JP2015505337A - 繊維強化された成形部材の製造中に三次元のプリフォームを製造する方法及び装置 - Google Patents

繊維強化された成形部材の製造中に三次元のプリフォームを製造する方法及び装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、繊維強化された成形部材の製造中に三次元のプリフォーム(6)を製造する方法及び装置に関する。この場合方法は賦形装置(2)を用いて実施され、該賦形装置(2)は、該賦形装置(2)を用いて織布層(3)から前記プリフォーム(6)を成形加工するために、少なくとも、前記織布層(3)のための賦形型(5)と、該賦形型(5)に対して移動可能で接触面(12)を備えた賦形パンチ(4,4′)とを有していて、該賦形パンチ(4,4′)は少なくとも1つの自由空間(8)を互いに対して形成している。本発明の課題は、特に、特に二次元の繊維織布積層体から三次元のプリフォームを、より正確に再現可能でかつより良好な品質で製造することができるようにすることである。この課題を解決するために本発明の方法では、記接触面(12)において前記織布層(3)を成形加工するために、少なくとも1つの第1の賦形パンチ(4)を賦形方向(9)に移動させ、次いで少なくとも1つの第2の賦形パンチ(4′)を賦形方向(9)に移動させ、この際に自由空間(8)を、1つの賦形パンチ(4,4′)の少なくとも1つの接触面(12)とオーバラップさせて又はオーバラップさせずに、独立して移動可能な少なくとも1つの中間ホルダ(7)を用いて、又は少なくとも1つの賦形パンチ(4,4′)と作用結合された中間ホルダ(7)によって、橋渡しする。

Description

本発明は、請求項1の前段部に記載した、繊維強化された成形部材の製造中に三次元のプリフォームを製造する方法、並びに、請求項6の前段部に記載した、繊維強化された成形部材の製造中に三次元のプリフォームを製造する装置に関する。
繊維複合構成部材とも呼ばれる、繊維強化されたプラスチック構成部材の製造中には、特にレジントランスファモールディング法(以下、略してRTM法と呼ぶ)が実際に産業的に使用されている。使用可能なプラスチック構成部材を得るまでの全ての製造プロセスは、連続的に実行される複数の個別プロセスから成っている。第1の方法ステップにおいて、最終輪郭に似たプリフォーム/繊維半製品が製造される。このプリフォームプロセスでは、一般的に多層の織布又は繊維スクリム(Fasergelege)が、通常、二次元形状で、積み重ねられるか又は場合によっては接合(縫合、溶接、接着)され、その結果繊維織布積層体はほぼ既に、必要な外輪郭を有していて、部分的にはまた既に特別な層又は層厚さをも有している。好ましくは、スクリムの分離平面に固着剤が挿入される。この固着剤によって、成形加工された三次元形状が得られた後で、かつ固着剤の活性及び硬化の後で、層同士がセットされ、立体賦形(drapieren)(以下、単に賦形と呼ぶ)された三次元輪郭が得られる。プリフォームプロセスのために、織布積層体は次いで成形加工型内に移動させられ、多くの場合成形加工型の型締めによる圧力下で、後の成形部材の輪郭にまで近づけられ、固着剤の活性化(加熱及び冷却)によって硬化させられ、これによって、繊維半製品を、最終輪郭に近づけた状態で、RTM法自体を実施するためのプレス型内に装入することができる。必要に応じて、繊維半製品はさらに後切断されるか又は設定された箇所で打抜き加工され、これによって、さらに正確な輪郭が得られる。型内への繊維半製品の装入後、型半部が型締めされ、必要な樹脂が型のキャビティ内に注入される。この際に樹脂は、繊維半製品の繊維組織に含浸し、繊維を封じ込めて、樹脂マトリックス内に固く結合させる。樹脂の硬化後、繊維強化されたプラスチック構成部材を離型することができる。RTM法それ自体と並んで、既に繊維半製品の製造は、プラスチック構成部材を製造する際の成否を決める礎となっている。公知先行技術には、プリフォームを製造するための多数の可能性が記載されていることが分かっている。しかしながら、これらの可能性は、一般的に、可能な限り平らな繊維織布積層体を手で製造するか又は自動化して製造することで限界に達している。この繊維織布積層体はプレス内で最終的に二次元形状から三次元形状に変換される。このことは、予め固定された(例えば縫合された)状態又はまだフレキシブルな状態で実施することができる。目的は、形状付与後、RTMプレスの型内に完全に自動化してプロセス確実に装入することができるか又は更なる使用のために搬送しかつ積層することもできるようにするのに、十分な曲げ剛性を有するプリフォームを得ることである。プリフォームの製造、成形加工及びセットについては、関連した先行技術において多数の可能性が存在している。
RTMを用いた製造の他に、繊維スクリムの層から、樹脂含浸プロセスを加えて又は樹脂含浸プロセスなしに、繊維強化された構成部材を製造することができる他の製造プロセスも可能である。その点では、賦形装置において、設定された幅を有する予め切断された、最終的な数の織布繊維を、異なった方向付けで設置すること、これらの織布繊維を樹脂中間層と共に含浸すること又は予め含浸した状態で設置することが可能である。このような設置方法及び賦形装置における後続の成形加工によって、同様に高剛性の繊維強化された構成部材を、注入プロセスなしでも製造することができる。
いわゆる賦形工程(Drapiervorgang)及び賦形方法に対しては、多数の種々様々な可能性が公知である。しかしながらこれらの可能性は、1つの剛性の型半部を用いた賦形形式と2つの剛性の型半部を備えた賦形形式とに区別することができる。一般に、収容する型半部は1つの剛性の型半部であり、この型半部は、織布スクリムの少なくとも輪郭に似た成形加工のために、別の1つの剛性の型半部か又は、順番に移動可能な複数の個別型(賦形パンチ)と相前後して、まとめられる。後者の可能性における利点は、これによって、織布層の個々の層における折り目形成又は繊維のずれを阻止することが試みられることにある。これによって、賦形することが困難な領域において規定して引張り運動もしくは押し運動を織布層にもたらすことができ、その結果、丸み部、曲げ部、縁部又はこれに類した部分における問題を回避することができる。
本発明の課題は、従来の技術に比べて、特に二次元の繊維織布積層体から三次元のプリフォームを、正確に再現可能でかつ良好な品質において製造することができる、方法及び装置を提供することである。さらに、極めて複雑なプリフォームを、著しく良好な精度で織布層から製造できることが望まれており、このことは特に、使用される織布層の繊維配向及び規則性に関しており、その結果、複雑な幾何学形状でも、折り目形成及びゆがみを効果的に阻止することができる。好ましくは、成形加工によって得られた繊維半製品は、特に再現可能なプロセスパラメータによって傑出しているRTMプロセスにおいて使用できることが望ましい。
この課題を解決するために、本発明による方法では請求項1の特徴部に記載のようにした。すなわち本発明による方法では、接触面において織布層を成形加工するために、少なくとも1つの第1の賦形パンチを賦形方向に移動させ、次いで少なくとも1つの第2の賦形パンチを賦形方向に移動させ、この際に自由空間を、1つの賦形パンチの少なくとも1つの接触面とオーバラップさせて又はオーバラップさせずに、独立して移動可能な少なくとも1つの中間ホルダを用いて、又は少なくとも1つの賦形パンチと作用結合された中間ホルダによって、橋渡しする。
前記課題を解決するために、本発明による装置では、請求項6の特徴部に記載のように構成した。すなわち本発明による装置では、少なくとも第1の賦形パンチと第2の賦形パンチとの間に、中間ホルダが配置されていて、該中間ホルダは自由空間を、少なくとも1つの賦形パンチとオーバラップして又はオーバラップせずに、橋渡しするようになっている。
本発明による方法によって及び該方法のために適しているが独立して使用することも可能な装置によって、プリフォームに適合された織布層を、ほぼ平らな状態(2D)から、複雑な三次元の形状に成形加工してセットすることが、好適に可能である。特に、成形加工を優しく実施することができ、成形加工中における織布層の屈曲部、折り目及び押し潰し又はゆがみを回避することができる。
キャビティを有する成形シェルへの織布層の成形加工を改善するためには、以下の点に注意を払わなければならない:すなわち、
- 許容不能な引張り力が織布層に作用してはならない。それというのは、さもないと組織もしくは構造(繊維配向及び規則性)にゆがみが発生するおそれがあり、織布層に亀裂が生じてしまうからである。
- 構成部材凹部における織布層の賦形時に、折り目形成、ゆがみ又は押し潰しが発生してはならない。
- 望みに応じて、繊維織布積層体は、低応力で、又は意図的に特定された応力でセットすることができる。
埋込み中もしくは成形シェル内への賦形中における織布層の運動特性をさらに改善するために、成形シェルの側において、設定された箇所に、好ましくは凹部に、摩擦剤又は例えば単に発泡材を配置することも可能である。織布層がこのようなものと接触すると、織布層はそこでクランプされるか又は区別された静止摩擦により賦形パンチの運動によって連行され、これによって緊張状態で又はより自由に保持される。
つまり制御可能性に関して以下の利点が得られる。すなわち、成形加工輪郭もしくは成形シェルに合わせて、賦形型又は賦形パンチを有利なかつ任意の順序で制御することができる。そのためには、現代のシミュレーションプログラムを用いて、三次元の輪郭への二次元層の最適なシフトまたは成形加工を可能にする適宜なモードを発見することができる。
特に、先行する及び/又は後続の、角度を成して設置された、曲げられた、可撓性の及び/又はばね弾性的な実施形態の中間ホルダを取り付けられた複数の賦形パンチを、時間的に相前後させて、賦形型内に進入させることによって、又は中間ホルダだけを進入させることによって、中間室における折り目形成もしくは賦形パンチの外縁部における継ぎ目状部分を回避することができる。この場合賦形パンチは主として、該賦形パンチが、賦形型に対向して位置していて賦形型に対する三次元の面状の部分追従部を形成していることによって、確定されている。中間ホルダは、該中間ホルダが先行する賦形パンチと一緒に移動させられ、2つの賦形パンチの間における面を少なくとも部分的に橋渡しして、そこで織布層を折り目なしにセットすることによって、傑出している。好ましい1つの態様では、第2の賦形パンチは第1の賦形パンチに対して平行な移動経路で移動して、まずは、第1の賦形パンチの中間ホルダに接触し、次いで織布層を成形する。また、(第1の賦形パンチに対して平行な移動による)第2の賦形パンチの進入中に第2の賦形パンチを、中間ホルダと接触した後で、該中間ホルダに沿って、主運動方向(進入及び退出)に対して横方向に移動させるような態様も可能である。好ましくは、ばね弾性的な中間ホルダ、緩衝器に配置された中間ホルダ及び/又はばねに配置された中間ホルダを使用することができ、この中間ホルダは、少なくとも賦形方向における運動の終わり頃に(単独で又は賦形パンチと作用結合されて)、(賦形型の輪郭を模倣するために)最終位置に押圧される。
好ましくは、賦形パンチを移動させるための調節部材は、圧力制御可能な又は行程制御可能なリニア駆動装置として、例えばピストンシリンダ装置又はスピンドル駆動装置として形成されている。
本発明の対象の別の好適な処置及び構成は、従属請求項及び図面を参照した下記の説明に記載されている。装置は特に方法を実施するのに適しているが、しかしながらまた、方法とは無関係に独立して運転することも可能である。
特に、少なくとも1つの第1の賦形パンチ及び/又は第2の賦形パンチに、中間ホルダを、該賦形パンチと一緒に移動するように又は独立させて配置して、両賦形パンチの間における自由空間が少なくとも部分的に橋渡しされるようにすることが可能である。択一的に、自由に可動の中間ホルダを用いて又は少なくとも1つの賦形パンチに作用結合された中間ホルダを用いて、2つ以上の賦形パンチの間における自由空間における織布層を、(少なくとも部分的に)押さえることができる。特に、少なくとも1つの賦形パンチに、2つの賦形パンチの間における自由空間の橋渡しを目的として、1つの中間ホルダが、運動させられるがなお輪郭を模倣しない第2の賦形パンチに対して、先行するように又は追従するように配置されている態様が可能である。
以下の記載は、そのまま個別の解決策として見なすべきではなく、それぞれの部分において、一般的な示唆及び課題の解決策を含んでいる。
汎用の賦形装置における従来技術の欠点を示す図である。 2つの賦形パンチの間の自由空間におけるゆがみ又は折り返しを回避する、本発明による方法及び装置の1実施形態を示す図である。 図2に示した自由空間における1つの中間ホルダの第2の実施形態を示す図である。 図2に示した自由空間における2つの中間ホルダの第3の実施形態を示す図である。 図2に示した自由空間における2つの中間ホルダの第4の実施形態を示す図である。 図2に示した自由空間における2つの中間ホルダの第5の実施形態を示す図である。 自由空間における移動可能又は緩衝された中間ホルダの第6の実施形態を示す図である。 織布層の表面に向かって凸面状に湾曲して形成された弾性的な中間ホルダを備えた、自由空間における中間ホルダの第7の実施形態を示す図である。 賦形方向に対して横方向に移動可能な賦形パンチを使用した、方法ステップの1実施形態を示す図である。
図1に示すように、汎用の賦形装置2における従来技術には次のような欠点がある。すなわち汎用の賦形装置2では、賦形型5の輪郭が複雑な場合、第1の賦形パンチ4が賦形方向9に移動させられ、次いで織布層3と接触させられた後で、まだ賦形パンチ4が位置決めされていない織布層3においてずれ10が発生することがある。図1において左から右に向かって示された作業工程において、左側の図では、両方の賦形パンチ4は共になお織布層3と接触していない。織布層3を賦形するために、右側の賦形パンチ4は真ん中の図において賦形方向9に移動し、織布層3を賦形型5の輪郭に相応して成形加工させ、この織布層3を緊締する。この際に、第1の右側の賦形パンチ4と賦形型5との間における織布層3の挟み込みによって、左側に隣接した賦形パンチ4の領域において織布層3内においてずれ10が発生することがある。特に、両賦形パンチ4の間における自由空間8の周り又は該自由空間8における領域は、このような現象が生じやすい。この状態において第2の賦形パンチ4が賦形方向9に移動すると、スクラップ基準に相当する折り返し又は皺もしくは折り目11が発生することがある。
図2には本発明による装置及び方法の作業工程が示されており、この本発明による装置もしくは方法では、両賦形パンチ4の間における自由空間8を橋渡しするために、中間ホルダ7が使用され、この中間ホルダ7は一方の賦形パンチ4′に配置されている。以下において参照符号4′は、中間ホルダ7が作用結合されている賦形パンチ4に対して使用する。好ましくは、中間ホルダ7は、対応する領域における賦形型5の輪郭を真似て、つまり賦形型5の輪郭に追従するように形成されている。図示の実施形態では、右側の賦形パンチ4′が賦形方向9に移動し、織布層3を接触面12の輪郭及び賦形型5の対応する輪郭に相応して成形加工する。中間ホルダ7はこの際に、特に図示の実施形態では、自由空間8における賦形型5の輪郭の典型的な屈曲部を橋渡しする。右側の第1の賦形パンチ4′に続いて移動させられる左側の第2の賦形パンチ4は、織布層3にずれ10又は折り目11を残すことなしに、別の輪郭経過部における織布層3を成形加工する。これによってまた、第2の賦形パンチ4の移動によって織布層3の部分が自由空間8内に戻ってしまうことも回避されている。好ましくは、左側の第2の賦形パンチ4の接触面12には、凹部14が設けられており、この凹部14内に中間ホルダ7は留まり、その場合織布層3に対する相応なかつ均一な全接触面が形成される。
図3〜図8には、別の6つの可能な実施形態、つまり自由空間8における単数又は複数の中間ホルダ7に対する、特に個々の又は組合せ可能な実施形態であって、本発明の思想を制限するものではない実施形態が示されている。図3によれば、中間ホルダ7は、賦形方向9に曲げられて形成されたプレートであり、このプレートは、金属から、好ましくはばね鋼板から、又はプラスチック又は他の弾性材料から成っている。中間ホルダ7は、非粘着性の層を備えていることができる。それとは無関係に中間ホルダ7は、接触面12よりも前に織布層3と接触することができる。このような構成によって、賦形パンチ4′の接触面12によって織布層3の大面積の成形加工又は賦形が行われる前に、波立ち又はずれが平滑化される。同時に、直ぐ上で述べた成形加工によって、織布層3の一部が自由空間8内に押し戻されることが回避される。特に、中間ホルダ7と織布層3との接触面積が、作用結合された賦形パンチ4′の接触面12よりも小さいことが好適である。図4の実施形態では、自由空間8のための中間ホルダ7は二分割されていて、自由空間8を形成する両方の賦形パンチ4′に配置されている。この場合中間ホルダ7の接触面12は接続領域もしくは移行領域において、少なくとも織布層3の成形加工後もしくは賦形後に、賦形パンチ4′の接触面12と一平面に位置していると好適であり、ただし賦形型5の輪郭はこの箇所において、それとは異なった輪郭を与える。中間ホルダ7の材料が可撓性の場合、図5に示した実施形態では、最初に織布層3に接触する中間ホルダ7は、該中間ホルダ7が賦形パンチ4′を起点として外側では、織布層3とほとんど接触しないように、屈曲されて形成されており、この場合隣接した賦形パンチ4′に取り付けられた第2の中間ホルダ7が、第1の中間ホルダ7を、好ましくは織布層3と全面的に接触させるように屈曲されて又は真っ直ぐに形成されており、このことは、既に述べた実施形態では賦形パンチ4自体によって実行されている(図2又は図3)。
自由空間8においてほぼ均一な接触を達成するために、この場合第2の中間ホルダ7は、図5に示されているように接触面12から間隔をおいて配置されていてもよく、例外的に賦形パンチ4′の接触面と同一平面に位置していない。しかしながら択一的に、図6に示す実施形態におけるように、中間ホルダ7は極めてフレキシブルに形成されていてもよい。フレキシブル、弾性又は可撓性という概念は、技術分野において通常の概念である。不明瞭な定義を回避するために、複数の製造サイクルにおいて再現性のある可撓性を保証するような材料が選択されることが望ましい。この場合、中間ホルダ7の材料又は特性は、該中間ホルダ7が織布層3を損傷なしに十分な強さで賦形型5の輪郭に圧着できるように、選択されることが望ましい。この場合しかしながら圧着及び成形加工の圧力は、(意図的な例外事例を除けば)織布層3の材料を損傷しない、又は織布層3の内部においてずれ/ゆがみを生ぜしめないことが望ましい。
図7及び図8には、調節可能な、フレキシブルな、緩衝された又はそれ自体が移動可能な中間ホルダ7の別の可能性が示されている。そのために図7に示すように、中間ホルダ7は、緩衝器15に、アクチュエータに又はばねを介して支持されていてよく、かつ独立して、又は第2の可動の賦形パンチ4′に接触面12に対して先行して配置されていてもよい。
実施形態に応じて、中間ホルダ7の自由端部及び/又は自由空間8に隣接する賦形パンチ縁部は、織布層3に対して丸み付けされて形成されていてよい。既に述べた、賦形パンチ4,4′に対する中間ホルダ7によるオーバラップは、ほぼすべての図(2,3,4,5,6,8)に示されている。オーバラップのない実施形態は、図5(左)及び図7において見ることができる。
図8に示した好適な実施形態では、中間ホルダ7は、特に、自由空間8を覆う、織布層3の直線的な形状付与を橋渡しするために、織布層3に向かって凸面状に湾曲されており、この場合賦形パンチ4,4′のうちの少なくとも1つは、賦形方向9におけるその運動中に、中間ホルダ7の形状を賦形型5の最終輪郭のように変形させる。もちろん、プリフォームへの織布層3の加熱及び硬化後に賦形パンチ4,4′を再び、賦形方向9とは逆向きに休止位置へと移動させることが可能である。
図9にはさらに、中間ホルダ7を用いて織布層3を賦形するための別の方法が示されている。そのために賦形パンチ4のうちの少なくとも1つは、賦形方向9のみならず、賦形方向9に対して直角な方向にも可動に配置されている。
この場合例えば最初に、賦形型5の凹部に織布層3が賦形パンチ4′によって押し込まれ、この際に好ましくは、中間ホルダ7は織布層3を賦形型5の輪郭に沿って第2の賦形パンチ4の方向にさらに成形させる。この際に第2の賦形パンチ4は賦形型5の深いもしくは低い輪郭部内に、所定の距離にわたって移動し、この距離は少なくとも部分的に賦形パンチ4と4′との間における自由空間8を占めている。第2の賦形パンチ4のこの移動は、第2の賦形パンチ4が織布層3又は中間ホルダ7と接触する直前まで又は好ましくは織布層3又は中間ホルダ7と接触するまで続き、次いで第2の賦形パンチ4は、該第2の賦形パンチ4が織布層3を賦形型5の輪郭に沿って賦形方向9に対して角度を成して又は90°の角度でもしくは自由空間8から外に向かって成形するように移動する。次に第2の賦形パンチ4は、特に最適な形状輪郭を賦形パンチ4,4′と両賦形パンチ4,4′を結合する中間ホルダ7とから形成するために、この第2の賦形パンチ4が中間ホルダ7を通過した後で、構成に応じてさらに賦形方向9に向かって最終成形を実施することができる。
2 賦形装置
3 織布層
4 賦形パンチ
5 賦形型
6 プリフォーム
7 中間ホルダ
8 自由空間
9 賦形方向
10 ずれ
11 折り目
12 接触面
14 凹部
15 緩衝器

Claims (13)

  1. 繊維強化された成形部材の製造中に三次元のプリフォーム(6)を製造する方法であって、当該方法を賦形装置(2)を用いて実施し、該賦形装置(2)は、該賦形装置(2)を用いて織布層(3)から前記プリフォーム(6)を成形加工するために、少なくとも、前記織布層(3)のための賦形型(5)と、該賦形型(5)に対して移動可能で接触面(12)を備えた賦形パンチ(4,4′)とを有していて、該賦形パンチ(4,4′)は少なくとも1つの自由空間(8)を互いに対して形成している、方法において、
    前記接触面(12)において前記織布層(3)を成形加工するために、少なくとも1つの第1の賦形パンチ(4)を賦形方向(9)に移動させ、次いで少なくとも1つの第2の賦形パンチ(4′)を賦形方向(9)に移動させ、この際に前記自由空間(8)を、1つの賦形パンチ(4,4′)の少なくとも1つの接触面(12)とオーバラップさせて又はオーバラップさせずに、独立して移動可能な少なくとも1つの中間ホルダ(7)を用いて、又は少なくとも1つの賦形パンチ(4,4′)と作用結合された中間ホルダ(7)によって、橋渡しすることを特徴とする、三次元のプリフォームを製造する方法。
  2. 第2の賦形パンチ(4′)を、少なくとも部分的に前記賦形方向(9)における移動中に、前記賦形パンチ(4,4′)の間における自由空間(8)内において移動させ、この場合第2の賦形パンチ(4′)を、次いで又は同時に前記賦形方向(9)に対して角度を成して又は90°の角度で、該第2の賦形パンチ(4′)が前記織布層(3)を前記輪郭に沿って成形しかつ前記自由空間(8)から去るように移動させる、請求項1記載の方法。
  3. 2つの賦形パンチの間における前記自由空間(8)を橋渡しするために、各賦形パンチ(4,4′)に中間ホルダ(7)が配置されている、請求項1又は2記載の方法。
  4. 前記中間ホルダ(7)を、前記自由空間(8)において互いにオーバラップさせる、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. ばね弾性的な中間ホルダ(7)、緩衝器(15)に配置された中間ホルダ(7)及び/又はばねに配置された中間ホルダ(7)を使用し、該中間ホルダ(7)を、少なくとも前記賦形方向(9)における移動の終わり頃に、最終位置へと押圧する、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 繊維強化された成形部材の製造中に三次元のプリフォーム(6)を製造する装置であって、当該装置は賦形装置(2)を有していて、該賦形装置(2)は、該賦形装置(2)を用いて織布層(3)から前記プリフォーム(6)を成形加工するために、少なくとも、前記織布層(3)のための賦形型(5)と、該賦形型(5)に対して移動可能な賦形パンチ(4,4′)とを有しており、該賦形パンチ(4,4′)は少なくとも1つの自由空間(8)を互いに対して形成している、装置において、
    少なくとも第1の賦形パンチ(4)と第2の賦形パンチ(4′)との間に、中間ホルダ(7)が配置されていて、該中間ホルダ(7)は前記自由空間(8)を、少なくとも1つの賦形パンチ(4,4′)とオーバラップして又はオーバラップせずに、橋渡しすることを特徴とする、三次元のプリフォームを製造する装置。
  7. 前記中間ホルダ(7)は前記賦形方向(9)において、前記賦形パンチ(4,4′)に先行するように又は追従するように配置されている、請求項6記載の装置。
  8. 前記中間ホルダ(7)は、プラスチック、金属及び/又はばね鋼薄板から成っている、請求項6記載の装置。
  9. 前記中間ホルダ(7)に、非粘着性の層が設けられている、請求項6記載の装置。
  10. 1つの賦形パンチ(4)の接触面(12)は、少なくとも前記中間ホルダ(7)を部分的に収容するために、特に凹部(14)を備えている、請求項6記載の装置。
  11. 前記中間ホルダ(7)は、賦形型(5)の対応する輪郭を形成している、請求項6記載の装置。
  12. 前記賦形パンチ(4,4′)のうちの少なくとも1つが、賦形方向(9)に対して角度を成して移動可能に配置されている、請求項6記載の装置。
  13. 請求項1から5までのいずれか1項記載の方法を実施する、請求項6記載の装置。
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