JP2015229575A - 画像形成装置並びに画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成した複数のシートを綴じ処理する際に、確実な綴じ処理が可能である画像形成方法及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】シートを供給する給紙部と、シート上に画像を形成する画像形成部と、画像形成する制御手段を備え、この制御手段を画像形成の際にシートの綴じ処理位置にコーティング層を形成する。更にシート上に画像を形成する画像形成部と、画像形成部にシートを給送する給紙部と、画像形成部で画像形成されたシートを搬出する排紙部と、画像形成部を制御する制御手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成方法及び画像形成装置に係わり画像形成したシート綴じ処理する際に、確実に綴じ処理することが可能な画像形成方法及び像形成機構の改良に関する。
従来、束状に重ね合わせたシートを綴じ処理する装置は、画像形成装置の後処理装置、或いはステーショナリー綴じ具(文房具)としてとして知られている。その綴じ機構は、シートを束状に集積してステープル針で綴じるステープル綴じ機構と、シート相互を一対の加圧部材で圧着して綴じ合わせる圧着綴じ機構が知られている。
前者のステープル綴じ処理機構は、直線状金属針をコ字状に折り曲げてシート束に刺し込み、その先端を折り曲げて綴じ処理する構造が知られている。後述の圧着綴じ機構は互いに噛み合う凹凸形状の歯型加圧面を有する一対の加圧部材でシート束を圧着させて綴じ処理する構造が知られている。
例えば特許文献1には、圧着綴じ機構を備えた後処理装置が開示されている。同文献には一対の加圧部材でシート束を挟圧して綴じ処理する綴じ機構が提案されている。つまり互いに噛み合う歯型形状の加圧面を有する一対の加圧部材を駆動カムでシート束を挟圧することによってシート相互を波状に変形させて圧着している。また特許文献2にも同様の歯型形状の加圧面でシート束を挟圧して綴じ合わせる機構が開示されている。同文献にはシート束の厚さに応じて加圧力を可変することも提案されている。
特開2012−47940号公報 特開2010−274623号公報
上述のように、重ね合わせた複数のシートを互いに噛み合う形状(歯型形状)の加圧部材で挟圧して圧着綴じする機構は、既に知られている。このような綴じ装置で加圧力を強くすることと、噛合する凹凸面を深く形成すると強力な綴じ合わせが可能であり、逆に加圧力を弱く、凹凸面を浅く形成すると剥がし易い結束となることも知られている。
従って、圧着綴じの場合には綴じた文書をページめくりのときには剥がれない程度で、これを引き離そうと強い力を作用させると引き剥がすことが可能な程度の綴じ力であることが要求される。
このような圧着綴じにおいて、一対の加圧面でシート束を挟圧して綴じた後に加圧面を、離間させてシート束から引き離し、その後にシート束を綴じ位置から搬出方向に搬送する。このとき、加圧面とシート束が、密着して引き離されない状態のときにはシートに作用する搬送力で圧着部が引き伸ばされてシートが分離してバラける問題が生ずる。
この加圧後の加圧面とシート束の引き離なしが不完全(一方の加圧面とシート束が密着した状態)になると綴じ処理ミスを招く。このような加圧面とシート束が密着して引き剥がし難くなる現象は、シートの繊維成分が加圧面(表面粗さ凹部)に入り込む(絡み込む)ことに原因する。
本発明は、画像形成した複数のシートを綴じ処理する際に、確実な綴じ処理が可能である画像形成方法及び画像形成装置の提供をその課題としている。
上記課題を達成するため本発明は、シートを供給する給紙部と、シート上に画像を形成する画像形成部と、画像形成する制御手段を備え、この制御手段を画像形成の際にシートの綴じ処理位置にコーティング層を形成するように構成することを特徴としている。
更にその構成を詳述すると、シート上に画像を形成する画像形成部と、画像形成部にシートを給送する給紙部と、画像形成部で画像形成されたシートを搬出する排紙部と、画像形成部を制御する制御手段とを備える。
そして上記制御手段は、シートの綴じ処理位置にコーティング層を形成するように画像形成部を制御するように構成する。
本発明は、シート上に画像形成する際に、画像データによる画像形成と共にシートを綴じ処理する後処理位置にコーティング層を形成するようにしたものであるから以下の効果を奏する。
シートを束状に重ね合わせて綴じ処理する際に、シート束の最上紙と最下紙(両方又は一方)には綴じ位置にコーティング層が形成されているから複数のシート束を圧着綴じする際に加圧面とシート係合面が互いに付着しすることがない。従って加圧部材を引き離すときに結束した綴じ処理部が緩んで分離することがない。
また、上記コーティング層を画像形成する画像形成インクと同一の素材で同時に形成することによって簡単な構成で画像形成と同時に画像形成後に綴じ処理を確実に行えるシートの画像形成が可能となる。
本発明係わるネットワークにおける制御構成図。 本発明に係わる後処理装置を内蔵した画像形成装置の説明図。 本発明に係わる後処理装置の構成を示す説明図。 図3の装置における処理トレイの説明図。 図3の処理トレイに配置された綴じ手段の説明図であり、(a)はステープル綴じ手段の構成を、(b)はシート圧着綴じ手段の構成を示す。 シート圧着綴じ手段における加圧面の構成の説明図であり、(a)は加圧面の形状を、(b)は綴じ処理後のシート束の形状を、(c)は、綴じ処理後に加圧面をシート束から引き離なす状態を示す。 綴じ位置コーティング状態の説明であり、(a)はコーティング層を形成するシートを示し、(b)は、コーティング層の形状説明 図2の画像形成システムにおける制御構成の説明図。 本発明に係わる画像制御構成の説明を示し、(a)は第1実施形態の説明であり、(b)は第2実施形態の説明図。 本発明に係わる画像制御構成の説明を示し、第3実施形態の説明図。 第1実施形態における画像形成動作を示したフロー図。
以下図示の実施形態に基づいて本発明を詳述する。図2は、本発明に係わる画像形成システムを示す。図示の画像形成システムは画像形成装置Aと、後処理装置Bで構成されている。この画像形成システムは、ホストコンピュータPCにネットワークNで接続され、図示Cはスキャナ装置であり、Dはデータ記憶装置などの端末装置である。
本発明は、画像形成手段7を有する画像形成部2と、画像形成手段にシートを供給する給紙部1と、シートへの画像形成を制御する画像制御部50で構成される。そしてこの画像制御部50を、画像形成部2でシート上に画像形成する際に、シートの綴じ処理位置をコーティングする画像を形成するように上記画像形成手段7を制御するように構成(以下「画像制御構成」という)する。
そこで本発明は、上記画像制御構成を、画像形成装置Aの制御部50に組み込む実施形態(第1実施形態)と、後処理装置Bの制御部に組み込む実施形態(第2実施形態;不図示)と、ネットワーク上のホストコンピュータPCにドライバーとして組み込む実施形態(第3実施形態)がある。以下各実施形態について本発明を説明する。
[画像形成システム]
図2に示す画像形成システムついて説明する。図示の画像形成システムは画像形成装置Aと後処理装置Bで構成され、画像形成装置はシート上に画像を形成し、後処理装置は画像形成装置から送られたシートを束状に集積して綴じ処理するように構成されている。
[画像形成装置]
図2に示すように、画像形成装置Aは装置ハウジング4内に内蔵された給紙部1と、画像形成部2と、排紙部3と、後処理部15と、制御部50で構成されている。
給紙部1は、シートの収納する給紙カセット5で構成され、図示のものは複数のサイズの異なるシートを収納するカセット5a〜5cをハウジングに着脱可能に装着している。画像形成部2は、給紙部1から送られたシートに画像を形成する印刷機機構で構成され静電印刷機機構、オフセット印刷機機構、インクジェット印刷機機構、リボン転写印刷機構、など種々の機構が知られている。
図示の画像形成部2は静電印刷機を示し、感光ドラム9の周囲に印字ヘッド10、現像器11、クリーナ8などが配置されている。そして、データ処理部(不図示)に記憶された画像データに従って印字ヘッド10(レーザビーム発光器など)で感光ドラム上に潜画像を形成し、現像器11でトナーインクを添着する。図示の機構はカラー画像形成のためYMCK各色毎に、感光ドラム9a〜9dが配置されている。そして転写ベルト12に合成画像を転写し、その画像を転写チャージャ13でシートに転写する。
このように画像形成されたシートは排紙経路17を経て排紙口16から搬出される。装置ハウジング4には排紙エリア6が設けられ、このエリアに後処理装置Bがユニットとして内蔵されている。
図示の装置は画像形成装置Aに画像データを送るスキャナ装置Cが装置ハウジング4に一体的に取り付けられている。このスキャナ装置Cはプラテン上にセットした画像原稿を光電変換素子で光学的に読み取る。図示Eはスキャナ装置Cのプラテン19に原稿画像を給送するドキュメントフィーダである。
[後処理装置]
後処理装置B(シート綴じ処理装置;以下同様)は、図3にその詳細を示すように、画像形成装置Aに形成された排紙エリア6に内蔵(インナーフィニッシャ構造)されている。適宜形状に形成した装置ハウジング4には、画像形成装置Aの排紙口16に連結するシート搬送経路22が配置され、経路入口21(搬入口という)から画像形成されたシートを下流側の経路出口23(排紙口という)に案内する。シート搬送経路22の下流側には排紙口23から送られたシートを積み重ねて集積する処理トレイ24が配置されている。
シート搬送経路22にはシートを搬送する搬送ローラが配置され図示しない駆動モータに連結されている。そしてシート搬送経路22には入口側に入口センサSe1が、出口側に排紙センサSe2が配置され、シートの先後端を検出する。
処理トレイ24は、排紙口23の下流側に段差を形成して配置され、排紙口23に搬出されたシートを積載に収納するトレイ面(紙載面)を備えている。この紙載面にはシートの後端を突き当て規制する後端規制ストッパ27と、シートの幅方向姿勢(排紙直交方向)を基準ライン位置させるサイド整合手段30が配設されている。
また排紙口23には、搬出されたシートの搬送方向を反転する搬送回転体36(パドル部材)が配置され、シートに搬送方向と反対方向の搬送力を付与するように駆動モータに連結されている。この搬送回転体36は昇降可能なブラケットに取り付けられ、このブラケットには図示しない昇降モータが備えられている。従って後述する制御手段65は排紙口23から搬出されたシートの先端が搬送回転体36を通過するまではブラケットを上昇位置に待機させ、シートの通過後にシートと係合する位置に搬送回転体36を降下させる。
処理トレイ24の紙載面にはシートの後端部を規制ストッパ27に案内する掻き込み回転体33が配置されている。図示の掻き込み回転体33はリング形状のベルト部材で構成され、その自重でシートの積載高さに追随して積載方向に上下動する。
サイド整合手段30は、紙載面に沿って幅方向(排紙直交方向)に移動可能な一対のプレート部材で構成され、図示しない整合モータで基準ライン(シートセンタまたは片側シートサイド)にシートを整合する。
このような構成において画像形成装置Aで画像形成されたシートは、排紙口16からシート搬送経路22に導かれ、経路排紙口23から処理トレイ24に案内される。そしてシート後端を排紙センサSe2で検出した信号を基準に、搬送回転体36をシートと係合させてシート搬送方向を反転させる。このシート後端は処理トレイ24上を排紙反対方向に移動し、後端規制ストッパ27に突き当て係止される。そして、このシートはサイド整合手段30でトレイ上の基準位置に整合される。この動作の繰り返しでシートはトレイ上に集積される。
図4は処理トレイ24の平面構成を示し、シート搬送経路22から同図矢印方向にシートが搬送され、処理トレイ24とスタックトレイ25に支持される。処理トレイ24には、ステープル綴じ手段26と圧着綴じ手段28が配置されている。
ステープル綴じ手段26は同図に示すようにシート後端縁に沿って位置移動可能にガイドレール(不図示)に支持され、シートの複数個所(2個所、3個所、或いはコーナ)に綴じ処理を施すように構成されている。圧着綴じ手段28は同図に示すようにシートコーナに配置され後述する綴じ機構でシート束を綴じ合わせる。
[ステープラユニット]
ステープル綴じ手段26はステープル針で綴じ処理する装置としてすでに広く知られている。その一例を図5(a)に従って説明する。ステープル綴じ手段26はシート綴じ処理装置B(後処理装置)とは別にユニット構成されている。ボックス形状のユニットフレーム26aと、このフレームに揺動可能に軸支持されたドライブカム26dと、このドライブカム26dを回動する駆動モータM1がフレームにマウントされている。
そしてドライブカム26dには、ステープルヘッド(ヘッド部)26bとアンビル部材26cが綴じ位置に対向配置され、ステープルヘッド26bはドライブカム26dに付勢スプリング(不図示)で上方の待機位置から下方のステープル位置(アンビル部材)に上下動する。そしてユニットフレーム26aには針カートリッジ31が着脱可能に装着されている。
針カートリッジ31には直線状のブランク針が収納され、針送り機構でヘッド部26bに針を供給する。ヘッド部26bには、内部に直線針をコ字状に折り曲げるフォーマ部材と、折り曲げられた針をシート束に圧入するドライバーが内蔵されている。このような構成によって駆動モータM1でドライブカム26dを回転し、付勢スプリングに蓄勢する。そして、回転角度が所定角度に達するとヘッド部26bは勢いよくアンビル部材26c側に下降する。この動作でステープル針はコ字状に折り曲げられた後にドライバーでシート束に刺入する。そしてその先端はアンビル部材26cで折り曲げられステープル綴じされる。
また、針カートリッジ31とヘッド部26bとの間には針送り機構が内蔵されこの針送り部には針なしを検出するセンサ(エンプティセンサ)が配置されている。またはユニットフレーム26aには、針カートリッジ31が挿入されているか否かを検出するカートリッジセンサ(不図示)の配置されている。図示の針カートリッジ31は、ボックス形状のカートリッジに帯状に連結したステープル針を積層状に積み重ねて収納する構造と、ロール状に収納する構造が採用されている。
またユニットフレーム26aには、上述の各センサを制御する回路と駆動モータM1を制御する回路基盤が設けられ、針カートリッジ31が収納されていないとき、ステープル針がエンプティのときには、警告信号を発するようになっている。またこのステープル制御回路は、ステープル針信号でステープル動作を実行するように駆動モータを制御し、ステープルヘッドが待機位置からアンビル位置に移動して、再び待機位置に復帰したときに「動作終了信号」を発信するように構成されている。
[圧着綴じ機構]
図5(b)に従って圧着綴じ手段28の構成について説明する。圧着綴じ手段28は互いに圧接および離間する一対の加圧面28a、28bを有する加圧部材29a、29bで構成されている。
図5(b)において、固定加圧部材29aが装置フレームに固定されている。この固定加圧部材29aに可動加圧部材29bが支軸29xで揺動可能に軸連結されている。固定加圧部材29aには、固定加圧面28aが、可動加圧部材29bには可動加圧面28bが一体的に取り付けられている。
固定加圧面28aと可動加圧面28bは互いに対向するように配置され、互いに噛合する歯型凹凸面で形成されている。装置フレームに固定されている固定加圧部材29aに対して可動加圧部材29bは支軸29xを中心に揺動運動可能に構成され、図示しない付勢スプリング(支軸29xに巻廻した巻きバネ)で加圧面28a(28b)が互いに離間する方向に付勢されている。
固定加圧部材29aにはドライブカム32aが回転可能に軸支持され、そのカム面に可動加圧部材29bに配置されているフォロアコロ32bが係合している。ドライブカム32aには、駆動モータM2が減速機構を介して連結され、モータの回転でドライブカム32aが回転し、そのカム面(図示のものは偏心カム)でフォロアコロ32bを介して可動加圧部材28bを揺動させるように構成されている。
従って駆動モータM2の回転で可動加圧面28bは、固定加圧面28aに対して離間した待機位置から圧接した作動位置に移動してシート束を加圧する。シート束を互いに噛合する凹凸面で加圧変形した後、可動加圧部材29bは付勢スプリングの作用で待機位置に復帰する。
可動加圧面28bと固定加圧面28aは図5(b)に拡大図を示すように一方に突起条が、他方にはこれと適合する凹陥溝が形成されている。この突起条と凹陥溝は所定長さの畝(リブ)形状に形成されている。従って可動加圧面28bと固定加圧面28aで挟圧されたシート束は波板形状に変形して密着することとなる。上記可動加圧部材29bには図示しないポジションセンサが配置され、加圧面28a、28bが加圧位置か離間位置(待機位置)であるか否か検出する。
[スタックトレイ]
上記処理トレイ24の下流側には綴じ処理したシート束を収納するスタックトレイ25が配置されている。このスタックトレイは装置フレームに積載方向に上下動可能にガイドレール(不図示)に支持され、昇降モータの回転で積載方向(図2上下方向)に位置移動する。このスタックトレイにはシートの積載量を検出するレベルセンサと、トレイ上にシートが存在するか否かを検出するシート有無センサが配置されている。
[制御構成]
図8に従って図1のネットワークにおける制御構成を説明する。図示のネットワークは、ホストコンピュータPCの制御部40(以下「中央制御部」と云う)と、画像形成装置Aの制御部50と後処理装置の制御部65で構成されている。
中央制御部40は中央演算装置(CPU)で構成され、アプリケーションソフトウェア41(ワードアプリ、プリンタアプリ、スキャナアプリ)などを実行可能に構成されている。このほか中央制御部40にはプリンタドライバ実行部42とプリントデータ転送部43と、スキャナドライバ実行部44とスキャナデータ転送部45が設けられている。画像形成制御部50は、画像データ制御部51と印字制御部52と給紙制御部53と入力部54で構成される。
画像データ制御部51は、スキャナ装置Cから送られた画像データ或いは外部(ネットワークN)から転送された画像データの記憶装置を制御する。印字制御部52は、記憶装置(HDDなど)から送られた画像データを印字ヘッド制御用メモリに展開し、印字ヘッド10(レーザ発光器、サーマルヘッド、インクジェットヘッドなど)を電気的にコントロールする。給紙制御部53は、指定されたサイズのシートを給紙カセット5からが給紙経路を経て画像形成部2に給送する。入力部54は、コントロールパネルなどで構成され、オペレータが画像形成条件或いは後処理条件(モード設定)を行なう。
後処理装置Bの制御部65は、制御プログラムを実行するCPUと記憶手段(ROM66とRAM67)で構成されている。制御プログラムは、シートを搬入口21から処理トレイ24に搬送する搬送制御部68と、シートを処理トレイ上に集積するシート集積制御部70と、更に綴じ処理制御部71と、後処理したシートを下流側のスタックトレイ25に搬送する排紙制御部72で構成されている。
上述の構成において、画像形成装置Aには画像形成手段7を有する画像形成部2と、シートを画像形成部に供給する給紙部1と、画像形成手段7を制御する画像形成制御部50が備えられている。また上記後処理装置Bには、画像形成装置Aから送られたシートを束状に部揃えする集積部(処理トレイ)24と、シート束を綴じ処理する綴じ処理手段28(圧着綴じ手段)と、この綴じ処理手段を制御する綴じ処理制御部71が備えられている。
そこで本発明に係わる制御構成(綴じ処理位置をコーティングする画像形成)について画像形成装置Aに主要制御を備える第1実施形態と、後処理装置Bに主要制御を備える第2実施形態と、ホスト装置PCに主要制御を備える第3実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図9(a)に示すように画像形成装置Aの制御部には、画像形成条件設定手段55と、画像形成制御部50と、給紙制御部53と、データ転送制御部57と、が設けられている。この画像形成制御部50にはプリントヘッドコントロール手段58と、ページデータ記憶手段(不図示)が設けられている。プリントヘッドコントロール手段58はその構成によって異なるが光的、熱的、電気的その他、物理的にヘッドをコントロールする。画像形成条件設定手段55は、入力部54から画像形成条件(モノクロ、カラー、縮倍率、表裏面印刷など)を設定するように構成されている。画像形成制御部50は例えば上述のプリントヘッドコントロール手段58とページデータ記憶手段を備える。
そこでこの画像形成制御部50に、後処理モード設定手段50aとコーティングシート判定手段50bと画像データ合成手段56を配置する。そしてこのコーティングシート判定手段50bにはシートサイズ情報、ファーストページ情報とエンドページ情報と画像形成エリア情報(=余白エリア情報)が送られる(提供される)ように給紙制御部53、画像形成条件設定手段55などと接続されている。
上述の構成において画像形成動作を図11に従って説明する。画像形成条件設定と後処理モード設定(St01)がなされると、シートサイズの指定と、シートページ管理と、針なし綴じ処理か否か決定される(St02)。針なし綴じ処理以外のステープル綴じ処理(St03)、及びその他の後処理(St04)のときには図示しないがそれぞれの画像形成と、後処理動作を実行する。
針なし綴じ処理のときには(画像形成する前に)画像形成しようとするシートがコーティング対称シートか否か判別する(St05)。コーティング対称シートのときには画像データの読み出し(St06)と、コート画像データ読み出し(St07)と、シートサイズ情報と余白エリア情報又は画像形成エリア情報を取得する(St08〜10)。
コート画像データ(=コーティング画像データ;以下同様)は、綴じ位置をコーティングするため綴じ位置データ(シート端縁からの距離情報(=位置情報))と画像を形成する模様と色彩であり、これらのデータは予め設定され記憶手段(RAM67)に記憶されている。このほか、綴じ位置データ(位置情報)は後処理装置Bの制御部から位置情報を取得する(データ入力する)ことも可能である。
そこで制御手段50は、画像データとコート画像データとエリア情報に基づいて画像合成する(St11)。このステップでプリントヘッドをコントロールするページメモリが両画像データで形成される。このページメモリは画像形成エリアでは画像データで、余白エリアの綴じ位置ではコート画像データでページ展開される。
一方、コーティング対象シートでないとき(ファーストページエンドページ以外の中間ページ)のときには、画像データ(St17)とシートサイズ情報(St18)と画像形成エリア情報(St19)の各データを読み出し(またはデータ転送を受け)、そのデータに基づいて画像を形成する(St20)。画像形成後のシートは後処理装置Bに搬出され、その後処理トレイ24に集積され整合される(St21)。このようにファーストページ及び/又はエンドページには綴じ位置にコーティング画像が形成され、それ以外のページ(中間ページ)には画像データのみで画像が形成され、初期のページ順に処理トレイ上に搬送され、集積される。
次に制御手段50は画像合成されたデータに基づいてシート上に画像を形成する(印刷工程;St12)。画像形成後のシートは後処理装置Bに搬送され処理トレイ24に集積され、位置整合される(St13〜14)。そして制御手段50は画像形成装置Aからジョブエンド信号を受信する(St15)。そこで圧着綴じ手段28を作動させて綴じ処理を実行する(St16)
[第2実施形態]
図9(b)に示す主要構成を後処理装置Bに組み込んだ第2実施形態ついて説明する。後処理装置Bの制御部65には、シートを集積する制御部70と、綴じ処理する制御部71と、スタック収納する制御部72が設けられている。
図示の実施形態では、後処理制御部65に、「後処理モード設定手段60」「コーティングシート判別手段61」と「画像データ合成コマンド発信手段62」と「綴じ位置データ転送手段63」が組み込んである。後処理モード設定手段60は前述の第1実施形態と同様であり、このため後処理制御部65には図示しないオペレーションパネルが配置されている。コーティングシート判別手段61は画像形成装置Aから送られるファーストページ情報とエンドページ情報(その一方または両方)からコーティング処理するか否かを判別する。画像データ合成コマンド発信手段62は、後処理動作の実行プログラムに組み込まれ、画像形成装置Aに画像データとコートデータを合成する命令を発するように構成する。
[第3実施形態]
図10に示す主要構成をホストコンピュータPCのプリンタドライバPDに組み込んだ第3実施形態ついて説明する。プリンタドライバPDには、ページサイズ指定、表裏印刷指定、縮倍率指定、などが設定可能に構成されている。
これと共にプリンタドライバPDには、後処理モード設定手段80と、画像合成コマンド発信手段81と、コーティングシート判別手段82が配置されている。後処理モード設定手段80は前述のものと同様に後処理のモード(針なし綴じ処理モード、ステープル綴じ処理モード、ジョグ仕分けモード、プリントアウトモードなど)を設定する。このためコンピュータPCの入力手段からこれらのモードが設定可能に(ドライバソフトを)構成する。
コーティングシート判別手段82は、前述のものと同様に構成する。第1、第2実施形態と異なるのはホストコンピュータPCにドライバソフトとして組み込まれ、そのソフトウェアの実行によってファーストページまたはエンドページであるか否かを、そのシート表裏判別を含めて判断する。
また画像形成装置Aの制御部50には画像データ合成手段56が前述の第2実施形態と同様に準備され、ホストコンピュータPCからの画像合成のコマンド信号を受信すると画像データとコート画像データを合成し、その後にシート上に画像を形成するように構成されている。
A 画像形成装置
B 後処理装置
PC ホストコンピュータ
7 画像形成手段
40 中央制御部
41 アプリケーションソフトウェア
42 プリンタドライバ実行部
43 プリントデータ転送部
50 画像形成制御部
51 画像データ制御部
52 印字制御部
53 給紙制御部
54 入力部
55 画像形成条件設定手段
56 画像データ合成手段
57 データ転送制御部
58 プリントヘッドコントロール手段
60 後処理モード設定手段(第2実施形態)
61 コーティングシート判別手段
62 画像データ合成コマンド発信手段
65 制御手段
66 ROM
67 RAM
68 搬送制御部
70 シート集積制御部
71 綴じ処理制御部
72 排紙制御部
80 後処理モード設定手段(第3実施形態)
82 コーティングシート判別手段
81 画像合成コマンド発信手段

Claims (12)

  1. シート上に画像を形成する画像形成手段を有する画像形成部と、
    前記画像形成部にシートを給送する給紙部と、
    前記シートへの画像形成を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記画像形成部でシート上に画像形成する際に、シートの綴じ処理位置をコーティングする画像を形成させるように前記画像形成手段を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、
    束状に部揃えする複数シートのうち、表裏面に位置するシートの一方又は双方に前記コーティング層を形成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、シート上に画像を形成するデータと、
    前記コーティング層を形成するデータと、
    を合成する手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段には、
    画像形成したシートを部揃え集積して綴じ処理する後処理モードの設定手段が備えられ、
    前記制御手段は、
    後処理モードに設定されたとき、
    部揃えする複数のシートの表裏面に位置するシートの少なくとも一方に前記コーティング層を形成することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 加圧面と当接するシートの接触面には前記コーティング層を形成し、
    シート相互が重なり合う接触面には前記コーティング層を形成しない
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. シートに表面硬化性に富んだインク素材及び/又は剥離性に富んだインク素材でコーティング層を形成することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 画像形成手段は、
    感光体表面に形成した静電潜像にフェノール樹脂粉末を主成分とするトナーを添着してシートに転写することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、
    シートに画像を形成する画像形成領域の外側の余白エリアに前記コーティング層を形成するように前記画像形成手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. シート上に画像を形成する画像形成部と、
    画像形成されたシートを集積して綴じ処理する後処理部と、
    前記画像形成部と後処理部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部には、
    画像形成したシートを綴じ処理するモードが設定されたとき、
    前記画像形成部にシートの綴じ処理位置に所定のコーティング層を形成させる信号を送ることを特徴とする画像形成システム。
  10. 前記制御手段は、
    前記画像形成部に、コーティング層を形成するコマンド信号の送信と共に、
    前記後処理部に、コーティング層の上に綴じ処理を実行させるコマンド信号を送信する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成システム。
  11. 前記制御手段は、
    前記コーティング層を形成する綴じ処理位置情報を、前記画像形成部または前記後処理部に準備されているデータ記憶手段から呼び出すことを特徴とする請求項9に記載の画像形成システム。
  12. 前記制御部は、
    前記画像形成制御部の印刷条件設定と、
    前記後処理部の後処理モード設定と、
    前記コーティング層を形成するか否かの設定と、
    を実行するプリンタドライバに構成されていることを特徴とする請求項11に記載の画像形成システム。
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