷つけない形状を有していてもよく、すなわち、バルーンの遠位端への穿刺またはダメージを最小化でする柔軟なプラスチックまたは弾性的な先端を有していてもよい。補強部476は、手動で自動的に引き抜かれてもよい。
[00461]柔軟なテザー(図示せず)がバルーン20が中空シャフト2000に結合される場所またはその近傍に取り付けられてもよい。柔軟なテザーは、中空シャフト2000の内部を通ってもよく、中空シャフト2000の近位端に固定されてもよい。柔軟なテザーは、安全ストラップとして作用してもよい。安全ストラップは、バルーンが患者内で外れた場合の緊急修復器具として作用してもよい。柔軟なテザーは、図28に列挙された材料のうちの1つ以上から形成されていてもよい。
[00462]図60Aは、膨張流体が取り外し可能な注射器472によってカテーテルY接続具634を介して供給されてもよいことを示している。膨張流体は、外側カテーテルチューブ2000aの内壁と、内側カテーテルチューブ2000bの外壁と、の間を流れてもよい。膨張流体は、バルーン容積24に流入してバルーンを膨張させることができる。ガイドワイヤがガイドワイヤポート632のところで挿入され、内側カテーテルチューブ630の内側を通過してもよい。
[00463]図60Bは、バルーンカテーテルの遠位端の代替実施形態の断面を示している。第2の中空シャフト2000bが、バルーン容積24と流体連通し、内側内腔154aを形成してもよい。第2の中空シャフト2000bは、バルーン20を膨張させ、収縮させるために使用されてもよい。バルーン20の遠位端および近位端は、第1の中空シャフト2000aの径方向外側の面に取り付けられてもよい。第1の中空シャフト2000aは、カテーテル先端838に連結されてもよい。第1の中空シャフト2000aは、外側内腔154bを取り囲んでもよい。カテーテル先端838は、図60Cに示されるように、1つ以上のカテーテル先端ポート839を有していてもよい。外側内腔154bは、1つ以上のカテーテル先端ポート839と流体連通してもよい。医療処置中にバルーン20が膨張される場合、流体(例えば、空気)がカテーテル先端ポート839および外側内腔154bを通って自由に移動することができる。例えば、患者は、バルーン20が上述の患者の気道内で膨張される場合に、カテーテル先端ポート839および外側内腔154bを通じて呼吸することができる。
[00464]第1の中空シャフト2000aは、第1の中空シャフト外径2001aと第2の第1の中空シャフト外径2001bとを有し得る。外径2001aは、バルーン20を通過してもよい。外径2001aは、外径2001bよりも遠位側にあってもよい。外径2001aは、外径2001bよりも実質的に小さくてもよい。外径2001bを極力大きくすることによって、処置中に外側内腔154bを通る流体(例えば、空気)の流れを最大化することができる。複数の穴(図示せず)が第1の中空シャフト2000a内でバルーン20の近位に配置され、内腔154bを第1の中空シャフト2000aの径方向外側の空気に接続してもよい。上述の穴は、医療処置中に内腔154bを通る空気を流れやすくすることができる。
[00465]図61は、心臓562の断面を示している。心臓562は、大動脈568と左心室570と大動脈弁564とを有している。
[00466]図62Aは、折り畳まれたバルーン20を示しており、人工心臓弁626がバルーン20の全体にわたって固定されている。図62Bにおいて、バルーン20を収縮状態から膨張状態に拡張させることによって、人工心臓弁626をより大きなサイズに展開することができる。バルーン20は、本明細書に記載されているように、実質的にノンコンプライアントであってもよい。ノンコンプライアントとすることによって、加えられる圧力にかかわらず、心臓弁が非常に正確な内径に展開され得る。
[00467]図63A,63B,63Cは、ガイドワイヤ572が大動脈568を通って挿入され、心臓562の左心室570内に位置決めされ得ることを示している。デバイス2は、大動脈568を通ってガイドワイヤ上を摺動可能に挿入され得る。デバイス2は、大動脈弁564内に最初に配置されるときに収縮状態にあってもよい。デバイス2は、ガイドやイヤに沿ってバルーン20を大動脈弁尖566と整合させるように位置決めされ得る。また、デバイス2は、例えば、フランジ、ベーン、ブレード、または、本明細書に記載される他の切断要素、または、それらの組み合わせを使用して、二尖大動脈弁内に取り付けられる弁尖566から切り離されるときに、大動脈弁564と整合させるためにバルーン長手方向軸線を中心として回転されてもよい。
[00468]図63Dは、拡張形態にあるバルーン20を示している。デバイス20は、ノンコンプライアントであってもよく、大動脈弁564を正確な寸法(例えば、約20mm(0.787インチ)または約24mm(0.945インチ)に開けてもよい。バルーン20は、固定的に再構成されて、大動脈弁564の外壁すなわち弁輪582に対して大動脈弁尖566を押圧してもよい。バルーン20は、大動脈弁輪582を径方向に拡張させることができる。
[00469]バルーンは、図16〜20に示されるように、管状内腔160を有していてもよい。大動脈弁を通る自然な血流は、バルーン20が大動脈弁内で膨張形態すなわち拡張形態にあるときに管状内腔160を流通することができる。デバイスは、デバイス弁178を有し得る。デバイス弁178は、例えば、デバイス弁に対する心室内圧に応じて開閉することができる。
[00470]図63Eは、バルーン20が収縮され、縮小され、大動脈弁564から引き抜かれることができることを示している。
[00471]図63Fは、処理前よりも大きな寸法で解放形態にある大動脈弁564を示している。
[00472]上述の方法は、大動脈、僧帽弁、肺、三尖弁、または、血管弁に関して実施され得る。
[00473]図64A〜64Fを参照すると、バルーン20は、例えば、冠状動脈口583の近傍の大動脈弁564内に人工弁626を配置するために使用され得る。ガイドワイヤ572が最初に大動脈568を通って左心室570内に導入されてもよい。次いで、図64Bに示されるように、人工心臓弁626を支持するバルーンカテーテルおよび収縮されたバルーン20がガイドワイヤ572上を大動脈弁564内に導入されてもよい。図64Cにおいて、バルーン20は、迅速に膨張されて、人工心臓弁を大動脈弁564内に拡張させる。この膨張は、バルーン20が完全に膨張されたときに心拍出量がゼロであってもよいので、迅速に実施される。管状内腔160を有するバルーン20が使用される場合(図示せず)、血液は、バルーンが拡張された状態であっても心臓562から大動脈568内に流れ続けることができ、バルーンの膨張および収縮は、迅速でなくてもよい。図64Dにおいて、バルーンは、大動脈弁内の背後に人工弁626を残しつつ迅速に収縮される。図64Eは、バルーン20が引き抜かれた直後の人工弁の閉状態(64E)および開状態(64F)を示している。
[00474]図65Aは、バルーンが、血管壁578の内部に動脈硬化性プラーク576を有する血管574の狭窄アテローム性動脈硬化長さ内に位置決めされ得ることを示している。血管574は、血液が流れる血管腔580を有し得る。
[00475]図65Bは、バルーン20が膨張および拡張し得ることを示している。バルーン20は、硬化プラーク576をバルーン長手方向軸線から径方向に離れる方向に押して血管を再構築することができる。バルーン20は、血管ステントを血管の硬化長さに配置することができる。
[00476]図65Cは、バルーン20が、血管574の狭窄長さから収縮され、縮小され、取り除かれることができることを示している。血管腔574は、バルーンが取り除かれた後、開いた状態に維持されることができ、それによって、例えば、治療されたアテローム性動脈硬化長さを通過した血流が回復する。
[00477]バルーン20は、体内に半永久的または永久的に埋め込まれることができる。バルーン20は、流体が入るおよび/または出るための1つ、2つ、または、それ以上の開口を有していてもよい。
[00478]図68Aは、患者および脊椎406の矢状図を示している。脊椎406は、椎骨408、首領域410、胸領域412、腰領域414および仙骨領域416を有し得る。デバイス470,996は、脊椎406の任意の領域において椎骨408内または椎骨408同士の間に使用され得る。
[00479]図68Bは、皮質骨418および海綿骨420を有し得る椎骨408を示している。椎骨408は、椎体422,椎突起(process)424および茎426を有し得る。
[00480]図69A〜69Iは、バルーン20を左右対称に配置するための方法を示しており、バルーン20は、例えば、両側の茎426a,426bの各々を通って挿入される1つのバルーンを備えている。
[00481]図69Aは、第1の移送チューブ428a(例えば、カニューレ)が左茎426aを通って配置され得ることを示している。移送チューブ428は、約6mm未満、より限定的には約2mmから約4.5mmまでの内径を有していてもよい。骨錐が移送チューブを通って、椎体の左側に第1の骨錐空隙430aを形成してもよい。第2の移送チューブ428bが右茎426bを通ってもよい。第2の骨錐空隙430bが椎体の左側に形成されてもよい。
[00482]図69Bは、第1のバルーン20aが第1の移送チューブ428aを通って椎体の左側に挿入されてもよいことを示している。第2のバルーン20bが第2の移送チューブ428bを通って椎体の右側に挿入されてもよい。バルーン20a,20bは、例えば、図59に示されるような膨張システム470の一部分であってもよい。
[00483]図69Cは、流体圧が、矢印438で示されるように、中空シャフト2000を通ってバルーン20まで移送されてもよいことを示している。バルーン20は、矢印440a,440bで示されるように膨張し、拡張することができる。膨張中のバルーンは、骨錐空隙を取り囲む海綿骨を圧縮することができ、それによって、より大きなバルーン空隙442が作り出される。第1および第2のバルーンは、バルーン空隙442の第1の空隙部分454aおよび第2の空隙部分454bをそれぞれ形成し得る。空隙部分454は、図示されるように重なってもよい。空隙部分454は、分離していてもよい。
[00484]図69Dは、第2のバルーン20bが膨張され、縮小され、バルーン空隙から取り除かれ得ることを示している。
[00485]図69Eは、第2のセメント導管444bが第2の移送チューブ428bを通って第2の空隙部分454b内に挿入され得ることを示している。骨セメント445が、第2のセメント導管444bを通って第2の空隙部分454b内に移送され得る。
[00486]図69Fは、骨セメント445が第2の空隙部分454bを満たし得ること、および/または、第1のバルーン20aに接触し得ることを示している。第2のセメント導管444bは、バルーン空隙から取り除くことができる。第2の空隙部分に移送された骨セメントは、固化し得る。第1のバルーン20aは、セメントを腐食させることやセメントに接合しないようにできる。
[00487]図69Gは、第1のバルーン20aが膨張され、縮小され、第1の空隙部分454aから引き抜かれ得ることを示している。
[00488]図69Hは、
第1のセメント導管444aが第1の移送チューブ428aを通って第1の空隙部分454a内に挿入され得ることを示している。骨セメント445は、第1のセメント導管444aを通って第1の空隙部分454a内に移送され得る。
[00489]図69Iは、第1および第2の移送チューブ428が患者から取り外され得ることを示している。バルーン空隙454a,454bは、骨セメント445で実質的に満たされ得る。骨セメント445は、固化し得る。
[00490]図58は、既存の膨張可能なデバイスの直径方向の弾性が約0.06インチ/ATMとなり得ること、および、典型的な破裂圧力が約3ATMになり得ることを示している。これとは対照的に、バルーン20は、有利なことに、例示的な値として、0.0004インチ/ATMの直径方向の弾性、および、20ATM(290psi)よりも大きな破裂圧力を有している。例えば、破裂圧力は、約290psiから約1500psiまでとなり得る。より限定的には、破裂圧力は、約500psiから約1000psiまでとなり得る。例えば、破裂圧力は、約500psi、約750psi、約1000psi、約1500psi、または、それ以上となり得る。例えば、破裂圧力は、20mmよりも大きな直径、約15%未満、約10%未満または約5%未満の直径方向の弾性コンプライアンスで、4ATMよりも大きくなり得る。
[00491]図69A〜69Iに記載された手順は、2つの移送チューブ428のうちの1つを省略しても実施することができ、この場合、1つのみの空隙454が、残りのチューブ428を通るアクセスを使用する1つのバルーン20を使用して作り出される。
[00492]2011年11月9日に出願された米国特許出願第13/293,058号、および、2011年7月13日に出願された国際出願PCT/US2011/043925は、参照によってそれらの全体が本明細書に組み入れられる。
[00493]単数として本明細書に記載される任意の要素は、複数化することができ(すなわち、「1つ」として記載された任意の事項は1つ以上とすることができ)、複数の要素は、個々に使用されることができる。要素、デバイス、方法またはそれらの組み合わせの1つのバリエーションの開示された特性は、他のバリエーション(例えば、寸法、破裂圧力、形状、材料またはそれらの組み合わせ)に使用または適用することができる。属要素の任意の種要素は、当該属の任意の他の種要素の特性または要素を有することができる。「備える」との用語は、限定される意味ではない。本発明を実施するための上述の構成、要素または完全な組立体、方法およびそれらの要素、ならびに、本発明の態様のバリエーションは、任意の組み合わせで互いに組み合わせ、修正することができる。
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