関連出願の相互参照
本出願は、すべて参照により本明細書に組み込まれる、2011年12月2日に出願された米国仮出願第61/566,583号、2011年12月12日に出願された米国仮出願第61/569,455号、2012年1月30日に出願された米国仮出願第61/592,560号、2012年2月13日に出願された米国仮出願第61/598,187号、2012年4月9日に出願された米国仮出願第61/621,880号、および2012年4月16日に出願された米国仮出願第61/624,866号の優先権を主張する。
本開示のいくつかの態様は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細には、複数の周波数、またはトーン、および空間ストリーム上で通信するための方法に関する。
ワイヤレス通信システムに要求される帯域幅要件の増加の問題に対処するために、高いデータスループットを達成しながらマルチプルなユーザ端末がチャネルリソースを共有することによって単一のアクセスポイントと通信することを可能にするための、様々な方式が開発されている。多入力多出力(MIMO)技術は、次世代通信システムのための普及している技法として最近現れた1つのそのような手法を表す。MIMO技術は、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11規格など、いくつかの新生のワイヤレス通信規格において採用されている。IEEE802.11は、(たとえば、数十メートルから数百メートルの)短距離通信用にIEEE802.11委員会によって開発されたワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)エアインターフェース規格のセットを示す。
MIMOシステムは、データ送信のためにマルチプルな(NT個の)送信アンテナとマルチプルな(NR個の)受信アンテナとを採用する。NT個の送信アンテナとNR個の受信アンテナによって形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルとも呼ばれるNS個の独立チャネルに分解され得、ただし、NS=<min{NT,NR}である。NS個の独立チャネルの各々は1つの次元に対応する。マルチプルな送信アンテナおよび受信アンテナによって作り出された追加の次元数が利用された場合、MIMOシステムは改善された性能(たとえば、より高いスループットおよび/またはより大きい信頼性)を与えることができる。
単一のアクセスポイント(AP)とマルチプルなユーザ局(STA)とをもつワイヤレスネットワークでは、アップリンク方向とダウンリンク方向の両方で、異なるユーザ端末に向かってマルチプルチャネル上で同時送信が起こり得る。そのようなシステムには多くの課題が存在する。たとえば、ワイヤレスチャネルにおける遅延拡散がシンボル間干渉(ISI:intersymbol interference)とキャリア間干渉(ICI:inter-carrier interference)とを引き起こし得る。したがって、干渉と意図しないビームフォーミングとを低減するためのデバイスおよび方法が望まれる。
本発明のシステム、方法、およびデバイスは、それぞれいくつかの態様を有しており、それらのうちの単一の態様が単独で本発明の望ましい属性を担うわけではない。以下で、特許請求の範囲によって表される本発明の範囲を限定することなしに、いくつかの特徴について簡単に説明する。この説明を考慮すれば、特に「詳細な説明」と題するセクションを読めば、本発明の特徴が、干渉と意図しないビームフォーミングとを低減することを含む利点をどのように提供するかが理解されよう。
本開示で説明する主題の一態様は、1つまたは複数の時空間ストリーム(space-time stream)上で通信する方法を提供する。本方法は、1MHz以下の帯域幅をもつ第1のストリームのプリコーディングされた部分を送信することを含む。本方法は、少なくとも2つのストリームがあるとき、第1のストリームに対する4μsのサイクリックシフト遅延(cyclic shift delay)をもつ第2のストリームのプリコーディングされた部分を送信することをさらに含む。本方法は、少なくとも3つのストリームがあるとき、第1のストリームに対する4μsのサイクリックシフト遅延をもつ第2のストリームのプリコーディングされた部分と、第1のストリームに対する1μsのサイクリックシフト遅延をもつ第3のストリームのプリコーディングされた部分とを送信することをさらに含む。本方法は、少なくとも4つのストリームがあるとき、第1のストリームに対する4μsのサイクリックシフト遅延をもつ第2のストリームのプリコーディングされた部分と、第1のストリームに対する1μsのサイクリックシフト遅延をもつ第3のストリームのプリコーディングされた部分と、第1のストリームに対する5μsのサイクリックシフト遅延をもつ第4のストリームのプリコーディングされた部分とを送信することをさらに含む。
本開示で説明する主題の別の態様は、1つまたは複数の時空間ストリーム上で通信するように構成されたワイヤレスデバイスを提供する。本デバイスは、各時空間ストリームのサイクリックシフト遅延を決定するように構成されたプロセッサを含む。本デバイスはメモリをさらに含む。本デバイスは、1MHz以下の帯域幅をもつ第1のストリームのプリコーディングされた部分を送信するように構成された送信機をさらに含む。送信機は、少なくとも2つのストリームがあるとき、第1のストリームに対する4μsのサイクリックシフト遅延をもつ第2のストリームのプリコーディングされた部分を送信するようにさらに構成される。送信機は、少なくとも3つのストリームがあるとき、第1のストリームに対する4μsのサイクリックシフト遅延をもつ第2のストリームのプリコーディングされた部分と、第1のストリームに対する1μsのサイクリックシフト遅延をもつ第3のストリームのプリコーディングされた部分とを送信するようにさらに構成される。送信機は、少なくとも4つのストリームがあるとき、第1のストリームに対する4μsのサイクリックシフト遅延をもつ第2のストリームのプリコーディングされた部分と、第1のストリームに対する1μsのサイクリックシフト遅延をもつ第3のストリームのプリコーディングされた部分と、第1のストリームに対する5μsのサイクリックシフト遅延をもつ第4のストリームのプリコーディングされた部分とを送信するようにさらに構成される。
本開示で説明する主題の別の態様は、1つまたは複数の時空間ストリーム上で通信するための装置を提供する。本装置は、1MHz以下の帯域幅をもつ第1のストリームのプリコーディングされた部分を送信するための手段を含む。本装置は、少なくとも2つのストリームがあるとき、第1のストリームに対する4μsのサイクリックシフト遅延をもつ第2のストリームのプリコーディングされた部分を送信するための手段をさらに含む。本装置は、少なくとも3つのストリームがあるとき、第1のストリームに対する4μsのサイクリックシフト遅延をもつ第2のストリームのプリコーディングされた部分と、第1のストリームに対する1μsのサイクリックシフト遅延をもつ第3のストリームのプリコーディングされた部分とを送信するための手段をさらに含む。本装置は、少なくとも4つのストリームがあるとき、第1のストリームに対する4μsのサイクリックシフト遅延をもつ第2のストリームのプリコーディングされた部分と、第1のストリームに対する1μsのサイクリックシフト遅延をもつ第3のストリームのプリコーディングされた部分と、第1のストリームに対する5μsのサイクリックシフト遅延をもつ第4のストリームのプリコーディングされた部分とを送信するための手段をさらに含む。
本開示で説明する主題の別の態様は非一時的コンピュータ可読媒体を提供する。媒体は、実行されたときに、1MHz以下の帯域幅をもつ第1のストリームのプリコーディングされた部分を送信することを装置に行わせるコードを含む。媒体は、実行されたときに、少なくとも2つのストリームがあるとき、第1のストリームに対する4μsのサイクリックシフト遅延をもつ第2のストリームのプリコーディングされた部分を送信することを装置に行わせるコードをさらに含む。媒体は、実行されたときに、少なくとも3つのストリームがあるとき、第1のストリームに対する4μsのサイクリックシフト遅延をもつ第2のストリームのプリコーディングされた部分と、第1のストリームに対する1μsのサイクリックシフト遅延をもつ第3のストリームのプリコーディングされた部分とを送信することを装置に行わせるコードをさらに含む。媒体は、実行されたときに、少なくとも4つのストリームがあるとき、第1のストリームに対する4μsのサイクリックシフト遅延をもつ第2のストリームのプリコーディングされた部分と、第1のストリームに対する1μsのサイクリックシフト遅延をもつ第3のストリームのプリコーディングされた部分と、第1のストリームに対する5μsのサイクリックシフト遅延をもつ第4のストリームのプリコーディングされた部分とを送信することを装置に行わせるコードをさらに含む。
本開示で説明する主題の別の態様は、1つまたは複数の時空間ストリーム上で通信する別の方法を提供する。本方法は、2MHz以下の帯域幅をもつ第1のストリームを送信することを含む。本方法は、少なくとも2つのストリームがあるとき、周期の1/2に等しい第1のストリームに対するサイクリックシフト遅延をもつ第2のストリームを送信することをさらに含む。本方法は、少なくとも3つのストリームがあるとき、周期の1/4に等しい第1のストリームと第2のストリームとのうちの一方に対するサイクリックシフト遅延をもつ第3のストリームを送信することをさらに含む。本方法は、少なくとも4つのストリームがあるとき、周期の1/4に等しい第1のストリームと第2のストリームとのうちの他方に対するサイクリックシフト遅延をもつ第4のストリームを送信することをさらに含む。
本開示で説明する主題の別の態様は、1つまたは複数の時空間ストリーム上で通信するように構成された別のワイヤレスデバイスを提供する。本デバイスは、各時空間ストリームのサイクリックシフト遅延を決定するように構成されたプロセッサを含む。本デバイスはメモリをさらに含む。本デバイスは、2MHz以下の帯域幅をもつ第1のストリームを送信するように構成された送信機をさらに含む。送信機は、少なくとも2つのストリームがあるとき、周期の1/2に等しい第1のストリームに対するサイクリックシフト遅延をもつ第2のストリームを送信するようにさらに構成される。送信機は、少なくとも3つのストリームがあるとき、周期の1/4に等しい第1のストリームと第2のストリームとのうちの一方に対するサイクリックシフト遅延をもつ第3のストリームを送信するようにさらに構成される。送信機は、少なくとも4つのストリームがあるとき、周期の1/4に等しい第1のストリームと第2のストリームとのうちの他方に対するサイクリックシフト遅延をもつ第4のストリームを送信するようにさらに構成される。
本開示で説明する主題の別の態様は、1つまたは複数の時空間ストリーム上で通信するための別の装置を提供する。本装置は、2MHz以下の帯域幅をもつ第1のストリームを送信するための手段を含む。本装置は、少なくとも2つのストリームがあるとき、周期の1/2に等しい第1のストリームに対するサイクリックシフト遅延をもつ第2のストリームを送信するための手段をさらに含む。本装置は、少なくとも3つのストリームがあるとき、周期の1/4に等しい第1のストリームと第2のストリームとのうちの一方に対するサイクリックシフト遅延をもつ第3のストリームを送信するための手段をさらに含む。本装置は、少なくとも4つのストリームがあるとき、周期の1/4に等しい第1のストリームと第2のストリームとのうちの他方に対するサイクリックシフト遅延をもつ第4のストリームを送信するための手段をさらに含む。
本開示で説明する主題の別の態様は別の非一時的コンピュータ可読媒体を提供する。媒体は、実行されたときに、2MHz以下の帯域幅をもつ第1のストリームを送信することを装置に行わせるコードを含む。媒体は、実行されたときに、少なくとも2つのストリームがあるとき、周期の1/2に等しい第1のストリームに対するサイクリックシフト遅延をもつ第2のストリームを送信することを装置に行わせるコードをさらに含む。媒体は、実行されたときに、少なくとも3つのストリームがあるとき、周期の1/4に等しい第1のストリームと第2のストリームとのうちの一方に対するサイクリックシフト遅延をもつ第3のストリームを送信することを装置に行わせるコードをさらに含む。媒体は、実行されたときに、少なくとも4つのストリームがあるとき、周期の1/4に等しい第1のストリームと第2のストリームとのうちの他方に対するサイクリックシフト遅延をもつ第4のストリームを送信することを装置に行わせるコードをさらに含む。
本開示の上述の特徴が詳細に理解され得るように、添付の図面にその一部を示す態様を参照することによって、上記で手短に要約したより具体的な説明が得られ得る。ただし、その説明は他の等しく有効な態様に通じ得るので、添付の図面は、本開示のいくつかの典型的な態様のみを示し、したがって、本開示の範囲を限定するものと見なすべきではないことに留意されたい。
通信ネットワークの一態様の図。
アクセスポイントとユーザ端末との一態様のブロック図。
ワイヤレスデバイスの一態様のブロック図。
OFDM変調器の設計のブロック図。
M=4個の送信アンテナの例示的な例のための適用されたサイクリックシフトをもつサイクリック遅延ダイバーシティを示す図。
物理レイヤパケットのプリアンブルとペイロードとの例示的な構造を示すブロック図。
いくつかの実装形態による、実質的に1MHzの帯域幅上での送信のための物理レイヤパケットのプリアンブルとペイロードとの例示的な構造を示すブロック図。
シングルセグメントモードによる、実質的に2MHzの帯域幅上での送信のための物理レイヤパケットのプリアンブルとペイロードとの例示的な構造を示すブロック図。
マルチセグメントモードによる、2MHzの帯域幅上での送信のための物理レイヤパケットのプリアンブルとペイロードとの例示的な構造を示すブロック図。
一実施形態による、2MHz実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す図。
一実施形態による、2MHz実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す図。
一実施形態による、2MHz実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す図。
一実施形態による、2MHz実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す図。
一実施形態による、2MHz実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す図。
一実施形態による、2MHzマルチセグメント実装形態のオムニ部分(omni portion)についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す図。
一実施形態による、2MHzマルチセグメント実装形態のオムニ部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す図。
一実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す図。
一実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す図。
一実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す図。
一実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す図。
一実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す図。
一実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す図。
一実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す図。
一実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す図。
一実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す図。
一実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す図。
一実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す図。
一実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す図。
一実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す図。
一実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す図。
一実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す図。
1つまたは複数の時空間ストリーム上で通信するための例示的な方法のフローチャート。
図1の通信ネットワーク内で採用され得る例示的なワイヤレスデバイスの機能ブロック図。
1つまたは複数の時空間ストリーム上で通信するための別の例示的な方法のフローチャート。
図1の通信ネットワーク内で採用され得る別の例示的なワイヤレスデバイスの機能ブロック図。
1つまたは複数の時空間ストリーム上で通信するための別の例示的な方法のフローチャート。
図1の通信ネットワーク内で採用され得る別の例示的なワイヤレスデバイスの機能ブロック図。
1つまたは複数の時空間ストリーム上で通信するための別の例示的な方法のフローチャート。
図1の通信ネットワーク内で採用され得る別の例示的なワイヤレスデバイスの機能ブロック図。
詳細な説明
添付の図面を参照しながら本開示の様々な態様について以下でより詳細に説明する。ただし、本開示は、多くの異なる形態で実施され得、本開示全体にわたって提示する任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈すべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が周到で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように与えるものである。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本開示の他の態様とは無関係に実装されるにせよ、本開示の他の態様と組み合わせて実装されるにせよ、本明細書の本開示のいかなる態様をもカバーするものであることを、当業者なら諒解されたい。たとえば、本明細書に記載の態様をいくつ使用しても、装置は実装され得るか、または方法は実施され得る。さらに、本開示の範囲は、本明細書に記載の本開示の様々な態様に加えてまたはそれらの態様以外に、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実施されるそのような装置または方法をカバーするものとする。本明細書で開示する本開示のいずれの態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって実施され得ることを理解されたい。
本明細書では特定の態様について説明するが、これらの態様の多くの変形および置換は本開示の範囲内に入る。説明する態様のいくつかの利益および利点に言及するが、本開示の範囲は特定の利益、使用、または目的に限定されるものではない。むしろ、本開示の態様は、様々なワイヤレス技術、システム構成、ネットワーク、および伝送プロトコルに広く適用可能であるものとし、それらのいくつかを例として、図および態様についての以下の説明において示す。詳細な説明、および図面は、本開示を限定するものではなく説明するものにすぎない。
本明細書に記載の技法は、直交多重化方式に基づく通信システムを含む、様々なブロードバンドワイヤレス通信システムに使用され得る。そのような通信システムの例としては、空間分割多元接続(SDMA)、時分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システムなどがある。SDMAシステムは、マルチプルなユーザ端末に属するデータを同時に送信するために十分に異なる方向を利用し得る。TDMAシステムは、送信信号を異なるタイムスロットに分割することによって、マルチプルなユーザ端末が同じ周波数チャネルを共有することを可能にし得、各タイムスロットは異なるユーザ端末に割り当てられる。TDMAシステムは、GSM(登録商標)または当技術分野で知られている何らかの他の規格を実装し得る。OFDMAシステムは、全システム帯域幅をマルチプルな直交サブキャリアに区分する変調技法である、直交周波数分割多重化(OFDM)を利用する。これらのサブキャリアは、トーン、ビンなどと呼ばれることもある。OFDMでは、各サブキャリアは独立してデータで変調され得る。OFDMシステムは、IEEE802.11または当技術分野で知られている何らかの他の規格を実装し得る。SC−FDMAシステムは、システム帯域幅にわたって分散されたサブキャリア上で送信するためのインターリーブFDMA(IFDMA)、隣接サブキャリアのブロック上で送信するための局所FDMA(LFDMA)、または隣接サブキャリアのマルチプルなブロック上で送信するための拡張FDMA(EFDMA)を利用し得る。概して、変調シンボルは、OFDMでは周波数領域で、SC−FDMAでは時間領域で送られる。SC−FDMAシステムは、3GPP−LTE(第3世代パートナーシッププロジェクトロングタームエボリューション(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution))または他の規格を実装し得る。
普及しているワイヤレスネットワーク技術は、様々なタイプのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を含み得る。WLANは、広く使用されるネットワーキングプロトコルを採用して、近隣のデバイスを互いに相互接続するために使用され得る。本明細書で説明する様々な態様は、WIFI(登録商標)など、任意の通信規格に、またはより一般的に、ワイヤレスプロトコルのIEEE802.11ファミリーの任意のメンバーに適用され得る。たとえば、本明細書で説明する様々な態様は、サブ1GHz帯域を使用することができるIEEE802.11ahプロトコルの一部として使用され得る。
いくつかの態様では、サブギガヘルツ帯域におけるワイヤレス信号は、直交周波数分割多重化(OFDM)、直接シーケンススペクトル拡散(DSSS:direct-sequence spread spectrum)通信、OFDMとDSSS通信との組合せ、または他の方式を使用して、802.11ahプロトコルに従って送信され得る。802.11ahプロトコルの実装形態は、センサ、メータリング、およびスマートグリッドネットワークのために使用され得る。有利には、802.11ahプロトコルを実装するいくつかのデバイスの態様は、他のワイヤレスプロトコルを実装するデバイスよりも少ない電力を消費し得、および/または比較的長い距離、たとえば約1キロメートル以上にわたってワイヤレス信号を送信するために使用され得る。
いくつかの実装形態では、WLANは、ワイヤレスネットワークにアクセスする構成要素である様々なデバイスを含む。たとえば、2つのタイプのデバイス、すなわちアクセスポイント(「AP」)およびクライアント(ユーザ端末または「STA」とも呼ばれる)が存在し得る。概して、APは、WLANのためのハブまたはベースユーザ端末として働き、STAはWLANのユーザとして働く。たとえば、STAはラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、モバイルフォンなどであり得る。一例では、STAは、インターネットまたは他のワイドエリアネットワークへの一般的接続性を得るためにWIFI(登録商標)(たとえば、802.11ahなどのIEEE802.11プロトコル)準拠ワイヤレスリンクを介してAPに接続する。いくつかの実装形態では、STAはAPとして使用されることもある。
アクセスポイント(「AP」)はまた、ノードB、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、eノードB、ベースユーザ端末コントローラ(「BSC」)、ベーストランシーバユーザ端末(「BTS」)、ベースユーザ端末(「BS」)、トランシーバ機能(「TF」)、無線ルータ、無線トランシーバ、または何らかの他の用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、あるいはそれらのいずれかとして知られていることがある。
ユーザ端末(「UT」)はまた、アクセス端末(「AT」)、加入者ユーザ端末、加入者ユニット、モバイルユーザ端末、リモートユーザ端末、リモート端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ機器、または何らかの他の用語を含むか、それらのいずれかとして実装されるか、あるいはそれらのいずれかとして知られていることがある。いくつかの実装形態では、アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(「SIP」)フォン、ワイヤレスローカルループ(「WLL」)ユーザ端末、携帯情報端末(「PDA」)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された何らかの他の好適な処理デバイスを備え得る。したがって、本明細書で教示する1つまたは複数の態様は、電話(たとえば、セルラーフォンまたはスマートフォン)、コンピュータ(たとえば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ヘッドセット、ポータブルコンピューティングデバイス(たとえば、個人情報端末)、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽またはビデオデバイス、あるいは衛星ラジオ)、ゲームデバイスまたはシステム、全地球測位システムデバイス、あるいはワイヤレス媒体を介して通信するように構成された他の好適なデバイスに組み込まれ得る。
上記で説明したように、本明細書で説明するデバイスのいくつかは、たとえば、802.11ah規格を実装し得る。そのようなデバイスは、UTとして使用されるのか、APとして使用されるのか、他のデバイスとして使用されるのかにかかわらず、スマートメータリングのためにまたはスマートグリッドネットワークにおいて使用され得る。そのようなデバイスは、センサアプリケーションを与えるか、またはホームオートメーションにおいて使用され得る。デバイスは、代わりにまたは追加として、たとえばパーソナルヘルスケアのためにヘルスケアコンテキストにおいて使用され得る。それらのデバイスはまた、(たとえばホットスポットとともに使用する)拡張された範囲のインターネット接続性を可能にするために、またはマシンツーマシン通信を実装するために、監視のために使用され得る。
図1に、アクセスポイントとユーザ端末とを含む通信システム100の一態様を示す。システム100は、たとえば、多元接続多入力多出力(MIMO)システムを備え得る。簡単のために、図1には1つのアクセスポイント110だけを示してある。アクセスポイントは、概して、ユーザ端末と通信する固定ユーザ端末であり、ベースユーザ端末としてまたは何らかの他の用語を使用して呼ばれることもある。ユーザ端末は、固定式でも移動式でもよく、モバイルユーザ端末またはワイヤレスデバイスとして、または何らかの他の用語を使用して呼ばれることもある。アクセスポイント110は、ダウンリンクおよびアップリンク上で所与の瞬間において1つまたは複数のユーザ端末120と通信し得る。ダウンリンク(すなわち、順方向リンク)はアクセスポイントからユーザ端末への通信リンクであり、アップリンク(すなわち、逆方向リンク)はユーザ端末からアクセスポイントへの通信リンクである。ユーザ端末はまた、別のユーザ端末とピアツーピアで通信し得る。システムコントローラ130が、アクセスポイントに結合し、アクセスポイントの調整および制御を行う。
システム100は、ダウンリンクおよびアップリンク上でのデータ伝送のためにマルチプルな送信アンテナおよびマルチプルな受信アンテナを採用する。アクセスポイント110は、Nap個のアンテナを備え、ダウンリンク伝送では多入力(MI)を表し、アップリンク伝送では多出力(MO)を表す。K個の選択されたユーザ端末120のセットは、ダウンリンク伝送では多出力を集合的に表し、アップリンク伝送では多入力を集合的に表す。いくつかの実施形態では、K個のユーザ端末のためのデータシンボルストリームが、何らかの手段によって、コード、周波数または時間で多重化されない場合、Nap≧K≧1であることが望ましいことがある。いくつかの実施形態では、TDMA技法、CDMAを用いた異なるコードチャネル、OFDMを用いたサブバンドの独立セットなどを使用してデータシンボルストリームが多重化され得る場合、KはNapよりも大きくなり得る。各選択されたユーザ端末は、ユーザ固有のデータをアクセスポイントに送信し、および/またはアクセスポイントからユーザ固有のデータを受信し得る。概して、各選択されたユーザ端末は、1つまたは複数のアンテナを備え得る(すなわち、Nut≧1)。Κ個の選択されたユーザ端末は、同じ数のアンテナを有することができ、あるいは1つまたは複数のユーザ端末は、異なる数のアンテナを有し得る。
システム100は、時分割複信(TDD)システムまたは周波数分割複信(FDD)システムであり得る。TDDシステムの場合、ダウンリンクとアップリンクは同じ周波数帯域を共有する。FDDシステムの場合、ダウンリンクとアップリンクは異なる周波数帯域を使用する。システム100はまた、伝送のために単一のキャリアまたは複数のキャリアを利用し得る。各ユーザ端末は、(たとえば、コストを抑えるために)単一のアンテナを装備するか、または(たとえば、追加コストがサポートされ得る場合)複数のアンテナを装備し得る。送信/受信を異なるタイムスロットに分割し、各タイムスロットが異なるユーザ端末120に割り当てられ得ることにより、ユーザ端末120が同じ周波数チャネルを共有する場合、システム100はTDMAシステムでもあり得る。
図2に、システム100内のアクセスポイント110と2つのユーザ端末120mおよび120xとのブロック図を示す。アクセスポイント110は、Nt個のアンテナ224a〜224mを備える。ユーザ端末120mは、Nut,m個のアンテナ252ma〜252muを備え、ユーザ端末120xは、Nut,x個のアンテナ252xa〜252xuを備える。アクセスポイント110は、ダウンリンクでは送信エンティティであり、アップリンクでは受信エンティティである。ユーザ端末120は、アップリンクでは送信エンティティであり、ダウンリンクでは受信エンティティである。本明細書で使用する「送信エンティティ」は、ワイヤレスチャネルを介してデータを送信することが可能な独立動作型の装置またはデバイスであり、「受信エンティティ」は、ワイヤレスチャネルを介してデータを受信することが可能な独立動作型の装置またはデバイスである。以下の説明では、下付き文字「dn」はダウンリンクを示し、下付き文字「up」はアップリンクを示し、Nup個のユーザ端末がアップリンク上での同時送信のために選択され、Ndn個のユーザ端末がダウンリンク上での同時送信のために選択される。NupはNdnに等しくても等しくなくてもよく、NupおよびNdnは静的値であるかまたはスケジューリング間隔ごとに変化し得る。アクセスポイント110および/またはユーザ端末120においてビームステアリングまたは何らかの他の空間処理技法が使用され得る。
アップリンク上では、アップリンク伝送のために選択された各ユーザ端末120において、TXデータプロセッサ288が、データソース286からトラフィックデータを受信し、コントローラ280から制御データを受信する。TXデータプロセッサ288は、ユーザ端末のために選択されたレートに関連するコーディングおよび変調方式に基づいて、ユーザ端末のためにトラフィックデータを処理(たとえば、符号化、インターリーブ、および変調)し、データシンボルストリームを与える。TX空間プロセッサ290は、データシンボルストリームに対して空間処理を実行し、Nut,m個の送信シンボルストリームをNut,m個のアンテナに与える。各送信機ユニット(TMTR)254は、それぞれの送信シンボルストリームを受信および処理(たとえば、アナログ変換、増幅、フィルタ処理、および周波数アップコンバート)してアップリンク信号を生成する。Nut,m個の送信機ユニット254は、Nut,m個のアンテナ252からの送信のために、たとえばアクセスポイント110に送信するために、Nut,m個のアップリンク信号を与える。
いくつかの態様では、Nup個のユーザ端末がアップリンク上での同時送信のためにスケジュールされ得る。これらのユーザ端末の各々は、そのそれぞれのデータシンボルストリームに対して空間処理を実行し、アップリンク上で送信シンボルストリームのそれのそれぞれのセットをアクセスポイント110に送信し得る。
アクセスポイント110において、Nap個のアンテナ224a〜224mは、アップリンク上で送信するすべてのNup個のユーザ端末からアップリンク信号を受信する。各アンテナ224は、受信信号をそれぞれの受信機ユニット(RCVR)222に与える。各受信機ユニット222は、送信機ユニット254によって実行された処理に相補的な処理を実行し、受信シンボルストリームを与える。RX空間プロセッサ240は、Nap個の受信機ユニット222からのNap個の受信シンボルストリームに対して受信機空間処理を実行し、Nup個の復元されたアップリンクデータシンボルストリームを与える。受信機空間処理は、チャネル相関行列反転(CCMI:channel correlation matrix inversion)、最小平均2乗誤差(MMSE:minimum mean square error)、ソフト干渉消去(SIC:soft interference cancellation)、または何らかの他の技法に従って実行され得る。各復元されたアップリンクデータシンボルストリームは、それぞれのユーザ端末によって送信されたデータシンボルストリームの推定値である。RXデータプロセッサ242は、復号データを得るために、そのストリームのために使用されたレートに応じて各復元されたアップリンクデータシンボルストリームを処理(たとえば、復調、デインターリーブ、および復号)する。各ユーザ端末の復号データは、記憶のためにデータシンク244に与えられ、および/またはさらなる処理のためにコントローラ230に与えられ得る。
ダウンリンク上では、アクセスポイント110において、TXデータプロセッサ210が、ダウンリンク伝送のためにスケジュールされたNdn個のユーザ端末のためのトラフィックデータをデータソース208から受信し、コントローラ230から制御データを受信し、場合によってはスケジューラ234から他のデータを受信する。様々なタイプのデータが異なるトランスポートチャネル上で送信され得る。TXデータプロセッサ210は、各ユーザ端末のために選択されたレートに基づいてそのユーザ端末のトラフィックデータを処理(たとえば、符号化、インターリーブ、変調)する。TXデータプロセッサ210は、Ndn個のダウンリンクデータシンボルストリームをNdn個のユーザ端末に与える。TX空間プロセッサ220は、Ndn個のダウンリンクデータシンボルストリームに対して(プリコーディングまたはビームフォーミングなどの)空間処理を実行し、Nap個の送信シンボルストリームをNap個のアンテナに与える。各送信機ユニット222は、それぞれの送信シンボルストリームを受信し、処理して、ダウンリンク信号を生成する。Nap個の送信機ユニット222は、Nap個のアンテナ224からの送信のために、たとえばユーザ端末120に送信するために、Nap個のダウンリンク信号を与え得る。
各ユーザ端末120において、Nut,m個のアンテナ252は、アクセスポイント110からNap個のダウンリンク信号を受信する。各受信機ユニット254は、関連するアンテナ252からの受信信号を処理し、受信シンボルストリームを与える。RX空間プロセッサ260は、Nut,m個の受信機ユニット254からのNut,m個の受信シンボルストリームに対して受信機空間処理を実行し、復元されたダウンリンクデータシンボルストリームをユーザ端末120に与える。受信機空間処理は、CCMI、MMSE、または何らかの他の技法に従って実行され得る。RXデータプロセッサ270は、復元されたダウンリンクデータシンボルストリームを処理(たとえば、復調、デインターリーブおよび復号)して、ユーザ端末のための復号データを取得する。
各ユーザ端末120において、チャネル推定器278は、ダウンリンクチャネル応答を推定し、チャネル利得推定値、SNR推定値、雑音分散などを含み得る、ダウンリンクチャネル推定値を与える。同様に、チャネル推定器228は、アップリンクチャネル応答を推定し、アップリンクチャネル推定値を与える。各ユーザ端末のコントローラ280は、一般に、そのユーザ端末のダウンリンクチャネル応答行列Hdn,mに基づいてユーザ端末の空間フィルタ行列を導出する。コントローラ230は、有効アップリンクチャネル応答行列Hup,effに基づいてアクセスポイントに関する空間フィルタ行列を導出する。各ユーザ端末のコントローラ280は、フィードバック情報(たとえば、ダウンリンクおよび/またはアップリンク固有ベクトル、固有値、SNR推定値など)をアクセスポイント110に送り得る。コントローラ230およびコントローラ280はまた、それぞれ、アクセスポイント110およびユーザ端末120における様々な処理ユニットの動作を制御し得る。
図3に、通信システム100内で採用され得るワイヤレスデバイス302において利用され得る様々な構成要素を示す。ワイヤレスデバイス302は、本明細書で説明する様々な方法を実装するように構成され得るデバイスの一例である。ワイヤレスデバイス302は、アクセスポイント110またはユーザ端末120を実装し得る。
ワイヤレスデバイス302は、ワイヤレスデバイス302の動作を制御するプロセッサ304を含み得る。プロセッサ304は中央処理ユニット(CPU)と呼ばれることもある。読取り専用メモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含み得るメモリ306は、命令とデータとをプロセッサ304に与える。メモリ306の一部分は不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)をも含み得る。プロセッサ304は、メモリ306内に記憶されたプログラム命令に基づいて論理演算および算術演算を実行し得る。メモリ306中の命令は、本明細書で説明する方法を実装するように実行可能であり得る。
プロセッサ304は、1つまたは複数のプロセッサとともに実装された処理システムを備えるか、またはそれの構成要素であり得る。1つまたは複数のプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、コントローラ、ステートマシン、ゲート論理、個別ハードウェア構成要素、専用ハードウェア有限ステートマシン、あるいは情報の計算または他の操作を実行することができる任意の他の好適なエンティティの任意の組合せを用いて実装され得る。
処理システムは、ソフトウェアを記憶するための機械可読媒体をも含み得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、任意のタイプの命令を意味すると広く解釈されたい。命令は、(たとえば、ソースコード形式、バイナリコード形式、実行可能コード形式、または任意の他の好適なコード形式の)コードを含み得る。命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに、本明細書で説明する様々な機能を処理システムに実行させる。
ワイヤレスデバイス302はまた、ワイヤレスデバイス302と遠隔ロケーションとの間のデータの送信および受信を可能にするために送信機310と受信機312とを含み得るハウジング308を含み得る。送信機310と受信機312とは組み合わされてトランシーバ314になり得る。単一または複数の送信アンテナ316が、ハウジング308に取り付けられ、トランシーバ314に電気的に結合され得る。ワイヤレスデバイス302はまた、複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバを含み得る(図示せず)。
ワイヤレスデバイス302はまた、トランシーバ314によって受信された信号のレベルを検出し、定量化するために使用され得る信号検出器318を含み得る。信号検出器318は、そのような信号を、総エネルギー、シンボルごとのサブキャリア当たりのエネルギー、電力スペクトル密度、および他の信号として検出し得る。ワイヤレスデバイス302はまた、信号を処理する際に使用するためのデジタル信号プロセッサ(DSP)320を含み得る。
ワイヤレスデバイス302の様々な構成要素は、データバスに加えて、電力バスと、制御信号バスと、ステータス信号バスとを含み得る、バスシステム322によって互いに結合され得る。
いくつかの態様では、図1に示したシステム100はOFDMを使用する。上記で説明したように、複数のサブキャリアが、OFDMシステムにおいて独立してデータで変調され得る。さらに、OFDMシステムのいくつかの態様では、各サブキャリアを送信するために複数の空間チャネルが使用され得る。いくつかの態様では、空間チャネルは空間ストリームと呼ばれる。各空間ストリームは、たとえば、ワイヤレスノードのアンテナに対応し、そのアンテナを使用して送信され得る。以下のいくつかの態様についてOFDMシステムに関して説明するが、他のシステムが使用され得、システム100は他の手段または通信モードを実装し得ることを当業者なら諒解されよう。
本明細書で説明するいくつかの態様は、送信に先立ってシンボルをインターリーブまたは置換(permute)するために使用され得る。いくつかの態様では、シンボルは、コードワードに対応するか、またはコードワードのサブセットを備える。シンボルは、コードワードからの連続するシンボルを備え得、選択された空間ストリームを使用して非隣接トーン上で送信され得る。シンボルは、たとえば32または64QAMマッパーによってマッピングされた、変調されたシンボルを備え得、単一のOFDMシンボル中で送信され得る。他のコードワードからの変調されたシンボルもOFDMシンボル中で送信され得る。いくつかの態様では、少なくとも1つのコードワードのシンボルが、送信のためにトーンおよび空間ストリームにマッピングされ得る。マッピングによって、コードワードのシンボルはトーンおよび/または空間ストリームのうちで拡散されて、送信するときの周波数、時間、および/または空間ダイバーシティが与えられ得る。
図4に、OFDM変調器400の設計のブロック図を示す。様々な実施形態では、OFDM変調器400は、図2の送信機222a〜222mおよび送信機254m〜354xuまたは図3の送信機310のうちの1つまたは複数中に含まれ得る。いくつかの実施形態では、OFDM変調器400は、TX空間プロセッサ220、290m、および290xのうちの1つまたは複数中に含まれ得る。図示した実施形態では、OFDM変調器400、シンボルツーサブキャリア(symbol-to-subcarrier)マッパー410が出力シンボルを受信し、NFFT個の総サブキャリアにマッピングする。各OFDMシンボル期間において、IFFT412は、NFFT点逆離散フーリエ変換(IDFT)を用いてNFFT個の総サブキャリアのためのNFFT個の出力シンボルを時間領域に変換し、NFFT個の時間領域サンプルを含んでいる有効部分を与える。各サンプルは、1チップ期間中に送信されるべき複素数値であり得る。並直列(P/S:parallel-to-serial)変換器414が、有効部分中のNFFT個のサンプルを直列化することができる。サイクリックプレフィックス生成器416が、有効部分の最後のNcp個のサンプルをコピーすることができ、これらのNcp個のサンプルを有効部分の前方に付加して、NFFT+Ncp個のサンプルを含んでいるOFDMシンボルを形成し、ここで、Ncpは、以下で説明するサイクリックプレフィックスである。したがって、各OFDMシンボルは、NFFT個のサンプルの有効部分と、Ncp個のサンプルのサイクリックプレフィックスとを含んでいる。サイクリックプレフィックスは、ワイヤレスチャネル中の遅延拡散によって引き起こされるシンボル間干渉(ISI)とキャリア間干渉(ICI)とを低減するために使用され得る。
いくつかの実施形態では、基地局から送信するためにサイクリック遅延ダイバーシティ(CDD:cyclic delay diversity)方式が使用され得る。サイクリック遅延ダイバーシティ(CDD)を使用して、MIMO送信において周波数ダイバーシティを生み出すことができ、それにより誤り率性能が改善され得る。サイクリック遅延ダイバーシティを用いると、各送信アンテナのOFDMシンボルは、以下で説明するように、異なる量だけ循環的に遅延され得る。M個の異なる循環的に遅延された信号は、M個の送信アンテナから送信され得る。
本開示の一実施形態では、(ゼロの基準サイクリック遅延をもつ1つの送信アンテナを除く)各送信アンテナのサイクリック遅延tmは、システムにおける最大予想遅延拡散よりも大きくなるように選択され得る。サイクリックプレフィックス長Ncpは、それがシステムにおける最大予想遅延拡散よりも大きくなるように選択され得る。したがって、各送信アンテナのサイクリック遅延は、サイクリックプレフィックス長の整数倍になるように選択され得る。
いくつかの実施形態では、サイクリック遅延は、サイクリックシフト遅延(CSD:cyclic shift delay)モジュールにおいて実装され得る。CSDモジュールは、他のシンボルストリームに対して、たとえば第1のストリームに対して、インターリーブされたトーンに関連するかまたはマッピングされたシンボルを遅延分だけシフトさせることができる。いくつかの態様では、各CSDモジュールは、それぞれのストリームにおいてコードワードに関連付けられたシンボルを受信し、それぞれの遅延分だけシンボルをシフトさせる。様々な実施形態では、CSDモジュールは、AP110またはUT120の任意の構成要素に組み込まれ得る。
図5に、M=4個の送信アンテナの例示的な例のための適用されたサイクリックシフトをもつサイクリック遅延ダイバーシティを示す。送信アンテナ0はゼロのサイクリックシフトを有し得、有効部分は、この送信アンテナについて0個のサンプル分だけ循環的にシフト/遅延され得る。送信アンテナ1は、Ncpのサイクリックシフトを有し得、有効部分は、この送信アンテナについてNcp個のサンプル分だけ循環シフトされ得る。送信アンテナ2は、2Ncpのサイクリックシフトを有し得、有効部分は、この送信アンテナについて2Ncp個のサンプル分だけ循環シフトされ得る。送信アンテナ3は、3Ncpのサイクリックシフトを有し得、有効部分は、この送信アンテナのために3Ncp個のサンプル分だけ循環シフトされ得る。
本明細書で説明するように、AP110およびUT120は、ストリーム帯域幅に基づいて、交換されたデータユニットに異なるCSDテーブルを適用することができる。たとえば、図8A〜図8Eおよび図9A〜図9Bに示すCSDテーブルのうちの1つまたは複数が2MHzストリームに適用され得、図10A〜図10Oに示すCSDテーブルのうちの1つまたは複数が1MHzストリームに適用され得る。いくつかの実施形態では、交換されたデータユニットは、物理(PHY)レイヤパケットまたは物理レイヤプロトコルデータユニット(PPDU)の形態の、制御情報またはデータを含み得る。図6および図7A〜図7Cに関して以下で説明するように、いくつかの実施形態では、PPDUは、たとえば、シングルセグメント(SS:single-segment)フォーマットおよびマルチセグメント(MS:multi-segment)フォーマットなど、1つまたは複数のフレームフォーマットを含むことができる。様々な実施形態では、シングルセグメントフレームフォーマット(SSFF)およびシングルセグメントモード(SSM)は、それぞれ「シングルユーザ」フレームフォーマットおよび「シングルユーザ」モードと呼ばれることがある。さらに、マルチセグメントフレームフォーマット(MSFF)およびマルチプルセグメントモード(MSM)は、それぞれ「マルチユーザ」フレームフォーマットおよび「マルチユーザ」モードと呼ばれることがある。様々な実施形態では、AP110およびUT120は、ストリーム帯域幅および/またはフレームフォーマットに基づいて、交換されたデータユニットに異なるCSDテーブルを適用することができる。さらに、AP110およびUT120は、交換されたデータユニットの異なる部分に異なるCSDテーブルを適用することができる。
図6は、物理レイヤパケット600のプリアンブル602とペイロード610との例示的な構造を示すブロック図である。プリアンブル602は、既知の値のSTFシーケンスを含むショートトレーニングフィールド(STF)604を含み得る。いくつかの態様では、STFは、パケット検出のために(たとえば、パケットの開始を検出するために)および粗い時間/周波数推定のために使用され得る。STFシーケンスは、低いPAPRを有するように最適化され、特定の周期性をもつ非ゼロトーンのサブセットを含み得る。STF604は1つまたは複数のOFDMシンボルにまたがり得る。プリアンブル602は、1つまたは複数のOFDMシンボルにまたがり得、既知の非ゼロ値の1つまたは複数のLTFシーケンスを含み得る、ロングトレーニングフィールド(LTF)606をさらに含み得る。LTFは、チャネル推定、精細な時間/周波数推定、およびモード検出のために使用され得る。プリアンブル602は、上記で説明したように信号フィールド(SIG)608をさらに含み得、SIG608は、一態様では、モード検出目的と送信パラメータの決定とのために使用されるいくつかのビットまたは値を含み得る。
上記で説明したように、本明細書で説明するいくつかの実装形態は、スマートメータリングのためにまたはスマートグリッドネットワークにおいて使用され得るワイヤレス通信システムを対象とし得る。これらのワイヤレス通信システムは、センサアプリケーションを提供するために使用されるか、またはホームオートメーションにおいて使用され得る。そのようなシステムにおいて使用されるワイヤレスデバイスは、代わりにまたは追加として、ヘルスケアコンテキストにおいて、たとえば、パーソナルヘルスケアのために使用され得る。それらのデバイスはまた、(たとえば、ホットスポットとともに使用する)拡張された範囲のインターネット接続性を可能にするために、またはマシンツーマシン通信を実装するために、監視のために使用され得る。したがって、いくつかの実装形態は、約150Kpbsなどの低いデータレートを使用し得る。実装形態は、さらに、802.11bなどの他のワイヤレス通信よりも増加したリンクバジェット利得(たとえば、約20dB)を有し得る。低いデータレートに従って、ワイヤレスノードが家庭環境において使用するために構成された場合、いくつかの態様は、電力増幅を用いることなく良好な家庭内カバレージの実装形態を対象とし得る。さらに、いくつかの態様は、MESHプロトコルを使用することなくシングルホップネットワーキングを対象とし得る。さらに、いくつかの実装形態により、他のワイヤレスプロトコルよりも、電力増幅を用いた著しい屋外カバレージの改善がもたらされ得る。さらに、いくつかの態様は、大きい屋外遅延拡散とドップラーに対する感度低下とに適応し得る実装形態を対象とし得る。いくつかの実装形態は、従来のWIFI(登録商標)と同様のLO精度を達成し得る。
したがって、いくつかの実装形態は、サブギガヘルツ帯域でワイヤレス信号を送信および受信することを対象とする。一態様では、これにより、たとえば、(たとえば、900MHz対2.4GHzにより利用可能な)14.5dBの伝搬利得(propagation gain)が生じ得る。別の態様では、サブギガヘルツ信号を使用することによって障害損失(obstruction loss)が低減され得、これにより、たとえば、3dBの利得が生じ得る。
いくつかの実装形態は、サブギガヘルツ帯域中の低い帯域幅を用いてワイヤレス信号を送ることをさらに対象とする。これは、他のワイヤレス通信システムよりも大きいリンクバジェット利得を達成することをさらに可能にし得る。たとえば、例示的な一実装形態では、シンボルは、1MHzの帯域幅を使用して送信または受信されるように構成され得る。ワイヤレスデバイス302は、いくつかのモードのうちの1つで動作するように構成され得る。あるモードでは、OFDMシンボルなどのシンボルが、1MHzの帯域幅を使用して送信または受信され得る。別のモードでは、シンボルが、2MHzの帯域幅を使用して送信または受信され得る。4MHz、8MHz、16MHzなどの帯域幅を使用してシンボルを送信または受信するための追加のモードも与えられ得る。帯域幅はチャネル幅と呼ばれることもある。
各モードは、情報を送信するために異なる数のトーン/サブキャリアを使用し得る。たとえば、一実装形態では、1MHzモード(1MHzの帯域幅を使用してシンボルを送信または受信することに対応する)は、32個のトーンを使用し得る。一態様では、1MHzモードを使用することは、20MHzなどの帯域幅と比較して13dBの雑音低減を実現し得る。さらに、チャネル状態に応じて4〜5dBの損失を生じ得る、より低い帯域幅に起因する周波数ダイバーシティ損失などの影響を克服するために、低レート技法が使用され得る。32個のトーンを使用して送信または受信されるシンボルを生成/評価するために、上記で説明した変換モジュール304または404は、32点モード(たとえば、32点IFFTまたはFFT)を使用するように構成され得る。32個のトーンは、データトーン、パイロットトーン、ガードトーン、およびDCトーンとして割り当てられ得る。一実装形態では、24個のトーンがデータトーンとして割り当てられ得、2つのトーンがパイロットトーンとして割り当てられ得、5つのトーンがガードトーンとして割り当てられ得、1つのトーンがDCトーンのために予約され得る。この実装形態では、シンボル持続時間は、サイクリックプレフィックスを含めて40μsになるように構成され得る。
1MHzモードに加えて、64個のトーンを使用してシンボルを送信および受信するために使用され得る、2MHzモードがさらに利用可能であり得る。一実装形態では、64個のトーンは、52個のデータトーン、4個のパイロットトーン、1個のDCトーン、および13個のガードトーンとして割り当てられ得る。したがって、変換モジュール304または404は、2MHzシンボルを送信または受信するときに、64点モードに従って動作するように構成され得る。また、シンボル持続時間は、サイクリックプレフィックスを含む40μsであり得る。対応する異なるサイズのモードで動作する変換モジュール304または404(たとえば、128点FFT、256点FFT、512点FFTなど)を使用し得る、異なる帯域幅(たとえば、4MHz、8MHz、および16MHz)を用いた追加のモードが与えられ得る。さらに、上記で説明したモードの各々は、さらに、シングルセグメントモードとマルチセグメントモードの両方に従って構成され得る。2MHz以下の帯域幅を使用するワイヤレス信号は、帯域幅、電力、およびチャネルの制限の広い範囲にわたってグローバル規制制約を満たすように構成されたワイヤレスノードを与えるための様々な利点を与え得る。
図6を参照すると、上記で説明した帯域幅を用いてサブギガヘルツ帯域中でパケットを送信するときには、プリアンブル602は、異なるモードの間で検出するためにプリアンブルの初期状態でロバストなモード検出を有するように設計され得る。プリアンブル602は、さらに、オーバーヘッドを最小限に抑えることと、1MHzモードを使用して送信するデバイスと2MHz以上のモードを使用して送信するデバイスとの適切な共存をもたらすこととを行うように最適化され得る。プリアンブル602は、1MHz送信(32点FFT)と2MHz送信(64点FFT)との間で検出するためにプリアンブルの初期状態でロバストなモード検出を有するように設計され得る。物理レイヤパケット600は、一態様では、より大きい距離にわたるデータの送信を可能にするために、異なるデータレート用の送信のために生成され得る。たとえば、物理レイヤパケット600は、上記で説明したように、別の「通常」データレートとともに低いデータレート用に生成され得る。
図7Aは、いくつかの実装形態による、実質的に1MHzの帯域幅上での送信のための物理レイヤパケット700aのプリアンブル702aとペイロード710aとの例示的な構造を示すブロック図である。プリアンブル702aはショートトレーニングフィールド(STF)704aを含み得る。STF704aは、特に選定された周期性をもつ非ゼロトーンのサブセットに対応する非ゼロ値のサブセットをもつ既知の値のシーケンスを含み得る。非ゼロトーンの周期性は、2MHzなどのより高い帯域幅中で使用されるSTFシーケンスのために使用されるのと同じであり得る。いくつかの実装形態では、STFフィールド704aは、範囲拡張の場合、3dB分など、ブーストされ得る。一実施形態では、STFフィールド704aは、単独でならびに電力ブースティングと併せて、反復コーディングされ得る。STF704aは4つのOFDMシンボルにわたって送られ得、各シンボルは既知のSTFシーケンスを繰り返す。
プリアンブル702aはロングトレーニングフィールド(LTF)706aをさらに含み得る。LTF706aは、4つのOFDMシンボルから形成され得、各シンボル中で送信されるLTFシーケンスを含み得る。LTFシーケンスは、すべてのパイロットおよびデータのトーンについて非ゼロトーンに対応する既知の非ゼロ値から形成され得る。いくつかの実装形態では、LTFシーケンスは、したがって26個の非ゼロ値を含み得る。
プリアンブル702aはシグナリングフィールド(SIG)708aをさらに含み得る。いくつかの例示的な実装形態では、SIGフィールド708aは反復コーディングされ得る。いくつかの実装形態では、SIGフィールド708aは2×反復コーディングされ得る。物理レイヤパケット700aは、データのために割り当てられた各OFDMシンボル中で24個のトーンを使用して生成され得るペイロード710aをさらに含み得る。プリアンブル702aは、低いレートまたは通常レートのいずれかの1MHz送信を生成するために使用され得る。プリアンブル702aはシングルセグメントモードに従って使用され得る。
図7Bは、シングルセグメントモードによる、実質的に2MHzの帯域幅上での送信のための物理レイヤパケット700bのプリアンブル702bとペイロード710bとの例示的な構造を示すブロック図である。プリアンブル702bはショートトレーニングフィールド(STF)704bを含み得る。STF704bは、決定された周期性をもつ64個のトーン上での非ゼロトーンのサブセットに対応する非ゼロ値のサブセットをもつ既知の値のシーケンスを含み得る。非ゼロトーンの周期性は、1MHz送信のために使用されるSTFシーケンスのために使用されるのと同じものであり得る。プリアンブル702bはロングトレーニングフィールド(LTF)706bをさらに含み得る。LTF706bは、2つのOFDMシンボルから形成され得、各シンボル中で送信されるLTFシーケンスを含み得る。LTFシーケンスは、すべてのパイロットおよびデータトーンについて、非ゼロトーンに対応する非ゼロ値を備え得る。LTFシーケンスは、したがって、いくつかの実装形態では56個の非ゼロ値を含み得る。プリアンブル702bはシグナリングフィールド(SIG)708bをさらに含み得る。SIGフィールド708bは2つのOFDMシンボルから形成され得る。SIGフィールド708bの2つのOFDMシンボルは、それぞれQBPSK回転され得る。2つ以上の空間ストリームが使用されている場合、(たとえば、2つ以上ある場合、LTF704bが第1の空間ストリームに対応し得るので)プリアンブル702bは、使用されている追加の空間ストリームの各々について追加のロングトレーニングフィールド(LTF)716bを含み得る。物理レイヤパケット700bは、データのために割り当てられた各OFDMシンボル中で52個のトーンを使用して生成され得るペイロード710bをさらに含み得る。プリアンブル702bはシングルセグメントモードに従って使用され得る。
図7Cは、マルチセグメントモードによる、2MHzの帯域幅上での送信のための物理レイヤパケット700cのプリアンブル702cとペイロード710cとの例示的な構造を示すブロック図である。プリアンブル702cはショートトレーニングフィールド(STF)704cを含み得る。STF704cは、決定された周期性をもつ64個のトーン上での非ゼロトーンのサブセットに対応する非ゼロ値のサブセットをもつ既知の値のシーケンスを含み得る。非ゼロトーンの周期性は、1MHz送信のために使用されるSTFシーケンスのために使用されるのと同じものであり得る。プリアンブル702cはロングトレーニングフィールド(LTF)706cをさらに含み得る。LTF706cは、2つのOFDMシンボルから形成され得、各シンボル中で送信されるLTFシーケンスを含み得る。LTFシーケンスは、すべてのパイロットおよびデータトーンについて、非ゼロトーンに対応する非ゼロ値を備え得る。LTFシーケンスは、したがって、いくつかの実装形態によれば56個の非ゼロ値を含み得る。プリアンブル702cはシグナリングフィールド(SIG)708cをさらに含み得る。SIGフィールド708cは2つのOFDMシンボルから形成され得る。SIGフィールド708cの2つのOFDMシンボルのうちの第1のOFDMシンボルは、QBPSK回転され得る。一態様では、これにより、受信機は、SIGフィールドシンボルのうちの1つのみがQBPSK回転されるかどうかに基づいて、パケット700cがマルチユーザモードパケットであるのかシングルセグメントモードパケットであるのかを検出することが可能になる。プリアンブル702cは超高スループットショートトレーニングフィールド(VHT−STF:very high throughput short training field)714cをさらに含み得る。VHT−STF714cは、IEEE802.11ac送信のために使用されるVHT−STFに対応し得る。プリアンブル702cは、使用されている各空間ストリームに対応する1つまたは複数の超高スループットロングトレーニングフィールド(VHT−LTF:very high throughput long training field)716cをさらに含み得る。VHT−LTF716cは、IEEE802.11ac送信のために使用されるVHT−LTFに対応し得る。プリアンブル702cは超高スループット信号フィールド(VHT−SIG−B:very high throughput signal field)718cをさらに含み得る。VHT−SIG−B718cは、IEEE802.11ac送信のために使用されるVHT−SIG−Bに対応し得る。物理レイヤパケット700cは、データのために割り当てられた各OFDMシンボル中で52個のトーンを使用して生成され得るペイロード710cをさらに含み得る。プリアンブル702cはマルチセグメントモードに従って使用され得る。
一実施形態では、物理レイヤパケット700cは、オムニ部分750と、プリコーディングされた部分760とに分割され得る。オムニ部分750は、STF704cと、LTF706cと、SIGフィールド708cとのシングルストリーム送信であり得る。オムニ部分750の1つまたは複数のフィールドは、N_tx個の送信アンテナにマッピングすることができる、最高N_tx個の同等のストリームに複製され得る。プリコーディングされた部分760は、N_sts個のユニークなデータストリームを搬送することができ、各データストリームについて、VHT−STF714c、VHT−LTF716c、VHT−SIG−B718c、およびペイロード710cを含むことができる。したがって、オムニ部分750とプリコーディングされた部分760の両方は、それ自体のSTFセクションと、符号化されたデータペイロードセクションとを有することができる。したがって、一実施形態では、別個のCSD値が、オムニ部分750およびプリコーディングされた部分760に適用され得る。プリコーディングされた部分760のためのCSDテーブルは、上記で説明した方法および基準に従って決定され得る。オムニ部分750のためのCSDテーブルは、以下の方法および基準に従って決定され得る。
時空間ストリームの各数について、CSDの組合せが、チャネルモデルのセットにわたってメトリックに関して最適になるように選定され得る。チャネルモデルは、たとえば、D−NLOS(伸張(stretched))、SCMアーバンマクロ、および/または「AWGN」(すなわち、ランダム位相をもつフラットフェージング)を含むことができる。チャネルモデルの任意の組合せが使用され得る。様々な実施形態では、等しい優先度が異なるチャネルに与えられ得、等しい重みが飽和および量子化コストに与えられ得る。一実施形態では、CSD選択メトリックは、ABS(MIN(5パーセンタイル))+ABS(MAX(95パーセンタイル))として定量化され得、ここで、MAXおよびMINは、考慮されているチャネルモデルを調べており、メトリックは点線RED距離(dotted RED distances)の和である。別の実施形態では、CSD選択メトリックは、5パーセンタイル点と95パーセンタイル点との間の距離として定量化され得る。いずれかの定量化が、単一のチャネルモデル内で、または複数のチャネルモデルにわたって適用され得る。
一実施形態では、選択基準は、2マイクロ秒の倍数である候補CSDからのみCSDの組合せを選択することができる。送信機310では、ストリーム単位CSDが、複素シンボルの位相回転を通して(IFFTより前に、周波数領域において)各サブキャリアに適用され得る。これらの乗算は、所与のSTF期間(たとえば、1MHzおよび2MHz実装形態では8μs期間)についてCSDが一様であるときに実装するのがより容易である、サインおよび/またはコサイン演算を伴い得る。別の実施形態では、選択基準は、たとえば、0μs、2μs、4μs、6μsなど、制限されたセットからのみ2MHz実装形態のためのCSDの組合せを選択することができる。
一実施形態では、2MHzのCSDは0.5μsのグラニュラリティを有することができる。それと比較して、1MHzのCSDは1μsのグラニュラリティを有することができる。様々な実施形態では、CSDは、0μsと−7.5μsとの間の値(両端値を含む)から選ばれ得る。
図8Aに、一実施形態による、2MHz実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す。図8Aに示すCSDはシングルセグメントフレームとマルチセグメントフレームの両方に適用され得る。第1列に示された時空間ストリームの各数について、図8Aは、ストリーム(1〜4)のうちの1つについてのサイクリックシフトを示している。サイクリックシフトはμsで示されている。4つのストリームが示されているが、任意の数のストリームが使用され得る。図8Aに示すサイクリックシフト遅延は、たとえば、送信機222、TX特殊プロセッサ220および/またはサイクリックプレフィックス生成器416など、たとえば図1〜図4に関して本明細書で説明したデバイスのいずれかによって実装され得る。各行内で、各アクティブストリームの値は、一般性の損失なしに並べ替えられ得る。いくつかの実施形態では、各時空間ストリームは異なる送信アンテナに関連し得る。
図8Aに示すように、1つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリームは遅延を有しない。2つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は4μsだけ遅延される。様々な実施形態では、2つのストリームがあるときには、ストリーム遅延は、周期内で実質的に一様に分配され得る。周期は、たとえば、シンボル期間および/またはショートトレーニングフィールド(STF)期間であり得る。図示した実施形態では、周期は8μsである。
さらに図8Aを参照すると、3つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は4μsだけ遅延され、ストリーム3は2μsだけ遅延される。代替実施形態では、ストリーム3は6μsだけ遅延され得る。様々な実施形態では、3つのストリームがあるときには、ストリーム遅延は、周期内の4つの実質的に一様に分配された遅延値の中から3つを取ることができる。
さらに図8Aを参照すると、4つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は4μsだけ遅延され、ストリーム3は2μsだけ遅延され、ストリーム4は6μsだけ遅延される。様々な実施形態では、4つのストリームがあるときには、ストリーム遅延は、周期内で実質的に一様に分配され得る。
図8Bに、別の実施形態による、2MHz実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す。図8Bに示すCSDはシングルセグメントフレームとマルチセグメントフレームの両方に適用され得る。一実施形態では、図8Bに示す遅延を実装するデバイスはショートガードインターバル(SGI:short guard interval)を実装することができる。SGIを使用した実施形態では、サイクリックシフト遅延がSGIの持続時間以下になることが望ましいことがある。図8Bに示す例では、SGIは4μsである。
第1列に示された時空間ストリームの各数について、図8Bは、ストリーム(1〜4)のうちの1つについてのサイクリックシフトを示している。サイクリックシフトはμsで示されている。4つのストリームが示されているが、任意の数のストリームが使用され得る。図8Bに示すサイクリックシフト遅延は、たとえば、送信機222、TX特殊プロセッサ220および/またはサイクリックプレフィックス生成器416など、たとえば図1〜図4に関して本明細書で説明したデバイスのいずれかによって実装され得る。各行内で、各アクティブストリームについての値は、一般性の損失なしに並べ替えられ得る。いくつかの実施形態では、各時空間ストリームは異なる送信アンテナに関連し得る。
図8Bに示すように、1つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリームは遅延を有しない。2つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は2μsだけ遅延される。様々な実施形態では、2つのストリームがあるときには、ストリーム遅延は、SGIの持続時間内で実質的に一様に分配され得る。図示した実施形態では、SGIの持続時間は4μsである。
さらに図8Bを参照すると、3つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は2μsだけ遅延され、ストリーム3は1μsだけ遅延される。代替実施形態では、ストリーム3は3μsだけ遅延され得る。様々な実施形態では、3つのストリームがあるときには、ストリーム遅延は、SGIの持続時間内の4つの実質的に一様に分配された遅延値の中から3つを取ることができる。
さらに図8Bを参照すると、4つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は2μsだけ遅延され、ストリーム3は1μsだけ遅延され、ストリーム4は3μsだけ遅延される。様々な実施形態では、4つのストリームがあるときには、ストリーム遅延は、SGIの持続時間内で実質的に一様に分配され得る。
図8Cに、別の実施形態による、2MHz実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す。図8Cに示すCSDはシングルセグメントフレームとマルチセグメントフレームの両方に適用され得る。第1列に示された時空間ストリームの各数について、図8Cは、ストリーム(1〜4)のうちの1つについてのサイクリックシフトを示している。サイクリックシフトはμsで示されている。4つのストリームが示されているが、任意の数のストリームが使用され得る。図8Cに示すサイクリックシフト遅延は、たとえば、送信機222、TX特殊プロセッサ220および/またはサイクリックプレフィックス生成器416など、たとえば図1〜図4に関して本明細書で説明したデバイスのいずれかによって実装され得る。いくつかの実施形態では、各時空間ストリームは異なる送信アンテナに関連し得る。
図8Cに示すように、1つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリームは遅延を有しない。2つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は5μsだけ遅延される。3つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は5μsだけ遅延され、ストリーム3は3μsだけ遅延される。4つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は5μsだけ遅延され、ストリーム3は3μsだけ遅延され、ストリーム4は7μsだけ遅延される。
図8Dに、別の実施形態による、2MHz実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す。図8Dに示すCSDはシングルセグメントフレームとマルチセグメントフレームの両方に適用され得る。第1列に示された時空間ストリームの各数について、図8Dは、ストリーム(1〜4)のうちの1つについてのサイクリックシフトを示している。サイクリックシフトはμsで示されている。4つのストリームが示されているが、任意の数のストリームが使用され得る。図8Dに示すサイクリックシフト遅延は、たとえば、送信機222、TX特殊プロセッサ220および/またはサイクリックプレフィックス生成器416など、たとえば図1〜図4に関して本明細書で説明したデバイスのいずれかによって実装され得る。いくつかの実施形態では、各時空間ストリームは異なる送信アンテナに関連し得る。
図8Dに示すように、1つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリームは遅延を有しない。2つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は3μsだけ遅延される。3つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は3μsだけ遅延され、ストリーム3は5μsだけ遅延される。4つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は3μsだけ遅延され、ストリーム3は5μsだけ遅延され、ストリーム4は7μsだけ遅延される。
図8Eに、一実施形態による、2MHz実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す。図8Eに示すCSDはシングルセグメントフレームとマルチセグメントフレームの両方に適用され得る。第1列に示された時空間ストリームの各数について、図8Eは、ストリーム(1〜4)のうちの1つについてのサイクリックシフトを示している。サイクリックシフトはμsで示されている。4つのストリームが示されているが、任意の数のストリームが使用され得る。図8Eに示すサイクリックシフト遅延は、たとえば、送信機222、TX特殊プロセッサ220および/またはサイクリックプレフィックス生成器416など、たとえば図1〜図4に関して本明細書で説明したデバイスのいずれかによって実装され得る。いくつかの実施形態では、各時空間ストリームは異なる送信アンテナに関連し得る。
図8Eに示すように、1つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリームは遅延を有しない。2つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は3μsだけ遅延される。3つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は3μsだけ遅延され、ストリーム3は5μsだけ遅延される。4つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は3μsだけ遅延され、ストリーム3は5μsだけ遅延され、ストリーム4は1μsだけ遅延される。
図9Aに、一実施形態による、2MHzマルチセグメント実装形態のオムニ部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す。一実施形態では、図9Aに示すCSDはマルチセグメントフレームに適用され得る。第1列に示された送信アンテナの各数について、図9Aは、アンテナ(1〜4)のうちの1つについてのサイクリックシフトを示している。サイクリックシフトはμsで示されている。4つのアンテナが示されているが、任意の数のアンテナが使用され得る。図9Aに示すサイクリックシフト遅延は、たとえば、送信機222、TX特殊プロセッサ220および/またはサイクリックプレフィックス生成器416など、たとえば図1〜図4に関して本明細書で説明したデバイスのいずれかによって実装され得る。いくつかの実施形態では、各アンテナは異なる時空間ストリームに関連し得る。
図9Aに示すように、1つのアクティブアンテナがある実施形態では、アンテナは遅延を有しない。2つのアクティブアンテナがある実施形態では、アンテナ1は遅延を有せず、アンテナ2は4μsだけ遅延される。3つのアクティブアンテナがある実施形態では、アンテナ1は遅延を有せず、アンテナ2は4μsだけ遅延され、アンテナ3は2μsだけ遅延される。4つのアクティブアンテナがある実施形態では、アンテナ1は遅延を有せず、アンテナ2は4μsだけ遅延され、アンテナ3は2μsだけ遅延され、アンテナ4は6μsだけ遅延される。
図9Bに、別の実施形態による、2MHzマルチセグメント実装形態のオムニ部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す。一実施形態では、図9Bに示すCSDはマルチセグメントフレームに適用され得る。第1列に示された送信アンテナの各数について、図9Bは、アンテナ(1〜4)のうちの1つについてのサイクリックシフトを示している。サイクリックシフトはμsで示されている。4つのアンテナが示されているが、任意の数のアンテナが使用され得る。図9Bに示すサイクリックシフト遅延は、たとえば、送信機222、TX特殊プロセッサ220および/またはサイクリックプレフィックス生成器416など、たとえば図1〜図4に関して本明細書で説明したデバイスのいずれかによって実装され得る。いくつかの実施形態では、各アンテナは異なる時空間ストリームに関連し得る。
図9Bに示すように、1つのアクティブアンテナがある実施形態では、アンテナは遅延を有しない。2つのアクティブアンテナがある実施形態では、アンテナ1は遅延を有せず、アンテナ2は3μsだけ遅延される。3つのアクティブアンテナがある実施形態では、アンテナ1は遅延を有せず、アンテナ2は3μsだけ遅延され、アンテナ3は5μsだけ遅延される。4つのアクティブアンテナがある実施形態では、アンテナ1は遅延を有せず、アンテナ2は3μsだけ遅延され、アンテナ3は5μsだけ遅延され、アンテナ4は1μsだけ遅延される。
図10Aに、一実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す。第1列に示された時空間ストリームの各数について、図10Aは、ストリーム(1〜4)のうちの1つについてのサイクリックシフトを示している。サイクリックシフトはμsで示されている。4つのストリームが示されているが、任意の数のストリームが使用され得る。図10Aに示すサイクリックシフト遅延は、たとえば、送信機222、TX特殊プロセッサ220および/またはサイクリックプレフィックス生成器416など、たとえば図1〜図4に関して本明細書で説明したデバイスのいずれかによって実装され得る。各行内で、各アクティブストリームの値は、一般性の損失なしに並べ替えられ得る。いくつかの実施形態では、各時空間ストリームは異なる送信アンテナに関連し得る。
図10Aに示すように、1つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリームは遅延を有しない。2つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は4μsだけ遅延される。様々な実施形態では、2つのストリームがあるときには、ストリーム遅延は、周期内で実質的に一様に分配され得る。周期は、たとえば、シンボル期間および/またはショートトレーニングフィールド(STF)期間であり得る。図示した実施形態では、周期は8μsである。
さらに図10Aを参照すると、3つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は4μsだけ遅延され、ストリーム3は2μsだけ遅延される。様々な実施形態では、3つのストリームがあるときには、ストリーム遅延は、周期内の4つの実質的に一様に分配された遅延値の中から3つを取ることができる。4つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は4μsだけ遅延され、ストリーム3は2μsだけ遅延され、ストリーム4は6μsだけ遅延される。様々な実施形態では、4つのストリームがあるときには、ストリーム遅延は、周期内で実質的に一様に分配され得る。一実施形態では、図10Aに示す遅延は、たとえば、SGIを使用した実装形態では、1/2にされ得る。
図10Bに、別の実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す。第1列に示された時空間ストリームの各数について、図10Bは、ストリーム(1〜4)のうちの1つについてのサイクリックシフトを示している。サイクリックシフトはμsで示されている。4つのストリームが示されているが、任意の数のストリームが使用され得る。図10Bに示すサイクリックシフト遅延は、たとえば、送信機222、TX特殊プロセッサ220および/またはサイクリックプレフィックス生成器416など、たとえば図1〜図4に関して本明細書で説明したデバイスのいずれかによって実装され得る。いくつかの実施形態では、各時空間ストリームは異なる送信アンテナに関連し得る。
図10Bに示すように、1つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリームは遅延を有しない。2つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は4μsだけ遅延される。3つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は4μsだけ遅延され、ストリーム3は6μsだけ遅延される。4つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は4μsだけ遅延され、ストリーム3は6μsだけ遅延され、ストリーム4は2μsだけ遅延される。一実施形態では、図10Bに示す遅延は、たとえば、SGIを使用した実装形態では、1/2にされ得る。
図10Cに、別の実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す。第1列に示された時空間ストリームの各数について、図10Cは、ストリーム(1〜4)のうちの1つについてのサイクリックシフトを示している。サイクリックシフトはμsで示されている。4つのストリームが示されているが、任意の数のストリームが使用され得る。図10Cに示すサイクリックシフト遅延は、たとえば、送信機222、TX特殊プロセッサ220および/またはサイクリックプレフィックス生成器416など、たとえば図1〜図4に関して本明細書で説明したデバイスのいずれかによって実装され得る。いくつかの実施形態では、各時空間ストリームは異なる送信アンテナに関連し得る。
図10Cに示すように、1つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリームは遅延を有しない。2つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は2μsだけ遅延される。3つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は2μsだけ遅延され、ストリーム3は4μsだけ遅延される。4つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は2μsだけ遅延され、ストリーム3は4μsだけ遅延され、ストリーム4は6μsだけ遅延される。一実施形態では、図10Cに示す遅延は、たとえば、SGIを使用した実装形態では、1/2にされ得る。
図10Dに、別の実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す。第1列に示された時空間ストリームの各数について、図10Dは、ストリーム(1〜4)のうちの1つについてのサイクリックシフトを示している。サイクリックシフトはμsで示されている。4つのストリームが示されているが、任意の数のストリームが使用され得る。図10Dに示すサイクリックシフト遅延は、たとえば、送信機222、TX特殊プロセッサ220および/またはサイクリックプレフィックス生成器416など、たとえば図1〜図4に関して本明細書で説明したデバイスのいずれかによって実装され得る。いくつかの実施形態では、各時空間ストリームは異なる送信アンテナに関連し得る。
図10Dに示すように、1つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリームは遅延を有しない。2つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は2μsだけ遅延される。3つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は2μsだけ遅延され、ストリーム3は6μsだけ遅延される。4つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は2μsだけ遅延され、ストリーム3は6μsだけ遅延され、ストリーム4は4μsだけ遅延される。一実施形態では、図10Dに示す遅延は、たとえば、SGIを使用した実装形態では、1/2にされ得る。
図10Eに、別の実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す。第1列に示された時空間ストリームの各数について、図10Eは、ストリーム(1〜4)のうちの1つについてのサイクリックシフトを示している。サイクリックシフトはμsで示されている。4つのストリームが示されているが、任意の数のストリームが使用され得る。図10Eに示すサイクリックシフト遅延は、たとえば、送信機222、TX特殊プロセッサ220および/またはサイクリックプレフィックス生成器416など、たとえば図1〜図4に関して本明細書で説明したデバイスのいずれかによって実装され得る。いくつかの実施形態では、各時空間ストリームは異なる送信アンテナに関連し得る。
図10Eに示すように、1つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリームは遅延を有しない。2つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は6μsだけ遅延される。3つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は6μsだけ遅延され、ストリーム3は2μsだけ遅延される。4つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は6μsだけ遅延され、ストリーム3は2μsだけ遅延され、ストリーム4は4μsだけ遅延される。一実施形態では、図10Eに示す遅延は、たとえば、SGIを使用した実装形態では、1/2にされ得る。
図10Fに、別の実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す。第1列に示された時空間ストリームの各数について、図10Fは、ストリーム(1〜4)のうちの1つについてのサイクリックシフトを示している。サイクリックシフトはμsで示されている。4つのストリームが示されているが、任意の数のストリームが使用され得る。図10Fに示すサイクリックシフト遅延は、たとえば、送信機222、TX特殊プロセッサ220および/またはサイクリックプレフィックス生成器416など、たとえば図1〜図4に関して本明細書で説明したデバイスのいずれかによって実装され得る。いくつかの実施形態では、各時空間ストリームは異なる送信アンテナに関連し得る。
図10Fに示すように、1つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリームは遅延を有しない。2つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は6μsだけ遅延される。3つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は6μsだけ遅延され、ストリーム3は4μsだけ遅延される。4つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は6μsだけ遅延され、ストリーム3は4μsだけ遅延され、ストリーム4は2μsだけ遅延される。一実施形態では、図10Fに示す遅延は、たとえば、SGIを使用した実装形態では、1/2にされ得る。
図10A〜図10Fに示すサイクリックシフト遅延は、「ネスティングされた」と言われ得る。たとえば、4ストリームモードのサイクリックシフト遅延値は3ストリームモードのサイクリックシフト遅延のすべてを含み、3ストリームモードのサイクリックシフト遅延値は2ストリームモードのサイクリックシフト遅延のすべてを含み、以下同様である。ネスティングされたサイクリックシフト遅延は、ハードウェアでの実装形態を簡単にし、および/またはメモリ要件を低減し得る。ただし、様々な実施形態では、サイクリックシフト遅延はネスティングされない。図10G〜図10Jでは、様々な実施形態による、ネスティングされないシフト遅延を示す。図10G〜図10Jに示すサイクリックシフト遅延は、(図12に関して以下で説明する)メトリック基準に関して最適化された、異なるCSD候補でのシミュレーションの結果である。
図10Gに、別の実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す。第1列に示された時空間ストリームの各数について、図10Gは、ストリーム(1〜4)のうちの1つについてのサイクリックシフトを示している。サイクリックシフトはμsで示されている。4つのストリームが示されているが、任意の数のストリームが使用され得る。図10Gに示すサイクリックシフト遅延は、たとえば、送信機222、TX特殊プロセッサ220および/またはサイクリックプレフィックス生成器416など、たとえば図1〜図4に関して本明細書で説明したデバイスのいずれかによって実装され得る。いくつかの実施形態では、各時空間ストリームは異なる送信アンテナに関連し得る。
図10Gに示すように、1つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリームは遅延を有しない。2つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は3μsだけ遅延される。3つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は2μsだけ遅延され、ストリーム3は6μsだけ遅延される。4つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は2μsだけ遅延され、ストリーム3は3μsだけ遅延され、ストリーム4は7μsだけ遅延される。
図10Hに、別の実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す。第1列に示された時空間ストリームの各数について、図10Hは、ストリーム(1〜4)のうちの1つについてのサイクリックシフトを示している。サイクリックシフトはμsで示されている。4つのストリームが示されているが、任意の数のストリームが使用され得る。図10Hに示すサイクリックシフト遅延は、たとえば、送信機222、TX特殊プロセッサ220および/またはサイクリックプレフィックス生成器416など、たとえば図1〜図4に関して本明細書で説明したデバイスのいずれかによって実装され得る。いくつかの実施形態では、各時空間ストリームは異なる送信アンテナに関連し得る。
図10Hに示すように、1つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリームは遅延を有しない。2つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は3μsだけ遅延される。3つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は2μsだけ遅延され、ストリーム3は6μsだけ遅延される。4つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は4μsだけ遅延され、ストリーム3は5μsだけ遅延され、ストリーム4は7μsだけ遅延される。
図10Iに、別の実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す。第1列に示された時空間ストリームの各数について、図10Iは、ストリーム(1〜4)のうちの1つについてのサイクリックシフトを示している。サイクリックシフトはμsで示されている。4つのストリームが示されているが、任意の数のストリームが使用され得る。図10Iに示すサイクリックシフト遅延は、たとえば、送信機222、TX特殊プロセッサ220および/またはサイクリックプレフィックス生成器416など、たとえば図1〜図4に関して本明細書で説明したデバイスのいずれかによって実装され得る。いくつかの実施形態では、各時空間ストリームは異なる送信アンテナに関連し得る。
図10Iに示すように、1つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリームは遅延を有しない。2つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は3μsだけ遅延される。3つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は2μsだけ遅延され、ストリーム3は5μsだけ遅延される。4つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は2μsだけ遅延され、ストリーム3は3μsだけ遅延され、ストリーム4は7μsだけ遅延される。
図10Jに、別の実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す。第1列に示された時空間ストリームの各数について、図10Jは、ストリーム(1〜4)のうちの1つについてのサイクリックシフトを示している。サイクリックシフトはμsで示されている。4つのストリームが示されているが、任意の数のストリームが使用され得る。図10Jに示すサイクリックシフト遅延は、たとえば、送信機222、TX特殊プロセッサ220および/またはサイクリックプレフィックス生成器416など、たとえば図1〜図4に関して本明細書で説明したデバイスのいずれかによって実装され得る。いくつかの実施形態では、各時空間ストリームは異なる送信アンテナに関連し得る。
図10Jに示すように、1つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリームは遅延を有しない。2つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は3μsだけ遅延される。3つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は2μsだけ遅延され、ストリーム3は5μsだけ遅延される。4つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は4μsだけ遅延され、ストリーム3は5μsだけ遅延され、ストリーム4は7μsだけ遅延される。
上記で説明したメトリック基準によれば、いくつかのネスティングされたサイクリックシフト遅延は、上記の図10A〜図10Fに示したネスティングされないサイクリックシフト遅延の性能に近づくことができる。ネスティングされたサイクリックシフト遅延の1つのそのような高性能セットを、以下で説明する図10Kに示す。
図10Kに、別の実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す。第1列に示された時空間ストリームの各数について、図10Kは、ストリーム(1〜4)のうちの1つについてのサイクリックシフトを示している。サイクリックシフトはμsで示されている。4つのストリームが示されているが、任意の数のストリームが使用され得る。図10Kに示すサイクリックシフト遅延は、たとえば、送信機222、TX特殊プロセッサ220および/またはサイクリックプレフィックス生成器416など、たとえば図1〜図4に関して本明細書で説明したデバイスのいずれかによって実装され得る。いくつかの実施形態では、各時空間ストリームは異なる送信アンテナに関連し得る。
図10Kに示すように、1つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリームは遅延を有しない。2つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は3μsだけ遅延される。3つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は2μsだけ遅延され、ストリーム3は7μsだけ遅延される。4つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は3μsだけ遅延され、ストリーム3は7μsだけ遅延され、ストリーム4は2μsだけ遅延される。
図10Lに、別の実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す。第1列に示された時空間ストリームの各数について、図10Lは、ストリーム(1〜4)のうちの1つについてのサイクリックシフトを示している。サイクリックシフトはμsで示されている。4つのストリームが示されているが、任意の数のストリームが使用され得る。図10Lに示すサイクリックシフト遅延は、たとえば、送信機222、TX特殊プロセッサ220および/またはサイクリックプレフィックス生成器416など、たとえば図1〜図4に関して本明細書で説明したデバイスのいずれかによって実装され得る。いくつかの実施形態では、各時空間ストリームは異なる送信アンテナに関連し得る。
図10Lに示すように、1つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリームは遅延を有しない。2つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は5μsだけ遅延される。3つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は5μsだけ遅延され、ストリーム3は1μsだけ遅延される。4つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は5μsだけ遅延され、ストリーム3は1μsだけ遅延され、ストリーム4は4μsだけ遅延される。
図10Mに、別の実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す。第1列に示された時空間ストリームの各数について、図10Mは、ストリーム(1〜4)のうちの1つについてのサイクリックシフトを示している。サイクリックシフトはμsで示されている。4つのストリームが示されているが、任意の数のストリームが使用され得る。図10Mに示すサイクリックシフト遅延は、たとえば、送信機222、TX特殊プロセッサ220および/またはサイクリックプレフィックス生成器416など、たとえば図1〜図4に関して本明細書で説明したデバイスのいずれかによって実装され得る。いくつかの実施形態では、各時空間ストリームは異なる送信アンテナに関連し得る。
図10Mに示すように、1つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリームは遅延を有しない。2つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は7μsだけ遅延される。3つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は7μsだけ遅延され、ストリーム3は3μsだけ遅延される。4つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は7μsだけ遅延され、ストリーム3は3μsだけ遅延され、ストリーム4は4μsだけ遅延される。
図10Nに、別の実施形態による、1MHzシングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す。第1列に示された時空間ストリームの各数について、図10Nは、ストリーム(1〜4)のうちの1つについてのサイクリックシフトを示している。サイクリックシフトはμsで示されている。4つのストリームが示されているが、任意の数のストリームが使用され得る。図10Nに示すサイクリックシフト遅延は、たとえば、送信機222、TX特殊プロセッサ220および/またはサイクリックプレフィックス生成器416など、たとえば図1〜図4に関して本明細書で説明したデバイスのいずれかによって実装され得る。いくつかの実施形態では、各時空間ストリームは異なる送信アンテナに関連し得る。
図10Nに示すように、1つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリームは遅延を有しない。2つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は5μsだけ遅延される。3つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は5μsだけ遅延され、ストリーム3は1μsだけ遅延される。4つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は4μsだけ遅延され、ストリーム3は6μsだけ遅延され、ストリーム4は7μsだけ遅延される。
一実施形態では、図10A〜図10Oに示すサイクリックシフト遅延は32点FFTモードで実装され得、図6A〜図6dに示したサイクリックシフト遅延は64点FFTモードで実装され得る。様々な実施形態では、図1〜図4のデバイス(たとえば、AP110)は、32点FFTモードと、64点FFTモードと、1MHzモードと、2MHzモードとのうちの1つまたは複数で動作するように構成され得る。
図10Oに、別の実施形態による、1シングルセグメント実装形態のプリコーディングされた部分についての例示的なサイクリックシフト遅延を示す。一実施形態では、図10Oに示すCSDはシングルセグメントフレームに適用され得る。第1列に示された時空間ストリームの各数について、図10Oは、ストリーム(1〜4)のうちの1つについてのサイクリックシフトを示している。サイクリックシフトはμsで示されている。4つのストリームが示されているが、任意の数のストリームが使用され得る。図10Oに示すサイクリックシフト遅延は、たとえば、送信機222、TX特殊プロセッサ220および/またはサイクリックプレフィックス生成器416など、たとえば図1〜図4に関して本明細書で説明したデバイスのいずれかによって実装され得る。いくつかの実施形態では、各時空間ストリームは異なる送信アンテナに関連し得る。
図10Oに示すように、1つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリームは遅延を有しない。2つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は4μsだけ遅延される。3つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は4μsだけ遅延され、ストリーム3は1μsだけ遅延される。4つのアクティブ時空間ストリームがある実施形態では、ストリーム1は遅延を有せず、ストリーム2は4μsだけ遅延され、ストリーム3は1μsだけ遅延され、ストリーム4は5μsだけ遅延される。
図11に、1つまたは複数の時空間ストリーム上で通信するための例示的な方法のフローチャート1100を示す。本方法は、図8A〜図8E、図9A〜図9B、および図10A〜図10Oに関して上記で説明したサイクリックシフト遅延のうちの1つまたは複数を実装することができる。本方法についてAP110(図1)の要素に関して以下で説明するが、本明細書で説明するステップのうちの1つまたは複数を実装するために他の構成要素が使用され得ることを当業者は諒解されよう。ブロックについてある特定の順序で行われるものとして説明することがあるが、ブロックは並べ替えられることができ、ブロックは省略されることができ、および/または追加のブロックが追加されることができる。
最初に、ブロック1110において、AP110は第1のストリームを送信する。AP110は、たとえば、UT120のうちの1つに、第1のストリームを送信することができる。一実施形態では、AP110は、サイクリックシフト遅延なしで第1のストリームを送信することができる。AP110は、2MHz以下の帯域幅をもつ第1のストリームを送信することができる。一実施形態では、帯域幅は2MHzである。別の実施形態では、帯域幅は1MHzである。
次に、ブロック1120において、2つ以上のストリームがある場合、AP110は第2のストリームを送信する。AP110は、周期の1/2に等しい第1のストリームに対するサイクリックシフト遅延を用いて第2のストリームを送信することができる。上記で説明したように、周期は、STF期間、SGI持続時間、シンボル期間などであり得る。様々な実施形態では、AP110は、図8A〜図8E、図9A〜図9B、および図10A〜図10Oのうちの1つまたは複数に示したテーブルに従うサイクリックシフト遅延を用いて第2のストリームを送信することができる。
次に、ブロック1130において、3つ以上のストリームがある場合、AP110は第3のストリームを送信する。AP110は、周期の1/4に等しいサイクリックシフト遅延を用いて第3のストリームを送信することができ、遅延は、第1のストリームまたは第2のストリームのいずれかに対するものであり得る。様々な実施形態では、AP110は、図8A〜図8E、図9A〜図9B、および図10A〜図10Oのうちの1つまたは複数に示したテーブルに従うサイクリックシフト遅延を用いて第3のストリームを送信することができる。
次に、ブロック1140において、4つ以上のストリームがある場合、AP110は第4のストリームを送信する。AP110は、周期の1/4に等しいサイクリックシフト遅延を用いて第4のストリームを送信することができ、遅延は、第1のストリームまたは第2のストリームのいずれかに対するものであり得、第3のストリームの遅延はそのどちらに対するものでもない。言い換えれば、第3のストリームのサイクリックシフト遅延が第1のストリームに対するものである場合、第4のストリームのサイクリックシフト遅延は第2のストリームに対するものであり、その逆も同様である。様々な実施形態では、AP110は、図8A〜図8E、図9A〜図9B、および図10A〜図10Oのうちの1つまたは複数に示したテーブルに従ってサイクリックシフト遅延を用いて第4のストリームを送信することができる。
図12は、図1の通信ネットワーク100内で採用され得る例示的なワイヤレスデバイス1200の機能ブロック図である。デバイス1200は、それぞれ、第1の時空間ストリーム、第2の時空間ストリーム、第3の時空間ストリーム、および第4の時空間ストリームを送信するための手段1210、1220、1230、および1240を備える。一実施形態では、第1のストリームを送信するための手段1210は、図11に示したブロック1110に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。第1のストリームを送信するための手段1210は、OFDM変調器400(図4)と、送信機222a〜222m(図2)と、TX特殊プロセッサ220および290と、送信機310(図3)と、DSP320と、トランシーバ314と、プロセッサ304とのうちの1つまたは複数に対応し得る。
一実施形態では、第2のストリームを送信するための手段1220は、図11に示したブロック1120に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。第2のストリームを送信するための手段1220は、OFDM変調器400(図4)と、送信機222a〜222m(図2)と、TX特殊プロセッサ220および290と、送信機310(図3)と、DSP320と、トランシーバ314と、プロセッサ304とのうちの1つまたは複数に対応し得る。
一実施形態では、第2のストリームを送信するための手段1230は、図11に示したブロック1130に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。第2のストリームを送信するための手段1230は、OFDM変調器400(図4)と、送信機222a〜222m(図2)と、TX特殊プロセッサ220および290と、送信機310(図3)と、DSP320と、トランシーバ314と、プロセッサ304とのうちの1つまたは複数に対応し得る。
一実施形態では、第2のストリームを送信するための手段1240は、図11に示したブロック1140に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。第2のストリームを送信するための手段1240は、OFDM変調器400(図4)と、送信機222a〜222m(図2)と、TX特殊プロセッサ220および290と、送信機310(図3)と、DSP320と、トランシーバ314と、プロセッサ304とのうちの1つまたは複数に対応し得る。
本明細書で使用する「決定」という用語は、多種多様なアクションを包含する。たとえば、「決定」は、計算、算出、処理、導出、調査、探索(たとえば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認などを含み得る。また、「決定」は、受信(たとえば、情報を受信すること)、アクセス(たとえば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを含み得る。また、「決定」は、解決、選択、選定、確立などを含み得る。
図13に、1つまたは複数の時空間ストリーム上で通信するための別の例示的な方法のフローチャート1300を示す。本方法は、図8A〜図8E、図9A〜図9B、および図10A〜図10Oに関して上記で説明したサイクリックシフト遅延のうちの1つまたは複数を実装することができる。本方法についてAP110(図1)の要素に関して以下で説明するが、本明細書で説明するステップのうちの1つまたは複数を実装するために他の構成要素が使用され得ることを当業者は諒解されよう。ブロックについてある特定の順序で行われるものとして説明することがあるが、ブロックは並べ替えられることができ、ブロックは省略されることができ、および/または追加のブロックが追加されることができる。
最初に、ブロック1310において、AP110は第1のストリームを送信する。AP110は、たとえば、UT120のうちの1つに第1のストリームを送信することができる。一実施形態では、AP110は、サイクリックシフト遅延なしで第1のストリームを送信することができる。別の実施形態では、AP110は、基準サイクリックシフト遅延をもつ第1のストリームを送信することができ、第1のストリームに対してサイクリックシフト遅延をもつ1つまたは複数の追加のストリームが送信され得る。AP110は、2MHz以下の帯域幅をもつ第1のストリームを送信することができる。一実施形態では、帯域幅は2MHzである。別の実施形態では、帯域幅は1MHzである。
次に、ブロック1320において、2つ以上のストリームがある場合、AP110は第2のストリームを送信する。AP110は、第2のストリームサイクリックシフト遅延を用いて第2のストリームを送信することができる。一実施形態では、第2のストリームサイクリックシフト遅延は第1のストリームに対して定義され得る。一実施形態では、第2のストリームサイクリックシフト遅延は、1〜7個の単位(units)のセットから選択される値であり得る。様々な実施形態では、単位は、マイクロ秒、サンプル、または周期の部分(divisions)であり得る。たとえば、一実施形態では、単位は周期の1/8であり得る。上記で説明したように、周期は、STF期間、SGI持続時間、シンボル期間などであり得る。様々な実施形態では、AP110は、図8A〜図8E、図9A〜図9B、および図10A〜図10Oのうちの1つまたは複数に示したテーブルに従うサイクリックシフト遅延を用いて第2のストリームを送信することができる。一実施形態では、第2のストリームサイクリックシフト遅延は、1つまたは複数の追加のストリーム遅延の中でユニークであり得る。
次に、ブロック1330において、3つ以上のストリームがある場合、AP110は第3のストリームを送信する。AP110は、第3のストリームサイクリックシフト遅延を用いて第3のストリームを送信することができる。一実施形態では、第3のストリームサイクリックシフト遅延は第1のストリームに対して定義され得る。一実施形態では、第3のストリームサイクリックシフト遅延は、1〜7個の単位のセットから選択される値であり得る。様々な実施形態では、単位は、マイクロ秒、サンプル、または周期の部分であり得る。たとえば、一実施形態では、単位は周期の1/8であり得る。上記で説明したように、周期は、STF期間、SGI持続時間、シンボル期間などであり得る。様々な実施形態では、AP110は、図8A〜図8E、図9A〜図9B、および図10A〜図10Oのうちの1つまたは複数に示したテーブルに従うサイクリックシフト遅延を用いて第3のストリームを送信することができる。一実施形態では、第3のストリームサイクリックシフト遅延は、1つまたは複数の追加のストリーム遅延の中でユニークであり得る。
次に、ブロック1340において、4つ以上のストリームがある場合、AP110は第4のストリームを送信する。AP110は、第4のストリームサイクリックシフト遅延を用いて第4のストリームを送信することができる。一実施形態では、第4のストリームサイクリックシフト遅延は第1のストリームに対して定義され得る。一実施形態では、第4のストリームサイクリックシフト遅延は、1〜7個の単位のセットから選択される値であり得る。様々な実施形態では、単位は、マイクロ秒、サンプル、または周期の部分であり得る。たとえば、一実施形態では、単位は周期の1/8であり得る。上記で説明したように、周期は、STF期間、SGI持続時間、シンボル期間などであり得る。様々な実施形態では、AP110は、図8A〜図8E、図9A〜図9B、および図10A〜図10Oのうちの1つまたは複数に示したテーブルに従ってサイクリックシフト遅延を用いて第4のストリームを送信することができる。一実施形態では、第4のストリームサイクリックシフト遅延は、1つまたは複数の追加のストリーム遅延の中でユニークであり得る。
図11に関して上記で説明したように、様々なサイクリックシフト遅延が1〜7個の単位のセットから選択され得、各サイクリックシフト遅延は、1つまたは複数のストリーム遅延の中でユニークであり得る。たとえば、第2のストリーム遅延、第3のストリーム遅延、および第4のストリーム遅延が1〜7個の単位のセットから選択され得るが、2つのストリーム遅延は同じ値を使用し得ない。
図14は、図1の通信ネットワーク100内で採用され得る別の例示的なワイヤレスデバイス1400の機能ブロック図である。デバイス1400は、それぞれ、第1の時空間ストリーム、第2の時空間ストリーム、第3の時空間ストリーム、および第4の時空間ストリームを送信するための手段1410、1420、1430、および1440を備える。一実施形態では、第1のストリームを送信するための手段1410は、図13に示したブロック1310に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。第1のストリームを送信するための手段1410は、OFDM変調器400(図4)と、送信機222a〜222m(図2)と、TX特殊プロセッサ220および290と、送信機310(図3)と、DSP320と、トランシーバ314と、プロセッサ304とのうちの1つまたは複数に対応し得る。
一実施形態では、第2のストリームを送信するための手段1420は、図13に示したブロック1320に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。第2のストリームを送信するための手段1420は、OFDM変調器400(図4)と、送信機222a〜222m(図2)と、TX特殊プロセッサ220および290と、送信機310(図3)と、DSP320と、トランシーバ314と、プロセッサ304とのうちの1つまたは複数に対応し得る。
一実施形態では、第3のストリームを送信するための手段1430は、図13に示したブロック1330に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。第3のストリームを送信するための手段1430は、OFDM変調器400(図4)と、送信機222a〜222m(図2)と、TX特殊プロセッサ220および290と、送信機310(図3)と、DSP320と、トランシーバ314と、プロセッサ304とのうちの1つまたは複数に対応し得る。
一実施形態では、第4のストリームを送信するための手段1440は、図13に示したブロック1340に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。第4のストリームを送信するための手段1440は、OFDM変調器400(図4)と、送信機222a〜222m(図2)と、TX特殊プロセッサ220および290と、送信機310(図3)と、DSP320と、トランシーバ314と、プロセッサ304とのうちの1つまたは複数に対応し得る。
図15に、1つまたは複数の時空間ストリーム上で通信するための別の例示的な方法のフローチャート1500を示す。本方法は、図8A〜図8E、図9A〜図9B、および図10A〜図10Oに関して上記で説明したサイクリックシフト遅延のうちの1つまたは複数を実装することができる。本方法についてAP160(図1)の要素に関して以下で説明するが、本明細書で説明するステップのうちの1つまたは複数を実装するために他の構成要素が使用され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、UT120が、本明細書で説明する方法を実装することができる。ブロックについてある特定の順序で行われるものとして説明することがあるが、ブロックは並べ替えられることができ、ブロックは省略されることができ、および/または追加のブロックが追加されることができる。
最初に、ブロック1510において、AP160は、1つまたは複数のストリームのためのCSDテーブルを選択する。CSDテーブルは、ストリーム帯域幅、フレームフォーマット、および送信アンテナのうちの1つまたは複数に基づいて選択され得る。一実施形態では、CSDテーブルはまた、たとえば、オムニ部分およびプリコーディングされた部分など、送信されているデータユニットの部分に基づいて選択され得る。たとえば、AP160は、1MHzストリームおよび2MHzストリームのために、シングルセグメントモードおよびマルチセグメントモードのために、各アンテナのためになど、異なるCSDテーブルを選択し得る。その上、上記の基準の任意の各組合せは、別個の対応するCSDテーブルを有することができる。たとえば、AP160は、2MHzシングルユーザモードのためにあるCSDテーブルを選択し、1MHzシングルセグメントモードのために別のCSDテーブルを選択し得る。AP160は、各構成のために複数のCSDテーブルを記憶することができる。
次に、ブロック1520において、AP160は、選択されたCSDテーブルに基づいてUT120のストリームの各々にCSDを適用する。CSDは、たとえば、図4および図5に関して上記で説明したように適用され得る。その上、CSDは、UT120のストリームの各々に別々に適用され得る。たとえば、AP160からのマルチユーザ送信では、2つのストリームが2つの異なるUT120に割り当てられ得る。一実施形態では、CSDは各UT120に別々に適用され得、使用されるCSD値は、各UT120について2時空間ストリームのケースに対応することができる。次いで、ブロック1530において、AP160は、適用されたCSDを用いてストリームを送信する。AP160は、たとえば、UT120のうちの1つまたは複数にストリームを送信することができる。
図16は、図1の通信ネットワーク150内で採用され得る別の例示的なワイヤレスデバイス1600の機能ブロック図である。デバイス1600は、ストリーム帯域幅、フレームフォーマット、および送信アンテナのうちの1つまたは複数に基づいて、1つまたは複数のストリームのためのサイクリックシフト遅延テーブルを選択するための手段1610を備える。デバイス1600は、選択されたサイクリックシフト遅延テーブルに基づいて各ストリームにサイクリックシフト遅延を適用するための手段1620と、適用されたサイクリックシフト遅延を用いてストリームを送信するための手段1630とをさらに備える。
一実施形態では、サイクリックシフト遅延テーブルを選択するための手段1610は、図15に示したブロック1510に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。サイクリックシフト遅延テーブルを選択するための手段1610は、TX特殊プロセッサ220および290と、DSP320と、トランシーバ314と、プロセッサ304とのうちの1つまたは複数に対応し得る。
一実施形態では、サイクリックシフト遅延を適用するための手段1620は、図15に示したブロック1520に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。サイクリックシフト遅延を適用するための手段1620は、OFDM変調器400(図4)と、送信機222a〜222m(図2)と、TX特殊プロセッサ220および290と、送信機310(図3)と、DSP320と、トランシーバ314と、プロセッサ304とのうちの1つまたは複数に対応し得る。
一実施形態では、適用されたサイクリックシフト遅延を用いてストリームを送信するための手段1630は、図15に示したブロック1530に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。適用されたサイクリックシフト遅延を用いてストリームを送信するための手段1630は、OFDM変調器400(図4)と、送信機222a〜222m(図2)と、TX特殊プロセッサ220および290と、送信機310(図3)と、DSP320と、トランシーバ314と、プロセッサ304とのうちの1つまたは複数に対応し得る。
図17に、1つまたは複数の時空間ストリーム上で通信するための別の例示的な方法のフローチャート1700を示す。本方法は、上記で、特に図10Oに関して説明したサイクリックシフト遅延のうちの1つまたは複数を実装することができる。本方法についてAP110(図1)の要素に関して以下で説明するが、本明細書で説明するステップのうちの1つまたは複数を実装するために他の構成要素が使用され得ることを当業者は諒解されよう。ブロックについてある特定の順序で行われるものとして説明することがあるが、ブロックは並べ替えられることができ、ブロックは省略されることができ、および/または追加のブロックが追加されることができる。
最初に、ブロック1710において、AP110は、第1のストリームのプリコーディングされた部分を送信する。AP110は、たとえば、UT120のうちの1つに第1のストリームを送信することができる。一実施形態では、AP110は、サイクリックシフト遅延なしで第1のストリームを送信することができる。別の実施形態では、AP110は、基準サイクリックシフト遅延を用いて第1のストリームを送信することができ、第1のストリームに対するサイクリックシフト遅延を用いて1つまたは複数の追加のストリームが送信され得る。AP110は、1MHz以下の帯域幅をもつ第1のストリームを送信することができる。一実施形態では、帯域幅は1MHzである。
次に、ブロック1720において、2つ以上のストリームがある場合、AP110は第2のストリームのプリコーディングされた部分を送信する。AP110は、第2のストリームサイクリックシフト遅延を用いて第2のストリームを送信することができる。一実施形態では、第2のストリームサイクリックシフト遅延は第1のストリームに対して定義され得る。一実施形態では、第2のストリームサイクリックシフト遅延は4μsであり得る。
次に、ブロック1730において、3つ以上のストリームがある場合、AP110は第3のストリームのプリコーディングされた部分を送信する。AP110は、第3のストリームサイクリックシフト遅延を用いて第3のストリームを送信することができる。一実施形態では、第3のストリームサイクリックシフト遅延は第1のストリームに対して定義され得る。一実施形態では、第3のストリームサイクリックシフト遅延は1μsであり得る。
次に、ブロック1740において、4つ以上のストリームがある場合、AP110は第4のストリームのプリコーディングされた部分を送信する。AP110は、第4のストリームサイクリックシフト遅延を用いて第4のストリームを送信することができる。一実施形態では、第4のストリームサイクリックシフト遅延は第1のストリームに対して定義され得る。一実施形態では、第4のストリームサイクリックシフト遅延は5μsであり得る。
図18は、図1の通信ネットワーク100内で採用され得る別の例示的なワイヤレスデバイス1800の機能ブロック図である。デバイス1800は、それぞれ、第1の時空間ストリーム、第2の時空間ストリーム、第3の時空間ストリーム、および第4の時空間ストリームを送信するための手段1810、1820、1830、および1840を備える。一実施形態では、第1のストリームを送信するための手段1810は、図17に示したブロック1710に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。第1のストリームを送信するための手段1810は、OFDM変調器400(図4)と、送信機222a〜222m(図2)と、TX特殊プロセッサ220および290と、送信機310(図3)と、DSP320と、トランシーバ314と、プロセッサ304とのうちの1つまたは複数に対応し得る。
一実施形態では、第2のストリームを送信するための手段1820は、図17に示したブロック1720に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。第2のストリームを送信するための手段1820は、OFDM変調器400(図4)と、送信機222a〜222m(図2)と、TX特殊プロセッサ220および290と、送信機310(図3)と、DSP320と、トランシーバ314と、プロセッサ304とのうちの1つまたは複数に対応し得る。
一実施形態では、第3のストリームを送信するための手段1830は、図17に示したブロック1730に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。第3のストリームを送信するための手段1830は、OFDM変調器400(図4)と、送信機222a〜222m(図2)と、TX特殊プロセッサ220および290と、送信機310(図3)と、DSP320と、トランシーバ314と、プロセッサ304とのうちの1つまたは複数に対応し得る。
一実施形態では、第4のストリームを送信するための手段1840は、図17に示したブロック1740に関して上記で説明した機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。第4のストリームを送信するための手段1840は、OFDM変調器400(図4)と、送信機222a〜222m(図2)と、TX特殊プロセッサ220および290と、送信機310(図3)と、DSP320と、トランシーバ314と、プロセッサ304とのうちの1つまたは複数に対応し得る。
本明細書で使用する「決定」という用語は、多種多様なアクションを包含する。たとえば、「決定」は、計算、算出、処理、導出、調査、探索(たとえば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認などを含み得る。また、「決定」は、受信(たとえば、情報を受信すること)、アクセス(たとえば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを含み得る。また、「決定」は、解決、選択、選定、確立などを含み得る。
本明細書で使用する、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a−b、a−c、b−c、およびa−b−cを包含するものとする。
上記で説明した方法の様々な動作は、(1つまたは複数の)様々なハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素、回路、および/または(1つまたは複数の)モジュールなど、それらの動作を実行することが可能な任意の好適な手段によって実行され得る。概して、図に示すどの動作も、その動作を実行することが可能な対応する機能的手段によって実行され得る。
本開示に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ信号(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。
1つまたは複数の態様では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびblu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。したがって、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は非一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、有形媒体)を備え得る。さらに、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、信号)を備え得る。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
本明細書で開示する方法は、説明した方法を達成するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。本方法のステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく互いに交換され得る。言い換えれば、ステップまたはアクションの特定の順序が指定されない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は特許請求の範囲から逸脱することなく変更され得る。
説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはそれらの組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は1つまたは複数の命令としてコンピュータ可読媒体上に記憶され得る。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。
したがって、いくつかの態様は、本明細書で提示した動作を実行するためのコンピュータプログラム製品を備え得る。たとえば、そのようなコンピュータプログラム製品は、本明細書で説明した動作を実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である命令を記憶した(および/または符号化した)コンピュータ可読媒体を備え得る。いくつかの態様では、コンピュータプログラム製品はパッケージング材料を含み得る。
ソフトウェアまたは命令はまた、伝送媒体を介して送信され得る。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、伝送媒体の定義に含まれる。
さらに、本明細書で説明した方法および技法を実行するためのモジュールおよび/または他の適切な手段は、適用可能な場合にユーザ端末および/またはベースユーザ端末によってダウンロードおよび/または他の方法で取得され得ることを諒解されたい。たとえば、そのようなデバイスは、本明細書で説明した方法を実行するための手段の転送を可能にするためにサーバに結合され得る。代替的に、本明細書で説明した様々な方法は、ユーザ端末および/またはベースユーザ端末が記憶手段をデバイスに結合するかまたは与えると様々な方法を取得することができるように、記憶手段(たとえば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)またはフロッピーディスクなどの物理記憶媒体など)によって提供され得る。その上、本明細書で説明した方法および技法をデバイスに提供するための任意の他の好適な技法が利用され得る。
特許請求の範囲は、上記で示した厳密な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。上記で説明した方法および装置の構成、動作および詳細において、特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な改変、変更および変形が行われ得る。
上記は本開示の態様を対象とするが、本開示の他の態様およびさらなる態様は、それの基本的範囲から逸脱することなく考案され得る。本明細書で説明した態様、または追加の態様について、添付した付属書類においてさらに説明していることがある。付属書類に含まれる資料は、例示的なものにすぎず、いかなる方法でも限定的なものでない。当業者なら、本明細書に含まれる説明に基づいて様々な態様を諒解し、そのような態様の利益および利点をさらに諒解されよう。