JP2015505025A - 空気ディフューザおよび空気循環システム - Google Patents
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Abstract
空気ディフューザは、複数の吐出エレメント(4a〜4d)を備える。吐出エレメントは、当接して吐出エレメントのモザイクを平面上に形成すべくディフューザに配設されうるように構成される。吐出エレメントの少なくとも一つは、このエレメントの配向の調節のため平面から取り出し可能でありうる。【選択図】図2
Description
空気ディフューザと空気ディフューザを含む空気循環システムとが開示される。
広いスペースを備える多くの建物は、側壁または隔壁に設けられうる一つ以上の側面送風ディフューザを介して空気が送達され居住スペースに混入される空気送達システムを含有する。
このようなシステムは格子窓を通して給気を送達することができ、格子窓の各々は、ほぼ単一の空気ジェットとして給気をスペースへ送達する。空気ジェットの吐出方向の調節可能性は、垂直および/または水平の軸を中心として手動で旋回されうる水平および/または垂直羽根を介したものである。ゆえに、吐出方向は二つまでの平面において(上下および左右に)手動で調節され、羽根方向を集束または発散するように配設して吐出気流パターンをそれぞれ集中または分散させることにより、水平方向到達距離が増減されうる。
等温の空気ストリームが一定の終端速度で所定の軸方向到達距離に達するためには、格子窓から軸方向に吐出される空気ストリームの必要速度は、吐出空気ストリームの体積流量にほぼ反比例する。結果的に、格子窓からの所定の到達距離を達成するため、体積流量の増大にほぼ比例して格子窓の有効吐出直径が増大されて必要な吐出速度との逆相関を実現する必要がある。この結果、格子窓から吐出される気流の流量が多くなるほど、格子窓の吐出開口部サイズの増大(ゆえに「厚みのある」給気ストリーム)と(一層「ゆっくりした」給気ストリームを引き起こす)吐出速度の低下という結果をもたらす。
一方でこれらの要因は、(非等温用途で非制御の空気ストリーム軌道偏向を増大させることにより、またはスペース内での他の供給源からの空気の動きなどにより)吐出空気ストリームの安定性を低下させる。これらの要因はまた、スペース内で温度および速度の平均からの偏差(高温で風通しの悪い箇所と低温で風通しの良い箇所を発生させる傾向)も増大させうる。言い換えると、通気のない快適性が必要とされる場合には特に、各格子窓により吐出される体積流量が多いほど、均一な温度および速度分布を必要とするスペースに対する側面送風格子窓の適切性が低下するのである。この制約を克服するため、各側面送風格子窓が高い体積流量で空気を吐出する時、または高い快適性レベルが必要とされる時には、マルチノズルディフューザのような高誘導性の側面送風ディフューザが格子窓の代替物として使用されうる。これは、マルチノズルディフューザが大量の室内空気を給気ストリームへ誘導するからである。これは急速な吐出速度低下をもたらすことにより、吐出空気ストリームを安定させる比較的高い吐出速度を使用できる一方で、急速な空気ストリームの減速により通気のリスクを低下させる。
加えて、マルチノズルディフューザは給気と室内空気との間の温度差を無くすことにより、非等温用途での空気ストリーム軌道の偏向を減少させて空気ストリーム軌道をさらに安定させ、同時にスペース内の温度偏差を最小にする。気流の流量が多くても、このような高誘導性の吐出は、終端速度が低くより安定した水平到達距離を可能にし、一方で給気ストリーム温度を室内空気温度と急速に均等化して、同じような到達距離の格子窓から同じ気流流量が吐出された場合に概ね可能であるよりも、均一な温度および速度分布と低い通気リスクとを達成する。
高誘導性マルチノズルディフューザは、(高誘導性によりもたらされる急速な吐出速度低下により)低い速度で移動している高い質量流量(一次空気と、誘導される大量の二次空気)を概ね有するスペースへ、空気ストリームを供給できる。これらの空気ストリームは、低速の空気ストリームが通気を防止するので比較的短い到達距離と、高い質量流量の空気ストリームの持つ高い運動量が比較的高い最大到達距離を保証するので比較的長い到達距離の両方に適している。これは、各気流速度およびディフューザ羽根設定について許容可能な到達距離の変動幅が比較的狭いことにより、快適性をさらに損なうとともに、HVAC試運転費用および居住者の不満を高める、格子窓からの空気ストリームと対照的である。
マルチノズルディフューザの高誘導特性はまた、高温の給気を大量の低温室内空気で強力に希釈して浮動給気ストリームの層化の程度をかなりのレベルまで低下させることで、システム加熱性能を向上させうる。
先行技術のマルチノズルディフューザの吐出方向は、ボール・ソケット装置で個々のノズルを旋回させること、またはディフューザ吐出面に平行であって、これから突出するかこれから陥凹した回転ディスクに一定の傾斜を持つノズルを一体化することなどにより、手動調節が可能でありうる。先行技術のマルチノズルディフューザでは、ボール・ソケットおよび回転ディスク設計のディフューザ吐出面は平坦でも吐出パターンが均一でもない。こうして、見栄えの悪さのためこのようなマルチノズルディフューザは受け入れられないことが多い。
さらに、吐出ノズルは通常はプラスチックで製作されるので、少量のディフューザが関係する場合には特に、色の選択が限定される傾向があり、これは、(粉末コーティング金属羽根で製作される時など)広範囲の色が格子窓に通常は使用可能であることと対照的である。
羽根の陥凹表面を含めて、目に見える格子窓表面に付着する「スマッジング」と呼ばれる汚い付着物が格子窓の羽根に見られる。これは見た目が悪いばかりでなく、これらの表面の清掃が困難でもあり、概して清掃の結果、羽根を不用意に再調節してスペースへの気流を損なうことで不快感と性能不良を引き起こす。
同様に、先行技術のマルチノズルディフューザをきれいに払拭すると、突然の再調節に対して突出ノズルまたはノズルディスクが脆弱であるために吐出方向の調節が不用意に行われうる。
熱帯地方でのロビーやレストランなど、高湿度環境で使用される時には、格子窓は結露も生じやすい。マルチノズルディフューザの高誘導性は、ディフューザ面での強力な空気の動きを保証してディフューザ面の温度を上昇させることにより、また高温の室内空気による希釈で給気ストリーム温度を上昇させることにより、結露のリスクを低下させうる。
本明細書での先行技術の引用は、その先行技術が当業者に共通の一般的認識であることを認めたものと解釈されるべきではない。
本明細書に開示されるのは、高誘導性空気ディフューザアセンブリである。空気ディフューザアセンブリには、側壁、隔壁、窓敷居、胸壁、床、または天井の空気送達システムと組み合わせた使用が考えられる。
空気ディフューザは複数の吐出エレメントを備える。吐出エレメントは、ディフューザに配設されて吐出エレメントのモザイクを平面に形成しうるように構成される。以下で明らかとなるように、この構成は、吐出エレメントの少なくとも一つについていくつかの配向案の達成を可能にする。
吐出エレメントの周囲はほぼ当接しており、吐出エレメントの単一平面モザイクをほぼ形成する。
一実施形態において、少なくとも一つの吐出エレメントは、モザイク平面の垂直軸に対してほぼ傾斜した一次空気ストリームを吐出しうる。
一実施形態において、少なくとも一つの吐出エレメントに一体化された少なくも一つの吐出流路により一次空気ストリームが吐出されうる。
一実施形態において、少なくとも一つの吐出流路は、吐出エレメントのモザイク平面に垂直に延在する軸に対して実質的に傾斜しうる。一次空気ストリームの吐出方向は、吐出流路の配向(例えばその中心軸の傾斜角度)によってほぼ決定されうる。
一実施形態において、少なくとも一つの吐出エレメントの周囲は、モザイク平面で見た時に実質的に多角形の形を取りうる。
一実施形態において、多角形は数学的に規則的(多角形の辺および角度がすべて等しいなど)でありうる。
一実施形態において、吐出エレメントの周囲はほぼアルキメデス的モザイク(例えば、吐出エレメントの周囲が多様な正多角形にほぼ配置され、その構成があらゆる頂点で同一である)を形成する。
一実施形態において、吐出エレメントの周囲は規則的なモザイクをほぼ形成しうる(例えば、吐出エレメントの周囲が合同の正多角形をほぼ形成する。ここで「合同」は、多角形がすべて同じ大きさおよび形状であることを示す。)。
一実施形態において、少なくとも一つの吐出流路を備える少なくとも一つの吐出エレメントは、モザイク平面に垂直な軸を中心として回転される時に、少なくとも二つの独自配向のいずれか一つで吐出エレメントのモザイクに嵌合されうる。
一実施形態において、他の吐出エレメントとほぼ当接する吐出エレメントが有する辺の数は、垂直軸を中心とする独自配向の数に対応する(等しい)か、その倍数でありうる。
一実施形態において、一次吐出エレメントの少なくとも一つの、垂直軸を中心とする配向は、一次空気ストリームの気流方向を変化させるように操作可能でありうる。
一実施形態では、ディフューザの吐出プレートに配置される複数の吐出穿孔部の少なくとも一つから一次空気ストリームが吐出されうる。吐出プレートは、吐出エレメントのモザイク平面に平行な平面にほぼ位置しうる。
一実施形態において、少なくとも一つの吐出流路の下流吐出エッジは、吐出プレートと当接するか近接状態で(つまり内側面で)プレートと対向する。
一実施形態において、吐出穿孔部の中心点は、ほぼアルキメデス的モザイク(つまり、あらゆる頂点で同一の構成を持つ多様な正多角形でほぼ形成されるモザイク)の頂点とほぼ一致しうる。
一実施形態において、吐出穿孔部の中心点は、ほぼ規則的なモザイク(つまり、ほぼ合同の正多角形を備えるモザイク、ここで「合同」は多角形がすべて同じ大きさおよび形状であることを意味する)の頂点と一致しうる。
一実施形態において、他の吐出エレメントとほぼ当接する少なくとも一つの吐出エレメントが有する辺の数は、垂直軸を中心とする独自配向の数の倍数であり、ここで、吐出エレメントのすべての吐出流路吐出開口部の中心点は、吐出穿孔部の中心点とほぼ一致しうる。
一実施形態において、他の吐出エレメントとほぼ当接する少なくとも一つの吐出エレメントが有する辺の数は、垂直軸を中心とする独自配向の数に等しく、この吐出エレメントのすべての吐出流路吐出開口部の中心点は吐出穿孔部の中心点とほぼ一致しうる。
一実施形態において、少なくとも一つの吐出流路吐出開口部の中心点は、少なくとも、垂直軸を中心とする吐出エレメントの独自配向の数については、吐出穿孔部(ただし必ずしも同じ吐出穿孔部ではない)の中心点とほぼ一致し、吐出エレメントは吐出エレメントのモザイクに嵌合しうる。
一実施形態において、少なくとも一つの吐出流路の吐出エッジは、吐出穿孔部の一つの周囲とほぼ一致しうるか、この周囲にほぼ含有されうる。
一実施形態において、ディフューザは、少なくとも一つの二次空気ストリームを一次空気ストリームに近接して吐出しうる。
一実施形態において、二次空気ストリームは、これが近接している一次空気ストリームよりも実質的に低い運動量のものでありうる。
一実施形態において、二次空気ストリームは、これが近接している一次空気ストリームにより誘導されて一つの複合空気ストリームを形成しうる。
一実施形態において、複合空気ストリームの吐出方向は、二次空気ストリームが近接している一次空気ストリームの吐出方向によりほぼ決定されうる。一実施形態において、複合空気ストリームの到達距離は、二次空気ストリームが近接している一次空気ストリームの到達距離によりほぼ決定されうる。例えば、複合空気ストリームの吐出方向および到達距離は、二次空気ストリームが近接している一次空気ストリームの吐出方向および到達距離によりほぼ決定されうる。
一実施形態では、少なくとも一つの吐出エレメントに一体化される少なくとも一つの開口部により二次空気ストリームが吐出されうる。
一実施形態では、ほぼ当接している吐出エレメントの間の少なくとも一つの開口部により二次空気ストリームが吐出されうる。
一実施形態では、吐出穿孔部の少なくとも一つから二次空気ストリームが吐出されうる。
一実施形態では、一次給気吐出エレメントのモザイクの上流に流入プレートが配置されうる。
一実施形態では、少なくとも一つの吐出エレメントが流入プレートに装着されうる。
一実施形態において、流入プレートは一次吐出エレメントのモザイクから離れて配置されうる。
一実施形態において、流入プレートの平面は吐出エレメントのモザイク平面に対してほぼ平行でありうる。
一実施形態において、流入プレートはほぼ穿孔されうる。
一実施形態では、少なくとも一つのバイアス機構が設けられうる。この機構は、流入プレートに向けられる嵌合力を加えるように所定の吐出エレメントと連動(例えば吐出エレメントにバイアス印加)して、吐出エレメントのモザイクに嵌合した時にこの吐出エレメントを例えば吐出プレート(存在する時)に押圧する。バイアス機構は、例えばコイルまたはリーフスプリングの形を取りうる。
一実施形態において、嵌合力より大きく例えば吐出プレートから流入プレートへ向けられる解離力は、この吐出エレメントを吐出エレメントのモザイクから解離しうる。
一実施形態では、吐出穿孔部に挿入される調節工具を介して、吐出エレメントに解離力が印加されうる。
一実施形態では、吐出エレメントのモザイク平面に対して概ね垂直な軸を中心として(吐出エレメントに対する解離力を維持しながら)調節工具を回転させると、同じ軸を中心として吐出エレメントを回転させうる。
一実施形態では、解離力が除去されると、吐出エレメントが吐出エレメントのモザイク平面へまた、しかし新たな配向で再嵌合する。
やはり本明細書に開示されるのは、複数の吐出エレメントを備える空気ディフューザである。吐出エレメントは、平面に配設されうるように構成される。少なくとも一つの吐出エレメントがこの平面から取り出され、平面に対してほぼ垂直な軸を中心として回転され、所定の回転位置に達すると、平面へ再び戻される。この空気ディフューザは、他の点では上記のように構成されうる。
やはり本明細書に開示されているのは、上記の少なくとも一つの空気ディフューザを取り入れたダクトシステムおよび/または給気システムである。
やはり本明細書に開示されているのは、フレームと、このフレームの中に、またはフレームに隣接して配置される複数の吐出エレメントとを備える空気ディフューザである。各吐出エレメントは、少なくとも一つの他の吐出エレメントと当接するか吐出エレメントと近接状態で対向する。吐出エレメントは多角形の平面形状を有する。
吐出エレメントの少なくとも一つは、吐出エレメントの下流面からほぼ垂直に延在する軸に対して傾斜した方向に空気ストリームを吐出するように構成されうる。空気ディフューザは他の点では上記のように構成されうる。
概要に挙げられているように空気ディフューザの範囲内に他の形が含まれうるが、添付図面を参照して特定の実施形態が単に例としてここに説明される。
ディフューザの概要
高誘導性側壁ディフューザは、所定のスペース(例えば部屋)への給気をより良好に混合するのに使用される。高誘導性ディフューザは給気ストリームを多数の高誘導性空気ストリームに分解し、空気ストリームの各々が強力に混合されて大量の室内空気で給気を希釈する。これは、各給気ストリームと室内空気との急速な温度均等化とともに、吐出速度の著しい低下を引き起こしうる。各給気ストリームは室内空気とほぼ等しい温度であるばかりでなく、密度がほぼ等しく、空気「ダンピング」を防止するので、結果的に生じるスペース内での低速空気の動きは、ほぼ通気が存在せず、概ね均一な温度分布が見られる。
高誘導性側壁ディフューザは、所定のスペース(例えば部屋)への給気をより良好に混合するのに使用される。高誘導性ディフューザは給気ストリームを多数の高誘導性空気ストリームに分解し、空気ストリームの各々が強力に混合されて大量の室内空気で給気を希釈する。これは、各給気ストリームと室内空気との急速な温度均等化とともに、吐出速度の著しい低下を引き起こしうる。各給気ストリームは室内空気とほぼ等しい温度であるばかりでなく、密度がほぼ等しく、空気「ダンピング」を防止するので、結果的に生じるスペース内での低速空気の動きは、ほぼ通気が存在せず、概ね均一な温度分布が見られる。
空気ストリームは速度が低くほぼ室内空気温度であるので、空気の「アンダースロー」および「オーバースロー」についての問題も克服が容易であり、付近の障害物が通気を居住スペースへ偏向する場合にこれを防止するのに対して、大量の同伴室内空気による高い質量流量は充分な運動量を付与し、低速にも関わらず長い距離を移動させる。ゆえに、低温給気システムから空気を送達するのに使用される時でも、給気ファン速度の変化または給気温度の変動にもかかわらず、均一な温度分布および高レベルの快適性を伴う安定した通気不在の動作が達成されうる。しかし、先行技術の高誘導性側壁ディフューザは高価であり、美的に好ましくない傾向があり、同じ動作圧力では、類似の面サイズの低誘導代替品よりも吐出する空気が実質的に少ない。これらの欠点が、広範囲での使用を大いに制限している。
本開示は概ね、壁、隔壁、ダクト、または窓敷居の貫通部に配置するための空気ディフューザアセンブリに関する。アセンブリは、貫通部に固定される任意の矩形設置フレームを備える。設置フレームは、他のディフューザ部品から熱的に分断されうる。穿孔吐出プレートは、ディフューザの可視面を形成する。このプレートは、美的および構造的な利点のための粉末コーティング金属を備える。
吐出プレートの上流には、規則的および/または不規則的な多角形の吐出エレメントが利用され、このエレメントはモザイクパターンで、また平面構成で配設されうる。例えば、概ね六角形または概ね方形の吐出エレメントが利用されうる。
吐出エレメントは、ディフューザに配設されて、吐出プレートと当接するか近接状態で対向し、規則的なモザイク状パターン、半規則的、またはアルキメデス的モザイク状パターン等のような様々なモザイク状パターンで相互に当接しうる。平面形状において、六角形または方形の吐出エレメントが利用される時には、60°斜置または方形のアレイがそれぞれ形成されうる。一部六角形または一部方形の吐出エレメントがそれぞれディフューザ周囲に配置されて、矩形の境界(周囲)エッジをアレイに付与するとともに、吐出プレートの境界エッジからアレイを分離することを可能にする。
各吐出エレメントは、一つ、またより一般的には複数の吐出開口部を備える。一例では、これらは一般的にハチの巣状、方形、円形等のパターンに配設されうる個々の流路の形を取りうる。吐出エレメントアレイが吐出プレートの上流面と当接するか近接状態で対向する時に、吐出開口部により案内される空気がこの方向にそのまま穿孔部を通過する(つまり、穿孔部/吐出プレートにより方向が変更されない)ように、吐出開口部のエレメントは吐出プレートに形成された穿孔部と整合しうる。各吐出開口部の軸が、吐出プレートから延在する垂直軸に対して傾斜している時には、空気ジェットは概ね傾斜方向に吐出されうる。吐出開口部の傾斜角度はまた、吐出エレメントセットの間で異なるように選択されうる。
(吐出プレートの垂直軸に対して)最大の傾斜角度を持つ吐出エレメントセットは、一般的に、最も離間したディフューザ外側エッジの最も近くに配置されるのに対して、(吐出プレートの垂直軸に対して)最小の傾斜角度を持つ吐出エレメントセットは、一般的に、ディフューザの中心の最も近くに設けられうる。これは、空気流の混合と、空気が供給されるスペースでの誘導とを助ける。
吐出エレメントのいくつかは、「一次」空気ストリーム(または「誘導」空気ストリーム)を吐出するための大型(つまり大きな有効直径を持つボア)吐出開口部でありうる。実質的に小さい(つまり小さい有効直径を持つボア)吐出開口部は、「二次」空気ストリーム(または「被誘導予定」や「被誘導」空気ストリーム)を吐出しうる。
所定の吐出エレメントでは、小型の吐出開口部は大型の吐出開口部ほど密集した間隔にはない。小型の吐出開口部は傾斜していてもいなくてもよく、また大型の吐出開口部と異なる傾斜であってもよい。小型の吐出開口部は、吐出エレメントの周囲エッジの切欠きにより形成されてもよく、この切欠きは、吐出エレメントが当接する時に開口部を形成しうる。小型の吐出開口部は、穿孔吐出プレートの上流面から「離れて」配置されることにより、吐出エレメントアレイ、穿孔吐出プレート、およびディフューザ矩形エッジまたはフレームを境界とするチャンバに空気を吐出しうる。
圧縮されることで穿孔流入プレートを押圧しうるスプリングが、吐出エレメントに一体化されうる。このスプリングは、吐出エレメントをアレイへ「ロック」し、アレイで相互に当接するように吐出エレメントの周囲を付勢する。吐出エレメントはさらに、(例えばピン、リング、切欠きにより)吐出プレートのそれぞれの開口部へ案内されることで、各吐出エレメントの吐出開口部を吐出プレートの穿孔部と正確に整合させる。例えば、エッジの下流に突出する突部により形成される位置決めリングをいくつかの吐出エレメントが備え、リングの直径は、所定の規則的吐出エレメントの平行外側エッジの間などの距離とほぼ等しい。いくつかの吐出エレメントは、吐出エレメントの概ね中央で上流に突出する突部により形成される位置決めピンを備えうる。
ねじ回しスロット、六角ソケット、または類似のものが形成されて、所定の吐出エレメントの概ね中央に配置されうる。このスロット、ソケット等は、ねじ回しヘッド、六角キー、または類似の工具が、空気が供給されるスペース内にいるユーザによって挿入されうるように、吐出面穿孔部と整合しうる。吐出エレメントはディフューザの内向きに(つまりアレイから、また隣接の吐出エレメントとの当接状態から)取り出され、こうして取り出されてから、ねじ回し、六角キー、または類似の工具を介して回転される。取り出される時に、吐出エレメントは、さもなければこのエレメントをアレイのロック構成に付勢するスプリングの力を押し返す(圧縮する)。吐出エレメントが(例えば吐出面に垂直に延在する中心軸を中心として)目標の新回転配向へ回転された後に、ねじ回しヘッド、六角キー、または類似の工具への力を緩めることによりアレイに再嵌合する。次に、いくつかの配向の一つ(例えば、六角形吐出エレメントの事例では6個のうちの一つ、または方形吐出エレメントの事例では4個のうちの一つ)へ、(例えばスプリングの作用を受けて)吐出エレメントが再び取り出される。このようにして再び取り出された時に、吐出エレメントの周囲は隣接の吐出エレメントと再当接してこれをロックし、傾斜した吐出開口部などからの新しい独自の空気吐出方向がこうして得られる。位置決めピンまたはリングも、吐出エレメントをアレイに保持するように機能し、回転の際には、解離したエレメントを支持しうる。
モザイク状アレイの所定の吐出エレメントが数学的に規則的な多角形平面形状を有する時には、このエレメントが回転される先の新たな配向の数は、辺の数に対応するかその一部である。
さらに、吐出エレメントが回転された先の配向に関係なく、吐出エレメントのすべての吐出流路吐出開口部の中心点が吐出穿孔部(必ずしも同じ吐出穿孔部ではない)の中心点とほぼ一致するように、一つ以上の所定の吐出エレメントが構成されうる。さらに、少なくとも一つの吐出流路の吐出エッジは、吐出穿孔部のうち所定の一つの周囲と一致するか、これに含有される。
穿孔流入プレートには、穿孔スライドダンパも配置されうる。穿孔スライドダンパと穿孔流入プレートの両方は、ほぼ同じ穿孔パターンまたはサイズを備えて、例えば穿孔スライドダンパが開状態に設定された時に、ダンパの開口部が穿孔流入プレートの開口部と整合しうる。それから、穿孔流入ダンパの穴が穿孔流入プレートの穴と整合するようにダンパを摺動させると、穿孔スライドダンパを閉じることができる。穿孔スライドダンパは、吐出エレメントと似たサイズおよび形状のものであるとともに吐出エレメントのいくつかと整合される切除部を含みうる。こうして、スライドダンパが閉じられている時にも、これら選択された吐出エレメントからの高運動量かつ高誘導性で安定した給気吐出を行うように、例えばスライドダンパが閉じられた時に選択吐出エレメントへの気流が制限されることを防止する。これは、スペースへの高誘導性給気吐出を低空気流量設定に維持することもできる。また、例えばスライドダンパの残部から漏出してから低運動量でディフューザから吐出される給気を、選択された吐出エレメントにより吐出される安定した高運動量の給気ストリームに混入するように誘導できる。穿孔スライドダンパは、吐出エレメントの開口部から、また穿孔吐出プレートの整合開口部を介して、調節のためのアクセスが可能でありうる。
図示された実施形態
以下の説明とすべての図の参照番号は、類似または同様の部品または特徴を表す。
以下の説明とすべての図の参照番号は、類似または同様の部品または特徴を表す。
図1は、本明細書の教示による側壁ディフューザの三つの実施形態(図1−I,1−II,1−III)を示している。側壁ディフューザは、壁、ダクト、または隔壁の貫通部(1)、あるいは類似のものに設置されて、ダクトまたは圧力室(2)から居住スペース(3)へ給気を吐出する。
側壁ディフューザは、プレート状の形を有して一次と二次の両方の空気ストリームを吐出するように構成された吐出エレメント(4)を備える。吐出エレメント(4)は、このエレメントに形成された傾斜吐出開口部(5)の形の、少なくとも一つ、またこの事例では複数の吐出流路を有する。開口部(5)は、吐出プレート(8)から垂直に延在する軸に対して角度を成している。吐出プレート(8)は、吐出エレメント(4)の吐出側と当接するか近接状態で対向するように配設される。
傾斜した吐出開口部(5)は、高速で空気を吐出して高運動量空気ジェット(6a)(つまり一次空気ストリーム)を生成するように構成されている。高運動量空気ジェット(6a)は、吐出プレート(8)の穿孔部(7)を通過する。
空気はまた、ダクトまたは圧力室(2)から、吐出エレメント(4)に形成された小型開口部(9)を通って吐出エレメント(4)の吐出室(10)へ通過する(つまり二次空気ストリームとなる)。吐出室(10)から、空気は、低い速度で、ゆえに低運動量の気流(6b)として、穿孔部(11)の吐出プレート(8)から居住スペース(3)へ吐出される。
高運動量の空気ジェット(6a)は、室内空気(12)を誘導するとともに、穿孔部(11)から吐出される低運動量の気流(6b)を吐出室(10)から誘導するように構成されている。この誘導は、概ね吐出ジェット(6a)の方向にディフューザから移動する混合空気の空気ストリームを生成する。図1−Iおよび1−IIIの実施形態に係る側壁ディフューザでは、高速空気ジェット(6a)は相互に等しい吐出角度を有しうるのに対して、図1−IIの実施形態に係る側壁ディフューザでは、高速空気ジェット(6a)は相互に等しくない吐出角度を有しうる。さらに、図1−Iおよび1−IIの実施形態に係る側壁ディフューザでは、高速空気ジェット(6a)は相互に充分に離間しうるが、図1−IIIの実施形態に係る側壁ディフューザでは、高速空気ジェット(6a)は「束状化」されている。
図2は、本明細書の教示による側壁ディフューザの別の実施形態(つまり図2−I,2−II,2−IIIと断面A−A,B−B)を示している。図2の断面A−AおよびB−Bは、吐出エレメントが位置するモザイク平面(つまり端部から見て)を指している。
図2−Iはディフューザ吐出面(つまり吐出プレート(8)が配設されている面)を示し、図2−IIはディフューザ吐出室流入面を示し、いくつかのディフューザエレメント((4a)〜(4d)など)によるモザイクの一例を説明している。図2−IIIは、A−A線およびB−B線における図を含むとともに所定の一次空気ディフューザエレメント(4a)の調節を説明するディフューザの様々な正面図および側方断面図を示す。
やはり、ダクトまたは圧力室(2)から空気が通過するが、この実施形態では穿孔流入プレート(13)を介して、このプレートにより画定される圧力室(14)を通る。圧力室(14)から、空気は吐出エレメント((4a)〜(4d)など)へ進む。吐出エレメント(4b〜4dなど)の少なくとも一つは、流入プレート(13)に装着されうる。しかし、通常は、一次空気吐出エレメント(4a)の移動/調節を妨害しないように、流入プレート(13)はこのエレメントのモザイクから離れて配置される。
各吐出エレメントは概ねプレート状の輪郭を有する。さらに、各一次空気吐出エレメント(4a)は、少なくとも一つ、またこの事例では複数の、このエレメントに配置される複数の傾斜吐出開口部(5)の形の吐出流路を有する。この実施形態において、各一次空気吐出エレメントは概ね六角形の形を有する。傾斜吐出開口部(5)は、吐出プレート(8)の穿孔部(7)を通る高運動量の空気ジェット(6a)(つまり一次空気ストリーム)として、空気を高速で吐出する。
空気はまた、圧力室(14)から、六角形(4a)および一部六角形の吐出エレメント(4b,4c,4d)に形成された流入開口部(9)を通って吐出室(10)に達し、吐出プレート穿孔部(11)を介して居住スペース(3)へ低運動量で(つまり二次空気ストリームとして)吐出される。
図2−II,A−A,B−Bに示されているように、概ね六角形(4a)および一部六角形(4b,4c,4d)の吐出エレメントと当接するように、折り畳まれて吐出室(10)の境界エッジを形成しうる任意の設置フレーム(8a)が、吐出プレート(8)に装着されうる。設置フレーム(8a)は、図2−IIIに示されているように、一部六角形の吐出エレメント(4b,4c,4d)の少なくともいくつかを画定するように折り畳まれてもよい。
絶縁材料(明瞭性のため不図示)はさらに、設置フレーム(8a)と吐出プレート(8)との間に挟持されて、フレームとプレートとを相互に熱的に分断することで、設置フレームの結露の恐れを軽減しうる。
一次空気吐出エレメント(4a)の各々に、ロックスプリング(15)の形のバイアス機構が設けられうる。ロックスプリング(15)はコイルスプリングを備えうるか、リーフスプリング(例えば、図3の実施形態に示されているように吐出エレメントに一体化されたもの)を備えうる。穿孔流入プレート(13)とそれぞれの吐出エレメント(4a)の上流面の両方を押圧するように、各ロックスプリング(15)が間に配置される。こうして、この吐出エレメント(4a)を付勢して、六角形吐出エレメント(4a)のモザイク平面上の箇所に60度斜置アレイでこれをロックし、こうして少なくとも二つの六角形エッジの各々が、隣接するそれぞれの六角形吐出エレメント(4a)のそれぞれの隣接エッジと当接する。加えて、他のエッジは、一つ以上の一部六角形吐出エレメント(4b,4c,4d)と当接する。類似のロックスプリング(明瞭性のため不図示)が利用されて、一部六角形吐出エレメント(4b,4c,4d)を所定箇所にロックしうる。
本明細書の教示によれば、吐出エレメントに力が印加されてロックスプリング(15)をさらに圧縮する。この力は、六角ソケット、ねじ回しスロット、または類似のインタフェース(例えば、図3および4に示されているが明瞭性のため図2には示されていないインタフェース(16a))へそれぞれ挿入される六角キー、ねじ回し、または類似の工具(16)を介して印加されうる。この工具は最初に、吐出プレート(8)の整合穿孔部から挿入されうる。
インタフェースは吐出エレメント(4a)の概ね中心に配置され、適当な工具と嵌合すると、この吐出エレメント(4a)をモザイク状平面からロック解除(つまり60度斜置パターンからこのエレメントをロック解除)し、こうして吐出エレメント(4a)は穿孔流入プレート(13)の方へ移動する。隣接の吐出エレメントとの嵌合状態から解除される(つまりモザイク状平面構造から取り出される)と、六角キー、ねじ回し、または類似の工具(16)を5個の追加配向案のいずれか一つにねじり動作(17)することにより、六角形の吐出エレメント(4a)が自由に回転する。これらの配向のうち所定の一つを選択すると、六角キー、ねじ回し、または類似の工具(16)が徐々に引き抜かれることにより、圧縮状態のロックスプリング(15)に保持されたバイアスが吐出エレメント(4a)を付勢してモザイク状平面へ再び戻され、こうして吐出エレメントは隣接の吐出エレメント(4a)のそれぞれの隣接エッジと再度ロックされる。
図2−Iは、位置決めされた一次空気吐出エレメント(4a)のアレイを示し、それぞれのコーナーに隣接して配置される吐出エレメント(4a)は、一次空気ストリームがそれぞれのコーナーへ吐出されるように配向されている。中心に配置された4個の吐出エレメント(4a)のうち3個は、一次空気ストリームが上向きに吐出されるように配向されており、一方で中心に設けられた4個の吐出エレメントのうちで最下部の1個は下向きに吐出を行う。言うまでもなく、他の組み合わせおよび並べ替えがすべての範囲で可能である。
図3は、ロックスプリング(15)が吐出エレメントに一体化された六角形吐出エレメント(4a)の二つの実施形態を示す。加えて、左側の吐出エレメント実施形態は位置決めピン(18)を含むのに対して、右側の吐出エレメント実施形態は位置決めリング(19)を含む。位置決めピン(18)および位置決めリング(19)の各々は、それぞれの吐出エレメント(4a)を吐出エレメント(4a)の60度斜置アレイに固着するのに役立ち、吐出エレメント(4a)がアレイからロック解除された/取り出された時、そして工具(16)のねじり動作(17)により回転されている間に、このエレメントをアレイに「係止」する。位置決めピン(18)および位置決めリング(19)の各々は、それぞれのエレメントをアレイに戻すように案内するのにも役立ちうる。位置決めピン(18)と位置決めリング(19)の両方を取り入れた吐出エレメント実施形態が設けられうる。
図4は、異なるモザイク構成の例と、吐出エレメント(4a)と一部六角形の吐出エレメント(4b,4c,4d)との組み合わせおよび配置を変化させることにより結果的に実現され得るディフューザ矩形面の寸法とを示す。やはり示されているのは、ほぼ六角形の吐出エレメント(4a)による三つの異なるセット(A,B,C)であり、各セットは、異なる傾斜角度(それぞれα,β,φ)の傾斜吐出開口部(5)を有する(α<β<φ)。これは言うまでもなく、吐出プレート(8)に垂直な軸に対する高運動量空気ジェット(6a)の方向を変化させる。
傾斜角度の小さい吐出エレメント(4a)は一般的に、傾斜角度の大きいものよりディフューザ中心線の近くに位置するように配設される。これは、高運動量空気ジェット(6a)のグループが「束状化する」、または互いに衝突するのを軽減することで、代わりに、個々の高運動量空気ジェット(6a)への室内空気(12)および低運動量気流(6b)の誘導が最大化される。これらの異なる傾斜角度セット(α,β,φ)が示されているが、他の多くの傾斜角度が可能である。
さて図5を参照すると、吐出エレメント(4a)のさらに二つの構成(IおよびII)の正面図が示されている。これらの実施形態の各々は、個々の高運動量空気ジェット(6a)への室内空気(12)および低運動量気流(6b)の両方の誘導を最大化するように、高運動量空気ジェット(6a)の束状化を軽減するように構成される。
この点において、図5−Iは、吐出エレメント(4a)の中心軸に対して3時の位置に配置された六角形エッジに向かう傾斜吐出開口部(5)を示している。図5−IIは、吐出エレメント(4a)の中心軸に対して2時の位置で六角形コーナーに向かう傾斜吐出開口部(5)を示す。二つの傾斜角度は30°だけ異なっている(または別の実施形態では30°まで異なっていてもよい)。図5−Iに示された吐出エレメント(4a)と図5−IIに示されたものとを同じディフューザに組み合わせると、高運動量空気ジェット(6a)が束状化する/互いに衝突する危険性を、さらに低下させることが認められる。
概ね六角形の吐出エレメント(4a)を含む別のディフューザ実施形態では、(図4に示されている)側面図での傾斜角度は、一つの吐出エレメント(4a)セットと別のセットとで異なっていてもよい。加えて、(図5に示されている)正面図での傾斜角度がセットごとに異なっていてもよい。
図6は、ディフューザの別の実施形態の正面図(図6−I)、背面図(図6−II,6−III)、そして側方断面図(図6−IV,6−V,6−VI)を示す。この実施形態では、調節可能なスライドダンパプレート(20)が穿孔流入プレート(13)に対して摺動されて、図6−II,6−IV,6−V(つまり「開ける」)に示されているように二つのプレートの相対的な開口エリアを最大化することにより、ディフューザ気流を増大させる。代替的に、スライドダンパプレート(20)が穿孔流入プレート(13)に対して摺動されて、図6−III、図6−VI(つまり「閉じる」)に示されているように二つのプレートの相対的開口エリアを最小化することにより、ディフューザ気流を減少させる。
調節可能スライドダンパ(20)へのアクセスは、吐出プレート(8)の面にある穿孔部(7)を介するなどしてディフューザの正面から行われうる。調節可能スライドダンパプレート(20)は、スライドダンパプレート(20)が一つ以上の六角形吐出エレメント(4a)への気流を制限するのを防止するため、調節可能スライドダンパプレート(20)が閉口している時でも作動状態にある一つ以上のパイロット開口部(21)も含みうる。こうして、作動状態にある吐出エレメント(4a)が高運動量空気ジェット(6a)を吐出し続けることにより、室内空気(12)および低運動量気流(6b)(例えば、ダンパ(20)が閉じられた時にもスライドダンパプレート(20)から吐出または漏出されるもの)を誘導し続けることなどにより、安定したディフューザ動作および吐出方向制御を行う。
さて図7を参照すると、空気ディフューザの寸法が所定の用途に応じて一般的に変化しうることを示すため、空気ディフューザが図示されている。例えば、以下の寸法の各々が変化しうる。
LN−ディフューザ(吐出プレート(8))の全長
LK−ディフューザ穿孔エリア(吐出穿孔部(7))の長さ(穿孔流入プレート(13)の長さ)
HN−ディフューザ(吐出プレート(8))の全高
HK−ディフューザ穿孔エリア(吐出穿孔部(7))の高さ(穿孔流入プレート(13)の長さ)
T−ディフューザの厚さであるが、所定の長さ/高さの組み合わせについては一定でありうる。
LN−ディフューザ(吐出プレート(8))の全長
LK−ディフューザ穿孔エリア(吐出穿孔部(7))の長さ(穿孔流入プレート(13)の長さ)
HN−ディフューザ(吐出プレート(8))の全高
HK−ディフューザ穿孔エリア(吐出穿孔部(7))の高さ(穿孔流入プレート(13)の長さ)
T−ディフューザの厚さであるが、所定の長さ/高さの組み合わせについては一定でありうる。
やはり図7に見られるように、いくつかの吐出プレート穿孔部(7)の中心点は、示されたモザイクパターンで配設される吐出エレメント(4a,4b)の頂点と概ね一致する。
さて図8を参照すると、所定の吐出エレメント(例えば一次空気エレメント(4a))が空気吐出方向の調節のために回転されうる。この事例では、アレンキーA(またはねじ回し等)のような適当な工具が、吐出プレート(8)の面にある穿孔部(7)の一つへ挿入される。アレンキーAは最初に、(例えば別の圧縮スプリング(15)により)吐出エレメントのモザイク状平面から吐出エレメントをロック解除するように、このエレメントをディフューザの後部に押圧する。次にアレンキーが使用されて、このエレメントをいくつかの可能な配向(六角形エレメントの事例では5個の追加配向)のうちの一つへ回転する。それからアレンキーAが解除されて、(例えばスプリング(15)の伸長により)エレメントが動かされてモザイク状平面に再びロックされる。
アレンキーAは、一方向にのみ挿入されて所定の吐出エレメントと嵌合するように構成されうる。これは、移動される特定エレメントの吐出方向をアレンキーの横シャフトLが指すように行われうる。ゆえにシャフトLは、現在吐出方向および調節後の最終吐出方向についての視覚的フィードバックをユーザに与える。
図9Aおよび9Bに示されているように、ディフューザの異なる吐出エレメントの各々がいくつかの異なる位置に配設された時に、居住スペースSへ流入する気流パターンPが変化および変更されうる。図9Aおよび9Bはこのような構成の一つを示し、言うまでもなく、吐出エレメントのうち異なるものを変更することにより他の多くの気流パターンが可能である。
規則的なモザイク状吐出エレメントパターンが示され説明されたが、アルキメデス的なものなど、他のモザイク状パターンが可能であることが理解されるべきである。この点で、一部六角形吐出エレメントは例えば、三角形および/またはダイヤモンド形のエレメント等で簡単に置き換えられうる。
大まかに説明された空気ディフューザの趣旨および範囲を逸脱することなく、特定実施形態で示された空気ディフューザに多数の変更および/または変形が加えられうることが、当業者には認識されるだろう。そのため、本実施形態は、すべての点で例示的であり限定的ではないと見なされるべきである。
本明細書で説明される実施形態の有利な特徴
本明細書で説明されるディフューザの吐出エレメントのモザイク状パターンは、平面上でのエレメントのロックを容易にするとともに、所定のエレメントの取り出し、回転、および平面への再整合を容易にする。吐出エレメントのモザイク状パターンは、規則的またはアルキメデス的パターン等を有する平面にある。
本明細書で説明されるディフューザの吐出エレメントのモザイク状パターンは、平面上でのエレメントのロックを容易にするとともに、所定のエレメントの取り出し、回転、および平面への再整合を容易にする。吐出エレメントのモザイク状パターンは、規則的またはアルキメデス的パターン等を有する平面にある。
一次および/または二次空気ジェット等が吐出エレメントに一体化されうる。
吐出エレメントは、正多角形(例えば六角形、方形等)および非正多角形(例えば一部六角形、半方形等)のような、例えば多角形ディスク状のエレメントの形をとりうる。
吐出エレメントはプラスチックで成形され、こうして空気ジェットがこのエレメントにさらに容易に一体化されうる。
吐出エレメントは、美観や構造的一体性等を向上させうるような粉末コーティング金属の穿孔吐出面の後方に配置されうる。
適当な工具(例えばアレンキー、ねじ回し等)を穿孔吐出面へ挿入し、最初に吐出エレメントのモザイク状平面から各吐出エレメントをロック解除するようにディフューザの後部へこのエレメントを押圧してから、エレメントを解除してモザイク状平面へロックする前に、いくつかの配向(例えば、六角形エレメントの事例では5個の追加配向、方形エレメントの事例では3個の追加配向等)へこのエレメントを回転させることにより、各吐出エレメントは(空気吐出方向調節のために)回転されうる。
例えばアレンキーが利用される時には、そのシャフトが、移動される特定エレメントの吐出方向を指すようにのみ挿入されて、調節中およびその後で吐出方向の視覚的フィードバックが得られる。
本明細書で説明されるディフューザを取り入れた空気送達システムは、実質的なエネルギー節約と室内空気の品質向上とともに、熱的快適性の向上を提供できる。
ディフューザの高誘導性吐出パターンは、先行技術の標準的な格子窓よりも大きな温度分布の均一性を居住スペースに与えることにより、温度制御の改良によりエネルギーを節約するとともに、熱的快適性を向上させる。
ディフューザの高誘導性吐出パターンは、ディフューザにより供給される外気と室内空気との混合を向上させることにより、希釈による汚染物および混入物の除去を向上させ、結果的に、先行技術による標準的な格子窓と比較して室内空気品質を向上させる。
ディフューザの高誘導性吐出パターンは、加熱モードで居住スペースの垂直方向温度勾配を抑制することにより、先行技術の標準的な格子窓と比較して、加熱性能の向上、快適性の改良、そしてエネルギー消費量の削減を行う。
ディフューザの高誘導性吐出パターンは、低温(10℃未満)の給気が吐出される時でも通気を含まない安定した気流パターンを提供することにより、先行技術の標準的な格子窓の性能と比較して軽減されたこのようなシステムの気流要件のため、ファンエネルギーの節約が達成される。
高誘導性の吐出パターンと、穿孔面および設置フレームから吐出エレメントを熱的に分断するデザインは、先行技術の標準的な格子窓および先行技術の高誘導性ディフューザの両方と比較して、熱帯などの高湿度の用途での結露のリスクを低下させうる。
吐出パターンの調節可能性は、先行技術の標準的な格子窓と先行技術の高誘導性ディフューザの両方と異なり、ディフューザの美観に視覚的な影響を与えることなく居住スペースの形状に適するように気流パターンが手動で調節されることを可能にする。
ディフューザの奥行が浅いため、限定スペースへの設置が可能である。
ディフューザのデザインは、先行技術の高誘導性側壁ディフューザによって実現されるものよりも大量の給気がディフューザの面エリアに吐出されることを可能にする。
ディフューザの低い作動圧力は、エネルギー消費量を低下させるとともに、ディフューザをファン・コイルユニットのような低圧HVACシステムに適したものにする。
ディフューザの低い再発生ノイズは、ディフューザをホテル客室などノイズに敏感な用途に適したものにしている。
居住スペースに通気または停滞気流を生じることなく短い到達距離と長い到達距離の両方の用途にディフューザが適していることは、熱的快適性を向上させるとともに試運転費用を低下させうる。
居住スペースに通気または停滞気流を生じることなく、可変気流速度のHVACシステムにディフューザが適していることは、熱的快適性を向上させうる。
平坦で均一なディフューザの穿孔面は、美的に好ましいとともに清掃が容易である。
ディフューザ吐出パターンは、ディフューザの正面に埃が蓄積する(「スマッジング」と呼ばれる)速度を低下させることにより、ディフューザの美観を向上させるとともに清掃費用を低下させる。
ディフューザの調節可能な部品は工具を介してのみアクセス可能であるので、例えば清掃作業員がディフューザの面を払拭することにより発生しうるディフューザ吐出パターンの不用意な調節が避けられる。
ディフューザのデザインは、部品が単純であることと、吐出エレメントの大量生産による規模の経済を達成しうることにより、低費用製造の達成を可能にし、こうしてホテル客室など標準的な側壁用途において手頃なディフューザを製作できる。
本明細書で使用される「備える(comprising)」の語(またはその文法的変形)は、「含む(including)」という包含的な意味で使用され(つまり挙げられた特徴のみに限定されず)、ゆえに「のみで構成される(consisting only of)」の意味で解釈されるべきではない。
1 壁、ダクト、または隔壁の貫通部
2 ダクトまたは圧力空間
3 居住スペース
4 吐出エレメント
4a 六角形エレメント
4b〜d 一部六角形エレメント
5 吐出開口部
6a 空気ジェット
6b 気流
7 穿孔部
8 吐出プレート
8a 設置フレーム
10 吐出室
11 穿孔部
12 室内空気
13 穿孔流入プレート
14 圧力空間
15 ロックスプリング
16 工具
17 ねじり動作
18 位置決めピン
19 位置決めリング
20 ダンパプレート
21 パイロット開口部
A アレンキー
L アレンキー横シャフト
LK ディフューザ穿孔エリアの長さ
LN ディフューザの全長
HK ディフューザ穿孔エリアの高さ
HN ディフューザの全高
P 気流パターン
S 居住スペース
T ディフューザの厚さ
2 ダクトまたは圧力空間
3 居住スペース
4 吐出エレメント
4a 六角形エレメント
4b〜d 一部六角形エレメント
5 吐出開口部
6a 空気ジェット
6b 気流
7 穿孔部
8 吐出プレート
8a 設置フレーム
10 吐出室
11 穿孔部
12 室内空気
13 穿孔流入プレート
14 圧力空間
15 ロックスプリング
16 工具
17 ねじり動作
18 位置決めピン
19 位置決めリング
20 ダンパプレート
21 パイロット開口部
A アレンキー
L アレンキー横シャフト
LK ディフューザ穿孔エリアの長さ
LN ディフューザの全長
HK ディフューザ穿孔エリアの高さ
HN ディフューザの全高
P 気流パターン
S 居住スペース
T ディフューザの厚さ
空気ディフューザは複数の吐出エレメントを備える。吐出エレメントは、ディフューザに配設されて吐出エレメントのモザイクを平面に形成しうるように構成される。吐出エレメントはまた、モザイク平面での新たな配向に調節されうる。以下で明らかとなるように、この構成は、吐出エレメントの少なくとも一つについていくつかの配向案の達成を可能にする。
やはり本明細書に開示されるのは、複数の吐出エレメントを備える空気ディフューザである。吐出エレメントは、平面に配設されうるように構成される。少なくとも一つの吐出エレメントがこの平面から取り出され、平面に対してほぼ垂直な軸を中心として回転され、所定の回転位置に達すると、平面へ再び戻される。吐出エレメントは、平面での新たな配向に調節されうる。この空気ディフューザは、他の点では上記のように構成されうる。
やはり本明細書に開示されているのは、フレームと、このフレームの中に、またはフレームに隣接して配置される複数の吐出エレメントとを備える空気ディフューザである。各吐出エレメントは、少なくとも一つの他の吐出エレメントと当接するか吐出エレメントと近接状態で対向する。吐出エレメントは多角形の平面形状を有する。吐出エレメントは、フレームでの新たな配向に調節されうる。
Claims (47)
- 複数の吐出エレメントを備える空気ディフューザであって、吐出エレメントのモザイクを平面に形成すべく、当接するように前記ディフューザに配設可能であるように前記吐出エレメントが構成されている、空気ディフューザ。
- 各吐出エレメントの平面形状が実質的に多角形の形である、請求項1に記載の空気ディフューザ。
- 前記吐出エレメントの少なくともいくつかについて、前記多角形が数学的に規則的である、請求項2に記載の空気ディフューザ。
- 前記少なくともいくつかの吐出エレメントが六角形の形を取る、請求項3に記載の空気ディフューザ。
- 前記平面での前記吐出エレメントの前記モザイクのパターンがアルキメデス的または規則的である、請求項1から4のいずれか一項に記載の空気ディフューザ。
- 前記吐出エレメントの各々が概ねプレート状である、請求項1から5のいずれか一項に記載の空気ディフューザ。
- 前記吐出エレメントの少なくとも一つが前記モザイク平面での新たな配向に調節可能である、請求項1から6のいずれか一項に記載の空気ディフューザ。
- 前記少なくとも一つの吐出エレメントが、前記モザイク平面に垂直な軸に概ね沿って前記モザイク平面から単独で取り出されることが可能であって、前記軸に沿って再び前記モザイク平面へ戻される前に、前記軸を中心として単独で前記新たな配向に回転されることが可能である、請求項7に記載の空気ディフューザ。
- 前記少なくとも一つの吐出エレメントが一つ以上の新たな配向に回転可能である、請求項8に記載の空気ディフューザ。
- 前記少なくとも一つの吐出エレメントが数学的に規則的な多角形の平面形状を有する場合に、前記吐出エレメントが回転されうる先の新たな配向の数が、辺の数に対応するか辺の数の一部である、請求項8または9に記載の空気ディフューザ。
- 前記吐出エレメントの少なくとも一つが、前記モザイク平面に垂直な軸に対して概ね傾斜した方向に一次空気ストリームを吐出するように構成されて前記ディフューザに配設可能である、請求項1から10のいずれか一項に記載の空気ディフューザ。
- 前記少なくとも一つの一次空気ストリーム吐出エレメントの配向の変更が前記一次空気ストリームの気流方向を変化させる、請求項8から10のいずれか一項に従属する時の請求項11に記載の空気ディフューザ。
- 前記少なくとも一つの一次空気ストリーム吐出エレメントが、前記吐出エレメントに一体化された少なくとも一つの吐出流路を備え、前記一次空気ストリームが前記少なくとも一つの吐出流路により吐出される、請求項12に記載の空気ディフューザ。
- 前記少なくとも一つの吐出流路が吐出エレメントの前記モザイク平面の垂直軸に対して傾斜していることにより、前記軸に対して同様に傾斜した方向に前記一次空気ストリームが概ね吐出される、請求項13に記載の空気ディフューザ。
- 穿孔吐出プレートをさらに備え、前記吐出プレートの複数の穿孔部の少なくとも一つから前記一次空気ストリームが吐出される、請求項11から14のいずれか一項に記載の空気ディフューザ。
- 使用時に、前記吐出エレメントの前記モザイク平面に対して平行な平面に前記吐出プレートが配設される、請求項15に記載の空気ディフューザ。
- 前記吐出プレートの内側面が前記吐出エレメントの吐出面に近接状態で対向するか前記吐出面と当接する、請求項16に記載の空気ディフューザ。
- いくつかの前記吐出プレート穿孔部の中心点が、前記モザイクに配設される所定の吐出エレメントの頂点と概ね一致する、請求項16に記載の空気ディフューザ。
- 少なくとも一つの二次空気ストリームを一次空気ストリームに近接して吐出するように前記ディフューザが構成される、請求項1から18のいずれか一項に記載の空気ディフューザ。
- 前記二次空気ストリームが、近接している前記一次空気ストリームより実質的に低い運動量のものである、請求項19に記載の空気ディフューザ。
- 一つの複合空気ストリームを形成するように近接している前記一次空気ストリームにより前記二次空気ストリームが誘導される、請求項20に記載の空気ディフューザ。
- 前記複合空気ストリームの吐出方向および/または到達距離が、前記二次空気ストリームが近接している前記一次空気ストリームの吐出方向または到達距離のそれぞれによりほぼ決定される、請求項21に記載の空気ディフューザ。
- 前記吐出エレメントの少なくとも一つに一体化される少なくとも一つの開口部により前記二次空気ストリームが吐出される、請求項19から22のいずれか一項に記載の空気ディフューザ。
- 前記モザイクにおいて当接する吐出エレメントの間に画定される少なくとも一つの開口部により前記二次空気ストリームが吐出される、請求項19から23のいずれか一項に記載の空気ディフューザ。
- 前記ディフューザの吐出プレートの吐出穿孔部の少なくとも一つから前記二次空気ストリームが吐出される、請求項19から24のいずれか一項に記載の空気ディフューザ。
- 前記吐出エレメントの前記モザイクの上流に配置された流入プレートをさらに備える、請求項1から25のいずれか一項に記載の空気ディフューザ。
- 少なくとも一つの吐出エレメントが前記流入プレートに装着される、請求項26に記載の空気ディフューザ。
- 前記一次空気ストリーム吐出エレメントの前記モザイクから離れて前記流入プレートが配置される、請求項26または27に記載の空気ディフューザ。
- 前記流入プレートの平面が前記吐出エレメントの前記モザイク平面に対して概ね平行である、請求項26から28のいずれか一項に記載の空気ディフューザ。
- 前記流入プレートが穿孔されている、請求項26から29のいずれか一項に記載の空気ディフューザ。
- 前記吐出エレメントの少なくとも一つのためのバイアス機構をさらに備え、前記バイアス機構が、前記流入プレートに向けられる力を加えて、前記モザイク平面への嵌合状態および隣接の吐出エレメントとの嵌合状態となるように前記吐出エレメントを付勢するように、前記吐出エレメントと前記流入プレートとの間に配設されている、請求項26から30のいずれか一項に記載の空気ディフューザ。
- 前記流入プレートに向かう方向の、バイアス力より大きい解離力を前記吐出エレメントへ印加するときに、前記吐出エレメントが前記吐出エレメントの前記モザイクから解離しうるように、前記バイアス機構が構成されている、請求項31に記載の空気ディフューザ。
- 前記ディフューザの吐出プレートの所定の穿孔部から挿入されうるような調節工具を介して前記解離力が前記吐出エレメントに印加可能である、請求項32に記載の空気ディフューザ。
- 前記吐出エレメントが前記モザイク平面から解離されてしまってから、前記モザイク平面に対して概ね垂直な軸を中心とする前記調節工具の回転が、同じ軸を中心として前記吐出エレメントを適宜回転させる、請求項32または33に記載の空気ディフューザ。
- 前記吐出エレメントが、前記垂直軸を中心とする一つ以上の異なる配向で前記吐出エレメントのモザイク平面へ再嵌合可能である、請求項34に記載の空気ディフューザ。
- 前記解離力が除去されると前記吐出エレメントが再嵌合可能である、請求項35に記載の空気ディフューザ。
- 複数の吐出エレメントを備える空気ディフューザであって、平面上に配設されるように前記吐出エレメントが構成され、少なくとも一つの吐出エレメントが前記平面から取り出され、前記平面に対して概ね垂直な軸を中心として回転され、所定の回転位置に達すると前記平面へ再び戻される、空気ディフューザ。
- 他の点では請求項1から36のいずれか一項に規定される、請求項37に記載の空気ディフューザ。
- 請求項1から38のいずれか一項に記載の少なくとも一つの空気ディフューザを取り入れたダクト装置および/または給気システム。
- 空気ディフューザであって、
フレームと、
前記フレームの中に、または前記フレームに隣接して配置される複数の吐出エレメントであって、各々が少なくとも一つの他の吐出エレメントと当接するか近接状態で対向する吐出エレメントであり、多角形の平面形状を有する吐出エレメントである、複数の吐出エレメントと、
を備える空気ディフューザ。 - 前記吐出エレメントの少なくとも一つが、前記吐出エレメントの下流面から概ね垂直に延在する軸に対して傾斜した方向に空気ストリームを吐出するように構成される、請求項40に記載の空気ディフューザ。
- 前記吐出エレメントが規則的反復パターンで配設される、請求項40または41に記載の空気ディフューザ。
- 前記吐出エレメントが、請求項1から37のいずれか一項に規定された方法によりモザイク状パターンで配設される、請求項42に記載の空気ディフューザ。
- 各吐出エレメントが吐出通路を備え、前記吐出通路の各々が空気ストリームを排出するように配設され、前記吐出エレメントの少なくとも一つが、高速空気ストリームを吐出するように構成される少なくとも一つの吐出通路と、低速空気ストリームを吐出するように構成される少なくとも一つの吐出通路とを備える、請求項40から42のいずれか一項に記載の空気ディフューザ。
- 前記少なくとも一つの高速吐出通路が概ね前記吐出エレメントの中心に配設され、前記少なくとも低速吐出穿孔部が概ね、前記少なくとも一つの高速吐出通路に隣接するが前記吐出エレメントの前記中心からは離間して配設される、請求項43に記載の空気ディフューザ。
- 前記少なくとも一つの高速吐出通路が、前記吐出エレメントに延在する吐出流路により画定される、請求項43または44に記載の空気ディフューザ。
- 前記ディフューザから角度を成す方向に少なくとも一つの空気ストリームを向けるように、前記吐出流路の中心軸が前記垂直軸に対して傾斜している、請求項45に記載の空気ディフューザ。
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