JP2015222144A - ヒートモジュール - Google Patents

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Taketo Tamaoka
健人 玉岡
福島 和彦
Kazuhiko Fukushima
和彦 福島
康司 畑中
Koji Hatanaka
康司 畑中
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Abstract

【課題】ヒートパイプから強制冷却対象であるヒートシンクもしくはハウジングに対する熱伝達効率を向上させることを提供する。【解決手段】ヒートモジュール100であって、ファン1とヒートパイプ5とを有し、ファンはインペラ4とモータ2と、ハウジングとを有し、ハウジングは、排気口36と、ヒートシンク34と、側壁部33と、ヒートパイプが熱的に接触する接触部37とを有し、ハウジングは、平面視において排気口および側壁部で囲われる領域に位置し、接触部は、少なくとも一部が金属製であり、複数のフィンの配列方向に沿って延び、平面視においてヒートシンクと重なり、ヒートパイプとハウジングの接触部を除く領域との両方に熱的に接触される熱拡散性部材7を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、ヒートモジュールに関し、ヒートモジュールは、好ましくは、PC(パーソナルコンピュータ)等の電子機器に搭載される。
ノート型PC等の小型かつ高性能な電子機器では、筐体内部のCPU等における発熱量が多い。したがって、発熱対策が重要となる。発熱対策の一手法として、送風ファンを筐体内部に設け、熱の排出が行われる。
例えば、特開2009−150561号公報には、異なる発熱量の複数のヒートパイプの配置を工夫することによって調整して放熱するヒートシンクが開示されている。当該ヒートシンクでは、複数本のヒートパイプからなる第1のヒートパイプ3−1、3−2、少なくとも1本のヒートパイプからなる第2のヒートパイプ5と、並列配置された複数枚のフィン6とを備えている。複数本のヒートパイプからなる第1のヒートパイプ3−1、3−2のうちの主力のヒートパイプの一方の端部が複数枚のフィン6の全てに熱的に接触し、少なくとも1本のヒートパイプからなる第2のヒートパイプ5の一方の端部が複数枚のフィン6の一部のみに熱的に接触している。
特開2009−150561号公報
ところで、特許文献1のヒートシンクでは、ヒートパイプ13がフィン群の少なくとも一部を横断するように配置接続されている。フィン群は、ファン18によって冷却風が供給され、強制冷却が行われる。この際、フィン群は、放熱されることでヒートパイプ13を通じて更に熱が伝達される。この作用により、熱源の放熱が可能となる。つまり、フィン群にファン18によって強制冷却される度合が高まれば、熱源の放熱の度合が高まることになる。一方、放熱対象となるフィン群は、その一部がヒートパイプ13と熱的に接触しているのみであり、ヒートパイプ13からの熱伝達効率が高くない。つまりフィン群を強制冷却したとしても熱抵抗が高くなってしまう。換言すると、フィン群の全ての領域を有効活用できていない。また、ヒートパイプ13が接続される金属板材19も、ファン18による強制冷却対象であり、ヒートパイプとの接触が一部であり、熱伝達効率が高くない。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、ヒートパイプから強制冷却対象であるヒートシンクもしくはハウジングに対する熱伝達効率を向上させることを目的としている。
ヒートモジュールは、ファンと、一端が熱源に熱的に接触し、他端がファンに熱的に接触するヒートパイプと、を有し、ファンは、上下方向に延びる中心軸周りに周方向に配置される複数の羽根を有するインペラと、インペラを回転させるモータと、インペラおよびモータを収納するハウジングと、を有し、ハウジングは、径方向外方に向けて貫通する排気口と、排気口に沿って配列される複数のフィンを有するヒートシンクと、インペラの外周を覆う側壁部と、ヒートパイプが熱的に接触する接触部と、を有し、ハウジングは、平面視において排気口および側壁部で囲われる領域に位置し、接触部は、少なくとも一部が金属製であり、複数のフィンの配列方向に沿って延び、平面視においてヒートシンクと重なり、ヒートパイプとハウジングの接触部を除く領域との両方に熱的に接触される熱拡散性部材を有する、ヒートモジュール。
本発明では、熱源からファンによる強制冷却対象(ヒートシンクもしくはハウジング)までの熱抵抗を小さくすることができる。
図1は、第1実施形態に係るヒートモジュールの断面図である。 図2は、第1実施形態に係るヒートモジュールの上面図である。 図3は、第1実施形態に係るヒートシンク近傍の拡大図である。 図4は、第2実施形態に係るヒートモジュールの下面図である。 図5は、第3実施形態に係るヒートモジュールの平面図である。 図6は、第4実施形態に係るヒートモジュールの平面図である。
本明細書では、図1中におけるヒートモジュール100のファン1の中心軸に平行な軸方向の上側を単に「上側」と呼び、下側を単に「下側」と呼ぶ。本明細書における上下方向は、実際の機器に組み込まれたときの上下方向を示すものではない。また、中心軸を中心とする周方向を、単に「周方向」と呼び、中心軸を中心とする径方向を、単に「径方向」と呼ぶ。
図1は、本発明の例示的な第1の実施形態に係るヒートモジュール100の断面図である。図2は、本発明の例示的な第1の実施形態に係るヒートモジュール100の上面図である。ヒートモジュール100は、所定の方向に送風するファン1と、一端が熱源6に熱的に接触し、他端がファン1に熱的に接触するヒートパイプ5を有する。ファン1は、遠心ファンである。ヒートモジュール100は、例えば、ノート型パーソナルコンピュータ(以下、「ノート型PC」という。)に搭載され、ノート型PCの筐体内部の機器の冷却に利用される。
ファン1は、モータ2と、ハウジング3と、インペラ4と、を含む。ファン1は、モータ2と、ハウジング3と、インペラ4と、を含む。インペラ4は、上下方向に延びる中心軸J1周りに周方向に配置される複数の翼41を有する。モータ2は、インペラ4を中心軸J1回りに回転する。ハウジング3は、モータ2およびインペラ4を収納する。
モータ2は、アウターロータ型である。モータ2は、固定組立体である静止部21と、回転組立体である回転部22と、軸受であるスリーブ23と、を含む。スリーブ23は、中心軸J1を中心とする略円筒状である。回転部22は、スリーブ23により、中心軸J1を中心として静止部21に対して回転可能に支持される。
静止部21は、ステータ210と、軸受保持部24と、を含む。軸受保持部24は、スリーブ23を収容する。軸受保持部24は、中心軸J1を中心とする略円筒状であり、樹脂により形成される。軸受保持部24は、後述する下プレート部32のおよそ中央から上向きに突出する。軸受保持部24は、下プレート部32に設けられた孔部(図示省略)に固定される。軸受保持部24の下端部と、孔部(図示省略)の周囲の部位とは、インサート成型により締結される。
ステータ210は、中心軸J1を中心とする環状であり、軸受保持部24の外側面に取り付けられる。ステータ210は、ステータコア(図示省略)と、複数のコイル(図示省略)と、を含む。
回転部22は、シャフト221と、ロータマグネット223と、カップ224と、を含む。カップ224は、中心軸J1を中心とする有蓋略円筒状であり、下側に向かって開口する。シャフト221は、中心軸J1を中心として配置され、上端部がカップ224に固定される。ロータマグネット223は、中心軸J1を中心とする略円筒状であり、ヨーク222の内側面に固定される。
シャフト221は、スリーブ23に挿入される。スリーブ23は、含油性の多孔質金属体により形成され、軸受保持部24に挿入されて固定される。なお、軸受機構として、例えば、ボール軸受が利用されてもよい。
ハウジング3は、上プレート部31と、下プレート部32と、側壁部33と、ヒートシンク34とを含む。上プレート部31は、インペラ4の上側を覆う。下プレート部32は、インペラ4の下側を覆う。下プレート部32は、モータ部2が支持する。側壁部33は、インペラ4の側方を覆う。上プレート部31、側壁部33および下プレート部32により、インペラ4を囲む風洞部(図示省略)が構成される。
上プレート部31および下プレート部32は、アルミニウム合金もしくはステンレス鋼等の金属により、薄板状に形成される。側壁部33は、アルミニウム合金のダイカストまたは樹脂により成型される。側壁部33の下端部と下プレート部32の周縁部とは、ねじ留め等により締結される。上プレート部31は、側壁部33の上端部にかしめ等により固定される。上プレート部31は吸気口35を含む。吸気口35は、インペラ4の上方に位置する。上プレート部31、側壁部33および下プレート部32により、インペラ4の側方に排気口36が構成される。排気口36は、ハウジング3を径方向外方に向けて貫通する。ハウジング3の上プレート部31の上面には、後述するヒートパイプ5が取り付けられており、当該取付箇所はヒートパイプ5と熱的に接触する接触部37である。接触部37は、少なくとも一部が金属で形成されている。接触部37は、平面視においてヒートシンク34と重なっている。
ヒートシンク34は、複数のフィン341から構成される。複数のフィン341は、例えば、上面部、垂直面部および底面部からなる概ねコの字形の放熱フィンを複数並列配置して形成されている。並列配置されて形成された放熱フィンによって、上面部、底面部、垂直面部および隣接する垂直面部から断面矩形の通路が形成される。ファン1によって生じた風は、上述した通路を通過する。複数のフィン341の径方向外端、上プレート部31および下プレート部32によって、排気口36が構成される。また、ハウジング3の接触部37は、複数のフィン341の配列方向に沿って延びている。
インペラ4は、複数の翼41を含む。複数の翼41は、カップ224の外側にて、中心軸J1を中心として環状に配列される。各翼41の径方向内側の端部は、カップ224の外側面に固定される。静止部21に電流が供給されることにより、ロータマグネット223とステータ210との間に、中心軸J1を中心とするトルクが発生する。これにより、インペラ4が、中心軸J1を中心として回転部22と共に回転する。インペラ4の回転により、吸気口35からハウジング3内へと空気が吸引され、排気口36から送出される。
図2は、本発明の例示的な第1の実施形態に係るヒートモジュール100の上面図である。ファン1の回転方向は図中に矢印で示している。ヒートパイプ5は、その一端が熱源6に熱的に接触し、他端がファン1に熱的に接触している。ヒートパイプ5は、断面が扁平形状である。ヒートパイプ5の他端は、ハウジング3の上プレート部31の上面において、排気口36に沿って取り付けられている。図3は、第1実施形態に係るヒートシンク近傍の拡大図である。図3に示すようにヒートパイプ5の他端は、上プレート部31を介して、ヒートシンク34と熱的に接触している。換言すると、平面視において、ヒートパイプ5は、ヒートシンク34と重なっている。なお、図2には1本のヒートパイプが熱的に接続されているが、2本のヒートパイプを所定の間隙で並列配置し、平面視において、一方のヒートパイプがヒートシンク34と重なって熱的に接触し、他方のヒートパイプは上プレート部31と重なって熱的に接触されていてもよい。
熱拡散性部材7は、ヒートパイプ5とハウジング3の接触部37を除く領域との両方に熱的に接触している。熱拡散性部材7が、接触部37においてヒートパイプ5とハウジング3とに接触する構成では、軸方向においてヒートパイプ5と熱拡散性部材7とが重なって配置されるため、ヒートモジュール100の軸方向厚みが厚くなってしまう。熱拡散性部材7は、ヒートパイプ5の側面と熱的に接触している。また、熱拡散性部材7は、ハウジング3の上プレート部31に熱的に接触している。上プレート部31には、ヒートパイプ5が熱的に接触する接触部37が形成されており、熱拡散性部材7は接触部37を除く箇所で熱的に接触している。なお、熱拡散性部材7は、特に平面状に熱の拡散を促進させる部材であって、熱伝導性を有する銅箔や板状の銅、アルミニウム箔等の金属シート、グラファイトシート、および窒化ホウ素シート等の高熱伝導セラミックシート等を用いて形成することができる。本実施形態では、熱拡散性グラファイトシートが用いられている。なお、板状の銅を上プレート部31に固定する際は、半田により固定されてもよい。
このような構成とすることで、熱源6で発生した熱は、ヒートパイプ5を経由してハウジング3に熱伝達される。この際にヒートパイプ5は、排気口36付近において、排気口36に向けた空気流路を横断して配置される。つまり、ヒートパイプ5は、風速が比較的速い領域に配置される。風速が比較的速い領域においては、ハウジング3は他の領域と比較してより強制冷却が行われる。ハウジング3が強制冷却されると、ヒートパイプ5から更に熱がハウジング3に供給され、熱源6の温度が低下する。ハウジング3の内側は、空気流路となっており、風速の高低に関わらず、強制冷却が行われている。一方で、ヒートパイプ5から伝達された熱は、ヒートパイプ5とハウジング3とが接触している箇所のみを経由しており、熱伝達の効率が悪い。このような構成を採用することにより、ヒートパイプ5から熱拡散性部材7(熱拡散性グラファイトシート)を経由してハウジング3に熱伝達される経路が確保され、強制冷却されたハウジング3の多くの領域に熱を伝達することが可能となる。つまり、熱源6からハウジング3までの熱抵抗を小さくすることが可能となる。
熱拡散性部材7の配置について、詳述する。熱拡散性部材7は、吸気口35より外側でかつ、排気口36および側壁部33で囲われる領域よりも内側に位置している。また、熱拡散性部材7は、空気流路と軸方向において重なる位置に配置される。空気流路は、ハウジング3を強制冷却する効果が他の領域よりも高いため、熱拡散部性部材7にて熱源6からの熱伝達を効率よく行うことができる。熱拡散性部材7は、使用量が多くなればなるほど、コストが高くなる一方、冷却特性の向上は微増である。本構成を採用することにより、熱拡散性部材7は、最小限の使用量で、冷却特性を向上させることが可能である。
熱拡散性部材7の一端は、ヒートパイプ5と接触しており、熱拡散性部材7の他端はハウジング3と接触しており、熱拡散性部材7の一端は、ヒートパイプ5の幅方向中央よりも他端側に位置する。このような構成とすることで、ヒートパイプ5の断面形状が円形の場合には、軸方向においてヒートパイプ5から熱拡散性部材7がはみ出すことがない。また、ヒートパイプ5の断面形状が楕円形の場合には、軸方向においてヒートパイプ5から熱拡散性部材7がはみ出す量を抑制できる。ヒートパイプ5の断面形状が、上端面および下端面がフラットで、幅方向の両側面が湾曲形状の場合、熱拡散性部材7の一端が上端面に接触せず、側面のみに接触しているのが好ましい。この場合においては、軸方向においてヒートパイプ5から熱拡散性部材7がはみ出す量を抑制できる。つまり、ヒートパイプ5の断面形状は種々様々であるが、熱拡散性部材7の一端がヒートパイプ5の幅方向の側面に接触してるのが望ましい。
熱拡散性部材7の軸方向における接触部37からの距離は、ヒートパイプ5の軸方向における接触部37からの距離よりも小さい。PC(パーソナルコンピュータ)等の電子機器の薄型化が進んでいる昨今において、ヒートモジュール100も薄型化が要求されている。ヒートモジュール100の冷却特性は、熱源6からハウジング3までの熱伝達特性の向上と、ファン1による風量特性の向上の両方のバランスが求められる。ヒートパイプ5は、太ければ太いほど熱伝達特性が高くなる。一方で、ヒートパイプ5が太くなると、ヒートシンク34の軸方向寸法が小さくなり、放熱面積が小さくなる。また、ヒートパイプ5の配置によっては、ファン1の羽根41の軸方向長さが小さくなったり、ファン1の風洞部が小さくなる。つまり、ファン1の風量が低下する。ヒートパイプ5は内部に作動液を充填させる必要があり、一定の厚みが必要となる。一方で、熱拡散性部材7は、材料物性による伝熱作用を得るものであり、薄型化が容易となる。ヒートパイプ5の軸方向の厚みを熱拡散性部材7よりも厚くすることで、ヒートパイプ5を用いて効果的に熱伝達することが可能となる。つまり、ヒートパイプ5から熱拡散性部材7が軸方向にはみ出さないことで、ヒートパイプ5がファン1の軸方向寸法を阻害しないもしくは阻害を最小限にとどめることができる。よって、ヒートパイプ5が、ヒートシンク34やファン1に与える悪影響を低減することができ、熱伝達特性と風量特性をバランスし冷却特性が向上できると共に、ヒートモジュール100の薄型化を実現可能としている。
ヒートパイプ5は、ハウジング3の外形に対して径方向外方に配置される外方部51と、ハウジング3の外形に対して径方向内方に配置される内方部52と、を有し、内方部52のうち、径方向外方の領域において、熱拡散性部材7が接触している。ヒートパイプ5の内方部52のうち径方向外方の領域は、ファン1においては、風洞部のうち風速の速い領域もしくは排気口36に該当する。よって、ハウジング3は、強制冷却されやすい領域であるため、当該領域において熱拡散性部材7がヒートパイプ5とハウジング3に接触していることで、熱源6の冷却効率が高くなる。
内方部52は、湾曲部53を有し、湾曲部53は、熱拡散性部材7と熱的に接触される。ヒートパイプ5の構造は、中空管と、管内に配される毛細管構造体と、管内に作動液が充填されている。ヒートパイプ5は、加工当初において直線の棒状であるが、加工により曲げられ、湾曲部53が形成される。曲げ加工によって、中空管の内周面と外周面が共に変形する。これにより内部の毛細管構造体が湾曲部53において隙間が狭くなってしまう。よって、作動流体が他の部位と比較して移動しにくくなる。つまり、湾曲部53が熱伝達のボトルネックになることによって、湾曲部53よりも他端側が、熱伝達されにくい状態になる。湾曲部53が熱拡散部材と接触することにより、湾曲部53が放熱される。よって、ヒートパイプ5の湾曲部53より一端側の領域において熱伝達効率が向上される。
熱拡散性部材7は、ヒートパイプ5との接触面積よりもハウジング3との接触面積の方が大きい。熱拡散性部材7は、ハウジング3への熱伝達領域を拡大することが主たる目的である。ヒートパイプ5は、円形もしくは、楕円形であり、一方ハウジング3のヒートパイプ5接触部37は、ヒートパイプ5側面と接触していないもしくは接触しにくい。熱拡散性部材7が、ヒートパイプ5とハウジング3とのそれぞれに接触することにより、ヒートパイプ5からの熱伝達経路を確保するだけでなく、ハウジング3の広範囲に熱伝達することが可能になる。つまり、強制冷却された広い領域に熱が伝達され、熱源6からハウジング3までの熱抵抗を小さくすることができる。
熱拡散性部材7は、インペラ4の径方向外方において中心軸J1を中心とする周方向に沿って延びる。ファン1は、回転することで、径方向外方に向けて羽根41の接線方向性分と空気に与えられる遠心方向性分のベクトルの和の方向に空気が流れる。これらの空気流は、ハウジング3内部において周方向に流れる。また、羽根41の径方向外方が空気流路になり、遠心力の影響もあり、径方向外方の流路の方が内方の流路よりも流速が速い。ハウジング3は、流速の速い領域においてより強制冷却される。よって、インペラ4の径方向外方において、周方向に沿って熱拡散性部材7が延びて配置されることによって、より強制冷却される領域に熱を伝達させることができる。
熱拡散性部材7は、ヒートパイプ5よりも回転方向上流側に位置する。空気流は、ヒートパイプ5から熱伝達されることで、ヒートパイプ5の回転方向下流側においては温度が上昇する。つまり、ヒートパイプ5よりも回転方向上流側は、下流側と比較して空気流の温度が低い。空気流の温度が低い方が強制冷却の効果が高くなるため、当該構成により、熱源6の熱が効率的に冷却される。
図4は、本発明の例示的な第2の実施形態に係るヒートモジュール100Aの平面図である。第2実施形態の基本的な構成は、第1実施形態のヒートモジュール100と同じである。第2の実施形態に関する説明は、第1の実施形態と異なる箇所のみとする。第1の実施形態では、ヒートパイプ5の他端がハウジング3の上プレート部31に接触する接触部37を有しているのに対して、第2の実施形態では、ヒートパイプ5Aの他端は、ハウジング3Aの下プレート部32Aの下面において、排気口36Aに沿って接触する接触部37Aを有している。ヒートパイプ5Aの他端は、下プレート部32Aを介して、ヒートシンク34Aと熱的に接触している。接触部37Aを設ける箇所は、電子機器とヒートモジュール100Aとの取り付け関係や、熱源6Aの配置によるものであり、本実施形態による作用効果は、第1の実施形態と同様である。
図5は、本発明の例示的な第3の実施形態に係るヒートモジュール100Bの平面図である。第3の実施形態の基本的な構成は、第1実施形態のヒートモジュール100と同じである。第3の実施形態に関する説明は、第1の実施形態と異なる箇所のみとする。本実施形態において、ヒートパイプ5Bは、側壁部33Bと熱的に接触する。より詳細には、ヒートパイプ5Bは、側壁部33Bの径方向外周面に熱的に接触する。側壁部33Bの内周面は、風洞部を構成する面であり、インペラ(図示省略)が回転することによって生じる空気流の風速が比較的速い領域となる。つまり、側壁部33Bは、インペラ(図示省略)が回転することによって生じる空気流によって、強制冷却されやすい。よって、熱源(図示省略)からハウジング3Bまでの熱伝達が効率良い。
図6は、本発明の例示的な第4の実施形態に係るヒートモジュール100Cの平面図である。第4の実施形態の基本的な構成は、第1実施形態のヒートモジュール100と同じである。第4の実施形態に関する説明は、第1の実施形態と異なる箇所のみとする。ヒートシンク34Cは、上プレート部31Cもしくは下プレート部32Cより径方向外方に位置し、ヒートパイプ5Cは、ヒートシンク34Cに熱的に接触する。本実施形態においては、ヒートシンク34Cは、上プレート部31Cよりも径方向外方に位置している。図示はしていないが、ヒートシンク34Cは、下プレート部32Cの上端面上に配置されている。上記で示した通り、ヒートシンク34Cは、下プレート部32Cよりも径方向外方に位置していても良い。また、ヒートシンク34Cは、上プレート部31Cおよび下プレート部32Cの両方よりも径方向外方に配置されていてもよい。ヒートシンク34Cは、ヒートパイプ5Cが熱的に接触する接触部37Cを有している。つまり、ヒートパイプ5Cは、ヒートシンク34Cに直接接触している。この構成により、ヒートパイプ5Cから伝達された熱は、上プレート部31Cまたは下プレート部32Cを介在することなく、ヒートシンク34Cに直接熱伝達される。よって、熱源6Cで生じる熱は、ヒートシンク34Cまで効率良く伝達され、ヒートモジュール100Cは、高い冷却特性を発揮することが可能である。
本実施形態において、熱拡散部材7Cは、ハウジング3Cの接触部37Cを除く部位において接触し、ヒートパイプ5Cと接触している。この際、接触部37Cは、ヒートシンク34Cの上面も含んでおり、熱源6Cからハウジング3Cまでの熱伝達が向上される。さらに詳述すると、接触部37Cは、上プレート部31Cの上面も含んでおり、熱伝達特性を高めることが可能である。
本発明に係る遠心ファンは、ノート型PCやデスクトップ型PCの筐体内部における機器の冷却、その他の機器の冷却、様々な対象物に対する空気の供給等に利用可能である。さらに、他の用途として利用することができる。
J1 中心軸
1 ファン
2 モータ部
21 静止部
210 ステータ
22 回転部
221 シャフト
223 ロータマグネット
224カップ
23 スリーブ
24 軸受保持部
3 ハウジング
31 上プレート部
32 下プレート部
33 側壁部
34 ヒートシンク
35 吸気口
36 排気口
37 接触部
4 インペラ
41 翼
5 ヒートパイプ
51 外報部
52 内方部
53 湾曲部
6 熱源
7 熱拡散性部材

Claims (16)

  1. ヒートモジュールは、
    ファンと、
    一端が熱源に熱的に接触し、他端が前記ファンに熱的に接触するヒートパイプと、
    を有し、
    前記ファンは、
    上下方向に延びる中心軸周りに周方向に配置される複数の翼を有するインペラと、
    前記インペラを回転させるモータと、
    前記インペラおよび前記モータを収納するハウジングと、
    を有し、
    前記ハウジングは、径方向外方に向けて貫通する排気口と、前記排気口に沿って配列される複数のフィンを有するヒートシンクと、前記インペラの外周を覆う側壁部と、前記ヒートパイプが熱的に接触する接触部と、を有し、
    前記ハウジングは、平面視において前記排気口および前記側壁部で囲われる領域に位置し、
    前記接触部は、少なくとも一部が金属製であり、前記複数のフィンの配列方向に沿って延び、平面視において前記ヒートシンクと重なり、
    前記ヒートパイプと前記ハウジングの前記接触部を除く領域との両方に熱的に接触される熱拡散性部材を有する、ヒートモジュール。
  2. 前記熱拡散性部材は、前記吸気口より外側でかつ、前記排気口および前記側壁部で囲われる領域よりも内側に位置する、請求項1に記載のヒートモジュール。
  3. 前記熱拡散性部材の一端は前記ヒートパイプと接触しており、前記熱拡散性部材の他端は前記ハウジングと接触しており、
    前記熱拡散性部材の一端は、前記ヒートパイプの幅方向中央よりも他端側に位置する、請求項1または2に記載のヒートモジュール。
  4. 前記熱拡散性部材の軸方向における前記接触部からの距離は、前記ヒートパイプの軸方向における前記接触部からの距離よりも小さい、請求項3に記載のヒートモジュール。
  5. 前記ヒートパイプは、
    前記ハウジングの外形に対して径方向外方に配置される外方部と、
    前記ハウジングの外形に対して径方向内方に配置される内方部と、
    を有し、
    前記内方部のうち、径方向外方の領域において、前記熱拡散性部材が接触している、請求項1ないし4のいずれかに記載のヒートモジュール。
  6. 前記内方部は、湾曲部を有し、
    前記湾曲部は、前記熱拡散性部材と熱的に接触される、請求項5に記載のヒートモジュール。
  7. 前記熱拡散性部材は、前記ヒートパイプとの接触面積よりも前記ハウジングとの接触面積の方が大きい、請求項1ないし6のいずれかに記載のヒートモジュール。
  8. 前記熱拡散性部材は、前記インペラの径方向外方において前記中心軸を中心とする周方向に沿って延びる、請求項1ないし7のいずれかに記載のヒートモジュール。
  9. 前記熱拡散性部材は、前記ヒートパイプよりも回転方向上流側に位置する、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のヒートモジュール。
  10. 前記熱拡散性部材は、熱拡散性グラファイトシートである、請求項1ないし9のいずれかに記載のヒートモジュール。
  11. 前記ハウジングは、前記インペラの上側を覆う上プレート部を含む、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のヒートモジュール。
  12. 前記ヒートパイプは、前記上プレート部の上面と熱的に接触する、請求項11に記載のヒートモジュール。
  13. 前記ハウジングは、前記インペラの下側を覆うとともに前記モータ部を支持する下プレート部を含む、請求項1ないし10に記載のヒートモジュール。
  14. 前記ヒートパイプは、前記下プレート部の下面と熱的に接触する、請求項13に記載のヒートモジュール。
  15. 前記ヒートパイプは、前記側壁部と熱的に接触する、請求項1ないし10のいずれかに記載のヒートモジュール。
  16. 前記ヒートシンクは、前記上プレート部もしくは前記下プレート部より径方向外方に位置し、
    前記ヒートパイプは、前記ヒートシンクに熱的に接触する、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のヒートモジュール。
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