JP2015226152A - 水晶振動子 - Google Patents

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Eiji Kimura
英志 鬼村
克泰 小笠原
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Abstract

【課題】 熱伝導経路を短くし、感温素子から得られた温度と、実際の水晶素子の周囲の温度との差異を低減することが可能な水晶振動子を提供する。【解決手段】 基板110aと、基板110aの上面に設けられた第一枠体110bと、第一枠体110bの上面の外周縁に設けられた第二枠体110cとからなるパッケージ110と、第二枠体110cで囲まれる領域であって第一枠体110bの上面に設けられた一対の電極パッド111と、第一枠体110bで囲まれる領域であって基板110aの上面に一対で設けられ、平面視して、一対の電極パッド111の間に少なくとも一つが配置されている接続パッド115と、一対の電極パッド111に実装された水晶素子120と、一対の接続パッド115に実装された感温素子130と、第二枠体110cの上面に接合された蓋体140と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器等に用いられる水晶振動子に関するものである。
水晶振動子は、水晶素子の圧電効果を利用して、特定の周波数を発生させるものである。このような水晶振動子は、基板と、基板の一辺に沿って設けられた電極パッド上に実装された水晶素子と、基板の一辺と向かい合う辺に沿って設けられた接続パッド上に実装された感温素子とを備えた水晶振動子が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2013−55573号公報
上述した水晶振動子は、水晶素子と感温素子が同一凹部内に実装されているが、感温素子が水晶素子の先端部側に配置されているため、水晶素子から伝わる熱が、電極パッドから基板を介して基板を介して水晶素子の先端部側に実装された感温素子に伝わることになる。このような水晶振動子は、熱伝導経路の距離があるため、感温素子から得られた温度と、実際の水晶素子の周囲の温度との差異が大きくなってしまう虞があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、熱伝導経路を短くし、感温素子から得られた温度と、実際の水晶素子の周囲の温度との差異を低減することが可能な水晶振動子を提供することにある。
本発明の水晶振動子は、基板と、基板の上面に設けられた第一枠体と、第一枠体の上面の外周縁に設けられた第二枠体とからなるパッケージと、第二枠体で囲まれる領域であって第一枠体の上面に設けられた一対の電極パッドと、第一枠体で囲まれる領域であって基板の上面に一対で設けられ、平面視して、一対の電極パッドの間に少なくとも一つが配置されている接続パッドと、一対の電極パッドに実装された水晶素子と、一対の接続パッドに実装された感温素子と、第二枠体の上面に接合された蓋体と、を備えていることを特徴とするものである。
本発明の水晶振動子によれば、基板と、基板の上面に設けられた第一枠体と、第一枠体の上面の外周縁に設けられた第二枠体とからなるパッケージと、第二枠体で囲まれる領域であって第一枠体の上面に設けられた一対の電極パッドと、第一枠体で囲まれる領域であって基板の上面に一対で設けられ、平面視して、一対の電極パッドの間に少なくとも一つが配置されている接続パッドと、一対の電極パッドに実装された水晶素子と、一対の接続パッドに実装された感温素子と、第二枠体の上面に接合された蓋体と、を備えている。このようにすることによって、水晶素子から伝わる熱が、一対の電極パッドから第一枠体及び基板を介して、平面視して、一対の電極パッド間にある接続パッドに実装された感温素子に伝わることになる。よって、このような水晶振動子は、熱伝導経路の距離が従来の水晶振動子よりも短くなるため、
感温素子から得られた温度と、実際の水晶素子の周囲の温度との差異を低減することが可能となる。
本発明の実施形態に係る水晶振動子を示す分解斜視図である。 図1のA−A断面図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る水晶振動子を構成するパッケージを上面からみた平面図であり、(b)は、本発明の実施形態に係る水晶振動子を構成するパッケージの第一枠体の上面からみた平面図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る水晶振動子を構成するパッケージの基板の上面からみた平面図であり、(b)は、本発明の実施形態に係る水晶振動子を構成するパッケージを下面からみた平面図である。
本実施形態における水晶振動子は、図1及び図2に示されているように、パッケージ110と、パッケージ110に接合された水晶素子120及び感温素子130とを含んでいる。パッケージ110は、基板110aの上面と第一枠体110bの内側面によって囲まれた第一凹部K1が形成されている。また、パッケージ110は、第一枠体110bの上面と第二枠体110cとの内側面によって囲まれた第二凹部K2が形成されている。このような水晶振動子は、電子機器等で使用する基準信号を出力するのに用いられる。
基板110aは、矩形状であり、上面に実装された感温素子130を実装するための実装部材として機能するものである。基板110aの上面には、感温素子130を実装するための一対の接続パッド115が設けられている。一対の接続パッド115は、平面視して、後述する一対の電極パッド111の間に少なくとも一つが設けられている。
また、基板110aの下面の四隅には、外部端子112が設けられている。また、四つの外部端子112の内の二つが、水晶素子120と電気的に接続されている。また、四つの外部端子112の内の残りの二つが、感温素子130と電気的に接続されている。また、水晶素子120と電気的に接続されている第一外部端子112a及び第三外部端子112cは、基板110aの下面の対角に位置するように設けられている。また、感温素子130と電気的に接続されている第二外部端子112b及び第四外部端子112dは、水晶素子120と接続されている第一外部端子112a及び第三外部端子112cが設けられている対角とは異なる基板110aの対角に位置するように設けられている。
基板110aは、例えばアルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料である絶縁層からなる。基板110aは、絶縁層を一層用いたものであっても、絶縁層を複数層積層したものであってもよい。基板110aの表面及び内部には、第一枠体110bの上面に設けられた電極パッド111と、基板110aの下面に設けられた外部端子112とを電気的に接続するための配線パターン113及びビア導体114が設けられている。また、基板110aの表面には、基板110aの上面に設けられた接続パッド115と、基板110aの下面に設けられた外部端子112とを電気的に接続するためのビア導体114及び接続パターン116が設けられている。
第一枠体110bは、基板110aの上面に配置され、基板110aの上面に第一凹部K1を形成するためのものである。第二枠体110cは、第一枠体110bの上面に配置され、第一枠体110bの上面に第二凹部K2を形成するためのものである。第一枠体110b及び第二枠体110cは、例えばアルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料からなり、基板110aと一体的に形成されている。
電極パッド111は、水晶素子120を実装するためのものである。電極パッド111は、露出している第一枠体110bの上面に一対で設けられており、第二枠体110cの内側にある第一枠体110bの内周縁の一辺に沿うように隣接して設けられている。一対の電極パッド111間にある第一枠体110bには、基板110aの上面が露出するように、切れ込み117が設けられている。電極パッド111は、図3及び図4に示されているように、基板110a及び第一枠体110bの上面に設けられた配線パターン113及びビア導体114を介して、基板110aの下面に設けられた外部端子112と電気的に接続されている。
電極パッド111は、図3に示すように、第一電極パッド111a及び第二電極パッド111bによって構成されている。また、外部端子112は、図4(b)に示すように第一外部端子112a、第二外部端子112b、第三外部端子112c及び第四外部端子112dによって構成されている。ビア導体114は、第一ビア導体114a、第二ビア導体114b、第三ビア導体114c、第四ビア導体114d及び第五ビア導体114eによって構成されている。また、配線パターン113は、第一配線パターン113a及び第二配線パターン113bによって構成されている。第一電極パッド111aは、第一枠部110bに設けられた第一ビア導体114aを介して、基板110aの上面に設けられた第一配線パターン113aの一端と電気的に接続されている。また、第一配線パターン113aの他端は、第四ビア導体114dを介して、第一外部端子112aと電気的に接続されている。よって、第一電極パッド111aは、第一外部端子112aと電気的に接続されることになる。第二電極パッド111bは、第一枠体110bに設けられた第二配線パターン113bの一端と電気的に接続されている。また、第二配線パターン113bの他端は、第二ビア導体114bを介して、第三外部端子112cと電気的に接続されている。
外部端子112は、電気機器等の外部の実装基板上の実装パッド(図示せず)と接合するために用いられている。外部端子112は、基板110aの下面の四隅に設けられており、第一外部端子112a、第二外部端子112b、第三外部端子112c及び第四外部端子112dによって構成されている。第二外部端子112bは、第三ビア導体114cを介して、封止用導体パターン118と電気的に接続されている。
配線パターン113は、基板110a又は第一枠体110bの上面に設けられ、電極パッド111から近傍のビア導体114に向けて引き出されている。また、配線パターン113は、図3に示すように、第一配線パターン113a及び第二配線パターン113bによって構成されている。
ビア導体114は、基板110aの内部に設けられ、その両端は、配線パターン113、接続パターン116又は、封止用導体パターン118と電気的に接続されている。ビア導体114は、基板110aに設けられた貫通孔の内部に導体を充填することで設けられている。また、ビア導体114は、図3及び図4に示すように、第一ビア導体114a、第二ビア導体114b、第三ビア導体114c、第四ビア導体114d及び第五ビア導体114eによって構成されている。
接続パッド115は、矩形状であり、後述する感温素子130を実装するために用いられている。また、接続パッド115は、図3及び図4に示すように、第一接続パッド115a及び第二接続パッド115bによって構成されている。接続パッド115は、基板110aの上面に設けられており、第二接続パッド115bは、切り込み117内の露出する基板110aの上面に設けられている。つまり、第二接続パッド115bは、平面視して、一対の電極パッド111の間を位置するようにして設けられている。また、このようにすることによって、水晶素子120から伝わる熱が、一対の電極パッド111から第一枠体110b及び基板110aを介して、平面視して、一対の電極パッド111間にある接続パッド115bに実装された感温素子130に伝わることになる。よって、このような水晶振動子は、熱伝導経路をさらに短くすることができるので、水晶素子120の温度と感温素子130の温度とが近似することになり、感温素子130から出力された電圧を換算することで得られた温度と、実際の水晶素子120の周囲の温度との差異をさらに低減することが可能となる。
後述する蓋体140と電気的に接続されている一対の接続パッド115の一つである第一接続パッド115aは、平面視して、水晶素子120に設けられた励振用電極122の平面内に位置させている。このようにすることにより、水晶素子120が、グランド電位と接続されている蓋体140及び第一接続パッド115aで挟まれることになるので、水晶素子120にノイズが重畳することを低減し、安定して発振周波数を出力することができる。
接続パッド115の下面と感温素子130の接続端子131との間には、導電性接合材170が設けられると共に、接続パッド115の上面から感温素子130の接続端子131に向かって徐々に導電性接合材170の厚みが増すように傾斜であるフィレットが形成されることになる。このようにフィレットが形成されることにより、感温素子130は、接続パッド115及との接合強度を向上させることができる。
ここで基板110aを平面視したときの長辺の寸法が、1.2〜2.5mmであり、短辺の寸法が、1.0〜2.0mmである場合を例にして、接続パッド115の大きさを説明する。接続パッド115の基板110aの短辺と平行な辺の長さは、0.2〜0.5mmであり、基板110aの長辺と平行な辺の長さは、0.25〜0.55mmとなっている。第一接続パッド115aは、基板110aに設けられた第一接続パターン116a及び第三ビア導体114cを介して、第二外部端子112bと接続されている。また、第二接続パッド115bは、基板110aに設けられた第二接続パターン116b及び第五ビア導体114eを介して、第四外部端子112dと接続されている。
接続パターン116は、基板110aの上面に設けられ、接続パッド115から近傍のビア導体114に向けて引き出されている。また、接続パターン116は、図4(a)に示すように、第一接続パターン116a及び第二接続パターン116bによって構成されている。
また、第二接続パターン116bは、平面視して、第一電極パッド111aと第二電極パッド111bとの間に設けられている。このようにすることによって、水晶素子120から伝わる熱が、第一電極パッド111aから直下にある基板110aを介して、平面視して電極パッド111の間に設けられた第二接続パターン116bから第二接続パッド115bに伝わることになる。よって、このような水晶振動子は、熱伝導経路をさらに短くすることにより、水晶素子120の温度と感温素子130の温度とが近似することになり、感温素子130から出力された電圧を換算することで得られた温度と、実際の水晶素子120の周囲の温度との差異をさらに低減することが可能となる。
また、第二接続パターン116bは、平面視して、第一電極パッド111aと第二電極パッド111bとの間に設けられていると共に、基板110の短辺に沿って設けられている。つまり、第二接続パターン116bは、平面視して、第一電極パッド111aを略L字形状で囲むように設けられている。このようにすることによって、水晶素子120から伝わる熱が、第一電極パッド111aから直下にある基板110aを介して、平面視して略L字形状で固囲むように設けられた第二接続パターン116bから第二接続パッド115bに伝わることになる。よって、このような水晶振動子は、熱伝導経路をさらに短くすると共に熱伝導経路の数をさらに増やすことにより、水晶素子120の温度と感温素子130の温度とが近似することになり、感温素子130から出力された電圧を換算することで得られた温度と、実際の水晶素子120の周囲の温度との差異をさらに低減することが可能となる。
切れ込み117は、第一枠体110bの一対の電極パッド111間に、基板110aの上面が露出するように設けられている。この切れ込み117の内底面である基板110aの上面には、第二接続パッド115bが設けられている。切れ込み117の長辺の長さは、0.5〜0.7mmであり、短辺の長さは、0.3〜0.4mmとなっている。切れ込み117の深さ方向の長さは、0.15〜0.4mmとなっている。
封止用導体パターン118は、蓋体140と封止部材141を介して接合する際に、封止部材141の濡れ性をよくする役割を果たしている。封止用導体パターン118は、第二枠体110cの上面を囲むようにして設けられている。封止用導体パターン118は、図3及び図4に示すように、第三ビア導体114cを介して、第二外部端子112bと電気的に接続されている。封止用導体パターン118は、例えばタングステン又はモリブデン等から成る導体パターンの表面にニッケルメッキ及び金メッキを順次、第二枠体110cの上面を環状に囲む形態で施すことによって、例えば10〜25μmの厚みに形成されている。
ここで、基板110a、第一枠体110b及び第二枠体110cの作製方法について説明する。基板110a、第一枠体110b及び第二枠体110cがアルミナセラミックスから成る場合、まず所定のセラミック材料粉末に適当な有機溶剤等を添加・混合して得た複数のセラミックグリーンシートを準備する。また、セラミックグリーンシートの表面或いはセラミックグリーンシートに打ち抜き等を施して予め穿設しておいた貫通孔内に、従来周知のスクリーン印刷等によって所定の導体ペーストを塗布する。さらに、これらのグリーンシートを積層してプレス成形したものを、高温で焼成する。最後に、導体パターンの所定部位、具体的には、電極パッド111、外部端子112、配線パターン113、ビア導体114、接続パッド115、接続パターン116及び封止用導体パターン118となる部位にニッケルメッキ又、金メッキ、銀パラジウム等を施すことにより作製される。また、導体ペーストは、例えばタングステン、モリブデン、銅、銀又は銀パラジウム等の金属粉末の焼結体等から構成されている。
水晶素子120は、図1及び図2に示されているように、導電性接着剤150を介して電極パッド111上に接合されている。水晶素子120は、安定した機械振動と圧電効果により、電子装置等の基準信号を発振する役割を果たしている。
また、水晶素子120は、図1及び図2に示されているように、水晶素板121の上面及び下面のそれぞれに励振用電極122及び引き出し電極123を被着させた構造を有している。励振用電極122は、水晶素板121の上面及び下面のそれぞれに金属を所定のパターンで被着・形成したものである。励振用電極122は、上面に第一励振用電極122aと、下面に第二励振用電極122bを備えている。引き出し電極123は、励振用電極122から水晶素板121の一辺に向かってそれぞれ延出されている。引き出し電極123は、上面に第一引き出し電極123aと、下面に第二引き出し電極123bとを備えている。第一引き出し電極123aは、第一励振用電極122aから引き出されており、水晶素板121の一辺に向かって延出するように設けられている。第二引き出し電極123bは、第二励振用電極122bから引き出されており、水晶素板121の一辺に向かって延出するように設けられている。つまり、引き出し電極123は、水晶素板121の長辺又は短辺に沿った形状で設けられている。また、本実施形態においては、第一電極パッド111a及び第二電極パッド111bと接続されている水晶素子120の一端を基板110aの上面と接続した固定端とし、他端を基板110aの上面と間を空けた自由端とした片持ち支持構造にて水晶素子120が基板110a上に固定されている。
ここで、水晶素子120の動作について説明する。水晶素子120は、外部からの交番電圧が引き出し電極123から励振用電極122を介して水晶素板121に印加されると、水晶素板121が所定の振動モード及び周波数で励振を起こすようになっている。
ここで、水晶素子120の作製方法について説明する。まず、水晶素子120は、人工水晶体から所定のカットアングルで切断し、水晶素板121の外周の厚みを薄くし、水晶素板121の外周部と比べて水晶素板121の中央部が厚くなるように設けるベベル加工を行う。そして、水晶素子120は、水晶素板121の両主面にフォトリソグラフィー技術、蒸着技術又はスパッタリング技術によって、金属膜を被着させることにより、励振用電極122、引き出し電極123を形成することにより作製される。
水晶素子120のパッケージ110への接合方法について説明する。まず、導電性接着剤150は、例えばディスペンサによって第一電極パッド111a及び第二電極パッド111b上に塗布される。水晶素子120は、導電性接着剤150上に搬送され、導電性接着剤150上に載置される。そして導電性接着剤150は、加熱硬化させることによって、硬化収縮される。水晶素子120は、電極パッド111に接合される。つまり、水晶素子120の第一引き出し電極123aは、第二電極パッド111bと接合され、第二引き出し電極123bは、第一電極パッド111aと接合される。これによって、第一外部端子112aと第三外部端子112cが水晶素子120と電気的に接続されることになる。
導電性接着剤150は、シリコーン樹脂等のバインダーの中に導電フィラーとして導電性粉末が含有されているものであり、導電性粉末としては、アルミニウム、モリブデン、タングステン、白金、パラジウム、銀、チタン、ニッケル又はニッケル鉄のうちのいずれか、或いはこれらの組み合わせを含むものが用いられている。また、バインダーとしては、例えばシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂又はビスマレイミド樹脂が用いられる。
感温素子130は、サーミスタ、白金測温抵抗体又はダイオード等が用いられている。サーミスタ素子の場合、感温素子130には、直方体形状であり、両端に接続端子131が設けられている。感温素子130は、温度変化によって電気抵抗が顕著な変化を示すものであり、この抵抗値の変化から電圧が変化するため、抵抗値と電圧との関係及び電圧と温度との関係により、出力された電圧から温度情報を得ることができる。感温素子130は、後述する接続端子131間の電圧が、第二外部端子112b及び第四外部端子112dを介して水晶振動子の外へ出力されることにより、例えば、電子機器等のメインIC(図示せず)で出力された電圧を温度に換算することで温度情報を得ることができる。このような感温素子130を水晶振動子の近くに配置して、これによって得られた水晶振動子の温度情報に応じて、メインICにより水晶振動子を駆動する電圧を制御し、いわゆる温度補償をすることができる。
また、白金測温抵抗体が用いられている場合、感温素子130は、直方体形状のセラミック板上の中央に白金を蒸着し、白金電極が設けられている。また、セラミック板の両端には接続端子131が設けられている。白金電極と接続端子とは、セラミック板上面に設けられた引き出し電極により接続されている。白金電極の上面を被覆するようにして絶縁性樹脂が設けられている。
また、ダイオードが用いられている場合、感温素子130は、半導体素子を半導体素子用基板の上面に実装し、その半導体素子及び半導体素子用基板の上面を絶縁性樹脂で被覆された構造である。半導体素子用基板の下面から側面には、アノード端子及びカソード端子となる接続端子131が設けられている。感温素子130は、アノード端子からカソード端子へは電流を流すが、カソード端子からアノード端子へはほとんど電流を流さない順方向特性を有している。感温素子の順方向特性は、温度によって大きく変化する。感温素子に一定電流を流しておいて順方向電圧を測定することによって、電圧情報を得ることができる。その電圧情報から換算することで水晶素子の温度情報を得ることができる。ダイオードは、電圧と温度との関係が直線を示している。接続端子131のカソード端子及びアノード端子間の電圧が、第二外部端子112b及び第四外部端子112dを介して水晶振動子の外へ出力される。
感温素子130は、図2に示すように、基板110aの下面に設けられた接続パッド115に半田等の導電性接合材170を介して実装されている。また、感温素子130の第一接続端子131aは、第一接続パッド115aに接続され、第二接続端子131bは、第二接続パッド115bに接続されている。第一接続パッド115aは、基板110aの下面に設けられた第一接続パターン116aを介して第二外部端子112bと接続されている。また、第二外部端子112bは、電子機器等の実装基板上の基準電位であるグランドと接続されている実装パッド(図示せず)と接続されることにより、グランド端子の役割を果たす。よって、感温素子130の第一接続端子131aは、基準電位であるグランドに接続されることになる。
感温素子130の基板110aへの接合方法について説明する。まず、導電性接合材170は、例えばディスペンサによって接続パッド115に塗布される。感温素子130は、導電性接合材170上に載置される。そして導電性接合材170は、加熱させることによって溶融接合される。よって、感温素子130は、一対の接続パッド115に接合される。
また、感温素子130がサーミスタ素子の場合には、図1及び図2に示すように、直方体形状の両端にそれぞれ一つずつ接続端子131が設けられている。第一接続端子131aは、感温素子130の右側面及び上下面に設けられている。第二接続端子131bは、感温素子130の左側面と上下面に設けられている。感温素子130の長辺の長さは、0.4〜0.6mmであり、短辺の長さは、0.2〜0.3mmとなっている。感温素子130の厚み方向の長さは、0.1〜0.3mmとなっている。
導電性接合材170は、例えば、銀ペースト又は鉛フリー半田により構成されている。また、導電性接合材170には、塗布し易い粘度に調整するための添加した溶剤が含有されている。鉛フリー半田の成分比率は、錫が95〜97.5%、銀が2〜4%、銅が0.5〜1.0%のものが使用されている。
蓋体140は、例えば、鉄、ニッケル又はコバルトの少なくともいずれかを含む合金からなる。このような蓋体140は、真空状態にある第一凹部K1及び第二凹部K2又は窒素ガスなどが充填された第一凹部K1及び第二凹部K2を気密的に封止するためのものである。具体的には、蓋体140は、所定雰囲気で、パッケージ110の第二枠体110c上に載置され、第二枠体110cの封止用導体パターン118と蓋体140の封止部材141とが溶接されるように所定電流を印加してシーム溶接を行うことにより、第二枠体110cに接合される。
封止部材141は、パッケージ110の第二枠体110c上面に設けられた封止用導体パターン112に相対する蓋体140の箇所に設けられている。封止部材141は、例えば、銀ロウ又は金錫によって設けられている。金錫の場合は、その厚みは、10〜40μmである。銀ロウの場合は、その厚みは、10〜20μmである。例えば、成分比率は、銀が72〜85%、銅が15〜28%のものが使用されている。金錫の場合は、その厚みは、10〜40μmである。例えば、成分比率が、金が78〜82%、錫が18〜22%のものが使用されている。
本発明の本実施形態における水晶振動子は、基板110aと、基板110aの上面に設けられた第一枠体110bと、第一枠体110bの上面の外周縁に設けられた第二枠体110cとからなるパッケージ110と、第二枠体110cで囲まれる領域であって第一枠体110bの上面に設けられた一対の電極パッド111と、第一枠体110bで囲まれる領域であって基板110aの上面に一対で設けられ、平面視して、一対の電極パッド11の間に少なくとも一つが配置されている接続パッド115と、一対の電極パッド111に実装された水晶素子120と、一対の接続パッド115に実装された感温素子130と、第二枠体110cの上面に接合された蓋体140と、を備えている。このようにすることによって、水晶素子120から伝わる熱が、一対の電極パッド111から第一枠体110b及び基板110aを介して、平面視して、一対の電極パッド111の間にある接続パッド115に実装された感温素子130に伝わることになる。よって、このような水晶振動子は、熱伝導経路の距離が従来の水晶振動子よりも短くなるため、感温素子130から得られた温度と、実際の水晶素子120の周囲の温度との差異を低減することが可能となる。
本発明の本実施形態における水晶振動子は、基板110aの上面には、一対の接続パッド115と電気的に接続されている一対の接続パターン116を有し、一対の接続パターン116の内の一つである第二接続パターン116bが、平面視して、一対の電極パッド111間に配置されている。このようにすることによって、水晶素子120から伝わる熱が、第一電極パッド111から直下にある基板110aを介して、平面視して電極パッド111の間に設けられた第二接続パターン116bから第二接続パッド115bに伝わることになる。よって、このような水晶振動子は、熱伝導経路をさらに短くすることにより、水晶素子120の温度と感温素子130の温度とが近似することになり、感温素子130から出力された電圧を換算することで得られた温度と、実際の水晶素子120の周囲の温度との差異をさらに低減することが可能となる。
本発明の本実施形態における水晶振動子は、蓋体140が、グランド電位と電気的に接続されており、一対の接続パッド115の一つである第一接続パッド115aが蓋体140と電気的に接続されている。このようにすることにより、蓋体140がグランド電位と接続されると、感温素子130の第一接続端子131aがグランド電位と接続されることになるので、感温素子130から出力される電圧にノイズが重畳されることを低減し、感温素子130の正確な電圧を出力することができる。また、感温素子130から正確な電圧値を出力することができるので、感温素子130から出力された電圧を換算することで得られた温度情報と、実際の水晶素子120の周囲の温度情報との差異をさらに低減することが可能となる。
本発明の本実施形態における水晶振動子は、蓋体140と電気的に接続されている一対の接続パッド115の一つである第一接続パッド115aが、平面視して、水晶素子120に設けられた励振用電極122の平面内に位置させている。このようにすることにより、水晶素子120が、グランド電位と接続されている蓋体140及び第一接続パッド115aで挟まれることになるので、水晶素子120にノイズが重畳することを低減し、安定して発振周波数を出力することができる。
尚、本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。上記実施形態では、水晶素子は、AT用水晶素子を用いた場合を説明したが、基部と、基部の側面より同一の方向に延びる二本の平板形状の振動腕部とを有する音叉型屈曲水晶素子を用いても構わない。
また、水晶素子120のベベル加工方法について説明する。所定の粒度のメディアと砥粒とを備えた研磨材と、所定の大きさに形成された水晶素板121とを用意する。円筒体に用意した研磨材と水晶素板121とを入れ、円筒体の開口した端部をカバーで塞ぐ。研磨材と水晶素板121とを入れた円筒体を、円筒体の中心軸線を回転軸として回転させる水晶素板121が研磨材で研磨されてベベル加工が行われる。
110・・・パッケージ
110a・・・基板
110b・・・第一枠体
110c・・・第二枠体
111・・・電極パッド
112・・・外部端子
113・・・配線パターン
114・・・ビア導体
115・・・接続パッド
116・・・接続パターン
117・・・切り欠き
118・・・封止用導体パターン
120・・・水晶素子
121・・・水晶素板
122・・・励振用電極
123・・・引き出し電極
130・・・感温素子
131・・・接続端子
140・・・蓋体
141・・・封止部材
150・・・導電性接着剤
170・・・導電性接合材
K1・・・第一凹部
K2・・・第二凹部

Claims (4)

  1. 基板と、前記基板の上面に設けられた第一枠体と、前記第一枠体の上面の外周縁に設けられた第二枠体とからなるパッケージと、
    前記第二枠体で囲まれる領域であって前記第一枠体の上面に設けられた一対の電極パッドと、
    前記第一枠体で囲まれる領域であって前記基板の上面に一対で設けられ、平面視して、前記一対の電極パッドの間に少なくとも一つが配置されている接続パッドと、
    前記一対の電極パッドに実装された水晶素子と、
    前記一対の接続パッドに実装された感温素子と、
    前記第二枠体の上面に接合された蓋体と、を備えていることを特徴とする水晶振動子。
  2. 請求項1記載の水晶振動子であって、
    前記基板の上面には、前記一対の接続パッドと電気的に接続されている一対の接続パターンを有し、
    前記一対の接続パターンの内の一つが、平面視して、前記一対の電極パッド間に配置されていることを特徴とする水晶振動子。
  3. 請求項1又は請求項2記載の水晶振動子であって、
    前記蓋体は、グランド電位と電気的に接続されており、
    前記一対の接続パッドの一つが前記蓋体と電気的に接続されていることを特徴とする水晶振動子。
  4. 請求項3記載の水晶振動子であって、
    前記蓋体と電気的に接続されている前記一対の接続パッドの一つが、平面視して、前記水晶素子に設けられた励振用電極の平面内に位置させていることを特徴とする水晶振動子。
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