JP2015225960A - プリント基板、電子装置およびプリント基板の製造方法 - Google Patents

プリント基板、電子装置およびプリント基板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015225960A
JP2015225960A JP2014110244A JP2014110244A JP2015225960A JP 2015225960 A JP2015225960 A JP 2015225960A JP 2014110244 A JP2014110244 A JP 2014110244A JP 2014110244 A JP2014110244 A JP 2014110244A JP 2015225960 A JP2015225960 A JP 2015225960A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tapered hole
printed circuit
hole
circuit board
diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2014110244A
Other languages
English (en)
Inventor
鍋山 義雄
Yoshio Nabeyama
義雄 鍋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2014110244A priority Critical patent/JP2015225960A/ja
Priority to US14/700,266 priority patent/US20150351240A1/en
Publication of JP2015225960A publication Critical patent/JP2015225960A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/11Printed elements for providing electric connections to or between printed circuits
    • H05K1/115Via connections; Lands around holes or via connections
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/0011Working of insulating substrates or insulating layers
    • H05K3/0044Mechanical working of the substrate, e.g. drilling or punching
    • H05K3/0047Drilling of holes
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/40Forming printed elements for providing electric connections to or between printed circuits
    • H05K3/42Plated through-holes or plated via connections
    • H05K3/429Plated through-holes specially for multilayer circuits, e.g. having connections to inner circuit layers
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0296Conductive pattern lay-out details not covered by sub groups H05K1/02 - H05K1/0295
    • H05K1/0298Multilayer circuits
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K2201/00Indexing scheme relating to printed circuits covered by H05K1/00
    • H05K2201/09Shape and layout
    • H05K2201/09209Shape and layout details of conductors
    • H05K2201/095Conductive through-holes or vias
    • H05K2201/09645Patterning on via walls; Plural lands around one hole
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K2201/00Indexing scheme relating to printed circuits covered by H05K1/00
    • H05K2201/09Shape and layout
    • H05K2201/09818Shape or layout details not covered by a single group of H05K2201/09009 - H05K2201/09809
    • H05K2201/09827Tapered, e.g. tapered hole, via or groove
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K2201/00Indexing scheme relating to printed circuits covered by H05K1/00
    • H05K2201/09Shape and layout
    • H05K2201/09818Shape or layout details not covered by a single group of H05K2201/09009 - H05K2201/09809
    • H05K2201/09845Stepped hole, via, edge, bump or conductor
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K2201/00Indexing scheme relating to printed circuits covered by H05K1/00
    • H05K2201/09Shape and layout
    • H05K2201/09818Shape or layout details not covered by a single group of H05K2201/09009 - H05K2201/09809
    • H05K2201/09854Hole or via having special cross-section, e.g. elliptical
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K2203/00Indexing scheme relating to apparatus or processes for manufacturing printed circuits covered by H05K3/00
    • H05K2203/02Details related to mechanical or acoustic processing, e.g. drilling, punching, cutting, using ultrasound
    • H05K2203/0207Partly drilling through substrate until a controlled depth, e.g. with end-point detection

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)

Abstract

【課題】ドリルのストローク方向における位置精度によらず、ビアに形成されたスタブを適切に除去する。
【解決手段】プリント基板は、基体と、基体に設けられ、基体の厚さ方向に沿って径が連続的に変化しているテーパ状孔部と、テーパ状孔部の壁面を覆う導体膜と、を含む。プリント基板は、基体の厚さ方向における互いに異なる位置に設けられ、導体膜に接続された複数の配線を含む。プリント基板は、テーパ状孔部の小径側においてテーパ状孔部に連通し、複数の配線のうちテーパ状孔部の小径側に設けられた配線の導体膜との接続位置におけるテーパ状孔部の径よりも小さい径を有する円柱状孔部を含む。
【選択図】図1A

Description

開示の技術は、プリント基板、電子装置およびプリント基板の製造方法に関する。
多層配線構造を有するプリント基板に関して、例えば下記の技術が知られている。
ストリップラインの設けられる第1の誘電体基板がマイクロストリップラインの設けられる第2の誘電体基板に層間接続された回路基板が知られている。第1の誘電体基板には、略截頭円錐形状のスルーホールが設けられ、該スルーホールの小径側がストリップラインに接続されている。第2の誘電体基板には、スルーホールの大径側に接続される複数のマイクロストリップラインが連設されている。
また、下記の工程を含む多層プリント配線板の製造方法が知られている。多層プリント配線板に小径の穴を貫通させ、同じ位置において、これより大径の穴を該配線板の所定の深さまであける。次いでめっき等の方法で上下表面間を導通させた後、上記穴の小径より大きく大径より小さい径のドリルで、大径の底部を切削して除去することによって、その上下間の導通を蔽断する。
特開2013−120781号公報 特開平5−347480号公報
多層配線構造を有するプリント基板において、異なる層に設けられた配線同士を接続するためにビアが用いられている。ビアの一部は、スタブと称される配線の分岐路を形成する場合があり、これによって、信号線を流れる信号に悪影響が及ぶ場合がある。すなわち、信号線を流れる信号は、スタブと信号線との分岐点に達すると二手に分かれ、そのうちのひとつはスタブに向かい、スタブ端部で反射され再び分岐点に戻る。これにより、信号線を流れる信号とスタブ端部で反射された信号が干渉し、分岐点において信号が減衰する場合がある。この問題は、特に高周波信号を扱う場合に顕著となる。
スタブを除去する手法として、スタブを形成するビアの形成位置において、プリント基板の表面からドリルを挿入してスタブを切削除去するバックドリル工法が知られている。しかしながら、バックドリル工法ではドリルのストローク方向における位置精度の問題からスタブを適切に除去することが困難である。すなわち、工作機械にドリルを取り付ける際のドリル取り付け位置の標準位置からのずれによってドリルのプリント基板内への挿入深さが変化する。例えば、ドリルのストローク方向における工作機械への取り付け位置が標準位置よりも下方側(プリント基板側)にずれた場合には、ドリルのプリント基板内への挿入深さが狙いの深さよりも深くなり、スタブとともに信号配線までもが切削されてしまう場合がある。一方、ドリルのストローク方向における工作機械への取り付け位置が標準位置よりも上方側(プリント基板とは反対側)にずれた場合には、ドリルのプリント基板内への挿入深さが狙いの深さよりも浅くなり、スタブを完全に除去することができない場合がある。
このように、従来の工法では、スタブを除去するためのドリルの工作機械への取り付け状態の変動に起因してドリルのストローク方向における位置精度を確保することが困難であり、これによってスタブを適切に除去することが困難とされていた。
開示の技術は、一つの側面として、ドリルのストローク方向における位置精度によらず、ビアに形成されたスタブを適切に除去することを目的とする。
開示の技術に係るプリント基板は、基体と、前記基体に設けられ、前記基体の厚さ方向に沿って径が連続的に変化しているテーパ状孔部と、前記テーパ状孔部の壁面を覆う導体膜と、を含む。プリント基板は、前記基体の厚さ方向における互いに異なる位置に設けられ、前記導体膜に接続された複数の配線を含む。プリント基板は、前記テーパ状孔部の小径側において前記テーパ状孔部に連通し、前記複数の配線のうち前記テーパ状孔部の小径側に設けられた配線の前記導体膜との接続位置における前記テーパ状孔部の径よりも小さい径を有する円柱状孔部を含む。
開示の技術は、一つの側面として、ドリルのストローク方向における位置精度によらず、ビアに形成されたスタブを適切に除去することができるという効果を奏する。
開示の技術の実施形態に係るプリント基板の部分的な構成を示す断面図である。 開示の技術の実施形態に係るプリント基板の部分的な構成を示す斜視図である。 開示の技術の実施形態に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 開示の技術の実施形態に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 開示の技術の実施形態に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 開示の技術の実施形態に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 開示の技術の実施形態に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 開示の技術の実施形態に係るプリント基板の製造に用いられるドリルの工作機械に対するストローク方向における取り付け状態が互いに異なる3つのケースを示した図である。 図4に示すケース1〜3に対応するドリルの基体に対する挿入深さを示す図である。 テーパ状孔部の小径側に設けられた配線の深さ位置が互いに異なる3つのケースにおいて、同一の径を有するドリルを用いてスタブの除去を行う方法を示した図である。 テーパ状孔部の小径側に設けられた配線の深さ位置が互いに異なる3つのケースにおいて、同一の径を有するドリルを用いてスタブの除去を行う方法を示した図である。 開示の技術の実施形態に係るプリント基板の製造において使用するドリルの径の算出方法を説明するための図である。 開示の技術の実施形態に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 開示の技術の実施形態に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 開示の技術の実施形態に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 開示の技術の実施形態に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 開示の技術の実施形態に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 開示の技術の実施形態に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 開示の技術の実施形態に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 比較例に係るプリント基板の部分的な構成を示す断面図である。 比較例に係るプリント基板の部分的な構成を示す斜視図である 比較例に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 比較例に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 比較例に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 比較例に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 比較例に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 比較例に係るプリント基板の製造に用いられるドリルの工作機械に対するストローク方向における取り付け状態が互いに異なる3つのケースを示した図である。 開示の技術の実施形態に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 比較例に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 比較例に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 比較例に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 比較例に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 比較例に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 比較例に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 開示の技術の実施形態に係るプリント基板の部分的な構成を示す断面図である。 開示の技術の実施形態に係るプリント基板の部分的な構成を示す斜視図である。 開示の技術の実施形態に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 開示の技術の実施形態に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 開示の技術の実施形態に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 開示の技術の実施形態に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 開示の技術の実施形態に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 開示の技術の実施形態に係るプリント基板の製造方法を示す断面図である。 開示の技術の実施形態に係る電子ユニットの構成を示す斜視図である。 開示の技術の実施形態に係る電子装置の構成を示す斜視図である。 開示の技術の実施形態に係る電子装置を構成する複数の電子ユニットを示す斜視図である。
以下、開示の技術の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一または等価な構成要素および部分には同一の参照符号を付与している。
[第1の実施形態]
図1Aは、開示の技術の第1の実施形態に係るプリント基板10の部分的な構成を示す断面図である。図1Bは、プリント基板10の部分的な構成を示す斜視図である。
プリント基板10は、複数の配線層を有する多層配線構造を有する。本実施形態において、配線21は、基体11の下面11aに設けられ、配線22は基体11の内部に設けられている。基体11は、一例として、ガラス繊維製のクロスを積層した積層体にエポキシ樹脂を含浸させたガラスエポキシ基板を用いることができる。なお、基体11の材料は、特に限定されるものではなく、紙フェノール基板、紙エポキシ基板、ガラスコンポジット基板等の公知の材料を用いることが可能である。
プリント基板10は、基体11の厚さ方向に沿って径が連続的に変化しているテーパ状孔部12を有する。すなわち、テーパ状孔部12は、基体11の下面11aから基体11の内部に向けて径が連続的に小さくなるように変化している。テーパ状孔部12は図1Bに示すように円錐台形状を有する。テーパ状孔部12は、ビア孔を構成するものである。
プリント基板10は、テーパ状孔部12に連通する円柱形状の円柱状孔部13を有する。円柱状孔部13は、テーパ状孔部12と同心となるように設けられており、テーパ状孔部12の小径側端部における径と同じ大きさの径φを有する。テーパ状孔部12と円柱状孔部13によって基体11を貫通する貫通孔が形成されている。
テーパ状孔部12の壁面12aは、銅などの導電体からなる導体膜14で覆われている。円柱状孔部13の壁面13aには、導体膜は設けられておらず、絶縁体である基体11が露出している。
テーパ状孔部12の大径側の配線層に設けられた配線21は、テーパ状孔部12の開口端部において導体膜14に接続されている。一方、テーパ状孔部12の小径側の配線層に設けられた配線22は、テーパ状孔部12の終端部近傍(テーパ状孔部12と円柱状孔部13との境界部15の近傍)において導体膜14に接続されている。テーパ状孔部12および導体膜14によってテーパ状のビアが形成され、配線21および配線22は、このビア(導体膜14)を介して相互に電気的に接続されている。
円柱状孔部13は、テーパ状孔部12の小径側においてテーパ状孔部12に連通し、テーパ状孔部12の小径側に設けられた配線22の導体膜14との接続位置におけるテーパ状孔部12の径φよりも小さい径φを有する。円柱状孔部13は、テーパ状孔部12の小径側の壁面12aを導体膜14とともに部分的に切削することにより形成される。すなわち、円柱状孔部13の形成に伴って導体膜14のうち、配線21と配線22との接続に必要とされる部分以外の不要部分(すなわちスタブ)が除去される。
以下に、プリント基板10の製造方法について説明する。図2A〜2C、図3Aおよび3Bは、それぞれ、開示の技術の実施形態に係るプリント基板10の製造方法を示す断面図である。
はじめに、図2Aに示すように、互いに異なる配線層に設けられた配線21および配線22を有する基体11を用意する。
次に、図2Bに示すように、円錐型のドリル50を用いて基体11を下面11a側から切削することにより、基体11の所定位置に円錐形状または円錐台形状のテーパ状孔部12を形成する。配線21および配線22の一部は、基体11とともに切削されてもよい。配線21および配線22は、テーパ状孔部12の壁面12aに達している。なお、図2Bに示す例では、テーパ状孔部12は基体11を貫通しているが、テーパ状孔部12の小径側の端部は、基体11の内部で終端していてもよい。
次に、図2Cに示すように、公知のめっき技術を用いてテーパ状孔部12の壁面12aに例えば銅などの導電体からなる導体膜14を形成する。配線21および配線22は、それぞれ、導体膜14に接続される。すなわち、配線21および配線22は、導体膜14を介して互いに電気的に接続される。配線22よりも上方(テーパ状孔部12の小径側)には、導体膜14の不要部分であるスタブ16が形成され得る。
次に、図3Aに示すように、図示しない工作機械に取り付けられた円柱型のドリル52を用いて、テーパ状孔部12の小径側の壁面12aを導体膜14(スタブ16)とともに部分的に切削する。ドリル52の軸中心は、テーパ状孔部12の中心に位置合わせされ、例えば基体11の上面11b側(テーパ状孔部12の小径側)から基体11に挿入される。ドリル52は、少なくとも先端部分がテーパ状孔部12に達するように、そのストローク方向における移動行程が制御されている。ドリル52は、テーパ状孔部12の小径側の壁面12aを切削しながらテーパ状孔部12に挿入される。
ドリル52の径は、テーパ状孔部12の小径側の層に設けられた配線22の導体膜14との接続位置におけるテーパ状孔部12の径φ(図3B参照)よりも小さい。従って、テーパ状孔部12の壁面12aのうち、テーパ状孔部12の径がφよりも小さくなっている部分が当該部分を覆う導体膜14とともに切削により除去される。一方、テーパ状孔部12の壁面12aのうち、テーパ状孔部12の径がφ以上となっている部分および当該部分を覆う導体膜14は、ドリル52と接触しないので、切削されず残存する。配線21および22が設けられている配線層の深さ位置におけるテーパ状孔部12の径はφ以上であるので、配線21および配線22は、本切削工程において損傷を受けることはない。配線21と配線22との間の導体膜14についても同様である。
ドリル52を用いた切削により、図3Bに示すように、スタブ16(図2C参照)が除去されるとともに、テーパ状孔部12に連通する円柱状孔部13が形成される。円柱状孔部13の壁面13aには、絶縁体である基体11が露出している。円柱状孔部13は、テーパ状孔部12の小径側の層に設けられた配線22の、導体膜14との接続位置におけるテーパ状孔部12の径φよりも小さい径φ有する。径φと径φとの差を小さくすることにより、配線21、22およびこれらを接続する導体膜14を損傷させることなくスタブ16(図2C参照)を略完全に除去することが可能となる。
図4は、円柱状孔部13を形成するためのドリル52の工作機械に対するストローク方向における取り付け状態が互いに異なる3つのケースを示した図である。ケース1は、ドリル52の取り付け位置が、標準位置に対してストローク方向(基体11の深さ方向)下方側に距離E1ずれた場合である。ケース2は、ドリル52が標準位置に取り付けられた場合である。ケース3は、ドリル52の取り付け位置が、標準位置に対してストローク方向上方側に距離E2ずれた場合である。なお、基体11を切削する際のドリル52のストローク方向における移動行程は一定であるものとする。
図5は、図4に示すケース1〜3に対応するドリル52の基体11に対する挿入深さを示す図である。図4に示すケース1〜3においては、ドリル52のストローク方向における取り付け位置が互いに異なるので、ドリル52の基体11に対する挿入深さは、図5に示すように、各ケースで異なる。すなわち、ケース1ではドリル52の基体11に対する挿入深さが最も深くなり、ケース3ではドリル52の基体11に対する挿入深さが最も浅くなる。
しかしながら、テーパ状孔部12の壁面12aのうち、テーパ状孔部12の径がドリル52の径より大きくなっている部分および当該部分を覆う導体膜14は、いずれのケースにおいてもドリル52とは接触しない。従って、ドリル52の工作機械に対する取り付け位置に変動が生じた場合でも、切削部分が変動することはなく、常に一定の仕上がり状態を得ることができる。すなわち、本実施形態に係るプリント基板10およびその製造方法によれば、ドリル52のストローク方向における位置精度によらず、配線21、22およびこれらを接続する導体膜14を損傷させることなく、スタブを略完全に除去することが可能となる。
本実施形態に係るプリント基板10およびその製造方法によれば、配線21および配線22の、プリント基板10の厚さ方向における位置がいかなる場合でも対応可能である。
図6は、テーパ状孔部12の小径側に設けられた配線22の、基体11の深さ方向における位置が互いに異なる3つのケースにおいて、同一の径を有するドリル52を用いてスタブ16の除去を行う方法を示した図である。ケース1は、配線22が配線層L3に設けられている場合である。ケース2は、配線22が配線層L2に設けられている場合である。ケース3は、配線22が配線層L1に設けられている場合である。いずれのケースにおいても、テーパ状孔部12の大径側の配線21は配線層L0(基体11の下面11a)に設けられている。
各ケースにおいて使用するドリル52の径を同一とする場合には、図6に示すように、テーパ状孔部12のテーパ角度θ(開口径)を適宜調整することで、配線21、配線22およびこれらを接続する導体膜14を損傷させることなくスタブを略完全に除去することができる。すなわち、配線21と配線22との間の距離が大きくなるに従って、テーパ状孔部12のテーパ角度θ(開口径)を小さくすればよい。いずれのケースにおいても、配線22の導体膜14との接続位置におけるテーパ状孔部12の径がドリル52の径よりも大きくなるようにテーパ角度θ(開口径)を調整する。すなわち、プリント基板10には、基体11の厚さ方向における配線の位置に応じて定められた、互いに異なるテーパ角度θを有する複数のテーパ状孔部12が設けられていてもよい。
図7は、テーパ状孔部12の小径側に設けられた配線22の、基体11の厚さ方向における位置が互いに異なる3つのケースにおいて、テーパ状孔部12のテーパ角度θ(開口径)を同一とする場合におけるスタブ16の除去方法を示した図である。ケース1は、配線22が配線層L3に設けられている場合である。ケース2は、配線22が配線層L2に設けられている場合である。ケース3は、配線22が配線層L1に設けられている場合である。いずれのケースにおいても、テーパ状孔部12の大径側の配線21は配線層L0(基体11の下面11a)に設けられている。
各ケースにおいてテーパ状孔部12のテーパ角度θ(開口径)を同一とする場合には、図7に示すように、使用するドリル52の径を適宜変えることで、配線21、配線22およびこれらを接続する導体膜14を損傷させることなくスタブを略完全に除去することができる。すなわち、配線21と配線22との間の距離が大きくなるに従ってドリル52の径を小さくすればよい。いずれのケースにおいても、配線22の導体膜14との接続位置におけるテーパ状孔部12の径よりも小さい径を有するドリル52を用いる。すなわち、プリント基板10には、基体11の厚さ方向における配線の位置に応じて定められた、互いに異なる径を有する複数の円柱状孔部13が設けられていてもよい。
ここで、図8に示すように、スタブを除去するためのドリル52の径をφ、基体11の厚さをT、ドリル52による切削距離をZ、テーパ状孔部12のテーパ角度をθ、配線21および22の厚さをd、配線層の総層数をn(図8に示す例ではn=4)とする。また、複数の配線層のうち、テーパ状孔部12の小径側の最外層(図8に示す例では配線層L3)から数えた配線22が設けられている配線層(図8に示す例では配線層L1)までの層数をm(図8に示す例ではm=2)、テーパ状孔部12の小径側の開口径をXとする。
この場合において、切削距離Zは下記の(1)式で表すことができる。
Z=(T/(n−1))×m−d ・・・(1)
また、ドリル52の径φは、下記の(2)式で表すことができる。
φ=X+2Y=X+2×(Z・cosθ/sinθ) ・・・(2)
上記(1)式および(2)式を用いたドリル52の径φの算出例を以下に示す。ここでは、一例として、T=3000μm、n=4層、m=2層、d=35μm、X=400μm、θ=45°とした場合について説明する。この場合において、切削距離Zは、上記の(1)式より以下のように算出される。
Z=(3000μm/(4−1))×2−35μm=1965μm
また、ドリル52の径φは、上記の(2)式により以下のように算出される。
φ=400μm+2×(1965μm・cos45°/sin45°)=4330μm
一方、ドリル52の径φが確定している場合において、テーパ状孔部12のテーパ角度θを、下記の(3)式に基づいて算出することができる。
tanθ=2×Z/(φ−x) ・・・(3)
図9A〜図9Dおよび図10A〜図10Cは、開示の技術の実施形態に係るプリント基板の製造方法の他の例を示す断面図である。
初めに、図9Aに示すような、両面に銅箔31A、32Aが形成された基体30Aを用意する。次に、図9Bに示すように、公知のフォトリソグラフィ技術を用いて、プリント基板の内層側に配置される銅箔32Aに所望のパターニングを施すことにより配線321Aを形成する。同様の処理を繰り返し実施することにより、配線パターンが形成された基体を複数(ここでは2つ)作製する。
次に、図9Cに示すように、配線321Aの形成面と、配線321Bの形成面が互いに向かい合うように、2つの基体30A、30Bを貼り合わせる。2つの基体30Aおよび30Bは、これらの間に接着層33を介在させることにより接着される。これにより、積層基板34が形成される。接着層33の構成材料として例えばプリプレグを好適に用いることができる。
次に、図9Dに示すように、円錐型のドリル50を用いて積層基板34の所定位置にテーパ状孔部12を形成し、テーパ状孔部12の壁面12aに、配線321Aを露出させる。図9Dに示す例では、ドリル50は、基体30B側から挿入されている。
次に、図10Aに示すように、公知のめっき技術を用いてテーパ状孔部12の壁面12aに例えば銅などの導電体からなる導体膜14を形成する。その後、公知のフォトリソグラフィ技術を用いて、基体30A、30Bの外層側の銅箔31A、31Bに所望のパターニングを施すことにより配線311Aおよび配線311Bを形成する。外層側の配線311Bは、導体膜14を介して内層側の配線321Aに電気的に接続される。テーパ状孔部12の小径側には、導体膜14の不要部分であるスタブ16が形成される。
次に、図10Bに示すように、円柱型のドリル52を用いて、テーパ状孔部12の小径側の壁面を導体膜14(スタブ16)とともに部分的に切削する。ドリル52の軸中心は、テーパ状孔部12の中心に位置合わせされている。ドリル52は、テーパ状孔部12の小径側に配置された配線321Aの、導体膜14との接続位置におけるテーパ状孔部12の径よりも小さい径を有する。これにより、図10Cに示すように、テーパ状孔部12に連通する円柱状孔部13が形成され、配線321A、配線311Bおよびこれらを接続する導体膜14を損傷させることなくスタブ16が除去される。
図11Aは、比較例に係るプリント基板100の部分的な構成を示す断面図である。図11Bは、比較例に係るプリント基板100の部分的な構成を示す斜視図である。
プリント基板100は、基体110の表面および内部に配線層を有する多層配線構造を有する。配線210は、基体110の下面110aに設けられ、配線220は基体110の内部に設けられている。
プリント基板100は、ビアを構成する第1の円柱状孔部120と、第1の円柱状孔部120に連通する第2の円柱状孔部130を有する。第2の円柱状孔部130の径は、第1の円柱状孔部120の径よりも大きい。第1の円柱状孔部120と第2の円柱状孔部130によって基体110を貫通する貫通孔が形成されている。
第1の円柱状孔部120の壁面120aは、銅などの導電体からなる導体膜140で覆われている。第2の円柱状孔部130の壁面130aには、導体膜は設けられておらず、絶縁体である基体110が露出している。配線210および配線220は、それぞれ導体膜140に接続されている。第1の円柱状孔部120および導体膜140によって円柱状のビアが形成され、配線210および配線220は、このビア(導体膜140)を介して相互に電気的に接続されている。
以下に、比較例に係るプリント基板100の製造方法について説明する。図12A〜12C、13A〜13Bは、それぞれ、比較例に係るプリント基板100の製造方法を示す断面図である。
はじめに、図12Aに示すように、互いに異なる配線層に設けられた配線210および配線220を有する基体110を用意する。
次に、図12Bに示すように、ドリル500を用いて、基体110の所定位置に基体11を貫通する第1の円柱状孔部120を形成する。
次に、図12Cに示すように、公知のめっき技術を用いて第1の円柱状孔部120の壁面120aに例えば銅などの導電体からなる導体膜140を形成する。配線210および配線220は、それぞれ、導体膜140に接続される。配線220よりも上方には、導体膜140の不要部分であるスタブ160が形成され得る。
次に、図13Aに示すように、第1の円柱状孔部120の径よりも大きい径を有する円柱型のドリル520を用いて、第1の円柱状孔部120の上方側の壁面120aを導体膜140(スタブ160)とともに部分的に切削する。ドリル520の軸中心は、第1の円柱状孔部120の中心に位置合わせされている。ドリル520を用いた切削により、図13Bに示すように、スタブ160が除去されるとともに、第1の円柱状孔部120に連通する第2の円柱状孔部130が形成される。
図14は、比較例に係るプリント基板100における第2の円柱状孔部130を形成するためのドリル520の工作機械に対するストローク方向における取り付け状態が互いに異なる3つのケースを示した図である。ケース1は、ドリル520の取り付け位置が、標準位置に対してストローク方向(基体110の深さ方向)下方側に距離E1ずれた場合である。ケース2は、ドリル520が標準位置に取り付けられた場合である。ケース3は、ドリル520の取り付け位置が、標準位置に対してストローク方向上方側に距離E2ずれた場合である。なお、基体110を切削する際のドリル520のストローク方向における移動行程は一定であるものとする。
ドリル520が標準位置に取り付けられたケース2においては、配線210、220およびこれらを接続する導体膜140を損傷させることなくスタブを略完全に除去することが可能である。一方、ドリル520の取り付け位置が標準位置に対してストローク方向下方側にずれたケース1においては、ドリル520の基体110に対する挿入深さは、ケース2と比較して深くなる。従って、図14に示すように、導体膜140の配線210と配線220とを接続する部分および配線220の一部が切削され、配線210と配線220とが断線してしまうおそれがある。一方、ドリル520の取り付け位置が標準位置に対してストローク方向上方側にずれたケース3においては、ドリル520の基体110に対する挿入深さは、ケース2と比較して浅くなる。従って、図14に示すように、スタブ160を完全に除去することができない。
このように、比較例に係る製造方法では、ドリル520の工作機械への取り付け状態の変動に起因して、配線および配線間を接続する導体膜を損傷させることなくスタブを略完全に除去することが困難である。
一方、上記した開示の技術の実施形態に係るプリント基板10およびその製造方法によれば、スタブの除去に用いるドリル52の工作機械に対する取り付け位置に変動が生じた場合でも、切削部分が変動することはなく、常に一定の仕上がり状態を得ることができる。すなわち、ドリル52のストローク方向における位置精度によらず、配線および配線間を接続する導体膜を損傷させることなくスタブを略完全に除去することが可能となる。
また、開示の技術に係るプリント基板10およびその製造方法によれば、スタブを除去するためのドリル52を基体11の上面および下面のいずれからも挿入させることが可能である。すなわち、図3Aに示す例では、ドリル52を基体11の上面11b側(テーパ状孔部12の小径側)から基体11に挿入させる場合が例示されているが、図15に示すように、ドリル52を基体11の下面11a側(テーパ状孔部12の大径側)から基体11に挿入させることも可能である。このように、開示の技術に係るプリント基板10およびその製造方法によれば、スタブを除去するためのドリル52の挿入方向が制限されないので、製造工程の柔軟性を高めることができる。
以下に、他の比較例に係るプリント基板の製造方法について、図16A〜16Cおよび17A〜17Cを参照しつつ説明する。
はじめに、図16Aに示すように、互いに異なる配線層に設けられた配線410A、420A、410Bおよび420Bを有する基体310を用意する。
次に、図16Bに示すように、第1のドリル600を用いて基体310に貫通孔320を形成する。
次に、図16Cに示すように、第1のドリル600の径よりも大きい径を有する第2のドリル610を用いて基体310の上面310b側を部分的に切削することにより、貫通孔320の径よりも大きい径を有する第1の切削孔330を形成する。第1の切削孔330の底面は、配線420Bと420Aとの間に位置している。
次に、図17Aに示すように、貫通孔320および第1の切削孔330の壁面を覆うように導体膜430を形成する。配線410A、420A、420Bおよび410Bは、導体膜430を介して相互に電気的に接続される。
次に、図17Bに示すように、第1のドリル600の径よりも大きく且つ第2のドリル610の径よりも小さい径を有する第3のドリル620を用いて第1の切削孔330の底面を切削する。これにより、貫通孔320の径よりも大きく且つ第1の切削孔330の径よりも小さい径を有する第2の切削孔340を形成する。図17Cに示すように、第2の切削孔340の底面は、配線420Bと配線420Aとの間に位置している。第2の切削孔340の形成に伴って、導体膜430は、基体310の内部において切断される。すなわち、配線410Aおよび配線420Aからなるペアと配線410Bおよび配線420Bからなるペアとが第2の切削孔340によって分断される。
以上のように、他の比較例に係るプリント基板の製造方法は、下記の4工程を含む。(1)貫通孔320を形成する工程(図16B参照)、(2)第1の切削孔330を形成する工程(図16C参照)、(3)導体膜430を形成する工程(図17A参照)、(4)第2の切削孔340を形成する。これに対して、上記した開示の技術の実施形態に係るプリント基板10の製造方法によれば、下記の3工程で足りる。(1)テーパ状孔部12を形成する工程(図2B参照)、(2)導体膜14を形成する工程(図2C参照)、(3)円柱状孔部13を形成する工程(図3A参照)。
また、上記の他の比較例に係るプリント基板の製造方法によれば、径が互いに異なる3つのドリル600、610および620が必要とされる。これに対して、開示の技術の実施形態に係るプリント基板の製造方法によれば、使用するドリルは、円錐型のドリル50および円柱型のドリル52の2種類で足りる。
このように、開示の技術の実施形態に係るプリント基板10の製造方法によれば、上記の他の比較例に係るプリント基板の製造方法に対して、1つのビアの作製に要する工程数およびドリル交換に要する工数の削減が可能である。プリント基板には、通常複数のビアが形成されるので、1つのビアの作製に要する工程数およびドリル交換に要する工数がそれぞれ少なくとも1つ削減されることで、プリント基板の製造に要する総工数を大幅に削減することが可能となる。
また、上記の他の比較例に係るプリント基板においては、貫通孔320の壁面と第1の切削孔330の壁面との間に段差が形成される。当該段差部において導体膜430を均一の厚さで形成することは困難であり、当該段差部で導体膜430が断線するおそれがある。一方、開示の技術の実施形態に係るプリント基板によれば、導体膜14は段差を有しないテーパ状孔部12の壁面12aに形成されるので(図2C参照)、導体膜14を均一の厚さで形成することが容易であり、導体膜14が断線するリスクは殆どない。
また、上記の他の比較例に係るプリント基板の製造方法によれば、第1の切削孔330の底面および第2の切削孔340の底面をそれぞれ、配線420Aと配線420Bとの間に位置させる必要がある。従って、第2のドリル610および第3のドリル620のストローク方向における位置精度を確保する必要がある。一方、開示の技術の実施形態に係るプリント基板の製造方法によれば、ドリル50および52のストローク方向における位置精度は要求されないので、品質の安定化を図ることができる。
[第2の実施形態]
図18Aは、開示の技術の第2の実施形態に係るプリント基板10Aの部分的な構成を示す断面図である。図18Bは、プリント基板10Aの部分的な構成を示す斜視図である。
プリント基板10Aは、複数の配線層を有する多層配線構造を有する。本実施形態において、プリント基板10Aは、互いに異なる配線層に設けられた配線21A、22A、21Bおよび22Bを有する。配線21Aは基体11の下面11aに設けられ、配線22Aは基体11の内部に設けられている。また、配線21Bは基体11の上面11bに設けられ、配線22Bは基体11の内部に設けられている。
基体11は、一例として、ガラス繊維製のクロスを積層した積層体にエポキシ樹脂を含浸させたガラスエポキシ基板を用いることができる。なお、基体11の材料は、特に限定されるものではなく、紙フェノール基板、紙エポキシ基板、ガラスコンポジット基板等の公知の材料を用いることが可能である。
プリント基板10Aは、基体11の下面11aおよび上面11bにそれぞれ設けられた、基体11の深さ方向(厚さ方向)に沿って径が連続的に変化しているテーパ状孔部12Aおよび12Bを有する。テーパ状孔部12Aは、基体11の下面11aから基体11の内部に向けて径が連続的に小さくなるように変化している。テーパ状孔部12Bは、基体11の上面11bから基体11の内部に向けて径が連続的に小さくなるように変化している。テーパ状孔部12Aおよび12Bは、図16Bに示すように、それぞれ、円錐台形状を有し、互いに同心となるように形成されている。テーパ状孔部12Aおよび12Bは、ビア孔を構成するものである。
プリント基板10Aは、テーパ状孔部12Aと12Bとの間にこれらに連通する円柱形状の円柱状孔部13を有する。円柱状孔部13はテーパ状孔部12Aおよび12Bの小径側端部における径と同じ大きさの径φを有する。また、円柱状孔部13はテーパ状孔部12Aおよび12Bと同心となるように設けられている。テーパ状孔部12Aおよび12Bと円柱状孔部13によって基体11を貫通する貫通孔が形成されている。
テーパ状孔部12Aの壁面12aは、銅などの導電体からなる導体膜14Aで覆われている。テーパ状孔部12Bの壁面12bも同様に、銅などの導電体からなる導体膜14Bで覆われている。円柱状孔部13の壁面13aには、導体膜は設けられておらず、絶縁体である基体11が露出している。
テーパ状孔部12Aの大径側の配線層に設けられた配線21Aは、テーパ状孔部12Aの開口端部において導体膜14Aに接続されている。テーパ状孔部12Aの小径側の配線層に設けられた配線22Aは、テーパ状孔部12Aの終端部近傍(テーパ状孔部12Aと円柱状孔部13との境界部15Aの近傍)において導体膜14Aに接続されている。テーパ状孔部12Aおよび導体膜14Aによってテーパ状のビアが形成され、配線21Aおよび配線22Aは、このビア(導体膜14A)を介して電気的に接続されている。
テーパ状孔部12Bの大径側の配線層に設けられた配線21Bは、テーパ状孔部12Bの開口端部において導体膜14Bに接続されている。テーパ状孔部12Bの小径側の配線層に設けられた配線22Bは、テーパ状孔部12Bの終端部近傍(テーパ状孔部12Bと円柱状孔部13との境界部15Bの近傍)において導体膜14Bに接続されている。テーパ状孔部12Bおよび導体膜14Bによってテーパ状のビアが形成され、配線21Bおよび配線22Bは、このビア(導体膜14B)を介して電気的に接続されている。
円柱状孔部13は、テーパ状孔部12Aおよび12Bの小径側の壁面12aおよび12bを導体膜14Aおよび14Bとともに部分的に切削することによりテーパ状孔部12Aおよび12Bに連通するように形成される。円柱状孔部13の径φは、テーパ状孔部12Aの小径側の配線層に設けられた配線22Aの導体膜14Aとの接続位置におけるテーパ状孔部12Aの径φ2Aよりも小さい。また、円柱状孔部13の径φは、テーパ状孔部12Bの小径側の配線層に設けられた配線22Bの導体膜14Bとの接続位置におけるテーパ状孔部12Bの径φ2Bよりも小さい。従って、導体膜14Aのうち、配線21Aと配線22Aとの接続に必要とされる部分以外の不要部分(すなわちスタブ)が、円柱状孔部13の形成に伴って除去される。同様に、導体膜14Bのうち、配線21Bと配線22Bとの接続に必要とされる部分以外の不要部分(すなわちスタブ)が、円柱状孔部13の形成に伴って除去される。
以下に、開示の技術の第2の実施形態に係るプリント基板10Aの製造方法について説明する。図19A〜19C、20A〜20Cは、それぞれ、開示の技術の第2の実施形態に係るプリント基板10Aの製造方法を示す断面図である。
はじめに、図19Aに示すように、互いに異なる配線層に設けられた配線21A、21B、22A、22Bを有する基体11を用意する。
次に、図19Bに示すように、円錐型のドリル50を用いて下面11a側から基体11を切削することにより、基体11の所定位置に円錐形状または円錐台形状のテーパ状孔部12Aを形成する。配線21Aおよび22Aの一部は、基体11とともに切削されてもよい。配線21Aおよび22Aは、テーパ状孔部12Aの壁面12aに達している。
次に、図19Cに示すように、円錐型のドリル50を用いて上面11b側から基体11を切削することにより基体11の所定位置に円錐形状または円錐台形状のテーパ状孔部12Bを形成する。ドリル50の軸中心は、先に形成されたテーパ状孔部12Aの中心に位置合わせされている。すなわち、テーパ状孔部12Bは、テーパ状孔部12Aと同心となるように形成される。テーパ状孔部12Bは、テーパ状孔部12Aと連通するように形成され、テーパ状孔部12Aおよび12Bによって基体11を貫通する貫通孔が形成される。配線21Bおよび配線22Bの一部は、基体11とともに切削されてもよい。配線21Bおよび配線22Bは、テーパ状孔部12Bの壁面12bに達している。
次に、図20Aに示すように、公知のめっき技術を用いてテーパ状孔部12Aおよび12Bの壁面12aおよび12bに例えば銅などの導電体からなる導体膜14Aおよび14Bをそれぞれ形成する。配線21Aおよび配線22Aは導体膜14Aに接続され、配線21Bおよび配線22Bは導体膜14Bに接続される。この時点において、導体膜14Aと導体膜14Bは互いに接続されている。配線22Aと配線22Bとの間には、導体膜14Aおよび14Bの不要部分であるスタブ16が形成されている。
次に、図20Bに示すように、円柱型のドリル52を用いて、テーパ状孔部12Aおよび12Bの小径側の壁面12aおよび12bを導体膜14Aおよび14B(スタブ16)とともに部分的に切削する。ドリル52の軸中心は、テーパ状孔部12Aおよび12Bの中心に位置合わせされている。ドリル52は、例えば、基体11の上面11b側から基体11に挿入され、ドリル52の少なくとも先端部分がテーパ状孔部12Aに達するように、そのストローク方向における移動行程が制御されている。ドリル52は、テーパ状孔部12Aおよび12Bの小径側の壁面12a、12bを切削しながらテーパ状孔部12Aおよび12Bに挿入される。
ドリル52の径は、テーパ状孔部12Aの小径側の層に設けられた配線22Aの、導体膜14Aとの接続位置におけるテーパ状孔部12Aの径φ2A(図20C参照)よりも小さい。また、ドリル52の径は、テーパ状孔部12Bの小径側の層に設けられた配線22Bの、導体膜14Bとの接続位置におけるテーパ状孔部12Bの径φ2B(図20C参照)よりも小さい。従って、テーパ状孔部12Aの壁面12aのうち、テーパ状孔部12Aの径がφ2Aよりも小さくなっている部分が当該部分を覆う導体膜14Aとともに切削により除去される。一方、テーパ状孔部12Aの壁面12aのうち、テーパ状孔部12Aの径がφ2A以上となっている部分および当該部分を覆う導体膜14Aは、ドリル52と接触しないので、切削されず残存する。配線21Aおよび22Aが設けられている配線層の深さ位置におけるテーパ状孔部12の径はφ2A以上であるので、配線21Aおよび配線22Aは、本切削工程において損傷を受けることはない。配線21Aと配線22Aとの間の導体膜14Aについても同様である。
同様に、テーパ状孔部12Bの壁面12bのうち、テーパ状孔部12Bの径がφ2B(図20C参照)よりも小さくなっている部分が当該部分を覆う導体膜14Bとともに切削により除去される。一方、テーパ状孔部12Bの壁面12bのうち、テーパ状孔部12Bの径がφ2B以上となっている部分および当該部分を覆う導体膜14Bは、ドリル52と接触しないので、切削されず残存する。配線21Bおよび22Bが設けられている配線層の深さ位置におけるテーパ状孔部12Bの径はφ2B以上であるので、配線21Bおよび配線22Bは、本切削工程において損傷を受けることはない。配線21Bと配線22Bとの間の導体膜14についても同様である。
ドリル52を用いた切削により、図20Cに示すように、スタブ16(図20A参照)が除去される。これにより、導体膜14Aと14Bは、切り離され、配線21Aおよび配線22Aからなるペアと、配線21Bおよび配線22Bからなるペアとが分断される。また、ドリル52を用いた切削により、テーパ状孔部12Aと12Bとの間にこれらに連通する円柱状孔部13が形成される。円柱状孔部13の壁面13aには、絶縁体である基体11が露出している。円柱状孔部13の径φは、テーパ状孔部12Aの小径側の配線層に設けられた配線22Aの、導体膜14Aとの接続位置におけるテーパ状孔部12の径φ2Aよりも小さい。また、円柱状孔部13の径φは、テーパ状孔部12Bの小径側の配線層に設けられた配線22Bの、導体膜14Bとの接続位置におけるテーパ状孔部12Bの径φ2Bよりも小さい。径φと径φ2Aおよびφ2Bとの差を小さくすることにより、配線22A、22Bを損傷させることなくスタブ16(図20A参照)を略完全に除去することが可能となる。
第2の実施形態に係るプリント基板10Aおよびその製造方法によれば、テーパ状孔部12Aと導体膜14Aとを含んで構成されるテーパ状のビアと、テーパ状孔部12Bと導体膜14Bとを含んで構成されるテーパ状のビアとを一括して形成することができる。
また、第2の実施形態に係るプリント基板10Aおよびその製造方法によれば、第1の実施形態の場合と同様、ドリル52の工作機械に対する取り付け位置に変動が生じた場合でも、切削部分が変動することはなく、常に一定の仕上がり状態を得ることができる。すなわち、ドリル52のストローク方向における位置精度によらず、配線および配線間を接続する導体膜を損傷させることなくスタブを略完全に除去することが可能となる。
また、第2の実施形態に係るプリント基板10Aおよびその製造方法によれば、第1の実施形態の場合と同様、スタブを除去するためのドリル52の基体11に対する挿入方向が制限されないので、製造工程の柔軟性を高めることができる。
[第3の実施形態]
図21は、上記した第1の実施形態に係るプリント基板10または第2の実施形態に係るプリント基板10Aを用いた開示の技術の第3の実施形態に係る電子ユニット60の構成の一例を示す斜視図である。電子ユニット60は、一例として、図21に示すようにプリント基板10(10A)上に複数の半導体装置61および複数のチップコンデンサ62等の電子部品が実装されて構成され得る。半導体装置61は、所望の機能を実現する集積回路を構成するものであってもよく、例えば、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、ドライバ、電源IC(Integrated Circuit)等であってもよい。複数の半導体装置61は、互いに異なる機能を有するものであってもよい。プリント基板10(10A)は、プリント基板10(10A)の表面に設けられた配線20Aおよびプリント基板10(10A)の内部に設けられた配線20Bを有する。配線20Aと配線20Bは、テーパ状孔部12を含んで構成されるビアを介して接続されている。半導体装置61は、他の半導体装置61またはチップコンデンサ62と配線20Aおよび配線20Bを介して接続されている。電子ユニット60は、プリント基板10(10A)の辺に沿って設けられたコネクタ63を有する。コネクタ63は、配線20A、20Bおよびチップコンデンサ62を介して半導体装置61と接続されている。
図22Aは、各々が複数の電子ユニット60を収容する複数のシェルフ71を備えた開示の技術の実施形態に係る電子装置70の斜視図である。図22Bは、シェルフ71に収容される複数の電子ユニット60を示す斜視図である。図22Bに示すように、複数の電子ユニット60の各々は、バックワイヤリングボード72に取り付けられた状態でシェルフ71に収容される。バックワイヤリングボード72には、複数の電子ユニット60の各々に対応する複数のコネクタ(図示せず)が設けられている。当該コネクタに電子ユニット60のコネクタ63が勘合されることにより、複数の電子ユニット60の各々は、バックワイヤリングボード72上に形成された配線(図示せず)に接続される。電子装置70は、例えば、サーバコンピュータ等の情報処理装置であってもよく、信号伝送を行う伝送装置であってもよい。
以上の第1乃至第3の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
基体と、
前記基体に設けられ、前記基体の厚さ方向に沿って径が連続的に変化しているテーパ状孔部と、
前記テーパ状孔部の壁面を覆う導体膜と、
前記基体の厚さ方向における互いに異なる位置に設けられ、前記導体膜に接続された複数の配線と、
前記テーパ状孔部の小径側において前記テーパ状孔部に連通し、前記複数の配線のうち前記テーパ状孔部の小径側に設けられた配線の前記導体膜との接続位置における前記テーパ状孔部の径よりも小さい径を有する円柱状孔部と、
を含むプリント基板。
(付記2)
前記テーパ状孔部、前記導体膜および前記複数の配線が前記円柱状孔部を間に挟んで前記基体の両面に設けられている
付記1に記載のプリント基板。
(付記3)
前記テーパ状孔部は、円錐台形状を有する
付記1または付記2に記載のプリント基板。
(付記4)
前記テーパ状孔部は、当該テーパ状孔部の壁面を覆う導体膜に接続される複数の配線の、前記基体の厚さ方向における位置に応じて定められたテーパ角度を有する
付記1から付記3のいずれか1つに記載のプリント基板。
(付記5)
前記円柱状孔部は、当該円柱状孔部に連通するテーパ状孔部の壁面を覆う導体膜に接続される複数の配線の、前記基体の厚さ方向における位置に応じて定められた径を有する
付記1から付記3のいずれか1つに記載のプリント基板。
(付記6)
基体と、前記基体に設けられ、前記基体の厚さ方向に沿って径が連続的に変化しているテーパ状孔部と、前記テーパ状孔部の壁面を覆う導体膜と、前記基体の厚さ方向における互いに異なる位置に設けられ、前記導体膜に接続された複数の配線と、前記テーパ状孔部の小径側において前記テーパ状孔部に連通し、前記複数の配線のうち前記テーパ状孔部の小径側に設けられた配線の前記導体膜との接続位置における前記テーパ状孔部の径よりも小さい径を有する円柱状孔部と、を含むプリント基板と、
前記プリント基板上に実装された電子部品と、
を含む、電子装置。
(付記7)
前記プリント基板において、前記テーパ状孔部、前記導体膜および前記複数の配線が前記円柱状孔部を間に挟んで前記基体の両面に設けられている
付記6に記載の電子装置。
(付記8)
前記テーパ状孔部は、円錐台形状を有する
付記6または付記7に記載の電子装置。
(付記9)
前記テーパ状孔部は、当該テーパ状孔部の壁面を覆う導体膜に接続される複数の配線の、前記基体の厚さ方向における位置に応じて定められたテーパ角度を有する
付記6から付記8のいずれか1つに記載の電子装置。
(付記10)
前記円柱状孔部は、当該円柱状孔部に連通するテーパ状孔部の壁面を覆う導体膜に接続される複数の配線の、前記基体の厚さ方向における位置に応じて定められた径を有する
付記6から付記8のいずれか1つに記載の電子装置。
(付記11)
基体の厚さ方向に沿って径が連続的に変化しているテーパ状孔部を前記基体に形成する第1の工程と、
前記テーパ状孔部の壁面に導体膜を形成して、前記基体の厚さ方向における互いに異なる位置に設けられた複数の配線を、前記導体膜を介して接続する第2の工程と、
前記複数の配線のうち前記テーパ状孔部の小径側に設けられた配線の前記導体膜との接続位置における前記テーパ状孔部の径よりも小さくなるように前記テーパ状孔部の小径側の壁面を前記導体膜とともに部分的に切削して前記テーパ状孔部に連通する円柱状孔部を形成する第3の工程と、
を含むプリント基板の製造方法。
(付記12)
前記第1の工程において、円錐型のドリルを用いて前記テーパ状孔部を形成する
付記11に記載の製造方法。
(付記13)
前記第3の工程において、円柱型のドリルを前記テーパ状孔部に挿入させることにより前記円柱状孔部を形成する
付記11または付記12に記載の製造方法。
(付記14)
前記第1の工程において、互いに同心となるように、前記基体の内側が小径側となる2つのテーパ状孔部を前記基体の両面に形成し、
前記第2の工程において、前記2つのテーパ状孔部の各々の壁面に導体膜を形成し、
前記第3の工程において、円柱型のドリルを前記2つのテーパ状孔部に挿入することにより前記2つのテーパ状孔部の間に前記円柱状孔部を形成する
付記11または付記12に記載の製造方法。
(付記15)
前記テーパ状孔部のテーパ角度を、当該テーパ状孔部の壁面を覆う導体膜に接続される複数の配線の、前記基体の厚さ方向における位置に応じて定める
付記11から付記14のいずれか1つに記載の製造方法。
(付記16)
前記円柱状孔部の径を、当該円柱状孔部に連通するテーパ状孔部の壁面を覆う導体膜に接続される複数の配線の、前記基体の厚さ方向における位置に応じて定める
付記11から付記14のいずれか1つに記載の製造方法。
10、10A プリント基板
11 基体
12、12A、12B テーパ状孔部
12a、12b 壁面
13 円柱状孔部
14 導体膜
16 スタブ
21、22 配線

Claims (9)

  1. 基体と、
    前記基体に設けられ、前記基体の厚さ方向に沿って径が連続的に変化しているテーパ状孔部と、
    前記テーパ状孔部の壁面を覆う導体膜と、
    前記基体の厚さ方向における互いに異なる位置に設けられ、前記導体膜に接続された複数の配線と、
    前記テーパ状孔部の小径側において前記テーパ状孔部に連通し、前記複数の配線のうち前記テーパ状孔部の小径側に設けられた配線の前記導体膜との接続位置における前記テーパ状孔部の径よりも小さい径を有する円柱状孔部と、
    を含むプリント基板。
  2. 前記テーパ状孔部、前記導体膜および前記複数の配線が前記円柱状孔部を間に挟んで前記基体の両面に設けられている
    請求項1に記載のプリント基板。
  3. 前記テーパ状孔部は、円錐台形状を有する
    請求項1または請求項2に記載のプリント基板。
  4. 前記テーパ状孔部は、当該テーパ状孔部の壁面を覆う導体膜に接続される複数の配線の、前記基体の厚さ方向における位置に応じて定められたテーパ角度を有する
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプリント基板。
  5. 前記円柱状孔部は、当該円柱状孔部に連通するテーパ状孔部の壁面を覆う導体膜に接続される複数の配線の、前記基体の厚さ方向における位置に応じて定められた径を有する
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプリント基板。
  6. 基体と、前記基体に設けられ、前記基体の厚さ方向に沿って径が連続的に変化しているテーパ状孔部と、前記テーパ状孔部の壁面を覆う導体膜と、前記基体の厚さ方向における互いに異なる位置に設けられ、前記導体膜に接続された複数の配線と、前記テーパ状孔部の小径側において前記テーパ状孔部に連通し、前記複数の配線のうち前記テーパ状孔部の小径側に設けられた配線の前記導体膜との接続位置における前記テーパ状孔部の径よりも小さい径を有する円柱状孔部と、を含むプリント基板と、
    前記プリント基板上に実装された電子部品と、
    を含む、電子装置。
  7. 基体の厚さ方向に沿って径が連続的に変化しているテーパ状孔部を前記基体に形成する第1の工程と、
    前記テーパ状孔部の壁面に導体膜を形成して、前記基体の厚さ方向における互いに異なる位置に設けられた複数の配線を、前記導体膜を介して接続する第2の工程と、
    前記複数の配線のうち前記テーパ状孔部の小径側に設けられた配線の前記導体膜との接続位置における前記テーパ状孔部の径よりも切削部分の径が小さくなるように、前記テーパ状孔部の小径側の壁面を前記導体膜とともに部分的に切削して前記テーパ状孔部に連通する円柱状孔部を形成する第3の工程と、
    を含むプリント基板の製造方法。
  8. 前記第1の工程において、円錐型のドリルを用いて前記テーパ状孔部を形成する
    請求項7に記載の製造方法。
  9. 前記第1の工程において、互いに同心となるように、前記基体の内側が小径側となる2つのテーパ状孔部を前記基体の両面に形成し、
    前記第2の工程において、前記2つのテーパ状孔部の各々の壁面に導体膜を形成し、
    前記第3の工程において、円柱型のドリルを前記2つのテーパ状孔部に挿入させることにより前記2つのテーパ状孔部の間に前記円柱状孔部を形成する
    請求項7または8に記載の製造方法。
JP2014110244A 2014-05-28 2014-05-28 プリント基板、電子装置およびプリント基板の製造方法 Withdrawn JP2015225960A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014110244A JP2015225960A (ja) 2014-05-28 2014-05-28 プリント基板、電子装置およびプリント基板の製造方法
US14/700,266 US20150351240A1 (en) 2014-05-28 2015-04-30 Print substrate, electronic device, and method of manufacturing print substrate

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014110244A JP2015225960A (ja) 2014-05-28 2014-05-28 プリント基板、電子装置およびプリント基板の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015225960A true JP2015225960A (ja) 2015-12-14

Family

ID=54703509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014110244A Withdrawn JP2015225960A (ja) 2014-05-28 2014-05-28 プリント基板、電子装置およびプリント基板の製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20150351240A1 (ja)
JP (1) JP2015225960A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018056200A1 (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 日本電気株式会社 接続構造及び回路
JP2021535843A (ja) * 2018-11-06 2021-12-23 エルジー・ケム・リミテッド 光学フィルム用ホール加工装置及び加工方法

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016213136A (ja) * 2015-05-13 2016-12-15 富士通株式会社 配線基板、電子装置および配線基板の製造方法
KR101753225B1 (ko) * 2015-06-02 2017-07-19 에더트로닉스코리아 (주) Lds 공법을 이용한 적층 회로 제작 방법
CN108347821A (zh) * 2017-12-29 2018-07-31 加弘科技咨询(上海)有限公司 用于bga的高速线扇出方法及应用该方法的印制电路板
CN111511102B (zh) * 2019-01-31 2023-12-15 奥特斯奥地利科技与系统技术有限公司 在通孔中具有符合最小距离设计原则的桥结构的部件承载件
CN110996513B (zh) * 2019-10-31 2021-02-02 苏州浪潮智能科技有限公司 一种设计pcb焊盘的方法、设备及介质
US11997800B2 (en) * 2019-11-06 2024-05-28 Ttm Technologies, Inc. Systems and methods for removing undesired metal within vias from printed circuit boards
CN111918482A (zh) * 2020-06-05 2020-11-10 江西一诺新材料有限公司 一种fpc微孔的制作方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7155821B1 (en) * 2004-06-30 2007-01-02 Emc Corporation Techniques for manufacturing a circuit board having a countersunk via
US8102057B2 (en) * 2006-12-27 2012-01-24 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Via design for flux residue mitigation

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018056200A1 (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 日本電気株式会社 接続構造及び回路
JPWO2018056200A1 (ja) * 2016-09-21 2019-07-11 日本電気株式会社 接続構造及び回路
US10896872B2 (en) 2016-09-21 2021-01-19 Nec Corporation Connecting structure and circuit
JP2021535843A (ja) * 2018-11-06 2021-12-23 エルジー・ケム・リミテッド 光学フィルム用ホール加工装置及び加工方法
JP7106755B2 (ja) 2018-11-06 2022-07-26 エルジー・ケム・リミテッド 光学フィルム用ホール加工装置及び加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20150351240A1 (en) 2015-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015225960A (ja) プリント基板、電子装置およびプリント基板の製造方法
US8604357B2 (en) Wiring board having via and method forming a via in a wiring board
US10321560B2 (en) Dummy core plus plating resist restrict resin process and structure
US20150282317A1 (en) Edge contacts of circuit boards, and related apparatus and methods
US9992880B2 (en) Rigid-bend printed circuit board fabrication
JP6634696B2 (ja) コンデンサを有するプリント基板の製造方法
JP4617900B2 (ja) ビルトアッププリント配線板構造及びビルトアッププリント配線板の加工方法
JP6379453B2 (ja) 配線基板及び電子装置
CN110310937B (zh) 内埋式元件结构及其制造方法
EP1802187A2 (en) Printed circuit board and manufacturing method thereof
JP2015185735A (ja) 多層配線板及びその製造方法
US20150008029A1 (en) Circuit board and method of manufacturing the same
US7035082B2 (en) Structure of multi-electrode capacitor and method for manufacturing process of the same
US10555420B1 (en) Circuit board and method for manufacturing the same
US20110005071A1 (en) Printed Circuit Board and Manufacturing Method Thereof
US20160086879A1 (en) Package substrate and method of fabricating the same
JP2019071318A (ja) 多層配線板及びその製造方法
KR20090102119A (ko) 임베디드 인쇄회로기판 및 그 제조방법
JP2014192497A (ja) 配線基板
KR101555531B1 (ko) 전자 패키지 조립체, 전자 패키지 및 그 제조 방법
KR20180075171A (ko) Pcb 기판의 층간을 연결하는 대각선 비아의 구조 및 pcb 기판의 층간을 연결하는 대각선 비아의 제조방법
CN111356279B (zh) 电路板及其制造方法
JP2002076636A (ja) 配線基板及び配線基板の製造方法
JP2019029559A (ja) 多層配線板及びその製造方法
US9370099B2 (en) Manufacturing method of connector

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170206

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20170329