JP2015232370A - 電動式直動アクチュエータおよび電動式ブレーキ装置 - Google Patents

電動式直動アクチュエータおよび電動式ブレーキ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電動式直動アクチュエータのギヤ減速機構での歯打ち音の低減化を図ることである。【解決手段】電動モータ24のロータ軸25の回転をギヤ減速機構30により減速して出力し、その出力により回転・直動変換機構50を作動させて外輪部材21を直線駆動する。ギヤ減速機構30を形成する複数のギヤ32、33の少なくとも一つをバックラッシ除去機能を有するシザーズギヤとして、バックラッシに起因する歯打ち音の低減化を図る。【選択図】図3

Description

この発明は、ブレーキパッド等の被駆動部材を直線駆動する電動式直動アクチュエータおよびその電動式直動アクチュエータを用いた電動式ブレーキ装置に関する。
電動モータを駆動源とする電動式直動アクチュエータとして、特許文献1に記載されたものが従来から知られている。その特許文献1に記載された電動式直動アクチュエータにおいては、電動モータのロータ軸の回転をギヤ減速機構により減速し、そのギヤ減速機構の出力ギヤから出力される回転を回転・直動変換機構によりハウジングの内径面に沿ってスライド可能な外輪部材の直線運動に変換して、外輪部材を軸方向に移動させるようにしている。
ここで、電動式ブレーキ装置においては、上記電動式直動アクチュエータの外輪部材でブレーキパッドをディスクロータに向けて押圧移動させ、そのディスクロータに対するブレーキパッドの押し付けによりディスクロータに制動力を付与するようにしている。
特開2009−197863号公報
ところで、上記特許文献1に記載された電動式直動アクチュエータにおいては、ギヤ減速機構におけるギヤの噛み合い部にバックラッシが存在するため、制動力の負荷および解除による駆動トルクや負荷トルクの変動により歯打ち音が生じて不快な感じを与え、その歯打ち音の低減化を図る上において改善すべき点が残されている。
この発明の課題は、上記電動式直動アクチュエータのギヤ減速機構での歯打ち音の低減化を図ることである。
上記の課題を解決するため、この発明に係る電動式直動アクチュエータにおいては、電動モータと、その電動モータのロータ軸の回転を、複数段のギヤ減速列によって順次減速して出力ギヤから出力するギヤ減速機構と、そのギヤ減速機構の出力ギヤの回転により軸方向に移動可能なスライド部材と、前記出力ギヤの回転運動を前記スライド部材の軸方向への直線運動に変換する回転・直動変換機構とを有してなる電動式直動アクチュエータにおいて、前記ギヤ減速機構を形成する複数のギヤのうちの少なくとも一つのギヤをバックラッシ除去機能を有するギヤとした構成を採用したのである。
上記のように、ギヤ減速機構を形成する複数のギヤのうちの少なくとも一つのギヤをバックラッシ除去機能を有するギヤとすることにより、そのバックラッシ除去機能を有するギヤにおいてはバックラッシに起因する歯打ち音の低減を図ることができる。
ここで、バックラッシ除去機能を有するギヤとして、メインギヤと、そのメインギヤと同じ歯形および歯数を有してメインギヤの軸方向一側に設けられたサブギヤと、そのサブギヤとメインギヤを相反する回転方向に付勢するスプリングとを有してなり、上記メインギヤとサブギヤの歯で相手方ギヤの歯を周方向から挟むことによってバックラッシを除去するようにしたものを採用することができる。
また、上記バックラッシ除去機能を有するギヤに代えて、メインギヤと、そのメインギヤと同じ歯形で歯数を異にしてメインギヤの軸方向一側に設けられたサブギヤと、そのサブギヤとメインギヤを軸方向に付勢して軸方向の接触部に摩擦抵抗を付与する弾性部材とを有してなり、歯数差の相違からメインギヤとサブギヤの相互間で回転遅れを生じさせてバックラッシを除去するようにしたものを採用することができる。
この発明に係る電動式直動アクチュエータにおいて、回転・直動変換機構は、遊星ローラねじ機構、ボールねじ機構、ボールランプ機構のいずれでもよい。
この発明に係る電動式ブレーキ装置においては、電動式直動アクチュエータによりブレーキパッドを直線駆動し、そのブレーキパッドでディスクロータを押圧して、そのディスクロータに制動力を付与するようにした電動式ブレーキ装置において、前記電動式直動アクチュエータがこの発明に係る電動式直動アクチュエータからなり、その電動式直動アクチュエータにおけるスライド部材でブレーキパッドを直線駆動する構成を採用したのである。
この発明に係る電動式直動アクチュエータにおいては、上記のように、ギヤ減速機構を形成する複数のギヤのうち、少なくとも一つのギヤをバックラッシ除去機能を有するギヤとしたことにより、バックラッシのない状態でギヤの噛み合わせを行わせることができ、バックラッシに起因する歯打ち音の低減を図ることができる。
この発明に係る電動式直動アクチュエータを採用した電動式ブレーキ装置の実施の形態を示す縦断面図 図1のII−II線に沿った断面図 図2のIII−IIIに沿った断面図 図3に示すギヤ減速機構部を拡大して示す断面図 図1のV−V線に沿った断面図 図4に示すシザーズギヤの分解斜視図 シザーズギヤの他の例を示す断面図
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1および図2に示すように、電動式ブレーキ装置は、図示省略した車輪と一体に回転するディスクロータ10の外周囲にキャリパ11を設け、そのキャリパ11の一端部にディスクロータ10のアウタ側面の外周部と軸方向で対向する爪部12を設け、その爪部12でアウタ側ブレーキパッド13を支持している。
また、ディスクロータ10のインナ側面の外周部にインナ側ブレーキパッド14を対向配置し、そのインナ側ブレーキパッド14をキャリパ11の他側部に設けられた電動式直動アクチュエータAによりディスクロータ10に向けて移動させるようにしている。
ディスクロータ10のインナ側面の外周部にはマウント17が設けられている。マウント17は図示省略したナックルに支持されて固定の配置とされ、図2に示すように、その両側部に設けられた対向一対のピン支持片18の端部それぞれにディスクロータ10に対して直交方向に延びるスライドピン19が設けられ、そのスライドピン19のそれぞれによってキャリパ11がスライド自在に支持されている。
また、マウント17は、図では詳細に示されていないが、アウタ側ブレーキパッド13およびインナ側ブレーキパッド14のそれぞれを回転不能(回り止め)とする状態でディスクロータ10に向けて移動可能に支持している。
図1に示すように、電動式直動アクチュエータAはハウジング20を有する。ハウジング20は、キャリパ11に一体的に設けられて筒状をなし、その内側にはスライド部材としての外輪部材21がスライド自在に組み込まれている。
図3に示すように、ハウジング20の一端には外方に向けてベースプレート22が設けられ、そのベースプレート22の外側面およびハウジング20の一端開口がカバ−23によって覆われている。
ベースプレート22には電動モータ24が支持され、その電動モータ24のロータ軸25の回転は、カバ−23内に組込まれたギヤ減速機構30により減速されて出力される。
図2および図3に示すように、ギヤ減速機構30は、電動モータ24のロータ軸25に取付けられた入力ギヤ31の回転を一次減速ギヤ列Gおよび二次減速ギヤ列Gにより順次減速して出力ギヤ32から出力する構成とされている。
一次減速ギヤ列Gの入力ギヤ31に噛合する出力側アイドルギヤ33および二次減速ギヤ列Gにおける出力ギヤ32のそれぞれはシザーズギヤからなっている。なお、出力側アイドルギヤ33と出力ギヤ32のそれぞれのシザーズギヤは基本構想を同じにするので、ここでは同じ機能部品には同じ符号を付して説明する。
図4および図6に示すように、シザーズギヤは、メインギヤ40と、そのメインギヤ40の軸方向一側に設けられたサブギヤ41と、上記メインギヤ40とサブギヤ41の対向部間に設けられたスプリング42とからなる。
サブギヤ41はメインギヤ40の歯形および歯数と同じとされて、そのメインギヤ40に対し相対回転可能な支持とされている。相対回転可能な支持に際し、一次減速ギヤ列Gの出力側アイドルギヤ33を形成するシザーズギヤにおいては、二次減速ギヤ列Gの入力側アイドルギヤ34に段付きのボス部35を設け、そのボス部35の大径側ボス部にサブギヤ41を嵌合して回転自在に支持し、一方、小径側ボス部にメインギヤ40を嵌合して溶接等による固定手段を介してメインギヤ40をボス部35に固着している。
一方、二次減速ギヤ列の出力ギヤ32を形成するシザーズギヤにおいては、メインギヤ40の一側にボス部40aを設け、そのボス部40aにサブギヤ41を嵌合して回転自在に支持し、上記ボス部40aの端部外周に取り付けた止め輪43によってサブギヤ41を抜止めしている。
スプリング42はコイルスプリングからなり、その両端部には軸方向に向く一対の係止片部42a、42bが設けられている。このスプリング42はメインギヤ40の一側面に形成された環状凹部44内に収容され、一端部に設けられた係止片部42aが上記環状凹部44の側面に設けられた係止孔45に係止され、かつ、他端部に設けられた係止片部42bがサブギヤ41に形成された係止孔46に係止されて、メインギヤ40とサブギヤ41を相反する回転方向に付勢している。
上記の構成からなるシザーズギヤにおいては、メインギヤ40とサブギヤ41の歯で相手ギヤの歯を周方向から挟むことで噛み合い部でのバックラッシを除去している。
ギヤ減速機構30の出力ギヤ32の回転は、図3に示す回転・直動変換機構50によって外輪部材21の直線運動に変換される。
回転・直動変換機構50は、軸端部に出力ギヤ32がセレーション嵌合されて出力ギヤ32と一体に回転する回転軸51を外輪部材21の軸心上に配置し、その回転軸51と外輪部材21との間に遊星ローラ52を組み込み、その遊星ローラ52の外周に外輪部材21の内周に設けられた断面V字形の螺旋突条53に噛合する螺旋溝54を形成し、上記回転軸51の回転により遊星ローラ52を自転させつつ公転させて外輪部材21を軸方向に直線運動させるようにしている。
ここで、遊星ローラ52の外周に形成された螺旋溝54は外輪部材21の内周に設けられた螺旋突条53とリード角が相違してピッチは同一とされ、そのリード角の相違によって外輪部材21を軸方向に移動させるようにしているが、上記螺旋溝54に代えて、複数の円周溝を螺旋突条53と同一のピッチで形成してもよい。
回転軸51は、ハウジング20の一端部内に組み込まれた軸受部材55のボス部56内に挿通され、そのボス部56内に組み込まれた複数の転がり軸受57によって回転自在に支持されている。一方、軸受部材55は、ハウジング20の一端部内周に設けられた内向きリング部58によってハウジング20の一端開口側に向けて移動するのが防止されている。
図5に示すように、遊星ローラ52は、周方向に間隔をおいて複数配置されている。各遊星ローラ52は、回転軸51の外周および外輪部材21の内周にそれぞれ転がり接触している。回転軸51の外周は円筒面である。そして、回転軸51が回転したとき、遊星ローラ52は、ローラ軸63を中心に自転しながら、回転軸51を中心に公転する。すなわち、遊星ローラ52は、回転軸51の外周から受ける回転力によって自転し、これに伴い、遊星ローラ52は外輪部材21の内周を転がって公転する。
また、遊星ローラ52は、回転軸51と外輪部材21の間に組み込まれたキャリヤ60によって回転自在に支持されている。キャリヤ60は、回転軸51を中心にして回転可能に支持された対向一対のディスク61a、61bを軸方向の両端に有し、その一対のディスク61a、61bに軸方向で対向する一対の軸挿入孔62が周方向に間隔をおいて複数形成され、その複数の軸挿入孔62のそれぞれにローラ軸63の両端部が挿入され、そのローラ軸63のそれぞれで遊星ローラ52が回転自在に支持されている。
軸挿入孔62は、径方向に長い長孔とされ、その軸挿入孔62によって複数のローラ軸63のそれぞれが径方向に移動自在に支持されており、一対のディスク61a、61bを貫通して外部に臨むローラ軸63の軸両端部に弾性リング64が掛け渡されている。弾性リング64は拡径された状態でローラ軸63の軸両端部に掛け渡されて縮径方向の弾性力が付与され、その弾性力によって遊星ローラ52が回転軸51の外径面に圧接されている。
一対のディスク61a、61bのうち、軸受部材55側に位置するインナ側ディスク61bと遊星ローラ52の軸方向の対向部間には、遊星ローラ52側から順に、スラスト軸受65、加圧板66および受圧板67が組み込まれ、加圧板66と受圧板67は球面座68を介して接触している。また、受圧板67とローラ軸63の嵌合面間には隙間が設けられ、その隙間の範囲内においてローラ軸63と加圧板66は調心自在とされている。
また、キャリヤ60におけるインナ側ディスク61bと回転軸51を回転自在に支持する前述の軸受部材55間にはバックアッププレート69とスラスト軸受70とが組み込まれ、外輪部材21から遊星ローラ52を介してキャリヤ60に負荷される軸方向の反力を上記スラスト軸受70で支持するようなっている。
図1に示すように、外輪部材21のアウタ側端部内には押圧部材71が嵌合されている。押圧部材71の先端面には回り止め溝72が形成され、その回り止め溝72とインナ側ブレーキパッド14のパッドホルダ15に設けられた回り止め突起16の係合によって外輪部材21はインナ側ブレーキパッド14に対して回り止めされている。
ハウジング20と外輪部材21のアウタ側端部間にはブーツ73が取り付けられ、そのブーツ73によってハウジング20のアウタ側の開口端と外輪部材21の先端部間が密閉されている。
実施の形態で示す電動式ブレーキ装置は上記の構成からなり、図1は、ディスクロータ10に対する制動力の解除状態を示し、一対のブレーキパッド13、14はディスクロータ10に対して離反している。
上記のような制動力の解除状態において、図3に示す電動モータ24を駆動すると、その電動モータ24のロータ軸25の回転がギヤ減速機構30により減速され、図1に示す回転軸51が回転される。
回転軸51の外径面には、複数の遊星ローラ52のそれぞれ外径面が弾性接触しているため、上記回転軸51の回転により遊星ローラ52が回転軸51との接触摩擦により、自転しつつ公転する。
このとき、遊星ローラ52の外径面に形成された螺旋溝54は外輪部材21の内径面に設けられた螺旋突条53に噛合しているため、その螺旋溝54と螺旋突条53の噛合によって、外輪部材21が軸方向に移動し、その外輪部材21に当接されたインナ側ブレーキパッド14がディスクロータ10に当接して、そのディスクロータ10を軸方向に押圧し始める。その押圧力の反力により爪部12に支持されたアウタ側ブレーキパッド13がディスクロータ10に接近する方向に向けてキャリパ11が移動し、アウタ側ブレーキパッド13がディスクロータ10に当接して、そのアウタ側ブレーキパッド13がインナ側ブレーキパッド14とでディスクロータ10の外周部を軸方向両側から強く挟持し、ディスクロータ10に制動力が負荷される。
ディスクロータ10の制動後、電動モータ24のロータ軸25を逆転させると、外輪部材21が図1に示す位置まで後退動し、アウタ側ブレーキパッド13およびインナ側ブレーキパッド14がディスクロータ10の挟持を解除し、制動力の解除状態とされる。
上記のような電動式ブレーキ装置の制動および制動解除においては、電動モータ24の負荷トルクが変動し、ギヤ減速機構30における一次減速ギヤ列Gおよび二次ギヤ減速ギヤ列Gのギヤの噛み合い部にバックラッシが存在すると、そのバックラッシに起因して歯打ち音が発生する。
しかし、実施の形態においては、一次減速ギヤ列Gの出力側アイドルギヤ33および二次減速ギヤ列Gの出力ギヤ32のそれぞれにシザーズギヤを採用しており、そのシザーズギヤにおいては、メインギヤ40とサブギヤ41とをスプリング42により相反する回転方向に付勢して、メインギヤ40とサブギヤ41の歯で相手方ギヤの歯を周方向から挟むようにしているため、ギヤの噛み合い部でバックラッシは除去され、バックラッシに起因する歯打ち音は発生しない。
したがって、静寂の状態でトルク伝達されることになり、不快感を与えるようなことはない。
実施の形態では、一次減速ギヤ列Gの出力側アイドルギヤ33および二次減速ギヤ列Gの出力ギヤ32のそれぞれにシザーズギヤを採用しているが、一方のギヤ列の出力側ギヤにシザーズギヤを採用することによっても歯打ち音の低減に効果を挙げることができるので、一次減速ギヤ列Gと二次減速ギヤ列Gの一方の出力側ギヤのみをシザーズギヤとしてもよい。
また、図4および図6では、バックラッシ除去機能を有するシザーズギヤとして、メインギヤ40と、そのメインギヤ40と同じ歯形および歯数を有してメインギヤ40の軸方向一側に設けられたサブギヤ41と、そのサブギヤ41とメインギヤ40を相反する回転方向に付勢するスプリング42とからなるものを示したが、シザーズギヤはこれに限定されるものではない。
図7は、シザーズギヤの他の例を示している。この例で示すシザーズギヤは、メインギヤ40の一側面に設けられたボス部40aにサブギヤ47を嵌合して回転自在に支持し、かつ、ボス部40aの端部外周に取り付けた止め輪43で抜止めし、そのサブギヤ47の外周に形成された歯形をメインギヤ40の外周に形成された歯形と同一とすると共に、歯数をメインギヤ40の歯数に対して±1枚の歯数差をもたせている。
また、メインギヤ40の一側面に形成された環状凹部44内に皿ばねからなる弾性部材48を組み込み、その弾性部材48でサブギヤ47とメインギヤ40とを相反する方向に付勢し、止め輪43にサブギヤ47を押し付けて、その接触部での摩擦による回転抵抗を付与している。
上記シザーズギヤにおいては、相手方ギヤとの噛み合い時、歯数差の相違からメインギヤ40とサブギヤ47の相互間で回転遅れを生じさせ、弾性部材の付勢による摩擦トルク以上に回転遅れが生じるのを防止してバックラッシの除去としている。
図3では、出力ギヤ32の回転をスライド部材としての外輪部材21の直線運動に変換する回転・直動変換機構50として、遊星ローラ52を自転させつつ公転させ、その遊星ローラ52の外周に形成された螺旋溝または円周溝と外輪部材21の内周に設けられた螺旋突条53の噛み合いによる遊星ローラねじ機構を示したが、回転・直動変換機構50はこれに限定されず、ボールねじ機構であってもよく、あるいは、ボールランプ機構であってもよい。
10 ディスクロータ
13 ブレーキパッド
14 ブレーキパッド
21 外輪部材(スライド部材)
24 電動モータ
25 ロータ軸
30 ギヤ減速機構
32 出力ギヤ
40 メインギヤ
41 サブギヤ
50 回転・直動変換機構

Claims (5)

  1. 電動モータ(24)と、その電動モータ(24)のロータ軸(25)の回転を、複数段のギヤ減速列(G、G)によって順次減速して出力ギヤ(32)から出力するギヤ減速機構(30)と、そのギヤ減速機構(30)の出力ギヤ(32)の回転により軸方向に移動可能なスライド部材(21)と、前記出力ギヤ(32)の回転運動を前記スライド部材(21)の軸方向への直線運動に変換する回転・直動変換機構(50)とを有してなる電動式直動アクチュエータにおいて、
    前記ギヤ減速機構(30)を形成する複数のギヤ(31〜34)のうちの少なくとも一つのギヤをバックラッシ除去機能を有するギヤとしたことを特徴とする電動式直動アクチュエータ。
  2. 前記バックラッシ除去機能を有するギヤが、メインギヤ(40)と、そのメインギヤ(40)と同じ歯形および歯数を有してメインギヤ(40)の軸方向一側に設けられたサブギヤ(41)と、そのサブギヤ(41)とメインギヤ(40)を相反する回転方向に付勢するスプリング(42)とを有してなる請求項1に記載の電動式直動アクチュエータ。
  3. 前記バックラッシ除去機能を有するギヤが、メインギヤ(40)と、そのメインギヤ(40)と同じ歯形で歯数を異にしてメインギヤ(40)の軸方向一側に設けられたサブギヤ(47)と、そのサブギヤ(47)とメインギヤ(40)を軸方向に付勢して軸方向の接触部に摩擦抵抗を付与する弾性部材(48)とを有してなる請求項1に記載の電動式直動アクチュエータ。
  4. 前記回転・直動変換機構(50)が、遊星ローラねじ機構、ボールねじ機構、ボールランプ機構の一種とされた請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電動式直動アクチュエータ。
  5. 電動式直動アクチュエータによりブレーキパッド(13、14)を直線駆動し、そのブレーキパッド(13、14)でディスクロータ(10)を押圧して、そのディスクロータ(10)に制動力を付与するようにした電動式ブレーキ装置において、
    前記電動式直動アクチュエータが請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電動式直動アクチュエータからなり、その電動式直動アクチュエータにおけるスライド部材(21)でブレーキパッド(13、14)を直線駆動することを特徴とする電動式ブレーキ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113710919A (zh) * 2019-04-03 2021-11-26 株式会社万都 电子驻车制动的执行器

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