JP2015516331A - 船舶の復原装置 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】本発明はボートその他の船舶の転覆後にそれを復原させるための装置に関する。復原装置50は収縮時の萎んだ状態で積載される膨張式本体51を含む。圧縮ガス供給源78,80は転覆後に本体を膨張させる。膨張式本体は少なくとも第1及び第2の膨張式チャンバ91,95を形成する柔軟な膜を有し、これらのチャンバを所定の順序で膨張させるバルブ装置が設けられている。具体的には第2のチャンバの膨張前に第1のチャンバが膨張される。第1のチャンバには船舶への固定手段が設けられている。第2のチャンバは第1のチャンバに連結され、装置の展開時に第1のチャンバに支持される。【効果】水没時に第2のチャンバの浮力が復原モーメントとして船舶に作用する。第1のチャンバは復原モーメントを船舶に伝達するために機能する。本体は段階的膨張によって十分に膨張する前に水面に浮上してしまう本来的な傾向が抑制されている。【選択図】図5e

Description

本発明は転覆後に船舶を復原すること、特に転覆後に船舶を復原するための膨張式装置に関する。
一部の船舶は、本質的に反転状態において不安定であり、転覆後に支援を要せず自身で復原する傾向がある。他方、小型ヨット等は海上において船員により復原され得る。しかしながら、船舶の中には、転覆後の反転状態において安定的に浮かび、復原することが困難なものがある。複合艇は一般的にこの部類に属する。明らかにこれは船員に危険をもたらすこととなる。
自己復原装置と呼称される、外部介入なくして船舶を復原させる装置を備えた船舶に関する先行技術が公知である。図1には自己復原装置を備えた船舶の例が示されている。これは周知の複合艇10であり、両側の船縁に沿って延びる膨張式チューブ14を含む硬質の船体12を有している。この一般的なタイプの船舶は、広範囲に亘るサイズのものが販売され、多数の様々な用途で使用されている。この船舶は、例えば軍用艇、救命艇、大型船舶のテンダーボートその他の船舶として機能し得る。図示された複合艇の例は船内機であるが、多くの場合、複合艇は船尾梁にエンジンが固定された船外機である。複合艇10の後部には船体12の上方に硬質アーチ16が立設され、アーチ16は金属管から形成されている。アーチ16の上部をなすクロスバー19には膨張式フロート18が固定されている。通常の運行においては、フロート18は収縮されコンパクトな形態(図示されていない)でクロスバー19に積載されている。海が時化たとき等に複合艇10が転覆した場合、フロート18には、それを膨張させるため加圧ガスが供給される。複合艇10が反転するとフロート18が水没することは明白である。フロート18は膨張して浮力が生ずると水面へのルートを捜すこととなる。硬質アーチ16は複合艇10に作用するフロート18の復原モーメントを介するレバーとして機能し、これによって複合艇10は垂直姿勢に復原される。
フロート18は、加圧ガスシリンダ、及びこれと協働するバルブ(双方とも図示されていない)が使用されることによって、膨張する。
図示されたタイプの自己復原装置は有効ではあるものの全ての船舶に適しているわけではない。特に、フロート18が所要の効果を発揮し得るようにすべく、硬質アーチ16又はその他の立設固定構造を設けることは問題となり得る。例えば複合艇10が小砲艦として使用される場合、砲座は360度全範囲に亘る視野を有することが重要である。図1の硬質アーチ16は複合艇10背後の対象に照準を定めることを潜在的に妨げることとなり、これは望ましいことではない。他の潜在的な問題は、複合艇10がテンダーボートとして使用される場合、母艦における限られた高さの空間に、収容することができないアーチ16と共に複合艇10を格納しなければならないことである。
フロート18をより大きな膨張式フロートに置換し、そのフロートをデッキ又は船尾梁に固定することができるとも思われるが、実際には効果的ではないことが判明している。このタイプのフロートは、作動中、十分に膨張する前に反転した船舶の傍で水面に浮上してしまう傾向があり、船舶を復原することができないことが経験として示されている。
先行技術文献US5,056,453(Wright)には自己復原装置を備えた複合艇について記載されており、この自己復原装置は膨張式アーチの両端の夫々が複合艇のチューブの夫々に固定されている形式のものである。即ちアーチは複合艇の全幅に亘っている。これは、転覆後に膨張する単一の膨張式チャンバからアーチが形成されること、及びこのような構造はアーチの一側が他側よりも急速に膨張する本来的な傾向があり、このため非対称的な浮力が複合艇の回転方向を決定づけること、を想定しているように考えられるが、いくつかの欠点の存在が明白である。上記文献に記載されているアーチは、複合艇の膨張式チューブ上に一体的に固定されているように考えられ、潜在的に複合艇の製造を煩雑にしてしまう。アーチは複合艇の幅方向に延在する必要があり、アーチの収縮状態での収容も問題となり得る。この設計が実際にどの程度有効であるかは不明である。
従って、ボートその他の船舶に使用される、改良された自己復原装置が必要とされている。特に、積載時の外形が小さいものが望ましい。
本発明の第1の局面によれば、ボートその他の船舶の転覆後にそれを復原させるための装置にして、該装置は収縮時の萎んだ状態で積載されるように構成された膨張式本体を含み、該膨張式本体は、転覆後に該本体を膨張させるための圧縮ガス供給源への接続手段を備え又は該圧縮ガス供給源に接続されるように構成され、且つ第1及び第2の膨張式チャンバを形成する柔軟な膜を含み、該装置は該第2のチャンバが膨張する前に該第1のチャンバが膨張する所定の順序で該第1及び第2のチャンバを膨張させるためのバルブ装置を更に含み、該第1のチャンバには該船舶に堅固に固定されるための固定手段が設けられている一方、該第2のチャンバは該第1のチャンバに連結されて並設されており、該本体が膨張したとき該第2のチャンバは該第1のチャンバによって支持され、これによって該第2のチャンバの浮力は、該第1のチャンバを通じて該船舶に伝達する、該船舶を復原するための復原モーメントとして作用し得る、ことを特徴とする船舶の復原装置が提供される。
第1及び第2のチャンバの膨張が順になされることによって、第2のチャンバが膨張する前に第2のチャンバのための十分堅固な基部又は支持部が形成されると共に船舶を復原させるために必要な浮力が提供される。
本発明によれば、積載時の外形が小さく且つ堅固な立設支持構造がなくともデッキ面又は船尾梁に固定するのに適している、全体的に膨張自在な装置が提供される。
本発明の第2の局面によれば、ボートその他の船舶の転覆後にそれを復原させるための方法にして、第1及び第2の膨張式チャンバを形成する柔軟で気密性を有する外膜を含む膨張式本体を提供すること、該膨張式本体を萎んだ収縮状態で該船舶に積載し固定すること、該船舶の転覆後に該第1の膨張式チャンバに圧縮ガスを供給すること、更に、該膨張式本体を展開して該船舶を復原するため該第1のチャンバが膨張した後に該第2の膨張式チャンバに圧縮ガスを供給すること、を含む船舶の復原方法が提供される。
本発明の特定の実施形態について、一例として、添付の図面を参照しながら説明する。
従来技術に属する自己復原装置を備えた複合艇の斜視図。 本発明に係る自己復原装置の膨張状態での斜視図。 図2に示す自己復原装置の膨張状態での端面図。 図2に示す自己復原装置の膨張状態での側面図。 図2に示す自己復原装置のチャンバが膨張していく状態をaからeの順序に示した図(非膨張状態のチャンバは省略されている)。 図2に示す自己復原装置の一部を構成する一対のストラップの斜視図(他の構成部品は省略されている)。
図2から図5までに示された復原装置50は、全体的に膨張自在な本体51を備えている。即ち、復原装置50は、図1に示されたアーチ16のような立設支持構造を有しておらず且つ必要としない。復原装置50は、萎んだ時にコンパクトパッケージを形成するためデッキ面又は船尾梁に固定され得る。従って、例えば船舶が上述の小砲艦である場合、装置50は、いずれの方向においても砲の照準線を妨げることがない。膨張式本体51は後述するように複数のチャンバに分割されており、これらのチャンバが膨張する順序は、これらのチャンバを互いに接続可能なバルブ装置によって制御される。このように膨張する順序を制御すること、及び本体51を適切に設計することによって、膨張式本体51が早々に水面に浮上してしまう本来的な傾向が抑制される。
図示された実施形態においては、膨張式本体51は、幅54及び奥行56が比較的小さく形成された下部52と、幅及び奥行が下部52よりも大きく形成された上部58とを有している。上部58は、幅及び奥行が大きく形成されており、作動時に大きな浮力として作用することから、以下、フロート部58と呼称する。下部52は、フロート部58を支持する支持部として機能することから、以下、支持部52と呼称する。但し、これらの呼称は幾分恣意的なものである。支持部52を含む本体51の全部品は膨張して水没したとき浮力として作用すること、及び本体51の各層はその上の層を支持すること、は明白である。
尚、本明細書における「上部」及び「下部」の用語は、転覆していない垂直姿勢の船舶に使用され得る状態で固定された復原装置50における方向を参照したものである。「上方」及び「下方」のように関連する用語についても同様に解釈されるものとする。
図示された実施形態によれば、膨張式本体51は符号60aから60Iまでとして示す複数の層を含む。各層60a,・・・,60Iは柔軟で気密性を有する外膜を含み、この外膜は上部パネル62及び下部パネル64を有している。上部パネル62と下部パネル64とは周囲壁66によって接続され、これによって内部プレナムが形成されている。各層60a,・・・,60Iは隣接する層と通じており、ガスは一の層から他の層へと流れ得るが、ガスの流れはバルブ装置によって調整されることがある。この点については下記において詳細に説明する。
図示された実施形態においては、上部パネル62及び下部パネル64は、各層60a,・・・,60Iの剛性を高めるため、内部構造によって複数箇所が連結されている。この内部構造は、上部パネル62と下部パネル64の間隔を規定し、各層60a,・・・,60Iが加圧されたとき互いに離間して膨張する本来的な傾向に抗するものである。この結果、各層60a,・・・,60Iの高さは幅及び奥行に亘って略一定であり、上部パネル62及び下部パネル64は実質上平坦であると共に平行である。又、内部構造は上部パネル62及び下部パネル64に対する互いの過度なせん断力の発生を防止する。この結果、膨張式本体51全体の剛性が極めて高くなっている。各層60a,・・・,60Iの内部構造は柔軟であり、各層60a,・・・,60Iを貯蔵するために圧縮して折畳むことを妨げることはない。
より具体的には、本実施形態の各層60a,・・・,60Iは上述した内部構造を形成するドロップ・スレッド・ファブリックを含む。この材料は、膨張剤について当業者に知られており、又、ドロップ・スティッチ・ファブリックとも呼称される。上部ファブリックパネル及び下部ファブリックパネルは一の層から他の層へ延びる連結縦糸によって互いに連結されている。連結縦糸は、多数の針が使用される縫合方法によって生成され、通常、高密度細糸、例えばポリエステルやナイロン、から構成されている。ファブリックは、外膜、本実施形態においてはネオプレンから形成された外膜、が適用されることによって気密性を有している。
各層60a,・・・,60Iは上部パネル62が固く積層されており、具体的にはその上の層の下部パネル64に接着されている。
支持部52の周囲には、その剛性を更に高めるため、複数のストラップが配設されている。図示された実施形態においては、装置50の膨張時にU形状をなす一対のストラップ66,68が配設されている(特に図6参照)。ストラップ66,68を形成する材料は柔軟であるが、高い引張強度及び引張剛性を有する。図示された実施形態においては、織紐が使用されている。支持部52にはそれと同一の材質から形成された複数のタブ70が高さ方向に所定の間隔をおいて接着され、各タブ70は各ストラップ66,68が通過するループを形成している(図4参照)。各ストラップ66,68の基部72(再度図6参照)は膨張式本体51が堅固に固定される支持構造(図示されていない)に固定され得る。複数の付加ストラップ74は、夫々、本体51の垂直姿勢における頂部に配設され、支持部52の固定点とフロート部58との間で斜めに延びて留め具として機能し、更には本体51の膨張時における剛性を高める。
非作動時における収縮して萎んだ状態の膨張式本体51を収納及び保護するための収納具が設けられていることが望ましい。この収納具は図示されていないが多数の様々な形態が採用され得る。例えば膨張式本体51は、それが膨張したときに開き又は裂けてそれを解放するように構成された袋に収納され得る。或いは、萎んだ状態の膨張式本体51は、それが膨張したときに突落される離脱自在な蓋が形成されたトップパネルを有する、浅い箱に収納され得る。出願人は、このタイプの箱が適宜の堅固なブラケットを介して複合艇の船尾梁の上縁に固定され得ることを想定している。このように箱自体は復原装置50の取付台座として機能し得る。
圧縮ガスの供給源は、本体51を膨張させるために必要であり、図示された実施形態においては支持部52の両側に配設された一対のガス容器78,80が採用されている。本実施形態においては、圧縮ガスは窒素と二酸化炭素の混合物が使用され、ガスの放出を制御するインフレーションバルブ82は手動操作可能である。船舶が転覆したときの一般的な船員の手順は、先ず船員が水面で集合すること、船員の一人が復原装置50を作動、例えばインフレーションバルブ82を開けるためのロープを引くことによって復原装置50を展開させ船舶を復原、させる前に船舶に取付けられた別のロープを掴むこと、を含む。このようにして船員は船舶が復原されたとき危険な状況から逃れ得る。但し原則として、復原装置50は、水没した際に、例えば水圧及び/又は姿勢検出によって、インフレーションバルブ82を自動的に解放するように構成して使用され得る。
膨張式本体51は複数の内部チャンバを有し、これらのチャンバはバルブ装置によって所定の順序で膨張するように制御される。支持部52を形成する本体51の下部チャンバは、フロート部58を形成する上部チャンバが膨張する前に、膨張する。このようにして膨張過程の初期に十分に堅固な支持構造が形成される。支持部52の展開後、それよりも大きなフロート部58が膨張する。支持部52はフロート部58が船舶に復原モーメントを及ぼし得るようにするためのレバーとしても機能する。
尚、本明細書における「チャンバ」の用語はガスが自由に通過し得る膨張式本体51の内部空間を示すために使用されている。但し、このような使用は、図示された実施形態のように各チャンバがドロップ・スレッド材質からなる複数の層から形成されていることから、各チャンバが単純なプレナムであることを意味するものではない。各チャンバ内では、層60aと層60bのように隣接した層は、層60aの上部パネル62に形成された一又は二以上の開口と、これに対応して隣接した層60bの下部パネル64に形成された同様の開口とによって通じている。これらの開口は図示されていない。
図5aから図5eまでには膨張過程のステップが順に示されている。これらの各図には本体51の膨張した部分のみが示されている。これによって図面が単純化及び明確化されていると共に特定の関連する内部の詳細が明瞭になっている。図示された実施形態においては、符号91から95で示す5つのチャンバが積層され、最下方チャンバ91から最上方チャンバ95へと下から垂直方向に順に膨張する。最上方チャンバ95を除く各チャンバは、通常閉じており且つ下方チャンバ内の圧力と上方チャンバ内の圧力との圧力差が所定値を超えると開くように構成された、一式のステージバルブ100,・・・,103の夫々を介して、その上方チャンバと通じている。
自己復原プロセスが開始すると第1の最下方チャンバ91にインフレーションバルブ82から直接ガスが供給される。この結果、図5aに示すとおり、最下方チャンバ91が最初に膨張する。
第1のチャンバ91が所定の圧力に達したとき、図5bに示すとおり、第1のチャンバ91から第2のチャンバ92にガスが流れ始めることを許容すべく、第1のステージバルブ100が開く。第1のステージバルブ100は図5aには3個示されているが異なる数量であってもよい。第1のステージバルブ100は、夫々、第1のチャンバ91における最上層60dの上部パネル62から第2のチャンバ92における最下層60eの下部パネル64に通ずる各開口に装着されている。各ステージバルブ100乃至103は、一方向流れのみを許容するばねによって通常閉じられるように制御されたバルブとして構成され得る。適切なバルブについては、当業者に周知であり、本明細書において説明することを要しない。
第1のチャンバ91及び第2のチャンバ92は共に支持部52を形成する。
第2のチャンバ92内の圧力が第2のステージバルブ101を開くのに十分な程度に大きくなったとき、図5cに示すとおり、第3のチャンバ93の膨張が開始する。これは、フロート部58を形成する大きいチャンバの第1番目である。
同様に、第3のステージバルブ102の一式、及び第4のステージバルブ103の一式が開くと、図5d及び図5eに示すとおり、フロート部58を形成する第4のチャンバ94及び第5のチャンバ95が順に膨張する。
船舶は、この展開の過程の間又はその後に、船尾が本体51の浮力によって持ち上げられ、一側又は他側に回転するようにモーメントが作用し、これによって垂直姿勢に復原される。
尚、各ステージバルブ100乃至103は一のチャンバとそれに隣接するチャンバとの間の圧力差を保持するために有用である。従って、最大膨張圧力については、第1のチャンバ91が最も高く、それに続いて第2のチャンバ92から第5のチャンバ95へと次第に減少していく。これは、本体51の下部が大きな荷重に耐え、比較的強固となるために望ましい。
上述したとおりの実施形態は、一例として示されたものであり、それに限定されるものではない。設計及び機能についての様々な変形は添付の特許請求の範囲によって定められる本発明の範囲から逸脱しない範囲において可能である。例えば図示された実施形態においては5個の膨張式チャンバが使用されているが、実際のチャンバの個数は船舶を復原させるために必要なサイズ等の設計基準に応じて変更することができる。膨張式本体の形状については大幅な変形が可能である。当業者には、バルブ装置について、チャンバが膨張する順序を制御するため幾つかの異なる形態が採用され得ることが認識されるであろう。

Claims (15)

  1. ボートその他の船舶の転覆後にそれを復原させるための装置にして、
    該装置は収縮時の萎んだ状態で積載されるように構成された膨張式本体を含み、該膨張式本体は、転覆後に該本体を膨張させるための圧縮ガス供給源への接続手段を備え又は該圧縮ガス供給源に接続されるように構成され、且つ第1及び第2の膨張式チャンバを形成する柔軟な膜を含み、
    該装置は該第2のチャンバが膨張する前に該第1のチャンバが膨張する所定の順序で該第1及び第2のチャンバを膨張させるためのバルブ装置を更に含み、
    該第1のチャンバには該船舶に堅固に固定されるための固定手段が設けられている一方、該第2のチャンバは該第1のチャンバに連結されて並設されており、該本体が膨張したとき該第2のチャンバは該第1のチャンバによって支持され、これによって該第2のチャンバの浮力は、該第1のチャンバを通じて該船舶に伝達する、該船舶を復原するための復原モーメントとして作用し得る、ことを特徴とする船舶の復原装置。
  2. 該バルブ装置は該第1のチャンバと該第2のチャンバとを接続可能な少なくとも1個のバルブを含み、
    該バルブは該第1のチャンバ内の圧力と該第2のチャンバ内の圧力との圧力差が所定値を超えると開くように構成されている、請求項1記載の装置。
  3. 該第1のチャンバは複数の層を含み、該複数の層の各々は上部パネル及び下部パネルを有し、該上部パネルと該下部パネルとの間にプレナムが規定されている、請求項1又は2記載の装置。
  4. 該複数の層の各々の該上部パネルと該下部パネルとは該プレナム内の複数箇所において内部構造によって接続されており、該内部構造は該複数の層の各々が膨張したとき該上部パネルと該下部パネルとの間隔を規定する、請求項3記載の装置。
  5. 該第1のチャンバはドロップ・スレッド材質からなる複数の層を含む、請求項1から4までのいずれかに記載の装置。
  6. ドロップ・スレッド材質からなる該複数の層は積み重ねられている、請求項5記載の装置。
  7. 該バルブ装置は、(a)開時に該圧縮ガス供給源から該第1のチャンバへのガスの通過を許容するインフレーションバルブと、(b)該第1のチャンバから該第2のチャンバへのガスの流れを制御する、少なくとも1個のステージバルブとを含み、
    該ステージバルブは、通常閉じており且つ該第1のチャンバ内の圧力と該第2のチャンバ内の圧力との圧力差が所定値を超えると開くように構成されている、請求項1から6までのいずれかに記載の装置。
  8. 該第2のチャンバの上方に配設され且つ該第2のチャンバに連結された第3のチャンバを含み、該バルブ装置は該第2のチャンバが膨張した後に該第3のチャンバが膨張するように構成されている、請求項1から7までのいずれかに記載の装置。
  9. 所定の順序で膨張するように構成された4個以上のチャンバを含む、請求項1から7までのいずれかに記載の装置。
  10. 該第1のチャンバには該復原装置を該船舶に固定するための複数のストラップが連結されている、請求項1から9までのいずれかに記載の装置。
  11. 該第2のチャンバ又はそれに続くチャンバは該第1のチャンバと比較して大きく形成されている、請求項1から10までのいずれかに記載の装置。
  12. ボートその他の船舶の転覆後にそれを復原させるための方法にして、
    第1及び第2の膨張式チャンバを形成する柔軟で気密性を有する外膜を含む膨張式本体を提供すること、該膨張式本体を萎んだ収縮状態で該船舶に積載し固定すること、該船舶の転覆後に該第1の膨張式チャンバに圧縮ガスを供給すること、更に、該膨張式本体を展開して該船舶を復原するため該第1のチャンバが膨張した後に該第2の膨張式チャンバに圧縮ガスを供給すること、を含む船舶の復原方法。
  13. 該膨張式本体は積み重ねられた3個以上の膨張式チャンバを含み、該方法は最下部の膨張式チャンバから最上部の膨張式チャンバへと順にガスを供給することを更に含む、請求項12記載の方法。
  14. 実質的に添付の図2から図6までを参照して明細書において説明され且つ図2から図6までに示された復原装置。
  15. 実質的に添付の図2から図6までを参照して明細書において説明され且つ図2から図6までに示された船舶の復原方法。
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