JP2015228458A - 化合物半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した特性を得ることができる化合物半導体装置及びその製造方法等を提供する。【解決手段】ガリウムを含む化合物半導体の化合物半導体層108の表面120にp型領域106を形成し、p型領域106から離間した部分109を備えたリセス107を表面120にドライエッチングにより形成する。表面120に洗浄液122を接触させ、表面120における化合物半導体のバンドギャップ以上のエネルギを有する光123をp型領域106に照射し、リセス107内の部分を含む電極111を形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、化合物半導体装置及びその製造方法等に関する。
窒化物半導体を用いた半導体デバイスとして、電界効果トランジスタ、特に高電子移動度トランジスタ(High Electron Mobility Transistor:HEMT)についての報告が数多くなされている。例えば、GaN系HEMTでは、GaNをチャネル層、AlGaNをキャリア供給層として用いたAlGaN/GaN−HEMTが注目されている。AlGaN/GaN−HEMT等の化合物半導体装置では、Gaを含む化合物半導体の化合物半導体層にリセスが形成されることがある。例えば、HEMTでは、Gaを含む化合物半導体キャップ層にソース電極及びドレイン電極用のリセスが形成することがある。このようなリセスを形成することにより、良好なオーミック特性を得ることが可能となる。Gaを含む化合物半導体キャップ層にゲート電極用のリセスが形成することもある。このようなリセスを形成することにより、ゲート電極とチャネルとの距離を小さくして短チャネル効果を抑制することが可能となる。
しかしながら、GaN系化合物半導体及びGaAs系化合物半導体等のGaを含む化合物半導体の化合物半導体層にリセスを形成してそこに電極を形成すると、予期できない特性の変動が生じることがある。
特開2004−6873号公報 特開2000−31104号公報
本発明の目的は、安定した特性を得ることができる化合物半導体装置及びその製造方法等を提供することにある。
化合物半導体装置の製造方法の一態様では、ガリウムを含む化合物半導体の化合物半導体層の表面にp型領域を形成し、前記p型領域から離間した部分を備えたリセスを前記表面にドライエッチングにより形成する。前記表面に洗浄液を接触させ、前記表面における前記化合物半導体のバンドギャップ以上のエネルギを有する光を前記p型領域に照射し、前記リセス内の部分を含む電極を形成する。
化合物半導体装置の一態様には、表面にリセスが形成され、ガリウムを含む化合物半導体の化合物半導体層と、前記化合物半導体層の表面に形成されたp型領域と、前記リセス内の部分を含む電極と、が含まれている。前記リセスは前記p型領域から離間した部分を備えている。
上記の化合物半導体装置等によれば、洗浄液中に金属不純物イオンが含まれていたとしても、金属不純物イオンはp型領域に付着するため、特性の変動を抑制することができる。
第1の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 第1の実施形態の作用を示すバンド図である。 第2の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 図3Aに引き続き、化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 図3Bに引き続き、化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 第2の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す平面図である。 図4Aに引き続き、化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す平面図である。 第3の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 図5Aに引き続き、化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 第3の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す平面図である。 第4の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 図5Aに引き続き、化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 第4の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す平面図である。 第5の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す平面図である。 第6の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を示す平面図である。 第3の実施形態の変形例及び第4の実施形態の変形例を示す断面図である。 第7の実施形態に係るディスクリートパッケージを示す図である。 第8の実施形態に係るPFC回路を示す結線図である。 第9の実施形態に係る電源装置を示す結線図である。 第10の実施形態に係る増幅器を示す結線図である。
本願発明者は、従来の化合物半導体装置においてリセスを形成した場合にリーク電流が流れやすい原因について検討を行った。この結果、リセスの形成後に行う洗浄に用いられる洗浄液中に金属不純物イオンが不可避的に存在し、この金属不純物イオンがリセスが形成された表面に付着することがあることが判明した。
従来、リセスの形成では、塩素系ガスを用いたドライエッチングを行い、このドライエッチング後には、酸化物等のエッチング副生成物及びレジスト残渣を除去するために洗浄を行う。この洗浄では、洗浄液として、例えば、有機物の除去のために硫酸及び過酸化水素水を含む混合液を用い、酸化物の除去のためにフッ酸系溶液又は塩酸系溶液等を用いる。しかし、これら洗浄液中には不可避的に金属不純物イオンが存在し、金属不純物イオンは正に帯電している。また、化合物半導体層のドライエッチングを行うと、不純物の混入や原子組成比の変動等が生じることがあり、これらの影響でドライエッチングを受けた部分が負に帯電することがある。そして、負に帯電した部分、すなわちリセスの内面に洗浄液が接触すると、洗浄液中の正に帯電した金属不純物イオンがリセスの内面に付着する。金属不純物イオンが付着したままソース電極及びドレイン電極等のオーミック電極を形成すると、コンタクト抵抗が高くなってしまう。金属不純物イオンが付着したままゲート電極等のショットキー電極を形成すると、ショットキーバリア高さの低下に伴ってリーク電流が増大する。
本願発明者は、上記の新たな知見に基づき、特性の変動を抑制すべく更に鋭意検討を行った。この結果、金属不純物イオンを引き寄せるp型領域を意図的に設けておくことにより、洗浄液中の金属不純物イオンをp型領域に付着させ、素子の特性の変動を引き起こすような金属不純物イオンの付着を抑制することができることが見出された。
以下、実施形態について添付の図面を参照しながら具体的に説明する。
(第1の実施形態)
先ず、第1の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。図2は、第1の実施形態の作用を示すバンド図である。
第1の実施形態では、図1(a)に示すように、ガリウム(Ga)を含む化合物半導体の化合物半導体層108の表面110にp型領域106を形成する。図1(b)に示すように、p型領域106から離間した部分109を備えたリセス107を表面110にドライエッチングにより形成する。図1(c)に示すように、表面110に洗浄液122を接触させ、表面110における化合物半導体層108の化合物半導体のバンドギャップ以上のエネルギを有する光123をp型領域106に照射する。図1(d)に示すように、リセス107内の部分を含む電極111を形成する。
洗浄液122が接触した状態でp型領域106に光123を照射すると、図2に示すように、p型領域106内に電子−正孔対が生成する。また、p型領域106では洗浄液122との間の固液界面124で伝導帯が下方に曲がる。従って、光123の照射によって生成した電子は固液界面124近傍に蓄積され、p型領域106の表面は負に強く帯電する。ドライエッチングの影響でリセス107の内面が負に帯電することもあるが、その程度はp型領域106の表面での帯電の程度よりも弱い。このため、洗浄液122中の金属不純物イオン125は、リセス107の内面よりもp型領域106に引き寄せられる。そして、p型領域106の表面において電子を介した還元反応が生じ、p型領域106の表面に金属が析出する。従って、リセス107の内面への金属不純物イオンの付着が抑制され、この付着に伴う特性の変動が抑制される。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態はGaN系HEMTの製造方法の一例である。図3A乃至図3Cは、第2の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。図4A乃至図4Bは、第2の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す平面図である。図3A乃至図3Cは、図4A乃至図4B中のI−I線に沿った断面を示している。
第2の実施形態では、先ず、図3A(a)に示すように、基板201上に化合物半導体層208を形成する。化合物半導体層208の形成では、バッファ層202、チャネル層203、キャリア供給層204及びキャップ層205を形成する。基板201は、例えばSiC基板、Si基板、GaN基板又はサファイア基板等である。バッファ層202は、例えばAlN層及び/又はAlGaN層である。チャネル層203は、例えば厚さが3μm程度の、不純物の意図的なドーピングが行われていないi−GaN層である。キャリア供給層204は、例えば厚さが30nm程度のn型のn−AlGaN層である。キャリア供給層204には、n型の不純物として、例えばSiが5×1018cm-3程度の濃度でドーピングされている。キャップ層205は、例えば厚さが10nm程度のn型のn−GaN層であり、化合物半導体層の一例である。キャップ層205には、n型の不純物として、例えばSiが5×1018cm-3程度の濃度でドーピングされている。
バッファ層202、チャネル層203、キャリア供給層204及びキャップ層205は、例えば有機金属気相成長(MOVPE:metal organic vapor phase epitaxy)法又は分子線エピタキシー(MBE:molecular beam epitaxy)法等の結晶成長法により形成することができる。原料ガスとしては、例えばAl源であるトリメチルアルミニウム(TMA)ガス、Ga源であるトリメチルガリウム(TMG)ガス、及びN源であるアンモニア(NH3)ガスの混合ガスを用いる。このとき、成長させる化合物半導体層の組成に応じて、トリメチルアルミニウムガス及びトリメチルガリウムガスの供給の有無及び流量を適宜設定する。各化合物半導体層に共通の原料であるアンモニアガスの流量は、例えば100sccm〜10000sccm程度とする。また、例えば、成長圧力は50Torr〜300Torr程度、成長温度は1000℃〜1200℃程度とする。n型の化合物半導体層(例えばキャリア供給層204及びキャップ層205)を成長させる際には、例えば、Siを含むシラン(SiH4)ガスを所定の流量で混合ガスに添加し、化合物半導体層にSiをドーピングする。Siのドーピング濃度は、1×1018cm-3程度〜1×1020cm-3程度、例えば5×1018cm-3程度とする。
次いで、図4A(a)に示すように、化合物半導体層208に素子領域を画定する素子分離領域210を形成する。素子分離領域210の形成では、例えば、素子分離領域210を形成する予定の領域を露出するフォトレジストのパターンをキャップ層205上に形成し、このパターンをマスクとしてアルゴン(Ar)のイオン注入を行う。このパターンをエッチングマスクとして塩素系ガスを用いたドライエッチングを行ってもよい。
その後、図3A(b)及び図4A(b)に示すように、素子領域内において、化合物半導体層208の表面220にp型領域206を形成する。p型領域206は、例えば電流経路から外れた位置に形成する。つまり、GaN系HEMTでは、ゲート電極を挟んで対をなすソース電極及びドレイン電極間を電流が流れるため、ここから外れた位置にp型領域206を形成する。例えば、後述のように、平面形状が櫛歯状のソース電極及びドレイン電極を形成し、2本ずつ交互にソース電極の歯及びドレイン電極の歯を配置することとし、隣り合う2本のソース電極の歯の間及び隣り合う2本のドレイン電極の歯の間に位置するようにp型領域206を形成する。p型領域206の深さは特に限定されない。例えば、図3A(b)に示すように、p型領域206がチャネル層203まで達してもよく、p型領域206がキャップ層205内のみに形成されてもよい。p型領域206の形成では、例えば、マグネシウム(Mg)又はベリリウム(Be)のイオン注入を行い、例えば、N2雰囲気中で400℃〜1000℃程度の熱処理によって不純物を活性化させる。
続いて、図3A(c)及び図4A(c)に示すように、表面220にソース電極用のリセス207s及びドレイン電極用のリセス207dを形成する。リセス207s及びリセス207dは、例えば、チャネル層203とキャリア供給層204との界面と平行な方向、つまり電荷の移動方向において、p型領域206から離間するように形成する。リセス207s及びリセス207dの形成では、例えば、レジストパターンをマスクとして用い、Cl2ガス等の塩素系ガスを用いたドライエッチングを行う。リセス207s及びリセス207dの深さに関し、キャップ層205の一部を残してもよく、また、キャリア供給層204の一部を除去してもよい。つまり、リセス207s及びリセス207dの深さがキャップ層205の厚さと異なっていてもよい。
次いで、図3B(d)に示すように、表面220に洗浄液222を接触させ、表面220における化合物半導体のバンドギャップ以上のエネルギを有する紫外光223をp型領域206に照射する。キャップ層205にGaNが用いられている場合には、例えば365nm以下の波長を含む紫外光223を照射する。また、表面220への洗浄液222の接触では、例えば、洗浄槽221内に洗浄液222を溜めておき、洗浄液222中に化合物半導体層208等を浸漬する。洗浄液222としては、例えば硫酸及び過酸化水素の混合液、フッ酸、バッファードフッ酸若しくは塩酸又はこれらの任意の組み合わせを用いることができる。表面220に洗浄液222を接触させることにより、リセス207s及びリセス207dの形成時に生じた酸化物等のエッチング副生成物(反応生成物)及びレジスト残渣(有機残渣)が除去される。
その後、図3B(e)及び図4B(d)に示すように、リセス207s内の部分を含むソース電極211s及びリセス207d内の部分を含むドレイン電極211dを形成する。例えば、図4B(d)に示すように、ソース電極211s及びドレイン電極211dの平面形状は櫛歯状とし、2本ずつ交互にソース電極211sの歯及びドレイン電極211dの歯を配置する。また、隣り合う2本のソース電極211sの歯の間及び隣り合う2本のドレイン電極211dの歯の間にp型領域206を位置させる。ソース電極211s及びドレイン電極211dは、例えばリフトオフ法により形成することができる。すなわち、ソース電極211sを形成する予定の領域及びドレイン電極211dを形成する予定の領域を露出し、他の領域を覆うフォトレジストのパターンを形成し、このパターンを成長マスクとして蒸着法により金属膜を形成し、このパターンをその上の金属膜と共に除去する。金属膜の形成では、例えば、厚さが20nm程度のTi膜を形成し、その上に厚さが200nm程度のAl膜を形成する。次いで、例えば、N2の雰囲気中にて400℃〜1000℃(例えば550℃)で熱処理(例えば急速加熱処理(RTA:rapid thermal annealing))を行い、オーミック接触を得る。
続いて、図3B(f)に示すように、ソース電極211s、ドレイン電極211d、p型領域206及び化合物半導体層208を覆うパッシベーション膜212を形成する。パッシベーション膜212としては、例えば厚さが200nm程度のシリコン窒化膜を化学気相成長(CVD:chemical vapor deposition)により形成する。
次いで、図3C(g)に示すように、パッシベーション膜212にゲート電極用の開口部213を形成する。開口部213は、平面視で、p型領域206を挟まないソース電極211sの一部及びドレイン電極211dの一部の間に形成する。開口部213は、例えば、フッ素系ガスを用いたドライエッチング、又はバッファードフッ酸等を用いたウエットエッチング等により形成することができる。
その後、図3C(h)及び図4B(e)に示すように、開口部213内の部分を含むゲート電極211gを形成する。ゲート電極211gは、例えばリフトオフ法により形成することができる。すなわち、ゲート電極211gを形成する予定の領域を露出するフォトレジストのパターンを形成し、このパターンを成長マスクとして蒸着法により金属膜を形成し、このパターンをその上の金属膜と共に除去する。金属膜の形成では、例えば、厚さが30nm程度のNi膜を形成し、その上に厚さが400nm程度のAu膜を形成する。なお、図4B(e)では、パッシベーション膜212を省略してある。
そして、必要に応じて保護膜及び配線等を形成して、化合物半導体装置を完成させる。
第2の実施形態によれば、洗浄液222が接触した状態でp型領域206に紫外光223が照射されるため、p型領域206の洗浄液222との界面近傍に電子が蓄積され、p型領域206の表面が負に強く帯電する。ドライエッチングの影響でリセス207s及びリセス207dの内面が負に帯電することもあるが、その程度はp型領域206の表面での帯電の程度よりも弱い。このため、洗浄液222中の金属不純物イオンは、リセス207s及びリセス207dの内面よりもp型領域206に引き寄せられる。そして、p型領域206の表面において電子を介した還元反応が生じ、p型領域206の表面に金属が析出する。従って、リセス207s及びリセス207dの内面への金属不純物イオンの付着が抑制され、この付着に伴う特性の変動が抑制される。特に金属不純物イオンの付着に伴うコンタクト抵抗の増加が抑制される。また、p型領域206は、平面視で、ゲート電極211gを挟んで隣り合うソース電極211sの歯とドレイン電極211dの歯との間にはないため、p型領域206に金属不純物イオンが引き寄せられても、そのことは実質的に特性に影響しない。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態はGaN系HEMTの製造方法の一例である。図5A乃至図5Bは、第3の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。図6は、第3の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す平面図である。図5A乃至図5Bは、図6中のI−I線に沿った断面を示している。
第3の実施形態では、先ず、第2の実施形態と同様にして、p型領域206の形成までの処理を行う(図3A(b)及び図4A(b))。次いで、図5A(a)及び図6(a)に示すように、表面220にソース電極用のリセス207s、ドレイン電極用のリセス207d及びゲート電極用のリセス307gを形成する。リセス207s、リセス207d及びリセス307gは、例えば、チャネル層203とキャリア供給層204との界面と平行な方向、つまり電荷の移動方向において、p型領域206から離間するように形成する。リセス207s及び207dは、第2の実施形態と同様にして形成することができる。リセス307gの形成では、例えば、レジストパターンをマスクとして用い、Cl2ガス等の塩素系ガスを用いたドライエッチングを行う。リセス307gは、例えば、キャップ層205を貫通し、キャリア供給層204の内部まで達し、リセス307gの下方にキャリア供給層204の一部が残存するように形成する。リセス307gの深さは特に限定されず、製造しようとする化合物半導体装置に求められる閾値電圧及び高周波特性等に応じて決定することができる。リセス207s及び207dの形成、リセス307gの形成は、どちらを先に行ってもよい。リセス307gは、チャネル層203とキャリア供給層204との界面と平行な方向でp型領域206を挟まないリセス207s及びリセス207dの間に位置するように形成する。
その後、図5A(b)に示すように、表面220に洗浄液222を接触させ、表面220における化合物半導体のバンドギャップ以上のエネルギを有する紫外光223をp型領域206に照射する。キャップ層205にGaNが用いられている場合には、例えば365nm以下の波長を含む紫外光223を照射する。また、表面220への洗浄液222の接触は、第2の実施形態と同様にして行うことができる。表面220に洗浄液222を接触させることにより、リセス207s及びリセス207dの形成時及びリセス307gの形成時に生じた酸化物等のエッチング副生成物(反応生成物)及びレジスト残渣(有機残渣)が除去される。
続いて、図5A(c)及び図6(b)に示すように、第2の実施形態と同様にしてソース電極211s及びドレイン電極211dを形成する。次いで、図5B(d)に示すように、第2の実施形態と同様にしてパッシベーション膜212を形成する。パッシベーション膜212はリセス307g内にも形成される。
その後、図5B(e)に示すように、パッシベーション膜212にゲート電極用の開口部313を、例えば、平面視でリセス307gと重なるように形成する。開口部313は、例えば、フッ素系ガスを用いたドライエッチング、又はバッファードフッ酸等を用いたウエットエッチング等により形成することができる。
その後、図5B(f)及び図6(b)に示すように、開口部313内の部分を含むゲート電極211gを形成する。ゲート電極211gは、第2の実施形態と同様にして形成することができる。なお、図6(b)では、パッシベーション膜212を省略してある。
そして、必要に応じて保護膜及び配線等を形成して、化合物半導体装置を完成させる。
第3の実施形態によれば、第2の実施形態と同様の効果が得られる。第3の実施形態では、リセス307gの内面への金属不純物イオンの付着も抑制されるため、ゲートリセス構造を採用した場合のリーク電流の増加が抑制されるという効果も得られる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態はGaN系HEMTの製造方法の一例である。図7A乃至図7Bは、第4の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。図8は、第4の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す平面図である。図7A乃至図7Bは、図8中のI−I線に沿った断面を示している。
第4の実施形態では、先ず、第2の実施形態と同様にして、p型領域206の形成までの処理を行う(図3A(b)及び図4A(b))。例えば、後述のように、平面形状が櫛歯状のソース電極及びドレイン電極を形成し、1本ずつ交互にソース電極の歯及びドレイン電極の歯を配置することとし、ソース電極の歯の輪郭の内側及びドレイン電極の歯の輪郭の内側に位置するようにp型領域206を形成する。次いで、図7A(a)及び図8(a)に示すように、表面220にソース電極用のリセス407s及びドレイン電極用のリセス407dを形成する。リセス407s及びリセス407dは、例えば、チャネル層203とキャリア供給層204との界面と平行な方向、つまり電荷の移動方向において、リセス407sがp型領域206から離間した部分409sを備え、リセス407dがp型領域206から離間した部分409dを備えるように形成する。また、リセス407s及びリセス407dは、平面視でp型領域206を内包するように形成する。リセス407s及びリセス407dの形成では、例えば、レジストパターンをマスクとして用い、Cl2ガス等の塩素系ガスを用いたドライエッチングを行う。リセス407s及びリセス407dの深さに関し、キャップ層205の一部を残してもよく、また、キャリア供給層204の一部を除去してもよい。つまり、リセス407s及びリセス407dの深さがキャップ層205の厚さと異なっていてもよい。
その後、図7A(b)に示すように、表面220に洗浄液222を接触させ、表面220における化合物半導体のバンドギャップ以上のエネルギを有する紫外光223をp型領域206に照射する。GaNのバンドギャップが3.4eVであるため、キャップ層205にGaNが用いられている場合には、例えば365nm以下の波長を含む紫外光223を照射する。また、表面220への洗浄液222の接触は、第2の実施形態と同様にして行うことができる。表面220に洗浄液222を接触させることにより、リセス407s及びリセス407dの形成時に生じた酸化物等のエッチング副生成物(反応生成物)及びレジスト残渣(有機残渣)が除去される。
その後、図7A(c)及び図8(b)に示すように、リセス407s内の部分を含むソース電極411s及びリセス407d内の部分を含むドレイン電極411dを形成する。例えば、図8(b)に示すように、ソース電極411s及びドレイン電極411dの平面形状は櫛歯状とし、1本ずつ交互にソース電極411sの歯及びドレイン電極411dの歯を配置する。また、ソース電極411sの歯の輪郭の内側及びドレイン電極411dの歯の輪郭の内側にp型領域206を位置させる。ソース電極411s及びドレイン電極411dは、例えばリフトオフ法により形成することができる。すなわち、ソース電極411sを形成する予定の領域及びドレイン電極411dを形成する予定の領域を露出し、他の領域を覆うフォトレジストのパターンを形成し、このパターンを成長マスクとして蒸着法により金属膜を形成し、このパターンをその上の金属膜と共に除去する。金属膜の形成では、例えば、厚さが20nm程度のTi膜を形成し、その上に厚さが200nm程度のAl膜を形成する。次いで、例えば、N2の雰囲気中にて400℃〜1000℃(例えば550℃)で熱処理(例えばRTA)を行い、オーミック接触を得る。
続いて、図7B(d)に示すように、第2の実施形態と同様にしてパッシベーション膜212を形成する。次いで、図7B(e)に示すように、第2の実施形態と同様にして開口部213を形成する。続いて、図7B(f)及び図8(b)に示すように、第2の実施形態と同様にしてゲート電極211gを形成する。なお、図8(b)では、パッシベーション膜212を省略してある。
第4の実施形態では、洗浄液222を用いた洗浄の際に、洗浄液222中の金属不純物イオンは、p型領域206の表面に引き寄せられ、リセス407s及びリセス407dの内面でもp型領域206の表面以外の部分にはほとんど付着しない。また、電流はソース電極411s及びドレイン電極411dを流れる際に、詳細にはソース電極411sのゲート電極211g側の端部近傍及びドレイン電極411dのゲート電極211g側の端部近傍を流れる。従って、第4の実施形態では、ソース電極411sの直下及びドレイン電極411dの直下にp型領域206があるが、電流はソース電極411s及びドレイン電極411dのp型領域206直上の部分を流れない。このため、p型領域206の表面に金属不純物イオンが引き寄せられても、そのことは実質的に特性に影響しない。従って、第2の実施形態と同様の効果が得られる。更に、第2の実施形態ほどの微細なパターンは必要とされないため、より製造しやすいという効果も得られる。
チャネル層203とキャリア供給層204との界面と平行な方向において、ソース電極411sの下のp型領域206は、当該ソース電極411sのゲート電極211g側の縁から1μm以上離間していることが好ましい。同様に、チャネル層203とキャリア供給層204との界面と平行な方向において、ドレイン電極411dの下のp型領域206は、当該ドレイン電極411dのゲート電極211g側の縁から1μm以上離間していることが好ましい。p型領域206の表面に付着した金属不純物イオンの影響をより確実に回避するためである。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。第5の実施形態はGaN系HEMTの製造方法の一例である。図9は、第5の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す平面図である。
第5の実施形態では、先ず、第2の実施形態と同様にして、素子分離領域210の形成までの処理を行う(図4A(a))。次いで、図9(a)に示すように、素子分離領域210の表面にp型領域506を形成する。その後、図9(b)に示すように、第2の実施形態と同様にして、表面220にソース電極用のリセス207s及びドレイン電極用のリセス207dを形成する。続いて、図9(c)に示すように、第2の実施形態と同様にして、洗浄液を用いた洗浄(図3B(d))以降の処理を行う。なお、図9(c)では、パッシベーション膜212を省略してある。
そして、必要に応じて保護膜及び配線等を形成して、化合物半導体装置を完成させる。
第5の実施形態では、洗浄液を用いた洗浄の際に、洗浄液中の金属不純物イオンは、リセス207s及びリセス207dの内面よりもp型領域506に引き寄せられる。そして、p型領域506が素子分離領域210に形成されているため、p型領域506の表面に付着した金属不純物イオンによる影響がより一層抑制される。
第5の実施形態において、第2の実施形態と同様にp型領域206をも形成してもよい。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態について説明する。第6の実施形態はGaN系HEMTの製造方法の一例である。図10は、第6の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を示す平面図である。
第6の実施形態では、基板に複数のチップ領域631を設け、チップ領域631の間のダイシング領域632にp型領域606を形成する。p型領域606は、p型領域206又はp型領域506に代えて形成する。他の構成は、第2、第3、第4又は第5の実施形態と同様である。従って、洗浄液を用いた洗浄の際に、洗浄液中の金属不純物イオンは、p型領域606に引き寄せられる。基板からチップ領域631を切り出す際にダイシング領域632は消滅するため、切り出し後の化合物半導体装置には、p型領域606が存在しない。従って、p型領域606の表面に付着した金属不純物イオンによる影響がより一層抑制される。
図11(a)に示すように、第3の実施形態において、ゲート電極用のリセス307g内にパッシベーション膜212を残してMIS(metal-insulator-semiconductor)構造としてもよい。パッシベーション膜212に代えてアルミニウム酸化膜等の他の絶縁膜をリセス307g内に形成してもよい。
図11(b)に示すように、第4の実施形態において、第3の実施形態のようにゲートリセス構造を採用してもよい。この場合、図11(c)に示すように、ゲート電極用のリセス307g内にパッシベーション膜212を残してMIS構造としてもよい。パッシベーション膜212に代えてアルミニウム酸化膜等の他の絶縁膜をリセス307g内に形成してもよい。同様に、第5の実施形態においても、ゲートリセス構造を採用してもよく、MIS構造としてもよい。
なお、Gaを含む化合物半導体として、上述のようなGa及びNを含む化合物半導体だけでなくGa及びAsを含む化合物半導体を用いてもよい。つまり、GaN系化合物半導体及びGaAs系化合物半導体を用いることができる。また、化合物半導体装置として、HEMTだけでなく半導体レーザ等を構成してもよい。
(第7の実施形態)
第7の実施形態は、GaN系HEMTのディスクリートパッケージに関する。図12は、第7の実施形態に係るディスクリートパッケージを示す図である。
第5の実施形態では、図12に示すように、第2〜第6の実施形態のいずれかのGaN系HEMTのHEMTチップ1210の裏面がはんだ等のダイアタッチ剤1234を用いてランド(ダイパッド)1233に固定されている。また、ドレイン電極211d又は411dに接続されたドレインパッド1226dに、Alワイヤ等のワイヤ1235dが接続され、ワイヤ1235dの他端が、ランド1233と一体化しているドレインリード1232dに接続されている。ソース電極211s又は411sに接続されたソースパッド1226sにAlワイヤ等のワイヤ1235sが接続され、ワイヤ1235sの他端がランド1233から独立したソースリード1232sに接続されている。ゲート電極211gに接続されたゲートパッド1226gにAlワイヤ等のワイヤ1235gが接続され、ワイヤ1235gの他端がランド1233から独立したゲートリード1232gに接続されている。そして、ゲートリード1232gの一部、ドレインリード1232dの一部及びソースリード1232sの一部が突出するようにして、ランド1233及びHEMTチップ1210等がモールド樹脂1231によりパッケージングされている。
このようなディスクリートパッケージは、例えば、次のようにして製造することができる。先ず、HEMTチップ1210をはんだ等のダイアタッチ剤1234を用いてリードフレームのランド1233に固定する。次いで、ワイヤ1235g、1235d及び1235sを用いたボンディングにより、ゲートパッド1226gをリードフレームのゲートリード1232gに接続し、ドレインパッド1226dをリードフレームのドレインリード1232dに接続し、ソースパッド1226sをリードフレームのソースリード1232sに接続する。その後、トランスファーモールド法にてモールド樹脂1231を用いた封止を行う。続いて、リードフレームを切り離す。
(第8の実施形態)
次に、第8の実施形態について説明する。第8の実施形態は、GaN系HEMTを備えたPFC(Power Factor Correction)回路に関する。図13は、第8の実施形態に係るPFC回路を示す結線図である。
PFC回路1250には、スイッチ素子(トランジスタ)1251、ダイオード1252、チョークコイル1253、コンデンサ1254及び1255、ダイオードブリッジ1256、並びに交流電源(AC)1257が設けられている。そして、スイッチ素子1251のドレイン電極と、ダイオード1252のアノード端子及びチョークコイル1253の一端子とが接続されている。スイッチ素子1251のソース電極と、コンデンサ1254の一端子及びコンデンサ1255の一端子とが接続されている。コンデンサ1254の他端子とチョークコイル1253の他端子とが接続されている。コンデンサ1255の他端子とダイオード1252のカソード端子とが接続されている。また、スイッチ素子1251のゲート電極にはゲートドライバが接続されている。コンデンサ1254の両端子間には、ダイオードブリッジ1256を介してAC1257が接続される。コンデンサ1255の両端子間には、直流電源(DC)が接続される。そして、本実施形態では、スイッチ素子1251に、第2〜第6の実施形態のいずれかのGaN系HEMTが用いられている。
PFC回路1250の製造に際しては、例えば、はんだ等を用いて、スイッチ素子1251をダイオード1252及びチョークコイル1253等に接続する。
(第9の実施形態)
次に、第9の実施形態について説明する。第9の実施形態は、GaN系HEMTを備えた電源装置に関する。図14は、第9の実施形態に係る電源装置を示す結線図である。
電源装置には、高圧の一次側回路1261及び低圧の二次側回路1262、並びに一次側回路1261と二次側回路1262との間に配設されるトランス1263が設けられている。
一次側回路1261には、第8の実施形態に係るPFC回路1250、及びPFC回路1250のコンデンサ1255の両端子間に接続されたインバータ回路、例えばフルブリッジインバータ回路1260が設けられている。フルブリッジインバータ回路1260には、複数(ここでは4つ)のスイッチ素子1264a、1264b、1264c及び1264dが設けられている。
二次側回路1262には、複数(ここでは3つ)のスイッチ素子1265a、1265b及び1265cが設けられている。
本実施形態では、一次側回路1261を構成するPFC回路1250のスイッチ素子1251、並びにフルブリッジインバータ回路1260のスイッチ素子1264a、1264b、1264c及び1264dに、第2〜第6の実施形態のいずれかのGaN系HEMTが用いられている。一方、二次側回路1262のスイッチ素子1265a、1265b及び1265cには、シリコンを用いた通常のMIS型FET(電界効果トランジスタ)が用いられている。
(第10の実施形態)
次に、第10の実施形態について説明する。第10の実施形態は、GaN系HEMTを備えた増幅器に関する。図15は、第10の実施形態に係る増幅器を示す結線図である。
増幅器には、ディジタル・プレディストーション回路1271、ミキサー1272a及び1272b、並びにパワーアンプ1273が設けられている。
ディジタル・プレディストーション回路1271は、入力信号の非線形歪みを補償する。ミキサー1272aは、非線形歪みが補償された入力信号と交流信号とをミキシングする。パワーアンプ1273は、第2〜第6の実施形態のいずれかのGaN系HEMTを備えており、交流信号とミキシングされた入力信号を増幅する。なお、本実施形態では、例えば、スイッチの切り替えにより、出力側の信号をミキサー1272bで交流信号とミキシングしてディジタル・プレディストーション回路1271に送出できる。この増幅器は、高周波増幅器、高出力増幅器として使用することができる。
以下、本発明の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
ガリウムを含む化合物半導体の化合物半導体層の表面にp型領域を形成する工程と、
前記p型領域から離間した部分を備えたリセスを前記表面にドライエッチングにより形成する工程と、
前記表面に洗浄液を接触させ、前記表面における前記化合物半導体のバンドギャップ以上のエネルギを有する光を前記p型領域に照射する工程と、
前記リセス内の部分を含む電極を形成する工程と、
を有することを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
(付記2)
前記化合物半導体は窒素を含むことを特徴とする付記1に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記3)
前記化合物半導体層はチャネル層及びキャリア供給層を有し、
前記電極を形成する工程は、前記化合物半導体層の上方にソース電極、ゲート電極及びドレイン電極を形成する工程を有し、
平面視で、
前記ゲート電極を前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に位置させ、
前記ソース電極又は前記ドレイン電極を前記ゲート電極と前記p型領域との間に位置させることを特徴とする付記1又は2に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記4)
前記化合物半導体層はチャネル層及びキャリア供給層を有し、
前記電極を形成する工程は、前記化合物半導体層の上方にソース電極、ゲート電極及びドレイン電極を形成する工程を有し、
平面視で、
前記ゲート電極を前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に位置し、
前記p型領域を前記ソース電極又は前記ドレイン電極に内包させることを特徴とする付記1又は2に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記5)
前記p型領域の少なくとも一部を素子分離領域に形成することを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記6)
前記洗浄液は、硫酸、過酸化水素、フッ酸、バッファードフッ酸若しくは塩酸又はこれらの組み合わせを含むことを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記7)
表面にリセスが形成され、ガリウムを含む化合物半導体の化合物半導体層と、
前記化合物半導体層の表面に形成されたp型領域と、
前記リセス内の部分を含む電極と、
を有し、
前記リセスは前記p型領域から離間した部分を備えていることを特徴とする化合物半導体装置。
(付記8)
前記化合物半導体は窒素を含むことを特徴とする付記7に記載の化合物半導体装置。
(付記9)
前記化合物半導体層はチャネル層及びキャリア供給層を有し、
前記電極は前記化合物半導体層の上方のソース電極、ゲート電極及びドレイン電極を有し、
平面視で、
前記ゲート電極は前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に位置し、
前記ソース電極又は前記ドレイン電極は前記ゲート電極と前記p型領域との間に位置することを特徴とする付記7又は8に記載の化合物半導体装置。
(付記10)
前記化合物半導体層はチャネル層及びキャリア供給層を有し、
前記電極は前記化合物半導体層の上方のソース電極、ゲート電極及びドレイン電極を有し、
平面視で、
前記ゲート電極は前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に位置し、
前記p型領域は前記ソース電極又は前記ドレイン電極に内包されていることを特徴とする付記7又は8に記載の化合物半導体装置。
(付記11)
前記p型領域の少なくとも一部は素子分離領域に形成されていることを特徴とする付記7乃至10のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記12)
付記7乃至11のいずれか1項に記載の化合物半導体装置を有することを特徴とする電源装置。
(付記13)
付記7乃至11のいずれか1項に記載の化合物半導体装置を有することを特徴とする増幅器。
106、206、506、606:p型領域
107、207s、207d、307g、407s、407d:リセス
108、208:化合物半導体層
111:電極
122、222:洗浄液
123:光
211s、411s:ソース電極
211d、411d:ドレイン電極
211g:ゲート電極
223:紫外光

Claims (12)

  1. ガリウムを含む化合物半導体の化合物半導体層の表面にp型領域を形成する工程と、
    前記p型領域から離間した部分を備えたリセスを前記表面にドライエッチングにより形成する工程と、
    前記表面に洗浄液を接触させ、前記表面における前記化合物半導体のバンドギャップ以上のエネルギを有する光を前記p型領域に照射する工程と、
    前記リセス内の部分を含む電極を形成する工程と、
    を有することを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
  2. 前記化合物半導体は窒素を含むことを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  3. 前記化合物半導体層はチャネル層及びキャリア供給層を有し、
    前記電極を形成する工程は、前記化合物半導体層の上方にソース電極、ゲート電極及びドレイン電極を形成する工程を有し、
    平面視で、
    前記ゲート電極を前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に位置させ、
    前記ソース電極又は前記ドレイン電極を前記ゲート電極と前記p型領域との間に位置させることを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  4. 前記化合物半導体層はチャネル層及びキャリア供給層を有し、
    前記電極を形成する工程は、前記化合物半導体層の上方にソース電極、ゲート電極及びドレイン電極を形成する工程を有し、
    平面視で、
    前記ゲート電極を前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に位置し、
    前記p型領域を前記ソース電極又は前記ドレイン電極に内包させることを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  5. 前記p型領域の少なくとも一部を素子分離領域に形成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  6. 表面にリセスが形成され、ガリウムを含む化合物半導体の化合物半導体層と、
    前記化合物半導体層の表面に形成されたp型領域と、
    前記リセス内の部分を含む電極と、
    を有し、
    前記リセスは前記p型領域から離間した部分を備えていることを特徴とする化合物半導体装置。
  7. 前記化合物半導体は窒素を含むことを特徴とする請求項6に記載の化合物半導体装置。
  8. 前記化合物半導体層はチャネル層及びキャリア供給層を有し、
    前記電極は前記化合物半導体層の上方のソース電極、ゲート電極及びドレイン電極を有し、
    平面視で、
    前記ゲート電極は前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に位置し、
    前記ソース電極又は前記ドレイン電極は前記ゲート電極と前記p型領域との間に位置することを特徴とする請求項6又は7に記載の化合物半導体装置。
  9. 前記化合物半導体層はチャネル層及びキャリア供給層を有し、
    前記電極は前記化合物半導体層の上方のソース電極、ゲート電極及びドレイン電極を有し、
    平面視で、
    前記ゲート電極は前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に位置し、
    前記p型領域は前記ソース電極又は前記ドレイン電極に内包されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の化合物半導体装置。
  10. 前記p型領域の少なくとも一部は素子分離領域に形成されていることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
  11. 請求項6乃至10のいずれか1項に記載の化合物半導体装置を有することを特徴とする電源装置。
  12. 請求項6乃至10のいずれか1項に記載の化合物半導体装置を有することを特徴とする増幅器。
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