JP2015227812A - 差圧検出/ほう酸水注入系配管の修理方法およびこの修理方法で修理された差圧検出/ほう酸水注入系配管を備える原子炉 - Google Patents
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Abstract
【課題】DP/LC配管系統の炉内部分の交換が困難な状況下で、DP/LC配管系統の健全性を向上させる。【解決手段】炉外二重管の修理方法は、圧力容器13を貫通して設けられ、圧力容器外側の炉外二重配管39、圧力容器内側の炉内二重配管38、圧力容器13を貫通して炉外二重配管39および炉内二重配管38が接続された貫通部を有する差圧検出/ほう酸水注入系配管の修理方法において、既設の炉外二重配管39を切断して除去する切断ステップと、切断してできる切断部に除去された炉外二重配管39に代わる新規の炉外二重配管46を接続して貫通部および炉内二重配管38と連通させる連通ステップと、を含む。【選択図】 図4
Description
本発明の実施形態は、原子炉圧力容器に設置される差圧検出/ほう酸水注入系配管の修理方法に関する。
原子力発電施設の原子炉圧力容器(以下、単に「圧力容器」という)には、炉心差圧を監視するとともに炉心に液状中性子吸収材を注入する反応制御装置が備えられている。
この反応制御装置は、一般に、注入配管および差圧検出配管の2本の配管から構成される、いわゆる差圧検出/ほう酸水注入系配管(DP/LC配管)である。
この反応制御装置は、一般に、注入配管および差圧検出配管の2本の配管から構成される、いわゆる差圧検出/ほう酸水注入系配管(DP/LC配管)である。
通常運転時には、これら2本の配管は、その内部が炉水で満たされており、それぞれの開口部の位置における炉水の圧力を測定している。
そして、核反応を抑制する制御棒の挿入が不能となった場合に、注入配管から、ほう酸水溶液などの液状中性子吸収材を注入して炉心の反応を停止させる。
そして、核反応を抑制する制御棒の挿入が不能となった場合に、注入配管から、ほう酸水溶液などの液状中性子吸収材を注入して炉心の反応を停止させる。
この2本の配管は、圧力容器の内部で二重配管(炉内二重配管)となって合流する。
この炉内二重配管のうち、内管は、圧力容器の炉底部に設けられた貫通ノズルを貫通して炉外に延長される。
一方、炉内二重配管の外管は、貫通ノズルに接続されて、この貫通ノズルに溶接によって固定される。
この炉内二重配管のうち、内管は、圧力容器の炉底部に設けられた貫通ノズルを貫通して炉外に延長される。
一方、炉内二重配管の外管は、貫通ノズルに接続されて、この貫通ノズルに溶接によって固定される。
また、圧力容器の外部において、貫通ノズルを貫通した内管は、貫通ノズルに溶接によって固定される配管に被覆されて二重配管(炉外二重配管)となる。
この炉外二重配管は、L字状に屈曲してから、圧力容器に接続されてない他端で、内管と外管とが再度分岐して他の配管に接続される。
この炉外二重配管は、L字状に屈曲してから、圧力容器に接続されてない他端で、内管と外管とが再度分岐して他の配管に接続される。
炉外二重配管を含むDP/LC配管の全部を取り替える方法については、従来から提案がなされている。
従来では、DP/LC配管の交換は、炉心シュラウドの交換に伴って行なわれていた。
DP/LC配管のうち炉内二重配管は構造が複雑で、また圧力容器外へ流体連通していることから、圧力容器内の炉水や周辺の炉内構造物が取り除かれないと、作業が困難であったからである。
また、DP/LC配管に対する健全性要求の観点からも、炉心シュラウド交換と同時に交換する程度の頻度(例えば、三十年に一度程度)で問題がなかった。
DP/LC配管のうち炉内二重配管は構造が複雑で、また圧力容器外へ流体連通していることから、圧力容器内の炉水や周辺の炉内構造物が取り除かれないと、作業が困難であったからである。
また、DP/LC配管に対する健全性要求の観点からも、炉心シュラウド交換と同時に交換する程度の頻度(例えば、三十年に一度程度)で問題がなかった。
しかし、近年は原子力プラントの健全性向上の要求が高まっており、DP/LC配管についても、従来よりも高いレベルで健全性を担保することが求められている。
このため、炉内二重配管の交換が困難な状況下であっても、DP/LC配管系統としての健全性を向上することが可能な工法が求められている。
このため、炉内二重配管の交換が困難な状況下であっても、DP/LC配管系統としての健全性を向上することが可能な工法が求められている。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、DP/LC配管系統の炉内部分の交換が困難な状況下で、DP/LC配管系統の健全性を向上させることを目的とする。
本実施形態にかかる差圧検出/ほう酸水注入系配管の修理方法は、原子炉圧力容器を貫通して設けられ、原子炉圧力容器外側の炉外二重配管、前記原子炉圧力容器内側の炉内二重配管、前記原子炉圧力容器を貫通して前記炉外二重配管および前記炉内二重配管が接続された貫通部を有する差圧検出/ほう酸水注入系配管の修理方法において、既設の前記炉外二重配管を切断して除去する切断ステップと、前記切断してできる切断部に除去された前記炉外二重配管に代わる新規の炉外二重配管を接続して前記貫通部および前記炉内二重配管と連通させる連通ステップと、を含む。
本発明により、DP/LC配管の炉内部分の交換が困難な状況下であっても、DP/LC配管系統の健全性を向上することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態にかかる差圧検出/ほう酸水注入系配管の修理方法(以下、単に「修理方法」という)が適用される沸騰水型原子炉(BWR)10の断面図である。
なお、図1のBWR型原子炉10は、修理方法が適用される一例であり、二重配管を有するDP/LC配管31を備える他の形態の原子炉にも適用することができる。
図1は、実施形態にかかる差圧検出/ほう酸水注入系配管の修理方法(以下、単に「修理方法」という)が適用される沸騰水型原子炉(BWR)10の断面図である。
なお、図1のBWR型原子炉10は、修理方法が適用される一例であり、二重配管を有するDP/LC配管31を備える他の形態の原子炉にも適用することができる。
BWR型原子炉10の圧力容器13に炉心15が設けられ、この炉心15を囲む炉心シュラウド16と圧力容器13との間にスリーブ状あるいは環状のダウンカマ部11が形成される。このダウンカマ部11には複数台のジェットポンプ12が周方向に沿って設けられ、このジェットポンプ12により圧力容器13内の一次冷却材を炉心下部プレナム17から炉心15内に強制循環させる。
炉心15の上方には炉心上部プレナム18を覆うシュラウドヘッド20が設けられ、シュラウドヘッド20の上方に気水分離器21がスタンドパイプ22を介して設けられる。気水分離器21の上方には蒸気乾燥器24が設けられ、気水分離器21で気水分離された蒸気を乾燥させ、主蒸気として主蒸気系を通して図示しない蒸気タービンに供給し、蒸気タービンを駆動させている。
一方、炉心15には、炉心15を構成する燃料集合体の間隙に差し込まれるように、中性子吸収材からなる制御棒26が配置されている。
実施形態にかかる修理方法が適用されるDP/LC配管31は、図1に示されるように、炉心シュラウド16の内側に、炉心シュラウド16の側面に沿って設けられる。
実施形態にかかる修理方法が適用されるDP/LC配管31は、図1に示されるように、炉心シュラウド16の内側に、炉心シュラウド16の側面に沿って設けられる。
ここで、図2は、DP/LC配管31の構造を示した斜視図である。
DP/LC配管31は、一般に、注入配管32および差圧検出配管33の2本の配管から構成される。
注入配管32および差圧検出配管33は、いずれも、炉心シュラウド16の内側面に垂直方向に並べて設置された複数のサポート板34を貫通して固定される。
DP/LC配管31は、一般に、注入配管32および差圧検出配管33の2本の配管から構成される。
注入配管32および差圧検出配管33は、いずれも、炉心シュラウド16の内側面に垂直方向に並べて設置された複数のサポート板34を貫通して固定される。
また、差圧検出配管33は、最上部のサポート板34のさらにその上の炉心支持板36まで貫通して固定される。
一方、注入配管32の上端は、炉心支持板36を貫通しない高さで固定される。
差圧検出配管33は上端が、注入配管32は開口部47でそれぞれ開口しており、圧力容器外で接続された差圧計にて差圧が計測可能とされている。
そして、不測の事態により制御棒26の挿入が不能となった際には、注入配管32から、液状中性子吸収材(例えばほう酸水)を注入する。
差圧検出配管33は上端が、注入配管32は開口部47でそれぞれ開口しており、圧力容器外で接続された差圧計にて差圧が計測可能とされている。
そして、不測の事態により制御棒26の挿入が不能となった際には、注入配管32から、液状中性子吸収材(例えばほう酸水)を注入する。
これら注入配管32および差圧検出配管33は、圧力容器13の内部で分岐管42によって炉内二重配管38となって合流する。
この炉内二重配管38のうち、内管41は、圧力容器13の炉底部に設けられた貫通ノズル44を貫通して炉外に延長される。
この炉内二重配管38のうち、内管41は、圧力容器13の炉底部に設けられた貫通ノズル44を貫通して炉外に延長される。
一方、炉内二重配管38の外管38a(38)は、貫通ノズル44に接続されて、この貫通ノズル44に溶接27(図4)によって固定される。
また、圧力容器13の外部において、貫通ノズル44を貫通した内管41は、貫通ノズル44に溶接27によって固定される配管39a(39)に被覆されて炉外二重配管39となる。
この炉外二重配管39は、L字状に屈曲してから、圧力容器13に接続されてない他端で、内管41と外管39aとが再度分岐して他の配管(図示せず)に接続され、その先は二重管構造ではなくなる。
また、圧力容器13の外部において、貫通ノズル44を貫通した内管41は、貫通ノズル44に溶接27によって固定される配管39a(39)に被覆されて炉外二重配管39となる。
この炉外二重配管39は、L字状に屈曲してから、圧力容器13に接続されてない他端で、内管41と外管39aとが再度分岐して他の配管(図示せず)に接続され、その先は二重管構造ではなくなる。
次に、実施形態にかかる修理方法について、図3のフローチャートを用いて説明する。
実施形態にかかる修理方法は、図1から図3に示されるように、圧力容器13を貫通して設けられ、圧力容器外側の炉外二重配管39、圧力容器内側の炉内二重配管38、圧力容器13を貫通して炉外二重配管39および炉内二重配管38が接続された貫通部を有する差圧検出/ほう酸水注入系配管の修理方法において、既設の炉外二重配管39を切断して除去する切断ステップと、切断してできる切断部51に除去された炉外二重配管39に代わる新規の炉外二重配管46(新設管46)を接続して貫通部および炉内二重配管38と連通させる連通ステップと、を含む。
実施形態にかかる修理方法は、図1から図3に示されるように、圧力容器13を貫通して設けられ、圧力容器外側の炉外二重配管39、圧力容器内側の炉内二重配管38、圧力容器13を貫通して炉外二重配管39および炉内二重配管38が接続された貫通部を有する差圧検出/ほう酸水注入系配管の修理方法において、既設の炉外二重配管39を切断して除去する切断ステップと、切断してできる切断部51に除去された炉外二重配管39に代わる新規の炉外二重配管46(新設管46)を接続して貫通部および炉内二重配管38と連通させる連通ステップと、を含む。
ここで、貫通部とは、圧力容器13に設けられた貫通ノズル44、この貫通ノズル44を貫通する内管41、または炉外二重配管39であって貫通ノズル44との接続部分の近傍のことである。
貫通部は、これらの部材のいずれであってもよく、修理作業における環境または老朽箇所の位置によって適宜決定される。
貫通部は、これらの部材のいずれであってもよく、修理作業における環境または老朽箇所の位置によって適宜決定される。
切断ステップは、既設の炉外二重配管39を切断して除去する。
切断ステップは、例えば、図3に示すように、炉外二重配管39の内管41および外管39aともに同一の位置で切断する切断ステップ(S11)と、切断部51から一定長ずらして外管39aのみを切断して内管41を露出させる露出ステップ(S12)と、から構成される。
切断ステップは、例えば、図3に示すように、炉外二重配管39の内管41および外管39aともに同一の位置で切断する切断ステップ(S11)と、切断部51から一定長ずらして外管39aのみを切断して内管41を露出させる露出ステップ(S12)と、から構成される。
切断ステップ(S11)では、図3に示されるように、圧力容器13に設けられた貫通ノズル44に一端が接続された炉外二重配管39を切断する。
ここで、図4は、実施形態にかかる修理方法における炉外二重配管39の切断箇所の説明図である。
切断ステップ(S11)において、その内管41および外管39aともに同一の位置である破線A−Aで切断する。
ここで、図4は、実施形態にかかる修理方法における炉外二重配管39の切断箇所の説明図である。
切断ステップ(S11)において、その内管41および外管39aともに同一の位置である破線A−Aで切断する。
なお、炉外二重配管39を取り替える際、炉外二重配管39の内部の炉水は除去されている必要がある。
そこで、まず、圧力容器13の炉水の水位を、注入配管32および差圧検出配管33の開口部47(47a,47b)のうち最低位のものより低い位置まで下げる。
そして、炉外二重配管39に満たされた炉水を排出してから切断ステップ(S11)を実施する。
そこで、まず、圧力容器13の炉水の水位を、注入配管32および差圧検出配管33の開口部47(47a,47b)のうち最低位のものより低い位置まで下げる。
そして、炉外二重配管39に満たされた炉水を排出してから切断ステップ(S11)を実施する。
露出ステップ(S12)では、切断されてできる炉外二重配管39の切断部51から一定長ずらして外管39aのみを切断して内管41を露出させる。
外管39aは、例えば図4に示されるように、切断部51から数cm程度上部の破線B−Bの位置で切断される。
外管39aは、例えば図4に示されるように、切断部51から数cm程度上部の破線B−Bの位置で切断される。
このように切断ステップ(S11)に続いて露出ステップ(S12)を実施することで、切断部51を、短時間で後続の連通ステップを実施しやすい形状にすることができる。
連通ステップは、除去された炉外二重配管39に代わる新設管46を切断してできる切断部51に接続して貫通部および炉内二重配管38と連通させる。
連通ステップは、例えば、切断部51の既設の内管41と、新規の炉外二重配管46の内管(新設管内管)46b(46)とを溶接接続する内管溶接ステップ(S13)と、円筒管が軸方向に分割された形状で、既設の外管39aおよび新規の炉外二重配管の外管(新設管外管)46a(46)の端部間の長さLと略同一の長さを有する分割配管52によって、既設の外管39aと新規の炉外二重配管46の外管46aとを接続して、既設の内管41および新規の炉外二重配管46の内管46bを被覆する被覆ステップ(S16)と、から構成される。
連通ステップは、例えば、切断部51の既設の内管41と、新規の炉外二重配管46の内管(新設管内管)46b(46)とを溶接接続する内管溶接ステップ(S13)と、円筒管が軸方向に分割された形状で、既設の外管39aおよび新規の炉外二重配管の外管(新設管外管)46a(46)の端部間の長さLと略同一の長さを有する分割配管52によって、既設の外管39aと新規の炉外二重配管46の外管46aとを接続して、既設の内管41および新規の炉外二重配管46の内管46bを被覆する被覆ステップ(S16)と、から構成される。
内管溶接ステップ(S13)では、切断部51の既設の内管41と、新設管内管46b(46)とを溶接接続する。
ここで、図5は、内管41を新たに接続したときの接続箇所53における炉外二重配管39の縦断面図である。
圧力容器13の近傍における作業時間を短時間にするために、図5に示されるように、炉外二重配管39の内管41および新設管内管46bから順に溶接する。
ここで、図5は、内管41を新たに接続したときの接続箇所53における炉外二重配管39の縦断面図である。
圧力容器13の近傍における作業時間を短時間にするために、図5に示されるように、炉外二重配管39の内管41および新設管内管46bから順に溶接する。
ところで、炉外二重配管39は、二重配管であることに加えて、L字状の屈曲部48を有することも、二重配管のみの取り替えを困難なものとする原因となっている。
そこで、新設管46として、予め新設管内管46bおよび新設管外管46aを予め二重構造に組み合わされたものを用いる。
このように新設管46を予め二重構造に組み合わせたものを使用することで、圧力容器13の近傍における組み合わせおよび溶接の時間を最小限にすることができる。
そこで、新設管46として、予め新設管内管46bおよび新設管外管46aを予め二重構造に組み合わされたものを用いる。
このように新設管46を予め二重構造に組み合わせたものを使用することで、圧力容器13の近傍における組み合わせおよび溶接の時間を最小限にすることができる。
また、必要に応じて、二重構造に組み合わされた新設管46も、切断部51と溶接される一端において、内管41が新設管外管46aから突出する長さにしておくこともできる。
このように切断部51の内管41および新設管内管46bをいずれも露出させることで、溶接箇所に対して水平な視線で作業をすることができる。
つまり、接続箇所53を露出させることで、効率良く確実に溶接することができる。
このように切断部51の内管41および新設管内管46bをいずれも露出させることで、溶接箇所に対して水平な視線で作業をすることができる。
つまり、接続箇所53を露出させることで、効率良く確実に溶接することができる。
そして、切断部51の内管41および新設管内管46bが接続された状態で、内管41の露出長Lを測定する(S14)。
この測定された露出長Lに基づいて、軸方向に分割された分割配管52の長さを調節する(S15)。
この測定された露出長Lに基づいて、軸方向に分割された分割配管52の長さを調節する(S15)。
また、図6は、露出された内管41および新設管内管46bを分割配管52で被覆したときの炉外二重配管39の縦断面図である。
被覆ステップ(S16)では、円筒管が軸方向に分割された形状で、既設の外管39aおよび新設管外管46aの端部間の長さ(露出長)Lと略同一の長さを有する分割配管52によって、既設の外管39aと新設管外管46aとを接続して、既設の内管41および新設管内管46bを被覆する。
切断されて残った外管39aおよび新設管外管46aに分割配管52を溶接することで、分割配管52も新設管外管46aの一部となる。
被覆ステップ(S16)では、円筒管が軸方向に分割された形状で、既設の外管39aおよび新設管外管46aの端部間の長さ(露出長)Lと略同一の長さを有する分割配管52によって、既設の外管39aと新設管外管46aとを接続して、既設の内管41および新設管内管46bを被覆する。
切断されて残った外管39aおよび新設管外管46aに分割配管52を溶接することで、分割配管52も新設管外管46aの一部となる。
そして、複数の分割配管52どうしも溶接することで、新設管外管46aとして内管41を完全に被覆する。
このように分割配管52を用いることで、溶接形状を単純なものにすることができるとともに、溶接箇所を最小限にすることができる。
すなわち、圧力容器13の近傍における作業時間を短時間にすることができる。
このように分割配管52を用いることで、溶接形状を単純なものにすることができるとともに、溶接箇所を最小限にすることができる。
すなわち、圧力容器13の近傍における作業時間を短時間にすることができる。
以上のように、実施形態にかかる修理方法によれば、炉外二重配管39のみを取り替えることにより、圧力容器13の内部へのアクセスせずにDP/LC配管系統の健全性を向上することができる。
また、上述したように、この炉外二重配管39を取り替えるための作業時間を短時間とすることができる。
また、上述したように、この炉外二重配管39を取り替えるための作業時間を短時間とすることができる。
また、分割配管52を用いることにより、新設管46の接続を少ない工数で行なうことが可能である。当該の配管が接続されている原子力プラントの底部は、多数の制御棒駆動機構ハウジングがあるため、下方の空間は非常に狭く、非常に作業性が悪い。このため、分割配管52を用いることで現場の作業が簡便かつ工数が抑制されることは効果的である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。
これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。
これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…BWR型原子炉、11…ダウンカマ部、12…ジェットポンプ、13…圧力容器、15…炉心、16…炉心シュラウド、17…炉心下部プレナム、18…炉心上部プレナム、20…シュラウドヘッド、21…気水分離器、22…スタンドパイプ、24…蒸気乾燥器、26…制御棒、27…溶接、31…差圧検出/ほう酸水注入系配管(DP/LC配管)、32…注入配管、33…差圧検出配管、34…サポート板、36…炉心支持板、38…炉内二重配管、38a…外管、39(39a)…炉外二重配管(炉外二重配管の外管)、41…内管、42…分岐管、44…貫通ノズル、46…新設管(新規の炉外二重配管)、46a(46)…新設管外管(新規の炉外二重配管の外管)、46b(46)…新設管内管(新規の炉外二重配管の内管)、47(47a,47b)…開口部、48…屈曲部、51…切断部、52…分割配管、53…接続箇所、L…露出長(外管および新設管外管の端部間の長さ)。
Claims (5)
- 原子炉圧力容器を貫通して設けられ、原子炉圧力容器外側の炉外二重配管、前記原子炉圧力容器内側の炉内二重配管、前記原子炉圧力容器を貫通して前記炉外二重配管および前記炉内二重配管が接続された貫通部を有する差圧検出/ほう酸水注入系配管の修理方法において、
既設の前記炉外二重配管を切断して除去する切断ステップと、
前記切断してできる切断部に除去された前記炉外二重配管に代わる新規の炉外二重配管を接続して前記貫通部および前記炉内二重配管と連通させる連通ステップと、
を含む差圧検出/ほう酸水注入系配管の修理方法。 - 前記切断ステップは、炉外二重配管の内管および外管ともに同一の位置で切断し、
前記切断部から一定長ずらして前記外管のみを切断して前記内管を露出させ、
前記連通ステップは、前記切断部の既設の内管と、新規の前記炉外二重配管の内管とを溶接接続し、
円筒管が軸方向に分割された形状で、既設の外管および新規の前記炉外二重配管の外管の端部間の長さと略同一の長さを有する分割配管によって、前記既設の外管と新規の前記炉外二重配管の外管とを接続して、
前記既設の内管および新規の前記炉外二重配管の内管を被覆する請求項1記載の差圧検出/ほう酸水注入系配管の修理方法。 - 新規の前記炉外二重配管は、前記切断部と接続される一端において側面からみて前記外管から前記内管が突出しているものを用いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の差圧検出/ほう酸水注入系配管の修理方法。
- 前記切断ステップの前に、前記炉内二重配管の最低位の開口部よりも低い位置まで前記原子炉圧力容器内の炉水の水位を下げる請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の差圧検出/ほう酸水注入系配管の修理方法。
- 請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の差圧検出/ほう酸水注入系配管の修理方法により修理された前記差圧検出/ほう酸水注入系配管を備える原子炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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