JP2014160886A - 水晶振動子 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度情報の差異を抑え、水晶素子の発振周波数の変動を低減することができる水晶振動子を提供する。
【解決手段】本発明の水晶振動子は、矩形状の基板110aと、基板110aの上面に設けられた枠体110bと、枠体110bで囲まれる領域であって基板110aの上面に実装された水晶素子120と、基板110aの下面の四隅の一つに設けられ、下面が開口した凹部115と、基板110aの下面のうち、四隅の三つおよび凹部115の周囲に設けられた外部端子Gと、凹部115内に収容され、直方体状の両端にそれぞれ一つずつ接続端子131を有し、一方の接続端子131aが凹部115の底と接続され、他方の接続端子131bが凹部115の周囲に設けられた外部端子G2と隣接するように設けられた感温素子130と、枠体110b上に設けられ、水晶素子120を気密封止する蓋体140と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子機器等に用いられる水晶振動子に関するものである。
水晶振動子は、水晶素子の圧電効果を利用して、特定の周波数を発生させるものである。基板の上面に設けられた電極パッドに実装された水晶素子と、基板の下面に設けられたサーミスタ素子と、を備えた水晶振動子が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。また、基板の下面の四角には、外部端子が設けられており、その内の二つの外部端子は、サーミスタ素子と基板の内部に設けられた配線パターンを介して電気的に接続されている。
特開2011−211340号公報
上述した水晶振動子は、感温素子と基板の内部に設けられた配線パターンを介して電気的に接続されているため、感温素子に配線パターン分の抵抗値が追加されてしまう。感温素子の抵抗値が異なってしまうことで、感温素子にかかる電圧値を換算することで得られた温度情報と実際の水晶素子の周囲の温度情報との差異が大きくなってしまう虞があった。
本発明は前記課題に鑑みてなされたものであり、温度情報の差異を抑え、水晶素子の発振周波数の変動を低減することができる水晶振動子を提供することを課題とする。
本発明の一つの態様による水晶振動子は、矩形状の基板と、基板の上面に設けられた枠体と、枠体で囲まれる領域であって基板の上面に実装された水晶素子と、基板の下面の四隅の一つに設けられ、下面が開口した凹部と、基板の下面のうち、四隅の三つおよび前記凹部の周囲に設けられた外部端子と、凹部内に収容され、直方体状の両端にそれぞれ一つずつ接続端子を有し、一方の接続端子が凹部の底と接続され、他方の接続端子が凹部の周囲に設けられた外部端子と隣接するように設けられた感温素子と、枠体上に設けられ、水晶素子を気密封止する蓋体と、を備えていることを特徴とするものである。
本発明の一つの態様による水晶振動子は、直方体状の両端にそれぞれ一つずつ接続端子を有し、一方の接続端子が凹部の底と接続され、他方の接続端子が凹部の周囲に設けられた外部端子と隣接するように設けられた感温素子を備えている。よって、水晶振動子は、感温素子を接合するための接合パッドが二つ設けられている場合と比較して、接合パッドの一つと電気的に接続された配線パターンを削減することができるので、削減した接合パッド及び配線パターン分の抵抗値を低減することができる。感温素子の正確な抵抗値を得ることができ、感温素子間にかかる電圧を換算することで得られた温度情報と実際の水晶素子の周囲の温度情報との差異を低減することが可能となる。
本実施形態に係る水晶振動子を示す分解斜視図である。 図1のA−A断面図である。 (a)は、本実施形態に係る水晶振動子を構成するパッケージの上面からみた透視平面図であり、(b)は、本実施形態に係る水晶振動子を構成するパッケージの基板の上面からみた透視平面図である。 (a)は、本実施形態に係る水晶振動子を構成するパッケージの下面からみた平面図であり、(b)は、本実施形態に係る水晶振動子を構成するパッケージの基板の下面からみた平面図である。
本実施形態における水晶デバイスは、図1及び図2に示されているように、基板110aの上面に接合された水晶素子120と、基板110aの下面の四隅の一つに設けられた凹部115の底に接合された感温素子130とを含んでいる。パッケージ110は、基板110aの上面と枠体110bの内側面によって囲まれた収容空間Kが形成されている。このような水晶デバイスは、電子機器等で使用する基準信号を出力するのに用いられる。
基板110aは、矩形状であり、上面で実装された水晶素子120及び凹部115の底で実装された感温素子130を支持するための支持部材として機能するものである。基板110aの上面には、水晶素子120を接合するための電極パッド111が設けられ、基板110aの下面の四隅の一つには、下面が開口した凹部115が設けられている。また、凹部115の底には、感温素子130を接合するための接合パッド116が設けられている。
また、基板110aの下面の四隅の三つ及び凹部115の周囲には、外部端子Gが設けられている。外部端子Gは、一対の水晶素子用外部端子G1と一対の感温素子用外部端子G2とで構成されている。一対の水晶素子用外部端子G1は、基板110aの下面の対角に位置するように設けられている。また、感温素子用外部端子G2は、水晶素子用外部端子G1が設けられている対角とは異なる基板110aの対角に位置するように設けられている。
基板110aは、例えばアルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料である絶縁層からなる。基板110aは、絶縁層を一層用いたものであっても、絶縁層を複数層積層したものであってもよい。基板110aの表面及び内部には、上面に設けられた電極パッド111と、基板110aの下面の四隅に設けられた水晶素子用外部端子G1とを電気的に接続するための水晶素子用配線パターン113及び水晶素子用ビア導体114が設けられている。また、基板110aの表面及び内部には、凹部115内の底面に設けられた接合パッド116と、枠体110bの上面に設けられた封止用導体パターン112と電気的に接続するための感温素子用ビア導体117が設けられている。
枠体110bは、基板110aの上面に配置され、基板110aの上面に収容空間Kを形成するためのものである。枠体110bは、例えばアルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料からなり、基板110aと一体的に形成されている。
ここでパッケージ110を平面視したときの一辺の寸法が、1.2〜3.0mmであり、パッケージの厚み方向の寸法が、1.0〜2.5mmである場合を例にして、水晶素子用外部端子G1及び感温素子用外部端子G2の大きさを説明する。水晶素子用外部端子G1及び感温素子用外部端子G2の長辺の長さは、0.3〜0.65mmであり、短辺の長さは、0.25〜0.6mmとなっている。
電極パッド111は、水晶素子120を実装するためのものである。電極パッド111は、基板110aの上面に一対で設けられており、基板110aの一辺に沿うように隣接して設けられている。電極パッド111は、図3(a)に示されているように基板110aに設けられた水晶素子用配線パターン113及び水晶素子用ビア導体114を介して、基板110aの下面に設けられた水晶素子用外部端子G1と電気的に接続されている。
電極パッド111と水晶素子用外部端子G1とは、基板110aの上面に形成された水晶素子用配線パターン113と、基板110a及び第二枠体110cに設けられた水晶素子用ビア導体114とにより接続されている。一方の電極パッド111aは、図3に示すように、第一水晶素子用配線パターン113aの一端と接続されている。また、第一水晶素子用配線パターン113aの他端は、図3及び図4に示すように、第一水晶素子用ビア導体114aを介して、一方の水晶素子用外部端子G1aと接続されている。よって、一方の電極パッド111aは、一方の水晶素子用外部端子G1aと電気的に接続されることになる。また、他方の電極パッド111bは、図3及び図4に示すように、第二水晶素子用配線パターン113bの一端と接続されている。また、第二水晶素子用配線パターン113bの他端は、図3及び図4に示すように、第二水晶素子用ビア導体114bを介して他方の水晶素子用外部端子G1bと接続されている。よって、他方の電極パッド111bは、他方の水晶素子用外部端子G1bと電気的に接続されることになる。
凹部115は、基板110aの下面の四隅の一つに設けられ、下面が開口するようにして設けられている。このような凹部115は、感温素子130を収容するためのものである。ここでパッケージ110を平面視したときの一辺の寸法が、1.2〜3.0mmであり、パッケージ110の厚み方向の寸法が、1.0〜2.5mmである場合を例にし、凹部115の大きさを説明する。凹部115の開口部の長辺の長さは、0.25〜0.4mmであり、短辺の長さは、0.25〜0.4mmとなっている。また、凹部115の上下方向の深さは、0.45〜0.7mmとなっている。
接合パッド116は、感温素子130を接合するためのものである。接合パッド116は、凹部115の底に設けられている。接合パッド116は、図4(b)に示されているように、基板110a又は枠体110bの内部に設けられた第一感温素子用ビア導体117aを介して、枠体110bの上面に設けられた封止用導体パターン112と電気的に接続されている。
また、接合パッド116と封止用導体パターン112は、パッケージ110の基板110a又は枠体110bの内部に形成された第一感温素子用ビア導体117aにより接続されている。また、蓋体140は、封止用導体パターン112に封止部材141を介して接合されている。よって、接合パッド116は、蓋体140と電気的に接続されることになる。また、感温素子130の他方の接続端子131aは、凹部115の周囲に設けられた感温素子用外部端子G2aと隣接するように設けられている。この水晶振動子を電子機器等のマザーボード上に実装する際に、半田が感温素子用外部端子G2aと他方の接続端子131aとに跨るように被着することで、感温素子用外部端子G2aと他方の接続端子131aが導通することになる。
封止用導体パターン112は、蓋体140と封止部材141を介して接合する際に、封止部材141の濡れ性をよくするためのものである。封止用導体パターン112は、図2及び図4に示すように、一方の感温素子用ビア導体117aを介して、接合パッド116と電気的に接続されている。また、封止用導体パターン112は、図2及び図4に示すように、他方の感温素子用ビア導体117bを介して、他方の感温素子用外部端子G2bと電気的に接続されている。また、他方の感温素子用外部端子G2bは、外部のマザーボード上の基準電位であるグランドと接続されている接合パッド116と接続されることにより、グランド端子の役割を果たす。封止用導体パターン112に接合された蓋体140がグランド電位となっている一方の感温素子用外部端子G2bに接続される。よって、蓋体140による収容空間K内のシールド性が向上する。封止用導体パターン112は、例えばタングステン又はモリブデン等から成る導体パターンの表面にニッケルメッキ及び金メッキを順次、枠体110bの上面を環状に囲む形態で施すことによって、例えば10〜25μmの厚みに形成されている。
水晶素子120は、図2に示されているように、導電性接着剤150を介して電極パッド111上に接合されている。水晶素子120は、安定した機械振動と圧電効果により、電子装置等の基準信号を発振するためのものである。
水晶素子120は、図2に示されているように、水晶素板121の上面及び下面のそれぞれに励振用電極122、接続用電極123及び引き出し電極124を被着させた構造を有している。励振用電極122は、水晶素板121の上面及び下面のそれぞれに金属を所定のパターンで被着・形成したものである。引き出し電極124は、励振用電極122から水晶素板121の短辺に向かって延出されている。接続用電極123は、引き出し電極124と接続されており、水晶素板121の長辺又は短辺に沿った形状で設けられている。
本実施形態においては、電極パッド111と接続されている水晶素子120の一端を基板110aの上面と接続した固定端とし、他端を基板110aの上面と間を空けた自由端とした片保持構造にて水晶素子120が基板110a上に固定されている。
水晶素板121の固定端側の外周縁は、平面視して、基板110aの一辺と平行であり、枠体110bの内周縁に近付くように設けられている。このようにすることにより、水晶素子120の実装位置を視覚的によりわかりやすくすることができるので、水晶振動子の生産性を向上させることが可能となる。
ここで、水晶素子120の動作について説明する。水晶素子120は、外部からの交番電圧が接続用電極123から引き出し電極124及び励振用電極122を介して水晶素板121に印加されると、水晶素板121が所定の振動モード及び周波数で励振を起こすようになっている。
ここで、水晶素子120の作製方法について説明する。まず、水晶素子120は、人工水晶体から所定のカットアングルで切断し、水晶素板121の外周の厚みを薄くし、水晶素板121の外周部と比べて水晶素板121の中央部が厚くなるように設けるベベル加工を行う。そして、水晶素子120は、水晶素板121の両主面にフォトリソグラフィー技術、蒸着技術又はスパッタリング技術によって、金属膜を被着させることにより、励振用電極122、接続用電極123及び引き出し電極124を形成することにより作製される。
水晶素子120の基板110aへの接合方法について説明する。まず、導電性接着剤150は、例えばディスペンサによって電極パッド111上に塗布される。水晶素子120は、導電性接着剤150上に搬送され、導電性接着剤150上に載置される。そして導電性接着剤150は、加熱硬化させることによって、硬化収縮される。水晶素子120は、一対の電極パッド111に接合される。
導電性接着剤150は、シリコーン樹脂等のバインダーの中に導電フィラーとして導電性粉末が含有されているものであり、導電性粉末としては、アルミニウム、モリブデン、タングステン、白金、パラジウム、銀、チタン、ニッケル又は鉄のうちのいずれか、或いはこれらの組み合わせを含むものが用いられている。また、バインダーとしては、例えばシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂又はビスマレイミド樹脂が用いられる。
感温素子130は、サーミスタ、白金測温抵抗体又はダイオード等が用いられている。サーミスタが用いられている場合、感温素子130は、直方体形状であり、両端に接続端子131が設けられている。感温素子130は、温度変化によって電気抵抗が顕著な変化を示すものであり、この抵抗値の変化から電圧が変化するため、抵抗値と電圧との関係及び電圧と温度との関係により、出力された電圧から温度情報を得ることができる。感温素子130は、感温素子用外部端子G2間の電圧が、感温素子用外部端子G2を介して水晶振動子の外へ出力されることにより、例えば、電子機器等のメインIC(図示せず)で出力された電圧を温度に換算することで温度情報を得ることができる。このような感温素子130を水晶振動子の近くに配置して、これによって得られた水晶振動子の温度情報に応じて、メインICにより水晶振動子を駆動する電圧を制御し、いわゆる温度補償をすることができる。
また、白金測温抵抗体が用いられている場合、感温素子は、直方体状のセラミック板上に白金を蒸着し、両端面に接続端子が設けられている。感温素子は、蒸着した白金電極の上面を絶縁性樹脂で被覆された構造である。
また、ダイオードが用いられている場合、感温素子は、半導体素子を半導体素子用基板の上面に実装し、その半導体素子及び半導体素子用基板の上面を絶縁性樹脂で被覆された構造である。半導体素子用基板の下面から側面には、アノード端子及びカソード端子となる接続端子が設けられている。感温素子130は、アノード端子からカソード端子へは電流を流すが、カソード端子からアノード端子へはほとんど電流を流さない順方向特性を有している。感温素子130の順方向特性は、温度によって大きく変化する。感温素子130に一定電流を流しておいて順方向電圧を測定することによって、電圧情報を得ることができる。その電圧情報から換算することで水晶素子120の温度情報を得ることができる。ダイオードは、電圧と温度との関係が直線を示している。感温素子130は、感温素子用外部端子G2間の電圧が、感温素子用外部端子G2を介して水晶振動子の外へ出力される。
感温素子130は、図2に示すように、パッケージ110の凹部115の底に設けられた接合パッド116に半田等の導電性接合材160を介して実装されている。感温素子130の一方の接続端子131bは、接合パッド116と導電性接合材160を介して電気的に接合されている。接合パッド116は、基板110a内の感温素子用ビア導体117aを介して蓋体140と電気的に接続されている。蓋体140は、基板110a内の感温素子用ビア導体117bを介して感温素子用外部端子G2bと電気的に接続されている。この感温素子用外部端子G2bは、外部の実装基板上の基準電位であるグランドと接続されている実装パッドと接続されることにより、グランド端子の役割を果たす。よって、感温素子130の接続端子131bは、基準電位であるグランドに接続されることになる。そのため、感温素子130に、水晶振動子が実装される電子機器を構成するパワーアンプ等の他の半導体部品や電子部品からのノイズが重畳することを低減し、感温素子用外部端子G2間にかかる電圧を安定して測定することができる。よって、水晶素子120の実際の温度と感温素子130によって得られる温度情報に基づく温度との差を低減させることができる。
仮に、蓋体140及び一つの感温素子用外部端子G2がグランドと電気的に接続されていないとすると、蓋体140に外部から筐体(図示せず)などのグランドが近づくことにより、水晶素子120の励振用電極122と筐体(図示せず)との間で浮遊容量が生じる。よって、水晶素子120の発振周波数は、安定して出力することができない。そこで、蓋体140及び一つの感温素子用外部端子G2がグランドと電気的に接続されていることにより、蓋体140に外部から筐体(図示せず)などのグランドが近づいても、水晶素子120の励振用電極122と筐体(図示せず)との間で浮遊容量が生じないため、水晶素子の発振周波数を安定して出力することができる。
感温素子130の長辺の長さは、0.4〜0.6mmであり、短辺の長さは、0.2〜0.3mmとなっている。感温素子130の厚み方向の長さは、0.15〜0.3mmとなっている。感温素子130と凹部115の内壁面との間隔が、0.05〜0.1mmとなるように設けられている。このようにすることで、感温素子130を実装する際に力が加わった場合でも、凹部115内の内壁面にて感温素子130が押さえられることになるので、凹部115内より外に感温素子130の位置ズレが生じることを低減することができる。
また、感温素子130は、図2に示されているように、他方の接続端子131aが、外部端子Gと同一平面高さ位置にあるように設けられている。ここで、同一平面高さ位置とは、感温素子130の接続端子131の下面と接合パッド115との間隔が、0.05〜0.1mmとなるものを含むものとする。このようにすることにより、水晶振動子を電子機器等のマザーボード上に実装する場合に、半田が感温素子用外部端子G2aと他方の接続端子131aとに跨るように被着することで、感温素子用外部端子G2aと他方の接続端子131aが導通することになる。よって、基板の下面に設けられた凹部内底面に設けられた二つの接合パッドと凹部内底面及び基板の内部に設けられた二つの感温素子用配線パターンを用いる場合と比較して、接合パッドの一つと感温素子用配線パターンの一つを削減することができるので、削減した接合パッド及び配線パターン分の抵抗値を低減することができる。このようにすることで、感温素子130の正確な抵抗値を得ることができるので、感温素子130間にかかる電圧を安定して測定することができる。
感温素子130のパッケージ110への接合方法について説明する。まず、導電性接合材160は、例えばディスペンサによって凹部115内に設けられた接合パッド116上に塗布される。感温素子130の一方の接続端子131aが導電性接合材160上にくるように搬送され、導電性接合材160上に載置される。そして導電性接合材160は、加熱させることによって溶融接合される。感温素子130の一方の接続端子131aは、接合パッド116に接合される。
導電性接合材160は、例えば、銀ペースト又は鉛フリー半田により構成されている。また、導電性接合材160には、塗布し易い粘度に調整するための添加した溶剤が含有されている。鉛フリー半田の成分比率は、錫が95〜98%、銀が2〜4%、銅が0〜1.0%のものが使用されている。
蓋体140は、例えば、鉄、ニッケル又はコバルトの少なくともいずれかを含む合金からなる。このような蓋体140は、真空状態にある収容空間K又は窒素ガスなどが充填された収容空間Kを気密的に封止するためのものである。具体的には、蓋体140は、所定雰囲気で、パッケージ110の枠体110b上に載置され、枠体110bの封止用導体パターン112と蓋体140の封止部材141とが溶接されるように所定電流を印加してシーム溶接を行うことにより、枠体110bに接合される。
封止部材141は、パッケージ110の枠体110b上面に設けられた封止用導体パターン112に相対する蓋体140の箇所に設けられている。封止部材141は、例えば、銀ロウ又は金錫によって設けられている。銀ロウの場合は、その厚みは、10〜20μmである。例えば、成分比率は、銀が72〜85%、銅が15〜28%のものが使用されている。金錫の場合は、その厚みは、10〜40μmである。例えば、成分比率が、金が78〜82%、錫が18〜22%のものが使用されている。
本実施形態における水晶振動子は、直方体状の両端にそれぞれ1つずつ接続端子131を有し、一方の接続端子131aが凹部115の底と接続され、他方の接続端子131bが凹部115の周囲に設けられた外部端子Gと隣接するように設けられた感温素子130を備えている。よって、水晶振動子は、従来の水晶振動子と比較して、接合パッドの1つとその接合パッドと電気的に接続された配線パターンを削減することができるので、削減した配線パターン分の抵抗値を低減することができる。感温素子130の正確な抵抗値を得ることができ、感温素子130間にかかる電圧を換算することで得られた温度情報と実際の水晶素子120の周囲の温度情報との差異を低減することが可能となる。
また、本実施形態における水晶振動子は、感温素子130の接続端子131bの1つが凹部115の底に設けられた接合パッド116と接合されており、接合パッド115と蓋体140とが電気的に接続されている。このようにすることで、感温素子130に、電子機器を構成するパワーアンプ等の他の半導体部品や電子部品からのノイズが重畳することを低減し、より正確な感温素子130の接続端子131間の電圧を測定することができる。したがって、感温素子130の抵抗値を電圧に換算することで得られた温度情報と実際の水晶素子の周囲の温度情報との差異を低減することが可能となる。
本実施形態における水晶振動子は、他方の接続端子131bが、外部端子Gと同一平面高さ位置にあるように設けられている。このようにすることにより、水晶振動子を電子機器等のマザーボード上に実装する場合に、半田が感温素子用外部端子G2aと他方の接続端子131bとに跨るように被着することで、感温素子用外部端子G2aと他方の接続端子131bが導通することになる。よって、感温素子130の正確な抵抗値を得ることができ、感温素子130間にかかる電圧を安定して測定することができる。
尚、本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。上記実施形態では、水晶素子は、AT用水晶素子を用いた場合を説明したが、基部と、基部の側面より同一の方向に延びる二本の平板形状の振動腕部とを有する音叉型屈曲水晶素子を用いても構わない。
また、水晶素子120のベベル加工方法について説明する。所定の粒度のメディアと砥粒とを備えた研磨材と、所定の大きさに形成された水晶素板121とを用意する。円筒体に用意した研磨材と水晶素板121とを入れ、円筒体の開口した端部をカバーで塞ぐ。研磨材と水晶素板121とを入れた円筒体を、円筒体の中心軸線を回転軸として回転させる水晶素板121が研磨材で研磨されてベベル加工が行われる。
上記実施形態では、枠体110bが基板110aと同様にセラミック材で一体的に形成した場合を説明したが、枠体110bが金属製であっても構わない。この場合、枠体は、銀−銅等のロウ材を介して基板の導体膜に接合されている。
110・・・パッケージ
110a・・・基板
110b・・・枠体
111・・・電極パッド
112・・・封止用導体パターン
113・・・水晶素子用配線パターン
114・・・水晶素子用ビア導体
115・・・凹部
116・・・接合パッド
117・・・感温素子用ビア導体
120・・・水晶素子
121・・・水晶素板
122・・・励振用電極
123・・・引き出し電極
124・・・接続用電極
130・・・感温素子
131・・・接続端子
140・・・蓋体
141・・・封止部材
150・・・導電性接着剤
160・・・導電性接合材
K・・・収容空間
G・・・外部端子
G1・・・水晶素子用外部端子
G2・・・感温素子用外部端子

Claims (3)

  1. 矩形状の基板と、
    前記基板の上面に設けられた枠体と、
    前記枠体で囲まれる領域であって前記基板の上面に実装された水晶素子と、
    前記基板の下面の四隅の一つに設けられ、下面が開口した凹部と、
    前記基板の下面のうち、前記四隅の三つおよび前記凹部の周囲に設けられた外部端子と、
    前記凹部内に収容され、直方体状の両端にそれぞれ一つずつ接続端子を有し、一方の接続端子が前記凹部の底と接続され、他方の接続端子が前記凹部の周囲に設けられた外部端子と隣接するように設けられた感温素子と、
    前記枠体上に設けられ、前記水晶素子を気密封止する蓋体と、を備えていることを特徴とする水晶振動子。
  2. 請求項1に記載の水晶振動子であって、
    前記感温素子の接続端子の一つが前記凹部の底に設けられた接合パッドと接合され、
    前記蓋体は、金属製で、前記接合パッドと電気的に接続されていることを特徴とする水晶振動子。
  3. 請求項1に記載の水晶振動子であって、
    前記他方の接続端子が、前記外部端子と同一平面高さ位置にあることを特徴とする水晶振動子。
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