JP2015226592A - 磁気共鳴装置およびプログラム - Google Patents

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岩舘 雄治
Yuji Iwadate
雄治 岩舘
三好 光晴
Mitsuharu Miyoshi
光晴 三好
椛沢 宏之
Hiroyuki Kabasawa
宏之 椛沢
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Abstract

【課題】見かけの拡散係数の計算値の誤差をできるだけ小さくする磁気共鳴装置を提供する。
【解決手段】MR装置は、b値がb1に設定されたDPシーケンスAとイメージングシーケンスBとを含む第1のパルスシーケンスと(拡散強調スキャンDW1)、b値がb2に設定されたDPシーケンスAとイメージングシーケンスBとを含む第2のパルスシーケンスと(拡散強調スキャンDW2)、b値がb3に設定されたDPシーケンスAとイメージングシーケンスBとを含む第3のパルスシーケンスと(拡散強調スキャンDW3)を実行するスキャン手段を有する。MR装置は、見かけの拡散係数D、縦緩和時間T1、横緩和時間T2、b値および画素値の関係を規定する第1の式と、b1および拡散強調画像D1の画素値と、b2および拡散強調画像D2の画素値と、b3および拡散強調画像D3の画素値とに基づいて、第1の式のDの値を算出する算出手段を有する。
【選択図】図15

Description

本発明は、拡散情報を取得するためのシーケンスを実行する磁気共鳴装置、およびこの磁気共鳴装置に適用されるプログラムに関する。
拡散の情報を取得する方法としてMPG(Motion Probing Gradient)を用いた方法が知られている(特許文献1参照)。
特開2012−157687号公報
MPGを用いて拡散の情報を得る方法の一例として、MPGをプリパルスとして印加したDiffusion Preparation(DP)シーケンスを用いた方法がある。Diffusion Preparationシーケンス(以下、「DPシーケンス」と呼ぶ)は、FIESTA(Fast Imaging Employing Steady State Acquisition)などのイメージングシーケンスと組み合わせて使用される。図34に、DPシーケンスとイメージングシーケンスとを組み合わせてデータを収集するパルスシーケンスの一例を概略的に示す。DPシーケンスとイメージングシーケンスとを組み合わせてデータを収集することにより、見かけの拡散係数(ADC:Apparent Diffusion Coefficient)を計算することができる。しかし、図34のパルスシーケンスでは、DPシーケンスの90パルスと90−xパルスとの間(TDP)にスピンの横磁化の減衰(T2減衰)が生じ、また、DPシーケンスとイメージングシーケンスとの間(Trec)にスピンの縦磁化が回復(T1回復)する。したがって、図34のパルスシーケンスにより収集したデータに基づいて見かけの拡散係数を計算した場合、T1回復やT2減衰の影響を受けて、見かけの拡散係数の計算値の誤差が大きくなることがある。このような理由から、見かけの拡散係数の計算誤差を小さくするためには、T1値およびT2値を考慮して見かけの拡散係数を計算する必要がある。そこで、この問題に対処するために、図34のパルスシーケンスを実行するときに、T1値を計測するためのT1計測シーケンスと、T2値を計測するためのT2計測用シーケンスとを実行する方法が考えられる。この方法では、T1計測用シーケンスにより得られたデータに基づいてT1値を計算するととともに、T2計測用シーケンスにより得られたデータに基づいてT2値を計算し、計算されたT1値およびT2値を考慮して見かけの拡散係数を計算する。したがって、T1値およびT2値を考慮して見かけの拡散係数を計算することができるので、見かけの拡散係数の計算誤差を小さくすることができる。しかし、この方法では、見かけの拡散係数を求めるために、T1計測用シーケンスおよびT2計測用シーケンスを別途実行しなければならないという問題がある。したがって、T1値計測用シーケンスや、T2値計測用シーケンスを実行しなくても、計算誤差が低減された拡散係数を求める技術が望まれている。
本発明の第1の観点は、RFパルスを含む第1のシーケンスと、撮影部位から磁気共鳴信号を収集するための第2のシーケンスとを含むパルスシーケンスを実行する磁気共鳴装置であって、
前記第1のシーケンスにおける拡散強調の強さを表すb値がb1に設定された第1のパルスシーケンスと、前記b値がb2に設定された第2のパルスシーケンスと、前記b値がb3に設定された第3のパルスシーケンスとを実行するスキャン手段と、
前記第1のパルスシーケンスにより収集されたデータに基づいて前記撮影部位の第1の画像を作成し、前記第2のパルスシーケンスにより収集されたデータに基づいて前記撮影部位の第2の画像を作成し、前記第3のパルスシーケンスにより収集されたデータに基づいて前記撮影部位の第3の画像を作成する画像作成手段と、
前記撮影部位の見かけの拡散係数D、前記撮影部位の縦緩和時間T1、前記撮影部位の横緩和時間T2、b値、および前記撮影部位の画像の画素値の関係を規定する第1の式と、前記b1および前記第1の画像の画素値と、前記b2および前記第2の画像の画素値と、前記b3および前記第3の画像の画素値とに基づいて、前記第1の式に含まれる見かけの拡散係数Dの値を算出する算出手段と、
を有する磁気共鳴装置である。
本発明の第2の観点は、RFパルスを含む第1のシーケンスと、撮影部位から磁気共鳴信号を収集するための第2のシーケンスとを含むパルスシーケンスを実行する磁気共鳴装置であって、
前記第1のシーケンスにおける拡散強調の強さを表すb値がb1に設定された第1のパルスシーケンスと、前記b値がb2に設定された第2のパルスシーケンスと、前記b値がb3に設定された第3のパルスシーケンスとを実行するスキャン手段であって、b1、b2、およびb3が、b1:b2:b3=1:2:3に設定されたパルスシーケンスを実行するスキャン手段と、
前記第1のパルスシーケンスにより収集されたデータに基づいて前記撮影部位の第1の画像を作成し、前記第2のパルスシーケンスにより収集されたデータに基づいて前記撮影部位の第2の画像を作成し、前記第3のパルスシーケンスにより収集されたデータに基づいて前記撮影部位の第3の画像を作成する画像作成手段と、
前記b1と、前記第1の画像の画素値S1と、前記第2の画像の画素値S2と、前記第3の画像の画素値S3と、見かけの拡散係数Dとの関係を規定する第2の式を用いて、前記見かけの拡散係数Dの値を算出する算出手段と、
を有する磁気共鳴装置である。
本発明の第3の観点は、RFパルスを含む第1のシーケンスと、撮影部位から磁気共鳴信号を収集するための第2のシーケンスとを含むパルスシーケンスを実行する磁気共鳴装置であって、前記第1のシーケンスにおける拡散強調の強さを表すb値がb1に設定された第1のパルスシーケンスと、前記b値がb2に設定された第2のパルスシーケンスと、前記b値がb3に設定された第3のパルスシーケンスとを実行するスキャン手段を有する磁気共鳴装置に適用されるプログラムであって、
前記第1のパルスシーケンスにより収集されたデータに基づいて前記撮影部位の第1の画像を作成し、前記第2のパルスシーケンスにより収集されたデータに基づいて前記撮影部位の第2の画像を作成し、前記第3のパルスシーケンスにより収集されたデータに基づいて前記撮影部位の第3の画像を作成する画像作成処理と、
前記撮影部位の見かけの拡散係数D、前記撮影部位の縦緩和時間T1、前記撮影部位の横緩和時間T2、b値、および前記撮影部位の画像の画素値の関係を規定する第1の式と、前記b1および前記第1の画像の画素値と、前記b2および前記第2の画像の画素値と、前記b3および前記第3の画像の画素値とに基づいて、前記第1の式に含まれる見かけの拡散係数Dの値を算出する算出処理と、
をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明の第4の観点は、RFパルスを含む第1のシーケンスと、撮影部位から磁気共鳴信号を収集するための第2のシーケンスとを含むパルスシーケンスを実行する磁気共鳴装置であって、前記第1のシーケンスにおける拡散強調の強さを表すb値がb1に設定された第1のパルスシーケンスと、前記b値がb2に設定された第2のパルスシーケンスと、前記b値がb3に設定された第3のパルスシーケンスとを実行するスキャン手段であって、b1、b2、およびb3が、b1:b2:b3=1:2:3に設定されたパルスシーケンスを実行するスキャン手段を有する磁気共鳴装置に適用されるプログラムであって、
前記第1のパルスシーケンスにより収集されたデータに基づいて前記撮影部位の第1の画像を作成し、前記第2のパルスシーケンスにより収集されたデータに基づいて前記撮影部位の第2の画像を作成し、前記第3のパルスシーケンスにより収集されたデータに基づいて前記撮影部位の第3の画像を作成する画像作成処理と、
前記b1と、前記第1の画像の画素値S1と、前記第2の画像の画素値S2と、前記第3の画像の画素値S3と、見かけの拡散係数Dとの関係を規定する第2の式を用いて、前記見かけの拡散係数Dの値を算出する算出処理と、
をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
第1の式を用いることにより、T1値計測用のシーケンスや、T2値計測用のシーケンスを実行しなくても、計算誤差が低減された見かけの拡散係数を求めることができる。
また、b1:b2:b3=1:2:3に設定されている場合は、第2の式を用いることにより、やはり、T1値計測用のシーケンスや、T2値計測用のシーケンスを実行しなくても、計算誤差が低減された見かけの拡散係数を求めることができる。
本発明の第1の形態の磁気共鳴装置の概略図である。 プロセッサ9が実行する処理を示す図である。 本形態における撮影部位を概略的に示す図である。 見かけの拡散係数を求めるために実行されるスキャンの一例を示す図である。 拡散強調スキャンDW1の説明図である。 3つのRFパルス(90パルス、180パルス、90−xパルス)の位相の説明図である。 拡散強調スキャンDW1により得られた拡散強調画像D1を概略的に示す図である。 拡散強調スキャンDW2の説明図である。 拡散強調スキャンDW2により得られた拡散強調画像D2を概略的に示す図である。 拡散強調スキャンDW3の説明図である。 拡散強調スキャンDW3により得られた拡散強調画像D3を概略的に示す図である。 拡散強調画像D1の任意の画素Vにおける画素値Sを示す図である。 見かけの拡散係数Dを求めるときのMR装置の動作フローを示す図である。 拡散強調画像D1〜D3から、位置(xi,yi,zi)における画素Viの画素値S、S、およびSが取り出された例を示す図である。 フィッティングの様子を概略的に示す図である。 時間Trecの他の例を示す図である。 イメージングシーケンスCの一例を示す図である。 第2の形態における拡散強調スキャンDW1の説明図である。 90θパルスの説明図である。 シーケンス群G1により得られた拡散強調画像D1b1,θ1を概略的に示す図である。 シーケンス群G2の説明図である。 シーケンス群G2における90θパルスの位相θを概略的に示す図である。 シーケンス群G2により得られたθ=θにおける拡散強調画像Db1,θ2を概略的に示す図である。 シーケンス群の位相θ=θ1、θ2、・・・、θnを概略的に示す図である。 拡散強調スキャンDW1のシーケンス群G〜Gにより得られた拡散強調画像Db1,θ1〜Db1,θnを概略的に示す図である。 拡散強調スキャンDW2により得られた拡散強調画像Db2,θ1〜Db2,θnを概略的に示す図である。 拡散強調スキャンDW3により得られた拡散強調画像Db3,θ1〜Db3,θnを概略的に示す図である。 フローを示す図である。 拡散強調スキャンDW1(b=b1)において得られたn個の拡散強調画像に基づいて、一つの拡散強調画像Db1を作成する方法の説明図である。 拡散強調スキャンDW1、DW2、DW3により得られた3つの拡散強調画像Db1、Db2、Db3を概略的に示す図である。 θ=θ1、θ2、・・・、θnの具体例を示す図である。 位相θを等間隔にずらさない場合の一例を示す図である。 ADCの計算結果を示す図である。 DPシーケンスとイメージングシーケンスとを組み合わせてデータを収集するパルスシーケンスの一例を概略的に示す図である。
以下、発明を実施するための形態について説明するが、本発明は、以下の形態に限定されることはない。
(1)第1の形態
図1は、本発明の第1の形態の磁気共鳴装置の概略図である。
磁気共鳴装置(以下、「MR装置」と呼ぶ)100は、マグネット2、テーブル3、受信RFコイル(以下、「受信コイル」と呼ぶ)4などを有している。
マグネット2は、被検体13が収容されるボア21を有している。また、マグネット2には、静磁場を発生させるための超伝導コイル、勾配パルスを印加するための勾配コイル、およびRFパルスを送信するとともにMR信号を受信するための送受信コイルなどを有している。
テーブル3は、被検体13を支持するクレードル3aを有している。クレードル3aは、ボア21内に移動できるように構成されている。クレードル3aによって、被検体13はボア21に搬送される。
受信コイル4は、被検体13からの磁気共鳴信号を受信する。
MR装置100は、更に、送信器5、勾配磁場電源6、受信器7、コンピュータ8、操作部11、および表示部12などを有している。
送信器5は、マグネット2に備えられた送受信コイルに電流を供給する。勾配磁場電源6はマグネット2に備えられた勾配コイルに電流を供給する。受信器7は、受信コイル4が受信した信号に対して、検波などの信号処理を行う。尚、マグネット2、受信コイル4、送信器5、勾配磁場電源6、受信器7を合わせたものがスキャン手段に相当する。
コンピュータ8は、表示部12に必要な情報を伝送したり、画像を再構成するなど、MR装置100の各種の動作を実現するように、MR装置100の各部の動作を制御する。コンピュータ8は、プロセッサ9およびメモリ10などを有している。
メモリ10には、プロセッサ9により実行されるプログラムなどが記憶されている。プロセッサ9は、メモリ10に記憶されているプログラムを読み出し、プログラムに記述されている処理を実行する。図2に、プロセッサ9が実行する処理を示す。プロセッサ9は、メモリ10に記憶されているプログラムを読み出すことにより、画像作成手段91および算出手段92などを構成する。
画像作成手段91は、スキャンにより収集されたデータに基づいて、画像を作成する。
算出手段92は、後述する式に基づいて、見かけの拡散係数を算出する。
図1に戻って説明を続ける。
操作部11は、オペレータにより操作され、種々の情報をコンピュータ8に入力する。表示部12は種々の情報を表示する。
MR装置100は、上記のように構成されている。
図3は、本形態における撮影部位を概略的に示す図である。
本形態では、被検体の頭部を撮影する。SI方向は被検体の頭尾方向を表しており、RL方向は被検体の左右方向を表しており、AP方向は被検体の前後方向を表している。
本形態では、MR装置100を用いて頭部における見かけの拡散係数を求める。以下に、見かけの拡散係数を求めるために実行されるスキャンについて説明する。
図4は、見かけの拡散係数を求めるために実行されるスキャンの一例を示す図である。
図4には、3つの拡散強調スキャンDW1、DW2、およびDW3が示されている。拡散強調スキャンDW1、DW2、およびDW3は、MPGをプリパルスとして印加したDiffusion Preparation(DP)と呼ばれる手法を用いて、拡散情報を含む3次元の拡散強調画像を取得するボリュームイメージングスキャンである。以下、拡散強調スキャンDW1、DW2、およびDW3について順に説明する。
図5は拡散強調スキャンDW1の説明図である。
拡散強調スキャンDW1では、パルスシーケンスSE〜SEが実行される。パルスシーケンスSEは、DPシーケンスA、脂肪抑制シーケンスB、およびイメージングシーケンスCを有している。
DPシーケンスAは、3つのRFパルス(90パルス、180パルス、90−xパルス)を有している。90パルスは縦磁化をフリップさせるためのRFパルスである。180パルスは磁化を反転させるためのRFパルスである。90−xパルスは横磁化を縦磁化に戻すためのRFパルスである。
図6は、3つのRFパルス(90パルス、180パルス、90−xパルス)の位相の説明図である。
図6には、RFパルスの位相を表すための座標軸が示されている。本形態では、x軸、y軸、およびz軸は、それぞれRL方向、AP方向、およびSI方向(図3参照)に設定されている。しかし、x軸、y軸、およびz軸は、必ずしもこれらの方向に設定する必要はなく、任意の方向に設定することができる。
90パルスの位相はx軸に合わされており、90パルスはx軸を中心にして磁化を90°回転させる。180パルスの位相はy軸に合わされており、180パルスはy軸を中心にして磁化を180°回転させる。90−xパルスの位相は、x軸に対して180°ずれた軸(図6では、「−x軸」と呼ぶ)に合わされており、90−xパルスは−x軸を中心にして磁化を90°回転させる。
RFパルスの位相は上記のように設定されている。
図5に戻って説明を続ける。
3つのRFパルス(90パルス、180パルス、90−xパルス)の間には、拡散強調を行うためのMPGが印加される。MPGは、拡散強調の強さを表すb値が、b=bに設定されている。90−xパルスの直後に、横磁化を消去するためのキラーパルスが印加される。
DPシーケンスAに続いて、脂肪抑制シーケンスBが実行される。脂肪抑制シーケンスBを実行した後に、イメージングシーケンスCが実行される。
イメージングシーケンスCは、撮影部位からMR信号を収集するためのシーケンスである。イメージングシーケンスCはRFパルスXおよびRFパルスX〜Xを有している。RFパルスXは、MR信号を定常状態に移行させるためのRFパルスである。尚、RFパルスXの代わりに、ランプアップパルスを用いてMR信号を定常状態に移行させてもよい。
RFパルスXを送信した後に、MR信号を収集するためのRFパルスX〜Xが送信される。尚、説明の便宜上、イメージングシーケンスCの勾配磁場は図示省略している。
パルスシーケンスSEを実行した後、他のパルスシーケンスSE〜SEが順に実行される。パルスシーケンスSE〜SEも、パルスシーケンスSEと同様に、DPシーケンスA、脂肪抑制シーケンスB、およびイメージングシーケンスCを有している。したがって、拡散強調スキャンDW1では、m個のパルスシーケンスSE〜SEが順に実行される。
m個のパルスシーケンスSE〜SEを実行することにより、撮影部位のk空間の全データを取得することができる。したがって、拡散強調スキャンDW1のm個のパルスシーケンスSE〜SEにより取得されたk空間のデータをフーリエ変換することにより、撮影部位の拡散強調画像が得られる。図7に、拡散強調スキャンDW1により得られた拡散強調画像D1を概略的に示す。拡散強調スキャンDW1を実行することにより、3次元の拡散強調画像D1が得られる。
拡散強調スキャンDW1を実行した後、次の拡散強調スキャンDW2が実行される(図8参照)。
図8は拡散強調スキャンDW2の説明図である。
拡散強調スキャンDW2は、MPGのb値がb=bに設定されている点を除いて、拡散強調スキャンDW1(図5参照)と同じである。したがって、拡散強調スキャンDW2を実行することにより、b=bの拡散強調画像が得られる。図9に、拡散強調スキャンDW2により得られた拡散強調画像D2を概略的に示す。拡散強調スキャンDW2を実行することにより、3次元の拡散強調画像D2が得られる。
拡散強調スキャンDW2を実行した後、次の拡散強調スキャンDW3が実行される(図10参照)。
図10は拡散強調スキャンDW3の説明図である。
拡散強調スキャンDW3は、MPGのb値がb=bに設定されている点を除いて、拡散強調スキャンDW1(図5参照)と同じである。したがって、拡散強調スキャンDW3を実行することにより、b=bの拡散強調画像が得られる。図11に、拡散強調スキャンDW3により得られた拡散強調画像D3を概略的に示す。拡散強調スキャンDW3を実行することにより、3次元の拡散強調画像D3が得られる。
本形態では、拡散強調スキャンDW1〜DW3により収集された拡散強調画像に基づいて、見かけの拡散係数を算出する。
ただし、拡散強調スキャンDW1〜DW3では、DPシーケンスAの90パルスと90−xパルスとの間の時間TDP(例えば、図5参照)にスピンの横磁化の減衰(T2減衰)が生じる。また、DPシーケンスAの90−xパルスとイメージングシーケンスCのRFパルスXとの間の時間Trec(例えば、図5参照)にスピンの縦磁化が回復(T1回復)する。したがって、T1回復やT2減衰の影響を受けて、見かけの拡散係数の計算値と実際の値との差が大きくなることがある。そこで、本形態では、T1回復やT2減衰の影響が低減された見かけの拡散係数を計算している。以下に、本形態において見かけの拡散係数を計算する方法について説明する。
先ず、拡散強調スキャンDW1の時間Trec(図5参照)におけるT1回復について考える。時間TrecにおけるT1回復は、以下の式で表すことができる。
Figure 2015226592
また、時間TDPにおけるT2減衰の式は、以下の式で表すことができる。
Figure 2015226592
式(2)を式(1)に代入し整理すると、以下の式が得られる。
Figure 2015226592
ここで、拡散強調スキャンDW1により得られる拡散強調画像D1の任意の画素Vにおける画素値を「S」とする(図12参照)。SがMz1に比例すると仮定すると、Sは、以下の式で表すことができる。
Figure 2015226592
式(4)において、Sは、DPシーケンスを持たないパルスシーケンスにより得られる拡散強調画像の任意の画素Vにおける画素値を表している。ここで、以下の式で定義されるE1およびE2を考える。
Figure 2015226592
式(5a)および(5b)を用いて式(4)を変形すると、以下の式が得られる。
Figure 2015226592
ここで、以下の式で定義されるU0およびV0を考える。
Figure 2015226592
U0およびV0を用いると、式(6)は、以下の式で表すことができる。
Figure 2015226592
U0は、式(5a)および式(7a)から、S0、Trec、およびT1の関数で表すことができる。したがって、U0をU0(S0,Trec,T1)の記号で表すと、式(8)は、以下の式で表すことができる。
Figure 2015226592
また、V0は、式(5a)、式(5b)、および式(7b)から、S0、Trec、T1、TDP、およびT2の関数で表すことができる。したがって、V0をV0(S0,Trec,T1,TDP,T2)の記号で表すと、式(9)は、以下の式で表すことができる。
Figure 2015226592
ここで、S0は定数であり、TrecおよびTDPは使うシーケンスによって定まる定数である。したがって、式(10)において、U0(S0,Trec,T1)はT1のみの関数U0(T1)で表すことができ、一方、V0(S0,Trec,T1,TDP,T2)は、T1およびT2のみの関数V0(T1,T2)で表すことができる。つまり、式(10)は、以下の式で表すことができる。
Figure 2015226592
式(11)では、b=b1の場合について示されている。ここで、b値をb1からbn(nは1以上の整数)に一般化すると、式(11)は以下の式で表される。
Figure 2015226592
ここで、bn:任意のb値
Sn:b値がbnに設定されたパルスシーケンスを実行することにより得られる画像の画素値
本形態では、式(12)の関係式を用いて、見かけの拡散係数Dの値を求めている。以下に、式(12)を用いて見かけの拡散係数Dを求めるときのMR装置の動作フローについて説明する(図13参照)。
図13は見かけの拡散係数Dを求めるときのMR装置の動作フローを示す図である。
ステップST1では、拡散強調スキャンDW1、DW2、およびDW3が順に実行される。画像作成手段91(図2参照)は、拡散強調スキャンDW1、DW2、およびDW3を実行することにより収集されたデータに基づいて、拡散強調画像D1、D2、およびD3(図11参照)を作成する。拡散強調画像D1、D2、およびD3を作成した後、ステップST2に進む。
ステップST2では、算出手段92(図2参照)が、式(12)に基づいて撮影部位の見かけの拡散係数を算出する(図14および図15参照)。
図14および図15は、見かけの拡散係数の算出方法の説明図である。
算出手段92は、先ず、拡散強調画像D1〜D3から、同じ位置の画素の画素値を取り出す。図14では、拡散強調画像D1〜D3から、位置(xi,yi,zi)における画素Viの画素値S、S、およびSが取り出された例が示されている。
次に、算出手段92は、画素値S、S、およびSと、拡散強調スキャンで使用されている3つのb値(b=b、b、およびb)を用いて式(12)に含まれる見かけの拡散係数Dを算出するためのフィッティングを行う。図15に、フィッティングの様子を概略的に示す。算出手段92は、画素値S、S、Sと3つのb値(b=b、b、およびb)に最もよく当てはまる式(12)のU0(T1)、V0(T1,T2)、Dを算出する。フィッティングの方法としては、例えば最小二乗法を用いることができる。フィッティングにより、見かけの拡散係数のデータ(ADCデータ)Eの位置(xi,yi,zi)における画素Viの見かけの拡散係数(D=Di)を算出することができる。
図14および図15では、位置(xi,yi,zi)における画素Viの見かけの拡散係数を求める場合について説明したが、他の位置における画素の見かけの拡散係数も、式(12)を用いてフィッティングを行うことにより計算することができる。したがって、各画素における見かけの拡散係数を表すADCデータEを取得することができる。ADCデータを取得したらフローを終了する。
本形態では、式(12)に対して、3つのb値(b1、b2、およびb3)と、拡散強調画像D1〜D3の各々の画素値とを用いたフィッティングを行うことにより、U0(T1)、V0(T1,T2)、Dを算出している。したがって、式(12)に含まれるT1およびT2を計測するためのシーケンスを実行しなくても、U0(T1)およびV0(T1,T2)を求めることができるので、T1およびT2を計算することなく、見かけの拡散係数Dを求めることができる。
また、上記の説明では、ステップST2において、見かけの拡散係数Dのみを求めている。しかし、フィッティングを行うことにより、Dだけでなく、U0(T1)、V0(T1,T2)も算出することができるので、U0(T1)およびV0(T1,T2)の値に基づいて、T1およびT2の値を計算することもできる。したがって、Dを求めるときに、必要に応じて、T1およびT2の値を一緒に求めてもよい。この場合、T1およびT2を計測するためのシーケンスを実行しなくても、T1およびT2の値を求めることができる。
尚、上記の説明では、フィッティングを用いて見かけの拡散係数を求めている。しかし、b、b、およびbの間に一定の関係が成り立つ場合は、簡単な計算式で見かけの拡散係数を算出することができる。以下に、簡単な計算式で見かけの拡散係数を算出することができる例について説明する。
先ず、式(12)において、n=2の場合、以下の式が得られる。
Figure 2015226592
式(11)の両辺を式(13)の両辺で除すると、以下の式が得られる。
Figure 2015226592
式(14)を変形すると、以下の式が得られる。
Figure 2015226592
同様に、式(12)においてn=3の場合について考えると、以下の式が得られる。
Figure 2015226592
ここで、b、b、およびbの間に、以下の関係が成り立つ場合について考える。
:b:b=1:2:3 ・・・(17)
式(17)が成り立つ場合、bおよびbは、bを用いて以下の式で表すことができる。
=2b、b=3b ・・・(18)
式(18)が成り立つ場合、式(15)の左辺と式(16)の左辺が等しくなるので、以下の関係式が得られる。
Figure 2015226592
式(19)から、以下の式が得られる。
Figure 2015226592
、b、およびbが式(18)を満たす場合、S、S、S、b、およびDの間には、式(20)で規定される関係が成り立つ。したがって、算出手段92は、画素値S、S、S、およびbを式(20)に代入することにより見かけの拡散係数を求めることができる。式(20)は、T1およびT2が含まれていないので、T1およびT2を計測するためのシーケンスを実行しなくても、見かけの拡散係数Dを求めることができる。
尚、式(20)を用いて求めた見かけの拡散係数Dの値を式(11)および式(13)に代入すると、式(11)および式(13)は、いずれもU0(T1)およびV0(T1,T2)のみが未知数となる。したがって、式(11)および式(13)にDの値を代入した後で連立方程式を解くことにより、U0(T1)およびV0(T1,T2)の値を計算することができる。U0(T1)およびV0(T1,T2)の値が求まれば、先に説明したように、T1およびT2の値も求めることができる。したがって、式(20)を用いて見かけの拡散係数Dを求める場合であっても、式(11)および式(13)を用いることにより、T1およびT2を計測するためのシーケンスを実行しなくても、T1およびT2の値を求めることができる。
尚、上記の説明では、時間Trecは、DPシーケンスAにおける90−xパルスを送信してから、イメージングシーケンスCのRFパルスXが送信されるまでの時間として定義されている(図5参照)。しかし、時間Trecは、この定義に限定されることはない。図16に、時間Trecの他の例を示す。RFパルスXがT1回復にほとんど影響を与えないと考えられる場合は、Trec=Trec1とすることができる。また、キラーパルスがT1回復にほとんど影響を与えないと考えられる場合は、Trec=Trec2とすることができる。更に、RFパルスXおよびキラーパルスがT1回復にほとんど影響を与えないと考えられる場合は、Trec=Trec3とすることができる。
また、本形態では、画素値SはMz1に比例すると仮定して式(12)を導出した。しかし、実際には、イメージングシーケンスCが実行されている間にもT1回復するので、イメージングシーケンスCを実行している途中で、上記の仮定が成り立たなくなることがある。イメージングシーケンスCを実行している途中で上記の仮定が成り立たなくなる場合、Trecの間のT1回復を考慮するだけでは、信頼性の高い見かけの拡散係数を求めることができない。したがって、より信頼性の高い見かけの拡散係数を求めるためには、イメージングシーケンスCが実行されている間にT1回復が進んでも、上記の仮定が成り立つようにイメージングシーケンスCを構成することが望ましい。図17に、上記の仮定が成り立つように構成されたイメージングシーケンスCの一例を示す。図17のイメージングシーケンスCは、RFパルスX〜Xのフリップ角α〜αが次第に小さくなるように設定されている。このように、フリップ角を次第に小さくすることにより、イメージングシーケンスCを実行している間にT1回復が進んでも、イメージングシーケンスCを開始してから終了するまでの間に渡って、画素値SがMz1に比例にする関係を保持することができるので、より信頼性の高い見かけの拡散係数を求めることができる。
また、第1の形態では、拡散強調スキャンDW1、DW2、およびDW3は、ボリュームイメージング法によりデータを収集するスキャンである。しかし、拡散強調スキャンDW1、DW2、およびDW3は、ボリュームイメージング法のスキャンに限定されることはなく、スライスごとにデータを収集する2Dイメージング法のスキャンでもよい。
尚、本形態では、3つのスキャンDW1、DW2、およびDW3で使用されるDPシーケンスAのb値(b1、b3、およびb3)は、ゼロよりも大きい値に設定されている。しかし、b1、b2、およびb3のうち、一つのb値はゼロ(b=0)に設定してもよい。例えば、b1、b2、およびb3のうち、b2を、b2=0に設定してもよい。b2=0に設定するには、スキャンDW2で使用されるDPシーケンスAからMPGを取り除けばよい。b1、b2、およびb3が互いに異なる値に設定されていれば、b2=0であっても、式(12)や式(20)を用いることにより、T1およびT2を計測するためのシーケンスを実行しなくても、見かけの拡散係数Dを求めることができる。ただし、式(20)においてb1=0の場合、Dが無限大(∞)の値になってしまうので、式(20)を用いる場合は、b1≠0にする必要がある。
(2)第2の形態
DPシーケンスAでは、横磁化を縦磁化に戻すための90−xパルスが送信される。しかし、DPシーケンスAを実行している間、渦電流などの影響で磁化の位相が変化してしまい、90−xパルスを送信しても、横磁化を十分な大きさの縦磁化に戻すことができないことがある。一方、式(12)および式(20)の導出に使用される式(2)が表す縦磁化の大きさMDP1は、90−xパルスが横磁化を完全に縦磁化に戻すことができるという条件が成り立つものとして定義されている。したがって、90−xパルスを送信しても、横磁化を十分な大きさの縦磁化に戻すことができない場合、見かけの拡散係数の計算誤差を小さくすることが難しくなる。そこで、第2の形態では、RFパルスの位相をサイクリングさせるフェーズサイクリング法を用いて、渦電流などの影響による見かけの拡散係数の計算誤差が小さくなるようにしている。以下に、フェーズサイクリング法を用いて見かけの拡散係数を求める第2の形態について説明する。
第2の形態でも、第1の形態と同様に、拡散強調画像を取得するための3つの拡散強調スキャンDW1、DW2、およびDW3(図4参照)が実行される。以下に、第2の形態における拡散強調スキャンDW1、DW2、およびDW3について説明する。
図18は第2の形態における拡散強調スキャンDW1の説明図である。
拡散強調スキャンDW1では、シーケンス群G〜Gが実行される。各シーケンス群は、m個のパルスシーケンスを有している。図18では、シーケンス群Gが有するm個のパルスシーケンスSE〜SEが示されている。また、図18には、パルスシーケンスSEの具体例が示されている。図18に示すパルスシーケンスSEは、90−xパルス(図5参照)の代わりに90θパルスが使用されている点を除いて、図5に示すパルスシーケンスSEと同じである。
以下に、90θパルスについて説明する。
図19は、90θパルスの説明図である。
90θパルスは、XY面内においてx軸に対してθずれた軸(以下、「θ軸」と呼ぶ)を中心にして磁化を90°回転させるパルスである。パルスシーケンスSEでは、θ=θ1に設定されている。
したがって、パルスシーケンスSEを実行することにより、θ=θ1に設定されたときのk空間のデータが収集される。
パルスシーケンスSEを実行した後、他のパルスシーケンスSE〜SEが順に実行される。パルスシーケンスSE〜SEも、パルスシーケンスSEと同様に、90θパルスの位相がθ=θ1に設定されている。したがって、シーケンス群G1では、θ=θ1に設定されたm個のパルスシーケンスSE〜SEが順に実行される。
m個のパルスシーケンスSE〜SEを実行することにより、撮影部位のk空間の全データを取得することができる。したがって、シーケンス群G1のm個のパルスシーケンスSE〜SEにより取得されたk空間のデータをフーリエ変換することにより、θ=θ1における撮影部位の拡散強調画像が得られる。図20に、シーケンス群G1により得られた拡散強調画像D1b1,θ1を概略的に示す。
シーケンス群G1を実行した後、次のシーケンス群G2が実行される(図21参照)。
図21はシーケンス群G2の説明図である。
シーケンス群G2では、シーケンス群G1と同様に、m個のパルスシーケンスSE〜SEが実行される。シーケンス群G2のパルスシーケンスSE〜SEは、90θパルスの位相θがθ=θに設定されている点を除いて、シーケンス群G1のパルスシーケンスSE〜SEと同じである。図22に、シーケンス群G2における90θパルスの位相θを概略的に示す。図22から、シーケンス群G2における90θパルスの位相θ=θ2は、シーケンス群G1における90θパルスの位相θ=θ1とは異なっていることがわかる。
シーケンス群G2を実行することにより、θ=θの拡散強調画像が得られる。図23に、シーケンス群G2により得られたθ=θにおける拡散強調画像Db1,θ2を概略的に示す。
以下同様に、XY面内において90θパルスの位相θを変更し、各シーケンス群を実行する。本形態では、θ=θ1、θ2、・・・、θnの順で位相θを変更し、シーケンス群G、G、・・・Gを実行する。したがって、90θパルスの位相θが異なるn個のシーケンス群G〜Gが実行される。図24に、シーケンス群の位相θ=θ1、θ2、・・・、θnを概略的に示す。図24では、n個の位相θ1〜θnのうち、代表して、一部の位相(θ1、θ2、θ3、θk−1、θk、θk+1、θn−1、θn)が表されている。
拡散強調スキャンDW1では、上記のように、90θパルスの位相θを、XY面内においてθ=θ1、θ2、・・・、θnの順で変更し、シーケンス群G、G、・・・Gを実行する。したがって、シーケンス群G〜Gを実行することにより、θの値ごとに拡散強調画像が得られる。図25に、拡散強調スキャンDW1のシーケンス群G〜Gにより得られた拡散強調画像Db1,θ1〜Db1,θnを概略的に示す。図25を参照すると、拡散強調スキャンDW1を実行することにより、b値は同じであるが(b=b1)、θの値が異なる(θ=θ1〜θn)拡散強調画像Db1,θ1〜Db1,θnが得られることがわかる。
拡散強調スキャンDW1を実行した後、次の拡散強調スキャンDW2が実行される。拡散強調スキャンDW2は、MPGのb値がb=bに設定されている点を除いて、拡散強調スキャンDW1と同じである。したがって、拡散強調スキャンDW2を実行することにより、b値は同じであるが(b=b2)、θの値が異なる(θ=θ1〜θn)拡散強調画像が得られる。図26に、拡散強調スキャンDW2により得られた拡散強調画像Db2,θ1〜Db2,θnを概略的に示す。
拡散強調スキャンDW2を実行した後、次の拡散強調スキャンDW3が実行される。
拡散強調スキャンDW3は、MPGのb値がb=bに設定されている点を除いて、拡散強調スキャンDW1と同じである。したがって、拡散強調スキャンDW3を実行することにより、b=bの拡散強調画像が得られる。図27に、拡散強調スキャンDW3により得られた拡散強調画像Db3,θ1〜Db3,θnを概略的に示す。
第2の形態では、拡散強調スキャンDW1〜DW3により収集されたデータに基づいて見かけの拡散係数を算出する。以下に、見かけの拡散係数を算出するときのフローについて説明する。
図28はフローを示す図である。
ステップST1では、拡散強調スキャンDW1、DW2、およびDW3が順に実行される。拡散強調スキャンDW1により、b=b1におけるθ=θ1〜θnの拡散強調画像Db1,θ1〜Db1,θn(図25参照)が得られる。また、拡散強調スキャンDW2により、b=b2におけるθ=θ1〜θnの拡散強調画像Db2,θ1〜Db2,θn(図26参照)が得られる。更に、拡散強調スキャンDW3により、b=b3におけるθ=θ1〜θnの拡散強調画像Db3,θ1〜Db3,θn(図27参照)が得られる。これらの拡散強調画像を作成した後、ステップST2に進む。
ステップST2では、画像作成手段91が、各スキャンごとに得られたn個の拡散強調画像に基づいて、一つの拡散強調画像を作成する。以下に、一つの拡散強調画像を作成する手順について説明する。
図29は、拡散強調スキャンDW1(b=b1)において得られたn個の拡散強調画像に基づいて、一つの拡散強調画像Db1を作成する方法の説明図である。
画像作成手段91は、先ず、拡散強調画像Db1,θ1〜Db1,θnの各々から、同じ位置における画素Vの画素値を取り出す。図29では、拡散強調画像Db1,θ1〜Db1,θnの各々から、位置(xi,yi,zi)における画素Viの画素値S、S、・・・Sが取り出された例が示されている。
次に、画像作成手段91は、画素値S〜Sの中から、画素値の最大値を選択する。ここでは、画素値Sが最大値であるとする。したがって、画像作成手段91は、画素値Sを、拡散強調画像Db1の位置(xi,yi,zi)における画素Viの画素値として採用する。
図29では、拡散強調画像Db1の位置(xi,yi,zi)における画素Viの画素値を求める方法について説明されているが、他の位置における画素の画素値についても、同様の方法で求めることができる。したがって、拡散強調画像Db1,θ1〜Db1,θnの中から画素ごとに選択された画素値の最大値が、拡散強調画像Db1の各画素における画素値として採用される。
図29では、拡散強調スキャンDW1(b=b1)の拡散強調画像Db1を求める方法について説明したが、他の拡散強調スキャンDW2(b=b2)および拡散強調スキャンDW3(b=b3)でも、同様の方法で、拡散強調画像を求めることができる。したがって、拡散強調スキャンDW1、DW2、DW3により、3つの拡散強調画像が得られる。図30に、拡散強調スキャンDW1、DW2、DW3により得られた3つの拡散強調画像Db1、Db2、Db3を概略的に示す。拡散強調画像Db1、Db2、Db3を作成した後、ステップST3に進む。
ステップST3では、拡散強調画像Db1、Db2、Db3を用いて見かけの拡散係数を算出する。見かけの拡散係数の算出方法は、第1の形態の方法と同じであるので省略する(図14および図15参照)。見かけの拡散係数の算出式は、式(12)又は式(20)が用いられる。見かけの拡散係数を算出したらフローを終了する。
第2の形態では、90θパルスの位相θを、θ=θ1、θ2、・・・、θnと変更し、n位相のフェーズサイクリングを実行する。n位相のフェーズサイクリングにより、b値ごとに、θ=θ1〜θnのn個の拡散強調画像が作成される。n個の拡散強調画像を作成した後、n個の拡散強調画像から画素ごとに画素値の最大値を選択し、画素値の最大値を用いて拡散強調画像Db1、Db2、およびDb3を作成する。したがって、拡散強調画像Db1、Db2、およびDb3について考えると、各画素内では、90θパルスが横磁化を十分な大きさの縦磁化に戻しているとみなすことができるので、式(2)の前提条件(90−xパルスが横磁化を完全に縦磁化に戻すという条件)に十分に近い条件が実現されていると考えることができる。このため、拡散強調画像Db1、Db2、およびDb3を用いて見かけの拡散係数Dを算出することにより、見かけの拡散係数Dの計算誤差を十分に小さくすることができる。
尚、第2の形態では、90θパルスの位相θを、θ=θ1、θ2、・・・、θnと変更している。図31に、θ=θ1、θ2、・・・、θnの具体例を示す。図31では、n=6、すなわち、θ=0°、60°、120°、180°、240°、300°と変更される6位相のフェーズサイクリングの例が示されている。また、図31では、位相は60°ずつ等間隔でずれるように設定されているが、必ずしも等間隔にずらす必要はない(図32参照)。
図32は、位相θを等間隔にずらさない場合の一例を示す図である。図32では、θ=0°、60°、150°、180°、210°、300°と変更される6位相の例が示されている。したがって、θ=0°、60°、150°、180°、210°、300°は、θ=0°から反時計回りに見ると、60°、90°、30°、30°、90°、60°の間隔で位相がずれていることがわかる。このように、位相θは等間隔にずらす必要はない。
尚、図31および図32では、n=6に設定されているが、n=6に限定されることはなく、n<6に設定してもよいし、n>6に設定してもよい。
上記のように、90θパルスの位相θを変更することにより、見かけの拡散係数の計算誤差を小さくすることがを求めることができる。このことを検証するために、塩化ニッケル水溶液ファントムを用いてスキャンを実行し、スキャンにより得られたデータを用いて見かけの拡散係数を計算した。以下に、見かけの拡散係数(以下、「ADC」と呼ぶ)の計算結果について説明する。尚、b値は、b1=333sec/mm2、b2=667sec/mm2、b3=1000sec/mm2に設定した。また、イメージングシーケンス実行中のT1回復の影響を低減するために、フリップ角α〜αは図17に示すように次第に小さくなるように設定した。
図33はADCの計算結果を示す図である。
方法aおよび方法bでは、3位相のフェーズサイクリングを用いて拡散強調スキャンDW1、DW2、およびDW3を実行し、スキャンごとに3個の拡散強調画像を求めた。次に、3個の拡散強調画像の画素値を二乗平均平方根(RMS)を用いて合成し、スキャンごとに1個の拡散強調画像を作成した。そして、スキャンごとに作成された1個の拡散強調画像に基づいてADCを算出した。ただし、方法aは、方法bと比較すると、ADCを算出するときに用いた式が異なっている。方法bでは、T1回復およびT2減衰を考慮した式(20)を用いたが、方法aでは、式(20)ではなく、T1回復およびT2減衰を考慮しない一般的な式を用いた。方法aでは、ADCの計算値は0.00064 mm2/secであり、方法bでは、ADCの計算値は0.0029 mm2/secであった。
方法cでは、6位相のフェーズサイクリングを用いて拡散強調スキャンDW1、DW2、およびDW3を実行し、スキャンごとに3個の拡散強調画像を求めた。次に、3個の拡散強調画像に基づいて、画素ごとに画素値の最大値を特定し、スキャンごとに1個の拡散強調画像を作成した。そして、スキャンごとに作成された1個の拡散強調画像に基づいてADCを算出した。ADCの算出にあたっては、T1回復およびT2減衰を考慮した式(20)を用いた。ADCの計算値は、0.0018 mm2/secであった。
方法dでは、参考として、DPシーケンスを用いずに拡散強調を行う一般的なシーケンスを実行し、ADCを計算した。方法dで実行されたシーケンスは、方法a、b、およびcで実行されたシーケンスとは異なり、DPシーケンスが用いられていない。したがって、方法dでは、T1回復やT2減衰の影響をあまり受けずにデータ収集することができるので、計算誤差が小さく信頼性の高いADCを算出することができる。ADCの計算値は、0.0018 mm2/secであった。
したがって、方法dにより計算されたADC値に近いほど、ADC値の計算誤差が小さいと考えることができる。図33を見ると、方法aのADC値(0.00064 mm2/sec)は、方法dのADC値(0.0018 mm2/sec)からかなりずれているので、ADCの計算精度が悪いことがわかる。
方法bのADC値(0.0029 mm2/sec)は、方法aのADC値(0.00064 mm2/sec)よりも、方法dのADC値(0.0018 mm2/sec)に近い値を有している。したがって、方法bのように、T1回復およびT2減衰を考慮した式(20)を用いてADC値を計算することにより、計算誤差が小さくなっていることがわかる。
また、方法cのADC値(0.0018 mm2/sec)は、方法dのADC値(0.0018 mm2/sec)に一致している。したがって、6位相のフェーズサイクリングを用いて90θパルスの位相を変更し、式(20)を用いてADCを計算することにより、信頼性の高いADCが得られることがわかる。
2 マグネット
3 テーブル
3a クレードル
4 受信コイル
5 送信器
6 勾配磁場電源
7 受信器
8 コンピュータ
9 プロセッサ
10 メモリ
11 操作部
12 表示部
13 被検体
21 ボア
91 画像作成手段
92 算出手段
100 MR装置

Claims (20)

  1. RFパルスを含む第1のシーケンスと、撮影部位から磁気共鳴信号を収集するための第2のシーケンスとを含むパルスシーケンスを実行する磁気共鳴装置であって、
    前記第1のシーケンスにおける拡散強調の強さを表すb値がb1に設定された第1のパルスシーケンスと、前記b値がb2に設定された第2のパルスシーケンスと、前記b値がb3に設定された第3のパルスシーケンスとを実行するスキャン手段と、
    前記第1のパルスシーケンスにより収集されたデータに基づいて前記撮影部位の第1の画像を作成し、前記第2のパルスシーケンスにより収集されたデータに基づいて前記撮影部位の第2の画像を作成し、前記第3のパルスシーケンスにより収集されたデータに基づいて前記撮影部位の第3の画像を作成する画像作成手段と、
    前記撮影部位の見かけの拡散係数D、前記撮影部位の縦緩和時間T1、前記撮影部位の横緩和時間T2、b値、および前記撮影部位の画像の画素値の関係を規定する第1の式と、前記b1および前記第1の画像の画素値と、前記b2および前記第2の画像の画素値と、前記b3および前記第3の画像の画素値とに基づいて、前記第1の式に含まれる見かけの拡散係数Dの値を算出する算出手段と、
    を有する磁気共鳴装置。
  2. 前記第1の式は、以下の式で規定される、請求項1に記載の磁気共鳴装置。
    Figure 2015226592
    ここで、 D:見かけの拡散係数
    bn:任意のb値
    Sn:b値がbnに設定されたパルスシーケンスを実行することにより得られる画像の画素値
    U0(T1):縦緩和時間T1を含む未知数
    V0(T1,T2):縦緩和時間T1および横緩和時間T2を含む未知数
  3. 前記算出手段は、
    前記第1の式に対して、前記b1および前記第1の画像の画素値と、前記b2および前記第2の画像の画素値と、前記b3および前記第3の画像の画素値とを用いたフィッティングを実行することにより、見かけの拡散係数Dの値を算出する、請求項2に記載の磁気共鳴装置。
  4. 前記算出手段は、
    最小二乗法を用いた前記フィッティングを行う、請求項3に記載の磁気共鳴装置。
  5. 前記第1のシーケンスは、拡散強調を行うための勾配磁場を有している、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  6. 前記b1、b2、およびb3のうちのいずれか一つは、ゼロに設定されている、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  7. 前記第1のシーケンスは、縦磁化をフリップさせるための第1のRFパルスと、スピンの位相を再収束させるための第2のRFパルスと、横磁化を縦磁化に戻すための第3のRFパルスとを有し、
    前記第2のシーケンスは、前記撮影部位から磁気共鳴信号を収集するための複数のRFパルスを有する、請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  8. 前記第1のRFパルスと前記第3のRFパルスとの間には、第1の時間が設けられており、
    前記第3のRFパルスと、前記複数のRFパルスのうちの一番最初に送信されるRFパルスとの間には、第2の時間が設けられており、
    前記第1の式は、前記第1の時間におけるT2減衰の式と、前記第2の時間におけるT1回復の式とを用いて導出されている、請求項7に記載の磁気共鳴装置。
  9. RFパルスを含む第1のシーケンスと、撮影部位から磁気共鳴信号を収集するための第2のシーケンスとを含むパルスシーケンスを実行する磁気共鳴装置であって、
    前記第1のシーケンスにおける拡散強調の強さを表すb値がb1に設定された第1のパルスシーケンスと、前記b値がb2に設定された第2のパルスシーケンスと、前記b値がb3に設定された第3のパルスシーケンスとを実行するスキャン手段であって、b1、b2、およびb3が、b1:b2:b3=1:2:3に設定されたパルスシーケンスを実行するスキャン手段と、
    前記第1のパルスシーケンスにより収集されたデータに基づいて前記撮影部位の第1の画像を作成し、前記第2のパルスシーケンスにより収集されたデータに基づいて前記撮影部位の第2の画像を作成し、前記第3のパルスシーケンスにより収集されたデータに基づいて前記撮影部位の第3の画像を作成する画像作成手段と、
    前記b1と、前記第1の画像の画素値S1と、前記第2の画像の画素値S2と、前記第3の画像の画素値S3と、見かけの拡散係数Dとの関係を規定する第2の式を用いて、前記見かけの拡散係数Dの値を算出する算出手段と、
    を有する磁気共鳴装置。
  10. 前記第2の式は、以下の式で規定される、請求項9に記載の磁気共鳴装置。
    Figure 2015226592
    ここで、 D:見かけの拡散係数
    b1:b値
    S1:前記第1の画像の画素値
    S2:前記第2の画像の画素値
    S3:前記第3の画像の画素値
  11. 前記第1のシーケンスは、拡散強調を行うための勾配磁場を有している、請求項9又は10に記載の磁気共鳴装置。
  12. 前記b2又はb3がゼロに設定されている、請求項9又は10に記載の磁気共鳴装置。
  13. 前記第1のシーケンスは、縦磁化をフリップさせるための第1のRFパルスと、スピンの位相を再収束させるための第2のRFパルスと、横磁化を縦磁化に戻すための第3のRFパルスとを有し、
    前記第2のシーケンスは、前記撮影部位から磁気共鳴信号を収集するための複数のRFパルスを有する、請求項9〜12のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  14. 前記第1のRFパルスと前記第3のRFパルスとの間には、第1の時間が設けられており、
    前記第3のRFパルスと、前記複数のRFパルスのうちの一番最初に送信されるRFパルスとの間には、第2の時間が設けられており、
    前記第2の式は、前記第1の時間におけるT2減衰の式と、前記第2の時間におけるT1回復の式とを用いて導出されている、請求項13に記載の磁気共鳴装置。
  15. 前記複数のRFパルスのフリップ角は次第に小さくなるように設定されている、請求項7、8、13、又は14に記載の磁気共鳴装置。
  16. 前記第2のシーケンスは、前記複数のRFパルスの前に、磁気共鳴信号を定常状態に移行させるためのRFパルスを有する、請求項7、8、13、14、又は15に記載の磁気共鳴装置。
  17. 前記第1のシーケンスは、前記第3のRFパルスの直後に、横磁化を消去するためのキラーパルスを有する、請求項7、8、13、14、15、又は16に記載の磁気共鳴装置。
  18. 前記第1のパルスシーケンス、前記第2のパルスシーケンス、および前記第3のパルスシーケンスは、脂肪を抑制するためのシーケンスを有する、請求項1〜17のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  19. RFパルスを含む第1のシーケンスと、撮影部位から磁気共鳴信号を収集するための第2のシーケンスとを含むパルスシーケンスを実行する磁気共鳴装置であって、前記第1のシーケンスにおける拡散強調の強さを表すb値がb1に設定された第1のパルスシーケンスと、前記b値がb2に設定された第2のパルスシーケンスと、前記b値がb3に設定された第3のパルスシーケンスとを実行するスキャン手段を有する磁気共鳴装置に適用されるプログラムであって、
    前記第1のパルスシーケンスにより収集されたデータに基づいて前記撮影部位の第1の画像を作成し、前記第2のパルスシーケンスにより収集されたデータに基づいて前記撮影部位の第2の画像を作成し、前記第3のパルスシーケンスにより収集されたデータに基づいて前記撮影部位の第3の画像を作成する画像作成処理と、
    前記撮影部位の見かけの拡散係数D、前記撮影部位の縦緩和時間T1、前記撮影部位の横緩和時間T2、b値、および前記撮影部位の画像の画素値の関係を規定する第1の式と、前記b1および前記第1の画像の画素値と、前記b2および前記第2の画像の画素値と、前記b3および前記第3の画像の画素値とに基づいて、前記第1の式に含まれる見かけの拡散係数Dの値を算出する算出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  20. RFパルスを含む第1のシーケンスと、撮影部位から磁気共鳴信号を収集するための第2のシーケンスとを含むパルスシーケンスを実行する磁気共鳴装置であって、前記第1のシーケンスにおける拡散強調の強さを表すb値がb1に設定された第1のパルスシーケンスと、前記b値がb2に設定された第2のパルスシーケンスと、前記b値がb3に設定された第3のパルスシーケンスとを実行するスキャン手段であって、b1、b2、およびb3が、b1:b2:b3=1:2:3に設定されたパルスシーケンスを実行するスキャン手段を有する磁気共鳴装置に適用されるプログラムであって、
    前記第1のパルスシーケンスにより収集されたデータに基づいて前記撮影部位の第1の画像を作成し、前記第2のパルスシーケンスにより収集されたデータに基づいて前記撮影部位の第2の画像を作成し、前記第3のパルスシーケンスにより収集されたデータに基づいて前記撮影部位の第3の画像を作成する画像作成処理と、
    前記b1と、前記第1の画像の画素値S1と、前記第2の画像の画素値S2と、前記第3の画像の画素値S3と、見かけの拡散係数Dとの関係を規定する第2の式を用いて、前記見かけの拡散係数Dの値を算出する算出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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