JP2015516433A - シリコーングラフトデンプンを含むヘアトリートメント - Google Patents

シリコーングラフトデンプンを含むヘアトリートメント Download PDF

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Abstract

毛髪のボリューム及び根元の立ち上げを増大することによって、より濃く豊かな毛髪の外観を向上できるヘアトリートメント組成物。より具体的には、本発明は、シリコーングラフトデンプン及び被膜形成ポリマーを包含するヘアトリートメント又はスタイリング組成物に関する。かかる組成物は、毛髪及び/又は頭皮などの、より濃く、より豊かな毛髪の外観が望まれる任意の部位に塗布することができる。

Description

本発明は、ヘアトリートメント又はスタイリング組成物並びにその製造及び使用方法に関する。より具体的には、本発明は、シリコーングラフトデンプン及び被膜形成ポリマーを包含するヘアトリートメント又はスタイリング組成物に関する。
毛髪の感触に対し毛髪の乾燥、べたつき又はコンディショニング不足などの負の影響を生じさずに、毛髪のボリューム及び根元立ち上げの両方をもたらすリーブオン型のヘアトリートメント及び/又はスタイリング組成物を提供することは歴史的に困難であった。リーブオン組成物において、ボリューム又は毛髪の感触という観点に対処するために多数の試みがなされてきたが、あまり成功していない。例えば、毛髪のボリュームを生むため、ヘアケア組成物に固体粒子を添加し毛髪繊維を分離する場合に、例えば、感触の犠牲を最小限に抑えるのを補佐するため平滑な円形粒子状ポリエチレンを不規則形状のシリカ粒子と共に添加するが、これらの組成物では毛髪の感触が悪化する。毛髪の感触を更に改良するために、別個にシリコーンをボリューム組成物に添加することができる。しかし、シリコーンの添加は、組成物のボリューム効果の根元立ち上げを犠牲にする恐れがあり、更には毛髪を油っぽい感触にする場合がある。加えて、被膜形成ポリマーを使用した場合、シリコーンの存在が被膜形成ポリマーの毛髪への付着に影響する場合がある。シリコーンの溶解度/相溶性によっては、別々に添加されたシリコーンは、高湿条件下で被膜完全性を低下させ得る被膜形成ポリマーの可塑化も引き起こす可能性があり、これはスタイル保持性を低下させ得る。
乾燥粒子(固体)にシリコーングラフトを提供すると、ボリュームを犠牲にすることなくより良い毛髪の感触が得られることが見出された。ボリューム及び毛髪の感触効果は、被膜形成ポリマーと組み合わせることにより更に改良され、毛髪への接着に優れ、耐湿性に優れる毛髪ボリューム剤が得られる。
特に、シリコーングラフトしたデンプン(例えば、タピオカ)に被膜形成ポリマーを組み合わせることで、所望の根元立ち上げ/ボリューム及び優れた毛髪の感触の組み合わせが得られる。加えて、この組み合わせは、他の種類の粒子では発生する恐れのある、視認され得る残渣を最小限に抑える。優れた効果の組み合わせは、シリコーングラフトタピオカデンプンを、約0.1%〜約5%のレベルで、約0.1%〜約5%のレベルで使用される被膜形成ポリマーと組み合わせて使用したときに特に実現される。
組成物の約0.01重量%〜約5重量%のシリコーングラフトタピオカデンプンと、組成物の約0.01〜約5重量%の被膜形成ポリマーと、基剤とを含む、ヘアトリートメント組成物。
本明細書は、本発明を詳細に指摘し明確に請求する請求項をもって結論とするが、本発明は、添付の図面と併せてなされる以下の説明から、より一層よく理解されると考える。
ARC(アーク)点を示すヘアピースカートの正面図。 ARC(アーク)点を示すヘアピースカートの正面図。 ARC(アーク)点を示すヘアピースカートの正面図。 組成物のデータ点を示すグラフ。
特に記述のない限り、全ての百分率は、組成物全体の重量によるものである。全ての比率は、特に記述のない限り、重量比である。全ての範囲は、包含的であり、かつ組み合わせ可能である。有効数字の数は、表示された量に対する限定を表すものでも、測定値の精度に対する限定を表すものでもない。用語「分子量」又は「M.Wt.」は、本明細書で使用するとき、特に記述のない限り、重量平均分子量を指す。「QS」は、100%とするために十分な量を意味する。
特に指示がない限り、全ての数量は、「約」という単語によって修飾されるものと解される。特に指示がない限り、全ての測定は25℃において周囲条件で実施されるものと理解され、「周囲条件」とは約1気圧及び相対湿度約50%における条件を意味する。列挙される成分についてのこうした重量パーセント(重量%)は全て活性レベルに基づいたものであり、特に断らない限り、市販の物質に含有される可能性のある基剤又は副生成物は含まれない。
本明細書では、「含む」は、最終結果に影響しない他の工程及び他の成分を加えることができることを意味する。この用語は、用語「〜からなる」及び用語「本質的に〜からなる」を包含する。本発明の組成物、方法、使用法、キット、及びプロセスは、本明細書で説明される、本発明の必須要素及び制約、並びに本明細書で説明される、追加成分若しくは任意成分、構成要素、工程、又は制約のいずれをも含み、それらからなり、本質的にそれらからなることができる。
本明細書で使用されている用語「実質的に〜がない」又は「実質的に〜を含まない」とは、組成物全体の約1重量%未満、又は約0.8重量%未満、又は約0.5重量%未満、又は約0.3重量%未満、又は約0重量%を意味する。
本明細書で使用されている「毛髪」(ヘア)とは、頭皮の毛、顔面の毛、及び身体の毛を含めた、哺乳類の毛を意味し、特に、ヒトの頭部及び頭皮上の毛に関する。
本明細書で使用されている「美容的に許容可能な」とは、説明される組成物、処方、又は成分が、過度の毒性、不適応性、不安定性、及びアレルギー反応性などを伴わず、ヒトのケラチン組織と接触させる使用に好適であることを意味する。本明細書で説明され、ケラチン組織に直接適用するという用途を有する全ての組成物は、美容的に許容可能である様制限される。
本明細書で使用されている「誘導体」としては、所定の化合物のアミド誘導体、エーテル誘導体、エステル誘導体、アミノ誘導体、カルボキシル誘導体、アセチル誘導体、酸誘導体及び/又はアルコール誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。
「ポリマー」は、本明細書で使用するとき、2つ以上のモノマーの重合から生成する化学物質を意味し、この2つ以上のモノマーは同じでも異なっていてもよい。本明細書で使用するとき、用語「ポリマー」は、モノマーの重合によって作製される全ての材料、並びに天然ポリマーを含むべきである。1種類だけのモノマーから作製されるポリマーは、ホモポリマーと称される。ポリマーは、少なくとも2つのモノマーを含む。2種以上の異なる種類のモノマーから作製されるポリマーは、コポリマーと称される。異なるモノマーの分布は、統計的に又はブロックごとに計算することができ、いずれの可能性も本発明には好適である。特に明記される場合を除いて、本明細書で使用されている用語「ポリマー」には、ホモポリマー及びコポリマーを含む、任意の種類のポリマーが含まれる。
本明細書で使用されている用語「電荷密度」は、ポリマーが構成されるモノマー単位における正の電荷数と前記モノマー単位の分子量の比を指す。ポリマー分子量に電荷密度を乗じると、所与のポリマー鎖における正に荷電した部位の数が求められる。カチオン性グアーの電荷密度は、当業者に公知である、窒素の割合(%)に関する標準元素分析法を使用して測定される。この窒素の割合(%)の値は、総タンパク質量分析用に修正した後、ポリマーのグラム当たりの正電荷数又は当量の計算に使用できる。カチオン性コポリマーに関しては、電荷密度は、合成に使用されるモノマーに応じて変化する。ポリマー中のカチオン性モノマーと非イオン性モノマーの比を確認する場合は、当業者に公知の標準NMR法が使用される。この手法は、次いで、ポリマーのグラム当たりの正電荷の数又は当量の計算に使用される。これらの値を求めた後、カチオン性ポリマーのグラム当たりのミリグラム当量(meq)数として電荷密度を記録する。
用語「ヘアトリートメント組成物」は、シリコーングラフトデンプンポリマーと被膜形成ポリマーとを含むリーブオン型製品組成物を包含する。被膜形成ポリマーは、粘度調節剤、ヘアコンディショニング剤(シリコーン若しくはタンパク質)、又はヘアセットポリマーを包含し得る。ヘアトリートメント組成物は、頭皮ケア剤、ヘアケア剤、光防護性剤、油、ワックス、防腐剤、顔料、可溶性染料、粒子剤、及び界面活性剤から選択される少なくとも1つの他の非高分子活性成分若しくは添加剤を、好適な化粧料基剤に更に含んでもよい。ヘアトリートメント組成物は、ゲル、粘稠なローション、スプレージェル、O/W型エマルション、W/O型エマルション、マイクロエマルション、ヒドロアルコール性組成物、ヘアスプレー、発泡デバイスと組み合わされた発泡性組成物の形態であることができる。
第1の態様、他の態様、及び他の関連する成分による組成物の特徴は、以降本明細書中で詳細に記述されている。本明細書に記載されている全ての成分は、本明細書に記載した必須成分と物理的及び化学的に適したものであるべきであり、組成物の安定性、審美性又は性能を過度に損なうことのないものでなければならない。
本発明の実施形態によると、ヘアトリートメント組成物は、1)シリコーングラフトタピオカデンプンと2)被膜形成ポリマーとを含む。ヘアトリートメント組成物は、基剤及び/又は任意成分を更に含んでもよい。ヘアトリートメント組成物は、所望の根元立ち上げ/ボリューム及び良好な毛髪の感触の組み合わせをもたらす。加えて、この組み合わせは、他の種類の粒子では発生する恐れのある、視認され得る残渣を最小限に抑える。所望の根元立ち上げ/ボリューム、良好な毛髪の感触、及び低残渣の組み合わせは、本明細書に記載の試験方法によって実証できる。加えて、本明細書に記載の組成物に関するこれらの効果を支持するデータを、図4に見出すことができる。
A.シリコーングラフトタピオカデンプン
シリコーングラフトデンプンは、デンプンを表面に塗布したときの滑り又はなめらかな感触を改良するように改質された水不溶性粒子(周囲条件下)である。
一実施形態において、シリコーングラフトデンプンは、毛髪の感触及び根元立ち上げ/ボリュームという主要効果がAkzo Nobelによって証明されているシリコーングラフトタピオカデンプンである。その商標名はDry Flo TSで、そのINCI名はタピオカデンプンポリメチルシルセスキオキサンである。これは、ナトリウムメチルシリコネート(ポリメチルシルセスキオキサン)とタピオカデンプンの反応によって製造される。タピオカデンプンは、キャッサバの根から当該技術分野において既知の標準的手段によって供給される。このシリコーングラフトタピオカデンプンは、CAS番号68989−12−8として市販されている。一実施形態において、タピオカデンプンは、約83%のアミロペクチンと約17%のアミラーゼとを含む。これが、ナトリウムメチルシリコネートにグラフトされる。シリコーングラフトタピオカデンプンは、米国特許第7,375,214号、同第7,799,909号、同第6,037,466号、同第2,852,404号、同第5,672,699号、及び同第5,776,476号に記載の方法を含むがこれらに限定されない任意の既知手段を用いて生成できる。
シリコーングラフトデンプンは、ヘアトリートメント又はスタイリング組成物に、ヘアトリートメント組成物の約0.01重量%〜約5重量%のレベルで添加できる。一実施形態では、そのレベルは約0.1〜約2%である。
B.被膜形成材料
シリコーングラフトデンプンは、更に被膜形成ポリマーと組み合わせて、立ち上げ及びボリュームという所望の消費者利益をもたらすことができる。被膜形成ポリマーは、ヘアトリートメント又はスタイリング組成物にヘアトリートメント組成物の約0.01重量%〜約5重量%のレベルで添加できる。一実施形態では、そのレベルは約0.1%〜約2%である。被膜形成ポリマーは、一般的に繰り返し構造単位(モノマー)を有する大分子であり、表面に塗布し硬化又は乾燥させると、表面上に薄膜を生じる。これらの被膜形成ポリマーは、粘度付与(組成物の粘度増大)、ヘアコンディショニング付与(なめらかさ、摩擦低減)、又は毛髪繊維に対する根元立ち上げ/ボリューム付与等の様々な機能をその配合物内に有する。好適な被膜形成ポリマーとしては、限定するものではないが、アクリレート、アシルアミド、シリコーン、ポリビニル化合物、ポリクオタニウム化合物、エラストマー材料、ラテックス、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、ナイロン化合物、ワックス系化合物、並びにセラック、ゴム、セルロース、キトサン、多糖類、タンパク質などの天然ポリマー、及びこれらの任意の組み合わせが挙げられる。
別の実施形態において、被膜形成ポリマーはシリコーン化合物を包含する。水溶性又はアルコール/水可溶性化合物としては、シロキサンのPEG若しくはPPG誘導体又はPEG 10ジメチコーン、PEG 8ジメチコーン、PEG 12ジメチコーンなどの両変性物、及びこれらの任意の組み合わせが挙げられる。
他の実施形態において、ヘア組成物は、ある程度の根元立ち上げ又はスタイリングを提供する被膜形成ポリマーを含む。スタイリング被膜形成ポリマーとしては、限定するものではないが、PVP、PVP/VA、アクリレート、ポリウレタン、ポリクオタニウム化合物及び多糖類が挙げられる。こうしたスタイリングポリマーの商標名としては、限定するものではないが、AMAZE、Amphomer、BioStyle、Luviquat、Luviflex、Luvimer、Luviset、Ultrahold、AQ、Acudyne、Kytamer、Aqua Style、Styleze、Eco Smooth、Gantrez、Aquaflex、Advantage、Gafquat、OmniRex、及びthe PVP Kシリーズが挙げられる。
別の実施形態において、ヘアトリートメント組成物は、フリーラジカル重合可能なモノマーのビニルピロリドン、メタクリルアミド及びビニルイミダゾールから調製できる被膜形成ポリマーを含む。そのようなポリマーの調製は、国際公開第03/092640号の、例えば、実施例61、62、64及び65に記載されており、商品名Luviflex(登録商標)Clear(BASF)(INCI名:VP/メタクリルアミド/ビニルイミダゾールコポリマー)として市販されている。更なる好適な被膜形成ポリマーとしては、限定するものではないが、2008年1月24日公開の米国特許出願公開第20080020004A1号が挙げられる。
1.シリコーン
別の実施形態において、被膜形成ポリマーはシリコーン化合物を包含する。水溶性又はアルコール/水可溶性化合物としては、シロキサンのPEG若しくはPPG誘導体又はPEG 10ジメチコーン、PEG 8ジメチコーン、PEG 12ジメチコーンなどの両変性物、及びこれらの任意の組み合わせが挙げられる。
2.粘度調整剤
一実施形態において、本発明による剤は、少なくとも1種の粘度調節剤を、約0.01〜約20重量%若しくは約0.05〜約10重量%又は別の実施形態では約0.1〜約5重量%の量で含む。一実施形態において、粘度調節剤は増粘ポリマーであり、アクリル酸及びメタクリル酸から選択される少なくとも1種の第1のモノマー種と、アクリル酸とエトキシル化脂肪族アルコールとのエステルから選択される少なくとも1種の第2のモノマー種とのコポリマー;架橋ポリアクリル酸;アクリル酸及びメタクリル酸から選択される少なくとも1種の第1のモノマー種と、アクリル酸とC10〜C30アルコールとのエステルから選択される少なくとも1種の第2のモノマー種との架橋コポリマー;アクリル酸及びメタクリル酸から選択される少なくとも1種の第1のモノマー種と、イタコン酸とエトキシル化脂肪族アルコールとのエステルから選択される少なくとも1種の第2のモノマー種とのコポリマー;アクリル酸及びメタクリル酸から選択される少なくとも1種の第1のモノマー種と、イタコン酸とエトキシル化C10〜C30アルコールとのエステルから選択される少なくとも1種の第2のモノマー種と、C1〜C4アミノアルキルアクリレートから選択される第3のモノマー種とのコポリマー;アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選択される2種以上のモノマーのコポリマー;ビニルピロリドンとアンモニウムアクリロイルジメチルタウレートとのコポリマー;アンモニウムアクリロイルジメチルタウレートと、メタクリル酸とエトキシル化脂肪族アルコールとのエステルから選択されるモノマーとのコポリマー;ヒドロキシエチルセルロース;ヒドロキシプロピルセルロース;ヒドロキシプロピルグアー;ポリアクリル酸グリセリル;ポリメタクリル酸グリセリル;少なくとも1種のC2、C3又はC4アルキレン及びスチレンのコポリマー;ポリウレタン;ヒドロキシプロピルスターチホスフェート;ポリアクリルアミド;デカジエンで架橋された無水マレイン酸とメチルビニルエーテルとのコポリマー;イナゴマメ種子粉;グアーガム;キサンタン;デヒドロキサンタン;カラギーナン;カラヤゴム;加水分解されたコーンスターチ;ポリエチレンオキシドと、脂肪族アルコールと飽和メチレンジフェニルジイソシアネートとのコポリマー(例えば、PEG−150/ステアリルアルコール/SMDIコポリマー)から選択される。
3.スタイリングポリマー
一実施形態において、被膜形成ポリマーは、両性ヘアスタイリングポリマー、双性イオン性ヘアスタイリングポリマー、アニオン性ヘアスタイリングポリマー、非イオン性ヘアスタイリングポリマー、カチオン性ヘアスタイリングポリマー、及びこれらの混合物からなる群から選択されるヘアスタイリングポリマーである。
ヘアスタイリング配合物は、カチオン性ヘアスタイリングポリマーを含み得る。本発明に適しているカチオン性ヘアスタイリングポリマーは、カチオン基又はカチオン化可能な基を有するポリマーから選択され得る。本発明に適しているカチオン性ポリマーには、第一級、第二級、第三級又は第四級アミノ基を含む。一実施形態において、カチオン電荷密度は1〜7meq/gである。好適なカチオン性ポリマーは、第四級アミノ基を含有する。カチオン性ポリマーは、ホモ又はコポリマーであることができ、第四級窒素基がポリマー鎖中に含まれるか、又は1つ以上のモノマー上の置換基として含まれる。アンモニウム基を含有するモノマーは、非カチオン性モノマーと共重合することができる。好適なカチオン性モノマーは、ラジカル重合を起こすことができる不飽和化合物で、少なくとも1つのカチオン性基を有しており、特にアンモニウム置換ビニルモノマー(例えば、トリアルキルメタクリルオキシアルキルアンモニウム、トリアルキルアクリルオキシアルキルアンモニウム、ジアルキルジアリルアンモニウム)、及びピリジニウム、イミダゾリウム若しくは四級ピロリドンなどの環状カチオン性窒素含有基を有する四級ビニルアンモニウムモノマー、例えば、アルキルビニルイミダゾリウム、アルキルビニルピリジニウム、又はアルキルビニルピロリドンの塩である。これらのモノマーのアルキル基は、低級アルキル基、例えば、C1〜C7アルキル基であり、一実施形態ではC1〜C3アルキル基である。
アンモニウム基を含有するモノマーは、非カチオン性モノマーと共重合することができる。好適なコモノマーは、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、アルキル−及びジアルキルアクリルアミド、アルキル−及びジアルキルメタクリルアミド、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、ビニルカプロラクトン、ビニルカプロラクタム、ビニルピロリドン、ビニルエステル、例えば酢酸ビニル、ビニルアルコール、プロピレングリコール、又はエチレングリコールであり、これらのモノマーのアルキル基は、C1〜C7アルキル基であり、一実施形態ではC1〜C3アルキル基である。
第四級アミノ基を有する好適なポリマーは、例えばCTFA化粧品成分辞典(Cosmetic Ingredient Dictionary)に、メチルビニルイミダゾリウムクロリド/ビニルピロリドンコポリマー(ポリクオタニウム−16)、又は四級化ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマー(ポリクオタニウム−11;ISPからのGafquat(登録商標)755N−PW)等の「ポリクオタニウム」という名称で記載されているもの、並びに、例えば、第四級末端基を有するシリコーンポリマー(クオタニウム−80)等の第四級シリコーンポリマー又はシリコーンオリゴマーである。
合成由来の好適なカチオン性ポリマーとしては、ポリ(塩化ジメチルジアリルアンモニウム);アクリルアミド及び塩化ジメチルジアリルアンモニウムからのコポリマー;硫酸ジエチルと、ビニルピロリドン及びジメチルアミノエチルメタクリレートからのコポリマーとの反応によって生成する四級アンモニウムポリマー、特にビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートメトサルフェートコポリマー(例えば、Gafquat(登録商標)755 N;Gafquat(登録商標)734);塩化メチルビニルイミダゾリウムとビニルピロリドンからの四級アンモニウムポリマー(例えば、BASFからのLuviquat(登録商標)HM 550;BASFからのLuviquat(登録商標)Hold;BASFからのポリクオタニウム−46[ビニルカプロラクタム{VCap}、ビニルピロリドン{VP}及び四級化ビニルイミダゾール{QVI}];BASFからのLuviquat(登録商標)FC 905[ポリクオタニウム−16]);Luviquat Supreme(登録商標)(ポリクオタニウム−68、ビニルピロリドン、メタクリルアミド、ビニルイミダゾール及び四級化ビニルイミダゾールの四級化コポリマー);ポリクオタニウム−35;ポリクオタニウム−57;トリメチルアンモニウム=エチルメタクリレート=クロリドからのポリマー;塩化ジメチルジアリルアンモニウム、アクリル酸ナトリウム及びアクリルアミドからのターポリマー(例えば、Merquat(登録商標)Plus 3300);ビニルピロリドン、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、及びメタクリロイルアミノプロピルラウリルジメチルアンモニウムクロリドからのコポリマー;ビニルピロリドン、ジメチルアミノエチル=メタクリレート、及びビニルカプロラクタムからのターポリマー(例えば、Gaffix(登録商標)VC 713);ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドコポリマー(例えば、Gafquat(登録商標)HS 100);ビニルピロリドン及びジメチルアミノエチル=メタクリレートからのコポリマー;ビニルピロリドン、ビニルカプロラクタム、及びジメチルアミノプロピルアクリルアミドからのコポリマー;少なくとも1個の四級アンモニウム基で置換されたヒドロキシ酸から選択される少なくとも1種の第1の種類のモノマーから生成するポリエステル又はオリゴエステル;末端位置で四級アンモニウム基で置換されたジメチルポリシロキサンが挙げられる。
天然ポリマーに由来する好適なカチオン性ポリマーには、特に、多糖類のカチオン性誘導体、例えば、カチオン性セルロース誘導体、デンプン、又はグアーが含まれる。カチオン性多糖類は、例えば、以下の一般式によって表される:
G−O−B−N+−Ra−Rb−Rc-
Gは、無水グルコース残基、例えば、デンプン又はセルロース無水グルコースであり、
Bは、二価の結合基、例えば、アルキレン、オキシアルキレン、ポリオキシアルキレン又はヒドロキシアルキレンであり、Ra、Rb及びRcは、互いに独立して、アルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アルコキシアルキル又はアルコキシアリールであり、そのいずれも22個までの炭素原子を有することができ、Ra、Rb及びRcの炭素原子の総数は、一実施形態では最大で20である。
カチオン性セルロース誘導体には、少なくとも1つの第四級アンモニウム基、例えば、ヒドロキシエチルセルロース及びジアリルジメチルアンモニウムクロリドから作製されるコポリマー(ポリクオタニウム−4)、又はトリアキルアンモニウム基で置換されたヒドロキシエチルセルロース及びエポキシドから作製される反応生成物(ポリクオタニウム−10)を有するものが含まれ、アルキル基は、1〜20個の炭素原子を有することができ、一実施形態ではアルキル基はメチル基である。一実施形態において、分子量は約100,000〜約600,000であり、別の実施形態において、分子量は約200,000〜約400,000である。一実施形態において、窒素含有量は約0.5〜4%であり、別の実施形態においては約1.5〜3%である。一実施形態において、セルロース誘導体はポリクオタニウム−4であり、これはCelquat(登録商標)HlOO及びCelquat(登録商標)L200の商標名で販売されている。
カチオン性ラテックスヘアスタイリングポリマーもまた、好適である。
一実施形態において、カチオン性ポリマーは、ポリクオタニウム−4、ポリクオタニウム−11、ポリクオタニウム−16、ポリクオタニウム−68、これらの混合物、及びポリクオタニウム−68と非イオン性ポリマーとの混合物である。別の実施形態において、カチオン性ポリマーは、ポリクオタニウム−4、ポリクオタニウム−11、ポリクオタニウム−68、及びこれらの混合物である。
一実施形態において、ヘアスタイリング配合物は、約0.1重量%未満のキトサン、キトサン塩、及びキトサン誘導体を含む。別の実施形態において、ヘアスタイリング配合物は、キトサン、キトサン塩、及びキトサン誘導体を実質的に含まない。
エアロゾルヘアスプレー製品が、約15%〜約30%未満のVOCを含むとき、好適なカチオン性ポリマーは、ポリクオタニウム−4、ポリクオタニウム−11、ポリクオタニウム−16、ポリクオタニウム−68、これらの混合物であり、一実施形態では、ポリクオタニウム−4、ポリクオタニウム−68、及びこれらの混合物である。
エアロゾルヘアスプレー製品が、約30%〜約54%未満のVOCを含むとき、好適なカチオン性ヘアスタイリングポリマーは、ポリクオタニウム−4、ポリクオタニウム−11、ポリクオタニウム−68、これらの混合物であり、一実施形態では、ポリクオタニウム−4、ポリクオタニウム−68、及びこれらの混合物である。
ヘアスタイリング配合物は、両性又は双性イオン性ヘアスタイリングポリマーを含み得る。双性イオン性及び両性ポリマーは、アルキルアクリルアミド、アルキルアミノアルキルメタクリレート、並びにアクリル酸及びメタクリル酸、並びに必要に応じて、それらのエステルからの2つ以上のモノマーから形成されるコポリマー、特にオクチルアクリルアミド、アクリル酸、ブチルアミノエチルメタクリレート、メチルメタクリレート、及びヒドロキシプロピルメタクリレートからのコポリマー(オクチルアクリルアミド/アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレートコポリマー、例えば、Akzo NobelからのAmphomer(登録商標));第四級アミノ基を保有する少なくとも1つの第1の種類のモノマー、並びに酸性基を保有する少なくとも1つの第2の種類のモノマーから形成されるコポリマー;脂肪アルコールアクリレート、アルキルアミンオキシドメタクリレート、並びにアクリル酸及びメタクリル酸、並びに必要に応じて、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選択される少なくとも1つのモノマーからのコポリマー、特にラウリルアクリレート、ステアリルアクリレート、エチルアミンオキシドメタクリレート、並びにアクリル酸及びメタクリル酸、並びに必要に応じて、それらのエステルから選択される少なくとも1つのモノマーからのコポリマー;メタクリロイルエチルベタイン並びにメタクリル酸及びメタクリル酸エステルから選択される少なくとも1つのモノマーからのコポリマー;アクリル酸、メチルアクリレート、及びメタクリルアミドプロピルメチルアンモニウムクロリドからのコポリマー(ポリクオタニウム−47);アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド及びアクリレートからのコポリマー、又はアクリルアミド、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、2−アミドプロピルアクリルアミドスルホン酸塩及びジメチルアミノプロピルアミンからのコポリマー(ポリクオタニウム−43);第四級クロトノイルベタイン又は第四級クロトノイルベタインエステルから生産できるオリゴマー又はポリマー等、から選択することができる。
両性及び双性イオン性ラテックスヘアスタイリングポリマーもまた、好適である。
Amphomer(登録商標)等の両性ポリマーは、それらの中和された形態又は部分的に中和された形態で存在する。好適な中和剤には、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリイソプロパノールアミン(TIPA)、2−アミノブタノール、2−アミノメチルプロパノール(AMP)、アミノエチルプロパンジオール、ジメチルステアラミン(Armeen 18 D)、ケイ酸ナトリウム、テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミン(Neutrol(登録商標)TE)、アンモニア(NH3)、トリエタノールアミン、トリメチルアミン(Tris Amino Ultra)、アミノメチルプロパンジオール(AMPD)が含まれ、一実施形態では2−アミノブタノール、アンモニア、及び2−アミノメチルプロパノールである。別の実施形態において、Amphomer(登録商標)の中和剤は2−アミノメチルプロパノールである。
好適な両性又は双性イオン性ポリマーは、ポリクオタニウム−47、オクチルアクリルアミド/アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレートコポリマー、及びこれらの混合物であり、一実施形態ではオクチルアクリルアミド/アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレートコポリマー、特にAkzo NobelからのAmphomer(登録商標)である。
ヘアスタイリング配合物は、アニオン性ポリマーを含み得る。好適なアニオン性ヘアスタイリングポリマーは、アクリル酸、アクリル酸エチル、及びN−tert−ブチルアクリルアミドからのターポリマー;架橋若しくは非架橋の酢酸ビニル/クロトン酸コポリマー;アクリル酸tert−ブチル、アクリル酸エチル、及びメタクリル酸からのターポリマー;ポリスチレンスルホン酸ナトリウム;酢酸ビニル、クロトン酸、及びプロピオン酸ビニルからのコポリマー;酢酸ビニル、クロトン酸、及びネオデカン酸ビニルからのコポリマー;アミノメチルプロパノール/アクリレートコポリマー;ビニルピロリドンと、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、及びメタクリル酸エステルの中から選択される少なくとも1つの更なるモノマーとのコポリマー;メチルビニルエーテル及びマレイン酸モノアルキルエステルからのコポリマー;アリルメタクリレートと、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、及びメタクリル酸エステルの中から選択される少なくとも1つの更なるモノマーとのコポリマーのアミノメチルプロパノール塩;アクリル酸エチル及びメタクリル酸からの架橋コポリマー;酢酸ビニル、モノ−n−ブチルマレエート、及びアクリル酸イソボルニルからのコポリマー;アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、及びメタクリル酸エステルの中から選択される2つ以上のモノマーからのコポリマー、オクチルアクリルアミドと、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、及びメタクリル酸エステルの中から選択される少なくとも1つのモノマーからのコポリマー;ジグリコール、シクロヘキサンジメタノール、イソフタル酸、及びスルホイソフタル酸からのポリエステル;ポリウレタン;並びにポリウレタンとアクリレートとのコポリマー、の中から選択される。好適なポリエステルポリマーとしては、ポリエステル−5ポリマー、例えばAQ(登録商標)48 Ultraポリマー、(ジグリコール/CHDM/イソフタレート/SIPコポリマー)、AQ(登録商標)55 S、及びAQ(登録商標)38 S(すべてEastman Chemical Companyより)が挙げられる。ポリビニルメタクリル酸/マレイン酸コポリマー(ISPからのOmnirez(登録商標)2000)も好適である。アニオン性ラテックスヘアスタイリングポリマーもまた、好適である。
好適なアニオン性ポリマーは、ポリウレタン−1(例えば、BASFからのLuviset(登録商標)P.U.R.)、ポリウレタン−14/AMP−アクリレートポリマーブレンド(例えば、Akzo NobelからのDynamX(登録商標))、及びこれらの混合物からなる群から選択される。一実施形態において、アニオン性ポリマーはポリウレタン−1である。
エアゾールヘアスプレー製品が約41%〜約54%のVOCを含む場合、好適なアニオン性ポリマーは、ポリウレタン−14/AMP−アクリレートポリマーブレンド(例えば、Akzo NobelからのDynamX(登録商標))、ポリエステル−5ポリマー(例えば、すべてEastman Chemical CompanyからのAQ(登録商標)48 Ultraポリマー、AQ(登録商標)55 S、AQ(登録商標)38 S)、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
一実施形態において、アニオン性ポリマーは、中和された形態又は部分的に中和された形態で存在する。好適な中和剤には、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリイソプロパノールアミン(TIPA)、2−アミノブタノール、2−アミノメチルプロパノール(AMP)、アミノエチルプロパンジオール、ジメチルステアラミン(Armeen 18 D)、ケイ酸ナトリウム、テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミン(Neutrol(登録商標)TE)、アンモニア(NH3)、トリエタノールアミン、トリメチルアミン(Tris Amino Ultra)、アミノメチルプロパンジオール(AMPD)が挙げられ、一実施形態では2−アミノブタノール、アンモニア、及び2−アミノメチルプロパノールである。別の実施形態において、中和剤は2−アミノメチルプロパノールである。
ヘアスタイリング配合物は、非イオン性ヘアスタイリングポリマーを含み得る。好適な非イオン性ポリマーには、限定するものではないが、ビニルピロリドン、ビニルカプロラクタム、例えば酢酸ビニル等のビニルエステル、ビニルアルコール、アクリルアミド、メタクリルアミド、アルキル−及びジアルキルアクリルアミド、アルキル−及びジアルキルメタクリルアミド、アクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、プロピレングリコール、若しくはエチレングリコールのモノマーの少なくとも1つから形成されるホモポリマー又はコポリマーが含まれ、これらのモノマーのアルキル基はC1〜C7アルキル基であり、C1〜C3アルキル基である。好適なホモポリマーは、例えば、ビニルカプロラクタム、ビニルピロリドン、又はN−ビニルホルムアミドのホモポリマーである。更に好適な非イオン性ヘアスタイリングポリマーとしては、例えば、ビニルピロリドン及び酢酸ビニルからのコポリマー、ビニルピロリドン、酢酸ビニル及びプロピオン酸ビニルからのターポリマー、ポリアクリルアミド;ポリビニルアルコール、並びにポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコールコポリマーが挙げられる。また、ポリビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルアミノアクリレートコポリマー(ISPからのAquaflex(登録商標)SF 40);イソブチレンエチルマレインイミド/ヒドロキシエチルマレインイミドコポリマー(ISPからのAquaflex(登録商標)FX 64);ビニルカプロラクタム/ポリビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマー(ISPからのAdvantage(登録商標))も好適である。非イオン性ラテックスヘアスタイリングポリマーも好適である。
好適な非イオン性ポリマーには、ポリビニルピロリドン(PVP);ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル(PVP/VA)コポリマー;ポリビニルピロリドン、ポリビニルカプロラクタム、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー;ビニルピロリドン、メタクリルアミド、及びビニルイミダゾールのコポリマー;ポリビニルアルコール、イソブチレン/エチルマレイミド/ヒドロキシエチルマレイミドコポリマー;ビニルピロリドン、酢酸ビニル、及びプロピオン酸ビニルからのコポリマーが含まれる。一実施形態では、非イオン性ポリマーには、ポリビニルピロリドン(K90、85、80、60、30)、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー(PVP/VA 64)、ビニルピロリドン、メタクリルアミド、及びビニルイミダゾールターポリマー(例えば、BASFからのLuviset(登録商標)Clear)、並びにこれらの混合物が含まれる。別の実施形態では、非イオン性ポリマーには、PVP K60、30、及びPVP/VA 37/64が含まれる。更に別の実施形態では、非イオン性ポリマーには、PVP K60、及びPVP/VA 37/64が含まれる。
エアゾールヘアスプレー製品が約40%〜約54%のVOCを含む場合、好適な非イオン性ポリマーは、ポリビニルピロリドンポリマーであり、一実施形態ではビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー(PVP/VA)であり、別の実施形態ではPVP/VA 37である。
ヘアスタイリング配合物は、ラテックスヘアスタイリングポリマーを含み得る。本明細書で使用するとき、「ラテックスヘアスタイリングポリマー溶液」は、ラテックスヘアスタイリングポリマーの水中液滴である。ラテックスポリマー溶液の利点は、組成物が、最大50重量%のラテックスポリマーを含むときでさえ、水への同様の粘度を有することである。水で薄められたポリマー溶液は、バルブインサートの混合物を詰まらせることなく、容易に噴霧され、更に、良好な保持性を提供することができる。
ラテックスヘアスタイリングポリマーは、アニオン性ラテックスヘアスタイリングポリマー、両性ラテックスヘアスタイリングポリマー、非イオン性ラテックスヘアスタイリングポリマー、カチオン性ラテックスヘアスタイリングポリマー、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
好適なアニオン性ラテックスポリマーには、ウレタン系ポリマー、例えば、ポリウレタン−34(バイエルからのBaycusan(登録商標))が含まれる。ポリウレタン−34は、欧州特許第2105127A1号に記載されている。本発明の実施形態において、ヘアスタイリングポリマーは、ラテックスヘアスタイリングポリマーのポリウレタン−34である。好適な両性ラテックスヘアスタイリングポリマーには、Amphomer(登録商標)及びAMP(欧州特許第0688557B1号)と混合した、スチレン/ブチルアクリレート、又はメチルメタアクリレート/ブチルアクリレートラテックス系ラテックス樹脂が含まれる。好適な非イオン性ラテックスヘアスタイリングポリマーには、非イオン性エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックコポリマー界面活性剤(米国特許第5,525,657号)を含む、スチレン−ブタジエンポリマー、アクリル、酢酸ビニルポリマー、及びこれらの混合物が含まれる。好適なカチオン性ラテックスヘアスタイリングポリマーには、カチオン性及び/又は非イオン性界面活性剤(米国特許第6512034号)を含む、カチオン性グラフト修飾ゴムラテックスポリマーが含まれる。
ヘアスタイリング配合物は、ヘアスタイリングポリマーのブレンドを含み得る。カチオン性ヘアスタイリングポリマーとアニオン性ヘアスタイリングポリマーを組み合わせたブレンドがある場合、カチオン性ヘアスタイリングポリマーは、一実施形態においてヘアスタイリング配合物及び噴射剤の重量の約0.2重量%未満(than about 0.2%)であり、別の実施形態において約0.15重量%未満であり、別の実施形態において約0.1重量%未満である。好適なポリマー混合物には、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマーと混合したヒドロキシエチルセルロース及びジアリルジメチルアンモニウムクロリドからのカチオン性セルロース誘導体;ポリビニルピロリドンと混合したキトサン;ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー及び/若しくはポリビニルピロリドンと混合した塩化メチルビニルイミダゾリウム及びビニルピロリドンからの第四級アンモニウムポリマー;並びにオクチルアクリルアミド/アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレートコポリマー(Amphomer(登録商標))とポリビニルピロリドン(PVP)が挙げられる。
一実施形態において、ポリマー混合物は、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー(PVP/VA)、及びポリビニルピロリドン(PVP);並びにオクチルアクリルアミド/アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレートコポリマー(Amphomer(登録商標))とポリビニルピロリドン(PVP)との混合物である。
C.増粘剤
一実施形態において、被膜形成ポリマーは、身体、衣類又は家具の他の部分に望ましくない滴下をしないように、組成物の持続性を向上するための化粧品成分増粘剤を含んでもよい。例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロースベースの増粘剤等の、任意の好適な増粘剤を使用できる。別の実施形態において、Lubrizol、Ultrez 10、Ultrez 20、及びUltrez 21からのカーボポール及びカーボポール誘導体の選択肢並びにSepigelラインなどのSeppicからのアクリルアミドの選択肢等の好適な増粘剤が組成物に含まれる。増粘剤ポリマーのその他の好適な例は、デヒドロキサンタンガム(Akzo NobelからのAmaze XT)などのキサンタンガム又はキサンタンガム誘導体である。
D.基剤
通常これらの目的のために用いられる化粧用、ヘアセット、又はヘアケアポリマーは、水性、アルコール性、又は水性−アルコール性媒質中において、良好なセット及び/又はケア特性を示す。特定の実施形態では、組成物は約10〜90%のアルコール、あるいは約15〜75%のアルコール、あるいは約25〜50%のアルコールを含む。エタノールなどの任意の好適なアルコールを使用してよい。ただし、別の実施形態において、組成物はアルコールを含まず、基剤は水である。この実施形態において、組成物は約10%〜約99.5%が水であり、別の実施形態において約50%〜約99%が水であり、更に別の実施形態において約75%〜約99%が水である。
しかし、例えば感触、つや、櫛通り、セット持続性等などのすべての要求が満足されない場合がある。国際公開第03/092640号は、(メタ)アクリルアミド単位を有する水溶性コポリマー及びそのヘアトリートメント剤への使用を開示している。SOFW−Journal,12−2003,65〜72頁は、ビニルピロリドン/メタクリルアミド/ビニルイミダゾールコポリマーを含むヘアスタイリング組成物を記載している。
E.任意成分
本発明のヘアトリートメント及び/又はスタイリング組成物には、必要に応じて更に任意の追加成分を含ませることもできる。これらの任意成分は、物理的及び化学的に組成物の成分に適合する必要があり、組成物の安定性、審美性、又は性能を過度に損なうべきではない。CTFA化粧品成分ハンドブック、第10版(米国化粧品工業会(Washington,D.C.)出版)(2004年)(本明細書で以後「CTFA」と呼ぶ)に、本明細書の組成物に添加できる様々な非限定的材料が記載されている。
本発明の組成物はキサンチン化合物を含んでよい。本明細書で使用するとき、「キサンチン化合物」とは、1種以上のキサンチン、これらの誘導体、及びこれらの混合物を意味する。本明細書で有用であり得るキサンチン化合物は、カフェイン、キサンチン、1−メチルキサンチン、テオフィリン、テオブロミン、それらの誘導体、及びそれらの混合物を包含するが、それらに限定されない。一実施形態では、組成物は、約0.1%〜約10%のキサンチン化合物を含み、別の実施形態では、約0.5%〜約5%のキサンチン化合物を含み、更に別の実施形態では、約1%〜約2%のキサンチン化合物を含む。
本発明の組成物は、ビタミンB3化合物を含んでよい。ビタミンB3化合物は、米国特許第5,939,082号に記載されているように、皮膚の状態を調節するのに特に有用である。一部の実施形態では、組成物は、約0.1%〜約25%のビタミンB3化合物を含み、別の実施形態では、約0.5%〜約15%のビタミンB3化合物を含み、更に別の実施形態では、約3.5%〜約7.5%のビタミンB3化合物を含む。 本明細書で用いられる「ビタミンB3化合物」は次式を有する1つ以上の化合物を意味し、
Figure 2015516433
式中、Rは−CONH2(すなわち、ナイアシンアミド)、−COOH(すなわち、ニコチン酸)又は−CH2OH(すなわち、ニコチニルアルコール)、これらの誘導体、これらの混合物、及び前述の任意の塩である。
前述のビタミンB3化合物の代表的な誘導体としては、非血管拡張性のニコチン酸エステル(例えば、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸ミリスチル)、ニコチニルアミノ酸、カルボン酸のニコチニルアルコールエステル、ニコチン酸N−オキシド及びナイアシンアミドN−オキシドを含む、ニコチン酸エステルが挙げられる。
好適なニコチン酸のエステルとしては、C1〜C22、一実施形態においてC1〜C16、別の実施形態においてC1〜C6アルコールのニコチン酸エステルが挙げられる。アルコールは、好適には直鎖又は分枝鎖、環式又は非環式、飽和又は不飽和(芳香族を含む)、及び置換又は非置換である。一実施形態において、エステルは非血管拡張性である。本明細書で使用されるとき、「非血管拡張性」とは、対象組成物によりエステルが皮膚に塗布された後、一般に目に見えるフラッシング反応を生じないことを意味する(かかる化合物は肉眼で認識できない血管拡張を生じさせる場合があるが、一般人口の大多数は目に見えるフラッシング反応を示さず、即ち、エステルは非発赤性である)。非血管拡張性のニコチン酸エステルとしては、ニコチン酸トコフェロール及びヘキサニコチン酸イノシトールが挙げられ、ニコチン酸トコフェロールを使用できる。
ビタミンB3化合物の他の誘導体は、アミド基の水素の1つ以上を置換することにより得られる、ナイアシンアミドの誘導体である。本明細書で有用なナイアシンアミドの誘導体の非限定的な例としては、例えば、活性化ニコチン酸化合物(例えば、ニコチン酸アジド又は塩化ニコチニル)と、アミノ酸及び有機カルボン酸(例えば、C1〜C18)のニコチニルアルコールエステルとの反応に由来するニコチニルアミノ酸が挙げられる。かかる誘導体の具体例としては、ニコチン尿酸(C8H8N2O3)及びニコチニルヒドロキサム酸(C6H6N2O2)が挙げられ、これらは以下の化学構造を有する。
ニコチン尿酸:
Figure 2015516433
ニコチニルヒドロキサム酸:
Figure 2015516433
代表的なニコチニルアルコールエステルとしては、カルボン酸サリチル酸、酢酸、グリコール酸、パルミチン酸等のニコチニルアルコールエステルが挙げられる。本明細書で有用なビタミンB3化合物の他の非限定的な例は、2−クロロニコチン酸アミド、6−アミノニコチンアミド、6−メチルニコチンアミド、n−メチルニコチンアミド、n,n−ジエチルニコチンアミド、n−(ヒドロキシメチル)−ニコチンアミド、キノリン酸イミド、ニコチンアニリド、n−ベンジルニコチンアミド、n−エチルニコチンアミド、ニフェナゾン、ニコチンアルデヒド、イソニコチン酸、イソニコチン酸メチル、チオニコチンアミド、ニアラミド、1−(3−ピリジルメチル)尿素、2−メルカプトニコチン酸、ニコモール及びナイアプラジンである。
上記のビタミンB3化合物の例は、当該技術分野において周知であり、多数の供給源(例えば、Sigma Chemical Company(St.Louis,MO)、ICN Biomedicals,Inc.(Irvin,CA)及びAldrich Chemical Company(Milwaukee,WI)より市販されている。
本明細書では、1種以上のビタミンB3化合物を使用することができる。一実施形態において、ビタミンB3化合物はナイアシンアミド及び/又はニコチン酸トコフェロールである。
実施形態において使用するとき、ナイアシンアミドの塩、誘導体及び塩誘導体には、ナイアシンアミドと実質的に同じ有効性を有するものが包含される。
本発明の組成物は、パンテノール化合物を含んでよい。本明細書で用いられる用語「パンテノール化合物」は、パンテノール、1種類以上のパントテン酸誘導体、及びそれらの混合物を包含するのに十分なほど広義である。パンテノール及びその誘導体には、D−パンテノール([R]−2,4−ジヒドロキシ−N−[3−ヒドロキシプロピル)]−3,3−ジメチルブタミド)、DL−パンテノール、パントテン酸及びそれらの塩、カルシウム塩、トリ酢酸パンテニル、ローヤルゼリー、パンテチン(panthetine)、パントテイン、パンテニルエチルエーテル、パンガミン酸、パントイルラクトース、ビタミンB錯体、又はそれらの混合物が包含されることがある。その他の任意成分は、2008年3月6日公開の米国特許出願公開第2008/0059313A1号に記載されている。
その他の任意成分としては、限定するものではないが、研磨材、吸収剤、審美的成分、例えば香水、顔料、着色料/着色剤、精油、皮膚感覚剤、収れん剤等(例えば、丁子油、メントール、カンファー、ユーカリ油、オイゲノール、メンチルラクテート、マンサク留出物)、抗ニキビ剤、固化防止剤、消泡剤、抗菌剤(例えば、ヨードプロピルブチルカーバメート)、酸化防止剤、結合剤、生物学的添加物、緩衝剤、充填剤、キレート剤、化学的添加物、着色剤、化粧用収れん剤、化粧用殺生物剤、変性剤、薬剤収れん剤、外用鎮痛剤、被膜形成剤又は被膜形成材料、例えば、組成物の被膜形成特性及び直接性を助けるためのポリマー(例えば、エイコセンとビニルピロリドンのコポリマー)、白濁剤、pH調節剤、噴射剤、還元剤、隔離剤、皮膚漂白剤及び美白剤、(例えば、ヒドロキノン、コウジ酸、アスコルビン酸、リン酸アスコルビルマグネシウム、アスコルビン酸グルコシド、ピリドキシン)、皮膚コンディショニング剤(例えば、保湿剤及び閉塞剤)、皮膚処理剤(例えば、ビタミンD化合物、モノ−、ジ−、及びトリ−テルペノイド、β−イオノール、セドロール)、増粘剤、ヘアコンディショニング剤、及び界面活性剤が挙げられる。
一実施形態では、組成物は少なくとも1種のニトロン誘導体を含んでよい。ニトロンは、不可逆的に電子及び/又はフリーラジカルを捕捉することができ、それにより微小環境における酸化能の相対量を低下させる。これらとしては、α−フェニルブチルニトロン(PBN)、PBNドキシルシクロヘキサンラジカル、5,5−ジメチルピロリンN−オキシド(DMPO)、α−(4−ピリジル1−オキシド)−N−tert−ブチルニトロン(POBN)、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン1−オキシド、4−ヒドロキシテトラメチルピペリジン1−オキシド、並びにN−(1−オキシド−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−N,N−ジメチル−N−ヒドロキシエチルアンモニウム、3,5−ジブロモ−4−ニトロソベンゼンスルホン酸、2−メチル−2−ニトロソプロパン、ニトロソジスルホン酸、α−(4−ピリジル−1−オキシド)−N−t−ブチルニトロン、3,3,5,5−テトラメチルピロリンN−オキシド、及び2,4,6−トリ−t−ブチルニトロソベンゼンの塩、又はこれらのスピントラッピング誘導体、並びにこれらの混合物を挙げることができる。特定の実施形態では、スピントラップはPBNである。
本発明の組成物はまた、フケ防止剤を含有してもよい。フケ防止粒子の好適な非限定例には、ピリジンチオン塩、アゾール、硫化セレン、粒子状イオウ、及びこれらの混合物が挙げられる。このようなフケ防止粒子は組成物の必須成分と物理的及び化学的に適合する必要があり、製品の安定性、審美性又は性能を過度に損なってはならない。
ピリジンチオンフケ防止粒子、特に1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオン塩は、本発明の組成物に用いる粒子状フケ防止剤の1つの実施形態である。ピリジンチオンフケ防止粒子の濃度は、典型的には組成物の約0.1重量%〜約4重量%の範囲である。一実施形態において、ピリジンチオンフケ防止粒子の濃度は、約0.1重量%〜約3重量%の範囲であり、更なる実施形態では約0.3重量%〜約2重量%の範囲である。本発明の一実施形態において、ピリジンチオン塩は、亜鉛、スズ、カドミウム、マグネシウム、アルミニウム及びジルコニウムなどの重金属から形成されるものを含む。本発明の一実施形態において、ピリジンチオン塩は重金属亜鉛から形成され、更なる実施形態においては1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオンの亜鉛塩(「ジンクピリジンチオン」又は「ZPT」として知られる)であり、なお更なる実施形態においては血小板状粒子形態の1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオン塩であり、この粒子は約20μまでの平均粒径を有する。本発明の一実施形態において、粒子は、約5μまで、更なる実施形態においては約2.5μまでの平均粒径を有する。他のカチオン(例えばナトリウム)から形成される塩も好適であり得る。ピリジンチオンのフケ防止剤は、例えば、米国特許第2,809,971号;米国特許第3,236,733号;米国特許第3,753,196号;米国特許第3,761,418号;及び米国特許第4,345,080号;米国特許第4,323,683号;米国特許第4,379,753号;及び米国特許第4,470,982号に記載されている。本明細書の組成物においてZPTをフケ防止粒子として使用すると、毛髪の成長又は再生の刺激若しくは調節又はその両方が行われるか、又は脱毛が低減若しくは阻害されるか、又は毛髪がより濃く若しくは豊かに見える可能性があると想到される。
ピリチオンの多価金属塩から選択されるフケ防止有効成分に加えて、本発明は、金属ピリチオン塩有効成分に加えて、1つ以上の抗真菌若しくは抗菌有効成分を更に含んでもよい。好適な抗菌活性剤としては、コールタール、イオウ、ウィットフィールド軟膏、カステラーニ塗布剤、塩化アルミニウム、ゲンチアナバイオレット、オクトピロックス(ピロクトンオラミン)、シクロピロックスオラミン、ウンデシレン酸及びその金属塩、過マンガン酸カリウム、硫化セレン、チオ硫酸ナトリウム、プロピレングリコール、ビターオレンジオイル、尿素調製物、グリセオフルビン、8−ヒドロキシキノリンシロキノール、チオベンダゾール、チオカルバメート、ハロプロジン、ポリエン、ヒドロキシピリドン、モルホリン、ベンジルアミン、アリルアミン(例えば、テルビナフィン)、ティーツリー油、クローブリーフ油、コリアンダー、パルマローザ、ベルベリン、タイムレッド、桂皮油、桂皮アルデヒド、シトロネル酸、ヒノキトール(hinokitol)、イクチオールペール(ichthyol pale)、Sensiva SC−50、Elestab HP−100、アゼライン酸、リチカーゼ、ヨードプロピニルブチルカルバメート(IPBC)、オクチルイソチアザリノンなどのイソチアザリノン及びアゾール、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。本発明の一実施形態において、抗菌剤としては、イトラコナゾール、ケトコナゾール、硫化セレン及びコールタールが挙げられる。
アゾール抗菌剤としては、ベンズイミダゾールなどのイミダゾール、ベンゾチアゾール、ビフォナゾール、硝酸ブタコナゾール、クリムバゾール、クロトリマゾール、クロコナゾール、エベルコナゾール、エコナゾール、エルビオール、フェンチコナゾール、フルコナゾール、フルチマゾール、イソコナゾール、ケトコナゾール、ラノコナゾール、メトロニダゾール、ミコナゾール、ネチコナゾール、オモコナゾール、硝酸オキシコナゾール、セルタコナゾール、硝酸サルコナゾール、チオコナゾール、チアゾール、並びにテルコナゾール及びイトラコナゾールなどのトリアゾール、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。組成物に存在する場合、アゾール抗菌有効成分は約0.01%〜約5%の量で含まれる。本発明の一実施形態において、アゾール抗菌有効成分は、組成物の約0.1重量%〜約3重量%、更なる実施形態においては約0.3重量%〜約2重量%の量で含まれる。本発明の一実施形態において、アゾール抗菌剤はケトコナゾールである。
硫化セレンは、本発明の抗菌組成物に用いるのに好適な粒子状フケ防止剤であり、その有効濃度は組成物の約0.1重量%〜約4重量%であり、本明細書の一実施形態においては約0.3重量%〜約2.5重量%、更なる実施形態においては約0.5重量%〜約1.5重量%の範囲である。硫化セレンは一般にセレン1モル及び硫黄2モルを有する化合物とみなされるが、一般式Sexy(式中x+y=8)に従う環式構造であってもよい。前方レーザー光散乱装置(例えば、Malvern 3600装置)で測定した硫化セレンの平均粒径は、典型的には15μm未満であり、本発明の一実施形態においては10μm未満である。硫化セレン化合物については、例えば米国特許第2,694,668号、同第3,152,046号、同第4,089,945号、及び同第4,885,107号に述べられている。
イオウもまた、本発明の抗菌性組成物において粒子状抗菌性/フケ防止剤として使用することができる。粒子状イオウの有効濃度は、一般的には組成物の約1重量%〜約4重量%であり、本発明の一実施形態においては約2重量%〜約4重量%である。
本発明は、サリチル酸などの1つ以上の角質溶解剤を更に含んでいてもよい。
本発明の追加の抗菌有効成分は、コバノブラッシノキ属(ティー・ツリー)及び炭の抽出物を含んでいてもよい。本発明はまた、抗菌有効成分の組み合わせを含んでもよい。このような組み合わせには、オクトピロックスとジンクピリチオンとの組み合わせ、パインタールとイオウとの組み合わせ、サリチル酸とジンクピリチオンとの組み合わせ、オクトピロックスとクリムバゾールとの組み合わせ、及びサリチル酸とオクトピロックスとの組み合わせ、ジンクピリチオンとクリムバゾール並びにこれらの混合物を挙げることができる。これらの有効成分は、本明細書で使用されるとき、約1%〜約4%、本発明の一実施形態においては約2%〜約4%のレベルで使用される。
F.組成物の形態
一実施形態において、本発明による剤は、水中油滴(O/W型)エマルション、油中水滴(W/O型)エマルション又はマイクロエマルションの形態である。
一実施形態では、本発明による剤は、機械的ポンプ噴射装置と組み合わせられているか、又はプロパン、ブタン、ジメチルエーテル及びフッ素化炭化水素から選択される少なくとも1種の噴射剤と組み合わせられている、噴霧組成物の形態である。エアゾールスプレーには、追加的に約15〜約85重量%、特に約25〜約75重量%の噴射剤を含ませることができ、加圧容器に充填される。好適な噴射剤は、例えば、n−ブタン、イソブタン及びプロパン、又はこれらの混合物などの低級アルカン、及びF 152a(1,1−ジフルオロエタン)又はF 134(テトラフルオロエタン)などのジメチルエーテル又はフッ素化炭化水素であり、更には例えば、N2、N2O及びCO2などの、検討中の圧力で気体形態である噴射剤、及び上記の噴射剤の混合物である。
非エアゾールヘアスプレーは、適切な機械作動式噴霧装置の助けを借りて噴霧される。機械的噴霧装置は、噴射剤を使用することなく、組成物の噴霧を可能にする装置を意味すると理解される。用いられる好適な機械的噴霧装置は、例えば、スプレーポンプ、又は本発明による化粧料が加圧下で詰められたスプレー弁を備える弾性容器であってもよく、この場合弾性容器は膨張し、スプレー弁の開口時に弾性容器が収縮する結果としてそこから化粧料が連続的に分配される。
一実施形態において、本発明による剤は、発泡装置と組み合わされた発泡性組成物(ムース)の形態であり、この目的で知られている少なくとも1つの一般的な泡付与物質、例えば、少なくとも1つの発泡界面活性剤又は少なくとも1つの発泡ポリマーを含む。発泡用装置は、噴射剤を使用して、又は使用することなく、液体の発泡を可能にする装置を意味すると理解される。用いることができる好適な機械的発泡装置は、例えば、標準的な市販のポンプ発泡器又はエアゾール形成ヘッドである。組成物は、機械式ポンプ発泡装置との組み合わせ(ポンプフォーム)又は約1〜約20重量%、別の実施形態においては約2〜約10重量%の量での少なくとも1つの噴射剤との組み合わせ(エアゾールフォーム)のいずれかである。噴射剤は、例えば、プロパン、ブタン、ジメチルエーテル及びフッ素化炭化水素から選択される。この剤は、塗布前に直接発泡され、フォームとして毛髪に取り込まれ、次いですすぎ落としてもよく、すすぐことなく毛髪上に残してもよい。
発泡性組成物は、有効成分又は添加剤として、一実施形態において、キトサン、キトサン塩、キトサン誘導体、カチオン性セルロース化合物、ビニルピロリドンとビニルカプロラクタムと塩基性アクリルアミドモノマーとのコポリマー、又はこれらのポリマーの混合物から選択されるポリマーを含む。好適なキトサン塩、キトサン誘導体、カチオン性セルロース誘導体は、例えば、上述のものである。好適なカチオン性セルロース化合物としては、限定するものではないが、ヒドロキシエチルセルロースとジアリルジメチルアンモニウムクロリドとのコポリマー(ポリクオタニウム−4)、及びヒドロキシエチルセルロースとトリアルキルアンモニウム基で置換されたエポキシドとの反応生成物(ポリクオタニウム−10)が挙げられる。好適なキトサン塩としては、限定するものではないが、ギ酸、乳酸及びピロリドンカルボン酸との塩が挙げられる。好適なビニルピロリドン、ビニルカプロラクタム及び塩基性アクリルアミドモノマーのコポリマーは、アクリルアミドモノマーがジメチルアミノプロピルアクリルアミドであるコポリマーである。発泡性組成物の一実施形態は、ヒドロキシエチルセルロースとジアリルジメチルアンモニウムクロリドとのコポリマー(ポリクオタニウム−4)、及びビニルピロリドンとビニルカプロラクタムとジメチルアミノプロピルアクリルアミドとのコポリマー、並びにヒドロキシエチルセルロースとジアリルジメチルアンモニウムクロリドとのコポリマー(ポリクオタニウム−4)、及びビニルピロリドンとビニルカプロラクタムとジメチルアミノプロピルアクリルアミドとのコポリマー、及び少なくとも1種のキトサン塩を含む発泡組成物を含む。
一実施形態では、本発明による剤は、ヘアワックスの形態であり、すなわち、それはろう様の稠度を有し、約0.5〜約30重量%の量の少なくとも1種の上述のろう及び任意に更に非水溶性物質を含む。一実施形態において、ろう様粘稠度は、針入度数(測定単位0.1mm、試験荷重100g、試験時間5秒、試験温度25℃;DIN 51 579準拠)が約10以上、別の実施形態においては約20以上であり、組成物の凝固点は約30℃以上約70℃以下であり、一実施形態においては約40〜約55℃の範囲である。好適なワックス及び非水溶性物質は、特に、HLB値が7未満の乳化剤、シリコーンオイル、シリコーンワックス、ワックス(例えば、ワックスアルコール、ワックス酸、ワックスエステル、及び特に蜜蝋、カルナバワックス等の天然ワックス)、脂肪族アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル又は親水性ワックス、例えば、分子量が約800〜約20000、一実施形態においては約2000〜約10000g/molの超高分子量ポリエチレングリコールである。
本発明によるヘアトリートメント剤がヘアローションの形態である場合、それは少なくとも約10重量%、別の実施形態においては約20重量%〜約95重量%の美容上許容可能なアルコールを含有する、本質的に非粘性又は低粘度の、流動性溶液、分散液、又はエマルションの形態である。用いることができるアルコールは、特には、化粧目的に通常用いられる1個〜4個の炭素原子を有する低級アルコール、例えば、エタノール及びイソプロパノールである。
本発明によるヘアトリートメント剤がヘアクリームの形態である場合、それは、エマルションの形態とすることができ、約0.1〜約10重量%の量の更に粘度を付与する成分を含むか、又は好適な乳化剤、脂肪酸、脂肪族アルコール、ワックス等の補助を受けて、ミセル形成を通して通常の方式で、必要な粘度及びクリーム状の稠度を生み出す。
下記の実施例は、本発明の主題をより詳細に説明するよう機能する。特に明記しない限り、それぞれの場合に示されるポリマー含量は、固体含量を指す。
G.試験方法
1.根元立ち上げ試験
以下の特徴を有するヘアピースを取得する:
a)全長10.2cm(4”)、端を捲縮及びテープ留めする。捲縮/テープはヘアピースの端から2.5cm(1”)延在する。
b)約0.95cm(3/8”)×0.48cm(3/16”)の扁平な捲縮。
c)白人のブラウンバージンヘア
d)7.6cm(3”)の毛髪(捲縮されていない製品適用範囲)の重量、約1.44g。
ヘアピース処理:73F/45RH CT室において:
a)ヘアピースを精製蒸留水に浸漬する。
b)ヘアピースを水から取り出し、指を使って余分な水をヘアピースから絞る。
c)ヘアピースをペーパータオルで軽く押えて余分な表面水を取り除く。
d)ヘアピースの頂部(捲縮のすぐ下)に0.4mLの試験製品(片側0.2mL)を適用し、手袋をした指で、製品をヘアピースに作用させる。
e)ヘアピースを引き下げて束にし、円形の輪郭を作る。
f)捲縮端部がクランプに保持され、非捲縮端部がクランプの真下にくるように、ヘアピースをカートに吊るす。
g)試験準備が終わるまで、カートを73F/45RH CT室に置く。
ヘアピース試験:
a)処理したヘアピースを、73F/45RH CT室で少なくとも一晩乾燥させる。
b)ヘアピースをクランプから外し、理容用の標準的な櫛の粗目側を用いて、ヘアピースの頂部(捲縮)からヘアピースの底部(非捲縮)まで引張りながら、へアピースに3回櫛を通す。より高い保持製品を評価する場合、さらに櫛通しをすると、結果がより差別化されるであろう。対照(3回×粗目)プロトコルから逸脱する場合、結果に関する櫛通しプロトコルを記録する。
c)クランプ内の櫛通ししたヘアピースを、クランプされた端部を上にして、ヘアピースカートに取付ける。捲縮/テープの底部は、クランプの底部と位置を揃える。ヘアピースが長さに沿って自然な湾曲を有する場合、ヘアピースを見たときにヘアピースの凹側が左側に来るように、ヘアピースを配置する。ヘアピースの未捲縮端部は、ヘアピースの底部にある。
d)カートを73F/45RH CT室から取り出し、周囲条件に置く。
e)クランプを約180度回転させ、ヘアピースを反転する。今度は、ヘアピースの捲縮端部がヘアピースの底部になる。未捲縮端部の左上の縁部が、捲縮(クランプで挟まれた)端部の左縁のすぐ右に来るように、クランプの角度を調節する。これは、カートを見たときに全てのヘアピースが右側に垂れ下がることを確実にするために行う。
f)カート(ヘアピースを含む)を80F/80RH CT室に置き、時間を記録する。
g)30+/−5分で、カメラ(Coolpix P500又は類似品)のある部屋に戻す。51cm(20”)の棒をガイドとして用いて、前面カメラレンズがクランプを保持する棒から約51cm(20”)の位置に来るように、カメラを直接クランプの前に位置づける。写真を撮る(自動設定、デフォルトのレンズ長)。この手順を、全てのヘアピースについて繰り返す。
h)7番目の工程を、60、90及び120分で繰り返す。
ヘアピースカート:
ヘアピースカートは、1列につき4個のクランプを保持する列を5列有する(合計20)。クランプは、把持するまで自由に回転するように設計されており、毛髪を真っ直ぐ下向きに吊るすこと及び回転して真っ直ぐ上向きにすることができる。棒の列の背後には、全試料(及びクランプ)の背後領域を覆う2.5cm(1”)×2.5cm(1”)の格子がある。
高さの測定基準は、以下の方法で作成される:
a)全試料の背面領域を覆う2.5cm(1”)の格子が、ヘアピースをXYプロット上に重ねる。これにより、ヘアピース上の様々な点にXY値を割り当て、最も近い1.3cm(1/2”)を予想することができる。
b)ヘアピースは右へ垂れ下がるように置くことから、ヘアピースの左側は常に最大高さになる。ヘアピースの左側の最大高さ(MAXY@時間、と呼ぶ)は、ヘアピースのクランプの左上からY軸上のヘアピースの左側の最大高さまでとして測定され、最も近い1.3cm(1/2”)を予測する。実際のヘアピースの長さは、わずかに変動することから、最大許容長さは11.4cm(4.5”)(たとえ12.7cm(5”)と予想されても)である。
c)「アーク(ARC)」と呼ばれるもう1つの高さ測定基準を図1〜図3に示す。ヘアピースの左側の最大「Y」として定義される高さ点1を図1〜図3に示す。ヘアピースの右側の最大「Y」として定義される高さ点3を図1〜図3に示す。アーク長5は、図1〜図3に示すように、測定点の中点である。
d)アーク(ARC)距離は、上に示す線の長さである。図からわかるように、左側のヘアピースはカールしており、アーク距離(線)が最も短い。中央のヘアピースは、最大ヘアピース高さが左側のヘアピースよりもわずかに増えただけであるが、ほぼ2倍の長さのアーク距離を生じる。この方法で、ヘアピースのカールの減少が観察されたときに示される立ち上がりの増大を記録する。
追加情報:
a)ヘアピースは、評価者によってではなく、無作為な順序でカートに吊るされ、結果は試験が完了するまで明らかにされない。
b)少なくとも2つのヘアピースを同一製品で処理する。結果を平均して、複合評点を作成する。
c)MAXY及びARCの両方の数字が高いほど、根元の立ち上がりに優れることを示す。
2.残留物及び定性的感触評点
a)2時間の時点で80F/80RH CT室内で高さ測定画像の撮影を完了した後、ヘアピースのクランプ端部を上にして真っ直ぐに下がるように、ヘアピースを反転する。カートを80F/80RH CT室から周囲条件に移し、感触を評価する前に少なくとも30分間平衡化する。
b)感触を評価する前に、各ヘアピースの「残留物」を調べる。残留物は、製品の大部分が乾燥した後にヘアピース上に残存する、視認され得る材料(一般的に白色の外観)として定義される。残留物について、ヘアピースを、0=目に見える残留物なし、1=少量、2=中程度の量、3=大量、で採点する。同様に処理した各ヘアピースの結果を平均して、複合残留物評点を作成する。
c)被験者は、試験で各ヘアピースを「なめらかな感触」及び「交差繊維摩擦(Cross Fiber Friction)」について評価するよう求められる。試験方向:
方向:
1)全てのヘアピースを「なめらかな感触」について評価する:ヘアピースを親指と人差し指の間に握り、軽度〜中程度の一定圧力をかけながらヘアピースの頂部付近から中央を過ぎたところまで指を引き下ろす。ヘアピースの末端部は評価しない。(ダメージは、全てのヘアピースで先端部に悪い感触を生じる)。秀は、毛髪がよく揃っていて非常に容易に引き下ろせることを示す。不可の場合、粗い、又は揃わず絡まった毛髪の感触になる。5段階評価(両方の測定法で):1=秀、2=優、3=良、4=可、5=不可
2)各ヘアピースについて結果を記録する。試験を反復すること又は最初に全てを触って秀、良及び不可の感覚をつかむこともできる。
3)なめらかな感触を評価し、評点を記録した後、ヘアピースの中央で毛髪を横切るように擦ることで、交差繊維摩擦(CFF)を評価する。なめらかな感触の場合と同じ5段階評価を用いて結果を記録する。ヘアピースの中央を親指と人差し指で握り、軽度〜中程度の圧力を加える。軽度〜中程度の一定圧力を加える。ヘアピースを指の間で前後に回転する。
4)交差繊維摩擦の場合、秀という評点は、1本の繊維のように互いに容易に通過して滑る毛髪を表す。容易に互いを超えて滑ろうとしない束又は毛髪は、より高い数字の評点が付けられる。
5)1つの試験につき6〜12名の被験者が、感触の評点を付ける。ヘアピースごとに、なめらかな感触及びCFFの平均点を作成すると共に、なめらかな感触及びCFFの平均点の平均を表す複合評点を作成する。これらの評点を、同じ処理を行った全てのヘアピースで平均する。
H.実施例
Figure 2015516433
Figure 2015516433
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らないかぎり、そのような寸法のそれぞれは、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40ミリメートル」として開示される寸法は、「約40ミリメートル」を意味するものである。
任意の相互参照又は関連特許若しくは関連出願を包含する本明細書に引用される全ての文献は、明確に除外ないしは別の方法で限定されない限り、その全てを本明細書中に参照により組み込まれる。いずれの文献の引用も、こうした文献が本願で開示又は特許請求される全ての発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他の全ての参照文献とのあらゆる組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書において、用語の任意の意味又は定義の範囲が、参考として組み込まれた文書中の同様の用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合には、本文書中で用語に割り当てられる意味又は定義に準拠するものとする。
本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

Claims (6)

  1. ヘアトリートメント組成物であって、
    (a)組成物の約0.01重量%〜約5重量%のシリコーングラフトタピオカデンプンと、
    (b)組成物の約0.01〜約5重量%の被膜形成ポリマー(film forming polymer)と、
    (c)キャリアと、を含む組成物。
  2. 前記シリコーングラフトタピオカデンプンのレベルが組成物の約0.1〜約2重量%である、請求項1に記載のヘアトリートメント組成物。
  3. 前記被膜形成ポリマーのレベルが組成物の約0.1〜約2重量%である、請求項1又は2に記載のヘアトリートメント組成物。
  4. 前記被膜形成ポリマーがアクリレート、アシルアミド、シリコーン、ポリビニル化合物、ポリクオタニウム化合物、エラストマー材料、ラテックス、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、ナイロン化合物、及びワックス系化合物からなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載のヘアトリートメント組成物。
  5. 前記被膜形成ポリマーが、セラック、ゴム、セルロース、キトサン、多糖類、及びタンパク質からなる群から選択される天然由来被膜形成ポリマーである、請求項1〜4のいずれか一項に記載のヘアトリートメント組成物。
  6. 前記組成物が更にキサンタンガムを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のヘアトリートメント組成物。
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