JP2015227706A - ホース接続用のコネクタ - Google Patents

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一隆 福島
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建一 福谷
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英二 小原
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Abstract

【課題】接続ホースの内周面に対して密着シール箇所を設定するホース接続用のコネクタにおいて長期間に亘って安定した連結性能を確保することができるコネクタを提供する。【解決手段】ニップル20にはガイド切欠き溝34が設けられている。スライドスリーブ51にはガイド凸部56とが設けられている。ガイド切欠き溝34は、嵌め込まれたガイド凸部56の相対的な周方向の移動を規制することにより、スライドスリーブ51のスライドさせるように機能する。ニップル20に対するスライドスリーブ51の相対的な移動は、差込方向だけの動きとすることができる。弾性パッキング40の弾性変形を接続ホース13の内周面16に向けて撓むだけの好適な弾性変形とすることができ、接続ホース13の内周面16に密着する密着シール性能をさらに高めることができる。【選択図】図8

Description

本発明は、流体供給元と流体供給先との間を接続ホースにより連結するにあたり接続ホースのホース端部と連結対象との間に介在されるホース接続用のコネクタに関する。
近年、流体供給元と流体供給先との間を連結するにあたっては、取扱いのし易さから樹脂製の接続ホースが利用されるようになってきている。また、この接続ホースを連結対象に連結させるにあたっては、ホース接続用のコネクタをホース端部と連結対象との間に介在させて互いを連結させている。このようなホース接続用のコネクタの構造としては、例えば、接続ホースの内部にニップルを配置させ、接続ホースの外周面をホースバンドなどで締め付けるものが知られている。このようなコネクタの構造によれば、接続ホースの内周面をニップルの外周面に密着させることによって互いの間に密着シール箇所を設けて互いを接続するものとなっている。
一方、上記した接続ホースにあっては、流体から受ける内部圧力や外部から受ける衝撃力などに対して破損しないように剛性が高められるものが知られている。例えば、この接続ホースにあっては、管状に延びる方向に沿って硬質樹脂がスパイラル状で封入されるなどして、接続ホースとしての剛性が高められるものが知られている。このような接続ホースにあっては、剛性が高められることにより耐久性が向上している。反面、このような接続ホースにあっては、高められた剛性により、接続ホースの内周面をニップルの外周面に密着させるための圧縮が困難なものとなってしまっていた。つまり、このような接続ホースにあっては、ホースバンドによる密着シール箇所の締付け不足が生じてしまう。このため、このような接続ホースにあっては、このような密着シール箇所を設けるにあたっては、逆の発想で密着シール箇所を設けるものが知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1にて開示されるコネクタでは、ニップルに保持される弾性部材を外側に拡がるように弾性変形させ、接続ホースの内周面に密着させて互いの間に密着シール箇所を設けるものとなっている。
実開平4−64688号公報
ところで、上記したコネクタにおいて弾性部材を外側に拡がるように弾性変形させるには、圧縮作用部材を螺旋回しすることにより弾性部材を圧縮することによる。このため、この圧縮される弾性部材には、圧縮以外の螺旋回し作用力が加わってしまう。このような螺旋回し作用力は、弾性部材に不要な捩れなどが生じさせてしまう不要なものである。つまり、このような不要な捩れが弾性部材に生じてしまうと、上記した密着シール箇所の密着性能を損なわせてしまうこととなりかねない。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、接続ホースの内周面に対して密着シール箇所を設定するホース接続用のコネクタにおいて、この密着シール箇所の密着シール性能を高めるようにして、長期間に亘って安定した連結性能を確保することができるコネクタを提供することにある。
上記した課題を解決するにあたって、本発明に係るホース接続用のコネクタは次の手段をとる。すなわち、本発明の第1の発明に係るホース接続用のコネクタは、連結したい連結対象に接続ホースを連結させるためにホース端部にニップルを取り付けるホース接続用のコネクタであって、前記ニップルは、前記連結対象に連結可能とされる連結部と、前記ホース端部から前記接続ホースの内部に遊嵌される差込筒部とを備え、前記差込筒部の外周面の差込先端側には、弾性を有して環状に成形される環状弾性部材が取り付けられると共に、該差込筒部の外周面の差込基端側には、該環状弾性部材を差込先端側に向けて押し込み押圧する押圧作用具が取り付けられており、前記環状弾性部材は、差込先端側の端縁が前記差込筒部に一体に設けられる端縁支持部に当接可能にされると共に、差込基端側の端縁が前記押圧作用具からの押圧により差込先端側に移動可能にされており、前記押圧作用具は、外周面に雄螺子部が設けられると共に差込先端側あるいは差込基端側に移動可能に前記差込筒部の外周に取り付けられる押圧スリーブと、該押圧スリーブの外周側に配置されると共に前記押圧スリーブの前記雄螺子部と螺合する雌螺子部が内周面に設けられる操作ナットとを備え、前記押圧スリーブと前記ニップルとの間には、前記差込筒部に対して該押圧スリーブが相対的に周方向に回転するのを規制する共回り規制部が設けられており、前記操作ナットを締付け回転させた場合には、該操作ナットは前記連結部と前記押圧スリーブとの間の距離を伸ばすように該押圧スリーブに作用し、該押圧スリーブは前記共回り規制部の規制を受けて共回りすることなく差込先端側に向けて移動し、該押圧スリーブの差込先端部は前記環状弾性部材の差込基端側の端縁を差込先端側へ移動させるように押圧し、差込先端側へ移動した前記環状弾性部材の差込基端側の端縁は前記端縁支持部に当接される該環状弾性部材の差込先端側の端縁との距離が縮まることにより、該環状弾性部材を前記接続ホースの内周面に向けて撓むように弾性変形させて、該環状弾性部材に該接続ホースの内周面に密着する密着シール部が形成される、ことを特徴とする。
この第1の発明に係るホース接続用のコネクタによれば、操作ナットを締付け回転させた場合には、操作ナットは連結部と押圧スリーブとの間の距離を伸ばすように押圧スリーブに作用し、押圧スリーブは共回り規制部の規制を受けて共回りすることなく差込先端側に向けて移動する。ここで押圧スリーブの差込先端部は、環状弾性部材の差込基端側の端縁を差込先端側へ移動させるように押圧する。これによって、環状弾性部材に対しての押圧スリーブの作用力は、環状弾性部材を撓ませるために押圧する方向のみにしか働かないものとなる。したがって、環状弾性部材の不要な弾性変形作用を無くして、環状弾性部材の弾性変形を接続ホースの内周面に向けて撓むだけの弾性変形とすることができ、密着シール性能が高められた密着シール部を形成することができる。このようにして、この第1の発明に係るホース接続用のコネクタによれば、長期間に亘って安定した連結性能を確保することができるコネクタとすることができる。なお、操作ナットを緩め回転させた場合にあっても、押圧スリーブを共回りさせることなく差込基端側に向けて移動させ、環状弾性部材の差込基端側の端縁への押圧を解除する。
また、第2の発明に係るホース接続用のコネクタは、前記第1の発明に係るホース接続用のコネクタにおいて、内周面に前記密着シール部が密着する前記接続ホースの外周面には、該接続ホースの外周面を支持可能とする外周面押圧手段が設けられている、ことを特徴とする。この第2の発明に係るホース接続用のコネクタによれば、外周面押圧手段により接続ホースの外周面を支持することができる。これによって、密着シール部による接続ホースの内周面に密着する密着シール性能を、より高めることができる。
また、第3の発明に係るホース接続用のコネクタは、前記第2の発明に係るホース接続用のコネクタにおいて、前記外周面押圧手段は、前記ニップルに対して相対的に支持されながら前記接続ホースの外周に配置される外周支持部材と、該外周支持部材に保持されながら前記接続ホースの前記外周面を把持する把持部材とを有し、前記外周支持部材と前記把持部材との間には、該把持部材の該外周支持部材に対する相対的に差込先端側への移動に伴い、前記接続ホースに噛み込むように該把持部材を内側に向けて移動させるガイド形状が設けられている、ことを特徴とする。この第3の発明に係るホース接続用のコネクタによれば、接続ホースがニップルから抜けそうになっても、接続ホースの外周面を把持する把持部材による把持力を高めて、接続ホースをニップルから抜け難いようにする。これによって、接続ホースの連結を良好に維持することができる。
また、第4の発明に係るホース接続用のコネクタは、前記第1から前記第3のいずれかの発明に係るホース接続用のコネクタにおいて、前記押圧スリーブの差込先端側の端縁および前記端縁支持部のいずれか一方もしくは両方には、前記環状弾性部材の端縁を前記差込筒部に対して当接保持するように該端縁に掛止するカエシ部が設けられている、ことを特徴とする。この第4の発明に係るホース接続用のコネクタによれば、カエシ部が環状弾性部材の端縁に掛止することによって、環状弾性部材の端縁を差込筒部に対して当接保持することができる。これによって、環状弾性部材の弾性変形を接続ホースの内周面に向けて撓むだけの好適な弾性変形とすることができる。
また、第5の発明に係るホース接続用のコネクタは、前記第1から前記第4のいずれかの発明に係るホース接続用のコネクタにおいて、前記密着シール部が凹凸形状をなすように設定されている、ことを特徴とする。なお、この密着シール部の凹凸形状としては、環状弾性部材をリング(カラー)を挟んで二つ並べて配置して二つの撓みにより凹凸形状をなすものであってもよいし、環状弾性部材の外周面にシボ加工やギザギザ加工の凹凸表面加工がされて撓み時にも凹凸表面が密着シール部をなすものであってもよい。つまり、『密着シール部の凹凸形状』としては、環状弾性部材自体の撓みを複数設けられることによる凹凸形状や、環状弾性部材の表面加工により設けられる凹凸形状のいずれであってもよい。この第5の発明に係るホース接続用のコネクタによれば、密着シール部が凹凸形状をなすことにより、接続ホースの内周面に密着する密着シール性能をさらに高めることができる。
また、第6の発明に係るホース接続用のコネクタは、前記第1から前記第5のいずれかの発明に係るホース接続用のコネクタにおいて、前記押圧スリーブの差込基端側の端部は、外部に露出されて前記連結部に対する該押圧スリーブの相対的な距離が目視確認可能となっている、ことを特徴とする。この第6の発明に係るホース接続用のコネクタによれば、連結部に対する押圧スリーブの相対的な距離が目視確認可能となっているので、操作ナットを締付け回転させた場合の押圧スリーブの差込先端側に向けた移動量を作業者は目で見て確認することができる。これによって、作業者は目で確認しながら操作ナットの締付け回転を行うことができる。つまり、操作ナットの締付け回転が十分に行われているか否かを、作業者は目視確認することができる。
また、第7の発明に係るホース接続用のコネクタは、前記第1から前記第6のいずれかの発明に係るホース接続用のコネクタにおいて、前記操作ナットの外周面には、該操作ナットを回転させるために用いる工具を係止させる工具係止部が設けられている、ことを特徴とする。この第7の発明に係るホース接続用のコネクタによれば、工具係止部が設けられているので、工具を用いて操作ナットの締付け回転あるいは緩め回転を行うことができる。これによって、コネクタ設置時の利便性に優れたものとなる。
第1の実施の形態のコネクタを示す一部切欠き断面図である。 図1のコネクタの分解状態を示す一部切欠き断面図である。 図2の(III)箇所を拡大して示す拡大断面図である。 スライドスリーブの雄螺子部箇所の(IV)-(IV)断面を示す断面図である。 図2のコネクタの一部組付け状態を示す一部切欠き断面図である。 図5の(VI)-(VI)断面矢視を示す断面図である。 弾性パッキングの取付け箇所を拡大して示す拡大断面図である。 図1のコネクタの締結状態を示す一部切欠き断面図である。 袋ナットを回転させる工具取付例を示す側面図である。 図9の袋ナットを示す正面図である。 図4のスライドスリーブの変形例を示す断面図である。 図11のスライドスリーブの組付例を示す一部切欠き断面図である。 図7の弾性パッキングの変形例を示す拡大断面図である。 図1のホースキャップの変形例である第4の実施の形態を示す一部切欠き断面図である。 図14のホースキャップの締結状態を示す一部切欠き拡大断面図である。 図1のホースキャップの変形例である第5の実施の形態を示す一部切欠き断面図である。 袋ナットを回転させる工具取付の第2の例を示す側面図である。 図17の袋ナットを示す正面図である。 袋ナットを回転させる工具取付の第3の例を示す側面図である。 図19の袋ナットを示す正面図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明に係るホース接続用のコネクタを実施するための実施の形態について説明する。先ず、第1の実施の形態のコネクタ10について図1〜図8を参照しながら説明する。なお、図1の断面図は、第1の実施の形態のコネクタ10を一部切り欠いて示している。図2の断面図は、図1のコネクタ10の分解状態を一部切り欠いて示している。図3の断面図は、図2の(III)箇所を拡大して示している。図4の断面図は、スライドスリーブ51の雄螺子部58箇所の断面を示している。図5の断面図は、図2のコネクタ10の一部組付け状態を一部切り欠いて示している。図6の断面図は、図5の(VI)-(VI)断面矢視を示している。図7の断面図は、弾性パッキング40の取付け箇所を拡大して示している。図8の断面図は、図1のコネクタ10の締結状態を一部切り欠いて示している。
図1に示すように、コネクタ10は、連結したい連結対象に接続ホース13を連結させるためのものであり、本発明に係るホース接続用のコネクタに相当する。なお、連結対象については図示されていないが、締結フランジ部22を連結対象に螺子締結させることによりニップル20自体は連結対象に一体にされる。また、このニップル20は、接続ホース13のホース端部14に取り付けられる。以下において説明する方向は、接続ホース13に基づいて設定される方向となっている。つまり、差込基端側は、図面に記載のとおり接続ホース13に対して差込方向の基端側となる図面左側である。差込先端側は、図面に記載のとおり接続ホース13に対して差込方向の先端側となる図面右側である。また、周方向は、接続ホース13の外周に沿った方向である。また、径方向は、接続ホース13の外周をなす外径に沿った方向であり、差込方向と直交する方向である。
第1の実施の形態の接続ホース13は、適宜に補強された接続ホースとなっている。すなわち、接続ホース13は、ホース本体131と補強繊維132と補強螺旋材133とを備える。ホース本体131は、材料に軟質塩化ビニルが選択されてホース状に成形されることにより形成される。ホース本体131自体には、ホース本体131の強度を高めるように、ポリエステル製の補強繊維132が埋め込まれている。この補強繊維132は、格子形をなすように網目を有してホース本体131に埋め込まれている。また、ホース本体131の外周面15には、ホース本体131と一体に接着される補強螺旋材133が設けられている。補強螺旋材133は、材料に硬質塩化ビニルが選択されて螺旋形に成形されてホース本体131に一体に接着されている。このため、補強螺旋材133が設けられる接続ホース13は、雄螺子として機能することもできる。これら補強繊維132および補強螺旋材133は、ホース本体131に一体に設けられることにより、接続ホース13としての剛性を高めている。なお、接続ホース13の内周面16は、補強螺旋材133が設けられる外周面15とは相違して円形の周面が連なる面一周面形状をなしている。
図2〜図5に示すように、コネクタ10は、概略、ニップル20と、弾性パッキング40と、押圧作用具50とを備える。なお、弾性パッキング40は、本発明に係る環状弾性部材に相当する。また、押圧作用具50は、本発明に係る押圧スリーブに相当するスライドスリーブ51と、本発明に係る操作ナットに相当する袋ナット71とを備える。ニップル20は、連結対象に連結可能とされる連結部21と、ホース端部14から接続ホース13の内部に遊嵌される差込筒部25とを備える。これら連結部21と差込筒部25とは、適宜の溶接により一体化されている。連結部21は、上記したように締結フランジ部22が設けられている。この締結フランジ部22には、周方向で適宜間隔を有して螺子止め孔23が複数設けられている。差込筒部25は、この連結部21から接続ホース13に向かって筒状に延びている。この差込筒部25は、連結部21と連接される箇所が差込筒部25の差込基端26として設定されている。また、逆側の接続ホース13を差し込み始める差込筒部25の端部が、差込筒部25の差込先端27として設定されている。
差込筒部25は、ホース端部14から接続ホース13の内部に差し込むことができる中空の筒状に形成されている。この接続ホース13に対する差込筒部25への差込みは、接続ホース13の内周面16に対して適宜のクリアランス(遊び)を有した差込みに設定されている。つまり、差込筒部25は、接続ホース13の内部に遊嵌されるものとなっている。具体的には、差込筒部25の外周面28の直径の長さは、接続ホース13の内周面16の直径の長さよりも、少なくとも弾性パッキング40の厚み量を許容する長さの差を有して設定されている。なお、特に図示していないが、差込筒部25の内周面29は、通常のニップルと同様の連なる面一周面形状をなしている。差込筒部25の差込基端26には、鍔部30が設けられている。鍔部30は、差込筒部25の外周面28よりも径方向外側に張り出される形状を有する。なお、後に詳述するが、この鍔部30には、コネクタ10の差込方向の長さを短縮させるように、スライドスリーブ51を収容する収容凹部31が設けられている。
収容凹部31は、スライドスリーブ51の差込基端部52の一部を収容可能に形成される。収容凹部31は、鍔部30の内部を、差込筒部25の延在方向に沿って差込先端側から差込基端側に向けて抉るようにして設けられている。つまり、鍔部30には、内部を中空とする周壁部32を有している。この周壁部32は、差込筒部25の外周面28から外側に向けて適宜の距離を隔てて差込空間320を設定している。この差込空間320は、収容凹部31の凹形をなすものであり、次に説明するスライドスリーブ51の差込基端部52の一部を収容可能とする。なお、この差込空間320を設定する収容凹部31は、差込筒部25の外周面28と面一に連なる内部周面33を有する。この内部周面33は、差込筒部25の外周面28と滑らかに連なっている。このため、差込筒部25の外周面28をスライドするスライドスリーブ51を、収容凹部31の内部(差込空間320)に滑らかに出入りさせることができるようになっている。
周壁部32には、ガイド切欠き溝34が設けられている。ガイド切欠き溝34は、スライドスリーブ51のスライドをガイドするためのものである。このガイド切欠き溝34は、周壁部32の先端縁321から連結部21側に向かって切り込み溝を入れるように設けられている。このガイド切欠き溝34は、周壁部32に、周方向等間隔で4つ設けられている。言い換えれば、ガイド切欠き溝34は、周壁部32において、周方向90度間隔で4つ設けられている。このガイド切欠き溝34には、後に説明するスライドスリーブ51のガイド凸部56が摺動可能に嵌め込まれる。
このガイド切欠き溝34は、嵌め込まれたガイド凸部56の相対的な周方向の移動を規制することにより、スライドスリーブ51のスライドさせるように機能する。つまり、差込筒部25に対するスライドスリーブ51の相対的なスライドは、周方向の回転を規制されるものとなっている。このようにニップル20に設けられるガイド切欠き溝34とスライドスリーブ51に設けられるガイド凸部56とは、本発明に係る共回り規制部に相当する機能を有している。なお、このガイド凸部56は、スライドスリーブ51の差込基端26側の端部に設定されていると共に、外部に目視確認可能に露出されている。このため、このガイド凸部56の連結部21に対する相対位置が、連結部21に対するスライドスリーブ51の相対的な距離を示すものとなっている。
また、差込筒部25の差込先端27には、後に説明する弾性パッキング40の抜けを規制する保持段差部35が設けられている。保持段差部35は、本発明に係る端縁支持部に相当する。保持段差部35は、差込筒部25の外周面28の一段外側へ張り出されるように差込筒部25に一体に形成されている。この保持段差部35は、弾性パッキング40の差込先端側端縁44を掛止するようにカエシ部36が設けられている。カエシ部36は、外側に向かうにしたがって差込先端27から差込基端26に向かうように返された形状を有する。このカエシ部36は、差込先端側端縁44を差込筒部25の外周面28に向けて当接保持するように、弾性パッキング40の差込先端側端縁44を掛止させる。
なお、保持段差部35は、ニップル20の成形と同時に成形されるものであってもよいが、別途で用意された環状のリング部材351をニップル20に合体させることにより設けられるものであってもよい。例えば図3に示すように、差込筒部25の差込先端27に雄螺子271を成形し、この雄螺子271に環状のリング部材351の雌螺子352を螺合させ、この環状のリング部材351により保持段差部35が設けられるものであってもよい。この環状のリング部材351には、カエシ部36の形状が予め設けられるものとなっている。また、このように螺合された環状のリング部材351については、ニップル20にカシメるように適宜に打ち込み変形させて(図示符号272箇所)、ニップル20との合体状態を高めるようにしてある。
差込筒部25の外周面28の差込先端27側には、弾性を有して環状に成形される弾性パッキング40が取り付けられる。この弾性パッキング40は、弾性変形可能な樹脂ゴムを環状に成形することにより形成される。また、この弾性パッキング40は、適宜の支持力を有しながら撓むことができる性質を有する。なお、この弾性パッキング40は、撓むことが可能な長さを有して成形されると共に、次に説明するスライドスリーブ51と略同様の厚みを有して成形されている。なお、この弾性パッキング40とスライドスリーブ51とが取り付けられた差込筒部25は、接続ホース13の内部に十分に入り込ませることができるようになっている。なお、この弾性パッキング40の内周面42は、差込筒部25の外周面28にぴったりと接するように設定されている。
図7に示すように、弾性パッキング40の外周面41は、外側に撓む弾性変形により密着シール部45をなす。この外周面41には凹凸形状の表面加工がなされている。具体的には、外周面41は差込方向で互い違いに周方向に延びる凹溝と凸条とが並列されて成形されている。これら凹溝と凸条とが互い違いで並列して設けられることにより、密着シール部45はギザギザの凹凸形状をなしている。この弾性パッキング40の差込基端側端縁43は、押圧作用具50のスライドスリーブ51の差込先端部53と当接可能にされている。また、この弾性パッキング40の差込先端側端縁44は、差込筒部25に一体にされる保持段差部35に当接可能にされている。
なお、弾性パッキング40の差込基端側端縁43は、スライドスリーブ51(押圧作用具50)の差込先端部53に当接されて押圧されることにより差込先端側に移動するようになっている。ここで、弾性パッキング40の差込先端側端縁44は、保持段差部35に当接支持されている。このため、弾性パッキング40の自然長距離は、押圧により移動した差込基端側端縁43により縮められたものとなる。この結果、弾性パッキング40は、径方向外側に張り出すように撓むように弾性変形する。このような弾性パッキング40の径方向外側に張り出す撓みは、接続ホース13の内周面16と密着可能とされる密着シール部45として機能させるように弾性パッキング40の外周面41の形状を変形させるものである。
ところで、差込筒部25の差込基端26近くには押圧作用具50が取り付けられている。押圧作用具50は、スライドスリーブ51と袋ナット71とを備え、スライドスリーブ51と袋ナット71との協働により弾性パッキング40を押圧する。なお、この押圧は、上記したように弾性パッキング40の差込基端側端縁43を、支持される差込先端側端縁44に向けて差込先端側に移動させるものである。スライドスリーブ51は、概略、螺子作用部55と差込部60とを差込方向で連接させていることにより形成される。このスライドスリーブ51は、差込先端27側あるいは差込基端26側に移動可能に差込筒部25の外周に嵌められている。この螺子作用部55と差込部60とは、差込筒部25の外周面28に面するように周方向全周に亘る環状に一体に成形されている。螺子作用部55は、ガイド凸部56と雄螺子部58とを備える。ガイド凸部56は、スライドスリーブ51の差込基端部52に設けられている。
このガイド凸部56は、上記したように、ニップル20のガイド切欠き溝34に摺動可能に嵌め込まれる。ガイド凸部56は、ポツ形の凸部を径方向の外側に突き出させるようにして形成される。このガイド凸部56は、上記したニップル20のガイド切欠き溝34ごとに対応して設けられている。すなわち、ガイド凸部56は、スライドスリーブ51の差込基端部52にて、周方向等間隔に4つ設けられている。言い換えれば、ガイド凸部56は、スライドスリーブ51の差込基端部52にて、周方向90度間隔で4つ設けられている。なお、このガイド凸部56以外のスライドスリーブ51の差込基端部52は、収容凹部31として形成される差込空間320の内部に収まるように周面形状を有して形成されている。
このガイド凸部56の差込先端側には、雄螺子部58が設けられている。この雄螺子部58は、次に説明する袋ナット71の雌螺子部76と螺合する雄螺子形状を有する。この螺合により、スライドスリーブ51に対して袋ナット71を相対的に螺旋回しすると、互いの配置関係は重なるように近づいたり離れたりする。また、雄螺子部58の差込先端側には、差込部60が設けられている。差込部60は、雄螺子部58から連接されると共に、差込筒部25の外周面28を摺接するような環状に成形されている。この差込部60の差込先端側の端縁は、スライドスリーブ51の差込先端部53として設定される。この差込先端部53は、弾性パッキング40の差込基端側端縁43に当接するように設定されている。この差込先端部53にも、上記した保持段差部35のカエシ部36と同様のカエシ部61が設けられている。すなわち、カエシ部61は、外側に向かうにしたがって差込基端部52から差込先端部53に向かうように返された形状を有する。このカエシ部61は、差込基端側端縁43を差込筒部25の外周面28に向けて当接保持するように、弾性パッキング40の差込基端側端縁43を掛止させる。
袋ナット71は、スライドスリーブ51の外周側に配置される。袋ナット71も、概ねスリーブ形状を有して形成される。袋ナット71は、概略、当接基端面75と、雌螺子部76と、工具係止部77と、連結部78とを備える。当接基端面75は、ワッシャ67を介して上記した周壁部32の先端縁321に当接する面である。このため、当接基端面75は、この袋ナット71の基端部711に設定されている。この当接基端面75は、ワッシャ67に当接支持可能な適宜の平面形状を有する。ワッシャ67は、周壁部32の先端縁321と当接基端面75との間に介在される。このワッシャ67は、先端縁321に対する当接基端面75の摺動を滑らかにするように機能する。これに対して、袋ナット71の先端部712には、後に説明するホースキャップ80を連結する連結部78が設けられている。この連結部78は、袋ナット71の先端部712の内周面74に、周方向に沿って凸条に延びるように形成されている。このように凸条をなす連結部78は、ホースキャップ80に設けられる凹溝部84に遊びを有して嵌め合わされ、袋ナット71とホースキャップ80とを連結する。なお、この凹溝部84は、凸条の連結部78が遊びを有して嵌め合わされているので、袋ナット71に対してホースキャップ80を相対的に回転させることができる。
また、袋ナット71の基端部711近くの内周面74には、雌螺子部76が設けられている。この雌螺子部76は、スライドスリーブ51の雄螺子部58と螺合する雌螺子形状を有する。また、この雌螺子部76の反対側の周面となる外周面73には、工具係止部77が周方向等間隔で4つ設けられている。この工具係止部77は、図9および図10に示す丸棒101を嵌合させる嵌合凹形状を有する。この工具係止部77は、袋ナット71を回転させるために用いる丸棒101を係止させるためのものである。図9および図10は、工具係止部77に丸棒101を嵌合させて回転させる際の側面図および正面図である。つまり、図9および図10に示すように、工具係止部77に丸棒101を嵌合させた場合には、この丸棒101を周方向で回すことにより、袋ナット71の締付け回転あるいは緩め回転をさせることができる。このように係止させる丸棒101は、袋ナット71の片側に取り付けて回すものであってもよいし、袋ナット71の両側に対で取り付けて回すものであってもよい。なお、この丸棒101は、袋ナット71を回転させるために用いる本発明に係る工具に相当する。
上記した内周面16に密着シール部45が密着する接続ホース13の外周面15には、接続ホース13の外周面15を支持可能とするホースキャップ80が設けられている。このホースキャップ80は、本発明に係る外周面押圧手段に相当し、接続ホース13の外周を周方向に覆うように設けられる。このホースキャップ80は、ニップル20の差込筒部25に対応して設けられる。つまり、ホースキャップ80は、内周面16が上記した密着シール部45により密着して押圧される接続ホース13を、外周面15から押さえ込むようにするように機能する。詳しく言えば、ホースキャップ80は、密着シール部45が密着して内周面16を押圧する接続ホース13の外周面15を変形させないように支持するように機能する。このため、接続ホース13の内周面16への密着シール部45の密着は、より高められるものとなっている。具体的には、ホースキャップ80は、概略、押圧内周面81と、ホース用雌螺子部82と、凹溝部84とを備える。押圧内周面81は、ホース本体131の外周面15と面接触可能な内周径を有して設定される。この押圧内周面81には、接続ホース13の補強螺旋材133を嵌合可能なホース用雌螺子部82が設けられている。このホース用雌螺子部82は、補強螺旋材133により雄螺子として機能する接続ホース13を螺合させる雌螺子として機能する。
凹溝部84は、上記した袋ナット71と連結させるためのものであり、ホースキャップ80の外周面83に周方向に亘って設けられている。凹溝部84は、上記した凸条をなす連結部78が遊びを有して嵌め合わせられるように、周方向に沿って凹溝を延ばすように形成されている。また、ホースキャップ80の差込基端86から凹溝部84の部分に亘って、等間隔で適宜の数のスリット87が設けられている。スリット87は、この凹溝部84と直交する方向(差込方向)に延びている。このため、スリット87のクリアランスを縮めるように、ホースキャップ80の差込基端86の周径自体を縮めることができる。また、図示符号88は、ホースキャップ80の内部に接続ホース13が配置されていることを確認できる確認窓である。なお、ホースキャップ80は、袋ナット71に対して相対的に回転させることができる。このため、雌螺子部として機能するホースキャップ80を回転させることにより、雄螺子として機能する接続ホース13の相対位置を適宜に決めることができる。つまり、ホースキャップ80を回転させることによって、接続ホース13をニップル20の差込筒部25に差し込ませることができる。
上記したコネクタ10によれば、次のような作用効果を奏することができる。すなわち、上記したコネクタ10によれば、袋ナット71を締付け回転させた場合には、袋ナット71は連結部21とスライドスリーブ51との間の距離を伸ばすようにスライドスリーブ51に作用する。ここで、スライドスリーブ51に設けられるガイド凸部56は、ニップル20に設けられるガイド切欠き溝34により周方向の移動が規制されている。これによって、袋ナット71に対するスライドスリーブ51の共回りを規制することができ、ニップル20に対するスライドスリーブ51の相対的な移動は、差込方向だけの動きとすることができる。具体的には、スライドスリーブ51は、袋ナット71と共回りすることなく差込先端27側に向けて移動する。
ここで、スライドスリーブ51の差込先端部53は、弾性パッキング40の差込基端側端縁43を差込先端27側へ移動させるように押圧する。これによって、弾性パッキング40に対してのスライドスリーブ51の作用力は、弾性パッキング40を撓ませるために押圧する方向のみにしか働かないものとなる。したがって、弾性パッキング40の不要な弾性変形作用を無くして、弾性パッキング40の弾性変形を接続ホース13の内周面15に向けて撓むだけの弾性変形とすることができる。つまり、弾性パッキング40は、衰えることのない十分な弾性力を発揮することができて、接続ホース13の内周面15に密着されることができる。これをもって、弾性パッキング40による密着シール部45の密着シール性能を高めることができて、長期間に亘って安定した連結性能を確保することができるコネクタとすることができる。なお、袋ナット71を緩め回転させた場合にあっても、スライドスリーブ51を共回りさせることなく差込基端26側に向けて移動させ、弾性パッキング40の差込基端側端縁43への押圧を解除する。
また、上記したコネクタ10によれば、ホースキャップ80により接続ホース13の外周面15を支持可能とする。これによって、密着シール部45による接続ホース13の内周面16に密着する密着シール性能を、より高めることができる。また、上記したコネクタ10によれば、カエシ部61が弾性パッキング40の端縁43,44に掛止することによって、弾性パッキング40の端縁43,44を差込筒部25に対して当接保持することができる。これによって、弾性パッキング40の弾性変形を接続ホース13の内周面16に向けて撓むだけの好適な弾性変形とすることができる。また、上記したコネクタ10によれば、密着シール部45が凹凸形状をなすことにより、接続ホース13の内周面16に密着する密着シール性能をさらに高めることができる。
また、上記したコネクタ10によれば、ガイド凸部56により連結部21に対するスライドスリーブ51の相対的な距離が目視確認可能となっているので、袋ナット71を締付け回転させた場合のスライドスリーブ51の差込先端27側に向けた移動量を作業者は目で見て確認することができる。これによって、作業者は目で確認しながら袋ナット71の締付け回転を行うことができる。つまり、袋ナット71の締付け回転が十分に行われているか否かを、作業者は目視確認することができる。また、上記したコネクタ10によれば、袋ナット71の外周面73には工具係止部77が設けられているので、丸棒101を用いて袋ナット71の締付け回転あるいは緩め回転を行うことができる。これによって、コネクタ10設置時の利便性に優れたものとなる。
[第2の実施の形態]
これ以降、上記した第1の実施の形態の変形例となる、第2〜第4の実施の形態を説明する。また、これ以降の説明において、上記した第1の実施の形態と同一構成あるいは同一機能を有して構成される箇所については、図面に同一符号あるいはアルファベットを付した同一符号が付されている。第2の実施の形態は、本発明に係る共回り規制部についての変形例である。図11の断面図は、図4のスライドスリーブ51の変形例となるスライドスリーブ51Aを示している。図12の一部切欠き断面図は、図11のスライドスリーブ51Aの組付例を示している。図11および図12に示すように、スライドスリーブ51Aには、ガイド切欠き溝34と略同様に機能する内周側ガイド凹部56Aが設けられている。また、ニップル20Aの差込筒部25Aには、ガイド凸部56と略同様に機能する嵌合凸条部251が設けられている。この嵌合凸条部251は、内周側ガイド凹部56Aに摺動可能に嵌め込まれる。つまり、ニップル20Aに設けられる嵌合凸条部251とスライドスリーブ51Aに設けられる内周側ガイド凹部56Aとは、本発明に係る共回り規制部に相当する機能を有している。なお、これら嵌合凸条部251と内周側ガイド凹部56Aにあっても、ニップル20Aとスライドスリーブ51Aとに対して周方向等間隔で4つ設けられている。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態は、本発明に係る環状弾性部材についての変形例である。図13の拡大断面図は、図7の弾性パッキング40の変形例としての弾性パッキング具46を示している。この弾性パッキング具46は、図13に示すように、2つの弾性パッキング40A,40Aと、これら2つの弾性パッキング40A,40Aの間に介装される介装カラー47とを備える。2つの弾性パッキング40A,40Aは、差込方向の長さは相違するが、上記した弾性パッキング40と略同様に形成される。この2つの弾性パッキング40A,40Aの間には、適宜の剛性を有する樹脂製の介装カラー47が配置されている。つまり、介装カラー47は、2つの弾性パッキング40A,40Aを弾性変形することなく支持することができる。このため、この弾性パッキング具46によれば、介装カラー47が支持する2つの弾性パッキング40A,40Aを弾性変形させることができる。具体的に言えば、2つの弾性パッキング40A,40Aのそれぞれの外周面41A,41Aは、外側に撓む弾性変形によりそれぞれ密着シール部45A,45Aをなす。なお、この第3の実施の形態によれば、上記した第1の実施の形態と比較して、密着シール部45A,45Aを2箇所となる複数に設定できる利点と、凹凸形状をなして接続ホース13の内周面16に密着シール部45Aを密着させることができるという利点とを有する。
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態は、本発明に係る外周面押圧手段についての変形例である。図14の一部切欠き断面図は、図1のホースキャップ80の変形例としてのホースキャップ80Aを示している。図15の一部切欠き拡大断面図は、図14のホースキャップ80Aの締結状態を示している。この第4の実施の形態では、上記した接続ホース13とは相違する接続ホース13Aを連結対象に連結させるものとなっている。この接続ホース13Aの外周面15は、滑らかに連なる周面形状(外周面がフラット)を有している。ちなみに、接続ホース13Aは、補強繊維132は埋め込まれず、ホース本体131の内部に金属製の補強螺旋材133Aのみが埋め込まれている。この第4の実施の形態のホースキャップ80Aは、このような接続ホース13Aを接続するための構造が設けられている。
すなわち、ホースキャップ80Aは、変形可能な柔らかな樹脂により成形されていると共に、キャップバンド98が取り付けられている。このホースキャップ80Aの押圧内周面81のうち、密着シール部45が設けられる箇所に対応する箇所には、適宜の凹凸をなすギザギザ周面部85が設けられている。また、このギザギザ周面部85の反対側のホースキャップ80Aの外周面83には、キャップバンド98を取り付けるバンド取付け部89が設けられている。このバンド取付け部89には、適宜に締付け可能な締結具として機能するキャップバンド98が取り付けられている。このキャップバンド98としては、広く利用されるステンレス製のホースバンドが選択されている。このキャップバンド98は、接続ホース13Aを差込筒部25に差し込む際は図14に示すように緩められており、差し込んだ接続ホース13Aを締め付けると図15に示すような締結状態となる。このため、このホースキャップ80Aには、キャップバンド98の締付け或いは緩めに対応する締付けスリット89が設けられている。このような第4の実施の形態にあっても、第1の実施の形態と略同様の作用効果を奏することができる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明に係る外周面押圧手段の別の変形例について説明する。図16の一部切欠き断面図は、上記したホースキャップ80,80Aとは相違する変形例としてのホースキャップ90Bを示している。この第5の実施の形態では、上記した接続ホース13,13とは相違する接続ホース13Bを連結対象に連結させるものとなっている。この接続ホース13Bの外周面15は、滑らかに連なる周面形状(外周面がフラット)を有している。ちなみに、この接続ホース13Bは、上記した接続ホース13,13Aと相違し、ホース本体131の内部に補強繊維132のみが埋め込まれている。なお、この接続ホース13Bには、補強螺旋材133,133Aは設けられていない。この第5の実施の形態のホースキャップ90Bは、このような接続ホース13Bを接続するための構造が設けられている。
すなわち、ホースキャップ90Bは、キャップ本体91Bと、キャップ本体91Bとに保持されながら接続ホース13Bの外周面15を把持する把持部材94Bとを備える。キャップ本体91Bは、本発明に係る外周支持部材に相当する。このキャップ本体91Bは、上記したように袋ナット71に連結させるための凹溝部84が設けられている。この凹溝部84には、上記した凸条をなす袋ナット71の連結部78が遊びを有して嵌め合わせられる。ここで袋ナット71は、ニップル20に対して相対的に支持される。このため、このキャップ本体81Bも、ニップル20に対して相対的に支持される。このキャップ本体91Bは、接続ホース13Bの外周に配置され、把持部材94Bを保持するための保持凹部92Bが設けられている。この保持凹部92Bには、差込先端側に向かうにしたがって内側に傾斜する傾斜ガイド面93Bが設けられている。
保持凹部92Bには、把持部材94Bの一部となる把持部本体940が収容される。この把持部本体940は、外周面にガイド摺接面95Bが設けられると共に、内周面に把持用ギザギザ面97Bが設けられている。ガイド摺接面95Bは、上記した保持凹部92Bの傾斜ガイド面93Bと摺接可能に設定されている。また、把持用ギザギザ面97Bは、接続ホース13Bの外周面15を把持可能なギザギザ形状を有する。また、この把持部本体940には、適宜の等間隔で拡縮スリット96Bが設けられている。つまり、ガイド摺接面95Bが傾斜ガイド面93Bに摺接して内側に押されると、把持用ギザギザ面97Bは接続ホース13Bの外周面15に噛み込むこととなる。この把持用ギザギザ面97Bも、密着シール部45が設けられる箇所に対応して設定されている。なお、これら傾斜ガイド面93Bとガイド摺接面95Bとが本発明に係るガイド形状に相当し、把持部材94Bのキャップ本体91Bに対する相対的に差込先端側への移動に伴い、接続ホース13Bに噛み込むように把持部材94Bを内側に向けて移動させることができる。つまり、このような構成によれば、接続ホース13Bがニップル20から抜けそうになっても、接続ホース13Bの外周面15を把持する把持部材94Bによる把持力を高める。したがって、接続ホース13Bをニップル20から抜け難いようにして、接続ホース13Bの連結を良好に維持することができる。
次に、本発明に係る工具係止部の変形例を2つ挙げて説明する。すなわち、図17および図18は、袋ナット71Aを回転させる工具取付の第2の例を示している。この第2の例の工具係止部77Aは、図17および図18に示すプラスドライバ102を掛止させる掛止孔形状を有する。この工具係止部77Aの掛止孔形状は、袋ナット71Aの回転接線方向に延びるように設定されている。これにより、工具係止部77Aにプラスドライバ102の柄の部分を差し込むようにしてプラスドライバ102を周方向で回すことにより、袋ナット71Aの締付け回転あるいは緩め回転をさせることができる。このように掛止させるプラスドライバ102は、袋ナット71Aの片側に取り付けて回すものであってもよいし、袋ナット71の両側に対で取り付けて回すものであってもよい。なお、このプラスドライバ102は、袋ナット71を回転させるために用いる本発明に係る工具に相当する。また、図19および図20は、袋ナット71Bを回転させる工具取付の第3の例を示している。この第3の例の工具係止部77Bは、図19および図20に示すスパナ103を係止させる六角外周形状を有する。これにより、工具係止部77Bにスパナ103を係止させてスパナ103を周方向で回すことにより、袋ナット71Bの締付け回転あるいは緩め回転をさせることができる。なお、このプラスドライバ102は、袋ナット71を回転させるために用いる本発明に係る工具に相当する。
なお、本発明に係るホース接続用のコネクタにあっては、上記したコネクタ10の構成に限定されるものではなく、適宜の箇所を変更して構成することができる。例えば、本発明に係る環状弾性部材にあっては、上記した実施の形態の弾性パッキング40の例に限定されることなく、接続ホースの内周面に向けて撓むように弾性変形させて接続ホースの内周面に密着する密着シール部が形成される構成を有するものであれば、適宜の構成を選択することができる。また、本発明に係る共回り規制部にあっては、上記したガイド切欠き溝34とガイド凸部56の例に限定されることなく、差込筒部に対して押圧スリーブが相対的に周方向に回転するのを規制する構成であれば、適宜の構成を選択することができる。また、外周面押圧手段としても、上記したホースキャップ80の例に限定されることなく、接続ホースの外周面を支持可能とする構成であれば、適宜の構成を選択することができる。また、上記した実施の形態の連結部21の構成としては、締結フランジ部22を設けることによるものであった。しかしながら、本発明に係る連結部の構成としては、上記した実施の形態の構成に限定されることなく、連結対象の構成に応じて適宜の構成を選択することができる。また、本発明に係る接続ホースの例としては、上記した接続ホース13,13A,13Bの構成に限定されるものではなく、適宜の接続ホースを選択することができる。
10 コネクタ(ホース接続用のコネクタ)
13 接続ホース
131 ホース本体
132 補強繊維
133 補強螺旋材
14 ホース端部
15 接続ホースの外周面
16 接続ホースの内周面
20 ニップル
21 連結部
22 締結フランジ部
23 螺子止め孔
25 差込筒部
26 差込筒部の差込基端
27 差込筒部の差込先端
271 雄螺子
28 差込筒部の外周面
29 差込筒部の内周面
30 鍔部
31 収容凹部
32 周壁部
320 差込空間
321 先端縁
33 内部周面
34 ガイド切欠き溝(共回り規制部)
35 保持段差部(端縁支持部)
351 リング部材
352 雌螺子
36 カエシ部
40 弾性パッキング(環状弾性部材)
41 弾性パッキングの外周面
42 弾性パッキングの内周面
43 差込基端側端縁
44 差込先端側端縁
45 密着シール部
50 押圧作用具
51 スライドスリーブ(押圧スリーブ)
52 スライドスリーブの差込基端部
53 スライドスリーブの差込先端部
55 螺子作用部
56 ガイド凸部(共回り規制部)
58 雄螺子部
60 差込部
61 カエシ部
67 ワッシャ
71 袋ナット(操作ナット)
711 袋ナットの基端部
712 袋ナットの先端部
73 袋ナットの外周面
74 袋ナットの内周面
75 当接基端面
76 雌螺子部
77 工具係止部
78 連結部
80 ホースキャップ(外周面押圧手段)
81 押圧内周面
82 ホース用雌螺子部
83 外周面
84 凹溝部
86 差込基端
87 スリット
88 確認窓

Claims (7)

  1. 連結したい連結対象に接続ホースを連結させるためにホース端部にニップルを取り付けるホース接続用のコネクタであって、
    前記ニップルは、前記連結対象に連結可能とされる連結部と、前記ホース端部から前記接続ホースの内部に遊嵌される差込筒部とを備え、
    前記差込筒部の外周面の差込先端側には、弾性を有して環状に成形される環状弾性部材が取り付けられると共に、該差込筒部の外周面の差込基端側には、該環状弾性部材を差込先端側に向けて押し込み押圧する押圧作用具が取り付けられており、
    前記環状弾性部材は、差込先端側の端縁が前記差込筒部に一体に設けられる端縁支持部に当接可能にされると共に、差込基端側の端縁が前記押圧作用具からの押圧により差込先端側に移動可能にされており、
    前記押圧作用具は、外周面に雄螺子部が設けられると共に差込先端側あるいは差込基端側に移動可能に前記差込筒部の外周に取り付けられる押圧スリーブと、該押圧スリーブの外周側に配置されると共に前記押圧スリーブの前記雄螺子部と螺合する雌螺子部が内周面に設けられる操作ナットとを備え、
    前記押圧スリーブと前記ニップルとの間には、前記差込筒部に対して該押圧スリーブが相対的に周方向に回転するのを規制する共回り規制部が設けられており、
    前記操作ナットを締付け回転させた場合には、該操作ナットは前記連結部と前記押圧スリーブとの間の距離を伸ばすように該押圧スリーブに作用し、該押圧スリーブは前記共回り規制部の規制を受けて共回りすることなく差込先端側に向けて移動し、該押圧スリーブの差込先端部は前記環状弾性部材の差込基端側の端縁を差込先端側へ移動させるように押圧し、
    差込先端側へ移動した前記環状弾性部材の差込基端側の端縁は前記端縁支持部に当接される該環状弾性部材の差込先端側の端縁との距離が縮まることにより、該環状弾性部材を前記接続ホースの内周面に向けて撓むように弾性変形させて、該環状弾性部材に該接続ホースの内周面に密着する密着シール部が形成される、ことを特徴とするホース接続用のコネクタ。
  2. 請求項1に記載のホース接続用のコネクタにおいて、
    内周面に前記密着シール部が密着する前記接続ホースの外周面には、該接続ホースの外周面を支持可能とする外周面押圧手段が設けられている、ことを特徴とするホース接続用のコネクタ。
  3. 請求項2に記載のホース接続用のコネクタにおいて、
    前記外周面押圧手段は、前記ニップルに対して相対的に支持されながら前記接続ホースの外周に配置される外周支持部材と、該外周支持部材に保持されながら前記接続ホースの前記外周面を把持する把持部材とを有し、
    前記外周支持部材と前記把持部材との間には、該把持部材の該外周支持部材に対する相対的に差込先端側への移動に伴い、前記接続ホースに噛み込むように該把持部材を内側に向けて移動させるガイド形状が設けられている、ことを特徴とするホース接続用のコネクタ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のホース接続用のコネクタにおいて、
    前記押圧スリーブの差込先端側の端縁および前記端縁支持部のいずれか一方もしくは両方には、前記環状弾性部材の端縁を前記差込筒部に対して当接保持するように該端縁に掛止するカエシ部が設けられている、ことを特徴とするホース接続用のコネクタ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のホース接続用のコネクタにおいて、
    前記密着シール部が凹凸形状をなすように設定されている、ことを特徴とするホース接続用のコネクタ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のホース接続用のコネクタにおいて、
    前記押圧スリーブの差込基端側の端部は、外部に露出されて前記連結部に対する該押圧スリーブの相対的な距離が目視確認可能となっている、ことを特徴とするホース接続用のコネクタ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載のホース接続用のコネクタにおいて、
    前記操作ナットの外周面には、該操作ナットを回転させるために用いる工具を係止させる工具係止部が設けられている、ことを特徴とするホース接続用のコネクタ。
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