JP2015507351A - 表面プラズモン構造体を備えた有機光電子装置および製作の方法 - Google Patents

表面プラズモン構造体を備えた有機光電子装置および製作の方法 Download PDF

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Abstract

有機光電子装置が開示される。有機光電子装置が、担体基板、少なくとも部分的に担体基板上に配置されるアノード電極層、1つ以上の有機層を含み、かつ少なくとも部分的にアノード電極層上に配置される有機電子活性領域および少なくとも部分的に有機光活性層上に配置されるカソード電極層を含む。アノード電極層は、サブ波長ナノ構造体の周期的配列を有する。有機光電子装置を製造する方法が、さらに開示される。【選択図】 図1

Description

本発明は、一般に有機光電子装置に関し、および、より詳しくは、それらの性能および/またはそれらの製作の方法を高める表面プラズマモニク構造体を備えた有機光電子装置に関する。
バルク性ヘテロ接合(「BHJ」)構造体の研究は、9%に近い効率を備えた有機光起電装置(「OPV」)の開発に至った。それにもかかわらず、インジウム酸化スズ(「ITO」)に対する依存は、OPVおよび他の有機光電子装置(OOD)の設計および性能における鍵となる制限要因のままである。
透明導電体としてのITOが、いくつかの欠点ならびに設計および性能制約を有することは公知である。第一に、OODにて用いられているITOは装置劣化の主要な原因である。ITOは、可撓性基板上に堆積されて曲げを受ける時、クラックが入るかまたは壊れる傾向を有する。ITO内のクラックの形成および伝播は次にその電気抵抗を増加し、導電率の損失に帰着する。ITOは、時間とともに劣化する傾向があり、酸素および湿気がOODの有機層内に拡散することを可能にし、かつOODの稼動寿命に不都合に影響を及ぼす。ITOの更なる欠点は、コストである。ITOはインジウムを必要とし、それが稀少性に起因してOPV産業のようなコストを意識した産業においてITOの広い展開を妨げる高材料コストを有する。ITOは、さらに導電率と透明性との間の妥協に苦しむ。ITOフィルム堆積中に、電荷担体の高い濃度がITOの導電率を増加するが、しかしその透明性を低下させ、このことは、OODが一般的に最適の装置性能を達成するために高いアノード導電率および透明性の両方を必要とするので望ましくない。
炭素ナノチューブまたは高導電性ポリマーの透明フィルムがITOに対する置換として提唱されているとはいえ、OPVおよび他のOODの性能は結果として現在までのところ実質的に高められていない。
したがって、ITO材料と関連する欠点のないOODにおける応用に適している代替の光透過型導体に対する要求が存在する。
第1の態様に従って、有機光電子装置が開示される。この有機光電子装置が、担体基板、少なくとも部分的に担体基板上に配置される金属アノード電極層、1つ以上の有機層を含み、かつ少なくとも部分的に金属アノード電極層上に配置される有機電子活性領域および少なくとも部分的に有機光活性層上に配置されるカソード電極層を含む。金属アノード電極層が、サブ波長ナノ構造体の周期的配列を含む。
追加的な態様に従って、有機光電子装置を製造する方法が、さらに開示される。有機光電子装置を製造する方法が、少なくとも部分的に担体基板上に金属アノード電極層を形成するステップ;穿孔された金属アノード電極層として画定される金属アノード電極層内にサブ波長ナノ構造体の周期的配列を形成するステップ;少なくとも部分的に、穿孔された金属アノード電極層上に、有機電子活性領域であって、1つ以上の有機層を備える有機電子活性領域を形成するステップ;および少なくとも部分的に有機電子活性領域上にカソード電極層を形成するステップを含む。
更なる一態様に従って、有機光起電力装置を製造する方法が、開示される。有機光起電力装置を製造する方法が、次のステップ、すなわち:少なくとも部分的に金属アノード電極層上に形成されるべき有機光活性層のピーク光吸収波長を測定するステップ;前記有機光活性層の前記測定されたピーク光吸収波長に基づいて金属アノード電極層内に形成されるように適応されるサブ波長ナノ構造体の周期的配列の所望のピーク光透過波長を画定するステップ;前記サブ波長ナノ構造体の周期的配列の前記所望のピーク光透過波長、前記担体基板の誘電率および前記金属アノード電極層の誘電率に少なくとも部分的に基づいて前記サブ波長ナノ構造体の周期的配列の所望の周期数を測定するステップ;前記有機光活性層の光吸収帯域幅に基づいて前記サブ波長ナノ構造体の周期的配列の所望の光透過帯域幅を画定するステップ;および前記サブ波長ナノ構造体の周期的配列の前記所望の光透過帯域幅に基づいて前記ナノ構造体の各々の所望の幾何学形状および前記金属アノード電極層の所望の厚さを画定するステップを含む。
先行するステップに続いて、有機光起電力装置を製造する方法が、少なくとも部分的に担体基板上に前記所望の厚さで前記金属アノード電極層を形成するステップ;前記ナノ構造体の各々に対して前記所望の幾何学形状でかつ前記所望の周期数で前記金属アノード電極層内に前記サブ波長ナノ構造体の周期的配列を形成するステップ;少なくとも部分的に前記金属アノード電極層上に光活性である少なくとも1つを備えた有機層を形成するステップ;および少なくとも部分的に前記有機光活性層上にカソード電極層を形成するステップに進む。
さらに他の一態様に従って、有機LED装置を製造する方法が、開示される。有機LED装置を製造する方法が、次のステップ、すなわち:少なくとも部分的に金属アノード電極層上に形成されるべき有機放射性電子発光層のピーク光発光波長を測定するステップ;前記有機放射性電子発光層の前記測定されたピーク光発光波長に基づいて金属アノード電極層内に形成されるように適応されるサブ波長ナノ構造体の周期的配列の所望のピーク光透過波長を画定するステップ;前記サブ波長ナノ構造体の周期的配列の前記所望のピーク光透過波長、前記有機光活性層の誘電率および前記金属アノード電極層の誘電率に少なくとも部分的に基づいて前記サブ波長ナノ構造体の周期的配列の所望の周期数を測定するステップ;前記有機放射性電子発光層の光透過帯域幅に基づいて前記サブ波長ナノ構造体の周期的配列の所望の光透過帯域幅を画定するステップ;および前記サブ波長ナノ構造体の周期的配列の前記所望の光透過帯域幅に基づいて前記ナノ構造体の各々の所望の幾何学形状および前記金属アノード電極層の所望の厚さを画定するステップを含む。
先行するステップに続いて、LED装置を製造する方法が、少なくとも部分的に担体基板上に前記所望の厚さで前記金属アノード電極層を形成するステップ;前記ナノ構造体の各々に対して前記所望の幾何学形状でかつ前記所望の周期数で前記金属アノード電極層内に前記サブ波長ナノ構造体の周期的配列を形成するステップ;少なくとも部分的に前記金属アノード電極層上に放射性電子発光層である少なくとも1つを備えた有機層を形成するステップ;および少なくとも部分的に前記有機放射性電子発光層上にカソード電極層を形成するステップに進む。
本発明の別の実施態様に従って、有機光電子装置であって:担体基板;少なくとも部分的に担体基板上に配置されるカソード電極層であって、サブ波長ナノ構造体の周期的配列を有するカソード電極層;少なくとも部分的にカソード電極層上に配置される有機電子活性領域であって、1つ以上の有機層を備える有機電子活性領域;および少なくとも部分的に有機光活性層上に配置されるアノード電極層を備える有機光電子装置が提供される。
詳細な説明と連動して図面を検討する時、本発明の更なる利点が明白になる。
本発明の有機光電子装置およびOODを製造する方法が、次に添付の図面を参照して記述され、そこにおいて:
本発明の例示的な一実施態様に従うOODの断面図を例示する。 本発明の一実施態様に従うOPVの構成を有するOODの断面図を例示する。 本発明の一実施態様に従うOLEDの構成を有するOODの断面図を例示する。 それぞれの図1−3内に示されるOOD、OPVおよびOLEDの金属アノード電極層の斜視図を例示する。 本発明の例示的な一実施態様に従うOODを製造する方法の流れ図を例示する。 本発明の例示的な一実施態様に従うOPVの製造に適応される周期的配列およびナノホールの幾何学的パラメータを画定するための方法の流れ図を例示する。 本発明の別の例示的な実施態様に従うOLEDの製造に適応される周期的配列およびナノホールの幾何学的パラメータを画定するための方法の流れ図を例示する。 本発明の一実施態様に従う周期数で400nm−600nmの周期的ナノホール配列で穿孔される複数の銀金属アノード層に対するいくつかの透過率曲線(すなわち強度対波長)のプロットを例示する。 本発明の一実施態様に従う450nmの周期数でナノホール穿孔された銀金属アノード層の透過率曲線、およびガラス製基板上のITO層の透過率曲線のプロットを例示する。 本発明の一実施態様に従う六方格子サブ波長ナノ構造体を形成するように配置されるナノホールの周期的配列の平面図略図を例示する。 本発明の一実施態様に従う、図10に示す六方格子サブ波長ナノ構造体の走査型電子顕微鏡(SEM)画像を例示する。 本発明の一実施態様に従う同心円形サブ波長ナノ構造体を形成するように配置されるナノホールの周期的パターンの平面図略図を例示する。 本発明の一実施態様に従う、実質的に環状の開口部を備える図12Aに示す同心円形サブ波長ナノ構造体のSEM画像を例示する。 本発明の別の実施態様に従う、中心ナノホールのまわりに複数のリングで配置されるナノホールを備える図12Aに示す、同心円形サブ波長ナノ構造体のSEM画像を例示する。 本発明の一実施態様に従う環状リングサブ波長ナノ構造体を形成するように配置されるナノホールの周期的パターンの平面図略図を例示する。 本発明の更なる一実施態様に従う、図14Aに示す環状リングサブ波長ナノ構造体の周期的パターンのSEM画像を例示する。 本発明の一実施態様に従う、六方格子サブ波長ナノ構造体を形成するように配置されるナノホールの複数同心リングの周期的パターンの平面図略図を例示する。 本発明の別の実施態様に従う、図15Aに示す六方格子サブ波長ナノ構造体内に配置されるナノホールの複数同心リングの周期的パターンのSEM画像を例示する。 本発明の一実施態様に従う、サブ波長ナノ構造体を形成するように中心ナノホールのまわりの同心ナノホールリングの周期的パターンの平面図略図を例示する。 本発明のさらなる一実施態様に従う、図16Aに示すサブ波長ナノ構造体内に配置される中心ナノホールのまわりの同心ナノホールリングの周期的パターンのSEM画像を例示する。 本発明の一実施態様に従う、図10−16内に示されるもののような例示的な周期的パターンを備えたいくつかのサブ波長ナノ構造体に対する透過光帯域幅および強度のスペクトログラムプロットを例示する。
詳細な説明と連動して図面を検討する時、本発明の更なる利点が明白になる。
類似した参照番号は、いくつかの図面の図の全体にわたって対応する部分を指す。
本発明の一実施態様において、サブ波長ナノ構造体の順序づけられたまたは周期的配列が、例えば、有機光起電力装置(「OPV」)または有機LED装置(「OLED」)におけるような有機光電子装置(「OOD」)におけるアノード用として、例示的な金属フォイルまたはフィルムのような金属層内に最適に形成される。1つ以上のナノ構造体を備える金属アノード層が、一般的にインジウム酸化スズ(「ITO」)でできている、従来の高仕事関数光透過型前面電極に対する置換または代替としてOODに用いられるよう望ましくは適応されることができる。従来のITO−OODと比較すると、本発明のITOのないOOD構成は、アノード材料(例えば銀(Ag)、金(Au)および銅(Cu))のような金属の相対的により高い導電率、およびOOD装置効率を望ましくは向上させるために穿孔された金属アノード電極層内に観測される表面プラズマモニク(「SP」)および特別光透過(「EOT」)特性を活用する。
EOTは、金属フィルムがサブ波長−幾何学形状を有する孔の配列で穿孔される時観測される光透過の強い増大である。EOTの現象は、光子との表面プラズモン(「SP」)の相互作用の結果として識別されている。SPは、金属と誘電体の界面における自由電子の振動であると一般的に理解されている。金属と誘電層との間の界面に入射する光子が、SPと共振相互作用してそれの励起を引き起こし、それによってSPが光子と連結して表面プラズモンポーラリトン(「SPP」)を形成する。SPPが、入射光をサブ波長孔の配列で穿孔される金属フィルムを通して透過させ、および、光透過の強い増大が、金属フィルム材料内のサブ波長孔を通して透過される光の指定された波長範囲に対して観測されることが示されている。
本発明の一実施態様が、後で詳細に検討されるように、最大量の有効光子がOODの動作を遂行するために利用されるように、完全にまたは部分的に穿孔された金属アノード電極層の光透過特性を構成するためにOODにおいてSPおよびEOTの原理を適用する。従来のITOベースのOODと比較すると、本発明のこの種の実施態様の最終結果は実際上、OOD装置劣化に対して有利に抵抗してかつより高いアノード導電率、より低い製造コストおよびより少ない製造ステップをもたらすナノ構造体を備えた金属アノード層から成るOODである。OPV応用に適応される本発明のOODの特定の実施態様がさらに、従来のITO−OPVと比較して有意により高いパワー変換効率を呈する。
有機光電子装置100
本発明が、次に図を参照して更に記述される。図1は、本発明の例示的な一実施態様に従うOOD100の断面図である。OOD100は、担体基板150および少なくとも部分的に担体基板150上に配置される金属アノード電極層140を含む。金属アノード電極層140は、それを通して穿孔されるサブ波長ナノ構造体(例えばナノホール144)の順序づけられたまたは周期的配列142を有する。OOD100は、少なくとも部分的に金属アノード電極層140上に配置される有機電子活性領域120および少なくとも部分的に有機電子活性領域120上に配置されるカソード電極層110を更に含む。
ここで使用しているように、所定の材料の「層」は、それの厚さがその長さまたは幅のどちらかより小さいその材料の領域を含む。層の例は例えば、シート、フォイル、フィルム、積層、コーティング、有機ポリマーの混和物、金属メッキおよび接着層(複数層)を含むことができる。更に、ここで使用される「層」は、平らである必要はなく、代わりとして折りたたまれるか、曲げられるか、またはさもなければ例えば少なくとも1つの方向に外形をつけられることができる。
依然として図1を参照して、表面プラズモン(SP)(図示せず)がその間の界面180に存在するように、OOD100(例えばOPV101およびOLED102)の担体基板150および例示的なアノード電極層140を構成するための材料が有利には選ばれる。好ましくは、担体基板150に対する材料が、更に実質的に光学的に透明で、かつ有機電子活性領域120の有機層(複数層)ならびにその上に配置される電極層110および140を支持することが可能である。例示的なこの種の材料は例えば、プラスチックおよびガラスを含むが、他の適切な周知の誘電材料もまた使用されることができる。アノード電極層140に対する適切な例示的な材料が、例えば銀(Ag)、金(Au)および銅(Cu)のような実質的に光学的に不透明であるアノード金属のような周知の高仕事関数材料、同じく適切な周知の仕事関数を有する適切な半導体および導電性ポリマーを含むことができる。
OOD100の有機電子活性領域120は、1つ以上の有機層を含む。有機電子活性領域120の有機層を形成するのに選ばれる特定の材料は、例えば、もっと詳細に下記で検討されるようにそれぞれの図2および3で示すOPV101またはOLED102であることができる、OOD100の特定の構成に依存する。
OOD100のカソード電極層110は、例えばインジウム(In)、カルシウム/アルミニウム(Ca/Al)、アルミニウム(Al)、フッ化リチウム(LiF)および酸化アルミニウム/アルミニウム(AI/Al)のような任意の適切な低仕事関数カソード電極材から成ることができる。
図1および4を参照して、後者(図4)は本発明の一実施態様に従うOOD100(例えばOPV101またはOLED102)の例示的な金属アノード電極層140の斜視図であり、金属アノード電極層140が、それを通して穿孔されるサブ波長ナノ構造体の順序づけられたまたは周期的配列142(例えばナノホール144)を有する。すなわち、サブ波長ナノホール144が、金属アノード電極層140内に画定されるか、形成されるかまたは製作されてかつそれの厚さtを通して部分的にまたは完全に延在され、それによって、それ自体それ以外は、好ましくは、銀(Ag)、金(Au)および銅(Cu)のような、実質的に光学的に不透明な金属材料から成る、金属アノード電極層140内に形成されるナノホール144を通しての光エネルギ160の選択的透過を望ましくは制御可能に許容する。そのようなものとして、穿孔された金属アノード電極層146を集合的に形成する、サブ波長ナノホール144の周期的配列142で形成される結果として生じる金属アノード電極層140は、OODで使用される典型的ITOおよび他の透明導電体に対する高導電性光透過型アノード代替としてもたらし、かつ、後述するように、ITOと関連する妥協ならびに設計および性能制約を望ましくは回避する。
ここで使用しているように、「サブ波長」ナノ構造体(例えばナノホール144)はナノホールおよび/またはナノ−スリットもしくはスロットのような他のナノ構造体を指し、ナノ構造体の少なくとも1つの幾何学的寸法が、金属アノード電極層140と担体基板150との間の界面180で周期的配列142上に入射する光子(例えば太陽光および/または人工光)の波長未満である。
依然として図1および4を参照して、好ましい一実施態様において、ナノホール144は、それぞれ2および3次元の実質的に円形および円柱形の形状のような実質的に一様な寸法を有することができ、円柱の高さhが、金属アノード電極層140の厚さtと平行に走る。例えば、矩形、三角形、多面体、楕円、卵形、線形または不規則なもしくは波打った孔または開口部のようなサブ波長ナノ構造体の他の幾何学的寸法が他の実施態様で代わりとして選ばれることができる。
サブ波長ナノホール144の周期的配列142は例えば、公知のミリング技法(例えば集束イオンビーム(「FIB)ミリング)、リソグラフィ技法(例えばナノインプリントリソグラフィ、深紫外線リソグラフィおよび電子ビームリソグラフィ)、ホットスタンピングおよびエンボシングまたはそれの組合せのような、周期的パターンでサブ波長ナノホールを生成することが可能な任意の適切な公知の技法によって、金属アノード電極層140内に形成されることができる。一実施態様において、ナノホール144はStrata 235 Dualbeam走査型電子顕微鏡(「SEM」)/FIBを用いてのようなFIBプロセスを使用して金属アノード電極層140内に画定されることができる。例えば、ガリウムイオン(Ga)がそのような実施態様でFIB注入源として使用されることができる。
本発明に従ってOOD100の構成要素を概ね記述して、これらの構成要素の特定の特徴が次にOOD100の特定の構成に関して記述される。
有機光電(「OPV」)装置101
図2を参照して、本発明の一実施態様に従うOPV装置101(以下に「OPV101」)の構成を有するOODの断面図が提供される。図2に示すように、OODがOPV101である実施態様において、有機電子活性領域120が1つ以上の有機層を含む。とりわけ、一実施態様において、有機活性電子領域120が第一電極層120上に直接配置される有機光活性層122を含む。有機光活性層122は、吸収電磁放射(例えば光161)に応答して光エネルギを電気エネルギに変換する有機光活性材料から成る。
任意選択の一実施態様において、周知のように、有機活性電子領域120がアノード電極層140と光活性層122との間に配置される正孔輸送層(図示せず)を更に含むことができる。正孔輸送層は、有機光活性層122からアノード電極層140まで電子正孔の輸送を容易にする有機正孔輸送材料から成る。
OPV 101のカソード電極層110、アノード電極層140および担体基板150に対する適切な材料が、OOD100と関連して上記のようにそれぞれの対応する層に対する例示的な材料の同じリストから同じように選ばれることができる。
好ましい一実施態様において、OPV101は、バルク性ヘテロ接合OPVであり、および、有機光活性層122の例示的な有機光活性材料は例えば、ポリ(3−ヘキシルチオフェン):[6,6]−フェニル−C61−酪酸メチルエステル(P3HT:PCBM)のような光活性電子ドナー−アクセプタ混和物を含むことができる。正孔輸送層に対する例示的な正孔輸送材料は、例えば、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフエン):ポリ(ポリスチレンスルホン酸)(「PEDOT:PSS)のような、導電性ポリマーを含むことができる。しかしながら、他の適切な化合物が、特定の例示的な実施態様において、PDCTBT(ポリ[[9−(1−オクチルノニル)−9H−カルバゾール−2,7−ジイル]−2,5−チオフェンジイル−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−4,7−ジイル−2,5−チオフェンジイル]):PC70BM([6,6]−フェニル−C61−酪酸メチルエステル)のような、1つ以上の例示的な有機光活性材料、または例えば公知技術の他の適切な光活性材料、として使用されることができることが理解される。
使用中に、OPV101は図2に示すようにOPV101の下側もしくは底部側面にもしくはそこで、または、より正確に、担体基板150とアノード電極層140との間の界面180の反対側に位置する担体基板150の底部主要面170において入射する電磁エネルギ(例えば光161)を受け取るように構成される。担体基板150は、光161が、担体基板150の厚さを通して伝播するかまたは透過してかつ担体基板150と金属アノード電極層140との間の界面180に到達することを可能にするために、好ましくは実質的に光学的に透明である。界面180での光子の形の光161との表面プラズモン(「SP」)の相互作用によって、光161の選択された部分が、ナノホール144を通して透過してかつ特別光透過(「EOT」)特性を呈するようになる。ナノホール144を通しての光161の高められた透過またはEOTが有機光活性層122内の光子の高められた吸収に転換し、次に、OPV101のパワーおよび/または効率の全体的な向上に関するように、ピーク光透過の波長、ピークでの透過された光の強度および光透過スペクトルまたは帯域幅を含む、周期ナノホール配列142の光学特性が望ましくは構成されることができる。
一実施態様において、周期的配列142のピーク光透過強度および/または波長および光透過帯域幅が、光活性層122のピーク吸収強度および/または波長および光吸収帯域幅に対応するかまたはマッチするように構成されることができ、それによって、光起電力変換に対して有効な最大量の光子が、ナノホール144を通して透過されてかつ光活性層122で吸収されることができることを確実にする。その意味では、周期的配列142が光活性層122での光吸収を高めるために動作してかつ、有機光活性層122を劣化させてかつOPV101の稼動寿命を低下させることが示されている、紫外線(UV)波長のような有害な放射線をフィルタするかまたは阻止するスペクトルフィルタとして機能する。
図2および4を参照して、ナノホール144および周期的配列142の幾何学的パラメータと周期的配列142の光子または光学特性との間の関係を次に記述する。とりわけ、周期的配列142の所望の周期数pまたは2つの隣接したナノホール144の中心から中心までの距離が、以下の第1次近似に基づいて、周期的配列142の所望のピーク光透過波長、担体基板150の誘電率および金属アノード電極層140の誘電率に少なくとも部分的に依存することができる:
λSPP(i,j)=psqrt(e)/[sqrt(i+j)sqrt(e+e)] (1)
上記の等式において、λSPP(i,j)は、入射光161が周期的配列142の面に垂直の時、正方形格子に対する周期的配列142の(第1次)ピーク光透過波長またはナノホール144上のSP共振モードのピーク波長である;pは、配列142の周期数である;eおよびeは、それぞれ金属−誘電体界面180および金属アノード層140の誘電率である;ならびに、指数iおよびjは、ピーク次数を代表する整数である。
更に、金属アノード層140内の前記ナノホール144の各々の所望の幾何学形状dおよび所望の深さまたは高さh(後者hは金属アノード電極層140の厚さtに対応する)は、周期的配列142の所望の光透過帯域幅に基づくかまたは依存し、OPV101の場合、好ましくは上記のように有機光活性層122の最適光吸収帯域幅に対応するように選ばれることができる。
特定の一実施態様において、OPV101にて用いられる周期的配列142がナノホール144を備えることができ、その各々が、およそ100ナノメートル(nm)の特性幾何学的寸法d、およそ105nmの金属アノード層140内の高さhおよびおよそ450nmの周期数を有する。他の実施態様では、OPV101の周期的配列142がおよそ400nmとおよそ600nmとの間の周期数を概ね有することができる。
有機LED(OLED102)
図3は、本発明の一実施態様に従う、OLED102の構成を有するOODの断面図である。
図3に示すように、OODがOLED102である一実施態様において、有機活性電子領域120が1つ以上の有機層を備えることができる。一実施態様において、有機活性電子領域120が電流の通過に応答して電磁放射(例えば光162)を放出するように構成される有機放射性電子発光層126を含むことができる。有機放射性電子発光層126は、サブ波長ナノホール144の周期的配列142で穿孔される少なくとも部分的に例示的な金属アノード電極層140上に配置される。
有機放射性電子発光層126に対する適切な材料が、例えば、適切なホスト材料、光増感材料および/または光放出ポリマー材料内に分散されるいくつかの公知の発光染料またはドーパントの任意の1つを備えることができる。
もう一つの実施態様では、周知のように、有機活性電子領域120が、少なくとも部分的に例示的な金属アノード電極層140と放射性電子発光層126との間に配置される正孔輸送層(図示せず)を更に含むことができる。正孔輸送層は、例えば、金属アノード電極層140から放射性電子発光層126まで陽電荷または「正孔」の転送において補助するために有利には設けられることができる。他の実施態様では、有機活性電子領域120が、例えば周知のように、カソード電極層110から放射性電子発光層126までの電子の転送において補助するために有利には設けられる追加的な有機層(図示せず)を含むことができる。
OLED102のカソード電極層110、アノード電極層140および担体基板150に対する適切な材料が、OOD100と関連して上記のようにそれぞれの対応する層に対して材料の同じ例示的なリストから同じように選ばれることができる。
使用中に、OLED102が、電極層110および150上の外部電場の印加の際に、有機放射性電子発光層126が、光162のような電磁放射を放出する。一実施態様において、有機放射性電子発光層126によって放出される光162が金属アノード電極層140内のナノホール144を通して透過してかつそれによって照射を遂行するために担体基板150を通してOLED102を出るように、OLED102が底部放射性であるように構成されることができる。ピーク光透過の波長、ピークでの透過された光の強度および光透過帯域幅を含む、周期的ナノホール配列142の光透過特性が、周期的ナノホール配列142の光透過特性(例えば光透過スペクトル)が有機放射性電子発光層126の光発光特性(例えば光発光スペクトル)に対応するかまたはそれとマッチするように望ましくは構成されることができ、光162が有機放射性電子発光層126によって放出される特定の波長(色)がそれ以外は光学的に不透明な金属アノード電極層140を通して透過することができるようにし、それによって、従来のITO−OLEDと比較すると、コストにおいて望ましくはより低く、かつ有機層に関する湿気および酸素拡散の影響からよりよく保護され、かつ望ましくはさらに装置性能の全体的な向上を享受するナノホール144の周期的配列142で穿孔される金属アノード電極層140に基づいてITOのないOLED102に帰着する。
一実施態様において、有機放射性電子発光層126によって放出されてかつナノホール144を通して透過される光162の強度が高められるように、OLED102の周期的ナノホール配列142の光透過特性が構成され、それによってOELD102照射の増加された明白な「輝度」に帰着することができる。この種の高められた光発光は、OLEDの周期的ナノホール配列142の光透過特性を、有機放射性電子発光層126の類似した光発光特性(例えばピーク光発光の波長、ピークでの放出光の強度および光発光帯域幅)とマッチするかまたはそれに対応するように構成することによって達成されることができる。
OLED102の周期的配列142の所望の周期数pは、OPV101と関連して上で議論したように等式(1)によって同様に支配されることができる。
OELD102の金属アノード層140の所望の幾何学的寸法dおよび前記ナノホール144の各々の所望の深さまたは高さhは、周期的配列142の所望の光透過帯域幅に同じように基づくかまたは依存し、OLED102の場合、上で議論したように有機放射性電子発光層126の光発光帯域幅と対応するように望ましくは選ばれることができる。
一代替実施態様において、本発明の一実施態様に従うOODが逆構成を備えることができ、そこにおいて、カソード層が少なくとも部分的に適切な担体基板上に配置され、適切な有機電子活性領域(それは、活性層および正孔輸送層のうち少なくとも1つを備えることができる)が、少なくとも部分的にカソード層上に配置され、および、アノード層が少なくとも部分的に有機光活性層上に配置される。
ナノ構造体の例示的な幾何学形状およびパターン
金属アノード電極層140内に形成されるサブ波長ナノ構造体の幾何学形状および配置パターンは、有機光電子装置100の意図された使用およびサブ波長ナノ構造体の所望の光透過特性に少なくとも部分的に依存することができる。一実施態様において、例えばサブ波長ナノ構造体が、図1に関して上記の通りのナノホール144のような実質的円形孔、またはその代わりとして、例えば、サブ波長ナノ構造体が所望の光透過特性を発揮するように1つ以上の周期的パターンで配置されることができる、例えば、矩形、三角形、多面体、楕円、卵形または不規則もしくは波打った孔または開口部のような少なくとも1つのサブ波長幾何学的寸法を有する他の幾何学的形状の孔または開口部を備えることができる。もう一つの実施態様では、サブ波長ナノ構造体が、例えば、ライン、スリット、アークをなしたまたはカーブした開口部のような実質的に細長い開口部を備えることができ、かつ、例えば、ナノフィーチャ回折格子のような回折格子を形成するために任意選択で互いに実質的に平行に向けられることができる。さらに別の態様では、サブ波長ナノ構造体は、例えば、カンチレバー、溝、バンプ、突起、へこみまたはウェーブのような、金属アノード電極層140内に、少なくともサブ波長寸法を有するフィーチャを備えることができ、そのために、任意選択で金属アノード電極層140を通して延在する何の開口部もないことができる。
追加的な例示的な周期的パターンおよび幾何学形状によって構成されるサブ波長ナノ構造体の実施態様が、次に図10−17を参照して記述される。これらの例示的なサブ波長ナノ構造体は、任意の適切な公知の方法またはプロセスによって本発明のOLED、OPVまたは他のOODの金属アノード電極層内に形成されるように適応されることができる。図10および11は、本発明の一実施態様に従う第1の例示的な周期的パターン1200で配置されるサブ波長ナノ構造体の略図および走査型電子顕微鏡(SEM)画像を例示する。図10で示す実施態様では、例示的なサブ波長ナノ構造体が周期的配列またはパターン1200で編成されてかつ金属アノード電極層1208内に形成される複数のナノホール1201を備える。金属アノード電極層1208内にサブ波長ナノ構造体(ナノホール1201)を形成する方法、および金属アノード電極層1208の特性が、図1を参照して上で検討された金属アノード電極層140の特性に類似していることができる。正方形格子構成を有する周期的配列142で配置される図4内に示されるナノホール144と比較すると、ナノホール1201は六方格子構成の周期的配列またはパターン1200で配置される。例示的なナノホール1201は各々、ナノホール1201上に入射するか、ナノホールによって反射されるか、またはナノホールを通して透過される、光の波長未満の(それらの直径のような)幾何学的寸法を有する。例えば、ナノホール1201は各々およそ150nmの直径dを有することができてかつ、例えば、好ましくは650nmの間隔、ピッチまたは、周期数pでお互いに離れて等間隔に設置されることができる。
図12Aおよび12Bは、本発明の別の実施態様に従って、それぞれ第2の例示的な周期的パターン1300で配置されるサブ波長ナノ構造体の略図およびSEM図を例示する。本実施態様において、周期的パターン1300は、中心孔1301に入射する光の波長に対してサブ波長のサイズである少なくとも1つの幾何学的寸法を有する中心孔または開口部1301を含む円形周期的パターン1300である。中心孔1301の例示的な幾何学的形状は例えば、円形、矩形、三角形、多面体、楕円、卵形または不規則もしくは波打った孔または開口部を含むことができる。図12Aおよび12Bで示す実施態様では、中心孔1301は実質的に円形ナノホールである。円形ナノホール1301は例えば、150nmの直径dのような円形ナノホール1301に入射する光の波長に対してサブ波長のサイズである直径dを有することができる。第2の周期的パターン1300が、中心孔1301のまわりに同心円状に配置される複数の環状リング1303を更に含む。好ましくは、第2の周期的パターン1300が上に形成される金属アノード電極層1308の実質的に表面全体に第2の周期的パターン1300がまたがるように、環状リング1303の適切な数が選ばれることができる。環状リング1303は互いに対してかつ例えば、およそ650nmの間隔または周期数pで中心孔1301に対して配置されることができる。環状リング1303の幅は環状リング1303に入射する光の波長に対してサブ波長のサイズであるように構成されることができ、かつ例えばおよそ150nmのような中心孔1301の直径dと同じ寸法を有するように更に構成されることができる。一実施態様において、環状リング1303は、図13B内に最もよく示されるように、環状孔または開口部1305によって形成される。代替実施態様では、しかしながら、環状リング1303は、図13に示すように、中心孔1301のまわりに同心円状に配置される複数のリングで配置されるナノホールによって形成されることができる。
図13は、本発明の一実施態様に従う、第3の例示的な周期的パターン1302で配置されるサブ波長ナノ構造体のSEM図を例示する。図12B内に示される実施態様に類似して、図13で示す実施態様に従う第3の周期的パターン1302が、中心孔または開口部1301を含む。しかしながら図12B内に示される実施態様と異なって、図13内に示される代替実施態様では環状リング1303は中心孔1301のまわりに同心円状に配置される複数のリング内に配置される複数のナノホール1307によって形成される。ナノホール1307および中心孔1301は各々、例えば、150nmの直径dのようなナノホール1307に入射する光の波長に対してサブ波長のサイズである直径dを有する。ナノホール1307の環状リング1303は互いに対してかつ例えば、およそ650nmの間隔または周期数pで中心孔1301に配置されることができる。
図14Aおよび14Bは、本発明の一実施態様に従う、それぞれ第4の例示的な周期的パターン1400で配置される例示的なサブ波長ナノ構造体の略図およびSEM図を例示する。本実施態様において、周期的パターン1400は六方格子構成で配置される複数の環状孔または開口部1405を含む。例えば、六角形、正方形、菱形、矩形および平行四辺形格子のような、環状開口部1405を配置するための他の周期的パターンが、しかしながら選ばれることができる。環状開口部1405の幅dは、例えば、およそ150nmのような環状開口部1405に入射する光の波長に対してサブ波長のサイズであるように構成されることができる。環状開口部1405は例えば、650nmの間隔、ピッチまたは周期数pでお互いに離れて好ましくは等間隔に設置されることができる。
図15Aおよび15Bは、本発明の一実施態様に従う、それぞれ第5の例示的な周期的パターン1500内に配置されるサブ波長ナノ構造体の略図およびSEM図を例示する。本実施態様において、第5の周期的パターン1500が各々、中心孔1501に入射する光の波長に対してサブ波長のサイズである少なくとも1つの幾何学的寸法を有する複数の中心孔または開口部1501を含む。中心孔1501の例示的な幾何学的形状は例えば、円形、矩形、三角形、多面体、楕円、卵形または不規則もしくは波打った孔または開口部を含む。図15Aおよび15Bで示す実施態様において、中心孔1501は実質的に円形ナノホールである。円形ナノホール1501は各々、例えば、150nmの直径dのような、円形ナノホール1501に入射する光の波長に対してサブ波長のサイズである直径dを有することができる。第5の周期的パターン1500は、環状リング1503の複数の対を更に含む。環状リング1503の各対は、一意の中心孔1501に対応してかつこの対応する中心孔1501のまわりに同心円状に配置される。環状リング1503の各対は互いに対してかつ例えば、およそ650nmの間隔または周期数pでそれらの対応する中心孔1501に配置されることができる。環状リング1503の幅は、環状リング1503に入射する光の波長に対してサブ波長のサイズであるように構成されることができてかつ更に、例えば、およそ150nmのような中心孔1501の直径dと同じ寸法を有するように構成されることができる。図15Bで示す実施態様において、環状リング1503がその対応する中心孔1501のまわりに同心円状に配置される一対のリングで配置されるナノホール1507によって形成される。代替実施態様(図示せず)では、しかしながら、環状リング1503の各対は、環状リング1303が同心のリングで環状開口部1305によって形成される図12Bで示す実施態様に類似した、環状孔または開口部1507によって形成されることができる。ここで使用しているように、その対応する中心孔1501を備えた環状リング1503の各対は一体的セル1509として画定され、そうすると、第5の周期的パターン1500が複数の周期的に配置された一体的セル1509から成ると言われることができる。示すような実施態様において、一体的セル1509が六方格子構成で配置される。例えば、六角形、正方形、菱形、矩形および平行四辺形格子のような一体的セル1509を配置するための他の周期的パターンが、しかしながら選ばれることができる。
図16Aおよび16Bは、本発明の一実施態様に従う、それぞれ第6の例示的な周期的パターン1600で配置されるサブ波長ナノ構造体の略図およびSEM図を例示する。本実施態様において、第6の周期的パターン1600が、中心孔1601に入射する光の波長に対してサブ波長のサイズである少なくとも1つの幾何学的寸法を有する複数の中心孔または開口部1601を含む。中心孔1601の例示的な幾何学的形状は例えば、円形、矩形、三角形、多面体、楕円、卵形、または不規則もしくは波打った孔または開口部を含む。図16Aおよび16Bで示す実施態様では、中心孔1601の各々は、実質的に円形ナノホールである。円形ナノホール1601は各々、例えば、150nmの直径dのような、円形ナノホール1601に入射する光の波長に対してサブ波長である直径dを有することができる。第6の周期的パターン1600が、各々一意の円形ナノホール1601に対応する複数の環状リング1603を更に含む。環状リング1603の各々が、その対応する中心孔1601のまわりに同心円状に配置される。環状リング1603はそれらの対応する中心孔1601に対して、かつ例えば、およそ650nmの間隔または周期数pで隣接した環状リング1603に対して配置されることができる。環状リング1603の幅は、環状リング1503に入射する光の波長に対してサブ波長のサイズであるように構成されることができ、かつ例えば、およそ150nmのような中心孔1501の直径dと同じ寸法を有するように更に構成されることができる。示すような実施態様において、環状リング1603および円形ナノホール1601対が、六方格子構成で配置される。例えば、六角形、正方形格子、菱形、矩形および平行四辺形格子のような環状リング1603および円形ナノホール1601対を配置するための他の周期的パターンが、しかしながら選ばれることができる。
好ましくは、環状リング1303が図13内に示される同心のリングでナノホール1307を配置することによって形成される方法に類似して、環状リング1603の各々が、その対応する中心孔1601のまわりに同心円状に配置される単一リングで配置される複数のナノホール1607によって形成される。一代替実施態様ではしかしながら、環状リング1603の各々が、環状リング1303が同心円状に配置された環状開口部1305によって形成される図12Bで示す実施態様に類似して、その対応する中心孔1601(図示せず)のまわりに同心円状に配置される単一環状孔または開口部(図示せず)によって形成されることができる。
ここで記述されるように、その対応する中心孔1601を備えた各環状リング1603が一体的セル1609として画定されることができ、そうすると、周期的パターン1600が複数の周期的に配置された一体的セル1609から成ると言われることができる。示すような実施態様では、一体的セル1609は六方格子構成で配置される。例えば、六角形、正方形、菱形、矩形および平行四辺形格子のような一体的セル1609を配置するための他の周期的パターンが、しかしながら選ばれることができる。
図17は、それぞれ、スペクトログラム曲線2300、2400、2302、2500、2600および2200に対応する周期的パターン1300、1400、1302、1500、1600および1200によるサブ波長ナノ構造体のスペクトログラムプロット1700を例示する。全体として図17内に観測されるように、異なる周期的パターン1300、1400、1302、1500、1600および1200でサブ波長ナノ構造体を配置することによって、サブ波長ナノ構造体を通して透過される光が異なる帯域幅および強度を有するようになる。したがって、サブ波長ナノ構造体を通して透過される光が求められる帯域幅および/または強度に依存して、サブ波長ナノ構造体を配置するための適切な周期的パターンが、選ばれることができる。したがって、本発明の実施態様はサブ波長ナノ構造体の光透過特性における可同調性をもたらし、本発明のOODの金属アノード電極層内に形成されるように適応される時、望ましくはそれの性能を高めることができる。
例えば、サブ波長ナノ構造体が本発明のOLED(例えば図3のOLED102)の金属アノード電極層内に形成されるように適応される一実施態様において、OLED102によって放出される光が、OLED102を観測する人の視点から「より鮮明な」色を有することを求められることができる。この種の実施態様において、サブ波長ナノ構造体が、(曲線2200に対応する)周期的パターン1200および1302(曲線2302)のような適切な周期的パターンによって構成されることができ、そうすると、OLED102の有機放射性電子発光層126によって放出される光が、OLED102の金属アノード電極層内のサブ波長ナノ構造体を通しての透過の際に、OLED102を観測する人の視点から「より鮮明な」色に対応する相対的に狭い帯域幅を有するように変更されるかまたは調整される。
同様に、OLED102によって放出される光が特定の、所定の波長(複数波長)を有することを求められる場合、サブ波長ナノ構造体は、周期的パターン1200(曲線2200)および1302(曲線2302)のような適切な周期的パターンで構成されることができ、そうすると、有機放射性電子発光層126によって放出される光が、サブ波長ナノ構造体を通しての透過の際に、所望の、所定の波長(複数波長)に対応する相対的に狭い帯域幅を有するように変更されるかまたは調整される。
OLED102によって放出される光が特定の、所定の波長(複数波長)を有することを必要とされない別の実施態様において、サブ波長ナノ構造体は、周期的パターン1300(曲線2300)のような適切な周期的パターンで配置されることができ、そうすると、有機放射性電子発光層126によって放出される光が、サブ波長ナノ構造体を通しての透過の際に、OLED102の効率の効果的な全体的な向上に望ましくは対応することができる相対的に高い照射強度を有するように変更されるかまたは調整される。
サブ波長ナノ構造体が本発明のOPV(例えば図2のOPV101)の金属アノード電極層内に形成されるように適応される一実施態様において、サブ波長ナノ構造体が、周期的パターン1300(曲線2300)のような適切な周期的パターンで配置されることができ、そうすると、OPV101に入射する光161が、金属アノード電極層140内のサブ波長ナノ構造体を通しての透過の際に、光起電力変換に利用可能なOPV101の有機光活性層122内の光子の高められた吸収に転換する高められた光透過に対応する相対的に高い照射強度を有するように調整されるかまたは変更され、それによって、OPV101の全体的なパワーおよび/または効率を実際上向上させる。
OPV101が低いバンドギャップを有してかつしたがって、光子吸収の相対的により広いスペクトルを有する一実施態様において、サブ波長ナノ構造体はOPV101の有機光活性層122の吸収スペクトルにマッチするように相対的に広い光透過スペクトルを有するように同じように構成されることができ、そうすると、有効な光子の最大量がOPV101の全体的なパワーおよび/または効率を向上させるために利用される。この種の実施態様において、サブ波長ナノ構造体が、(それぞれ、スペクトログラム曲線2300、2400、2500、2600に対応する)周期的パターン1300、1400、1500、1600のような適切な周期的パターンで配置されることができ、そうすると、OPV101に入射する光161が、金属アノード電極層140内のサブ波長ナノ構造体を通しての透過の際に、所望の相対的に広い透過スペクトルを有するように調整されるかまたは変更される。
OODを製造する方法
次に図5を参照して、本発明の例示的な一実施態様に従うOODを製造する方法500の流れ図が示される。この例示的な実施態様に従う方法500は、図1内に示されるもののようなOOD100を製造するように適応されることができ、かつOPV(例えば図2内に示されるOPV101)またはOLED(例えば図3内に示されるOLED102)のような例えば、OODの任意の1つの所望のタイプを製造するようにとりわけ適応されることができる。この例示的な実施態様における方法500は、動作510に示すように、担体基板150上に金属アノード電極層140を形成することで開始する。そのような実施態様において、基板担体150がシートまたは連続的フィルムの形であることができる。大量製造環境で用いられるのにとりわけ望ましいものであるように、例えば本発明に従うロールツロール方式連続製造プロセスをもたらすために、連続フィルムが使用されることができる。OPV101製作に適応される方法500の例示的な一実施態様において、担体基板151(例えばガラススライドまたは可撓性ポリエチレンテレフタレート(「PET」))が、その上に金属アノード電極層140の堆積または形成の前に最初に前もって処理されることができる。例えば、ガラススライドまたはPET基板150が、各々十(10)分間、アセトン、2−プロピルアルコール(「IPA」)および脱イオン水(「DI」)内の徹底的な超音波処理によって前もって処理され、そして次に、窒素(N)で乾燥される。
金属アノード電極層140が、担体基板150の上面の少なくとも一部に金属アノード電極層140を堆積するか、取り付けるか、接着するかまたはさもなければ適切に接続するために任意の適切な手段または方法によって担体基板150上に形成されることができる。一実施態様において、金属アノード電極層140が、例えば、物理蒸着、化学蒸着、エピタキシー、エッチング、スパッタリングおよび/または公知技術の他の技法およびそれの組合せを含む任意の適切な堆積技法によって担体基板150上に形成されることができる。金属アノード電極層140に対する典型的アノード材料が、図1を参照して「OOD100」に対するセクション内に上でリストされている。
OPV101製作に対して適応される方法500の例示的な一実施態様において、金属アノード電極層140に対するアノード材料がそれぞれ、5nmおよび100nmの厚さでクロミウム(Cr)/銀(Ag)の薄フィルムから選ばれ、かつスパッタリングによって担体基板150上に堆積される。
次に、方法500は、動作520に示すように、金属アノード電極層140内にサブ波長ナノ構造体(例えばナノホール144)の周期的配列142を形成することを続ける。上で議論したように、サブ波長ナノホール144の周期的配列142は、例えば、公知のミリング技法(例えば集束イオンビーム(「FIB」)ミリング)、リソグラフィ技法(例えばナノインプリントリソグラフィ、深紫外線リソグラフィおよび電子ビームリソグラフィ)、ホットスタンピングおよびエンボシング、またはそれの組合せのような、周期的パターンでサブ波長ナノホールを生成することが可能な任意の適切な公知の技法によって、金属アノード電極層140内に形成されることができる。OPV101製作のために適応される方法500の例示的な一実施態様において、ナノホール144製作が、Strata(登録商標) 235 Dualbeam走査型電子顕微鏡(「SEM」)/集束イオンビーム(「FIB」)のようなFIBミリングを使用して実行される。幾何学形状でおよそ100nmのかつ450nmの周期数を備えた複数周期的配列142が次いで、FIBのガリウムイオン(Ga)源を使用して105nmの金属アノード層140(例えばフィルム)にミリングされる。およそ1mmのナノホール領域が、x5000の拡大倍率で複数の625μm周期的配列142を直列にミリングすることによってその後作り出される。
周期的配列142の特定の幾何学的パラメータ(例えば周期数p)およびナノホール144の特定の幾何学的パラメータ(例えばホール幾何学形状dおよびホール高さh)が、方法500の開始の前に事前定義されることができ、かつ、図6にて図示したように、OPV101の製作のための予備ステップに従って、かつ図7内に例示するOLED102の製作のための予備ステップに従って事前定義されることができ、かつ、以下に詳細に後で検討される。
実施態様によっては、方法500は加えて、例えば、有機活性領域122の光変換を最適化するような制御雰囲気で、任意選択で実施されることができるベイキングまたはアニーリングステップを含むことができる。
次に、動作530に示すように、方法500は穿孔された金属アノード電極層146上に有機電子活性領域120を形成するステップまで進む。有機電子活性領域120は、1つ以上の有機層を含む。
方法500がOPV(例えばOPV101)を最適に製造するようにとりわけ適応される一実施態様において、有機電子活性領域120が光活性層122を含む。金属アノード電極層140上に有機電子活性領域120を形成する動作530は、穿孔された金属アノード電極層146上に有機光活性層122を形成するステップを含む。有機光活性層122は、例えば、有機光活性層122を形成するために、穿孔された金属アノード電極層146上で光活性材料のスピンコート、噴霧、印刷、ブラシペインティング、モールディングおよび/または蒸着を含むがこれに限らず、任意の適切な有機フィルム堆積技法によって動作530で、穿孔された金属アノード電極層146上に形成されることができる。例示的な適切な有機光活性材料が、図2を参照して「OPV101」に対するセクション内に上でリストされている。OPV101製作に適応される方法500の例示的な一実施態様において、有機光活性層122はポリ(3−ヘキシルチオフェン):[6,6]−フェニルC61−酪酸メチルエステル(P3HT:PCBM)混和物であり、かつ、(無水の)クロロベンゼン内に10mg/mlのP3HTおよび8mg/mlのPCBMを別々に溶解し、かつ空気中で、室温でおよそ12時間の間かきまぜることによって準備されることが出来る。P3HT:PCBM(1:0.8)混和物が次いで、2つのクロロベンゼン溶液を混合することによって作られ、空気中でおよそ12時間の間45°Cでの磁気撹拌器によるかきまぜがそれに続く。得られたP3HT:PCBM活性ポリマー溶液は、あらゆる解けてないクラスタを除去するために0.45μmポリプロピレン(「PP」)シリンジフィルタによってその後フィルタされる。
方法500がOLED(例えばOLED102)を製造するようにとりわけ適応される一実施態様において、有機電子活性領域120が有機放射性電子発光層126を含む。金属アノード電極層140上に有機電子活性領域120を形成する動作530が代わりとして、穿孔された金属アノード電極層146上に有機放射性電子発光層126を形成するステップを含む。有機放射性電子発光層126は、例えば、有機放射性電子発光層126を形成するために、穿孔された金属アノード電極層146上の光活性材料のスピンコート、噴霧、印刷、ブラシペインティング、モールディングおよび/または蒸着を含むがこれに限らず、任意の適切な有機フィルム堆積技法によって動作530で、穿孔された金属アノード電極層146上に同様に形成されることができる。有機放射性電子発光層126に対する例示的な適切な材料は、例えば、公知技術である、適切なホスト材料、光増感材料およびまたは発光ポリマー材料内に分散されるいくつかの公知の発光染料またはドーパントのいずれか1つを備えることができる。
動作530で穿孔された金属アノード電極層140上の有機電子活性領域120の形成に続いて、方法500はカソード電極層110が少なくとも部分的に有機電子活性領域120上に形成される動作540まで進み、それによってOOD100の製作を完了する。金属アノード電極層140に類似して、カソード電極層110が有機電子活性領域120の有機層(複数層)の上面の少なくとも一部にカソード電極層110を堆積するか、取り付けるか、接着するかまたはさもなければ適切に接続するために任意の適切な手段または方法によって有機電子活性領域120上に形成されることができる。一実施態様において、カソード電極層110が、例えば、物理蒸着、化学蒸着、エピタキシー、エッチング、スパッタリングおよび/または公知技術の他の技法およびそれの組合せを含む任意の適切な堆積技法によって有機電子活性領域120上に形成されることができる。
OPV101製作のために適応される方法500の例示的な一実施態様において、カソード電極層110が好ましくはおよそ100nmの厚さを備えたアルミニウムでできていてかつ熱蒸着によってP3HT:PCBM有機光活性層122上に堆積される。
OODを製造する方法500の他の方法実施態様が、意図された。例えば、方法500がOPV(例えば図2内に示されるOPV101)を製造するためにとりわけ適応される一実施態様において、周知のように、有機電子活性領域120が有機光活性層122に加えて正孔輸送層(図示せず)を任意選択で含むことができる。この種の一実施態様において、穿孔された金属アノード電極層146上に有機電子活性領域120を形成する方法500の動作530が、穿孔された金属アノード電極層146上に正孔輸送層を最初に形成するサブステップを代わりとして含み、それに続いて正孔輸送層上に有機光活性層122を形成し、そしてその後、方法500は、上で議論したように有機電子活性領域(有機光活性層122)上にカソード電極層110を形成するためにステップ540まで進む。OPV101製作に適応される方法500の例示的な一実施態様において、正孔輸送層がPEDOT:PSSのような1つ以上の導電性ポリマーを含み、および有機光活性層122が(P3HT:PCBM)のような光活性電子ドナー−アクセプタ混和物である。PEDOT:PSSは空気中で最適におよそ2000回転数/分で、穿孔されたアノード電極層146上にスピンコートされることができる。PEDOT:PSSは、その堆積の前に0.45μmシリンジフィルタを使用してフィルタされることができる。P3HT:PCBMが続いて、PEDOT:PSS層の上に空気中で最適におよそ700回転数/分でスピンコートされる。好ましくは、PEDOT:PSS層上のP3HT:PCBM堆積の前に、サンプルがホットプレート上へ移されてかつ20分の間空気中で110°Cで乾燥される。PEDOT:PSS層上のP3HT:PCBM堆積の後、得られたサンプルが次いで好ましくはペトリ皿で覆われ、かつステップ540でカソード堆積の前に空気中で最適に20分間乾燥することを可能にされる。
実施態様によっては動作510で、図5で示す方法500の開始の前に、OODを製造する方法500が、図6に示すように、周期的配列142およびサブ波長ナノホール144の幾何学的パラメータを事前定義するための予備設定ステップを更に含むことができる。
図6を参照して、周期的配列142およびサブ波長ナノホール144の幾何学的パラメータを事前定義するためのかつOPV101の最適の製作のためにとりわけ適応される予備設定ステップが示される。上記したように、周期的配列142の光学特性はそれによって入射光161(図2)が有機光活性層122での最適の吸収のためにナノホール144を通して高められた透過を受けることを可能にするために、OPV101内の有機光活性層122の光学特性にマッチするかまたは対応するように好ましくは画定される。図6で示すステップは、この種の高められた光子吸収に影響を及ぼすために実行されることができる。
図6に示すように、周期的配列142およびサブ波長ナノホール144の幾何学的パラメータを事前定義するための予備ステップが、動作610から始まり、少なくとも部分的に金属アノード電極層140上に形成されるべき有機光活性層122のピーク光吸収波長が、測定される。OPV101製作の例示的な一実施態様において、有機光活性層122が、可視スペクトルの緑の領域に対応するおよそ500nmのピーク光吸収波長を有することが動作610で測定されるP3HT:PCBM混和物であるように選ばれることができる。
次に、動作620で、金属アノード電極層140内に形成されるように適応される周期的配列142の所望のピーク光透過波長が、動作610で測定される有機光活性層122のピーク光吸収波長に基づいて画定される。OPV101製作の例示的な一実施態様において、金属アノード電極層140が銀アノード層であるように選ばれる。したがって、動作620で、この銀金属アノード電極層140内に形成されるように適応される周期的配列142の所望のピーク光透過波長が、動作620で測定される有機光活性層122のピーク光吸収波長または500nmに好ましくはマッチするように画定される。
動作620に続いて、周期的配列142の所望の周期数pが、620で測定される周期的配列142の所望のピーク光透過波長、担体基板150の誘電率および金属アノード電極層140の誘電率に少なくとも部分的に基づいて動作630で測定される。周期的配列142の周期数が、公知である等式(1)内の全ての他のパラメータによって、上記の等式(1)内に記載される周期的配列142のピーク光透過波長の第1次近似λSPP(i,j)に基づいて決定されることができる。OPV101製作の例示的な一実施態様において、銀アノード層140内に形成される周期的配列142のピーク透過波長がP3HT:PCBM有機光活性層122のピーク吸収波長に最も近い所望の周期数pが、等式(1)から450nmであると計算される。
次に、動作640で、周期的配列142の所望の光透過帯域幅が有機光活性層122の光吸収帯域幅に基づいて画定される。OPV101製作の例示的な一実施態様において、P3HT:PCBM有機光活性層122の光吸収帯域幅が、400nmから650nmの間で可視スペクトルの緑の領域に対応することは公知である。したがって、周期的配列142の所望の光透過帯域幅は、電磁スペクトルの可視および近赤外領域の範囲内に、または、P3HT:PCBM有機光活性層122の光吸収帯域幅に対応する可視スペクトルの緑の領域を含む、380nmから650nmの間に納まるように選ばれる。
動作640に続いて、ナノホール144の各々の所望の直径dおよび金属アノード電極層140の所望の厚さtが、動作650に示すように、周期的配列142の所望の光透過帯域幅に基づいて画定される。ナノホール周期数pおよび金属アノードタイプが、ピーク光透過波長、またはナノホール配列を通して共鳴して透過する光の特定の波長に依存することが公知である。周期配列142の光透過帯域幅がナノホール直径dおよび金属厚さtに依存することが更に公知である。したがって、例示的なOPV101製作において、380nmから850nmまでの間であると動作640から測定される周期的配列142の所望の光透過帯域幅に基づいて、ナノホール144の各々の直径dおよび銀アノード電極層140の所望の厚さtが、それぞれ、100nmおよびおよそ105nmであると画定される。
動作650に続いて、周期的配列142およびサブ波長ナノホール144の幾何学的パラメータを事前定義するための予備ステップが完了される。金属アノード電極層140が動作650から測定される所望の層厚さhで、動作510で担体基板150上にその後形成されることができるように、OPV101を製作するように適応される図5内に例示される方法500が動作650に続くことができる。例示的なOPV101製作において、銀アノード電極層140がしたがって、動作650から測定される厚さに基づいて担体基板150上におよそ105nmの所望の厚さで形成される。
動作510に続いて、周期的配列142が、ナノホール144の各々に対して(動作650で測定した)所望の直径dで、かつ(動作630で測定した)所望の周期数pで、金属アノード電極層140内の動作520中に形成されることができ、例示的なOPV101製作において、それぞれ、直径dおよび周期数pに対して100nmおよび450nmであると測定される。
動作520に続いて、方法500は、図5内に示されて上で検討されたようにOPV 101製作を完了するためにステップ530および540へ進む。
図7を参照して、方法500の開始の前に金属アノード電極層140内に形成されるべき、かつOLED102を最適に製作するようにとりわけ適応される周期的配列142およびサブ波長ナノホール144の幾何学的パラメータを事前定義するための予備ステップが示される。図7で示す予備設定ステップは、OPV101の製作に適応される図6内に示される対応する予備ステップに類似している。
上記したように、OLED102製作に対して、周期的配列142の光学特性が、光162が有機放射性電子発光層126によって放出される特定の波長(色)が、それ以外は光学的に不透明な金属アノード電極層140を通して透過することをそれによって可能にするために、OLED102内の有機放射性電子発光層126の光学特性にマッチするかまたは対応するように好ましくは画定される。図7で示すステップは、この種の光子透過に影響を及ぼすように実行されることができる。
依然として図7を参照して、図6内に示されるそれに類似して、OLED101製作に適応される周期的配列142およびサブ波長ナノホール144の幾何学的パラメータを事前定義するための予備ステップが動作710から始まり、少なくとも部分的に金属アノード電極層140上に形成されるべき有機放射性電子発光層126のピーク光発光波長が測定される。
次に、動作720で、OPV101製作に適応される動作620に類似して、OLED102製作のための金属アノード電極層140内に形成されるように適応される周期的配列142の所望のピーク光透過波長が、動作710で測定される有機放射性電子発光層126のピーク光発光波長に基づく。
動作720に続いて、周期的配列142の所望の周期数pが、720で測定される周期的配列142の所望のピーク光透過波長、担体基板150の誘電率および金属アノード電極層140の誘電率に少なくとも部分的に基づいて動作730で測定される。周期的配列142の周期数が、動作630にて説明したものに類似して、上記の等式(1)内に記載される周期的配列142のピーク光透過波長の第1次近似λSPP(i,j)に基づいて決定されることができる。
次に、動作750で、OLED102の周期的配列142の所望の光透過帯域幅が有機放射性電子発光層126の光発光帯域幅に基づいて画定され、そしてその後、動作760に示すように、ナノホール144の各々の所望の直径dおよび金属アノード電極層140の所望の厚さhが周期的配列142の所望の光透過帯域幅に基づいて画定されることができる。
動作760に続いて、OLED102製作のための周期的配列142およびサブ波長ナノホール144の幾何学的パラメータを事前定義するための予備ステップが完了され、および、金属アノード電極層140が少なくとも部分的に担体基板150上に(動作750で測定した)所望の厚さhで形成されることができるように、OLED102を製作するように適応される図5内に例示される方法500がその後に動作510から始まることができる。動作510に続いて、周期的配列142が、ナノホール144の各々に対して(動作750で測定した)所望の幾何学的寸法dで、かつ(動作730で測定した)所望の周期数pで、金属アノード電極層140内の動作520中に形成されることができる。動作520に続いて、図5内に示されるように、かつ上記のOPV101製作と関連して同様に記述されるように、方法500はOLED102製作を完了するためにステップ530および540まで進むことができる。
したがって、記述されるように、OOD100ならびに特定の例示的なOPV101およびOLED102構成(「装置」)、ならびにOPV101およびOLED102を製造するためにとりわけ適応されることができるOOD100を製造する方法(「方法」)が、従来のITOベースのOODを改良するために有利には使用されることができる。本発明の実施態様に従う装置および方法が、以下の利点の少なくとも1つ以上を望ましくは提供することができる:
A.より低い製造コスト
穿孔された金属アノード電極層146ベースの装置および方法の特定の実施態様が、ITOと比較してより低い金属アノード材料(例えばAu、AgおよびCu)コストに起因して、従来技術ITOベースのOODと比べて製造するのに望ましくはより少なくコストがかかることができる。更に、透明ITO導体を通して貫通するかつ有機層に不都合に影響を与えるかもしれない有害なUV波長の影響から守るために追加的な保護層を必要とするかもしれない従来技術ITOベースのOODと比較すると、穿孔された金属アノード電極層146は、追加的な保護層の追加なしで有害なUVを防ぐかまたは反射的にフィルタするスペクトルフィルタとして機能するように構成され、それによって製造コストを低下させてかつ製造プロセスを簡単にすることができる。
B.より高度な装置安定性:
その両方が有機層への酸素および湿気の浸透に帰着するかもしれない、曲げの際にクラッキングに影響されやすいかもしれない従来技術OOD用途で使用されるITOの硬い性質および長期にわたる使用の後で劣化するかまたは分解するITOの傾向と比較すると、方法および装置の特定の実施態様で使用される金属アノード材料は、酸素および湿気耐性を望ましくはもたらすことができてかつそれによってOOD装置稼動寿命を長くすることができる。
C.より高いアノード導電率
ITOを使用する従来技術装置は、導電率(担体移動度)と光透過率との間で妥協する。本発明の装置および方法実施態様に従う穿孔された金属アノード層146を形成するのに選ばれるアノード材料は、Ag、AuおよびCuのような導電性金属から選ばれることができ、かつ高められた光透過率のために更に構成され、それによって、従来のITO−OODで存在する妥協を実際上避けることができる。
D.より高い効率
OPV101装置製作に適用されるように、本発明の実施態様の特定の装置および方法はITOベースのOPVと比較して、より高いパワー出力および/またはパワー変換効率の向上を示した。OLED102に適用される特定の実施態様において、有機放射性電子発光層126によって放出されてかつナノホール144を通して透過される光162の強度が高められるように、OLED102の周期ナノホール配列142の光透過特性が構成され、それによって従来のITO−OLEDと比較してOLED102照射および効率の向上された明白な「輝度」に帰着することができる。
試験結果
本発明の一実施態様において、OPV101製作のための図6の予備設定ステップで示される動作620で理論的に決定される450nmのナノホール周期数がP3HT:PCBM有機光活性層122で高められた光子吸収に実際、転換するかどうかを判定するために、複数の穿孔された銀アノード層(以下に「AgSPP」)が、400nmから600nmまで変化する周期数で製作され、および、それぞれのAgSPPの透過強度が実験に基づく比較のために測定された。そのような例示的な試験構成において、ナノホール配列の光子特性がZeiss(登録商標)Axio Imager(登録商標)Mlm光学顕微鏡上で直線偏光によって暗視野照明で特徴づけられた。ナノホール144からの散乱光が、100x対物レンズを使用して収集されてかつPIXIS(登録商標)400BR CCDカメラシステムを備えたPI/Acton(登録商標) MicroSpec(登録商標)−2360分光計を使用して分析された。
図8および表1を参照して後述するように、本発明の1つの実験に基づく実施態様に従う結果は実際、400nmの理論的に決定された周期数と対照的に、450nmの周期数を備えた周期的配列が本発明の一実施態様に従う透過強度ピークおよび帯域幅の好ましい組合せを得ることができることを示す。
図8を参照して、一実施態様に従って、周期数で400nm、450nm、500nm、550nmおよび600nmのそれぞれの周期的ナノホール配列によって穿孔される銀金属アノード層140の透過率曲線810、820、830、840、850および860(すなわち強度対波長)を示すプロット800が示される。400nmから600nmまで変化する周期数で穿孔された銀金属アノード層146が、例示的なOPV101製作に対して適応される図5内に例示される例示的な方法500に従ってガラス担体基板150上に製作された。すなわち、変化する周期数の穿孔された銀金属アノード層146が各々およそ100nmのナノホール幾何学的寸法d(この場合直径)およびおよそ105nmのナノホール高さhを有する。
図8内に示されるガラス担体基板150上に製作されるAgSPPとの比較のために、400nmから600nmまでの同じ変化する周期数を備えたAgSPPがさらにPET担体基板150上に製作される。ガラスおよびPET担体基板150上に製作されたOPV101の穿孔された銀金属アノード層146の測定された(第1次)ピーク光透過波長λSPPが、表1内の列4および5内にそれぞれ異なるナノホール周期数に対して下記で示される。一実施態様に従って、等式(1)に従って計算され推定された(第1次)ピーク光透過波長λSPPが、さらに列2および3内に示される。
Figure 2015507351
表1:Agフィルム上のナノホール配列に対する第1次ピーク透過波長λSPP
図8に示すように、400nmの周期数(曲線810)の例示的な周期的配列142を備えたAgSPPが、およそ500nmの例示的なP3HT:PCBM有機光活性層122のピーク光吸収波長(図示せず)のそれに精密にマッチする(参照番号811の矢印によって指される曲線810上の位置で)486nmの(第1次)ピーク光透過波長λSPPに帰着するとはいえ、486nmのピーク光透過波長λSPPの透過強度811は、一実施態様に従って、実際、およそ0.4任意単位(「a.u.」)で、相対的に低い。図8および表1を観測することから、それは、実際、ガラスおよびPETに対してそれぞれ表1で示す567nmおよび633nmのピーク光透過波長λSPPによって、およそ0.9a.u.の測定された第1次透過強度ピーク821および380nmから850nmの間で測定された帯域幅の最高の組合せを得る450nmの周期数(曲線820)ナノホール配列である。注意されるように、例示的なP3HT:PCBM有機光活性層122は495nmから570nmの間の帯域幅に対応する可視スペクトルの緑の領域内の光子を吸収してかつおよそ480nmのピーク光吸収波長を有する。450nmの周期数の例示的な周期的配列142を備えたAgSPPを製作することは従って、ナノホール144が可視スペクトルの緑の領域内の光子がそれを通して透過することを可能にするのに十分広い(380nmから850nmの間の)透過帯域幅を有し、かつ、選択された波長(ガラスに対して567nmのλSPPまたはPETに対して633nmのλSPP)で高められた光透過を受け、次いで、光起電力変換に対して例示的なP3HT:PCBM有機光活性層122によって実際上吸収されることができることを確実にする。従来のITOに対して450nmの例示的な周期数を備えたAgSPPの透過率の改善が、図9内に更に観測されることができる。
次に図9を参照して、本発明の一実施態様に従って、450nmの周期数を備えたAgSPP層の透過曲線910およびガラス上の従来のITOの透過曲線920のプロット900が示される。図9に示すように、500nmおよび600nmの例示的な波長の間で、従来のITO−OPVに対する曲線910のおよそ0.5a.u.からAgSPPに対する曲線920のおよそ1a.u.まで透過強度の向上に対応している透過の改善が観測される。一実施態様において、図10および11を参照して後述するように、透過のこの改善は従来のITO−OPVと比較して、AgSPP−OPVに対するパワー変換効率(「PCE」)の三倍の向上につながる。
別の例示的な実施態様において、ガラス上のITO−OPVおよび穿孔された銀アノード層ベースのOPV装置(以下に「AgSPP−OPV」)に対する電流密度−電圧(J−V)特性が、それぞれ測定された。このような一実施態様では、ITO(厚さ100nmのITO、20Ω/cm)が図6および7を参照して検討された例示的なOPV101を作るのと実質的に同じプロセスで作られることができる。そのような一実施態様において、例示的なガラス製基板上に2個の例示的な参照ITO−OPVセルが、例示的なガラス製基板上に製作される3個の例示的なAgSPP−OPVセルとの比較のために製作された。関連する電流密度−電圧特性を測定するために、ITO−OPVおよびAgSPP−OPVセルが空気中で、室温で適切なソーラーシミュレータによって照明されて、かつそれらのそれぞれの2−端子電流密度−電圧(J−V)測定値が収集された。例示的なITO−OPVセルの得られた電流密度−電圧特性の比較が例示的なAgSPP−OPVセルに対して帰着し、AgSPP−OPVセルが、例示的なITO−OPVセルのそれに対して3.1倍の例示的な相対的効率向上を示す。したがって、これらの試験結果は、本発明の一実施態様に従う例示的なAgSPP−OPVが、従来のITO−OPVによって満たされないかもしれない高い消費電力および向上した効率を一般的に要求する電子装置を駆動する際にとりわけ適用可能であることができることを示す。
本発明の特定の例示的な実施態様において、任意の適切な所望の周期数または間隔を具体化する周期的ナノフィーチャ配列が、本発明に従うOPVセル上に形成されてかつ任意の適切なまたは所望の構成またはパターンで配置されることができる。そのような実施態様において、周期的ナノホール配列が以下:例えば三角形、正方形、六角形もしくはその他の所望の多角形格子パターン、円形もしくは同心円形パターンまたは円形スロットもしくは同心円形スロットパターン、の1つ以上を備えることができる。
ここで記述される例示的な実施態様は、網羅的であることまたは本発明の範囲を開示される厳密な形式に限定することを意図されない。それらは、他の当業者がその教示を理解することを可能にするために本発明の原理ならびにその応用および実用を説明するために選択されてかつ記述されている。
上記の開示を考慮して当業者に公知であるように、多くの変更および修正がそれの趣旨または範囲から逸脱することなく、本発明の実践において可能である。したがって、本発明の範囲は以下の請求項によって規定される内容に従って解釈されるべきである。
100 OOD
101 OPV
102 OLED
110 カソード電極層
120 有機電子活性領域
122 有機光活性層
126 有機放射性電子発光層
140 金属アノード電極層
142 周期的配列
144 ナノホール
146 穿孔された金属アノード電極層
150 担体基板
151 担体基板
160 光エネルギ
161 光
162 光
170 底部主要面
180 界面
810、820、830、840、850、860 透過曲線
1200 周期的パターン
1201 ナノホール
1208 金属アノード電極層
1300 周期的パターン
1301 中心孔
1302 周期的パターン
1303 環状リング
1305 環状孔または開口部
1307 ナノホール
1308 金属アノード電極層
1400 周期的パターン
1405 環状孔または開口部
1500 周期的パターン
1501 中心孔
1503 環状リング
1507 ナノホール
1509 一体的セル
1600 周期的パターン
1601 中心孔
1603 環状リング
1607 ナノホール
1609 一体的セル
2200、2300、2302、2400、2500、2600 スペクトログラム曲線

Claims (26)

  1. 有機光電子装置であって:
    担体基板;
    少なくとも部分的に前記担体基板上に配置されるアノード電極層であって、サブ波長ナノ構造体の周期的配列を有する前記アノード電極層;
    少なくとも部分的に前記アノード電極層上に配置される有機電子活性領域であって、1つ以上の有機層を備える前記有機電子活性領域;および
    少なくとも部分的に前記有機電子活性領域上に配置されるカソード電極層を備える有機光電子装置。
  2. 前記ナノ構造体が、およそ250ナノメートル(nm)とおよそ1400ナノメートル(nm)との間の周期数を有することを特徴とする請求項1に記載の有機光電子装置。
  3. 前記ナノ構造体が、ナノホールを備えることを特徴とする請求項1に記載の有機光電子装置。
  4. 前記ナノホールが各々、およそ100ナノメートル(nm)の直径を有することを特徴とする請求項3に記載の有機光電子装置。
  5. 前記ナノ構造体が各々、前記アノード電極層の厚さに対応する深さを有することを特徴とする請求項1に記載の有機光電子装置。
  6. 前記アノード層が、金属材料、半導体材料および導電性ポリマー材料のうち少なくとも1つを備え、前記アノード層の仕事関数が、前記有機活性層と互換であることを特徴とする請求項1に記載の有機光電子装置。
  7. 請求項1に記載の有機光電子装置であって、前記有機光電子装置が:
    前記有機電子活性領域が少なくとも部分的に前記アノード電極層上に配置される有機光活性層を備える有機光起電力装置;および
    前記有機電子活性領域が少なくとも部分的に前記アノード電極層上に配置される有機放射性電子発光層を備える有機LED装置、のうち1台を備えることを特徴とする有機光電子装置。
  8. 請求項7に記載の有機光電子装置であって、前記サブ波長ナノ構造体の周期的配列が:
    前記有機光起電力装置の前記有機光活性層の光吸収スペクトル;および
    前記有機LED装置の前記有機放射性電子発光層の光発光スペクトルのうち1つに対応する光透過スペクトルを有することを特徴とする有機光電子装置。
  9. 前記有機LED装置の前記有機放射性電子発光層が、光を放出するように構成され、前記サブ波長ナノ構造体の周期的配列が、前記有機放射性電子発光層によって放出される前記光がそれを通して通ることを可能にするように幾何学的に、光学的にかつ空間的に構成されることを特徴とする請求項7に記載の有機光電子装置。
  10. 前記サブ波長ナノ構造体の周期的配列が、前記ナノ構造体の幾何学的寸法および前記アノード電極層の厚さのうち少なくとも1つの選択によって構成されることができる光透過帯域幅を有することを特徴とする請求項1に記載の有機光電子装置。
  11. 前記有機光起電力装置の前記有機光活性層の前記光吸収スペクトルが、前記サブ波長ナノ構造体の周期的配列の周期数および前記アノード電極層を構成する材料のうち少なくとも1つの選択によって構成されることができることを特徴とする請求項8に記載の有機光電子装置。
  12. 請求項7に記載の有機光電子装置であって、前記有機光活性層が:
    ポリ(3−ヘキシルチオフェン):[6,6]−フェニルC61−酪酸メチルエステル(P3HT:PCBM);および
    ポリ[[9−(1−オクチルノニル)−9H−カルバゾール−2,7−ジイル]−2,5−チオフェンジイル−2,1,3−ベンゾチアジアゾール−4,7−ジイル−2,5−チオフェンジイル]):[6,6]−フェニル−C61−酪酸メチルエステル)(PCDTBT:PC70BM)のうち少なくとも1つを備えることを特徴とする有機光電子装置。
  13. 前記担体基板が、ポリエチレンテレフタレート(PET)および/またはガラスのような可撓性および/または硬い材料を備えることを特徴とする請求項1に記載の有機光電子装置。
  14. 前記有機光起電力装置が、少なくとも部分的に前記アノード電極層と前記有機光活性層との間に配置される有機正孔輸送層を更に備えることを特徴とする請求項7に記載の有機光電子装置。
  15. 請求項14に記載の有機光電子装置であって、前記有機正孔輸送層が:
    ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフエン):ポリ(ポリスチレンスルホン酸)(PEDOT:PSS)を備えることを特徴とする有機光電子装置。
  16. 請求項1に記載の有機光電子装置であって、前記ナノ構造体が:少なくとも1つのナノホール配列、中心ナノホールのまわりに同心円状に配置される複数の環状開口部、中心ナノホールのまわりに同心円状に配置される複数のリングで配置される複数のナノホールおよび環状開口部のうち1つ以上を備えることを特徴とする有機光電子装置。
  17. 前記複数の環状開口部が、前記中心ナノホールのまわりに同心円状に配置される2つの環状開口部を備えることを特徴とする請求項16に記載の有機光電子装置。
  18. 前記ナノ構造体が、六角形、正方形、菱形、矩形または平行四辺形格子のうち少なくとも1つで配置されることを特徴とする請求項16に記載の有機光電子装置。
  19. 有機光電子装置を製造する方法であって、
    少なくとも部分的に担体基板上にアノード電極層を形成するステップ;
    穿孔された金属アノード電極層として画定される前記アノード電極層内にサブ波長ナノ構造体の周期的配列を形成するステップ;
    少なくとも部分的に前記穿孔されたアノード電極層上に有機電子活性領域であって、1つ以上の有機層を備える前記有機電子活性領域を形成するステップ;および
    少なくとも部分的に前記有機電子活性領域上にカソード電極層を形成するステップを含む方法。
  20. 有機光起電力装置を製造する方法であって:
    少なくとも部分的にアノード電極層上に形成されるべき有機光活性層のピーク光吸収波長を測定するステップ;
    前記有機光活性層の前記測定されたピーク光吸収波長に基づいて前記アノード電極層内に形成されるように適応されるサブ波長ナノ構造体の周期的配列の所望のピーク光透過波長を画定するステップ;
    前記サブ波長ナノ構造体の周期的配列の前記所望のピーク光透過波長、前記担体基板の誘電率および前記アノード電極層の誘電率に少なくとも部分的に基づいて前記サブ波長ナノ構造体の周期的配列の所望の周期数を測定するステップ;
    前記有機光活性層の光吸収帯域幅に基づいて前記サブ波長ナノ構造体の周期的配列の所望の光透過帯域幅を画定するステップ;
    前記サブ波長ナノ構造体の周期的配列の前記所望の光透過帯域幅に基づいて前記ナノ構造体の各々の所望の幾何学的寸法および前記アノード電極層の所望の厚さを画定するステップ;
    少なくとも部分的に担体基板上に前記所望の厚さで前記アノード電極層を形成するステップ;
    前記ナノ構造体の各々に対して前記所望の幾何学的寸法でかつ前記所望の周期数で前記アノード電極層内に前記サブ波長ナノ構造体の周期的配列を形成するステップ;
    少なくとも部分的に前記アノード電極層上に有機光活性層を形成するステップ;および
    少なくとも部分的に前記有機光活性層上にカソード電極層を形成するステップを含む方法。
  21. 有機LED装置を製造する方法であって:
    少なくとも部分的にアノード電極層上に形成されるべき有機放射性電子発光層のピーク光発光波長を測定するステップ;
    前記有機放射性電子発光層の前記測定されたピーク光発光波長に基づいて前記アノード電極層内に形成されるように適応されるサブ波長ナノ構造体の周期的配列の所望のピーク光透過波長を画定するステップ;
    前記サブ波長ナノ構造体の周期的配列の前記所望のピーク光透過波長、前記有機放射性電子発光層の誘電率および前記アノード電極層の誘電率に少なくとも部分的に基づいて前記サブ波長ナノ構造体の周期的配列の所望の周期数を測定するステップ;
    前記有機放射性電子発光層の光透過帯域幅に基づいて前記サブ波長ナノ構造体の周期的配列の所望の光透過帯域幅を画定するステップ;
    前記サブ波長ナノ構造体の周期的配列の前記所望の光透過帯域幅に基づいて前記ナノ構造体の各々の所望の幾何学的寸法および前記アノード電極層の所望の厚さを画定するステップ;
    少なくとも部分的に担体基板上に前記所望の厚さで前記アノード電極層を形成するステップ;
    前記ナノ構造体の各々に対して前記所望の幾何学的寸法でかつ前記所望の周期数で前記アノード電極層内に前記サブ波長ナノ構造体の周期的配列を形成するステップ;
    少なくとも部分的に前記アノード電極層上に放射性電子発光層を形成するステップ;および
    少なくとも部分的に前記有機放射性電子発光層上にカソード電極層を形成するステップを含む方法。
  22. 有機光電子装置であって:
    担体基板;
    少なくとも部分的に前記担体基板上に配置されるカソード電極層であって、サブ波長ナノ構造体の周期的配列を有する前記カソード電極層;
    少なくとも部分的に前記カソード電極層上に配置される有機電子活性領域であって、1つ以上の有機層を備える前記有機電子活性領域;および
    少なくとも部分的に前記有機電子活性層上に配置されるアノード電極層を備える有機光電子装置。
  23. 請求項22に記載の有機光電子装置であって、前記有機光電子装置が:
    前記有機電子活性領域が少なくとも部分的に前記カソード電極層上に配置される有機光活性層を備える有機光起電力装置;および
    前記有機電子活性領域が少なくとも部分的に前記カソード電極層上に配置される有機放射性電子発光層を備える有機LED装置のうち1台を備えることを特徴とする有機光電子装置。
  24. 前記有機光起電力装置が、少なくとも部分的に前記アノード電極層と前記有機光活性層との間に配置される有機正孔輸送層を更に備えることを特徴とする請求項23に記載の有機光電子装置。
  25. 請求項24に記載の有機光電子装置であって、前記有機正孔輸送層が:
    ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフエン):ポリ(ポリスチレンスルホン酸)(PEDOT:PSS)を備えることを特徴とする有機光電子装置。
  26. 請求項22に記載の有機光電子装置であって、前記ナノ構造体が:少なくとも1つのナノホール配列、中心ナノホールのまわりに同心円状に配置される複数の環状開口部、中心ナノホールのまわりに同心円状に配置される複数のリングで配置される複数のナノホールおよび環状開口部のうち1つ以上を備えることを特徴とする有機光電子装置。
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