次に、例示的な実施形態の詳細な説明について、様々な図を参照して述べる。この説明は、可能な実装の詳細な例を提供するが、これらの詳細は、例示的なものであり、本願の範囲を決して限定しないものとすることに留意されたい。
図1Aは、1または複数の開示されている実施形態が実装される例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、音声、データ、映像、メッセージング、ブロードキャストなど、コンテンツを複数の無線ユーザに提供する多元接続システムである。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共用によってそのようなコンテンツにアクセスすることを可能にする。たとえば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)など、1または複数のチャネルアクセス方法を使用する。
図1Aに示されているように、通信システム100は、無線送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、および/または102d(これらは、全体的に、またはまとめてWTRU102と呼ばれる)、無線アクセスネットワーク(RAN)103/104/105、コアネットワーク106/107/109、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110、ならびに他のネットワーク112を含むが、開示されている実施形態は任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図していることを理解されたい。WTRU102a、102b、102c、102dのそれぞれは、無線環境で動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスである。たとえば、WTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成され、ユーザ機器(UE)、移動局、固定型もしくは移動型加入者ユニット、ページャ、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、家電などを含む。
また、通信システム100は、基地局114aおよび基地局114bを含む。基地局114a、114bのそれぞれは、WTRU102a、102b、102c、102dの少なくとも1つと無線でインターフェースし、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、および/またはネットワーク112など、1または複数の通信ネットワークへのアクセスを円滑にするように構成された任意のタイプのデバイスである。たとえば、基地局114a、114bは、ベーストランシーバ基地局(BTS)、ノードB、高度化ノードB、ホームノードB、ホーム高度化ノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、無線ルータなどである。基地局114a、114bはそれぞれが単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含むことを理解されたい。
基地局114aはRAN103/104/105の一部であり、RAN104もまた、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなど、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)を含む。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)と呼ばれる特定の地理的領域内で無線信号を送信および/または受信するように構成される。さらに、セルは、セルセクタに分割される。たとえば、基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割される。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つ、すなわちセルの各セクタごとに1つ、トランシーバを含む。他の実施形態では、基地局114aは、マルチ入力およびマルチ出力(MIMO)技術を使用し、したがって、セルの各セクタについて複数のトランシーバを使用する。
基地局114a、114bは、任意の好適な無線通信リンク(たとえば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外(IR)、紫外(UV)、可視光など)であるエアインターフェース115/116/117上でWTRU102a、102b、102c、102dの1または複数と通信する。エアインターフェース115/116/117は、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立される。
より具体的には、上記で指摘したように、通信システム100は、多元接続システムであり、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAなど、1または複数のチャネルアクセス方式を使用する。たとえば、RAN103/104/105内の基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(WCDMA)を使用してエアインターフェース115/116/117を確立するユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上波無線アクセス(UTRA)など無線技術を実装する。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または発展型HSPA(HSPA+)など、通信プロトコルを含む。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含む。
他の実施形態では、基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、ロングタームエボリューション(LTE)および/または拡張LTE(LTE−A)を使用してエアインターフェース115/116/117を確立する拡張UMTS地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)など無線技術を実装する。
他の実施形態では、基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.16(すなわち、WiMAX(worldwide interoperability for microwave access))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000EV−DO、暫定標準2000(IS−2000)、暫定標準95(IS−95)、暫定標準856(IS−856)、グローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))、GSMエボリューション用の拡張データ転送速度(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)など、無線技術を実装する。
図1Aにおける基地局114bは、たとえば、無線ルータ、ホームノードB、ホーム高度化ノードB、またはアクセスポイントであり、事業所、自宅、乗物、キャンパスなど、局所的な領域での無線コネクティビティを円滑にするための任意の好適なRATを利用する。一実施形態では、基地局114b、およびWTRU102c、102dは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立するために、IEEE802.11など無線技術を実装する。他の実施形態では、基地局114b、およびWTRU102c、102dは、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立するために、IEEE802.15など無線技術を実装する。他の実施形態では、基地局114b、およびWTRU102c、102dは、ピコセルまたはフェムトセルを確立するために、セルラベースのRAT(たとえば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用する。図1Aに示されているように、基地局114bは、インターネット110に対する直接接続を有する。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106/107/109を介してインターネット110にアクセスすることが必要でない。
RAN103/104/105はコアネットワーク106/107/109と通信し、コアネットワーク106/107/109は、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)サービスを、WTRU102a、102b、102c、102dの1または複数に提供するように構成された任意のタイプのネットワークである。たとえば、コアネットワーク106/107/109は、呼制御、支払い請求サービス、移動体位置をベースとするサービス、プリペイド呼、インターネットコネクティビティ、映像配信などを提供することができ、かつ/またはユーザ認証などハイレベルセキュリティ機能を実行する。図1Aには示されていないが、RAN103/104/105および/またはコアネットワーク106/107/109は、RAN103/104/105と同じRATまたは異なるRATを使用する他のRANと直接または間接的に通信することを理解されたい。たとえば、E−UTRA無線技術を利用しているRAN103/104/105に接続されることに加えて、コアネットワーク106/107/109はまた、GSM無線技術を使用する別のRAN(図示せず)と通信する。
また、コアネットワーク106/107/109は、WTRU102a、102b、102c、102dがPSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとして働く。PSTN108は、基本電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話網を含む。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイートにおける伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、インターネットプロトコル(IP)など、一般的な通信プロトコルを使用する相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含む。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される有線もしくは無線通信ネットワークを含む。たとえば、ネットワーク112は、RAN103/104/105と同じRATまたは異なるRATを使用する1または複数のRANに接続された別のコアネットワークを含む。
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dの一部または全部がマルチモード機能を含む。すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンク上で異なる無線ネットワークと通信するために複数のトランシーバを含む。たとえば、図1Aに示されているWTRU102cは、セルラベースの無線技術を使用する基地局114a、およびIEEE802無線技術を使用する基地局114bと通信するように構成される。
図1Bは、例示的なWTRU102のシステム図である。図1Bに示されているように、WTRU102は、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信エレメント122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非取外し式メモリ130、取外し式メモリ132、電源134、全世界測位システム(GPS)チップセット136、および他の周辺機器138を含む。WTRU102は、一実施形態と一貫したまま前述の要素の任意のサブコンビネーションを含むことを理解されたい。また、実施形態は、基地局114a、114b、および/または、それだけには限らないがとりわけベーストランシーバ基地局(BTS)、ノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ホームノードB、高度化ホームノードB(高度化ノードB)、ホーム高度化ノードB(HeNB)、ホーム高度化ノードBゲートウェイ、およびプロキシノードなど、基地局114a、114bが表すノードが、図1Bに示され本明細書に記載されている要素の一部または全部を含むことを企図する。
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連付けられた1または複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、状態機械などである。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能を実施する。プロセッサ118はトランシーバ120に結合され、トランシーバ120は送信/受信エレメント122に結合される。図1Bは、プロセッサ118とトランシーバ120を別個の構成要素として示しているが、プロセッサ118とトランシーバ120は電子パッケージまたはチップ内で共に集積されてもよいことを理解されたい。
送信/受信エレメント122は、エアインターフェース115/116/117上で基地局(たとえば、基地局114a)に信号を送信するまたは基地局から信号を受信するように構成される。たとえば、一実施形態では、送信/受信エレメント122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナである。他の実施形態では、送信/受信エレメント122は、たとえばIR信号、UV信号、または可視光信号を送信および/または受信するように構成されたエミッタ/ディテクタである。他の実施形態では、送信/受信エレメント122は、RF信号と光信号を共に送信および受信するように構成される。送信/受信エレメント122は、任意の組合せの無線信号を送信および/または受信するように構成されることを理解されたい。
さらに、送信/受信エレメント122は図1Bに単一のエレメントとして示されているが、WTRU102は任意の数の送信/受信エレメント122を含む。より具体的には、WTRU102はMIMO技術を使用する。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース115/116/117上で無線信号を送信および受信するために2つ以上の送信/受信エレメント122(たとえば、複数のアンテナ)を含む。
トランシーバ120は、送信/受信エレメント122によって送信しようとする信号を変調するように、また送信/受信エレメント122によって受信される信号を復調するように構成される。上記で指摘したように、WTRU102は、マルチモード機能を有する。したがって、トランシーバ120は、たとえばUTRAおよびIEEE802.11など複数のRATを介してWTRU102が通信することを可能にするために複数のトランシーバを含む。
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(たとえば、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニット、または有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合され、それらからユーザ入力データを受け取る。また、プロセッサ118は、ユーザデータをスピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128に出力する。さらに、プロセッサ118は、非取外し式メモリ130および/または取外し式メモリ132など、任意のタイプの好適なメモリからの情報にアクセスし、そのメモリにデータを記憶させる。非取外し式メモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリ記憶装置を含む。取外し式メモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含む。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバ上または家庭用コンピュータ(図示せず)上など、物理的にWTRU102上に位置しないメモリからの情報にアクセスし、そのメモリにデータを記憶させる。
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取り、WTRU102内の他の構成要素に電力を分配し、および/またはその電力を制御するように構成される。電源134は、WTRU102に給電するための任意の好適なデバイスである。たとえば、電源134は、1または複数の乾電池(たとえば、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含む。
また、プロセッサ118は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(たとえば、経度および緯度)を提供するように構成されるGPSチップセット136に結合される。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、エアインターフェース115/116/117上で基地局(たとえば、基地局114a、114b)から位置情報を受信し、および/または近くの2つ以上の基地局から受信される信号のタイミングに基づいてその位置を決定する。WTRU102は、一実施形態と一貫したまま任意の好適な位置決定方法により位置情報を獲得することを理解されたい。
さらに、プロセッサ118は他の周辺機器138に結合され、それらの周辺機器138は、追加の特徴、機能、および/または有線もしくは無線コネクティビティを提供する1または複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含む。たとえば、周辺機器138は、加速度計、電子コンパス(e−compass)、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンドフリー用ヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変換(FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザなどを含む。
図1Cは、一実施形態によるRAN103およびコアネットワーク106のシステム図である。上記で指摘したように、RAN103は、UTRA無線技術を使用し、エアインターフェース115上でWTRU102a、102b、102cと通信する。また、RAN103は、コアネットワーク106と通信する。図1Cに示されているように、RAN103は、ノードB140a、140b、140cを含み、ノードB140a、140b、140cは、それぞれが、エアインターフェース115上でWTRU102a、102b、102cと通信するために1または複数のトランシーバを含む。ノードB140a、140b、140cは、それぞれがRAN103内の特定のセル(図示せず)に関連付けられる。また、RAN103は、RNC142a、142bを含む。RAN103は、一実施形態と一貫したまま任意の数のノードBおよびRNCを含むことを理解されたい。
図1Cに示されているように、ノードB140a、140bは、RNC142aと通信する。さらに、ノードB140cは、RNC142bと通信する。ノードB140a、140b、140cは、Iubインターフェースを介して、それぞれのRNC142a、142bと通信する。RNC142a、142bは、Iurインターフェースを介して互いに通信する。RNC142a、142bのそれぞれは、接続されているそれぞれのノードB140a、140b、140cを制御するように構成される。さらに、RNC142a、142bのそれぞれは、外部ループ電力制御、負荷制御、許可制御、パケットスケジューリング、ハンドオーバ制御、マクロダイバシティ、セキュリティ機能、データ暗号化など、他の機能を実施する、またはサポートするように構成される。
図1Cに示されているコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(MGW)144、移動交換センタ(MSC)146、サービングGPRSサポートノード(SGSN)148、および/またはゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)150を含む。前述の要素のそれぞれはコアネットワーク106の一部として示されているが、これらの要素のいずれか1つがコアネットワークオペレータ以外の企業体(entity)によって所有および/または運営されてもよいことを理解されたい。
RAN103内のRNC142aは、IuCSインターフェースを介してコアネットワーク106内のMSC146に接続される。MSC146は、MGW144に接続される。MSC146およびMGW144は、WTRU102a、102b、102cにPSTN108など回線交換ネットワークに対するアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を円滑にする。
また、RAN103内のRNC142aは、IuPSインターフェースを介してコアネットワーク106内のSGSN148に接続される。SGSN148は、GGSN150に接続される。SGSN148およびGGSN150は、WTRU102a、102b、102cにインターネット110などパケット交換ネットワークに対するアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を円滑にする。
上記で指摘したように、コアネットワーク106はまた、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線もしくは無線ネットワークを含むネットワーク112に接続される。
図1Dは、一実施形態によるRAN104およびコアネットワーク107のシステム図である。上記で指摘したように、RAN104は、E−UTRA無線技術を使用し、エアインターフェース116上でWTRU102a、102b、102cと通信する。また、RAN104は、コアネットワーク107と通信する。
RAN104は高度化ノードB160a、160b、160cを含むが、RAN104は一実施形態と一貫したまま任意の数の高度化ノードBを含むことを理解されたい。高度化ノードB160a、160b、160cは、それぞれが、エアインターフェース116上でWTRU102a、102b、102cと通信するために1または複数のトランシーバを含む。一実施形態では、高度化ノードB160a、160b、160cは、MIMO技術を実装する。したがって、たとえば高度化ノードB160aは、複数のアンテナを使用し、WTRU102aに無線信号を送信し、WTRU102aから無線信号を受信することができる。
高度化ノードB160a、160b、160cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付けられ、無線リソース管理判断、ハンドオーバ判断、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成される。図1Dに示されているように、高度化ノードB160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して互いに通信する。
図1Dに示されているコアネットワーク107は、無線通信移動管理装置(MME)162、サービングゲートウェイ164、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ166を含む。前述の要素のそれぞれはコアネットワーク107の一部として示されているが、これらの要素のいずれか1つがコアネットワークオペレータ以外の企業体によって所有および/または運営されてもよいことを理解されたい。
MME162は、S1インターフェースを介してRAN104内の高度化ノードB160a、160b、160cのそれぞれに接続され、制御ノードとして働く。たとえば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの最初のアタッチ中に特定のサービングゲートウェイを選択することなどの責任を担う。また、MME162は、RAN104と、GSMまたはWCDMAなど他の無線技術を使用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供する。
サービングゲートウェイ164は、S1インターフェースを介してRAN104内の高度化ノードB160a、160b、160cのそれぞれに接続される。サービングゲートウェイ164は、一般に、ユーザデータパケットを、WTRU102a、102b、102cへ/WTRU102a、102b、102cから、ルーティングおよび転送する。また、サービングゲートウェイ164は、高度化ノードB間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカリングすること、WTRU102a、102b、102cにダウンリンクデータが使用可能であるときページングをトリガすること、およびWTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理および記憶することなど、他の機能を実施する。
また、サービングゲートウェイ164はPDNゲートウェイ166に接続され、PDNゲートウェイ166はWTRU102a、102b、102cにインターネット110などパケット交換ネットワークに対するアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を円滑にする。
コアネットワーク107は、他のネットワークとの通信を円滑にする。たとえば、コアネットワーク107は、WTRU102a、102b、102cにPSTN108など回線交換ネットワークに対するアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を円滑にする。たとえば、コアネットワーク107は、コアネットワーク107とPSTN108との間のインターフェースとして働くIPゲートウェイ(たとえば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含み、またはIPゲートウェイと通信する。さらに、コアネットワーク107は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線もしくは無線ネットワークを含むネットワーク112に対するアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供する。
図1Eは、一実施形態によるRAN105およびコアネットワーク109のシステム図である。RAN105は、エアインターフェース117上でWTRU102a、102b、102cと通信するためにIEEE802.16無線技術を使用するアクセスサービスネットワーク(ASN)である。下記でさらに論じるように、WTRU102a、102b、102c、RAN105、およびコアネットワーク109の異なる機能エンティティ間の通信リンクが、参照ポイントとして定義される。
図1Eに示されているように、RAN105は、基地局180a、180b、180c、およびASNゲートウェイ182を含むが、RAN105は、一実施形態と一貫したまま任意の数のノードBおよびRNCを含むことを理解されたい。基地局180a、180b、180cは、それぞれがRAN105内の特定のセル(図示せず)に関連付けられ、それぞれが、エアインターフェース117上でWTRU102a、102b、102cと通信するために1つまたは複数のトランシーバを含む。一実施形態では、基地局180a、180b、180cは、MIMO技術を実装する。したがって、たとえば基地局180aは、複数のアンテナを使用し、WTRU102aに無線信号を送信し、WTRU102aから無線信号を受信することができる。また、基地局180a、180b、180cは、ハンドオフのトリガ、トンネル確立、無線リソース管理、トラフィック分類、サービス品質(QoS)ポリシ施行など、移動管理機能を提供する。ASNゲートウェイ182は、トラフィック集約ポイントとして働き、ページング、加入者プロファイルのキャッシング、コアネットワーク109へのルーティングなどの責任を担う。
WTRU102a、102b、102cとRAN105との間のエアインターフェース117は、IEEE802.16仕様を実装するR1参照ポイントとして定義される。さらに、WTRU102a、102b、102cのそれぞれは、コアネットワーク109との論理インターフェース(図示せず)を確立する。WTRU102a、102b、102cとコアネットワーク109との間の論理インターフェースは、R2参照ポイントとして定義され、認証、許可、IPホスト構成管理、および/または移動管理のために使用される。
基地局180a、180b、180cのそれぞれの間の通信リンクは、WTRUハンドオーバおよび基地局間のデータの転送を円滑にするためのプロトコルを含むR8参照ポイントとして定義される。基地局180a、180b、180cとASNゲートウェイ182との間の通信リンクは、R6参照ポイントとして定義される。R6参照ポイントは、WTRU102a、102b、102cのそれぞれに関連する移動イベントに基づいて移動管理を円滑にするためのプロトコルを含む。
図1Eに示されているように、RAN105は、コアネットワーク109に接続される。RAN105とコアネットワーク109との間の通信リンクは、たとえばデータ転送および移動管理機能を円滑にするためのプロトコルを含むR3参照ポイントとして定義される。コアネットワーク109は、移動IPホームエージェント(MIP−HA)184と、認証、許可、アカウンティング(AAA)サーバ186と、ゲートウェイ188とを含む。前述の要素のそれぞれはコアネットワーク109の一部として示されているが、これらの要素のいずれか1つがコアネットワークオペレータ以外の企業体によって所有および/または運営されてもよいことを理解されたい。
MIP−HAは、IPアドレス管理の責任を担い、WTRU102a、102b、102cが、異なるASNおよび/または異なるコアネットワーク間でローミングすることを可能にする。MIP−HA184は、WTRU102a、102b、102cにインターネット110などパケット交換ネットワークに対するアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を円滑にする。AAAサーバ186は、ユーザ認証、およびユーザサービスをサポートすることの責任を担う。ゲートウェイ188は、他のネットワークとの網間接続を円滑にする。たとえば、ゲートウェイ188は、WTRU102a、102b、102cにPSTN108など回線交換ネットワークに対するアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を円滑にする。さらに、ゲートウェイ188は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線もしくは無線ネットワークを含むネットワーク112に対するアクセスを、WTRU102a、102b、102cに提供する。
図1Eには示されていないが、RAN105は他のASNに接続され、コアネットワーク109は他のコアネットワークに接続されることを理解されたい。RAN105と他のASNとの間の通信リンクは、RAN105と他のASNとの間でのWTRU102a、102b、102cの移動を調整するためのプロトコルを含むR4参照ポイントとして定義される。コアネットワーク109と他のコアネットワークとの間の通信リンクは、ホームコアネットワークと訪問を受けるコアネットワークとの間の網間接続を円滑にするためのプロトコルを含むR5参照ポイントとして定義される。
UMTS WCDMA仕様の諸バージョンは、これらの仕様が単一ストリーム動作に関連するので、アップリンクでの複数ストリーム動作のための(たとえば、E−DCH動作のための)手段を提供しない。MIMOシステムでは、各レイヤまたはストリームの質は、チャネル実現に応じてサブフレームごとに異なる。チャネルに関する情報(たとえば、チャネル状態情報−CSI)は、チャネル推定を介して受信機、たとえばノードBで使用可能である。WTRUは、たとえばデュアルレイヤ送信を利用するために、チャネル条件に従ってその伝送速度および/または電力を適合させる。CSIはノードBにあるので、WTRU送信パラメータをデュアルストリーム動作に関して制御するための機構が提供される。
WTRUランク、2次ストリームデータ転送速度、および/または電力を制御するシステム、方法、および手段が開示される。これらは、デュアルトランスポートブロック動作の状況で述べられるが、これらの方法は、シングルトランスポートブロック動作に適用可能である。
デュアルストリーム動作用に構成されたWTRUの送信パラメータを制御することが開示される。デュアルストリーム動作送信パラメータは、それだけには限らないが、ランク、2次ストリーム電力、2次ストリーム電力オフセット、2次ストリーム速度などのうちの1または複数を指す。
WTRUは、(たとえば、送信ランクインジケーションを介して)特定の送信ランクで半静的または動的に構成される。送信ランクは、WTRUによって使用されるMIMOレイヤの数に対応する。ランクは、たとえば送信するためにWTRUにその値を強制的に使用させる絶対ランクであっても、特定の条件下でWTRUがより低いランクを使用するような最大許容ランクを表してもよい。
WTRUがノードBから送信ランクインジケーション(TRI)を受信するためのシステム、方法、および手段が開示される。TRIは、WTRUの送信ランクを制御する。WTRUは、周期的なTRIをそのE−DCHサービングセル(たとえば、E−DCHを制御するノードB)から受信するように構成される。WTRUは、たとえば物理レイヤチャネルから送信ランクインジケーションを周期的に受信する。
WTRUは、新しい物理チャネルを介して周期的な送信ランクインジケーションを受信する。たとえば、WTRUは、たとえばF−DPCHまたはF−TPICHに基づいて物理チャネルを介して送信ランクインジケーション(TRI)を受信する。WTRUは、E−HICH/E−RGCH構造に基づいて物理チャネルを介して周期的な送信ランクインジケーションを受信する。
WTRUは、周期性を制御するパラメータ、たとえば、周期性、送信スケジュール、または物理チャネルリソース(たとえば、チャネル化コード、シンボル、オフセット、シグネチャなど)のうちの1または複数を制御するパラメータで(たとえば、ノードBを介して)ネットワークによって構成される。
WTRUは、非周期的な送信ランクインジケーションをそのE−DCHサービングセルから受信するように構成される。送信ランクインジケーションは、専用の物理チャネルを介してWTRUによって受信される。たとえば、WTRUは、E−RGCH/E−HICH likeチャネルを監視するように構成される。WTRUは、構成されたリソース上に送信ランクインジケーションがあることを検出し、次いで送信パラメータを適用する。
WTRUは、非サービングセルから送信ランクインジケーションを受信するように構成される。そのような場合、WTRUは、「ランク1」インジケーションを受信するための構成に制限される。この手法は、非サービングセルが、隣接セルによって制御されるWTRUから受ける干渉の量を制御することを可能にする。
送信ランクインジケーション(TRI)は、共有チャネルを介してWTRUによって受信される。たとえば、WTRUは、修正されたE−AGCHを介して、またはE−AGCH−likeチャネル(たとえば、E−AGCHと同様の新しいチャネルであり、たとえば、E−AGCH−likeチャネルは、E−AGCHのチャネル構造と同様のE−AGCH−likeチャネル構造を有する)を介して送信ランクインジケーションを受信する。E−AGCH−likeチャネルは、デュアルストリーム送信用に制御情報を送信するために使用される。たとえば、WTRUは、たとえばE−AGCH−likeチャネル構造を使用するE−AGCH−likeチャネルを介して送信ランクインジケーションを受信する。E−AGCH−likeチャネルは、E−ROCHであってもよい。E−ROCHは、デュアルストリーム送信用に送信ランクインジケーションおよび/またはオフセット情報をWTRUに送信するために使用される。
E−AGCH−likeチャネル構造は、E−AGCHの構造と同様である。たとえば、E−AGCH−likeチャネルの符号化は、E−AGCH符号化に関連する。E−AGCH−likeチャネルは、E−AGCHのチャネルと同様の符号化構造を有する。たとえば、E−AGCH−likeチャネルは、E−AGCHと同様の符号化チェーン(たとえば、同じ数のビットなど)を有するが、フィールドは異なる。E−AGCH−likeチャネルのフィールドは、それだけには限らないが、送信ランクインジケータ、2次ストリーム電力、2次ストリーム電力オフセット、2次ストリーム速度など、2次ストリームパラメータを含む。
E−AGCH−likeチャネル構造は、E−AGCHの構造と同様である。たとえば、E−AGCH−likeチャネルは、E−AGCHと同様の符号化手順を使用して符号化される。E−AGCH−likeチャネルのフィールド内の情報ビットが多重化される。CRCが計算され、データに添付される(たとえば、多重化後)。さらに、CRCは、専用E−RNTI値でマスクされる(または排他的論理和される)。結果は、符号化率1/3の畳み込みエンコーダを使用して符号化され、E−AGCH−likeチャネルに関連するビットの数にレートマッチングされる(たとえば、一部の符号化済みのビットはパンクチャされ、又は送信されない)。得られる符号化済みのビットが送信される。WTRUは、E−AGCH−likeチャネルを復号するように構成され、この復号は、逆の手順、またはE−AGCHチャネルの復号に関連する手順と同様の手順に従う。
WTRUは、E−AGCH−likeチャネルから送信ランクインジケーションを受信する。WTRUは、E−AGCH−likeチャネルを(たとえば、構成されたコード上で)監視する。WTRUは、E−AGCH−likeチャネルを復号し、たとえばデュアルストリーム送信の2次ストリームについて送信ランクインジケーションおよび/またはオフセット情報を決定する。WTRUは、たとえばE−AGCH−likeチャネル上でその識別(たとえば、E−RNTI、専用E−RNTI、または他の構成された識別)を検出したとき、復号された送信ランクインジケーションおよび/またはオフセット情報を適用する。
オフセットは、デュアルストリーム送信の2次ストリームについての2次ストリームオフセットを指す。たとえば、オフセットは、デュアルストリーム送信の2次ストリームのトランスポートブロックサイズ(TBS)に関連する。オフセットは、デュアルストリーム送信の2次ストリームE−DPDCHのサービンググラントまたは電力オフセットに関連する。WTRUは、E−AGCH−likeチャネルを介して2次ストリームオフセットを受信する。WTRUは、2次ストリームオフセットを使用してデュアルストリーム送信の2次ストリーム上で送られるデータの量を変更する。たとえば、WTRUは、(たとえば、サービンググラントとは独立して)2次ストリームを介して送信されるビットの数を増大または減少させる。2次ストリームオフセットを使用し、たとえば2次ストリーム劣化を補償する。
送信ランクインジケーションは、拡張されたE−AGCHチャネル上で担持される。追加のTRIフィールドが、E−AGCHの他のフィールドと共に多重化される。図2は、TRIを伴う例示的な、拡張されたE−AGCH符号化を示す。
追加のパンクチャリング(puncturing)が、たとえば追加の制御チャネル負荷を調節するために、レートマッチングブロック内で実施される。図2の例では、追加の制御ビットが、パンクチャすべき余分な3つの符号化されたビットに通ずる。パンクチャすべき実際の符号化されたビットは、たとえばシミュレーションを介して決定される。WTRUは、新しいパンクチャリングおよび新しいTRIフィールドを考慮することによって、拡張されたE−AGCHを復号する。
WTRUは、E−AGCHのフィールドを再解釈し(たとえば、それにより修正されたE−AGCHを確立し)、送信ランクインジケーションの値を決定する。修正されたE−AGCHはE−AGCHを含むが、WTRUは、修正されたE−AGCHのビットを異なるように解釈する。WTRUは、たとえばWTRUの構成に従って、E−AGCHを修正されたE−AGCHから区別する(たとえば、WTRUがUL MIMO動作用に構成されるとき、WTRUはE−AGCHのフィールドを修正されたE−AGCHのものとして解釈する)。E−AGCHのフィールドを再解釈し送信ランクインジケーションの値を決定することは、たとえば以下の1または複数を使用して行うことができる。
WTRUは、UL MIMO動作が構成されるとき、固定された絶対グラント範囲で構成される。絶対グラント範囲の値は、ネットワークによって構成されても、仕様で(たとえば、「HARQごとのプロセス」または「すべてのHARQプロセス」に)固定されてもよい。WTRUは、拡張されたE−AGCH内の「絶対グラント範囲」ビットの値を、明示的な送信ランクインジケーション(TRI)として再解釈するようにさらに構成される。
WTRUは、新しい特別な値(たとえば、RANK CONTROL(ランク制御))を含む新しい絶対グラントマッピングテーブルで構成される。絶対グラントについてRANK CONTROL値を受信したとき、WTRUは、「絶対グラント範囲」フィールド内に担持された値を明示的なTRIとして解釈する。
WTRUは、各エントリがランクに関連付けられる絶対グラントマッピングテーブルで構成される。WTRUは、修正されたE−AGCHを受信したとき、テーブル内で、絶対グラント値インデックスによって示された行を見ることによって、ランクの値を導出する。表1は、この概念を示す例であり、ランクを示す新しい行が絶対グラント値のマッピングテーブルに追加されている(たとえば、表1内のエントリの値および数は例である)。
WTRUは、より大きな絶対グラント値が、異なるランク値で繰り返される表2に示されているものと同様の絶対グラント値テーブルで構成されてもよい。この手法は、ネットワークが同じグラントで、しかし異なるランクでWTRUを構成することを可能にする。
WTRUは、絶対グラントのための閾値で構成される。WTRUが閾値未満の絶対グラント値インデックスを受信したとき、WTRUはランク1を想定し、そうでない場合(たとえば、WTRUが閾値以上の絶対グラント値インデックスを受信したとき)、WTRUはランク2を想定する。
WTRUは、たとえば2次ストリーム制御のために、専用E−RNTIで構成される。たとえば、WTRUは、専用E−RNTIを受信する。専用E−RNTIは、E−AGCH−likeチャネルに関連付けられる。たとえば、専用E−RNTIは、E−AGCH−likeチャネルに関連付けられ、一方、E−RNTIは、E−AGCHに関連付けられる。本明細書に記載のように、E−AGCH−likeチャネルは、(たとえば、おそらくは他のデュアルストリーム動作送信パラメータに加えて)送信ランクインジケーションおよび/または2次ストリーム電力オフセットに関連付けられる。WTRUは、E−AGCH−likeチャネルを受信し、(たとえば、E−AGCH−likeチャネルを復号することによって)E−AGCH−likeチャネルが専用E−RNTIに関連付けられていると決定する。たとえば、E−AGCH−likeチャネルを受信したとき、WTRUは、E−AGCH−likeチャネルを復号する。E−AGCH−likeチャネルを復号した後、WTRUは、(たとえば、専用E−RNTIを利用して)復号されたE−AGCH−likeチャネルに対して巡回冗長検査(CRC)を実施し、復号されたチャネルが実際にE−AGCH−likeチャネルであることを確認する。WTRUは、たとえばE−AGCH−likeチャネルが専用E−RNTIに関連付けられていると決定したとき、送信ランクインジケーションおよび/または2次ストリーム電力オフセットを決定する。WTRUは、送信ランクインジケーションおよび/または2次ストリーム電力オフセットを適用する(たとえば、それらで構成される)。
専用E−RNTIは、たとえばRRC構成を介して、E−AGCH−likeチャネルに関連付けられた識別を含む。たとえば、WTRUは、たとえば、E−AGCH−likeチャネル関連のチャネル化コード(たとえば「チャネル化コード」IE)およびE−AGCH−likeチャネルE−RNTI(たとえば「E−ROCH E−RNTI」IE)を含む、E−AGCH−likeチャネルのための構成を、(RRC上の情報要素(IE)(たとえば「E−ROCH Info FDD」IE)を介して)受信する。専用E−RNTI(たとえば、E−AGCH−likeチャネルE−RNTI)は、他のE−RNTI(たとえば、「新しい1次E−RNTI(New Primary E−RNTI)」IEおよび「新しい2次E−RNTI(New Secondary E−RNTI)」IE)とは異なる値を取り、その場合には、たとえば、E−AGCH−likeチャネル関連のチャネル化コードは、E−AGCHチャネル化コードと同じである。専用E−RNTI(たとえば、E−AGCH−likeチャネルE−RNTI)は、別のE−RNTI(たとえば、「新しい1次E−RNTI」IEまたは「新しい2次E−RNTI」IE)と同じ値を取ってもよく、その場合には、たとえば、E−AGCH−likeチャネル関連のチャネル化コードは、E−AGCHチャネル化コードとは異なる。
E−AGCH−likeチャネルに関連付けられた専用E−RNTIを検出するとき、WTRUは、E−AGCH−likeチャネルが2次ストリームを制御すると決定し、それに応じて(たとえば、新しいフォーマットまたは新しいフィールドに従って)E−AGCH−likeチャネルを復号する。このチャネルは、E−DCH2次制御チャネル(E−SCCH)と呼ばれるが、そのような名前に限定されない。E−SCCH内の専用フィールドを使用し、TRIを担持する。WTRUは、E−SCCHを受信し、次いで受信されたTRIを適用する。
暗黙のランクインジケーションおよび/または決定のためのシステム、方法、および手段が開示される。暗黙のランク決定のために、WTRUは、(たとえばノードBからのインジケーションを介して)たとえば送信ランクが1から2に変化したときスタートされるランク制御タイマで構成される。タイマが満了したとき、WTRUは、たとえばランク1送信に戻る。高レベルでは、これは構成要素、すなわちタイマをスタートするためのトリガ、タイマをリセットするためのトリガ、早期にタイマを終了するためのトリガ、およびタイマが満了または終了したときのアクション、によって特徴付けられる。これらの構成要素の例は、以下の1または複数を含む。
タイマをスタートするための例示的なトリガは、以下の1または複数を含む。WTRUは、明示的な送信ランクインジケーションを受信する。WTRUは、ランクを1から2に変更する明示的な送信ランクインジケーションを受信する。WTRUは、新しいランクが2であると決定し、送信ランクを1から2に自律的に変更する。WTRUは、(たとえば、L1共有チャネルの上で、またはL2の上でシグナリングされる)非周期的な送信ランクインジケーションを受信する。WTRUは、ランクを1から2に変更する(たとえば、L1共有チャネルの上で、またはL2の上でシグナリングされる)非周期的な送信ランクインジケーションを受信する。
タイマをリセットする(たとえば継続する)ための例示的なトリガは、以下の1または複数を含む。WTRUは、ランク2を使用して送信する。WTRUは、インジケーションを受信し、ランク2送信を継続する。
早期に終了するための例示的なトリガ(たとえば、WTRUはタイマをさらに停止しおよびリセットする)は、以下の1または複数を含む。WTRUは、ランク2送信用に構成されるが、(たとえば、バッファのために)ランク1で送信する。WTRUバッファが空になる。WTRUは、E−DCHの送信を停止する(たとえば、バッファが空である)。WTRUは、もはやランク2送信を可能にしないグラントを受信する。
タイマが満了または早期に終了したときの例示的なアクションは、以下の1または複数を含む。WTRUは、タイマを停止しリセットする。WTRUは、送信ランク1に戻る。WTRUは、送信ランクの変更をネットワークに示す。
WTRUは、たとえばRRCシグナリングを介して、タイマのための値で構成される。タイマは、構成された値で初期化される。WTRUが構成されたトリガの1つを検出したとき、WTRUはタイマをスタートする。図3は、ランク制御タイマの一例を示し、これは、トリガとWTRUアクションとの関係の一例を提供する。
動的な2次ストリーム速度および電力のためのシステム、方法、および手段が開示される。WTRUがUL MIMO動作用に構成されるとき、E−DCHを制御することについて述べる。WTRUサービンググラントは、絶対グラントと相対グラントの組合せを介してネットワークによって制御される。相対グラントはL1専用チャネル(たとえば、E−RGCH)を使用して送られるが、絶対グラント、および関連の制御は、共有チャネル、たとえばE−AGCHを使用して送られる。E−DCHにおけるWTRUは、E−AGCHを監視するように構成される。WTRUがE−AGCH上で構成されたE−RNTIの1つを検出したとき、WTRUは、規則の特定のセット(たとえば、25.321 vl0.5.0内のセクション11.8.1.3)に従って、関連の制御メッセージを適用する。WTRUは、1次E−RNTIを求めて監視するように構成され、また2次E−RNTIを求めて監視するように構成されてもよい。それを行うように構成される場合、WTRUは、(たとえば、1次E−RNTIによって制御される)1次サービンググラント、および(たとえば、2次E−RNTIによって制御される)2次サービンググラントを維持する。サービンググラント、HARQプロセスアクティブ化などのための規則は、1次E−RNTIと2次E−RNTIとについて異なる。ネットワークは、たとえば高負荷状況においてそのWTRUのための送信を最適化するために、1次E−RNTIおよび関連のグラントを使用し、一度に1つのWTRUを制御する。ネットワークは、2次E−RNTIを使用し、WTRUのグループを制御する(たとえば、その場合、2次E−RNTIは、WTRUのグループに共通である)。
WTRUは、2つの動作状態の1つで構成される。第1の状態では、WTRUは「1次」サービンググラントを適用し、第2の状態では、WTRUは「2次」サービンググラントを適用する。仕様は、一方の状態から他方に変更するためのシグナリングおよび規則を提供する。
UL MIMOまたはデュアルストリーム動作の状況では、ネットワークは、全体の干渉を制御するために(たとえば、サービンググラントを介して)全体のWTRU送信電力を制御し、また変化するチャネル条件に適応するために、電力およびデータ速度などWTRU2次ストリームパラメータを制御する。ネットワークは、デュアルストリーム動作送信パラメータを制御する。
デュアルストリームE−DCH状態動作のためのシステム、方法、および手段が開示される。デュアルストリーム動作送信パラメータを制御するために、WTRUがデュアルストリーム動作またはUL MIMO動作で構成されるとき、E−DCHは新しい状態で動作される。図4は、例示的なWTRU E−DCH動作状態図を提供し、状態Aおよび状態Bはそれぞれ1次グラント動作および2次グラント動作のための従来のE−DCH状態に対応し、状態Cはデュアルストリーム動作のための新しい状態である。図4では、一方の状態から他方への遷移が、「ソース状態(Source state)−デスティネーション状態(Destination state)」という用語で標示されている。
WTRUが一方の状態から他方に遷移するためのトリガについて述べ、これらのトリガは他のWTRU関連のアクションを含む。説明を簡単にするために、トリガは特定の状態遷移の状況で述べられることに留意されたい。しかし、これらのトリガは他の状態遷移に当てはまることを理解されたい。
状態Cへの遷移、たとえばデュアルストリーム動作に入ることが開示される。例示的な遷移が、図4に、たとえばA−CおよびB−Cが示されている。状態Aおよび状態Bからの遷移について説明が提供されているが、WTRUは、WTRUがそれらの状態の1つにあるとき一部のトリガが制限されるように構成されてもよい。
WTRUは、(たとえば、WTRUがすでにUL MIMO動作用に構成されていると仮定する)サービングノードBからインジケーションを受信したとき、デュアルストリーム動作状態、たとえば状態Cに遷移するように構成される。
WTRUは、「3次E−RNTI(Tertiary E−RNTI)」でより高いレイヤによって(たとえば最初に)構成されてもよい。「3次E−RNTI」は、デュアルストリーム動作の制御に使用される。WTRUは、E−AGCH上で「3次E−RNTI」を受信する。WTRUがE−AGCH上でその「3次E−RNTI」を復号したとき、WTRUは、状態Cに遷移する。WTRUがそのE−AGCH−likeE−RNTI(たとえば、または専用E−RNTIまたはE−ROCH E−RNTI)を復号したとき、WTRUは、状態Cに遷移する。
WTRUは、監視するために第2のE−AGCHチャネル化コードで、または、2次ストリームの制御用におよびたとえばE−AGCH(たとえば、E−AGCH−likeチャネルもしくはE−ROCH)に基づいて設計された代替の(たとえば、新しい)共有チャネルで、構成される。WTRUは、この追加の共有チャネルを監視する。WTRUがたとえばこのチャネル上でそのE−RNTI(たとえば、「1次E−RNTI」「2次E−RNTI」または「3次E−RNTI」)を検出したとき、WTRUは状態Cに遷移する。
WTRUは、E−AGCH上でE−RNTI、絶対グラント範囲、および絶対グラント値の特別な組合せを受信したとき、状態Cに遷移するように構成されてもよい。たとえば、WTRUは、予約された値(たとえば、「UL−MIMO」)を含む新しい絶対グラント値テーブルで構成される。WTRUがE−AGCH上でそのE−RNTI(たとえば、1次E−RNTIまたは2次E−RNTI)を検出し、絶対グラント値がUL−MIMOに等しいとき、WTRUは、状態Cに遷移する。WTRUは、絶対グラント範囲のための特定の値(たとえば、「HARQごとのプロセス」または「すべてのHARQプロセス」)をも受信したとき、状態Cに遷移するように構成されてもよい。
状態Cに遷移するための追加の規則および条件が定義され、単独で、または本明細書に開示されている他の規則との組合せで実装されてもよい。以下は例である。
WTRUは、特定の状態、たとえば状態Aから状態Cへの遷移に制限されるように構成されてもよい。WTRUは、「Primary_Grant_Available」変数が「真」に設定されているとき、状態Cへの遷移に制限されるように構成される。
状態Cに遷移したとき、WTRUは、以下のアクションの1または複数を実施する。WTRUは、状態Cのためにタイマをリセットしスタートする。WTRUは、タイマが満了したとき、以前の状態に戻る。WTRUは、E−AGCH上で担持される制御情報(たとえば、デュアルストリーム動作送信パラメータ)を適用する。WTRUは、トータルサービンググラントおよび2次ストリーム電力オフセットまたはグラントの、最後に受信されたまたは最後に保存された値を使用する。WTRUは、そのランクを2に変更する。WTRUは、デフォルトの、または予め構成されたデュアルストリーム動作送信パラメータを適用する。
デュアルストリーム動作からの遷移が開示される。第1の方法では、WTRUは、サービングノードBから明示的なインジケーションを受信したとき、デュアルストリーム動作から出るように構成される(状態Cから状態Aまたは状態B)。
WTRUは、E−AGCH上でWTRU「1次E−RNTI」を受信したとき状態Aに遷移するように構成される。WTRUは、E−AGCH上のWTRU 1次E−RNTIに加えて、絶対グラント値の値が「INACTIVE(非アクティブ)」とは異なっており、絶対グラント範囲が状態Bへの遷移のための規則を維持する「すべてのHARQプロセス」である場合、状態Aに遷移する。
WTRUは、WTRUがE−AGCH上で1次E−RNTIを受信し、絶対グラント値が「INACTIVE」に設定され、絶対グラント範囲が「すべてのHARQプロセス」に設定され、WTRUが2次E−RNTIで構成されるとき、状態Bに遷移するように構成される。WTRUは、別のE−AGCHまたは他の新しい共有チャネルを監視するように構成される。WTRUは、チャネル上のそのE−RNTI(たとえば、1次E−RNTI、2次E−RNTI、または3次E−RNTI)を監視する。チャネル上のそのE−RNTI、およびチャネル上で担持される値の特別な組合せを検出したとき、WTRUは、状態Aまたは状態Bに遷移する。実際の行き先状態は、制御チャネル内で担持された値によって示される。
WTRUは、WTRU 3次E−RNTIを担持するE−AGCHと、絶対グラント値および/または絶対グラント範囲の特別な値(たとえば、本明細書に記載のUL−MIMO)とを受信したとき、状態Aに遷移するように構成される。WTRUは、絶対グラント範囲のための特定の値(たとえば、「すべてのHARQプロセス」または「HARQごとのプロセス」)をも受信したとき、状態Aに遷移するように構成される。この手法は、たとえば、状態Cに入るまたは状態Cから出るために絶対グラント範囲のための異なる値が選択された場合(たとえば、状態Cに入るために「HARQごとのプロセス」、および状態Cから出るために「すべてのHARQプロセス」、またはその逆)、使用される。
WTRUは、タイマが満了したとき、状態Cを出て状態Aに入るように構成される。たとえば、状態Cのための新しいタイマが構成され、このタイマは、状態Cに入るときスタートされ、満了したとき、WTRUは状態Aに自律的に戻る。タイマの値は、ネットワークによって構成される、仕様で固定される、などであってよい。
状態Cを出たとき、WTRUは、以下のアクションの1または複数を実施する。WTRUは、状態C関連のタイマを停止する。WTRUは、状態Aでの動作のために、トータルグラントをサービンググラントとして維持する(たとえば、状態Aでの動作のためのServing_Grantの値が、状態Cに使用されるトータルグラントの値に設定される)。WTRUは、ランクを1にリセットする。WTRUは、(たとえば、本明細書で定義されている)2次ストリームパラメータまたはグラントの値をゼロまたはデフォルト/構成された値にリセットする。WTRUは、グラント情報および2次ストリームパラメータを変数内に格納する。WTRUは、たとえば本明細書に記載のように、HARQプロセスおよびバッファ管理に関連する1または複数のアクションを実施する。
デュアルストリーム動作のための2次ストリームパラメータの制御に関連するWTRUアクション(たとえば、前節で述べたようにWTRUが状態Cにあるとき)が開示される。送信ランクは、上述の方法の1つを使用して、ノードBによって独立して構成されてもよく、たとえば、下記の方法は、ランク制御のために上述したものと組み合わせて使用されてもよいことに留意されたい。
デュアルストリーム動作のために、WTRUは、いくつかの送信パラメータで構成される。たとえば、WTRUは、WTRUの全体の送信を調節するサービンググラント(たとえば、トータルグラント、トータルサービンググラントなどと呼ばれる)、および2次ストリーム速度を制御する1つのパラメータで構成される。このパラメータは、データ転送速度、電力オフセット、SNR差、またはデータ速度もしくは電力にリンクされる他のパラメータを表す。この2次ストリームパラメータは、2次ストリームパラメータと呼ばれる。
WTRUは、トータルサービンググラントおよび2次ストリームパラメータのための値を、たとえば2つの変数内に格納する。次いで、WTRUは、ネットワークから新しい値を受信したとき変数を更新する。WTRUは、トータルサービンググラントを、サービンググラントのための変数(たとえば、Serving_Grant)内に格納する。同じ変数が、状態Aでも状態Cでも使用される。ノードBから見て、WTRUによって引き起こされる干渉は両ストリームから生じ、干渉制御目的のためにノードBは送信されるストリームの数にかかわらず全体のWTRU E−DPDCH電力を制御する。
WTRUは、本明細書で開示されているように、デュアルストリーム動作パラメータ(たとえば、トータルグラント、送信ランクインジケーション、2次ストリームパラメータなど)を受信する。WTRUは、E−AGCH上でおよび/またはフィールドの修正されたセットと多重化を含むE−AGCH−likeチャネル上で制御情報を受信するように構成される。WTRUは、たとえばチャネルが担持されるチャネル化コードに基づいて、E−AGCHおよび/またはE−AGCH−likeチャネルがデュアルストリーム動作送信パラメータまたは従来のパラメータを担持するか否か決定する。WTRUは、デュアルストリーム動作を示すように異なるチャネル化コード上で、E−AGCHおよび/またはE−AGCH−likeチャネルで構成される。WTRUは、たとえば2次チャネル化コード上でE−AGCHおよび/またはE−AGCH−likeチャネルを求めて監視する。WTRUが、チャネル化コード上で担持されたE−AGCHおよび/またはE−AGCH−likeチャネル上でそのE−RNTI(たとえば、1次E−RNTIまたは別の構成されたE−RNTI、たとえば専用E−RNTI)を検出したとき、WTRUは、E−AGCHおよび/またはE−AGCH−likeチャネルがデュアルストリーム動作送信パラメータを担持すると決定する。次いで、WTRUは情報を復号し、変数の値を更新する。
WTRUは、E−RNTIおよび/または専用E−RNTIを使用して、E−AGCHおよび/またはE−AGCH−likeチャネルがデュアルストリーム動作送信パラメータまたは従来のパラメータ(たとえば、単一ストリーム送信に関連付けられたもの)を担持するか否か判定する。たとえば、WTRUは、同じチャネル化コード上で、本明細書では共に「制御チャネル」と呼ばれるE−AGCHおよびE−AGCH−likeチャネル(たとえば、E−ROCH)を求めて監視するように構成される。WTRUは、E−AGCH−likeチャネル(たとえば、E−ROCH)に関連付けられた専用E−RNTIまたはE−AGCH−likeチャネルE−RNTIで構成される。WTRUが、監視されている制御チャネル上でE−AGCH−likeチャネルE−RNTIを検出したとき、WTRUは、受信されたE−AGCHがデュアルストリーム動作送信パラメータを担持し、検出された制御チャネルがE−AGCH−likeチャネルであると決定する。WTRUは情報を復号し、変数の値を更新する。たとえば、E−AGCH−likeチャネルE−RNTIを担持する制御チャネルは、2次ストリームパラメータを担持し、トータルグラントに関連する情報を担持しない。E−AGCH−likeチャネルE−RNTIを有する制御チャネルを受信したとき、WTRUは、2次ストリームパラメータを適用する。E−AGCH−likeチャネルE−RNTIを担持する制御チャネルは、ストリームパラメータとランクインジケーションを共に担持する。E−AGCH−likeチャネルE−RNTIを有する制御チャネルを受信したとき、WTRUは、たとえばこれらの2つのパラメータを適切な変数に適用する。WTRUは、制御チャネルがE−RNTI(たとえば、1次E−RNTIまたは2次E−RNTI)を担持することを検出したとき、制御チャネルがE−AGCHを担持すると決定する。
たとえばE−AGCH−likeチャネルE−RNTIを使用するとき、復号を単純化するために、E−AGCH−likeチャネル上のビット数が一定に保たれる。トータルグラントおよび/または2次ストリームパラメータのためのビットの総数は、両フィールドが絶対グラント値フィールドを使用している場合は、5に制限され、両フィールドが絶対グラント範囲ビットを使用する場合は、6に制限される。トータルグラントを担持するために、縮小されたサイズのフィールドが使用される。これは、デュアルストリーム動作が始めに比較的大きなグラントを使用するので、正当化される。ノードBは、グラント値が大きいとき、デュアルストリーム動作のためのWTRUの構成を制限する。WTRUは、トータルグラントのために新しい縮小されたサイズのマッピングテーブルで構成される。マッピングテーブルは、たとえばサービンググラントの大きい値と、いくつかの特別な値とを含む。表3は、たとえば上部エントリが3GPP TS 25.212 Table 16B.1から取られ、特別なより低いエントリが保たれる例示的なマッピング(たとえば、3ビットを必要とする)を示す。
2次ストリームパラメータをシグナリングするために、WTRUは、テーブルで構成される。2次ストリームパラメータは、たとえばdBで表される電力オフセットを含むと仮定される。表4は、2次ストリームパラメータ(SSP)マッピング(たとえば、例示的な値を有する)の一例を示す。この例では、これらのエントリは、電力オフセットを表す。「Infinite(無限)」値エントリは、2次ストリームを事実上オフにするためにノードBによって使用されるが、示されている値エントリは、例として使用される。
E−AGCH、またはたとえば修正されたE−AGCHをもたらすE−AGCH−likeチャネル上で合計6ビットを担持することが好ましい。一例では、トータルグラントの3ビットと2次ストリームパラメータの3ビットが共に多重化される。この修正されたE−AGCHチャネルのための例示的な符号化が図5に示されており、Xatgv,1,...,Xatgv,3は、絶対トータルグラント値ビットであり、Xasp,1,...,Xasp,3は、2次ストリームパラメータに関連付けられたビットである。
この例では、絶対グラント範囲ビットは担持されない。WTRUは、予め定義された値を使用するように構成される。たとえば、WTRUは、状態Cにおける、または3次E−RNTIを有する修正されたE−AGCHを受信したとき、絶対グラント範囲の「HARQごとのプロセス」値を使用または想定するように構成される。WTRUは、状態Cにおけるまたは3次E−RNTIを有する修正されたE−AGCHを受信したとき、「絶対グラント範囲」の「すべてのHARQプロセス」値を使用または想定するように構成されてもよい。
テーブルのサイズは、絶対グラント範囲ビットが修正されたE−AGCH上で担持されるように設計される。この例が図6に示されており、絶対2次ストリームパラメータフィールドのために2ビットが使用されている。
専用チャネルを使用して2次ストリームパラメータを制御することが開示される。WTRUは、2次ストリームパラメータを制御するために専用チャネルを監視するように構成される。たとえば、WTRUは、状態Cで構成されるとき、E−RGCH−likeチャネルを監視するように構成される。
新しいE−DCH相対2次ストリーム制御チャネル(E−RSSCH)チャネルが、たとえばE−RGCHと同様に1ビット情報を担持する。E−RSSCHは、「アップ(UP)」または「ダウン(DOWN)」コマンドを担持する。E−RSSCHから「アップ」コマンドを受信したとき、WTRUはたとえば1ステップ上げることによって(たとえば、値がすでに最大に達していない限り)2次ストリームパラメータの値を更新する。E−RSSCHから「ダウン」コマンドを受信したとき、WTRUはたとえば1ステップ下げることによって(たとえば、値がすでに最大に達していない限り)2次ストリームパラメータの値を更新する。
動的なストリーム間干渉(ISI)制御が提供される。デュアルストリームMIMO動作のために、ノードB受信機は、2つのストリームを分離し、それらを復号し、たとえば追加のスループット利得を提供する。これは、共にチャネルの影響と闘う複数の受信アンテナと先進の信号処理受信機技術を用いて試みられる。しかし、残留ストリーム間干渉が存在し、これは受信機性能を劣化させる。このストリーム間干渉は、2次ストリームおよび/または1次ストリームに影響を及ぼす。
ストリーム間干渉による受信機性能の劣化は、ノードBで測定および/または推定され、たとえば信号対雑音比(SNR)相当量として表される。たとえば、ノードBは、所与のチャネル実現について、ストリーム間干渉により2dBのペナルティを受けると決定する。
ストリーム間干渉の影響を軽減するための機構が提供される。これらの機構は、WTRUが1または複数のストリーム間干渉特有のパラメータで構成されることを含む。WTRUは、これらのパラメータを適用し、それに応じてその伝送速度を調整する。シグナリングされるパラメータは、ストリーム間干渉により受けるペナルティを決定するためにWTRUによって使用される。
WTRUは、ストリーム間干渉制御情報を決定する。WTRUは、ストリーム間干渉制御パラメータのセットで構成される。たとえば、WTRUは、たとえばWTRUがデュアルストリームで送信するとき適用するストリーム間干渉(ISI)オフセットまたはペナルティで構成される。ISIオフセットは、仕様で固定されたRRC構成などを介してWTRUにシグナリングされる。たとえば、WTRUは、たとえばネットワークからRRCシグナリングを介してISIオフセットを受信してもよい。WTRUは、ISIオフセットをデュアルストリーム送信の1次ストリームのアップリンク送信に適用する。
WTRUは、適用するべきISIオフセットまたはペナルティをパラメータ化する値のセットで構成される。WTRUは、たとえばRRCシグナリングを介して、これらの値で構成される。WTRUは、たとえば本明細書で開示されているように、たとえば構成されたパラメータの補間を使用することによって、適用するべき実際のISIオフセットを決定する。
WTRUは、ISIオフセットまたはペナルティのための明示的な値で、ノードBによって動的に構成される。これは、たとえばE−AGCH−likeチャネルの一部として、たとえばISIオフセットまたはペナルティのための別個の値をシグナリングすることによって実施される。これは、インデックス付きテーブルを使用して実施されてもよい。一例では、WTRUは、E−AGCH−likeチャネルを介して、少なくとも2次ストリームオフセットおよびISIオフセットで(たとえば同時に)構成される。これらの値は、独立して符号化されても、たとえば共同値を有するテーブル内のインデックスを使用して一緒に符号化されてもよい。
図7は、E−AGCH−likeチャネル(たとえば、それだけには限らないがE−ROCHなどS−E−AGCH)の上で2次ストリームパラメータ(SSP)およびISIパラメータをシグナリングする例示的な実装を示す。S−E−AGCHは、共同SSP−ISI制御チャネルを含む。S−E−AGCHなどE−AGCH−like制御チャネルの各フィールドについてのビットの実際の数およびマッピングは、異なる値を取ってもよい。たとえば、SSPフィールドは3ビットを取り、表4に示されているようなマッピングを使用する。ISIフィールドは3ビットを取り、表5に示されているマッピングを有する。
WTRUは、2次グラントチャネルを介してWTRUに送られる2次ストリームオフセットからISIオフセットを推論する。1次ストリームに比べて強い2次ストリームは、2つの空間ストリームを十分に分離することができ、たとえばストリーム間干渉が小さいことを意味する。2次ストリームオフセットをISIの推論されたレベルにマッピングするWTRUにおけるテーブルが指定される。ノードBは、2次グラントチャネルでの送信を決定するとき、ISIオフセットおよび2次ストリームオフセットを含む。
ノードBは、直交性係数(orthogonality factor)のインジケーション、たとえば直交性係数それ自体、直交性係数に対応するルックアップテーブルに対するインデックスなどをシグナリングする。直交性係数のインジケーションは、ISIオフセット(もしくはペナルティ)と共にまたはISIオフセット無しでWTRUに送られる。直交性係数γは、ノードBでの1次ストリームと2次ストリームとの間の直交性の度合いを表し、これは、これらの2つのストリーム間のISIに変換される。たとえば、0≦γ≦1、ただしγ=1は、1次チャネルと2次チャネルが互いに直交する場合を表すと仮定され、これは、ISIがないことを意味する。直交性の度合いは、γが小さくなるにつれて低くなり、たとえば、ISIが著しくなる。直交性係数は、他の方法で設計されてもよい。一例では、直交性係数は、1次チャネルと2次チャネルが直交する場合を表すためにγ=0という値を取り、γ=1という値は、それらのチャネルがたとえば完全に干渉することを示してもよい。直交性係数は相関の尺度として解釈される。
直交性係数の範囲および分布は、有限個のビットフィールドを使用してノードBからシグナリングするのに適したものである。直交性係数を受信したとき、WTRUは、対応するISIオフセットパラメータ(またはペナルティ)を計算し、そのパラメータを適用する。たとえば、WTRUは、以下の例示的な方法の1または複数を使用することによって、直交性係数に基づいてISIオフセットパラメータを計算する。
WTRUは、直交性係数に基づいてISIパラメータを決定するように較正される。WTRUはそれを、直交性係数がISIオフセット値にマッピングされるルックアップテーブルを介して行う。
ISIオフセットパラメータを計算するための方法は、ISI E−TFCI−dependentがある。ISI補償は、直交性係数に、またE−TFCI候補に基づく。ISI補償は、E−TFCIの関数であっても、E−DPDCHおよび/またはS−E−DPDCH利得係数の関数であってもよい。WTRUが、直交性係数γおよび候補E−TFCIを与えられてISI補償の量(ΔISI)を決定するように、WTRUは1または複数のパラメータおよび/または関数で構成される。
WTRUは、RRCシグナリングを介してISI決定のために1または複数のパラメータで構成される。WTRUは、1または複数のE−TFCI閾値で構成される。WTRUは、(たとえば、L1シグナリングを介して)直交性係数γを受信する。WTRUは、たとえば、構成されたパラメータに基づいて補間式を使用して、ISI補償を決定する。
ISIオフセットパラメータを計算するための方法は、ISI利得係数に依存するものである。WTRUは、RRCシグナリングを介してISI決定のために1または複数のパラメータで構成される。WTRUは、1または複数の利得係数閾値で構成される。WTRUは、(たとえば、L1シグナリングを介して)直交性係数γを受信する。WTRUは、たとえば従来の利得係数、直交性係数、および1または複数のISI決定パラメータを使用して、たとえばE−TFCI候補のためのビットの数で表してISIペナルティを決定する。たとえば、WTRUは、E−TFCIが、構成された閾値によって定義される範囲内で利得係数を使用しているとき、この計算を実施する。
ストリーム間干渉制御に関連するWTRUアクションが開示される。WTRUがストリーム間干渉を補償するように構成されるとき、WTRUは、構成されたまたはシグナリングされたパラメータに基づいてオフセットまたはペナルティを決定し、そのオフセットを送信にまたは送信パラメータを計算する際に適用する。
WTRUは、ある閾値に達したまたは(1または複数の)条件が満たされたとき、ISIオフセットに対する補償を適用するように構成される。たとえば、補償を適用するための条件は、以下の1または複数を含む。2次ストリームのトランスポートブロックサイズまたはE−TFCIが所定の閾値未満である、および/または2次ストリームから1次ストリームにかけて生じた干渉が激しくない。このような場合、ISIオフセット補償は、1次ストリームに対して適用されない。一例では、閾値または条件は、直交性係数で表して指定される。ISI補償は、デュアルストリーム送信でTTIに適用される。ISI補償は、1次ストリーム上のTBSまたはE−TFCIが予め構成された閾値より高いとき適用される。ISI補償は、1次ストリームE−DPDCH電力が予め構成された閾値より高いとき適用される。ISI補償は、1次ストリームE−DPDCH利得係数が予め構成された閾値より高いとき適用される。
ISIオフセット補償は、以下の1または複数を使用して実行される。WTRUは、ISIオフセットまたはペナルティを、たとえばデュアルストリーム送信の1次ストリームに割り当てる。たとえば、WTRUは、ISIオフセットをデュアルストリーム送信の1次ストリームのアップリンク送信に適用する。たとえば、WTRUは、ISIオフセットを、E−DPDCHのための利得係数および/またはE−TFCIのサポートされたセットを計算する際に適用する。ISIオフセットは、たとえば他の尺度、たとえばHARQオフセット、他のパラメータなどに加えて適用される。下式は、たとえばΔISIがISIオフセットを表す補外式および補間式(たとえば、3GPP TS 25.214,V10.5.0参照)のために利得係数を計算することを示す。
WTRUは、デュアルストリームMIMO送信パラメータ(たとえば、利得係数、TBSなど)を計算するときISIオフセットを適用するように構成される。WTRUは、単一ストリーム送信パラメータを計算するために0dBのISIオフセット値を使用するように構成される。WTRUは、E−TFC制約目的のために利得係数を計算する際にISIオフセットを使用する。ISIオフセットは、現在のグラントに基づいて使用可能なビットの数を決定するためにE−TFC選択手順で使用される。たとえば、補外式(たとえば、同様の概念が、補間式を使用するとき適用される)を使用して、サービンググラントによってサポートされるビットの数(Ksg)は、以下のように表される。
WTRUは、2次ストリームにISIオフセットを適用するように構成される。MIMO動作では、WTRUは、たとえば1次ストリームに比べて2次ストリームの速度を制御する2次ストリームパラメータで構成される。一例では、このパラメータは、SNRオフセットを含む。2次ストリームパラメータ送信パラメータ(たとえば、利得係数、電力、TBSなど)を計算するとき、WTRUはISIオフセットを考慮する。たとえば、WTRUは、各E−TFCまたはTBSのために利得係数を計算する際に、2次ストリームオフセットパラメータをISIオフセットと組み合わせる。これは、たとえば、両パラメータを(たとえば、対数領域で)加算し、2次ストリームSNRオフセットとISIオフセットを共に組み合わせる、ΔISI項を有する上式におけるように単一のパラメータを適用することによって達成される。
一例では、WTRUは、以下のように補外および補間に基づいて2次ストリームパラメータを決定する。
ΔISI2は2次ストリームについてISIオフセットを表し、ΔSSP項は2次ストリームオフセットに対応し、この2次ストリームオフセットは、この例では、1次ストリームと2次ストリームの間の相対SNR差を補償するために使用される。
以下の1または複数が、2次ストリームISIオフセットの値を決定するために使用される。2次ストリームの場合、ISIオフセットは、1次ストリームのために構成されたものと同じ値を取る(たとえば、ΔISI=ΔISI2)。WTRUは、たとえば各ストリームに1つずつ、2つの別個のISIオフセットで構成される。WTRUは、固定されたISI2次ストリームオフセットで構成される。WTRUは、固定されたISI2次ストリームオフセットを1次ストリームのISIオフセットに適用する。WTRUは、2次ストリームのためのISIオフセットを考慮する2次ストリームパラメータで構成される。そのような場合には、WTRUによるさらなるアクションは必要でない。
一例では、これらの2つのパラメータΔISI2およびΔSSPは、1つのパラメータに組み合わされる。ISIオフセット、および1次ストリームと2次ストリームとの間の信号差の効果は、パラメータΔSSP’など単一のパラメータによって表される。WTRUは、補外式および補間式についての以下の例に示されているように単一のパラメータを使用して2次ストリームのための利得係数を計算する。
それを行うことによって、システム性能を損なうこと無しに、フィードバックシグナリングのオーバーヘッドが低減される。ISIの効果をSSPパラメータに吸収させるという概念は、他の式に当てはまる。
一例では、1次ストリームおよび2次ストリームの利得係数は、ISIオフセットに従って調整されない。実際のアップリンク伝送速度は、ISI損失を調節することによって修正される。たとえば、1次ストリームのトランスポートブロックサイズは、下式によって計算される。
上式で、Ke,mは、たとえば3GPP標準に指定された式を介して、1次サービングストリームについてサービンググラントに従って計算されるトランスポートブロックサイズである。2次ストリームについては、そのトランスポートブロックサイズは、下式によって決定される。
Ke,mは、利得係数計算で使用され、これは修正されない。Ke,mは、1次ストリームおよび2次ストリームについて計算される。たとえば、Ke,mは、補外式を使用して計算される。同様の概念が、補外式を使用して適用されてもよい。たとえば、1次ストリームのトランスポートブロックサイズは、下式によって計算される。
2次ストリームについては、トランスポートブロックサイズは、下式によって計算される。
上記の例では、Serving_Grantが例として使用されているが、E−DPDCH利得係数(たとえば、電力比として表される)など、他の利得比が使用されてもよい。
たとえば他のWTRUからの干渉が優勢であるとき、たとえばアップリンク送信を同じ程度まで劣化させないストリーム間干渉を調節する、トランスポートブロックサイズ計算に対する非線形補正が提供される。他のノイズ源に比べてISIの影響は、より高い送信電力のためにより高いサービンググラントでより大きくなり、より低いサービンググラントでより小さくなる。一例として、αが、実際のトランスポートブロックサイズを決定するために必要とされる補正量を表すとする。サービンググラント(SG)およびΔISIをTBS補正値αに非線形マッピングするテーブルが設計される。この設計は、以下の1または複数を含む。SGがある値SG0より小さいとき、α=1である。これは、他のソースのノイズが優勢であるとき、ISIは影響を及ぼさないからである。SGがSG0とSG1との間であるとき、αはSGの単調増加関数である。SGがSG1より大きいとき、αは上限に達する。これはISIが優勢であるとき、サービンググラント(たとえば、TX電力)をさらに増大しても、データ速度が改善されないからである。
SG0およびSG1は、ΔISIの関数として定義され、これにより、SGがSG0とSG1との間であるとき、SGおよびαの関数であることに留意されたい。その結果、TBSは、下式によって決定される。
1次ストリームについては、
2次ストリームについては、
WTRUは、たとえばRRCシグナリングを介して、SG0、SG1、およびαの特定の値で構成される。トランスポートブロックサイズ計算に対する非線形補正は、単一ストリーム動作については外される。
WTRUは、E−TFC選択手順中、ISIの効果を調節するように構成される。たとえば、WTRUは、従来の手法を使用することによって、およびビットの数に関してペナルティを適用することによって、「最大の支持されるペイロード」を決定する。ペナルティは、本明細書に記載の手法の1つを使用することによって決定される。たとえば、WTRUは、1次ストリームについて、および/または2次ストリームについて、以下のステップを実施する。WTRUは、たとえば最大の支持されるペイロードに関連するE−TFCIに基づいて、または最大の支持されるペイロードに関連する利得係数もしくは電力に基づいてISIオフセットを決定する(Kmsp)。WTRUは、ISIを考慮して新しい最大の支持されるペイロードを計算する(Kmsp,isi)。たとえば、WTRUは、以下の式を使用する。
WTRUは、ISIを考慮した最大の支持されるペイロードを使用して、E−TFC選択手順の残りの部分を実行する。WTRUは、適用可能な場合、E−DPDCH上で担持されるべきビットの実際の数に基づいて新しいISIを決定する。
WTRUは、ISIを考慮して利得係数式を使用することによって、1次ストリームに適用するために実際の利得係数を決定する。WTRUは、2次ストリームを送信するかどうか決定する。WTRUが2次ストリームを送信すべきであるという決定に基づいて、WTRUは、E−DPDCH利得係数に等しくなるように構成されたS−E−DPDCH利得係数に基づいて、2次ストリームのための最大の支持されるペイロードを決定する。たとえば、2次ストリームについて単一のペナルティパラメータ(たとえば、ΔSSP)を想定する補外式は、この形態を取る。
2次ストリームのための利得係数は、1次ストリームのための利得係数に等しい(βsed,k=βed,k、ただしk=1...Kmax)。WTRUは、この計算された値を最大の支持されるペイロードとして使用して、E−TFC選択手順の残りを実行する(Kmsp,isi,secondary)。たとえば、WTRUは、S−E−DPDCHのための利得係数を再計算せず、S−E−DPDCHのための利得係数がE−DPDCH利得係数に等しいと仮定する。
HARQ制御が開示される。デュアルストリーム動作の状況では、WTRUは、単一のTTI内で2つのトランスポートブロックまでを送信するように構成される。WTRUは、2つの独立したHARQバッファを使用し、各TBについて処理する。これにより、同じTTI内でHARQプロセスが2つになる。1次ストリームに関連するHARQプロセスは1次HARQプロセスと呼ばれ、2次ストリームに関連するHARQプロセスは2次HARQプロセスと呼ばれる。これらは共に、「集約されたHARQプロセス」と呼ばれる。両HARQプロセスは、(たとえば、同じTTI中に送信されるとき)同じHARQプロセス番号を共有する。これらの2つのHARQプロセスは、独立して又は一緒に、肯定応答/否定応答されてもよいことに留意されたい。WTRUは、両方が肯定応答されるまで両HARQプロセスを再送信するように構成される。
デュアルストリーム動作の状況におけるHARQ制御プロセスが開示される。WTRUは、2次HARQプロセスをアクティブ化および非アクティブ化するように構成される。2次HARQプロセスは、WTRUがデュアルセル動作のために構成されている場合(たとえば、WTRUが状態Cにあるとき)、アクティブ状態であると考えられる。WTRUは、HARQプロセス制御に以下の規則の1または複数を適用する。2次HARQプロセスは、関連の1次HARQプロセスがアクティブ化されている場合、アクティブ化される。1次HARQプロセスが(たとえば従来の手法を使用して)非アクティブ化されたとき、WTRUは、関連のまたは対の2次HARQプロセスを非アクティブ化する。各2次HARQプロセスは、たとえばRRCシグナリングを介して、RNCによって非アクティブ化される。そのような場合、2次HARQプロセスは、ノードB制御を介して(たとえばE−AGCHまたは他のL1/L2メッセージを介して)それ以上アクティブ化されない。
WTRUは、たとえばE−AGCH上で担持された、受信されたL1メッセージに基づいて2次HARQプロセスを活性化および非アクティブ化するように構成される。たとえば、WTRUは、デュアルストリーム動作送信パラメータを担持するE−AGCHの内容に基づいて2次HARQプロセスをアクティブ化または非アクティブ化する(たとえば、E−AGCHがデュアルストリーム動作送信パラメータを担持しているか否か決定するための、本明細書に開示されている例)。以下のトリガおよび関連のWTRUアクションがWTRUによって適用される。
WTRUは、以下のトリガの1または複数が受信されたとき、(たとえば、CURRENT HARQ PROCESS番号に関連付けられた)2次HARQプロセスを非アクティブ化する。E−AGCH上で受信された値の特別な所定の組合せ。たとえば、デュアルストリーム動作送信パラメータを担持するE−AGCH上。関連のE−AGCH(たとえば、デュアルストリーム動作を担持するもの)パラメータ上で受信されるグラント値は、「INACTIVE」であり、絶対グラント範囲は、「HARQごとのプロセス」に設定される。上記は、アクティブ状態である関連の1次HARQプロセスを条件とする。2次ストリームパラメータは、特別な値(たとえば、「INFINITE」または本明細書に開示されている他の予約された値)を取る。WTRUは、関連の1次ストリームを(たとえば、従来の方法の1つを使用して)非アクティブ化する。
WTRUは、以下のトリガの1または複数が受信されたとき、各2次HARQプロセスを非アクティブ化する。値の特別な所定の組合せが、E−AGCH上、たとえばデュアルストリーム動作送信パラメータを担持するE−AGCH上で受信される。関連のE−AGCH上で受信されるグラント値は、「INACTIVE」であり、絶対グラント範囲は、「すべてのHARQプロセス」に設定される。2次ストリームパラメータは、特別な値(たとえば、「INFINITE」または他の予約された値)を取る。WTRUは、状態Cを出る(たとえば、状態Aまたは状態Bに変化する)。各1次HARQプロセスは、(たとえば、従来の方法を使用して)非アクティブ化されている。
WTRUは、以下のトリガの1または複数が受信されたとき、(たとえば、CURRENT HARQ PROCESS番号に関連付けられた)「2次HARQプロセス」をアクティブ化する。値の特別な所定の組合せが、E−AGCH上、たとえばデュアルストリーム動作送信パラメータを担持するE−AGCH上で受信される。非ゼロのグラント値が関連のE−AGCH(たとえば、デュアルストリーム動作送信パラメータを担持するE−AGCH)上で受信され、絶対グラント範囲は「HARQごとのプロセス」に設定される。上記は、アクティブ状態である関連の1次HARQプロセスを条件とする。関連の1次HARQプロセスがそれまでにアクティブ化されていない場合、WTRUは、関連の1次HARQプロセスをアクティブ化する。2次ストリームパラメータは、特別な値、または「INFINITE」とは異なる値を取る。WTRUは、状態Cに入る。WTRUは状態Cにあり、関連の1次HARQプロセスが(たとえば、従来の方法を使用して)アクティブ化されている。
WTRUは、以下のトリガの1または複数が受信されたとき、各「2次HARQプロセス」をアクティブ化する。値の特別な所定の組合せが、E−AGCH上、たとえばデュアルストリーム動作送信パラメータを担持するE−AGCH上で受信される。非ゼロのグラント値が関連のE−AGCH(たとえば、デュアルストリーム動作送信パラメータを担持するE−AGCH)上で受信され、絶対グラント範囲は「すべてのHARQプロセス」に設定される。上記は、アクティブ状態である各1次HARQプロセス(たとえば、アクティブ化され、RRC構成に基づいて制約されないもの)を有することを条件とする。必ずしもすべての1次HARQプロセスがそれまでにアクティブ化されていない場合、WTRUは、関連の1次HARQプロセス(たとえば、アクティブ化され、RRC構成に基づいて制約されないもの)をアクティブ化する。2次ストリームパラメータは、特別な値、または「INFINITE」とは異なる値を取る。WTRUは、状態Cに入る。WTRUは状態Cにあり、各1次HARQプロセスが(たとえば、従来の方法を使用して)アクティブ化されている。
デュアルストリーム動作をサポートするWTRUは、トラフィックおよびチャネル条件に応じて単一ストリームからデュアルストリーム動作に遷移する。本明細書に記載のように、WTRUは、たとえばネットワーク制御またはバッファ状態に基づいて、状態および/または送信ランクを動的に変更するように構成される。これは、たとえばこれらの場合の1または複数において行われる。WTRUは、状態Cから状態Aまたは状態Bに変化する。WTRUは、その送信ランクを1から2に変更する。WTRUは、1または複数の2次HARQプロセスを非アクティブ化する。デュアルストリーム動作は、より高いレイヤによって(たとえばRRCを介して)使用不能にされる。WTRUは、WTRUがバッファの1または複数内に少ない量のデータを有するとき、たとえばトータルE−DCHバッファ状態(TEBS)が予め構成された閾値未満であるとき、状態および/または送信ランクを変更するように構成される。WTRUは、電力制限されたとき、たとえば追加のスケーリングがWTRUに適用されているとき、またはWTRUに、失敗したランク2送信を再送信するのに十分な電力がないとき、状態および/または送信ランクを変更するように構成される。
WTRU送信ランクまたは状態が変更されたときのHARQバッファの制御が開示される。これは、WTRUがデュアルストリーム動作を使用して送信しており、次いで単一ストリームを使用して送信するように構成される場合を含む。
WTRUが(たとえば、1または複数のHARQプロセスのために)デュアルストリームから単一ストリーム動作に変化するように構成されるとき、WTRUは、進行中のデュアルストリームHARQプロセス、および/またはいくつかの未完の通信を有する(たとえば、バッファが空でない2次HARQプロセス)。そのような場合、WTRUは、以下のアクションの1または複数を実施する。WTRUは、2次HARQプロセスのバッファをフラッシュする。WTRUは、非アクティブ化された2次HARQプロセスのバッファをフラッシュする。WTRUはMACをリセットする。WTRUは、HARQバッファメモリを再構成し、2次HARQプロセスに関連付けられたメモリを1次HARQプロセスに再割当てする。WTRU MACレイヤは、「2次HARQプロセス」内にあり送信を完了しなかったMAC PDUの送信失敗のRLCを示す。WTRUは、2次HARQプロセス内のMAC PDUをキュー内で保存する。次いで、WTRUは、たとえば1次HARQプロセスが使用可能になったとき、それらのPDUを新しい送信として1次ストリームの上で送信する。WTRUは、2次HARQバッファをフラッシュする前に、各2次HARQプロセスが完了するまで待ってもよい。たとえば、WTRUは、新しい送信を可能にしない間に、各2次HARQプロセスを終わらせる。単一の2次HARQプロセスを非アクティブ化するとき、WTRUは、2次HARQバッファをフラッシュする前に、そのHARQプロセスが完了するまで待ってもよい。たとえば、WTRUは、新しい送信を可能にしない間に、その2次HARQプロセスを終わらせる。WTRUは、2次HARQプロセスがアクティブ化される各HARQプロセス(たとえば、1次および2次)についてバッファをフラッシュする。
WTRUは、デュアルストリーム送信から単一ストリーム送信への変化を引き起こした実際のトリガによって決まるこれらのアクションの1または複数を実施するように構成される。たとえば、WTRUは、2次HARQプロセス非アクティブ化のためのコマンドを受信したとき非アクティブ化される2次HARQプロセスのバッファをフラッシュするように構成される。
マルチ−ストリーム動作における再送信を処理するためのシステムおよび方法が提供される。通常動作中、WTRUは、TTI内で2つのトランスポートブロックまでを送信する。たとえば、ノードBは、両トランスポートブロック(TB)を復号せず、再送信を要求するWTRUに1または複数のNACKを発行する。
デュアルストリームHARQ動作では、WTRUは、ストリームについてNACKを受信し、そのストリーム上で再送信する。たとえば、WTRUは、2次ストリームについてNACKを受信し、その2次ストリーム上で再送信する。WTRUが、1つのストリームについてNACK、別のストリームについてACKを受信したとき、WTRUは、NACKが受信されたストリーム上で(たとえば、そのストリーム上だけで)再送信するかどうか決定する。たとえば、WTRUが1次ストリームについてACK、2次ストリームについてNACKを受信すると仮定してみる。WTRUは、WTRUバッファが空であり、WTRUが電力制限され、および/またはWTRUがランク1送信のために構成されている場合、2次ストリーム上で(たとえば、2次ストリーム上だけで)再送信する。
WTRUが2次ストリーム上で再送信するとき、WTRUは、1次E−DPDCH上で送信し、および/または2次E−DPDCHを再送信するように構成される。WTRUは、スケジューリング情報(SI)を送信し、肯定応答された1次TBを再送信し、および/またはパディングビットを送信する(たとえば、単に送信する)。たとえば、WTRUは、パディング有り、または無しで、1次ストリームE−DPDCH上でSIを送るように構成される。パディングビットが送信されるとき、トランスポートフォーマットは、デュアルストリーム動作、たとえば2SF2+2SF4をサポートする。WTRUは、TBがノードBによって肯定応答されたときでさえ、1次TBを再送信するように構成される。WTRUは、1次ストリームE−DPDCH上でパディングビットを送信するように構成される。
電力制限されるとき、WTRUは、2次ストリームE−DPDCH(S−E−DPDCH)上で電力スケーリングを適用する前に1次ストリームE−DPDCH上で電力スケーリングを適用するように構成される。この構成は、ノードBでの検出の確率を改善する。
WTRUは、単一のデータストリーム上で送信してもよい。たとえば、WTRUは、WTRUが電力制限されるとき単一のデータストリームを介して送信する。たとえば、WTRUは、2次ストリーム上でNACKを受信し、S−E−DPDCH上で2次TBを再送信し、一方、1次ストリームE−DPDCH上で実質的に電力無しで送信する。WTRUは、1次ストリームの上で(たとえば、1次ストリームプリコーディングベクトルを使用して)2次TBを送信する。WTRUは、2次TBを1次ストリームに移動し、事実上、2次ストリームのためのHARQプロセスを1次ストリームに再マッピングする。同様に、WTRUは、再送信するために1次ストリームTBを2次ストリームに移動する。
ストリーム再マッピングを処理するための実装が提供される。ストリーム再マッピングは、TBを異なるストリーム上で再送信することを含む。たとえば、1次ストリームが肯定応答され、2次ストリームが否定応答されたとき、WTRUは、否定応答された2次ストリームTBを1次ストリーム上で再送信する。否定応答された2次ストリームTBは、1次ストリームプリコーディングベクトルを使用して再送信される。たとえば、2次ストリームが肯定応答され、1次ストリームが否定応答されたとき、WTRUは、否定応答された1次ストリームTBを2次ストリーム上で再送信する。否定応答された1次ストリームTBは、2次ストリームプリコーディングベクトルを使用して再送信される。
WTRUは、ストリーム再マッピングをノードBに示す。たとえば、WTRUは、ストリーム再マッピングを示す値をE−DPCCH上で送信する。WTRUは、E−DCHトランスポートフォーマット組合せ識別子(E−TFCI)の予約された値、2次TBのE−TFCIおよび再送信シーケンス番号(RSN)、RSNの予約された値、ハッピービットの特別な値、ならびに/またはE−TFCI、RSN、および/もしくはハッピービットの特別な値の組合せを送信するように構成される。
たとえば、WTRUは、E−DPCCH上で担持される実際のE−TFCIではなく、ストリーム再マッピングを示すためにE−TFCIのための特別な値を送信する。WTRUは、1次ストリームE−DPCCH上で2次TBに関連付けられたRSNを送信する。WTRUは、2次TBのための実際のE−TFCI、および2次TBに関連付けられたRSNをS−E−DPCCH上で送信するように構成される。
たとえば、WTRUは、E−TFCI、RSN、および/またはハッピービットの特別な値または組合せをS−E−DPCCH上で送信する。WTRUは2次TBのための実際のE−TFCIおよびRSNをE−DPCCH上で送信する。たとえば、WTRUは2次TBに関連付けられたE−TFCIおよびRSN、ならびにハッピービットをE−DPCCHおよびS−E−DPCCH上で同時に送信する。
たとえば、WTRUは、ストリーム再マッピングをノードBに暗黙に示す。WTRUは、2次TBのE−TFCIおよびRSNを1次ストリームE−DPCCH上で送信する。WTRUは、S−E−DPCCHを送信しない。WTRUは2次TBに関連付けられたE−TFCIおよびRSN情報をE−DPCCH上で送信する。ノードBは、E−DPCCH上のE−TFCIに基づいてストリーム再マッピングが行われたと決定する。たとえば、E−TFCIが以前の送信における2次ストリーム上のE−TFCIに対応し、RSNが適切に増分されている(たとえば、0とは異なる)とき、ノードBはストリーム再マッピングが行われたと決定する。
たとえば、WTRUは、2次TBを1次ストリーム上で再送信するときRSNの予約された値を使用する。WTRUは、RSN=3で送信する。1次ストリームHARQは、その予約されたRSN値(たとえば、3)を使用しなくてもよい。たとえば、WTRUは、ストリーム再マッピングを示すためにハッピービットの予約された値を使用する。WTRUは、ハッピービットをE−DPCCHおよび/またはS−E−DPCCH上で送信する。
WTRUがストリーム再マッピングを適用するとき、WTRUは、再マッピングされたTBが肯定応答され、および/またはHARQ再送信の最大数に達するまで、2次ストリーム上で送信を発行しないように構成される。
WTRUは、再マッピングされたTBのために送信パラメータを再計算するように構成される。たとえば、WTRUは、異なるストリーム上で担持されるデータに基づいて、必要とされる送信電力および/またはトランスポートフォーマットを再計算する。WTRUは、単一ストリーム動作のための規則を適用し、2次ストリームトランスポートブロックサイズ(TBS)に基づいて送信パラメータを決定する。
WTRUは、送信ランクおよび2次電力オフセットを自律的に制御する。たとえば、WTRUは、受信されたHARQ ACK/NACKに基づいて2次ストリーム電力オフセットに自律的に適応する。WTRUは、ノードBに送信ランクについて自律的に通知する。
変調および送信方式を動的に制御するためのシステムおよび方法が提供される。一例では、WTRUがアップリンク上で64QAM動作のために構成されると仮定される。WTRUは、64QAMをサポートする関連のトランスポートブロックサイズテーブルで構成される。
64QAM動作のアクティブ化および非アクティブ化が提供される。64QAMのアクティブ化/非アクティブ化に関連して起こされるアクションが提供される。これらの動作およびアクションの組合せが使用される。
64QAM動作をアクティブ化および非アクティブ化するためのトリガは、以下の1または複数を含む。HS−SCCHオーダが使用される。WTRUは、64QAM動作をアクティブ化および非アクティブ化するためにHS−SCCHオーダを受信するように構成される。HS−SCCHオーダは、そのようなアクティブ化および非アクティブ化のために設計されている。グラント(grant)をベースとする方法が使用されてもよい。WTRUは、アップリンク送信を制御するために1または複数の絶対グラント(E−AGCH)またはE−AGCH−likeチャネルを監視するように構成される。以下の例は、例示的なものである。WTRUは、WTRUが予め構成されたレベル未満の絶対グラントを受信したとき64QAM動作を非アクティブ化する。WTRUは、予め構成されたレベルより高い絶対グラントを受信したとき64QAM動作をアクティブ化する。絶対グラントの特別な値またはE−AGCH上で担持される値の特別な組合せが、64QAM動作のアクティブ化および/または非アクティブ化を示すために使用される。L2/MAC制御が使用されてもよい。WTRUは、L2/MAC制御メッセージを受信し、64QAM動作をアクティブ化および/または非アクティブ化するように構成される。たとえば、L2/MAC制御メッセージを担持するように、MAC−ehsヘッダが作成される。
アクティブ化および/または非アクティブ化メッセージを受信したときのアクションは、以下の1または複数を含む。64QAMアクティブ化メッセージを受信したとき、WTRUは、以下のアクションの1または複数を実施する。すなわち、現在アクティブ状態のHARQプロセスが完了するまで待ち、64QAMサポートで送信を開始するのをスタートし、トランスポートブロックサイズテーブルを64QAMをサポートするテーブルに変更し、該変更は、新しいHARQ送信のためのテーブルを変更すること、非64QAMテーブルHARQ送信を継続状態で保つこと、新しい送信および再送信のためのテーブルを変更することのうちの1または複数を含み、HARQバッファをフラッシュする、などである。64QAM非アクティブ化メッセージを受信したとき、WTRUは、以下のアクションの1または複数を実施する。すなわち、現在アクティブ状態のHARQプロセスが完了するまで待ち、64QAM送信を開始するのを停止し、64QAM送信および継続中の再送信を停止し、HARQバッファをフラッシュし、トランスポートブロックサイズテーブルを非64QAMテーブルに変更する、などである。
一例として、これらのアクション、またはこれらのアクションの組合せは、64QAM動作を可能にする、および/または使用不能にするようにRRCシグナリングを介してWTRUが再構成されるとき実施される。また、これらのアクション、またはこれらのアクションの組合せ、および上記のトリガは、UL MIMOならびに/またはジョイントUL MIMOおよび64QAM動作のアクティブ化および非アクティブ化のために実施される。
本明細書に記載のように、実装は、たとえばアップリンクMIMO動作に関連するランク、オフセット、および/またはストリーム間干渉制御情報を決定するWTRUに関する。WTRUは、専用E−RNTIを受け取るように構成されるプロセッサを含む。専用E−RNTIは、チャネルに関連付けられる。チャネルは、ランクインジケーションに関連付けられる。チャネルはE−AGCH−likeチャネルである。たとえば、E−AGCH−likeチャネルはE−ROCHである。
E−AGCH−likeチャネルの符号化は、E−AGCH符号化に関連する。E−AGCH−likeチャネルは、E−AGCHのチャネルと同様の符号化構造を有する。たとえば、E−AGCH−likeチャネルは、E−AGCHと同様(たとえば、同じ)符号化チェーン(たとえば、同じ数のビットなど)を有する。E−AGCH−likeチャネルのフィールドは、E−AGCHのフィールドとは異なる。たとえば、E−AGCH−likeチャネルのフィールドは、それだけには限らないが、送信ランクインジケータ、2次ストリーム電力、2次ストリーム電力オフセット、2次ストリーム速度など、2次ストリームパラメータを含む。
プロセッサは、チャネルを受け取り、そのチャネルが専用E−RNTIに関連付けられていると決定する。たとえば、WTRUは、専用E−RNTIを監視し、E−AGCHまたはE−AGCH−likeチャネルに関連付けられるかどうか決定する。プロセッサは、ランクまたはオフセットのうちの少なくとも1つを決定するように構成される。ランクは、送信ランクインジケーションである。ランクは、MIMOレイヤの最大許容数を示す。たとえば、ランクは、WTRUによってデュアルストリーム送信において利用されるMIMOレイヤの最大許容数を示す。デュアルストリーム送信の2次ストリームのトランスポートブロックサイズが、オフセットを使用して決定される。たとえば、オフセットは、2次ストリームトランスポートブロックサイズを計算する際にWTRUが適用するペナルティを示す。プロセッサは、決定されたランクまたはオフセットでWTRUを構成するようにさらに構成される。
プロセッサは、チャネルが専用E−RNTIに関連付けられていると決定するために、チャネルを復号するように構成される。たとえば、プロセッサは、チャネルを復号し、専用E−RNTIを使用して、復号されたチャネルに対して巡回冗長検査(CRC)を実施し、そのチャネルが専用E−RNTIに関連付けられていると決定するように構成される。CRCは、E−AGCH−likeチャネル上のデータが正しく受信されることを確実にするために使用される。たとえば、CRCを使用し、受信されたデータ内に誤りがあることを検出する。
さらに、プロセッサは、ストリーム間干渉(ISI)オフセットを、たとえばRRCシグナリングを介して受け取るように構成される。さらに、プロセッサは、ISIオフセットをデュアルストリーム送信の1次ストリームのアップリンク送信に適用するように構成される。たとえば、WTRUは、ISIオフセットを1次ストリームに適用し、アップリンク送信において1次ストリーム上で送られるデータを変更する。たとえば、2次ストリームオフセットは2次ストリームに適用されるので、ISIは、2次ストリームに適用されない。
上記では特徴および要素が特定の組合せで述べられているが、各特徴および要素は、単独で、または他の特徴および要素との任意の組合せで使用することができることを、当業者なら理解するであろう。さらに、本明細書に記載の方法は、コンピュータまたはプロセッサによって実行するためのコンピュータ可読媒体内に組み込まれるコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実施することができる。コンピュータ可読媒体の例は、(有線接続または無線接続を介して伝送される)電子信号、およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、それだけには限らないが、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスクや取外し式ディスクなど磁気媒体、磁気−光媒体、およびCD−ROMディスクおよびデジタル多目的ディスク(DVD)など光媒体を含む。ソフトウェアと関連付けられたプロセッサを使用し、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータで使用するための無線周波数トランシーバを実装する。