JP2015513446A - Fgd石膏中の微細物質の含有量を低減するための方法 - Google Patents

Fgd石膏中の微細物質の含有量を低減するための方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、排煙脱硫システム(FGD)を使用して石膏を得るための方法に関する。活性炭粒子又は残留炭酸塩粒子などの微細物質も含む石膏懸濁液(6)が、例えば、湿式排煙スクラブのスクラバ(17)において蓄積する。石膏含有懸濁液(6)は少なくとも1つの液体サイクロン(1,1')によって濃化され、濃化された石膏懸濁液(6)は液体サイクロン(1,1')のアンダーフロー(11,11')を通じて排出される。本発明によれば、微細物質の含有量が故にアンダーフロー(11,11')中の懸濁液容量に対して低減するように、石膏懸濁液(6)に加え、水(5,5',15,15')が専用の供給ラインを通じて液体サイクロン(1,1')に供給される。【選択図】図1

Description

本発明の対象は、排煙脱硫プラント(FGD:flue gas desulfurization plant)の支援により石膏を回収するための方法であって、例えば、活性炭粒子又は残留炭酸塩粒子などの微細物質も含む石膏懸濁液が湿式排煙スクラブ(wet flue gas scrub)のスクラバ内において生じ、石膏含有懸濁液は少なくとも1つの液体サイクロンによって濃化され、濃化された石膏懸濁液は液体サイクロンのアンダーフローを通じて排出される、方法である。
排煙脱硫は、例えば、発電所、ゴミ焼却所又は大型エンジンの排ガスから硫黄化合物を除去するための方法である。硫黄化合物は、この場合、硫黄を含む主に化石燃料の燃焼の結果生じるものである。排煙脱硫のプラントはFGD(排煙脱硫プラント)と略される。排煙脱硫プラントは、また、石膏の回収(FGD石膏)のために使用してもよい。この種の石膏回収は既に長期にわたり最先端の技術水準となっている。
脱硫に用いられる洗浄懸濁液(石膏懸濁液)は今日の最先端の技術水準による液体サイクロンによって濃化され、その後、帯状フィルタ(band filter)又は遠心機により最終乾燥分(final dry content)にされる。従来、サイクロンにおける予脱水では規定の固体分及び規定の固体のマスフローに付着するという要件を満たせばよいだけであった。したがって、主要寸法(サイクロン直径及び長さ)、アンダーフローノズル直径及び浸漬管直径、並びにまた、工程管理(インフロー中における固体分の規定、インフロー/オーバーフロー圧力差の固定)を適応させることにより必要なパラメータに高めた簡単なサイクロンのみが使用されていた。特殊な微細物質画分の分離に関する特別な要件はなかった。
石膏品質は、通常、純度に関して要件を満たすものでなければならない。CaSO*2HOの含有量は概ね95%を下回るべきではない(この点においては、EUROGYPSUMの指示書も参照のこと)。これら要件は更に一層厳格になる傾向がある。このため、設定した目的は、今日慣例的となっているプラント回路の場合よりも大幅にアンダーフロー中の不純物(主に微細物質)に作用することを可能とする、適応する方法を見出すことである。
不純物と考えられるものは、特に、吸収剤又はそうでなければフライアッシュにより導入されうる不活性成分、煤煙及び残留炭酸塩である。これら不純物に共通することは、それらが、通常、形成される石膏よりも幾分微粒状であるということである。
更に、近時の考えはFGD石膏中の水銀の負荷の極限値を導入するというものである。これは、特に、スクラバ内における水銀の安定化の目的で重要である。なぜなら、現行の方法においては、投入された(吸着性の)微細粒相(例えば、活性炭、欧州特許出願公開第2033702(A1)に記載されている)中の水銀濃縮が概ね認められているからである。しかしながら、粒子画分の濃縮は、不可避的に、脱水された石膏の水銀値の上昇につながる。
溶解した重金属(例えば、TMT15、欧州特許出願公開第2033702(A1)号明細書も参照のこと)を安定させるために吸着剤の代わりに沈殿剤を使用する場合、これは、特に、微細及び最も微細な画分に堆積される。遠心精製アセンブリ(液体サイクロン、遠心機)による定方向の分離は不可能である。
液体サイクロンは、原則として、接線方向インフロー(インフローノズル)を有する円筒状セグメントと、円筒状セグメントに隣接し、且つアンダーフローノズル又は頂点ノズルを有する円錐状セグメントと、を含む。渦ファインダ(vortex finder)又はオーバーフローノズルが上方からサイクロンの内部に浸漬管の形態で軸方向に突出している。
円筒状セグメント内への接線方向インフローのため、液体は円軌道(circular path)に沿って押し出され、下方に誘導される渦において下方に流れる。円錐状セグメントのテーパ部により、容量の内方向への変位及び円錐部の下方領域における蓄積が生じる。これにより、オーバーフローノズルを通じて排出される内部上向きに誘導される渦の形成に至る。この目的は、特により重い画分(例えば、固体)をサイクロンの壁において分離し、したがって、アンダーフローノズルを通じて排出する一方で、特により軽い画分を、オーバーフローノズルを通じて出すことである。底部において排出される濃化されたストリームはアンダーフローと呼ばれ、固体をほぼ含まない上向きに排出されるストリームはオーバーフロー又は上部フローと示される。
本明細書において、名称「上部」及び「底部」は、アンダーフロー(特により重い又は粗い画分)から、及びオーバーフロー(特により軽い又はより微細な画分)に由来するものである。しかしながら、液体サイクロンの実際の位置は可能な限り最大の範囲においてこれとは無関係であり、したがって、水平に取り付けられた液体サイクロンであっても完全に良好に使用されうる。
液体サイクロンの分離及び粒度調整効果の基本原理は遠心力と流れ力の相互作用によるものとされている。遠心力は大部分が高密度(粗物質)の大きな粒子に作用し、これらは、したがって、外側に向かってサイクロン壁の方に分離される一方で、小さな粒子の場合、それらのより高い比表面積のため、粒子にかかる流れの力(抵抗力)は非常に重要なものとなる。特により重い粗い画分はアンダーフロー中において濃縮され、微細粒及び/又は軽い画分はオーバーフロー中に引き出される。
これにより、非常に小さな粒子(微細物質画分)は現在の液体サイクロンにより(容量に対して)大幅に濃縮も欠乏もできないことになる。なぜなら、それらは溶液と同様の手法で挙動するからである。微細物質画分の分割は、したがって、大半は、オーバーフローとアンダーフローとの間の容量分割(volumetric split)のみに対応する。
現在の液体サイクロンについて(又は、概して、遠心力に基づく分離装置について)言及した相互関係の理由から、微細画分の、アンダーフローからの効果的な分離は期待できない。オーバーフロー中の粗物質の欠乏とともに、容量に対する、アンダーフロー中における粗物質の蓄積のみが可能である。
遠心力による粒度調整が実施される場合、したがって、引き出された容量に対応する微細物質の画分が常にアンダーフローに送られる。例えば、帯状フィルタ(band filter)又は遠心機による後の脱水ステップにおいては、これら微細物質をもはや石膏スクラブ(gypsum scrub)によってさえも分離することはできない。この手法で脱水された石膏は、したがって、更に一層厳格な要件にもはや準拠しない。
アンダーフロー中の妨害(disturbing)微細物質画分を低減するために、原則的に、個々の液体サイクロン間に中間希釈を有する多段式サイクロン回路を使用することが可能である。しかしながら、これらプラントは据付けが複雑であり、希釈水に対する要求が高すぎるために時として水バランスの点において実施することができない。
したがって、言及した全ての使用に対し設定した目的は、可能な限り微細物質を含まないアンダーフローを遠心力分離によって分離することであり、それにより、プラントは可能な限り簡単な構成を有するはずである。
この目的は、遠心力セパレータ(液体サイクロン、遠心機等)に、石膏懸濁液に加え、専用供給ラインを通じて水を供給し、それによって、結果的に、アンダーフロー中における懸濁液容量に対して微細物質が欠乏する、石膏を回収するための方法により達成される。
欠乏は、特に(連続相の変位によって、又は粗い/微細物質用の分離層の導入によって)、又は非特異的にはサイクロン中の希釈水の調節によって発生してもよい。
石膏懸濁液の予脱水は、したがって、(インフロー中における微細物質の含有量に対して)アンダーフロー中の微細物質の低減(欠乏)を生じさせるサイクロンのみが使用されるような手法で行われる。
アンダーフロー中の微細物質画分の欠乏は、サイクロン内における簡単な中間希釈によって、又は洗浄水のストリームの定方向の調節(directed metering)によるアンダーフロー中の液相の変位によって最も簡単な手法で生じてもよい。国際公開第2010/089309A1号パンフレットはこの点における向流粒度調整について記載している。しかしながら、中間希釈は問題のある画分を含まない流体ストリームによって行わねばならない。
また、液体サイクロンが円筒状インフロー領域と円錐状領域とを有する場合、並びに水がバリア水層を形成するためのバリア水流としてインフロー領域内又は液体サイクロンの円錐状領域内に投入される場合は有利である。
このバリア水流の追加投入により、純粋沈殿層(pure sedimentation layer)がサイクロンに導入され、それによって、重い粒子は分離されるが、微細画分(微細物質)は主に中心流中にとどまる。バリア水流は、この場合、石膏懸濁液を輪の形態で取り囲む。アンダーフロー中の微細物質又は微細粒は、したがって、インフロー中の容量関連濃度に対して欠乏している。
その結果、著しく低減された微細粒子画分を有する重い粒子の画分がアンダーフロー中において得られる。
好ましくは、バリア水層と石膏懸濁液は、円筒状セグメント内又は円錐状領域内に配置されている円筒状又は円錐状ラメラによって互いに分離されている。
バリア水流及び石膏懸濁液流が実質的に安定になると直ちに(少量の相互混合はもはや全くない)バリア水層及び石膏懸濁液が液体サイクロン内において共に更に案内されると有益である。
好ましくは、水は液体サイクロンに対して接線方向に供給される。したがって、例えば、安定した旋回バリア水流がサイクロン内部に形成されうる。
また、石膏含有懸濁液は直列で連結された2つ以上の液体サイクロンによって濃化され、水はいずれの場合においても専用供給ラインを通じて液体サイクロンに供給され、それによって結果的に、第1段階へのインフローに対して、アンダーフロー中の微細物質が欠乏することが考えられる。更に、多段式型においては、サイクロン段階間における希釈は有益である。
本発明による方法の2つの例示的実施形態を、以下、4つの図面によって説明する。
図1は、本発明による方法の可能な例示的実施形態の方法図を示す。 図2は、本発明による方法の更なる例示的実施形態の方法図を示す。 図3は、本発明による方法に好適な液体サイクロンの例示的実施形態を示す。 図4は、本発明による方法に好適な液体サイクロンの更なる例示的実施形態を示す。
各々の図面中の同じ参照符号はいずれの場合においても同じ構成要素を示す。
図1は、本発明による石膏回収のための方法の可能な方法図を示す。石膏懸濁液6は、この場合、排煙脱硫プラント(FGD)のスクラバ17内において本質的に公知の手法で発生する。石膏懸濁液6は液体サイクロン1の支援により濃化される。この目的のため、石膏懸濁液6は接線方向インフロー4を通じて液体サイクロン1に供給される。液体サイクロン1は円筒状インフロー領域2と、円錐状領域3とを含む。濃化された石膏懸濁液6はアンダーフロー11を通じて液体サイクロンから抽出される。主に水であるが、また、微細物質でもある特により軽い画分はオーバーフロー12として排出される。オーバーフロー12は、その後、廃水サイクロン18に供給され、同様にそこで公知の手法でアンダーフロー20とオーバーフロー21とに分割される。アンダーフロー20は、その後、再度、排煙脱硫プラントに供給することができ、オーバーフロー21は、通常、廃水処理プラントに供給される。
アンダーフロー11の濃化された石膏懸濁液6は更なる脱水アセンブリ又は例えばベルトドライヤ19などの乾燥アセンブリに供給される。
アンダーフロー11中の微細物質の欠乏のため、水(5,15)が液体サイクロン1に供給される。これは、液体サイクロン1のインフロー領域2内におけるバリア水流5の供給(図3を参照)であっても、あるいは、円錐状領域3内又はアンダーフロー11の領域内における希釈水15の供給(図4を参照)であってもよい。微細物質は、例えば、しばしば水銀を含む活性炭粒子であっても、あるいは、残留炭酸塩粒子、不活性成分又はフライアッシュであってもよい。
図2では、石膏懸濁液6を濃化するために2つの液体サイクロン1,1’が直列で連結されている。第1液体サイクロン1のアンダーフロー11は、この場合、第2液体サイクロン1’へのインフローを形成する。第2液体サイクロン1’は、同様に、円筒状インフロー領域2’と、円錐状領域3’と、同様に、給水部5’及び/又は15’と、を有する。第2液体サイクロン1’のアンダーフロー11’の濃化された石膏懸濁液6は、その後、ベルトドライヤ19に供給される。第2液体サイクロン1’のオーバーフロー12’は廃水サイクロン18のオーバーフロー21と組み合わせてもよい。2つの液体サイクロン1と1’との間に、中間希釈のための希釈水22が、任意選択的に、供給されてもよい。
図3は、本発明による方法に好適な液体サイクロン1又は1’の一実施形態を例として示す。液体サイクロン1又は1’は、円筒状インフロー領域2と、円筒状インフロー領域2に隣接する円錐状領域3とを含む。石膏懸濁液6は接線方向インフロー4を通じて液体サイクロン1に供給される。円錐状領域3はアンダーフロー11、即ち濃化された石膏懸濁液6を排出するためのアンダーフローノズル8を有する。特により軽い画分、即ちオーバーフロー12は、浸漬管の形態で液体サイクロン1の内部に軸方向に突出しているオーバーフローノズル9を通じて排出されうる。
接線方向インフロー4に加えて、液体サイクロン1は、また、ここでは同様に円筒状セグメント2に対して接線方向に供給されるバリア水流5用の更なるインフローを有する。図3では、更なるインフローは接線方向インフロー4に平行して配置されているために隠れている。バリア水層7と石膏懸濁液6は別々に液体サイクロン1に供給され、ラメラ10によって互いに分離される。ラメラ10は、例えば、金属製の円筒状薄肉構成要素である。純粋バリア水層7はラメラ10の下端部13において実際の石膏懸濁液6と合流する。これはバリア水7の流れ及び石膏懸濁液6の流れが安定になると直ちに発生する。オーバーフローノズル9のマウスオリフィス14は、ここでは、例えば、ラメラ10の端部13下の領域内において終端する。
2つの容量流(volumetric flow)7,6が組み合わされた後、バリア層7を通過する重い粒子(石膏)の沈降動作が開始される。これにより、アンダーフロー11中における微細物質の欠乏が生じる。従来の液体サイクロンと同様、円錐状セグメント3内におけるフロールーティング(flow routing)が発生する。
流れの矢印は、バリア水流7と石膏懸濁液6とが可能な限り少量で互いに混合されることを示す。バリア水流7は、したがって、円錐状セグメント3の壁に対してバリア水層7を形成する。
任意選択的に、洗浄又は希釈水は、付加的に、円錐状セグメント3内又はアンダーフロー領域内に導入されてもよく、このため、アンダーフロー11中における微細物質の容量関連画分(volume−related fraction)は更に低減されうる。粗物質粒子が再度渦を巻いて上昇することを防止するために渦に供給するための水流を導入することも考えられる。
図4は、同様に本発明による方法を実施するのに好適な更なる液体サイクロン1又は1’を示す。この液体サイクロン1は、円筒状インフロー領域2と、円錐状領域3と、アンダーフロー11を排出するためのアンダーフローノズル8と、オーバーフロー12を排出するためのオーバーフローノズル9と、を有する。この液体サイクロン1においては、特に水分配器16により希釈水15が円錐状領域3内又はアンダーフロー領域内に供給される。水分配器16によって、希釈水15は石膏懸濁液6に対して接線方向に供給される。水分配器16による定方向の希釈水15の供給により、液体サイクロン1内において提供される逆流粒度調整(crosscurrent grading)が向流粒度調整(countercurrent grading)と重なる。この場合、中心に向かって誘導される半径方向の流れが希釈水15によって液体サイクロン1の遠心力場内に発生する。この、定方向の希釈水15の追加はアンダーフロー11中における微細物質(微細粒)の低減につながる。水分配器16は例えば、多数の空洞を含み、それらは、円錐状領域3内又はアンダーフローノズル8の領域内に輪の形態で流出させることから、液体サイクロン1の外壁全体における均一分配において希釈水15を石膏懸濁液6に混合する。
図面に示される実施形態は単に本発明の好適な様式を含む。本発明は、また、例えば、バリア水5,5’又は希釈水15,15’のための複数の更なるインフローが提供される他の実施形態を含む。
本発明の対象は、排煙脱硫プラント(FGD:flue gas desulfurization plant)の支援により石膏を回収するための方法であって、例えば、活性炭粒子又は残留炭酸塩粒子などの微細物質も含む石膏懸濁液が湿式排煙スクラブ(wet flue gas scrub)のスクラバ内において生じ、石膏含有懸濁液は少なくとも1つの液体サイクロンによって濃化され、濃化された石膏懸濁液は液体サイクロンのアンダーフローを通じて排出される、方法である。
排煙脱硫は、例えば、発電所、ゴミ焼却所又は大型エンジンの排ガスから硫黄化合物を除去するための方法である。硫黄化合物は、この場合、硫黄を含む主に化石燃料の燃焼の結果生じるものである。排煙脱硫のプラントはFGD(排煙脱硫プラント)と略される。排煙脱硫プラントは、また、石膏の回収(FGD石膏)のために使用してもよい。この種の石膏回収は既に長期にわたり最先端の技術水準となっている。
脱硫に用いられる洗浄懸濁液(石膏懸濁液)は今日の最先端の技術水準による液体サイクロンによって濃化され、その後、帯状フィルタ(band filter)又は遠心機により最終乾燥分(final dry content)にされる。従来、サイクロンにおける予脱水では規定の固体分及び規定の固体のマスフローに付着するという要件を満たせばよいだけであった。したがって、主要寸法(サイクロン直径及び長さ)、アンダーフローノズル直径及び浸漬管直径、並びにまた、工程管理(インフロー中における固体分の規定、インフロー/オーバーフロー圧力差の固定)を適応させることにより必要なパラメータに高めた簡単なサイクロンのみが使用されていた。特殊な微細物質画分の分離に関する特別な要件はなかった。
石膏品質は、通常、純度に関して要件を満たすものでなければならない。CaSO*2HOの含有量は概ね95%を下回るべきではない(この点においては、EUROGYPSUMの指示書も参照のこと)。これら要件は更に一層厳格になる傾向がある。このため、設定した目的は、今日慣例的となっているプラント回路の場合よりも大幅にアンダーフロー中の不純物(主に微細物質)に作用することを可能とする、適応する方法を見出すことである。
不純物と考えられるものは、特に、吸収剤又はそうでなければフライアッシュにより導入されうる不活性成分、煤煙及び残留炭酸塩である。これら不純物に共通することは、それらが、通常、形成される石膏よりも幾分微粒状であるということである。
更に、近時の考えはFGD石膏中の水銀の負荷の極限値を導入するというものである。これは、特に、スクラバ内における水銀の安定化の目的で重要である。なぜなら、現行の方法においては、投入された(吸着性の)微細粒相(例えば、活性炭、欧州特許出願公開第2033702(A1)に記載されている)中の水銀濃縮が概ね認められているからである。しかしながら、粒子画分の濃縮は、不可避的に、脱水された石膏の水銀値の上昇につながる。
溶解した重金属(例えば、TMT15、欧州特許出願公開第2033702(A1)号明細書も参照のこと)を安定させるために吸着剤の代わりに沈殿剤を使用する場合、これは、特に、微細及び最も微細な画分に堆積される。遠心精製アセンブリ(液体サイクロン、遠心機)による定方向の分離は不可能である。
液体サイクロンは、原則として、接線方向インフロー(インフローノズル)を有する円筒状セグメントと、円筒状セグメントに隣接し、且つアンダーフローノズル又は頂点ノズルを有する円錐状セグメントと、を含む。渦ファインダ(vortex finder)又はオーバーフローノズルが上方からサイクロンの内部に浸漬管の形態で軸方向に突出している。
円筒状セグメント内への接線方向インフローのため、液体は円軌道(circular path)に沿って押し出され、下方に誘導される渦において下方に流れる。円錐状セグメントのテーパ部により、容量の内方向への変位及び円錐部の下方領域における蓄積が生じる。これにより、オーバーフローノズルを通じて排出される内部上向きに誘導される渦の形成に至る。この目的は、特により重い画分(例えば、固体)をサイクロンの壁において分離し、したがって、アンダーフローノズルを通じて排出する一方で、特により軽い画分を、オーバーフローノズルを通じて出すことである。底部において排出される濃化されたストリームはアンダーフローと呼ばれ、固体をほぼ含まない上向きに排出されるストリームはオーバーフロー又は上部フローと示される。
本明細書において、名称「上部」及び「底部」は、アンダーフロー(特により重い又は粗い画分)から、及びオーバーフロー(特により軽い又はより微細な画分)に由来するものである。しかしながら、液体サイクロンの実際の位置は可能な限り最大の範囲においてこれとは無関係であり、したがって、水平に取り付けられた液体サイクロンであっても完全に良好に使用されうる。
液体サイクロンの分離及び粒度調整効果の基本原理は遠心力と流れ力の相互作用によるものとされている。遠心力は大部分が高密度(粗物質)の大きな粒子に作用し、これらは、したがって、外側に向かってサイクロン壁の方に分離される一方で、小さな粒子の場合、それらのより高い比表面積のため、粒子にかかる流れの力(抵抗力)は非常に重要なものとなる。特により重い粗い画分はアンダーフロー中において濃縮され、微細粒及び/又は軽い画分はオーバーフロー中に引き出される。
これにより、非常に小さな粒子(微細物質画分)は現在の液体サイクロンにより(容量に対して)大幅に濃縮も欠乏もできないことになる。なぜなら、それらは溶液と同様の手法で挙動するからである。微細物質画分の分割は、したがって、大半は、オーバーフローとアンダーフローとの間の容量分割(volumetric split)のみに対応する。
現在の液体サイクロンについて(又は、概して、遠心力に基づく分離装置について)言及した相互関係の理由から、微細画分の、アンダーフローからの効果的な分離は期待できない。オーバーフロー中の粗物質の欠乏とともに、容量に対する、アンダーフロー中における粗物質の蓄積のみが可能である。
遠心力による粒度調整が実施される場合、したがって、引き出された容量に対応する微細物質の画分が常にアンダーフローに送られる。例えば、帯状フィルタ(band filter)又は遠心機による後の脱水ステップにおいては、これら微細物質をもはや石膏スクラブ(gypsum scrub)によってさえも分離することはできない。この手法で脱水された石膏は、したがって、更に一層厳格な要件にもはや準拠しない。
アンダーフロー中の妨害(disturbing)微細物質画分を低減するために、原則的に、個々の液体サイクロン間に中間希釈を有する多段式サイクロン回路を使用することが可能である。しかしながら、例えば独国特許第40 34 497 C1号明細書に開示されている通り、これらプラントは据付けが複雑であり、希釈水に対する要求が高すぎるために時として水バランスの点において実施することができない。
したがって、言及した全ての使用に対し設定した目的は、可能な限り微細物質を含まないアンダーフローを遠心力分離によって分離することであり、それにより、プラントは可
この目的は、遠心力セパレータ(液体サイクロン、遠心機等)に、石膏懸濁液に加え、専用供給ラインを通じて水を供給し、それによって、結果的に、アンダーフロー中における懸濁液容量に対して微細物質が欠乏する、石膏を回収するための方法により達成される。
欠乏は、特に(連続相の変位によって、又は粗い/微細物質用の分離層の導入によって)、又は非特異的にはサイクロン中の希釈水の調節によって発生してもよい。
石膏懸濁液の予脱水は、したがって、(インフロー中における微細物質の含有量に対して)アンダーフロー中の微細物質の低減(欠乏)を生じさせるサイクロンのみが使用されるような手法で行われる。
アンダーフロー中の微細物質画分の欠乏は、サイクロン内における簡単な中間希釈によって、又は洗浄水のストリームの定方向の調節(directed metering)によるアンダーフロー中の液相の変位によって最も簡単な手法で生じてもよい。国際公開第2010/089309A1号パンフレットはこの点における向流粒度調整について記載している。しかしながら、中間希釈は問題のある画分を含まない流体ストリームによって行わねばならない。
本発明によれば、水はバリア水層を形成するためのバリア水流としてインフロー領域内又は液体サイクロンの円錐状領域内に投入され、バリア水流及び石膏懸濁液流が実質的に安定になるまでバリア水流と石膏懸濁液は液体サイクロン内においてラメラによって分離される。
また、液体サイクロンが円筒状インフロー領域と円錐状領域とを有する場合は有利である。
このバリア水流の追加投入により、純粋沈殿層(pure sedimentation layer)がサイクロンに導入され、それによって、重い粒子は分離されるが、微細画分(微細物質)は主に中心流中にとどまる。バリア水流は、この場合、石膏懸濁液を輪の形態で取り囲む。アンダーフロー中の微細物質又は微細粒は、したがって、インフロー中の容量関連濃度に対して欠乏している。
その結果、著しく低減された微細粒子画分を有する重い粒子の画分がアンダーフロー中において得られる。
好ましくは、バリア水層と石膏懸濁液は、円筒状セグメント内又は円錐状領域内に配置されている円筒状又は円錐状ラメラによって互いに分離されている。
バリア水流及び石膏懸濁液流が実質的に安定になると直ちに(少量の相互混合はもはや全くない)バリア水層及び石膏懸濁液が液体サイクロン内において共に更に案内されると有益である。
好ましくは、水は液体サイクロンに対して接線方向に供給される。したがって、例えば、安定した旋回バリア水流がサイクロン内部に形成されうる。
また、石膏含有懸濁液は直列で連結された2つ以上の液体サイクロンによって濃化され、水はいずれの場合においても専用供給ラインを通じて液体サイクロンに供給され、それによって結果的に、第1段階へのインフローに対して、アンダーフロー中の微細物質が欠乏することが考えられる。更に、多段式型においては、サイクロン段階間における希釈は有益である。
本発明による方法の2つの例示的実施形態を、以下、4つの図面によって説明する。
図1は、本発明による方法の可能な例示的実施形態の方法図を示す。 図2は、本発明による方法の更なる例示的実施形態の方法図を示す。 図3は、本発明による方法に好適な液体サイクロンの例示的実施形態を示す。 図4は、本発明によらない液体サイクロンの例示的実施形態を示す。
各々の図面中の同じ参照符号はいずれの場合においても同じ構成要素を示す。
図1は、本発明による石膏回収のための方法の可能な方法図を示す。石膏懸濁液6は、この場合、排煙脱硫プラント(FGD)のスクラバ17内において本質的に公知の手法で発生する。石膏懸濁液6は液体サイクロン1の支援により濃化される。この目的のため、石膏懸濁液6は接線方向インフロー4を通じて液体サイクロン1に供給される。液体サイクロン1は円筒状インフロー領域2と、円錐状領域3とを含む。濃化された石膏懸濁液6はアンダーフロー11を通じて液体サイクロンから抽出される。主に水であるが、また、微細物質でもある特により軽い画分はオーバーフロー12として排出される。オーバーフロー12は、その後、廃水サイクロン18に供給され、同様にそこで公知の手法でアンダーフロー20とオーバーフロー21とに分割される。アンダーフロー20は、その後、再度、排煙脱硫プラントに供給することができ、オーバーフロー21は、通常、廃水処理プラントに供給される。
アンダーフロー11の濃化された石膏懸濁液6は更なる脱水アセンブリ又は例えばベルトドライヤ19などの乾燥アセンブリに供給される。
アンダーフロー11中の微細物質の欠乏のため、水(5,15)が液体サイクロン1に供給される。これは、液体サイクロン1のインフロー領域2内におけるバリア水流5の供給(図3を参照)であっても、あるいは、円錐状領域3内又はアンダーフロー11の領域内における希釈水15の追加的な供給(図4を参照)であってもよい。微細物質は、例えば、しばしば水銀を含む活性炭粒子であっても、あるいは、残留炭酸塩粒子、不活性成分又はフライアッシュであってもよい。
図2では、石膏懸濁液6を濃化するために2つの液体サイクロン1,1’が直列で連結されている。第1液体サイクロン1のアンダーフロー11は、この場合、第2液体サイクロン1’へのインフローを形成する。第2液体サイクロン1’は、同様に、円筒状インフロー領域2’と、円錐状領域3’と、同様に、給水部5’及び15’と、を有する。第2液体サイクロン1’のアンダーフロー11’の濃化された石膏懸濁液6は、その後、ベルトドライヤ19に供給される。第2液体サイクロン1’のオーバーフロー12’は廃水サイクロン18のオーバーフロー21と組み合わせてもよい。2つの液体サイクロン1と1’との間に、中間希釈のための希釈水22が、任意選択的に、供給されてもよい。
図3は、本発明による方法に好適な液体サイクロン1又は1’の一実施形態を例として示す。液体サイクロン1又は1’は、円筒状インフロー領域2と、円筒状インフロー領域2に隣接する円錐状領域3とを含む。石膏懸濁液6は接線方向インフロー4を通じて液体サイクロン1に供給される。円錐状領域3はアンダーフロー11、即ち濃化された石膏懸濁液6を排出するためのアンダーフローノズル8を有する。特により軽い画分、即ちオーバーフロー12は、浸漬管の形態で液体サイクロン1の内部に軸方向に突出しているオーバーフローノズル9を通じて排出されうる。
接線方向インフロー4に加えて、液体サイクロン1は、また、ここでは同様に円筒状セグメント2に対して接線方向に供給されるバリア水流5用の更なるインフローを有する。図3では、更なるインフローは接線方向インフロー4に平行して配置されているために隠れている。バリア水層7と石膏懸濁液6は別々に液体サイクロン1に供給され、ラメラ10によって互いに分離される。ラメラ10は、例えば、金属製の円筒状薄肉構成要素である。純粋バリア水層7はラメラ10の下端部13において実際の石膏懸濁液6と合流する。これはバリア水7の流れ及び石膏懸濁液6の流れが安定になると直ちに発生する。オーバーフローノズル9のマウスオリフィス14は、ここでは、例えば、ラメラ10の端部13下の領域内において終端する。
2つの容量流(volumetric flow)7,6が組み合わされた後、バリア層7を通過する重い粒子(石膏)の沈降動作が開始される。これにより、アンダーフロー11中における微細物質の欠乏が生じる。従来の液体サイクロンと同様、円錐状セグメント3内におけるフロールーティング(flow routing)が発生する。
流れの矢印は、バリア水流7と石膏懸濁液6とが可能な限り少量で互いに混合されることを示す。バリア水流7は、したがって、円錐状セグメント3の壁に対してバリア水層7を形成する。
任意選択的に、洗浄又は希釈水は、付加的に、円錐状セグメント3内又はアンダーフロー領域内に導入されてもよく、このため、アンダーフロー11中における微細物質の容量関連画分(volume−related fraction)は更に低減されうる。粗物質粒子が再度渦を巻いて上昇することを防止するために渦に供給するための水流を導入することも考えられる。
図4は、本発明によらない液体サイクロン1又は1’を示す。この液体サイクロン1は、円筒状インフロー領域2と、円錐状領域3と、アンダーフロー11を排出するためのアンダーフローノズル8と、オーバーフロー12を排出するためのオーバーフローノズル9と、を有する。この液体サイクロン1においては、特に水分配器16により希釈水15が円錐状領域3内又はアンダーフロー領域内に供給される。水分配器16によって、希釈水15は石膏懸濁液6に対して接線方向に供給される。水分配器16による定方向の希釈水15の供給により、液体サイクロン1内において提供される逆流粒度調整(crosscurrent grading)が向流粒度調整(countercurrent grading)と重なる。この場合、中心に向かって誘導される半径方向の流れが希釈水15によって液体サイクロン1の遠心力場内に発生する。この、定方向の希釈水15の追加はアンダーフロー11中における微細物質(微細粒)の低減につながる。水分配器16は例えば、多数の空洞を含み、それらは、円錐状領域3内又はアンダーフローノズル8の領域内に輪の形態で流出させることから、液体サイクロン1の外壁全体における均一分配において希釈水15を石膏懸濁液6に混合する。
図面に示される実施形態は単に本発明の好適な様式を含む。本発明は、また、例えば、バリア水5,5’又は希釈水15,15’のための複数の更なるインフローが提供される他の実施形態を含む。

Claims (8)

  1. 例えば、活性炭粒子又は残留炭酸塩粒子などの微細物質も含む石膏懸濁液(6)が湿式排煙スクラブのスクラバ(17)において生じ、前記石膏含有懸濁液(6)が少なくとも1つの液体サイクロン(1,1’)によって濃化され、前記濃化された石膏懸濁液(11)が前記液体サイクロン(1,1’)のアンダーフロー(8)を通じて排出される、排煙脱硫プラントの支援により石膏を回収するための方法において、
    前記石膏懸濁液(6)に加え、水(5,5’,15,15’)が専用供給ラインを通じて前記液体サイクロン(1,1’)に供給され、それによって、結果的に、前記アンダーフロー(11,11’)中の懸濁液容量に対して微細物質が欠乏することを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、前記液体サイクロン(1,1’)が円筒状インフロー領域(2,2’)と円錐状領域(3,3’)とを有することと、前記石膏懸濁液(6)の中間希釈用の希釈水(15,15’)として前記水(15,15’)が前記円錐状領域(3,3’)内又は前記アンダーフローノズル(8)の領域内に供給されることとを特徴とする方法。
  3. 請求項1に記載の方法において、前記液体サイクロン(1,1’)が1つの円錐状領域(3,3’)のみを有することと、前記石膏懸濁液(6)の中間希釈用の希釈水(15,15’)として前記水(15,15’)が前記円錐状領域(3,3’)内又は前記アンダーフローノズル(8)の領域内に供給されることとを特徴とする方法。
  4. 請求項1又は2に記載の方法において、前記液体サイクロン(1,1’)が円筒状インフロー領域(2,2’)と円錐状領域(3,3’)とを有することと、バリア水層(7)を形成するためのバリア水流(5,5’)として前記水(5,5’,15,15’)が前記液体サイクロン(1,1’)の前記インフロー領域(2,2’)内又は前記円錐状領域(3,3’)内に投入されることとを特徴とする方法。
  5. 請求項1又は3に記載の方法において、前記液体サイクロン(1,1’)が1つの円錐状領域(3,3’)のみを有することと、バリア水層(7)を形成するためのバリア水流(5,5’)として前記水(5,5’,15,15’)が前記液体サイクロン(1,1’)の入口領域内又は前記円錐状領域(3,3’)内に投入されることとを特徴とする方法。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法において、前記バリア水流(7)と前記石膏懸濁液(6)とが、前記バリア水流(7)及び前記石膏懸濁液流(6)が実質的に安定になるまで前記液体サイクロン内においてラメラ(10)によって分離されることを特徴とする方法。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載の方法において、前記水(5,5’,15,15’)が前記液体サイクロン(1,1’)に対して接線方向に供給されることを特徴とする方法。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の方法において、前記石膏含有懸濁液(6)が直列で連結された2つ以上の液体サイクロン(1,1’)によって濃化され、水(5,5’,15,15’)がいずれの場合においても専用供給ラインを通じて前記液体サイクロン(1,1’)に供給され、それによって、結果的に、前記各々のアンダーフロー(11,11’)中の前記懸濁液容量に対して微細物質が欠乏することを特徴とする方法。
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