JP2015228135A - 入退場管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的狭い箇所であってもアンテナを設置することができ、RFタグの位置の検出範囲を限定することができる入退場管理システムを提供する。【解決手段】入退場管理システムは、第1のアンテナ101を介して、プリアンブル部202、パターン部203及びデータ部204を有する第1のパルスコード変調信号211を所定の強度で送信するとともに、第2のアンテナ102を介して、プリアンブル部202、パターン部203及びデータ部204を有する第2のパルスコード変調信号212を所定の強度で送信する発信部301と、を備える親局300を備える。発信部301は、第1のアンテナ101から第1のパルスコード変調信号211を出力している間、第2のパルスコード変調信号212のヘッダ部の信号を相殺する相殺信号221を出力する。この場合、発信部301は、第1のパルスコード変調信号211より小さい強度の相殺信号221を出力する。【選択図】図9

Description

本発明は、入退場管理システムに関する。
近年、RFID(Radio Frequency Identification)方式を利用する技術として、RFタグが利用されている。利用の場としては、物品管理や人物の入退場管理などが代表的である。ここで、特に、パッシブ型のRFタグに比べて、自己に内蔵された電池のエネルギによって電波の発信を行うセミパッシブ型又はアクティブ型(さらにはセミアクティブ型)のRFタグは、通信距離が極めて長い(例えば、1〜10mの通信距離がある)ので、ハンズフリーの入退場管理システムなどに好んで利用されている。
入退場管理システムは、例えば、定期的にIDを発信するRFタグ(以下アクティブタグと称する)を用いて施設への入退場を正確に管理する。この技術によれば、入退場ゲートの左右両側に設置された単指向性アンテナの向きを相対的にずらすことによって、アクティブタグを所持している人物がゲートを通過した場合に、各アンテナで検知した順序によって入場と退場の方向を正確に弁別することができる。
入退場を検出するために、親局から扉を挟んだ外側と内側へそれぞれ異なる位置ID(親局のアンテナ位置を特定するID)を含んだ信号を送信することが行われる。この際、扉の外側と内側のそれぞれの子局は、信号の検出範囲を扉の近辺のみに限定することが求められる。
特許文献1には、3個のアンテナを近接して配置し、3個のアンテナによって発生する高周波磁界で形成される3つの高周波磁気フィールドの各エリアの一部を重畳(干渉)させ、かつ、重畳エリアに位相の異なるパルスコード変調信号を重畳させてRFタグの検知不感エリアとするタグ検知システムが記載されている。
図16は、従来の入退場管理システムの床下にアンテナを埋設した場合の例を説明する説明図である。
図16に示すように、入退場管理システムは、壁30に取り付けられた扉31(出入口)を挟んで外側の廊下32の床下に配設された第1のアンテナ41と第2のアンテナ42と、扉31を挟んで内側の室内33の床下34に配設された第3のアンテナ43と第4のアンテナ44と、を備える。
第1〜第4のアンテナ41〜44は、アンテナ41〜44によって発生する高周波磁界で形成される4つの高周波磁気フィールドのエリア51〜54を有する。外側子局検出範囲エリア52と内側子局検出範囲エリア53の一部を重畳(干渉)させて、重畳エリア55を形成する。重畳エリア55では、位相の異なるパルスコード変調信号を重畳させてRFタグ(子局)の検知不感エリアとする。これによって、4つの高周波磁気フィールドのうち、両側の高周波磁気フィールドに対して中間に位置する高周波磁気フィールドにおけるRFタグの検知エリアを狭くすることができる。
上記、第1〜第4のアンテナ41〜44を使用することで、中央の第2及び第3のアンテナ42,43の高周波磁気フィールドの重畳エリア55を制限することができる。
特開2008−217496号公報
しかしながら、従来のタグ検知システムにおいて、中央のアンテナの子局の検出範囲をより制限しようとすると下記の課題がある。
例えば、図16に示す入退場管理システムにおいて、高さ約1mのRFタグ(子局)を検出するには、第1〜第4のアンテナ41〜44の配置間隔は、アンテナの芯と芯との間で約1m以上とる必要がある。また、廊下32に面する扉31の入退場を検出する場合、廊下32と室内33にそれぞれにアンテナを2個ずつ計4個配置することになる。狭い廊下32の場合、アンテナ41,42を2個設置することは困難であった。また、天井部分にアンテナを設置する場合、天井高が高くなるとアンテナからRFタグ(子局)までの距離が遠くなる。このため、床下埋設に比べて出力範囲を大きくとる必要があり、アンテナ間の間隔を更に広げなければならない。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、廊下のような比較的狭い箇所であってもアンテナを設置することができ、RFタグの位置の検出範囲を限定することができる入退場管理システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の入退場管理システムは、入退場の境界に設置され、隣接する磁界が一部重畳する重畳エリアの存在する高周波磁気フィールドをそれぞれ形成する第1及び第2のアンテナと、前記第1のアンテナを介して、プリアンブル部、識別部及びデータ部を有する第1のパルスコード変調信号を所定の強度で送信するとともに、前記第2のアンテナを介して、プリアンブル部、識別部及びデータ部を有する第2のパルスコード変調信号を所定の強度で送信する発信部と、を備える親局と、前記第1及び第2のパルスコード変調信号を受信すると自身のタグ識別情報を含めて前記識別信号として送信する子局であるRFタグと、を備え、前記発信部は、前記第1のアンテナから前記第1のパルスコード変調信号と、前記第2のパルスコード変調信号の前記識別部の信号を相殺する相殺信号とを出力することを特徴とする。
本発明によれば、廊下のような比較的狭い箇所であってもアンテナを設置することができ、RFタグの位置の検出範囲を限定することができる入退場管理システムを提供する。
本発明の実施形態に係る入退場管理システムの外側のみ扉枠にアンテナを設置した場合の例を説明する斜視図である。 図1の説明図である。 本発明の実施形態に係る入退場管理システムの外側と内側の扉枠にアンテナを設置した場合の例を説明する斜視図である。 図3の説明図である。 本発明の実施形態に係る入退場管理システムの外側と内側の扉脇にアンテナを設置した場合の例を説明する説明図である。 本発明の実施形態に係る入退場管理システムの第1のアンテナ及び第2のアンテナから高周波磁気フィールドへ送信される高周波磁界のトリガID信号(パルスコード変調信号)の波形図である。 本発明の実施形態に係る入退場管理システムの第1のアンテナから高周波磁気フィールドへ送信される第1のパルスコード変調信号及び相殺信号と、第2のアンテナから高周波磁気フィールドへ送信される第2のパルスコード変調信号及び相殺信号との送信タイミングを対比して示す波形図である。 本発明の実施形態に係る入退場管理システムの第1のアンテナの高周波磁気フィールドと第2のアンテナの高周波磁気フィールドとの重畳エリアを説明する説明図である。 本発明の実施形態に係る入退場管理システムの第1のアンテナ(外側)101によって発生する外側子局検出範囲エリア111と第2のアンテナ(内側)102によって発生する内側子局検出範囲エリア112が重畳(干渉)した重畳エリア131を、RFタグが通過する場合、RFタグが検出する第1及び第2のパルスコード変調信号を説明する図であり、(a)は外側子局検出範囲エリア111と重畳エリア131を通過するRFIDa,bを示し、(b)は扉31の外側にあるRFIDaにより検出される第1及び第2のパルスコード変調信号を示し、(c)は扉31の境界にあるRFIDbにより検出される第1及び第2のパルスコード変調信号を示す。 本発明の実施形態に係る入退場管理システムの第1のアンテナ(外側)101によって発生する外側子局検出範囲エリア111と第2のアンテナ(内側)102によって発生する内側子局検出範囲エリア112が重畳(干渉)した重畳エリア131を、RFタグが通過する場合、RFタグが検出する第1及び第2のパルスコード変調信号を説明する図であり、(a)は重畳エリア131と外側子局検出範囲エリア111を通過するRFIDb,cを示し、(b)は扉31の境界にあるRFIDbにより検出される第1及び第2のパルスコード変調信号を示し、(c)は扉31の内側にあるRFIDcにより検出される第1及び第2のパルスコード変調信号を示す。 本発明の実施形態に係る入退場管理システムの扉又は扉脇の外側と内側に設置された第1のアンテナと第2のアンテナの信号出力方法を説明する波形図である。 本発明の実施形態に係る入退場管理システムの親局の構成を示すブロック図である。 特許文献1に記載の入退場管理システムの基本構成図である。 図13に示すRFタグシステムにおいて、3つのトリガアンテナがトリガID受信エリアを制限する場合の概念図である。 特許文献1に記載の入退場管理システムに用いられるパルスコード変調信号のモデル図である。 従来の入退場管理システムの床下にアンテナを埋設した場合の例を説明する説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(原理説明)
まず、本発明を導入するための技術的背景について説明する。
図13は、特許文献1に記載の入退場管理システムの基本構成図である。
図13に示すように、入退場管理システムは、微弱電波を使用したアクティブ型のRFタグシステムであって、トリガID信号SG1を生成するトリガ発信器1と、トリガ発信器1からのトリガID信号SG1に基づいて高周波磁界SG2を発生させるコイル状のトリガアンテナ2と、トリガアンテナ2が発生した高周波磁界SG2に含まれるトリガID信号SG1に基づいて、自己に内蔵された電池のエネルギによって微弱電波SG3を発信するRFタグ3と、半波長の長さのダイポールアンテナなどによって構成され、RFタグ3からの微弱電波SG3を受信する受信アンテナ4と、RFタグ3の微弱電波SG3からID情報などを抽出して、図示しない上位装置へそのID情報などを送信するRFID受信機5と、を備える。なお、トリガアンテナ2は、例えば、一辺が1mの大きさの矩形ループアンテナあるいは直径が1mの円形ループアンテナとして構成されている。
以上の構成において、トリガ発信器1からトリガアンテナ2へトリガID信号SG1によって変調された高周波電流を送信すると、トリガアンテナ2は、このトリガID信号SG1によって高周波磁界SG2を周辺に発生させる。RFタグ3は、十分な強さで高周波磁界SG2にさらされることによってトリガID信号SG1を受信する。RFタグ3は、このトリガID信号SG1からトリガIDを抽出し、自己に固有のタグIDと抽出したトリガIDとを合成した合成信号をID情報として変調して暗号化し、このID情報を微弱電波SG3として発信する。このとき、RFタグ3は、自己の内蔵された電池のエネルギによって、例えば、1秒以下のランダムな間隔でID情報の含まれる微弱電波SG3を発信する。
RFID受信器5は、受信アンテナ4によってID情報の含まれる微弱電波SG3を受信し、暗号化されたID情報が含まれる微弱電波SG3の信号を復号化して、RFタグ3に固有のタグIDとトリガIDとに分解した後に、タグIDとトリガIDに時間情報を付与したデータを上位システム(図示せず)へ送信する。上位システムは、このデータを読み取ることによって、トリガアンテナ2にさらされたRFタグ3のID情報(つまり、トリガIDとタグID)及び時間情報を取得する。
図14は、図13に示すRFタグシステムにおいて、3つのトリガアンテナがトリガID受信エリアを制限する場合の概念図である。この場合は、3組のトリガ発信器1a,1b,1c(第1,第2,第3の発信機)とトリガアンテナ2a,2b,2c(第1,第2,第3のアンテナ)によって3個のトリガID受信エリアS1,S2,S3を形成し、中間のトリガID受信エリアS2における高周波磁界の検知エリアを制限する。すなわち、中間のトリガアンテナ2bに対して両外側にトリガアンテナ2a,2cを配置することにより、隣り合うトリガID受信エリアが重なる重畳エリアS12,S23(第1,第2の重なり部分)を検知不感エリアとすることができる。これによって、中間のトリガアンテナ2bが形成するトリガID受信エリアS2における高周波磁界の検知エリアを狭めるように制限することができる。重畳する部分においてトリガID信号を干渉させる(隙間を埋めあう)ものである。
トリガ発信器1が、トリガID信号SG1として、OOK(On-Off-Keying:2値変調方式)あるいはASK(Amplitude Shift Keying:振幅偏移変調方式)によるパルスコード変調信号を生成すると、トリガアンテナ2がパルスコード変調信号を含んだ高周波磁界SG2を発生させる。
相互に重なって干渉する高周波磁界同士は、パルスコード変調信号を重ねると相互の信号の隙間を埋め合わせるようなパルスコード変調信号として発信させる。このとき、高周波磁気フィールドの重なった重畳エリアの内、磁界の強度が近似しているエリア部分はパルスコード変調信号が近似した電位レベルで相互に隙間を埋め合わされるために、専用の磁界検出装置は、高周波磁界に含まれるパルスコード変調信号を検出することができない。つまり、この範囲(高周波磁気フィールドの重なった重畳エリアの内で磁界の強度が近似している重畳エリアの範囲)は高周波磁気フィールドのエリアであっても検知不可能な無効なエリア(検知不感エリア)となる。これによって、トリガアンテナ2のコイルで作る高周波磁界の検知可能なエリアを制限することができる。なお、このように相互の信号の隙間を埋め合わせる一つの手法として、各トリガ発信機1において、パルスコード変調信号の送信タイミングをずらすことが挙げられる。
図15は、特許文献1に記載の入退場管理システムに用いられるパルスコード変調信号のモデル図である。
図15に示すように、トリガアンテナ2(図13参照)から高周波磁気フィールド内のRFタグ3へ送信される高周波磁界のトリガID信号(パルスコード変調信号)は、一定期間の連続波のプリアンブル部21とそれに続くヘッダ部22とデータ部23から構成されている。
RFタグ3(図13参照)は、トリガID信号の存在をプリアンブル部21で知るとデータ部23の受信準備を開始する。そして、RFタグ3は、プリアンブル部21に続いてヘッダ部22を確認すると、次に続くトリガ信号をデータ部として受信を始める。RFタグ3は、ヘッダ部22が期待されるパルス信号として検出されないとデータ部23を受信することができない。RFタグ3がこのような特性を備えていることを利用して、高周波磁界の狭帯域な検知エリアを実現することが可能となる。
すなわち、隣り合う2つの高周波磁気フィールドのパルスコード変調信号を重畳させる重畳エリアを形成すれば、2つのパルスコード変調信号のプリアンブル部とそれに続くヘッダ部(パルスコード変調信号の所定部分)の信号も重畳されるので、重畳エリアにおいては正常なプリアンブルパターンやヘッダパターンでなくなってしまう。つまり、高周波磁気フィールドの重畳エリアにおいてはプリアンブル部及びヘッダ部が破壊されてしまうので、重畳エリアを検知不感エリアとすることができる。
上記、特許文献1記載の装置では、3個のアンテナ(トリガアンテナ2a,2b,2c)を使用すると共に、隣り合ったアンテナから出力される信号のヘッダ部分のパルス信号が重畳した場合にパルス認識パターンを打ち消す出力とする。これにより、3個のアンテナ(トリガアンテナ2a,2b,2c)のうち中央のアンテナ(トリガアンテナ2b)の子局の位置の検出範囲を制限している。
(実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る入退場管理システムの外側のみ扉枠にアンテナを設置した場合の例を説明する斜視図である。図2は、図1の説明図である。
図1に示すように、入退場管理システムは、壁30に取り付けられた扉31の外側(廊下32側)の扉枠61にループ状に設置された第1のアンテナ101と、扉31を挟んで内側の室内33の床下34に配設された第2のアンテナ72及び第3のアンテナ73と、を備える。入退場管理システムは、狭い廊下32の床下にはアンテナが設置されていない。
図2に示すように、第1のアンテナ101、第2のアンテナ72及び第3のアンテナ73は、これらアンテナ101,72,73によって発生する高周波磁界で形成される3つの高周波磁気フィールドのエリア111,82,83を有する。外側子局検出範囲エリア111と内側子局検出範囲エリア82の一部を重畳(干渉)させて、重畳エリア121を形成する。重畳エリア121では、位相の異なるパルスコード変調信号を重畳させてRFタグ(子局)の検知不感エリアとする。これによって、3つの高周波磁気フィールドのうち、外側の高周波磁気フィールドに対して中間に位置する高周波磁気フィールドにおけるRFタグの検知エリアを狭くすることができる。なお、扉枠61に設置した第1のアンテナ101によりRFタグ(子局)の検出範囲を限定できる理由の詳細については、図11乃至図10により後記する。
上記、第1のアンテナ101、第2のアンテナ72及び第3のアンテナ73を使用することで、外側の扉枠61に設置された第1のアンテナ101の高周波磁気フィールドの重畳エリア121を制限することができる。但し、高さ約1mのRFタグ(子局)を検出するには、扉31を挟んで内側の室内33の床下34に配設された第2のアンテナ72と第3のアンテナ73の配置間隔は、アンテナの芯と芯との間で約1m以上とる必要がある。
図3は、本発明の入退場管理システムの外側と内側の扉枠にアンテナを設置した場合の例を説明する斜視図である。図4は、図3の説明図である。
図3に示すように、入退場管理システムは、扉31の外側(廊下32側)の扉枠61にループ状に設置された第1のアンテナ101と、扉31の内側(室内33側)の扉枠62にループ状に設置された第2のアンテナ102と、を備える。入退場管理システムは、扉31の外側の廊下32と内側の室内33の床下34にはアンテナが設置されていない。
図4に示すように、第1のアンテナ101及び第2のアンテナ102は、これらアンテナ101,102によって発生する高周波磁界で形成される2つの高周波磁気フィールドのエリア111,112を有する。外側子局検出範囲エリア111と内側子局検出範囲エリア112の一部を重畳(干渉)させて、重畳エリア131を形成する。重畳エリア131では、位相の異なるパルスコード変調信号を重畳させてRFタグ(子局)の検知不感エリアとする。これによって、外側の扉枠61に設置された第1のアンテナ101の高周波磁気フィールドと内側の扉枠62に設置された第2のアンテナ102の高周波磁気フィールドとの重畳エリア131を制限することができ、RFタグの検知エリアを狭くすることができる。扉枠61,62に設置した第1のアンテナ101及び第2のアンテナ102によりRFタグ(子局)の検出範囲を限定できる理由の詳細については、図11乃至図10により後記する。
図5は、本発明の入退場管理システムの外側と内側の扉脇にアンテナを設置した場合の例を説明する説明図である。図5は、上方から床下を見下ろした場合の扉近傍を示している。
図5に示すように、入退場管理システムは、扉31のドアノブ側の外側の扉脇30aに設置された第1のアンテナ141と、扉31のドアノブ側の内側の扉脇30aに設置された第2のアンテナ142と、を備える。
第1のアンテナ141及び第2のアンテナ142は、これらアンテナ141,142によって発生する高周波磁界で形成される2つの高周波磁気フィールドのエリア151,152を有する。外側子局検出範囲エリア151と内側子局検出範囲エリア152の一部を重畳(干渉)させて、重畳エリア161を形成する。重畳エリア161では、位相の異なるパルスコード変調信号を重畳させてRFタグ(子局)の検知不感エリアとする。これによって、扉31の外側の扉脇30aに設置された第1のアンテナ141の高周波磁気フィールドと扉31の内側の扉脇30aに設置された第2のアンテナ142の高周波磁気フィールドとの重畳エリア161を制限することができ、RFタグの検知エリアを狭くすることができる。
<パルスコード変調信号の信号波形>
図6は、第1のアンテナ及び第2のアンテナから高周波磁気フィールドへ送信される高周波磁界のトリガID信号(パルスコード変調信号)の波形図である。
図6に示すように、第1のアンテナ及び第2のアンテナから高周波磁気フィールドへ送信されるパルスコード変調信号200は、一定期間の連続波のキャリアバースト部201と、プリアンブル部202と、パターン部203(識別部)と、データ部204と、から構成されている。なお、このプリアンブル部202とパターン部203とを含めて、ヘッダ部と呼ぶこともある。
キャリアバースト部201は、パルスコード変調信号の同期開始を知らせる一定期間の連続波である。
RFタグ(子局)は、キャリアバースト後のプリアンブル部202を受信するとデータを受け取る準備を開始する。
パターン部203は、RFタグ(子局)が自己のための信号であると判断するために必要な特定のビット列である。RFタグ(子局)は、受信したパターンが一致した場合にデータ部204のデータを有効とする。
データ部204は、送信するデータのビット列である。
RFタグ(子局)は、キャリアバースト部201に続くプリアンブル部202及びパターン部203を信号中に発見した場合、後にデータ部204が続くとして読み込みを開始する。このとき、読み込んだデータ部204にエラーが見つけられなければデータ部204を受信したとして処理される。なお、データ部204のエラーは、CRC(Cyclic Redundancy Checking:巡回冗長符号)誤り符号により検出される。
図6に示すパルスコード変調信号200は、図12で後記するように、信号レベル(電圧レベル)が可変(例えば信号強さ大と信号強さ小の2段階)である。信号レベル(電圧レベル)可変は、後記図12の回路で実現する。
図7は、第1のアンテナから高周波磁気フィールドへ送信される第1のパルスコード変調信号及び相殺信号と、第2のアンテナから高周波磁気フィールドへ送信される第2のパルスコード変調信号及び相殺信号との送信タイミングを対比して示す波形図である。
図7に示すように、第1のパルスコード変調信号211は、図6に示すパルスコード変調信号200(200)と、第2のパルスコード変調信号212のパルスコード変調信号200(200)のパターン部203(識別部)の信号を相殺する相殺信号221と、を有する。
また、第2のパルスコード変調信号212は、図6に示すパルスコード変調信号200(200)と、第1のパルスコード変調信号211のパルスコード変調信号200(200)パターン部203(識別部)の信号を相殺する相殺信号222と、を有する。
図7に示すように、第1のアンテナ141(図5参照)から第1のパルスコード変調信号211を出力している間、第2のパルスコード変調信号212のパルスコード変調信号200(200)のパターン部203(識別部)の信号を相殺する相殺信号221が出力される。同様に、第2のアンテナ142(図5参照)から第2のパルスコード変調信号212を出力している間、第1のパルスコード変調信号211のパルスコード変調信号200(200)のパターン部203(識別部)の信号を相殺する相殺信号222が出力される。
<扉枠又は扉脇に設置したアンテナによるRFタグ(子局)の検出範囲限定>
図8は、第1のアンテナの高周波磁気フィールドと第2のアンテナの高周波磁気フィールドとの重畳エリアを説明する説明図である。
図8に示すように、第1のアンテナ101によって発生する高周波磁界で形成される高周波磁気フィールド(外側子局検出範囲エリア111)と第2のアンテナ102によって発生する高周波磁界で形成される高周波磁気フィールド(内側子局検出範囲エリア112)が重畳(干渉)した重畳エリア131は、検知不感エリアを構成する。
RFタグ(子局)は、第1のアンテナ101及び第2のアンテナ102によって形成される2つの高周波磁気フィールドを、例えば、扉31の外側(図4の廊下32側)から扉31の内側(室内33側)に通過するものとする。第1のアンテナ101の高周波磁気フィールド(外側子局検出範囲エリア111)を通過するRFタグ(子局)を、RFIDa、重畳エリア131を通過するRFタグ(子局)を、RFIDb、第2のアンテナ102の高周波磁気フィールド(内側子局検出範囲エリア112)を通過するRFタグ(子局)を、RFIDcと呼ぶ。
図8に示すように、第1のアンテナ(外側)101の高周波磁気フィールド(外側子局検出範囲エリア111)を通過するRFタグ(子局)は、RFIDaであり、重畳エリア131を通過するRFタグ(子局)は、RFIDbである。ここで、第1のアンテナ(外側)101の高周波磁気フィールド(外側子局検出範囲エリア111)を通過するRFIDaが、重畳エリア131を通過するときRFIDbとなる。または、外側子局検出範囲エリア111を通過するRFIDaと、重畳エリア131を通過するRFIDbとが2つ存在する態様でもよい。
<RFタグ(子局)の通過による第1及び第2のパルスコード変調信号及び相殺信号の信号波形>
図9及び図10は、第1のアンテナ(外側)101によって発生する高周波磁気フィールド(外側子局検出範囲エリア111)と第2のアンテナ(内側)102によって発生する高周波磁気フィールド(内側子局検出範囲エリア112)が重畳(干渉)した重畳エリア131を、RFタグが通過する場合、RFタグが検出する第1及び第2のパルスコード変調信号を説明する図である。
図9(a)は外側子局検出範囲エリア111と重畳エリア131を通過するRFIDa,bを示し、図9(b)は扉31の外側にあるRFIDaにより検出される第1及び第2のパルスコード変調信号を示し、図9(c)は扉31の境界にあるRFIDbにより検出される第1及び第2のパルスコード変調信号を示す。
図10(a)は重畳エリア131と外側子局検出範囲エリア111を通過するRFIDb,cを示し、図10(b)は扉31の境界にあるRFIDbにより検出される第1及び第2のパルスコード変調信号を示し、図10(c)は扉31の内側にあるRFIDcにより検出される第1及び第2のパルスコード変調信号を示す。
まず、図9(a)及び図10(a)に示すように、第1のアンテナ(外側)101によって発生する高周波磁気フィールド(外側子局検出範囲エリア111)と第2のアンテナ(内側)102によって発生する高周波磁気フィールド(内側子局検出範囲エリア112)が重畳(干渉)した重畳エリア131が形成されている。
また、前記図7に示すように、扉31(図2参照)の外側の第1のアンテナ141(図5参照)から第1のパルスコード変調信号211を出力している間、第2のパルスコード変調信号212のパルスコード変調信号200(200)のパターン部203(識別部)の信号を相殺する相殺信号221が出力される。同様に、扉31(図2参照)の内側の第2のアンテナ142(図5参照)から第2のパルスコード変調信号212を出力している間、第1のパルスコード変調信号211のパルスコード変調信号200(200)のパターン部203(識別部)の信号を相殺する相殺信号222が出力される。
したがって、図9(b)に示すように、扉31(図2参照)の外側にあるRFIDaは、信号レベル(電圧レベル)が大きい第1のパルスコード変調信号211のパルスコード変調信号200(200)及び相殺信号221は、受信する一方で、信号レベル(電圧レベル)が小さい第2のパルスコード変調信号212のパルスコード変調信号200(200)及び相殺信号222は、受信しない(受信できない)。RFIDaは、第1のパルスコード変調信号211と第2のパルスコード変調信号212との信号レベルの差(又は比)が一定の範囲を超えているので、レベルの高い方の第1のパルスコード変調信号211を検出する。
また、図9(c)に示すように、扉31(図2参照)の境界にあるRFIDbは、信号レベル(電圧レベル)が中程度の第1のパルスコード変調信号211のパルスコード変調信号200(200)及び相殺信号221と、信号レベル(電圧レベル)が中程度の第2のパルスコード変調信号212のパルスコード変調信号200(200)及び相殺信号222とを受信しようとするが、第1のパルスコード変調信号211と第2のパルスコード変調信号212との信号レベルの差(又は比)が一定の範囲以下であるので、いずれのパルスコード変調信号も受信することができない。このRFIDbが、扉31の外側から扉31の境界付近に進入してきたRFIDaであるとすると、RFIDa(RFIDb)は、いままで受信できていた第1のパルスコード変調信号211が、扉31の境界付近に近付いたところで受信不可となる。
図9(c)の場合と同様に、図10(b)では、扉31(図2参照)の境界にあるRFIDbは、信号レベル(電圧レベル)が中程度の第1のパルスコード変調信号211のパルスコード変調信号200(200)及び相殺信号221と、信号レベル(電圧レベル)が中程度の第2のパルスコード変調信号212のパルスコード変調信号200(200)及び相殺信号222とを受信しようとするが、第1のパルスコード変調信号211と第2のパルスコード変調信号212との信号レベルの差(又は比)が一定の範囲以下であるので、いずれのパルスコード変調信号も受信することができない。
また、図10(c)に示すように、扉31(図2参照)の内側にあるRFIDcは、信号レベル(電圧レベル)が大きい第2のパルスコード変調信号212のパルスコード変調信号200(200)及び相殺信号222は、受信する一方で、信号レベル(電圧レベル)が小さい第1のパルスコード変調信号211のパルスコード変調信号200(200)及び相殺信号221は、受信しない(受信できない)。RFIDcは、第2のパルスコード変調信号212と第1のパルスコード変調信号211との信号レベルの差(又は比)が一定の範囲を超えているので、レベルの高い方の第2のパルスコード変調信号212を検出する。
このように、扉31(図2参照)の外側の第1のアンテナ141(図5参照)から第1のパルスコード変調信号211を出力している間、第2のパルスコード変調信号212のパルスコード変調信号200(200)のパターン部203(識別部)の信号を相殺する相殺信号221が出力され、扉31(図2参照)の内側の第2のアンテナ142(図5参照)から第2のパルスコード変調信号212を出力している間、第1のパルスコード変調信号211のパルスコード変調信号200(200)のパターン部203(識別部)の信号を相殺する相殺信号222が出力される。重畳エリア131では、2つのパルスコード変調信号200のプリアンブル部202とそれに続くパターン部203(識別部)(パルスコード変調信号の所定部分)の信号も重畳されるが、この際、相殺信号221,222によってパターン部203(識別部)の信号を確実に破壊してしまうので、重畳エリア131を検知不感エリアとすることができる。
したがって、RFIDa,cは、扉31(図2参照)の外側又は内側において、第1のパルスコード変調信号211及び第2のパルスコード変調信号212のいずれか一方を受信できるとともに、重畳エリア131を通過するRFIDbは、検知不感エリアとすることができる。本実施形態では、検知不感エリアは、扉31の近辺のみに限定することができる。
また、前記図5に示すように、扉31の外側と内側の扉脇30aに第1のアンテナ141と第2のアンテナ142を設置する場合も、同様である。すなわち、前記図5において、第1のパルスコード変調信号211を出力している間、第2のパルスコード変調信号212のパルスコード変調信号200(200)のパターン部203(識別部)の信号を相殺する相殺信号221を出力し、かつ第2のパルスコード変調信号212を出力している間、第1のパルスコード変調信号211のパルスコード変調信号200(200)のパターン部203(識別部)の信号を相殺する相殺信号222を出力することで、扉31を通過するRFタグ(子局)を検出するための信号出力範囲を限定することができる。
<第1及び第2のパルスコード変調信号及び相殺信号の信号波形>
図11は、扉31又は扉脇30aの外側と内側に設置された第1のアンテナと第2のアンテナの信号出力方法を説明する波形図である。第1のアンテナと第2のアンテナとして、図2乃至図3の第1のアンテナ101と第2のアンテナ102を例に採るが、図5の第1のアンテナ141と第2のアンテナ142でも同様である。
図11(a)は、第1のアンテナ(外側)101から高周波磁気フィールドへ送信されるパルスコード変調信号200(200)のうち、パターン部203(識別部)の信号出力を示し、図11(b)は、第2のアンテナ(内側)102から高周波磁気フィールドへ送信されるパルスコード変調信号2002(200)のうち、パターン部203(識別部)の信号出力を示している。図11(a)の信号出力と図11(b)の信号出力のタイミングは対応している。また、信号レベル(信号強さ)も2段階(1:0.8、詳細は後記)で区別している。
図11(a)に示すように、第1のアンテナ(外側)101からパルスコード変調信号200(200)のパターン部203(識別部)の信号と、信号レベルの小さい(信号強さ小:0.8)相殺信号221とが出力される。第1のパルスコード変調信号211の相殺信号221は、第2のパルスコード変調信号212のパルスコード変調信号200(200)のパターン部203(識別部)の信号に重なりこの信号を相殺するタイミングで出力される。
同様に、図11(b)に示すように、第2のアンテナ(外側)102からパルスコード変調信号200(200)のパターン部203(識別部)の信号と、信号レベルの小さい(信号強さ小:0.8)相殺信号222とが出力される。第1のパルスコード変調信号212の相殺信号222は、第1のパルスコード変調信号211のパルスコード変調信号200(200)のパターン部203(識別部)の信号に重なりこの信号を相殺するタイミングで出力される。
なお、あるパルスコード変調信号とその次のパルスコード変調信号までの時間間隔は、例えば80msecである。従って、相殺信号とその次の相殺信号までの時間間隔も80msecである。
図12は、入退場管理システムの親局の構成を示すブロック図である。アンテナが4つの例である。
図12に示すように、親局300は、発信部301と、判別部302と、を備える。
発信部301は、信号出力制御部310と、出力選択部331〜324と、出力選択部331〜324にそれぞれ一対ずつ接続される出力レベル調整部331,332,341,342,351,352,361,362と、信号出力のタイミングを同調させる同調部371〜374と、アンテナ381〜384と、を備える。
信号出力制御部310は、第1のアンテナから第1のパルスコード変調信号211(図7参照)を出力している間、第2のパルスコード変調信号212(図7参照)のパターン部203(識別部)の信号を相殺する相殺信号221(図7参照)を出力する制御を行う。この場合、信号出力制御部310は、第1のパルスコード変調信号211より小さい強度(例えば、信号レベルを80%に低減)の相殺信号221を出力する。同様に、信号出力制御部310は、第2のアンテナから第2のパルスコード変調信号212(図7参照)を出力している間、第1のパルスコード変調信号211(図7参照)のパターン部203(識別部)の信号を相殺する相殺信号222(図7参照)を出力する制御を行う。この場合、信号出力制御部310は、第2のパルスコード変調信号212より小さい強度(例えば、信号レベルを80%に低減)の相殺信号222を出力する。
出力選択部331〜324は、出力レベル調整部331,332,341,342,351,352,361,362における出力レベルを選択する。ここでは、出力レベルは2段階である。
出力レベル調整部331,332,341,342,351,352,361,362は、それぞれ一対で、各パルスコード変調信号の信号レベルを出力レベル調整1(例えば、信号強さ大:1)又は出力レベル調整2(例えば、信号強さ小:0.8)のいずれかに調整する。
同調部371〜374は、出力レベルが調整された各パルスコード変調信号の信号出力のタイミングをアンテナ381〜384位置に合せて同調させる。
判別部302は、子局であるRFタグが送信する識別信号が、アンテナ381〜384のうちいずれのアンテナのパルスコード変調信号に対応するものであるか、また、信号受信の順序に基づいて、このRFタグが、いずれのアンテナ側から他方のアンテナ側に移動したのかを判別する。例えば、アンテナ381,382が、図3に示す第1のアンテナ(外側)101及び第2のアンテナ(内側)102である場合、判別部302は、子局であるRFタグが送信する識別信号が、第1のアンテナ(外側)101のパルスコード変調信号に対応するものであるか、第2のアンテナ(内側)102のパルスコード変調信号に対応するものであるか、さらに、信号受信の順序に基づいて、このRFタグが、第1のアンテナ101の側から第2のアンテナ102の側に移動したのか、第2のアンテナ102の側から第1のアンテナ101の側に移動したのかを判別する。なお、アンテナ383,384は、別の入退場の境界に設置することができる。
以上説明したように、入退場管理システムは、入退場の境界に設置され、隣接する磁界が一部重畳する重畳エリアの存在する高周波磁気フィールドをそれぞれ形成する第1のアンテナ101及び第2のアンテナ102(図4参照)と、第1のアンテナ101を介して、プリアンブル部202(図6参照)、パターン部203及びデータ部204を有する第1のパルスコード変調信号211(図7参照)を所定の強度で送信するとともに、第2のアンテナ102を介して、プリアンブル部202、パターン部203及びデータ部204を有する第2のパルスコード変調信号212を所定の強度で送信する発信部301と、を備える親局300と、第1及び第2のパルスコード変調信号211,212を受信すると自身のタグ識別情報を含めて識別信号として送信する子局であるRFタグと、を備える。発信部301(図12参照)は、第1のアンテナ101から第1のパルスコード変調信号211を出力している間、第2のパルスコード変調信号212のパターン部203の信号を相殺する相殺信号221(図7参照)を出力する。この場合、発信部301は、第1のパルスコード変調信号より小さい強度の相殺信号221を出力する。
この構成により、重畳エリア131では、2つのパルスコード変調信号のプリアンブル部202(図7参照)とそれに続くパターン部203(識別部)(パルスコード変調信号の所定部分)の信号も重畳されるが、この際、相殺信号221,222(図7参照)によってパターン部203(識別部)を確実に破壊してしまうので、重畳エリア131を検知不感エリアとすることができる。したがって、第1のアンテナ101の高周波磁気フィールド(外側子局検出範囲エリア111)と第2のアンテナ102の高周波磁気フィールド(内側子局検出範囲エリア112)を扉31の近辺のみに限定することができる。その結果、廊下のような比較的狭い箇所であってもアンテナを設置することができ、RFタグの位置の検出範囲を限定することができる。
更に、従来は、パルスコード変調信号と相殺信号とが同強度であったため、発信源から球状に広がる電波の性質上、例えば扉の内外にアンテナを配置するようなケース、つまりアンテナの配置間隔が狭い場合は、互いの電波が同じ程度の強度で重畳するエリアが大きく、扉近傍においてRFタグを検知することは困難であった。
しかし本実施形態のように、パルスコード変調信号211,212を出力する場合と相殺信号221,222を出力する場合とで、信号強度を変化させる制御により、扉近傍の検知不感エリアを従来よりも小さくし、扉近傍までRFタグ3の検知が可能な精度の良い入退室管理システムを構築することが可能となる。
なお、本発明は、上記各実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、適宜その構成を変更することができる。
上記した実施形態例は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
30a 扉脇
31 扉
61,62 扉枠
101,141 第1のアンテナ
102,142 第2のアンテナ
111,151 外側子局検出範囲エリア
112,152 内側子局検出範囲エリア
121,131,161 重畳エリア
201 キャリアバースト部
202 プリアンブル部
203 パターン部(識別部)
204 データ部
300 親局
301 発信部
302 判別部
310 信号出力制御部
321〜324 出力選択部
331,332,341,342,351,352,361,362 出力レベル調整部
371〜374 同調部
381〜384 アンテナ
上記課題を解決するために、本発明の入退場管理システムは、入退場の境界に設置され、隣接する磁界が一部重畳する重畳エリアの存在する高周波磁気フィールドをそれぞれ形成する第1及び第2のアンテナと、前記第1のアンテナを介して、プリアンブル部、識別部及びデータ部を有する第1のパルスコード変調信号を所定の強度で送信するとともに、前記第2のアンテナを介して、プリアンブル部、識別部及びデータ部を有する第2のパルスコード変調信号を所定の強度で送信する発信部と、を備える親局と、前記第1及び第2のパルスコード変調信号を受信すると自身のタグ識別情報を送信する子局であるRFタグと、を備え、前記発信部は、前記第1のアンテナから前記第1のパルスコード変調信号と、前記第2のパルスコード変調信号の前記識別部の信号を相殺する相殺信号とを出力するとともに、前記第1のアンテナに出力させる送信強度を、前記パルスコード変調信号の送信強度が前記相殺信号の送信強度よりも大きくなるように制御することを特徴とする。

Claims (5)

  1. 入退場の境界に設置され、隣接する磁界が一部重畳する重畳エリアの存在する高周波磁気フィールドをそれぞれ形成する第1及び第2のアンテナと、
    前記第1のアンテナを介して、プリアンブル部、識別部及びデータ部を有する第1のパルスコード変調信号を所定の強度で送信するとともに、前記第2のアンテナを介して、プリアンブル部、識別部及びデータ部を有する第2のパルスコード変調信号を所定の強度で送信する発信部と、を備える親局と、
    前記第1及び第2のパルスコード変調信号を受信すると自身のタグ識別情報を送信する子局であるRFタグと、を備え、
    前記発信部は、
    前記第1のアンテナから前記第1のパルスコード変調信号と、前記第2のパルスコード変調信号の前記識別部の信号を相殺する相殺信号とを出力することを特徴とする入退場管理システム。
  2. 前記発信部は、
    所定周期毎に前記第1のパルスコード変調信号と前記相殺信号とを出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の入退場管理システム。
  3. 前記相殺信号の送信強度は、
    前記第1のパルスコード変調信号の送信強度より小さい
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の入退場管理システム。
  4. 前記第1及び/又は第2のアンテナは、入退場の境界に設置された扉枠を含むゲートに配設されたループ状アンテナである
    ことを特徴とする請求項1に記載の入退場管理システム。
  5. 前記親局は、
    前記RFタグが送信する識別信号が、前記第1のパルスコード変調信号に対応するものであるか、前記第2のパルスコード変調信号に対応するものであるか、さらに、信号受信の順序に基づいて、前記RFタグが、前記第1のアンテナの側から前記第2のアンテナの側に移動したのか、前記第2のアンテナの側から前記第1のアンテナの側に移動したのかを判別する判別部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の入退場管理システム。
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