相互関連出願
[0001]本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡され、すべての目的のために参照により本明細書に明確に組み込まれる、2011年12月9日に出願された「SIGNAL CAPACITY BOOSTING, COORDINATED FORWARD LINK BLANKING AND POWER BOOSTING, AND REVERSE LINK THROUGHPUT INCREASING FOR FLEXIBLE BANDWIDTH SYSTEMS」と題する仮出願第61/568,742号に対する優先権を主張する。本特許出願はまた、本出願の譲受人に譲渡され、すべての目的のために参照により本明細書に明確に組み込まれる、2012年6月11日に出願された「SUPPORT FOR VOICE OVER FLEXIBLE BANDWIDTH SYSTEMS」と題する仮出願第61/658,270号に対する優先権を主張する。
[0002]ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなど、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、時間、周波数、および電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムであり得る。そのような多元接続システムの例には、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、3GPPロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムがある。
[0003]サービスプロバイダは、一般に、いくつかの地理的領域において排他的に使用するための周波数スペクトルのブロックを割り振られる。周波数のこれらのブロックは、概して、複数のアクセス技術が使用されていることにかかわらず調整器によって割り当てられる。たいていの場合、これらのブロックは、チャネル帯域幅の整数倍でなく、したがって、スペクトルの利用されない部分があり得る。ワイヤレスデバイスの使用が増加するにつれて、概して、このスペクトルに対する需要とこのスペクトルの値とが同様に増加した。とはいえ、場合によっては、ワイヤレス通信システムは、割り当てられたスペクトルの部分が標準波形または通常波形を適合させるのに十分大きくないので、その部分を利用しないことがある。LTE規格の開発者は、たとえば、その問題を認識し、多くの異なるシステム帯域幅(たとえば、1.4、3、5、10、15および20MHz)をサポートすることを決定した。これは、その問題の部分的解決を提供し得る。フレキシブル帯域幅キャリア(flexible bandwidth carriers)は、これらの問題の別の解決策を提供し得る。しかしながら、いくつかのタイプのボイスサービスおよび他の対話型アプリケーションは遅延敏感であり得、フレキシブル帯域幅キャリアを利用するとき、失われたデータの再送信なしにあるデータレートおよび/またはあるサービス品質を提供することが望ましいことがある。
[0004]ボイスサービスなど、様々なサービスとともにフレキシブル帯域幅キャリアを利用するための方法、システム、およびデバイスが提供される。いくつかの実施形態は、回線交換(CS:Circuit Switched)ボイスオーバーフレキシブル帯域幅キャリアのサポートを提供する。たとえば、いくつかの実施形態は、フレキシブル帯域幅キャリアを介して、ボイスサービスの一部としてのボイスデータなどのデータを送信するサポートを提供する。通常帯域幅キャリア(normal bandwidth carrier)のためのデータレートが識別され得る。フレキシブル帯域幅キャリアのための低減された拡散係数(spreading factor)は、フレキシブル帯域幅キャリアのためのデータレートが、少なくとも通常帯域幅キャリアのための識別されたデータレートを達成し得るように判断され得る。低減された拡散係数は、フレキシブル帯域幅キャリアのためのデータレートを達成するために利用され得る。
[0005]たとえば、フレキシブル帯域幅UMTS(F−UMTS)において、時間は、低帯域幅信号を達成する手段として通常波形(normal waveform)に対してスケーリングされ得る。その結果、F−UMTSにおけるチップレートは、通常UMTSにおけるチップレートに対して減少され得、したがって、チップ持続時間は同じファクタで増加または拡張される。F−UMTSでは、時間の遅れ(time dilation)、チップ持続時間、スロット持続時間、フレーム持続時間、サブフレーム持続時間、無線フレーム持続時間により、TTIは、Dcrのファクタで拡張され(get dilated)得、Dcrは、F−UMTSのために使用されるチップレートディバイダ(divider)である。その結果、UMTSにおけるAMRボイスサービスのための現在の物理レイヤ構成は、たとえば、必要とされるデータレートをもはや満たすことができない。いくつかの実施形態はこれらの問題に対処する。
[0006]いくつかの実施形態は、特に、12.2kbpsおよび/または7.95kbpsの適応マルチレート(AMR:Adaptive Multi-Rate)CSボイスオーバーフレキシブル帯域幅ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(F−UMTS:flexible bandwidth Universal Mobile Telecommunication System)のサポートを含む。F−UMTSにおけるCSボイスをサポートするいくつかの実施形態は、レガシーUMTSにおいて使用されるのと同じボコーダ(vocoder)を使用し、限定はしないが、F−UMTSにおいてチップレートディバイダ(Dcr:chip rate divider)のファクタでスケールダウンされ得るデータレート、F−UMTSにおける送信時間間隔(TTI:transmission time interval)スケーリングにより導入され得る追加の遅延、および/またはF−UMTSにおいて1500/Dcr Hzにスケールダウンされ得る送信電力制御(TPC:Transmit Power Control)レートを含む様々な問題に対処し得る。チップレートディバイダは、フレキシブル帯域幅キャリアのための帯域幅スケーリングファクタ(すなわち、N)に等しくなり得る。
[0007]いくつかの実施形態は、フレキシブル帯域幅キャリアのための情報データレートを通常帯域幅キャリアの情報データレートと同じに保つことを通してボイス品質を維持する。たとえば、1つのボイスフレームは、F−UMTSにおけるNまたはDcrにかかわらず、送信時に20msの時間ウィンドウに依然としてマッピングされ得る。N=2のF−UMTSの場合の12.2kbpsのAMRについて、いくつかの実施形態は、通常UMTSに対してダウンリンク(DL)および/またはアップリンク(UL)の両方でのDcr=2での拡散係数低減、シグナリング無線ベアラ(Signaling Radio Bearers)(SRB)について、4つの専用制御チャネル(DCCH、すなわち、論理チャネル)が、20×Dcr(すなわち、20×2)ms=40msのTTIを使用して1つの専用トランスポートチャネル(DCH、すなわち、トランスポートチャネル)にマッピングされること、および無線アクセスベアラ(RAB)について、3つの専用トラフィックチャネル(DTCH、すなわち、論理チャネル)が、10×Dcr(すなわち10×2)ms=20msのTTIを使用して3つのDCH(トランスポートチャネル)にマッピングされること、というボイス品質を維持することができる方式を利用する。N=4のF−UMTSの場合の12.2kbpsのAMRについて、いくつかの実施形態は、ボイス品質を維持するために、DLとULの両方でのDcrでの拡散係数低減およびレートマッチング調整(rate matching tuning)、4つのSRB→4つのDCCH→10×Dcr(すなわち、10×4)ms=40msのTTIを使用する1つのDCH、および/または1つのRAB→3つのDTCH→10×Dcr(すなわち、10×4)ms=40msのTTIを使用する3つのDCHという方式を利用する。7.95kbpsのAMRについて、同様の実施形態が利用され得る。それぞれのF−UMTSシステムのための拡散係数は、20ms当たりのチャネルビット数が変化し得ないように、Dcrで通常帯域幅キャリアのための拡散係数を割ること(dividing)によって低減され得る。これらの方式は、モバイルデバイス(たとえば、UE)および/または基地局(たとえば、ノードB)の両方に適用され得る。
[0008]フレキシブル帯域幅キャリアは、フレキシブル波形(flexible waveforms)を利用する、通常波形を適合させるのに十分大きくないことがあるスペクトルの部分を利用し得るワイヤレス通信システムに関与し(involve)得る。フレキシブル帯域幅キャリアは、通常キャリア帯域幅システムに対するフレキシブル帯域幅キャリアの時間またはチップレートを拡張(dilating)またはスケールダウンすることを通して、通常キャリア帯域幅システムに関して生成され得る。いくつかの実施形態は、フレキシブルキャリア帯域幅システムの時間またはチップレートを拡張またはスケールアップすることを通してフレキシブル波形の帯域幅を増加させる。
[0009]いくつかの実施形態は、フレキシブル帯域幅キャリアを介してデータを提供するための方法を含む。本方法は、通常帯域幅キャリアを介したサービスのためのデータレートを識別すること、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートが、少なくとも通常帯域幅キャリアを介した識別されたデータレートを達成するようにフレキシブル帯域幅キャリアのための低減された拡散係数を判断すること、および/またはフレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートを達成するために低減された拡散係数を利用することを含み得る。
[0010]本方法のいくつかの実施形態は、フレキシブル帯域幅キャリアの第1の無線フレームに第1のボイスフレームと第2のボイスフレームの一方または両方を適合させることを含む。フレキシブル帯域幅キャリアは、2または4に等しい帯域幅スケーリングファクタをもつフレキシブル帯域幅UMTSキャリアを含み得る。第1の無線フレームは拡張した(dilated)無線フレームであり得る。
[0011]いくつかの実施形態では、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートは、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータの適用例に依存する。フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータの適用例はボイスアプリケーションを含み得る。
[0012]低減された拡散係数を判断することは、フレキシブル帯域幅キャリアのチップレートディバイダで通常帯域幅キャリアの拡散係数を割ることを含み得る。チップレートディバイダは、フレキシブル帯域幅キャリアの帯域幅スケーリングファクタに等しくなり得る。
[0013]本方法のいくつかの実施形態は、少なくともパンクチャリングプロセス(puncturing process)または繰り返しプロセス(repetition process)を通してレートマッチング調整を適用することを含む。いくつかの実施形態は、少なくとも低減された拡散係数を補償するために送信電力を増加させることを含む。いくつかの実施形態は、フレキシブル帯域幅キャリアのためのデータレートをさらに容易にする(facilitate)ために送信時間間隔(Transmission Time Interval)を判断することを含む。
[0014]いくつかの実施形態は、フレキシブル帯域幅キャリアを介してデータを提供するように構成されたワイヤレス通信システムを含む。本システムは、通常帯域幅キャリアを介したサービスのためのデータレートを識別するための手段、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートが、少なくとも通常帯域幅キャリアを介した識別されたデータレートであるようにフレキシブル帯域幅キャリアのための低減された拡散係数を判断するための手段、および/またはフレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートを達成するために低減された拡散係数を利用するための手段を含み得る。
[0015]本システムのいくつかの実施形態は、フレキシブル帯域幅キャリアの第1の無線フレームに第1のボイスフレームと第2のボイスフレームの一方または両方を適合させるための手段を含む。フレキシブル帯域幅キャリアは、2または4に等しい帯域幅スケーリングファクタをもつフレキシブル帯域幅UMTSキャリアを含み得る。第1の無線フレームは拡張した無線フレームを含み得る。
[0016]いくつかの実施形態では、低減された拡散係数を判断するための手段は、フレキシブル帯域幅キャリアのチップレートディバイダで通常帯域幅キャリアの拡散係数を割るための手段を含む。チップレートディバイダは、フレキシブル帯域幅キャリアの帯域幅スケーリングファクタに等しくなり得る。
[0017]いくつかの実施形態では、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートは、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータの適用例に依存する。フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータの適用例はボイスアプリケーションを含み得る。
[0018]本システムのいくつかの実施形態は、少なくともパンクチャリングプロセスまたは繰り返しプロセスを通してレートマッチング調整を適用するための手段を含む。いくつかの実施形態は、少なくとも低減された拡散係数を補償するために送信電力を増加させるための手段を含む。いくつかの実施形態は、フレキシブル帯域幅キャリアのためのデータレートをさらに容易にするために送信時間間隔を判断するための手段を含む。
[0019]いくつかの実施形態は、通常帯域幅キャリアを介したサービスのためのデータレートを識別するためのコード、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートが、少なくとも通常帯域幅キャリアを介した識別されたデータレートであるようにフレキシブル帯域幅キャリアのための低減された拡散係数を判断するためのコード、および/またはフレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートを達成するために低減された拡散係数を利用するためのコードを含み得る非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る、フレキシブル帯域幅キャリアを介してデータを提供するためのコンピュータプログラム製品を含む。
[0020]いくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体は、フレキシブル帯域幅キャリアの第1の無線フレームに第1のボイスフレームと第2のボイスフレームの一方または両方を適合させるためのコードを含む。フレキシブル帯域幅キャリアは、2または4に等しい帯域幅スケーリングファクタをもつフレキシブル帯域幅UMTSキャリアを含み得る。第1の無線フレームは拡張した無線フレームであり得る。
[0021]低減された拡散係数を判断するためのコードは、フレキシブル帯域幅キャリアのチップレートディバイダで通常帯域幅キャリアの拡散係数を割るためのコードを含み得る。チップレートディバイダは、フレキシブル帯域幅キャリアの帯域幅スケーリングファクタに等しくなり得る。
[0022]いくつかの実施形態では、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートは、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータの適用例に依存する。フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータの適用例はボイスアプリケーションを含み得る。
[0023]いくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体は、少なくともパンクチャリングプロセスまたは繰り返しプロセスを通してレートマッチング調整を適用するためのコードを含む。非一時的コンピュータ可読媒体は、少なくとも低減された拡散係数を補償するために送信電力を増加させるためのコードを含み得る。非一時的コンピュータ可読媒体は、フレキシブル帯域幅キャリアのためのデータレートをさらに容易にするために送信時間間隔を判断するためのコードを含み得る。
[0024]いくつかの実施形態は、フレキシブル帯域幅キャリアを介してデータを提供するように構成されたワイヤレス通信デバイスを含む。本デバイスは、通常帯域幅キャリアを介したサービスのためのデータレートを識別すること、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートが、少なくとも通常帯域幅キャリアを介した識別されたデータレートであるようにフレキシブル帯域幅キャリアのための低減された拡散係数を判断すること、および/またはフレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートを達成するために低減された拡散係数を利用することを行うように構成され得る少なくとも1つのプロセッサを含み得る。
[0025]いくつかの実施形態では、少なくとも1つのプロセッサは、フレキシブル帯域幅キャリアの第1の無線フレームに第1のボイスフレームと第2のボイスフレームの一方または両方を適合させるようにさらに構成される。フレキシブル帯域幅キャリアは、2または4に等しい帯域幅スケーリングファクタをもつフレキシブル帯域幅UMTSシステムを含み得る。第1の無線フレームは拡張した無線フレームであり得る。
[0026]低減された拡散係数を判断するように構成された少なくとも1つのプロセッサは、フレキシブル帯域幅キャリアのチップレートディバイダで通常帯域幅キャリアの拡散係数を割るように構成され得る。チップレートディバイダは、フレキシブル帯域幅キャリアの帯域幅スケーリングファクタに等しくなり得る。
[0027]いくつかの実施形態では、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートは、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータの適用例に依存する。フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータの適用例はボイスアプリケーションを含み得る。
[0028]いくつかの実施形態では、少なくとも1つのプロセッサは、少なくともパンクチャリングプロセスまたは繰り返しプロセスを通してレートマッチング調整を適用するようにさらに構成される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも低減された拡散係数を補償するために送信電力を増加させるようにさらに構成される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのプロセッサは、フレキシブル帯域幅キャリアのためのデータレートをさらに容易にするために送信時間間隔を判断するようにさらに構成される。
[0029]上記では、以下の詳細な説明がより良く理解され得るように、本開示による例の特徴および技術的利点についてやや広く概説した。以下で、追加の特徴および利点について説明する。開示する概念および具体例は、本開示の同じ目的を実行するための他の構造を変更または設計するための基礎として容易に利用され得る。そのような等価な構成は、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱しない。本明細書で開示する概念を特徴づけると考えられる特徴は、それらの編成と動作方法の両方に関して、関連する利点とともに、添付の図に関連して以下の説明を検討するとより良く理解されよう。図の各々は、例示および説明のみの目的で提供され、特許請求の範囲を定めるものではない。
[0030]以下の図面を参照すれば、本発明の性質および利点のさらなる理解が得られ得る。添付の図において、同様の構成要素または特徴は同じ参照ラベルを有し得る。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、参照ラベルの後に、ダッシュと、それらの同様の構成要素同士を区別する第2のラベルとを続けることによって区別され得る。第1の参照ラベルのみが明細書において使用される場合、その説明は、第2の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する同様の構成要素のうちのいずれにも適用可能である。
様々な実施形態による、ワイヤレス通信システムのブロック図。
様々な実施形態による、フレキシブル波形が、通常波形を適合させるのに十分広くないスペクトルの一部分に適合する、ワイヤレス通信システムの一例を示す図。
様々な実施形態による、フレキシブル波形が、帯域のエッジの近くのスペクトルの一部分に適合する、ワイヤレス通信システムの一例を示す図。
様々な実施形態による、ワイヤレス通信システムのブロック図。
様々な実施形態による、フレキシブル帯域幅キャリアを介してボイスサービスの一部としてのボイスデータなどのデータを提供するように構成されたデバイスのブロック図。
様々な実施形態による、フレキシブル帯域幅キャリアを介してボイスサービスの一部としてのボイスデータなどのデータを提供するように構成されたデバイスのブロック図。
様々な実施形態による、N=2のF−UMTSにおけるAMR DL:12.2kbpsのRAB+DL:3.4kbpsのSRBのためのトランスポートチャネルプロシージャを示す図。
様々な実施形態による、N=2のF−UMTSにおけるAMR DL:12.2kbpsのRAB+DL:3.4kbpsのSRBのための、トランスポートチャネル(TrCH:transport channel)の多重化と、トランスポートチャネルの物理チャネルへのマッピングとの図。
様々な実施形態による、N=4のF−UMTSにおけるAMR DL:12.2kbpsのRAB+DL:3.4kbpsのSRBのためのトランスポートチャネルプロシージャを示す図。
様々な実施形態による、N=4のF−UMTSにおけるAMR DL:12.2kbpsのRAB+DL:3.4kbpsのSRBのための、トランスポートチャネルの多重化と、トランスポートチャネルの物理チャネルへのマッピングとの図。
様々な実施形態による、ワイヤレス通信システムのブロック図。
様々な実施形態による、モバイルデバイスのブロック図。
様々な実施形態による、基地局とモバイルデバイスとを含むワイヤレス通信システムのブロック図。
様々な実施形態による、フレキシブル帯域幅キャリアを介してボイスサービスのためのボイスデータなどのデータを提供するための方法の流れ図。
様々な実施形態による、フレキシブル帯域幅キャリアを介してボイスサービスのためのボイスデータなどのデータを提供するための方法の流れ図。
様々な実施形態による、フレキシブル帯域幅キャリアを介してボイスサービスのためのボイスデータなどのデータを提供するための方法の流れ図。
詳細な説明
[0047]ボイスサービスなど、様々なサービスとともにフレキシブル帯域幅キャリアを利用するための方法、システム、およびデバイスが提供される。いくつかの実施形態は、回線交換(CS)ボイスオーバーフレキシブル帯域幅キャリアのサポートを提供する。たとえば、いくつかの実施形態は、フレキシブル帯域幅キャリアを介して、ボイスサービスの一部としてのボイスデータなどのデータを送信するサポートを提供する。通常帯域幅キャリアを介したデータレートが識別され得る。フレキシブル帯域幅キャリアを介したボイスサービスのための低減された拡散係数は、フレキシブル帯域幅キャリアのためのデータレートが、少なくとも通常帯域幅キャリアのための識別されたデータレートを達成し得るように判断され得る。低減された拡散係数は、フレキシブル帯域幅キャリアのためのデータレートを達成するために利用され得る。
[0048]たとえば、フレキシブル帯域幅UMTS(F−UMTS)において、時間は、低帯域幅信号を達成する手段として通常波形に対してスケーリングされ得る。その結果、F−UMTSにおけるチップレートは、通常UMTSにおけるチップレートに対して減少され得、したがって、チップ持続時間は同じファクタで増加または拡張される。F−UMTSでは、時間の遅れ、チップ持続時間、スロット持続時間、フレーム持続時間、サブフレーム持続時間、無線フレーム持続時間により、TTIは、Dcrのファクタで拡張され得、Dcrは、F−UMTSのために使用されるチップレートディバイダである。その結果、UMTSにおけるAMRボイスサービスのための現在の物理レイヤ構成は、たとえば、必要とされるデータレートをもはや満たすことができない。その結果、UMTSにおけるAMRボイスサービスのための現在の物理レイヤ構成は、たとえば、必要とされるデータレートをもはや満たすことができない。いくつかの実施形態はこれらの問題に対処する。
[0049]いくつかの実施形態は、特に、12.2kbpsおよび/または7.95kbpsの適応マルチレート(AMR)CSボイスオーバーフレキシブル帯域幅ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(F−UMTS)のサポートを含む。いくつかの実施形態は、5.9kbpsなどの他のARMレートのサポートを提供する。F−UMTSにおけるCSボイスをサポートするいくつかの実施形態は、レガシーUMTSにおいて使用されるのと同じボコーダを使用し、限定はしないが、F−UMTSにおいてチップレートディバイダ(Dcr)のファクタでスケールダウンされ得るデータレート、F−UMTSにおける送信時間間隔(TTI)スケーリングにより導入され得る追加の遅延、および/またはF−UMTSにおいて1500/Dcr Hzにスケールダウンされ得る送信電力制御(TPC)レートを含む様々な問題に対処し得る。チップレートディバイダは、フレキシブル帯域幅キャリアのための帯域幅スケーリングファクタ(すなわち、N)に等しくなり得る。
[0050]いくつかの実施形態は、フレキシブル帯域幅キャリアのための情報データレートを通常帯域幅キャリアの情報データレートと同じに保つことを通してボイス品質を維持する。たとえば、1つのボイスフレームは、F−UMTSにおけるNまたはDcrにかかわらず、送信時に20msの時間ウィンドウに依然としてマッピングされ得る。N=2のF−UMTSの場合の12.2kbpsのAMRについて、いくつかの実施形態は、通常UMTSに対してダウンリンク(DL)および/またはアップリンク(UL)の両方でのDcr=2での拡散係数低減、シグナリング無線ベアラ(SRB)について、4つの専用制御チャネル(DCCH、すなわち、論理チャネル)が、20×Dcr(すなわち、20×2)ms=40msのTTIを使用して1つの専用トランスポートチャネル(DCH、すなわち、トランスポートチャネル)にマッピングされること、無線アクセスベアラ(RAB)について、3つの専用トラフィックチャネル(DTCH、すなわち、論理チャネル)が、10×Dcr(すなわち10×2)ms=20msのTTIを使用して3つのDCH(トランスポートチャネル)にマッピングされること、というボイス品質を維持することができる方式を利用する。N=4のF−UMTSの場合の12.2kbpsのAMRについて、いくつかの実施形態は、ボイス品質を維持するために、DLとULの両方でのDcrでの拡散率低減およびレートマッチング調整、4つのSRB→4つのDCCH→10×Dcr(すなわち、10×4)ms=40msのTTIを使用する1つのDCH、および/または1つのRAB→3つのDTCH→10×Dcr(すなわち、10×4)ms=40msのTTIを使用する3つのDCHという方式を利用する。7.95kbpsのAMRについて、同様の実施形態が利用され得る。それぞれのF−UMTSシステムのための拡散係数は、20ms当たりのチャネルビット数が変化し得ないように、Dcrで通常帯域幅キャリアのための拡散係数を割ることによって低減され得る。これらの方式は、モバイルデバイス(たとえば、UE)および/または基地局(たとえば、ノードB)の両方に適用され得る。
[0051]本明細書で説明する技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、ピアツーピア、および他のシステムなど、様々なワイヤレス通信システムに使用され得る。「システム」および「ネットワーク」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAシステムは、CDMA2000、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)などの無線技術を実装し得る。CDMA2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856規格をカバーする。IS−2000リリース0およびAは、一般に、CDMA2000 1X、1Xなどと呼ばれる。IS−856(TIA−856)は、一般に、CDMA2000 1xEV−DO、高速パケットデータ(HRPD:High Rate Packet Data)などと呼ばれる。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))およびCDMAの他の変形態を含む。TDMAシステムは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)などの無線技術を実装し得る。OFDMAまたはOFDMシステムは、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB:Ultra Mobile Broadband)、発展型UTRA(E−UTRA:Evolved UTRA)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash−OFDMなどの無線技術を実装し得る。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)およびLTEアドバンスト(LTE−A:LTE-Advanced)は、E−UTRAを使用するUMTSの新しいリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−AおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP:3rd Generation Partnership Project)と称する団体からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称する団体からの文書に記載されている。本明細書で説明する技法は、上記のシステムおよび無線技術、ならびに他のシステムおよび無線技術に使用され得る。
[0052]したがって、以下の説明は、例を提供するものであり、特許請求の範囲において記載される範囲、適用性、または構成を限定するものではない。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、説明する要素の機能および構成において変更が行われ得る。様々な実施形態は、適宜に様々な手順または構成要素を省略、置換、または追加し得る。たとえば、説明する方法は、説明する順序とは異なる順序で実行され得、様々なステップが追加、省略、または組み合わせられ得る。また、いくつかの実施形態に関して説明する特徴は、他の実施形態において組み合わせられ得る。
[0053]最初に図1を参照すると、ブロック図は、様々な実施形態による、ワイヤレス通信システム100の一例を示す。システム100は、基地局105と、モバイルデバイス115と、基地局コントローラ120と、コアネットワーク130とを含む(いくつかの実施形態では、コントローラ120はコアネットワーク130に組み込まれ得、いくつかの実施形態では、コントローラ120は基地局105に組み込まれ得る)。システム100は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上での動作をサポートし得る。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で同時に被変調信号を送信することができる。各被変調信号は、符号分割多元接続(CDMA)信号、時分割多元接続(TDMA)信号、周波数分割多元接続(FDMA)信号、直交FDMA(OFDMA)信号、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)信号などであり得る。各被変調信号は、異なるキャリア上で送られ得、制御情報(たとえば、パイロット信号)、オーバーヘッド情報、データなどを搬送し得る。システム100は、ネットワークリソースを効率的に割り振ることが可能なマルチキャリアLTEネットワークであり得る。
[0054]モバイルデバイス115は、任意のタイプの移動局、モバイルデバイス、アクセス端末、加入者ユニット、またはユーザ機器であり得る。モバイルデバイス115は、セルラーフォンとワイヤレス通信デバイスとを含み得るが、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、他のハンドヘルドデバイス、ネットブック、ノートブックコンピュータなどをも含み得る。したがって、モバイルデバイスという用語は、特許請求の範囲を含めて、以下で、任意のタイプのワイヤレスまたはモバイルの通信デバイスを含むものと広く解釈されたい。
[0055]基地局105は、基地局アンテナを介してモバイルデバイス115とワイヤレス通信し得る。基地局105は、複数のキャリアを介してコントローラ120の制御下でモバイルデバイス115と通信するように構成され得る。基地局105のサイトの各々は、それぞれの地理的エリアに通信カバレージを提供することができる。いくつかの実施形態では、基地局105は、ノードB、eノードB、ホームノードB、および/またはホームeノードBと呼ばれることがある。各基地局105のためのカバレージエリアは、ここでは、110−a、110−b、または110−cとして識別される。基地局のカバレージエリアは、(図示しないが、カバレージエリアの一部分のみを構成する)セクタに分割され得る。システム100は、異なるタイプの基地局105(たとえば、マクロ基地局、マイクロ基地局、フェムト基地局、および/またはピコ基地局)を含み得る。
[0056]モバイルデバイス115、基地局105、コアネットワーク130、および/またはコントローラ120など、システム100の異なる態様は、様々な実施形態によれば、フレキシブル帯域幅とフレキシブル波形とを利用するように構成され得る。システム100は、たとえば、モバイルデバイス115と基地局105との間の送信125を示す。送信125は、モバイルデバイス115から基地局105へのアップリンクおよび/または逆方向リンク送信、ならびに/あるいは基地局105からモバイルデバイス115へのダウンリンクおよび/または順方向リンク送信を含み得る。送信125はフレキシブル波形および/または通常波形を含み得る。通常波形はレガシー波形および/または通常波形と呼ばれることもある。
[0057]モバイルデバイス115、基地局105、コアネットワーク130、および/またはコントローラ120など、システム100の異なる態様は、様々な実施形態によれば、フレキシブル帯域幅とフレキシブル波形とを利用するように構成され得る。たとえば、システム100の異なる態様は、通常波形を適合させるのに十分大きくないことがあるスペクトルの部分を利用し得る。モバイルデバイス115、基地局105、コアネットワーク130、および/またはコントローラ120などのデバイスは、フレキシブル帯域幅および/またはフレキシブル波形を生成および/または利用するためにチップレートおよび/またはスケーリングファクタを適応させるように構成され得る。(いくつかのモバイルデバイス115および/または基地局105など)システム100のいくつかの態様は、通常サブシステムの時間に関してフレキシブルサブシステムの時間を拡張することあるいはスケールダウンすることによって、(他のモバイルデバイス115および/または基地局105を使用して実装され得る)通常サブシステムに関して生成され得るフレキシブルサブシステムを形成し得る。
[0058]いくつかの実施形態では、モバイルデバイス115、基地局105、コアネットワーク130、および/またはコントローラ120など、システム100の異なる態様は、ボイスサービスなど、様々なサービスとともにフレキシブル帯域幅キャリアを利用するように構成され得る。いくつかの実施形態は、特に、回線交換(CS)ボイスオーバーフレキシブル帯域幅キャリアのサポートを提供する。たとえば、モバイルデバイス115、基地局105、コアネットワーク130、および/またはコントローラ120など、システム100の異なる態様は、フレキシブル帯域幅キャリアを介して、ボイスサービスの一部としてのボイスデータなどのデータを送信するサポートを提供するように構成され得る。通常帯域幅キャリアのためのデータレートが識別され得る。フレキシブル帯域幅キャリアを介したベアラのための低減された拡散係数は、フレキシブル帯域幅キャリアのためのデータレートが、少なくとも通常帯域幅キャリアのための識別されたデータレートを達成し得るように判断され得る。低減された拡散係数は、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートを達成するために利用され得る。
[0059]いくつかの実施形態では、モバイルデバイス115、基地局105、コアネットワーク130、および/またはコントローラ120など、システム100の異なる態様は、1つのボイスフレームが、F−UMTSにおけるNまたはDcrにかかわらず、送信時に20msの時間ウィンドウに依然としてマッピングされ得るように構成され得る。N=2のF−UMTSの場合の12.2kbpsのAMRについて、いくつかの実施形態は、通常UMTSに対してダウンリンク(DL)および/またはアップリンク(UL)の両方でのDcr=2での拡散係数低減、シグナリング無線ベアラ(SRB)について、4つの専用制御チャネル(DCCH、すなわち、論理チャネル)が、20×Dcr(すなわち、20×2)ms=40msのTTIを使用して1つの専用トランスポートチャネル(DCH、すなわち、トランスポートチャネル)にマッピングされること、無線アクセスベアラ(RAB)について、3つの専用トラフィックチャネル(DTCH、すなわち、論理チャネル)が、10×Dcr(すなわち10×2)ms=20msのTTIを使用して3つのDCH(トランスポートチャネル)にマッピングされること、というボイス品質を維持することができる方式を利用する。N=4のF−UMTSの場合の12.2kbpsのAMRについて、いくつかの実施形態は、ボイス品質を維持するために、DLとULの両方でのDcrでの拡散係数低減およびレートマッチング調整、4つのSRB→4つのDCCH→10×Dcr(すなわち、10×4)ms=40msのTTIを使用する1つのDCH、および/または1つのRAB→3つのDTCH→10×Dcr(すなわち、10×4)ms=40msのTTIを使用する3つのDCHという方式を利用する。7.95kbpsのAMRについて、同様の実施形態が利用され得る。それぞれのF−UMTSシステムのための拡散係数は、20ms当たりのチャネルビット数が変化し得ないように、Dcrで通常帯域幅キャリアのための拡散係数を割ることによって低減され得る。これらの方式は、モバイルデバイス115、基地局105、コアネットワーク130、および/またはコントローラ120など、システム100の異なる態様によって適用され得る。
[0060]いくつかの実施形態では、モバイルデバイス115、基地局105、コアネットワーク130、および/またはコントローラ120など、システム100の異なる態様は、通常帯域幅キャリアのためのデータレートを識別するように構成され得る。フレキシブルな帯域幅キャリアのスケーリングファクタが識別され得る。いくつかの実施形態では、低減された拡散係数は、フレキシブル帯域幅キャリアのデータレートが通常帯域幅キャリアのためのデータレートと同じであるように、フレキシブル帯域幅キャリアについて判断され得る。低減された拡散係数を判断することは、チップレートディバイダで通常帯域幅キャリアの拡散係数を割ることを含み得る。チップレートディバイダは、フレキシブル帯域幅キャリアのスケーリングファクタに等しくなり得る。いくつかの実施形態は、第1の無線フレームに第1のボイスフレームを適合させることを含む。フレキシブル帯域幅キャリアは、これらの実施形態のいくつかでは、2に等しいスケーリングファクタをもつフレキシブル帯域幅UMTSシステムであり得る。いくつかの実施形態は、第1の無線フレームに第1のボイスフレームと第2のボイスフレームとを適合させることを含む。フレキシブル帯域幅キャリアは、これらの実施形態のいくつかでは、4に等しいスケーリングファクタをもつフレキシブル帯域幅UMTSシステムであり得る。いくつかの実施形態では、第1の無線フレームは拡張した無線フレームである。いくつかの実施形態は、少なくともパンクチャリングプロセスまたは繰り返しプロセスを通してレートマッチング調整を適用することを含む。いくつかの実施形態は、少なくとも低減された拡散係数を補償するために送信電力を増加させることを含む。いくつかの実施形態は、フレキシブル帯域幅キャリアのデータレートを容易にするためにTTIを判断することを含む。
[0061]いくつかの実施形態は、フレキシブル波形および/または通常波形を生成し得る、図1のシステム100のモバイルデバイス115および/または基地局105などのモバイルデバイスおよび/または基地局を含み得る。フレキシブル波形は、通常波形よりも少ない帯域幅を占有し得る。たとえば、帯域エッジにおいて、通常波形を配置するのに十分な利用可能なスペクトルがないことがある。いくつかの実施形態におけるフレキシブル波形では、時間が拡張されるので、波形によって占有される周波数が減少し、したがって、通常波形を適合させるのに十分広くないことがあるスペクトルにフレキシブル波形を適合させることが可能になる。フレキシブル波形はまた、いくつかの実施形態では、スケーリングファクタを使用することを通して生成され得る。他の実施形態は、レートまたはチップレートを改変すること(たとえば、拡散係数が変化し得る)を通してスペクトルの一部分を適合させるためにフレキシブル波形を生成し得る。いくつかの実施形態は、チップレートを変更するかまたはスケーリングファクタを利用するために処理の周波数を変更し得る。処理の周波数を変更することは、補間レート、割込みレート(interrupt rate)、および/またはデシメーションレート(decimation rate)を変更することを含み得る。いくつかの実施形態では、デシメーションによって、および/またはADC、DAC、および/またはオフラインクロックの周波数を変更することによって、チップレートが変更されるか、またはフィルタ処理を通してスケーリングファクタが利用され得る。ディバイダは、少なくとも1つのクロックの周波数を変更するために使用され得る。
[0062]いくつかの実施形態では、フレキシブルシステムまたはフレキシブル波形はフラクショナルシステム(fractional system)またはフラクショナル波形であり得る。フラクショナルシステムおよび/またはフラクショナル波形は、たとえば、帯域幅を変更することも変更しないこともある。フラクショナルシステムまたはフラクショナル波形は、それが、通常システムまたは通常波形(たとえば、N=1システム)よりも多くの可能性を提供し得るのでフレキシブルであり得る。通常システムまたは通常波形は、標準および/またはレガシーシステムまたは波形を指すことがある。
[0063]図2Aは、様々な実施形態による、基地局105−aとモバイルデバイス115−aとともにワイヤレス通信システム200−aの一例を示し、フレキシブル波形210−aは、通常波形220−aを適合させるのに十分広くないスペクトルの一部分に適合する。システム200−aは、図1のシステム100の一例であり得る。いくつかの実施形態では、フレキシブル波形210−aは、基地局105−aおよび/またはモバイルデバイス115−aのいずれかが送信し得る通常波形220−aと重なり(overlap)得る。場合によっては、通常波形220−aは、フレキシブル波形210−aと完全に重なり得る。いくつかの実施形態はまた、複数のフレキシブル波形210を利用し得る。いくつかの実施形態では、別の基地局および/またはモバイルデバイス(図示せず)が、通常波形220−aおよび/またはフレキシブル波形210−aを送信し得る。
[0064]いくつかの実施形態では、モバイルデバイス115−aおよび/または基地局105−aは、フレキシブル帯域幅キャリアを介してボイスサービスなどの異なるサービスをサポートするように構成され得る。いくつかの実施形態は、特に、回線交換(CS)ボイスオーバーフレキシブル帯域幅キャリアのサポートを提供する。たとえば、モバイルデバイス115−aおよび/または基地局105−aは、フレキシブル帯域幅キャリアを介してボイスサービスの一部としてのボイスデータなどの送信データのサポートを提供するように構成され得る。通常帯域幅キャリアのためのデータレートが識別され得る。フレキシブル帯域幅キャリアのための低減された拡散係数は、フレキシブル帯域幅キャリアのためのデータレートが、少なくとも通常帯域幅キャリアのための識別されたデータレートを達成し得るように判断され得る。低減された拡散係数は、フレキシブル帯域幅キャリアのためのデータレートを達成するために利用され得る。図2Bは、基地局105−bとモバイルデバイス115−bとともにワイヤレス通信システム200−bの一例を示し、フレキシブル波形210−bは、通常波形220−bが適合できない、ガードバンド(guard band)であり得る、帯域のエッジの近くのスペクトルの一部分に適合する。システム200−bは、図1のシステム100の一例であり得る。スケーリングされたフレキシブル波形210−bを利用してボイスサービスをサポートするための同様の技法は、上記で説明したように適用可能であり得る。
[0065]図3は、様々な実施形態による、基地局105−cとモバイルデバイス115−cおよび115−dとともにワイヤレス通信システム300を示す。いくつかの実施形態では、基地局105−cおよび/またはモバイルデバイス115−c/115−dは、フレキシブル帯域幅キャリア内でボイスサービスなどのサービスを提供するように構成され得る。たとえば、モバイルデバイス115−c/115−dと基地局105−cとの間の送信305−aおよび/または305−bは、フレキシブル波形を利用してスケーリングされた送信を伴い得る。
[0066]基地局105−cおよび/またはモバイルデバイス115−c/115−dは、フレキシブル帯域幅キャリアのための情報データレートを通常帯域幅キャリアの情報データレートと同じに保つことを提供するように構成され得る。たとえば、1つのボイスフレームは、F−UMTSにおけるNまたはDcrにかかわらず、送信時に20msの時間ウィンドウに依然としてマッピングされ得る。N=2のF−UMTSの場合の12.2kbpsのAMRについて、基地局105−cおよび/またはモバイルデバイス115−c/115−dは、通常UMTSに対してダウンリンク(DL)および/またはアップリンク(UL)の両方でのDcr=2での拡散係数低減、シグナリング無線ベアラ(SRB)について、4つの専用制御チャネル(DCCH、すなわち、論理チャネル)が、20×Dcr(すなわち、20×2)ms=40msのTTIを使用して1つの専用トランスポートチャネル(DCH、すなわち、トランスポートチャネル)にマッピングされること、無線アクセスベアラ(RAB)について、3つの専用トラフィックチャネル(DTCH、すなわち、論理チャネル)が、10×Dcr(すなわち10×2)ms=20msのTTIを使用して3つのDCH(トランスポートチャネル)にマッピングされること、というボイス品質を維持することができる方式を利用し得る。N=4のF−UMTSの場合の12.2kbpsのAMRについて、基地局105−cおよび/またはモバイルデバイス115−c/115−dは、ボイス品質を維持するために、DLとULの両方でのDcrでの拡散係数低減およびレートマッチング調整、4つのSRB→4つのDCCH→10×Dcr(すなわち、10×4)ms=40msのTTIを使用する1つのDCH、および/または1つのRAB→3つのDTCH→10×Dcr(すなわち、10×4)ms=40msのTTIを使用する3つのDCHという方式を利用し得る。7.95kbpsのAMRについて、同様の実施形態が利用され得る。それぞれのF−UMTSシステムのための拡散係数は、20ms当たりのチャネルビット数が変化し得ないように、Dcrで通常帯域幅キャリアのための拡散係数を割ることによって基地局105−cおよび/またはモバイルデバイス115−c/115−dによって低減され得る。これらの方式は、モバイルデバイス(たとえば、UE)と基地局(たとえば、ノードB)の両方に適用され得る。
[0067]いくつかの実施形態では、基地局105−cおよび/またはモバイルデバイス115−c/115−dは、フレキシブル帯域幅キャリアを介してボイスサービスなどの異なるサービスをサポートするように構成され得る。いくつかの実施形態は、特に、回線交換(CS)ボイスオーバーフレキシブル帯域幅キャリアのサポートを提供する。たとえば、基地局105−cおよび/またはモバイルデバイス115−c/115−dは、フレキシブル帯域幅キャリアを介してボイスサービスの一部としてのボイスデータなどの送信データのサポートを提供するように構成され得る。通常帯域幅キャリアのためのデータレートが識別され得る。フレキシブル帯域幅キャリアのための低減された拡散係数は、フレキシブル帯域幅キャリアのためのデータレートが、少なくとも通常帯域幅キャリアのための識別されたデータレートを達成し得るように判断され得る。低減された拡散係数は、フレキシブル帯域幅キャリアのためのデータレートを達成するために利用され得る。
[0068]いくつかの実施形態では、基地局105−cおよび/またはモバイルデバイス115−c/115−dは、識別され得る通常の帯域幅キャリアのためのデータレートを識別し得る。フレキシブル帯域幅キャリアのスケーリングファクタは、基地局105−cおよび/またはモバイルデバイス115−c/115−dによって識別され得る。いくつかの実施形態では、低減された拡散係数は、フレキシブル帯域幅キャリアのデータレートが通常帯域幅キャリアのためのデータレートと同じであるように、フレキシブル帯域幅キャリアについて基地局105−cおよび/またはモバイルデバイス115−c/115−dによって判断され得る。低減された拡散係数を判断することは、チップレートディバイダで通常帯域幅キャリアの拡散係数を割ることを含み得る。チップレートディバイダは、フレキシブル帯域幅キャリアのスケーリングファクタに等しくなり得る。いくつかの実施形態は、第1の無線フレームに第1のボイスフレームを適合させることを含む。フレキシブル帯域幅キャリアは、これらの実施形態では、2に等しいスケーリングファクタをもつフレキシブル帯域幅UMTSシステムであり得る。いくつかの実施形態は、第1の無線フレームに第1のボイスフレームと第2のボイスフレームとを適合させることを含む。フレキシブル帯域幅キャリアは、これらの実施形態では、4に等しいスケーリングファクタをもつフレキシブル帯域幅UMTSシステムであり得る。いくつかの実施形態では、第1の無線フレームは拡張した無線フレームである。いくつかの実施形態は、少なくともパンクチャリングプロセスまたは繰り返しプロセスを通してレート調整マッチングを適用することを含む。いくつかの実施形態は、少なくとも低減された拡散係数を補償するために送信電力を増加させることを含む。
[0069]モバイルデバイス115−c/115−dと基地局105−cとの間の送信305−aおよび/または305−bは、通常波形よりも少ない(または多い)帯域幅を占有するように生成され得るフレキシブル波形を利用し得る。たとえば、帯域エッジにおいて、通常波形を配置するのに十分な利用可能なスペクトルがないことがある。フレキシブル波形では、時間が拡張されるので、波形によって占有される周波数が減少し、したがって、通常波形を適合させるのに十分広くないことがあるスペクトルにフレキシブル波形を適合させることが可能になる。いくつかの実施形態では、フレキシブル波形は、通常波形に関するスケーリングファクタNを利用してスケーリングされ得る。スケーリングファクタNは、限定はしないが、1、2、4などの整数値を含む多数の異なる値をとり得る。ただし、Nが整数である必要はない。
[0070]いくつかの実施形態は追加の用語を利用し得る。新しい単位Dが利用され得る。単位Dは拡張される。それはユニットレス(unitless)であり、Nの値を有する。フレキシブルシステムにおける時間について「拡張時間(dilated time)」の点で話すことができる。たとえば、通常帯域幅キャリアにおけるたとえば10msの持続時間のスロットは、通常帯域幅キャリアについて10Dms=10×Dcr ms=10msなので、10Dmsとして表され得る。タイムスケーリングでは、ほとんどの「秒」の代わりに「拡張秒(dilated-seconds)」を使用することができる。ヘルツ単位の周波数が1/sであることに留意されたい。上記のように、いくつかの実施形態はまた、やはり値Nを有し得るチップレートディバイダ(「Dcr」)を利用し得る。
[0071]上記で説明したように、フレキシブル波形は、通常波形よりも少ない帯域幅を占有する波形であり得る。したがって、フレキシブル帯域幅キャリアでは、通常帯域幅キャリアと比較して、同数のシンボルおよびビットがより長い持続時間にわたって送信され得る。これは、タイムストレッチング(time stretching)を生じ得、それにより、スロット持続時間、フレーム持続時間などがスケーリングファクタNで増加し得る。スケーリングファクタNは、フレキシブル帯域幅(BW)に対する通常帯域幅の比を表し得る。したがって、フレキシブル帯域幅キャリアにおけるデータレートは(通常レート(Normal Rate)×1/N)に等しくなり得、遅延は(通常遅延(Normal Delay)×N)に等しくなり得る。概して、フレキシブルシステムチャネルBW=通常システムのチャネルBW/Nである。遅延×BWは不変のままであり得る。さらに、いくつかの実施形態では、フレキシブル波形は、通常波形よりも多い帯域幅を占有する波形であり得る。
[0072]本明細書全体にわたって、通常システム、通常サブシステム、および/または通常波形という用語が、1に等しくなり得るスケーリングファクタ(たとえば、N=1)あるいは通常または標準チップレートを利用し得る実施形態を伴うシステム、サブシステム、および/または波形を指すために利用され得る。これらの通常システム、通常サブシステム、および/または通常波形は、標準および/またはレガシーシステム、標準および/またはレガシーサブシステム、ならびに/あるいは標準および/またはレガシー波形と呼ばれることもある。さらに、フレキシブルシステム、フレキシブルサブシステム、および/またはフレキシブル波形は、1に等しくないことがあるスケーリングファクタ(たとえば、N=2、4、8、1/2、1/4など)を利用し得る実施形態を伴うシステム、サブシステム、および/または波形を指すために利用され得る。N>1である場合、またはチップレートが低下した場合、波形の帯域幅が減少し得る。いくつかの実施形態は、帯域幅を増加させるスケーリングファクタまたはチップレートを利用し得る。たとえば、N<1である場合、またはチップレートが増加した場合、波形は通常波形よりも大きい帯域幅をカバーするために拡大され得る。フレキシブルシステム、フレキシブルサブシステム、および/またはフレキシブル波形は、場合によっては、フラクショナルシステム、フラクショナルサブシステム、および/またはフラクショナル波形と呼ばれることもある。フラクショナルシステム、フラクショナルサブシステム、および/またはフラクショナル波形は、たとえば、帯域幅を変更することも変更しないこともある。フラクショナルシステム、フラクショナルサブシステム、またはフラクショナル波形は、それが、通常または標準システム、通常または標準サブシステム、または通常または標準波形(たとえば、N=1システム)よりも多くの可能性を提供し得るのでフレキシブルであり得る。
[0073]次に図4Aを参照すると、ブロック図は、様々な実施形態による、フレキシブル帯域幅キャリアを介してボイスサービスの一部としてのボイスデータなどのデータを提供するためのデバイス400−aを示す。デバイス400−aは、図1、図2、図3、図11、および/または図13を参照しながら説明する基地局105の1つまたは複数の態様の一例であり得る。デバイス400−aは、図1、図2、図3、図11、図12、および/または図13を参照しながら説明するモバイルデバイス115の1つまたは複数の態様の一例であり得る。デバイス400はまたプロセッサであり得る。デバイス400−aは、論理チャネルモジュール415、トランスポートチャネルモジュール405および/または物理チャネルモジュール410を含み得る。デバイス400−aの構成要素はボコーダを含み得る。これらの構成要素の各々は互いに通信していることがある。
[0074]デバイス400−aのこれらの構成要素は、個別にまたは集合的に、ハードウェア中の適用可能な機能の一部または全部を実行するように適応された1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)を用いて実装され得る。代替的に、それらの機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、1つまたは複数の集積回路上で実行され得る。他の実施形態では、当技術分野で知られている任意の方法でプログラムされ得る、他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリ中に組み込まれた命令を用いて実装され得る。
[0075]デバイス400−aは、論理チャネルモジュール415、トランスポートチャネルモジュール405および/または物理チャネルモジュール410を通して、フレキシブル帯域幅キャリアを介した情報データレートを通常帯域幅キャリアの情報データレートと同じに保つように構成され得る。通常帯域幅キャリアを介したサービスのためのデータレートは、たとえば、論理チャネルモジュール415、トランスポートチャネルモジュール405および/または物理チャネルモジュール410を通してデバイス400−aによって識別され得る。デバイス400−aは、論理チャネルモジュール415、トランスポートチャネルモジュール405および/または物理チャネルモジュール410を通して、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートが、少なくとも通常帯域幅キャリアを介した識別されたデータレートを達成し得るようにフレキシブル帯域幅キャリアのための低減された拡散係数を判断し得る。デバイス400−aは、物理チャネルモジュール410を通して、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートを達成するために低減された拡散係数を利用し得る。
[0076]デバイス400−aは、論理チャネルモジュール415、トランスポートチャネルモジュール405および/または物理チャネルモジュール410を通して、フレキシブル帯域幅キャリアの第1の無線フレームに第1のボイスフレームと第2のボイスフレームの一方または両方を適合させ得る。第1の無線フレームは拡張した無線フレームであり得る。低減された拡散係数を判断することは、フレキシブル帯域幅キャリアのチップレートディバイダで通常帯域幅キャリアの拡散係数を割ることを含み得る。チップレートディバイダは、フレキシブル帯域幅キャリアの帯域幅スケーリングファクタに等しくなり得る。
[0077]フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートは、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータの適用例に依存し得る。フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータの適用例はボイスアプリケーション(voice application)を含み得る。デバイス400−aは、トランスポートチャネルモジュール405を通して、少なくともパンクチャリングプロセスまたは繰り返しプロセスを通してレートマッチング調整を適用し得る。デバイス400−aは、物理チャネルモジュール410を通して、少なくとも低減された拡散係数を補償するために送信電力を増加させ得る。デバイス400−aは、トランスポートチャネルモジュール405を通して、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートをさらに容易にするためにTTIを判断および/または利用し得る。デバイス400−aは、トランスポートチャネルモジュール405を通して、複数のトランスポートブロックを連結し(concatenate)得る。デバイス400−aは、2または4に等しい帯域幅スケーリングファクタをもつフレキシブル帯域幅UMTSキャリアを含み得るフレキシブル帯域幅キャリアに関して実装され得る。
[0078]次に図4Bを参照すると、ブロック図は、様々な実施形態による、フレキシブル帯域幅キャリアを介してボイスサービスの一部としてのボイスデータなどのデータを提供するためのデバイス400−bを示す。デバイス400−bは、図1、図2、図3、図11、および/または図13を参照しながら説明する基地局105の1つまたは複数の態様の一例であり得る。デバイス400は、図1、図2、図3、図11、図12、および/または図13を参照しながら説明するモバイルデバイス115の1つまたは複数の態様の一例であり得る。デバイス400はまたプロセッサであり得る。デバイス400−bは、トランスポートチャネルモジュール405−aおよび/または物理チャネルモジュール410−aを含み得る。トランスポートチャネルモジュール405−aは、送信時間間隔モジュール406、連結モジュール408、および/またはレートマッチングモジュール407を含み得る。物理チャネルモジュール410−aは、拡散係数モジュール411、パンクチャリングモジュール412、および/または電力制御モジュール413を含み得る。トランスポートチャネルモジュール405−aは、図4Aのトランスポートチャネルモジュール405の一例であり得る。物理チャネルモジュール410−aは、図4Aの物理チャネルモジュール410の一例であり得る。デバイス400−bの構成要素はボコーダを含み得る。これらの構成要素の各々は互いに通信していることがある。デバイス400−bはまた、図4Aのデバイス400−aの論理チャネルモジュール415と同様の論理チャネルモジュール(図示せず)を含み得る。
[0079]デバイス400−bのこれらの構成要素は、個別にまたは集合的に、ハードウェア中の適用可能な機能の一部または全部を実行するように適応された1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)を用いて実装され得る。代替的に、それらの機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、1つまたは複数の集積回路上で実行され得る。他の実施形態では、当技術分野で知られている任意の方法でプログラムされ得る、他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード(Structured)/プラットフォームASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリ中に組み込まれた命令を用いて実装され得る。
[0080]デバイス400−bは、トランスポートチャネルモジュール405−aおよび/または物理チャネルモジュール410−aを通して、フレキシブル帯域幅キャリアを介した情報データレートを通常帯域幅キャリアの情報データレートと同じに保つように構成され得る。通常帯域幅キャリアを介したサービスのためのデータレートは、たとえば、トランスポートチャネルモジュール405−aおよび/または物理チャネルモジュール410−aを通してデバイス400−bによって識別され得る。デバイス400−bは、トランスポートチャネルモジュール405−aおよび/または物理チャネルモジュール410−aを通して、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートが、少なくとも通常帯域幅キャリアを介した識別されたデータレートを達成し得るようにフレキシブル帯域幅キャリアのための低減された拡散係数を判断し得る。デバイス400−bは、(拡散係数低減モジュール411を介した)物理チャネルモジュール410−aを通して、フレキシブル帯域幅キャリアのためのデータレートを達成するために低減された拡散係数を利用し得る。
[0081]デバイス400−bは、トランスポートチャネルモジュール405−aおよび/または物理チャネルモジュール410−aを通して、フレキシブル帯域幅キャリアの第1の無線フレームに第1のボイスフレームと第2のボイスフレームの一方または両方を適合させ得る。第1の無線フレームは拡張した無線フレームであり得る。低減された拡散係数を判断することは、フレキシブル帯域幅キャリアのチップレートディバイダで通常帯域幅キャリアの拡散係数を割ることを含み得る。チップレートディバイダは、フレキシブル帯域幅キャリアの帯域幅スケーリングファクタに等しくなり得る。
[0082]フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートは、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータの適用例に依存し得る。フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータの適用例はボイスアプリケーションを含み得る。
[0083]デバイス400−bは、(レートマッチングモジュール407を介した)トランスポートチャネルモジュール405−aを通して、少なくともパンクチャリングプロセスまたは繰り返しプロセスを通してレートマッチング調整を適用し得る。デバイス400−bは、(電力制御モジュール413を介した)物理チャネルモジュール410−aを通して、少なくとも低減された拡散係数を補償するために送信電力を増加させ得る。デバイス400−bは、(送信時間間隔モジュール406を介した)トランスポートチャネルモジュール406を通して、フレキシブル帯域幅キャリアのためのデータレートを容易にするためにTTIを判断および/または利用し得る。デバイス400−bは、(連結モジュール408を介した)トランスポートチャネルモジュール405−aを通して、複数のトランスポートブロックを連結し得る。
[0084]デバイス400−bは、2または4に等しい帯域幅スケーリングファクタをもつフレキシブル帯域幅UMTSキャリアを含み得るフレキシブル帯域幅キャリアに関して実装され得る。
[0085]いくつかの実施形態は、回線交換(CS)ボイスオーバーフレキシブル帯域幅キャリアのサポートを提供するためにデバイス400−aおよび/または400−bなどのデバイスを利用し得る。いくつかの実施形態は、12.2kbpsおよび/または7.95kbpsのAMR CSボイスオーバーフレキシブル帯域幅UMTS(F−UMTS)のサポートを含む。レガシーUMTSにおいて使用されるのと同じボコーダを使用してF−UMTSにおいてCSボイスをサポートすることは、限定はしないが、F−UMTSにおいてDcrのファクタでスケールダウンされ得るデータレート、F−UMTSにおける送信時間間隔(TTI)スケーリングにより導入され得る追加の遅延、および/またはF−UMTSにおいて1500/Dcr Hzにスケールダウンされ得る送信電力制御(TPC)レートなどの問題を含む様々な問題に対処し得る。Dcrは、F−UMTSのために使用され得るチップレートディバイダを表し得る。Dcrの値は、F−UMTSにおける帯域幅スケーリングファクタ(すなわち、N)に等しくなり得る。
[0086]たとえば、フレキシブル帯域幅UMTS(F−UMTS)において、時間は、低帯域幅信号を達成する手段として通常波形に対してスケーリングされ得る。その結果、F−UMTSにおけるチップレートは、通常UMTSにおけるチップレートに対して減少され得、したがって、チップ持続時間は同じファクタで増加または拡張される。F−UMTSでは、時間の遅れ、チップ持続時間、スロット持続時間、フレーム持続時間、サブフレーム持続時間、無線フレーム持続時間により、TTIは、Dcrのファクタで拡張され得、Dcrは、F−UMTSのために使用されるチップレートディバイダである。その結果、UMTSにおけるAMRボイスサービスのための現在の物理レイヤ構成は、たとえば、必要とされるデータレートをもはや満たすことができない。その結果、UMTSにおけるAMRボイスサービスのための現在の物理レイヤ構成は、必要とされるデータレートをもはや満たすことができない。実施形態はこれらの問題に対処し得る。
[0087]いくつかの実施形態は、N=2のF−UMTSの場合の12.2kbpsのAMRのための解決策を提供し得る。これらの例は、N=2のF−UMTSの場合の12.2kbpsのAMRに焦点を当て得るが、他の実施形態は、他のスケーリングファクタ、データレート、および/または無線アクセス技術を利用し得る同様のツールおよび技法を利用し得る。実施形態は異なる送信方式を含み得る。フレキシブル帯域幅キャリアにおいて同じボイス品質を維持するために、情報データレートを通常モードの情報データレートと同じ(これらの例では12.2kbps)に保つことが望ましいことがある。すなわち、1つのボイスフレームは、F−UMTSにおけるNまたはDcrにかかわらず、送信時に20msの時間ウィンドウに依然としてマッピングされ得る。いくつかの実施形態は、ボイス品質を維持することができる以下の方式を利用する。
・ DLとULの両方でのDcr(たとえば、Dcr=2)での拡散係数低減、
・ 4つのSRB→4つのDCCH→20×Dcr、すなわち、20×2ms=40msのTTIを使用する1つのDCH、および/または
・ 1つのRAB→3つのDTCH→10×Dcr、すなわち、10×2ms=20msのTTIを使用する3つのDCH。
この方式は、モバイルデバイス(たとえば、UE)および/または基地局(たとえば、ノードB)の両方に適用され得る。
[0088]様々な実施形態による、N=2のF−UMTSシステムとのアップリンクとダウンリンクの両方のための専用物理データチャネル(DPDCH)のために、異なる構成が利用され得る。通常の動作モード(すなわち、N=1)について、SF
normが、たとえば、拡散係数であるとする。3GPP TS34.108、セクション6.10.2.4.1.4に従って、アップリンクについてはSF
norm,UL=64であり、ダウンリンクについてはSF
norm,DL=128である。N=2のF−UMTSシステムの場合、20ms当たりのチャネルビット数が変化し得ないように、拡散係数は下記のように計算され得る。
N=2のF−UMTSの場合、いくつかの実施形態では、Dcr=2であることに留意されよう。
[0089]表1は、様々な実施形態による、会話/スピーチ(speech)/UL:12.2kbps/CS RABのためのトランスポートチャネルパラメータを示す。
[0090]表2は、様々な実施形態による、DCCHのためのUL:3.4kbpsのSRBのためのトランスポートチャネルパラメータを示す。
[0091]表3は、様々な実施形態による、アップリンクトランスポートフォーマット組合せセット(uplink Transport Format Combination Set)(TFCS)パラメータを示す。
[0092]表4は、様々な実施形態による、アップリンク物理パラメータを示す。
[0093]表5は、様々な実施形態による、会話/スピーチ/DL:12.2kbps/CS RABのためのダウンリンクトランスポートチャネルパラメータを示す。
[0094]表6は、様々な実施形態による、DCCHのためのDL:3.4kbpsのSRBのためのトランスポートチャネルパラメータを示す。
[0095]表7は、様々な実施形態による、ダウンリンクTFCSパラメータを示す。
[0096]表8は、様々な実施形態による、ダウンリンク物理チャネルパラメータを示す。
[0097]図5は、様々な実施形態による、N=2のF−UMTSにおける「AMR DL:12.2kbpsのRAB」+「DL:3.4kbpsのSRB」のためのトランスポートチャネルプロシージャ500を示す。
[0098]表9は、様々な実施形態による、N=2のF−UMTSにおけるAMRおよびDCCHのためのDLトランスポートチャネルを示す。
[0099]無線フレームセグメンテーション中に、10×Dcr(すなわち10×2=20ms)のAMR TTIは、10×Dcr、すなわち、10×2ms=20msの無線フレームに適合し得るが、20×Dcr(すなわち、20×2ms)=40msのDCCH TTIは、20msの無線フレームに分けられ(be broken)得る。
[0100]図6は、様々な実施形態による、N=2のF−UMTSにおけるAMR DL:12.2kbpsのRAB+DL:3.4kbpsのSRBのための、トランスポートチャネル(TrCH)の多重化と、トランスポートチャネルの物理チャネルへのマッピングとの図600を示す。AMRのためのTrCHは無線フレームに完全に適合し得るが、シグナリングのためのTrCHは、それのTTIから10×Dcr ms、すなわち、20msのフレームに分けられ得る。これらのフレームは、次いで、コード化複合トランスポートチャネル(CCTrCH:Coded Composite Transport Channel)へ連続的に(serially)多重化され得る。したがって、各CCTrCHは、AMRクラスA、B、およびCビットシーケンスに加えてシグナリング情報の一部分を含み得る。1つのCCTrCHを搬送するために120/Dcr、すなわち、120/2=60kbpsのダウンリンクDPCHが割り振られ得る。ここで示したコンテキストおよび数字(figures)は6つのトランスポートフォーマット組合せ(TFC:transport format combination)のうちの1つのみを指し得ることに留意されよう。
(RABサブフロー(subflow)#1、RABサブフロー#2、RABサブフロー#3、DCCH)=(TF2、TF1、TF1、TF1)。
[0101]インターリービング(interleaving)の第2ラウンドは、CCTrCH上で行われ得る。無線フレーム当たり510×Dcr、すなわち、1020のコード化ビットは、CRCおよびテールビット(tail bits)と、1/2または1/3のレートのビットからコード化ビットへのコーディング(rate 1/2 or 1/3 bits-to-coded bits coding)と、レートマッチングとを含み得る。次いで、コード化ビットは、シリアルパラレル変換(serial-to-parallel conversion)を受け、60/Dcr(すなわち、60/2=30)kspsのDPDCH上に配置され得る。
[0102]いくつかの実施形態では、ダウンリンクスロットフォーマットは8であり、これは、SF64であり、TFCIビットがない。10×Dcr(すなわち、20)msの無線フレーム中に1020のデータビットがあり得る。4つのトランスポートチャネルの各々のTTIを使用して、上記のビットは1020(すなわち、312+328+166+428/2=1020)に一致し得る。
[0103]ダウンリンクでは、DPCHとして時間多重化されたDPCCHとDPDCHとが同じ拡散係数を使用し得る。表10は、様々な実施形態による、DPDCHフィールドとDPCCHフィールドとのためのDLスロットフォーマットを示す。
[0104]上記の表において使用されるスロットフォーマット8が、圧縮モードのために現在のUMTS仕様において使用されるDL DPDCH+DPCCHにおけるスロットフォーマット8Bに対応し得ることに留意されよう。N=2のF−UMTSシステムの場合、帯域幅がより少なく、12.2kbpsのAMRのタイミングおよびビット要件が同じであるので、拡散係数は、ビット/スロットしたがってビット/フレームを増加させるために低減され得る。しかしながら、N=2のF−UMTSの場合では時間が拡張されるので、チャネルビットレートまたはチャネルシンボルレートは変化し得ない。レートマッチング調整方法はまた、通常のUMTS(すなわち、N=1のUMTS)と比較してN=2のF−UMTSでは変化し得ない。
[0105]同様に、表10において使用されるスロットフォーマット8Bは、現在のUMTSシステムにおいて使用される任意のスロットフォーマットに対応し得ない。また、UMTS仕様では、スロットフォーマット12B、13および13A(すべてSF32を有する)があり、これらも使用され得る。ただし、データビットが上記の表のスロットフォーマット8Bとまったく同じであり得ないので、その場合RM属性が変更され得る。スロットフォーマット12Bが使用される場合に、16のTFCIビットが使用されない場合、TFCIフィールド中でDTXが使用され得る。したがって、表10において定義されているスロットフォーマット8Bは、データビットとしてスロットフォーマット12Bの16のTFCIビットを使用し得る。
[0106]レートマッチングは、N=1の場合、DLにおける無線フレームセグメンテーションの前に行われ得る(N=2の場合、無線フレームセグメンテーションはTrCh#A、TrCh#BおよびTrCh#Cのために必要とされない)。この時点で、無線フレームセグメンテーションまで処理の差がないので、ビット数はN=1とN=2とでまったく等しくなり得る。したがって、RM属性は、N=1の場合のようにN=2の場合に同じままであり得る。
[0107]表11は、様々な実施形態による、DPDCHフィールドのためのULスロットフォーマットを示す。
[0108]上記の表11において使用されるスロットフォーマットが、現在のUMTSシステムのUL DPDCHにおいて使用されるスロットフォーマット3および4にそれぞれ対応し得ることに留意されよう。N=2のF−UMTSシステムの場合、帯域幅がより少なく、12.2kbpsのAMRのタイミングおよびビット要件が同じであるので、拡散係数は、ビット/スロットしたがってビット/フレームを増加させるために低減され得る。しかしながら、N=2のF−UMTSでは時間が拡張されるので、チャネルビットレートまたはチャネルシンボルレートは変化し得ない。レートマッチング調整方法は、通常のUMTS(すなわち、N=1のUMTS)と比較してN=2のF−UMTSでは変化し得ない。
[0109]表12は、様々な実施形態による、DPCCHフィールドのためのULスロットフォーマットを示す。
[0110]表12におけるスロットフォーマット0、0Aおよび0Bが、通常モードの場合の現在のUMTSシステムのUL DPDCHにおいて使用されるスロットフォーマット0、0Aおよび0Bにそれぞれ対応し得ることに留意されよう。
[0111]UL DPCCHの場合、すべてのスロットフォーマットが256の拡散係数を有し得る。したがって、ビット/スロットとビット/フレームとは同じままであり得、チャネルビットレートとチャネルシンボルレートとは、Dcrでスケールダウンされ得る。その結果、TPCレートは、N=1のUMTSにおける1500Hzから1500/Dcr(すなわち、N=2のF−UMTSにおける750Hz)に低減され得る。
[0112]20msごとに(ボイスフレームごとに)少なくとも1回送信される必要があり得る32のTFCI符号化ビットがあり得る。すべての目的のために参照により本明細書に組み込まれる、3GPP TS25.212、多重化およびチャネルコーディング(FDD)(リリース8)のセクション4.3.3に従って、TFCIは、2次リード−マラーコード(second order Reed-Muller code)の(32,10)サブコードを使用して符号化され得る。TFCIが10ビット未満からなる場合、最上位ビットを0に設定することによって、10ビットに0でパディングされ(be padded)得る。TFCIコードワードの長さは32ビットであり得る。
[0113]3GPP TS25.212のセクション4.3.5.1は、コードワードのビットが無線フレームのスロットに直接マッピングされると言及している。スロット内で、より低いインデックスをもつビットは、より高いインデックスをもつビットの前に送信され得る。コード化ビットbkは、以下の公式に従って、送信されるTFCIビットdkにマッピングされ得る。
[0114]アップリンク物理チャネルの場合、SFビットにかかわらず、TFCIコードワードのb30とb31とは送信され得ない。
[0115]表10のスロットフォーマット0を使用して、10×Dcr(すなわち、20ms)のフレーム持続時間ごとに2×15=30のTFCI符号化ビットがあり得る。したがって、TFCIコードワードのビットb30およびb31は送信され得ない。
[0116]3GPP TS25.212のセクション4.3.5.2は、アップリンク圧縮モードについて、TFCIコード化ビットが失われないようにスロットフォーマットが変更され得ると言及している。圧縮モードにおいて異なるスロットフォーマットは、すべての可能なTGLについてTFCIコード化ビットの正確な数に一致しないことがある。したがって、TFCIビットの繰り返しが使用され得る。
[0117]DLでは、DPCCHとDPDCHとは、DPCHとして時間多重化され、同じ拡散係数を使用し得る。修正されたスロットフォーマット8を使用するダウンリンクDPCCHフィールド中のビット数がN=2のF−UMTSの場合の表11に示され得る。
[0118]使用されるスロットフォーマットについて、TFCIビット数は0であり得る。したがって、アップリンクとは異なり、場合によっては、TFCIの特殊な処理が必要ないことがある。いくつかの実施形態では、TPCビットとパイロットビットとは単に、3GPP TS25.211、表12〜表13において定義されている基本パターンを繰り返すことによって取得され得る。
[0119]概して、拡散係数の低減はリンクバジェット(link budget)への影響を有し得る。拡散係数低減を補償し、同じボイスサービスカバレージを維持するために、F−UMTSの場合の同じPSDに対応する送信電力から送信電力が増加され得る。
[0120]第1のボイスフレーム(すなわち、20ms長)は、MACにおいて利用可能になると、PHYに配信され得る。(処理時間がDcrでスケーリングされないと仮定すると)何らかのPHYレイヤ処理の後に、オーバージエア(over-the-air)送信は、現在の仕様制限により次の無線フレーム境界においてのみ開始することが許可され得る。しかしながら、N=2のF−UMTSシステムの場合、TTIは10×Dcr=20msであり得、無線フレームはまた10×Dcr=20msであり得るので、通常UMTSシステム(すなわち、N=1)と比較して追加のレイテンシ(latency)がないことがあり得る。N=2のF−UMTSを介したボイスのための追加のレイテンシを計算する際、処理遅延は、通常のUMTS(すなわち、N=1)の場合のように一定のままであると仮定され得ることに留意されよう。
[0121]N=2のF−UMTSの場合の7.95kbpsのAMRの場合のいくつかの実施形態は、12.2kbpsのAMRの場合の実施形態と同様であり得、したがって、詳細に説明しない。クラスA、BおよびCビットの数が7.95kbpsのAMRでは12.2kbpsのAMRとは異なり得るとしても、使用されるスロットフォーマットは、12.2kbpsのAMRの場合と同じであり得る。
[0122]いくつかの実施形態は、N=4のF−UMTSの場合に12.2kbpsのAMRを提供し得る。1つのボイスフレームは、F−UMTSにおけるNまたはDcrにかかわらず、送信時に20msの時間ウィンドウに依然としてマッピングされ得る。N=4のF−UMTSシステムにおいて同じボイス品質を維持する(すなわち、情報データレートを通常モード(たとえば、12.2kbps)の情報データレートと同じに保つ)ために、N=2の場合と同様の送信方式が利用され得る。
・ DLとULの両方でのDcr(たとえば、Dcr=4)での拡散係数低減およびレートマッチング調整、
・ 4つのSRB→4つのDCCH→10×Dcr、すなわち、10×4ms=40msのTTIを使用する1つのDCH、
・ 1つのRAB→3つのDTCH→10×Dcr、すなわち、10×4ms=40msのTTIを使用する3つのDCH。
この方式は、モバイルデバイス(たとえば、UE)と基地局(たとえば、ノードB)の両方に適用され得る。
[0123]このセクションは、様々な実施形態による、N=4のF−UMTSシステムとのアップリンクとダウンリンクの両方のための専用物理データチャネル(DPDCH)の構成を取り上げる(address)。通常の動作モード(すなわち、N=1)について、SF
normが拡散係数であるとする。3GPP TS34.108、セクション6.10.2.4.1.4に従って、アップリンクについてはSF
norm,UL=64であり、ダウンリンクについてはSF
norm,DL=128である。N=4のF−UMTSシステムの場合、20ms当たりのチャネルビット数が変化し得ないように、拡散係数は下記のように計算され得る。
N=4のF−UMTSの場合、いくつかの実施形態では、Dcr=4であることに留意されよう。
[0124]表13は、様々な実施形態による、会話/スピーチ/UL:12.2kbps/CS RABのためのトランスポートチャネルパラメータを提供する。
[0125]表14は、様々な実施形態による、DCCHのためのUL:3.4kbpsのSRBのためのトランスポートチャネルパラメータを提供する。
[0126]表15は、様々な実施形態による、アップリンクTFCSパラメータを提供する。
[0127]表16は、様々な実施形態による、アップリンク物理チャネルパラメータを提供する。
[0128]表17は、様々な実施形態による、会話/スピーチ/DL:12.2kbps/CS RABのためのダウンリンクトランスポートチャネルパラメータを提供する。
[0129]表18は、様々な実施形態による、DCCHのためのDL:3.4kbpsのSRBのためのダウンリンクトランスポートチャネルパラメータを与える。
[0130]表19は、様々な実施形態による、ダウンリンクTFCSパラメータを提供する。
[0131]表20は、様々な実施形態による、ダウンリンク物理チャネルパラメータを提供する。
[0132]図7は、様々な実施形態による、N=4のF−UMTSにおけるAMR DL:12.2kbpsのRAB+DL:3.4kbpsのSRBのためのトランスポートチャネルプロシージャ700を示す。
[0133]表21は、様々な実施形態による、N=2のF−UMTSにおけるAMRおよびDCCHのためのDLトランスポートチャネルに関する情報を提供する。
[0134]いくつかの実施形態では、無線フレームセグメンテーション中に、10×Dcr ms(すなわち、10×4)=40msのAMR TTIおよびDCCH TTIは、10×Dcr ms(すなわち、10×4ms)=40msの無線フレームに適合する。
[0135]図8は、様々な実施形態による、N=2のF−UMTSにおけるAMR DL:12.2kbpsのRAB+DL:3.4kbpsのSRBのための、トランスポートチャネル(TrCH)の多重化と、トランスポートチャネルの物理チャネルへのマッピングとの図800を示す。個別のTrCHは、10×Dcr ms(すなわち、40msのフレーム)に適合し得る。これらのフレームは、次いで、コード化複合トランスポートチャネル(CCTrCH)へ連続的に多重化され得る。したがって、各CCTrCHは、2つのAMRクラスA、B、およびCビットシーケンスに加えてシグナリング情報を含み得る。1つのCCTrCHを搬送するために240/Dcr(すなわち、240/4)=60kbpsのダウンリンクDPCHが割り振られ得る。ここで示したコンテキストおよび数字は18個のトランスポートフォーマット組合せ(TFC)のうちの1つのみを指し得ることに留意されよう。
(RABサブフロー#1、RABサブフロー#2、RABサブフロー#3、DCCH)=(TF8、TF3、TF3、TF1)。
[0136]インターリービングの第2ラウンドは、CCTrCH上で行われ得る。無線フレーム当たり510×Dcr(すなわち、2040)のコード化ビットは、CRCおよびテールビットと、1/2または1/3のレートのビットからコード化ビットへのコーディングと、レートマッチングとを含み得る。次いで、コード化ビットは、シリアルパラレル変換を経由し(go through)、120/Dcr(すなわち、120/4)=30kspsのDPDCH上に配置され得る。ダウンリンクでは、DPCHとして時間多重化されたDPCCHとDPDCHとが同じ拡散係数を使用し得る。
[0137]表22は、様々な実施形態による、DPDCHフィールドとDPCCHフィールドとのためのDLスロットフォーマットに関する情報を提供する。
[0138]上記の表22において使用されるスロットフォーマット8が、現在のUMTS仕様において使用されるDL DPDCH+DPCCHにおける任意のスロットフォーマットに対応し得ないことに留意されよう。ただし、それは、圧縮モードのために表10においてN=2のF−UMTSのために提案されたDL DPDCH+DPCCHにおけるスロットフォーマット8Bに対応し得る。代替として、UMTS仕様におけるスロットフォーマット12B、13または13A(すべてSF32を有する)が圧縮モードのためにN=2のF−UMTS DL DPDCH+DPCCHのために使用される場合、いくつかの実施形態では、同じものがまた使用され得る。ただし、データビットが上記の表のスロットフォーマット8Aとまったく同じであり得ないので、その場合RM属性が変更され得る。N=4のF−UMTSシステムの場合、帯域幅がより少なく、12.2kbpsのAMRのタイミングおよびビット要件が同じであり得るので、拡散係数は、ビット/スロットしたがってビット/フレームを増加させるために低減され得る。しかしながら、N=4のF−UMTSでは時間が拡張されるので、チャネルビットレートまたはチャネルシンボルレートは変化し得ない。レートマッチング調整方法はまた、通常のUMTS(すなわち、N=1のUMTS)またはN=2のF−UMTSと比較してN=4のF−UMTSではほとんど変化し得ない。
[0139]同様に、上記の表22において使用されるスロットフォーマット8Bは、現在のUMTSシステムにおいて使用される任意のスロットフォーマットに対応し得ない。また、UMTS仕様では、(SF16を有する)スロットフォーマット13Bがあり、それも使用され得る。ただし、データビットが上記の表のスロットフォーマット8Bとまったく同じであり得ないので、その場合RM属性が変更され得る。スロットフォーマット13Bが使用される場合に、16のTFCIビットが使用され得ない場合、TFCIフィールド中でDTXが使用され得る。
[0140]2つのボイスフレームが1つの無線フレームにパックされることによりTFCの数が6から18に増加していることがあるので、DLにおけるBTFDはより多くの処理時間を取り得る。追加の処理時間は、ボイスのタイミング要件を満たすことが困難であり得るので、スロットフォーマット12B(または13または13A)は、それがTFCIフィールドを有するものとして使用され得る。その場合、TFCIが存在するので、BTFDは行われ得ない。通常のUMTSのDLにおいてBTFDが行われ得る理由はダウンリンクAMRボイス中にあり、TFCIフィールドが送られる場合、SFはより小さくなければならないことがあり、ボイスのためのSFがより小さくなると、OVSFコードを使い果たす可能性がより高くなるからである。
[0141]N=4のF−UMTSの場合、テールビットは連結されたトランスポートブロックに1回のみ追加され得るので、10×Dcr ms(すなわち、40ms)の1つの無線フレーム中に、最悪のTFCの場合の40ms中のN=1またはN=2の場合と比較して、R=1/3のコーディングを使用するTrCh#A(RABサブフロー#1)およびTrCh#B(RABサブフロー#2)の場合は8×3=24ビット少なくなり、R=1/2のコーディングを使用するTrCh#C(RABサブフロー#3)の場合は8×2=16ビット少なくなり得る。したがって、N=4の場合24+24+15=64ビット少なくなり得、これは、表22におけるスロットフォーマット8と比較して、UMTS仕様におけるスロットフォーマット12Bにおいてスロット当たり16のデータビット(40ms長の1つの無線フレームでは16×15=240ビット)の損失を補償するのにある程度まで役立ち得る。ただし、表22のスロットフォーマット8の代わりにUMTS仕様におけるスロットフォーマット12Bが使用される場合、RM属性は変更され得る。
[0142]表23は、様々な実施形態による、DPDCHフィールドのためのULスロットフォーマットに関する情報を提供する。
[0143]上記の表23において使用されるスロットフォーマットが、現在のUMTSシステムのUL DPDCHにおいて使用されるスロットフォーマット4および5にそれぞれ対応し得ることに留意されよう。N=4のF−UMTSシステムの場合、帯域幅がより少なく、12.2kbpsのAMRのタイミングおよびビット要件が同じであり得るので、拡散係数は、ビット/スロットしたがってビット/フレームを増加させるために低減され得る。しかしながら、N=4のF−UMTSでは時間が拡張されるので、チャネルビットレートまたはチャネルシンボルレートは変化し得ない。レートマッチング調整方法は、通常のUMTS(すなわち、N=1のUMTS)またはN=2のF−UMTSと比較してN=4のF−UMTSではほとんど変化し得ない。
[0144]表24は、様々な実施形態による、DPCCHフィールドのためのアップリンクULスロットフォーマットに関する情報を提供する。
[0145]スロットフォーマット0、0Aおよび0Bが、通常モードの場合の現在のUMTSシステムのUL DPDCHにおいて使用されるスロットフォーマット0、0Aおよび0Bにそれぞれ対応し得ることに留意されよう。
[0146]UL DPCCHの場合、スロットフォーマットが256の拡散係数を有し得る。したがって、ビット/スロットとビット/フレームとは同じままであり得、チャネルビットレートとチャネルシンボルレートとは、Dcrでスケールダウンされ得る。その結果、TPCレートは、N=1のUMTSにおける1500HzからN=4のF−UMTSにおける1500/Dcr(すなわち、375Hz)に低減され得る。
[0147]場合によっては、20msごとに(ボイスフレームごとに)少なくとも1回送信される必要があり得る32のTFCI符号化ビットがある。表10のスロットフォーマット0を使用して、10×Dcr(すなわち、40ms)のフレーム持続時間ごとに2×15=30のTFCI符号化ビットがあり得る。したがって、TFCIコードワードのビットb30およびb31は送信され得ない。
[0148]3GPP TS25.212のセクション4.3.5.2は、アップリンク圧縮モードの場合、TFCIコード化ビットが失われないようにスロットフォーマットが変更され得ると言及している。圧縮モードにおいて異なるスロットフォーマットは、すべての可能なTGLについてTFCIコード化ビットの正確な数に一致しないことがある。したがって、TFCIビットの繰り返しが使用され得る。
[0149]DLでは、DPCCHとDPDCHとは、DPCHとして時間多重化され得、同じ拡散係数を使用し得る。修正されたスロットフォーマット8を使用するダウンリンクDPCCHフィールド中のビット数はN=4のF−UMTSの場合の表22に示され得る。
[0150]使用されるスロットフォーマットについて、TFCIビット数は0であり得る。したがって、アップリンクとは異なり、TFCIの特殊な処理が必要ないことがある。
[0151]場合によっては、TPCビットとパイロットビットとは単に、3GPP TS25.211、表12〜表13において定義されている基本パターンを繰り返すことによって取得され得る。
[0152]概して、拡散係数の低減はリンクバジェットへの影響を有し得る。拡散係数低減を補償し、同じボイスサービスカバレージを維持するために、F−UMTSの場合の同じPSDに対応する送信電力から送信電力が増加され得る。
[0153]いくつかの実施形態では、2つのボイスフレーム(すなわち、40ms長)は、MACにおいて利用可能になると、PHYに配信され得る。(処理時間がDcrでスケーリングされないと仮定すると)何らかのPHYレイヤ処理の後に、オーバージエア送信は、現在の仕様制限により次の無線フレーム境界において開始することが許可され得る。しかしながら、N=4のF−UMTSシステムの場合、TTIは10×Dcr=40msであり、無線フレームはまた10×Dcr=40msであり得るので、通常UMTSシステム(すなわち、N=1)またはN=2のF−UMTSと比較して追加のレイテンシがあり得る。N=4のF−UMTSを介したボイスのための追加のレイテンシを計算する際、処理遅延は、通常のUMTS(すなわち、N=1)の場合のように一定のままであると仮定され得ることに留意されよう。
[0154]遅延は、以下の構成要素に分割され得る。TTIおよび無線フレームの拡張により遅延があり得る。たとえば、無線フレームは、10×Dcr(すなわち、40)ms長であり得るので、N=1のUMTSシステムまたはN=2のF−UMTSシステムと比較して、各ボイスフレームのためのオーバージエア送信について20msの追加のレイテンシがあり得る。Tx側でのボイスフレームのバッファリング(buffering)により遅延があり得る。たとえば、オーバージエア送信は、10×Dcr(すなわち、40)msの無線フレーム境界においてのみ許可され得るので、1つのボイスフレームは、20msの間さらにバッファされ得るが、他のボイスフレームはバッファされない。Rx側でのボイスフレームのバッファリングにより遅延があり得る。たとえば、Tx側でのボイスフレームのバッファリング遅延は、Rx側にも反映され得る。無線フレームは40ms長であり得るので、2つのボイスフレームが40msごとに後から来得る。ボイスフレームは、インターボイスフレーム遅延(inter-voice frame delay)を平滑化する(smoothen out)ために20msごとにプレイアウトされ(be played out)得るので、1つおきのボイスフレームが、バッファされ、20ms後にプレイアウトされ得る。Tx側においてバッファされるボイスフレームが、Rx側での受信の直後にプレイアウトされ得ることに留意されよう。一方、Tx側でバッファされないボイスフレームは、Rx側で20msの間バッファされ得る。
[0155]したがって、Tx側(b)とRx側(c)とでのバッファリング遅延は合計され得ず、(b)および(c)について20msの正味遅延(net delay)があり得る。全体的に、N=4のF−UMTSシステムではボイスフレームのために20+20ms=40msの追加の遅延があり得る。N=4のF−UMTSシステムでは、Rxでの(サブフレーム復号方式と呼ばれることがある)初期復号方式(early decoding schemes)は、全体的な追加の遅延を20msに低減し得ることに留意されよう。
[0156]いくつかの実施形態は、12.2kbpsのAMRの場合の解決策と同様であり得る、7.95kbpsのAMRの解決策を提供し得、したがって、詳細に説明しない。クラスA、BおよびCビットの数が7.95kbpsのAMRでは12.2kbpsのAMRとは異なるとしても、使用されるスロットフォーマットは、12.2kbpsのAMRの場合と同じであり得る。
[0157]N=2およびN=4のF−UMTSを介した12.2kbpsのAMRと7.95kbpsのAMRとをサポートするための実施形態は、5.9kbpsのAMRなどの他のAMRシステムをサポートするように拡張され得る。たとえば、5.9kbpsのAMRの場合、クラスA、BおよびCビットの数は、7.95kbpsのAMRの場合のように、12.2kbpsのAMRとは異なり得る。さらに、12.2kbpsのAMRおよび7.95kbpsのAMRとは異なり、5.9kbpsのAMRは、DLにおいて異なるスロットフォーマット(SF256)を使用し得る。しかしながら、同様の技法(SF低減およびRM調整)が、N=2およびN=4のF−UMTSのために、通常のUMTSにおいて使用されるスロットフォーマットを介して適用され得る。
[0158]図9は、様々な実施形態による、ワイヤレス通信システム900のブロック図を示す。このシステム900は、図1に示したシステム100、図2のシステム200、図3のシステム300、および/または図11のシステム1100の態様の一例であり得る。基地局105−dは、アンテナ945と、トランシーバモジュール950と、メモリ970と、プロセッサモジュール965とを含み得、その各々は、(たとえば、1つまたは複数のバス(buses)を介して)互いに直接または間接的に通信していることがある。トランシーバモジュール950は、アンテナ945を介して、マルチモードモバイルデバイスであり得るモバイルデバイス115−eと双方向に通信するように構成され得る。トランシーバモジュール950(および/または基地局105−dの他の構成要素)はまた、1つまたは複数のネットワークと双方向に通信するように構成され得る。場合によっては、基地局105−dは、ネットワーク通信モジュール975を通してネットワーク130−aおよび/またはコントローラ110−aと通信し得る。基地局105−dは、eノードB基地局、ホームeノードB基地局、ノードB基地局、および/またはホームノードB基地局の一例であり得る。コントローラ110−aは、eノードB基地局となど、場合によっては基地局105−dに統合され得る。
[0159]基地局105−dはまた、基地局105−mおよび基地局105−nなど、他の基地局105と通信し得る。基地局105の各々は、異なる無線アクセス技術など、異なるワイヤレス通信技術を使用してモバイルデバイス115−eと通信し得る。場合によっては、基地局105−dは、基地局通信モジュール915を利用して105−mおよび/または105−nなどの他の基地局と通信し得る。いくつかの実施形態では、基地局通信モジュール915は、基地局105のいくつかの間の通信を提供するために、LTEワイヤレス通信技術内のX2インターフェースを提供し得る。いくつかの実施形態では、基地局105−dは、コントローラ110−aおよび/またはネットワーク130−aを通して他の基地局と通信し得る。
[0160]メモリ970は、ランダムアクセスメモリ(RAM)と読取り専用メモリ(ROM)とを含み得る。メモリ970はまた、実行されるとプロセッサモジュール965に本明細書で説明する様々な機能(たとえば、呼処理(call processing)、データベース管理、メッセージルーティング(message routing)など)を実行させるように構成された命令を含んでいるコンピュータ可読、コンピュータ実行可能ソフトウェアコード971を記憶し得る。代替的に、ソフトウェアコード971は、プロセッサモジュール965によって直接的に実行可能でないことがあるが、たとえば、コンパイルされ実行されるとき、コンピュータに本明細書で説明する機能を実行させるように構成され得る。
[0161]プロセッサモジュール965は、インテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、Intel(登録商標)CorporationまたはAMD(登録商標)製のものなどの中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサモジュール965は、マイクロフォンを介してオーディオを受信し、そのオーディオを、受信したオーディオを表す(たとえば、長さ30msの)パケットに変換し、そのオーディオパケットをトランシーバモジュール950に提供し、ユーザが話しているかどうかの指示を提供するように構成されたスピーチエンコーダ(図示せず)を含み得る。代替的に、エンコーダはパケットのみをトランシーバモジュール950に提供し、パケット自体の提供または抑制(withholding)/抑圧(suppression)が、ユーザが話しているかどうかの指示を提供し得る。
[0162]トランシーバモジュール950は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナ945に提供し、アンテナ945から受信されたパケットを復調するように構成されたモデムを含み得る。基地局105−dのいくつかの例は単一のアンテナ945を含み得るが、基地局105−dは、好ましくは、キャリアアグリゲーション(carrier aggregation)をサポートし得る複数のリンクのための複数のアンテナ945を含む。たとえば、モバイルデバイス115−eとのマクロ通信をサポートするために1つまたは複数のリンクが使用され得る。
[0163]図9のアーキテクチャによれば、基地局105−dは通信管理モジュール930をさらに含み得る。通信管理モジュール930は、他の基地局105との通信を管理し得る。例として、通信管理モジュール930は、バスを介して基地局105−dの他の構成要素の一部または全部と通信している基地局105−dの構成要素であり得る。代替的に、通信管理モジュール930の機能は、トランシーバモジュール950の構成要素として、コンピュータプログラム製品として、および/またはプロセッサモジュール965の1つまたは複数のコントローラ要素として実装され得る。
[0164]基地局105−dのための構成要素は、図4Aのデバイス400−aおよび/または図4Bのデバイス400−bに関して上記で説明した態様を実装するように構成され得、簡潔のためにここで繰り返されないことがある。たとえば、トランスポートチャネルモジュール405−bは、図4のトランスポートチャネルモジュール405および/または図4Bのトランスポートチャネルモジュール405−aであり得る。物理チャネルモジュール410−bは、図4の物理チャネルモジュール410および/または図4Bの物理チャネルモジュール410−aであり得る。送信時間間隔(TTI)モジュール406−aは、図4Bの送信時間間隔モジュール406の一例であり得る。レートマッチングモジュール407−aは、図4Bのレートマッチングモジュール407の一例であり得る。拡散係数(SF)低減モジュール411−aは、図4Bの拡散係数低減モジュール411の一例であり得る。パンクチャリングモジュール412−aは、図4Bのパンクチャリングモジュール412の一例であり得る。電力制御モジュール413−aは、図4Bの電力制御モジュール413の一例であり得る。場合によっては、トランスポートチャネルモジュール405−bは、図4Bのデバイス400−bの連結モジュール408に関して説明した連結モジュール(図示せず)を含み得る。
[0165]基地局105−dはまた、スペクトル識別モジュール920を含み得る。スペクトル識別モジュール920は、フレキシブル波形のために利用可能なスペクトルを識別するために利用され得る。いくつかの実施形態では、ハンドオーバモジュール(handover module)925は、1つの基地局105から別の基地局への、モバイルデバイス115−eのハンドオーバプロシージャを実行するために利用され得る。たとえば、ハンドオーバモジュール925は、モバイルデバイス115−eの基地局105−dから別の基地局へのハンドオーバプロシージャを実行し得、通常波形がモバイルデバイス115−eと基地局のうちの1つとの間で利用され、フレキシブル波形がそのモバイルデバイスと別の基地局との間で利用される。スケーリングモジュール910は、フレキシブル波形を生成するためにチップレートをスケーリングおよび/または改変する(alter)ために利用され得る。
[0166]いくつかの実施形態では、基地局105−dの他の可能な構成要素とともにアンテナ945に結合したトランシーバモジュール950は、フレキシブル波形および/またはスケーリングファクタに関する情報を、基地局105−dからモバイルデバイス115−eに、他の基地局105−m/105−nに、またはコアネットワーク130−aに送信し得る。いくつかの実施形態では、基地局105−dの他の可能な構成要素とともにアンテナ945に結合したトランシーバモジュール950は、フレキシブル波形および/またはスケーリングファクタなどの情報をモバイルデバイス115−eに、他の基地局105−m/105−nに、またはコアネットワーク130−aに送信し得、それにより、これらのデバイスまたはシステムはフレキシブル波形を利用し得る。
[0167]図10は、様々な実施形態による、モバイルデバイス115−fのブロック図1000である。モバイルデバイス115−fは、パーソナルコンピュータ(たとえば、ラップトップコンピュータ、ネットブックコンピュータ、タブレットコンピュータなど)、セルラー電話、PDA、デジタルビデオレコーダ(DVR)、インターネットアプライアンス(internet appliances)、ゲームコンソール、電子リーダーなど、様々な構成のいずれかを有し得る。モバイルデバイス115−fは、モバイル動作を容易にするために、小型バッテリーなどの内部電源(図示せず)を有し得る。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス115−fは、図1、図2、図3、図9、および/または図11のモバイルデバイス115、ならびに/あるいは図4aのデバイス400−aおよび/または図4Bのデバイス400−bであり得る。モバイルデバイス115−fはマルチモードモバイルデバイスであり得る。モバイルデバイス115−fは、場合によってはワイヤレス通信デバイスと呼ばれることがある。
[0168]モバイルデバイス115−fは、アンテナ1040と、トランシーバモジュール1050と、メモリ1080と、プロセッサモジュール1070とを含み得、その各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに直接または間接的に通信していることがある。トランシーバモジュール1050は、上記で説明したように、アンテナ1040ならびに/あるいは1つまたは複数のワイヤード(wired)もしくはワイヤレスリンクを介して、1つまたは複数のネットワークと双方向に通信するように構成される。たとえば、トランシーバモジュール1050は、図1、図2、図3、図9、および/または図11の基地局105と双方向に通信するように構成され得る。トランシーバモジュール1050は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナ1040に提供し、アンテナ1040から受信されたパケットを復調するように構成されたモデムを含み得る。モバイルデバイス115−fは単一のアンテナを含み得るが、モバイルデバイス115−fは通常、複数のリンクのための複数のアンテナ1040を含む。
[0169]メモリ1080は、ランダムアクセスメモリ(RAM)と読取り専用メモリ(ROM)とを含み得る。メモリ1080は、実行されるとプロセッサモジュール1070に本明細書で説明する様々な機能(たとえば、呼処理、データベース管理、メッセージルーティングなど)を実行させるように構成された命令を含んでいるコンピュータ可読、コンピュータ実行可能ソフトウェアコード1095を記憶し得る。代替的に、ソフトウェア1095は、プロセッサモジュール1070によって直接的に実行可能でないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ実行されると)コンピュータに本明細書で説明する機能を実行させるように構成され得る。
[0170]プロセッサモジュール1070は、インテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、Intel(登録商標)CorporationまたはAMD(登録商標)製のものなどの中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサモジュール1070は、マイクロフォンを介してオーディオを受信し、そのオーディオを、受信したオーディオを表す(たとえば、長さ20msの)パケットに変換し、そのオーディオパケットをトランシーバモジュール1050に提供し、ユーザが話しているかどうかの指示を提供するように構成されたスピーチエンコーダ(図示せず)を含み得る。代替的に、エンコーダはパケットのみをトランシーバモジュール1050に提供し得、パケット自体の提供または抑制/抑圧が、ユーザが話しているかどうかの指示を提供し得る。
[0171]図10のアーキテクチャによれば、モバイルデバイス115−fは通信管理モジュール1060をさらに含み得る。通信管理モジュール1060は、他のモバイルデバイス115との通信を管理し得る。例として、通信管理モジュール1060は、バスを介してモバイルデバイス115−fの他の構成要素の一部または全部と通信しているモバイルデバイス115−fの構成要素であり得る。代替的に、通信管理モジュール1060の機能は、トランシーバモジュール1050の構成要素として、コンピュータプログラム製品として、および/またはプロセッサモジュール1070の1つまたは複数のコントローラ要素として実装され得る。
[0172]モバイルデバイス115−fのための構成要素は、図4Aのデバイス400−aおよび/または図4Bのデバイス400−bに関して上記で説明した態様を実装するように構成され得、簡潔のためにここで繰り返されないことがある。たとえば、トランスポートチャネルモジュール405−cは、図4のトランスポートチャネルモジュール405および/または図4Bのトランスポートチャネルモジュール405−aであり得る。物理チャネルモジュール410−cは、図4の物理チャネルモジュール410および/または図4Bの物理チャネルモジュール410−aであり得る。送信時間間隔(TTI)モジュール406−bは、図4Bの送信時間間隔モジュール406の一例であり得る。レートマッチングモジュール407−bは、図4Bのレートマッチングモジュール407の一例であり得る。拡散係数(SF)低減モジュール411−bは、図4Bの拡散係数低減モジュール411の一例であり得る。パンクチャリングモジュール412−bは、図4Bのパンクチャリングモジュール412の一例であり得る。電力制御モジュール413−bは、図4Bの電力制御モジュール413の一例であり得る。場合によっては、トランスポートチャネルモジュール405−cは、図4Bのデバイス400−bの連結モジュール408に関して説明した連結モジュール(図示せず)を含み得る。
[0173]モバイルデバイス115−fはまた、スペクトル識別モジュール1015を含み得る。スペクトル識別モジュール1015は、フレキシブル波形のために利用可能なスペクトルを識別するために利用され得る。いくつかの実施形態では、ハンドオーバモジュール1025は、1つの基地局から別の基地局への、モバイルデバイス115−fのハンドオーバプロシージャを実行するために利用され得る。たとえば、ハンドオーバモジュール1025は、1つの基地局から別の基地局への、モバイルデバイス115−fのハンドオーバプロシージャを実行し得、通常波形がモバイルデバイス115−fと基地局のうちの1つとの間で利用され、フレキシブル波形がそのモバイルデバイスと別の基地局との間で利用される。スケーリングモジュール1010は、フレキシブル波形を生成するためにチップレートをスケーリングおよび/または改変するために利用され得る。
[0174]いくつかの実施形態では、モバイルデバイス115−fの他の可能な構成要素とともにアンテナ1040に結合したトランシーバモジュール1050は、フレキシブル波形および/またはスケーリングファクタに関する情報をモバイルデバイス115−fから基地局またはコアネットワークに送信し得る。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス115−fの他の可能な構成要素とともにアンテナ1040に結合したトランシーバモジュール1050は、フレキシブル波形および/またはスケーリングファクタなどの情報を基地局またはコアネットワークに送信し得、それにより、これらのデバイスまたはシステムはフレキシブル波形を利用し得る。
[0175]図11は、様々な実施形態による、基地局105−eとモバイルデバイス115−gとを含むシステム1100のブロック図である。このシステム1100は、図1のシステム100、図2のシステム200、図3のシステム300、および/または図9のシステム900の一例であり得る。基地局105−eはアンテナ1134−a〜1134−xを装備し得、モバイルデバイス115−gはアンテナ1152−a〜1152−nを装備し得る。基地局105−eにおいて、送信機プロセッサ1120がデータソースからデータを受信し得る。基地局105−eおよび/またはモバイルデバイス115−gは、図4Aのデバイス400−aおよび/または図4Bのデバイス400−bの態様を実装し得る。モバイルデバイス115−gは、図10のモバイルデバイス115−fの一例であり得る。
[0176]送信機プロセッサ1120はデータを処理し得る。送信機プロセッサ1120はまた、基準シンボルとセル固有基準信号とを生成し得る。送信(TX)MIMOプロセッサ1130が、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング(precoding))を実行し得、出力シンボルストリームを送信変調器1132−a〜1132−xに提供し得る。各変調器1132は、(たとえば、OFDMなどのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理して、出力サンプルストリームを取得し得る。各変調器1132はさらに、出力サンプルストリームを処理(たとえば、アナログへの変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)して、ダウンリンク信号(DL)を取得し得る。一例では、変調器1132−a〜1132−xからのDL信号は、それぞれアンテナ1134−a〜1134−xを介して送信され得る。送信機プロセッサ1120は、プロセッサ1140から情報を受信し得る。プロセッサ1140は、チップレートを改変することおよび/またはスケーリングファクタを利用することを通してフレキシブル波形を生成するように構成され得、これは、場合によっては動的に行われ得る。プロセッサ1140はまた、異なる整合(alignment)および/またはオフセットプロシージャを提供し得る。プロセッサ1140はまた、他のサブシステム上で測定を実行すること、他のサブシステムへのハンドオフを実行すること、再選択を実行することなどを行うために、スケーリングおよび/またはチップレート情報を利用し得る。プロセッサ1140は、パラメータスケーリングを通してフレキシブルな帯域幅の使用に関連するタイムストレッチングの影響を反転させ(invert)得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ1140は、一般的なプロセッサ、送信機プロセッサ1120、および/または受信機プロセッサ1138の一部として実装され得る。プロセッサ1140はメモリ1142と結合され得る。
[0177]いくつかの実施形態では、プロセッサ1140および/またはTxプロセッサ1120は、フレキシブル帯域幅キャリアを介してボイスサービスのためのボイスデータなどのデータを提供するように構成される。フレキシブル帯域幅キャリアを介してそのようなデータおよび/またはサービスを提供する際に、プロセッサ1140および/またはTxプロセッサ1120は、フレキシブル帯域幅キャリアのための情報データレートを少なくとも通常帯域幅キャリアのデータレートのようなデータレートであるレートに保つように構成され得る。たとえば、1つのボイスフレームは、NまたはDcrにかかわらず、送信時に20msの時間ウィンドウに依然としてマッピングされ得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ1140および/またはTxプロセッサ1120は、通常帯域幅キャリアのためのデータレートを識別するように構成される。プロセッサ1140および/またはTxプロセッサ1120は、フレキシブル帯域幅キャリアのためのデータレートが、少なくとも通常帯域幅キャリアのための識別されたデータレートを達成し得るようにフレキシブル帯域幅キャリアのための低減された拡散係数を判断し得る。低減された拡散係数は、プロセッサ1140および/またはTxプロセッサ1120によってフレキシブル帯域幅キャリアのためのデータレートを達成するために利用され得る。
[0178]モバイルデバイス115−gにおいて、モバイルデバイスアンテナ1152−a〜1152−nは、基地局105−eからDL信号を受信し得、受信された信号をそれぞれ復調器1154−a〜1154−nに提供し得る。各復調器1154は、それぞれの受信された信号を調整(condition)(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して、入力サンプルを取得し得る。各復調器1154はさらに、(たとえば、OFDMなどの)入力サンプルを処理して受信されたシンボルを取得し得る。MIMO検出器1156は、すべての復調器1154−a〜1154−nから受信されたシンボルを取得し得、適用可能な場合は受信されたシンボルに対してMIMO検出を実行し、検出されたシンボルを提供し得る。受信プロセッサ1158は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調、デインターリーブ、および復号)し、モバイルデバイス115−gの復号されたデータをデータ出力に提供し、復号された制御情報をプロセッサ1180、またはメモリ1182に提供し得る。
[0179]アップリンク(UL)上で、モバイルデバイス115−gにおいて、送信機プロセッサ1164は、データソースからデータを受信し、処理し得る。送信機プロセッサ1164はまた、基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信機プロセッサ1164からのシンボルは、適用可能な場合、送信MIMOプロセッサ1166によってプリコーディングされ、さらに、(たとえば、SC−FDMAなどのための)復調器1154−a〜1154−nによって処理され、基地局105−eから受信された送信パラメータに従って基地局105−eに送信され得る。送信機プロセッサ1164はまた、チップレートを改変することおよび/またはスケーリングファクタを利用することを通してフレキシブル波形を生成するように構成され得、これは、場合によっては動的に行われ得る。送信機プロセッサ1164は、プロセッサ1180から情報を受信し得る。プロセッサ1180は、異なる整合および/またはオフセットプロシージャ(offsetting procedures)を提供し得る。プロセッサ1180はまた、他のサブシステム上で測定を実行すること、他のサブシステムへのハンドオフを実行すること、再選択を実行することなどを行うために、スケーリングおよび/またはチップレート情報を利用し得る。プロセッサ1180は、パラメータスケーリングを通してフレキシブルな帯域幅の使用に関連するタイムストレッチングの影響を反転させ得る。基地局105−eにおいて、モバイルデバイス115−gからのUL信号は、アンテナ1134によって受信され、復調器1132によって処理され、適用可能な場合はMIMO検出器1136によって検出され、さらに受信プロセッサによって処理され得る。受信プロセッサ1138は、復号されたデータをデータ出力とプロセッサ1180とに提供し得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ1180は、一般的なプロセッサ、送信機プロセッサ1164、および/または受信機プロセッサ1158の一部として実装され得る。
[0180]いくつかの実施形態では、プロセッサ1180および/またはTxプロセッサ1164は、フレキシブル帯域幅キャリアを介してボイスサービスのためのボイスデータなどのデータを提供するように構成される。フレキシブル帯域幅キャリアを介してそのようなデータおよび/またはサービスを与える際に、プロセッサ1180および/またはTxプロセッサ1164は、フレキシブル帯域幅キャリアのための情報データレートを少なくとも通常帯域幅キャリアのデータレートのようなデータレートであるレートに保つように構成され得る。たとえば、1つのボイスフレームは、NまたはDcrにかかわらず、送信時に20msの時間ウィンドウに依然としてマッピングされ得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ1180および/またはTxプロセッサ1164は、通常帯域幅キャリアのためのデータレートを識別するように構成される。プロセッサ1180および/またはTxプロセッサ1164は、フレキシブル帯域幅キャリアのためのデータレートが、少なくとも通常帯域幅キャリアのための識別されたデータレートを達成し得るようにフレキシブル帯域幅キャリアのための低減された拡散係数を判断し得る。低減された拡散係数は、プロセッサ1180および/またはTxプロセッサ1164によってフレキシブル帯域幅キャリアのためのデータレートを達成するために利用され得る。
[0181]図12Aを参照すると、様々な実施形態による、フレキシブル帯域幅キャリアを介してボイスサービスの一部としてのボイスデータなどのデータを提供するための方法1200−aの流れ図が示されている。方法1200−aは、限定はしないが、図1、図2、図3、図9、および/または図11に示されているような基地局105、ならびに/あるいは図4に示されているようなデバイス400を含む、様々なワイヤレス通信デバイスを利用して実装され得る。いくつかの実施形態では、方法1200−aは、限定はしないが、図1、図2、図3、図9、図10、および/または図11に示されているようなモバイルデバイス115を含む、様々なワイヤレス通信デバイスを利用して実装され得る。
[0182]ブロック1205において、通常帯域幅キャリアを介したサービスのためのデータレートが識別され得る。ブロック1210において、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートが、少なくとも通常帯域幅キャリアを介した識別されたデータレートを達成し得るようにフレキシブル帯域幅キャリアのための低減された拡散係数が判断され得る。ブロック1215において、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートを達成するために低減された拡散係数が利用され得る。
[0183]方法1200−aのいくつかの実施形態は、フレキシブル帯域幅キャリアの第1の無線フレームに第1のボイスフレームと第2のボイスフレームの一方または両方を適合させることを含む。第1の無線フレームは拡張した無線フレームであり得る。
[0184]低減された拡散係数を判断することは、フレキシブル帯域幅キャリアのチップレートディバイダで通常帯域幅キャリアの拡散係数を割ることを含み得る。チップレートディバイダは、フレキシブル帯域幅キャリアの帯域幅スケーリングファクタに等しくなり得る。
[0185]フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートは、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータの適用例に依存し得る。フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータの適用例はボイスアプリケーションを含み得る。
[0186]いくつかの実施形態は、少なくともパンクチャリングプロセスまたは繰り返しプロセスを通してレートマッチング調整を適用することを含む。いくつかの実施形態は、少なくとも低減された拡散係数を補償するために送信電力を増加させることを含む。いくつかの実施形態は、フレキシブル帯域幅キャリアのためのデータレートの達成を容易にするために送信時間間隔を判断することを含む。
[0187]フレキシブル帯域幅キャリアは、2または4に等しい帯域幅スケーリングファクタをもつフレキシブル帯域幅UMTSシステムを含み得る。
[0188]図12Bを参照すると、様々な実施形態による、フレキシブル帯域幅キャリアを介してボイスサービスの一部としてのボイスデータなどのデータを提供するための方法1200−bの流れ図が示されている。方法1200−bは、限定はしないが、図1、図2、図3、図9、および/または図11に示されているような基地局105、ならびに/あるいは図4に示されているようなデバイス400を含む、様々なワイヤレス通信デバイスを利用して実装され得る。いくつかの実施形態では、方法1200−bは、限定はしないが、図1、図2、図3、図9、図10、および/または図11に示されているようなモバイルデバイス115を含む、様々なワイヤレス通信デバイスを利用して実装され得る。方法1200−bは、図12Aの方法1200−aの一例であり得、方法1200−aの1つまたは複数の態様を利用し得る。
[0189]ブロック1205−aにおいて、少なくとも通常帯域幅キャリアのためのAMRサービスのための12.2kbpsまたは7.95kbpsのデータレートのCSベアラが識別され得る。ブロック1210−aにおいて、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートが、少なくとも通常キャリア帯域幅システムを介した識別されたデータレートを達成するように、通常帯域幅キャリアのための拡散係数に関するDCRのファクタでベアラのための拡散係数が低減され得る。ブロック1215−aにおいて、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートを達成するために低減された拡散係数が利用され得る。ブロック1225において、低減された拡散係数に基づいて送信電力が増加させられ得る。
[0190]図12Cを参照すると、様々な実施形態による、フレキシブル帯域幅キャリアを介してボイスサービスの一部としてのボイスデータなどのデータを提供するための方法1200−cの流れ図が示されている。方法1200−cは、限定はしないが、図1、図2、図3、図9、および/または図11に示されているような基地局105、ならびに/あるいは図4に示されているようなデバイス400を含む、様々なワイヤレス通信デバイスを利用して実装され得る。いくつかの実施形態では、方法1200−cは、限定はしないが、図1、図2、図3、図9、図10、および/または図11に示されているようなモバイルデバイス115を含む、様々なワイヤレス通信デバイスを利用して実装され得る。方法1200−cは、図12Aの方法1200−aの一例であり得、方法1200−aの1つまたは複数の態様を利用し得る。
[0191]ブロック1205−bにおいて、少なくとも通常帯域幅キャリアを介したAMRサービスのための12.2kbpsまたは7.95kbpsのデータレートのCSベアラが識別され得る。ブロック1230において、複数のトランスポートブロックが連結され得る。ブロック1210−bにおいて、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートが、少なくとも通常帯域幅キャリアを介した識別されたデータレートを達成するように、通常帯域幅キャリアのための拡散係数に関するDCRのファクタでベアラのための拡散係数が低減され得る。ブロック1215−bにおいて、フレキシブル帯域幅キャリアを介したデータレートを達成するために低減された拡散係数が利用され得る。ブロック1225−aにおいて、低減された拡散係数に基づいて送信電力が増加させられ得る。
[0192]添付の図面に関して上記に記載した詳細な説明は、例示的な実施形態について説明しており、実装され得るまたは特許請求の範囲内に入る実施形態がこれらのみであることを表すものではない。この説明全体にわたって使用する「例示的」という用語は、「例、事例、または例示の働きをすること」を意味し、「好ましい」または「他の実施形態よりも有利な」を意味しない。詳細な説明は、説明した技法の理解を提供するために、具体的な詳細を含む。ただし、これらの技法は、これらの具体的な詳細なしに実施され得る。場合によっては、説明した実施形態の概念を不明瞭にしないように、よく知られている構造およびデバイスがブロック図の形態で示される。
[0193]情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得る。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
[0194]本明細書の開示に関して説明した様々な例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成としても実装され得る。
[0195]本明細書で説明した機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。他の例および実装形態は、本開示および添付の特許請求の範囲および趣旨内に入る。たとえば、ソフトウェアの性質により、上記で説明した機能は、プロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング(hardwiring)、またはこれらのいずれかの組合せによって実行されるソフトウェアを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が、異なる物理ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に配置され得る。また、特許請求の範囲を含めて、本明細書で使用される場合、「のうちの少なくとも1つ」で終わる項目のリスト中で使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」のリストは、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような選言的リストを示す。
[0196]コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体とコンピュータ通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータまたは汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびblu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
[0197]本開示についての以上の説明は、当業者が本開示を作成または使用することができるように提供される。本開示への様々な修正は当業者には容易に明らかとなり、本明細書で定義した一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。本開示全体にわたって、「例」または「例示的」という用語は、一例または一事例を示すものであり、言及した例についてのプリファレンス(preference)を暗示せず、または必要としない。したがって、本開示は、本明細書で説明する例および設計に限定されるべきでなく、本明細書で開示する原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。