JP2015220135A - 照明ランプ及びこれを用いた照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で空間の照明を行いながら特定の方向に強い光を照射する。【解決手段】照明ランプ1は、光を出射する発光部11と、発光部11を収容する光透過性のカバー本体3と、カバー本体3の壁面3aに設けられ、発光部11から出射した光を拡散する拡散膜4とを有する拡散カバー2とを備える。拡散カバー2には、発光部11から出射された光を透過する光透過領域PRが形成されており、光透過領域PRは、拡散膜4が設けられ光を拡散させて透過する光拡散領域DRと、光拡散領域DRよりも光透過率が高い開口領域ARとを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、拡散カバーに発光素子を収容した照明ランプ及びこれを用いた照明装置に関するものである。
近年、複数の発光素子(LED)が長手方向に配列された照明ランプが提案されている。この指向性の高い発光素子を用いた照明ランプにおいて、発光素子から出射される光の直接光と間接光とを用いて展示対象物等の照明を行う照明装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1には、LEDの前面に配置された前面制御板と、LEDの側面に配置された側面制御板とを有し、前面制御板を透過した光が直接展示対象物等に照射されるとともに、側面制御板を透過した光が拡散され、ショーケースの側壁等を反射して展示対象物等に照射される照明装置が開示されている。
また、このような発光素子を用いた照明ランプにおいて、発光素子の照射方向を変更する構造が提案されている(例えば特許文献2参照)。特許文献2には、発光素子が搭載された基板が照明管に対し回転可能に内蔵されており、照明管が周方向において透過光の特性が不均一になっている照明装置が開示されている。
特開2011−138700号公報 特開2012−15012号公報
しかしながら、特許文献1の照明装置において、前面制御板及び側面制御板が所定の機能を奏するためには、前面制御板及び側面制御板にレンズ機能を持たせる必要があるため、前面制御板及び側面制御板の構造が複雑になってしまう。また、特許文献2のように、基板が回転可能な構造を有している場合、基板が回転しても基板とソケットの端子との電気的接続が図られている必要があり、照明ランプの構造が複雑になってしまうという課題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、簡単な構造で空間の照明を行いながら特定の方向に強い光を照射することができる照明ランプ及びこれを用いた照明装置を提供することを目的としている。
本発明の照明ランプは、光を出射する発光部と、発光部を収容する光透過性のカバー本体と、カバー本体の壁面に設けられ、発光部から出射した光を拡散する拡散膜とを有する拡散カバーとを備え、拡散カバーには、発光部から出射された光を透過する光透過領域が形成されており、光透過領域は、拡散膜が設けられ光を拡散する光拡散領域と、光拡散領域よりも光透過率が高い開口領域とを有するものである。
本発明の照明ランプによれば、カバーの光透過領域に、光拡散領域と光拡散領域よりも光透過率が高い開口領域とを形成することにより、開口領域から光拡散領域よりも強い光が出射するため、簡単な構造で空間の照明を行いながら特定の方向に強い光を照射することができる。
本発明の実施形態1に係る照明ランプを用いた照明装置の斜視図である。 図1の照明装置に取り付けられた照明ランプの一例を示す拡散カバーの一部を切り欠いた斜視図である。 図2の照明ランプ及びカバーの一例を示す斜視図である。 図2の照明ランプのIII−III断面を示す断面図である。 図2の照明ランプにおける光拡散膜の一例を示す断面図である。 図5の光拡散膜における光の経路の一例を示す模式図である。 図2の照明ランプにおける開口領域の一例を示す断面図である。 図1の照明装置の設置例を示す模式図である。 図2の照明ランプにおける光拡散領域の変形例を示す断面図である。 電球形状を有する照明ランプを示す模式図である。
実施形態1.
以下、図面を参照しながら本発明の照明ランプ及びこれを用いた照明装置の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態によって本発明が限定されるものではない。また、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。図1は本発明の実施形態1に係る照明ランプを用いた照明装置の斜視図である。
(照明装置30)
図1の照明装置30は、例えば天井に埋め込まれて部屋もしくは通路等の室内に設置される埋込形のものであって、直管の形状をなしている照明ランプ1と、照明ランプ1が取り付けられる照明器具20とを備えている。照明器具20は、一方向(矢印Y方向)に延びる本体部21と、本体部21の両端部に形成されたソケット22とを備えている。照明ランプ1は、その両端部が、ソケット22に差し込まれ、照明器具20に取り付けられる。
図2は、図1の照明装置30に取り付けられる照明ランプ1の一例を示す拡散カバーの一部を切り欠いた斜視図、図3は図2の照明ランプ及びカバーの一例を示す斜視図である。図2及び図3の照明ランプ1は、例えば直管LEDランプであって、照明ランプ1は、光源モジュール10と、給電口金13と、アース口金14と、拡散カバー2とを備えている。
(光源モジュール10)
光源モジュール10は、発光部11と、この発光部11が設置されるヒートシンク12とを備えており、発光部11は、例えば複数の発光素子11aと、一面に配線パターン(図示せず)が設けられ、発光素子11aが実装された基板11bとを備えている。
(発光素子11a)
発光素子11aは例えばLEDからなっており、基板11bに複数実装されている。なお、この発光素子11aは例えば光軸CLを中心に配光角120°になるような配光特性を有している。複数の発光素子11aは、基板11bの表面において、例えば長手方向(矢印Y方向)に沿って直線的に一列に配置されている。そして、各発光素子11aは基板11bの一面に設けられた配線パターンに接続されることによって、光源回路を形成している。発光素子11aとしては、例えば、440nm〜480nm程度の波長の青色光を発するLEDチップ上に、青色光を黄色光に波長変換する蛍光体を設けてパッケージ化された疑似白色LEDを用いることができる。そして、本実施形態においては、発光素子11aから出射した光は所定の方向(矢印L方向)へ出射されるようになっている。
なお、LEDチップが基板11bに直接実装されたCOB(Chip On Board)等を用いてもよい。また、発光素子11aの個数、配置又は種類は、照明ランプ1の用途等に応じて、適宜変更することも可能である。更に、発光素子11aとして、例えばLD(レーザダイオード)又は有機EL等の発光素子(デバイス)を使用することもできる。発光素子11aとして有機EL等を用いる場合、複数の発光素子11aが基板11bに実装される代わりに、一方向に延在した板状の1個のEL素子を、基板11bに実装するようにしてもよい。
(基板11b)
基板11bは、例えば長手方向(矢印Y方向)に延びた形状を有し、基板11bには長手方向(矢印Y方向)に沿って、複数の発光素子11aが実装されている。また、基板11bには、ダイオード、ヒューズ又は抵抗等からなり、発光素子11aを点灯させるための点灯回路素子(図示せず)が実装されている。そして、基板11bは、その一端において、給電口金13の給電端子13aと電気的に接続されており、外部電源から給電端子13aを介して、基板11bの点灯回路素子に給電される。これにより、複数の発光素子11aが点灯する。
基板11bの材料としては、ガラスエポキシ材料、紙フェノール材料、コンポジット材料又はアルミニウム(Al)等の金属材料等が、部品の配置、放熱性、材料コストを考慮して選定され、使用されている。基板11bの寸法として、厚さは、例えば1mm程度であるが、1mmより厚くても薄くてもよい。なお、基板11bの表面には、発光素子11aから出射される光の利用効率を向上させるために、塗布、印刷又は蒸着等の方法を用いて、反射材料が形成されてもよい。この場合、基板11bにおける発光素子11aが実装された表面に、反射材料が形成されることにより、更に光の利用効率を向上させることができる。
(ヒートシンク12)
ヒートシンク12は、例えば長手方向(矢印Y方向)に延びた形状を有するものであって、熱伝導性を備えた材料からなっている。このヒートシンク12は、平坦部12aと円弧部12bとで構成されており、ヒートシンク12の平坦部12aに、発光部11が実装されている。具体的には、発光部11の基板11bの長手方向(矢印Y方向)が、ヒートシンク12の平坦部12aの長手方向(矢印Y方向)に対し平行に設置されている。
そして、ヒートシンク12は、例えば接着材を用いて、円筒状の拡散カバー2に接着されており、ヒートシンク12における拡散カバー2に接着される面は、拡散カバー2の内壁に沿うように円弧状の円弧部12bに形成されている。このように、ヒートシンク12は、発光部11の基板11bと拡散カバー2とを接続するものであり、これにより、ヒートシンク12は、発光素子11aから発生する動作熱を拡散カバー2に伝達し、照明ランプ1の外部に放熱する。
なお、ヒートシンク12は、照明ランプ1の長手方向(矢印Y方向)を支持するために必要な剛性を備えており、線膨張係数が小さいことが好ましい。また、ヒートシンク12は、金属材料を押出成形加工して形成してもよいが、押出成形以外の方法で形成してもよい。この金属材料としては、アルミニウム(Al)又は鉄(Fe)等を用いることができる。なお、ヒートシンク12は、金属材料ではなく、セラミックでもよいし、熱伝導性を備えるフィラーが添加された高熱伝導性樹脂としてもよい。
(給電口金13)
給電口金13は、拡散カバー2の一端側に取り付けられている。この給電口金13は、導電性を有する一対の給電端子13aと、これらの給電端子13aが埋め込まれた有底円筒状の給電口金筐体13b(ベース部材)とを備えている。給電端子13aは、基板11bの一端と電気的に接続されており、照明器具20の外部電源に接続されることにより、基板11bの点灯回路素子が給電される。
給電端子13aは、例えば導電性を有する金属材料で形成されており、また、給電口金筐体13bは、例えば絶縁性を有する樹脂材料で形成されている。これらの給電端子13aと給電口金筐体13bとは、インサート成形等で一体的に形成されている。なお、給電口金13は、例えばGX16タイプの口金を用いることができるが、そのほかの種類の口金、例えばG13タイプ等の口金を用いてもよい。そして、給電口金13の給電端子13aがソケット22の端子に接続される。
(アース口金14)
アース口金14は、拡散カバー2の他端部に取り付けられている。アース口金14は、導電性を有するアース端子14aと、アース端子14aが埋め込まれた有底円筒状のアース口金筐体14b(ベース部材)とを備えている。アース端子14aが、照明器具20のアース部に接続されることにより、照明ランプ1が電気的に接地される。
アース端子14aは、例えば導電性を有する金属材料で形成されており、アース口金筐体14bは、例えば絶縁性を有する樹脂材料で形成されている。これらのアース端子14aとアース口金筐体14bとは、インサート成形等で一体的に形成されている。なお、アース口金14は、例えばGX16タイプの口金を用いることができるが、そのほかの種類の口金、例えばG13タイプ等の口金を用いてもよい。そして、アース口金14のアース端子14aがソケット22の端子と接続される。
(拡散カバー2)
図4は図2におけるIII−III断面図であり、図2の照明ランプ1及び拡散カバー2の一例を示す断面図である。図3及び図4を参照して拡散カバー2について説明する。拡散カバー2は、外管バルブ、筒管又は直管とも呼称されるものであり、例えば長手方向(矢印Y方向)に延在した円筒状の部材であって、内部に発光部11が収容されるものである。図3及び図4に示すように、拡散カバー2は、発光部11を収容する光透過性のカバー本体3と、カバー本体3の内壁面3aに設けられ、発光部11から出射した光を拡散する拡散膜4とを備えている。カバー本体3は長尺の円筒形状に形成されたものであって、例えば光透過性のガラスもしくは樹脂材料を用いて形成されている。
図5は図2の照明ランプ1における拡散膜4の一例を示す断面図である。拡散膜4は、発光素子11aから出射した光を拡散するものであり、例えば5μm〜20μmの厚みを有している。拡散膜4は拡散材5が添加された樹脂(バインダー)をカバー本体3の内壁面3aに塗布することにより形成されている。基材6は例えば水溶性熱硬化形等の樹脂もしくは低融点ガラスからなっており、拡散材5は例えば平均粒子径が0.05μm〜20μmのシリカからなっている。拡散膜4における拡散材5の含有率は例えば体積比で10%以上70%以下になっている。言い換えれば、拡散膜4における基材6の含有率は体積比で90%以上30%以下になっている。そして、拡散膜4は、樹脂溶液にシリカ等の拡散材5を分散させて懸濁液を作製し、懸濁液をカバー本体3内に流し込んで懸濁液を塗布し、温風エアーで懸濁液を乾燥させ、加熱により硬化させて形成される。
さらに、基材6が樹脂からなる場合、拡散膜4には径が2.0μm以下の空洞7が形成されている。空洞7は、基材6内の気泡が残ってできた空間であって、空洞7には基材6と拡散材5とが存在しない。拡散材5を分散させた懸濁液は気泡交じりであるが、懸濁液を放置すれば、懸濁液から気泡が消滅する。通常は気泡のない懸濁液を塗布するが、気泡交じりの懸濁液を意図的に塗布することにより、乾燥後に空洞7ができるようにしている。
図6は図5の拡散膜4における光の経路の一例を示す模式図である。図6に示すように、拡散膜4に入射した光は、少しずつ吸収されながら基材6内を通過し、拡散材5の表面で多方向に反射して拡散膜4内で拡散される。また、空洞7に入射した光は、空洞7内の空間を直進し、直進先にある拡散材5の表面で反射する。この際、空洞7の数が多く空洞7の体積が大きいほど、基材6による光の吸収量が減少し、光の透過率が向上する。そして、拡散膜4において拡散された光は拡散カバー2から外部へ出射される。なお、拡散膜4へ入射した光のうち例えば96%の光が拡散カバー2から出射される。
ここで、図4に示すように、拡散カバー2の周方向及び長手方向には、ヒートシンク12で覆われた遮光領域SRと、発光部11の前面側及び側面側に位置し、発光部11から出射された光を透過する光透過領域PRとが形成されている。さらに、この光透過領域PRには、光を拡散させて透過する光拡散領域DRと、光拡散領域DRよりも光透過率が高い開口領域ARとが形成されている。
光拡散領域DRは、拡散膜4が設けられた領域であって、光を拡散して外部に出射する領域である。一方、開口領域ARは、拡散膜4が形成されておらず、発光部11から出射された光がカバー本体3を透過しそのまま出射される領域である。なお、図7は図2の照明ランプにおける開口領域ARの一例を示す断面図である。言い換えれば、拡散膜4は、カバー本体3の内壁面の開口領域ARを除く領域に設けられている。したがって、光拡散領域DRからは拡散膜4により光が拡散された状態で外部に出射する。一方、開口領域ARからは発光部11からの直接光と、拡散カバー2の内壁面3aで反射して出射される間接光とが出射される。その結果、開口領域ARから出射される光の強度は光拡散領域DRから出射される光の強度よりも大きくなる。すなわち、拡散カバー2における開口領域ARの形成位置から強い光が出射されるように配光方向が制御されることになる。
図2及び図4に示すように、開口領域ARは発光部11の光軸CLを含む所定の円弧長(幅)が長手方向(矢印Y方向)に延びて帯状に形成されている。特に、開口領域ARは周方向において、光軸CLを中心に中心角2θに相当する円弧長を有している。したがって、発光部11が鉛直上側に位置するように照明ランプ1が照明装置30に取り付けられた場合、開口領域ARは鉛直下側に位置することになる。よって、照明ランプ1は下側へ向かって側方よりも強い光が出射する配光特性を有することになる。
図8は図1の照明ランプ1を用いた照明装置30の設置例を示す模式図である。なお、図8は室内の通路に照明装置30が設置されている場合について例示している。図8において、複数の照明装置30が天井に埋め込まれており、各照明装置30に開口領域ARが下側に向いた照明ランプ1が取り付けられている。すると、開口領域ARから出射した光が通路の床に照度は他の領域よりも大きいライン状の照射領域LAを形成する。なお、照射領域LAの幅は、開口領域ARの大きさ及び天井から床までの距離Hに依存する。
なお、開口領域ARの形成位置は、上述した光軸CLを含む位置に限定されるものではなく、光透過領域PR内であればいずれの位置に形成してもよい。例えば、開口領域ARが発光部11の光軸CLに対し周方向に90°ずれた位置に形成されていれば、90°ずれた位置から照射される光が強くなるような配光特性を有することになる。よって、図8の壁に展示されている絵画等に強い光を照射するといった配光制御を行うこともできる。同一の拡散カバー2を用いて、開口領域ARに対する発光部11の取付角度を調整するだけで、簡単に多様な配光特性を有する照明ランプの製造が可能になる。あるいは、給電口金13及びアース口金14の取付角度を調整できるようにしてもよい。
このように、拡散膜4の有無により、拡散カバー2の光透過領域PRに光拡散領域DRと光拡散領域DRよりも光透過率の高い開口領域ARとを形成することにより、簡単な構造で空間の照明を行いながら特定の方向に強い光を照射する配光制御を行うことができる。すなわち、従来のように、カバーにプリズム等の所定の光学特性を有する部材を用いた場合、カバーの構造が複雑になるとともに製造工程が煩雑になってしまう。一方、上述した照明ランプ1においては、拡散膜4の有無によって光拡散領域DRと開口領域ARとを形成するため、簡単な構造で開口領域ARを形成して配光制御を行うことができる。
さらに、開口領域ARが周方向において発光部11の光軸CLを含むように形成されている場合、開口領域ARからは発光部11からの直接光と、拡散カバー2の内壁面3aで反射して出射される間接光とが出射される。直接光は非常に明るいため各発光部11の外形が認識されてしまうという粒状感を低減することができるとともに、柔らかなグレアのない配光を行うことができる。
変形例1.
図3から図8において、拡散膜4は拡散材5を添加した空洞7を有する基材6等から構成されている場合について例示しているが、光拡散機能を有するものであればこの構成に限定されず、種々の構造の拡散膜を用いることができる。拡散膜4はたとえば空洞7のみが形成された基材6からなるものであってもよい。図9は実施形態1の照明ランプ1における光拡散領域DRの変形例1を示す断面図である。図9に示すように、拡散膜4が基材6を固化(硬化)する過程で発生する空洞7のみで拡散効果を得る構造になっている。すなわち、樹脂(アクリル)の屈折率=1.49(もしくはガラスの屈折率=1.4585)であるのに対し、空気の屈折率=1.003である。よって、樹脂(もしくはガラス)6と空洞7との界面において光が屈折して光の拡散効果を得ることができる。なお、上述した空洞7の大きさ、形状及び量は成膜する差異の反応時間及び反応温度等により制御される。
本発明の実施形態は、上記各実施形態に限定されない。例えば上記実施形態において、いわゆる直管形の照明ランプ1の場合について例示しているが、電球形状を有する照明ランプにも適用することができる。図10は、電球形状を有する照明ランプ200を示す模式図である。図10に示すように、照明ランプ200は、拡散カバー201と、本体202と、口金部203とを備えている。このうち、拡散カバー201は、ドーム状に形成されており、例えば頂部に円形形状の開口領域ARが形成されているとともに、その他の領域に光拡散領域DRが形成されている。なお、この場合であっても、開口領域ARの形成位置は頂部に限定されず、いずれの位置に形成されてもよい。また、形状は円形に限られず所定のデザインに形成を有するものであってもよい。
また、上記実施形態において1つのライン(矩形状)の開口領域ARが形成されている場合について例示しているが、複数のラインの開口領域ARがスリット状に形成されていてもよい。また、開口領域ARはライン状に形成されている場合について例示しているが、この形状に限定されず、例えば円形状に形成されていてもよいし、波状や矢印形状等の所定のデザインに形成されていてもよい。さらに、拡散膜4は拡散カバー2の内壁面3aに設けられている場合について例示しているが、カバー本体3の外壁面側に形成されてもよい。
また、拡散膜4はカバー本体の内壁面に樹脂及び拡散材を塗布することにより形成される場合について例示しているが、内壁面に拡散フィルムを貼り付けて形成したものであってもよい。さらに、上記各実施形態において、開口領域ARが光拡散領域DRよりも光透過率が高ければよく、開口領域ARにも拡散膜4が設けられており、開口領域ARの拡散膜4と光拡散領域DRの拡散膜4の膜厚を代えることにより光透過率を制御するようにしてもよい。
また、カバー本体3と拡散膜4との間に拡散材を添加した保護膜が形成されたものであってもよい。すると、ガラス表面の細かい傷により、液の流れが不規則となることに起因する塗りムラの発生を防止し、ガラス内面の傷を外部から見えないようにして美的外観を向上させることができる。さらには、保護膜の拡散材により光を拡散させることができる。この保護膜は、開口領域AR及び光拡散領域DRを含むカバー本体3の内壁面3a全体に形成されていてもよいし、開口領域ARには拡散膜4及び保護膜の双方ともに設けないようにしてもよい。
1、200 照明ランプ、2、201 拡散カバー、3 カバー本体、3a 内壁面、4 拡散膜、5 拡散材、6 基材、7 空洞、10 光源モジュール、11 発光部、11a 発光素子、11b 基板、12 ヒートシンク、12a 平坦部、12b 円弧部、13 給電口金、13a 給電端子、13b 給電口金筐体、14 アース口金、14a アース端子、14b アース口金筐体、20 照明器具、21 本体部、22 ソケット、30 照明装置、AR 開口領域、CL 光軸、DR 光拡散領域、H 距離、LA 照射領域、PR 光透過領域、SR 遮光領域。

Claims (7)

  1. 光を出射する発光部と、
    前記発光部を収容する光透過性のカバー本体と、前記カバー本体の壁面に設けられ、前記発光部から出射した光を拡散する拡散膜とを有する拡散カバーと
    を備え、
    前記拡散カバーには、前記発光部から出射された光を透過する光透過領域が形成されており、
    前記光透過領域は、前記拡散膜が設けられ光を拡散する光拡散領域と、前記光拡散領域よりも光透過率が高い開口領域とを有するものであることを特徴とする照明ランプ。
  2. 前記拡散膜は、前記光拡散領域のみに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の照明ランプ。
  3. 前記カバー本体は、直管形状を有するものであり、
    前記開口領域は、前記カバー本体の長手方向に向かって帯状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の照明ランプ。
  4. 前記開口領域は、前記発光部から出射する光の光軸を含む位置に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明ランプ。
  5. 前記拡散膜は、基材に拡散材が添加されているとともに空洞が形成されたものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の照明ランプ。
  6. 前記拡散膜は、基材に空洞のみが形成されたものからなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明ランプ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の照明ランプと、
    前記照明ランプが取り付けられるソケットと、
    を備えたことを特徴とする照明装置。
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