JP2015231153A - キャリブレーション装置、プログラム及び画像形成システム - Google Patents

キャリブレーション装置、プログラム及び画像形成システム Download PDF

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Abstract

【課題】出力装置に経時変化、環境変換等によってキャリブレーション工程中に急激な色変動が起こった場合でも、高い精度で色の補正が行えるキャリブレーション装置、プログラム及び画像形成システムを提供する。
【解決手段】キャリブレーション装置4は、キャリブレーション工程を複数回繰り返して、画像形成装置2が出力する色パッチの測色データを目標色データに収束させるための色補正データを決定するキャリブレーション手段と、それぞれのキャリブレーション工程中に測色データに基づいて複数の色パッチ毎に代表値を算出し、算出した代表値と以前行ったキャリブレーション工程中に算出した代表値との間の色変動量を算出する色変動量算出手段405と、算出された色変動量が予め定められた閾値以上か否かを判定し、色変動量が閾値以上のとき、キャリブレーション手段に初回の前記キャリブレーション工程から開始させる判定手段406とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、キャリブレーション装置、プログラム及び画像形成システムに関する。
カラー複写機やカラープリンタ等の画像出力装置では、経時変化、環境変化等によって色変動が発生する。また、機差によっても色のバラツキが生じる。そこで、この色変動を調整するためのキャリブレーションが必要になる。キャリブレーションに関する従来技術としては、例えば、以下の特許文献1、2に記載されたものがある。
特許文献1には、画像を形成するための各色材(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)について、書き込み値を所定量ずつ増加又は減少するカラーパッチ群を色材毎に並べた第1のカラーパッチ群に基づいて第1のキャリブレーションを行い、該第1のキャリブレーションに基づいて、色材シアン、マゼンタ、イエローの当該書き込み値を補正し、該補正データで作成される各色パッチ群を重ねて作成される第2のカラーパッチ群に基づいて第2のキャリブレーションを行う画像形成装置が記載されている。
また、特許文献2には、全面均一な色信号からなる画像を出力し、該出力画像内における複数点を測色して色のばらつきを測定し、この測定値に基づいてばらつき評価指数を算出し、ばらつき評価指数から精度Sで平均値を得るためのサンプリング数nを算出し、色パッチ画像の作成をn回行い、色毎のn個の測定値の平均を算出し、この平均値を色信号に対応するカラーマッチ色空間の値とする画像処理装置が記載されている。
特開2002−247399号公報 特開2002−44468号公報
本発明の目的は、出力装置に経時変化、環境変換等によってキャリブレーション工程中に急激な色変動が起こった場合でも、高い精度で色の補正が行えるキャリブレーション装置、プログラム及び画像形成システムを提供することにある。
[1]濃度が異なる複数の色パッチを表すパッチデータを生成するパッチデータ生成手段と、前記パッチデータを用いて出力装置が出力した前記複数の色パッチを測色して得られた測色データと予め設定された目標色データとに基づいて前記パッチデータを補正するパッチデータ補正手段とを用いてキャリブレーション工程を複数回繰り返して、前記出力装置が出力する色パッチの測色データを前記目標色データに収束させるための色補正データを決定するキャリブレーション手段と、
それぞれの前記キャリブレーション工程中に前記測色データに基づいて前記複数の色パッチ毎に代表値を算出し、算出した前記代表値と以前行った前記キャリブレーション工程中に算出した代表値との間の色変動量を算出する色変動量算出手段と、
算出された前記色変動量が予め定められた閾値以上か否かを判定し、前記色変動量が前記閾値以上のとき、前記キャリブレーション手段に初回の前記キャリブレーション工程から開始させる判定手段と、
を備えたキャリブレーション装置。
[2]前記色変動算出手段が算出する色変動量は、前記複数の色パッチについての色差ΔEの平均値である平均色差ΔEav、又は前記複数の色パッチについての色差ΔL、Δa、Δbの平均値である平均色差Lav、Δaav、Δbavである、前記[1]に記載のキャリブレーション装置。
[3]前記キャリブレーション手段は、前記測色データと前記目標色データとの色ずれ量を算出する色ずれ量算出手段を有し、
前記判定手段は、前記色変動量が閾値以下であり、かつ、前記色ずれ量が前記色変動量にほぼ等しくなったとき、キャリブレーション工程を終了する、前記[1]に記載のキャリブレーション装置。
[4]前記パッチデータ生成手段は、初回のキャリブレーション工程を行う際に、それ以前にキャリブレーションを行っていなかった場合は、予め設定された初期のパッチデータを生成し、それ以前にキャリブレーションを行っていた場合は、それ以前に行ったキャリブレーションの最終回のキャリブレーション工程で生成したパッチデータを、初回のキャリブレーション工程で適用すべきパッチデータとして生成する、前記[1]に記載のキャリブレーション装置。
[5]コンピュータに、
濃度が異なる複数の色パッチを表すパッチデータを生成するパッチデータ生成手段と、前記パッチデータを用いて出力装置が出力した前記複数の色パッチを測色して得られた測色データと予め設定された目標色データとに基づいて前記パッチデータを補正するパッチデータ補正手段とを用いてキャリブレーション工程を複数回繰り返して、前記出力装置が出力する色パッチの測色データを前記目標色データに収束させるための色補正データを決定するキャリブレーション手段と、
それぞれの前記キャリブレーション工程中に前記測色データに基づいて前記複数の色パッチ全体を代表する代表値を算出し、算出した前記代表値と以前行った前記キャリブレーション工程中に算出した代表値との間の色変動量を算出する色変動量算出手段と
算出された前記色変動量が予め定められた閾値以上か否かを判定し、前記色変動量が前記閾値以上のとき、前記キャリブレーション手段に初回の前記キャリブレーション工程から開始させる判定手段と、
を実行させるためのプログラム。
[6]前記[1]に記載のキャリブレーション装置と、
前記キャリブレーション装置から出力された前記パッチデータに基づいてパッチシートに複数の色パッチの画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部によって形成された前記複数の色パッチの色を測色する測色器と、
を備えた画像形成システム。
請求項1、2、5、6に係る発明によれば、キャリブレーション工程中に算出した色パッチの代表値による色変動量を監視する構成を有していない場合と比較して、出力装置に経時変化、環境変換等によってキャリブレーション工程中に急激な色変動が起こった場合でも、高い精度で色の補正が行うことができる。
請求項3に係る発明によれば、キャリブレーション工程の終了を色ずれ量のみで判断する場合と比較して、キャリブレーション工程の回数を減らすことができる。
請求項4に係る発明によれば、現在の出力装置の特性に最も近い装置特性に合わせて生成されたパッチデータを用いて初回のキャリブレーション工程を行うことができるため、キャリブレーションの開始から終了までに繰り返されるキャリブレーション工程の回数を減らすことができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成システムの概略の構成例を示すブロック図である。 図2は、本実施の形態のキャリブレーション装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図3は、色変動量ΔEavの変動の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図中、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。
(画像形成システムの構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成システムの概略の構成例を示す図である。この画像形成システム1は、カラー又は白黒の画像を用紙等の記録媒体上に印刷して出力する画像形成装置2と、画像形成装置2から出力されたパッチチャート20上の色パッチ21の色を測色して測色データを生成する測色器3と、測色器3によって生成された測色データに基づいて画像形成装置2のキャリブレーションを行うキャリブレーション装置4とを備える。ここで、画像形成装置2は、キャリブレーションの対象となる出力装置の一例である。
(画像形成装置の構成)
画像形成装置2は、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色の色材(トナー、インク等)を用いて、画像データに基づいてカラー又は白黒の画像を用紙等の記録媒体上に印刷して出力する。画像形成装置2は、キャリブレーション装置4から画像データとしてYMCK値によるパッチデータが出力された場合には、パッチデータに対応する複数の色パッチ21の画像を記録媒体としてのパッチシート20に印刷して出力する。
キャリブレーション装置4によって色補正データ(YMCK−Y’M’C’K’)が生成された場合には、画像形成装置2は、入力されたYMCK値の画像データをキャリブレーション装置4によって生成された色補正データ(YMCK−Y’M’C’K’)に基づいてY’M’C’K’値の画像データに変換し、Y’M’C’K’値の画像データに基づいてカラー又は白黒の画像を用紙等の記録媒体上に印刷して出力する。
画像形成装置2は、例えば、電子写真方式、インクジェット方式等のカラー複写機、カラープリンタ、カラーファクシミリや、複写機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能、スキャナ機能等の複数の機能を複合した複合機等の画像形成装置を用いることができる。
測色器3は、画像形成装置2から出力されたパッチシート20上の色パッチ21の画像を光学的に読み取り、そのパッチシート20に記録されている各々の色パッチ21の色を、例えばL色空間における色値(L)として測定するものである。測色器3は、色パッチ21の色を測色して得られた測色データをキャリブレーション装置4に送信する。また、測色器3は画像形成装置2に内蔵されている場合も考えられる。
キャリブレーション装置4は、パッチデータを画像形成装置2に出力してパッチシート20を出力させるとともに、このパッチシート20上に記録された色パッチ21の色を測色器3で測色して得られた測色データを取り込んで、画像形成装置2のキャリブレーションを行うものである。このキャリブレーション装置4は、画像形成装置2が出力する色パッチ21の測色データを予め設定された目標色データに収束させるための色補正データを決定するとともに、色補正データを決定するにあたって複数回のキャリブレーション工程を繰り返し行う。
また、キャリブレーション装置4は、キャリブレーション装置4の各部を制御する制御部40と、各種の情報を記憶する記憶部41と、キーボード、マウス等を備えた入力部42と、液晶ディスプレイ等により実現される表示部43とを有して概略構成されている。
制御部40は、CPU(Central Processing Unit)等によって構成され、プログラム410を実行することにより、パッチデータ生成手段401、測色データ受付手段402、色ずれ量算出手段403、パッチデータ補正手段404、色変動量算出手段405、判定手段406、色補正データ生成手段407等として機能する。なお、制御部40の各手段401〜407は、全部又は一部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウエアによって構成してもよい。ここで、パッチデータ生成手段401、測色データ受付手段402、色ずれ量算出手段403及びパッチデータ補正手段404は、キャリブレーション手段を構成する。
記憶部41は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard disk drive)等から構成され、プログラム410、ベースデータ格納領域411、色変動履歴情報412等が記憶される。
ベースデータ格納領域411には、パッチデータ生成手段401で生成されたパッチデータ(CMYK値で表される色データ)と、このパッチデータを用いて画像形成装置2が出力した各々の色パッチ21の色を測色器3で測色して得られた色パッチ21の測色データ(Lで表される色データ)とが、互いに対応付けられて格納される。ベースデータ格納領域411には、キャリブレーションが開始してから終了するまで、各々のキャリブレーション工程毎にパッチデータと測色データのペアが例えば(Y−L )、(Y−L )、(Y−L )・・・のように順に格納される。
(各手段の構成)
パッチデータ生成手段401は、濃度が異なる複数の色パッチ21を印刷するためのパッチデータを生成する。具体的には、パッチデータ生成手段401は、例えば、CMYK値(例えば0〜255)をCMYK(0,0,0,0)〜CMYK(255,255,255,255)の範囲内で変化させた複数の色パッチ21を印刷するためのパッチデータを生成する。パッチデータ生成手段401が生成するパッチデータは、初回のキャリブレーション工程では、予め定められた基準パッチデータ(例えば、印刷業界で標準的に用いられているIT8チャート等の既存のチャート)であり、次回以降のキャリブレーション工程では、基準パッチデータの補正値に基づく補正パッチデータである。また、パッチデータ生成手段401は、生成したパッチデータを画像形成装置2に出力する。
測色データ受付手段402は、測色器3から送信された測色データを受け付けて、その測色データをパッチデータに対応付けて記憶部41のベースデータ格納領域411に格納する。測色データは、キャリブレーションの対象となる画像形成装置2の出力側のデータとしてベースデータ格納領域411に格納される。また、測色データ受付手段402は、受け付けた測色データを色ずれ量算出手段403及び色変動量算出手段405に出力する。
色ずれ量算出手段403は、パッチデータ生成手段401で生成されたパッチデータを用いて画像形成装置2が出力した各々の色パッチ21の色を測色器3で測色して得られる色パッチ21の測色データと予め設定された目標色データとの色ずれ量を算出するものである。この色ずれ量算出手段403では、色パッチの測色データと目標色データとの色ずれ量を、例えば、Lの色空間(均等色空間)上での距離(色差)として算出する。色ずれ量算出手段403は、色ずれ量の算出結果をパッチデータ補正手段404に出力する。ここで、「目標色データ」とは、パッチデータ生成手段401で生成したパッチデータを用いて画像形成装置2が色パッチ21を出力したときに、この色パッチ21の色を測色器3で測色して得られる測色データを一致させる目標となる色データである。したがって、色ずれ量算出手段403で算出される色ずれ量の理想的な値はゼロとなる。
パッチデータ補正手段404は、色ずれ量算出手段403が算出した色ずれ量、及びベースデータ格納領域411のうち最新のパッチデータ(YMCK)とこれに対応する測色データ(L)のペアから、目標色データにできるだけ近似した測色データ(理想的には目標色データとの色ずれ量がゼロとなる測色データ)が得られるようなパッチデータのYMCK値を予測し、パッチデータ生成手段401で生成されたパッチデータ(YMCK)に対する補正値を算出するものである。パッチデータ補正手段404は、補正値をパッチデータ生成手段401に出力する。パッチデータの予測方法としては、例えば、特開平10−262157号公報に記載された方法を用いることができる。
色変動量算出手段405は、測色データ受付手段402から最新のパッチデータとこれに対応する測色データを読み出し、それらからパッチ毎に代表値を算出する。代表値として、例えば基準パッチデータ(Y)のL色空間の色値(L)を予測し、色変動履歴情報412に格納する。基準パッチデータの予測方法としては、例えば、特開平10−262157号公報に記載された方法を用いることができる。次に、算出した代表値と以前行ったキャリブレーション工程中に算出した代表値との間の色変動量をパッチ毎に算出し、そこから全体の色変動量を算出する。全体の色変動量として、例えば、各パッチ21についての色差ΔEの平均値である平均色差ΔEavを以下の式(1)から算出する。
ΔEav=Σ_{i}^{N}ΔEi/N ・・・(1)
ここで、ΔEiはi番目のパッチの色変動量、Nは全パッチ数を表す。その後、この算出結果を色変動履歴情報412に格納する。
なお、色変動量として、各パッチ21についての色差ΔL、Δa、Δbの平均値である平均色差Lav、Δaav、Δbavを用いてもよい
判定手段406は、色変動量算出手段405が算出した色変動量が閾値未満であるか否かを判定し、色変動量が閾値未満であるときは、色変動量に対して色ずれ量算出手段403が算出した色ずれ量が小さい(色変動量≒色ずれ量)か否かを判定する。色変動量が色ずれ量にほぼ等しいときは、キャリブレーション工程を終了する。色変動量が色ずれ量にほぼ等しいときにキャリブレーション工程を終了することで、色ずれ量が特定の閾値以下になったときにキャリブレーション工程を終了する構成と比較して、キャリブレーション工程の実行回数(繰り返し数)が減る。
また、判定手段406は、色変動量に対して色ずれ量が大きいと判定したときは、パッチデータの補正を行い、キャリブレーション工程を繰り返すように指示をする。キャリブレーション工程を繰り返すときは、出力された基準パッチデータ(CMYK)とその測色値(L)を補正パッチデータ(C'M'Y'K')とそれに対応する測色データ(L'a'b')に置き換える。色変動量が閾値以上のときは、初回のキャリブレーション工程からやり直すように指示をする。急激な色変動が起こった場合は、過去のキャリブレーションの結果が補正の邪魔になってしまうため、キャリブレーションを初回からやり直すことで色補正の精度を向上させることができる。
色変動量の閾値として、例えば、色変動履歴情報412として蓄積してきた色変動量の平均値の2倍の値、又は予め設定された値を用いることができる。色変動量に対して色ずれ量が大きいと判定する基準として、例えば色ずれ量が色変動量のα倍(α>1)とすることができる。
また、判定手段406は、予め定められた回数のキャリブレーション工程を行っても色変動量が閾値未満とならない場合には、表示部43にその旨を表示してユーザに画像形成装置が故障していることを知らせる。
色補正データ生成手段407は、判定手段406により色変動量に対して色ずれ量がほぼ等しくなったためにキャリブレーションが終了したと判定した場合、ベースデータ格納領域411に最後のキャリブレーション時の補正パッチデータと基準パッチデータとの対を用いて色補正データ413を生成する。
色補正データ413としては、Y、M、C、K毎の階調再現曲線(TRC:Tone Reproduction Curve)、入力色空間に等しい次元を持つ多次元のルックアップテーブル(LUT)等を用いることができる。
(実施の形態の動作)
図2は、本実施の形態のキャリブレーション装置4の動作の一例を示すフローチャートである。図3は、色変動量ΔEavの変動の一例を示す図である。
まず、キャリブレーション装置4のパッチデータ生成手段401は、初回のキャリブレーション工程で使用されるパッチデータ(基準パッチデータ)を生成し、その基準パッチデータ(CMYK)を画像形成装置2に出力する(S1)。また、パッチデータ生成手段401は、生成した基準パッチデータ(C)をキャリブレーションの対象となる画像形成装置2の入力側のデータとして記憶部41のベースデータ格納領域411に格納する。
画像形成装置2は、キャリブレーション装置4から出力された基準パッチデータ(C)に基づいてパッチシート20上に複数の色パッチ21を印刷して出力する。
次に、画像形成装置2から出力されたパッチシート20を測色器3にセットし、パッチシート20上の各色パッチ21の色を測色器3で測色する。測色器3は、測色して得られた測色データ(L )をキャリブレーション装置4に送信する。
次に、キャリブレーション装置4の測色データ受付手段402は、測色器3から送信された測色データ(L )を受け付けて、その測色データ(L )を基準パッチデータ(C)に対応付けて記憶部41のベースデータ格納領域411に格納する(S2)。また、測色データ受付手段402は、受け付けた測色データ(L )を色ずれ量算出手段403及び色変動量算出手段405に出力する。
次に、色ずれ量算出手段403は、測色データ受付手段402から出力された測色データ(L )と予め設定された目標色データとの色ずれ量を算出し、算出結果をパッチデータ補正手段404に出力する(S3)。色ずれ量算出手段403における色ずれ量の算出は、各々の色パッチ毎に行われる。そのため、各々の色パッチに対応して目標色データも個別に設定される。
パッチデータ補正手段404は、ベースデータ格納領域411のうち最新の基準パッチデータ(C)及びこれに対応する測色データ(L )に基づいて目標色データにできるだけ近似した測色データ(理想的には目標色データとの色ずれ量が0となる測色データ)が得られるようなパッチデータ(C)の値を予測し、この予測値に基づいて、基準パッチデータ(C)を補正する(S4)。
パッチデータ生成手段401は、パッチデータ補正手段404で生成された補正値を元に、補正パッチデータ(C)を生成し、その補正パッチデータ(C)を画像形成装置2に出力する(S5)。また、パッチデータ生成手段401は、生成した補正パッチデータを記憶部41のベースデータ格納領域411に格納する。
画像形成装置2は、キャリブレーション装置4から出力された補正パッチデータに基づいてパッチシート20上に複数の色パッチ21を印刷して出力する。
次に、画像形成装置2から出力されたパッチシート20を測色器3にセットし、パッチシート20上の各色パッチ21の色を測色器3で測色する。測色器3は、測色して得られた測色データ(L )をキャリブレーション装置4に送信する。
次に、キャリブレーション装置4の測色データ受付手段402は、測色器3から送信された測色データ(L )を受け付けて、その測色データ(L )を補正パッチデータ(C)に対応付けて記憶部41のベースデータ格納領域411に格納する(S6)。また、測色データ受付手段402は、受け付けた測色データ(L )を色ずれ量算出手段403及び色変動量算出手段405に出力する。
次に、色変動量算出手段405は、ベースデータ格納領域411のうち最新のパッチデータ(C)とこれに対応する測色データ(L )を読み出し、それらから基準パッチデータ(CMYK)の色(L )を予測し、色変動履歴情報412に格納する(S7)。続いて色変動量算出手段405は、予測した基準パッチの色(L )から算出した代表値と一つ前のキャリブレーションで予測した基準パッチデータ(C)の測色データ(L )から算出した代表値とを比較し、両者間の色変動量を算出し、この算出結果を色変動履歴情報412に格納する(S8)。色変動量は、例えば、各パッチ21についての色差ΔEの平均値である平均色差ΔEavを用いる。
次に、色ずれ量算出手段403は、測色データとこれに対応する目標色データとの色ずれ量を算出し、算出結果をパッチデータ補正手段404に出力する(S9)。
次に、判定手段406は、色変動量算出手段405が算出した色変動量が閾値未満であるか否かを判定し(S10)、色変動量が閾値未満であるときは(S10:Yes)、色変動量が色ずれ量算出手段403が算出した色ずれ量にほぼ等しいか否かを判定し(S11)、色変動量が色ずれ量にほぼ等しくないときは(S11:No)、ステップS4に進む。なお、ステップS10で色変動量が閾値以上のときは(S10:No)、ステップS1に進む。例えば、図3に示すように、色変動量ΔEavが閾値ΔEth以上のときは、ステップS1の初回のキャリブレーション工程から開始する。
色変動量が色ずれ量にほぼ等しいときは(S11:Yes)、色補正データ生成手段407は、それまでに記憶部41のベースデータ格納領域411に格納された最後のキャリブレーション時の補正パッチデータと基準パッチデータ(収束データ)を用いて色補正データ(色補正TRCや色補正LUT等)を生成する。
[変形例1]
本実施の形態の変形例1は、パッチデータ生成手段401が、初回のキャリブレーション工程を行う際に、それ以前にキャリブレーションを行っていなかった場合は、予め設定された初期のパッチデータを生成し、それ以前にキャリブレーションを行っていた場合は、それ以前に行ったキャリブレーションの最終回のキャリブレーション工程でパッチデータ生成手段401が生成したパッチデータを、初回のキャリブレーション工程で適用すべきパッチデータとして生成する。これにより、現在の画像形成装置2の特性に最も近い装置特性に合わせて生成されたパッチデータを用いて初回のキャリブレーション工程を行うことができるため、キャリブレーションの開始から終了までに繰り返されるキャリブレーション工程の実行回数(繰り返し数)が減る。
[変形例2]
本実施の形態の変形例2は、測色器3を画像形成装置2に内蔵させたものである。この構成の場合は、複数の色パッチ21が記録されたパッチシート20を出力すると同時にパッチの測色を行って測色データをキャリブレーション装置4に送信する。この構成によれば、パッチシート20を測色器3にセットする手間が省かれる。
[他の実施の形態]
なお、本発明の実施の形態は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で種々に変形実施が可能である。例えば、上記実施の形態では、プログラムが予めインストールされている構成として説明したが、プログラムをCD−ROM等のコンピュータ読取り可能な記憶媒体に格納して提供することも可能である。
また、本発明の要旨を変更しない範囲内で、上記実施の形態の構成要素の一部を省くことや変更することが可能である。また、上記実施の形態のフローにおいて、ステップの追加、削除、変更、入替え等が可能である。
1…画像形成システム、2…画像形成装置、3…測色器、4…キャリブレーション装置、
20…パッチシート、21…色パッチ、40…制御部、41…記憶部、42…入力部、
43…表示部、401…パッチデータ生成手段、402…測色データ受付手段、
403…色ずれ量算出手段、404…パッチデータ補正手段、
405…色変動量算出手段、406…判定手段、407…色補正データ生成手段、
410…プログラム、411…ベースデータ格納領域、412…色変動履歴情報、
413…色補正データ

Claims (6)

  1. 濃度が異なる複数の色パッチを表すパッチデータを生成するパッチデータ生成手段と、前記パッチデータを用いて出力装置が出力した前記複数の色パッチを測色して得られた測色データと予め設定された目標色データとに基づいて前記パッチデータを補正するパッチデータ補正手段とを用いてキャリブレーション工程を複数回繰り返して、前記出力装置が出力する色パッチの測色データを前記目標色データに収束させるための色補正データを決定するキャリブレーション手段と、
    それぞれの前記キャリブレーション工程中に前記測色データに基づいて前記複数の色パッチ毎に代表値を算出し、算出した前記代表値と以前行った前記キャリブレーション工程中に算出した代表値との間の色変動量を算出する色変動量算出手段と、
    算出された前記色変動量が予め定められた閾値以上か否かを判定し、前記色変動量が前記閾値以上のとき、前記キャリブレーション手段に初回の前記キャリブレーション工程から開始させる判定手段と、
    を備えたキャリブレーション装置。
  2. 前記色変動量算出手段が算出する色変動量は、前記複数の色パッチについての色差ΔEの平均値である平均色差ΔEav、又は前記複数の色パッチについての色差ΔL、Δa、Δbの平均値である平均色差Lav、Δaav、Δbavである、請求項1に記載のキャリブレーション装置。
  3. 前記キャリブレーション手段は、前記測色データと前記目標色データとの色ずれ量を算出する色ずれ量算出手段を有し、
    前記判定手段は、前記色変動量が閾値以下であり、かつ、前記色ずれ量が前記色変動量にほぼ等しくなったとき、キャリブレーション工程を終了する、請求項1に記載のキャリブレーション装置。
  4. 前記パッチデータ生成手段は、初回のキャリブレーション工程を行う際に、それ以前にキャリブレーションを行っていなかった場合は、予め設定された初期のパッチデータを生成し、それ以前にキャリブレーションを行っていた場合は、それ以前に行ったキャリブレーションの最終回のキャリブレーション工程で生成したパッチデータを、初回のキャリブレーション工程で適用すべきパッチデータとして生成する、請求項1に記載のキャリブレーション装置。
  5. コンピュータに、
    濃度が異なる複数の色パッチを表すパッチデータを生成するパッチデータ生成手段と、前記パッチデータを用いて出力装置が出力した前記複数の色パッチを測色して得られた測色データと予め設定された目標色データとに基づいて前記パッチデータを補正するパッチデータ補正手段とを用いてキャリブレーション工程を複数回繰り返して、前記出力装置が出力する色パッチの測色データを前記目標色データに収束させるための色補正データを決定するキャリブレーション手段と、
    それぞれの前記キャリブレーション工程中に前記測色データに基づいて前記複数の色パッチ毎に代表値を算出し、算出した前記代表値と以前行った前記キャリブレーション工程中に算出した代表値との間の色変動量を算出する色変動量算出手段と、
    算出された前記色変動量が予め定められた閾値以上か否かを判定し、前記色変動量が前記閾値以上のとき、前記キャリブレーション手段に初回の前記キャリブレーション工程から開始させる判定手段と、
    を実行させるためのプログラム。
  6. 請求項1に記載のキャリブレーション装置と、
    前記キャリブレーション装置から出力された前記パッチデータに基づいてパッチシートに複数の色パッチの画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によって形成された前記複数の色パッチの色を測色する測色器と、
    を備えた画像形成システム。
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