JP2015507689A - 冷間加工によるα”相を有するチタノ合金の機械的強度を向上するための方法 - Google Patents

冷間加工によるα”相を有するチタノ合金の機械的強度を向上するための方法 Download PDF

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Abstract

本発明に係る主相としてα”相を有するチタン合金の物品を製造するための方法は、実質的に7〜9wt%のモリブデンおよび残余部分のチタンからなり、主相としてα”相を有するチタン合金のワークピースを提供すること;並びに当該物品の素地を得るために、室温で当該ワークピースの少なくとも一部を冷間加工する(この際、当該素地の冷間加工された部分は、当該ワークピースの少なくとも一部の厚さの20%〜80%である厚さを有し、かつ当該素地の冷間加工された部分は主相としてα”相を有する)ことを含む。【選択図】図1

Description

関連出願の相互参考
本出願は、2011年12月6日付で提出の米国仮出願第61/567,189号に対して、優先権を主張し、これはすべて参考として、本明細書中に引用されうる。
発明の分野
本発明は、冷間加工による機械的性質が強化された、主相(major phase)としてα”相を有するチタン−モリブデン合金に関し、特に、冷間加工による機械的性質が強化された、主相(major phase)としてα”相を有するチタン−モリブデン合金の医療用インプラントに関する。
背景
チタンおよびチタン合金は、それらの軽量性、優れた機械的性能および耐腐食性により、一般的に多くの医療用途に利用されている。商業上純チタン(c.p.Ti)の使用例として、人工歯根、歯冠(クラウン)およびブリッジ、義歯フレームワーク、ペースメーカーケース、心臓弁ケージおよび再建デバイス等が含まれる。しかし、c.p.Tiは、その強度が比較的に低いため、高い耐荷重用途には使用できない可能性がある。
耐荷重用途に広く利用されるほとんどのチタン合金は、Ti−6Al−4V合金(主力(work−horse)チタン合金)である。Ti−6Al−4V合金は、c.p.Tiに比べて遥かに強度が高いため、例えば人工股関節および人工膝関節のような多様な応力支持整形外科用途に広く利用されている。また、当該チタン合金は、その低い弾性係数により、整形外科用インプラントにおける代わりのステンレススチールおよびコバルト−合金に比べて、整形外科装置に用いられる骨の剛性により密接に近似している。よって、チタン合金から形成された装置は、より少ない骨応力遮蔽(bone stress shielding)を作り出し、その結果として骨の生存能力を妨げない。
インプラント材料として用いられるTi−6Al−4V合金の主な潜在的な問題の一つは、その生体適合性のないAlおよびV元素である。研究により、Ti−6Al−4VインプラントからのAlおよび/またはVイオンの放出が長期の健康問題をもたらすことが指摘された(Rao et al.1996,Yumoto et al.1992,Walker et al.1989,McLachlan et al.1983)。その乏しい耐摩耗性は、これらの有害なイオンの放出をさらに加速しうる(Wang 1996,McKellop and RoKstlund 1990,Rieu 1992)。
c.p.TiおよびTi−6Al−4V合金の他の問題は、それらの比較的に高い弾性係数である。それらの弾性係数(約110GPa)は一般的に使用される316LステンレススチールおよびCo−Cr−Mo合金(200〜210GPa)より低いが、c.p.TiおよびTi−6Al−4V合金の係数は依然として自然骨の場合より高い(例えば、典型的な皮質骨は約20GPaだけである)。自然骨とインプラントとの間における係数の大きな差は、よく認識された「応力遮蔽効果」の主な原因である。
ウォルフの法則(変形(strain)に対する骨の応答)および骨リモデリング原理によれば、補綴修復/インプラント構成物の適当な応力を周囲の骨に転移させる能力は、
骨の完全性を維持するのに協力できる。骨と比較して金属インプラントの高い弾性係数の懸念は、今でもある。セメントレス人工股関節(cementless hip)、人工膝関節および脊椎インプラントでよく観察された応力遮蔽現象は、骨吸収(bone resorption)を引き起こし、結果として関節形成の失敗をもたらす(Sumner and Galante 1992, Engh and Bobyn 1988)。
歪みゲージ分析(Lewis et al. 1984)および有限要素分析(Koeneman et al. 1991)の両方は、より低い係数の大腿骨人工股関節インプラント構成要素が結果的にそれらの無傷の大腿骨に近似する応力および変形をもたらし、隣接の骨組織に応力を分配する際により低い係数の人工股関節が自然大腿骨を模倣するのにより適していることを証明した(Cheal 1992, Prendergast
and Taylor 1990)。イヌ科およびヒツジの移植研究は、動物において、低い係数の人工股関節インプラントで骨吸収が顕著に低下されたことを示した(Bobyn et al. 1992)。Bobynらもまた、人工股関節の患者が通常経験した骨損失(bone loss)は、より低い係数の補綴を用いることによって減少することを示した。
一般的には、インプラントのヤング率値における減少は、隣接する骨組織への応力の再分配を改善し、応力遮蔽を低減し、最終的に装置の寿命を延ばすことができると認められている。高い強度および低減された応力遮蔽リスクの複合効果のため、より高い強度/弾性係数比を有する金属インプラント材料はより好ましい。
インプラントのヤング率値における減少は応力遮蔽を低減し、装置寿命を延ばすことができ、高い強度/弾性率比を有する金属インプラント材料は、高い強度および低減応力遮
蔽リスクの複合効果のため、好ましいことが知られている。それにもかかわらず、合金設計の観点から、合金の強度を増大させると同時に該合金弾性係数を増大させることは、常に大きな課題となっている。合金の強度および弾性係数は、常に、同時に増大されるか、もしくは低下される。
近年、より優れた生物学的適合性および低い弾性係数(Ti−6Al−4Vに比べて)を有するβおよび近−β相Ti合金シリーズは開発されていた。しかし、これらの合金は通常、大量の例えばTa、NbおよびWのようなβ−促進元素(β−promoting
elements)を含むことが必要とされている。例えば、β−相二元Ti−Ta合金およびTi−Nb合金を合成するために、それぞれ約50wt%および35wt%のTaおよびNbが必要とされている。大量のかような重い重量、高いコストおよび高い融解温度の元素の添加は、密度(低密度はTiおよびTi合金の唯一の固有利点である)、製造コストおよび加工難度を増加させる。
最近、本発明者らの実験室では、AlおよびVが含まれていない、高強度、低係数のα”相のTi−Moベースの合金システム(通常、Ti−7.5Mo)が開発され、その機械的性質が数多くの現存の移植可能なTi合金よりも優れており、整形外科またはデンタルインプラント材料として用いられる潜在性を有することが証明された。
このα”タイプのTi−7.5Mo合金の生体適合性は、細胞毒性試験および動物注入研究を通じて確認された。この合金の細胞活性は、Al(コントロール)の場合と類似している。動物研究により、合金表面に、移植6週後の新しい骨の形成がすぐに観察された。驚くべきことに、26週後で、同様の移植部位でのTi−7.5Moインプラントの表面に成長された新しい骨の量は、Ti−6AL−4Vインプラントに比べて飛躍的多くて、遥かに速い治療過程を示した。
US 6,726,787 B2は、かような生体適合性、低係数、高強度のチタン合金の製造方法を提供し、当該製造方法は、Mo、Nb、TaおよびWからなる群より選択された同形(isomorphous)β安定化元素の実質的に少なくとも一つおよび残余部分のTiからなる組成物を有するチタン合金を製造することを含み、当該組成物は、約6〜約9のMo当量値を有する。低係数、高強度のチタン合金を得るための重要なプロセスは、当該合金に対して、800℃超の温度から毎秒10℃超、好ましくは20℃超の冷却速度での急速冷却プロセスを経験させなければならない。前記Mo当量値である[Mo]eqは、次の式、[Mo]eq=[Mo]+0.28[Nb]+0.22[Ta]+0.44[W]で表すことができ、この際、[Mo]、[Nb]、[Ta]および[W]はそれぞれ、当該組成物の重量に基づくMo、Nb、TaおよびWのパーセンテージである。
それにもかかわらず、非−立方性の(非−対称性の)斜方晶の結晶構造α”相は、一般的に冷間加工(cold−worked)し難い。この乏しい冷間加工性は、材料の用途を大きく制限する。α”相を有するチタン合金は、主にTi−Mo系、Ti−Nb系、Ti−Ta系合金を含む。
発明の要約
本発明の主な目的は、比較的に高強度および比較的に低係数を有する、チタン−モリブデン合金から製造される物品を提供することである。
本発明の他の主な目的は、比較的に高強度および比較的に低係数を有する、チタン−モリブデン合金から製造される物品を製造するための方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に開示された主相としてα”相を有するチタン−モリブデン合金の物品を製造するための方法は、以下のステップを含む:
主相としてα”相を有するチタン−モリブデン合金のワークピース(work piece)を提供すること、および
室温で前記ワークピースの少なくとも一部に対して、1回または繰り返して冷間加工を行い、前記物品の素地(green body)を得ること、この際、得られる前記素地の冷間加工された部分は、前記ワークピースの前記少なくとも一部の平均厚さの10%〜90%である平均厚さを有し、前記冷間加工された部分は、主相としてα”相を有する。
本発明はまた、本発明の方法によって製造された主相としてα”相を有するチタン−モリブデン合金の物品を提供し、この際、前記ステップb)から得られる前記素地の冷間加工された部分は、約600〜1100MPaの降伏強度(yield strength)を有し、約60〜85GPaの弾性係数を有する。
好ましくは、ステップa)におけるチタン−モリブデン合金は、実質的に約7〜9wt%のモリブデンおよび残余部分のチタンからなる。より好ましくは、前記チタン−モリブデン合金は、実質的に約7.5wt%のモリブデンおよび残余部分のチタンからなる。
好ましくは、ステップb)における前記冷間加工を1回行い、かつ得られる前記素地の冷間加工された部分は、前記ワークピースの前記少なくとも一部の平均厚さの50%〜90%である平均厚さを有する。
好ましくは、ステップb)における前記冷間加工を繰り返して行い、かつ毎回の前記繰り返された冷間加工は、冷間加工された部分の平均厚さの約40%未満の減少をもたらす
好ましくは、ステップb)から得られた前記冷間加工された部分は、主相としてα”相を有し、マイナー相(minor phase)としてα’相を有する。
好ましくは、ステップb)から得られた前記素地の冷間加工された部分は、前記ワークピースの前記少なくとも一部の平均厚さの35%〜65%、より好ましくは約50%である平均厚さを有する。
好ましくは、ステップb)における冷間加工は、圧延(rolling)、引き抜き(drawing)、押し出し(extrusion)または鍛造(forging)を含む。
好ましくは、ステップa)におけるワークピースは、鋳放し(as−cast)ワークピースである。
好ましくは、ステップa)におけるワークピースは、熱間加工された(hot−worked)ワークピース、溶解処理された(solution−treated)ワークピース、または900℃〜1200℃の温度まで熱間加工および溶解処理し、次に水焼き入れ(water quenching)されたワークピースである。
好ましくは、当該物品は、医療用インプラントであり、ステップb)における当該素地は、さらなる加工が必要としている医療用インプラントの素地である。好ましくは、当該医療用インプラントは、骨プレート(bone plate)、骨スクリュー(bone
screw)、骨固定接続ロッド(bone fixation connection rod)、椎間板(intervertebral disc)、大腿骨インプラント(femoral implant)、股関節インプラント(hip implant)、膝人工関節インプラント(knee prosthesis implant)またはデンタルインプラント(dental implant)である。
好ましくは、本発明の方法は、ステップb)から得られた前記素地をエージングすることをさらに含み、これにより、前記素地の降伏強度を基準とする際の前記エージングされた素地の降伏強度が少なくとも10%増加し、前記エージングされた素地の破損点伸び(elongation to failure)が約5.0%以上である。より好ましくは、前記エージングを、150〜250℃で、約7.0〜30分間の期間で行う。
本発明の好適な一実施態様において、本発明の方法によって製造された物品は、実質的に約7.5wt%のモリブデンおよび残余部分のチタンからなるチタン−モリブデン合金から製造され、前記物品の冷間加工された部分は、約800〜約1100MPaの降伏強度を有し、約60〜約75GPaの弾性係数を有する。
本発明他の好適な一実施態様において、本発明の方法によって製造された物品は、実質的に約7.5wt%のモリブデンおよび残余部分のチタンからなるチタン−モリブデン合金から製造され、当該物品の少なくとも一部が約800〜約1100MPaの降伏強度を有し、約60〜約70GPaの弾性係数を有する。
驚くべきことに、本発明者らによって以下のことが発見された。これらのα”相Ti合金の中では、Ti−Mo系α”相合金のみが、難なく大規模冷間加工(例えば、冷間圧延によって80%までに厚さを減らす)できる。その他の三つのα”相Ti合金(Ti−Nb、Ti−TaおよびTi−W合金)は全て、室温で実質的に加工困難である。この注目
すべき違いの理由は完全に現時点では解明されていないが、α”相Ti−Mo系合金の非常に優れた冷間加工性は劇的に合金の応用を広げられることが確かである。
α”相Ti−Mo系合金は、容易に冷間加工されることだけではなく、当該合金の機械的強度も、十分な伸びレベルを維持しながら劇的に増大できることは、さらに発見された。
冷間加工されたTi−Mo合金の所望の機械的性質を得るために、冷間加工のシングルパス(single pass)毎の厚さにおける減少は、約50%未満、好ましくは約40%未満、より好ましくは約30%未満、特に好ましくは約20%未満に制御すべきであることは、さらに発見された。
冷間加工されたα”相Ti−Mo合金は、依然として主にα”相から構成されることは、さらに発見された。例えば、厚さの65%減少後、α”相はほぼ90%である。厚さの80%減少後においても、α”相は依然としてほぼ80%である。
冷間加工プロセスによって、α”相Ti−Mo系合金の強度が大幅に増大される際に、当該合金の係数は、おそらく支配的なα”相の存在のため、低く維持することができる(注:低い係数は、α”相Ti合金の最も重要な特徴の一つである)。先に述べたように、当該低い係数は、医療用インプラント材料として使用されるものとして、応力遮蔽効果を減少させるのに重要な意味を有する。
我々の知る限りでは、誰も主相としてα”相を有するTi−Mo合金が冷間加工によってその機械的性質の劇的な向上を伴い大規模的に冷間加工できることについて主張していない。
本発明のα”相Ti−7.5Mo合金の優れた冷間加工性を示す写真であり、この際、サンプルの厚さが大規模の冷間圧延プロセス後80%まで大幅に減少された。 α”相Ti−20Nb合金の乏しい冷間加工性を示す写真であり、当該合金は、冷間圧延プロセスにより厚さが30%減少された。 α”相Ti−37.5Ta合金の乏しい冷間加工性を示す写真であり、当該合金は、冷間圧延プロセスにより厚さが20%減少された。 α”相Ti−18.75W合金の乏しい冷間加工性を示す写真であり、当該合金は、冷間圧延プロセスにより厚さが20%減少された。
発明の詳細な説明
本明細書における「冷間加工」との語は、金属加工の分野で通常使用される一般用語であり、当該方法の厳密な周囲/室温度を規定することなく、単に周囲/室温度で加工される(圧延、鍛造、押し出し、および引き抜き等によって)ことを意味する。この語は、単に、金属を柔らかくなるように高い温度に加熱し(一般的に、材料に依存して、数百度から千度よりも高い温度まで)(合金を通過させるローラまたはダイを加熱してもよい)、次に当該金属がまだ熱いうちに金属加工プロセスを行うという「熱加工」プロセスと反対である。
本発明における冷間加工処理に用いられるα”相Ti−7.5Mo合金は、直接鋳型に溶融金属を鋳造すること(急速冷却プロセス)によって製造してもよく、鋳造合金を溶解処理し(β相レジームまで加熱し、通常900〜1000℃)、次に水焼き入れを行うこと(急速冷却プロセス)によって製造してもよく、機械的にまたは熱機械的に加工された
(例えば、圧延された、引き抜きされた、鍛造された、または押し出しされた)合金を溶解処理し、次に水焼き入れを行うことによって製造してもよい。
実験方法及び結果
α”相二元Ti−Mo、Ti−Nb、Ti−TaおよびTi−W合金の準備:
四つ異なるα”相二元Ti合金(Ti−7.5wt%Mo、Ti−20wt%Nb、Ti−37.5wt%TaおよびTi−18.75wt%W)が本研究のために準備された。前記Ti−7.5Mo合金は、グレード2の市販の純チタン(c.p.Ti)バー(Northwest Institute for Non−ferrous Metal
Research,China)および純度99.95%のモリブデンワイヤー((Alfa Aesar,USA)から製造された。前記Ti−20Nb合金は、同様のc.p.Tiバーおよび純度99.8%のニオブ削りくず(turnings)(Strem
Chemicals Inc.,USA)から製造された。前記Ti−37.5Ta合金は、同様のc.p.Tiバーおよび純度99.9%のタンタルパウダー(Alfa Aesar,England)から製造された。前記Ti−18.75W合金は、同様のc.p.Tiバーおよび純度99.9%のタングステンパウダー(Acros Organics,USA)から製造された。
様々なチタン合金は、市販のアーク溶融真空圧式鋳造システム(Castmatic,
Iwatani Corp.,Japan)を用いて製造された。溶融/鋳造(melting/casting)前、当該溶融チャンバーを真空排気し、アルゴンでパージした。1.5kgf/cmのアルゴン圧力を溶融中に維持した。適切な量の金属をタングステン電極を有するU字状の銅製ハースで溶融させた。インゴットは、合金の化学的均一性を向上するために、少なくとも三回再溶融した。毎回の溶融/鋳造後、合金は、表面の酸化物を除去するためにHNO/HF(3:1)溶液を用いて酸洗浄した。
鋳造前、当該合金インゴットは、1.5kgf/cm圧力下でアルゴン中にオープン系銅製ハース中に再溶融した。二つのチャンバ間の圧力差は、溶融合金を室温で瞬時に黒鉛鋳型内に落下させる。この高速冷却プロセスは、α”相を形成するのに十分な合金の冷却速度を生成する。これらの鋳放し(as−cast)合金サンプルのいくつかは、所望の形状/厚さを得るために、直接冷間加工処理を施した。その他の鋳造サンプルは、さらなる構造上の均一性を改善するために、溶解処理(solution−treated)し、β相レジーム(約900〜1000℃)になり、次に急速冷却(水焼き入れ(water quenching))によって前記β相からα”相へ再び形質転換した。そして、このようにして得られたα”相合金を所望の形状/厚さを得るために冷間加工処理を施
した。XRDの結果で、高速冷却(水焼き入れ)のサンプルは、主相としてα”相の相を持っていることを確認する。
X線回折
位相解析のためのX線回折(XRD)は、3°/分の走査速度で0kVおよび20mAの操作で、リガク回折装置(Rigaku D−max IIIV, Rigaku Co., Tokyo, Japan)を用いて行った。本研究のためにニッケル濾過(Ni−filtered)CuKα線を用いた。回折角校正のためにシリコン標準物を使用した。JCPDSファイルによる回折パターンの各特徴的なピークを照合することによって、様々な相を同定した。
引張試験(Tensile testing)
油圧サーボ式試験機(EHF−EG、島津製作所(株)、東京、日本)は、引張試験のために使用された。引張試験は、室温で、8.33×10−6ms−1の一定のクロスヘ
ッド速度で行われた。平均極限引張強度(ultimate tensile strength、UTS)、0.2%オフセットの降伏強度(yield strength、YS)、弾性係数(modulus of elasticity、Mod)および破損点伸び(elongation to failure、Elong)は、各プロセス条件下で5回の試験から得られた。
冷間圧延(Cold rolling)(室温下で行った圧延)
二軸100トンレベルの圧延試験装置(Chun Yen Testing Machines Co., Taichung, Taiwan)を用いて冷間圧延を行い、α”相のTi−Mo、Ti−Nb、Ti−TaおよびTi−Wの冷間加工性を比較した。各パスの後、これらのサンプルの厚さは、最終パスから約5〜15%減少された。
α”相のTi−Mo、Ti−Nb、Ti−TaおよびTi−Wの冷間加工性の比較
図1の写真は、α”相Ti−7.5Mo合金の優れた冷間加工性を示す。大規模の冷間圧延プロセスを経た後においても、それによってサンプルの厚さは、80%まで大幅に減少され、サンプルの表面全体にわたって構造的な損傷は観察されなかった。さらに以下のことが発見された。すなわち、一回のシングルパス(single−pass)冷間圧延を経た後でも、当該厚さは>50%まで大幅に減少されたが、構造的な損傷が観察されなかった。
図2の写真は、α”相Ti−20Nb合金の乏しい冷間加工性を示す。30%の厚さにおける累積減少を経ただけで、厳しい構造的な損傷が観察され、当該圧延プロセスを中止しなければならなかった。図3の写真は、α”相Ti−37.5Ta合金の乏しい冷間加工性を示す。20%の厚さにおける累積減少を経ただけで、厳しい構造的な損傷が観察され、当該圧延プロセスを中止しなければならなかった。図4の写真は、α”相Ti−18.75W合金の乏しい冷間加工性を示す。20%の厚さにおける累積減少を経ただけで、厳しい構造的な損傷が観察され、当該圧延プロセスを中止しなければならなかった。
結果:
(1)全ての鋳放しTi−7.0Mo、Ti−7.5MoおよびTi−8.0Mo合金は、主相としてα”相を有する。
(2)Ti−8Moは、Ti−7.0MoおよびTi−7.5Moに比べてより高い強度水準を有する。
結果:
(1)α”相Ti−7.5Mo合金の強度は、冷間圧延によって大幅に向上された。
(2)厚さが65%または80%まで減少された際に最大強度が得られ、その一方で、約10%の伸び(elongation)が維持される。
(3)当該サンプルの厚さが50%まで減少された際に最小弾性係数が得られる。
結果:
(1)α”相Ti−7.5Mo合金の強度は、冷間圧延によって大幅に向上された。
(2)厚さが80%まで減少された際に最大強度(溶解処理されたサンプルに比べて、Y
Sにおいて130%高く、UTSにおいて44%高い)が得られ、その一方で、約13%の十分な伸び(elongation)が維持される。
(3)当該サンプルの厚さが50%まで減少された際に最小弾性係数が得られる。
結果:15分間200℃のエージング条件は、冷間圧延されたα”相Ti−7.5Mo合金に対して、破損点伸びが14.6%に維持されながら、降伏強度(YS)を約12%まで高めるであろう。表4から明らかであるように、エージング温度を350℃まで増加させるべきではなく、エージングの期間は、破損点伸びを5%以下に維持するために、30分以下が好ましい。
結果:
(1)α”相Ti−7.5Mo合金の強度/係数比(高強度、低弾性係数インプラント材料のための一つ重要な性能指標)は、冷間圧延によって劇的に向上された。
(2)50%冷間圧延されたサンプルのYS/係数比は、一般的に使用されるTi−6Al−4V(ELI)に比べて約100%高く、グレード4のc.p.Tiに比べて約190%高く、グレード2のc.p.Tiに比べて約500%高い。50%冷間圧延されたサンプルのUTS/係数比は、一般的に使用されるTi−6Al−4V(ELI)に比べて約140%高く、グレード4のc.p.Tiに比べて約230%高く、グレード2のc.p.Tiに比べて約420%高い。
(3)65%冷間圧延されたサンプルのYS/係数比は、一般的に使用されるTi−6Al−4V(ELI)に比べて約90%高く、グレード4のc.p.Tiに比べて約170%高く、グレード2のc.p.Tiに比べて約450%高い。65%冷間圧延されたサンプルのUTS/係数比は、一般的に使用されるTi−6Al−4V(ELI)に比べて約110%高く、グレード4のc.p.Tiに比べて約180%高く、グレード2のc.p.Tiに比べて約350%高い。
(4)80%冷間圧延されたサンプルのYS/係数比は、一般的に使用されるTi−6Al−4V(ELI)に比べて約70%高く、グレード4のc.p.Tiに比べて約150%高く、グレード2のc.p.Tiに比べて約400%高い。50%冷間圧延されたサンプルのUTS/係数比は、一般的に使用されるTi−6Al−4V(ELI)に比べて約100%高く、グレード4のc.p.Tiに比べて約170%高く、グレード2のc.p.Tiに比べて約330%高い。
以下では、α”相Ti−7.5Mo合金を繰り返して冷間圧延させ、この際、シングルパス毎の厚さにおける減少は、表6に示されるように、15%未満に制御された。
冷間圧延されたサンプルの結晶化度と同様に、α”相およびα’相の重量分率は、DIFFRAC SUITE TOPASプログラムおよびリートベルト法(Rietveld method)を用いて、XRDパターンから算出された。結果は表7に示される。
結果:
(1)結晶化度は、厚さにおける累積減少の向上に伴って、減少し続ける。
(2)当該冷間圧延された合金は主にα”相から構成される。厚さの65%減少後、α”相はほぼ90%であり、厚さの80%減少後においても、α”相は依然としてほぼ80%である。
(3)厚さにおける累積減少の向上に伴って、α’相の含有量は次第に増加する。

Claims (28)

  1. 主相としてα”相を有するチタン合金の物品を製造するための方法であって、以下のステップ:
    a)主相としてα”相を有するチタン−モリブデン合金のワークピースを提供すること;および
    b)室温で前記ワークピースの少なくとも一部に対して、1回または繰り返して冷間加工を行い、チタン合金の物品の素地を得ること、この際、得られる前記素地の冷間加工された部分は、前記ワークピースの前記少なくとも一部の平均厚さの10%〜90%である平均厚さを有し、前記冷間加工された部分は、主相としてα”相を有する、
    を含む、方法。
  2. ステップa)における前記チタン−モリブデン合金が、実質的に7〜9wt%のモリブデンおよび残余部分のチタンからなる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記チタン−モリブデン合金が、実質的に約7.5wt%のモリブデンおよび残余部分のチタンからなる、請求項2に記載の方法。
  4. ステップb)における前記冷間加工を1回行い、かつ得られる前記素地の冷間加工された部分は、前記ワークピースの前記少なくとも一部の平均厚さの50〜90%である平均厚さを有する、請求項1に記載の方法。
  5. ステップb)における前記冷間加工を繰り返して行い、かつ毎回の前記繰り返された冷間加工が、前記冷間加工された部分の平均厚さの約40%未満の減少をもたらす、請求項1に記載の方法。
  6. ステップb)から得られた前記冷間加工された部分が、主相としてα”相を有し、マイナー相としてα’相を有する、請求項1に記載の方法。
  7. ステップb)から得られた前記素地の冷間加工された部分が、前記ワークピースの前記少なくとも一部の平均厚さの35%〜65%である平均厚さを有する、請求項1に記載の方法。
  8. ステップb)から得られた前記素地の冷間加工された部分が、前記ワークピースの前記少なくとも一部の平均厚さの約50%である平均厚さを有する、請求項7に記載の方法。
  9. ステップb)における前記冷間加工が、圧延、引き抜き、押し出しまたは鍛造を含む、請求項1に記載の方法。
  10. ステップa)における前記ワークピースが、鋳放しワークピースである、請求項1に記載の方法。
  11. ステップa)における前記ワークピースが、熱間加工されたワークピース、溶解処理されたワークピース、または900℃〜1200℃の温度まで熱間加工および溶解処理し、次に水焼き入れされたワークピースである、請求項1に記載の方法。
  12. 前記物品が、医療用インプラントであり、ステップb)における前記素地が、さらなる加工が必要としている医療用インプラントの素地である、請求項1に記載の方法。
  13. 前記医療用インプラントが、骨プレート、骨スクリュー、骨固定接続ロッド、椎間板、
    大腿骨インプラント、股関節インプラント、膝人工関節インプラントまたはデンタルインプラントである、請求項12に記載の方法。
  14. ステップb)から得られた前記素地をエージングすることをさらに含み、これにより、前記素地の降伏強度を基準とする際の前記エージングされた素地の降伏強度が少なくとも10%増加し、前記エージングされた素地の破損点伸びが約5.0%以上である、請求項1に記載の方法。
  15. 前記エージングを、150〜250℃で、約7.0〜30分間の期間で行う、請求項14に記載の方法。
  16. 主相としてα”相を有するチタン合金の物品であって、以下のステップ:
    a)主相としてα”相を有するチタン−モリブデン合金のワークピースを提供すること;および
    b)室温で前記ワークピースの少なくとも一部に対して、1回または繰り返して冷間加工を行い、チタン合金の物品の素地(green body)を得ること、この際、得られる前記素地の冷間加工された部分は、前記ワークピースの前記少なくとも一部の平均厚さの10%〜90%である平均厚さを有し、前記冷間加工された部分は主相としてα”相を有する、
    を含む方法によって製造され、
    この際、前記素地の得られた冷間加工された部分は、約600〜1100MPaの降伏強度を有し、約60〜85GPaの弾性係数を有する、物品。
  17. ステップa)における前記チタン−モリブデン合金が、実質的に7〜9wt%のモリブデンおよび残余部分のチタンからなる、請求項16に記載の物品。
  18. 前記チタン−モリブデン合金が、実質的に約7.5wt%のモリブデンおよび残余部分のチタンからなる、請求項17に記載の物品。
  19. ステップb)における前記冷間加工を1回行い、かつ得られる前記素地の冷間加工された部分は、前記ワークピースの前記少なくとも一部の平均厚さの50〜90%である平均厚さを有する、請求項16に記載の物品。
  20. ステップb)における前記冷間加工を繰り返して行い、かつ毎回の前記繰り返された冷間加工が、前記冷間加工された部分の平均厚さの約40%未満の減少をもたらす、請求項16に記載の物品。
  21. ステップb)から得られた前記冷間加工された部分が、主相としてα”相を有し、マイナー相としてα’相を有する、請求項16に記載の物品。
  22. ステップb)から得られた前記素地の冷間加工された部分が、前記ワークピースの前記少なくとも一部の平均厚さの35%〜65%である平均厚さを有する、請求項16に記載の物品。
  23. ステップb)から得られた前記素地の冷間加工された部分が、前記ワークピースの前記少なくとも一部の平均厚さの約50%である平均厚さを有する、請求項22に記載の物品。
  24. ステップa)における前記チタン−モリブデン合金が実質的に約7.5wt%のモリブデンおよび残余部分のチタンからなり、ステップb)から得られた前記素地の前記冷間加
    工された部分が、約800〜約1100MPaの降伏強度を有し、約60〜約75GPaの弾性係数を有する、請求項23に記載の物品。
  25. 前記方法が、ステップb)から得られた前記素地をエージングすることをさらに含み、これにより、前記素地の降伏強度を基準とする際の前記エージングされた素地の降伏強度(YS)が少なくとも10%増加し、前記エージングされた素地の破損点伸びが約5.0%以上である、請求項16に記載の物品。
  26. 前記エージングを、150〜250℃で、約7.0〜30分間の期間で行う、請求項25に記載の物品。
  27. 実質的に約7.5wt%のモリブデンおよび残余部分のチタンからなり、主相としてα”相を有し、その少なくとも一部が、約800〜約1100MPaの降伏強度を有し、約60〜約70GPaの弾性係数を有する、チタン合金の物品。
  28. 医療用インプラントである、請求項27に記載の物品。
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