JP2015219812A - 個室管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 個室の使用状況や室内状況を外部から確認できるようにする。
【解決手段】 個室に設置される端末機と個室外に設置されるセンター機を備え、端末機は、少なくとも扉センサーと人感センサーと表示器を備え、表示器は個室の外から目視できる箇所に設けられ、扉センサーは個室の扉の開閉を検知することができ、人感センサーは個室内の人を感知すると予め設定されている設定時間継続動作し、表示器は人感センサーからの信号と扉センサーからの信号の双方のANDにより作動して扉の開閉状況及び室内状況を表示することができ、センター機は表示器の表示に連動して扉の開閉状況及び室内状況を表示することができ、扉センサーの作動中に、人感センサーが個室内の人を前記設定時間以上感知したとき、又は設定時間以上感知しないときは、表示器に個室内の異常が表示されるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、個室への人の出入り、個室内の人の有無及び状況、個室のドア(引き戸を含む)の開閉状況といった各種状況を管理するための個室管理システムに関し、特に、デパートや高速道路のサービスエリアなどの不特定多数の人が出入りするトイレ(トイレブース)、ドアやカーテン等を開けて内部を確認しにくい試着室(試着ブース)、各家庭のトイレや浴室内といった各種個室の管理に適した個室管理システムに関する。
デパート、サービスエリア、公共施設(例えば、学校、スポーツセンター)等は複数のトイレブースを備えており、施設利用者は空いているトイレブースを自由に使用することができる。トイレブースには扉が常時閉まっているものがあるため、一見しただけでは使用中であるのか空きであるのか判断できないことがある。このため、空いているトイレブースを探すためには、トイレブース一つ一つの扉をノックするとか、開けるなどして確認する必要がある。しかし、使用中の場合は、鍵のかかった扉を外からガタガタされるのは不快であり、鍵をかけ忘れた場合は不用意に扉が開けられてしまうという不都合がある。
近年、トイレブースや浴室といった個室内で高齢者が倒れる事故や、不審者が閉店時間までデパートのトイレブース内に潜んでいて、閉店後に店内を荒らしたり金品を盗んだりする犯罪も発生している。
従来、トイレブースの問題を解決するため、個々のトイレブースの扉の外側にLED等の表示器を設置し、外部からトイレブースの使用状態がわかるようにするとともに、トイレブース内での滞在時間が所定時間を経過すると外部に異常を知らせることのできるシステム(特許文献1、2)が提案されている。
特許文献1のシステムは人感センサーと計時装置を備えたもの、特許文献2のシステムは扉の施錠を検知するセンサーとタイマーを備えたものである。
特開2002−133552号公報 特開2010−182169号公報
人感センサーには各種のものがあるが、近年は感知精度の安定性の面からパッシブセンサー(受動赤外線検知器)が主流となっている。パッシブセンサーは、人体の表面から放射される遠赤外線と人の背景との温度差から人体を感知するものであり、温度変化するたび(人が動くたびに)にセンサー信号が出力される(ON、OFFする)。センサーがON、OFFする度に、表示器が点灯したり消灯したりすると、わずかの温度変化(人が動くたび)にセンサー信号がON、OFFし、表示灯が頻繁に点灯したり消灯したりして見難くなり、誤動作しているのと間違えることもある。このため、タイマー回路を設けて、一度、人体を感知する(ONになる)と、ONが所定時間継続させるのが人感センサーの一般的な使用方法である。このため、人感センサーだけで人の有無を感知すると、先に個室を使用していた人が個室から出た直後(人感センサのON持続時間内)に、その個室に後の人が入ると、前の人の感知と後の人の感知が区別できず、前の人が個室から出ているにもかかわらず、継続して個室内に居ると判断される(誤作動する)ことがある。
施錠センサーだけで、個室内の人の有無を検知する場合は、使用者が鍵をかけ忘れると表示器が作動せず、不使用状態の表示になるため、後から来た人が、個室内に人が居ないと思って扉を開けてしまうことがあった。また、施錠検知はできても、内部の人の有無、人の状況等を感知することはできなかった。
従来の管理システムは、電池切れ、通信機器の故障、通信回線の切断といった設備の異常発生を外部から把握することができないため、異常発生のまま数日間も放置されることがあり、その間、個室が空きであるにも関わらず、使用状態の表示になって使用できないという無駄もあった。
本発明の解決課題は、プライバシーの面から内部を空けて確認したり、撮影画像で確認したりすることができにくい(できない)個室の使用状況(空き、使用中)、個室内の使用者の状況(例えば、人の存在、体調不良による人の倒れ、不審者の潜み等:以下「室内状況」という)を、扉を開けることなく外部から確認することができ、個室から離れた場所(例えば、管理センター)で確認することもできるようにすることにある。また、個室管理システムの機器の異常を早期発見して、異常に迅速対応できるようにすることにもある。
本発明の個室管理システムは、個室の使用状況や個室内の室内状況を管理することのできる個室管理システムにおいて、個室に設置される端末機を備え、前記端末機は少なくとも扉センサー(錠前センサーを含む:特許請求の範囲において同じ)と人感センサーと表示器を備える。表示器は個室の外から目視できる箇所に設けられて、扉センサーは個室の扉の開閉を検知することができる。人感センサーは個室内の人を感知すると予め設定されている設定時間継続動作し、前記表示器は人感センサーからの信号と前記扉センサーからの信号の双方のAND(論理積)により作動して扉の開閉状況及び室内の利用状況を検知することができる。室内の利用状況は、扉センサーの作動中に人感センサーが個室内の人を前記設定時間以上継続感知したときは個室内への不審者の潜伏、設定時間以上感知しないときは個室内利用者の動きなし:倒れ:緊急状態の発生等である。個室とは別の場所にあるセンターにセンター機が設置されており、センター機は端末機との送受信を行って、個室端末機の監視、管理等を行うことができるようにしてある。センターと端末機との通信はセンターから端末機を呼び出し、端末機からの応答により行うことができる。センターは表示器を備えており、端末機の表示器の表示に連動して個室の各種状況、例えば扉の開閉状況、個室への利用者の入退室、個室内の異常発生、端末機のバッテリ電圧、端末機の使用電流といった個室の各種状況を表示することができるようにしてある。端末機、システムの配線系、バッテリ等の異常を確認できるようにすることもできる。
前記個室管理システムでは、個室が二以上あり、表示器が個室の数に対応して二以上ある場合に、それら二以上の個室の使用状況を個室別に表示できる集中表示体を個室の外に設け(図1)、その集中表示体が個室の表示器と連動動作して各種表示がされるようにすることも、センターから制御されてセンターの表示器と連動動作して各種表示がされるようにすることもできる。
前記センターは子機やモバイル機器等の外部機器に個室の利用状況に関する情報(端末機情報)を無線或いは有線で送信することもできる。
本発明の個室管理システムは次の効果を奏する。
(1)人感センサーと扉センサーの二つのセンサーのANDで個室の扉の開閉状態及び内部状況を特定するので、人感センサーだけを使用する場合のように、人感センサーのON持続時間内に異なる人が個室に出入りしても誤作動することがなく、安定した検知ができる。
(2)扉センサーがONの状態で、人感センサーが設定時間以上感知し続けた場合に異常表示されるので、個室内に人が潜んでいることを迅速かつ確実に発見することができ、犯罪予防が可能となる。
(3)扉センサーがONの状態で人感センサーが設定時間以上感知しない場合は、緊急表示されるので、個室内で倒れている人や、体調不良になって動けなくなった人を早期に発見して、緊急に医療対応ができる。
(4)個室が二以上ある場合に、個室の外に集中表示体を設けた場合は、一々、個室まで行かなくとも、個室の使用状況を確認することができる。
(5)センターから端末機を呼び出して、端末機からの応答により端末機及びシステムの配線系、バッテリ等の異常等をチェックできるようにした場合は、異常の発見、異常処理の迅速対応ができ、正常状態のシステムで精度の高い個室管理をすることができる。
(6)センターから外部機器に端末機情報を伝送できるようにした場合は、外部機器で個室の空状況等を事前に確認することができるため、個室を利用したい人にとっては便利である。
本発明の個室管理システムの一例を示すものであって、パーキングエリアに設置されたトイレを管理する場合(大規模システムの場合)の概略図。 (a)は個室ブースへの端末機設置方法の一例を示す概要図、(b)は端末機の概要説明図。 図1の個室管理システムにおける集中表示体の一例を示す正面図。 センター−端末機−集中表示器−外部機器の送受信説明図。 扉が常時閉の場合の個室管理システムの動作説明図。 扉が常時開の場合の個室管理システムの動作説明図。
(実施形態1)
本発明の個室管理システムの一例を、図面を参照して説明する。本発明の個室管理システムは、デパートやパーキングエリア、スタジアム、イベント会場、飲食店、公共施設、宿泊施設、カプセルホテル、温泉施設、プール施設、スポーツジム、衣料品店などの大規模施設の個室(例えば、トイレブース、浴室、シャワー室、更衣室、試着室など)のほか、例えば、喫茶店、小規模事務所、個人住宅等の小規模施設の個室(例えば、トイレブース、浴室等)といった各種施設における個室の使用状況や室内状況を管理可能なものであるが、ここでは、パーキングエリアのトイレを管理する場合(大規模システムの個室)を一例として説明する。
図1はパーキングエリアのトイレT及び管理室(センター)Xの概略図である。トイレTには、トイレブースAと小便器Bと手洗所Cが設置されている。夫々のトイレブースAには端末機1が設けられ、トイレブースA内への人の出入りや扉Dの開閉検知(図4の入室、退室の表示)、トイレブースA内の室内状況の検知、センターXとの情報の送受信等を行なうことができるようにしてある。夫々の端末機1はセンターXに設置された機器(センター機)2と無線或いは有線で通信できるようにしてあり、当該センター機2によって、パーキングエリア内に設置された全てのトイレブースAの情報を集中管理できるようにしてある。前記センターXは必ずしも必要ではなく、端末機1と子機(外部機器)12を中継するための中継器3とすることもできる。
[端末機]
一例として図2(a)(b)に示す端末機1は、人感センサー4と、扉センサー5と、タイマー6と、表示器7と、送受信部8と、制御部(マイコン)9と、これらの駆動電源10を備えている。夫々の端末機1には個別のアドレスが割り当てられ、各端末機1の送受信部8とセンターXのセンター機2との間で双方向通信できるようにしてある。通信方式は、ポーリング通信をはじめとする既存の各種通信方式を使用することができる。
[人感センサー]
前記人感センサー4はトイレブースA内の人を検知するものであり、人から放射される遠赤外線を検知するとONとなり、人を検知しなくなるとOFFとなる。この実施形態は人感センサー4として受動赤外線検知器(パッシブセンサー)を用いる場合であるが、人感センサー4はパッシブセンサー式以外のものであってもよい。人感センサー4はトイレブースAに入った人を検知できるようにトイレブースA内に取り付けてある(図2(a))。
[扉センサー]
前記扉センサー5はトイレブースAの扉Dの開閉を検知するものである。扉センサー5は扉Dが閉じている場合にONとなり、扉Dが開くとOFFとなる。この実施形態では、扉センサー5として磁気センサーを用いているが、扉センサー5はこれ以外であってもよく、例えば、リードスイッチや三軸デジタルコンパスなどを用いることもできる。図2(a)に示す例では、扉センサー5をトイレブースAの扉Dの上面と扉フレームFに取り付けて、扉Dの開閉によりON、OFFするようにしてある。扉センサー5はトイレブースAの扉Dに設けてある錠前の開閉により作動する錠前センサーであってもよい。
[タイマー]
前記タイマー6は時間を設定するものであり、人感センサー4が人を感知してから感知状態を持続する時間を設定するものであり、例えば、5分、10分といったように設定することができる。このタイマー6には既存のタイマーを用いることができる。
[表示器]
前記表示器7は、トイレブースAの外にいる人にトイレブースAの使用中又は空きを知らせることができ、例えば、使用中のときはLED照明が点灯し、空きのときはLEDが消灯するようにしてある。表示器7の表示は外にいる人にトイレブースAの使用状況を知らせることができればこれ以外であってもよく、例えば、トイレブースAが空いている場合には「未使用」や「空室」の文字が表示され、使用中の場合に「使用中」や「在室」の文字が表示されるようにしてもよい。表示器7はトイレブースAの外から視認可能な箇所に取り付けてある。
[送受信部]
前記送受信部8はセンター機2(図1)と送受信したり、集中表示体11と送受信したりするものであり、この送受信部8によって端末機1の情報をセンター機2や集中表示体11に送信するとか、センター機2からの情報を取得できるようにしてある。
[制御部]
前記制御部9は、人感センサー4、扉センサー5、タイマー6からの信号を得て送受信部8を制御するものである。例えば、扉センサー5から入力される扉が閉じたことを検知した信号(扉閉信号)と、人感センサー4から入力される人を感知した信号(人感知信号)を得ると、トイレブースAが使用中であると判断して送受信部8から使用中信号を送信してトイレブースAの表示器7及びセンター機2の表示器に表示(例えば、LEDを点灯)させる。
人感センサー4がタイマー6の設定時間以上人を感知し続けた場合は、トイレブースA内に人が居続けている(人が潜んでいる)と判断して、送受信部8から警告信号を送信して表示器7及びセンター機2の表示器に警報表示(例えば、LEDを点滅表示:図4)させ、人感センサー4がタイマー6の設定時間以上人を感知しない場合は、トイレブースA内の人が動かない(例えば、人が倒れている)と判断して、送受信部8から緊急信号を送信して表示器7及びセンター機2の表示器に緊急表示(例えば、LEDを赤色表示:図4)させるといったように送受信部8を制御することができるものである。制御部9にはマイコンを使用することができる。
[電源]
前記電源10には商用電源を利用することもできるが、この実施形態では、電池を利用している。商用電源を利用する場合は、表示器(LED)7の定格電圧(例えば、DC7V、24V等)に変換して使用する。
[センター機]
前記センター機2は、端末機1から送信される個室情報信号を受信して、トイレブースAの使用状況を一元管理するものである。本発明の個室管理システムでは、個々のトイレブースAに設置されたそれぞれの端末機1から、トイレブースAの使用状況に関する信号がセンター機2に送信されて、センター機2に端末機1と同様の表示がされるようにしてある。この表示器7はLEDによる点灯表示やモニタ画面(例えば、液晶画面)への画像表示といった、各種表示方式のものを使用することができる。センター機2は管理室(センター)Xに設置しておくことができる。
端末機1、システム回線、外部機器12、電源10等の設備は常に正常動作するとは限らず、故障したりバッテリ不足になったりすることがある。本発明ではこれら異常を検知するために、センター2は端末機1に定期的に呼び出し信号を送り、呼び出された端末機1からの応答信号を受信して前記設備の異常を検知できるようにしてある。
センター2は制御部9内のプログラムにより、端末機1からの受信信号レベルの高低から端末機1の電池電圧(電池残量)を検知するとか、端末機1から受信する電流によって端末機1側の表示器7の故障等を確認することができる(図4)。これら電池残量、表示器7の故障、トイレブースAの利用状況の異常等が検知されたときは、当該端末機1が設置されているトイレブースAに管理人や作業員が出向いて、速やかに電池交換や設備の修理、部品交換等を行うことができる。
[外部機器]
本発明の個室管理システムでは、センターXと外部機器12間で情報通信できるようにすることもできる。外部機器12としては、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ノートPC、本発明の個室管理システム用の専用子機等がある。これら外部機器12は本件個室管理システムに関するアプリケーションをダウンロードするとか、その他の手段でアプリケーションを入手し、そのアプリケーションを通じて、トイレTの空き状況などを確認できるようにすることもできる。アプリケーションは少なくとも集中表示体11と同様の情報を確認できるようにする。
説明の便宜上、図1ではサービスエリアに設置されたトイレTのみを示してあるが、デパートや高層ビルのように多数階にトイレTがある場合は、夫々の階のトイレブースAに端末機1が設置され、それらすべてのトイレブースAの情報を集中表示体11で集中管理することができる。
[集中表示体]
トイレブースAの数が多いときは、トイレT(図1)の外に、前記表示器7とは別に、全てのトイレブースAの使用状況を電光表示可能な集中表示体11を設けることもできる。この集中表示体11は、図3に示すように、トイレTの入口外側や内側の壁面、待合室等に設けることができる。デパートのように多層階の各階にトイレブースAがある場合は、全て或いは数階のトイレブースAの使用状況を表示することができるようにする。二以上の階のトイレブースAの使用状況を一つの階の集中表示体11に表示することにより、各階のトイレブースAの使用状況を一覧できて、空いている階のトイレブースAを使用し易いというメリットがある。集中表示体11はセンター機2と連動させることも、端末機1と直接連動させることもできる。
(動作1)
前記実施形態における個室管理システムの動作について、図4、図5を参照して説明する。ここでは、トイレブースAの扉Dが常時閉の場合を一例として説明する。
[設定時間以上人感センサーが感知し続けた場合]
設定時間以上、人感センサー4が感知し続けた場合について説明する。この実施形態では、人感センサー4は人を感知してONになるとタイマー6で設定された時間ONの状態を継続し、設定時間内に人が動くと、そのたびに人を感知して、タイマー6が新たに時間設定するようにしてある。この実施形態では、人感センサー4からの出力信号(感知信号)と扉センサー5からの出力信号(検知信号)のANDにより表示器7が作動(点灯)するようにしてある。
(1)トイレブースAが不使用の状態(以下「空状態」という)では、トイレブースA内に人が居ないため人感センサー4がOFF、扉が閉まっているため扉センサー5がONになっている(STEP001:図5)ため、トイレブースAの外に取り付けられている表示器7が消灯している。
(2)トイレブースAの扉Dが開くと扉センサー5がOFF(STEP002:図5)となり、トイレブースAに人が入ると人感センサー4が人を感知してON(STEP003:図5)となる。このときタイマー6が始動(STEP004:図5)してONが継続される。表示器7は消灯している。
(3)その後、扉Dが閉まると扉センサー5がON(STEP005:図5)となり、人感センサー4がONを継続しているため、両者ONのANDで表示器7が作動(点灯)する(STEP006:図5)。この場合、人感センサー4はタイマー6で設定された時間だけ前記ONの状態が継続するため、その継続時間中であれば、扉Dが開くまで表示器7が点灯し続ける。
(4)前記表示器7が点灯すると、端末機1と連動するセンター機2の表示器も点灯し(STEP007:図5)、端末機1の表示器7が点灯している間、点灯を続ける。
(5)ONとなった人感センサー4は、その後、人が動く度に新たに人を感知し、その都度、タイマー6が新たに時間設定するため、設定時間以上、トイレブースA内に人が居続ける(不審者が潜んでいるとONが継続される。このときは、表示器7に「警告表示」して人がトイレブースA内に長時間居ることが報知(警告表示:図4)される(STEP101:図5)。警告表示は、例えば、LEDを点滅させることによって行うことができる。
(6)警告信号はセンター機2にも送信されて(STEP102:図5)、センター機2の表示器にも警告が表示される。集中表示体11を設置した場合は、警告信号はこの集中表示体11にも送信されて、警告が表示される。
(7)警告を受けてセンターから作業員が現場に行って扉Dを開くと、扉センサー5がOFFとなり(STEP103:図5)、人感センサー4がOFFとなり、タイマー6がリセットされ(STEP104:図5)、端末機1からセンター機2及び集中表示体11への警告信号の送信が停止して(退室信号が送信されて)、センター機2及び集中表示体11の警告表示が解除される(STEP105:図5)。
[設定時間以上人感センサーが感知しない場合]
人感センサー4がトイレブースA内の人を、一度、感知してから、タイマー6で設定された時間以上、人感センサー4が人を感知しない場合(人感センサー4がOFFの状態が所定時間以上続いた場合)について説明する。
(1)トイレブースAの扉を開けて、トイレブースA内に人が入って扉が閉じると、人感センサー4及び扉センサー5が共にONになって表示器7が点灯し、その後、人感センサー4がタイマー6での設定時間中、人を感知し続けることは前記(1)〜(4)の場合と同様である。
(2)人感センサー4がトイレブースA内の人を感知してONになってから、設定時間以上、人を感知しない場合(例えば、人が倒れるとか、体調不良になって動かなくなった場合)は、表示器7に前記「警告表示」よりも緊急状態であることを知らせる「緊急表示」(図4)がなされる(STEP111:図5)。緊急表示は例えばLEDを警告の場合よりも早く点滅させることによって行うことができる。
(3)緊急信号はセンター機2にも集中表示体11にも送信されて、それらにも表示される(STEP112:図5)。
(4)警報を受けて、センターXから作業員が現場に行って扉Dを開くと(STEP103)、扉センサー5がOFF、人感センサーがOFFとなって、となってタイマー6がリセットされ(STEP104:図5)、端末機1からセンター機2及び集中表示体11への緊急信号の送信が停止して(退室信号が送信されて)、それらの緊急表示が解除される(STEP105:図5)。
[設定時間内に扉が開かれて人感センサーが感知しなくなった場合]
設定時間内に扉Dが開かれて人感センサー4が感知しなくなった場合について説明する。
(1)トイレブースAの扉を開けて、トイレブースA内に人が入って扉が閉じ、人感センサー4及び扉センサー5が共にONになって表示器7が点灯し、その後、人感センサー4が設定時間中、人を感知し続けることは人感センサー4が感知し続けた場合の(1)〜(4)の場合と同様である。
(2)設定時間内にトイレブースAの扉Dが開いて人が出ると、扉センサー5がOFFとなり(STEP009:図5)、人感センサー4もOFFとなり(STEP010:図5)、タイマー6がリセットされ(STEP012:図5)、表示器7が消灯する(STEP014:図5)。人が出ると扉Dが自動的に閉じて扉センサー5はONとなる(STEP011:図5)が、人感センサー4がOFFのため表示器7は消灯したままである。このときセンター機2の表示器も集中表示体11も消灯してトイレブースA内が空きであることが、トイレブースAの外からもセンターX側でも集中表示体11でも確認することができる。
(動作2)
トイレブースAの扉Dが常時開の場合の、個室管理システムの動作を以下に説明する。
[設定時間以上人感センサーが感知し続けた場合]
(1)トイレブースAが空の時は、扉が開いているため扉センサー5がOFF、人感センサー4がOFFになって、トイレブースAの外に取り付けた表示器7が消灯している(STEP201:図6)。
(2)トイレブースAに人が入って扉Dを閉めると、人感センサー4が人を感知してON(STEP202:図6)、扉センサー5がONとなって(STEP203:図6)、表示器7が点灯する。このとき、タイマー6が始動し(STEP204:図6)、その設定時間中、表示器7が点灯する(STEP205:図6)。
(3)前記表示器7の点灯と同時に、表示器7と連動しているセンター機2の表示器と集中表示体11が点灯して(STEP206:図6)、トイレブースAが使用中であることが表示される。
(4)前記タイマー6での設定時間以上、人感センサー4が人を感知し続ける(設定時間以上トイレブースA内に人が居て、その人が動く:人が長居している)と、表示器7に「警告表示」がされて(STEP301:図6)、人が長居している(例えば、潜んでいる)ことを表示する。警告表示は、例えば、LEDをゆっくり点滅させることによって行うことができる。この警告表示もセンター機2の表示器と集中表示体11にも表示される(STEP302:図6)。
(5)警告表示を確認して、警告表示されたトイレブースAにセンターXから人が行って扉Dが開かれると、扉センサー5がOFFとなり(STEP303:図6)、表示器7、センター機2の表示器、集中表示体11の表示も消灯して、トイレブースAが空きであることが表示される。トイレブースA内の人が外に出ると人感センサー4がOFFとなり、タイマー6がリセットされ(STEP304:図6)、端末機1からセンター機2及び集中表示体11への警告信号の送信が停止して、センター機2及び集中表示体11の警告表示が解除される(STEP305:図6)。
[設定時間以上人感センサーが感知しない場合]
タイマー6での設定時間以上、人感センサー4が人を感知しない場合(人感センサー4がOFFの状態が所定時間以上続いた場合)について説明する。
(1)トイレブースAが空のときは、扉があいているため扉センサー5がOFF、人感センサー4がOFFになって、表示器7が消灯している(STEP201:図6)。この状態で、トイレブースAに人が入り(STEP202:図6)、扉Dを閉める(STEP203)と、人感センサー4がON、扉センサー5がONとなって、トイレブースAの外の表示器7と、センター機2の表示器と、集中表示体11も点灯し、トイレブースAが使用中であることが表示される(STEP205、STEP206:共に図6)。また、人感センサー4がONになると、タイマー6が始動して(STEP204:図6)タイマー6での設定時間中、表示器7が点灯する(STEP205:図6)ことは、前記の場合と同様である。
(2)前記状態で、前記設定時間以上人感センサー4が人を感知しない(トイレブースA内に人は居るが、人が動かない)と、表示器7、センター機2の表示器、集中表示体11に「緊急表示」がされる(STEP311、STEP312:共に図6)。緊急表示は、例えば、LEDを前記警告表示よりも速く点滅させることによって行うことができる。
(3)緊急信号を受信したセンターXから、管理人などが現場に急行して、トイレブースAの人を外に出して異常事態に対処することができる。このとき、扉Dを開けると扉センサー5がOFFになり(STEP303:図6)、トイレブースAの外に人を出すことにより、人感センサー4がOFFになり、タイマー6がリセットされ(STEP304:図6)、端末機1からセンター機2及び集中表示体11への警告信号の送信が停止して、センター機2及び集中表示体11の警告表示が解除される(STEP305:図6)。前記のように設定時間以上人感センサー4が動作しない場合は、トイレブースA内の人が体調不良で倒れている可能性がある。
[設定時間内に扉が開かれて人感センサーが感知しなくなった場合]
タイマー6での設定時間内に扉Dが開かれて人感センサー4が感知しなくなった場合について説明する。
(1)トイレブースAが空の時は、扉があいているため扉センサー5がOFF、人感センサー4がOFFになって、表示器7が消灯している(STEP201:図6)。この状態で、トイレブースAに人が入り(STEP202:図6)、扉Dを閉めると(STEP203:図6)、人感センサー4がON、扉センサー5がONとなって、トイレブースAの外にある表示器7と、センター機2の表示器と、集中表示体11も点灯し、トイレブースAが使用中であることが表示される(STEP205、STEP206:共に図6)。また、人感センサー4がONになると、タイマー6が始動して(STEP204:図6)タイマーでの設定時間中、表示器7が点灯する(STEP205:図6)ことは、前記の場合と同様である。
(2)設定時間内に用が済み、扉Dが開かれて人が外に出ると(STEP208:図6)、扉センサー5がOFF、人感センサーがOFFとなり(STEP209:図6)、タイマー6がリセットされ(STEP210:図6)、表示器7、センター機2の表示器、集中表示体11が消灯して、トイレブースAが空いていることが表示される(STEP211、STEP212:共に図6)。
前記使用例は、大規模な個室管理システムの場合であるが、この使用例での表示器7、センター機2の表示器、集中表示体11の点灯、消灯、警告表示、緊急表示は、家庭のトイレ、浴室、コンビニや喫茶店等の小型店舗のトイレ、デパートの試着室といった小規模ブースの場合も同様である。
本発明の個室管理システムは、前記したブースに限らず、スタジアム、展示会場、飲食店、公共施設、宿泊施設、カプセルホテル、温泉施設、プール施設、スポーツジムなどに設置されるトイレ、浴室、シャワー室、更衣室、試着室といった各種個室(ブース)の管理にも用いることができる。
1 端末機
2 センター機
3 中継器
4 人感センサー
5 扉センサー
6 タイマー
7 表示器
8 送受信部
9 制御部(マイコン)
10 電源
11 集中表示体
12 子機(外部機器)
A トイレブース(個室)
B 小便器
C 手洗所
D 扉
F 扉フレーム
T トイレ
X 管理室
本発明は、個室への人の出入り、個室内の人の有無及び状況、個室のドア(引き戸を含む)の開閉状況といった各種状況を管理するための個室管理システムに関し、特に、デパートや高速道路のサービスエリアなどの不特定多数の人が出入りするトイレ(トイレブース)、ドアやカーテン等を開けて内部を確認しにくい試着室(試着ブース)、各家庭のトイレや浴室内といった各種個室の管理に適した個室管理システムに関する。
デパート、サービスエリア、公共施設(例えば、学校、スポーツセンター)等は複数のトイレブースを備えており、施設利用者は空いているトイレブースを自由に使用することができる。トイレブースには扉が常時閉まっているものがあるため、一見しただけでは使用中であるのか空きであるのか判断できないことがある。このため、空いているトイレブースを探すためには、トイレブース一つ一つの扉をノックするとか、開けるなどして確認する必要がある。しかし、使用中の場合は、鍵のかかった扉を外からガタガタされるのは不快であり、鍵をかけ忘れた場合は不用意に扉が開けられてしまうという不都合がある。
近年、トイレブースや浴室といった個室内で高齢者が倒れる事故や、不審者が閉店時間までデパートのトイレブース内に潜んでいて、閉店後に店内を荒らしたり金品を盗んだりする犯罪も発生している。
従来、トイレブースの問題を解決するため、個々のトイレブースの扉の外側にLED等の表示器を設置し、外部からトイレブースの使用状態がわかるようにするとともに、トイレブース内での滞在時間が所定時間を経過すると外部に異常を知らせることのできるシステム(特許文献1、2)が提案されている。
特許文献1のシステムは人感センサーと計時装置を備えたもの、特許文献2のシステムは扉の施錠を検知するセンサーとタイマーを備えたものである。
特開2002−133552号公報 特開2010−182169号公報
人感センサーには各種のものがあるが、近年は感知精度の安定性の面からパッシブセンサー(受動赤外線検知器)が主流となっている。パッシブセンサーは、人体の表面から放射される遠赤外線と人の背景との温度差から人体を感知するものであり、温度変化するたび(人が動くたびに)にセンサー信号が出力される(ON、OFFする)。センサーがON、OFFする度に、表示器が点灯したり消灯したりすると、わずかの温度変化(人が動くたび)にセンサー信号がON、OFFし、表示灯が頻繁に点灯したり消灯したりして見難くなり、誤動作しているのと間違えることもある。このため、タイマー回路を設けて、一度、人体を感知する(ONになる)と、ON所定時間継続させるのが人感センサーの一般的な使用方法である。このため、人感センサーだけで人の有無を感知すると、先に個室を使用していた人が個室から出た直後(人感センサのON持続時間内)に、その個室に後の人が入ると、前の人の感知と後の人の感知が区別できず、前の人が個室から出ているにもかかわらず、継続して個室内に居ると判断される(誤作動する)ことがある。
施錠センサーだけで、個室内の人の有無を検知する場合は、使用者が鍵をかけ忘れると表示器が作動せず、不使用状態の表示になるため、後から来た人が、個室内に人が居ないと思って扉を開けてしまうことがあった。また、施錠検知はできても、内部の人の有無、人の状況等を感知することはできなかった。
従来の管理システムは、電池切れ、通信機器の故障、通信回線の切断といった設備の異常発生を外部から把握することができないため、異常発生のまま数日間も放置されることがあり、その間、個室が空きであるにも関わらず、使用状態の表示になって使用できないという無駄もあった。
本発明の解決課題は、プライバシーの面から内部を空けて確認したり、撮影画像で確認したりすることができにくい(できない)個室の使用状況(空き、使用中)、個室内の使用者の状況(例えば、人の存在、体調不良による人の倒れ、不審者の潜み等:以下「室内状況」という)を、扉を開けることなく外部から確認することができ、個室から離れた場所(例えば、管理センター)で確認することもできるようにすることにある。また、個室管理システムの機器の異常を早期発見して、異常に迅速対応できるようにすることにもある。
本発明の個室管理システムは、個室の使用状況や個室内の室内状況を管理することのできる個室管理システムにおいて、個室に設置される端末機を備え、前記端末機は少なくとも扉センサー(錠前センサーを含む:特許請求の範囲において同じ)と人感センサーと表示器を備える。表示器は個室の外から目視できる箇所に設けられて、扉センサーは個室の扉の開閉を検知することができる。人感センサーは個室内の人を感知すると予め設定されている設定時間継続動作し、前記表示器は人感センサーからの信号と前記扉センサーからの信号の双方のAND(論理積)により作動して扉の開閉状況及び室内の利用状況を検知することができる。室内の利用状況は、扉センサーの作動中に人感センサーが個室内の人を前記設定時間以上継続感知したときは個室内への不審者の潜伏、設定時間以上感知しないときは個室内利用者の動きなし:倒れ:緊急状態の発生等である。個室とは別の場所にあるセンターにセンター機が設置されており、センター機は端末機との送受信を行って、個室端末機の監視、管理等を行うことができるようにしてある。センターと端末機との通信はセンターから端末機を呼び出し、端末機からの応答により行うことができる。センターは表示器を備えており、端末機の表示器の表示に連動して個室の各種状況、例えば扉の開閉状況、個室への利用者の入退室、個室内の異常発生、端末機のバッテリ電圧、端末機の使用電流といった個室の各種状況を表示することができるようにしてある。端末機、システムの配線系、バッテリ等の異常を確認できるようにすることもできる。
前記個室管理システムでは、個室が二以上あり、表示器が個室の数に対応して二以上ある場合に、それら二以上の個室の使用状況を個室別に表示できる集中表示体を個室の外に設け(図1)、その集中表示体が個室の表示器と連動動作して各種表示がされるようにすることも、センターから制御されてセンターの表示器と連動動作して各種表示がされるようにすることもできる。
前記センターは子機やモバイル機器等の外部機器に個室の利用状況に関する情報(端末機情報)を無線或いは有線で送信することもできる。
本発明の個室管理システムは次の効果を奏する。
(1)人感センサーと扉センサーの二つのセンサーのANDで個室の扉の開閉状態及び内部状況を特定するので、人感センサーだけを使用する場合のように、人感センサーのON持続時間内に異なる人が個室に出入りしても誤作動することがなく、安定した検知ができる。
(2)扉センサーがONの状態で、人感センサーが設定時間以上感知し続けた場合に異常表示されるので、個室内に人が潜んでいることを迅速かつ確実に発見することができ、犯罪予防が可能となる。
(3)扉センサーがONの状態で人感センサーが設定時間以上感知しない場合は、緊急表示されるので、個室内で倒れている人や、体調不良になって動けなくなった人を早期に発見して、緊急に医療対応ができる。
(4)個室が二以上ある場合に、個室の外に集中表示体を設けた場合は、一々、個室まで行かなくとも、個室の使用状況を確認することができる。
(5)センターから端末機を呼び出して、端末機からの応答により端末機及びシステムの配線系、バッテリ等の異常等をチェックできるようにした場合は、異常の発見、異常処理の迅速対応ができ、正常状態のシステムで精度の高い個室管理をすることができる。
(6)センターから外部機器に端末機情報を伝送できるようにした場合は、外部機器で個室の空状況等を事前に確認することができるため、個室を利用したい人にとっては便利である。
本発明の個室管理システムの一例を示すものであって、パーキングエリアに設置されたトイレを管理する場合(大規模システムの場合)の概略図。 (a)は個室ブースへの端末機設置方法の一例を示す概要図、(b)は端末機の概要説明図。 図1の個室管理システムにおける集中表示体の一例を示す正面図。 センター−端末機−集中表示器−外部機器の送受信説明図。 扉が常時閉の場合の個室管理システムの動作説明図。 扉が常時開の場合の個室管理システムの動作説明図。
(実施形態1)
本発明の個室管理システムの一例を、図面を参照して説明する。本発明の個室管理システムは、デパートやパーキングエリア、スタジアム、イベント会場、飲食店、公共施設、宿泊施設、カプセルホテル、温泉施設、プール施設、スポーツジム、衣料品店などの大規模施設の個室(例えば、トイレブース、浴室、シャワー室、更衣室、試着室など)のほか、例えば、喫茶店、小規模事務所、個人住宅等の小規模施設の個室(例えば、トイレブース、浴室等)といった各種施設における個室の使用状況や室内状況を管理可能なものであるが、ここでは、パーキングエリアのトイレを管理する場合(大規模システムの個室)を一例として説明する。
図1はパーキングエリアのトイレT及び管理室(センター)Xの概略図である。トイレTには、トイレブースAと小便器Bと手洗所Cが設置されている。夫々のトイレブースAには端末機1が設けられ、トイレブースA内への人の出入りや扉Dの開閉検知(図4の入室、退室の表示)、トイレブースA内の室内状況の検知、センターXとの情報の送受信等を行なうことができるようにしてある。夫々の端末機1はセンターXに設置された機器(センター機)2と無線或いは有線で通信できるようにしてあり、当該センター機2によって、パーキングエリア内に設置された全てのトイレブースAの情報を集中管理できるようにしてある。前記センターXは必ずしも必要ではなく、端末機1と子機(外部機器)12を中継するための中継器3とすることもできる。
[端末機]
一例として図2(a)(b)に示す端末機1は、人感センサー4と、扉センサー5と、タイマー6と、表示器7と、送受信部8と、制御部(マイコン)9と、これらの駆動電源10を備えている。夫々の端末機1には個別のアドレスが割り当てられ、各端末機1の送受信部8とセンターXのセンター機2との間で双方向通信できるようにしてある。通信方式は、ポーリング通信をはじめとする既存の各種通信方式を使用することができる。
[人感センサー]
前記人感センサー4はトイレブースA内の人を検知するものであり、人から放射される遠赤外線を検知するとONとなり、人を検知しなくなるとOFFとなる。この実施形態は人感センサー4として受動赤外線検知器(パッシブセンサー)を用いる場合であるが、人感センサー4はパッシブセンサー式以外のものであってもよい。人感センサー4はトイレブースAに入った人を検知できるようにトイレブースA内に取り付けてある(図2(a))。
[扉センサー]
前記扉センサー5はトイレブースAの扉Dの開閉を検知するものである。扉センサー5は扉Dが閉じている場合にONとなり、扉Dが開くとOFFとなる。この実施形態では、扉センサー5として磁気センサーを用いているが、扉センサー5はこれ以外であってもよく、例えば、リードスイッチや三軸デジタルコンパスなどを用いることもできる。図2(a)に示す例では、扉センサー5をトイレブースAの扉Dの上面と扉フレームFに取り付けて、扉Dの開閉によりON、OFFするようにしてある。扉センサー5はトイレブースAの扉Dに設けてある錠前の開閉により作動する錠前センサーであってもよい。
[タイマー]
前記タイマー6は時間を設定するものであり、人感センサー4が人を感知してから感知状態を持続する時間を設定するものであり、例えば、5分、10分といったように設定することができる。このタイマー6には既存のタイマーを用いることができる。
[表示器]
前記表示器7は、トイレブースAの外にいる人にトイレブースAの使用中又は空きを知らせることができ、例えば、使用中のときはLED照明が点灯し、空きのときはLEDが消灯するようにしてある。表示器7の表示は外にいる人にトイレブースAの使用状況を知らせることができればこれ以外であってもよく、例えば、トイレブースAが空いている場合には「未使用」や「空室」の文字が表示され、使用中の場合に「使用中」や「在室」の文字が表示されるようにしてもよい。表示器7はトイレブースAの外から視認可能な箇所に取り付けてある。
[送受信部]
前記送受信部8はセンター機2(図1)と送受信したり、集中表示体11と送受信したりするものであり、この送受信部8によって端末機1の情報をセンター機2や集中表示体11に送信するとか、センター機2からの情報を取得できるようにしてある。
[制御部]
前記制御部9は、人感センサー4、扉センサー5、タイマー6からの信号を得て送受信部8を制御するものである。例えば、扉センサー5から入力される扉が閉じたことを検知した信号(扉閉信号)と、人感センサー4から入力される人を感知した信号(人感知信号)を得ると、トイレブースAが使用中であると判断して送受信部8から使用中信号を送信してトイレブースAの表示器7及びセンター機2の表示器に表示(例えば、LEDを点灯)させる。
人感センサー4がタイマー6の設定時間以上人を感知し続けた場合は、トイレブースA内に人が居続けている(人が潜んでいる)と判断して、送受信部8から警告信号を送信して表示器7及びセンター機2の表示器に警報表示(例えば、LEDを点滅表示:図4)させ、人感センサー4がタイマー6の設定時間以上人を感知しない場合は、トイレブースA内の人が動かない(例えば、人が倒れている)と判断して、送受信部8から緊急信号を送信して表示器7及びセンター機2の表示器に緊急表示(例えば、LEDを赤色表示:図4)させるといったように送受信部8を制御することができるものである。制御部9にはマイコンを使用することができる。
[電源]
前記電源10には商用電源を利用することもできるが、この実施形態では、電池を利用している。商用電源を利用する場合は、表示器(LED)7の定格電圧(例えば、DC7V、24V等)に変換して使用する。
[センター機]
前記センター機2は、端末機1から送信される個室情報信号を受信して、トイレブースAの使用状況を一元管理するものである。本発明の個室管理システムでは、個々のトイレブースAに設置されたそれぞれの端末機1から、トイレブースAの使用状況に関する信号がセンター機2に送信されて、センター機2に端末機1と同様の表示がされるようにしてある。この表示器7はLEDによる点灯表示やモニタ画面(例えば、液晶画面)への画像表示といった、各種表示方式のものを使用することができる。センター機2は管理室(センター)Xに設置しておくことができる。
端末機1、システム回線、外部機器12、電源10等の設備は常に正常動作するとは限らず、故障したりバッテリ不足になったりすることがある。本発明ではこれら異常を検知するために、センター2は端末機1に定期的に呼び出し信号を送り、呼び出された端末機1からの応答信号を受信して前記設備の異常を検知できるようにしてある。
センター2は制御部9内のプログラムにより、端末機1からの受信信号レベルの高低から端末機1の電池電圧(電池残量)を検知するとか、端末機1から受信する電流によって端末機1側の表示器7の故障等を確認することができる(図4)。これら電池残量、表示器7の故障、トイレブースAの利用状況の異常等が検知されたときは、当該端末機1が設置されているトイレブースAに管理人や作業員が出向いて、速やかに電池交換や設備の修理、部品交換等を行うことができる。
[外部機器]
本発明の個室管理システムでは、センターXと外部機器12間で情報通信できるようにすることもできる。外部機器12としては、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ノートPC、本発明の個室管理システム用の専用子機等がある。これら外部機器12は本件個室管理システムに関するアプリケーションをダウンロードするとか、その他の手段でアプリケーションを入手し、そのアプリケーションを通じて、トイレTの空き状況などを確認できるようにすることもできる。アプリケーションは少なくとも集中表示体11と同様の情報を確認できるようにする。
説明の便宜上、図1ではサービスエリアに設置されたトイレTのみを示してあるが、デパートや高層ビルのように多数階にトイレTがある場合は、夫々の階のトイレブースAに端末機1が設置され、それらすべてのトイレブースAの情報を集中表示体11で集中管理することができる。
[集中表示体]
トイレブースAの数が多いときは、トイレT(図1)の外に、前記表示器7とは別に、全てのトイレブースAの使用状況を電光表示可能な集中表示体11を設けることもできる。この集中表示体11は、図3に示すように、トイレTの入口外側や内側の壁面、待合室等に設けることができる。デパートのように多層階の各階にトイレブースAがある場合は、全て或いは数階のトイレブースAの使用状況を表示することができるようにする。二以上の階のトイレブースAの使用状況を一つの階の集中表示体11に表示することにより、各階のトイレブースAの使用状況を一覧できて、空いている階のトイレブースAを使用し易いというメリットがある。集中表示体11はセンター機2と連動させることも、端末機1と直接連動させることもできる。
(動作1)
前記実施形態における個室管理システムの動作について、図4、図5を参照して説明する。ここでは、トイレブースAの扉Dが常時閉の場合を一例として説明する。
[設定時間以上人感センサーが感知し続けた場合]
設定時間以上、人感センサー4が感知し続けた場合について説明する。この実施形態では、人感センサー4は人を感知してONになるとタイマー6で設定された時間ONの状態を継続し、設定時間内に人が動くと、そのたびに人を感知して、タイマー6が新たに時間設定するようにしてある。この実施形態では、人感センサー4からの出力信号(感知信号)と扉センサー5からの出力信号(検知信号)のANDにより表示器7が作動(点灯)するようにしてある。
(1)トイレブースAが不使用の状態(以下「空状態」という)では、トイレブースA内に人が居ないため人感センサー4がOFF、扉が閉まっているため扉センサー5がONになっている(STEP001:図5)ため、トイレブースAの外に取り付けられている表示器7が消灯している。
(2)トイレブースAの扉Dが開くと扉センサー5がOFF(STEP002:図5)となり、トイレブースAに人が入ると人感センサー4が人を感知してON(STEP003:図5)となる。このときタイマー6が始動(STEP004:図5)してONが継続される。表示器7は消灯している。
(3)その後、扉Dが閉まると扉センサー5がON(STEP005:図5)となり、人感センサー4がONを継続しているため、両者ONのANDで表示器7が作動(点灯)する(STEP006:図5)。この場合、人感センサー4はタイマー6で設定された時間だけ前記ONの状態が継続するため、その継続時間中であれば、扉Dが開くまで表示器7が点灯し続ける。
(4)前記表示器7が点灯すると、端末機1と連動するセンター機2の表示器も点灯し(STEP007:図5)、端末機1の表示器7が点灯している間、点灯を続ける。
(5)ONとなった人感センサー4は、その後、人が動く度に新たに人を感知し、その都度、タイマー6が新たに時間設定するため、設定時間以上、トイレブースA内に人が居続ける(不審者が潜んでいるとONが継続される。このときは、表示器7に「警告表示」して人がトイレブースA内に長時間居ることが報知(警告表示:図4)される(STEP101:図5)。警告表示は、例えば、LEDを点滅させることによって行うことができる。
(6)警告信号はセンター機2にも送信されて(STEP102:図5)、センター機2の表示器にも警告が表示される。集中表示体11を設置した場合は、警告信号はこの集中表示体11にも送信されて、警告が表示される。
(7)警告を受けてセンターから作業員が現場に行って扉Dを開くと、扉センサー5がOFFとなり(STEP103:図5)、人感センサー4がOFFとなり、タイマー6がリセットされ(STEP104:図5)、端末機1からセンター機2及び集中表示体11への警告信号の送信が停止して(退室信号が送信されて)、センター機2及び集中表示体11の警告表示が解除される(STEP105:図5)。
[設定時間以上人感センサーが感知しない場合]
人感センサー4がトイレブースA内の人を、一度、感知してから、タイマー6で設定された時間以上、人感センサー4が人を感知しない場合(人感センサー4がOFFの状態が所定時間以上続いた場合)について説明する。
(1)トイレブースAの扉を開けて、トイレブースA内に人が入って扉が閉じると、人感センサー4及び扉センサー5が共にONになって表示器7が点灯し、その後、人感センサー4がタイマー6での設定時間中、人を感知し続けることは前記(1)〜(4)の場合と同様である。
(2)人感センサー4がトイレブースA内の人を感知してONになってから、設定時間以上、人を感知しない場合(例えば、人が倒れるとか、体調不良になって動かなくなった場合)は、表示器7に前記「警告表示」よりも緊急状態であることを知らせる「緊急表示」(図4)がなされる(STEP111:図5)。緊急表示は例えばLEDを警告の場合よりも早く点滅させることによって行うことができる。
(3)緊急信号はセンター機2にも集中表示体11にも送信されて、それらにも表示される(STEP112:図5)。
(4)警報を受けて、センターXから作業員が現場に行って扉Dを開くと(STEP103)、扉センサー5がOFF、人感センサーがOFFとなって、となってタイマー6がリセットされ(STEP104:図5)、端末機1からセンター機2及び集中表示体11への緊急信号の送信が停止して(退室信号が送信されて)、それらの緊急表示が解除される(STEP105:図5)。
[設定時間内に扉が開かれて人感センサーが感知しなくなった場合]
設定時間内に扉Dが開かれて人感センサー4が感知しなくなった場合について説明する。
(1)トイレブースAの扉を開けて、トイレブースA内に人が入って扉が閉じ、人感センサー4及び扉センサー5が共にONになって表示器7が点灯し、その後、人感センサー4が設定時間中、人を感知し続けることは人感センサー4が感知し続けた場合の(1)〜(4)の場合と同様である。
(2)設定時間内にトイレブースAの扉Dが開いて人が出ると、扉センサー5がOFFとなり(STEP009:図5)、人感センサー4もOFFとなり(STEP010:図5)、タイマー6がリセットされ(STEP012:図5)、表示器7が消灯する(STEP014:図5)。人が出ると扉Dが自動的に閉じて扉センサー5はONとなる(STEP011:図5)が、人感センサー4がOFFのため表示器7は消灯したままである。このときセンター機2の表示器も集中表示体11も消灯してトイレブースA内が空きであることが、トイレブースAの外からもセンターX側でも集中表示体11でも確認することができる。
(動作2)
トイレブースAの扉Dが常時開の場合の、個室管理システムの動作を以下に説明する。
[設定時間以上人感センサーが感知し続けた場合]
(1)トイレブースAが空の時は、扉が開いているため扉センサー5がOFF、人感センサー4がOFFになって、トイレブースAの外に取り付けた表示器7が消灯している(STEP201:図6)。
(2)トイレブースAに人が入って扉Dを閉めると、人感センサー4が人を感知してON(STEP202:図6)、扉センサー5がONとなって(STEP203:図6)、表示器7が点灯する。このとき、タイマー6が始動し(STEP204:図6)、その設定時間中、表示器7が点灯する(STEP205:図6)。
(3)前記表示器7の点灯と同時に、表示器7と連動しているセンター機2の表示器と集中表示体11が点灯して(STEP206:図6)、トイレブースAが使用中であることが表示される。
(4)前記タイマー6での設定時間以上、人感センサー4が人を感知し続ける(設定時間以上トイレブースA内に人が居て、その人が動く:人が長居している)と、表示器7に「警告表示」がされて(STEP301:図6)、人が長居している(例えば、潜んでいる)ことを表示する。警告表示は、例えば、LEDをゆっくり点滅させることによって行うことができる。この警告表示もセンター機2の表示器と集中表示体11にも表示される(STEP302:図6)。
(5)警告表示を確認して、警告表示されたトイレブースAにセンターXから人が行って扉Dが開かれると、扉センサー5がOFFとなり(STEP303:図6)、表示器7、センター機2の表示器、集中表示体11の表示も消灯して、トイレブースAが空きであることが表示される。トイレブースA内の人が外に出ると人感センサー4がOFFとなり、タイマー6がリセットされ(STEP304:図6)、端末機1からセンター機2及び集中表示体11への警告信号の送信が停止して、センター機2及び集中表示体11の警告表示が解除される(STEP305:図6)。
[設定時間以上人感センサーが感知しない場合]
タイマー6での設定時間以上、人感センサー4が人を感知しない場合(人感センサー4がOFFの状態が所定時間以上続いた場合)について説明する。
(1)トイレブースAが空のときは、扉があいているため扉センサー5がOFF、人感センサー4がOFFになって、表示器7が消灯している(STEP201:図6)。この状態で、トイレブースAに人が入り(STEP202:図6)、扉Dを閉める(STEP203)と、人感センサー4がON、扉センサー5がONとなって、トイレブースAの外の表示器7と、センター機2の表示器と、集中表示体11も点灯し、トイレブースAが使用中であることが表示される(STEP205、STEP206:共に図6)。また、人感センサー4がONになると、タイマー6が始動して(STEP204:図6)タイマー6での設定時間中、表示器7が点灯する(STEP205:図6)ことは、前記の場合と同様である。
(2)前記状態で、前記設定時間以上人感センサー4が人を感知しない(トイレブースA内に人は居るが、人が動かない)と、表示器7、センター機2の表示器、集中表示体11に「緊急表示」がされる(STEP311、STEP312:共に図6)。緊急表示は、例えば、LEDを前記警告表示よりも速く点滅させることによって行うことができる。
(3)緊急信号を受信したセンターXから、管理人などが現場に急行して、トイレブースAの人を外に出して異常事態に対処することができる。このとき、扉Dを開けると扉センサー5がOFFになり(STEP303:図6)、トイレブースAの外に人を出すことにより、人感センサー4がOFFになり、タイマー6がリセットされ(STEP304:図6)、端末機1からセンター機2及び集中表示体11への警告信号の送信が停止して、センター機2及び集中表示体11の警告表示が解除される(STEP305:図6)。前記のように設定時間以上人感センサー4が動作しない場合は、トイレブースA内の人が体調不良で倒れている可能性がある。
[設定時間内に扉が開かれて人感センサーが感知しなくなった場合]
タイマー6での設定時間内に扉Dが開かれて人感センサー4が感知しなくなった場合について説明する。
(1)トイレブースAが空の時は、扉があいているため扉センサー5がOFF、人感センサー4がOFFになって、表示器7が消灯している(STEP201:図6)。この状態で、トイレブースAに人が入り(STEP202:図6)、扉Dを閉めると(STEP203:図6)、人感センサー4がON、扉センサー5がONとなって、トイレブースAの外にある表示器7と、センター機2の表示器と、集中表示体11も点灯し、トイレブースAが使用中であることが表示される(STEP205、STEP206:共に図6)。また、人感センサー4がONになると、タイマー6が始動して(STEP204:図6)タイマーでの設定時間中、表示器7が点灯する(STEP205:図6)ことは、前記の場合と同様である。
(2)設定時間内に用が済み、扉Dが開かれて人が外に出ると(STEP208:図6)、扉センサー5がOFF、人感センサーがOFFとなり(STEP209:図6)、タイマー6がリセットされ(STEP210:図6)、表示器7、センター機2の表示器、集中表示体11が消灯して、トイレブースAが空いていることが表示される(STEP211、STEP212:共に図6)。
前記使用例は、大規模な個室管理システムの場合であるが、この使用例での表示器7、センター機2の表示器、集中表示体11の点灯、消灯、警告表示、緊急表示は、家庭のトイレ、浴室、コンビニや喫茶店等の小型店舗のトイレ、デパートの試着室といった小規模ブースの場合も同様である。
本発明の個室管理システムは、前記したブースに限らず、スタジアム、展示会場、飲食店、公共施設、宿泊施設、カプセルホテル、温泉施設、プール施設、スポーツジムなどに設置されるトイレ、浴室、シャワー室、更衣室、試着室といった各種個室(ブース)の管理にも用いることができる。
1 端末機
2 センター機
3 中継器
4 人感センサー
5 扉センサー
6 タイマー
7 表示器
8 送受信部
9 制御部(マイコン)
10 電源
11 集中表示体
12 子機(外部機器)
A トイレブース(個室)
B 小便器
C 手洗所
D 扉
F 扉フレーム
T トイレ
X 管理室

Claims (5)

  1. 個室の空き、使用中、個室内の使用者の状況等を管理することのできる個室管理システムにおいて、
    個室に設置される端末機を備え、
    端末機は少なくとも人感センサーと扉センサーと表示器を備え、
    前記扉センサーは当該個室の扉の開閉を検知でき、
    前記人感センサーは当該個室内の人を感知でき、一度、人を感知すると、タイマーで設定された時間ONの状態を継続し、
    前記表示器は、前記個室の外から視認可能な位置に設けられ、扉センサーと人感センサーのAND信号を得て作動して、個室が空き又は使用中であることを表示することができ、
    前記人感センサーがタイマーでの設定時間以上、人を感知しないと少なくとも前記表示器に緊急状態が表示され、人感センサーがタイマーでの設定時間以上、人を感知し続けると少なくとも前記表示器に緊急状態が表示されるようにした、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  2. 請求項1記載の個室管理システムにおいて、
    個室とは別の場所にあるセンターに設置されるセンター機を備え、
    センター機は端末機と連動して、個室が空き、使用中、警告状態、緊急状態を表示できる、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  3. 請求項1又は請求項2記載の個室管理システムにおいて、
    個室の外で、センターとは別の場所に、二以上の個室の状況を表示可能な集中表示体を備えた、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の個室管理システムにおいて、
    センター機は端末機を呼び出して、端末機からの応答により端末機の正常、異常を確認できるようにした、
    ことを特徴とする個室管理システム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の個室管理システムにおいて、
    センター機は外部機器とも送受信可能である、
    ことを特徴とする個室管理システム。
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