JP2015223820A - スクライブヘッド並びにスクライブ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
下端にカッターホイール21を保持するホルダ22が、垂直な取付軸23を介してスクライブヘッド24のホルダジョイント25に自由回転可能に取りつけられている。カッターホイール21の接地点は、垂直な取付軸23の軸心を延長したラインL3に対してスクライブヘッド24の進行方向後方側に距離S1だけオフセットした位置にしてある。したがって、スクライブヘッド24を進行させたときに、追従するカッターホイール21は常に進行方向の線上に戻ろうとするモーメントが働いてカッターホイールの直進性が得られるようになっている。
さらに、ホルダジョイントの垂直な回転軸が、カッターホイールの接地点を通る垂直なラインに沿って第一保持部材に取りつけられているので、曲線をスクライブする際にはカッターホイールがスクライブヘッドの移動軌跡に沿って進行することができ、これにより、従来のように曲線のスクライブ予定ラインから内側に振れることがなくなって、曲線のスクライブラインを正確に加工することが可能となる。
また、スクライブ時におけるカッターホイールへの加圧は、一般的な2輪車のハンドル軸とは異なり、カッターホイールの刃先中心位置において垂直に付加されるので、カッターホイールの加圧制御を容易に行うことが可能となるといった効果がある。
これにより、オフセットした分だけトレール量を長くとることができ、直進性を更に高めることができる。
図1は本発明に係るスクライブ装置を示すものであって、基板Wを載置して保持するテーブル1を備えている。テーブル1の表面には多数のエア吸引孔(図示略)が設けられており、外部に設置した真空ポンプ等のエア吸引源(図示略)に連通されている。
また、テーブル1は、水平なレール2に沿ってY方向(図1の前後方向)に移動できるようになっており、モータ(図示略)によって回転するネジ軸3により駆動される。また、テーブル1は、モータを内蔵する回転駆動部4により水平面内で回動できるようになっている。
第一保持部材18、ホルダジョイント15並びにホルダ13は、第二保持部材19に設けた流体シリンダ等の昇降機構(図示略)により一体となって昇降できるようになっている。また、ホルダ13に取りつけられるカッターホイール11は、直径が1〜3mmのものが用いられる。
また、取付軸12の傾斜によって、カッターホイール11の基板Wへの接地点P1と、取付軸12の軸心を延長したラインL2が基板Wに交わる地点P2との間にトレールTが発生する。このトレールTの長さは2〜5mmとするのが好ましい。
さらに、カッターホイール11のホイール軸11aが、傾斜した取付軸12の軸心を延長させたラインL2に対してスクライブヘッド10の進行方向後方側に間隔Sだけオフセットした位置に設けられている。そのオフセット量、すなわち間隔Sは1〜4mmとするのがよい。
また、ホルダジョイント15の垂直な回転軸16の軸心は、カッターホイール11の接地点P1を通る垂直なラインL1に沿って設置されている。
この加工の際に、取付軸12を傾斜させたことにより発生するトレールTによって、カッターホイール11の直進性が向上するとともに、傾斜した取付軸12は垂直な場合に比べて回転の自由度が制限されるので直進性が安定し、振動等による振れを効果的に抑制することができる。
さらに、カッターホイール11のホイール軸11aが、傾斜した取付軸12の軸心を延長させたラインL2に対してスクライブヘッド10の進行方向後方側に間隔Sだけオフセットした位置に設けられているので、その間隔Sの分だけ上記トレールTを長くとることができて、さらに直進性を高めることができる。
加えて、ホルダジョイント15の垂直な回転軸16が、カッターホイール11の接地点P1を通る垂直なラインL1に沿って第一保持部材18に取りつけられているので、曲線のスクライブ時において、カッターホイール11がスクライブヘッド10の移動軌跡に沿って進行することができる。これにより、従来のように、曲線のスクライブ予定ラインから内側に振れることがなくなり、曲線のスクライブラインを正確に加工することが可能となる。
また、スクライブ時におけるカッターホイール11への加圧は、冒頭で述べた2輪車のハンドル軸とは異なり、カッターホイール11の刃先中心位置において垂直に付加されるので、加圧制御を容易に行うことができる。
S オフセット間隔
T トレール
1 テーブル
6 ビーム
7 機枠
10 スクライブヘッド
11 カッターホイール
11a ホイール軸
12 取付軸
13 ホルダ
15 ホルダジョイント
16 垂直な回転軸
18 第一保持部材
19 第二保持部材
Claims (5)
- 基板表面を押しつけながら相対的に移動させることにより基板表面にスクライブラインを加工するカッターホイールを備えたスクライブヘッドであって、
前記スクライブヘッドは、下部にカッターホイールを有するホルダと、このホルダの上部に設けた取付軸を介して当該取付軸の周りで自由回動できるように前記ホルダを支持するホルダジョイントと、このホルダジョイントを垂直な回転軸を介して回動自在に保持する第一保持部材と、この第一保持部材を昇降可能に保持する第二保持部材とから構成されており、
前記ホルダの取付軸が垂直なラインに対して前記スクライブヘッドの進行方向後方側に傾斜して形成され、
前記ホルダジョイントの垂直な回転軸の軸心が、前記カッターホイールの接地点を通る垂直なライン上に設置されているスクライブヘッド。 - 前記カッターホイールのホイール軸が、前記取付軸の軸心を延長させたラインに対して前記スクライブヘッドの進行方向後方側にオフセットした位置に設けられている請求項1に記載のスクライブヘッド。
- 前記カッターホイールの直径が1〜3mmであり、前記取付軸の軸心と垂直なラインとの傾斜角が10〜25°であり、前記カッターホイールの基板に対する接地点と前記取付軸の軸心を延長させたラインが前記基板に交わる地点とのトレール量が2〜5mmである請求項1または請求項2に記載のスクライブヘッド。
- 前記カッターホイールのホイール軸と前記取付軸の軸心を延長させたラインとのオフセット量が1〜4mmである請求項1〜請求項3のいずれかに記載のスクライブヘッド。
- 請求項1〜4に記載のスクライブヘッドを備え、当該スクライブヘッドは機枠のビームに保持されており、当該スクライブヘッドのカッターホイールをテーブル上に載置した基板表面に押しつけながら基板表面に沿って相対的に移動するように構成されているスクライブ装置。
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