JP2015227224A - かご吊下げ装置及びエレベータの保守作業方法 - Google Patents

かご吊下げ装置及びエレベータの保守作業方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エレベータの保守作業において、確実に乗りかごを吊下げることができるようにすることである。
【解決手段】かご吊下げ装置40a,40bは、ガイドレール30,32の頂部に配置される天板部、及び天板部からガイドレールを挟みガイドレールの周囲に沿って下方に延びる複数の壁板を有しガイドレール30,32に固定される取付金具42,43と、取付金具42,43の複数の壁板を介して、乗りかご側に最も近い位置に取り付けられるチェーン取付部44,45と、チェーン取付部44,45と乗りかご20の間に架け渡される中間チェーン46,47と吊下げチェーン48,49を備える。かご吊下げ装置40a,40bによって乗りかご20がガイドレール30,32の頂部31,33に設けられた取付金具42,43から吊下げられると、巻上機6の取替え等の保守作業が進められる。
【選択図】図1

Description

本発明は、かご吊下げ装置及びエレベータの保守作業方法に係り、特に、エレベータの保守作業において乗りかごを吊下げるための装置と、これを用いて行うエレベータの作業方法に関する。
エレベータは定期的に保守点検が行われ、不具合のある部品は新しい部品等に交換される。また、エレベータの性能向上のために、制御装置や乗りかご、巻上機等を取替えることが行われる。例えば、巻上機の交換等では、交換作業の間、乗りかごを一時的に吊下げて巻上機から分離することが必要になる。
特許文献1には、荷物専用の小型ダムウェータの場合であるが、そのメンテナンスの際に、かご室の昇降を案内する主レールに取り付けたかご室吊り固定装置にチェーンと係合する係合部を設け、係合部からチェーンをかご室の上梁に絡ませてかご室を吊りながら固定することが開示されている。
特開平9−124252号公報
エレベータでは、巻上機を取替える際に、乗りかごを巻上機から分離する必要があり、乗りかごを一時的に吊下げることが行われる。乗りかごは軽いもので約400kgの質量があるので、これをチェーン等で吊下げて固定するためには、チェーンの一端側を保持する部分に十分な強度が必要である。
1つの方法は、乗りかご吊下げ用チェーンの門型形状の支持構造物等を機械室に持ち込み、そこからチェーンを昇降路内に下ろすことが考えられる。この場合、機械室の床に設けられている昇降ロープ用の穴を用いてチェーンを下ろすことになるが、その穴に新しい巻上機の昇降ロープも通す必要があり、チェーン支持構造物と新しい巻上機との配置等に複雑な作業と注意が必要になる。
他の方法は、昇降路内で乗りかごを吊下げることであるが、建物の構造上、昇降路の壁面にアンカーボルトやアンカーフック等のチェーン支持具を設置できない場合がある。そのときには、昇降路内のエレベータ構造物を利用することになり、例えば、乗りかごの昇降を案内するガイドレールにチェーン支持具を取り付けることが考えられる。
ガイドレールはT字形の断面を有する柱材であり、T字形の平坦部側は昇降路の内壁に面しているので、支持具をこの平坦部に取付固定することが好ましいが、この場合でも、約400kgを越える乗りかごの質量のために、支持具が変形し、あるいは支持具がガイドレールに沿って下方にずれ落ちる可能性がある。さらに、ガイドレールのT字形の平坦部側は乗りかごから遠い側であるので、支持具からチェーンを乗りかご側に延ばすときにチェーンが斜めに張られることになり、乗りかごの質量による大きなモーメントが支持具に懸ることになる。このように、ガイドレールの側面に取り付けた支持具を用いて乗りかごを吊下げるには、支持具の変形や乗りかごのずり落ち等が生じないように複雑な作業と注意が必要になる。
本発明の目的は、確実に乗りかごを吊下げることができるかご吊下げ装置を提供することである。他の目的は、そのかご吊下げ装置を用いてエレベータの保守作業を行う方法を提供することである。以下の手段は、上記目的の少なくとも1つに貢献する。
本発明に係るかご吊下げ装置は、エレベータの保守作業において乗りかごを吊下げるために、乗りかごの昇降を案内し乗りかごの左右側面の外側に立設される左右ガイドレールのそれぞれに設けられる2つのかご吊下げ装置であって、各かご吊下げ装置は、ガイドレールの頂部に配置される天板部、及び天板部からガイドレールを挟みガイドレールの周囲に沿って下方に延びる複数の壁板を有しガイドレールに固定される取付金具と、取付金具の複数の壁板を介して、乗りかご側に最も近い位置に取り付けられるチェーン取付部と、チェーン取付部と乗りかごとの間に架け渡される吊下げチェーンと、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るかご吊下げ装置において、取付金具の複数の壁板は、ガイドレールを挟む左右壁板であり、取付金具は、左右壁板の間にガイドレールが配置されるようにしてガイドレールの頂部と昇降路構造物との間の隙間に天板部を差し込んでガイドレールの頂部に配置されることが好ましい。
また、本発明に係るかご吊下げ装置において、チェーン取付部は、左右壁板のうち乗りかご側に近い壁板に取り付けられることが好ましい。
また、本発明に係るかご吊下げ装置において、左右壁板の間に渡される補強棒部を備え、チェーン取付部は、補強棒部に取り付けられることが好ましい。
また、本発明に係るかご吊下げ装置において、取付金具は、2つのチェーン取付部を有し、2つのチェーン取付部にそれぞれ中間チェーンが取り付けられ、2つの中間チェーンに1つの吊下げチェーンが接続されることが好ましい。
また、本発明に係るエレベータの保守作業方法は、乗りかごの吊下げ作業を含むエレベータの保守作業方法であって、天板部と天板部から下方に延びる複数の壁板を有し、1つの壁板を介して2つのチェーン取付部が設けられる取付金具を準備する工程と、昇降路のピットにおける錘受けダンパに釣合い錘を位置させるように乗りかごの高さ位置を調整し、その位置で乗りかごを停止させる工程と、乗りかごの塔上において、乗りかごの上梁に2つの吊下げチェーンを掛け渡し、各吊下げチェーンにそれぞれ2つの中間チェーンの一端部を接続する工程と、乗りかごの昇降を案内し乗りかごの左右側面の外側に立設される左右ガイドレールのそれぞれの頂部に取付金具の天板部を配置し、チェーン取付部が乗りかご側に最も近くなるように配置して、取付金具をガイドレールの頂部に被せる工程と、取付金具のチェーン取付部にそれぞれ中間チェーンを取り付け、これによって乗りかごを左右ガイドレールの頂部から吊下げる工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係るエレベータの保守作業方法において、吊下げられた乗りかごから昇降ロープを取り外す工程と、昇降ロープ巻き上げ用の巻上機を保守作業のために取り外し、代わって新しい巻上機を設置する工程と、新しい巻上機から新しい昇降ロープを乗りかごに取り付ける工程と、乗りかごの上梁から吊下げチェーンを外し、吊下げチェーンから中間チェーンを外し、中間チェーンを取付金具から外し、左右ガイドレールの頂部から取付金具を外す工程と、新しい巻上機によって乗りかごを昇降させる工程と、を含むことが好ましい。
上記手段の少なくとも1つにより、かご吊下げ装置は、乗りかごの昇降用の左右ガイドレールのそれぞれの頂部に配置される天板部を有しガイドレールに固定される取付金具と、取付金具の複数の壁板を介して、乗りかご側に最も近い位置に取り付けられるチェーン取付部と、チェーン取付部と乗りかごの上梁との間に架け渡される吊下げチェーンとを備える。取付金具はガイドレールの側面でなく、ガイドレールの頂部に天板部で受け止められるので、乗りかごの質量がガイドレールによってしっかり受け止められ、変形の発生がなくガイドレールからずり落ちることもない。また、チェーン取付部は、ガイドレールの昇降路側の側面でなく、乗りかご側に最も近い位置に取り付けられるので、取付金具に懸る乗りかごの質量によるモーメントを小さくできる。
また、かご吊下げ装置において、取付金具はガイドレールを挟む左右壁板を有するので、取付金具を、左右壁板の間にガイドレールが配置されるようにしてガイドレールの頂部と昇降路構造物との間の隙間に天板部を差し込んでガイドレールの頂部に配置することができる。これにより、ガイドレールの頂部と昇降路の天井等の構造物との間に十分な隙間が無くても取付金具をガイドレールの頂部に容易に配置できる。
また、かご吊下げ装置において、チェーン取付部は、左右壁板のうち乗りかご側に近い壁板に取り付けられるので、取付金具に懸る乗りかごの質量によるモーメントを小さくできる。
また、かご吊下げ装置において、左右壁板の間に渡される補強棒部にチェーン取付部が取り付けられる。これにより、チェーン取付部は乗りかごの質量により乗りかご側に最も近い側に自然に移動し、取付金具に懸る乗りかごの質量によるモーメントを小さくできる。
また、かご吊下げ装置において、取付金具は、2つのチェーン取付部を有し、2つのチェーン取付部にそれぞれ中間チェーンが取り付けられ、2つの中間チェーンに1つの吊下げチェーンが接続される。これにより、負担すべき乗りかごの質量を2つの中間チェーンに分散でき、取付金具、チェーン取付部、中間チェーンの材質、形状等の選択の自由度の幅が広がる。
上記手段の少なくとも1つにより、エレベータの保守作業方法は、天板部と天板部から下方に延びる複数の壁板を有し、1つの壁板を介して2つのチェーン取付部が設けられる取付金具を準備し、まず昇降路のピットにおける錘受けダンパに釣合い錘を位置させるように乗りかごの高さ位置を調整し、その位置で乗りかごを吊下げる処理が行われる。吊下げ処理の手順は、乗りかごの上梁に2つの吊下げチェーンを掛け渡し、各吊下げチェーンにそれぞれ2つの中間チェーンの一端部を接続し、昇降路の左右ガイドレールのそれぞれの頂部に取付金具を被せ、取付金具のチェーン取付部にそれぞれ中間チェーンを取り付ける。これによって、乗りかごを左右ガイドレールの頂部から確実に吊下げることができる。
また、エレベータの保守作業方法において、吊下げられた乗りかごから昇降ロープを取り外し、巻上機を取替え、新しい巻上機から新しい昇降ロープを乗りかごに取り付け、乗りかごを吊下げていた吊下げチェーン、中間チェーン、取付金具を外し、新しい巻上機によって乗りかごを昇降させる。このようにして巻上機の取替えを含む保守作業を進めることができる。
本発明に係る実施の形態におけるかご吊下げ装置を用いて乗りかごを吊下げた状態のエレベータを示す図である。 図1の乗りかごを吊下げた状態を示す詳細図である。図2(a)は、乗場側から見た図であり、図2(b)は、乗りかごの側面側から見た図である。 本発明に係る実施の形態におけるかご吊下げ装置の取付金具の詳細を示す図である。図3(a)は、図2(b)における乗りかごの側面側から見た図であり、図3(b)は、図2(a)における乗場側から見た図であり、図3(c)は昇降路内壁面側から見た図である。 図3の取付金具をガイドレールの頂部に配置するときを示す図である。 図3の取付金具の応用例で、向かい合う壁板の間に補強棒部を設けた例を示す図である。 図5の取付金具の詳細を示す図である。図6(a)は、図5(a)に対応し図2における乗りかごの側面側から見た図であり、図6(b)は、図5(b)に対応し図2における乗場側から見た図であり、図6(c)は、図5(c)に対応し昇降路の内壁側から見た図である。 取付金具の他の例を示す図である。 本発明に係る実施の形態におけるエレベータの保守作業方法の手順を示すフローチャートである。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。以下では、巻上機が昇降路の上部の機械室に設けられるものとして述べるが、これは説明のための例示であって、保守作業に際して乗りかごを吊下げる必要がある場合であればよい。例えば、昇降路の最下部のピットに巻上機を設置する機械室レスエレベータであってもよい。また、吊下げチェーンは乗りかごの上梁に掛け渡されるものとして述べるが、これは説明のための例示であって、乗りかごにおいてチェーンを掛け渡すのに適当な部材を利用することができる。例えば、乗りかごの搭上において上梁以外の適当な固定部材に吊下げチェーンを掛け渡してもよく、乗りかごの底部の支持板等に吊下げチェーンを掛け渡してもよく、乗りかご全体に吊下げチェーンを掛け渡してもよい。
以下で述べる形状、寸法、質量等は、説明のための例示であって、吊下げられる乗りかごの仕様、昇降路の構造等に合わせ、適宜変更が可能である。
以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
図1は、かご吊下げ装置40が用いられるエレベータ2の全体構成を示す斜視図である。このエレベータ2は、建物を縦方向に縦貫する昇降路3と、昇降路3の上部に設けられる機械室4を備える。エレベータ2は、乗りかご20に乗客を乗せ、乗客の要求に応じて昇降路3の中を昇降させる機能を有する。乗りかご20とかご吊下げ装置40の説明の前に、それ以外の要素について述べる。
機械室4に配置される制御装置5は、エレベータ2の全体の運行動作等の制御を行う装置である。巻上機6は、昇降ロープ14a,14bを巻き上げまたは繰り出して乗りかご20を昇降させる機能を有し、昇降ロープ14a,14bを巻き付ける円板であるシーブと、シーブを回転駆動させる駆動モータ等で構成される。機械室4と昇降路3とを仕切る機械室床部であり昇降路天井部でもある構造物に設けられる2つのロープ穴7,8は、昇降ロープ14a,14bを通す穴である。
釣合い錘9は、巻上機6に懸る負荷を軽くし、乗りかご20の昇降時のバランスをとるために、乗りかご20の質量に釣り合わせた質量を有する重り板である。釣合い錘9は、昇降路3内を乗りかご20の昇降方向と逆方向に昇降する。釣合い錘用のガイドレール10,11は、昇降路3の上部から下部まで立設され、釣合い錘9の昇降を案内する案内レールである。
昇降路3の最下部であるピットに設けられる錘受けダンパ12は、釣合い錘9の昇降の最下部位置、換言すれば乗りかご20の昇降の最上部位置を規定するストッパである。また、仮に、釣合い錘9が何かの理由で落下することがあっても、錘受けダンパ12によって釣合い錘9の落下の衝撃を緩和することができる。
昇降ロープ14a,14bは、一端が乗りかご20に取り付けられ、他端が釣合い錘9に取り付けられる。図1では巻上機6から乗りかご20までの部分を昇降ロープ14aとし、巻上機6から釣合い錘9までの部分を昇降ロープ14bとして区別したが、昇降ロープ14a,14bは乗りかご20から釣合い錘9まで連続したロープであって、乗りかご20の昇降に応じて昇降ロープ14a,14bを区分する境界の位置は変化する。
次に、乗りかご20とかご吊下げ装置40について述べる。図2は、図1の乗りかご20とかご吊下げ装置40の部分を抜き出して拡大した詳細図で、かご吊下げ装置40を用いて乗りかご20を吊下げた状態が示される。図2(a)は、乗場側から見た図であり、図2(b)は、乗りかご20の側面側から見た図である。
乗りかご20は、内部に乗客を収容するかご室を有し外形が立方体の構造物で、建物の乗場側に乗客が出入りするための開閉扉22が設けられる。支持板24は、乗りかご20の底面を支える板材で、乗りかご20の左右側面に固定される側板26に固定されて乗りかごと一体化される。上梁28は、左右の側板26が乗りかご20の上方に延びた部分の間に差し渡されて固定される板材である。
上梁28は、乗りかご20の天井側外壁から適当な隙間を開けて設けられる。適当な隙間は、乗りかご20に付属する装置、機構、機器類を配置するのに適した大きさに設定される。装置、機構、機器類としては、開閉扉開閉装置、運行に用いられる各種センサ等の電気機器、空調機等である。適当な隙間としては、例えば、乗りかご20の天井側外壁から約50〜60cmとできる。上梁28には、昇降ロープ14aの乗りかご側端部を取り付けるロープ取付部が配置される。このように、乗りかご20の天井側の外壁上には、様々な装置、機器、機構が配置されるので、この空間を塔上空間と呼び、保守作業の際には、保守作業員がこの塔上空間に上って作業を行う。保守作業員の安全の確保等のために、塔上空間の周囲には保護柵等が設けられる。
乗りかご20と支持板24、側板26、上梁28、塔上の各種装置、機構、機器等を合わせた全質量は、乗りかご20の仕様によるが、軽いもので約400kgである。
ガイドレール30,32は、乗りかご20の昇降を案内し、乗りかご20の左右側面の外側に昇降路3内の下側から上側に向かって立設される案内レールである。図1では、乗場側から見て乗りかご20の右側に配置されるものをガイドレール30、左側に配置されるものをガイドレール32とした。
ガイドレール30,32の最下端は昇降路3のピット床面に固定され、最上端である頂部31,33は、昇降路3の構造物である天井壁の下面から少し隙間を空けて設けられる。ガイドレール30,32は、断面形状がT字形の鋼材で構成され、T字形の平坦部30a側が昇降路3の内壁面に向かい合い、平坦部30aから突き出す突出部30bが乗りかご20の側に向かい合う(図3参照)。ガイドレール30,32は、T字形の平坦部30aの面と昇降路3の内壁面との間に設けられる適当な固定部材を用いて昇降路の内壁面に固定される。なお、乗りかご20には、ガイドレール30,32に案内される案内車が設けられる。図2において、ガイドレール30から見た「乗場側」の方向、「乗りかご側の方向」、「昇降路内壁面側の方向」を示した。
かご吊下げ装置40は、乗場側から見て乗りかご20の右側のガイドレール30に設けられる右側かご吊下げ装置40aと、左側のガイドレール32に設けられる左側かご吊下げ装置40bの2つで構成される。図2(b)に示されるように、右側かご吊下げ装置40aは、取付金具42、2つのチェーン取付部44a,44b、2つのチェーン取付部44a,44bにそれぞれ接続される中間チェーン46a,46b、2つの中間チェーン46a,46bのそれぞれの端部に接続される1つの吊下げチェーン48を含んで構成される。図2(a)では、2つある要素のうち1つは隠れて表示されていないが、左側かご吊下げ装置40bは、取付金具43、チェーン取付部45、中間チェーン47、吊下げチェーン49を含んで構成される。このように、左側かご吊下げ装置40bは右側かご吊下げ装置40aと全く同じ構成であるので、以下では、特に断らない限り、右側かご吊下げ装置40aについて説明する。
図3は、取付金具42とこれに取り付けられるチェーン取付部44a,44bを示す図である。図3(a)は、図2(b)に対応して乗りかご20の側面側から見た図であり、図3(b)は、図2(a)に対応して乗場側から見た図であり、図3(c)は、図3(a)の裏面側を示す図で、昇降路内壁面側から見た図である。図4は、取付金具42の斜視図で、ガイドレール30との関係を示す図である。
取付金具42は、ガイドレール30の頂部31に配置される天板部50と、天板部50からガイドレール30を挟みガイドレール30に沿って下方に延びる左右の2つの壁板52,54を有する金属製部材である。壁板52は、ガイドレール30のT字形の平坦部30aの側に沿って延び、壁板54はガイドレール30のT字形の突出部30bの側に沿って延びる。
図4に示すように、取付金具42は、側面から見るとコの字の開口部を下向きにした形状を有し、左右の壁板52,54の間は一定の隙間を有する貫通空間である。そこで、取付金具42は、左右の壁板52,54の間の貫通空間にガイドレール30が配置されるようにして、ガイドレール30の頂部31と昇降路構造物である昇降路天井との間の隙間に天板部50を差し込んでガイドレール30の頂部32に配置することができる。
図4に示すように、壁板52には、ガイドレール30に取付金具42を固定するためのガイドレール固定用穴70a,70bが設けられ、壁板54には、チェーン取付部44a,44bを取り付けるためのチェーン取付用穴72a,72bが設けられる。
かかる取付金具42は、平板状の天板部50と2つの壁板52,54を所定の形状に成形したものを用いることができる。所定の形状に成形する手段としては、板材を所定の形状に曲げ成形する方法や、複数の板材を溶接して所定の形状とする方法を用いることができる。かかる取付金具42は、乗りかご20に係る約400kg以上の質量を支持できる材料と板材の厚さを有する。材料としては、鉄材、鋼材を用いることができ、板材の厚さとしては、例えば、約24mm以上とすることができる。
取付金具42は、レールクリップと呼ばれる取付用板材60a,60bと、取付ボルト62a,62bと締結ナット64a,64bを用いて、ガイドレール30に固定される。取付用板材60a,60bには、取付ボルト62a,62bの軸部を通す穴がそれぞれ設けられる。
取付金具42とガイドレール30との間の固定方法は、図3(b)に示すように、ガイドレール30のT字形の平坦部30aの突出部30bの左側の部分と右側の部分のそれぞれについて、壁板52と2つの取付用板材60a,60bで挟み込むようにし、壁板52、ガイドレール30の平坦部30aの左側の部分、取付用板材60aの3つの左側積み重ね体を形成する。同様に、壁板52、ガイドレール30の平坦部30aの右側の部分、取付用板材60bの3つの右側積み重ね体を形成する。
そして、左側積み重ね体について、取付用板材60aに設けられる穴を用い、取付用板材60a側から壁板52に向かって取付ボルト62aの軸部を通す。取付ボルト62aの頭部は取付用板材60aの表面で止まって支持され、取付ボルト62aの軸部はガイドレール30の平坦部30aの左側を通り、壁板52のガイドレール固定用穴70aを通って取付ボルト62aの先端のネジ部が壁板52の外側に突き出る。この突き出た取付ボルト62aのネジ部に締結ナット64aをしっかりと締結する。ガイドレール固定用穴70aは、取付ボルト62aをガイドレール30側にスライドさせて固定できるように長穴とすることが好ましい。
同様に、右側積み重ね体について、取付用板材60bに設けられる穴を用い、取付用板材60bから壁板52に向かって取付ボルト62bの軸部を通す。取付ボルト62bの頭部は取付用板材60bの表面で止まって支持され、取付ボルト62bの軸部はガイドレール30の平坦部30aの右側を通り、壁板52のガイドレール固定用穴70bを通って取付ボルト62bの先端のネジ部が壁板52の外側に突き出る。この突き出た取付ボルト62bのネジ部に締結ナット64bをしっかりと締結する。
このようにして、ガイドレール30に特別の取付穴等を設けることなく、取付用板材60a,60bと取付ボルト62a,62bと締結ナット64a,64bを用いて、取付金具42をガイドレール30にしっかりと固定できる。取付金具42は壁板52と天板部50とが一体化され、天板部50はガイドレール30の頂部31で支持されるので、壁板52がガイドレール30に沿ってずり落ちること等がなく、取付金具42はガイドレール30に固定された状態を安定して維持する。
2つのチェーン取付部44a、44bは、取付金具42の2つの壁板52,54のうち、乗りかご20に近い壁板54に配置される。2つのチェーン取付部44a、44bのそれぞれは、図3(b)に示されるように、円形断面の棒材をU字形状に成形したU字部材と、U字部材を壁板54に取り付けるための取付部材とで環状部材を構成する。取付部材は、U字部材と着脱自在で、取付ボルトと固定ナットで構成される。かかる形状のチェーン取付部44a、44bとしては、シャックルと呼ばれる標準的な取付部材を利用することができる。
図2(b),図3(a)に示されるように、2つのチェーン取付部44a、44bは、ガイドレール30を挟んで両側に配置され、右側のチェーン取付部44aは、壁板54のチェーン取付用穴72aを用いて、取付ボルト66aと固定ナット68aで壁板54に取り付けられ、U字部材がチェーン掛け部として機能する。同様に、左側のチェーン取付部44bは、壁板54のチェーン取付用穴72bを用いて、取付ボルト66bと固定ナット68bで壁板54に取り付けられる。これに代えて、U字部材を壁板54のチェーン取付用穴72a,72bに通し、壁板54の外側でU字部材を取付ボルトと固定ナットで接続して環状部材を構成するものとしてもよい。この場合には、取付ボルトがチェーン掛け部として機能する。
図2に戻り、2つの中間チェーン46a,46bは、複数の環状部材を隣接する環状部材の環状穴のところに通して、次々に接続して鎖状としたものである。端部にフックを設けてもよいが、単なる鎖状としたものの方が任意の長さに設定することが容易で、コストも安価である。以下では、2つの中間チェーン46a,46bは、複数の環状部材が接続されて鎖状となっていて、長さも形状も同じものを用いるものとする。
2つの中間チェーン46a,46bは、その一方端の環状部材の環状穴の大きさがチェーン取付部44a,44bのチェーン掛け部の外径よりも十分大きいものが選ばれる。そのような中間チェーン46a,46bは、その一方端の環状穴をチェーン取付部44a,44bのチェーン掛け部に挿入することで、チェーン取付部44a,44bに簡単に取り付けることができる。
1つの取付金具42について2つのチェーン取付部44a,44bを設け、2つの中間チェーン46a,46bを用いることにより、負担すべき乗りかご20の質量を2本の中間チェーンで分担することができ、1本の中間チェーンに対する必要強度を抑制でき、より安価な中間チェーンを用いることが可能になる。
吊り上げチェーン48は、両端部にフック部を有し、長さを調整できる調整機構を有するチェーンブロックである。一方端のフック部は、2つの中間チェーン46a,46bのそれぞれの他方端の環状穴を合わせて係止する。他方端のフック部は、乗りかご20の上梁28を一巻以上巻回して掛け渡されて、一方端のフック部に係止される。これに代えて、他方端のフック部は、吊下げチェーン48のいずれかの環状穴に係止してもよい。このようにして、乗りかご20の上梁28と取付金具42との間が2つの中間チェーン46a,46bと1つの吊下げチェーン48とで接続される。
再び図2(a)に戻り、同様の処理がガイドレール32についても行われ、ガイドレール32の頂部33に配置される取付金具43と乗りかご20の上梁28との間も2つの中間チェーン47と1つの吊下げチェーン49で接続される。そこで、吊下げチェーン48,49の調整機構を用いて、上梁28に掛け渡された2組の(中間チェーン+吊下げチェーン)の長さのバランスを取る。これによって、乗りかご20は、バランスよく、ガイドレール30,32のそれぞれの頂部から吊下げられる。
上記では中間チェーン46a,46bを用い、吊下げチェーン48との2段構成にしたが、この2段構成のチェーンの全体を広義の吊下げチェーンと呼んでもよい。また、乗りかご20がより小型でより軽量であるとき等では、中間チェーンを省略し、チェーン取付部も1つにして、その1つのチェーン取付部に吊下げチェーンを直接取り付けるものとしてもよい。これによって構成がより簡単にできる。
上記では、取付金具42の乗りかご20側に近い壁板54のチェーン取付用穴72a,72bにチェーン取付部44a,44bを直接的に取り付けるものとした。これに代えて、向かい合う壁板52,54の間に2本の補助棒部を差し渡し、2本の補助棒部のそれぞれに2つのチェーン取付部44a,44bを1つずつに分けて配置するものとしてもよい。
図5は、図4の取付金具42の変形例として、向かい合う壁板52,54の間に補助棒部76a,76bを差し渡し、固定ナット78a,78bで固定した構成を示す図である。図6は、補助棒部76a,76bが設けられたときのチェーン取付部44a,44bの配置方法を示す図である。図6(a)は、図3(a)に対応して乗りかご20の側面側から見た図であり、図6(b)は、図3(b)に対応して乗場側から見た図であり、図6(c)は図3(c)に対応して、昇降路内壁面側から見た図である。
図3と図6の相違点の1つは、チェーン取付部44a,44bの配置の向きである。図3ではチェーン取付部44a,44bの取付ボルト66a,66bが壁板54に垂直方向に配置されているが、図6では、チェーン取付部44a,44bの取付ボルト66a,66bが補助棒部76a,76bの軸方向に垂直方向に配置される。補助棒部76a,76bの軸方向は壁板54に垂直方向である。したがって、図6のチェーン取付部44a,44bの配置の向きは、図3のチェーン取付部44a,44bの配置方向と90度異なっている。つまり、図3(b)におけるチェーン取付部44a,44bの配置の向きが図6(a)におけるチェーン取付部44a,44bの配置の向きになっている。
図3と図6のもう1つの相違点は、図3において、チェーン取付部44a,44bは壁板54に取り付けられて、乗りかご20の側と昇降路内壁面側との間における位置はほとんど固定されているが、図6においては、チェーン取付部44a,44bは補助棒部76a,76bの軸方向に沿って移動可能である。チェーン取付部44a,44bには中間チェーン46a,46bが取り付けられ、中間チェーン46a,46bには吊下げチェーン48が接続され、吊下げチェーン48は乗りかご20の上梁28に掛け渡されるので、チェーン取付部44a,44bは乗りかご側に自然に引き寄せられる。したがって、図6(b)に示すように、チェーン取付部44a,44bは、乗りかご20に最も近い位置へ最終的には落ち着く。
このように、図6の場合も、壁板52を介して、乗りかご側に最も近い位置にチェーン取付部44a,44bが取り付けられることになる。図3、図6のいずれの場合でも、チェーン取付部44a,44bは、ガイドレール30の昇降路側の平坦部30aの側面でなく、乗りかご側に最も近い位置に取り付けられるので、取付金具42に懸る乗りかご20の質量によるモーメントを小さくできる。
上記では、取付金具42は側面から見るとコの字の開口部を下向きにした形状を有し、左右の壁板52,54の間は一定の隙間を有する貫通空間であり、この貫通空間にガイドレール30が挿入配置されるものとした。ガイドレール30の頂部31と昇降路構造物である昇降路天井との間の隙間が十分あるときは、取付金具を天板部と4つの壁板を有し、下部にのみ開口部がある構造のカップ型とし、これをガイドレール30の頂部側に被せるものとしてもよい。図7は、そのような構造の取付金具80を示す図である。
図7の取付金具80は、図4、図5の取付金具42と同様に、天板部50と、向かい合う壁板52,54を有するが、さらに、壁板52,54に直交する方向に配置される壁板82,84を有する。開口部は下側のみにある。この取付金具80は、ガイドレール30の頂部31に開口部の位置を合わせ、ガイドレール30の頂部31に天板部50の底面が突き当たるように、ガイドレール30の頂部に被せる。その後にガイドレール30に取付用板材60a,60bを用いて取付金具70を固定し、チェーン取付用穴72a,72bにチェーン取付部44a,44bを取り付けることは、図3の場合と同様である。
図8は、エレベータの保守作業方法の手順を示すフローチャートである。ここでは、まず、取付金具42,43を準備する(S10)。取付金具42は、図3で説明したように、天板部50と天板部50から下方に延びる複数の壁板52,54を有し、1つの壁板54を介して2つのチェーン取付部44a,44bが設けられるものである。取付金具43の構成も取付金具42と同じである。
次に、昇降路3の最下部のピットにおける錘受けダンパ12に釣合い錘9を位置させるように乗りかご20の高さ位置を調整し、その位置で乗りかご20を停止させる(S12)。
次に、乗りかご20の塔上において、上梁28に2つの吊下げチェーン48,49を掛け渡し、吊下げチェーン48に2つの中間チェーン46a,46bの一端部を接続し、吊下げチェーン49に2つの中間チェーン47の一端部を接続する(S14)。
また、乗りかご20の昇降を案内し乗りかご20の左右側面の外側に立設される左右のガイドレール30,32のそれぞれの頂部31,33に取付金具42,43を被せる(S16)。ガイドレール30について述べれば、取付金具42の天板部50を配置し、チェーン取付部44a,44bが乗りかご側に最も近くなるように複数の壁板52,54を配置して、取付金具42をガイドレール30の頂部31に被せる。ガイドレール32に取付金具43を被せる作業処理も同様の内容である。S14とS16の処理順序は逆にしてもよい。
そして、取付金具42,43のチェーン取付部44,45にそれぞれ中間チェーン46,47を取り付け(S18)、これによって乗りかご20を左右のガイドレール30,32の頂部31,33から吊下げる(S20)。これで、乗りかご20の吊下げ作業処理は完了する。
次に、吊下げられた乗りかご20と釣合い錘9から昇降ロープを取り外す(S22)。そして、昇降ロープ巻き上げ用の巻上機を保守作業のために取り外し、代わって新しい巻上機6を設置する(S24)。この新しい巻上機6からの新しい昇降ロープを乗りかご20と釣合い錘9に取り付ける(S26)。
その後、乗りかご20の上梁28から吊下げチェーン48,49を外し、吊下げチェーン48,49から中間チェーン46,47を外し、中間チェーン46,47を取付金具42,43から外し、左右のガイドレール30,32の頂部31,33から取付金具42,43を外す(S28)。そして、新しい巻上機6によって乗りかご20を昇降させる(S30)。これによって、保守作業における巻上機の取替え処理が完了する。このようにして、エレベータの保守作業が行われる。
2 エレベータ、3 昇降路、4 機械室、5 制御装置、6 巻上機、7,8 ロープ穴、9 釣合い錘、10,11 (釣合い錘用)ガイドレール、12 錘受けダンパ、14a,14b 昇降ロープ、20 乗りかご、22 開閉扉、24 支持板、26 側板、28 上梁、30,32 (乗りかご用)ガイドレール、30a (ガイドレールの)平坦部、30b (ガイドレールの)突出部、31,33 (ガイドレールの)頂部、40,40a,40b かご吊下げ装置、42,43,70,80 取付金具、44,44a,44b,45 チェーン取付部、46,46a,46b,47 中間チェーン、48,49 吊下げチェーン、50 天板部、52,54,82,84 壁板、60a,60b 取付用板材、62a,62b,66a,66b 取付ボルト、64a,64b 締結ナット、68a,68b,78a,78b 固定ナット、70a,70b ガイドレール固定用穴、72a,72b チェーン取付用穴、76a,76b 補助棒部。

Claims (7)

  1. エレベータの保守作業において乗りかごを吊下げるために、乗りかごの昇降を案内し乗りかごの左右側面の外側に立設される左右ガイドレールのそれぞれに設けられる2つのかご吊下げ装置であって、
    各かご吊下げ装置は、
    ガイドレールの頂部に配置される天板部、及び天板部からガイドレールを挟みガイドレールの周囲に沿って下方に延びる複数の壁板を有しガイドレールに固定される取付金具と、
    取付金具の複数の壁板を介して、乗りかご側に最も近い位置に取り付けられるチェーン取付部と、
    チェーン取付部と乗りかごとの間に架け渡される吊下げチェーンと、
    を備えることを特徴とするかご吊下げ装置。
  2. 請求項1に記載のかご吊下げ装置において、
    取付金具の複数の壁板は、ガイドレールを挟む左右壁板であり、
    取付金具は、左右壁板の間にガイドレールが配置されるようにしてガイドレールの頂部と昇降路構造物との間の隙間に天板部を差し込んでガイドレールの頂部に配置されることを特徴とするかご吊下げ装置。
  3. 請求項2に記載のかご吊下げ装置において、
    チェーン取付部は、左右壁板のうち乗りかご側に近い壁板に取り付けられることを特徴とするかご吊下げ装置。
  4. 請求項2に記載のかご吊下げ装置において、
    左右壁板の間に渡される補強棒部を備え、
    チェーン取付部は、補強棒部に取り付けられることを特徴とするかご吊下げ装置。
  5. 請求項1に記載のかご吊下げ装置において、
    取付金具は、2つのチェーン取付部を有し、
    2つのチェーン取付部にそれぞれ中間チェーンが取り付けられ、
    2つの中間チェーンに1つの吊下げチェーンが接続されることを特徴とするかご吊下げ装置。
  6. 乗りかごの吊下げ作業を含むエレベータの保守作業方法であって、
    天板部と天板部から下方に延びる複数の壁板を有し、1つの壁板を介して2つのチェーン取付部が設けられる取付金具を準備する工程と、
    昇降路のピットにおける錘受けダンパに釣合い錘を位置させるように乗りかごの高さ位置を調整し、その位置で乗りかごを停止させる工程と、
    乗りかごの塔上において、乗りかごの上梁に2つの吊下げチェーンを掛け渡し、各吊下げチェーンにそれぞれ2つの中間チェーンの一端部を接続する工程と、
    乗りかごの昇降を案内し乗りかごの左右側面の外側に立設される左右ガイドレールのそれぞれの頂部に取付金具の天板部を配置し、チェーン取付部が乗りかご側に最も近くなるように配置して、取付金具をガイドレールの頂部に被せる工程と、
    取付金具のチェーン取付部にそれぞれ中間チェーンを取り付け、これによって乗りかごを左右ガイドレールの頂部から吊下げる工程と、
    を含むことを特徴とするエレベータの保守作業方法。
  7. 請求項6に記載のエレベータの保守作業方法において、
    吊下げられた乗りかごから昇降ロープを取り外す工程と、
    昇降ロープ巻き上げ用の巻上機を保守作業のために取り外し、代わって新しい巻上機を設置する工程と、
    新しい巻上機からの新しい昇降ロープを乗りかごに取り付ける工程と、
    乗りかごの上梁から吊下げチェーンを外し、吊下げチェーンから中間チェーンを外し、中間チェーンを取付金具から外し、左右ガイドレールの頂部から取付金具を外す工程と、
    新しい巻上機によって乗りかごを昇降させる工程と、
    を含むことを特徴とするエレベータの保守作業方法。
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