JP2015510124A - ガス流内に含まれたアナライト分子のイオン化 - Google Patents

ガス流内に含まれたアナライト分子のイオン化 Download PDF

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Abstract

第1のガス流内に含まれたアナライト分子をイオン化するための装置。装置は、第1のガスがそこを通ってイオン化領域内に排出され得る入口チューブを含む。装置はまた、入口チューブの外部とノズル電極の内部との間にほぼ環状の空間を画定するために入口チューブの周りに配設されたノズル電極も含む。シースチューブは、流体をほぼ環状の空間内に導入するための入口と、流体がそこを通ってイオン化領域内に排出され得る出口とを含む。装置は、任意選択で電気スプレーまたは化学的イオン化によってアナライト分子をイオン化するように構成される。

Description

本出願は、参照によって全体的に本明細書に組み込まれる、2012年2月13日出願の表題「Ionization of Analyte Molecules comprised In a Flow of Gas」の米国特許仮出願第61/597,975号明細書の優先権および利益を主張するものである。
本開示は、ガス流内に含まれたアナライト分子のイオン化に関する。
ガスクロマトグラフィでは、移動相ガス(または「搬送ガス」)、通常は不活性ガスの流れが、サンプルをガスクロマトグラフィ(GC)カラム内を掃引する。通常、GCカラムは、固定相として作用するポリマーまたは液体の層を含む。サンプルは、カラムを通り抜け、固定相材料と相互作用しながらその構成部分(すなわち個々の化合物)に分離される。その結果、サンプルを構成するさまざまな化合物が、さまざまな時間においてカラムから溶出する。しばしば、カラムからの流出物は、流出物内のアナライト分子をイオン化するためにイオン化源に露出され、それにより、イオン化されたアナライト分子がその後検出され得る。
本開示は、ノズル電極が、クロマトグラフィカラムの出口近くに配置され、ガスクロマトグラフィカラムからの流出物などのガス流内のアナライト分子が、電気スプレーまたは化学的イオン化技術によってイオン化され得るように構成され得るという認識に部分的に基づいている。
1つの態様は、第1のガス流内に含まれたアナライト分子をイオン化するための装置を提供する。装置は、第1のガスがそこを通ってイオン化領域内に排出され得る入口チューブを含む。装置はまた、入口チューブの外部とノズル電極の内部との間にほぼ環状の空間を画定するために入口チューブの周りに配設されたノズル電極も含む。シースチューブは、流体をほぼ環状の空間内に導入するための入口と、流体がそこを通ってイオン化領域内に排出され得る出口とを含む。装置は、任意選択で電気スプレーまたは化学的イオン化によってアナライト分子をイオン化するように構成される。
別の態様は、第1のガス流内に含まれたアナライト分子をイオン化する方法を特徴として有する。本方法は、第1のガスをイオン化領域内へと入口チューブ内を通過させることと、流体(第2のガスまたは液体)を、イオン化領域に向かって排出されるように入口チューブの外部とノズル電極の内部との間のほぼ環状の空間内を通過させることと、電気スプレーまたは化学的イオン化によってイオン化領域内でアナライト分子の少なくとも一部をイオン化することとを含む。
実施形態は、以下の特徴の1つまたは複数を含むことができる。
一部の実施形態では、入口チューブおよびノズル電極は、第1のガス流および流体の流れが同軸になるように軸を中心として同心円状に配設される。
特定の実施形態では、第1のガスは、ほぼ大気圧でイオン化領域内に排出される。
一部の実施形態では、ノズル電極は、アナライト分子が化学的イオン化によってイオン化され得るようにコロナ放電を与えるように構成される。
特定の場合では、装置はまた、ガスクロマトグラフィカラムも含み、第1のガス流は、クロマトグラフィカラムからの流出物を含む。
一部の実施形態では、装置は、入口チューブ内の第1のガス流を加熱するための加熱式移送ラインを含む。
特定の実施形態では、装置は、イオン化領域内で形成されたイオンを受け入れるように配設された入口オリフィスを有する質量分析計を含む。
一部の例では、入口オリフィスは、入口チューブを出た第1のガス流と同軸になるように配置される。
特定の例では、装置は、イオン化領域を封入するためにノズル電極と質量分析計の間に配設された反応チャンバを含む。
一部の実施形態では、流体は、第2のガス(たとえば、窒素)を含み、アナライト分子は、ノズル電極によって与えられたコロナ放電を用いて化学的イオン化によってイオン化される。
特定の実施形態では、流体は、ノズル電極を通過するときに蒸発する液体であり、アナライト分子は、ノズル電極によって与えられたコロナ放電を用いて化学的イオン化によってイオン化される。
一部の場合、アナライト分子は、ノズル電極による電気スプレーイオン化によってイオン化される。
一部の実施形態では、第1のガスは、クロマトグラフィカラムを通過し、第1のガスに入口チューブ内を通過させることは、クロマトグラフィカラムからの流出物に入口チューブ内を通過させることを含む。
特定の実施形態では、イオン化領域内で発生したイオンは、質量分析のために質量分析計内へと通される。
一部の例では、イオン化領域内で発生したイオンは、コレクタ電極に向かって通されて発生したイオンの質量分析以外の検出を実施する。
特定の例では、第1のガス流および流体は、同軸でイオン化領域内に排出される。
実施形態は、以下の利点の1つまたは複数を提供することができる。
一部の実施形態は、電気スプレーイオン化をガス流内のアナライト分子をイオン化するために使用することを可能にする。
実施形態は、ガス流内に含まれたアナライト分子をイオン化するために電気スプレーまたは化学的イオン化技術を適用するという柔軟性を提供することができる。
特定の実施形態は、知られている大気圧化学イオン化(APCI)技術と比較して感度および選択性の相違をもたらす。
電気スプレーイオン化のための液体の導入は、クロマトグラフィから切り離され得る。その結果、電気スプレーイオン化に使用される液体の極性、pH、および塩含量は、イオン化の選択性および感度を調整するために変更されてよい。
他の態様、特徴、および利点は、説明、図、および特許請求の範囲に存在する。
ガスクロマトグラフィ/質量分析計(GC/MS)の計器の概略図である。 図1に示す計器の一部の1つの構成の詳細図である。 アナライトイオンを検出するためのコレクタ電極構成を含むガスクロマトグラフィ計器の概略図である。
同じ参照番号は同じ要素を示す。
図1を参照すれば、ガスクロマトグラフ10は、温度制御されたオーブン14の内側にガスクロマトグラフィ(GC)カラム12を含む。サンプルは、GCカラム12上にサンプル噴射器16を通って第1の流体(搬送ガス)の流れ内に第1のリザーバ18から導入される。第1の流れコントローラ19が、窒素(N)またはヘリウム(He)ガスになり得る、搬送ガス(移動相)の一定の流れを維持するために設けられる。約0.5ml/分から約10ml/分(たとえば、約1ml/分)の流れが、数多くの毛管GCカラムに適している。GCカラム12は、通常は0.53mmまたはこれより小さい内径および0.8mmまたはこれより小さい外径の、サンプルのさまざまな化学的成分の分離をもたらすのに適した固定相で内部がコーティングされた金属、ガラス、または石英ガラス毛管チュービングのコイルである。大気圧にほぼ等しい圧力(たとえば、約980ミリバール(mb)から約1050mb)の搬送ガス流内にアナライト分子を含むGCカラム12からの流出物は、20で全体的に示されるインターフェース装置内へと進む。イオン化されたアナライト分子が、インターフェース装置20から現れ、サンプルオリフィス22を通って26で全体的に示される質量分析計のサンプルコーン24内にサンプリングされる。
インターフェース装置20の実施形態は、図2に示される。入口チューブ28は、GCカラム12の出口と一体的である、またはこれに接続される。たとえば、入口チューブ28は、GCカラム12の遠位端部分になり得る。あるいは、入口チューブ28は、GCカラム12の遠位(出口)端部に接続された石英ガラスチューブになり得る。入口チューブ28は、オーブン14の壁を貫通して質量分析計26のサンプルコーン24に向かって延びる。入口チューブ28は、入口チューブ28の一部分を円周方向に取り囲む、加熱式移送ライン30を通過する。移送ライン30は、たとえば、ステンレス鋼などの金属または金属合金などの熱伝導性材料の、コイル状抵抗ワイヤなどの加熱装置またはテープ加熱装置によって取り囲まれたチューブを含むことができる。移送ライン30は、アナライト分子が入口チューブ28内を進行するときにこれらの損失を防止するのに十分高い温度に入口チューブ28を維持することができる。必要となる温度は、アナライト分子の性質によって決まるが、通常は100℃〜300℃になり得る。
入口チューブ28の遠位端部分32は、移送ライン30の遠位端部34を超えてノズル電極36内へと延びる。ノズル電極36は、略円筒形状であり、たとえばステンレス鋼などの金属または金属合金などの導電性材料から形成される。ノズル電極36は、入口チューブ28の遠位(出口)端部38がノズル電極36の出口40から外方向に延びる状態で入口チューブ28を円周方向に取り囲む。ノズル電極36は、移送ライン30から電気的に絶縁され得る。たとえば、一部の場合、移送ライン30の遠位端部34内にねじ込み、ノズル電極36が中にねじ込まれる、ねじ込み式セラミック絶縁体が電気絶縁をもたらすことができる。入口チューブ28およびノズル電極36の両方は、円形断面を有することができ、同心円状に配設される。しかし、任意の断面形状が使用され得る。
ノズル電極36は、流体入口42を含む。第2のリザーバ44(図1)からの第2の流体(たとえば、メタノールなどの液体、または窒素などのガス)の供給が、第2の流れコントローラ46(図1)を介して流体入口42に接続される。第2の流体は、ノズル電極36の内側と入口チューブ28の外部との間の環状空間48内で、GCカラム流出物の流れと同軸に流れる。第2の流体は、ノズル電極36の出口40から出て、アナライト分子がイオン化されるイオン化領域50内で入口チューブ28を出た流出物と交わる。
ハウジング54およびベント56を含む反応チャンバ52は、イオン化領域50を取り囲む。ベント56は、ハウジング54の内側容積部58内の圧力が、大気圧とほぼ等しくなるように大気圧へ排出する。一部の実施形態は、反応チャンバ52内の圧力および/またはガス濃度を制御するために、ベント56に接続された可変流れ制限器またはポンプを含むことができる。移送ライン30の遠位端部34は、ノズル電極36が内側容積部58内に封入されるようにハウジング54の壁を貫通して装着される。ハウジング54は、金属または金属合金から形成され得る。ノズル電極36と第2のリザーバ44(図1)の間の流体接続は、ハウジング54内のフィードスルー60を介して確立され得る。
イオン化は、ノズル電極36と質量分析計26の少なくともサンプルコーン24との間に適切な電位差を印加することによって確立された電気スプレーまたはコロナ放電によってもたらされ得る。この点において、電流制限抵抗器66を介してノズル電極36に接続された電力供給装置64が、この電位差を与えるために使用され得る。電力供給装置64は、約2000ボルトから約5000ボルトの高電圧をノズル電極36にかけてイオン化を促進することができる。
イオン化領域50内に存在するアナライト分子は、電気スプレーイオン化または化学的イオン化技術(たとえば、電荷交換、プロトン化、および脱プロトン化)によってイオン化される。イオン化技術は、流体入口42を通ってノズル電極36内に導入される流体のタイプに少なくとも部分的に基づいて制御され得る。また、第2の流体はクロマトグラフィから効果的に切り離されるため、ガスまたは液体が使用され得る。たとえば、化学的イオン化技術によるイオン化は、Nなどのガスをノズル電極36の流体入口42に導入することによって達成され得る。この場合、印加された電圧により、ノズル電極36が、電荷交換によるイオン化を促進させるためにイオン化領域50内にコロナ放電を与える放電極としてコロナピンの代わりをすることが可能になる。電荷交換の化学的イオン化は、極性が低いアナライトを分析するのに役立ち得る。
あるいは、メタノールなどの液体は、導入されるその量に応じてプロトン化または電気スプレーイオン化を支援することができる。たとえば、少しだけの量のメタノールが与えられる場合、これは、ノズル電極36を出る前に蒸発することがあり、プロトン伝達は、コロナピンとして作用するノズル電極36によって与えられたコロナ放電によって開始され得る。他方では、持続的電気スプレーは、相対的に大量の液体メタノールがノズル電極36内に導入され、それにより、液体が、ノズル電極36の出口40に到達した際に、テイラーコーンを形成するようになる場合に支援され得る。電気スプレーイオン化は、選択的により高い応答を与えることによって極性が高いアナライトを分析するときに役立ち得る。第2の流体は、クロマトグラフから効果的に切り離されるため、液体の極性、pHおよび塩含量は、イオン化の選択性および感度を変化させるように変更され得る。
電気スプレーまたは化学的イオン化によってイオン化領域50内に発生したイオンは、静電気吸引力および真空力の組み合わされた効果によって誘導されて質量分析計26内へと流れる。イオンはサンプルコーン24内のオリフィス22を通過し、その後、質量分析計26によって分析される。
他の実施形態
いくつかの実施形態が上記で詳細に説明されてきたが、他の改変形態が可能である。たとえば、入口チューブの遠位端部がノズル電極の出口を超えて延びる実施形態が説明されてきたが、一部の実施形態では、入口チューブの遠位端部が、そうではなく、ノズル電極の出口とほぼ位置合わせされ、またはノズル電極内に後退されてよい。
アナライトイオンが質量分析計を用いて検出される実施形態が説明されてきたが、一部の実施形態では、質量分析以外の検出器が、アナライトイオンを検出するために使用されてよい。図3は、質量分析法のように個々のイオン強度ではなく、形成されたイオンの総電流を検出するためにコレクタ電極100を利用する実施形態を示している。図3に示すように、反応チャンバ102は、イオン化領域50を含むように設けられる。反応チャンバ102は、入口106および出口108を画定し、金属または金属合金から形成され得るハウジング104を含む。移送ライン30の遠位端部34は、ハウジング104の入口106を貫通して装着され、それにより、ノズル電極36は、ハウジング104内にほぼ封入される。ここでも、ノズル電極36と第2のリザーバ44の間の流体接続は、ハウジング54内のフィードスルー60を介して確立され得る。
コレクタ電極100は、たとえば、ステンレス鋼などの金属または金属合金などの導電性材料から形成された円筒状電極である。コレクタ電極100は、反応チャンバ102の出口108に隣接して装着される。絶縁体112が、コレクタ電極100と反応チャンバ102の間に配置されて、コレクタ電極100を電気的に絶縁することができる。コレクタ電極100は、検出のために反応チャンバ102からイオンを引き出すように構成される。コレクタ電極100はまた、中性種およびコレクタ電極100のものと同じ極性を有するイオンを含む残留ガスを放出するための排気装置114も含む。一部の実施形態は、反応チャンバ102内の圧力および/またはガス濃度を制御するために、コレクタ電極100の排気装置114に配設された可変流れ制限器またはポンプを含むことができる。
電力供給装置116は、ノズル電極36に接続されて、これに対して高圧(たとえば、約5kV)および約0.5μAから約50μA(たとえば、約2μAから約5μA)の印加電流を与える。電力供給装置116は、出力極性を(たとえば、ミリ秒内で)逆転させることができる高圧の電力供給装置(たとえば、6kV、50μA)とすることができる。
一部の場合、コレクタ電極100は、仮想接地118の反転入力部に電気的に接続され得る。仮想接地118は、オハイオ州、クリーブランドのKeithley Instruments,Incから入手可能なモデル428電流増幅器などの電流増幅器によって提供され得る。仮想接地の出力部は、電圧監視装置(たとえば、A/D変換器)に接続されることが可能であり、この電圧監視装置は、さらに、分析および表示のためにコンピュータシステムに対応する信号を与えることができる。
イオン化領域が反応チャンバ内に封入される実施形態が説明されてきたが、一部の実施形態では、ノズル電極出力部が、反応チャンバの不在下で、質量分析計の入口に隣接してイオン化領域をもたらすように配置されるだけでよい。
一部の実施形態では、ノズル電極およびコーンのそれぞれの極性は、すばやく(たとえば、20ミリ秒ごと、または50Hzスイッチング周波数)で切り替えられ、それによってより広い範囲のアナライトの検出を可能にすることができる。
インターフェース装置が、ガスクロマトグラフィカラムからの流出物をイオン化するために使用される実施形態が説明されてきたが、本明細書において説明されるインターフェースは、同様に、超臨界流体クロマトグラフィ(SFC)源からの流出物をイオン化するために使用されてもよい。そのような場合、入口チューブは、SFC源に接続されることが可能であり、またはこの一体的部分でもよく、それにより、SFC源からの流出物内のアナライト分子が、これらが質量分析計またはコレクタ電極内へと検出のために導入される前に電気スプレーまたは化学的イオン化によってイオン化される。
それに応じて、他の実施形態が、特許請求の範囲内に含まれる。

Claims (19)

  1. 第1のガス流内に含まれたアナライト分子をイオン化するための装置であって、
    第1のガスが、そこを通ってイオン化領域内に排出され得る入口チューブと、
    入口チューブの外部とノズル電極の内部との間にほぼ環状の空間を画定するために入口チューブの周りに配設されたノズル電極であって、流体をほぼ環状の空間内に導入するための入口と、流体がそこを通ってイオン化領域内に排出され得る出口とを備える、ノズル電極とを備え、
    任意選択で電気スプレーまたは化学的イオン化によってアナライト分子をイオン化するように構成される、装置。
  2. 入口チューブおよびノズル電極が、第1のガス流および流体の流れが同軸になるように軸を中心として同心円状に配設される、請求項1に記載の装置。
  3. 第1のガスが、ほぼ大気圧でイオン化領域内に排出される、請求項1に記載の装置。
  4. ノズル電極が、アナライト分子が化学的イオン化によってイオン化され得るようにコロナ放電を与えるように構成される、請求項3に記載の装置。
  5. ガスクロマトグラフィカラムをさらに備え、前記第1のガス流が、クロマトグラフィカラムからの流出物を含む、請求項1に記載の装置。
  6. 入口チューブ内の第1のガス流を加熱するための加熱式移送ラインをさらに備える、請求項1に記載の装置。
  7. イオン化領域内で形成されたイオンを受け入れるように配設された入口オリフィスを有する質量分析計をさらに備える、請求項1に記載の装置。
  8. 入口オリフィスが、入口チューブを出た第1のガス流と同軸になるように配置される、請求項7に記載の装置。
  9. イオン化領域を封入するためにノズル電極と質量分析計の間に配設された反応チャンバをさらに備える、請求項7に記載の装置。
  10. 第1のガス流内に含まれたアナライト分子をイオン化する方法であって、
    第1のガスをイオン化領域内へと入口チューブ内を通過させることと、
    流体を、イオン化領域に向かって排出されるように入口チューブの外部とノズル電極の内部との間のほぼ環状の空間内を通過させることと、
    電気スプレーまたは化学的イオン化によってイオン化領域内でアナライト分子の少なくとも一部をイオン化することとを含む、方法。
  11. 流体が第2のガスを含み、アナライト分子が、ノズル電極によって与えられたコロナ放電を用いて化学的イオン化によってイオン化される、請求項10に記載の方法。
  12. 第2のガスが窒素である、請求項10に記載の方法。
  13. 流体が液体を含む、請求項10に記載の方法。
  14. 液体が、ノズル電極を通過するときに蒸発し、アナライト分子が、ノズル電極によって与えられたコロナ放電を用いて化学的イオン化によってイオン化される、請求項13に記載の方法。
  15. アナライト分子が、ノズル電極による電気スプレーイオン化によってイオン化される、請求項13に記載の方法。
  16. 第1のガスにクロマトグラフィカラム内を通過させることを含み、第1のガスに入口チューブ内を通過させることは、クロマトグラフィカラムからの流出物に入口チューブ内を通過させることを含む、請求項10に記載の方法。
  17. イオン化領域内で発生したイオンを、質量分析のために質量分析計内へと通すことをさらに含む、請求項10に記載の方法。
  18. イオン化領域内で発生したイオンをコレクタ電極に向かって通して、発生したイオンの質量分析以外の検出を実施することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
  19. 第1のガスおよび流体の流れが、同軸でイオン化領域内に排出される、請求項10に記載の方法。
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