JP2015222151A - 空気調和機の室外機 - Google Patents
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Abstract
【課題】プロペラファンを備える送風装置の異常検知を安価に実現すると共に、送風装置の破損も未然に防止する。
【解決手段】空気調和機の室外機は、室外側熱交換器、この室外側熱交換器に送風するプロペラファン3aと該プロペラファンを駆動するファンモータ3b備える送風装置3、前記ファンモータ3bへの電力を制御する電力変換部14、及びこの電力変換部から前記ファンモータへの出力電流を検出する電流検出部15を備える。また、前記電流検出部で検出された出力電流の所定時間長さt0毎の平均電流値を算出する平均電流算出手段18と、前記電流検出部で検出された出力電流の瞬時電流値X1を検出する瞬時電流検出手段と、前記平均電流値と前記瞬時電流値を比較して前記送風装置の異常を判断する異常判定部20を備えている。
【選択図】図4
【解決手段】空気調和機の室外機は、室外側熱交換器、この室外側熱交換器に送風するプロペラファン3aと該プロペラファンを駆動するファンモータ3b備える送風装置3、前記ファンモータ3bへの電力を制御する電力変換部14、及びこの電力変換部から前記ファンモータへの出力電流を検出する電流検出部15を備える。また、前記電流検出部で検出された出力電流の所定時間長さt0毎の平均電流値を算出する平均電流算出手段18と、前記電流検出部で検出された出力電流の瞬時電流値X1を検出する瞬時電流検出手段と、前記平均電流値と前記瞬時電流値を比較して前記送風装置の異常を判断する異常判定部20を備えている。
【選択図】図4
Description
本発明は、空気調和機の室外機に係わり、特に室外機に用いられているプロペラファンを備える送風装置の異常検出に関する。
近年、原油価格や材料費の高騰が進む反面、空気調和機の販売価格への転嫁は難しく、より一層のコスト低減が求められている。一方、省エネ化や低騒音化も空気調和機の重要なセールスポイントの1つとなっている。
空気調和機の室外機で多く採用されているプロペラファンは、高効率、低騒音且つ低コスト化が望まれている。樹脂材料の射出成形品としてのプロペラファンは、板金製のプロペラファンよりも、形状自由度が高く且つ大量生産に有利であるため、多く用いられている。
空気調和機の室外機で多く採用されているプロペラファンは、高効率、低騒音且つ低コスト化が望まれている。樹脂材料の射出成形品としてのプロペラファンは、板金製のプロペラファンよりも、形状自由度が高く且つ大量生産に有利であるため、多く用いられている。
冬期、室外機のプロペラファンには、その回転中に、氷塊などの落下物やつらら等と接触することがある。この場合、樹脂材料で製作されたプロペラファンでは、その翼(ブレード或いは羽根ともいう)が破損し易い。業務用空調機などで多く採用されている比較的大型のプロペラファンになると、翼の外周は100km/hを超える速度で回転している。プロペラファンの強度については十分な配慮が為されているものの、樹脂材料で製作されたプロペラファンではその破損防止に限界がある。
プロペラファンは、正常な状態ではバランスの取れた状態で回転している。翼が破損すると大きなアンバランスが発生し、プロペラファンとファンモータを支える支持板等が破損することがある。翼の破損状態にもよるが、そのアンバランスにより前記支持板等に発生する応力や振動は、翼が正常な状態の場合の数十倍から数百倍にも達することもある。しかし、支持板の強度アップにも限界があり、支持板が破損に至る場合がある。
支持板まで破損してしまうと、プロペラファンが脱落したり、プロペラファンを駆動するファンモータが、室外機の熱交換器や冷媒配管を破損することがあり、最悪の場合には、冷媒漏洩が発生することもある。
支持板まで破損してしまうと、プロペラファンが脱落したり、プロペラファンを駆動するファンモータが、室外機の熱交換器や冷媒配管を破損することがあり、最悪の場合には、冷媒漏洩が発生することもある。
なお、電動送風機の故障診断装置としては、特開2010−65594号公報(特許文献1)に記載されたものがある。この特許文献1に記載のものでは、電動送風機から発生する振動及び騒音の少なくとも1つを検出する検出装置を有し、この検出装置で検出された振動及び騒音の少なくとも1つの周波数成分を、正常な電動送風機に特有な周波数成分と比較することで、電動送風機の故障検知及び故障モード判定を実行するようにしている。
上記特許文献1に記載の故障診断装置を、空気調和機の室外機における送風装置の故障診断(異常判定)に適用する場合を考えると、電動送風機(プロペラファン)から発生する振動または騒音を検出するセンサと、検出された振動または騒音の周波数分析を行ない、故障の診断を行う演算装置と、これらを駆動するための電源ユニットなどが必要となる。従って、特許文献1に記載されたような故障診断装置を空気調和機に採用すると、大幅なコスト増加を招いてしまう。このため、特許文献1に記載された故障診断装置を量産の空気調和機に標準機能として採用することは、現実的に難しい。
また、特許文献1に記載のものでは、周波数成分(周波数領域)に基づく判定のため、突発的、即ち時間領域で生じる過渡的な変化を捉えることが難しく、故障が発生した後の異常の検知を対象としている。従って、特許文献1のものでは、翼が破損した後の異常振動を検知することは可能であるが、翼の破損自体を未然に防ぐことは難しい。
本発明の目的は、プロペラファンを備える送風装置の異常検知を安価に実現すると共に、送風装置の破損も未然に防止可能な空気調和機の室外機を得ることにある。
上記課題を解決するために、本発明は、室外側熱交換器、この室外側熱交換器に送風するプロペラファンと該プロペラファンを駆動するファンモータ備える送風装置、前記ファンモータへの電力を制御する電力変換部、及びこの電力変換部から前記ファンモータへの出力電流を検出する電流検出部を備えた空気調和機の室外機において、前記電流検出部で検出された出力電流の所定時間長さ毎の平均電流値を算出すると共に、前記電流検出部で検出された出力電流の瞬時電流値を検出し、前記平均電流値と前記瞬時電流値を比較して前記送風装置の異常を判断することを特徴とする。
本発明の他の特徴は、室外側熱交換器、この室外側熱交換器に送風するプロペラファンと該プロペラファンを駆動するファンモータ備える送風装置、前記ファンモータへの電力を制御する電力変換部、及びこの電力変換部から前記ファンモータへの出力電流を検出する電流検出部を備えた空気調和機の室外機において、前記電流検出部で検出された出力電流の所定時間長さ毎の平均電流値を算出する平均電流算出手段と、前記電流検出部で検出された出力電流の瞬時電流値を検出する瞬時電流検出手段と、前記平均電流値と前記瞬時電流値を比較して前記送風装置の異常を判断する異常判定部を備えていることにある。
本発明の更に他の特徴は、室外側熱交換器、この室外側熱交換器に送風するプロペラファンと該プロペラファンを駆動するファンモータ備える送風装置、前記ファンモータへの電力を制御する電力変換部、及びこの電力変換部から前記ファンモータへの出力電流を検出する電流検出部を備えた空気調和機の室外機において、前記電流検出部で検出された出力電流の所定時間長さ毎の平均電流値を算出する平均電流算出手段と、前記電流検出部で検出された出力電流であって前記所定時間長さよりも短い時間長さにおける瞬時平均電流値を算出する瞬時平均電流算出手段と、前記平均電流値と前記瞬時平均電流値を比較して前記送風装置の異常を判断する異常判定部を備えていることにある。
本発明によれば、プロペラファンを備える送風装置の異常検知を安価に実現することができると共に、送風装置の破損も未然に防止可能な空気調和機の室外機を得ることができる効果が得られる。
以下、本発明の空気調和機の室外機の具体的実施例を、図面に基づいて説明する。なお、各図において同一符号を付した部分は同一または相当する部分を示している。
本発明の空気調和機の室外機の実施例1を図1〜図6により説明する。本実施例1は、空気調和機の室外機として、上吹き出しタイプの室外機に本発明を適用した例を説明する。
図1は本発明の空気調和機の室外機の実施例1を示す縦断面図で、筐体内の構成を示す図、図2は図1の側断面図で、図1と同様に、筺体内の構成を示す図である。これら図1及び図2を用いて本実施例1の室外機の全体構成を説明する。
図1は本発明の空気調和機の室外機の実施例1を示す縦断面図で、筐体内の構成を示す図、図2は図1の側断面図で、図1と同様に、筺体内の構成を示す図である。これら図1及び図2を用いて本実施例1の室外機の全体構成を説明する。
図1、図2において、1は空気調和機の室外機で、この室外機1の筐体2内の上部には、送風装置3が設けられている。この送風装置3は、プロペラファン3a、該プロペラファン3aを駆動するファンモータ3b、及びこのファンモータ3bを支持するための支持板3c(図2参照)などにより構成されている。
前記筐体2は、前記送風装置3の周囲に設けられている上面カバー2a、室外機1の正面側上部に設けられた正面カバー2b、側面を覆う側面カバー2c、室外機1の底面を構成する底板2d、該底板2dを支持する脚部2e、室外機1の正面側下部に取り外し自在に設けられ、筐体2内に設置されている機器類のメンテナンス等を可能にするサービスカバー2f、室外機1の正面側を支持する正面ステー2gなどで構成されている。
前記上面カバー2aには、上方に開口する吹出口21が形成され、該吹出口21の開口面には、回転する前記プロペラファン3aへの指などの接触や異物の侵入を防止するために、保護網22が安全のために設けられている。
前記筐体2の背面及び側面には熱交換器(室外側熱交換器)4が略コの字状に形成されて、前記底板2d上に設置されている。即ち、前記熱交換器4は、筐体2の背面側の部分から両側面の部分における前記側面カバー2cの部分まで配置されており、この熱交換器4の部分が外気を導入するための吸込口5となっている。
前記送風装置3のプロペラファン3aが回転すると、前記熱交換器4の外面における前記吸込口5から外気(空気)が導入され、該熱交換器4に通風される。これにより、前記熱交換器4における冷媒管内を流れる冷媒と導入された外気とが熱交換され、この熱交換された外気(空気)は筐体2上部に設けた前記吹出口21から上方へ吹き出されるように構成されている。
前記筐体2の底板2d上には、圧縮機6、アキュームレータ7、レシーバ8などの冷凍サイクル部品が設置されている。前記底板2dの下面には、前述した脚部2eが固定され、更にこの脚部2eの下面側には、筐体2を固定するための固定用のアンカ穴(図示せず)が形成されており、このアンカ穴を利用して、現地の基礎部や架台等に室外機1を固定することができるように構成されている。ユーザによっては、建物などへの振動伝播を防ぐために、防振架台などの上に室外機1を設置することもある。
前記筐体2の正面側に設けられている前記サービスカバー2fの内側には、電気品等を収納する電気品箱9が設置されている。この電気品箱9の内部には、前記送風装置3や圧縮機6等を制御するメイン制御装置10(図3参照)が収納されている。また、前記電気品箱9の内部には、更に、前記ファンモータ3bへの電力を制御するファンコントローラ11と、前記圧縮機6への電力を制御する圧縮機コントローラ12も設けられている。前記メイン制御装置10、ファンコントローラ11、圧縮機コントローラ12には、商用電源13が供給されている。
次に、空気調和機の室外機1における制御系の構成を図3により詳細に説明する。
図3に示す前記メイン制御装置10にはマイコン(マイクロプロセッサ)が備えられており、このメイン制御装置10は、室外機1の各部位に設けられた複数の温度センサ30や圧力センサ31からの情報、空気調和機を構成する室内機(図示せず)からの各種情報などに基いて、前記圧縮機6、前記送風装置3、及び冷凍サイクルを構成している四方弁や電磁弁(何れも図示せず)等、室外機1内の様々な構成機器の制御を行う。
図3に示す前記メイン制御装置10にはマイコン(マイクロプロセッサ)が備えられており、このメイン制御装置10は、室外機1の各部位に設けられた複数の温度センサ30や圧力センサ31からの情報、空気調和機を構成する室内機(図示せず)からの各種情報などに基いて、前記圧縮機6、前記送風装置3、及び冷凍サイクルを構成している四方弁や電磁弁(何れも図示せず)等、室外機1内の様々な構成機器の制御を行う。
また、この図3に示すように、前記送風装置3は、前述したプロペラファン3a、ファンモータ3b、支持板3c、ファンコントローラ11等で構成されているが、前記ファンコントローラ11は、前記メイン制御装置10からの回転数指令に従い、前記ファンモータ3bの回転数を回転数指令に合わせるように制御を行う。
更に、前記ファンコントローラ11は、過電流などの何らかの異常を検知した場合、異常を示す信号を前記メイン制御装置10に送信する。これにより、前記メイン制御装置10は、前記圧縮機6や前述した室内機を含め、空気調和機を構成する冷凍サイクルのシステム全体を安全に停止させる。
本実施例では、前記送風装置3を制御するための前記ファンコントローラ11を、前記メイン制御装置10とは独立させてモジュール化しているが、その理由は、ファンモータ3bの駆動制御や異常判定処理を、製品固有のメイン制御装置10に組み込むことを避けるためである。
これを具体的に説明する。前記メイン制御装置10による冷凍サイクルの制御は非常に複雑であり、しかも多種多様な製品毎に仕様が異なっている。もし、前記メイン制御装置10の制御プログラムの中に、前記送風装置3の制御プログラムや、該送風装置3の異常判定のプログラムを組み込んでしまうと、室外機1の設計変更が生じた場合、全ての製品(室外機)の制御プログラムを見直す必要がでてくる。
これを回避するために、前記ファンコントローラ11を独立させて、複数の製品に対し共通のモジュール(ファンコントローラモジュール)構成とし、前記メイン制御装置10の制御プログラムには、前記ファンコントローラ11から異常を知らせる信号を受信した際の制御動作のみを記述する形態を採用している。
なお、図3において、12は前述した圧縮機コントローラであり、この圧縮機コントローラ12は前記メイン制御装置10と通信して、前記圧縮機6への電力を制御し、該圧縮機6のオンオフや、回転数を制御する。
また、図3に示すように、前記メイン制御装置10、ファンコントローラ11、圧縮機コントローラ12には、商用電源13が供給されている。
また、図3に示すように、前記メイン制御装置10、ファンコントローラ11、圧縮機コントローラ12には、商用電源13が供給されている。
図3に示す前記ファンコントローラ11の構成を、図4により詳細に説明する。
図4に示すように、送風装置3を制御するファンコントローラ11は、電力変換部14、電流検出部15、位相検出部16、脈動成分抽出部17、平均電流算出部18、電流値比算出部19及び異常判定部20を備えている。
図4に示すように、送風装置3を制御するファンコントローラ11は、電力変換部14、電流検出部15、位相検出部16、脈動成分抽出部17、平均電流算出部18、電流値比算出部19及び異常判定部20を備えている。
前記電力変換部14は、メイン制御装置10からの回転数指令に従って、前記ファンモータ3bへの出力電流を制御するもので、この電力変換部14は、例えばインバータで構成されている。前記電流検出部15は、前記電力変換部14から前記ファンモータ3bへの出力電流を検出するものである。
前記脈動成分抽出部17は、前記電流検出部15と前記位相検出部16からの情報を基に、前記電流検出部4で検出された電流値の脈動成分を抽出するものであり、この抽出された脈動成分に基づいて、前記異常判定部20は前記送風装置3の異常判定をできるように構成されている。
前記平均電流算出部(平均電流算出手段)18は、前記電流検出部4で検出された出力電流値を基に、所定の時間長さt0において検出された出力電流の平均電流値X0を算出するもので、この平均電流値X0は前記所定時間t0毎に継続して算出されるようにしている。
前記電流値比算出部19は、前記電流検出部15で検出された現時刻における瞬時電流値X1と、前記平均電流算出部18で算出された直前の平均電流値X0との比X1/X0を求めるものである。
前記異常判定部20は、前記電流値比算出部19で算出した前記電流値比X1/X0が予め定めた所定の値以上になっているか否かを判定し、所定値以上になった場合に、前記送風装置3に異常が発生したと判定するものである。例えば、プロペラファン3aに落下物が接触したような場合には検出される前記瞬時電流値X1は大きくなるので、前記電流値比X1/X0の変化を監視することにより送風装置3の異常を検出することができる。これにより、送風装置3の異常を検知し、この検知結果に基づいて送風装置3の点検、修理などを行うことにより、プロペラファン3aなどの破損を未然に防止することができる。
ここで、送風装置3の異常判定に前記電流値比を用いる理由について補足する。
前記プロペラファン3aの一部が破損しただけでも過大なアンバランスが発生する。また、前記プロペラファン3aの周速は100km/h以上に達するため、落下物等の異物が接触した時には、過大な衝撃が発生する。しかし、ファンモータ3bへの出力電流値を検出して送風装置3の異常判定を行う場合、プロペラファン3aの翼(ブレード、羽根)の一部が欠損したり、衝撃を受けた程度では、風量自体はほとんど変化しないため、ファンモータ3bの仕事量(トルク)も殆ど変化しない。結果として、ファンモータ3bへの出力電流値の大きさもほとんど変化しない。
前記プロペラファン3aの一部が破損しただけでも過大なアンバランスが発生する。また、前記プロペラファン3aの周速は100km/h以上に達するため、落下物等の異物が接触した時には、過大な衝撃が発生する。しかし、ファンモータ3bへの出力電流値を検出して送風装置3の異常判定を行う場合、プロペラファン3aの翼(ブレード、羽根)の一部が欠損したり、衝撃を受けた程度では、風量自体はほとんど変化しないため、ファンモータ3bの仕事量(トルク)も殆ど変化しない。結果として、ファンモータ3bへの出力電流値の大きさもほとんど変化しない。
一方、室外機1の現地の設置環境(ダクト有無、周辺構造物・壁面の有無など)や運転環境(外気温度、外風、降雨・降雪など)、熱交換器4への着霜状態など、送風装置3への流体的な負荷や状況は、運転の状況や現地状況によって刻々と変化する。これらの変化はファンモータ3bの仕事量(トルク)に直結するため、結果として出力電流の大きさも、状況の変化により大きく変化する。この出力電流の変化幅は、前述のプロペラファン3aの異常発生時における出力電流の変化幅よりも遥かに大きい。このため、単純に出力電流値の大きさだけでは、送風装置3に異常が発生したのか、負荷が変化しただけなのか、判別することができない。
しかし、送風装置3のプロペラファン3aに過大なアンバランスが発生したり、衝撃が作用すると、ファンモータ3b内の軸受に作用する荷重や回転慣性力などに変動が生じ、発生トルクに僅かな変動が発生する。これを図5により説明する。図5は送風装置に過渡的な異常が発生した時の経過時間に対するファンモータへの出力電流における電流波形の変化の一例を説明する線図である。
この図5の例は、回転中のプロペラファン3aの翼に落下物が接触した瞬間の、ファンモータ3bへの出力電流の電流波形を示している。この図5に示すように、正常時の平均電流は2A前後であるのに対し、異物と接触した瞬間、即ち異常時の平均電流は、短時間ではあるが、5A付近まで増加している。これらの差異を利用すれば、送風装置3(プロペラファン3a)に発生する異常の判別が可能である。しかし、前述した通り、出力電流値自体は、現地の設置環境や運転環境などにより刻々と変化するため、単純に検出された出力電流値そのものの大きさを閾値として使用することはできない。
そこで、本実施例では、正常時と異常時の出力電流値の比(前記電流値比X1/X0)を用いて、送風装置3(プロペラファン3a)の異常を判別するようにしたものである。
本実施例における異常判定方法の詳細について、図6を用いて説明する。図6はファンモータ3bへの出力電流の電流波形における所定時間長さt0毎の平均電流値X0と瞬時電流値X1について説明する線図である。
本実施例における異常判定方法の詳細について、図6を用いて説明する。図6はファンモータ3bへの出力電流の電流波形における所定時間長さt0毎の平均電流値X0と瞬時電流値X1について説明する線図である。
図4に示す前記電流検出部15で得られたファンモータ3bへの出力電流値を基に、前記平均電流算出部18において、図6に示すように所定の時間長さ(所定時間長さ)t0毎の平均電流値X0を算出する。また、前記電流値比算出部19では、現時刻の瞬時電流値X1と、前記平均電流算出部18で算出した直前の平均電流値X0とを比較する。即ち、前記電流値比X1/X0を求めて、この比が所定の値以上になっているか否かを前記異常判定部20で判定し、所定の値以上となった場合に、送風装置3(プロペラファン3a)に異常が発生したと判断する。
正常時(正常運転時)においては前記電流値比X1/X0は概ね1.0前後で推移するが、異常時(異常発生時)になると、前記比X1/X0は1.0以上となる。定常運転時であれば、正常時の電流値は安定しているため、異常が発生する直前までの平均電流値X0と、異常が発生したときの瞬時電流値X1との比X1/X0は大きくなる。従って、前記比X1/X0の変化を監視し、予め定めた所定値以上になったときに異常と判定すれば、仮に現地の設置環境が特異な環境であったり、運転環境が変化することにより負荷が変化した場合でも、確実に送風装置3の異常を検知することが可能となる。
このように、本実施例1によれば、電流検出部15で検出された出力電流の所定時間長さt0毎の平均電流値X0を算出する平均電流算出部(平均電流算出手段)18と、前記電流検出部15で検出された出力電流の瞬時電流値X1を検出する瞬時電流検出手段(本実施例では電流検出部15で検出された瞬時電流値を使用する)と、前記平均電流値X0と前記瞬時電流値X1を比較して前記送風装置3の異常を判断する異常判定部20を備えているので、プロペラファン3aを備える送風装置3の異常検知を安価に実現することができる。また、前記送風装置3の異常を早期に検知できるので、プロペラファン3aなどの送風装置3の破損も未然に防止することができる効果が得られる。
本発明における空気調和機の室外機の実施例2を図7により説明する。図7はファンモータへの出力電流の電流波形における所定時間長さt0毎の平均電流値X0と瞬時平均電流値Xaについて説明する線図である。なお、上述した実施例1で説明した図1〜図4については本実施例2でも同様であるので、それらの説明については省略する。
上記実施例1では、図6で説明したように、前記電流値比算出部19(図4参照)では、現時刻の瞬時電流値X1と、前記平均電流算出部18(図4参照)で算出した直前の平均電流値X0とを比較して異常発生の有無を判定する例を説明した。これに対し、本実施例2は、平均電流値X0を算出する所定時間長さをt0とする点では実施例1と同様であるが、現時刻の瞬時電流値X1に代えて瞬時平均電流値Xaを求めて前記平均電流値X0と比較する点が上記実施例1とは異なっている。即ち、本実施例では、図7に示すように、現在から短い所定時間遡った時間から現時刻に至るまでの一定時間長さt1における電流値の平均である瞬時平均電流値Xaを求めるようにしている。
前記瞬時平均電流値Xaを求めるための前記一定時間長さt1は、前記平均電流値X0を算出するための所定時間長さt0よりも短い時間(t0>t1)とする。なお、平均電流値X0を算出する前記時間長さt0はできるだけ長くすることで、過渡的な外乱の影響を受け難くすることができる。一方、異常発生時の出力電流値の変動は瞬間的な変動であることが多いため、前記瞬時平均電流値Xaを求めるための前記一定時間長さt1を長くしすぎると、前記平均電流値X0との差が小さくなってしまう。好ましくは、前記時間長さt0は数秒から数十秒とし、前記一定時間長さt1は前記時間長さt0の100分の1程度の長さにすると良い。
また、前記平均電流値X0を求めるための前記時間長さt0は、図6で説明した例では、一定時間t0経過毎に平均電流値X0を算出するようにしているが、本実施例2では、時間経過に対して、図7に示すように、逐次最新の時間長さt0における平均電流値X0を求めるようにしている。従って、現時刻に近い最新の平均電流値X0と前記瞬時平均電流値Xaとを比較することができ、異常判定の精度を向上できる。
なお、本実施例2において、前記電流検出部15で検出された出力電流の所定時間長さt0毎の平均電流値X0は、前記平均電流算出部18で算出するが、前記電流検出部15で検出された出力電流であって前記所定時間長さt0よりも短い時間t1における前記瞬時平均電流値Xaについても、本実施例では、前記平均電流算出部18で算出するようにしている。即ち、前記平均電流算出部18は、本実施例では、平均電流算出手段と瞬時平均電流算出手段を兼ねている。また、本実施例2では、前記平均電流値X0と前記瞬時平均電流値Xaを比較して前記送風装置3の異常を、上記実施例1と同様に、異常判定部20(図4参照)で判定するようにしている。
以上説明した本実施例2においても、前述した実施例1と同様の効果が得ることができる。また、本実施例2では、前記平均電流値X0と前記瞬時平均電流値Xaを比較して前記送風装置3の異常を判断するようにしているので、前記瞬時平均電流値Xaは瞬時電流値X1に比べ過渡的な外乱の影響を受け難くすることができ、異常発生時の検知精度をより向上することができる。
本発明における空気調和機の室外機の実施例3を図8により説明する。図8はファンモータへの出力電流の電流波形における平均電流値X0と瞬時電流値X1を示す線図で、プロペラファンに異常が発生している場合の電流波形の変化を示す図である。なお、上述した実施例1で説明した図1〜図4については本実施例3でも同様であるので、それらの説明については省略する。
図8に示す電流波形では、瞬時電流値X1が平均電流値X0に対して大きくなっている部分、即ち電流値比X1/X0が所定値以上となっている部分が、1/(N×Z)の周期(発生間隔)で出現している様子を示している。なお、Nはプロペラファン3a(図4等参照)の回転数、Zはプロペラファン3aの翼枚数(羽根枚数)である。
冬季における降雨や降雪時には、図1に示す室外機1の吹出口21や保護網22の周辺に積雪やつららが成長することがある。熱交換器4は、霜の付着に対して必要に応じ除霜制御(除霜運転)が行われるが、前記吹出口21周りの雪や氷は成長を続ける。このため過酷な環境では、プロペラファン3aの周りの成長した氷やつららなどが、回転中のプロペラファン3aに接触することがある。前記氷やつららなどの接触に対してある程度までは耐えられるように、前記プロペラファン3aは強度設計されているが、前記接触状態が長時間続くと、いずれは破損に至る可能性が大きくなる。
図8は、前記氷やつららなどの異物が前記プロペラファン3aに接触する状況下で運転されたときの電流波形である。異物との接触は、プロペラファン3aが1回転する毎に翼(羽根)の枚数分であるZ回だけ生じる。従って、回転数Nにおける接触の周期は1/(N×Z)となる。そこで、前記比X1/X0の極大値が1/(N×Z)の周期で発生している場合は、プロペラファン3aが何らかの異物と接触している可能性が高いことがわかる。
そこで、本実施例では、前記比X1/X0が所定値以上となる発生間隔が、前記プロペラファン3aの回転数Nとその翼枚数Zとの積の逆数1/(N×Z)である場合、前記プロペラファン3aに異常が発生したと判断し、送風装置3の動作を停止させるように構成している。これにより、プロペラファン3aの破損を未然に防止することができる。
なお、本実施例では前記平均電流値X0と前記瞬時電流値X1との比を用いて判定するようにした例を説明したが、上記実施例2で説明した瞬時平均電流値Xaを用い、前記平均電流値X0と前記瞬時平均電流値Xaとの比を用いて判定するようにすれば、過渡的な外乱の影響を受け難くして、より精度良く異常を検知でき、冗長性も確保することが可能となる。
また、異物のプロペラファン3aへの最初の接触を検知した時点から、診断に用いる正常時の平均電流値X0は更新せずに保持させた方が望ましい。
また、異物のプロペラファン3aへの最初の接触を検知した時点から、診断に用いる正常時の平均電流値X0は更新せずに保持させた方が望ましい。
本発明における空気調和機の室外機の実施例4を図9及び図10を用いて説明する。図9はファンモータ3bへの出力電流の電流波形における平均電流値X0と瞬時電流値X1を示す線図で、プロペラファン3aに異常が発生している場合で回転数が低い場合の電流波形の変化を説明する図である。図10は本実施例4の効果について説明する図で、原波形とバンドパスフィルタを用いた場合の波形を比較して示す線図である。なお、上述した実施例1で説明した図1〜図4については本実施例4でも同様であるので、それらの説明については省略する。
上記実施例3で説明したように、プロペラファン3aが回転中に氷やつららなどの異物との接触が生じている間は、プロペラファン3aの回転数Nと翼枚数Zで定まる周期(1/(N×Z))で接触が発生する。しかし、この接触の程度が軽度の場合、或いは前記回転数Nが低い場合、前記接触による衝撃力も小さくなる。
このため、前記瞬時電流値X1が前記平均電流値X0に対して大きくなっている部分、即ち電流値比X1/X0が小さくなり、異常判定の判別が難しくなる。逆に、前記回転数Nが高い場合にも、前記瞬時電流値X1が前記平均電流値X0に対して大きくなっている部分の発生間隔が短くなるため、衝撃時の電流波形が連続的に連なってしまい、異常判定の判別がやはり難しくなる。
そこで、本実施例4では、図9に示すような電流波形から、N×Z成分の周波数のみを抽出するようにしたものである。即ち、本実施例では、図4に示す電流検出部15で検出された出力電流に対して、プロペラファン3aの翼枚数Zと回転数Nとの積(N×Z)の周波数成分のみを抽出する信号処理手段(図示せず)を備える。そして、前記(N×Z)の周波数成分における前記瞬時電流値X1または上記実施例3で説明した前記瞬時平均電流値Xaの前記平均電流値X0に対する比X1/X0またはXa/X0が所定値以上となった場合に、前記プロペラファン3aに異常が発生したと判断する。
図9に示すような電流波形から、前記(N×Z)の周波数成分のみを抽出する前記信号処理手段としては、例えばバンドパスフィルタやFFT演算などがあり、これらの信号処理手段を用いることにより、特定の周波数(N×Z)成分のみを抽出することができる。
図10は、上述したように、原波形とバンドパスフィルタを用いた場合の波形を比較して示す線図である。上述した実施例1〜3では、出力電流の原波形から、前記電流値比X1/X0またはXa/X0を算出するようにしているため、これらの比は図10から小さくなる。即ち、図10のAに示すように、原波形では、平均電流値X0と瞬時電流値X1との差が小さく、従って前記比X1/X0(またはXa/X0)は小さな値となる。このため、接触の程度が軽度の場合や前記回転数Nが低い場合、或いは前記回転数Nが逆に高い場合などでは異常発生の判断が難しくなる。
これに対し、本実施例4では、図10のBに示すように、例えばバンドパスフィルタを用いることにより、正常時の(N×Z)周波数成分の平均電流値X0は非常に小さくなるので、この平均電流値X0と瞬時電流値X1(または瞬時平均電流値Xa)との差は格段に大きくなり、前記比X1/X0(またはXa/X0)も大きな値となる。従って、本実施例によれば、接触の程度が軽度の場合や回転数Nが低い場合、或いは回転数Nが逆に高い場合などでも、異常発生の判断が容易になるという効果が得られる。
本実施例4によれば、上述した実施例1や3と同様の効果を得ることができると共に、信号処理手段を用いて特定の周波数(N×Z)成分のみを抽出するようにしているので、正常時と異常時の電流値の差が格段に大きくなり、それらの差が明確になるので、より精度良く且つ容易に異常の判定をすることが可能となる。
なお、前記プロペラファン3aの破損により、翼の破片が飛散したり、過大なアンバランスが生じてプロペラファン3aやファンモータ3bが支持板3cから脱落し、それらが熱交換器4や冷媒配管に当って損傷をもたらすと、冷媒漏洩も引き起こす可能性がある。冷媒漏洩が発生すると、冷媒の種類によってはオゾン層破壊の問題や、地球温暖化の一要因となり、環境問題となる可能性がある。また、熱交換器4などが損傷すると、その室外機の復旧作業も大掛かりなものとなり、多大な損害を受けることになる。
更に、前記冷媒として、微燃性或いは可燃性冷媒を使用する場合には、冷媒漏洩による発火のリスクも加わるため、冷媒漏洩に対するリスクは、不燃性冷媒を用いる場合よりも、はるかに高くなる。微燃性を有する冷媒としては、R32、R1234yf、R1234ze(E)などが挙げられる。
上記の各問題に対して、上述した本発明の各実施例を用いることにより、プロペラファン3aなど送風装置3に異常が発生するとそれを早期に検出することができるので、プロペラファン3aの破損などを未然に防止することが可能となり、上記各問題の発生を抑制することができる。特に、空気調和機の冷媒として微燃性または可燃性冷媒を用いる場合には本発明の上述した各実施例は特に有効である。
以上述べたように、本発明の各実施例によれば、プロペラファンを備える送風装置の異常検知を安価に実現することができると共に、プロペラファンなど送風装置の破損も未然に防止することが可能な空気調和機の室外機を得ることができる効果が得られる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記実施例では室外機として上吹き出しタイプの室外機に本発明を適用した例を説明したが、本発明は、上吹き出しタイプの室外機に限定されるものではなく、横吹き出しタイプの室外機にも同様に適用できるものである。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。更に、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。更に、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1:室外機、2:筐体、2a:上面カバー、2c:側面カバー、2d:底板、
2e:脚部、2b:正面カバー、2f:サービスカバー、2g:正面ステー、
3:送風装置、3a:プロペラファン、3b:ファンモータ、3c:支持板、
4:熱交換器、5:吸込口、6:圧縮機、7:アキュームレータ、8:レシーバ、
9:電気箱、10:メイン制御装置、11:ファンコントローラ、
12:圧縮機コントローラ、13:商用電源、
14:電力変換部、15:電流検出部(瞬時電流検出手段)、16:位相検出部、
17:脈動成分抽出部、
18:平均電流算出部(平均電流算出手段、瞬時平均電流算出手段)、
19:電流値比算出部(電流値比算出手段)、20:異常判定部、
21:吹出口、22:保護網、30:温度センサ、31:圧力センサ。
2e:脚部、2b:正面カバー、2f:サービスカバー、2g:正面ステー、
3:送風装置、3a:プロペラファン、3b:ファンモータ、3c:支持板、
4:熱交換器、5:吸込口、6:圧縮機、7:アキュームレータ、8:レシーバ、
9:電気箱、10:メイン制御装置、11:ファンコントローラ、
12:圧縮機コントローラ、13:商用電源、
14:電力変換部、15:電流検出部(瞬時電流検出手段)、16:位相検出部、
17:脈動成分抽出部、
18:平均電流算出部(平均電流算出手段、瞬時平均電流算出手段)、
19:電流値比算出部(電流値比算出手段)、20:異常判定部、
21:吹出口、22:保護網、30:温度センサ、31:圧力センサ。
Claims (10)
- 室外側熱交換器、この室外側熱交換器に送風するプロペラファンと該プロペラファンを駆動するファンモータ備える送風装置、前記ファンモータへの電力を制御する電力変換部、及びこの電力変換部から前記ファンモータへの出力電流を検出する電流検出部を備えた空気調和機の室外機において、
前記電流検出部で検出された出力電流の所定時間長さ毎の平均電流値を算出すると共に、前記電流検出部で検出された出力電流の瞬時電流値を検出し、前記平均電流値と前記瞬時電流値を比較して前記送風装置の異常を判断する
ことを特徴とする空気調和機の室外機。 - 室外側熱交換器、この室外側熱交換器に送風するプロペラファンと該プロペラファンを駆動するファンモータ備える送風装置、前記ファンモータへの電力を制御する電力変換部、及びこの電力変換部から前記ファンモータへの出力電流を検出する電流検出部を備えた空気調和機の室外機において、
前記電流検出部で検出された出力電流の所定時間長さ毎の平均電流値を算出する平均電流算出手段と、
前記電流検出部で検出された出力電流の瞬時電流値を検出する瞬時電流検出手段と、
前記平均電流値と前記瞬時電流値を比較して前記送風装置の異常を判断する異常判定部を備えている
ことを特徴とする空気調和機の室外機。 - 室外側熱交換器、この室外側熱交換器に送風するプロペラファンと該プロペラファンを駆動するファンモータ備える送風装置、前記ファンモータへの電力を制御する電力変換部、及びこの電力変換部から前記ファンモータへの出力電流を検出する電流検出部を備えた空気調和機の室外機において、
前記電流検出部で検出された出力電流の所定時間長さ毎の平均電流値を算出する平均電流算出手段と、
前記電流検出部で検出された出力電流であって前記所定時間長さよりも短い時間長さにおける瞬時平均電流値を算出する瞬時平均電流算出手段と、
前記平均電流値と前記瞬時平均電流値を比較して前記送風装置の異常を判断する異常判定部を備えている
ことを特徴とする空気調和機の室外機。 - 請求項1または2に記載の空気調和機の室外機において、
前記電流検出部で検出された出力電流の前記瞬時電流値をX1とし、その瞬時電流値X1が検出される直前に算出された前記平均電流値をX0としたとき、これらの比X1/X0が所定値以上になった場合に、前記送風装置に異常が発生したと判断することを特徴とする空気調和機の室外機。 - 請求項3に記載の空気調和機の室外機において、
前記瞬時平均電流算出手段で算出された前記瞬時平均電流値をXaとし、その瞬時平均電流値Xaが算出される直前に算出された前記平均電流値をX0としたとき、これらの比Xa/X0が所定値以上になった場合に、前記送風装置に異常が発生したと判断することを特徴とする空気調和機の室外機。 - 請求項4に記載の空気調和機の室外機において、
前記比X1/X0が所定値以上となる発生間隔が、前記プロペラファンの回転数Nとその翼枚数Zとの積の逆数1/(N×Z)である場合、前記プロペラファンに異常が発生したと判断することを特徴とする空気調和機の室外機。 - 請求項5に記載の空気調和機の室外機において、
前記比Xa/X0が所定値以上となる発生間隔が、前記プロペラファンの翼枚数Zと回転数Nとの積の逆数1/(N×Z)であった場合に、前記プロペラファンに異常が発生したと判断することを特徴とする空気調和機の室外機。 - 請求項6または7に記載の空気調和機の室外機において、
前記電流検出部で検出された出力電流に対して、前記プロペラファンの翼枚数Zと回転数Nとの積(N×Z)の周波数成分のみを抽出する信号処理手段を備え、
前記(N×Z)の周波数成分における前記瞬時電流値X1または前記瞬時平均電流値Xaの前記平均電流値X0に対する比X1/X0またはXa/X0が所定値以上となった場合に、前記プロペラファンに異常が発生したと判断することを特徴とする空気調和機の室外機。 - 請求項8に記載の空気調和機の室外機において、
前記信号処理手段は、バンドパスフィルタもしくはFFT演算部であることを特徴とする空気調和機の室外機。 - 請求項1〜9の何れか1項に記載の空気調和機の室外機において、
空気調和機に使用される冷媒は、微燃性または可燃性を有する冷媒であることを特徴とする空気調和機の室外機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014106859A JP2015222151A (ja) | 2014-05-23 | 2014-05-23 | 空気調和機の室外機 |
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JP2014106859A JP2015222151A (ja) | 2014-05-23 | 2014-05-23 | 空気調和機の室外機 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2014
- 2014-05-23 JP JP2014106859A patent/JP2015222151A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112752938B (zh) * | 2018-09-28 | 2022-08-30 | 大金工业株式会社 | 制冷剂泄漏判定装置、包括该制冷剂泄漏判定装置的冷冻装置及制冷剂泄漏判定方法 |
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