JP2015223662A - 白髪葱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 調理作業の邪魔にならない野菜屑排出機構を備えた白髪葱調理器を提供すると共に、葱繊維方向切断機構と葱横切断機構を組み込み、単一器具のみでの白髪葱の調製を実現する。
【解決手段】箱状本体部1内に、多数の薄刃体21a,21bを平行に細かい間隙を介して配列装着してなる縦筋切断部2を、スライド自在に設けると共に、箱状本体部の先端面に細幅透孔12を連設し、薄刃体を細幅透孔から出没自在に操作する第一操作部3を設ける。更に長尺刃体も先端面の出没透孔14から出没自在に設けると共に、長尺刃体を操作する第二操作部5を設けてなる。
【選択図】図1
Description
本発明は、白髪葱を調製するための葱調理器に関するものである。
白髪葱は、長葱をその繊維方向に細断したもので、中華料理やラーメン等の具として料理に盛り付けて使用される。この白髪葱の調製は、長葱を切り開いて包丁で繊維方向に細かく切断して行っており、見栄え良く調製するには熟練を要し、また煩雑な作業である。このため、より簡単に白髪葱を調製する器具として、把手部の先端に薄刃体を平行に細かい間隔で多数植立して形成した切断部を設けた白髪葱調理器が知られている(特許文献1)。
また前記の切断部の間を移動する野菜屑排出部を設けて、薄刃体の間隙に残ってしまった葱片の除去機能を備えた白髪葱調理器も知られている(特許文献2)。
特許文献2に開示されている白髪葱調理器の野菜屑排出部は、H状に形成したスライド体の横板部に設けたもので、排出操作のために、スライド体の先方縦板部の先端を両外方へ突出させて操作摘みとしているものである。
このように野菜屑排出機能を備えるために切断部に態々スライド体を付設すると、調理作業個所に動作部分(スライド体)と左右に突出した操作摘みが存在し、調理作業に邪魔になる。
また従前器具を使用した白髪葱の調理に際しては、従前器具で長葱全体を繊維方向に細かく切断した後に、別の調理器具(包丁)で葱を適宜長さに切断して白髪葱を得るものである。即ち白髪葱の調理に2個の別の調理器具を使用することになる。
そこで本発明は、調理作業の邪魔にならない新規な野菜屑排出機構を備えると共に、葱の横切断機構をも備えた白髪葱調理器を提案したものである。
本発明の請求項1記載に係る白髪葱調理器は、箱状本体部内に、多数の薄刃体を平行に細かい間隙を介して配列装着してなる縦筋切断部を、スライド自在に設けると共に、箱状本体部の先端面に前記多数の薄刃体が密挿する大きさの細幅透孔を連設し、縦筋切断部と連結して薄刃体を細幅透孔から出没自在に操作する第一操作部を、本体外に露出して設けてなることを特徴とするものである。
而して第一操作部を操作して縦筋切断部の薄刃体を箱状本体部の細幅透孔から突出させ、従前の葱調理器と同様に、長葱に対して、平行な多数の薄刃体を繊維方向に合わせ、そして繊維方向に引くと、葱は薄刃体の間隔で細かく繊維方向に切断され、そこで長葱の周囲からの切断角度を変えて(前後左右から)長葱全体を繊維方向に細かく切断した後に、包丁などで、葱を適宜長さに切断して白髪葱を得るものである。また前記の調製に於いて、一旦長葱を切り開いた後に、本器具の薄刃体で開いた長葱をその繊維方向に細断しても白髪葱が調製できる。
前記調製後に第一操作部を操作して薄刃体を箱状本体部内に収納する。その際に薄刃体間隙に野菜屑が残っている場合は、薄刃体の移動によって、薄刃体に挟まった野菜屑は箱状本体部の先端面に残るので、そのまま箱状本体部の先端を拭浄し、或いは水洗することで野菜屑を排除できる。
また本発明の請求項3記載に係る白髪葱調理器は、更に葱横切断機構を付加してなるもので、葱横切断機構は、箱状本体部内に、長尺刃体からなる横切断部を、スライド自在に設けると共に、箱状本体部の先端面に長尺刃体が密挿する大きさの出没透孔を設け、前記横切断部と連結して長尺刃体を出没透孔から出没自在に操作する第二操作部を、本体外に露出して設けて構成したものである。
而して縦筋切断部を使用して、葱を細かく繊維方向に切断し、第一操作部を操作して薄刃体を箱状本体部に収納した後に、第二操作部を操作して長尺刃体を箱状本体部から突出させて、葱を適宜長さに切断すると、包丁などを必要とせずに、一つの器具で白髪葱を得ることができるものである。
本発明の構成は上記のとおりで、葱の繊維方向切断を行うために平行に配置した複数の薄刃体(縦筋切断部)を、箱状本体部から出没自在に設けたもので、使用後の前記薄刃体の箱状本体部への収納時に薄刃体間隙に残った野菜屑の排除ができると共に、薄刃体を収納するので非使用時の安全も確保できる。
更に前記の縦筋切断部の他に、葱横切断機構も備えることで単一器具での白髪葱調製が完結できるものである。
次に本発明の実施形態について説明する。実施形態に示した箱状本体部1に葱繊維方向切断機構と葱横切断機構を組み込んだもので、葱繊維方向切断機構は、縦筋切断部2と第一操作部3で構成され、葱横切断機構は、横切断部4と第二操作部5で構成される。
箱状本体部1は、手で保持できる大きさで、先端面11に後述する薄刃体21a,21b・・・が密挿する大きさの細幅透孔12を連設し、上面の先基方向(後述する縦筋切断部2のスライド方向)に適宜な長さの長孔13を穿設し、更に先端面11に前記細幅透孔12に隣接して後述する長尺刃体4が密挿する大きさの出没透孔14を設け、前記の出没透孔14の形成側の側面に、後述する横切断部4のスライド方向と対応する操作用長孔15を穿設してなる。
縦筋切断部2は、多数の薄刃体21a,21b・・・を平行で、且つ細かい間隙を介して箱状本体部1内にスライド自在に保持されている切断部本体(図示せず)に配列装着したもので、切断部本体のスライド移動で薄刃体21a,21b・・・が細幅透孔12から出没するようにしたものである。
第一操作部3は、長孔13を貫通して縦筋切断部(切断部本体)2と連結したもので、箱状本体部の上面に露出して設けたものである。
横切断部4は、出没透孔14から出没自在とした長尺刃体で形成され、第二操作部5は、前記長尺刃体(横切断部4)を出没透孔14から出没自在に操作するもので、箱状本体部1の側面に露出し、操作用長孔15を貫通して横切断部4と連結してなるものである。
而して前記の白髪葱調理器は、第一操作部3を操作して薄刃体21a,21b・・・を細幅透孔12から出没させ、第二操作部5を操作して長尺刃体4を出没透孔14から出没させるもので、白髪葱の調製に際しては、図1に示すように、第一操作部3を操作して縦筋切断部2の薄刃体21a,21b・・・を箱状本体部1の細幅透孔12から突出させる。
前記状態で長葱に対して、平行な多数の薄刃体21a,21b・・・を葱の繊維方向に合わせて引くと、葱は薄刃体21a,21b・・・の間隔で細かく繊維方向に切断される。更に長葱の周囲からの切断角度を変えて(前後左右から)長葱全体を繊維方向に細かく切断する。或いは一旦長葱を切り開いた後に、本器具の薄刃体で開いた長葱をその繊維方向に細断する。
前記の細断作業を終了すると、図2に示すように一旦第一操作部3を操作して薄刃体21a,21b・・・を箱状本体部1内に収納する。
次に第二操作部5を操作して、図3に示すように長尺刃体4を箱状本体部1の先端面11から突出させて、長尺刃体4で繊維方向に細断された葱を適宜長さに切断すると、白髪葱を得ることができるものである。
このように包丁などを必要とせずに単一器具で白髪葱の調製ができ、更に調製後に第一操作部3を操作して薄刃体21a,21b・・・を箱状本体部1内に収納した際や、長尺刃体4を箱状本体部1内に収納した際には、薄刃体間隙に野菜屑が残っていても、また長尺刃体4に野菜屑が付着していたとしても、当該野菜屑は、前記の収納に際して、箱状本体の先端面に残るので、そのまま箱状本体1の先端面11を拭浄し、或いは水洗することで野菜屑を排除できるものである。
尚詳細構造は省略したが、第一操作部3及び第二操作部5には、薄刃体21a,21b・・・や長尺刃体(横切断部4)が箱状本体部1内から不意に突出しないように、クリック機構やロック機構等の安全機構を付設しておく。
1 箱状本体部
11 先端面
12 細幅透孔
13 長孔
14 出没透孔
15 操作用長孔
2 縦筋切断部
21a,21b 薄刃体
3 第一操作部
4 横切断部(長尺刃体)
5 第二操作部
11 先端面
12 細幅透孔
13 長孔
14 出没透孔
15 操作用長孔
2 縦筋切断部
21a,21b 薄刃体
3 第一操作部
4 横切断部(長尺刃体)
5 第二操作部
Claims (4)
- 箱状本体部内に、多数の薄刃体を平行に細かい間隙を介して配列装着してなる縦筋切断部を、スライド自在に設けると共に、箱状本体部の先端面に前記多数の薄刃体が密挿する大きさの細幅透孔を連設し、縦筋切断部と連結して薄刃体を細幅透孔から出没自在に操作する第一操作部を、本体外に露出して設けてなることを特徴とする白髪葱調理器。
- 箱状本体部に、縦筋切断部のスライド方向と対応する長孔を穿設し、第一操作部を、前記長孔を貫通して縦筋切断部と連結してなる請求項1記載の白髪葱調理器。
- 箱状本体部内に、長尺刃体からなる横切断部を、スライド自在に設けると共に、箱状本体部の先端面に長尺刃体が密挿する大きさの出没透孔を設け、前記横切断部と連結して長尺刃体を出没透孔から出没自在に操作する第二操作部を、本体外に露出して設けて構成した葱横切断機構を付加してなる請求項1又は2記載の白髪葱調理器。
- 出没透孔を細幅透孔と隣接して形成し、箱状本体部の出没透孔形成側の側面に、横切断部のスライド方向と対応する操作用長孔を穿設し、第二操作部を、前記操作用長孔を貫通して横切断部と連結してなる請求項3記載の白髪葱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014109926A JP2015223662A (ja) | 2014-05-28 | 2014-05-28 | 白髪葱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014109926A JP2015223662A (ja) | 2014-05-28 | 2014-05-28 | 白髪葱調理器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015223662A true JP2015223662A (ja) | 2015-12-14 |
Family
ID=54840836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014109926A Pending JP2015223662A (ja) | 2014-05-28 | 2014-05-28 | 白髪葱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015223662A (ja) |
-
2014
- 2014-05-28 JP JP2014109926A patent/JP2015223662A/ja active Pending
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