JP2015226934A - 4電極片面1層サブマージアーク溶接方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接金属において、厚板においても高温割れの発生率が少なく、ビード形状が良好であり、融合不良の発生が抑制される4電極片面1層サブマージアーク溶接方法を提供する。【解決手段】4電極片面1層サブマージアーク溶接方法であって、第1電極15aと第2電極15bとの電極間距離B1:25〜65mm、第2電極15bと第3電極15cとの電極間距離B2:100〜149mm、第3電極15cと第4電極15dとの電極間距離B3:20〜80mm、第1電極のワイヤ径:3.2mmφを超え6.4mmφ未満、第2電極のワイヤ径:3.2mmφを超え、第3電極および第4電極のワイヤ径:4.8mmφを超え、第3電極および第4電極のワイヤ突出し長さA3,A4:40mm以上、第3電極の電流をI3(A)、被溶接鋼板の板厚をt(mm)としたときに、下記式I3≧7?B2+12.5t−350の条件で溶接を行う。【選択図】図5

Description

本発明は、4電極を用いて片面1層の溶接を行う4電極片面1層サブマージアーク溶接方法に関する。
多電極片面サブマージアーク溶接は、板継ぎ溶接として造船を中心に、広い分野に適用されている高能率の溶接施工方法である。このような高能率化を図った多電極片面サブマージアーク溶接方法として、種々の溶接方法が開示されている。
例えば、特許文献1には、フラックスを裏当に使用し、3電極または4電極の電極を使用して行う片面サブマージアーク溶接方法において、被溶接材の開先角度を25〜60°のV形状の開先とし、該開先内に鋼粒または鉄粉を被溶接材板厚の1/5から被溶接材表面の高さまで充填して溶接することを特徴とする多電極片面サブマージアーク溶接方法が開示されている。
この溶接方法では、各電極のワイヤ径は4.8mm以上で、第1電極の電流(I1)を1200〜2000Aとして、第2電極の電流(I2)および第3電極の電流(I3)はI1>I2≧I3で、かつ第1電極と第2電極の電極間距離を20〜70mm、第2電極と第3電極の電極間距離を3電極溶接の場合100〜150mm、4電極溶接の場合150〜300mmで溶接することを特徴としている。
また、例えば、特許文献2には、4電極を用い、第1電極のワイヤ径4.8mmφ、第2〜4電極のワイヤ径を6.4mmφとし、かつ、第1電極の電流をI(A),第2電極の電流をI(A),第3電極の電流をI(A),第4電極の電流をI(A),溶接速度をS(cm/min),被溶接鋼板の板厚をt(mm)とした時、60≦S≦200,1000≦St≦4000,1100≦I≦2400,900≦I≦2100、1000≦I+I≦4200、第2、第3電極の極間距離125〜250mmで、焼成型の表および裏フラックスを用いることを特徴とする多電極片面サブマージアーク溶接法が開示されている。
特開2005−319507号公報 特開平5−337651号公報
しかしながら、従来の技術においては以下の問題が存在する。
特許文献1に記載の技術では、第2電極と第3電極との電極間距離が長いため、第3電極の溶け込みが浅く、第1電極と第2電極との電極間で発生した溶接金属中の割れを除去できないという問題がある。
また、ワイヤ突出し長さによっては、第1電極および第2電極で発生したスラグが第3電極および第4電極のチップに付着し、表ビード外観が不良になるという問題がある。
特許文献2に記載の技術では、第2電極と第3電極との電極間距離と、第3電極の電流の設定によっては、溶接金属に割れが発生する可能性がある。
また、ワイヤ突出し長さによっては、第1電極および第2電極で発生したスラグが第3電極および第4電極のチップに付着し、表ビード外観が不良になるという問題がある。
また、片面1層サブマージアーク溶接では、被溶接鋼板が厚板になるにつれてビード形状が、いわゆる‘なし型’となり易く、高温割れの発生率が上昇する。そのため厚板の割れの発生率を低下させるため、ビード形状を犠牲にした条件を採用せざるを得なかった。
また、片面1層サブマージアーク溶接では、溶接金属における融合不良の発生を抑制することも必要である。
そこで、本発明の課題は、溶接金属において、厚板においても高温割れの発生率が少なく、ビード形状が良好であり、融合不良の発生が抑制される4電極片面1層サブマージアーク溶接方法を提供することにある。
本願に関わる4電極片面1層サブマージアーク溶接方法(以後、適宜、サブマージアーク溶接方法、あるいは、溶接方法という)は、4電極を用いて片面1層の溶接を行う4電極片面1層サブマージアーク溶接方法であって、第1電極と第2電極との電極間距離:25〜65mm、第2電極と第3電極との電極間距離:100〜149mm、第3電極と第4電極との電極間距離:20〜80mm、第1電極のワイヤ径:3.2mmφを超え6.4mmφ未満、第2電極のワイヤ径:3.2mmφを超え、第3電極および第4電極のワイヤ径:4.8mmφを超え、第3電極および第4電極のワイヤ突出し長さ:40mm以上、第3電極の電流をI3(A)、被溶接鋼板の板厚をt(mm)としたときに、下記式(1)I3≧7×(第2電極と第3電極との電極間距離(mm))+12.5t−350・・・(1)の条件で溶接を行うことを特徴とする。
かかる溶接方法によれば、所定の電極において、電極間距離、ワイヤ径、ワイヤ突出し長さを規定するとともに、式(1)を満たすことで、融合不良の発生が抑制され、また、表ビードおよび裏ビードが安定し、かつ耐高温割れ性が向上する。
また、本発明の溶接方法は、前記第3電極の電流が750〜1600Aであることが好ましい。
かかる溶接方法によれば、第3電極のアークがより安定し、ビード形状がより良好となる。
また、本発明の溶接方法は、前記第2電極のワイヤ径が4.8mmφであることが好ましい。
かかる溶接方法によれば、裏ビードがより安定し、また、ビード幅がより広くなりやすく、耐高温割れ性がより向上しやすくなる。
また、本発明の溶接方法は、前記被溶接鋼板の板厚を10〜40mmとすることができる。
かかる溶接方法によれば、厚板であっても、良好な高温割れを抑制できるとともに、良好なビード形状を得ることができる。
また、本発明の溶接方法は、前記第1電極のワイヤ径が4.0〜4.8mmφであることが好ましい。
かかる溶接方法によれば、裏ビードがより安定しやすくなる。
また、本発明の溶接方法は、前記第3電極および第4電極のワイヤ径が6.4mmφであることが好ましい。
かかる溶接方法によれば、第3電極のワイヤ径を好ましい値とすることで耐高温割れ性がより向上しやすくなる。また、第4電極のワイヤ径を好ましい値とすることで表ビードがより安定しやすくなる。
本発明の4電極片面1層サブマージアーク溶接方法は、溶接金属において、厚板においても高温割れを抑制できるとともに、良好なビード形状を得ることができる。さらには、溶接金属の融合不良の発生が抑制される。
本発明の4電極片面1層サブマージアーク溶接方法に用いる溶接装置の断面図である。 本発明の4電極片面1層サブマージアーク溶接方法で溶接する鋼板の平面図である。 4電極片面1層サブマージアーク溶接を行う際の様子を示す鋼板周辺の断面図である。 4電極片面1層サブマージアーク溶接を行う際の様子を示す鋼板周辺の断面図である。 本発明の4電極片面1層サブマージアーク溶接方法における電極間距離とワイヤ突出し長さについて説明するための断面図である。 実施例における耐高温割れ性について説明するための鋼板周辺の断面図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明の4電極片面1層サブマージアーク溶接方法は、4電極を用いて片面1層の溶接を行う4電極片面1層サブマージアーク溶接方法である。そして、本発明の溶接方法は、電極間距離、電極のワイヤ径、電極のワイヤ突出し長さ、電流と電極間距離と被溶接鋼板の板厚との関係を規定したものである。
まず、本発明の溶接方法に用いる溶接装置の主要部の概略および鋼板について説明する。
(溶接装置)
図1に示すように、溶接装置100は、架台フレーム11と、溶接機12と、溶接機ビーム13と、を主に備える。
架台フレーム11は、鋼製の角材を枠組みして、断面視凹状を呈するように形成されており、上方が開放され、内部に図3、4に示す裏当装置50aあるいは裏当装置50bが支持されている。そして、裏当装置50aの裏当銅板55あるいは裏当装置50bの耐火性キャンバス56上に鋼板20が載置されている。
溶接機ビーム13は、溶接機12を鋼板20の長手方向に沿って移動させるものである。
溶接機12は、架台フレーム11の上方(鋼板20の上方)に配置され、鋼板20の溶接開先部M(図2参照)の表側から鋼板20を溶接するものである。溶接機12は、ここでは4本の電極(溶接トーチ)15を備える。溶接機12は、溶接機ビーム13に沿って所定速度で移動しながら、溶接開先部Mの表側から電極15によって片面サブマージアーク溶接により鋼板20を溶接する。
ここで、本願が属する多電極片面サブマージアーク溶接方法とは、図3、4に示すように、突き合わされた鋼板20,20の裏面から、裏当銅板55上に層状に散布した裏当フラックス52、あるいは、耐火性キャンバス56内に収容された裏当フラックス52をエアホース59などの押上機構により押圧して溶接する方法である。多電極片面サブマージアーク溶接方法では、鋼板20の表側から表フラックス51を用いてサブマージアーク溶接を行い、鋼板20の表面と裏面に同時にビードを形成する。なお、図3についての説明はFCB(Flux Copper Backing)(登録商標)方式についてのものであり、図4についての説明はRF(Resin Flux)(登録商標)方式についてのものである。また、図3、4において、符号53はスラグ、符号54は溶接金属、符号57は耐熱カバー、符号58は下敷フラックスである。
(鋼板)
鋼板20としては、例えば造船用鋼板が挙げられ、その長さは、例えば10〜30mである。図2に示すように、この鋼板20には、鋼板20同士を突き合わせ、溶接開先部Mの位置で、断続あるいは連続した面内仮付がなされている。
この鋼板20の始端31および終端32には、クレータを処理するためのタブ21,22が取り付けられている。
そして、本発明の溶接方法では、第1電極と第2電極との電極間距離:25〜65mm、第2電極と第3電極との電極間距離:100〜149mm、第3電極と第4電極との電極間距離:20〜80mm、第1電極のワイヤ径:3.2mmφを超え6.4mmφ未満、第2電極のワイヤ径:3.2mmφを超え、第3電極および第4電極のワイヤ径:4.8mmφを超え、第3電極および第4電極のワイヤ突出し長さ:40mm以上、第3電極の電流をI3(A)、被溶接鋼板の板厚をt(mm)としたときに、下記式(1)I3≧7×(第2電極と第3電極の電極間距離(mm))+12.5t−350・・・(1)の条件で溶接を行う。
サブマージアーク溶接では主にソリッドワイヤが使われており、そのワイヤ径は、4.8mmφ、6.4mmφなど特定の公称径に限定される。そして、実径については、誤差範囲を含むものとして広く解釈されるのが一般的である。ここで、JIS Z 3200:2005では、サブマージアーク溶接用ソリッドワイヤ(3.2mmφ、4.0mmφ、4.8mmφ、6.4mmφ)の許容差は±0.06mmである。そのため、本発明で規定するワイヤ径は、実径として、±0.06mmφの誤差を含むものとする。すなわち、例えば、ワイヤ径が4.8mmφとは、実径として「4.8mmφ±0.06mmφ」、ワイヤ径が6.4mmφとは、実径として「6.4mmφ±0.06mmφ」を意味するものとする。
溶接機の電極は、図5に示すように、溶接進行方向(図中、矢印で示す方向)から順に、第1電極15a、第2電極15b、第3電極15c、第4電極15dの4本の電極からなる。そして、電極間距離B1〜B3とは、溶接を行う際の電極の配置において、各電極15a〜15dのワイヤ16a〜16dの先端に対して垂直に基準線を引いた場合の前記基準線間の水平な距離をいう。
また、ワイヤ突出し長さA1〜A4とは、溶接を行う際の電極の配置において、チップ17a〜17dの先端の中央、すなわち、チップ17a〜17dの先端とワイヤ16a〜16dとの接点から、ワイヤ16a〜16dの先端に対して水平に基準線を引いた場合の前記基準線までの垂直な長さをいう。なお、ワイヤ16a〜16dの先端が鋼板20に接している場合は、ワイヤ突出し長さA1〜A4とは、チップ17a〜17dの先端とワイヤ16a〜16dとの接点から、鋼板20までの垂直な長さとなる。
以下、各条件について説明する。
(第1電極と第2電極との電極間距離:25〜65mm)
第1電極15aと第2電極15bとの電極間距離B1が25〜65mmであれば、アーク同士が干渉しにくく、第1電極と第2電極夫々のアークが安定し、裏ビードが安定する。電極間距離B1が25mm未満では、アーク同士が干渉しアーク不安定となり、裏ビードが不安定になる。一方、電極間距離B1が65mmを超えると、溶融金属の湯溜まりが不安定となり、裏ビードが不安定となる。したがって、第1電極15aと第2電極15bとの電極間距離B1は25〜65mmとする。なお、裏ビードをより安定させる観点から、電極間距離B1は、好ましくは30mm以上、より好ましくは35mm以上とする。また、裏ビードをより安定させる観点から、電極間距離B1は、好ましくは60mm以下、より好ましくは55mm以下とする。
(第2電極と第3電極との電極間距離:100〜149mm)
第2電極15bと第3電極15cとの電極間距離B2が100〜149mmであれば、裏ビードが安定し、また、耐高温割れ性が向上する。電極間距離B2が100mm未満では、裏ビードが不安定となる。一方、電極間距離B2が149mmを超えると、第3電極15cの溶け込みが浅くなり、耐高温割れ性が劣化する。したがって、第2電極15bと第3電極15cとの電極間距離B2は100〜149mmとする。なお、裏ビードをより安定させる観点から、電極間距離B2は、好ましくは110mm以上、より好ましくは115mm以上とする。また、耐高温割れ性をより向上させる観点から、電極間距離B2は、好ましくは145mm以下、より好ましくは140mm以下とする。
(第3電極と第4電極との電極間距離:20〜80mm)
第3電極15cと第4電極15dとの電極間距離B3が20〜80mmであれば、大電流でもアーク干渉が少なくなるため、表ビードが安定する。電極間距離B3が20mm未満では、アーク干渉の影響が大きくなり、表ビードが不安定となる。一方、電極間距離B3が80mmを超えると、表ビードが不安定となる。したがって、第3電極15cと第4電極15dとの電極間距離B3は20〜80mmとする。なお、表ビードをより安定させる観点から、電極間距離B3は、好ましくは40mm以上、より好ましくは50mm以上とする。また、表ビードをより安定させる観点から、電極間距離B3は、好ましくは70mm以下、より好ましくは65mm以下とする。
(第1電極のワイヤ径:3.2mmφを超え6.4mmφ未満)
第1電極15aのワイヤ径が3.2mmφを超え6.4mmφ未満であれば、安定した溶け込みが実現され、裏ビードが安定する。ワイヤ径が3.2mmφ以下では、アークが不安定となり、裏ビードが不安定となる。一方、ワイヤ径が6.4mmφ以上では、溶け込みが浅くなり、裏ビードが不安定となる。したがって、第1電極15aのワイヤ径は3.2mmφを超え6.4mmφ未満とする。なお、裏ビードをより安定させる観点から、第1電極15aのワイヤ径は、好ましくは4.0mmφ以上とする。また、裏ビードをより安定させる観点から、第1電極15aのワイヤ径は、好ましくは4.8mmφ以下、より好ましくは4.8mmφとする。
(第2電極のワイヤ径:3.2mmφを超え)
第2電極15bのワイヤ径が3.2mmφを超えるものであれば、裏ビードが安定し、また、ビード幅が広くなり、耐高温割れ性が向上する。ワイヤ径が3.2mmφ以下では、アークが不安定となり、裏ビードが不安定となる。したがって、第2電極15bのワイヤ径は3.2mmφを超えるものとする。一方、ワイヤ径が6.4mmφ以下であれば、ビード幅が広くなり、耐高温割れ性が向上しやすくなる。したがって、第2電極15bのワイヤ径は6.4mmφ以下とすることが好ましい。すなわち、第2電極15bのワイヤ径は、4.0mmφ、4.8mmφ、6.4mmφのいずれでも使用することができる。なお、裏ビードをより安定させ、また、ビード幅をより広くしやすく、耐高温割れ性をより向上しやすくする観点から、第2電極15bのワイヤ径は、好ましくは4.8mmφ以上、より好ましくは4.8mmφとする。
(第3電極のワイヤ径:4.8mmφを超え)
第3電極15cのワイヤ径が4.8mmφを超えるものであれば、溶け込みが深くなり、耐高温割れ性が向上する。ワイヤ径が4.8mmφ以下では、アークが集中して融合不良が発生する。したがって、第3電極15cのワイヤ径は4.8mmφを超えるものとする。一方、ワイヤ径が6.4mmφ以下であれば、溶け込みが深くなり、耐高温割れ性が向上しやすくなる。したがって、第3電極15cのワイヤ径は6.4mmφ以下とすることが好ましい。なお、耐高温割れ性をより向上させる観点から、第3電極15cのワイヤ径は、好ましくは6.4mmφとする。
(第4電極のワイヤ径:4.8mmφを超え)
第4電極15dのワイヤ径が4.8mmφを超えるものであれば、表ビードが安定する。ワイヤ径が4.8mmφ以下では、余盛が高く、オーバーラップが発生し、表ビードが不安定となる。したがって、第4電極15dのワイヤ径は4.8mmφを超えるものとする。一方、ワイヤ径が6.4mmφ以下であれば、ビード幅が広がらず、中央部が凸化しにくく、表ビードが安定しやすくなる。したがって、第4電極15dのワイヤ径は6.4mmφ以下とすることが好ましい。なお、表ビードをより安定させる観点から、第4電極15dのワイヤ径は、好ましくは6.4mmφとする。
(第3電極のワイヤ突出し長さ:40mm以上)
第3電極15cのワイヤ突出し長さA3が40mm以上であれば、表ビードが安定する。ワイヤ突出し長さA3が40mm未満では、第3電極15cにスラグが付着し、溶接中にこのスラグが溶融プールへ落下する。そのため、表ビードが不安定となる。したがって、第3電極のワイヤ突出し長さは40mm以上とする。なお、表ビードをより安定させる観点から、ワイヤ突出し長さA3は、好ましくは45mm以上、より好ましくは50mm以上とする。また、上限については特に規定されるものではないが、表ビードをより安定させる観点から、電ワイヤ突出し長さA3は、好ましくは80mm以下、より好ましくは75mm以下とする。
(第4電極のワイヤ突出し長さ:40mm以上)
第4電極15dのワイヤ突出し長さA4が40mm以上であれば、表ビードが安定する。ワイヤ突出し長さA4が40mm未満では、第4電極15dにスラグが付着し、溶接中にこのスラグが溶融プールへ落下する。そのため、表ビードが不安定となる。したがって、第4電極のワイヤ突出し長さは40mm以上とする。なお、表ビードをより安定させる観点から、ワイヤ突出し長さA4は、好ましくは45mm以上、より好ましくは50mm以上とする。また、上限については特に規定されるものではないが、表ビードをより安定させる観点から、電ワイヤ突出し長さA4は、好ましくは80mm以下、より好ましくは75mm以下とする。
(I3≧7×(第2電極と第3電極との電極間距離+12.5t−350))
本発明者らは、鋭意研究した結果、電流、電極間距離、板厚を相互に調整することにより、耐高温割れ性を向上できることを見出した。すなわち、
第3電極15cの電流をI3(A)、被溶接鋼板20の板厚をt(mm)としたときに、下記式(1)「I3≧7×(第2電極と第3電極との電極間距離(mm)+12.5t−350・・・(1)」であれば、耐高温割れ性が向上する。式(1)を満たさないと、第3電極15cの溶け込みが浅くなり、耐高温割れ性が劣化する。したがって、「I3≧7×(第2電極と第3電極との電極間距離(mm)+12.5t−350」とする。なお、本関係式は実験により導かれたものである。
第3電極15cの電流(I3)は750〜1600Aであることが好ましい。第3電極15cの電流(I3)が750A以上であれば、より良好なビードが得られる。また、第3電極15cの電流(I3)が1600A以下であれば、より良好なビードが得られる。
鋼板20の板厚は、例えば10〜40mmとすることができる。本発明の溶接方法であれば、25mm以上の厚板であっても、良好な高温割れを抑制できるとともに、良好なビード形状を得ることができる。
また、第1電極15a、第2電極15bおよび第4電極15dの電流値については、特に限定されるものではない。第1電極15aの電流は、例えば1100〜1700A、第2電極15bの電流は、例えば750〜1400A、第4電極15dの電流は、例えば750〜1400Aとすることができる。これにより、より良好なビード形状が得られる。
溶接方法としては、例えば、開先形状がY形開先の鋼板20を対象とし、ボンドフラックスを用いたFCB(Flux Copper Backing)方式(図3参照)で溶接することが挙げられる。これにより、より良好なビード形状が得られる。
ただし、これに限定されるものではなく、V形開先の鋼板を対象としたものであってもよい。また、溶融フラックスを用いた溶接であってもよく、RF(Resin Flux)方式(図4参照)で溶接するものであってもよい。
次に、本発明の溶接方法を用いた4電極片面1層サブマージアーク溶接の概略について図1〜5を参照して説明する。
(準備工程)
準備工程では、まず、タブ21,22が取り付けられ、断続あるいは連続した面内仮付がされた鋼板20,20を準備する。次に、裏当装置50aの裏当銅板55上面に、図示しないフラックス供給手段により裏当フラックス52を供給する。あるいは、裏当装置50bの耐火性キャンバス56内の耐熱カバー57上面に、図示しないフラックス供給手段により下敷フラックス58を供給し、更にその上に裏当フラックス52を供給する。そして、鋼板20,20を溶接装置100にセットし、裏当装置50aあるいは裏当装置50bの上方に鋼板20,20によって形成された溶接開先部Mを配置させる。そして、図示しない駆動装置を作動させて溶接開先部Mの直下に裏当銅板55あるいは耐火性キャンバス56が位置するように微調整を行う。次に、エアホース59に圧縮空気を導入し、エアホース59を膨張させて裏当銅板55あるいは下敷フラックス58を溶接開先部Mの裏側に押圧し、溶接開先部Mの裏面に裏当フラックス52を押し当てる。
(電極調整工程)
電極調整工程では、4つの各電極間距離B1〜B3を調整するとともに、ワイヤ突出し長さA1〜A4を調整する。また、各電極15a〜15dの電流値を設定する。これにより、本発明の溶接方法の規定となるように調整する。なお、準備工程と電極調整工程の順序は特に規定されるものではなく、どちらの工程が先でもよく、同時に行ってもよい。
(溶接工程)
溶接工程では、まず、溶接装置100の溶接機12を溶接開始の位置に移動させる。次に、電極15に、本発明の規定の電流値となるように電流を供給し、溶接機12を作動させる。そして、鋼板20の始端31から終端32に向かって溶接機ビーム13に沿って溶接機12を所定速度で移動させながら、表フラックス51を供給しながら鋼板20,20を溶接する。
以下、本発明の範囲に入る実施例について、その効果を本発明の範囲から外れる比較例と比較して説明する。
端面に斜面を形成した2枚の鋼板について、端面を相互に対向させて突合せてY字形開先を形成した。このY字形開先は、開先角が45°、50°、60°、ルートフェースが3〜6mm、ルートギャップが0mmである。また、本実施例においては、鋼板の長さは1.2m、鋼板の厚さは12〜40mmとした。なお、開先角は、板厚が12mmのものが60°、25mmのものが50°、40mmのものが45°である。
この鋼板の組成、使用したワイヤの組成、および、フラックスの組成を下記表1に示す。
Figure 2015226934
この鋼板について、表2〜4に示す条件で片面1層のサブマージアーク溶接を行い、以下の評価を行った。
溶接装置は、図3に示す裏当装置50aあるいは図4に示す裏当装置50bを有するものを用い、表フラックスとして高温焼結フラックス、裏フラックスとして焼結フラックスを用いた。なお、表2〜4に示す条件以外の条件は従来公知の条件であり、すべて同一条件とした。なお、本発明の範囲を満たさないものは数値に下線を引いて示す。
Figure 2015226934
Figure 2015226934
Figure 2015226934
(ビード形状)
ビード形状は、表ビードおよび裏ビードを目視にて観察して評価した。表ビードおよび裏ビードは、それぞれ、余盛高さが2〜4mm、かつ、余盛高さおよびビード幅がほぼ均一なものを極めて良好(◎)、余盛高さが2〜4mm、かつ、余盛高さおよびビード幅がやや均一なものを良好(○)とした。また、表ビードおよび裏ビードは、それぞれ、余盛が過少もしくは過剰であるもの、アンダーカットが多発したもの、ビード幅が不均一なもの、あるいは、ビード外観が不良となったものを不良(×)とした。
(耐高温割れ性)
図6に示すように、本溶接方法で形成される溶接金属は、第1電極(L極)および第2電極(T1極)で形成される溶接金属60と、第3電極(T2極)および第4電極(T3極)で形成される溶接金属61からなる。第1電極および第2電極で発生する溶接金属60の組織はデンドライトが真横に成長し高温割れが発生しやすい。そのため、第3電極で発生する溶接金属が深く溶け込み、その脆弱な組織を溶かすことで耐高温割れ性は良好となる。よって断面マクロ組織から第3電極および第4電極の溶け込み深さTを計測して評価した。鋼板20の板厚をtとしたとき、鋼板20の表面(上面)から、第3電極および第4電極で形成される溶接金属61の溶け込み深さTが「4/4t>T≧3/4t」の関係になる場合を、耐高温割れ性が良好(◎)、「3/4t>T」、「T≧4/4t」の関係になる場合を不良(×)とした。
(融合不良)
融合不良は、X線透過試験により評価し、溶接金属に欠陥がなければ良好(◎)、欠陥があれば不良(×)とした。
これらの結果を表5〜7に示す。
Figure 2015226934
Figure 2015226934
Figure 2015226934
表5に示すように、本発明の範囲を満足するNo.1〜41は、すべての評価項目において良好であった。
一方、表6、7に示すように、本発明の範囲を満足しないNo.42〜113は、以下の結果となった。
No.42は、第1電極のワイヤ径が下限値未満のため、裏ビード形状が不良であった。No.43は、第1電極のワイヤ径が上限値を超えるため、裏ビード形状が不良であった。No.44は、第2電極のワイヤ径が下限値未満のため、裏ビード形状が不良であった。No.45は、第2電極のワイヤ径が下限値未満のため、裏ビード形状が不良であった。
No.46は、第3電極のワイヤ径が下限値未満のため、融合不良となった。No.47は、第4電極のワイヤ径が下限値未満のため、表ビード形状が不良であった。No.48は、第1電極と第2電極との電極間距離が下限値未満のため、裏ビード形状が不良であった。No.49は、第1電極と第2電極との電極間距離が上限値を超えるため、裏ビード形状が不良であった。
No.50は、第2電極と第3電極との電極間距離が下限値未満のため、裏ビード形状が不良であった。No.51は、第2電極と第3電極との電極間距離が上限値を超えるため、耐高温割れ性に劣った。No.52は、第3電極と第4電極との電極間距離が下限値未満のため、表ビード形状が不良であった。No.53は、第3電極と第4電極との電極間距離が上限値を超えるため、表ビード形状が不良であった。No.54は、第1電極と第2電極との電極間距離が下限値未満のため、裏ビード形状が不良であった。No.55は、第1電極と第2電極との電極間距離が上限値を超えるため、裏ビード形状が不良であった。
No.56は、第2電極と第3電極との電極間距離が下限値未満のため、裏ビード形状が不良であった。No.57は、第2電極と第3電極との電極間距離が上限値を超えるため、また、式(1)を満たさないため、耐高温割れ性に劣った。No.58は、第3電極のワイヤ突出し長さが下限値未満のため、表ビード形状が不良であった。No.59は、第3電極のワイヤ突出し長さが下限値未満のため、表ビード形状が不良であった。
No.60は、第4電極のワイヤ突出し長さが下限値未満のため、表ビード形状が不良であった。No.61は、第4電極のワイヤ突出し長さが下限値未満のため、表ビード形状が不良であった。No.62は、第3電極と第4電極との電極間距離が下限値未満のため、表ビード形状が不良であった。No.63は、第3電極と第4電極との電極間距離が上限値を超えるため、表ビード形状が不良であった。No.64は、式(1)を満たさないため、耐高温割れ性に劣った。No.65は、式(1)を満たさないため、耐高温割れ性に劣った。
No.66は、第1電極のワイヤ径が下限値未満のため、裏ビード形状が不良であった。No.67は、第1電極のワイヤ径が上限値を超えるため、裏ビード形状が不良であった。No.68は、第2電極のワイヤ径が下限値未満のため、裏ビード形状が不良であった。No.69は、第2電極のワイヤ径が下限値未満のため、裏ビード形状が不良であった。
No.70は、第3電極のワイヤ径が下限値未満のため、融合不良となった。No.71は、第4電極のワイヤ径が下限値未満のため、表ビード形状が不良であった。No.72は、第1電極と第2電極との電極間距離が下限値未満のため、裏ビード形状が不良であった。No.73は、第1電極と第2電極との電極間距離が上限値を超えるため、裏ビード形状が不良であった。
No.74は、第2電極と第3電極との電極間距離が下限値未満のため、裏ビード形状が不良であった。No.75は、第2電極と第3電極との電極間距離が上限値を超えるため、また、式(1)を満たさないため、耐高温割れ性に劣った。No.76は、第3電極と第4電極との電極間距離が下限値未満のため、表ビード形状が不良であった。No.77は、第3電極と第4電極との電極間距離が上限値を超えるため、表ビード形状が不良であった。No.78は、第1電極と第2電極との電極間距離が下限値未満のため、裏ビード形状が不良であった。No.79は、第1電極と第2電極との電極間距離が上限値を超えるため、裏ビード形状が不良であった。
No.80は、第2電極と第3電極との電極間距離が下限値未満のため、裏ビード形状が不良であった。No.81は、第2電極と第3電極との電極間距離が上限値を超えるため、耐高温割れ性に劣った。No.82は、第3電極のワイヤ突出し長さが下限値未満のため、表ビード形状が不良であった。No.83は、第3電極のワイヤ突出し長さが下限値未満のため、表ビード形状が不良であった。
No.84は、第4電極のワイヤ突出し長さが下限値未満のため、表ビード形状が不良であった。No.85は、第4電極のワイヤ突出し長さが下限値未満のため、表ビード形状が不良であった。No.86は、第3電極と第4電極との電極間距離が下限値未満のため、表ビード形状が不良であった。No.87は、第3電極と第4電極との電極間距離が上限値を超えるため、表ビード形状が不良であった。No.88は、式(1)を満たさないため、耐高温割れ性に劣った。No.89は、式(1)を満たさないため、耐高温割れ性に劣った。
No.90は、第1電極のワイヤ径が下限値未満のため、裏ビード形状が不良であった。No.91は、第1電極のワイヤ径が上限値を超えるため、裏ビード形状が不良であった。No.92は、第2電極のワイヤ径が下限値未満のため、裏ビード形状が不良であった。No.93は、第2電極のワイヤ径が下限値未満のため、裏ビード形状が不良であった。
No.94は、第3電極のワイヤ径が下限値未満のため、融合不良となった。No.95は、第4電極のワイヤ径が下限値未満のため、表ビード形状が不良であった。No.96は、第1電極と第2電極との電極間距離が下限値未満のため、裏ビード形状が不良であった。No.97は、第1電極と第2電極との電極間距離が上限値を超えるため、裏ビード形状が不良であった。
No.98は、第2電極と第3電極との電極間距離が下限値未満のため、裏ビード形状が不良であった。No.99は、第2電極と第3電極との電極間距離が上限値を超えるため、耐高温割れ性に劣った。No.100は、第3電極と第4電極との電極間距離が下限値未満のため、表ビード形状が不良であった。No.101は、第3電極と第4電極との電極間距離が上限値を超えるため、表ビード形状が不良であった。No.102は、第1電極と第2電極との電極間距離が下限値未満のため、裏ビード形状が不良であった。No.103は、第1電極と第2電極との電極間距離が上限値を超えるため、裏ビード形状が不良であった。
No.104は、第2電極と第3電極との電極間距離が下限値未満のため、裏ビード形状が不良であった。No.105は、第2電極と第3電極との電極間距離が上限値を超えるため、また、式(1)を満たさないため、耐高温割れ性に劣った。No.106は、第3電極のワイヤ突出し長さが下限値未満のため、表ビード形状が不良であった。No.107は、第3電極のワイヤ突出し長さが下限値未満のため、表ビード形状が不良であった。
No.108は、第4電極のワイヤ突出し長さが下限値未満のため、表ビード形状が不良であった。No.109は、第4電極のワイヤ突出し長さが下限値未満のため、表ビード形状が不良であった。No.110は、第3電極と第4電極との電極間距離が下限値未満のため、表ビード形状が不良であり、また、式(1)を満たさないため、耐高温割れ性に劣った。No.111は、第3電極と第4電極との電極間距離が上限値を超えるため、表ビード形状が不良であった。No.112は、式(1)を満たさないため、耐高温割れ性に劣った。No.113は、式(1)を満たさないため、耐高温割れ性に劣った。
以上、本発明について実施の形態および実施例を示して詳細に説明したが、本発明の趣旨は前記した内容に限定されることなく、その権利範囲は特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈しなければならない。なお、本発明の内容は、前記した記載に基づいて広く改変・変更等することが可能であることはいうまでもない。
11 架台フレーム
12 溶接機
13 溶接機ビーム
15 電極
15a 第1電極
15b 第2電極
15c 第3電極
15d 第4電極
16a〜16d ワイヤ
17a〜17d チップ
20 鋼板
21,22 タブ
31 始端
32 終端
50a,50b 裏当装置
51 表フラックス
52 裏当フラックス
53 スラグ
54 溶接金属
55 裏当銅板
56 耐火性キャンバス
57 耐熱カバー
58 下敷フラックス
59 エアホース
60 第1電極および第2電極で形成される溶接金属
61 第3電極および第4電極で形成される溶接金属
100 溶接装置
A1〜A4 ワイヤ突出し長さ
B1〜B3 電極間距離
T 第3電極および第4電極で形成される溶接金属の溶け込み深さ
t 板厚

Claims (6)

  1. 4電極を用いて片面1層の溶接を行う4電極片面1層サブマージアーク溶接方法であって、
    第1電極と第2電極との電極間距離:25〜65mm
    第2電極と第3電極との電極間距離:100〜149mm
    第3電極と第4電極との電極間距離:20〜80mm
    第1電極のワイヤ径:3.2mmφを超え6.4mmφ未満
    第2電極のワイヤ径:3.2mmφを超え
    第3電極および第4電極のワイヤ径:4.8mmφを超え
    第3電極および第4電極のワイヤ突出し長さ:40mm以上
    第3電極の電流をI3(A)、被溶接鋼板の板厚をt(mm)としたときに、下記式(1)
    I3≧7×(第2電極と第3電極との電極間距離(mm))+12.5t−350・・・(1)
    の条件で溶接を行うことを特徴とする4電極片面1層サブマージアーク溶接方法。
  2. 前記第3電極の電流が750〜1600Aであることを特徴とする請求項1に記載の4電極片面1層サブマージアーク溶接方法。
  3. 前記第2電極のワイヤ径が4.8mmφであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の4電極片面1層サブマージアーク溶接方法。
  4. 前記被溶接鋼板の板厚が10〜40mmであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の4電極片面1層サブマージアーク溶接方法。
  5. 前記第1電極のワイヤ径が4.0〜4.8mmφであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の4電極片面1層サブマージアーク溶接方法。
  6. 前記第3電極および第4電極のワイヤ径が6.4mmφであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の4電極片面1層サブマージアーク溶接方法。
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