JP3986851B2 - 化粧用およびパーソナルケア用組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧用およびパーソナルケア用組成物、前記組成物による毛髪のトリートメント法および毛髪美容トリートメントのための前記組成物の使用に関する。
【0002】
【従来の技術】
毛髪を特定の形状あるいはスタイルに保持したいという願望は広く行き渡っている。毛髪のスタイリングを達成するための最も一般的なアプローチは、シャンプーおよび/あるいはコンディショニング後の湿った毛髪、あるいは乾いたスタイリング済みの毛髪への組成物の適用である。これらの組成物は、一時的なスタイリングに役立ち、水あるいはシャンプーでの洗髪により容易に取り除くことができる。今日まで、スタイリングに役立つヘアケア用組成物に使用される原料は、一般に天然あるいは合成樹脂であり、たとえばスプレー、ムース、ジェルおよびローションのような形態で適用されてきた。
【0003】
近年、ヘアスプレー組成物により供給される高水準のスタイル保持性、あるいは強力な持続性を得ることが、望ましくなっている。典型的なヘアスプレーにおいて、持続性は、National Starch Chemical Company供給のAMPHOMER(商標)、BASF供給のLUVIMER(商標)、ISP Chemicals供給のGANTREZ(商標)、また三菱化学(Mitsubishi Chemicals)供給のシリコーングラフトコポリマーなど、市販のスタイリングポリマーの使用により達成される。
【0004】
通常は、スタイリングポリマーは、種々の親水性および疎水性ビニルモノマーを含む炭素主鎖を有する。これらのポリマーは、ノニオン性であってもよく、あるいは電荷、通常、負電荷を有していてもよい。親水性モノマーは、ポリマーを水溶性にするために使用され、疎水性モノマーは、一般にスタイリング樹脂の耐湿性を向上させるために選択される。
【0005】
ある種の公知のヘアスタイリングポリマーを含む組成物は、高湿度の条件下では、十分な性能を発揮できないことが知られている。したがって、これらの組成物を用いてスタイリングした毛髪は、周囲湿度が増加したりあるいは毛髪および/あるいは頭皮が湿ってくると、その形状および組成物が与えた他のいかなる利益をも失う。
【0006】
もともとは、負電荷をもつヘアスタイリング樹脂は、アルカリ化剤を用いて、対応する酸から形成(中和)される。
【0007】
アルカリ化あるいは中和剤は、通常、水酸化ナトリウム、カリウムおよびアンモニウムなどの無機塩基および/あるいは有機塩基である。化粧品処方に一般に使用される有機塩基は、アルキルおよび/あるいはヒドロキシアルキル、第一級、第二級および第三級アミンである。処方に使用されるこのような材料の例は、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール(AMPD)、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール(AEPD)、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)、2−アミノ−1−ブタノール(AB)、モノエタノールアミン(MEA)、ジエタノールアミン(DEA)、トリエタノールアミン(TEA)、モノイソプロパノールアミン(MIPA)、ジイソプロパノールアミン(DIPA)、トリイソプロパノールアミン(TIPA)およびジメチルステアラミン(DMS)である。実際、12あるいは16個の炭素を含む高級アルキル鎖アミンでさえも湿気に対処するために使用されてきたが、さしたる成果は得られなかった。
【0008】
上述の一般的な中和剤は、スタイリング樹脂の皮膜特性の向上を助けるが、高湿度の条件下では十分に性能を発揮しない。
【0009】
DE 19805432 Cは、フッ素化アミンで少なくとも部分的に中和された酸基を有するポリマーを含むヘアスタイリング処方を開示している。フッ素化アミンは、好ましくは、少なくとも1個の指定された線状フルオロアルキル(アルケニル)基および場合によっては1個の指定された線状アルキル基あるいは水素を含む第一級あるいは第二級アミンである。この処方は、スプレー性を損なうことのない柔軟な疎水性皮膜を提供すると言われている。
【0010】
EP 0943312 Aは、少なくとも1個のフッ素化酸と塩基性基を有する少なくとも1個のポリマーから形成される複合体、あるいはフッ素化酸の塩とプロトン化あるいは四級化されたアミン基を有するポリマーとの複合体を含むヘアトリートメント用組成物を開示している。この組成物はまた、少なくとも1個の皮膜形成性毛髪固着ポリマーを含む。これらの組成物は、毛髪固着性能を減じることなく毛髪上に付着する残存物の量を減少させると言われている。
【0011】
US 3,993,745は、特定された疎水性−親油性過フッ素化化合物および、場合によって、ヘアスタイリング樹脂を含むヘアトリートメント組成物に関する。これらの組成物は、皮脂あるいは皮脂分泌物の過剰な流出を大幅に減ずると言われているが、中和剤として働く過フッ素化化合物についての言及はない。
【0012】
上記文書のいずれにおいても、芳香環を含むフッ素化アミン化合物をヘアスタイリング組成物での中和剤として使用することについての言及はない。
【0013】
意外なことに、ある種のフルオロアミンの使用は、高湿度条件下でのスタイリング樹脂の保持力を顕著に改善することが見出されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ヘアスタイリングポリマーを含む化粧用およびパーソナルケア用組成物で、特に高湿度条件下でのヘアスタイリングポリマーの皮膜形成性を改善した組成物を提供することである。
【0015】
本発明の他の目的は、化粧用およびパーソナルケア用組成物に他の利点を提供することである。例えば、本発明の組成物は、意外にも、低粘性ポリマー皮膜の特性から選択される1つあるいは複数の有利な特性を有する可能性があり、毛髪に適用すると毛髪の保持性を改善しかつ/または毛髪のつやを向上しかつ/または毛髪のより自然な動きを与えることができる。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、酸性官能基、酸性官能基に由来するアニオン基、あるいは前記基の混合物から選択される1つあるいは複数の基を有するヘアスタイリングポリマーと、アミノ基、アミノ基の酸塩、あるいは前記基の混合物から選択される1つあるいは複数の基を有する、部分あるいは完全フッ素化化合物であって、1個の芳香環を含む部分あるいは完全フッ素化化合物と、化粧品として許容される希釈剤あるいは担体とを含む化粧用あるいはパーソナルケア用組成物が提供される。
【0017】
他の態様において、本発明は、本発明の組成物を用いて毛髪を処理する方法を提供する。
【0018】
さらに他の態様において、本発明は、本発明の組成物の毛髪美容トリートメントへの使用を提供する。
【0019】
【発明の実施の形態】
(部分または完全フッ素化化合物)
本発明の組成物は、1つあるいは複数のアミノ基および少なくとも1個の芳香環を有する、部分あるいは完全フッ素化化合物を含む。組成物において、化合物は、遊離アミンの形態、あるいは酸塩あるいは遊離アミンおよび酸塩の混合物として、アミノ基を有してよい。
【0020】
好ましくは、部分あるいは完全フッ素化化合物は、RNRの式を有し、式中、Rはアリール、アラルキル、ヘテロアリールあるいはヘテロアラルキル基から選択される部分あるいは完全フッ素化された基であり、R およびは各々独立して1から12個の炭素原子を有するアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリールあるいはヘテロアラルキル基から選択され、前記基は場合によってフッ素化されているかあるいはHである。
【0021】
特に好ましいのは、R およびがHであることである。また、Rがフッ素あるいは部分あるいは完全フッ素化C〜Cアルキル(例えば、トリフルオロメチル)から選択される1つあるいは複数の基、および場合によって、1つあるいは複数の他の置換基で、環上を置換されたフェニル基であることも好ましい。
【0022】
場合によって、R、R およびのうち2つが結合し合って、窒素と、窒素、酸素あるいは硫黄、好ましくは窒素から選択される少なくとも1個の他のヘテロ原子を含む4、5、6あるいは7員複素環式環を形成してもよい。複素環式環は、フェニル基あるいは窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含み、かつ部分的あるいは完全に不飽和であるもう1個の複素環式環に縮合することがある。
【0023】
本明細書中で使用する用語「アルキル」は、直鎖を含み、また3個以上の炭素原子を含むアルキル基については、分枝およびシクロアルキル基も含む。シクロアルキル基は、場合によって窒素、酸素および硫黄から選択されるヘテロ原子を含んでもよい。直鎖アルキルの例には、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチルおよびヘキシルが含まれる。分枝アルキルの例には、イソプロピル、イソブチルおよびtert−ブチルが含まれる。シクロアルキル基の例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが含まれる。
【0024】
アルキル基は、場合によって、例えば、以下に定義するアリール、アラルキルおよびへテロアリール基および/あるいは1つあるいは複数の基、例えば、アミノ、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、フェニル、ヒドロキシ、スルフィド、チオール、エステル(すなわち、−CO−Rで、式中Rは、C1〜6の非置換アルキル、アルケニルあるいはアルキニル、および本明細書中に定義されるアラルキル、アリール、ヘテロアリールあるいはヘテロアラルキルから選択される)、およびアミド(すなわち、−CONRで、式中R およびが独立して水素、C1〜6の非置換アルキル、アルケニルあるいはアルキニル、および本明細書中に定義されるアリール、アラルキル、ヘテロアリールあるいはヘテロアラルキル基から選択される)で置換されていてよい。アルキル基は、アルキル鎖内をO、SおよびNHから選択される1つあるいは複数のヘテロ原子で置換されていてよい。
【0025】
用語「アルケニル」および「アルキニル」は、用語「アルキル」と同様に定義されるが、これらの基はそれぞれ、1つあるいは複数の炭素−炭素二重あるいは三重結合を含む。
【0026】
本明細書中で使用する用語「アリール」は、場合によって、1つあるいは複数の基、例えばアミノ、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、フェニル、ヒドロキシ、スルフィド、チオール、エステル(すなわち、−CO−Rで、式中Rは、C1〜6の非置換アルキル、アルケニルあるいはアルキニル、および本明細書中に定義するアラルキルから選択される)およびアミド(すなわち、−CONRで、式中R およびは各々独立して水素、C1〜6の非置換アルキル、アルケニルあるいはアルキニル、および本明細書中に定義するアラルキル基から選択される)で置換されていてもよい、フェニルおよび、少なくとも1つの完全芳香環、例えば、ナフタレンおよび3,4−ジヒドロナフタレンなどを含む他の多環式縮合環化合物を含む。
【0027】
本明細書中で使用する用語「アラルキル」は、アリールで置換されたC〜Cアルキル(例えば、ベンジル)を意味する。
【0028】
本明細書中で使用する用語「ヘテロアリール」は、いずれかの環内に少なくとも1個のヘテロ原子、例えば、窒素、硫黄あるいは酸素あるいはこれらの混合物などを含み、少なくとも環の1つが芳香環である単環式および多環式縮合あるいは非縮合環を意味する。前記のヘテロ原子を含む環は、3、4、5、6、7あるいは8員環であってよい。用語「ヘテロアリール」は、芳香環に加え、部分あるいは完全飽和環を含む化合物を含むことを意図する。ヘテロ原子は、部分あるいは完全飽和環あるいは芳香環内に位置していてよい。
【0029】
このようなヘテロアリール化合物の非限定的な例には、アリール置換されたピペラジン、アゾ化合物、ピラゾール、チアゾール、オキサゾール、1,2,4−トリアゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾトリアゾール、ピリミジン、チアジアジン、ピリジン、チオフェン、アゼピン、カルバゾール、キノリンおよびイソキノリンが含まれる。
【0030】
本明細書中で使用する用語「ヘテロアラルキル」は、ヘテロアリールで置換されたC〜Cアルキル(例えば、ピラゾリルメチル)を意味する。
【0031】
ヘテロアリール化合物は、場合により、上に定義するアルキル、アルカリルあるいはアリール基あるいは、例えば、アミノ、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、フェニル、ヒドロキシ、スルフィド、チオール、エステル(すなわち、−CO−Rで、式中Rは、C1〜6の非置換アルキル、アルケニルあるいはアルキニル、および本明細書中に定義するアラルキルから選択される)、およびアミド(すなわち、−CONRで、式中R およびは独立して水素、C1〜6の非置換アルキル、アルケニルあるいはアルキニル、および本明細書中に定義するアラルキル基から選択される)から選択される1つあるいは複数の他の基で置換されていてよい。
【0032】
化合物は、1つあるいは複数のフッ素原子、好ましくは少なくとも3個のフッ素原子を含む。フッ素原子は、相当する非フッ素化化合物中の炭素原子と結合する水素原子のいずれか1個を置換してよい。
【0033】
本発明での使用に適するフルオロアミンは、市販されている。この化合物は、当業者に周知の従来技法により、アミンをフッ素化あるいは既にフッ素化された化合物中にアミノ基を形成することにより得ることが可能である。
【0034】
本発明の組成物での使用に適するフルオロアミンの非限定的例には、4−(トリフルオロメチル)アニリン、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(トリフルオロメチル)アニリン、(1−(2,5−ジクロロ−フェニル)−エチリデン)−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−アミン、(1−(4−クロロ−フェニル)−プロピリデン)−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−アミン、(1−ベンゾトリアゾール−1−イル−ブチル)−(2−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−アミン、(1−ベンゾトリアゾール−1−イル−ブチル)−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−アミン、(1−ベンゾトリアゾール−1−イル−ブチル)−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−アミン、(1−ベンゾトリアゾール−1−イル−ブチル)−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−アミン、(1−ナフタレン−1−イル−エチル)−(2,2,2−トリフルオロ−1−フェニル−エチリデン)−アミン、(1−ピリジン−2−イル−エチリデン)−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−アミン、(1−ピリジン−3−イル−エチリデン)−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−アミン、(1−ピリジン−4−イル−エチリデン)−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−アミン、(1−チオフェン−2−イル−エチリデン)−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−アミン、(2,6−ジニトロ−4−トリフルオロメチル−フェニル)−ジプロピル−アミン、(2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−エチル)−(4−フルオロ−ベンジリデン)−アミン、(2−ベンジルオキシ−ベンジリデン)−(4−フルオロ−フェニル)−アミン、(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−フェニル)−イソキノリン−1−イル−アミン、(2−クロロ−5−ニトロ−ベンジリデン)−(3−フルオロ−4−メチル−フェニル)−アミン、(2−クロロ−フェニル)−(4−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−5−メチル−チアゾ−ル−2−イル)−アミン、(2−ジフルオロメトキシ−5−ニトロ−ベンジリデン)−(1,2,4)トリアゾール−4−イル−アミン、(2−ジフルオロメトキシ−5−ニトロ−ベンジリデン)−(2−メトキシ−フェニル)−アミン、(2−ジフルオロメトキシ−5−ニトロ−ベンジリデン)−(3−ニトロ−フェニル)−アミン、(2−ジフルオロメトキシ−5−ニトロ−ベンジリデン)−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アミン、(2−ジフルオロメトキシ−5−ニトロ−ベンジリデン)−(4−ジフルオロメトキシ−フェニル)−アミン、(2−ジフルオロメトキシ−5−ニトロ−ベンジリデン)−(4−フルオロ−フェニル)−アミン、(2−ジフルオロメトキシ−5−ニトロ−ベンジリデン)−(4−ヨード−フェニル)−アミン、(2−ジフルオロメトキシ−5−ニトロ−ベンジリデン)−(4−メトキシ−フェニル)−アミン、(2−ジフルオロメトキシ−5−ニトロ−ベンジリデン)−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−アミン、(2−ジフルオロメトキシ−5−ニトロ−ベンジリデン)−(5−メチル−2−フェニル−2H−ピラゾール−3−イル)−アミン、(2−ジフルオロメトキシ−5−ニトロ−ベンジリデン)−(5−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−アミン、(2−ジブルオロメトキシ−5−ニトロ−ベンジリデン)−ナフタレン−1−イル−アミン、(2−フルオロ−ベンジリデン)−(4−p−トリル−ピペラジン−1−イル)−アミン、(2−フルオロ−ベンジリデン)−(4−ピリジン−2−イル−ピペラジン−1−イル)−アミン、(3,4−ジクロロ−フェニル)−(4−フルオロ−ベンジリデン)−アミン、(3,4−ジヒドロ−2H−ナフタレン−1−イリデン)−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−アミン、(3,5−ジクロロ−フェニル)−(4−フルオロ−ベンジリデン)−アミン、(3−(4−フルオロ−フェニル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イルメチレン)−(4−メトキシ−フェミル−)アミン、(3−(4−フルオロ−フェニル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イルメチレン)−p−トリル−アミン、(3−(4−フルオロ−フェニル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イルメチレン)−フェニル−アミン、(3−クロロ−フェニル)−(2−ジフルオロメトキシ−5−ニトロ−ベンジリデン)−アミン、(3−フルオロ−4−メチル−フェニル)−(1H−インドール−3−イルメチレン)−アミン、(3−ニトロ−ベンジリデン)−(5−トリフルオロメチル−ベンゾチアゾール−2−イル)−アミン、(4−(2−クロロ−ベンジル)−ピペラジン−1−イル)−(2−トリフルオロメチル−ベンジリデン)−アミン、(4−(2−クロロ−ベンジル)−ピペラジン−1−イル)−(4−フルオロ−ベンジリデン)−アミン、(4−(4−クロロ−フェニル)−ピペラジン−1−イル)−(2−フルオロ−ベンジリデン)−アミン、(4−フルオロ−ベンジリデン)−(4−p−トリル−ピペラジン−1−イル)−アミン、(4−フルオロ−ベンジリデン)−ナフタレン−2−イル−アミン、(4−フルオロ−ベンジリデン)−ピリジン−2−イル−アミン、(4−p−トリル−ピペラジン−1−イル)−(2−トリフルオロメチル−ベンジリデン)−アミン、(4−tert−ブチル−6−トリフルオロ−メチル−ピリミジン−2−イル)−(2,6−ジニトロ−4−トリフルオロメチル−フェニル)−アミン、(5−クロロ−ピリジン−2−イル)−(4−フルオロ−ベンジリデン)−アミン、(6−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−ナフタレン−1−イリデン)−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−アミン、(9−エチル−9H−カルバゾール−3−イルメチレン)−(3−フルオロ−4−メチル−フェニル)−アミン、(ビス−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−メチレン)−トリチル−アミン、3,5−ジメチル−n−(4−(トリフルオロメチル)ベンジリデン)−4H−1,2,4−トリアゾール−4−アミン、(2,4−ビス(ジフルオロメトキシ)フェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン、(3−ニトロフェニル)−n−(3−(トリフルオロメチル)フェニル−1,3−チアゾール−2−アミン、4−(4−エトキシフェニル)−n−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン、(4−フルオロフェニル)−n−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン、(4−メトキシフェニル)−n−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン、4−(4−ニトロフェニル)−n−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン、フェニル−n−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン、(4−フルオロフェニル)−n−(3−メトキシベンジリデン)−4H−1,3,4−チアジアジン−2−アミン、ベンゾ(H)イソキノリン−4−イル−(4−フルオロ−ベンジリデン)−アミン、ベンゾトリアゾール−1−イルメチル−(2,3,4−トリフルオロ−フェニル)−アミン、ベンゾトリアゾール−1−イルメチル−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−アミン、ベンゾトリアゾール−1−イルメチル−(4−フルオロ−3−ニトロ−フェニル)−アミン、ベンジル−(2,3,4,5,6−ペンタフルオロ−ベンジリデン)−アミン、ビフェニル−4−イル−(2−ジフルオロメトキシ−5−ニトロ−ベンジリデン)−アミン、カルバゾール−9−イル−(2−ジフルオロメトキシ−ベンジリデン)−アミン、カルバゾール−9−イル−(4−ジフルオロメトキシ−ベンジリデン)−アミン、エチル−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェニル)−アミン、n−(2−(ジフルオロメトキシ)−5−ニトロベンジリデン)−2−メチル−1,3−オキサゾ−ル−5−アミン、n−(3−フルオロベンジリデン)−3,5−ジメチル−4H−1,2,4−トリアゾ−ル−4−アミン、n−(4−((ジフルオロメチル)チオ)フェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−アゼピン−7−アミン、n−(4−(2−メトキシフェニル)−1−ピペラジニル)−n−(2−(トリフルオロメチル)ベンジリデン)アミン、n−(4−((ジフルオロメトキシ)フェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−アゼピン−7−アミン、n−(4−フルオロベンジリデン)−3,5−ジメチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−アミン、n−(5−ブロモ−2−フルオロベンジリデン)−3,5−ジメチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−アミン、n−ベンジル−2−(4−フルオロフェニル)−4−((4−メチルフェニル)スルホニル)−1,3−オキサゾール−5−アミン、およびn−フェニル−3−(トリフルオロメチル)(1,2,4)トリアゾロ(3,4−b)(1,3,4)チアジアゾール−6−アミンが含まれる。
【0035】
アミンは、遊離アミン、酸付加塩(例えば、塩化水素酸塩あるいは臭化水素酸塩)あるいは遊離アミンと酸塩の混合物として、組成物中に含まれてよい。
【0036】
好ましくは、部分あるいは完全フッ素化化合物は、2,3,5,6−テトラフルオロ−4(トリフルオロメチル)アニリン、4−(トリフルオロメチル)アニリンおよびこれらの混合物からなるグループから選択される。
【0037】
さらに、本発明による組成物は、場合によって、さらに非フッ素化アミンを含んでよい。
【0038】
非フッ素化アミンは、好ましくは、化粧用およびパーソナルケア用組成物に通常、使用されているアミンである。好ましくは、アミンは、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール(AMPD)、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール(AEPD)、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)、2−アミノ−1−ブタノール(AB)、モノエタノールアミン(MEA)、ジエタノールアミン(DEA)、トリエタノールアミン(TEA)、モノイソプロパノールアミン(MIPA)、ジイソプロパノールアミン(DIPA)、トリイソプロパノールアミン(TIPA)およびジメチルステアラミン(DMS)およびこれらの混合物からなるグループから選択される。
【0039】
ステアラミドプロピルジメチルアミンあるいはラウラミドプロピルジメチルアミンなどの長鎖アミン中和剤は、US 4,874,604に記述されているように、組成物に使用してもよい。
【0040】
本発明の組成物は、さらに無機塩基を含んでもよい。無機塩基は、好ましくは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、ホウ砂およびこれらの混合物からなるグループから選択される。
【0041】
本発明の組成物における、部分または完全フッ素化化合物と非フッ素化アミンとの重量比は、10:1から1:10、好ましくは5:1から1:5、より好ましくは2:1から1:2の範囲内にあってよい。
【0042】
好ましい組成物において、無機塩基と部分または完全フッ素化化合物および非フッ素化アミンとの重量比は、100:1から1:100の範囲内にある。
【0043】
本発明の組成物において、ヘアスタイリングポリマーの中和率は10から100%、好ましくは50から99%、より好ましくは90から98%の範囲内にある。
【0044】
中和率および無機対有機塩基の選択および比率は、スタイリング樹脂ならびに処方の性質に依存する。所与のスタイリング樹脂のいずれかを中和するのに必要なグラムで表した塩基の量(W)は、下に示すように、ポリマーの酸価(A)、ポリマーの量(W)、塩基の分子量(M)、酸性部分の分子量(Mおよび中和率(N)を考慮に入れた計算式から演繹できる。
=W×A/100×1/M×M×N%
酸価(A)は、例えば既知量のポリマーを塩基で滴定することにより実験的に、あるいはスタイリング樹脂の当初の酸含有量を考慮することにより理論的に、決定することができる。例えば、モノマーを含むカルボン酸30%のスタイリング樹脂は、酸価30ということになる。
【0045】
本発明の組成物中の部分あるいは完全フッ素化化合物の量は、総組成物の0.001重量%から10重量%、好ましくは0.01重量%から5重量%、より好ましくは総組成物の0.1重量%から0.7重量%の範囲内にある。
【0046】
ヘアスタイリングポリマー
本発明の組成物は、酸性官能基、酸性官能基に由来するアニオン基、あるいは前記基の混合物を有するヘアスタイリングポリマーを含む。
【0047】
本発明の組成物での使用に特に好ましいヘアスタイリングポリマーは、カルボン酸基および/あるいはそれらの塩を含む。
【0048】
本発明の組成物は、好ましくは(総組成物の)0.01重量%から10重量%、より好ましくは0.1重量%から10重量%、のヘアスタイリングポリマーを含む。ポリマーの量は、例えば、組成物の総重量に対して0.5重量%から10重量%、好ましくは0.75重量%から6重量%の範囲内にあってよい。
【0049】
本発明の組成物は、好ましくは、比較的高温度および高湿度においてある程度の結合強度(ここで、結合強度は本明細書中「結合強度決定法」という見出しのついた項中の例に記述されている方法により決定される)を維持し、したがってスタイリング組成物がこれらの条件下で毛髪のスタイリングへの効果を維持することができる。したがって、組成物は、好ましくは、少なくとも15g(より好ましくは少なくとも25g)の結合強度、例えば20℃で相対湿度80%において15gから80gあるいは25gから70gなどの結合強度を有する。
【0050】
ヘアスタイリングポリマーは、例えば、ヘアスプレー、ジェルおよびムースなどのヘアスタイリング組成物に使用される。ヘアスタイリングポリマーは、周知の商品であり、ポリマーをアニオン性にする部分を含むような多くのポリマーが市販されている。このようなアニオン性ポリマーは、一般に、酸型ポリマーを中和することによりアニオン化され、本発明の組成物での使用に適する。適切なヘアスタイリングポリマーには、例えば、ブロックおよびグラフトコポリマーが含まれる。ポリマーは、合成あるいは天然由来でもよい。
【0051】
ヘアスタイリングポリマーの例は、
酢酸ビニルとクロトン酸のコポリマー、
酢酸ビニル、クロトン酸およびネオデカン酸ビニルなどα−分枝飽和脂肪族モノカルボン酸のビニルエステルのターポリマー、
メチルビニルエーテルと無水マレイン酸のコポリマー(モル比は約1:1)、ここでコポリマーは、エタノールあるいはブタノールなど1から4個の炭素原子を含む飽和アルコールで50%エステル化されている。
【0052】
他のモノマーとのアニオンラジカル含有部分としてアクリル酸あるいはメタクリル酸を含むアクリル酸コポリマー、例えば、1から22個の炭素原子を有する1つあるいは複数の飽和アルコールとアクリル酸あるいはメタクリル酸とのエステル(メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−へキシル、アクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ラウリルおよびアクリル酸ベヘニルなど)、1から6個の炭素原子を有するグリコール(ヒドロキシプロピルメタクリレートおよびヒドロキシエチルアクリレートなど)、スチレン、ビニルカプロラクタム、酢酸ビニル、アクリルアミド、アルキル基中に1から8個の炭素原子を有するアルキルアクリルアミドおよびメタクリルアミド(メタクリルアミド、t−ブチルアクリルアミドおよびn−オクチルアクリルアミドなど)および他の相溶する不飽和モノマー。
【0053】
ポリマーは、また、ポリジメチルシロキサンなど、分枝シリコーンを含んでもよい。
【0054】
適切なアニオンヘアスタイリングポリマーの具体的な例は、
National Starchが市販するRESYN(登録商標)28−2930(酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニルコポリマー)、
BASFが市販するULTRAHOLD(登録商標)8(CTFA名 アクリレート/アクリルアミドコポリマー:Acrylates/acrylamide copolymer)、
ISP Corporationが市販するGANTREZ(登録商標)ESシリーズ(メチルビニルエーテルおよび無水マレイン酸のエステル化コポリマー)である。
【0055】
他の適切なアニオンヘアスタイリングポリマーには、カルボキシル化ポリウレタンが含まれる。カルボキシル化ポリウレタン樹脂は、カルボキシル側基を有する、線状で末端にヒドロキシル基を有するコポリマーである。これらは少なくとも一方の末端で、エトキシル化および/あるいはプロポキシル化されていてよい。カルボキシル基は、カルボン酸基あるいはエステル基であることができ、ここでエステル基のアルキル部分は、1から3個の炭素原子を含む。カルボキシル化ポリウレタン樹脂は、また、ポリビニルピロリドンおよびポリウレタンのコポリマーであってよく、CTFA名 PVP/polycarbamyl polyglycol esterを有する。適切なカルボキシル化ポリウレタン樹脂は、EP−A−0619111および米国特許第5000955号に開示されている。他の適切な親水性ポリウレタンは、米国特許第3822238号、第4156066号、第4156067号、第4255550号および第4743673号に開示されている。
【0056】
他の適切なアニオンスタイリングポリマーには、Eastmanが市販するEastman AQ−48 Ultra(商標)などの親水性ポリエステルが含まれる。
【0057】
両性ポリマーも、本発明においてヘアスタイリングポリマーとして使用できる。例には、t−ブチルアミノエチルメタクリレートなどのモノマー由来のカチオン基ならびにアクリル酸あるいはメタクリル酸などのモノマー由来のカルボキシル基を含むことがある両性ヘアスタイリングポリマーが含まれる。両性ヘアスタイリングポリマーの特異的な例の1つは、National Starch and Chemical Corporationが市販するAmphomer(登録商標)(オクチルアクリルアミド/アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレートコポリマー)である。
【0058】
本発明の組成物
本発明の組成物は、好ましくはヘアケア組成物、特にヘアスプレー組成物に処方されるが、またムース、ジェル、ローション、トニック、スプレー、シャンプー、コンディショナー、リンス、ハンドおよびボディローション、フェイシャルモイスチャライザー、サンスクリーン、抗アクネ製剤、外用鎮痛剤、マスカラなどを含む種々の製品にも処方することができる。本発明の組成物は、化粧品として許容される希釈剤あるいは担体を含む。好ましくは、本発明組成物は、ヒト毛髪のスタイリングに使用され、より好ましくは、そのようなものとして包装および表示される。
【0059】
好ましくは、本発明の組成物は、組成物の総重量に対し0.01重量%から10重量%(好ましくは0.01重量%から5重量%)のシリコーンを含む。本発明による特に好ましい組成物は、以下を含むヘアスプレー組成物である。
【0060】
(i)0.01重量%から10重量%(好ましくは0.1重量%から10重量%)のヘアスタイリングポリマー、
(ii)0.001重量%から10重量%(好ましくは0.01重量%から1重量%)の部分あるいは完全フッ素化化合物、
(iii)場合によっては、0.01重量%から5重量%のシリコーン、
(iv)少なくとも20重量%(好ましくは少なくとも50%)の水、および
(v)50重量%までの噴射剤。
【0061】
本発明の化粧用およびパーソナルケア用組成物を処方するために必要な、担体および付加的成分は、製品の種類によって変化し、当業者ならごく普通に選択することができる。以下に、これらの担体および付加的成分のいくつかを記述する。
【0062】
担体
本発明のヘアケア組成物は、担体、あるいは毛髪への適用に適した担体の混合物を含むことができる。担体は、組成物に対し約0.5重量%から約99.5重量%、好ましくは約5.0重量%から約99.5重量%、より好ましくは約10.0重量%から約98.0重量%で存在する。本明細書中で使用しているように、句「毛髪への適用に適する」は、担体が毛髪の美的価値を損なうとか、ネガティブな影響を与える、あるいはその下にある皮膚に対して刺激を引き起こすことがないことを意味する。
【0063】
本発明のヘアケア組成物での使用に適した担体には、例えば、ヘアスプレー、ムース、トニック、ジェル、シャンプー、コンディショナーおよびリンスの処方に使用される担体が含まれる。適切な担体の選択はまた、用いようとする特定の組成物および、処方する製品が、適用した表面上に残ることを意図したもの(例えば、ヘアスプレー、ムース、トニックあるいはジェル)であるかどうか、あるいは使用後洗い流すことを意図したもの(例えば、シャンプー、コンディショナー、リンス)であるかどうかにも依存することになる。
【0064】
本明細書で使用する担体は、へアケア組成物に、通常使用される広範な成分を含むことができる。担体は、使用されている特定の組成物を溶解あるいは分散させるための溶剤を含むことができ、水、C〜Cアルコール、低級アルキルの酢酸塩およびこれらの混合物が好ましい。担体はまた、アセトン、炭化水素(イソブタン、ヘキサン、デセンなど)、ハロゲン化炭化水素(Freonなど)およびシクロメチコンなどの揮発性シリコーンなど、種々の付加的成分を含むことができる。
【0065】
ヘアケア組成物が、ヘアスプレー、トニック、ジェル、あるいはムースである場合、好ましい溶剤には、水、エタノール、揮発性シリコーン誘導体およびこれらの混合物が含まれる。このような混合物に使用される溶剤は、互いに混和しても混和しなくてもよい。ムースおよびエアゾールヘアスプレーは、また、製品を泡として(ムースの場合)、あるいは細かく均一なスプレーとして(エアゾールヘアスプレーの場合)供給するために、通常の噴射剤のいずれかを使用することができる。適切な噴射剤の例には、トリクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、ジフルオロエタン、ジメチルエーテル、プロパン、n−ブタンあるいはイソブタンなどの成分が含まれる。粘度の低いトニックあるいはヘアスプレー製品では、また、乳化剤を使用してもよい。適切な乳化剤の例には、ノニオン、カチオン、アニオン界面活性剤、あるいはこれらの混合物が含まれる。このような乳化剤を使用する場合には、乳化剤は、組成物の総重量に対し約0.01重量%から約7.5重量%のレベルで存在することが好ましい。噴射剤のレベルは、所望通りに調節してよいが、一般に、ムース組成物については、総重量に対し約3重量%から約30重量%、エアゾールヘアスプレー組成物については、総重量に対し約15重量%から約50重量%である。
【0066】
適切なスプレー容器は、当業でよく知られており、通常の非エアゾールポンプスプレー、すなわち上記に記述した通り、「アトマイザー」、エアゾール容器あるいは噴射剤を含む缶、および噴射剤として圧縮空気を使用するポンプエアゾール容器も含む。
【0067】
ヘアケア組成物がコンディショナーおよびリンスである場合、担体は、種々のコンディショニング成分を含むことができる。ヘアケア組成物がシャンプーである場合、担体は、例えば、界面活性剤、懸濁剤、および増粘剤を含むことができる。ヘアスタイリングクリームあるいはジェルはまた、典型的に構造剤あるいは増粘剤を、典型的に0.01重量%から10重量%の量で含む。
【0068】
担体は、種々の形態であることができる。例えば、O/W(oil−in−water)、W/O(water−in−oil)、W/O/W(water−in−oil−in−water)、およびO/W/シリコーン(oil−in−water−in−silicone)エマルションを含むエマルション担体は本明細書中で有用である。これらのエマルションは、例えば、約100cpsから約200,000cpsの、広い範囲の粘着性で適用できる。これらのエマルションはまた、メカニカルポンプ容器あるいは通常の噴射剤を用いる加圧エアゾール容器のいずれかを使用するスプレーの形態においても供給することができる。これらの担体はまた、ムースの形態においても供給できる。他の適切な局所用担体には、油、アルコール、およびシリコーン(例えば、鉱油、エタノール、イソプロパノール、ジメチコン、シクロメチコンなど)などの無水液状溶剤、水ベースの単相液状溶剤(例えば、水−アルコール溶剤系)、およびこれらの無水物および水ベースの単相溶剤の増粘タイプ(例えば、ここでは適切なガム質、樹脂、ワックス、ポリマー、塩などの添加により、溶剤の粘度は固体あるいは半固体を形成する程度に増加している)が含まれる。
【0069】
本発明の組成物は、好ましくは、担体の中でも、水およびエタノールを含み、水の量は、好ましくは少なくとも組成物の20重量%、より好ましくは少なくとも40重量%(少なくとも50重量%など)、より好ましくは少なくとも60重量%、より好ましくは少なくとも70重量%、さらにより好ましくは少なくとも組成物の80重量%である。水と有機溶剤(例えばエタノールを含む)との重量比は、好ましくは1:4から10:1、より好ましくは1:1から10:1、最も好ましくは2:1から10:1まで変化してもよい。組成物は、あるいは、唯一の溶剤として水を含んで、すなわちVOC(揮発性有機化合物)濃度0%であってもよい。
【0070】
付加的成分
本発明による化粧用およびパーソナルケア組成物には、種々の付加的成分を使用することができる。以下にその例を示す。
【0071】
− 例えば、N−ビニルピロリドンのホモポリマー、N−ビニルピロリドンと酢酸ビニルなど相溶性のあるノニオンモノマーとのコポリマーなどのノニオンヘアスタイリングポリマー。種々の重量平均分子量を有するN−ビニルピロリドンを含むノニオンポリマーは、ISP Corporationより市販されている。− そのような材料の具体的な例は、PVP K−90の名称で販売されている平均分子量約630,000のN−ビニルピロリドンのホモポリマーおよびPVP K−120の名称で販売されている平均分子量約1,000,000のN−ビニルピロリドンのホモポリマーである。
【0072】
他の適切なノニオンヘアスタイリングポリマーは、架橋シリコーン樹脂あるいはガム質である。特異的な例には、EP−A−0240350に記述されている硬質シリコーンポリマーおよびWO 96/31188に記述されている架橋シリコーンガムが含まれる。
【0073】
− カチオンヘアスタイリングポリマー、例えば、低級アルキルのアミノアルキルアクリレートなどアミノ官能基を有するアクリル酸モノマーあるいはジメチルアミノエチルメタクリレートなどのメタクリル酸モノマーと、N−ビニルピロリドン、ビニルカプロラクタム、メタクリル酸アルキル(メタクリル酸メチルおよびメタクリル酸エチルなど)およびアクリル酸アルキル(アクリル酸エチルおよびアクリル酸n−ブチルなど)など相溶するモノマーとのコポリマー。
【0074】
適切なカチオンポリマーの特異的な例は、
ISP CorporationよりCopolymer 845、Copolymer 937およびCopolymer 958として市販されている、N−ビニルピロリドンおよびジメチルアミノエチルメタクリレートのコポリマー、
ISP CorporationよりStyleze(登録商標) CC10として市販されている、N−ビニルピロリドンおよびジメチルアミノプロピルアクリルアミドあるいはメタクリルアミドのコポリマー、
N−ビニルピロリドンおよびジメチルアミノエチルメタクリレートのコポリマー、
ビニルカプロラクタム、N−ビニルピロリドンおよびジメチルアミノエチルメタクリレートのコポリマー、
ポリクオタニウム−4(ジアリルジモニウムクロリドおよびヒドロキシエチルセルロースのコポリマー)、
ISPよりGafquat(登録商標) 734、755および755Nとして、またBASFよりLuviquat(登録商標) PQ11として市販されている、ポリクオタニウム−11(硫酸ジエチルとビニルピロリドンおよびジメチルアミノエチルメタクリレートのコポリマーとの反応により生成)、
BASFよりLuviquat(登録商標) FC 370、FC 550、FC 905およびHM−552として市販されている、ポリクオタニウム−16(メチルビニルイミダゾリウムクロリドおよびビニルピロリドンから生成)、
BASFよりLuviquat(登録商標) Holdとして市販されている、ポリクオタニウム−46(ビニルカプロラクタムおよびビニルピロリドンとメチルビニルイミダゾリウムメトサルフェートとの反応により調製)である。
【0075】
適切な天然由来ポリマーの例には、セラック、アルギン酸塩、ゼラチン、ペクチン、セルロース誘導体およびキトサンあるいはこれらの塩および誘導体が含まれる。市販品の例には、Kytamer(登録商標) (Amerchol製品)Amaze(登録商標)(National Stach製品)が含まれる。
【0076】
− 例えば、総組成物に対し0.01重量%から1重量%の量の、香料あるいは芳香物質。
【0077】
− p−メトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、2−エチルヘキシルN,N−ジメチル−p−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸、オクトクリレン、オキシベンゾン、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸オクチル、4,4’−メトキシ−t−ブチルジベンゾイルメタン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、3−ベンジリデンカンフル、3−(4−メチルベンジリデン)カンフル、二酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、酸化鉄、およびこれらの混合物などのサンスクリーン剤。
【0078】
− ジンクピリチオン、ピロクトンオラミン、二硫化セレン、硫黄、コールタールなどのふけ防止剤。
【0079】
− 炭化水素、シリコーン油およびカチオン物質などのヘアコンディショニング剤。炭化水素は、直鎖あるいは分枝鎖のいずれでもよく、約10から約16個、好ましくは約12から約16個の炭素原子を含んでよい。適切な炭化水素の例は、デカン、ドデカン、テトラデカン、トリデカンおよびこれらの混合物である。本明細書中で有用な、適切なシリコーンコンディショニング剤の例は、環状あるいは線状のポリジメチルシロキサン、フェニルおよびアルキルフェニルシリコーン、およびシリコーンコポリオールのいずれを含んでもよい。本明細書中で有用なカチオンコンディショニング剤は、第四級アンモニウム塩あるいは脂肪族アミンの塩を含んでよい。
【0080】
− ヘアシャンプーおよびコンディショナー組成物用界面活性剤。シャンプーについては、そのレベルは好ましくは、組成物の総重量に対し、約10重量%から約30重量%、好ましくは12重量%から約25重量%である。コンディショナーについては、界面活性剤の好ましいレベルは、組成物の総重量に対し、約0.2重量%から約3重量%である。本発明の組成物において有用な界面活性剤には、アニオン、ノニオン、カチオン、双性イオンおよび両性界面活性剤が含まれる。
【0081】
− ヘアシャンプーおよびコンディショナー組成物用カルボン酸ポリマー増粘剤。これらの架橋ポリマーは、アクリル酸、置換アクリル酸およびこれらのアクリル酸および置換アクリル酸の塩およびエステル由来の1つあるいは複数のモノマーを含み、ここで架橋剤は2つ以上の炭素−炭素二重結合を含み、多価アルコールに由来する。本明細書中で有用なカルボン酸ポリマー増粘剤の例は、カーボマー、アクリレート/C10−C30アルキルアクリレートクロスポリマー、およびこれらの混合物からなるグループから選択される。本発明の組成物は、組成物の総重量に対し、約0.025重量%から約1重量%、より好ましくは約0.05重量%から約0.75重量%、もっとも好ましくは約0.10重量%から約0.50重量%のカルボン酸ポリマー増粘剤を含んでよい。
【0082】
− 本発明の組成物の種々の担体成分を乳化するための乳化剤。適切な乳化剤のタイプには、ポリエチレングリコール20ソルビタンモノラウレート(ポリソルベート 20)、ポリエチレングリコール5ダイズステロール、ステアレス−20、セテアレス−20、PPG−2メチルグルコースエーテルジステアレート、セテス−10、ポリソルベート 80、リン酸セチル、セチルリン酸カリウム、セチルリン酸ジエタノールアミン、ポリソルベート 60、ステアリン酸グリセリル、PEG−100ステアレート、およびこれらの混合物が含まれる。乳化剤は、個別に、あるいは2つ以上の混合物として使用されることができ、組成物の総重量に対し、約0.1重量%から約10重量%、より好ましくは約1重量%から約7重量%、もっとも好ましくは約1重量%から約5重量%を占めることができる。
【0083】
− ビタミンおよびそれらの誘導体(例えば、アスコルビン酸、ビタミンE、酢酸トコフェロール、レチノイン酸、レチノール、レチノイドなど)。
【0084】
− カチオンポリマー(例えば、Rhone−PoulencのJaguar(登録商標)シリーズとして市販されているグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドおよびヒドロキシプロピルグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドなどのカチオングアーガム誘導体)。
【0085】
− 防腐剤、酸化防止剤、キレート化剤および金属イオン封鎖剤、および香料、着色剤、毛髪栄養剤、精油などの美容成分。
【0086】
また本発明の組成物での任意選択成分としての使用に適するものは、WO 93/03703に記述されたイオンコポリマー、WO 93/23446に開示されたポリシロキサン分枝ポリマー、WO 95/00106あるいはWO 95/32703に記述されたシリコーン含有ポリカルボン酸コポリマー、WO 95/01383、WO 95/06078、WO 95/06079およびWO 95/01384に記述された熱可塑性弾性コポリマー、WO 95/04518あるいはWO 95/05800に開示されたシリコーン分枝接着性ポリマー、WO 96/21417に教示のシリコーンマクロ分枝ポリマー、WO 96/32918のシリコーンマクロマー、WO 98/48770あるいはWO 98/48771あるいはWO 98/48772あるいはWO 98/48776の接着性ポリマー、WO 98/51261の分枝ポリマーおよびWO 98/51755に記述された分枝コポリマーである。
【0087】
以下の非限定的実施例は、本発明の好ましい実施形態をさらに例示する。言及されるすべてのパーセンテージは、他に表示がなければ、総重量に対する重量%である。
【0088】
(実施例)
結合強度の決定法
スタイリングポリマーにより提供される保持力のレベルを示し、また毛髪に接着するかどうかを評価するために、ポリマーと1本の繊維との間の結合強度を、自動結合強度キットを用いて測定する。この方法は、自動結合強度キットを用いて、ポリマーと、2本の直角に交差する毛髪繊維間の結合の切断力をグラム単位で測定するという原理に基づいている。これは、Diastron Limited(英国 アンドーバー)により立案され、ヘアスタイリング業界において広く用いられている。
【0089】
装置
Series MTTWin コントロールソフトウェアによって制御されたLacquer試験用カルーセルを取り付けたDiastron model 600(Diastron Ltd.、英国 アンドーバーより入手)。
【0090】
手順
a) 毛髪繊維の準備
60から80ミクロンの最大径および最小径を有するスペイン人の毛髪(Hugo Royer、英国 サンドハーストより入手)を、まず、エーテル中に1分間沈め、清浄にする。次いで、ベースシャンプー(16% SELS 2EO)で洗浄し、まっすぐな状態で、25℃、相対湿度50%で12時間、風乾する。
【0091】
b) スタイリングポリマー溶液の調製
試験するスタイリングポリマーを55%水/45%エタノール混合液で希釈して3%濃度溶液を調製する。
【0092】
c) Diastronコントロールソフトウェアのパラメータ
テストパラメータの値は、MTTWinコントロールパネル内(Lacquer Testing Routine)で、以下のように設定する。
【0093】
パーセンテージ範囲 % = 100
速度 mm/分 = 10
最大力 gmf = 200
ゲージ力 gmf = 2
検出可能破断値 = 20
カルーセルセットアップ = 試料数25、1から開始
(破断検出解析 = 5)
d) プロトコール
1.交差した毛髪繊維を、α−シアノアクリレート接着剤(例えば、Cyanolit(商標))を用いて、用意されたアルミニウムブロックに据え付ける。
【0094】
2.lacquer試験カルーセル内の溝に、試料を載せたアルミニウムブロックをはめ込む。
【0095】
3.Diastronけん縮装置および取付けブロックを用いて、25個の毛髪試料の両端に、取付けブロックにより決定されている30mmの間隔を空けて、真鍮製着せ金具を取り付ける。
【0096】
4.けん縮した試料を、据え付けられた毛髪繊維と交差するように置き、互いに直角になるようにする。
【0097】
5.けん縮した毛髪繊維を、水平な繊維と交差する点の上およびカルーセルの中央に最も近い末端で、鋭利な刃を用いて切断する。
【0098】
6.1マイクロリットルのシリンジ(SGE International Pty Ltdより入手)を用いて、試験するスタイリングポリマーの3%濃度溶液1マイクロリットルを繊維の交差個所に落とす。
【0099】
7.規定の温度および湿度条件下、すなわち、結合強度の測定が実施される条件下で3時間、乾燥させる。
【0100】
8. 予め設定したパラメータを用いて、自動試験法を実施する。
【0101】
e)データ処理
試料のカルーセルに対し25個の個別の荷重変異点が記録される。結合により支持される荷重ピークが、個々の試験について記録され、平均荷重および標準偏差がカルーセルについて算出される。
【0102】
(実施例1〜4)
フルオロアミンで中和した2種類の一般的なスタイリング樹脂の結合強度を高湿度条件下(20℃、相対湿度80%)で、上記に詳述した方法により測定した。
【0103】
使用したスタイリング樹脂は、Amphomer 28−4910(National Starch and Chemicals Companyが市販)およびLuviset PUR(BASFが市販)であった。
【0104】
これらの2種のポリマーの試料を、個別に、フルオロアミン4−(トリフルオロメチル)アニリン(TFMA)で中和した。
【0105】
比較のために、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)などの典型的な中和塩基を対照として選択した。中和レベルは、すべての実験において、95%に定めた。
【0106】
実施例1〜3では、Amphomer 28−4910を特定のフルオロアミンで中和した。対照として、フルオロアミンで中和したポリマー皮膜の性能をAMPで中和したAmphomer 28−4910と比較した。
【0107】
実施例4では、Luviset PURをTFMAとAMP(50:50)の混合物で中和した。これを、対照としてAMPのみで中和したLuviset PURと比較した。
【0108】
3種類のフルオロアミンで中和したAmphomer 28−4910試料の20℃、相対湿度80%における結合強度データを、対照とともに、下記の表1に示す。
【0109】
【表1】
Figure 0003986851
【0110】
表1の結合強度データは、TFMAで中和したAmphomerがAMPで中和した物質と同様の結合強度を示すことを表している。一方、TFEAで中和したAmphomer 28−4910の結合強度は、非常に小さかった(結合強度0)。
【0111】
フルオロアミンおよびAMPで中和したLuviset PURの20℃、相対湿度80%における結合強度のデータを、下記の表2に示す。
【0112】
【表2】
Figure 0003986851
【0113】
表1の結合強度データは、TFMAで中和したAmphomer 28−4910がAMPで中和した物質と同様の結合強度を示すことを表している。
【0114】
表2の結合強度データは、TFMA+AMPで中和したLuviset PURが、非常に高湿度の条件下(20℃、相対湿度80%)で、良い性能を示すことを表している。このポリマー皮膜の接着結合強度は、このように過酷で不利な条件下で非常に大きかった(36g)。一方、対照(AMPで中和した)物質の性能は非常に悪かった(結合強度0)。明らかに、TFMAの導入は、Luviset PURポリウレタンスタイリング樹脂の相対湿度(RH)80%における性能に顕著な効果を及ぼす。
【0115】
フルオロアミン中和スタイリング樹脂の処方例
以下は、本発明による組成物の実施例である。
【0116】
実施例の成分は、以下を含む。
【0117】
【表3】
Figure 0003986851
【0118】
エタノールは、SD Alcohol 40−B(92%活性)
以下の実施例において、Luviset PURは、AMPおよび等モル量のTFTFMAあるいはTFMAで95%中和され、それぞれポリマー1’あるいはPolymer 1として表示されている。TFMAは実施例5、6、9および10で使用されている。TFTFMAは、参照例7および8で使用されている。
【0119】
(実施例5)
スタイリングムースは、下記のように処方される。
【0120】
【表4】
Figure 0003986851
【0121】
(実施例6)
ヘアスプレーは、下記のように処方される。
【0122】
【表5】
Figure 0003986851
【0123】
参照例7)
ポンプスプレーは、下記のように処方される。
【0124】
【表6】
Figure 0003986851
【0125】
参照例8)
スタイリングジェルは、下記のように処方される。
【0126】
【表7】
Figure 0003986851
【0127】
(実施例9)
55% VOC 噴射式エアゾール組成物は、下記のように処方される。
【0128】
【表8】
Figure 0003986851
【0129】
(実施例10)
55% VOC ポンプヘアスプレー組成物は、下記のように処方される。
【0130】
【表9】
Figure 0003986851

Claims (18)

  1. 酸性官能基、酸性官能基に由来するアニオン基、あるいは前記基の混合物から選択される1つあるいは複数の基を有するヘアスタイリングポリマーと、4−(トリフルオロメチル)アニリンであるフッ素化化合物と、化粧品として許容される希釈剤あるいは担体とを含む化粧用あるいはパーソナルケア用組成物。
  2. さらに非フッ素化アミンを含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 非フッ素化アミンが2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−1−ブタノール、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、ジメチルステアラミンおよびこれらの混合物からなるグループから選択される、請求項2に記載の組成物。
  4. ヘアスタイリングポリマーがカルボン酸基および/あるいはこれらの塩を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. さらに無機塩基を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 無機塩基が水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、ホウ砂およびこれらの混合物からなるグループから選択される、請求項5に記載の組成物。
  7. フッ素化化合物と非フッ素化アミンとの重量比が10:1から1:10の範囲にある、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 無機塩基とフッ素化化合物および非フッ素化アミンとの重量比が100:1から1:100の範囲にある、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. ヘアスタイリングポリマーの中和率が10から100%の範囲にある、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. ヘアスタイリングポリマーが0.01から10重量%の量で存在する、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. フッ素化化合物が0.001から10重量%の量で存在する、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. さらにシリコーンを0.01から10重量%の量で含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 化粧品として許容される希釈剤あるいは担体がエタノールおよび/あるいは水を含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 組成物が少なくとも40重量%の水を含む、請求項13に記載の組成物。
  15. 非エアゾールポンプスプレーの形態で包装される、請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物。
  16. ヘアスタイリング組成物である、請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物。
  17. 請求項1から16のいずれか一項に記載の組成物を毛髪に適用することを含む、毛髪のトリートメント法。
  18. 請求項1から16のいずれか一項に記載の毛髪美容トリートメントのための組成物の使用。
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