JP2015227082A - 車体傾斜角度検出装置および車体傾斜角度検出方法 - Google Patents

車体傾斜角度検出装置および車体傾斜角度検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】自動二輪車の車体の傾斜角度を検出するための専用の構成要素を用いることなく、車体の路面に対する傾斜角度を検出することができる車体傾斜角度検出装置および車体傾斜角度検出方法を提供する。【解決手段】自動二輪車の車体の路面に対する傾斜角度を検出する車体傾斜角度検出装置であって、自動二輪車の車体に固定され、該自動二輪車の前方を撮影するカメラ装置から順次出力された撮影画像に含まれる被写体に基づいて、車体の傾斜角度を順次算出し、該算出した傾斜角度の情報を順次出力する傾斜角度検出部、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、自動二輪車の車体傾斜角度検出装置および車体傾斜角度検出方法に関する。
自動二輪車は、車体を傾けることによってカーブしている道路を走行するため、転倒などの危険な状態となる可能性が高い。このため、危険な状態であることを搭乗者に知らせるなどの目的で、自動二輪車の車体の傾斜角度、いわゆる、バンク角度を検出する様々な技術が開示されている。
例えば、特許文献1で開示された技術では、車体に取り付けた角度センサを用いて車体のバンク角度を検出している。より具体的には、ロール方向の角速度を検出する圧電振動ジャイロと、ヨー方向の角速度を検出する圧電振動ジャイロとを車体に取り付け、それぞれの角度センサが検出したロール方向の角速度とヨー方向の角速度とを用いて、車体のバンク角度を判定している。
また、例えば、特許文献2で開示された技術では、車体の下部に取り付けた超音波の送受波器とポテンショメータとを用いて車体のバンク角度を検出している。より具体的には、送受波器が、車体の進行方向に対して左右に揺動しながら路面に向けて超音波パルスを放射し、路面から反射された超音波パルスの反射波を受波する。また、ポテンショメータは、揺動している送受波器と車体との傾斜角度に応じた値を出力する。そして、特許文献2で開示された技術では、送受波器が照射する超音波パルスの照射方向と路面とが直交するときに、送受波器が最大の反射波を受波することを利用して、最大の反射波を受波したときにポテンショメータから出力された送受波器と車体との傾斜角度を、路面に対する車体のバンク角度としている。
また、例えば、特許文献3で開示された技術では、車両に装着された少なくとも2つの光源と受光器とを用いて車体のバンク角度を検出している。より具体的には、2つの光源のそれぞれが路面に向けてビームを照射し、それぞれの受光器に戻ってきた路面からの反射信号を評価することによって、走行路面に対する横方向の傾斜、つまり、路面に対する車体のバンク角度を決定している。
また、例えば、特許文献4で開示された技術では、左右に一次元光検出素子を設けたカメラと、左右方向にスリット状のビーム輝線を照射するスリット光源とを、車体下面の車体中心線の前後に取り付けることによって車体のバンク角度を検出している。なお、特許文献4で開示された技術では、カメラとスリット光源とを、カメラの光軸とビーム輝線とが交わるように設置される。そして、特許文献4で開示された技術では、車体が傾斜しているときには、カメラに設けられた左側の一次元光検出素子が検出したビーム輝線の位置と、右側の一次元光検出素子が検出したビーム輝線の位置と、左右の一次元光検出素子の間隔(距離)とから、車体のバンク角度を算出している。
特開2006−151280号公報 特開平1−297386号公報 特開2004−083009号公報 特開平7−132869号公報
しかしながら、特許文献1〜特許文献4で開示された技術では、車体の路面に対するバンク角度を検出することはできるものの、車体のバンク角度の検出を行う専用の構成要素(例えば、角度センサや超音波の送受波器など)を車体に取り付ける必要がある。そして、車体に取り付けられたバンク角度の検出のための専用の構成要素は、他の用途に利用することができない。
本発明は、上記の課題認識に基づいてなされたものであり、自動二輪車の車体の傾斜角度を検出するための専用の構成要素を用いることなく、車体の路面に対する傾斜角度を検出することができる車体傾斜角度検出装置および車体傾斜角度検出方法を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明の車体傾斜角度検出装置は、自動二輪車の車体の路面に対する傾斜角度を検出する車体傾斜角度検出装置であって、前記自動二輪車の前記車体に固定され、該自動二輪車の前方を撮影するカメラ装置から順次出力された撮影画像に含まれる被写体に基づいて、前記車体の前記傾斜角度を順次算出し、該算出した前記傾斜角度の情報を順次出力する傾斜角度検出部、を備えることを特徴とする。
また、本発明の前記傾斜角度検出部は、前記撮影画像に含まれる、前記傾斜角度の算出に用いる対象の被写体を抽出し、該抽出した被写体の位置を補正し、該抽出した被写体の情報を前記撮影画像に付加した処理画像を出力する画像処理部と、予め定めた条件に基づいて前記処理画像の画角に対して設定した画角の基準線と、前記被写体の情報に基づいて該被写体に対して設定した被写体の基準線との相対的な角度を算出する相対角度算出部と、を備える、ことを特徴とする。
また、本発明の前記相対角度算出部は、前記画角の基準線に対して前記被写体の基準線が傾斜している方向と逆の方向を、前記自動二輪車の進行方向に対する前記車体の傾斜方向とし、該傾斜方向の情報を、前記傾斜角度の情報に含めて出力する、ことを特徴とする。
また、本発明の前記相対角度算出部は、前記処理画像の画角における水平を基準として設定した該画角の水平基準線と、前記被写体の情報に基づいて該被写体が水平である状態を検出して設定した該被写体の水平基準線との相対的な角度を算出する、ことを特徴とする。
また、本発明の前記相対角度算出部は、前記処理画像の画角における垂直を基準として設定した該画角の垂直基準線と、前記被写体の情報に基づいて該被写体が垂直である状態を検出して設定した該被写体の垂直基準線との相対的な角度を算出する、ことを特徴とする。
また、本発明の前記画像処理部は、前記撮影画像に含まれる車両を、前記傾斜角度の算出に用いる対象の前記被写体として抽出し、該抽出した前記車両の位置を補正し、該抽出した被写体が前記車両であることを表す情報を付加した前記処理画像を出力し、前記相対角度算出部は、前記画角の基準線と、前記車両に対して設定した被写体の基準線との相対的な角度を算出する、ことを特徴とする。
また、本発明の前記画像処理部は、前記撮影画像に含まれる道路と空との境界線を、前記傾斜角度の算出に用いる対象の前記被写体として抽出し、該抽出した前記境界線の位置を補正し、該抽出した被写体が前記境界線であることを表す情報を付加した前記処理画像を出力し、前記相対角度算出部は、前記画角の基準線と、前記境界線に対して設定した被写体の基準線との相対的な角度を算出する、ことを特徴とする。
また、本発明の前記画像処理部は、前記撮影画像に含まれる道路の周辺の固定物のそれぞれを、前記傾斜角度の算出に用いる対象の前記被写体として抽出し、該抽出したそれぞれの前記固定物の位置を補正し、該抽出した被写体が前記固定物であることを表す情報を付加した前記処理画像を出力し、前記相対角度算出部は、前記画角の基準線と、前記固定物のそれぞれに対して設定した被写体の基準線のそれぞれとの相対的な角度をそれぞれ算出し、該算出したいずれか1つの前記傾斜角度の情報を出力する、ことを特徴とする。
また、本発明の車体傾斜角度検出方法は、自動二輪車の車体の路面に対する傾斜角度を検出する車体傾斜角度検出方法であって、前記自動二輪車の前記車体に固定され、該自動二輪車の前方を撮影するカメラ装置から順次出力された撮影画像に含まれる被写体に基づいて、前記車体の前記傾斜角度を順次算出し、該算出した前記傾斜角度の情報を順次出力する傾斜角度検出手順、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、自動二輪車の車体の傾斜角度を検出するための専用の構成要素を用いることなく、車体の路面に対する傾斜角度を検出することができるという効果が得られる。
本発明の実施形態における車体傾斜角度検出装置の概略構成を示した図である。 本実施形態の車体傾斜角度検出装置の自動二輪車への配置の一例を示した図である。 本実施形態の車体傾斜角度検出装置において車体の傾斜角度を検出する処理手順を示したフローチャートである。 本実施形態の車体傾斜角度検出装置において車体の傾斜角度を検出する第1の検出例を説明する図である。 本実施形態の車体傾斜角度検出装置において車体の傾斜角度を検出する第1の検出例を説明する図である。 本実施形態の車体傾斜角度検出装置において車体の傾斜角度を検出する第2の検出例を説明する図である。 本実施形態の車体傾斜角度検出装置において車体の傾斜角度を検出する第2の検出例を説明する図である。 本実施形態の車体傾斜角度検出装置において車体の傾斜角度を検出する第3の検出例を説明する図である。 本実施形態の車体傾斜角度検出装置において車体の傾斜角度を検出する第3の検出例を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態における車体傾斜角度検出装置の概略構成を示した図である。車体傾斜角度検出装置1は、カメラ装置10と傾斜角度検出部20とから構成される。
なお、図1には、本実施形態の車体傾斜角度検出装置によって検出された車体の傾斜角度、つまり、自動二輪車のバンク角度に応じて、自動二輪車に備えた種々の機能を制御するための制御部の一例も併せて示している。より具体的には、本実施形態の車体傾斜角度検出装置が搭載された自動二輪車の搭乗者に様々な警告を行う警告システム31と、自動二輪車の安全な走行のために備えられた安全装置32と、自動二輪車に備えた様々な機能の制御を行う車体制御装置33との一例を示している。なお、以下の説明においては、警告システム31と、安全装置32と、車体制御装置33とのそれぞれを区別しない場合には、「制御部30」という。
車体傾斜角度検出装置1は、自動二輪車の車体に取り付けられ、自動二輪車の車体の路面に対する傾斜角度(バンク角度)を検出する。そして、車体傾斜角度検出装置1は、検出した車体のバンク角度の情報を、制御部30のそれぞれに出力する。
カメラ装置10は、自動二輪車の前方に取り付けられ、自動二輪車が走行する前方を、予め定めた時間の間隔で撮影する。そして、カメラ装置10は、予め定めた時間の間隔で撮影した撮影画像を、撮影を行う毎に傾斜角度検出部20に出力する。なお、カメラ装置10は、自動二輪車の車体の路面に対するバンク角度を検出するのみではなく、自動二輪車の走行における様々な情報を取得する手段として設置されるものであってもよい。従って、例えば、自動二輪車の搭乗者が所有しているカメラ装置を、車体傾斜角度検出装置1を構成するカメラ装置10として利用することもできる。
傾斜角度検出部20は、カメラ装置10から入力されたそれぞれの撮影画像に対して、予め定めた画像処理を行って、自動二輪車の車体の路面に対するバンク角度を検出する。そして、傾斜角度検出部20は、検出した車体のバンク角度の情報を、自動二輪車に備えたそれぞれの制御部30に出力する。すなわち、図1に示した構成では、傾斜角度検出部20は、検出した車体のバンク角度の情報を、警告システム31と、安全装置32と、車体制御装置33とのそれぞれに出力する。傾斜角度検出部20は、画像取得部210と、画像処理部220と、相対角度算出部230とを備えている。
画像取得部210は、カメラ装置10から予め定めた時間の間隔で入力されたそれぞれの撮影画像を取得する。そして、画像取得部210は、取得したそれぞれの撮影画像を、画像処理部220に出力する。
画像処理部220は、画像取得部210から入力されたそれぞれの撮影画像に対して、予め定めた画像処理を施し、画像処理後の画像(以下、「処理画像」という)を相対角度算出部230に出力する。画像処理部220は、対象物抽出部221と、位置補正部222とを備えている。
対象物抽出部221は、画像取得部210から入力されたそれぞれの撮影画像に含まれる、車体のバンク角度の検出に用いる対象の被写体を抽出し、抽出した被写体の情報を撮影画像に付加する。そして、対象物抽出部221は、抽出した被写体の情報を付加したそれぞれの撮影画像を、位置補正部222に出力する。
位置補正部222は、対象物抽出部221から入力されたそれぞれの撮影画像に含まれる被写体の情報に基づいて、複数の撮影画像に含まれる同じ被写体同士の位置を補正する。そして、位置補正部222は、被写体の位置を補正したそれぞれの撮影画像を、処理画像として相対角度算出部230に出力する。
相対角度算出部230は、画像処理部220から入力された画像処理後のそれぞれの処理画像に基づいて、自動二輪車の車体の路面に対するバンク角度を算出する。そして、相対角度算出部230は、算出した車体のバンク角度を、車体傾斜角度検出装置1が検出した車体のバンク角度の情報として、制御部30のそれぞれに出力する。なお、相対角度算出部230が算出するバンク角度には、自動二輪車の進行方向に対して左側への傾き(バンク)であるか、右側へのバンクであるかを表す情報も含まれている。
このような構成によって、車体傾斜角度検出装置1は、取り付けられた自動二輪車の車体の路面に対するバンク角度を検出する。これにより、自動二輪車に備えたそれぞれの制御部30は、車体傾斜角度検出装置1が検出した車体のバンク角度の情報に基づいて、対応する制御を行うことができる。
例えば、警告システム31は、車体傾斜角度検出装置1が検出した車体のバンク角度の情報が、転倒するおそれのあるバンク角度であることを表している場合に、自動二輪車の搭乗者に転倒警告を通知することができる。また、例えば、安全装置32は、車体傾斜角度検出装置1が検出した車体のバンク角度の情報が、転倒するおそれのあるバンク角度であることを表している場合に、エアバックシステムを作動する準備を行うことができる。
また、例えば、車体制御装置33は、車体傾斜角度検出装置1が検出した車体のバンク角度の情報に応じて、ヘッドライトの照射方向、つまり、ヘッドライトが照射する光軸の方向を、上下方向や左右方向などに変更する制御を行うことができる。また、例えば、車体制御装置33は、車体傾斜角度検出装置1が検出した車体のバンク角度の情報が、車体が傾斜(バンク)している状態から水平の状態、つまり、車体がバンクしていない状態に変化した場合には、方向指示器の点灯を停止する(キャンセルする)制御を行うことができる。
また、例えば、自動二輪車に備えた走行制御装置は、車体傾斜角度検出装置1が検出した車体のバンク角度の情報に応じて、自動二輪車のサスペンションの制御、加速や減速などの制御(トラクションコントロール、ABS、横滑り防止装置の制御)など、様々な制御を行うことができる。
なお、車体傾斜角度検出装置1を構成する傾斜角度検出部20は、自動二輪車に搭載されているECU(電子制御ユニット:Electric Control Unit)の機能として備えられる構成であってもよい。同様に、制御部30のそれぞれも、ECUの機能として備えられる構成であってもよい。
ここで、車体傾斜角度検出装置1を自動二輪車に取り付ける際の取り付け位置について説明する。図2は、本実施形態の車体傾斜角度検出装置1の自動二輪車への配置の一例を示した図である。図2(a)には、本実施形態の車体傾斜角度検出装置1を取り付けた自動二輪車を左側面から見た図である。また、図2(b)は、本実施形態の車体傾斜角度検出装置1を取り付けた自動二輪車の上面から見た図である。また、図2(c)は、本実施形態の車体傾斜角度検出装置1を取り付けた自動二輪車のハンドル周辺を示した図である。
図2(a)および図2(b)に示したように、車体傾斜角度検出装置1を構成するカメラ装置10は、自動二輪車の風防(いわゆる、カウリング)内に、自動二輪車が走行する前方を撮影するように配置される。また、車体傾斜角度検出装置1を構成する傾斜角度検出部20は、例えば、自動二輪車のシートの下の収納空間に収納され、ケーブル100によってカメラ装置10と接続される。
カメラ装置10は、図2(c)に示すように、風防を構成する透明度の高いスクリーン500内の、例えば、タコメータ501への搭乗者の視認性を妨げない位置で、自動二輪車のハンドルの操作によって撮影する方向が変化することがないように、自動二輪車の車体に固定される。このため、カメラ装置10は、自動二輪車の車体の傾斜に応じた、つまり、車体のバンク角度に応じた前方の画像を撮影することができる。
なお、本実施形態においては、カメラ装置10を自動二輪車の車体に固定する方法に関しては、特に規定しない。また、車体傾斜角度検出装置1を自動二輪車に取り付ける位置は、図2に示した配置に限定されるものではなく、カメラ装置10が自動二輪車の車体のバンク角度に応じた前方の画像を撮影することができる位置であれば、いかなる位置であってもよい。また、図2に示したように、車体傾斜角度検出装置1を構成するカメラ装置10と傾斜角度検出部20とがケーブル100によって接続される構成に限定されるものでもなく、例えば、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))などの短距離無線通信や、WiFi(登録商標)などの無線LANを利用した無線で、カメラ装置10と傾斜角度検出部20とが接続される構成であってもよい。また、図2に示したように、車体傾斜角度検出装置1を構成するカメラ装置10と傾斜角度検出部20とが分離された構成に限定されるものでもなく、カメラ装置10と傾斜角度検出部20とが一体に構成されていてもよい。
次に、本実施形態の車体傾斜角度検出装置1において車体のバンク角度を検出する処理手順について説明する。図3は、本実施形態の車体傾斜角度検出装置1において車体の傾斜角度(バンク角度)を検出する処理手順を示したフローチャートである。図3に示したフローチャートにおける処理や判定は、傾斜角度検出部20内のそれぞれの構成要素によって実行されるものである。なお、車体傾斜角度検出装置1のそれぞれの構成要素の動作は、車体傾斜角度検出装置1の全体を制御する、例えば、傾斜角度検出部20内に備えた不図示の制御部が実行するプログラムが制御する構成であってもよい。
車体傾斜角度検出装置1における車体のバンク角度の検出の処理は、例えば、自動二輪車のメインキーがONされたときから開始する。車体傾斜角度検出装置1におけるバンク角度の検出処理が開始されると、まず、カメラ装置10は、撮影を開始し、撮影画像を、傾斜角度検出部20に出力する。そして、ステップS100において、傾斜角度検出部20内の画像取得部210は、カメラ装置10から入力された撮影画像を取得し、取得した撮影画像を画像処理部220に出力する。
続いて、ステップS200において、画像処理部220は、画像取得部210から入力されたそれぞれの撮影画像に対する画像処理を行う。ステップS200における画像処理では、まず、対象物抽出部221が、撮影画像に含まれる被写体を抽出する。ここで対象物抽出部221が抽出する被写体は、自動二輪車の前方を走行している車両、自動二輪車が走行している道路の周辺の建造物などの固定物、自動二輪車の前方の道路と固定物(建造物)や空などとの境界線など、車体のバンク角度の判定に用いることができる対象の被写体である。なお、本実施形態において対象物抽出部221が抽出する被写体は、車体傾斜角度検出装置1が取り付けられた自動二輪車の車体のバンク角度の判定に用いることができる被写体であれば、いかなる被写体であってもよく、抽出する被写体の数に関しても、特に規定しない。
そして、対象物抽出部221は、抽出した被写体の種類を表す情報を付加した撮影画像を、位置補正部222に出力する。例えば、対象物抽出部221が前方を走行している車両を抽出した場合には、抽出した被写体が車両であることを表す情報を付加した撮影画像を、位置補正部222に出力する。なお、対象物抽出部221が前方を走行している車両を抽出する場合には、四輪の車両を抽出することが望ましい。これは、前方を走行している車両が二輪の車両(自動二輪車や自転車)である場合には、この前方を走行している二輪の車両の車体も傾斜(バンク)している場合が考えられるため、車体傾斜角度検出装置1における車体のバンク角度の誤検出を回避するためである。
また、例えば、対象物抽出部221が、走行している道路の周辺の建造物(固定物)を抽出した場合には、抽出した被写体が建造物であることを表す情報を付加した撮影画像を、位置補正部222に出力する。なお、道路の周辺の建造物(固定物)としては、家またはビルなどの建物、ガードレール、標識または信号機を立てる柱(ポール)、電柱などの道路脇に配置された建造物や、歩道橋、横断歩道などの道路上に配置された建造物などが考えられる。また、道路脇に植えられている樹木を道路脇の建造物としてもよい。
また、例えば、対象物抽出部221が、前方の道路と空などとの境界線を抽出した場合には、抽出した被写体が道路の境界線であることを表す情報を付加した撮影画像を、位置補正部222に出力する。
そして、ステップS200における画像処理では、続いて、位置補正部222が、対象物抽出部221が抽出した同じ被写体の位置を補正する。これは、自動二輪車の走行時の振動によって発生するそれぞれの撮影画像の揺れをなくす(キャンセルする)ための処理である。なお、本実施形態においては、位置補正部222における被写体の位置補正の方法、つまり、自動二輪車の走行時の振動による影響をキャンセルする方法は、例えば、デジタルカメラに適用されている、既存の手ぶれ補正の技術などを用いることができる。従って、本実施形態においては、位置補正部222における被写体の位置補正の方法に関しては、特に規定しない。
そして、位置補正部222は、対象物抽出部221が抽出した被写体の位置を補正し、抽出した被写体の種類を表す情報が付加された処理画像を、相対角度算出部230に出力する。
続いて、ステップS300において、相対角度算出部230は、画像処理部220から入力されたそれぞれの処理画像に基づいて、車体傾斜角度検出装置1が取り付けられた自動二輪車の車体の路面に対するバンク角度を算出する。ステップS300におけるバンク角度の算出では、まず、相対角度算出部230が、入力された処理画像の画角から予め定めた条件に基づいて仮想的に設定する画角の基準線と、画像処理部220によって抽出された被写体が水平である状態を表す被写体の基準線とを設定する。より具体的には、画角の左右における垂直方向の予め定めた座標の位置を結ぶことによって、画角における水平の基準とすることができる仮想の水平基準線Hi(以下、「仮想水平線Hi」という)を設定する。また、相対角度算出部230は、画像処理部220によって抽出された被写体の情報に基づいて、この被写体が水平である状態を検出し、検出した状態に基づいて被写体における水平の基準とすることができる水平線Ha(以下、「被写体水平線Ha」という)を設定する。
そして、ステップS300におけるバンク角度の算出では、続いて、相対角度算出部230が、設定した仮想水平線Hiと被写体水平線Haとの相対的な角度を算出する。ここで相対角度算出部230が算出した角度が、車体のバンク角度となる。なお、車体が傾斜(バンク)している傾斜方向(以下、「バンク方向」という)は、仮想水平線Hiに対して被写体の被写体水平線Haが傾斜している方向と逆の方向となる。つまり、仮想水平線Hiに対して被写体水平線Haが左側に傾斜している場合には、自動二輪車の車体は進行方向に対して右側にバンクしており、仮想水平線Hiに対して被写体水平線Haが右側に傾斜している場合には、自動二輪車の車体は進行方向に対して左側にバンクしていることになる。
なお、ステップS300におけるバンク角度の算出では、水平の基準線に基づいて行うバンク角度の算出方法の代わりに、垂直の基準線に基づいてバンク角度を算出することもできる。この場合、相対角度算出部230は、まず、入力された処理画像の画角の上下における水平方向の予め定めた座標の位置を結ぶことによって、画角における垂直の基準とすることができる仮想の垂直基準線Vi(以下、「仮想垂直線Vi」という)を設定する。また、相対角度算出部230は、画像処理部220によって抽出された被写体の情報に基づいて、この被写体が垂直である状態を検出し、検出した状態に基づいて被写体における垂直の基準とすることができる垂直線Va(以下、「被写体垂直線Va」という)を設定する。そして、相対角度算出部230は、設定した仮想垂直線Viと被写体垂直線Vaとの相対的な角度を算出する。ここで算出した角度も、車体のバンク角度である。なお、車体のバンク方向も、水平線(仮想水平線Hiおよび被写体水平線Ha)に基づいて算出したバンク方向と同様である。つまり、仮想垂直線Viに対して被写体垂直線Vaが左側に傾斜している場合には、自動二輪車の車体は進行方向に対して右側にバンクしており、仮想垂直線Viに対して被写体垂直線Vaが右側に傾斜している場合には、自動二輪車の車体は進行方向に対して左側にバンクしていることになる。
なお、ステップS300におけるバンク角度の算出では、水平線(仮想水平線Hiおよび被写体水平線Ha)または垂直線(仮想垂直線Viおよび被写体垂直線Va)のいずれか一方に基づいて車体のバンク角度を算出する方法に限定されるものでもなく、水平線と垂直線との両方に基づいて車体のバンク角度を算出することもできる。また、相対角度算出部230は、仮想水平線Hiや仮想垂直線Viを設定する代わりに、予め定めた角度(例えば、45°など)の仮想の基準線を設定して、ステップS300における車体のバンク角度の算出を行うこともできる。
続いて、ステップS400において、相対角度算出部230は、算出した車体のバンク角度とバンク方向との情報を、車体傾斜角度検出装置1が検出した車体のバンク角度の情報として、制御部30のそれぞれに出力する。
続いて、ステップS500において、傾斜角度検出部20は、車体のバンク角度の検出の処理を終了するか否かを判定し、車体のバンク角度の検出の処理を終了する場合(ステップS500のYES)には、処理を終了する。一方、ステップS500において、車体のバンク角度の検出の処理を終了しない、すなわち、引き続き車体のバンク角度の検出の処理を行う場合(ステップS500のNO)には、ステップS100に戻って、画像取得部210は、カメラ装置10から入力された次の撮影画像を取得し、取得した撮影画像を画像処理部220に出力する。以降、同様に、ステップS200〜ステップS500までの処理を順次繰り返す。
このように、車体傾斜角度検出装置1は、カメラ装置10が撮影した撮影画像を順次取得して、自動二輪車の車体の路面に対するバンク角度を順次算出(検出)し、算出(検出)した車体のバンク角度の情報(バンク方向の情報も含む)を、制御部30のそれぞれに順次出力する。これにより、自動二輪車に備えたそれぞれの制御部30は、車体傾斜角度検出装置1が順次検出した車体のバンク角度の情報に基づいて、対応する制御を行うことができる。
次に、本実施形態の車体傾斜角度検出装置1において車体のバンク角度を検出する方法の一例について説明する。なお、以下の説明においては、説明を容易にするため、カメラ装置10が撮影した1枚の撮影画像に対して行う処理について説明する。
<第1の検出例>
本第1の検出例は、自動二輪車の前方を走行している車両に基づいて車体のバンク角度を検出する場合の一例である。まず、第1の検出例において、車体傾斜角度検出装置1を取り付けた自動二輪車の車体が水平の状態、つまり、バンクしていない状態を検出する場合について説明する。図4は、本実施形態の車体傾斜角度検出装置1において車体の傾斜角度(バンク角度)を検出する第1の検出例を説明する図である。図4(a)には、カメラ装置10が撮影する撮影画像の画角と自動二輪車の車体のバンクの関係を示し、図4(b)には、相対角度算出部230が車体のバンク角度の算出を行う処理画像を示している。なお、図4(b)に示した処理画像の画角は、カメラ装置10が撮影した撮影画像の画角と同様である。
上述したように、カメラ装置10は、自動二輪車が走行する前方の画像を撮影する。図4には、自動二輪車の前方を走行している四輪の車両を撮影している状態を示している。自動二輪車の車体がバンクしていない場合には、図4(a)に示したように、カメラ装置10から出力された撮影画像に含まれる被写体(ここでは、前方を走行している四輪の車両)も傾斜していない。従って、画像取得部210は、図4(b)に示したような撮影画像をカメラ装置10から取得し、取得した撮影画像を画像処理部220に出力する(図3に示したステップS100参照)。
そして、画像処理部220は、画像取得部210から入力された撮影画像に対する画像処理を行う(図3に示したステップS200参照)。まず、対象物抽出部221は、画像取得部210から入力された撮影画像に含まれる被写体である四輪の車両を抽出し、抽出した被写体が四輪の車両であることを表す情報を付加した撮影画像を、位置補正部222に出力する。続いて、位置補正部222は、対象物抽出部221が抽出した四輪の車両の位置を補正した処理画像を、相対角度算出部230に出力する。
そして、相対角度算出部230は、画像処理部220から入力された処理画像に基づいて、自動二輪車の車体の路面に対するバンク角度を算出する(図3に示したステップS300参照)。まず、相対角度算出部230は、入力された処理画像の画角P1において仮想水平線Hi(以下、「仮想水平線Hi1」という)を設定する。また、相対角度算出部230は、画像処理部220によって四輪の車両が抽出されたことを表す情報に基づいて、四輪の車両が水平である状態を検出し、四輪の車両における被写体水平線Ha(以下、「被写体水平線Ha1」という)を設定する。図4(b)には、画角P1の左右における垂直方向の中心の位置を結んだ仮想水平線Hi1を設定し、四輪の車両における左側のタイヤと路面との境界の位置と、右側のタイヤと路面との境界の位置とを結んだ被写体水平線Ha1を設定した場合を示している。
そして、相対角度算出部230は、設定した仮想水平線Hi1と被写体水平線Ha1との相対的な角度を算出する。図4(b)に示した一例では、仮想水平線Hi1と被写体水平線Ha1とは平行である。従って、相対角度算出部230は、車体傾斜角度検出装置1を取り付けた自動二輪車の車体が水平の状態、つまり、バンクしていない状態であることを表すバンク角度の情報を、制御部30のそれぞれに出力する。
続いて、第1の検出例において、車体傾斜角度検出装置1を取り付けた自動二輪車の車体が右側に角度θだけバンクしている状態を検出する場合について説明する。図5は、本実施形態の車体傾斜角度検出装置1において車体の傾斜角度(バンク角度)を検出する第1の検出例を説明する図である。図5(a)には、図4(a)と同様に、カメラ装置10が撮影する撮影画像の画角と自動二輪車の車体のバンクの関係を示し、図5(b)には、図4(b)と同様に、相対角度算出部230が車体のバンク角度の算出を行う、自動二輪車の前方を走行している四輪の車両が含まれる処理画像を示している。なお、図5(b)に示した処理画像の画角は、カメラ装置10が自動二輪車の前方を走行している四輪の車両を撮影した撮影画像の画角と同様である。
上述したように、カメラ装置10は、自動二輪車の車体に固定されている。このため、自動二輪車の車体が右側に角度θだけバンクしている場合、カメラ装置10は、自動二輪車の車体のバンク角度θに応じた角度で、自動二輪車が走行する前方の画像を撮影する。このとき、自動二輪車の前方を走行している四輪の車両は傾斜しないため、カメラ装置10の角度、つまり、車体のバンク角度θの関係から、図5(a)に示したような画角で、カメラ装置10が撮影を行うことになる。従って、画像取得部210は、図5(b)に示したような、被写体である四輪の車両が左側に傾斜している撮影画像をカメラ装置10から取得し、取得した撮影画像を画像処理部220に出力する(図3に示したステップS100参照)。
そして、画像処理部220は、自動二輪車の車体がバンクしていない状態のときの処理と同様に、画像取得部210から入力された撮影画像に対する画像処理を行う(図3に示したステップS200参照)。より具体的には、対象物抽出部221が、画像取得部210から入力された撮影画像に含まれる被写体である四輪の車両を抽出し、位置補正部222が、対象物抽出部221が抽出した四輪の車両の位置を補正し、四輪の車両を抽出したことを表す情報が付加された補正後の処理画像を、相対角度算出部230に出力する。
そして、相対角度算出部230は、自動二輪車の車体がバンクしていない状態のときの処理と同様に、画像処理部220から入力された処理画像に基づいて、自動二輪車の車体の路面に対するバンク角度を算出する(図3に示したステップS300参照)。まず、相対角度算出部230は、入力された処理画像の画角P2において仮想水平線Hi(以下、「仮想水平線Hi2」という)を設定する。また、相対角度算出部230は、画像処理部220によって四輪の車両が抽出されたことを表す情報に基づいて、四輪の車両が水平である状態を検出し、四輪の車両における被写体水平線Ha(以下、「被写体水平線Ha2」という)を設定する。図5(b)には、画角P2の左右における垂直方向の中心の位置を結んだ仮想水平線Hi2を設定し、四輪の車両における左側のタイヤと路面との境界の位置と、右側のタイヤと路面との境界の位置とを結んだ被写体水平線Ha2を設定した場合を示している。
なお、図4(b)と図5(b)とを比べてわかるように、画角P1に設定された仮想水平線Hi1と、画角P2に設定された仮想水平線Hi2とは、それぞれの画角で同じ位置である。また、画角P1に設定された被写体水平線Ha1と、画角P2に設定された被写体水平線Ha2とは、同じ被写体である四輪の車両において同じ位置である。
そして、相対角度算出部230は、設定した仮想水平線Hi2と被写体水平線Ha2との相対的な角度を算出する。図5(b)に示した一例では、画角P2の処理画像が、車体がバンクしている状態でカメラ装置10が撮影した撮影画像であるため、仮想水平線Hi2と被写体水平線Ha2とには、角度θの相対的な角度がある。従って、相対角度算出部230は、自動二輪車の車体が角度θだけバンクしている状態であることを検出する。また、相対角度算出部230は、被写体水平線Ha2が、仮想水平線Hi2に対して左方向に角度θだけバンクしていることから、自動二輪車の車体が右方向に角度θだけバンクしている状態であると判定する。そして、相対角度算出部230は、車体傾斜角度検出装置1を取り付けた自動二輪車の車体が角度θだけ右方向にバンクしている状態であることを表すバンク角度の情報を、制御部30のそれぞれに出力する。
このように、本第1の検出例では、自動二輪車の前方を撮影するカメラ装置10が撮影した被写体、つまり、自動二輪車の前方を走行している四輪の車両に基づいて、車体傾斜角度検出装置1を取り付けた自動二輪車の車体のバンク角度を検出することができる。車体傾斜角度検出装置1は、このような車体のバンク角度の検出の処理を、カメラ装置10から入力されたそれぞれの撮影画像に対して順次行う。これにより、自動二輪車に備えたそれぞれの制御部30は、車体傾斜角度検出装置1が順次検出した車体のバンク角度の情報に基づいて、対応する制御を行うことができる。
<第2の検出例>
次に、本実施形態の車体傾斜角度検出装置1における車体のバンク角度の検出方法の別の一例について説明する。なお、以下の説明においても、説明を容易にするため、カメラ装置10が撮影した1枚の撮影画像に対して行う処理について説明する。本第2の検出例は、自動二輪車が走行している前方の道路と空との境界線に基づいて車体のバンク角度を検出する場合の一例である。まず、第2の検出例において、車体傾斜角度検出装置1を取り付けた自動二輪車の車体がバンクしていない状態を検出する場合について説明する。図6は、本実施形態の車体傾斜角度検出装置1において車体の傾斜角度(バンク角度)を検出する第2の検出例を説明する図である。図6(a)には、カメラ装置10が撮影する撮影画像の画角と自動二輪車の車体のバンクの関係を示し、図6(b)には、相対角度算出部230が車体のバンク角度の算出を行う処理画像を示している。なお、図6(b)に示した処理画像の画角は、カメラ装置10が撮影した撮影画像の画角と同様である。
図6には、自動二輪車が走行している前方の道路と空とを撮影している状態を示している。自動二輪車の車体がバンクしていない場合には、図6(a)に示したように、カメラ装置10から出力された撮影画像に含まれる被写体(ここでは、前方の道路と空)も傾斜していない。従って、画像取得部210は、図6(b)に示したような撮影画像をカメラ装置10から取得し、取得した撮影画像を画像処理部220に出力する(図3に示したステップS100参照)。
そして、画像処理部220は、画像取得部210から入力された撮影画像に対する画像処理を行う(図3に示したステップS200参照)。まず、対象物抽出部221は、画像取得部210から入力された撮影画像に含まれる被写体から道路と空との境界線を抽出し、抽出した被写体が道路と空との境界線であることを表す情報を付加した撮影画像を、位置補正部222に出力する。続いて、位置補正部222は、対象物抽出部221が抽出した道路と空との境界線の位置を補正した処理画像を、相対角度算出部230に出力する。
そして、相対角度算出部230は、画像処理部220から入力された処理画像に基づいて、自動二輪車の車体の路面に対するバンク角度を算出する(図3に示したステップS300参照)。まず、相対角度算出部230は、入力された処理画像の画角P3において仮想水平線Hi(以下、「仮想水平線Hi3」という)を設定する。また、相対角度算出部230は、画像処理部220によって道路と空との境界線が抽出されたことを表す情報に基づいて、道路と空との境界線を延長した被写体水平線Ha(以下、「被写体水平線Ha3」という)を設定する。図6(b)には、画角P3の左右における垂直方向の中心の位置を結んだ仮想水平線Hi3を設定し、道路と空との境界線を延長した被写体水平線Ha3を設定した場合を示している。
そして、相対角度算出部230は、設定した仮想水平線Hi3と被写体水平線Ha3との相対的な角度を算出する。図6(b)に示した一例では、仮想水平線Hi3と被写体水平線Ha3とは平行である。従って、相対角度算出部230は、車体傾斜角度検出装置1を取り付けた自動二輪車の車体が水平の状態、つまり、バンクしていない状態であることを表すバンク角度の情報を、制御部30のそれぞれに出力する。
続いて、第2の検出例において、車体傾斜角度検出装置1を取り付けた自動二輪車の車体が右側に角度θだけバンクしている状態を検出する場合について説明する。図7は、本実施形態の車体傾斜角度検出装置1において車体の傾斜角度(バンク角度)を検出する第2の検出例を説明する図である。図7(a)には、図6(a)と同様に、カメラ装置10が撮影する撮影画像の画角と自動二輪車の車体のバンクの関係を示し、図7(b)には、図6(b)と同様に、相対角度算出部230が車体のバンク角度の算出を行う、自動二輪車が走行している前方の道路と空とが含まれる処理画像を示している。なお、図7(b)に示した処理画像の画角は、自動二輪車が走行している前方の道路と空とをカメラ装置10が撮影した撮影画像の画角と同様である。
上述したように、自動二輪車の車体が右側に角度θだけバンクしている場合、カメラ装置10は、自動二輪車の車体のバンク角度θに応じた角度で、自動二輪車が走行する前方の画像を撮影する。このとき、自動二輪車が走行している前方の道路と空との境界線は傾斜しないため、カメラ装置10は、車体のバンク角度θの関係から、図7(a)に示したような画角で撮影を行うことになる。従って、画像取得部210は、図7(b)に示したような、被写体である道路と空との境界線が左側に傾斜している撮影画像をカメラ装置10から取得し、取得した撮影画像を画像処理部220に出力する(図3に示したステップS100参照)。
そして、画像処理部220は、自動二輪車の車体がバンクしていない状態のときの処理と同様に、画像取得部210から入力された撮影画像に対する画像処理を行う(図3に示したステップS200参照)。より具体的には、対象物抽出部221が、画像取得部210から入力された撮影画像に含まれる被写体である道路と空との境界線を抽出し、位置補正部222が、対象物抽出部221が抽出した道路と空との境界線の位置を補正し、道路と空との境界線を抽出したことを表す情報が付加された補正後の処理画像を、相対角度算出部230に出力する。
そして、相対角度算出部230は、自動二輪車の車体がバンクしていない状態のときの処理と同様に、画像処理部220から入力された処理画像に基づいて、自動二輪車の車体の路面に対するバンク角度を算出する(図3に示したステップS300参照)。まず、相対角度算出部230は、入力された処理画像の画角P4において仮想水平線Hi(以下、「仮想水平線Hi4」という)を設定する。また、相対角度算出部230は、画像処理部220によって道路と空との境界線が抽出されたことを表す情報に基づいて、道路と空との境界線延長した被写体水平線Ha(以下、「被写体水平線Ha4」という)を設定する。図7(b)には、画角P4の左右における垂直方向の中心の位置を結んだ仮想水平線Hi4を設定し、道路と空との境界線を延長した被写体水平線Ha4を設定した場合を示している。
なお、仮想水平線Hi3と仮想水平線Hi4との関係、および被写体水平線Ha3と被写体水平線Ha4との関係は、第1の検出例における関係と同様である。より具体的には、図6(b)と図7(b)とを比べてわかるように、画角P3に設定された仮想水平線Hi3と、画角P4に設定された仮想水平線Hi4とは、それぞれの画角で同じ位置である。また、画角P3に設定された被写体水平線Ha3と、画角P4に設定された被写体水平線Ha4とは、同じ被写体である道路と空との境界線を延長した位置である。
そして、相対角度算出部230は、設定した仮想水平線Hi4と被写体水平線Ha4との相対的な角度を算出する。図7(b)に示した一例では、相対角度算出部230が、画角P4の処理画像に設定した仮想水平線Hi4と被写体水平線Ha4とから相対的な角度θを算出することによって、自動二輪車の車体が角度θだけバンクしている状態であることを検出する。また、相対角度算出部230は、画角P4の処理画像に設定した被写体水平線Ha4が、仮想水平線Hi4に対して左方向に角度θだけバンクしていることから、自動二輪車の車体が右方向に角度θだけバンクしている状態であると判定する。そして、相対角度算出部230は、車体傾斜角度検出装置1を取り付けた自動二輪車の車体が角度θだけ右方向にバンクしている状態であることを表すバンク角度の情報を、制御部30のそれぞれに出力する。
このように、本第2の検出例でも、第1の検出例と同様に、自動二輪車の前方を撮影するカメラ装置10が撮影した被写体、つまり、自動二輪車の前方の道路と空との境界線に基づいて、車体傾斜角度検出装置1を取り付けた自動二輪車の車体のバンク角度を検出することができる。そして、車体傾斜角度検出装置1は、第1の検出例と同様に、このような車体のバンク角度の検出の処理を、カメラ装置10から入力されたそれぞれの撮影画像に対して順次行う。これにより、自動二輪車に備えたそれぞれの制御部30は、車体傾斜角度検出装置1が順次検出した車体のバンク角度の情報に基づいて、対応する制御を行うことができる。
<第3の検出例>
次に、本実施形態の車体傾斜角度検出装置1における車体のバンク角度の検出方法のさらに別の一例について説明する。なお、以下の説明においても、説明を容易にするため、カメラ装置10が撮影した1枚の撮影画像に対して行う処理について説明する。本第3の検出例は、自動二輪車が走行している道路の周辺の建造物(固定物)に基づいて車体のバンク角度を検出する場合の一例である。まず、第3の検出例において、車体傾斜角度検出装置1を取り付けた自動二輪車の車体がバンクしていない状態を検出する場合について説明する。図8は、本実施形態の車体傾斜角度検出装置1において車体の傾斜角度(バンク角度)を検出する第3の検出例を説明する図である。図8(a)には、カメラ装置10が撮影する撮影画像の画角と自動二輪車の車体のバンクの関係を示し、図8(b)には、相対角度算出部230が車体のバンク角度の算出を行う処理画像を示している。なお、図8(b)に示した処理画像の画角は、自動二輪車が走行している前方の道路を含む周辺をカメラ装置10が撮影した撮影画像の画角と同様である。
図8には、自動二輪車が走行している前方の道路における周辺の建造物を撮影している状態を示している。自動二輪車の車体がバンクしていない場合には、図8(a)に示したように、カメラ装置10から出力された撮影画像に含まれる被写体(ここでは、前方の道路脇の信号機およびビルと、道路上の横断歩道)も傾斜していない。従って、画像取得部210は、図8(b)に示したような撮影画像をカメラ装置10から取得し、取得した撮影画像を画像処理部220に出力する(図3に示したステップS100参照)。
そして、画像処理部220は、画像取得部210から入力された撮影画像に対する画像処理を行う(図3に示したステップS200参照)。まず、対象物抽出部221は、画像取得部210から入力された撮影画像に含まれる被写体から、信号機の柱、それぞれのビル、横断歩道を抽出し、抽出した被写体が建造物であることを表す情報を撮影画像に付加する。また、対象物抽出部221は、入力された撮影画像に含まれる被写体から道路とビルとの境界線を抽出し、抽出した被写体が道路とビルとの境界線であることを表す情報を撮影画像に付加する。そして、対象物抽出部221は、抽出したそれぞれの被写体の情報を付加した撮影画像を、位置補正部222に出力する。続いて、位置補正部222は、対象物抽出部221が抽出したそれぞれの被写体の位置を補正した処理画像を、相対角度算出部230に出力する。
そして、相対角度算出部230は、画像処理部220から入力された処理画像に基づいて、自動二輪車の車体の路面に対するバンク角度を算出する(図3に示したステップS300参照)。まず、相対角度算出部230は、入力された処理画像の画角P5において仮想水平線Hi(以下、「仮想水平線Hi5」という)を設定する。また、相対角度算出部230は、入力された処理画像の画角P5において仮想垂直線Vi(以下、「仮想垂直線Vi5」という)を設定する。また、相対角度算出部230は、画像処理部220によって抽出された被写体の情報に基づいて、それぞれの被写体に対応する被写体水平線Ha(以下、「被写体水平線Ha5」という)および被写体垂直線Va(以下、「被写体垂直線Va5」という)を設定する。
図8(b)には、画角P5の左右における垂直方向の中心の位置を結んだ仮想水平線Hi5を設定し、画角P5の上下における水平方向の中心の位置を結んだ仮想垂直線Vi5を設定した場合を示している。また、図8(b)には、対象物抽出部221が抽出した道路脇の信号機の柱を延長した被写体垂直線Va51と、ビルの境界線を延長した被写体垂直線Va52と、横断歩道と道路との境界線を延長した被写体水平線Ha51とを設定した場合を示している。また、図8(b)には、対象物抽出部221が抽出した道路とビルとの境界線を延長した被写体水平線Ha52を設定した場合を示している。
そして、相対角度算出部230は、設定した仮想水平線Hi5または仮想垂直線Vi5と、対応する被写体水平線Ha5または被写体垂直線Va5のそれぞれとの相対的な角度を算出する。図8(b)に示した一例では、仮想垂直線Vi5と被写体垂直線Va51とは平行である。また、図8(b)に示した一例では、仮想垂直線Vi5と被写体垂直線Va52とは平行である。また、図8(b)に示した一例では、仮想水平線Hi5と被写体水平線Ha51とは平行である。また、図8(b)に示した一例では、仮想水平線Hi5と被写体水平線Ha52とは平行である。従って、相対角度算出部230は、車体傾斜角度検出装置1を取り付けた自動二輪車の車体が水平の状態、つまり、バンクしていない状態であることを表すバンク角度の情報を、制御部30のそれぞれに出力する。
続いて、第3の検出例において、車体傾斜角度検出装置1を取り付けた自動二輪車の車体が右側に角度θだけバンクしている状態を検出する場合について説明する。図9は、本実施形態の車体傾斜角度検出装置1において車体の傾斜角度(バンク角度)を検出する第3の検出例を説明する図である。図9(a)には、図8(a)と同様に、カメラ装置10が撮影する撮影画像の画角と自動二輪車の車体のバンクの関係を示し、図9(b)には、図8(b)と同様に、相対角度算出部230が車体のバンク角度の算出を行う、自動二輪車が走行している前方の道路を含む周辺の被写体が含まれる処理画像を示している。なお、図9(b)に示した処理画像の画角は、自動二輪車が走行している前方の道路を含む周辺をカメラ装置10が撮影した撮影画像の画角と同様である。
上述したように、自動二輪車の車体が右側に角度θだけバンクしている場合、カメラ装置10は、自動二輪車の車体のバンク角度θに応じた角度で、自動二輪車が走行する前方の画像を撮影する。このとき、自動二輪車が走行している前方の道路における周辺の建造物は傾斜しないため、カメラ装置10は、車体のバンク角度θの関係から、図9(a)に示したような画角で撮影を行うことになる。従って、画像取得部210は、図9(b)に示したような、被写体である道路を含めた周辺の建造物が左側に傾斜している撮影画像をカメラ装置10から取得し、取得した撮影画像を画像処理部220に出力する(図3に示したステップS100参照)。
そして、画像処理部220は、自動二輪車の車体がバンクしていない状態のときの処理と同様に、画像取得部210から入力された撮影画像に対する画像処理を行う(図3に示したステップS200参照)。より具体的には、対象物抽出部221が、画像取得部210から入力された撮影画像に含まれるそれぞれの被写体を抽出し、位置補正部222が、対象物抽出部221が抽出したそれぞれの被写体の位置を補正し、抽出したそれぞれの被写体を表す情報が付加された補正後の処理画像を、相対角度算出部230に出力する。さらに具体的には、対象物抽出部221が、画像取得部210から入力された撮影画像に含まれる被写体から、信号機の柱、それぞれのビル、および横断歩道と、道路とビルとの境界線とを抽出し、抽出したそれぞれの被写体の情報を付加した撮影画像を、位置補正部222に出力する。その後、位置補正部222が、対象物抽出部221が抽出したそれぞれの被写体の位置を補正した処理画像を、相対角度算出部230に出力する。
そして、相対角度算出部230は、自動二輪車の車体がバンクしていない状態のときの処理と同様に、画像処理部220から入力された処理画像に基づいて、自動二輪車の車体の路面に対するバンク角度を算出する(図3に示したステップS300参照)。まず、相対角度算出部230は、入力された処理画像の画角P6において仮想水平線Hi(以下、「仮想水平線Hi6」という)および仮想垂直線Vi(以下、「仮想垂直線Vi6」という)を設定する。また、相対角度算出部230は、画像処理部220によって抽出された被写体の情報に基づいて、それぞれの被写体に対応する被写体水平線Ha(以下、「被写体水平線Ha6」という)および被写体垂直線Va(以下、「被写体垂直線Va6」という)を設定する。
図9(b)には、画角P6の左右における垂直方向の中心の位置を結んだ仮想水平線Hi6を設定し、画角P6の上下における水平方向の中心の位置を結んだ仮想垂直線Vi6を設定した場合を示している。また、図9(b)には、対象物抽出部221が抽出した道路脇の信号機の柱を延長した被写体垂直線Va61と、ビルの境界線を延長した被写体垂直線Va62と、横断歩道と道路との境界線を延長した被写体水平線Ha61と、道路とビルとの境界線を延長した被写体水平線Ha62とを設定した場合を示している。
なお、仮想水平線Hi5と仮想水平線Hi6との関係、仮想垂直線Vi5と仮想垂直線Vi6との関係、および被写体水平線Ha5または被写体垂直線Va5と、被写体水平線Ha6または被写体垂直線Va6との関係は、第1の検出例における関係と同様である。より具体的には、図8(b)と図9(b)とを比べてわかるように、画角P5に設定された仮想水平線Hi5と、画角P6に設定された仮想水平線Hi6とは、それぞれの画角で同じ位置である。また、画角P5に設定された仮想垂直線Vi5と、画角P6に設定された仮想垂直線Vi6とは、それぞれの画角で同じ位置である。また、画角P5に設定された被写体水平線Ha5または被写体垂直線Va5と、画角P6に設定された対応する被写体水平線Ha6または被写体垂直線Va6とは、対応する同じ被写体の境界線を延長した位置である。
そして、相対角度算出部230は、設定した仮想水平線Hi6または仮想垂直線Vi6と、対応する被写体水平線Ha6または被写体垂直線Va6のそれぞれとの相対的な角度を算出する。図9(b)に示した一例では、相対角度算出部230が、画角P6の処理画像に設定した仮想垂直線Vi6と被写体垂直線Va61とから、信号機の柱との相対的な角度θv1を算出することによって、自動二輪車の車体が角度θv1だけバンクしている状態であることを検出する。また、図9(b)に示した一例では、相対角度算出部230が、画角P6の処理画像に設定した仮想垂直線Vi6と被写体垂直線Va62とから、ビルの境界線との相対的な角度θv2を算出することによって、自動二輪車の車体が角度θv2だけバンクしている状態であることを検出する。また、図9(b)に示した一例では、相対角度算出部230が、画角P6の処理画像に設定した仮想水平線Hi6と被写体水平線Ha61とから、横断歩道との相対的な角度θh1を算出することによって、自動二輪車の車体が角度θh1だけバンクしている状態であることを検出する。また、図9(b)に示した一例では、相対角度算出部230が、画角P6の処理画像に設定した仮想水平線Hi6と被写体水平線Ha62とから、道路の境界線との相対的な角度θh2を算出することによって、自動二輪車の車体が角度θh2だけバンクしている状態であることを検出する。このように、自動二輪車の車体のバンク角度の判定に用いることができる被写体が複数抽出された場合には、それぞれの被写体毎に、バンク角度を算出する。なお、図9(b)に示した一例では、角度θv1、角度θv2、角度θh1、および角度θh2のそれぞれは同じ値である。
また、相対角度算出部230は、画角P6の処理画像に設定した被写体水平線Ha6および被写体垂直線Va6が、仮想水平線Hi6および仮想垂直線Vi6に対して左方向にそれぞれの角度θ(角度θv1、角度θv2、角度θh1、角度θh2)だけバンクしていることから、自動二輪車の車体が右方向に角度θだけバンクしている状態であると判定する。
そして、相対角度算出部230は、車体傾斜角度検出装置1を取り付けた自動二輪車の車体が角度θだけ右方向にバンクしている状態であることを表すバンク角度の情報を、制御部30のそれぞれに出力する。
なお、相対角度算出部230が検出した車体のバンク角度の情報を制御部30のそれぞれに出力する際には、1つのバンク角度の情報のみを出力することが望ましい。上述の図9(b)に示した一例では、角度θv1、角度θv2、角度θh1、および角度θh2のそれぞれは同じ値であるため、いずれの角度θをバンク角度の情報として制御部30のそれぞれに出力してもよい。しかし、例えば、横断歩道は、道路に対して直角に配置されているとは限らない。このため、対象物抽出部221が車体のバンク角度の判定に用いることができる被写体を複数抽出した場合には、抽出されたそれぞれの被写体をバンク角度の判定に用いる際の優先順位が予め定められていることが望ましい。この優先順位は、例えば、カメラ装置10が撮影した撮影画像に含まれる被写体の大きさ、つまり、自動二輪車と被写体との距離や、上述した横断歩道のように、車体のバンク角度の判定に用いることができるか否かの確からしさなどによって、予め定められる。例えば、図9(b)に示した一例では、「信号機の柱」が最も優先順位が高く、「ビルの境界線」、「道路とビルとの境界線」の順で優先順位が下がり、「横断歩道と道路との境界線」が最も優先順位が低くなるように、予め優先順位を設定しておくことが考えられる。このことを考慮すると、本第3の検出例では、相対角度算出部230が、画角P6の処理画像に設定した仮想垂直線Vi6と被写体垂直線Va61とから、信号機の柱との相対的な角度θv1のみを算出する構成にすることもできる。
このように、本第3の検出例でも、第1の検出例および第2の検出例と同様に、自動二輪車の前方を撮影するカメラ装置10が撮影したそれぞれの被写体に基づいて、車体傾斜角度検出装置1を取り付けた自動二輪車の車体のバンク角度を検出することができる。そして、車体傾斜角度検出装置1は、第1の検出例および第2の検出例と同様に、このような車体のバンク角度の検出の処理を、カメラ装置10から入力されたそれぞれの撮影画像に対して順次行う。これにより、自動二輪車に備えたそれぞれの制御部30は、車体傾斜角度検出装置1が順次検出した車体のバンク角度の情報に基づいて、対応する制御を行うことができる。
上記に述べたとおり、本発明を実施するための形態によれば、自動二輪車が走行する前方を撮影するように配置されたカメラ装置が撮影した撮影画像に含まれるそれぞれの被写体に基づいて、車体傾斜角度検出装置を取り付けた自動二輪車の車体の路面に対するバンク角度を検出することができる。これにより、本発明を実施するための形態の車体傾斜角度検出装置が取り付けられた自動二輪車に備えた種々の機能を制御するための制御部は、車体傾斜角度検出装置が検出した車体のバンク角度の情報に基づいて、自動二輪車が走行している道路に応じた適切な範囲内のバンク角度であるか否かを判定し、対応する制御を行うことができる。
なお、本実施形態においては、カメラ装置が撮影した撮影画像の画角と同じ処理画像の画角における垂直方向の中心の位置を結んだ仮想水平線Hiや、水平方向の中心の位置を結んだ仮想垂直線Viを設定した場合について説明した。しかし、本実施形態においては、仮想水平線Hiや仮想垂直線Viを設定する画角内の位置は、本発明を実施するための形態に示した位置に限定されるものではない。例えば、処理画像の画角における下から垂直方向に上に向かって進んだ1/3の位置、つまり、処理画像の画角内の下から1/3の位置に、仮想水平線Hiを設定してもよい。
また、本実施形態においては、カメラ装置が撮影した撮影画像の画角に対して、予め定めた条件に基づいて設定した仮想の基準線(仮想水平線Hiや仮想垂直線Vi)を設定して、車体のバンク角度を算出する場合について説明した。しかし、車体のバンク角度を算出する方法は、本発明を実施するための形態に示した方法に限定されるものではない。例えば、カメラ装置が撮影する撮影画像の画角における仮想の基準線を設定するのではなく、カメラ装置が撮影する撮影画像の画角内に自動二輪車の車体の一部を映り込ませ、映り込んだ車体の一部の境界線を上述した仮想の基準線と同様に扱って処理することによって、車体のバンク角度を算出する構成にすることもできる。なお、この場合には、画角内に映り込ませる車体の一部は、仮想の基準線と同様である、つまり、水平および垂直であることが望ましい。ただし、画角内に映り込ませる車体の一部が水平および垂直ではない場合には、傾斜角度検出部が映り込んだ車体の一部の境界線の角度を補正することによって、同様に車体のバンク角度を検出することができる。
また、本実施形態においては、自動二輪車の車体のバンク角度、つまり、自動二輪車の進行方向に対して左側または右側に傾いた角度を検出する場合について説明した。しかし、本実施形態の車体傾斜角度検出装置は、カメラ装置が順次撮影した撮影画像から、被写体を順次抽出している。このことから、本実施形態の車体傾斜角度検出装置では、自動二輪車が走行する先の道路の傾きの状況や、自動二輪車が走行しているときの被写体との位置関係などを継続して観測することもできる。そして、本実施形態の車体傾斜角度検出装置が観測した情報も、車体のバンク角度の情報と併せて制御部のそれぞれに出力することによって、それぞれの制御部が適切な制御を行うことができる。
例えば、図4に示した第1の検出例の状態において、仮想水平線Hi1と被写体水平線Ha1との距離が、徐々に近づいている場合には、自動二輪車と前方を走行している四輪の車両との距離が離れてきていると判断することができる。逆に、仮想水平線Hi1と被写体水平線Ha1との距離が、徐々に遠ざかっている場合には、自動二輪車と前方を走行している四輪の車両との距離が近づいてきていると判断することができる。このような自動二輪車と前方を走行している四輪の車両との位置関係の情報も、車体傾斜角度検出装置1が車体のバンク角度の情報と併せて制御部30のそれぞれに出力する。これにより、例えば、自動二輪車に備えた警告システム31が、車体傾斜角度検出装置1から入力された、自動二輪車と前方を走行している四輪の車両との位置関係の情報に基づいて、自動二輪車と前方を走行している四輪の車両との距離が近づいてきている場合に、自動二輪車の搭乗者に追突警告を通知することができる。
また、例えば、図6に示した第2の検出例の状態において、仮想水平線Hi3と被写体水平線Ha3との距離が、徐々に近づいている場合には、自動二輪車が坂道を上っていると判断することができる。ところが、仮想水平線Hi3と被写体水平線Ha3との距離が急に近づいた、または仮想水平線Hi3と被写体水平線Ha3との位置関係が急に逆転した、つまり、被写体水平線Ha3の位置が仮想水平線Hi3の位置を追い越して画角P3の下方に急に移動した場合には、自動二輪車の前輪のみが路面から浮き上がった、いわゆる、ウィリー状態になっていると判断することができる。また、仮想水平線Hi3と被写体水平線Ha3との距離が急に離れた、または被写体水平線Ha3の位置が画角P3の上方に急に移動した場合には、自動二輪車の後輪のみが路面から浮き上がった、いわゆる、ジャックナイフ状態になっていると判断することができる。このような自動二輪車の姿勢の情報も、車体傾斜角度検出装置1が車体のバンク角度の情報と併せて制御部30のそれぞれに出力する。これにより、例えば、自動二輪車に備えた走行制御装置が、車体傾斜角度検出装置1から入力された自動二輪車の姿勢の情報に基づいて、減速などの制御を行うことによってウィリー状態を回避することができ、前輪のブレーキを少し緩めるなどの制御を行うことによってジャックナイフ状態を回避することができる。
また、本実施形態の車体傾斜角度検出装置が検出した車体のバンク角度の情報に応じて制御部が対応する制御を行う際には、自動二輪車に搭載された様々なセンサの情報を併用することもできる。例えば、信号機の「赤」に応じて停車している場合にも、車体がバンクしている可能性がある。この場合、車体傾斜角度検出装置1からいずれかの方向に車体がバンクしていることを表すバンク角度の情報がそれぞれの制御部30に出力されるが、それぞれの制御部30が、例えば、自動二輪車の車速を検出する車速センサの情報も併せて判断することによって、不用意な制御を行うことを回避することができる。なお、車体傾斜角度検出装置1が車速センサの情報を参照して、車体のバンク角度の情報をそれぞれの制御部30に出力する構成にすることもできる。
また、本実施形態においては、1つのカメラ装置10が撮影した撮影画像に基づいて車体のバンク角度を検出する構成について説明したが、複数のカメラ装置のそれぞれが撮影した撮影画像に基づいて車体のバンク角度を検出する構成であってもよい。例えば、2つのカメラ装置を自動二輪車の車体に固定する場合において、それぞれのカメラ装置間の距離に応じた視差を利用した撮影画像に基づいても、車体のバンク角度を検出することができる。この場合には、自動二輪車の車体と被写体との距離の関係も併せて検出することができる。
また、本実施形態においては、本発明の車体傾斜角度検出装置1を、自動二輪車に適用した場合について説明した。しかし、本発明の車体傾斜角度検出装置1を適用することができる車両は、本実施形態において説明した自動二輪車に限定されるものではない。例えば、蓄電池に蓄えた電力によって走行を補助(アシスト)する自転車など、車体を傾けることによってカーブしている道路を走行する可能性がある車両に対しても、本発明の車体傾斜角度検出装置1を適用することができる。この場合、車体傾斜角度検出装置1を構成する傾斜角度検出部20は、蓄電池または補助(アシスト)する量を制御する制御装置の機能として備えられる構成であってもよく、カメラ装置10に傾斜角度検出部20の機能を備えた構成であってもよい。
以上、本発明の実施形態について、図面を参照して説明してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲においての種々の変更も含まれる。
1・・・車体傾斜角度検出装置
10・・・カメラ装置(カメラ装置,車体傾斜角度検出装置)
20・・・傾斜角度検出部(傾斜角度検出部,車体傾斜角度検出装置)
210・・・画像取得部(傾斜角度検出部)
220・・・画像処理部(画像処理部,傾斜角度検出部)
221・・・対象物抽出部(画像処理部)
222・・・位置補正部(画像処理部)
230・・・相対角度算出部(相対角度算出部,傾斜角度検出部)
31・・・警告システム
32・・・安全装置
33・・・車体制御装置
100・・・ケーブル

Claims (9)

  1. 自動二輪車の車体の路面に対する傾斜角度を検出する車体傾斜角度検出装置であって、
    前記自動二輪車の前記車体に固定され、該自動二輪車の前方を撮影するカメラ装置から順次出力された撮影画像に含まれる被写体に基づいて、前記車体の前記傾斜角度を順次算出し、該算出した前記傾斜角度の情報を順次出力する傾斜角度検出部、
    を備えることを特徴とする車体傾斜角度検出装置。
  2. 前記傾斜角度検出部は、
    前記撮影画像に含まれる、前記傾斜角度の算出に用いる対象の被写体を抽出し、該抽出した被写体の位置を補正し、該抽出した被写体の情報を前記撮影画像に付加した処理画像を出力する画像処理部と、
    予め定めた条件に基づいて前記処理画像の画角に対して設定した画角の基準線と、前記被写体の情報に基づいて該被写体に対して設定した被写体の基準線との相対的な角度を算出する相対角度算出部と、
    を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車体傾斜角度検出装置。
  3. 前記相対角度算出部は、
    前記画角の基準線に対して前記被写体の基準線が傾斜している方向と逆の方向を、前記自動二輪車の進行方向に対する前記車体の傾斜方向とし、該傾斜方向の情報を、前記傾斜角度の情報に含めて出力する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の車体傾斜角度検出装置。
  4. 前記相対角度算出部は、
    前記処理画像の画角における水平を基準として設定した該画角の水平基準線と、前記被写体の情報に基づいて該被写体が水平である状態を検出して設定した該被写体の水平基準線との相対的な角度を算出する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の車体傾斜角度検出装置。
  5. 前記相対角度算出部は、
    前記処理画像の画角における垂直を基準として設定した該画角の垂直基準線と、前記被写体の情報に基づいて該被写体が垂直である状態を検出して設定した該被写体の垂直基準線との相対的な角度を算出する、
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の車体傾斜角度検出装置。
  6. 前記画像処理部は、
    前記撮影画像に含まれる車両を、前記傾斜角度の算出に用いる対象の前記被写体として抽出し、該抽出した前記車両の位置を補正し、該抽出した被写体が前記車両であることを表す情報を付加した前記処理画像を出力し、
    前記相対角度算出部は、
    前記画角の基準線と、前記車両に対して設定した被写体の基準線との相対的な角度を算出する、
    ことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1の項に記載の車体傾斜角度検出装置。
  7. 前記画像処理部は、
    前記撮影画像に含まれる道路と空との境界線を、前記傾斜角度の算出に用いる対象の前記被写体として抽出し、該抽出した前記境界線の位置を補正し、該抽出した被写体が前記境界線であることを表す情報を付加した前記処理画像を出力し、
    前記相対角度算出部は、
    前記画角の基準線と、前記境界線に対して設定した被写体の基準線との相対的な角度を算出する、
    ことを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか1の項に記載の車体傾斜角度検出装置。
  8. 前記画像処理部は、
    前記撮影画像に含まれる道路の周辺の固定物のそれぞれを、前記傾斜角度の算出に用いる対象の前記被写体として抽出し、該抽出したそれぞれの前記固定物の位置を補正し、該抽出した被写体が前記固定物であることを表す情報を付加した前記処理画像を出力し、
    前記相対角度算出部は、
    前記画角の基準線と、前記固定物のそれぞれに対して設定した被写体の基準線のそれぞれとの相対的な角度をそれぞれ算出し、該算出したいずれか1つの前記傾斜角度の情報を出力する、
    ことを特徴とする請求項2から請求項7のいずれか1の項に記載の車体傾斜角度検出装置。
  9. 自動二輪車の車体の路面に対する傾斜角度を検出する車体傾斜角度検出方法であって、
    前記自動二輪車の前記車体に固定され、該自動二輪車の前方を撮影するカメラ装置から順次出力された撮影画像に含まれる被写体に基づいて、前記車体の前記傾斜角度を順次算出し、該算出した前記傾斜角度の情報を順次出力する傾斜角度検出手順、
    を含むことを特徴とする車体傾斜角度検出方法。
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