JP2015518053A - 癌の治療のためのamg900の使用 - Google Patents

癌の治療のためのamg900の使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、固形腫瘍、血液に由来する腫瘍などを含む癌の治療のために、小分子の汎オーロラキナーゼ阻害剤であるAMG900を使用する方法に関する。本発明は、癌を治療するようにAMG900を投与するための薬学的組成物、投薬量範囲、および治療計画をさらに提供する。

Description

本発明は、癌の治療のためのAMG900、すなわちN−(4−((3−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−2−ピリジニル)オキシ)フェニル)−4−(4−メチル−2−チエニル)−1−フタラジンアミンの使用に関する。
癌は人類に影響する最も広汎な疾患の1種であり、世界中で死亡の主要な原因である。合衆国だけでも、癌は死亡の第二の主要な原因であり、心疾患だけがこれを上回る。癌はしばしば、正常な細胞プロセスの調節解除または調節されない細胞増殖を特徴とする。癌性細胞に形質転換した細胞は、制御されずにおよび調節されずに増殖する傾向があり、一部の場合において癌の転移または広がりにつながる。増殖の調節解除は、細胞周期の進行を制御する細胞経路に関与する1種または複数の遺伝子の改変に起因し得る。または調節解除は、細胞が細胞周期の1つの期から別の期にチェックされずに移行するのを可能にする1つまたは複数の細胞周期チェックポイント調節因子におけるDNA改変(これらに限定しないが、突然変異、増幅、再構成、欠失、およびエピジェネティックな遺伝子サイレンシングを含める。)に起因し得る。
体細胞分裂は複雑であり、高度に調節されているプロセスであり、複製染色体の2つの娘細胞への忠実な分離を保証する。細胞周期の調節解除は、癌の顕著な特徴であり、制御されない増殖および染色体分離における欠陥を特徴とする。有糸分裂は、真核細胞がその複製染色体を2つの同一の娘核に分離するプロセスである。一般に、その直後、核、細胞質、小器官および細胞膜を、これらの細胞成分をおよそ均等に含有する2個の娘細胞に分割する細胞質分裂が続く。有糸分裂および細胞質分裂はともに、互いに対しておよびそれらの親細胞に対して遺伝学的に同一な2個の娘細胞に母細胞を分割する、細胞周期の有糸分裂(M)期を規定する。
有糸分裂のプロセスは複雑であり、高度に調節されている。事象の順序は、一連の活動の完了および次の活動の開始に対応する、明確に異なる期に分かれている。これらの段階は、分裂前期、分裂前中期、分裂中期、分裂後期および分裂終期である。有糸分裂の過程中、複製染色体は凝縮し、姉妹染色分体を細胞の両極に引っ張る線維に付着する。次いで細胞は細胞質分裂において分割して、2個の同一の娘細胞を生じる。有糸分裂におけるエラーは、アポトーシスを介して細胞を死滅させる可能性があり、または癌に至り得る染色体の誤分離を引き起こす可能性がある。
通常、DNAエラー(例えば、DNA損傷)が検出されると、細胞周期チェックポイントが活性化される。ゲノムに対するこれらのエラーを修復することができなければ、細胞は通常アポトーシスを起こす。しかし、細胞がその細胞周期を進み、未チェックで進行することが可能であれば、その後、より多くの突然変異が時間とともに蓄積し得る。これらの遺伝子改変は自然に生じる可能性があり、最終的に、適応を介して前悪性または悪性の腫瘍特徴(例えば、制御されない増殖)を持つ細胞子孫をもたらす。
腫瘍細胞分裂を阻止する有糸分裂阻害剤は、癌の治療における証明された介入戦略である。しかし、古典的有糸分裂阻害剤の臨床利益は、多剤耐性(MDR)の発達および例えば、末梢神経障害を含む非分裂細胞への巻き添え被害によって妨げられ得る(Quasthoff S.et al,Chemotherapy−Induced Peripheral Neuropathy,J.Neurol.249:9−17,2002)。
オーロラキナーゼは、必須有糸分裂調節因子であり、腫瘍形成におけるそれらの潜在的役割は、それらを抗癌療法のための魅力的な標的とする(Keen N.et al,Aurora−kinase Inhibitors as Anti−cancer Agents,Nat.Rev.Cancer,:927−936,2004、Keen N.et al,Mitotic Drivers−Inhibitors of the Aurora B Kinase,Cancer Met.Rev.,28:185−195,2009、およびCarvahjal RD.et al,Aurora−Kinases:New Targets for Cancer Therapy,Clin.Cancer Res.12:6869−6875,2006)。哺乳動物細胞において、セリン/トレオニンタンパク質キナーゼのオーロラファミリーは、3種のパラロガス遺伝子(オーロラA、B、およびC)からなる。オーロラAおよびBは、有糸分裂の開始および進行の必須調節因子である一方、オーロラC機能は、主に精子形成中の雄性減数分裂に制限される。オーロラAは、発癌遺伝子として機能することができ、ヒト腫瘍のサブセットにおいて増幅される。オーロラAおよびB発現は、ヒト癌において頻繁に増加し、進行した臨床病期と関連付けられる(Gautschi et al,Clin.Cancer Res.,14:1639−1648,2008)。紡錘体形成チェックポイント(SAC)とも呼ばれる有糸分裂チェックポイントは、適切な整列、微小管−動原体結合、および重複染色体の分離の制御に関与する監視機構である。腫瘍細胞において、オーロラAの遺伝子欠損または薬理学的阻害は、異常な紡錘体形成およびSAC活性化をもたらす。対照的に、オーロラBの欠損または阻害は、SACを不活性化し、有糸分裂停止なしに中断された細胞分裂をもたらす。重要なことに、オーロラAおよびBの二重抑制は、オーロラBのみを阻害する効果を表現型模写すると考えられる(Hauf S.et al.,J.Cell Biol.161:281−194,2003、およびYang H.et al,FEBS Letters,579:3385−3391,2005)。SACのサイレンシングは、細胞周期のG1期に4N DNA含有物を含有する腫瘍細胞の蓄積につながる。オーロラB活性の継続抑制は、分裂なしにゲノム複製のさらなる巡回につながり、核内倍加と呼ばれるプロセスは、最終的に腫瘍細胞死をもたらす(Girdler F.et al,J.Cell Sci.,119:3664−3675,2006)。
治療域は、患者を治療する際、薬物の成功に非常に重要である。一般に、所与の薬物の薬物動態学的(PK)および薬力学的(PD)因子が、その薬物が対象内、または動物もしくはヒト内に存在し得る治療域を決定するのを助ける。薬物動態学的因子として、例えば、数例を挙げれば、単位時間当たりの血漿(血液)薬物濃度;組織薬物濃度(単位時間当たり);限定することなく、吸収、分散(組織および血清の両方における)を含む薬物代謝;薬物のタンパク質結合、クリアランス、排除、薬物相互作用など、クリアランスの経路;および薬物半減期が挙げられる。薬物動態学的因子は、標的に対する薬物の所望の治療効果および/または薬物の作用期間に関する因子を必要とする。例えば、いくつかの薬力学的因子として、限定することなく、受容体(複数可)または標的(複数可)に対する薬物の結合親和性または効力;薬物と生物学的標的との間の反応力学;標的に対する薬物の作用形態が挙げられる。
薬物の治療域、したがって、薬物による患者の成功的治療に影響する他の因子として、例えば、体の大きさ、年齢、性別、投与経路、投与時間、耐性、気圧、消化管機能、熱、肝機能、食餌;ストレス、授乳、他の薬物、疾患、心血管機能、飢餓、運動、年齢、日光、妊娠、免疫機能、腎機能、遺伝子構成、免疫付与、アルコール摂取、血中アルブミンレベル、喫煙、および体重が挙げられる。これらは、最大利益を患者に提供する目的で薬物を処方するときに医師が考慮しなければならないいくつかの考慮事項にすぎない。
これらの因子のそれぞれは、薬物がヒトなどの対象において治療域を有するかどうか、またそれが存在する場合は、治療に有益な効果の治療投薬量範囲または域がどれほど広くなり得るか、またはどれほど大きくなり得るかを決定する試みにおいて、複雑に織り合わされた役割を果たす。一般に、薬物が十分な治療限界を有するために、十分な標的カバレージを有しなければならないことが知られている。つまり、有益な/治療効果を疾患または状態に及ぼす一方、許容できないレベルの望ましくないおよび/または治療不可能な副作用を誘導しないか、または引き起こさないように十分な濃度で十分な期間にわたって生物学的標的に作用しなければならない。一般にこれらの因子のいくつがインビボで互いに影響するかに関するいくらかの理解にかかわらず、あらゆる薬物、すなわち、あらゆる分子自体は、それぞれ異なる構造であり、その独自の明確なpKおよびPDプロファイルを有し、この目的に向けて固有の予測不可能なインビボ安全性および有効性プロファイルを有する。
歴史的に、特定の分子に適当な治療域を見出すタスク、ならびに投資および時間を正当化するのに十分な成功に対する自信を提供するタスクは、本質的に困難であり、非常に予測不可能であった。第1に、薬物を投与する治療域は、その特定分子に固有である。第2に、この域は、ヒト臨床試験において統計的に有意および有意義であることが示されなければならず、臨床試験は登録および完了までに数年を要し、成功の確実性なしに膨大な時間、資源、および投資を必要とする。
いくつかのオーロラキナーゼ標的治療法が臨床的に試験されている。仮に特定されたとしても、それぞれ異なる潜在的治療域を有することが見出された。例えば、汎オーロラキナーゼ阻害剤であるダヌセルチブ(Danusertib)(PHA−739358)を第I相治験で投与し、その安全性、耐容性、薬物動態、および薬力学的プロファイルを査定した。投与スケジュールは、24時間注入で14日ごとに開始した。治験から、ダヌセルチブは、進行した難治性固形腫瘍を持つ患者に最大500mg/mの量を24時間かけて14日周期でGCSFなしに安全に投与され得るという結論を出した。この用量内で、ダヌセルチブは、小細胞肺癌において「長期客観的反応を提供し、他の固形腫瘍において長期疾患安定化の複数例」を提供することが見出された(Cohen et al,Clinical Cancer Res.,15(21),2009)。したがって、治療域は、この潜在的薬物に対して特定された。
別の例は、進行した固形腫瘍を持つ患者のpKおよびPDに対する第I相研究におけるPF−03814735、経口オーロラキナーゼ阻害剤の研究である。該治験において、PF−03814735は、連続して5日間または10日間の1日1回投与スケジュールにおいて3週間周期で投与された。これは、阻害剤を連続して5日間投与した後、任意の投与なしの16日間が続くか、または連続して10日間投与した後、任意の投与なしの11日間が続くかのいずれかであることを意味する。患者は、結腸直腸腫瘍、乳房腫瘍、非小細胞肺癌、小細胞肺癌、膀胱腫瘍、黒色腫、卵巣腫瘍、腎腫瘍、及び頭頸部腫瘍を含む、様々な固形腫瘍を有した。PF−03814735の安全域が、用量増加段階中に観察され始める有害事象として特定された。しかしながら、試験された投与スケジュールは、腫瘍に対する客観的反応を提供しなかった。したがって、該特定投与スケジュールの治療域は、この特定分子に対して特定されなかった(Jones et al.,J.Clin.Onc.Vol.26,2008)。投与される投薬量は、治療域を特定することを期待して、ある状況で上昇させた。
所与の分子の適当な治療域を特定することがどれほど予測不可能であるかに関するさらに別の例は、Renshawおよび共働者の例である。Renshawおよび同僚は、固形腫瘍を持つ対象における経口的に使用可能なオーロラキナーゼ阻害剤であるAS703569(R763)の第I相治験からのいくつかの結果を開示した。2つの投薬計画に従って3週間または12日周期にわたって化合物を投与した:(1)1日目および8日目に投与後(すなわち、1日目に1日用量)、2日目〜7日目に無投与が続き、次いで8日目に再度投与後、9日目〜21日目に無投与が続いて周期完了;および(2)3週間周期の1日目、2日目、および3日目に連続投与後、4日目〜21日目に無投与が続く。患者の固形腫瘍は、子宮癌/子宮頸癌および2症例の乳癌を含んだ。薬物は、試験された計画スケジュールにおいて様々な投薬量で耐容できることが見出された(Renshaw et al.,J.Clin.Onc.,vol 25,No.18S,2007)。しかしながら、患者の固形腫瘍に対する好影響(複数可)は報告されなかった。したがって、患者腫瘍に対する薬物有効性の任意の兆候の欠失に起因して、この化合物の治療域は特定されなかったと結論することは正当である。
MK−5108のそれの別の例。MK−5108は、オーロラAキナーゼに選択的なオーロラキナーゼ阻害剤である。第I相治験でヒトにおいて臨床的に試験し、投与スケジュールは以下の通りであった:各周期の第1日目に12時間ごとに薬物を経口的に投与し、その周期の長さは14日〜21日であった。したがって、患者は薬物を12時間ごとに連続して2日間受け、その周期の残りの12日間(または19日間)は薬物を受けなかった(US Clinicaltrials.gov)。最終的に、その生成物は、ドセタキソールとの組合せで投与される場合、最大に有益であったと決定された(IV;Mol.Cancer Ther.,1(9),157−166,2010)。したがって、潜在的な第1のスタンドアロン治療薬として、適当な治療域は報告されておらず、この分子に対して特定されなかったと考えられる。
別の例は、オーロラBに選択的な特定のオーロラキナーゼ阻害剤であるAZD1152であり、を第I相治験で投与し、その安全性、耐容性、薬物動態、および薬力学的プロファイルを査定した。投与スケジュールは、2時間の静脈内注入で7日ごとに(週1回)開始した。治験から、AZD1152は、進行した固形悪性腫瘍を持つ患者に最大450mgの投薬量で安全に投与されたという結論を出した。この用量内で、AZD1152は、急速進行性疾患を持つ患者において「疾患を著しく安定化する」ことが観察された(Schellens et al,J.Clinical Onc.,24(18S),2006)。したがって、適当な治療域が特定されると期待して、分子を継続して発達させるのに十分な情報があったという結論を出した。
特定の薬物を服用する患者のコンプライアンスは、該患者の病状、状態、および/または疾患の成功的な治療における重要な因子である。一般に、該治療が単に予防的であるかどうか、または該治療が急性であるか、もしくは慢性であるかは必ずしも問題ではない。患者は、便宜的で投与が容易であり、および/または容易に記憶される治療スケジュールまたは治療計画に従う傾向がある。例えば、1日1回食事とともに、または食事なしで投与されるか、または患者によって服用されることを意図した経口投与形態は、一般に、患者のコンプライアンスの可能性が高い便宜的な計画と見なされる。しかしこうした1日1回計画は、患者の病状、症状、および/または癌などの疾患に対処するために最適な投与期間でない場合がある。したがって、癌の治療に対する最良の患者コンプライアンスを提供するために、便宜的な投与スケジュールまたは計画で投与される薬物の最適投薬量を特定する必要性がある。
AMG900は、腫瘍細胞において抗癌特性を有する経口投与可能な有力な選択的汎オーロラキナーゼ阻害剤である。具体的には、AMG900は、P−gpおよびBCRP発現細胞株を含む、様々な腫瘍細胞株にわたって均一の効力を呈した。インビボで、AMG900は、オーロラBの近位基質であるヒストンH3のリン酸化を遮断し(Crosio C.et al,Mol.Cell Bio.22:874−885,2002)、パクリタキセルまたはドセタキセルに耐性の3種のMDR異種移植片モデルを含む、多発性腫瘍異種移植片の成長を阻害する。AMG900は、現在、進行した固形腫瘍を含む癌を持つ成人患者、および急性(AML)および慢性(CML)両方の骨髄性白血病を持つ成人患者において臨床評価されている。
本出願を提出する時点で癌治療の標準ケアを超えて、癌を治療することができる、またはさらに改善することができる、および/または優れた治療を提供することができることに関して、どの任意の特定抗癌治療薬がそれらを提供し得るかは未知である。この目的のために、望ましくない副作用および薬物治療に対する患者の非コンプライアンスを最小限に抑えながら、癌を最も効果的に治療するために、所与の薬物の最良の最も効果的な投薬計画を開発する必要性が常にある。さらに、現在使用可能な治療を改善するか、またはより良く、より有効な治療スケジュール、および/または癌患者にとってより便宜的であるか、もしくはより準拠し易い治療計画提供する必要性がある。
Quasthoff S.et al,Chemotherapy−Induced Peripheral Neuropathy,J.Neurol.249:9−17,2002 Keen N.et al,Aurora−kinase Inhibitors as Anti−cancer Agents,Nat.Rev.Cancer,4:927−936,2004 Keen N.et al,Mitotic Drivers−Inhibitors of the Aurora B Kinase,Cancer Met.Rev.,28:185−195,2009 Carvahjal RD.et al,Aurora−Kinases:New Targets for Cancer Therapy,Clin.Cancer Res.12:6869−6875,2006 Gautschi et al,Clin.Cancer Res.,14:1639−1648,2008 Hauf S.et al.,J.Cell Biol.161:281−194,2003 Yang H.et al,FEBS Letters,579:3385−3391,2005 Girdler F.et al,J.Cell Sci.,119:3664−3675,2006 Cohen et al,Clinical Cancer Res.,15(21),2009 Jones et al.,J.Clin.Onc.Vol.26,2008 Renshaw et al.,J.Clin.Onc.,vol 25,No.18S,2007 Mol.Cancer Ther.,1(9),157−166,2010 Schellens et al,J.Clinical Onc.,24(18S),2006 Crosio C.et al,Mol.Cell Bio.22:874−885,2002
本発明は、癌の治療のためのAMG900(本明細書では「該化合物」とも称する)、またはその薬学的に許容される塩形態の使用を提供する。具体的には、AMG900が、所定範囲内の用量のAMG900を含む特定の投薬計画において対象または癌患者に投与されたとき、該患者は、AMG900での治療からそれらの癌に対する予想外の驚くべき肯定的反応または効果を呈した。より具体的には、AMG900が、所定の治療計画にわたって所定の投薬量範囲で癌患者に投与されたとき、患者における様々な固形腫瘍癌の成長および/または進行を減速させたことが予想外に発見された。こうした肯定的腫瘍反応は、投与するのに便宜的および/またはより高いコンプライアンスの投薬計画で癌患者に投与される最適投薬量につながり得る。このように、癌の治療のために本発明によりAMG900を投与することは、癌を治療するための驚くほど有効な投薬計画を提供するだけでなく、患者によるコンプライアンスおよび患者に対する便宜性の改善も表す。こうした改善は、こうした治療が、改善された生活の質とともに長期生存のための優れた位置またはさらには最良の位置に患者を置くことにおいて、患者に対する費用節約となり得る。
AMG900は、化学名N−(4−((3−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−2−ピリジニル)オキシ)フェニル)−4−(4−メチル−2−チエニル)−1−フタラジンアミンを有し、以下の構造によって表される。
Figure 2015518053
本発明は、患者における前立腺癌、乳癌、卵巣癌、子宮癌、子宮内膜癌、肺癌などの固形腫瘍を含む癌、および他の増殖する癌細胞の治療的、予防的、急性または慢性治療のための、この化合物またはその薬学的に許容される塩形態を含む薬学的組成物の使用をさらに提供する。一実施形態において、本発明は、治療を必要とする対象における癌の治療のための医薬および薬学的組成物の製造におけるAMG900の使用を提供する。本発明は、限定することなくボリノスタットおよびロミデプシンを含む、規制当局によって医学的使用が現在承認されているこうしたHDAC阻害剤、ならびに限定することなくパノビノスタット(LBH589)、バルプロン酸(Mgバルプロン酸塩として);ベリノスタット(PXD101)、モセチノスタット(MGCD103)、アベキシノスタット(PCI−24781)、エンチノスタット(MS−275)、SB939、レスミノスタット(4SC−210)、ギビノスタット(ITF2357)、CUDC−101、AR−42、CHR−2845、CHR−3996、4SC−202、CG200745、ACY−1215、およびスルフォラファンを含む、臨床治験を受けている他のHDAC薬と併せて、AMG900を使用することをさらに企図する。本発明は、癌の治療のためのAMG900と併せて、ヒストン脱アセチラーゼ活性の低減または阻害を介して癌の治療に有用であると決定される任意の他の前臨床HDAC阻害剤の使用も含む。
別の実施形態において、本発明は、対象における非小細胞肺癌、乳癌、および前立腺癌を含む固形腫瘍を治療する方法を提供し、該方法は、約1mg〜約50mgの範囲の用量のAMG900を対象に投与することを含む投薬計画において、AMG900またはその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む。他の実施形態において、対象に投与されるAMG900の投薬量は、約1.5mg〜約45mgの範囲である。さらに別の実施形態において、対象に投与されるAMG900の用量は、約5mg〜約45mgの範囲である。さらに別の実施形態において、対象に投与されるAMG900の用量は、約10mg〜約40mgの範囲である。さらに別の実施形態において、対象に投与されるAMG900の用量は、約15mg〜約40mgの範囲である。さらに別の実施形態において、対象に投与されるAMG900の用量は、約16mg〜約35mgの範囲である。さらに別の実施形態において、対象に投与されるAMG900の用量は、約16mg〜約24mgの範囲である。さらに別の実施形態において、対象に投与されるAMG900の用量は、約16mg〜約30mgの範囲である。さらに別の実施形態において、対象に投与されるAMG900の用量は、約16mgである。さらに別の実施形態において、対象に投与されるAMG900の用量は、約24mgである。さらに別の実施形態において、対象に投与されるAMG900の用量は、約5mg〜約100mgの範囲である。
別の実施形態において、本発明は、本明細書において上に記載される方法を提供し、投薬計画は、AMG900の用量を1日1回連続して3日間、4日間、5日間、6日間、7日間、8日間、9日間、もしくは10日間対象に経口的に投与することを含むか、または患者は、1日1回連続して3日間、4日間、5日間、6日間、7日間、8日間、9日間、もしくは10日間AMG900が「オン」である。他の実施形態において、該計画は、AMG900の1日1回連続日治療の直後、6日間〜20日間の範囲の期間のAMG900の無治療をさらに含むか、または患者は、6日間〜20日間の範囲の期間AMG900投与の「オフ」の直後、1日1回連続日治療が続く。なおもさらなる実施形態において、本発明は、投薬計画が、AMG900の用量を1日1回連続して4日間、5日間、6日間、または7日間対象に経口的に投与した直後、連続して6日間〜20日間の範囲の期間のAMG900の無治療が続くか、またはさらにはAMG900の用量を1日1回連続して4日間または7日間対象に経口的に投与した直後、6日間または15日間の範囲の期間のAMG900の無治療が続く方法を提供する。本発明は、変動する投与計画または投与スケジュールの追加の実施形態をさらに提供し、それらは本明細書において以下に記載される。
図1−aおよび1−bは、その長軸直径によって測定した、第IV病期の固形子宮内膜癌腫瘍を持つ患者に対する経口投与されたAMG900の肯定的効果を示す。 図2−aおよび2−bは、その短軸直径によって測定した、第IV病期の固形子宮内膜癌腫瘍を持つ患者に対する経口投与されたAMG900の肯定的効果を示す。 図3−aおよび3−bは、その短軸直径によって測定した、第IV−B病期の固形卵巣癌腫瘍を持つ患者に対する経口投与されたAMG900の肯定的効果を示す。 図4−aおよび4−bは、中心読取りにつきその長軸直径によって測定した、第IV−B病期の固形卵巣癌腫瘍を持つ患者に対する経口投与されたAMG900の肯定的効果を示す。 図5−aおよび5−bは、局所読取りにつきその長軸直径によって測定した、第IV−B病期の固形卵巣癌腫瘍を持つ患者に対する経口投与されたAMG900の肯定的効果を示す。
小分子汎オーロラA、B、およびCキナーゼ阻害剤であるAMG900は、特定の投薬量範囲内の用量のAMG900を含む所定の投薬計画で投与されるとき、様々な進行した固形腫瘍を含む様々な種類の癌を患う対象において驚くべき予想外の肯定的反応を提供することが見出された。より具体的には、AMG900が、所定の連続日オン−オフ投与期間(特定の治療計画)にわたって約1mg〜約50mgの用量範囲で癌患者に投与されたとき、患者における腫瘍の成長および/または進行を減速させたことが予想外に発見された。したがって、本発明は、特定の投薬計画に準拠する所定範囲内の用量でAMG900を投与することによって癌を治療する際にAMG900の使用を提供する。
定義
以下の定義は、さらに、本明細書に記載されている本発明の範囲を理解するのに役立つはずである。
「癌」および「癌性」という用語は、本明細書において使用される場合、調節されない細胞成長を通常特徴とする対象における生理学的条件を指すまたは説明する。癌の例として、限定することなく、癌腫、リンパ腫、肉腫、芽細胞腫および白血病が挙げられる。こうした癌のより具体的な例として、扁平上皮癌、肺癌、膵臓癌、子宮頸癌、卵巣癌、子宮癌、膀胱癌、肝細胞腫、乳癌、大腸癌腫および頭頸部癌が挙げられる。「癌」という用語は、本明細書において使用される場合、疾患の任意の一具体的形態に限定されないが、本発明によって提供される複合治療方法は、治療を必要とする対象における種々の癌に特に有効であると考えられる。
「HDAC阻害剤」という用語は、本明細書において使用される場合、ヒストン脱アセチラーゼ阻害剤を指し、単独で癌を治療するために有用であり得る。この用語はさらに、癌を治療するために使用される抗悪性腫瘍薬、または標準化治療計画へのこれらの薬物の組合せを指す。HDAC阻害剤の例として、限定することなく、部類I〜IVのメンバー剤が挙げられる。例えば、HDAC阻害剤の例として、限定することなく、ボリノスタット(Vorinostat)およびロミデプシン(Romidepsin)などのヒト使用が承認されているもの、パノビノスタット(Panobinostat)(LBH589;皮膚T細胞リンパ腫を含む様々な癌の第III相)、バルプロ酸(Mgバルプロ酸塩として投与される;子宮頸癌および卵巣癌の第III相治験)などの規制的に承認されたものおよびヒト臨床治験を受けているもの;ベリノスタット(Belinostat)(PXD101;再発卵巣癌の第II相治験、T細胞リンパ腫に対し肯定的結果が報告されている)、モセチノスタット(Mocetinostat)(MGCD103;濾胞性リンパ腫、ホジキンリンパ腫、および急性骨髄性白血病(AML)を含む様々な癌の第II相臨床治験を受けている)、アベキシノスタット(Abexinostat)(PCI−24781;肉腫およびリンパ腫の第II相臨床治験を受けている)、エンチノスタット(Entinostat)(MS−275;ホジキンリンパ腫、肺癌および乳癌の臨床治験を受けている)、SB939(再発性または転移性前立腺癌(HRPC)の第II相において、骨髄線維症に対し良好な第II相結果を示した)、レスミノスタット(Resminostat)(4SC−201;ホジキンリンパ腫に対し肯定的結果を呈し、肝細胞癌の第II相治験において一次エンドポイントを満たした)、ギビノスタット(Givinostat)(ITF2357;難治性白血病および骨髄腫の臨床治験を受けている)、CUDC−101(安全性について第I相において、第II相癌治験に対し意図される)、AR−42(再発または治療耐性多発性骨髄腫、慢性リンパ球性白血病、またはリンパ腫を含む様々な癌の臨床治験を開始した)、CHR−2845、CHR−3996、4SC−202(選択的血液学的指標のために)、CG200745(固形腫瘍の臨床治験において)、ACY−1215(多発性骨髄腫の臨床治験)、およびスルフォラファン、臨床治験における抗癌剤としての新規ヒストン脱アセチラーゼ阻害剤が挙げられる。本発明は、AMG900と併せて、限定することなく、HDAC2に対して選択的な薬剤であるケベトリン(Kevetrin)を含む、ヒストン脱アセチラーゼ活性の低減または阻害を介して癌の治療に有用であると後に決定される任意の他の前臨床HDAC阻害剤の使用も含む。
「含む」という用語は、制限が無いことを意味し、示されている構成成分(複数可)を含めるが他の要素を排除しない。
「対象」という用語は、本明細書において使用される場合、ヒトならびにウシ、ウマ、イヌおよびネコなどの動物を含めて、任意の哺乳動物を指す。したがって、本発明は、ヒト患者ならびに獣医的対象および患者に使用されてよい。本発明の一実施形態において、対象はヒトである。
「有効な投薬量」または「治療上有効な」という表現は、AMG900または第2の抗癌剤と共に使用される場合、化合物(AMG900または第2の抗癌剤)の量を定めることを意図し、その量は、腫瘍もしくは癌の成長の進行における低減、または癌もしくは腫瘍の大きさもしくは重症度における実際の減少を達成する。
「治療する」、「治療すること」および「治療」という用語は、本明細書において使用される場合、限定することなく、治癒療法、予防療法および防止療法を含めた治療法を指す。予防的治療は、一般に、個体において、障害の発現を一斉に防止することまたは障害の前臨床的に明らかな段階の発現を遅延させることのいずれかから構成される。
「肯定的反応」という用語は、本明細書において使用される場合、1日目の未処理またはAMG900での任意の治療前(BLまたはベースライン)の同じ腫瘍の物理的大きさと比較されるとき、固形腫瘍の物理的大きさの低減または減少を指すことが意図される。肯定的反応は、本明細書において部分反応と称されてもよい。
「安定疾患」という用語は、本明細書において使用される場合、AMG900で治療された腫瘍を指すことが意図され、同じ種類の対応する未治療腫瘍に等しい速度で大きさが増加しない。この用語は、所与の固形腫瘍の大きさが、全く増加しなかったか、または投薬スケジュール/計画における1日目(BL)と後の治療日との間で大きさが最小限に増加しただけであることも意味する。
「薬学的に許容される塩」という用語は、アルカリ金属塩を形成するため、および遊離酸または遊離塩基の付加塩を形成するために一般に使用される塩を包含する。塩の性質は、薬学的に許容されれば重要ではない。該化合物の適当な薬学的に許容される酸付加塩は、無機酸または有機酸から調製されてよい。こうした無機酸の例として、限定することなく、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、炭酸、硫酸およびリン酸が挙げられる。有機酸の例として、限定することなく、有機酸の脂肪族、脂環式、芳香族、アリール脂肪族、複素環式、カルボンおよびスルホンの部類が挙げられ、これらの例は、ギ酸、酢酸、アジピン酸、酪酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、グルクロン酸、マレイン酸、フマル酸、ピルビン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、安息香酸、アントラニル酸、メシル酸、4−ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、マンデル、エンボン酸(パモン酸)、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パントテン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、スルファニル酸、シクロヘキシルアミノスルホン酸、ショウノウ酸、カンファースルホン酸、ジグルコン酸、シクロペンタンプロピオン酸、ドデシルスルホン酸、グルコヘプタン酸、グリセロホスホン酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸、ニコチン酸、2−ナフタレンスルホン酸、シュウ酸、パルモン酸、ペクチン酸、過硫酸、2−フェニルプロピオン酸、ピクリン酸、ピバリン酸、プロピオン酸、コハク酸、酒石酸、チオシアン酸、メシル酸、ウンデカン酸、ステアリン酸、アルゲン酸、β−ヒドロキシ酪酸、サリチル酸、ガラクタル酸およびガラクツロン酸である。多価対イオン塩をAMG900の遊離塩基および/またはHDAC阻害剤と関連付けることも本明細書において本発明の範囲内である。例えば、本発明の範囲を限定することなく、AMG900のビス−HCl、ビス−スルホン酸、ビス−メタンスルホン酸、ビス−ベンゼンスルホン酸、ビス−トルエンスルホン酸、ビス−アスパラギン酸、ビス−リンゴ酸、またはビス−グルタミン酸塩は、本明細書において、癌を治療するために単独で有用であるか、またはHDAC阻害剤と併せて有用であることが企図される。
該化合物の適当な薬学的に許容される塩基付加塩として、限定することなく、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムおよび亜鉛から作製される塩などの金属塩、または第1級、第2級、第3級アミン、およびカフェイン、アルギニン、ジエチルアミン、N−エチルピペリジン、アイスチジン、グルカミン、イソプロピルアミン、リシン、モルホリン、N−エチルモルホリン、ピペラジン、ピペリジン、トリエチルアミン、トリメチルアミンなどの環状アミンを含めた置換アミンを含めて、有機塩基から作製される塩が挙げられる。本明細書において企図される塩の全ては、例えば適切な酸または塩基と該化合物とを反応させることによって、対応する化合物から常法により調製され得る。投与されるHDAC阻害剤上のカルボン酸または類似した官能基の塩基付加塩は、本明細書に記載される発明を実行するのに有用であり得る。塩基付加塩を容易に形成し得るいくつかの有用なHDAC阻害剤として、限定することなく、トリコスタチンAなどのヒドロキサム酸またはヒドロキサム酸塩、ボリノスタット(本明細書においてSAHAとも称される)、ベリノスタットおよびパノビノスタット、ならびにフェニル酪酸塩およびバプロン酸などの脂肪酸化合物が挙げられる。
所与の薬物または薬物生成物の「治療域」(または薬学域)という用語は、疾患を効果的に治療することができ、同時に安全性範囲内に留まる投薬量の範囲である。言い換えれば、効果を付与する量(有効な用量)と所望の効果よりも多くの有害な副作用または望ましくない副作用を付与する量との間の薬物の投薬量である。一般に、臨床治験データは、所与の薬物に最適な治療域を提供する。「治療域」は、インビボで、所望の有益な治療効果が発生する薬物の血清濃度の明確に定義された範囲であり、それ未満では治療的有効性または効果がほとんどなく、それを超えると毒性を発生する。治療域は患者間で異なり、経験的に決定されてよい。例えば、テグレトール(Tegretol)などの小さな薬学域を持つ薬物は、無顆粒球症などの有害作用を容易に付与するため、例えば、薬物の血中濃度を頻繁に測定することによって、注意して制御しながら投与しなければならない。より具体的には、それはED50とTD50曲線の開始点との間の範囲である。この指数は、潜在的な副作用の大部分を回避するのを助けることができると考えられる。該域が状況により変動し得ることは注目すべきである。場合によって、該治療域は、完全に「閉鎖」することもでき、所望の効果を提供することができる全ての用量において、有害作用が所望の効果を超えることを意味する。これは、任意の用量で利益以上に害をもたらす所定の薬物を禁止するという政府が作製した(政治的)主張である。この指数は、個体間の生物学的変動をかなりの程度まで考慮するため、治療指数または保護指数のいずれかより信頼できると考えられる。しかしマイナス面は、それが(保護指数のように)主観性の要素も導入することである。
「CT」という用語は、本明細書において使用される場合、改善された性能を持つ、すなわち、改善された特別解像度(体積測定型CT)を持つコンピューター断層画像を指すことが意図される。容積CTは、二次元x線検出器配向を使用し、走査される腫瘍の多重二次元画像を撮影する。CT走査は、当技術分野において既知の一般技術である。
「MI」という用語は、本明細書において使用される場合、磁気共鳴撮像を指すことが意図される。磁気共鳴撮像は、身体の内部構造を詳細に可視化するために放射線学において使用される医療技術である。MRIは、一般に、身体の異なる軟組織間の良好な造影を提供し、体内の脳、筋肉、心臓および癌を撮像することにおいて特に有用にする。MRI撮像技術は、当該技術分野において既知の一般技術である。
AMG900、すなわちN−(4−((3−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−2−ピリジニル)オキシ)フェニル)−4−(4−メチル−2−チエニル)−1−フタラジンアミンは、PCT公開第WO2007087276号、実施例方法A1またはA2の70頁に記載されている手順と類似した手順であるが、1−クロロ−4−(4−メチル−2−チエニル)フタラジンを出発原料として使用し、実施例15(50頁)、25(55頁)および30(59頁)と併せて調製することができる。これらの手順は米国特許第7,560,551号にも記載されており、この明細書は、本明細書によって参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。具体的には、AMG900は下記の実施例1に記載されている通りに調製されてよい。
実施例1
Figure 2015518053
N−(4−((3−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−2−ピリジニル)オキシ)フェニル)−4−(4−メチル−2−チエニル)−1−フタラジンアミン(AMG900)の合成
ステップ1:4−(2−クロロピリジン−3−イル)ピリミジン−2−アミン
イソプロパノール浴に置いたアルゴンパージした500mL丸底フラスコ中で、ナトリウム金属(3.40g、148mmol)をゆっくりメタノール(180mL)に添加した。混合物を室温(RT)で約30分間撹拌した。これに、グアニジン塩酸塩(12.0mL、182mmol)を添加し、混合物をRTで30分間撹拌し、続いて(E)−1−(2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジメチルアミノ)プロパ−2−エン−1−オン(12.0g、57.0mmol)を添加し、空気冷却器を取り付け、反応物を油浴に移動し、そこで約50℃に24時間加熱した。メタノールのおよそ半分を減圧下で蒸発させ、固体を真空下で濾過し、次いで、飽和炭酸水素ナトリウム(NaHCO)およびHOで洗浄し、空気乾燥させることで、4−(2−クロロピリジン−3−イル)ピリミジン−2−アミンをオフホワイトの固体として得た。MSm/z=207[M+1]。CClNの計算値:206.63。
ステップ2:4−(2−(4−アミノフェノキシ)ピリジン−3−イル)ピリミジン−2−アミン
再密封可能な管に、4−アミノフェノール(1.3g、12mmol)、炭酸セシウム(7.8g、24mmol)、およびDMSO(16mL、0.75M)を添加した。混合物を100℃に5分間加熱し、次いで、4−(2−クロロピリジン−3−イル)ピリミジン−2−アミン(2.5g、12mmol)を添加し、反応混合物を130℃まで終夜加熱した。LCMSによって判断された完了時に、反応混合物をRTに冷却させ、水で希釈した。生じた沈殿物を濾過し、固体を水およびジエチルエーテルで洗浄した。固体を次いで9:1のCHCl:MeOHに取り込み、溶出液として9:1のCHCl:MeOHを用いてシリカゲルのパッドに通過させた。溶媒を真空中で濃縮することで、所望の生成物である4−(2−(4−アミノフェノキシ)ピリジン−3−イル)ピリミジン−2−アミンを生成した。MSm/z=280[M+1]。C1513Oの計算値:279.30。
ステップ3:1−クロロ−4−(4−メチルチオフェン−2−イル)フタラジン
1,4−ジクロロフタラジン(1.40g、7.03mmol)、4−メチルチオフェン−2−イルボロン酸(999mg、7.03mmol)、およびPdCl(DPPF)(721mg、985μmol)を、密封管中に添加した。管をアルゴンでパージした。次いで炭酸ナトリウム(水中2.0M)(7.74mL、15.5mmol)および1,4−ジオキサン(35.2mL、7.03mmol)を添加した。管を密封し、RTで5分間撹拌し、予熱した油浴中に110℃で置いた。1時間後、LC−MSは、生成物および副生成物(二重カップリング)、ならびに出発原料のジクロロフタラジンを示した。反応物をRTに冷却し、酢酸エチル(EtOAc)の助剤を用いてセライトのパッドに通して濾過し、濃縮し、カラム上に充填した。Hexを使用するカラムクロマトグラフィーによって生成物を精製することでトップスポットを除去し、次いで80:20のヘキサン:EtOAcで生成物を回収した。生成物である1−クロロ−4−(4−メチルチオフェン−2−イル)フタラジンを黄色固体として得た。LC−MSは、生成物に少量のジクロロフタラジンおよびビスカップリング副生成物が混入していることを示した。MSm/z=261[M+1]。C13ClNSの計算値:260.12。
ステップ4:N−(4−((3−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−2−ピリジニル)オキシ)フェニル)−4−(4−メチル−2−チエニル)−1−フタラジンアミン
4−(2−(4−アミノフェノキシ)ピリジン−3−イル)ピリミジン−2−アミンおよび1−クロロ−4−(4−メチル−2−チエニル)フタラジンに、tBuOHを添加した。生じた混合物を100℃で密封管中にて16時間加熱した。反応物をジエチルエーテルおよび飽和炭酸ナトリウムで希釈し、激しく振盪した。生じた固体を濾過し、水、ジエチルエーテルで洗浄し、空気乾燥させることで、N−(4−((3−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−2−ピリジニル)オキシ)フェニル)−4−(4−メチル−2−チエニル)−1−フタラジンアミンをオフホワイトの固体として得た。MSm/z=504[M+H]。C2821OSの計算値:503.58。
LC−MS方法:
Agilent Technologies XDB−C(3.5μ)逆相カラム(4.6×75mm)を用いるAgilentモデル−1100LC−MSDシステム上にて30℃で試料を分析した。流量は一定で、約0.75mL/分〜約1.0mL/分の範囲であった。
移動相は、溶媒A(HO/0.1%HOAc)および溶媒B(AcCN/0.1%HOAc)の混合物を使用し、勾配10%〜90%の溶媒Bは9分の時間周期であった。この勾配に続き、0.5分の時間で10%溶媒Bに戻り、2.5分の10%溶媒Bでカラムを再平衡化(フラッシュ)した。
他の方法を使用することでAMG900を合成してもよい。AMG900を合成するのに有用な多くの合成化学変換、ならびに保護基に関する方法は、当技術分野において知られている。有用な有機化学的変換の文献として、例えば、R.Larock,Comprehensive Organic Transformations,VCH Publishers(1989)、T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,3rd edition,John Wiley and Sons(1999)、L.Fieser and M.Fieser,Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis、John Wiley and Sons(1994)、A.Katritzky and A.Pozharski,Handbook of Heterocyclic Chemistry,2nd edition(2001)、M.Bodanszky,A.Bodanszky,The Practice of Peptide Synthesis,Springer−Verlag,Berlin Heidelberg(1984)、J.Seyden−Penne,Reductions by the Alumino− and Borohydrides in Organic Synthesis,2nd edition,Wiley−VCH,(1997);およびL.Paquette,editor,Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis,John Wiley and Sons(1995)が挙げられる。
様々な細胞系(インビトロ)および多発性固形腫瘍型(インビボ)における腫瘍進行を低減または阻害する能力に関して、AMG900を試験した。その腫瘍型のうちのいくつかは、以前にタキサンおよびビンカアルカロイドを含めて標準治療の有糸分裂阻害剤ならびに他の化学療法剤に暴露され、耐性を発生させていた。以下の実施例、図、および得られたデータは、単独で、または化学療法剤もしくはHDAC阻害剤などの他の抗癌剤と併せて使用される際の、癌を治療するAMG900の能力および/または潜在性を例証する。
実施例2
ヒトにおけるAMG900の安全性、耐性、薬物動態(pK)および薬力学(PD効果)を調査および評価するため、進行した固形腫瘍を持つ患者において第I相臨床用量増加治験を行い、AMG900を患者に経口的に投与した。該研究の目的のいくつかは、(1)最大耐量(MTD)、および必要に応じて予防量の顆粒球コロニー刺激因子(GCSF)と併せたMTDの決定;(2)腫瘍組織中のホスホ−ヒストンH3(セリン10)タンパク質レベルに対する薬物曝露のPD効果を評価すること;(3)体積測定型またはMRI分析による腫瘍容積の変化を評価すること、および(4)RECIST基準を使用するCTまたはMRIによって評価された腫瘍反応を評価することが含まれた。臨床治験は、以下の設計/プロトコルに従い行った。
試験の設計
これは、進行した固形腫瘍を持つ対象におけるAMG900を評価する非盲検連続用量増加試験である。該試験は、2部で行う:第1部−用量増加および第2部−用量拡大。第1部および第2部に適格な対象に対し、AMG900が毎日4日間2週間ごとに投与される(すなわち、連続して4日間の投与後、連続して10日間の無治療が続く)。1周期は14日として定義される。したがって、1周期=2週間(14日)およびDLT域=4週間(28日)。
第1部−用量増加
該試験の用量増加部は、最大耐容量(MTD)および必要に応じて予防的GCSF補助を持つMTD(MTD−G)を決定すること、および進行した固形腫瘍を持つ対象におけるAMG900の安全性、耐容性、薬物動態および薬力学を評価することを目的とした。
用量増加段階は、最初の2治療周期において、AMG900に少なくとも関連する可能性があると見なされる用量制限毒性(DLT)または第2級毒性が発生するまで、初期加速段階(IAP;1コホート当たり1対象で100%用量増加)で構成される。次いでDLTまたは関連する可能性がある第2級毒性が観察された用量レベルで標準3+3設計において後次の非加速段階(SNAP)が開始した(最初の第2級関連毒性が発生したら≦50%用量増加、DLTが発生する場合は≦25%)。用量増加のパーセントは、前のコホートで観察された毒性に依存した。対象内用量増加は許容されなかった。予防GCSF補助なしでMTDを決定した。好中球減少(または好中球減少関連毒性)が用量制限であった場合、用量増加は、好中球減少(または好中球減少関連毒性)が用量制限であった用量レベルで、予防的GCSF補助を伴って進めることを開始した。
AMG900単一用量増加スキームを下記に示す。
Figure 2015518053
Figure 2015518053
第2部−用量拡大
用量拡大段階は、用量増加段階の完了後開始し、それぞれ14対象の3コホートからなる。あるタキサン耐性腫瘍型(包含基準に記載される)は、これらのコホートのそれぞれにおいて評価される:卵巣癌、乳癌、およびCRPC(他の腫瘍型は、用量増加段階からの以前の結果に基づいて考慮されてよい)。評価される用量は、用量増加段階からの結果に基づく。
一次および二次エンドポイント
一次エンドポイント
安全性:対象の有害事象の発生、DLT、およびバイタルサイン、体重、ECGおよび臨床研究試験の臨床的に重要な変化
PKプロファイル:、限定することなく、最大観測濃度(Cmax)、最小観測濃度(Cmin)、血漿濃度−時間曲線下面積(AUC)、および実行可能であれば半減期(t1/2、z)を含むAMG900のPKパラメータ。
ベースラインからのp−ヒストンH3のレベルの変化(第1部−用量増加のみ)
RECISTガイドライン(第2部−用量拡大のみ)、ならびに卵巣癌対象におけるRustin基準によるCA−125、およびCRPC対象におけるPCWG2ガイドラインによるPSAによって査定された各タキサン耐性腫瘍型(卵巣、3種陰性乳癌およびCRPC)における応答速度。
二次エンドポイント
体積測定型CTまたはMRIにより測定されたベースラインからの腫瘍体積の変化
CTまたはMRIによって測定され、RECISTガイドライン、ならびに卵巣腫瘍におけるRustin基準、およびCRPCにおけるPCWG2基準によって査定された腫瘍反応
18FLT−PET/CTを使用する最大標準化取込み値(SUVmax)のベースラインからの変化(第2部−用量拡大のみ)
探査エンドポイント
PK/PD関係
腫瘍容積の変化とSUVmaxの変化との関連
いくつかの腫瘍バイオマーカーのレベル(p53、p21、オーロラAおよびB DNAおよびmRNAのレベル、生存mRNAおよびp53の状態)
AMG900の投薬量および投与
AMG900は、経口的に投与可能な投与製剤として提供された。経口投薬に対する順守を記録するため、対象に日記が提供された。
第1部および第2部に適格な対象に対し、AMG900を毎日4日間2週間ごとに投与した(すなわち、連続して4日間の投与後、連続して10日間の無治療が続く)。1日1回(QD)投与の場合、対象は、朝の空腹時(投与前2時間は水以外の食物または液体なし)にAMG900を自己投与し、投与後1時間は食物および液体(水を除く)の摂取を控えた。さらに、プロトンポンプ阻害剤またはH2受容体アンタゴニストでの治療は、治療周期の1回目の投与後少なくとも1時間まで、各治療周期の1回目の投与前の少なくとも48時間保留した。
開始用量
第1コホートは、1mgのAMG900を1日1回朝に自己投与した。対象は、有害事象の任意の兆候について、少なくとも2時間クリニックで監視した。用量制限好中球減少の結果として、予防的GCSF補助を用いて評価されたコホートの場合、GCSFが、標準処方ガイドラインに従い、治療周期におけるAMG900の最後の投与の少なくとも24時間後に開始して毎日皮下的に付与され、ANCが少なくとも1000となるまで継続した。
対照群
なし
手順
対象は、AMG900が最初に投与された研究1日目に登録されたと見なした。AMG900を毎日4日間2週間ごとに投与した(すなわち、連続して4日間の投与後、連続して10日間の無治療が続く)。対象は、朝の空腹時(投与前2時間は水以外の食物または液体なし)にAMG900を自己投与し、投与後1時間は食物および水を除く液体を控えた。さらに、プロトンポンプ阻害剤またはH2受容体アンタゴニストでの治療は、治療周期の1回目の投与後少なくとも1時間まで、各治療周期の1回目の投与前の少なくとも48時間保留した。1周期は14日として定義した。対象は、研究訪問のため、最初の9週間は毎週、その後は周期ごとにクリニックで診察した。治験責任医師または治験分担医師は、臨床訪問中に各対象の身体検査を行った。各訪問時に併用薬の検討および有害事象の査定を行った。
標準化造影CTまたはMRIによって有効性を査定し、RECIST基準に従い評価した。RECIST 1.0およびRECIST 1.1基準は、それぞれJournal of National Cancer Institute,第92巻,No.3:205−216,2000およびEuropean Journal of Cancer 45:228−247,2009に記載され、両方の開示は、本明細書によって参照によりそれら全体が本明細書に組み込まれる。造影剤でのCTまたはMRI走査は、ベースライン、第1周期1日目の4週間後、第1周期1日目の8週間後、およびその後は疾患進行まで8週間ごとに取得した。走査は、約5mm以下のスライス厚で取得した。ベースライン撮像研究は、研究1日目の2週間前以内に行い、実施可能な場合、可能な限り登録日の近くに行った。
用量拡大段階におけるCRPC中の新たな骨病巣の出現による疾患進行は、骨走査で評価した。骨走査は、ベースライン、第1周期1日目の4週間後、第1周期1日目の8週間後、およびその後は疾患進行まで8週間ごとに行った。卵巣癌およびCRPCにおける有効性は、それぞれRustin基準(1996)およびPCWG2ガイドラインに基づいて評価した。卵巣癌におけるCA−125およびCRPCにおけるPSAは、4週間ごとに回収した。
18FLT−PET/CT走査を、用量拡大段階に登録された全ての対象に対して行うことで、治療後の腫瘍増殖反応を測定する。該手順は、ベースラインおよび第1周期の5日目に行う。走査は、最大および平均標準化取込み値(SUVmaxおよびSUVmean)の査定のために撮像中核研究所に提出される。全ての走査は、中核研究所により提供される撮像マニュアルに示されるように造影剤で行われる。全ての後次走査は、ベースライン時と同じ方法で好ましくは同じスキャナーで行う。走査は、体積測定型CTまたはMRIの査定のために独立した撮像中核研究所に提出された、および提出されている。研究対象の臨床管理のための疾患進行の決定は、ローカルサイトで査定された、および査定されている。必要な場合、用量増加コホートの後次の非加速段階(SNAP)における対象は、MG900の最初の投与前7日間以内、および第1周期1日目の最初の投与後3〜6時間以内に単一部位の腫瘍寄託の一致する穿刺吸引(FNA)を受けた。
統計的考慮
この研究の一次分析は、全ての対象が研究を完了したか、または9ヶ月間の治療を完了した後に発生した。一次分析の時点で依然として活性であった対象は、疾患進行または薬物不耐性が観察されるまで研究を継続させた。
腫瘍反応結果
AMG900は、上記の「オン−オフ」投与スケジュールに従い処方された用量で、ヒト第I期臨床治験において様々な固形腫瘍型の肯定的反応を呈した。
図1−a、1−b、2−a、2−b、3−a、3−b、4−a、4−b、5−aおよび5−bに示されるように、AMG900は、卵巣ならびに子宮壁の子宮内膜の両方における固形腫瘍の物理的大きさを低減または減少させることができるという驚くべき特性を示した。この抗癌活性は、AMG900の低投薬量、1日1回8mgという低い量がで観察された。重要なことに、MTDおよびDLTの抗癌活性は、AMG900の用量が8mgをはるかに超えるまで観察されなかったため、より高い用量のAMG900および/または変動した投薬計画を可能にすることで、有意義で重要な抗癌効果を患者に提供した。
図1−aおよび1−bに示され、特に図1−bに例示されるように、AMG900を約30mgの用量で1日1回連続して4日間投与することを含み(「オン」治療)、次いで連続して10日間の無治療(「オフ」治療)、再度1日1回連続して4日間の「オン」治療が続き、再度連続して10日間の「オフ」治療、およびそのようなオンとそのようなオフとが24週間続くAMG900投薬計画は、第24週に進行した固形子宮内膜癌腫瘍を持つ患者において肯定的反応を有した。具体的に、図1−aは、2つの(12週間)周期、すなわち24週間(168日)の期間にわたって30mg+GCSFを1日1回投与した腫瘍の長軸に沿った直径測定値を示す。該図は、CTにより測定され、RECIST 1.0を使用して計算されるように、1日目の同じ腫瘍のベースライン直径に対して第24週に約50%減少(図1−bを参照のこと)したことを明らかにする。これは、特定の投薬計画にわたって30mgの用量でのAMG900の臨床効果の明らかな証拠である。
図2−aおよび2−bは、図1−aおよび1−bの所見を確認する。図2−aおよび2−bは、図1−aおよび1−bに描かれる同じ子宮内膜固形腫瘍の測定値であるが、その大きさは、CTにより短軸に沿って測定され、RECIST 1.1を使用して計算されるように示される。図1−bに示されるように、16週間目の短軸直径は、30mg1日1回用量のAMG900での治療の8周期後に最大40%低減した。
図3−aおよび3−bに示され、特に図3−bに例示されるように、AMG900を約16mg〜約30mgの範囲の用量で1日1回連続して4日間投与することを含み(「オン」治療)、次いで連続して10日間の無治療(「オフ」治療)、再度1日1回連続して4日間の「オン」治療が続き、再度連続して10日間の「オフ」治療、およびそのようなオンオフが24週間のオフが続くAMG900投薬計画は、第4週に進行した固形卵巣癌腫瘍を持つ患者において肯定的反応を有した。具体的に、図3−aは、2つの周期、すなわち4週間(28日)の期間にわたって30mgを1日1回投与した腫瘍の短軸に沿った直径測定値を示す。該図は、RECIST 1.1により測定されるように、1日目の同じ腫瘍のベースライン直径に対して約30%低減(図3−bを参照のこと)したことを明らかにする。これは、30mgでのAMG900の臨床効果の明らかな証拠である。
図4−aおよび4−bは、図3−aおよび3−bの所見を確認する。図4−aおよび4−bは、図3−aおよび3−bに描かれる同じ卵巣腫瘍の測定値であるが、その大きさは、RECIST 1.0により長軸に沿って測定されるように示される。図4−bに示されるように、4週間目の長軸直径は、30mg1日1回用量のAMG900での治療の2周期後に30%〜35%低減した。
図5−aおよび5−bは、対象の卵巣腫瘍の他の膜および内膜も、4日オン−10日オフ2周期の1日1回30mg/kgのAMG900治療で肯定的反応を呈した。より具体的には、ベースラインと比較したとき、子宮の膣カフ、傍大動脈および隔膜領域の癌部分が約10%〜約25%減少した。
さらに卵巣癌に対するAMG900の肯定的効果を実体化するため、以前に3つのプラチナ治療計画(最後のPFS、21ヶ月)を有し、周期的第4級好中球減少を有する66歳のプラチナ感受性卵巣癌患者に、AMG900を16mgで1日1回、上記の4日オン−10日オフの計画/周期に従って投与した。1日1回用量は、第4周期〜第15周期は8mgに低減され、次いで第16周期に12mgに増加された。第16周期の最後に、腫瘍は、CT上でSLD(長軸直径の総和)の16%減少およびCA−125の45%減少を伴う肯定的反応を呈した。これは、特定の周期に従い投与されるとき、固形癌腫瘍に対するAMG900の肯定的効果を検証する。
ヒト初回投与第I相治験の追加の癌対象を、上記の用量増加スケジュールプロトコルおよび投与周期に従いAMG900で治療したところ、腫瘍が安定化したという結果を呈した。より具体的に、胃食道癌、肺癌、乳癌、結腸癌、傍神経節腫および甲状腺髄様癌をそれぞれ進行した固形腫瘍の形態で有する患者は全て、腫瘍の成長の安定化および/または腫瘍の約5%〜約10%の範囲の大きさの減少を呈した。大きさは、本明細書に記載される方法により測定し、減少を決定した。これは、様々な形態の癌を治療することにおけるAMG900の使用のさらなる証拠である。
適応
AMG900は、汎オーロラキナーゼ阻害剤である。オーロラキナーゼタンパク質は、細胞周期したがって細胞増殖において役割を果たす。オーロラキナーゼは、タンパク質のセリン/トレオニンキナーゼファミリーの酵素であり、細胞周期の有糸分裂期中のタンパク質リン酸化において重要な役割を果たす。オーロラキナーゼファミリーの3個の既知のメンバー、オーロラA、オーロラBおよびオーロラCが存在し、それぞれオーロラ2、オーロラ1、およびオーロラ3とも称される。
具体的には、哺乳動物細胞周期における各オーロラキナーゼアイソフォームの機能が研究された。オーロラAは、間期中に中心体に局在し、中心体成熟のため、および紡錘体組立て中に分離を維持するために重要である。オーロラBは、中期まで細胞周期のG2期に動原体に局在し、後期後に中間体に移転する。オーロラCは、減数分裂においてのみ機能すると考えられていたが、より近年では、オーロラBにより密接に関連することが見出され、有糸分裂においていくつかの重複機能および類似した局在化パターンを示す。各ーロラキナーゼは、高度に保存された触媒ドメインおよび大きさが変動する非常に短いN末端ドメインを含む、共通構造を共有すると思われる。(R.Giet and C.Prigent,J.Cell.Sci.,112:3591−3601(1999)を参照のこと)。
オーロラキナーゼは、結腸癌、乳癌、肺癌、膵臓癌、前立腺癌、膀胱癌、腎臓癌、甲状腺癌、食道癌、胃(gastric)癌、頭部癌、頸部癌、子宮頸癌、子宮癌、および卵巣癌を含む様々な癌型において過剰発現する。オーロラA遺伝子は、乳腫瘍、結腸腫瘍、卵巣腫瘍、肝臓腫瘍、胃(gastric)腫瘍および膵臓腫瘍のサブセットにおいて見出される単位複製配列の一部である。オーロラBは、最も主要な腫瘍型において過剰発現することも見出されている。齧歯動物線維芽細胞におけるオーロラBの過剰発現は形質転換を誘導し、オーロラBが発癌性であることを示唆する。より近年では、オーロラB mRNA発現は、ヒト乳癌における染色体不安定性と関連付けられている。(Y.Miyoshi et al.,Int.J.Cancer,92:370−373(2001)を参照のこと)。
AMG900は、様々な腫瘍型において、固形腫瘍上の疾患安定化(つまり腫瘍の成長の抑制または停止および腫瘍の大きさの増加)から肯定的反応(つまり腫瘍成長を阻害するか、または実際の腫瘍縮小を引き起こす)の範囲の反応を有する。例えば、以下は、ヒトの第1相用量増加試験においてAMG900に対して使用可能なデータの一部を表し、患者1〜15(1〜13は固形腫瘍試験)にAMG900を表示される投薬量で1日1回連続して4日間経口的に投与し、連続して10日間はAMG900を投与しなかった(1投薬計画周期)。AML研究における患者16は、連続して7日間のAMG900オンおよび連続して7日間のオフの投薬計画を有した。両方の研究のデータは以下の通りである。
Figure 2015518053
キー:SDは、安定疾患を意味し、患者の進行性腫瘍が表示された投薬量でAMG900を投与した期間中に実際に安定したことを示す。同様に、PDは部分疾患、すなわち、進行したが、AMG900なしの場合ほど速くはなかったことを意味する。
PRは、部分応答を意味し、患者の進行性腫瘍が、表示された投薬量でAMG900を投与した期間中に大きさが実際に減少または低減したことを示す。
本発明は、対象における癌を治療する方法を提供し、該方法は、約1mg〜約50mgの範囲の1日1回用量のAMG900またはその薬学的に許容される塩を含む投薬計画で対象に投与することを含む(実施形態1)。
実施形態2において、本発明は、実施形態1の方法を提供し、投薬計画は、1日1回用量のAMG900を対象に連続して3日間、4日間、5日間、6日間、7日間、8日間、9日間、または10日間経口的に投与することを含む。
実施形態3において、本発明は、実施形態1および2のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、1日1回用量のAMG900を対象に連続して3日間、4日間、5日間、6日間、または7日間経口的に投与することを含む。
実施形態4において、本発明は、実施形態1〜3のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、1日1回用量のAMG900を対象に連続して4日間、5日間、6日間、または7日間経口的に投与することを含む。
実施形態5において、本発明は、実施形態1〜4のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、1日1回用量のAMG900を対象に連続して4日間経口的に投与することを含む。
実施形態6において、本発明は、実施形態1〜4のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、1日1回用量のAMG900を対象に連続して7日間経口的に投与することを含む。
実施形態7において、本発明は、実施形態1〜6のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、AMG900の1日1回連続日治療の直後、連続して6日間〜20日間の範囲の期間のAMG900の無治療をさらに含む。
実施形態8において、本発明は、実施形態1〜7のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、AMG900の1日1回連続日治療の直後、連続して10日間〜20日間の範囲の期間のAMG900の無治療をさらに含む。
実施形態9において、本発明は、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、AMG900の1日1回連続日治療の直後、連続して10日間〜12日間の範囲の期間のAMG900の無治療をさらに含む。
実施形態10において、本発明は、実施形態1〜9のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、AMG900の1日1回連続日治療の直後、連続して10日間の範囲の期間のAMG900の無治療をさらに含む。
実施形態11において、本発明は、実施形態1〜10のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、1日1回用量のAMG900を連続して4日間、5日間、6日間、または7日間対象に経口的に投与した直後、連続して6日間〜20日間の範囲の期間のAMG900の無治療を含む。
実施形態12において、本発明は、実施形態1〜11のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、1日1回用量のAMG900を連続して4日間または7日間対象に経口的に投与した直後、連続して6日間〜15日間の範囲の期間のAMG900の無治療を含む。
実施形態13において、本発明は、実施形態1〜12のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、1日1回用量のAMG900を連続して4日間対象に経口的に投与した直後、連続して10日間の期間のAMG900の無治療を含む。
実施形態14において、本発明は、実施形態1〜13のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、AMG900を1日1回用量または約8mg〜約40mgの範囲の投薬量で連続して4日間対象に経口的に投与した直後、連続して10日間の期間のAMG900の無治療を含む。
実施形態15において、本発明は、実施形態1〜14のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、AMG900を1日1回用量または約16mg〜約40mgの範囲の投薬量で連続して4日間対象に経口的に投与した直後、連続して10日間の期間のAMG900の無治療を含む。
実施形態16において、本発明は、実施形態1〜15のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、AMG900を約16mg〜約30mgの範囲の1日1回用量で連続して4日間対象に経口的に投与した直後、連続して10日間の期間のAMG900の無治療を含む。
実施形態17において、本発明は、実施形態1〜16のいずれか1つに記載の方法を提供し、癌は(a)膀胱癌、乳癌、大腸癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌、小細胞肺癌、食道癌、胆嚢癌、卵巣癌、子宮内膜癌、膵臓癌、胃(stomach)癌、子宮癌、子宮頸癌、甲状腺癌、脳癌、前立腺癌および皮膚癌から選択される(a)固形または血液由来の腫瘍、(b)白血病、急性リンパ性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、ヘアリー細胞リンパ腫およびバーキットリンパ腫から選択されるリンパ系の造血器腫瘍、(c)急性および慢性骨髄性白血病、脊髄形成異常性症候群および前骨髄球性白血病から選択される骨髄系の造血器腫瘍、(d)線維肉腫および横紋筋肉腫から選択される間葉起源の腫瘍、(e)星細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫およびシュワン腫から選択される中枢および末梢神経系の腫瘍、または(f)黒色腫、精上皮腫、奇形癌腫、骨肉腫、色素性乾皮症、角化棘細胞腫、甲状腺濾胞癌もしくはカポジ肉腫、のうちの1種以上である。
実施形態18において、本発明は、実施形態1〜17のいずれか1つに記載の方法を提供し、癌は、膀胱癌、乳癌、大腸癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌、非小細胞肺癌、頭頸部癌、食道癌、胃(gastric)癌、卵巣癌、子宮内膜癌、膵臓癌、胃(stomach)癌、子宮癌、子宮頸癌、甲状腺癌、脳癌、および前立腺癌から選択される固形腫瘍、またはリンパ腫もしくは白血病の1種以上、またはこれらの組合せである。
実施形態19において、本発明は、実施形態1〜17のいずれか1つに記載の方法を提供し、癌は、前立腺癌、卵巣癌、子宮内膜癌、乳癌、膀胱癌、大腸癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌、食道癌、膵臓癌、胃(stomach)癌、子宮癌、子宮頸癌、甲状腺癌、脳癌もしくは皮膚癌の固形癌腫瘍、またはこれらの組合せである。
実施形態20において、本発明は、実施形態1〜19のいずれか1つに記載の方法を提供し、AMG900またはその薬学的に許容される塩の投薬量は、約1.5mg〜約45mgの範囲である。
実施形態21において、本発明は、実施形態1〜20のいずれか1つに記載の方法を提供し、AMG900またはその薬学的に許容される塩の投薬量は、約5mg〜約45mgの範囲である。
実施形態22において、本発明は、実施形態1〜21のいずれか1つに記載の方法を提供し、AMG900またはその薬学的に許容される塩の投薬量は、約10mg〜約40mgの範囲である。
実施形態22において、本発明は、実施形態1〜22のいずれか1つに記載の方法を提供し、AMG900またはその薬学的に許容される塩の投薬量は、約15mg〜約40mgの範囲である。
実施形態24において、本発明は、実施形態1〜23のいずれか1つに記載の方法を提供し、AMG900またはその薬学的に許容される塩の投薬量は、約16mg〜約35mgの範囲である。
実施形態25において、本発明は、対象における固形腫瘍の成長速度を減速する方法を提供し、該方法は、約10mg〜約45mgの範囲の用量のAMG900を含む投薬計画においてAMG900またはその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む。
実施形態26において、本発明は、実施形態1〜24のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、AMG900またはその薬学的に許容される塩を第2の抗癌剤と併せて投与することを含む。
実施形態27において、本発明は、第2の抗癌剤がHDAC阻害剤である実施形態26の方法を提供する。
実施形態28において、本発明は、実施形態27の方法を提供し、AMG900およびHDAC阻害剤は、連続的に投与されるか、または同時に共投与される。
実施形態29において、本発明は、実施形態16〜28のいずれか1つに記載の方法を提供し、AMG900またはその薬学的に許容される塩、およびHDAC阻害剤は、単回投与製剤で共投与される。
実施形態30において、本発明は、実施形態16〜29のいずれか1つに記載の方法を提供し、AMG900またはその薬学的に許容される塩、およびHDAC阻害剤は、別個の投与製剤で共投与される。
実施形態31において、本発明は、実施形態27〜30のいずれか1つに記載の方法を提供し、HDAC阻害剤は、ボリノスタット、ロミデプシン、パノビノスタット(LBH589)、バルプロン酸、ベリノスタット(PXD101)、モセチノスタット(MGCD103)、アベキシノスタット(PCI−24781)、エンチノスタット(MS−275)、SB939、レスミノスタット(4SC−210)、ギビノスタット(ITF2357)、CUDC−101、AR−42、CHR−2845、CHR−3996、4SC−202、CG200745、ACY−1215、またはスルフォラファンである。
実施形態32において、本発明は、実施形態1〜17のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、AMG900またはその薬学的に許容される塩を、GCSFと併せて投与することを含む。
実施形態34において、本発明は、実施形態1〜32のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、対象の体重につき約5mcg/kg〜約200mcg/kgの範囲の量でGCSFを投与することをさらに含む。
実施形態35において、本発明は、実施形態1〜34のいずれか1つに記載の方法を提供し、対象はヒトである。
実施形態36において、本発明は、実施形態26に記載の方法を提供し、第2の抗癌剤は、メトトレキサート;タモキシフェン;フルオロウラシル;5−フルオロウラシル;ヒドロキシウレア;メルカプトプリン;シスプラチン;カルボプラチン;ダウノルビシン;ドキソルビシン;エトポシド;ビンブラスチン;ビンクリスチン;パクリテキセル;チオグアニン;イダルビシン;ダクチノマイシン;イマチニブ;ゲムシタビン;アルトレタミン;アスパラギナーゼ;ブレオマイシン;カペシタビン;カルムスチン;クラジブリン;シクロホスファミン;シタラビン;デカラジン;ドセタキセル;イダルビシン;イフォスファミド;イリノテカン;フルダラビン;ミトスマイシン;ミトキサン;ミトキサントロン;トポテカン;ビノレルビン;アドリアマイシン;ミトラム(mithram);イミキモド;アレムツズマブ;エキセメスタン;ベバシズマブ;セツキシマブ;アザシチジン;クロファラビン;デシタビン;デサチニブ;デキシラゾキサン;ドセタキセル;エピルビシン;オキサリプラチン;エルロチニブ;ラロキシフェン;フルベストラント;レトロゾール;ゲフィニチブ;ゲムツズマブ;トラスツズマブ;ゲフィチニブ;イキサベピロン;ラパチニブ;レナリドミド;アミノレブリン酸;テモゾロミド;ネララビン;ソラフェニブ;ニロチニブ;ペガスパルガーゼ;ペメトレキセド;リツキシマブ;ダサチニブ;サリドマイド;ベキサロテン;テムシロリムス;ボルテゾミブ;ボリノスタット;カペシタビン;ゾレドロン酸;アナストロゾール;スニチニブ;アプレピタントもしくはネララビン、またはこれらの組合せから選択される。
AMG900を対象に投与することは、それが空腹で行われる場合に最適であり得る。したがって、本明細書に提供されるように、本発明の実施形態37は、癌を治療するためのAMG900の使用をさらに提供し、実施形態1〜36のいずれか1つに記載の投薬計画は、AMG900またはその薬学的に許容される塩を、該用量のAMG900を投与する直前の最小1時間、食物を食べていなかったときに対象に投与することをさらに含む。
実施形態38において、本明細書において上記の実施形態1〜37のいずれか1つに記載の投薬計画は、該用量のAMG900またはその薬学的に許容される塩を対象に投与した後少なくとも1時間、対象を絶食させることをさらに含んでよい。
実施形態39において、本明細書において上記の実施形態1〜38のいずれか1つに記載の投薬計画は、該用量のAMG900またはその薬学的に許容される塩を対象に投与する前および直後に少なくとも1時間、対象を絶食させることを含んでもよい。
実施形態40において、本発明は、実施形態1〜15のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、AMG900を約20mg〜約30mgの範囲の1日1回用量で連続して4日間対象に経口的に投与した直後、連続して10日間の期間のAMG900の無治療を含む。
実施形態41において、本発明は、実施形態1〜15のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、AMG900を約20mg〜約25mgの範囲の1日1回用量で連続して4日間対象に経口的に投与した直後、連続して10日間の期間のAMG900の無治療を含む。
実施形態42において、本発明は、実施形態1〜15のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、AMG900を約24mg〜約25mgの範囲の1日1回投薬量で連続して4日間対象に経口的に投与した直後、連続して10日間の期間のAMG900の無治療を含む。
実施形態43において、本発明は、実施形態1〜16のいずれか1つに記載の方法を提供し、癌は、(a)白血病、急性リンパ性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、ヘアリー細胞リンパ腫およびバーキットリンパ腫から選択されるリンパ系の造血器腫瘍、または(b)急性および慢性骨髄性白血病、脊髄形成異常性症候群および前骨髄球性白血病から選択される骨髄系の造血器腫瘍である。
実施形態44において、本発明は、実施形態17〜19のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、AMG900を約20mg〜約30mgの範囲の1日1回用量で連続して4日間対象に経口的に投与した直後、連続して10日間の期間のAMG900の無治療を含む。
実施形態45において、本発明は、実施形態17〜19のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、AMG900を約20mg〜約25mgの範囲の1日1回用量で連続して4日間対象に経口的に投与した直後、連続して10日間の期間のAMG900の無治療を含む。
実施形態46において、本発明は、実施形態17〜19のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、AMG900を約24mg〜約25mgの範囲の1日1回投薬量で連続して4日間対象に経口的に投与した直後、連続して10日間の期間のAMG900の無治療を含む。
実施形態47において、本発明は、実施形態17および43のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、AMG900を約10mg〜約80mgの範囲の1日1回用量で連続して7日間対象に経口的に投与した直後、連続して7日間の期間のAMG900の無治療を含む。
実施形態48において、本発明は、実施形態17および43のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、AMG900を約20mg〜約40mgの範囲の1日1回用量で連続して7日間対象に経口的に投与した直後、連続して7日間の期間のAMG900の無治療を含む。
実施形態49において、本発明は、実施形態17および43のいずれか1つに記載の方法を提供し、投薬計画は、AMG900を約25mg〜約35mgの範囲の1日1回投薬量で連続して7日間対象に経口的に投与した直後、連続して7日間の期間のAMG900の無治療を含む。
実施形態50において、本発明は、ヒトにおける癌を治療するためのAMG900またはその薬学的に許容される塩の使用を提供し、AMG900またはその薬学的に許容される塩は、約5mg〜約80mgの範囲の1日1回用量を含む投薬計画においてヒトに投与される。
実施形態51において、本発明は、実施形態50に記載の使用を提供し、AMG900またはその薬学的に許容される塩は、約5mg〜約45mgの範囲の1日1回用量で投与される。
実施形態52において、本発明は、実施形態50〜51のいずれか1つに記載の使用を提供し、AMG900は、約10mg〜約40mgの範囲の1日1回用量で投与される。
実施形態53において、本発明は、実施形態50〜52のいずれか1つに記載の使用を提供し、AMG900またはその薬学的に許容される塩は、約16mg〜約35mgの範囲の1日1回用量で投与される。
実施形態54において、本発明は、実施形態50〜53のいずれか1つに記載の使用を提供し、AMG900またはその薬学的に許容される塩は、約20mg〜約25mgの範囲の1日1回用量で投与される。
実施形態55において、本発明は、実施形態50〜54のいずれか1つに記載の使用を提供し、AMG900またはその薬学的に許容される塩は、約24mgの1日1回用量で投与される。
実施形態56において、本発明は、実施形態50に記載の使用を提供し、AMG900またはその薬学的に許容される塩は、約40mg〜約80mgの範囲の1日1回用量で投与される。
実施形態57において、本発明は、実施形態50〜56のいずれか1つに記載の使用を提供し、投薬計画は、AMG900またはその薬学的に許容される塩を、連続して3日間、4日間、5日間、6日間、7日間、8日間、9日間または10日間ヒトに経口的に投与することをさらに含む。
実施形態58において、本発明は、実施形態50〜57のいずれか1つに記載の使用を提供し、AMG900またはその薬学的に許容される塩は、連続して3日間、4日間、5日間、6日間、または7日間ヒトに経口的に投与される。
実施形態59において、本発明は、実施形態50〜58のいずれか1つに記載の使用を提供し、AMG900またはその薬学的に許容される塩は、連続して4日間、5日間、6日間または7日間ヒトに経口的に投与される。
実施形態60において、本発明は、実施形態50〜59のいずれか1つに記載の使用を提供し、AMG900またはその薬学的に許容される塩は、連続して4日間ヒトに経口的に投与される。
実施形態61において、本発明は、実施形態50〜59のいずれか1つに記載の使用を提供し、AMG900またはその薬学的に許容される塩は、連続して7日間ヒトに経口的に投与される。
実施形態62において、本発明は、実施形態57〜61のいずれか1つに記載の使用を提供し、投薬計画は、AMG900の1日1回連続日治療の直後、連続して6日間〜20日間の範囲の期間のAMG900またはその薬学的に許容される塩の無治療をさらに含む。
実施形態63において、本発明は、実施形態50〜62のいずれか1つに記載の使用を提供し、AMG900またはその薬学的に許容される塩は、連続して4日間、5日間、6日間、または7日間ヒトに経口的に投与された直後、連続して6日間〜20日間の範囲の期間のAMG900またはその薬学的に許容される塩の無治療が続く。
実施形態64において、本発明は、実施形態50〜63のいずれか1つに記載の使用を提供し、AMG900またはその薬学的に許容される塩は、連続して4日間または7日間ヒトに経口的に投与された直後、連続して6日間〜15日間の範囲の期間のAMG900またはその薬学的に許容される塩の無治療が続く。
実施形態65において、本発明は、実施形態50〜64のいずれか1つに記載の使用を提供し、投薬計画は、AMG900またはその薬学的に許容される塩を、GCSFと併せて投与することをさらに含む。
実施形態66において、本発明は、実施形態65の使用を提供し、GCSFは、ヒトの体重につき約5mcg/kg〜約200mcg/kgの範囲の量で投与される。
実施形態67において、本発明は、実施形態65〜66のいずれか1つに記載の使用を提供し、AMG900またはその薬学的に許容される塩は、約20mg〜約40mgの範囲の1日1回用量で投与され、GCSFが、ヒトの体重につき約5mcg/kg〜約200mcg/kgの範囲の量で併せて投与される。
実施形態68において、本発明は、実施形態65〜67のいずれか1つに記載の使用を提供し、AMG900またはその薬学的に許容される塩は、約30mg〜約40mgの範囲の1日1回用量で投与され、GCSFが、ヒトの体重につき約5mcg/kg〜約200mcg/kgの範囲の量で併せて投与される。
実施形態69において、本発明は、実施形態50〜69のいずれか1つに記載の使用を提供し、投薬計画は、AMG900またはその薬学的に許容される塩を投与する直前に少なくとも1時間、およびAMG900またはその薬学的に許容される塩を投与した直後に少なくともさらに2時間、ヒトを絶食させることをさらに含む。
実施形態70において、本発明は、実施形態50〜69のいずれか1つに記載の使用を提供し、癌は(a)膀胱癌、乳癌、大腸癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌、小細胞肺癌、食道癌、胆嚢癌、卵巣癌、子宮内膜癌、膵臓癌、胃(stomach)癌、子宮癌、子宮頸癌、甲状腺癌、脳癌、前立腺癌および皮膚癌から選択される(a)固形または血液由来の腫瘍、(b)白血病、急性リンパ性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、ヘアリー細胞リンパ腫およびバーキットリンパ腫から選択されるリンパ系の造血器腫瘍、(c)急性および慢性骨髄性白血病、脊髄形成異常性症候群および前骨髄球性白血病から選択される骨髄系の造血器腫瘍、(d)線維肉腫および横紋筋肉腫から選択される間葉起源の腫瘍、(e)星細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫およびシュワン腫から選択される中枢および末梢神経系の腫瘍、または(f)黒色腫、精上皮腫、奇形癌腫、骨肉腫、色素性乾皮症、角化棘細胞腫、甲状腺濾胞癌もしくはカポジ肉腫、のうちの1種以上である。
実施形態71において、本発明は、実施形態50〜69のいずれか1つに記載の使用を提供し、癌は、膀胱癌、乳癌、大腸癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌、非小細胞肺癌、頭頸部癌、食道癌、胃(gastric)癌、卵巣癌、子宮内膜癌、膵臓癌、胃(stomach)癌、子宮癌、子宮頸癌、甲状腺癌、脳癌、および前立腺癌から選択される固形腫瘍、またはリンパ腫もしくは白血病の1種以上、またはこれらの組合せである。
実施形態72において、本発明は、実施形態50〜69のいずれか1つに記載の使用を提供し、癌は、前立腺癌、卵巣癌、子宮内膜癌、乳癌、膀胱癌、大腸癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌、食道癌、膵臓癌、胃(stomach)癌、子宮癌、子宮頸癌、甲状腺癌、脳癌もしくは皮膚癌の固形癌腫瘍、またはこれらの組合せである。
実施形態73において、本発明は、実施形態50〜70のいずれか1つに記載の使用を提供し、癌は、(a)白血病、急性リンパ性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、ヘアリー細胞リンパ腫およびバーキットリンパ腫から選択されるリンパ系の造血器腫瘍、または(b)急性および慢性骨髄性白血病、脊髄形成異常性症候群および前骨髄球性白血病から選択される骨髄系の造血器腫瘍、またはこれらの組合せである。
実施形態74において、本発明は、実施形態50〜70および73のいずれか1つに記載の使用を提供し、癌は、急性および慢性骨髄性白血病、脊髄形成異常性症候群および前骨髄球性白血病から選択される骨髄系の造血器腫瘍、またはこれらの組合せである。
実施形態75において、本発明は、実施形態50〜70のいずれか1つに記載の使用を提供し、癌は、前立腺癌、神経分泌癌、卵巣癌、子宮内膜癌、乳癌、子宮癌、および子宮頸癌、またはこれらの組合せからなる群から選択される。
実施形態76において、本発明は、実施形態50〜75のいずれか1つに記載の使用を提供し、投薬計画は、AMG900またはその薬学的に許容される塩を、第2の抗癌剤と併せて投与することを含む。
実施形態77において、本発明は、実施形態76に記載の使用を提供し、第2の抗癌剤は、メトトレキサート;タモキシフェン;フルオロウラシル;5−フルオロウラシル;ヒドロキシウレア;メルカプトプリン;シスプラチン;カルボプラチン;ダウノルビシン;ドキソルビシン;エトポシド;ビンブラスチン;ビンクリスチン;パクリテキセル;チオグアニン;イダルビシン;ダクチノマイシン;イマチニブ;ゲムシタビン;アルトレタミン;アスパラギナーゼ;ブレオマイシン;カペシタビン;カルムスチン;クラジブリン;シクロホスファミン;シタラビン;デカラジン;ドセタキセル;イダルビシン;イフォスファミド;イリノテカン;フルダラビン;ミトスマイシン;ミトキサン;ミトキサントロン;トポテカン;ビノレルビン;アドリアマイシン;ミトラム(mithram);イミキモド;アレムツズマブ;エキセメスタン;ベバシズマブ;セツキシマブ;アザシチジン;クロファラビン;デシタビン;デサチニブ;デキシラゾキサン;ドセタキセル;エピルビシン;オキサリプラチン;エルロチニブ;ラロキシフェン;フルベストラント;レトロゾール;ゲフィニチブ;ゲムツズマブ;トラスツズマブ;ゲフィチニブ;イキサベピロン;ラパチニブ;レナリドミド;アミノレブリン酸;テモゾロミド;ネララビン;ソラフェニブ;ニロチニブ;ペガスパルガーゼ;ペメトレキセド;リツキシマブ;ダサチニブ;サリドマイド;ベキサロテン;テムシロリムス;ボルテゾミブ;ボリノスタット;カペシタビン;ゾレドロン酸;アナストロゾール;スニチニブ;アプレピタントもしくはネララビン、またはこれらの組合せから選択される。
実施形態78において、本発明は、実施形態50〜77のいずれか1つに記載の使用を提供し、投薬計画は、1日1回用量のAMG900またはその薬学的に許容される塩を投与する直前に少なくとも1時間、および投与直後に2時間、ヒトを絶食させることを含む。
実施形態79において、本発明は、癌の治療のための薬学的組成物を提供し、該組成物は、AMG900またはその薬学的に許容される塩を含む組成物を約20mg〜約45mgの範囲の有効投薬量で含み、該組成物は、癌を治療するために1日1回投与形態として連続して4日間または7日間ヒトに投与される。
実施形態80において、本発明は、ヒトにおける固形腫瘍または白血病を治療する方法を提供し、(1)約10mg〜約80mgの範囲のAMG900またはその薬学的に許容される塩の1日1回用量、(2)(a)連続して4日間のAMG900での治療に続いて連続して10日間の無治療、または(b)連続して7日間のAMG900での治療に続いて連続して7日間の無治療のいずれかを含む投与スケジュールで1日1回用量のAMG900をヒトに投与することで、固形腫瘍または白血病を治療することを含む投薬計画でヒトに投与することを含む。
実施形態81において、本発明は、ヒトにおける固形腫瘍を治療する方法を提供し、(1)約10mg〜約50mgの範囲のAMG900またはその薬学的に許容される塩の1日1回用量、(2)連続して4日間のAMG900での治療に続いて連続して10日間の無治療を含む投与スケジュールで1日1回用量のAMG900をヒトに投与することで、固形腫瘍または白血病を治療することを含む投薬計画でヒトに投与することを含む。
実施形態82において、本発明は、ヒトにおける急性骨髄性白血病(AML)または慢性骨髄性白血病(CML)を治療する方法を提供し、(1)約30mg〜約120mgの範囲のAMG900またはその薬学的に許容される塩の1日1回用量、(2)(a)連続して4日間のAMG900での治療に続いて連続して10日間の無治療、または(b)連続して7日間のAMG900での治療に続いて連続して7日間の無治療のいずれかを含む投与スケジュールで1日1回用量のAMG900をヒトに投与することで、固形腫瘍または白血病を治療することを含む投薬計画でヒトに投与することを含む。
実施形態83において、本発明は、実施形態80〜81のいずれか1つに記載の使用を提供し、AMG900は、約20mg〜約40mgの範囲の1日1回用量で投与される。
実施形態84において、本発明は、実施形態80〜81のいずれか1つに記載の使用を提供し、AMG900またはその薬学的に許容される塩は、約24mg〜約35mgの範囲の1日1回用量で投与される。
実施形態85において、本発明は、実施形態82のいずれか1つに記載の使用を提供し、AMG900またはその薬学的に許容される塩は、約50mg〜約100mgの範囲の1日1回用量で投与される。
この目的で、AMG900は、限定することなく、癌の予防または治療に有用であり、例えば、限定することなく、膀胱癌、乳癌、大腸癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌(小細胞肺癌を含む)、食道癌、胆嚢癌、卵巣癌、膵臓癌、胃(stomach)癌、子宮内膜癌、胃(gastric)癌、子宮頸癌、甲状腺癌、前立腺癌、子宮癌および皮膚癌(扁平上皮癌を含む)を含む癌などの様々な固形および血液由来の腫瘍;リンパ系の造血器腫瘍(白血病、急性リンパ性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、ヘアリー細胞リンパ腫およびバーキットリンパ腫を含む);骨髄系の造血器腫瘍(急性および慢性骨髄性白血病(AMLおよびCML)、脊髄形成異常性症候群および前骨髄球性白血病を含む);間葉起源の腫瘍(線維肉腫および横紋筋肉腫、ならびに他の肉腫、例えば、軟組織および骨を含む);中枢および末梢神経系の腫瘍(星細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫およびシュワン腫を含む);および他の腫瘍(黒色腫、精上皮腫、奇形癌腫、骨肉腫、色素性乾皮症、角化棘細胞腫、甲状腺濾胞癌もしくはカポジ肉腫を含む)が挙げられ、こうした癌は再発したか、または難治性になっている。ホルモンなどでの抗癌治療に対して抵抗性となった前立腺癌、卵巣癌、肺癌、胆管癌、または他の種類の癌のような癌も、AMG900で、本発明の投与計画において治療することができる。
本発明は、固形腫瘍、肉腫(特にユーイング肉腫および骨肉種)、網膜芽腫、横紋筋肉腫、神経芽腫、造血器悪性腫瘍(白血病およびリンパ腫を含む)、腫瘍誘導型胸水または心嚢液貯留、および悪性腹水の治療のための方法も提供する。
ヒト治療に有用であることに加えて、該化合物は、哺乳動物、齧歯動物などを含むペット、珍しい動物および農場動物の獣医的治療にも有用である。例えば、ウマ、イヌ、およびネコを含む動物は、AMG900で同様に癌を治療され得る。
製剤
AMG900は、1種または複数の無毒性の薬学的に許容される担体、希釈剤および/またはアジュバント(本明細書において「賦形剤」材料として集合的に称される。)を伴って、本発明の薬学的活性成分(API)AMG900、すなわちN−(4−((3−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−2−ピリジニル)オキシ)フェニル)−4−(4−メチル−2−チエニル)−1−フタラジンアミンを含む薬学的組成物または薬剤として癌対象に投与することができる。AMG900またはその薬学的に許容される塩形態は、製薬の従来の方法に従って加工することで、ヒトおよび他の哺乳動物を含めて患者に投与するための薬用組成物および薬学的組成物を生成することができる。
該薬学的組成物は、任意の適当な経路によって、こうした経路に適合し、目的とする難治性癌治療に有効な用量で対象に投与することができる。該組成物またはAPIは、例えば、従来の薬学的に許容される担体、アジュバントおよびビヒクルを含有する投与単位製剤で、経口的に、粘膜に、局所的に、直腸に、吸入スプレーなどによって肺に、または血管内、静脈内、腹腔内、皮下、筋肉内、胸骨内および注入技術を含めて腸管外に、投与することができる。
経口投与のため、該薬学的組成物は、例えば錠剤、カプセル、懸濁液または液体の形態であってよい。該薬学的組成物は、好ましくは、特定の量の活性成分を含有する投与単位の形態で作製される。こうした投与単位の例は、錠剤またはカプセルである。例えば、これらは、約1mg〜2000mg、および通常約1mg〜500mgの活性成分量を含有してよい。ヒトまたは他の哺乳動物のための適当な日用量は、患者の状態および他の要因に依存して広範に変動し得るが、ここでも、日常的方法および慣例を使用して決定することができる。
該癌状態を治療するための、投与されるAPI(AMG900)の量および投薬計画は、対象の年齢、体重、性別および病状、疾患の型、癌の重症度、投与の経路および頻度、ならびにAMG900または特異的塩形態を含めたこの特定の形態の物性および化学的性質を含めて、様々な要因に依存する。したがって、投薬計画は変動し得る。約0.01〜500mg、有利には約1mg〜約100mgの間、より有利には約10mgおよび約50mg、ならびにまたさらに有利には約15mg〜約40mgの間の日用量が適切であり得る。
さらに、ヒトなどの対象に投与される用量は、1日2回、推奨される日用量の半量を含む製剤で提供されてよい。したがって、実施形態86において、本発明は、対象またはヒトにおける癌を治療するための方法を提供し、該方法は、AMG900またはその薬学的に許容される塩を、約5mg〜約100mgの範囲の日用量を含む投薬計画で対象またはヒトに投与することを含む。
実施形態87において、本発明は、本明細書の実施形態57〜78または86を提供し、用量は、対象またはヒトに1日2回投与される。
実施形態88において、本発明は、本明細書の実施形態57〜78、86または87を提供し、投薬計画は、対象またはヒトに1日2回投与される約10mg〜約50mgの範囲の用量を含む。
実施形態89において、本発明は、本明細書の実施形態57〜78または86〜88を提供し、投薬計画は、対象またはヒトに1日2回投与される約5mg〜約20mgの範囲の用量を含む。
投薬量は、1日当たり1投与単位から4投与単位で投与することができる。
治療的目的で、AMG900は、指示される投与経路に適切な1種または複数のアジュバントまたは「賦形剤」と組み合わせることができる。用量ごとに投与される場合、AMG900は、ラクトース、スクロース、デンプン粉末、アルカン酸のセルロースエステル、セルロースアルキルエステル、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、リン酸および硫酸のナトリウム塩およびカルシウム塩、ゼラチン、アカシアガム、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドンならびに/またはポリビニルアルコールと添加混合することで、最終製剤を形成することができる。例えば、AMG900および賦形剤(複数可)は、簡便な投与のために、既知および容認されている方法によって錠剤またはカプセル化されてよい。適当な製剤の例として、限定することなく、丸薬、錠剤、軟および硬(シェル)ゲルカプセル、トローチ、経口的に溶解可能な形態、ならびにこれらの遅延または制御放出製剤が挙げられる。特に、カプセルまたは錠剤製剤は、API(複数可)との分散液として、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの1種または複数の制御放出薬剤を含有してよい。
乾癬および他の皮膚状態の場合、AMG900の局所調製物を患部に1日2回〜4回適用することが好ましいことがある。局所投与に適当な製剤として、皮膚を介する浸透に適当な液状または半液状製剤(例えば、リニメント剤、ローション、軟膏剤、クリーム、ペースト剤および懸濁液など)、および眼、耳または鼻への投与に適当な点滴剤が挙げられる。該活性成分の適当な局所用量は、1日1回〜4回、好ましくは1回または2回で投与される0.1mg〜150mgである。局所投与のため、APIは、0.001%w/w〜10%w/w、例えば1重量%〜2重量%の該製剤を含むことができるが、10%w/wもの量、しかし好ましくは5%w/wを超えない、およびより好ましくは0.1%〜1%の該製剤を含むことができる。
軟膏中に製剤化される場合、AMG900は、パラフィン系または水混和性のいずれかの軟膏基剤とともに用いてよい。別法として、水中油型クリーム基剤とともにクリーム中に製剤化されてよい。所望であれば、クリーム基剤の水性相は、例えば、プロピレングリコール、ブタン−1,3−ジオール、マンニトール、ソルビトール、グリセロール、ポリエチレングリコールおよびこれらの混合物などの多価アルコールを少なくとも30%w/wを含めてもよい。局所製剤は、望ましくは、皮膚または他の患部を介する活性成分の吸収または浸透を増強する化合物を含めることができる。こうした皮膚透過増強剤の例として、DMSOおよび関連類似体が挙げられる。
AMG900は、経皮的装置によって投与することもできる。好ましくは、経皮投与は、リザーバーおよび多孔質膜型、または固体マトリックス種のいずれかのパッチを使用して達成される。いずれの場合においても、AMG900は、リザーバーまたはマイクロカプセルから膜を介して、レシピエントの皮膚または粘膜と接触する活性薬剤透過性接着剤に連続的に送達される。AMG900が皮膚を介して吸収される場合、制御された、所定の流量のAMG900がレシピエントに投与される。マイクロカプセルの場合、カプセル化剤は膜として機能することもできる。
エマルジョンの油性相は、既知の方法において既知成分から構成することができる。該相が単に乳化剤を含むことができるが、少なくとも1種の乳化剤と、脂肪もしくは油または脂肪および油の両方との混合物を含むことができる。好ましくは、親水性の乳化剤は、安定剤として作用する親油性の乳化剤と一緒に含まれる。油および脂肪の両方を含めるのも好ましい。一緒になって、乳化剤(複数可)は安定剤(複数可)の有無にかかわらず、いわゆる乳化ワックスを構成し、ワックスは油および脂肪と一緒になって、クリーム製剤の油性分散相を形成するいわゆる乳化軟膏基剤を形成する。該製剤における使用に適当な乳化剤およびエマルジョン安定剤として、例えば、ツイーン60、スパン80、セトステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、モノステアリン酸グリセリン、ラウリル硫酸ナトリウム、ジステアリン酸グリセリルを単独もしくはワックスとともに、または他の当技術分野においてよく知られている材料が挙げられる。
製剤のための適当な油または脂肪の選択は、薬学的エマルジョン製剤に使用される可能性がある大部分の油におけるAPIの溶解性が非常に低いので、所望の化粧品特性を達成することに基づいている。したがって、クリームは、好ましくは、チューブまたは他の容器からの漏れを回避するための適当な粘稠性を持つ非油脂性、非染色性および洗浄可能な生成物であるべきである。ジ−イソアジペート、ステアリン酸イソセチル、ココナツ脂肪酸のプロピレングリコールジエステル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、2−エチルヘキシルパルミテートなどの直鎖もしくは分岐鎖の一塩基性もしくは二塩基性アルキルエステル、または分岐鎖エステルのブレンドを使用することができる。これらは、必要な特性に依存して単独または併用できる。別法として、白色軟パラフィンおよび/もしくは流動パラフィンまたは他の鉱油などの高融点脂質を使用することができる。
眼への局所投与に適当な製剤として、活性成分が適当な担体、特にAMG900のための水性溶媒中に溶解または懸濁されている点眼薬も挙げられる。AMG900は、好ましくは、こうした製剤中に0.5%〜20%、有利には0.5%〜10%、特に約1.5%w/wの濃度で存在する。
非経口投与の製剤は、水性または非水性の等張滅菌注入溶液または懸濁液の形態であってよい。これらの溶液および懸濁液は、経口投与用製剤における使用のために記述した1種もしくは複数の担体もしくは希釈剤を使用して、または他の適当な分散もしくは湿潤剤および懸濁剤を使用することによって、滅菌粉末または顆粒から調製することができる。例えばAMG900は、水、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、エタノール、コーン油、綿実油、落花生油、ゴマ油、ベンジルアルコール、塩化ナトリウム、トラガカントガム、および/または様々な緩衝剤中に溶解することができる。他のアジュバントおよび投与方法は、製薬技術においてよくおよび広範に知られている。AMG900は、生理食塩水、デキストロースまたは水を含めて適当な担体、またはシクロデキストリン(すなわち、Captisol)、共溶媒可溶化物(すなわち、プロピレングリコール)またはミセル可溶化物(すなわち、ツイーン80)との組成物として注入することによって投与することもできる。
滅菌の注入可能製剤は、例えば1,3−ブタンジオール中の溶液として、無毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の滅菌の注入可能な溶液または懸濁液であってもよい。用いてよい許容されるビヒクルおよび溶媒は、水、リンゲル溶液および等張塩化ナトリウム溶液である。さらに、従来、滅菌固定油が溶媒または懸濁媒体として用いられている。この目的で、合成モノまたはジグリセリドを含めて、任意の無刺激性固定油を用いることができる。さらに、オレイン酸などの脂肪酸が、注入可能物の調製に使用される。
肺投与のため、該薬学的組成物は、エアゾールの形態または乾燥粉末エアゾールを含めた吸入器で投与することができる。
該薬物の直腸投与用坐剤は、常温では固体であるが直腸温では液体であるために直腸において融解し、薬物を放出するカカオ脂およびポリエチレングリコールなどの適当な非刺激性賦形剤と該薬物とを混合することによって調製することができる。
該薬学的組成物は、滅菌などの従来の製薬作業を行うことができ、および/または保存料、安定剤、湿潤剤、乳化剤、緩衝剤などの従来のアジュバントを含有することができる。錠剤および丸薬は、追加として、腸溶コーティング剤とともに調製することができる。こうした組成物は、湿潤、甘味料、香料および芳香剤などのアジュバントを含むこともできる。
併用投与
本発明は、1種または複数の追加の薬学的活性化合物/薬剤と組み合わせて、AMG900をさらに提供する。特定の実施形態において、追加の薬学的活性剤は、癌を治療するために使用することができる薬剤であり、本明細書において第2の抗癌剤としても称される。例えば、第2の抗癌剤は、抗腫瘍薬、抗血管新生薬、化学療法薬、およびペプチダル癌治療薬から選択することができる。さらに別の実施形態において、抗腫瘍薬は、抗生物質型薬剤、アルキル化剤、抗代謝剤、ホルモン剤、免疫学的薬剤、インターフェロン型薬剤、キナーゼ阻害剤、他の種々の薬剤、およびこれらの組合せから選択される。追加の薬学的活性抗癌化合物/薬剤は、伝統的な小有機化学分子であり得るか、またはタンパク質、抗体、ぺプチボディ、DNA、RNA、またはこうした巨大分子のフラグメントであり得る。
癌の治療において使用することができ、本発明の1種または複数の化合物と併せて使用することができる特定の薬学的活性剤の例として、メトトレキサート;タモキシフェン;フルオロウラシル;5−フルオロウラシル;ヒドロキシウレア;メルカプトプリン;シスプラチン;カルボプラチン;ダウノルビシン;ドキソルビシン;エトポシド;ビンブラスチン;ビンクリスチン;パクリテキセル;チオグアニン;イダルビシン;ダクチノマイシン;イマチニブ;ゲムシタビン;アルトレタミン;アスパラギナーゼ;ブレオマイシン;カペシタビン;カルムスチン;クラジブリン;シクロホスファミン;シタラビン;デカラジン;ドセタキセル;イダルビシン;イフォスファミド;イリノテカン;フルダラビン;ミトスマイシン;ミトキサン;ミトキサントロン;トポテカン;ビノレルビン;アドリアマイシン;ミトラム(mithram);イミキモド;アレムツズマブ;エキセメスタン;ベバシズマブ;セツキシマブ;アザシチジン;クロファラビン;デシタビン;デサチニブ;デキシラゾキサン;ドセタキセル;エピルビシン;オキサリプラチン;エルロチニブ;ラロキシフェン;フルベストラント;レトロゾール;ゲフィニチブ;ゲムツズマブ;トラスツズマブ;ゲフィチニブ;イキサベピロン;ラパチニブ;レナリドミド;アミノレブリン酸;テモゾロミド;ネララビン;ソラフェニブ;ニロチニブ;ペガスパルガーゼ;ペメトレキセド;リツキシマブ;ダサチニブ;サリドマイド;ベキサロテン;テムシロリムス;ボルテゾミブ;ボリノスタット;カペシタビン;ゾレドロン酸;アナストロゾール;スニチニブ;アプレピタントもしくはネララビン、またはその薬学的に許容される塩が挙げられる。
癌の治療において使用することができ、AMG900と併せて使用することができる追加の薬学的活性剤として、エポエチンα;ダルベポエチンα;パニツムマブ;ペグフィルグラスチム;パリフェルミン;フィルグラスチム;デノスマブ;アンセスチム;AMG102;AMG386;AMG479;AMG655;AMG745;AMG951;およびAMG706、またはその薬学的に許容される塩が挙げられる。
AMG900は、吐き気を治療する薬学的活性剤と併せて使用することもできる。吐き気を治療するために使用することができる薬剤の例として、ドロナビノール;グラニセトロン;メトクロプラミド;オンダンセトロン;およびプロクロルペラジン;またはその薬学的に許容される塩が挙げられる。
さらに、AMG900は、C−met阻害剤、PI3−キナーゼ阻害剤、B−raf阻害剤、他のオーロラキナーゼ阻害剤、限定することなく、タキサンを含む抗有糸分裂剤、限定することなく、イキサベピロンを含むエポチロンが挙げられる。例えば、AMG900は、図面を含む明細書が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、PCT公開特許出願第WO2011031842号に記載される抗有糸分裂剤と併せて使用することができる。
さらに、AMG900は、アセマンナン;アクラルビシン;アルデスロイキン;アリトレチノイン;アミフォスチン;アムルビシン;アムサクリン;アナグレリド;アルグラビン;三酸化ヒ素;BAM 002(Novelos);ビカルタミド;ブロキシウリジン;セルモロイキン;セトロレリックス;クラドリビン;クロトリマゾール;DA 3030(Dong−A);ダクリズマブ;デニロイキン;ジフチトクス;デスロレリン;ジラゼップ;ドコサノール;ドキセルカルシフェロール;ドキシフルリジン;ブロモクリプチン;シタラビン;HITジクロフェナク;インターフェロンα;トレチノイン;エデルフォシン;エドレコロマブ;エフロルニチン;エミテフール;エピルビシン;エポエチンβ;リン酸エトポシド;エキシスリンド;ファドロゾール;フィナステリド;リン酸フルダラビン;フォルメスタン;フォテムスチン;硝酸ガリウム;ゲムツズマブゾガミシン;ギメラシル/オテラシル/テガフール複合;グリコピン;ゴセレリン;ヘプタプラチン;ヒト絨毛性ゴナドトロピン;ヒト胎児αフェトタンパク質;イバンドロン酸;インターフェロンα;インターフェロンαナチュラル;インターフェロンα−2;インターフェロンα−2a;インターフェロンα−2b;インターフェロンα−N1;インターフェロンα−n3;インターフェロンαcon−1;インターフェロンαナチュラル;インターフェロンβ;インターフェロンβ−1a;インターフェロンβ−1b;インターフェロンγナチュラル;インターフェロンγ−1a;インターフェロンγ−1b;インターロイキン−1β;イオベングアン;イルソグラジン;ランレオチド;LC 9018(Yakult);レフルノミド;レノグラスチム;硫酸レンチナン;レトロゾール;白血球αインターフェロン;ロイプロレリン;レバミソール+フルオロウラシル;リアロゾール;ロバプラチン;ロニダミン;ロバスタチン;マソプロコール;メラルソプロール;メトクロプラミド;ミフェプリストン;ミルテフォシン;ミリモスチム;ミスマッチド二本鎖RNA;ミトグアゾン;ミトラクトール;ミトキサントロン;モルグラモスチム;ナファレリン;ナロキソン+ペンタゾシン;ナルトグラスチム;ネダプラチン;ニルタミド;ノスカピン;新規赤血球生成刺激タンパク質;NSC 631570オクトレオチド;オプレルベキン;オサテロン;パクリタキセル;パミドロン酸;ペギンテルフェロンα−2b;ペントサンポリ硫酸ナトリウム;ペントスタチン;ピシバニル;ピラルビシン;ウサギ抗胸腺細胞ポリクローナル抗体;ポリエチレングリコールインターフェロンα−2a;ポルフィマーナトリウム;ラルチトレキセド;ラスブリカーゼ;レニウムRe 186エチドロン酸塩;RIIレチナミド;ロムルチド;サマリウム(153 Sm)レキシドロナム;サルグラモスチム;シゾフィラン;アオブゾキサン;ソネルミン;ストロンチウム−89クロリド;スラミン;タソネルミン;タザロテン;テガフール;テモポルフィン;テニポシド;テトラクロロデカオキシド;サイマルファシン;サイロトロピンα;トレミフェン;トシツモマブ−ヨード131;トレオスルファン;トレチノイン;トリロスタン;トリメトレキセート;トリプトレリン;腫瘍壊死因子αナチュラル;ウベニメックス;膀胱癌ワクチン;マルヤマワクチン;黒色腫溶解ワクチン;バルルビシン;ベルテポルフィン;ビルリジン;ジノスタチンスチマラマー;アバレリックス;AE 941(Aeterna);アンバムスチン;アンチセンスオリゴヌクレオチド;bcl−2(Genta);APC 8015(Dendreon);デキサミノグルテチミド;ジアジクオン;EL 532(Elan);EM 800(Endorecherche);エニルウラシル;エタニダゾール;フェンレチニド;フィルグラスチム SD01(Amgen);ガロシタビン;ガストリン17イムノゲン;HLA−B7遺伝子治療(Vical);顆粒球マクロファージコロニー刺激因子;ヒスタミン二塩酸塩:イブリツモマブチウキセタン;イロマスタット;IM 862(Cytran);インターロイキン−2;イプロキシフェン;LDI 200(Milkhaus);レリジスチム;リンツズマブ;CA 125モノクローナル抗体(MAb)(Biomira);癌MAb(Japan Pharmaceutical Development);HER−2およびFc MAb(Medarex);イディオタイプ105AD7 MAb(CRC Technology);イディオタイプCEA MAb(Trilex);LYM−1−イオジン131 MAb(Techniclone);ポリ多形上皮ムチン−イットリウム90 MAb(Antisoma);マリマスタット;メノガリル;ミツモマブ;モテキサフィンガドリニウム;MX 6(Galderma);ノラトレキセド;P 30タンパク質;ペグビソマント;ポルフィロマイシン;プロノマスタット;RL 0903(Shire);ルビテカン;サトラプラチン;フェニル酢酸ナトリウム;スパルフォス酸;SRL 172(SR Pharma);SU 5416(SUGEN);TA 077(Tanabe);テトラチオモリブデート;サリブラスチン;トロンボポエチン;スズエチルエチオプルプリン;チラパザミン;癌ワクチン(Biomira);黒色腫ワクチン(New York University);黒色腫ワクチン(Sloan Kettering Institute);黒色腫腫瘍溶解ワクチン(New York Medical College);ウイルス黒色腫細胞溶解ワクチン(Royal Newcastle Hospital);またはバルスポダールなどの癌を治療するために使用することができる他の薬剤と併せて使用することができる。上記に列挙される薬剤は、適切な場合に薬学的に許容される塩として投与されてもよいことに留意されたい。
本発明の化合物は、放射線治療、ホルモン治療、手術および免疫治療と併せて使用されてもよく、これらの治療は当業者に周知である。
本発明の化合物は、本明細書に列挙される疾患または状態の治療のための医薬の製造に使用することができる。
したがって、AMG900および第2の抗癌剤の複合は、独立して、同時に投与されるか、または連続的に異なる時点で別個の組成物として製剤することができるか、または両方のAPIは、錠剤、カプセル、または注射液などの単一製剤として製剤することができ、単一組成物として実質的に同時に共投与することができる。本発明は、固定比率の両方の活性薬学的成分(API)を有する単一カプセルなどの経口的に投与可能な形態、または各薬剤(API)に対して複数の別個の単位投与形態を含む。
「共投与」、「共治療」または「併用治療」という表現は、本発明におけるAMG900の使用を定義することにおいて、有益な効果を提供するレジメンで順次的に薬物の組合せの投与を包含することが意図される。
前述は本発明の例証に過ぎず、開示されている使用に本発明を限定することを意図するものではない。当業者にとって常法である変形形態および変化形態は、添付の請求項において定義されている本発明の範囲および性質の範囲内であることが意図される。言及される全ての参照文献、特許、出願、および出版物は、本明細書に書かれているかのように、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。

Claims (29)

  1. ヒトにおける癌を治療するためのAMG900またはその薬学的に許容される塩の使用であって、
    AMG900またはその薬学的に許容される塩が、約5mg〜約80mgの範囲の1日1回用量を含む投薬計画において前記ヒトに投与される、使用。
  2. AMG900またはその薬学的に許容される塩が、
    約5mg〜約45mgの範囲の1日1回用量で投与される、請求項1に記載の使用。
  3. AMG900が、約10mg〜約40mgの範囲の1日1回用量で投与される、請求項1または2のいずれか1項に記載の使用。
  4. AMG900またはその薬学的に許容される塩が、約16mg〜約35mgの範囲の1日1回用量で投与される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使用。
  5. AMG900またはその薬学的に許容される塩が、約20mg〜約25mgの範囲の1日1回用量で投与される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使用。
  6. AMG900またはその薬学的に許容される塩が、約24mgの1日1回用量で投与される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の使用。
  7. AMG900が、約40mg〜約80mgの範囲の1日1回用量で投与される、請求項1に記載の使用。
  8. 前記投薬計画が、前記用量のAMG900またはその薬学的に許容される塩を、連続して3日間、4日間、5日間、6日間、7日間、8日間、9日間、または10日間前記ヒトに経口的に投与することをさらに含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の使用。
  9. AMG900またはその薬学的に許容される塩が、連続して3日間、4日間、5日間、6日間、または7日間前記ヒトに経口的に投与される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の使用。
  10. AMG900またはその薬学的に許容される塩が、連続して4日間、5日間、6日間、または7日間前記ヒトに経口的に投与される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の使用。
  11. AMG900またはその薬学的に許容される塩が、連続して4日間前記ヒトに経口的に投与される、請求項1〜10のいずれか1項に記載の使用。
  12. AMG900またはその薬学的に許容される塩が、連続して7日間前記ヒトに経口的に投与される、請求項1〜10のいずれか1項に記載の使用。
  13. 前記投薬計画が、AMG900での前記1日1回連続日治療の直後、連続して6日間〜20日間の範囲の期間のAMG900またはその薬学的に許容される塩の無治療をさらに含む、請求項8〜12のいずれか1項に記載の使用。
  14. AMG900またはその薬学的に許容される塩が、連続して4日間、5日間、6日間、または7日間前記ヒトに経口的に投与された直後、連続して6日間〜20日間の範囲の期間のAMG900またはその薬学的に許容される塩の無治療が続く、請求項1〜13のいずれか1項に記載の使用。
  15. AMG900またはその薬学的に許容される塩が、連続して4日間または7日間前記ヒトに経口的に投与された直後、連続して6日間または15日間の範囲の期間のAMG900またはその薬学的に許容される塩の無治療が続く、請求項1〜14のいずれか1項に記載の使用。
  16. 前記投薬計画が、AMG900またはその薬学的に許容される塩を、GCSFと併せて投与することをさらに含む、請求項1〜15のいずれか1項に記載の使用。
  17. 前記GCSFが、ヒトの体重につき約5mcg/kg〜約200mcg/kgの範囲の量で投与される、請求項16に記載の使用。
  18. AMG900またはその薬学的に許容される塩が、約20mg〜約40mgの範囲の1日1回用量で投与され、GCSFがヒトの体重につき約5mcg/kg〜約200mcg/kgの範囲の量で併せて投与される、請求項16〜17のいずれか1項に記載の使用。
  19. AMG900またはその薬学的に許容される塩が、約30mg〜約40mgの範囲の1日1回用量で投与され、GCSFがヒトの体重につき約5mcg/kg〜約200mcg/kgの範囲の量で併せて投与される、請求項16〜18のいずれか1項に記載の使用。
  20. 前記投薬計画が、AMG900またはその薬学的に許容される塩を投与する直前に少なくとも1時間、およびAMG900またはその薬学的に許容される塩を投与した直後に少なくともさらに2時間、前記ヒトを絶食させることをさらに含む、請求項1〜19のいずれか1項に記載の使用。
  21. 前記癌が、(a)膀胱癌、乳癌、大腸癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌、小細胞肺癌、食道癌、胆嚢癌、卵巣癌、子宮内膜癌、膵臓癌、胃(stomach)癌、子宮癌、子宮頸癌、甲状腺癌、脳癌、前立腺癌および皮膚癌から選択される(a)固形または血液由来の腫瘍、(b)白血病、急性リンパ性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、ヘアリー細胞リンパ腫およびバーキットリンパ腫から選択されるリンパ系の造血器腫瘍、(c)急性および慢性骨髄性白血病、脊髄形成異常性症候群および前骨髄球性白血病から選択される骨髄系の造血器腫瘍、(d)線維肉腫および横紋筋肉腫から選択される間葉起源の腫瘍、(e)星細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫およびシュワン腫から選択される中枢および末梢神経系の腫瘍、または(f)黒色腫、精上皮腫、奇形癌腫、骨肉腫、色素性乾皮症、角化棘細胞腫、甲状腺濾胞癌もしくはカポジ肉腫、のうちの1種以上である、請求項1〜20のいずれか1項に記載の使用。
  22. 前記癌が、膀胱癌、乳癌、大腸癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌、非小細胞肺癌、頭頸部癌、食道癌、胃(gastric)癌、卵巣癌、子宮内膜癌、膵臓癌、胃(stomach)癌、子宮癌、子宮頸癌、甲状腺癌、脳癌、および前立腺癌から選択される固形腫瘍、またはリンパ腫もしくは白血病の1種以上、またはこれらの組合せである、請求項1〜20のいずれか1項に記載の使用。
  23. 前記癌が、前立腺癌、卵巣癌、子宮内膜癌、乳癌、膀胱癌、大腸癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌、食道癌、膵臓癌、胃(stomach)癌、子宮癌、子宮頸癌、甲状腺癌、脳癌もしくは皮膚癌の固形癌腫瘍、またはこれらの組合せである、請求項1〜20のいずれか1項に記載の使用。
  24. 前記癌が、(a)白血病、急性リンパ性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、ヘアリー細胞リンパ腫およびバーキットリンパ腫から選択されるリンパ系の造血器腫瘍、または(b)急性および慢性骨髄性白血病、脊髄形成異常性症候群および前骨髄球性白血病から選択される骨髄系の造血器腫瘍、またはこれらの組合せである、請求項1〜21のいずれか1項に記載の使用。
  25. 前記癌が、急性および慢性骨髄性白血病、脊髄形成異常性症候群および前骨髄球性白血病から選択される骨髄系の造血器腫瘍、またはこれらの組合せである、請求項1〜22のいずれか1項に記載の使用。
  26. 前記癌が、前立腺癌、神経分泌癌、卵巣癌、子宮内膜癌、乳癌、子宮癌、および子宮頸癌、またはこれらの組合せからなる群から選択される、請求項1〜23のいずれか1項に記載の使用。
  27. 前記投薬計画が、AMG900またはその薬学的に許容される塩を、第2の抗癌剤と併せて投与することを含む、請求項1〜26のいずれか1項に記載の使用。
  28. 前記第2の抗癌剤が、メトトレキサート;タモキシフェン;フルオロウラシル;5−フルオロウラシル;ヒドロキシウレア;メルカプトプリン;シスプラチン;カルボプラチン;ダウノルビシン;ドキソルビシン;エトポシド;ビンブラスチン;ビンクリスチン;パクリテキセル;チオグアニン;イダルビシン;ダクチノマイシン;イマチニブ;ゲムシタビン;アルトレタミン;アスパラギナーゼ;ブレオマイシン;カペシタビン;カルムスチン;クラジブリン;シクロホスファミン;シタラビン;デカラジン;ドセタキセル;イダルビシン;イフォスファミド;イリノテカン;フルダラビン;ミトスマイシン;ミトキサン;ミトキサントロン;トポテカン;ビノレルビン;アドリアマイシン;ミトラム(mithram);イミキモド;アレムツズマブ;エキセメスタン;ベバシズマブ;セツキシマブ;アザシチジン;クロファラビン;デシタビン;デサチニブ;デキシラゾキサン;ドセタキセル;エピルビシン;オキサリプラチン;エルロチニブ;ラロキシフェン;フルベストラント;レトロゾール;ゲフィニチブ;ゲムツズマブ;トラスツズマブ;ゲフィチニブ;イキサベピロン;ラパチニブ;レナリドミド;アミノレブリン酸;テモゾロミド;ネララビン;ソラフェニブ;ニロチニブ;ペガスパルガーゼ;ペメトレキセド;リツキシマブ;ダサチニブ;サリドマイド;ベキサロテン;テムシロリムス;ボルテゾミブ;ボリノスタット;カペシタビン;ゾレドロン酸;アナストロゾール;スニチニブ;アプレピタントもしくはネララビン、またはこれらの組合せである、請求項27に記載の使用。
  29. 前記投薬計画が、1日1回用量のAMG900またはその薬学的に許容される塩を投与する直前に少なくとも1時間、および投与直後に2時間、前記ヒトを絶食させることを含む、請求項1〜28のいずれか1項に記載の使用。
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